JP2014116266A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱コイル及び回路基板等の発熱部品を効率よく冷却することのできる誘導加熱調理器を得る。
【解決手段】加熱コイル7の下方に設けられたインバーター回路基板20(第一被冷却部品)及び電源基板30(第二被冷却部品)と、吐出側がインバーター回路基板20に向くように配置された冷却ファン40とを備え、外郭の側壁には、背面吸気口11(第一吸気口)及びインバーター回路基板20よりも下側に形成された前面吸気口12(第二吸気口)が設けられ、外郭の上面には排気口が設けられており、外郭内には、背面吸気口11から冷却ファン40の吸引側に至る第一吸気風路51と、インバーター回路基板20の下側に設けられ、前面吸気口12から冷却ファン40の吸引側に至り冷却ファン40の吸引側において第一吸気風路51と合流する第二吸気風路52とが設けられており、加熱コイル7はインバーター回路基板20を通過した後の冷却風が流れる空間と連通する位置に配置され、電源基板30は第二吸気風路52内に配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、被加熱物を加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱調理器に関する。
従来、誘導加熱調理器の内部に設けられた加熱コイルまたは回路部品等の発熱部品を冷却するための技術が提案されている。そのようなものとして、誘導加熱調理器の外郭内にはインバーター基板と電源基板とを別の基板として設けるとともに、ダクト吸気口及びダクト排気口が形成されたダクトを設け、電源基板の近傍にダクト吸気口を配置し、外郭内へ冷却風を取り込むための外郭吸気口の近傍にダクト排気口を配置した誘導加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の誘導加熱調理器は、ダクト吸気口を介して電源基板の近傍の空気を吸い込み、電源基板の近傍に冷却風の流れを生じさせて電源基板を冷却しようとしている。
また、他の誘導加熱調理器として、回路基板の上に縦軸型の遠心ファンで構成された冷却ファンを設けるとともに、冷却ファンから送出された冷却風の風路を、回路基板に送る風路と加熱コイルに送る風路とに分離し、回路基板と加熱コイルとを別の風路を通る冷却風で冷却するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2011−113701号公報(図1) 特開2009−283394号公報(図2、図4) 特開2011−96441号公報(図3、図5)
特許文献1に記載の誘導加熱調理器では、インバーター基板や加熱コイルの近傍を通過してそれらによって加温された冷却風が、電源基板に送られる。このため、電源基板の冷却効率が低下するという課題があった。また、ダクト排気口が外郭吸気口の近傍に設けられているため、インバーター基板、加熱コイル、及び電源基板の熱で加温されダクト排気口から外部へ排出された空気が、外郭吸気口から外郭内へ流入する。したがって、誘導加熱調理器の外郭内で加温された空気が冷却風として外郭内を循環することになり、誘導加熱調理器の運転時間の経過に伴って冷却風の温度が上昇し、誘導加熱調理器全体の冷却効率が低下していた。
特許文献2、3に記載の誘導加熱調理器では、回路基板の上側に縦軸型の遠心ファンで構成された冷却ファンを配置している。このため、回路基板に実装される部品の中でも特に冷却が必要なヒートシンクの実装位置は、上から見て冷却ファンと重ならない位置である外郭の前方側に限定され、外郭内に収容される他の部品の配置が制約されてしまう。また、回路基板に冷却風を送る風路と加熱コイルを冷却する風路とが分離されており、両者をともに効率よく冷却するためには、冷却ファンの回転数を上げて風量を増加させる必要があり、冷却ファンの運転に伴う騒音及び消費電力の増加という課題が生じていた。
本発明は上記のような課題を背景としてなされたものであり、加熱コイル及び回路基板等の発熱部品を効率よく冷却することのできる誘導加熱調理器を提供するものである。
本発明に係る誘導加熱調理器は、上部に被加熱物が載置される外郭と、前記外郭内に配置され、前記被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの下方に設けられた第一被冷却部品及び第二被冷却部品と、吐出側が前記第一被冷却部品に向くように配置された冷却ファンとを備え、前記外郭の側壁には、第一吸気口及び前記第一被冷却部品よりも下側に形成された第二吸気口が設けられ、前記外郭の上面には、排気口が設けられており、前記外郭内には、前記第一吸気口から前記冷却ファンの吸引側に至る第一吸気風路と、前記第一被冷却部品の下側に設けられ、前記第二吸気口から前記冷却ファンの吸引側に至り前記冷却ファンの吸引側において前記第一吸気風路と合流する第二吸気風路とが設けられており、前記加熱コイルは、前記第一被冷却部品を通過した後の冷却風が流れる空間と連通する位置に配置され、前記第二被冷却部品は、前記第二吸気風路内に配置されるものである。
本発明によれば、外郭の外部から冷却ファンへ吸引される冷却風が通過する第二吸気風路内に第二被冷却部品を配置したので、第二被冷却部品を効率よく冷却することができる。また、第一吸気風路を通って吸引される空気と第二吸気風路を通って吸引される空気とを合流させて冷却ファンから冷却風として送出するので、第二被冷却部品によって加温された空気は、第一吸気風路から吸引される空気と混合され、冷却ファンから送出する冷却風の温度を低下させることができる。したがって、冷却ファンの吐出側に配置される部品を効率よく冷却することができる。また、冷却ファンから送出された冷却風が第一被冷却部品及び加熱コイルを冷却するため、第一被冷却部品と加熱コイルとを効率よく冷却することができる。
実施の形態1、2、3に係る誘導加熱調理器100の外観斜視図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の概略断面図であり、図1のZ−Z線に沿う断面を示す図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の概略断面図であり、図2のY−Y線に沿う断面を示す図である。 実施の形態1に係る風路ユニットの斜視図である。 実施の形態1に係る風路ユニット及びダクト形成部材の分解斜視図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器100の概略断面図であり、図1のZ−Z線に沿う断面を示す図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器100の概略断面図であり、図6のX−X線に沿う断面を示す図である。 実施の形態3に係る誘導加熱調理器100の概略断面図であり、図1のZ−Z線に沿う断面を示す図である。
以下、本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以降の説明において、理解を容易にするために方向を示す用語(例えば、「前」、「後」、「右」、「左」等)を用いることがあるが、これは説明のためのものであって、本願発明を限定するものではない。
実施の形態1.
