JP2015040806A - 回転角度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】角度検出精度の高い回転角度検出装置を得ることを目的としている。【解決手段】Nsa個の突極を有する回転子と、周方向にティースT1〜Tnが順に配置されている固定子と、固定子のi番目のティースTiに装着される励磁巻線Riと、固定子のi番目のティースTiに装着される第1相出力巻線Piと、固定子のi番目のティースTiに装着される第2相出力巻線Qiと、励磁巻線R1〜Rnに交流の電圧を与え、第1相出力巻線P1〜Pnの出力電圧および第2相出力巻線Q1〜Qnの出力電圧から回転角度を計算するコンバータ、を備えている回転角度検出装置。ティースTiに装着される励磁巻線Riの巻数は+X回、ティースTi+1に装着される励磁巻線Ri+1の巻数は−X回、ティースTi+2に装着される励磁巻線Ri+2の巻数は0回であり、励磁巻線の極対数Neはn/3となるものである。【選択図】図4

Description

この発明は、回転角度検出装置に関し、特に、回転子と固定子のギャップにおけるパーミアンスの変化を利用した回転角度検出装置に関するものである。
回転角度検出装置の固定子は複数のティースを有する(例えば特許文献1〜4)。ティースには励磁巻線と出力巻線を巻回する。回転角度検出装置は回転子と固定子のギャップにおけるパーミアンスの変化を利用して回転角度を検出する。例えば特許文献1の回転角度検出装置では、全てのティースに励磁巻線と出力巻線を巻回している。励磁巻線には交流電圧を印加し、出力巻線の電圧から角度を検出する。
励磁巻線の上から出力巻線を巻いた場合、出力巻線に巻き乱れが生じる。巻き乱れは、出力巻線の鎖交磁束に変化を生じ、出力巻線の電圧が変化する。また、励磁巻線の空間次数はスロット数の半分である。レゾルバの固定子や回転子の変形により発生する2つの空間次数の空隙磁束が等価になり、角度検出の精度が低下する。
特許第4654348号公報(1頁5行〜1頁6行、14頁28行〜14頁32行、図6) 特開平06−213614号公報 特開2004−151040号公報 特開2002−027719号公報
石崎 彰、外3名、「新方式VR形1Xレゾルバの理論と特性」、電気学会論文誌D、平成7年、第115巻、第5号、p.598−604
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、角度検出精度の高い回転角度検出装置を得ることを目的としている。
この発明に係る回転角度検出装置は、Nsa個の突極を有する回転子と、整数nを3の倍数として、周方向にティースT1〜Tnが順に配置されている固定子と、固定子のi番目のティースTiに装着される励磁巻線Ri(i:1〜n)と、固定子のi番目のティースTiに装着される第1相出力巻線Pi(i:1〜n)と、固定子のi番目のティースTiに装着される第2相出力巻線Qi(i:1〜n)と、直列に接続される励磁巻線R1〜Rnに交流の電圧を与え、直列に接続される第1相出力巻線P1〜Pnの出力電圧および直列に接続される第2相出力巻線Q1〜Qnの出力電圧から回転角度を計算するコンバータ、を備えている。ティースTiに装着される励磁巻線Riの巻数は+X回、ティースTi+1に装着される励磁巻線Ri+1の巻数は−X回、ティースTi+2に装着される励磁巻線Ri+2の巻数は0回であり、励磁巻線の極対数Neはn/3となるものである。
この発明によれば、励磁巻線を巻き回さないティースを設けることにより、出力巻線の巻き乱れと角度検出の精度に生じる個体ばらつきが低減し、角度検出精度の高い回転角度検出装置を得ることが可能になる。
本発明に係る回転角度検出装置の構成を示す図である。 実施の形態1−1によるレゾルバの形態を示す断面図である。 実施の形態1−1によるレゾルバの別形態を示す断面図である。 実施の形態1−1のレゾルバにおける、励磁巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である。 実施の形態1―1のレゾルバにおける、出力巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である(空間3次)。 出力巻線(a相,b相)のi番目のティースの巻数を求める式(1)と式(2)を示した図である。 比較例1によるレゾルバの形態を示す断面図である。 比較例1のレゾルバにおける、励磁巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である。 比較例1のレゾルバにおける、出力巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である(空間1次)。 実施の形態1−2によるレゾルバの形態を示す断面図である。 実施の形態1−2のレゾルバにおける、励磁巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である。 実施の形態1―2のレゾルバにおける、出力巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である(空間5次)。 比較例2のレゾルバにおける、励磁巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である。 比較例2のレゾルバにおける、出力巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である(空間1次)。 実施の形態1−3のレゾルバにおける、角度誤差と突極の数の関係を表している1番目の図である。 実施の形態1−3のレゾルバにおける、角度誤差と突極の数の関係を表している2番目の図である。 式(3)を表している図である。 実施の形態1に係るレゾルバと比較例4のレゾルバにおける、励磁巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である。 実施の形態2−1のレゾルバにおける、励磁巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である。 実施の形態2―1のレゾルバにおける、出力巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である(空間4次)。 実施の形態2−2のレゾルバにおける、励磁巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である。 実施の形態2―2のレゾルバにおける、出力巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である(空間7次)。 実施の形態2−3のレゾルバにおける、角度誤差と突極の数の関係を表している図である。 実施の形態2に係るレゾルバと比較例5のレゾルバにおける、励磁巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である。 実施の形態3―1のレゾルバにおける、出力巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である(空間5次)。 出力巻線(a相,b相)のi番目のティースの巻数を求める、式(4)ないし式(7)を示した図である。 実施の形態3―2レゾルバにおける、出力巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である(空間7次)。 実施の形態4によるレゾルバの形態を示す断面図である。 実施の形態4のレゾルバにおける、励磁巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である。 実施の形態4のレゾルバにおける、出力巻線の巻数とティース番号との関係を表す図である(空間6次)。
以下に本発明にかかる回転角度検出装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
実施の形態1−1.
図1に回転角度検出装置10の構成を示す。回転角度検出装置10はR/Dコンバータ(レゾルバデジタルコンバータ)5とレゾルバ6などから構成されている。レゾルバ6はコ
イル1と回転子2と固定子3を備えている。レゾルバ6の回転子2はシャフト7を介してモータや発電機等の回転電機11と接続されている。固定子3のティース(またはスロット)には、1相の励磁巻線と2相の出力巻線からなるコイル1が装着されている。レゾルバ6の出力と入力はR/Dコンバータ5と配線されている。R/Dコンバータ5はレゾルバ6の励磁巻線に交流の電圧を与え、2相の出力巻線の電圧から回転角度を計算して出力する。
図2に実施の形態1−1によるレゾルバの構造を示す。レゾルバ6の固定子鉄心と回転子鉄心を示す断面図が示されている。固定子3のティースの数Nsは12で、回転子2の
突極の数Nsa(軸倍角とも呼ぶ)を7としている。突極の数は軸倍角とも呼ばれている。固定子3のティース(T1〜T12)にはコイルが巻回されている。出力巻線(1a,1b)は2相、励磁巻線1cは1相である。ティースの奥側から出力巻線(1a,1b)、励磁巻線1cの順で配置されている。レゾルバには励磁巻線1cを巻き回さないティース(T3,T6,T9,T12)を設けている。2相の出力巻線のみの場合は、コイル間に距離があっても、隣接していてもよい。各相の巻線の位置が近い場合は、絶縁紙等で絶縁する。出力巻線1aは順に直列に接続される。出力巻線1bは順に直列に接続される。励磁巻線1cは順に直列に接続される。
図3に実施の形態1−1によるレゾルバの別形態の構造を示す。ティースに励磁巻線1cを先に巻き、その上から出力巻線(1a,1b)を巻いた構成となっている。出力巻線1aと出力巻線1bはどちらを先に巻いても構わない。前図と同じく、固定子3は12スロットで、回転子2の突極の数を7としている。突極の数は軸倍角とも呼ばれている。固定子3のティース(T1〜T12)にはコイルが巻回されている。励磁巻線1cは1相、出力巻線(1a,1b)は2相である。励磁巻線1cを巻き回さないティース(T3,T6,T9,T12)を設けている。巻線と鉄心との絶縁は、インシュレータ(絶縁紙、塗装等)3xで行われている。
図4に実施の形態1−1による励磁巻線の巻数分布を示す。レゾルバの励磁巻線には、巻き方向(+)、巻き方向(−)および巻き方向(0)が定義されている。あるコイルの巻き線の方向を巻き方向(+)で表すと、巻き線が逆向きに巻かれているコイルは巻き方向(−)と表現する。巻き方向(0)はティースに励磁巻線を巻かないことを意味している。ここで巻かないという意味は、巻数が完全にゼロである場合だけではなく、巻き方向(+)または巻き方向(−)の巻数の5%以下であることを意味する。巻き方向(+)の巻数と巻き方向(−)の巻数は、絶対値が同じである。すなわち、巻き方向(+)の巻数
を+X回とすると巻き方向(−)の巻数は、−X回となる。励磁巻線を巻き回さないティースを設けることにより、出力巻線の巻き乱れを低減し、角度検出の精度に生じる個体ばらつきが低減する。実施の形態1によれば、励磁巻線は(+,−,0)の3ティース単位で固定子の周りをNe回繰り返し巻いている。この励磁巻線の極対数Neは4(=Ns/3)
である。
図5に、本発明の実施の形態1−1による出力巻線の巻数分布を示す図を示す。固定子のティースには2相(a相,b相)の出力巻線が巻回されている。出力巻線(a相,b相)のi番目のティースの巻数(Nai,Nbi)は式(1)または式(2)で表すことができる(図6参照)。出力巻線は、ティースの周方向に正弦波状に分布している。巻数が小数になる場合は四捨五入している。式(1)または式(2)において、符号N1、符号N2、符号θは任意の定数である。ティースTi(i=1〜Ns)に装着される出力巻線1aを出力巻線Piと表記すると、出力巻線Piは順に直列に接続される。同様に、ティースTi(i=1〜Ns)に装着される出力巻線1bを出力巻線Qiと表記すると、出力巻線Qiは順に直列に接続される。同様に、ティースTi(i=1〜Ns)に装着される励磁巻線1cを励磁巻線Riと表記すると、励磁巻線Riは順に直列に接続される。
次に比較例1の構成を説明する。比較例1のレゾルバは実施の形態1−1と同様に固定子鉄心と回転子鉄心を有している。固定子は12スロットで、回転子の突極の数を7としている。固定子のティースに励磁巻線と出力巻線が巻回されている。図7にレゾルバの固定子鉄心と回転子鉄心を示す断面図が示されている。固定子3のティース(T1〜T12)にはコイルが巻回されている。励磁巻線1cは一相、出力巻線(1a,1b)は2相である。ティースの奥側から出力巻線(1a,1b)、励磁巻線1cの順で配置されている。励磁巻線1cは全てのティースに配設されている。