[誘導加熱調理器の構成]
図1は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の外観斜視図である。実施の形態1に係る誘導加熱調理器100は、キッチンキャビネット内に収容されて使用されるビルトイン型の誘導加熱調理器であり、箱状の本体ケース1と、本体ケース1の上に載置された天板部2とを備える。天板部2は、本実施の形態では、例えばセラミック製のプレート(天板)2aとプレート2aの外周を囲む金属製のプレート枠2bとを主要な構成要素としている。本体ケース1及び天板部2は、誘導加熱調理器100の外郭を構成しており、天板部2の上には鍋等の被加熱物が載置される。本実施の形態1の誘導加熱調理器100には3つの加熱口3が設けられており、天板部2には、被加熱物を載置する目安の位置が加熱口3ごとに印刷等によって表示されている。天板部2の手前側には、各加熱口3に対応して設けられ押しボタン又はタッチパネルで構成された操作部4と、誘導加熱調理器100の動作状態や各加熱口3における加熱条件等の各種情報を表示する液晶画面やランプ等で構成された表示部5が設けられている。
本体ケース1内であって天板部2の下方には、内部に電気ヒーター等の加熱手段を有し前面が引き出し式の扉で覆われたグリル部6と、グリル部6の上側に設置され加熱口3に載置される被加熱物を加熱する加熱手段(図1には図示せず)が設けられている。本実施の形態1では、3つの加熱口3のうち前側の左右2つの加熱口3にそれぞれ対応して加熱手段としての加熱コイル7(図1には図示せず。図2参照。)が設けられ、中央後方の加熱口3に対応してラジエントヒーター(図示せず)が設けられている。ラジエントヒーターは、商用周波数の交流電力が供給されてヒーターそのものが発熱することにより輻射熱で被加熱物を加熱するものである。なお、すべての加熱口3に加熱コイル7を設けてもよい。
本体ケース1の周囲を構成する周壁(後壁及び右側壁の一部)には、背面吸気口11が形成されている。なお、ここで本体ケース1の周壁とは、本体ケース1の周方向の外郭を形成する壁、すなわち前壁、左右の側壁、及び後壁をいう。本実施の形態1の背面吸気口11は、本体ケース1の周壁を構成する板金に形成された複数の開口部によって構成されている。なお、背面吸気口11の大きさ及び形状は図示のものに限定されない。
また、本体ケース1の前部下方には、前面吸気口カバー13が取り付けられており、この前面吸気口カバー13に覆われた本体ケース1の周壁(前壁)に、前面吸気口12(図2参照)が形成されている。背面吸気口11及び前面吸気口12は、外部から本体ケース1内への空気の流入口である。
なお、背面吸気口11は本発明の第一吸気口に相当し、前面吸気口12は本発明の第二吸気口に相当する。
天板部2の後部、より詳しくは天板部2の一部を構成するプレート枠2bの後部には、本体ケース1内から外部への空気の流出口となる排気口14が形成されている。本実施の形態では、天板部2の幅方向に延びる2つの排気口14が設けられている。排気口14の上側には、板金等の耐熱性の高い材料で構成され通気可能な開口部を有する排気口カバー(図示せず)が載置され、排気口14内への異物の侵入が抑制される。なお、本実施の形態では、プレート2aとプレート枠2bとを主要な構成要素とする天板部2を設け、プレート枠2bに排気口14を形成した例を示すが、天板部2の具体的構成及び排気口14が形成される具体的な部材はこれに限定されない。例えば、プレート枠2bを設けずプレート2aに排気口14を形成してもよく、誘導加熱調理器100の外郭の上面を構成する部材に、本体ケース1内と連通する排気口14を形成すればよい。
図2は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の概略断面図であり、図1のZ−Z線に沿う断面を示す図である。図3は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の概略断面図であり、図2のY−Y線に沿う断面を示す図である。なお、図2、図3には、誘導加熱調理器100が据え付けられるキッチンキャビネット200も併せて図示している。また、図2では、冷却ファン40が動作することによって生じる空気の流れを矢印で概念的に示している。
まず、キッチンキャビネット200の構成について簡単に説明する。キッチンキャビネット200には、誘導加熱調理器100の本体ケース1が嵌め込まれる空間である調理器収容部205が形成されている。調理器収容部205は、キャビネット天板部201と、キャビネット後壁202と、キャビネット底板203と、キャビネット側板204とによって囲まれている。キャビネット天板部201には、天板部2の面積よりも小さくかつ本体ケース1の上部の面積よりもやや大きいキャビネット開口部206が形成されており、このキャビネット開口部206から調理器収容部205内へ本体ケース1が嵌め込まれる。誘導加熱調理器100がキッチンキャビネット200に組み込まれた状態においては、天板部2の周縁が、キャビネット天板部201のキャビネット開口部206の周縁の上に載置される。キャビネット開口部206と誘導加熱調理器100との隙間は、シール部材で封止される。キッチンキャビネット200に誘導加熱調理器100が組み込まれた状態において、調理器収容部205の内部とキッチンキャビネット200の外部とは、吸気用開口部207を介して連通しており、また、調理器収容部205の内面と本体ケース1の外面との間には通風可能な隙間が形成される。