比較例1も実施の形態1−1と同様に1相の励磁巻線と2相の出力巻線から構成されている。図8は特許文献1の請求項1を用いて表現した励磁巻線の巻数とティース番号の関係を表している。比較例1の励磁巻線では、巻回する方向を隣り合うティースで符号を逆にしており、全てのティースに巻線している。どちらの方向に正負を定義しても同じである。この励磁巻線の極対数Neは6(=12/2)である。
図9に、比較例1による出力巻線の巻数分布を示す。固定子のティースには2相(a相,b相)の出力巻線が巻回されている。比較例1の出力巻線は、周方向に正弦波状に分布している。この図は特許文献1の(1)式と(3)式を用いて表現した。
実施の形態1の効果を比較例1と関係付けて説明する。励磁巻線の極対数をNeとし、回転子の突極の数をNsaとしたとき、起磁力は空間Ne次で、ギャップのパーミアンスはNsa次となる。ここで空間A次とは、機械角360度でA周期の成分のことを表す。極対数Neは、固定子の磁極の対の数のことである。レゾルバの励磁巻線に流れる交流の励磁電流により、ギャップに磁束が生じ、その磁束が出力巻線に鎖交し、出力巻線に電圧が生じる。回転子の位置が変化すると、ギャップのパーミアンスが変化し、出力巻線に電圧変化が生じる。
2相の出力巻線に生じる電圧の包絡線から角度検出を行う。この包絡線は出力電圧と呼ばれる。ギャップの磁束は、起磁力とギャップのパーミアンスの積で表すことができる。起磁力もパーミアンスも三角関数のため、両者の積の三角関数の次数となる。つまりギャップの磁束の空間次数(A)は、三角関数の積和の式より、|Ne±Nsa|次となる。ここで|A|はAの絶対値を表す。このギャップの磁束の空間次数と出力巻線の空間次数(Ne)が一致すると、三角関数の直交性より出力巻線の鎖交磁束が発生する。励磁電流が交流であるので出力巻線には電圧が発生し、角度が検出できる。
以上に述べたように回転角度検出装置として機能するためには、空隙に発生する磁束のうち、|Ne±Nsa|に等しい空間次数の磁束を拾う必要がある。このことは例えば、非特許文献1の「<2・1>原理;p.599」にも記載されている。非特許文献1の式(7)から回転角度φによって変化するのは|Ne±Nsa|に等しい。
次に、角度検出を低下させる原因について説明する。レゾルバは角度検出に用いるため、モータや発電機の近くに配置されることが一般的である。爪形状の界磁鉄心を有するモータや発電機は空間0次の起磁力を発生させる。それ以外のモータや発電機でも空間0次の起磁力が発生することがある。この空間0次の起磁力が角度検出の精度を低下させる原因となる。
レゾルバの固定子または回転子が偏心している場合、ギャップのパーミアンスに空間1次の起磁力が生じる。その結果、空間0次の起磁力と空間1次のギャップのパーミアンスにより、|0±1|=1次の磁束が生じる。ここで、比較例1では、角度検出に必要なギャップの磁束が|6±7|=1次、13次(1次と等価)となり、出力巻線の空間次数を1次にせざるをえない。このように、空間0次の起磁力により生じる磁束と出力巻線の次数がそれぞれ1次となり一致するため、出力電圧が空間0次の起磁力の影響を受け、角度検出の精度が低下する。
次に空間次数と等価な関係にある等価次数Tについて説明する。出力巻線の正弦波の巻数の値は最大でもNs個しかなく、空間的に離散的となるため、等価次数Tは以下のように計算で求めることができる。
(1)|Ne−Nsa|>Nsの場合:
|Ne−Nsa|をNsで割った余りを改めて|Ne−Nsa|とおき、以下のどちらかを満たす。
(2)|Ne−Nsa|>Ns/2の場合:
T=Ns−|Ne−Nsa|
(3)|Ne−Nsa|<Ns/2の場合:
T=|Ne−Nsa|
なお、(1)〜(3)の全ての|Ne−Nsa|を同時に|Ne+Nsa|としても同様に成り立つ。
実施の形態1−1では、角度検出に必要なギャップの磁束が|4±7|=3次、11次(1次と等価)となり、3次、11次の一方を出力巻線が拾えばよい。しかし、空間0次の起磁力により生じる1次の磁束を拾わないようにするため、実施の形態1では、出力巻線を空間3次としている。このように、本発明の実施の形態1では、出力巻線の次数を1次にする必要がないため、本発明によれば出力電圧が空間0次の起磁力の影響を受けず、角度検出の精度の低下を防ぐことができる。
実施の形態1−2.