次に、誘導加熱調理器100の構成を説明する。
本体ケース1の内部であって天板部2の下側には、コイル保持台に載置された加熱コイル7が配置されている。加熱コイル7よりも下側には、第一基板保持台41の上に載置されたインバーター回路基板20が配置され、インバーター回路基板20よりも下側には第二基板保持台43の上に載置された電源基板30が配置されている。インバーター回路基板20の上側は、基板カバー42で覆われている。インバーター回路基板20よりも後方寄りの位置には、本体ケース1に形成された背面吸気口11との間に隙間を介して冷却ファン40が配置されている。冷却ファン40の上方には、ダクト形成部材44が設けられている。図3に示すように、本体ケース1の内部において、左に寄った位置にグリル部6が配置され、他方にインバーター回路基板20及びその周辺部材が配置されている。なお、図3に示す左右の位置関係を反転させてグリル部6を右に寄せて配置してもよい。
インバーター回路基板20は、基板21と、基板21に実装され加熱コイル7に高周波電力を供給するインバーター回路を構成するスイッチング素子22と(図3参照)、スイッチング素子22に取り付けられたヒートシンク23とを備える。スイッチング素子22を備えたインバーター回路基板20は、電源基板30よりも発熱量が大きい。
電源基板30は、基板31と、基板31に実装された電源回路部品32とを備える。基板31にはノイズフィルター回路も実装される。電源基板30は、インバーター回路基板20及び冷却ファン40等に電源を供給する。電源基板30からインバーター回路基板20に供給された商用電源は、インバーター回路基板20によって高周波電力に変換され、加熱コイル7に供給される。加熱コイル7に高周波電力が供給されると、加熱コイル7の周囲に高周波磁界が発生し、天板部2の上に載置された被加熱物に渦電流が生じ、被加熱物自体が発熱する。電源基板30は、加熱コイル7の下側に配置されたインバーター回路基板20よりもさらに下側に設置されており、加熱コイル7と距離が離れているため、電源基板30は加熱コイル7から発せられるノイズの影響を受けにくく、ノイズのある電力供給を減らすことができる。
なお、インバーター回路基板20は本発明の第一被冷却部品に相当し、電源基板30は本発明の第二被冷却部品に相当する。
また、ここでは特に説明しないが、基板21及び基板31には、誘導加熱調理器100が必要とする機能に応じた部品が適宜実装される。
冷却ファン40は、本実施の形態1では軸流ファンで構成されており、回転軸が前後方向に概ね水平に向くようにして、第一基板保持台41の上に設置されている。冷却ファン40の吐出側はインバーター回路基板20と対向しており、冷却ファン40から送出された冷却風は、インバーター回路基板20に向かって流れる。本実施の形態1では、冷却ファン40の吐出断面を含む面上にインバーター回路基板20を投影した領域が冷却ファン40の吐出断面の領域の範囲内となるようにインバーター回路基板20が配置されており、冷却ファン40から送出される冷却風をインバーター回路基板20の全体に向けて吹き付けることができる。また、冷却ファン40の吐出側の下端は、インバーター回路基板20の下端と同一平面上に配置されている。冷却ファン40の吐出側の下端とインバーター回路基板20の下端とを同一平面上に配置することで、冷却ファン40から送出された冷却風を無駄なくインバーター回路基板20に供給することができる。また、インバーター回路基板20及び冷却ファン40の下側に凹凸の少ないスペースを確保できるので、本実施の形態1のように誘導加熱調理器100の動作に必要な回路基板の一部(電源基板30)を設置することができる。このため、本体ケース1内のスペースを有効活用でき、また、電源基板30の近傍を流れる冷却風の妨げにもなりにくい。また、誘導加熱調理器100の動作に必要な回路基板を複数に分けて配置することができるので、一枚の基板上の部品の密集度を低減でき、各基板に実装される部品の通風抵抗の増加を抑制できる。なお、「同一平面上」とは、完全に同一平面上であることを意味するものではなく、冷却ファン40から送出された冷却風が大きく妨げられない程度の多少の段差の存在を許容するものである。
また、冷却ファン40の吐出面の上部は、基板カバー42よりも上側に突出しており、冷却ファン40から送出される冷却風は、基板カバー42の下側と上側とに分流する。基板カバー42の下側に位置する冷却ファン40の吐出側の面積は、基板カバー42の上側に位置する面積よりも大きく、基板カバー42の下側に流れる冷却風の方が上側に流れる冷却風よりも風量が大きい。