これまで、12スロットの例で実施の形態1−1を説明した。次に24スロットの例を用いて実施の形態1−2を説明する。図10に、実施の形態1−2によるレゾルバの固定子鉄心と回転子鉄心を示す断面図が示されている。固定子3のティースの数Nsは24で、回転子2の突極の数Nsaを11としている。固定子3のティース(T1〜T24)にはコイル1が巻回されている。励磁巻線1cは一相、出力巻線(1a,1b)は2相である。ティースの奥側から出力巻線(1a,1b)、励磁巻線1cの順で配置されている。励磁巻線1cを巻き回さないティース(T3,T6,T9,T12,T15,T18,T21,T24)を設けている。励磁巻線は(+,−,0)の3ティース単位で固定子の周りをNe回繰り返し巻いている。この励磁巻線の極対数Neは8である。
図11に、本発明の実施の形態1―2による励磁巻線の巻数分布を示す図を示す。レゾルバの励磁巻線には、巻き方向(+)、巻き方向(−)および巻き方向(0)が定義されている。励磁巻線を巻き回さないティースを設けることにより、出力巻線の巻き乱れを低減し、角度検出の精度に生じる個体ばらつきを低減する。実施の形態1によれば、励磁巻線は(+,−,0)の3ティース単位で固定子の周りをNe回繰り返し巻いている。この励磁巻線の極対数Neは8である。
図12に、実施の形態1−2による出力巻線の巻数分布を示す図を示す。固定子のティースには2相(a相,b相)の出力巻線が巻回されている。出力巻線(a相,b相)のi番目のティースの巻数(Nai,Nbi)は式(1)または式(2)で表すことができる(図6参照)。出力巻線は、ティースの周方向に正弦波状に分布している。巻数が小数になる場合は四捨五入している。式(1)または式(2)において、符号N1、符号N2、符号θは任意の定数である。
次に比較例2の構成を説明する。図13に、比較例2による励磁巻線の巻数分布を示す。この図は特許文献1の請求項1を用いて表現した励磁巻線の巻き数とティース番号の関係を表している。比較例2は、固定子が24スロットで、回転子の突極の数を11としている。固定子のティースに励磁巻線と出力巻線が巻回されている。励磁巻線では、巻回する方向を隣り合うティースで正負を逆にしており、全てのティースに巻線している。正負で巻く方向が逆であり、どちらの方向に正負を定義しても同じである。この励磁巻線の極対数Neは12である。
図14に、比較例2による出力巻線の巻数分布を示す図を示す。固定子のティースには2相(a相,b相)の出力巻線が巻回されている。比較例2の出力巻線は、周方向に正弦波状に分布している。なお、この図は特許文献1の(1)式、(3)式を用いて表現したものである。
モータや発電機は空間0次の起磁力を発生させる。レゾルバの固定子または回転子が偏心している場合、比較例の構成では角度検出の精度が低下し、本発明では低下しない理由を説明する。空間0次の起磁力と空間1次のギャップのパーミアンスにより、|0±1|=1次の磁束が生じる。比較例2では、角度検出に必要なギャップの磁束が|12±11|=1次、23次(1次と等価)となり、出力巻線の空間次数を1次にせざるをえない。このように、空間0次の起磁力により生じる磁束と出力巻線の次数がそれぞれ1次となり一致するため、出力電圧が空間0次の起磁力の影響を受け、角度検出の精度が低下する。
しかし、実施の形態1−2では、角度検出に必要なギャップの磁束が|8±11|=3次、19次(5次と等価)となり、3次,19次の一方を出力巻線が拾えばよい。空間次数は3次でもよいが、角度検出の精度を低下させるギャップの磁束の次数1次から離れる方がその磁束をより拾わないため、実施の形態1−2では、出力巻線を空間19次としている。このように、実施の形態1−2では、出力巻線の次数が1次にする必要がないため、出力電圧が空間0次の起磁力の影響を受けず、角度検出の精度の低下を防ぐことができる。
上記では、ギャップの空間1次の磁束が、モータや発電機が空間0次の起磁力を発生させて偏心している場合に発生すると説明したが、発生する条件はこれに限らない。例えば、最小ギャップ長が0でないのでスロット数、軸倍角に関らず0次のパーミアンスがある。最小ギャップ長はレゾルバの固定子と回転子の距離の最小値のことである。そのため、特に1極対のモータや発電機がレゾルバの近くにある場合、ギャップに空間1次の磁束が発生しやすい。ギャップの磁束を空隙磁束とも呼ぶ。このような場合にも同様に、本発明
では出力電圧が空間1次の起磁力の影響を受けないので角度検出の精度の低下を防ぐことができる。
本発明のレゾルバが固定子や回転子の変形に対する角度誤差の影響を受けにくい理由について説明する。回転子または固定子の変形の空間次数をNhとすると、主に|Ne+Nh|次と|Ne−Nh|次の空隙磁束が発生する。空間次数Nhは正の整数である。等価次数Tの計算方法は既に説明したが、以下では等価次数について改めて説明する。
|Ne+Nh|と|Ne−Nh|の和または差がティースの数Nsに等しい場合、互いに等価である。比較例のようにNe=Ns/2なら、Nhがいずれの値でも常に|Ne+Nh|と|Ne−Nh|が等価となることを説明する。
|Ne−Nh|≧0の場合、
|Ne+Nh|+|Ne−Nh|=Nsとなる。
|Ne−Nh|<0の場合、
|Ne+Nh|−|Ne−Nh|=Nsとなる。
つまり、Nhの値に関らず、Ne=Ns/2では、Nh次の変形で生じる2つの空隙磁束の次数は等価だとわかる。そのため、これらの次数と出力巻線の空間次数が一致または等価となった場合、2つの次数の両方を拾うため、角度検出の精度が大幅に悪化する。一方、本発明では、Nh次の変形で生じる2つの空隙磁束の次数はNe=Ns/2でないため等価にならない。それについて説明する。
|Ne+Nh|±|Ne−Nh|は、Ne>1、Nh>1のため、Ne−Nhに関らず、(Ne+Nh)±(Ne−Nh)と同じである。
(Ne+Nh)±(Ne−Nh)=2Ne、2Nh
本発明ではNe=Ns/2でないため、2つの次数が等価になるのはNh=Ns/2となる特殊な場合のみである。つまり、Nh=Ns/2を除いたNh次の変形では、変形により生じる2つの次数は等価にならない。出力巻線の空間次数は、その次数と2つとも一致しないか、1つとしか一致しないため、2つとも変形による空隙磁束を拾う比較例に対し、変形による角度検出の精度が大幅に悪化する現象を低減または防ぐことができる。この効果は、本発明の実施の形態1に限らず、全ての実施の形態に共通である。
実施の形態1−3.
ここでは、本願発明の効果を比較例3と対比することで定量的に示す。比較例3は、ティースの数28、回転子の突極の数8、出力巻線の次数6の場合である。励磁巻線は隣り合うティースで正負が逆(+,−)に巻き回されている。比較例3の励磁巻線は特許文献1の請求項1を、出力巻線は特許文献1の式(1)と式(3)を用いて表現した。実施の形態1―3は、励磁巻線、出力巻線の巻き線方法を実施の形態1−1と同様とした。すなわち励磁巻線は(+,−,0)の3ティース単位で固定子の周りをNe回繰り返し巻かれている。図15と図16はティース(スロット)の数Nsが(27、33、42、48)の場合を計算した結果を表している。図の縦軸は、回転子1周の角度誤差のp−p値を比較例3で規格化した値を示している。
ティースの数Nsが27の場合、計算結果は図15に示されている。(Nsa,A:8,10)、(Nsa,A:8,1)、(Nsa,A:11,7)、(Nsa,A:16,7)、(Nsa,A:21,12)では、比較例3より角度誤差が低減している。回転子の突極の数Nsaは上記に限らず、式(1)または式(2)より出力巻線の巻数を設定すればよい。
ティースの数Nsが33の場合も、計算結果は図15に示されている。(Nsa,A:6,16)、(Nsa,A:6,5)、(Nsa,A:8,14)、(Nsa,A:8,3)、(Nsa,A:16,6)、(Nsa,A:16,5)、(Nsa,A:21,10)では、比較例3より角度誤差が低減している。回転子の突極の数Nsaは上記に限らず、式(1)または式(2)より出力巻線の巻数を設定すればよい。
ティースの数Nsが42の場合、計算結果は図16に示されている。(Nsa,A:11,17)、(Nsa,A:11,3)、(Nsa,A:16,12)では、比較例3より角度誤差が低減している。回転子の突極の数Nsaは上記に限らず、式(1)または式(2)より出力巻線の巻数を設定すればよい。
ティースの数Nsが48の場合も、計算結果は図16に示されている。(Nsa,A:6,10)、(Nsa,A:11,21)、(Nsa,A:11,5)、(Nsa,A:21,11)、(Nsa,A:21,5)では、比較例3より角度誤差が低減している。回転子の突極の数Nsaは上記に限らず、式(1)または式(2)より出力巻線の巻数を設定すればよい。
次に、比較例4を使って本発明の効果を補足する。比較例4の次数は実施の形態1と同じである。一般に式(3)が成立する(図17参照)。符号Vは励磁巻線の電圧を表す。符合Iは励磁巻線に流れる励磁電流を表す。符合Rは励磁巻線の抵抗を表す。符号Lは励磁巻線のインダクタンスを表す。符合Nは励磁巻線の総巻数(励磁巻線の全ティースの巻数の合計)を表す。符号NAは本発明の励磁巻線の巻数の基本波の振幅を表す。符号NBは比較例の励磁巻線の巻数の基本波の振幅を表す。基本波は励磁巻線の極対数と同じ次数の波を表す。
図18に実施の形態1に係る励磁巻線と、比較例4の励磁巻線を対比して示す。レゾルバを構成する際、励磁巻線に関してはこの巻線パターンが周方向に一周繰り返される。実施の形態1の巻線パターンは(+,−,0)であるが、比較例4の巻線パターンは(+,−,−)である。励磁巻線の総巻数Nはどちらも200で同一である。インダクタンスLは総巻数Nの二乗に比例するから両方のインダクタンスも同一である。図の巻数をフーリエ解析すると、実施の形態1に係る基本波の振幅NAと比較例4に係る基本波の振幅NBは、それぞれ、115,100となることがわかる(小数第1位を四捨五入した)。
つまり、基本波の振幅NAのほうが基本波の振幅NBよりも大きい。各構成で励磁電流Iを同じとした場合、NA×I>NB×Iとなるため、励磁巻線の起磁力の基本波の振幅は本発明の方が大きくなる。測定装置の端子に重畳するノイズ電圧に対し十分出力電圧が向上するため、角度検出の精度を向上できる。また、これは同じ励磁電流と同じインダクタンスの場合であるため、同じ励磁電圧、つまり同じ電源でこのような効果が得られる。
上記は励磁巻線の総巻数N(=200)を同一としたが、励磁巻線の総巻数Nを各構成で同一とせず励磁巻線の起磁力の基本波の振幅を同一にする場合を想定する。本発明では比較例4に対し総巻数を0.87(=100/115)倍にすることができ、使用する巻線の量を低減できる。それに加え、インダクタンスLが0.87(=100/115)倍になるため、励磁電流が同一なら、励磁電圧を0.87(=100/115)倍にすることができ、電源で必要となる電圧を低減できる。
励磁巻線の総巻数Nを200で同一として、励磁巻線の起磁力の基本波の振幅を同一にする場合を想定する。本発明の励磁電流を比較例4の0.87(=100/115)倍にすることができるため、インダクタンスLは両構成で同一なので励磁電圧も0.87(=100/115)倍にすることができ、電源で必要となる電圧を低減できる。これらの効果は、本発明で、励磁巻線の巻線パターン(+,−,0)が周方向に一周繰り返される全ての構成で、同様の効果が得られる。
本発明の実施の形態(全ての形態)には以下の効果がある。励磁巻線を巻き回さないティースを設けることにより、出力巻線の巻き乱れを低減し、角度検出の精度に生じる個体ばらつきを低減する。励磁巻線を巻かないティースがあることにより、巻線器のノズルの移動時間が短縮できるので生産性が向上するだけでなく、出力巻線を多く巻くことができ、変圧比を向上でき、測定装置の端子に重畳するノイズ電圧に対し十分出力電圧を向上できるため、角度検出の精度を向上できる。
励磁巻線を巻かないティースがあることにより、巻線を太くすることができ、巻線の断線を防ぐことができる。本発明では0次や1次の起磁力の影響を受けないので、角度検出の精度の低下を防ぐことができる。また、比較例と異なりモータとレゾルバの距離を十分確保する必要がないため、モータとレゾルバを組み合わせた装置として比較例より小型化することができる。なお、以下の構成は全実施の形態に共通である。a相巻線とb相巻線は、基本波の空間次数の周期の1/4ずらして配置している。また、スロット数や軸倍角は示した例に限定されない。
実施の形態2−1.