ダクト形成部材44は、本体ケース1の後壁の内面から本体ケース1の内方に向かって概ね庇状に突出し、冷却ファン40の吸引側の空間、冷却ファン40、及び基板カバー42の一部の上側を覆う。ダクト形成部材44の後端部は、本体ケース1の後壁の内面の背面吸気口11よりも上側に当接しており、ダクト形成部材44の下側には背面吸気口11から流入して冷却ファン40へ向かう空気が流れる空間が形成される。ダクト形成部材44の下面と基板カバー42の上面との間には、高さ方向に隙間があり、冷却ファン40から送出された冷却風はこの隙間を通過することができる。ダクト形成部材44の前端部よりも前方には、加熱コイル7に通じる隙間が形成されており、この隙間から出た冷却風は加熱コイル7に向かって流れる。
ダクト形成部材44の上側には、天板部2の下面との間に通風可能な隙間が設けられている。ダクト形成部材44の上側の隙間は排気口14に通じており、ダクト形成部材44の上側を流れる空気は、排気口14から誘導加熱調理器100の外部へと流出する。
誘導加熱調理器100の内部を冷却する冷却風の流れる風路構成を、図2を参照して説明する。
図2に示すように、背面吸気口11と冷却ファン40の吸引側との間に形成される風路を、第一吸気風路51という。また、第一基板保持台41と本体ケース1の底板との間に形成され、前面吸気口12から冷却ファン40の吸引側に至る風路を、第二吸気風路52という。第一吸気風路51と第二吸気風路52は、ともに冷却ファン40の吸引側に連通しており、冷却ファン40の吸引側(冷却ファン40の上流側)において合流する。本実施の形態1では、冷却ファン40の吸引側と背面吸気口11との間の距離は、冷却ファン40の吸引側と前面吸気口12との間の距離よりも短い。すなわち、第一吸気風路51は、第二吸気風路52よりも経路長が短い。
冷却ファン40の吐出側と連通する風路であって、基板カバー42の内部に形成される風路を、第一吹出風路53という。また、冷却ファン40の吐出側と連通し、基板カバー42の上側とダクト形成部材44との間に形成される風路を、第二吹出風路54という。
[風路ユニットの構成]
本実施の形態1では、第一基板保持台41、基板カバー42、第二基板保持台43及び冷却ファン40がユニット化されて、本体ケース1内に収容される。これらユニット化されたものを風路ユニットと称する。風路ユニット及びこれに付帯する構成を、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、実施の形態1に係る風路ユニットの斜視図である。図5は、実施の形態1に係る風路ユニット及びこれに付帯する部品の分解斜視図である。
第一基板保持台41は、インバーター回路基板20が載置される概ね平板状の支持板411と、支持板411の前及び左右の周縁部から上方に起立する上部周壁412と、支持板411の左右の周縁部から下方に向かって延びる下部周壁413とを主な構成要素としている。支持板411の後端部の上側は周壁によって囲まれておらず、冷却ファン40の吐出側と連通する。
また、支持板411の前端部の下側には周壁が設けられておらず保持台下部流入口414が形成されており、風路ユニットが本体ケース1内に組みこまれた状態においては、保持台下部流入口414は前面吸気口12と連通する。また、支持板411の後端部の下側には周壁が設けられておらず、冷却ファン40の吸引側と連通する。
支持板411の下側には、支持板411及び下部周壁413の内面で囲まれたトンネル状の風路が形成され、このトンネル状の風路の中に、第二基板保持台43及びこれに保持された電源基板30が収容される。
基板カバー42は、第一基板保持台41の上部に組み付けられ、第一基板保持台41との間にインバーター回路基板20を収容する。基板カバー42の上面には、冷却風吹出口421が開口している。冷却風吹出口421は、基板カバー42の前方寄りであって冷却ファン40から離れた位置に開口しており、基板カバー42内を後から前に向かう冷却風が流れる距離を長くしている。
ダクト形成部材44は、冷却ファン40の上側を覆うダクト上板441と、ダクト上板441の左右端部から下側に延び冷却ファン40の左右を覆うダクト側板442とを主要な構成要素としている。ダクト上板441及びダクト側板442の内側には、概ねトンネル状の風路が形成され、この風路内に冷却ファン40が配置される。
ダクト上板441の後側の一部は、前後方向及び左右方向に傾斜したダクト上板傾斜面443が形成されている。ダクト上板傾斜面443は、ダクト形成部材44が本体ケース1内に組み込まれた状態においては、排気口14の下側(上から見たときに排気口14と重なる位置)に位置する。このため、吹き零れた液体や油煙、ゴミ等の異物が排気口14から本体ケース1内に流入した場合であっても、流入した異物がダクト上板傾斜面443の上に落下して傾斜面に沿って流れ、図示しない異物の排出口に流れる。したがって、異物がダクト形成部材44の上に蓄積したりダクト形成部材44の下に流入したりすることを抑制できる。なお、ダクト上板傾斜面443の傾斜方向は、異物の排出口に向かう方向であればいずれの方向でもよい。
[誘導加熱調理器の動作及び作用]
次に、実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の動作及び作用を説明する。ここでは、図2を参照して、冷却ファン40が動作することによって生じる冷却風の流れを中心に説明する。
加熱コイル7が設けられた加熱口3で加熱調理を行う場合、使用者が天板部2の加熱口3の上に鍋等の被加熱物を載置して操作部4に加熱開始の指示を入力すると、インバーター回路基板20から加熱コイル7に高周波電力が供給され、天板部2の上に載置された被加熱物が誘導加熱される。そして、冷却ファン40が動作を開始する。
図2に示すように、冷却ファン40が動作すると、冷却ファン40の吸引作用により、本体ケース1の外側の空気が背面吸気口11から本体ケース1の内部へと吸い込まれ、第一吸気風路51内に冷却ファン40へ向かう空気の流れが形成される。本体ケース1とキッチンキャビネット200の調理器収容部205との間には通風可能な空間が設けられており、調理器収容部205内の空気が本体ケース1内へと吸い込まれる。また、調理器収容部205は吸気用開口部207を介してキッチンキャビネット200の外部と連通しているため、キッチンキャビネット200の外部の空気、すなわちキッチン内の空気が、背面吸気口11から本体ケース1内へと吸い込まれることになる。
また、冷却ファン40が動作すると、冷却ファン40の吸引側と連通する前面吸気口12にも吸引力が生じ、本体ケース1の外部の空気が前面吸気口12を通って本体ケース1の内部へと吸い込まれ、第二吸気風路52内に冷却ファン40へ向かう空気の流れが形成される。第二吸気風路52内には、電源基板30が配置されており、第二吸気風路52内を流れる冷却風が電源基板30の周囲を通過することで電源基板30が冷却される。なお、第二吸気風路52内の冷却風の流れ方向と直交する方向における電源基板30の断面積(最大値)は、同方向における第二吸気風路52の断面積よりも小さく、電源基板30が第二吸気風路52内の冷却風の流れをせき止めることはない。本実施の形態1では、冷却ファン40の吸引側が本体ケース1の後方寄りに配置されているのに対し、第二吸気風路52の入口である前面吸気口12は本体ケース1の前面に形成されているので、第二吸気風路52の距離を確保することができ、冷却ファン40に至る経路内を被冷却部品の冷却のためのスペースとして有効に活用できる。
第二吸気風路52を流れ、電源基板30の周囲を通過するときに電源基板30の熱で加温された空気は、冷却ファン40の吸引側において第一吸気風路51を流れる空気に合流する。第一吸気風路51を流れる空気は、本体ケース1の外部から吸引された比較的低温の空気(室温)であるので、第二吸気風路52を通過し加温された空気よりも低温化された空気が、冷却ファン40から送出される。このため、冷却ファン40の吐出側に配置された部品を、効率よく冷却することができる。
冷却ファン40から送出された冷却風の一部は、第一吹出風路53、すなわち基板カバー42の内部を流れ、インバーター回路基板20の周囲を通過する。インバーター回路基板20の周囲を冷却風が通過することで、インバーター回路基板20に実装されたヒートシンク23が冷却され、これによってスイッチング素子22も冷却されて高温化が抑制される。インバーター回路基板20のスイッチング素子22は、誘導加熱調理器100内の部品の中でも特に高温化しやすいものであるが、冷却ファン40の吐出側にインバーター回路基板20が配置されているため、冷却ファン40から送出される冷却風の多くがインバーター回路基板20に供給され、インバーター回路基板20を効率的に冷却することができる。そして、第一吹出風路53を通過した冷却風は、基板カバー42の上面に形成された冷却風吹出口421から吹き出される。冷却風吹出口421は、風路ユニットが本体ケース1に組み込まれた状態において本体ケース1の上端の開口の範囲内に形成されているため、冷却風吹出口421から吹き出された冷却風は、本体ケース1の前方に設けられた略水平に延びる壁に衝突することなくスムーズに加熱コイル7に流れる。
冷却風吹出口421から吹き出された冷却風は、冷却風吹出口421の上に配置された加熱コイル7に吹き付けられて加熱コイル7の近傍を通過し、加熱コイル7の近傍を通過する冷却風によって加熱コイル7が冷却される。
また、冷却ファン40から送出された冷却風の一部は、第二吹出風路54、すなわち基板カバー42とダクト形成部材44との間に形成された風路を流れ、その後、ダクト形成部材44の前端部よりも前側に形成された隙間から上に向かって進み、加熱コイル7に吹き付けられて加熱コイル7の近傍を通過する。第二吹出風路54から送られる冷却風が加熱コイル7の近傍を流れることで、加熱コイル7が冷却される。第二吹出風路54内には発熱部品が配置されていないため、第二吹出風路54から加熱コイル7に供給される冷却風は、第一吹出風路53から加熱コイル7に供給される冷却風よりも低温であり、加熱コイル7を効率よく冷却することができる。また、冷却ファン40から送出された冷却風は、第一吹出風路53と第二吹出風路54に一旦は分流するものの、その後合流して加熱コイル7に吹き付けられるので、加熱コイル7を効率よく冷却することができる。また、第一吹出風路53を通過する際にインバーター回路基板20の熱で加温された冷却風は、第二吹出風路54から吹き出される比較的低温の冷却風と混ざって低温化するため、加熱コイル7の冷却効率の低下を抑制できる。