実施の形態1では、励磁巻線の巻線分布を3ティース単位としたが、実施の形態2では、励磁巻線を4ティース単位とする。これについて、構成と効果を説明する。まず、固定子が12スロットで、回転子の突極の数を7とした場合を実施の形態2の最初の実施例として述べる。図19に、本発明の実施の形態2−1による励磁巻線の巻数分布を示す。固定子のティースに励磁巻線と出力巻線が巻回されている。励磁巻線は(+,0,−,0)の4ティース単位で固定子の周りをNe回繰り返し巻かれる。この励磁巻線の極対数Neは3(=Ns/4)である。
図20に、本発明の実施の形態2−1による出力巻線の巻数分布を示す。出力巻線は、周方向に正弦波状に分布している。ここで、角度検出に必要なギャップの磁束が|3±7|=4次、10次(2次と等価)となり、4次,10次の一方を出力巻線が拾えばよい。空間2次でもよいが、角度検出の精度を低下させるギャップの磁束の次数1次から離れる方がその磁束をより拾わないため、ここでは、出力巻線を空間4次としている。このように、本発明の実施の形態2−1によれば、出力巻線の次数が1次にする必要がないため、出力電圧が空間0次の起磁力の影響を受けず、角度検出の精度の低下を防ぐことができる。なお、出力巻線の巻数は、式(1)から計算した(図6参照)。巻数が小数になる場合は四捨五入した。
実施の形態2−2.
次に24スロットの例を説明する。回転子の突極の数を11とした場合を実施の形態2−2として述べる。図21に、本発明の実施の形態2−2による励磁巻線の巻数分布を示す。固定子のティースに励磁巻線と出力巻線が巻回されている。励磁巻線は、実施の形態2−1と同様に、(+,0,−,0)の4ティース単位で固定子周をNe回繰り返し巻かれる。この励磁巻線の極対数Neは6である。
図22に、本発明の実施の形態2−2による出力巻線の巻数分布を示す。出力巻線は、周方向に正弦波状に分布している。ここで、角度検出に必要なギャップの磁束が|6±11|=5次、17次(7次と等価)となり、5次,17次の一方を出力巻線が拾えばよい。空間5次でもよいが、角度検出の精度を低下させるギャップの磁束の次数1次から離れる方がその磁束をより拾わないため、ここでは、出力巻線を空間17次としている。このように、本発明の実施の形態2―2では、出力巻線の次数が1次にする必要がないため、出力電圧が空間0次の起磁力の影響を受けず、角度検出の精度の低下を防ぐことができる。なお、出力巻線の巻数は、式(1)から計算した(図6参照)。巻数が小数になる場合
は四捨五入した。
実施の形態2では、実施の形態1に対し、全ティースに対する励磁巻線を巻回しないティースの割合を1/3から2/4に増やすことができる。そのため、ノズルの移動時間が短縮や、出力巻線の巻き乱れが原因の角度検出の精度に生じる個体ばらつきを低減や、変圧比の向上による角度検出の精度を向上する効果をさらに強めることができる。また、出力巻線の空間次数の避けるべき1次との次数の差を大きくできるので、実施の形態2は実施の形態1より空間0次の起磁力の影響を低減でき、さらに角度検出の精度の低下を防ぐことができる。
実施の形態2−3.
ここでは、本願発明の効果を比較例3と対比することで定量的に示す。実施の形態2は、励磁巻線が(+,0,−,0)の4ティース単位で固定子の周りをNe回繰り返し巻かれた場合を意味し、スロット数48の場合を取り上げる。ティースの数Nsが48の場合、計算結果は図23に示されている。(Nsa,A:11,23)、(Nsa,A:11,1)、(Nsa,A:21,15)、(Nsa,A:21,9)では、比較例3より角度誤差が低減している。回転子の突極の数Nsaは上記に限らず、式(1)または式(2)より出力巻線の巻数を設定すればよい。
次に、本発明の励磁巻線の方法を、比較例5と対比して補足する。図24に本発明の励磁巻線と比較例5の励磁巻線を示す。実施の形態2の巻線パターンは(+,0,−,0)であるが、比較例5の巻線パターンは(+,+,−,−)である。レゾルバを構成する際、励磁巻線に関してはこの巻線パターンが周方向に一周繰り返される。励磁巻線の総巻数Nはどちらも200で同一である。インダクタンスLは総巻数Nの二乗に比例することより各インダクタンスも同一である。
励磁巻線の総巻をフーリエ解析すると、実施の形態2に係る振幅NAと比較例5に係る振幅NBはそれぞれで100,71となることがわかる(小数第1位を四捨五入した)。
つまり、本発明の基本波の振幅NAのほうが比較例5の基本波の振幅NBよりも大きい。各構成で励磁電流Iを同じとした場合、NA×I>NB×Iとなるため、励磁巻線の起磁力の基本波の振幅は本発明の方が大きくなる。測定装置の端子に重畳するノイズ電圧に対し十分出力電圧が向上するため、角度検出の精度を向上できる。また、これは同じ励磁電流と同じインダクタンスの場合であるため、同じ励磁電圧、つまり同じ電源でこのような効果が得られる。
上記は総巻数Nを200で同一としたが、総巻数を各構成で同一とせず励磁巻線の起磁力の基本波の振幅を同一にする場合を説明する。本発明では本発明の構成でない場合に対し総巻数を0.71(=71/100)倍にすることができ、使用する巻線の量を低減できる。それに加え、Lが0.71(=71/100)倍になるため、励磁電流が同一なら、励磁電圧を0.71(=71/100)倍にすることができ、電源で必要となる電圧を低減できる。
総巻数を200で同一として、励磁巻線の起磁力の基本波の振幅を同一にする場合を説明する。本発明の励磁電流を本発明と異なる構成の0.71(=71/100)倍にすることができるため、Lは両構成で同一なので励磁電圧も0.71(=71/100)倍にすることができ、電源で必要となる電圧を低減できる。これらの効果は、本発明で、励磁巻線の巻線パターン(+,0,−,0)が周方向一周繰り返される全ての構成で、同様の効果が得られる。
実施の形態3−1.