加熱コイル7の周囲を通過する冷却風は、天板部2の下面に沿って排気口14が形成された天板部2の後方に向かって流れる。排気口14の下側に設けられたダクト形成部材44が、冷却ファン40の吸引側の上方を覆っているので、冷却ファン40から吹き出されインバーター回路基板20や加熱コイル7等の熱で加温された冷却風が冷却ファン40の吸引側に再吸気されるのを防ぐことができる。天板部2の下面に沿って後方に流れた冷却風は、排気口14から誘導加熱調理器100の外部へと流出する。排気口14は天板部2の後方に設けられているため、排気口14から流出する空気はキッチン内を循環しやすく、キッチンの部分的な温度上昇を抑制することができる。また、本実施の形態1では、天板部2の後方に設けられた排気口14から排気が行われるのに対し、本体ケース1内に冷却風として供給される空気は誘導加熱調理器100の前方の空気であるので、排気された高温の空気が高温のまま吸気されるということも生じにくく、冷却効率の低下を抑制することができる。また、本体ケース1内には室温に近い空気がほぼ定常的に供給されるので、冷却効率を安定的に維持することができる。
また、天板部2には吸気口を設けていないため、天板部2に吸気口と排気口の両方を設ける場合と比べて、排気口14の開口面積を大きくすることができる。特に本実施の形態1では、2つの排気口14の幅寸法の合計は、本体ケース1の幅寸法と同程度である。このように排気口14の開口面積を大きくすることで、開口面積が小さい場合よりも排気口14における円滑な排気が行え、効率よく冷却風を循環させることができる。
また、背面吸気口11と前面吸気口12という2つの吸気口が設けられているので、1つの吸気口を設けた場合よりも吸気面積を拡大されて冷却風量が増加し、冷却効率を向上させることができる。また、背面吸気口11と前面吸気口12は、天板部2とは異なる方向に面しているので、加熱調理によって天板部2の上側に生じる蒸気や油煙が背面吸気口11及び前面吸気口12から吸い込まれにくい。したがって、蒸気や油煙が冷却風と一緒にインバーター回路基板10や電源基板30等の部品の周囲を流れることによる部品の故障を抑制することができる。なお、本実施の形態1では、第一吸気口を本体ケース1の背面に設け(背面吸気口11)、第二吸気口を本体ケース1の前面に設けた(前面吸気口12)例を示したが、第一吸気口及び第二吸気口の配置はこれに限定されず、例えば一方を背面に設け、他方を左右いずれかの側面に設けてもよい。
また、背面吸気口11と前面吸気口12という複数の吸気口を設けるとともに、それぞれを入口とする第一吸気風路51と第二吸気風路52という複数の吸気風路を設けているが、冷却ファン40は吸引側を一箇所のみ有する軸流ファンであるため、複数の吸気風路を通過した空気は冷却ファン40の吸引側(上流)で混合される。したがって、複数の吸気風路のいずれかを被冷却部品を冷却するための風路として利用した場合であっても、被冷却部品によって加温された空気がその温度のまま冷却ファン40から送出されることはなく、冷却ファン40の吐出側に配置された被冷却部品の冷却効率への影響を小さくすることができる。
また、上記のように本実施の形態1の誘導加熱調理器100は、本体ケース1の内部の被冷却部品を効率よく冷却できるので、冷却ファン40の回転数を抑制することができる。したがって、冷却ファン40の消費電力及び騒音を抑制することができる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、第二吸気風路52にさらに被冷却部品を設置した構成例を説明する。本実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付す。なお、実施の形態2に係る誘導加熱調理器100は、図1に示した構成は実施の形態1と同様である。
図6は、実施の形態2に係る誘導加熱調理器100の概略断面図であり、図1のZ−Z線に沿う断面を示す図である。図7は、実施の形態2に係る誘導加熱調理器100の概略断面図であり、図6のX−X線に沿う断面を示す図である。本実施の形態2の誘導加熱調理器100は、第二吸気風路52内に、第二インバーター回路基板60を備えている。第二インバーター回路基板60は、基板61と、基板61に実装されたスイッチング素子62と、スイッチング素子62に取り付けられたヒートシンク63とを備え、基本的な構成は実施の形態1で説明したインバーター回路基板20と同様である。この第二インバーター回路基板60は、誘導加熱調理器100に設けられた複数の加熱コイル7のうちのいずれかに高周波電力を供給するためのものである。なお、第二インバーター回路基板60は、本発明の第三被冷却部品に相当する。