これまでの実施の形態では、励磁巻線を巻回さないティースを、3ティースに1ティース、あるいは4ティースに2ティース設けていた。巻数が0になるティースを除き、全てのティースに2相の出力巻線それぞれを巻回する例を説明した。本発明の実施の形態3では、励磁巻線の巻線方法は本発明の実施の形態1,2と同じであるが、出力巻線を2相以上巻回ししないティースを設ける。
実施の形態3の実施例の構成を説明する。レゾルバの固定子が24スロットで、回転子の突極の数を11としている。固定子のティースに励磁巻線と出力巻線が巻回されている。励磁巻線は実施の形態1−2と同じで、励磁巻線が(+,−,0)の3ティース単位で固定子の周りをNe回繰り返し巻いている。この励磁巻線の極対数Neは8である。
図25に、本発明の実施の形態3―1による出力巻線の巻数分布を示す。固定子のティースには2相(a相,b相)の出力巻線が巻回されている。
出力巻線のi番目のティースの巻数は、図26に示されている式(4)ないし式(7)で表すことができる。出力巻線(a相)のi番目のティースの巻数(Nai)は式(4)または式(6)で表される。出力巻線(b相)のi番目のティースの巻数(Nbi)は式(5)または式(7)で表される。巻数が小数になる場合は四捨五入している。上式において、N1、N2、θは任意の定数である。
つまり、出力巻線は、周方向に正弦波状から1ティースおきに巻数を0とした分布としている。本発明の実施の形態1―1と同様に、角度検出に必要なギャップの磁束が|8±11|=3次、19次(5次と等価)となり、3次,19次の一方を出力巻線が拾えばよい。3次でもよいが、角度検出の精度を低下させるギャップの磁束の次数1次から離れる方がその磁束をより拾わないため、ここでは、|Ne±Nsa|を空間19次としている。
実施の形態3−2.
実施の形態3−2の実施例の構成を説明する。レゾルバの固定子が24スロットで、回転子の突極の数を11としている。固定子のティースに励磁巻線と出力巻線が巻回されている。励磁巻線は(+,0,−,0)の4ティース単位で固定子周をNe回繰り返し巻かれる。この励磁巻線の極対数Neは6である。
図27に、本発明の実施の形態3−2の実施例による出力巻線の巻数分布を示す図を示す。本発明の実施の形態2−2の実施例と同様に、角度検出に必要なギャップの磁束が|6±11|=5次、17次(7次と等価)となり、5次,17次の一方を出力巻線が拾えばよい。5次でもよいが、角度検出の精度を低下させるギャップの磁束の次数1次から離れる方がその磁束をより拾わないため、ここでは、|Ne±Nsa|を空間17次としている。
本発明の実施の形態3の効果を以下に述べる。出力巻線を、1ティースに1相しか巻回さないため、本発明の実施の形態1,2よりさらに出力巻線の巻き乱れを低減し、角度検出の精度に生じる個体ばらつきが減少する。
実施の形態4.
実施の形態4では、出力巻線を1ティースに2相巻回させ、励磁巻線の巻線周期を4ティースとするレゾルバを説明する。図28に、本発明の実施の形態4によるレゾルバの固定子鉄心と回転子鉄心を示す断面図を示す。ここでは、固定子が24スロットで、回転子の突極の数を2としている。固定子のティースには励磁巻線1cと出力巻線1a、1bが巻回されている。励磁巻線1cを巻き回さないティース(T3,T6,T9,T12,T15,T18,T21,T24)を設けている。
図29に、本発明の実施の形態4による励磁巻線の巻数分布を示す。励磁巻線は、(+,−,0)の3ティース単位で固定子の周りをNe回繰り返し巻いている。ここでは励磁巻線の極対数Neは8である。巻き方向(+)の巻数と巻き方向(−)の巻数は、絶対値が同じである。
図30に、本発明の実施の形態4による出力巻線の巻数分布を示す。出力巻線は、周方向に正弦波状に分布している。ここで、角度検出に必要なギャップの磁束が|8±2|=6次、10次となり、6次,10次の一方を出力巻線が拾えばよい。しかし、出力巻線の巻線周期を4ティースとするため、出力巻線を空間6次としている。出力巻線の1ティースの巻数が全てのティースで同じになっている。出力巻線1aは(0,+,0,−)の4ティース単位で固定子の周りを繰り返し巻かれている。出力巻線1bは(+,0,−,0)の4ティース単位で固定子の周りを繰り返し巻かれている。巻き方向(+)の巻数と巻き方向(−)の巻数は、絶対値が同じである。
このように、本発明の実施の形態4では、出力巻線の次数が1次にする必要がないため、出力電圧が空間0次の起磁力の影響を受けず、角度検出の精度の低下を防ぐことができる。なお、突極の数は14でもよい。この理由は以下の通りである。角度検出に必要なギャップの磁束が|8±14|=6次、22次(2次と等価)となり、その一方を拾えばよく、6次は出力巻線の次数と一致するためである。また、出力巻線の1ティースの巻数が全てのティースで同じにできるため、上記の実施の形態1〜3よりさらに製造しやすい。また、本発明の実施の形態1〜3よりさらに出力巻線の巻き乱れを低減し、角度検出の精度に生じる個体ばらつきが減少する。