本実施の形態2では、第二インバーター回路基板60の基板61は、第一基板保持台41の支持板411の下面に取り付けられており、第二インバーター回路基板60は風路ユニットに一体化される構成である。このため、誘導加熱調理器100を組み立てる際には、第二インバーター回路基板60を組み付けた風路ユニットを、本体ケース1内に設置することができるので、第二インバーター回路基板60を例えば本体ケース1の底面等に設置する場合と比べて組み立て作業を行いやすい。また、例えば第二インバーター回路基板60のメンテナンスが必要になった場合でも、風路ユニットごと本体ケース1から取り外すことができるので、取り外しが容易である。
本実施の形態2の誘導加熱調理器100の冷却風の流れ方は、実施の形態1で説明したものと同様である。本実施の形態2の第二吸気風路52には、電源基板30と第二インバーター回路基板60という2つの被冷却部品が設置されているので、前面吸気口12から吸い込まれた空気は、第二吸気風路52内において電源基板30と第二インバーター回路基板60の周囲を通過し、これらを冷却することができる。電源基板30と第二インバーター回路基板60の熱によって加温された空気は、第一吸気風路51内の空気と冷却ファン40の吸引側において合流し、冷却ファン40から冷却風として送出される。
本実施の形態2では、第二吸気風路52内にインバーター回路基板20とは別に第二インバーター回路基板60を設けた。比較的発熱量の大きいスイッチング素子を備えた基板を分散配置することで、一つの基板の部品密集度を抑制して通風抵抗の増加を抑え、基板に実装された部品を効率よく冷却することができる。また、実施の形態1で説明したものよりも加熱コイル7の数を増やした場合であっても、その加熱コイル7に高周波電力を供給するインバーター回路基板を、効率よく冷却することができる場所に配置することができる。なお、第二吸気風路52内に設ける第三被冷却部品(第二インバーター回路基板60)は、第一被冷却部品(インバーター回路基板20)よりも発熱量の小さいものとするのが好ましい。言い替えると、冷却ファン40の吐出側に設けられる第一被冷却部品(インバーター回路基板20)として、第三被冷却部品(第二インバーター回路基板60)よりも発熱量の大きいものを配置する。このようにすることで、冷却ファン40の上流側における冷却風の温度上昇を抑制し、最も冷却を必要とする発熱量の大きい部品を効率よく冷却することができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、第二吸気風路52にも冷却ファンを設置した構成例を説明する。本実施の形態3では実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態2と同様の構成については同一の符号を付す。なお、実施の形態3に係る誘導加熱調理器100は、図1に示した構成は実施の形態1と同様である。
図8は、実施の形態3に係る誘導加熱調理器100の概略断面図であり、図1のZ−Z線に沿う断面を示す図である。本実施の形態3の誘導加熱調理器100は、第二吸気風路52内に、第二冷却ファン70が設けられている。第二冷却ファン70は、冷却ファン40と同様に軸流ファンであり、回転軸が前後方向に水平に向くようにして設置されている。第二冷却ファン70の送風断面積は、第二吸気風路52の風路断面積とほぼ同じである。第二冷却ファン70の吸引側は前面吸気口12と対面し、第二冷却ファン70が動作することによって前面吸気口12に吸引力を生じさせる。図8の例では、第二被冷却部品である電源基板30及び第三被冷却部品である第二インバーター回路基板60よりも空気流れ上流側に、第二冷却ファン70が設置されている。
このような構成において、誘導加熱調理器100が加熱調理を行う際には、冷却ファン40に加えて第二冷却ファン70が動作する。第二冷却ファン70が動作すると、前面吸気口12から本体ケース1の外部の空気が第二吸気風路52内へ流入する。第二吸気風路52内に流入した空気は、第二冷却ファン70に吸引されて冷却風として送出され、第二インバーター回路基板60及び電源基板30の周囲を流れてこれらを冷却する。第二冷却ファン70を設置することで、第二冷却ファン70を設けない場合よりも第二吸気風路52内の風量を増加させることができるので、第二吸気風路52内に設置された被冷却部品を効率的に冷却することができる。
なお、図8では第二吸気風路52に電源基板30と第二インバーター回路基板60という2つの被冷却部品を配置した例を示したが、被冷却部品の数はこれに限定されない。例えば、実施の形態1で示したように第二吸気風路52に設置する被冷却部品の数が1つであっても、第二冷却ファン70を第二吸気風路52に設けることで、第二吸気風路52内の風量を増加させて効率よく被冷却部品を冷却することができる。
また、上記実施の形態1〜3では、冷却ファン40として軸流ファンを設ける例を示したが、複数の風路から吸引される空気をファンの上流側にて合流させることのできる風路構成であれば、他のファン(送風装置)を用いることができる。
1 本体ケース、2 天板部、2a プレート、2b プレート枠、3 加熱口、4 操作部、5 表示部、6 グリル部、7 加熱コイル、10 インバーター回路基板、11 背面吸気口、12 前面吸気口、13 前面吸気口カバー、14 排気口、20 インバーター回路基板、21 基板、22 スイッチング素子、23 ヒートシンク、30 電源基板、31 基板、32 電源回路部品、40 冷却ファン、41 第一基板保持台、42 基板カバー、43 第二基板保持台、44 ダクト形成部材、51 第一吸気風路、52 第二吸気風路、53 第一吹出風路、54 第二吹出風路、60 第二インバーター回路基板、61 基板、62 スイッチング素子、63 ヒートシンク、70 第二冷却ファン、100 誘導加熱調理器、200 キッチンキャビネット、201 キャビネット天板部、202 キャビネット後壁、203 キャビネット底板、204 キャビネット側板、205 調理器収容部、206 キャビネット開口部、207 吸気用開口部、411 支持板、412 上部周壁、413 下部周壁、414 保持台下部流入口、421 冷却風吹出口、441 ダクト上板、442 ダクト側板、443 ダクト上板傾斜面。

Claims (14)

  1. 上部に被加熱物が載置される外郭と、
    前記外郭内に配置され、前記被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルの下方に設けられた第一被冷却部品及び第二被冷却部品と、
    吐出側が前記第一被冷却部品に向くように配置された冷却ファンとを備え、
    前記外郭の周壁には、第一吸気口及び前記第一被冷却部品よりも下側に形成された第二吸気口が設けられ、
    前記外郭の上面には、排気口が設けられており、
    前記外郭内には、
    前記第一吸気口から前記冷却ファンの吸引側に至る第一吸気風路と、
    前記第一被冷却部品の下側に設けられ、前記第二吸気口から前記冷却ファンの吸引側に至り前記冷却ファンの吸引側において前記第一吸気風路と合流する第二吸気風路とが設けられており、
    前記加熱コイルは、前記第一被冷却部品を通過した後の冷却風が流れる空間と連通する位置に配置され、
    前記第二被冷却部品は、前記第二吸気風路内に配置される
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記第一吸気口及び前記第二吸気口は、前記外郭の側壁のうち互いに異なる方向に面した側壁に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記第一吸気口は、前記外郭の後壁に設けられ、
    前記第二吸気口は、前記外郭の前壁に設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記冷却ファンの吸引側は、前記第二吸気口よりも前記第一吸気口に近い位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記冷却ファンの吐出側には、前記冷却ファンから送出される冷却風を、前記第一被冷却部品を経由せず前記加熱コイルに至るように分流させる風路が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記第一被冷却部品を前記冷却ファンの吐出断面を含む面上に投影した領域が前記冷却ファンの吐出断面の領域の範囲内となるように、前記第一被冷却部品が配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記冷却ファンの吐出側の下端と同一平面上に、前記第一被冷却部品の下端が配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記第二被冷却部品は、前記第一被冷却部品よりも発熱量が小さい
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記第二吸気風路の流れ方向と直交する方向における前記第二被冷却部品の断面積は、前記第二吸気風路の流れ方向と直交する方向における前記第二吸気風路の断面積よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記第二吸気風路内に設けられ、前記加熱コイルに高周波電力を供給する第三被冷却部品を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記第三被冷却部品は、前記第一被冷却部品よりも発熱量が小さい
    ことを特徴とする請求項10記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記第二吸気風路内に設けられ、前記冷却ファンの吸引側に向けて送風する第二冷却ファンを備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  13. 前記冷却ファンは軸流ファンである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  14. キッチンキャビネット内に組み込まれるビルトイン型の誘導加熱調理器である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
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