本発明の実施の形態4では、以下を満たしている。スロット数や軸倍角等は上記の例に限定されない。ティースの数Nsが4の倍数で、2相の出力巻線がそれぞれ(+,0,−,0)の4ティース単位で固定子の周りを繰り返し巻かれ、各相の出力巻線は別のティースに巻かれ、各ティースの出力巻線の巻数の絶対値は同じである。
本発明の実施の形態1〜4のレゾルバは、アウター回転子、インナー回転子どちらでもよい。出力巻線の位相はどの位相でも本発明では高精度となる。それに加え、位相を調整すればさらに角度誤差を低減できる。巻線は、1ティースに最大3相巻いたり1相も巻かない場合もあるので、巻線の領域は1つに限らない。
全ての実施の形態において、各相の出力巻線の各ティースの巻数を、各相の出力巻線の各ティースの巻数の式の値から同じ相の1ティースの最大巻数の5%以下分足した値または引いた値とすることで、さらに角度誤差を低減することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 コイル、1a 出力巻線、1b 出力巻線、1c 励磁巻線、2 回転子、3 固定子、5 R/Dコンバータ、6 レゾルバ、7 シャフト、10 回転角度検出装置、11 回転電機

Claims (8)

  1. Nsa個の突極を有する回転子と、
    整数nを3の倍数として、周方向にティースT1〜Tnが順に配置されている固定子と、前記固定子のi番目のティースTiに装着される励磁巻線Ri(i:1〜n)と、
    前記固定子のi番目のティースTiに装着される第1相出力巻線Pi(i:1〜n)と、前記固定子のi番目のティースTiに装着される第2相出力巻線Qi(i:1〜n)と、直列に接続される励磁巻線R1〜Rnに交流の電圧を与え、直列に接続される第1相出力巻線P1〜Pnの出力電圧および直列に接続される第2相出力巻線Q1〜Qnの出力電圧から回転角度を計算するコンバータ、を備え、
    ティースTiに装着される励磁巻線Riの巻数は+X回、ティースTi+1に装着される励磁巻線Ri+1の巻数は−X回、ティースTi+2に装着される励磁巻線Ri+2の巻数は0回であり、励磁巻線の極対数Neはn/3となることを特徴とする回転角度検出装置。
  2. Nsa個の突極を有する回転子と、
    整数nを4の倍数として、周方向にティースT1〜Tnが順に配置されている固定子と、前記固定子のi番目のティースTiに装着される励磁巻線Ri(i:1〜n)と、
    前記固定子のi番目のティースTiに装着される第1相出力巻線Pi(i:1〜n)と、前記固定子のi番目のティースTiに装着される第2相出力巻線Qi(i:1〜n)と、直列に接続される励磁巻線R1〜Rnに交流の電圧を与え、直列に接続される第1相出力巻線P1〜Pnの出力電圧および直列に接続される第2相出力巻線Q1〜Qnの出力電圧から回転角度を計算するコンバータ、を備え、
    ティースTiに装着される励磁巻線Riの巻数は+X回、ティースTi+1に装着される励磁巻線Ri+1の巻数は0回、ティースTi+2に装着される励磁巻線Ri+2の巻数は−X回、ティースTi+3に装着された励磁巻線Ri+3の巻数は0回であり、励磁巻線の極対数Neはn/4となることを特徴とする回転角度検出装置。
  3. 第1相出力巻線Piの巻数Naiおよび第2相出力巻線Qiの巻数Nbiが、式(1)で
    表されることを特徴とする請求項1または2に記載の回転角度検出装置。ここで、符号N1、符号N2、符号θは任意の定数、符号Nsはnに等しいとする。

  4. 第1相出力巻線Piの巻数Naiおよび第2相出力巻線Qiの巻数Nbiが、式(2)で表されることを特徴とする請求項1または2に記載の回転角度検出装置。ここで、符号N1、符号N2、符号θは任意の定数、符号Nsはnに等しいとする。
  5. 第1相出力巻線Piの巻数Naiおよび第2相出力巻線Qiの巻数Nbiが、式(3)で表されることを特徴とする請求項1または2に記載の回転角度検出装置。ここで、符号N1、符号N2、符号θは任意の定数、符号Nsはnに等しいとする。
  6. 第1相出力巻線Piの巻数Naiおよび第2相出力巻線Qiの巻数Nbiが、式(4)で表されることを特徴とする請求項1または2に記載の回転角度検出装置。ここで、符号N1、符号N2、符号θは任意の定数、符号Nsはnに等しいとする。
  7. 第1相出力巻線Piの巻数は+Y回、第1相出力巻線Pi+1の巻数は0回、第1相出力巻線Pi+2の巻数は−Y回、第1相出力巻線Pi+3の巻数は0回、第2相出力巻線Qiの巻数は0回、第2相出力巻線Qi+1の巻数は+Y回、第2相出力巻線Qi+2の巻数は0回、第2相出力巻線Qi+3の巻数は−Y回であることを特徴とする請求項2に記載の回転角度検出装置。
  8. 第1相出力巻線Piの巻数と第2相出力巻線Qiの巻数は、機械角360度を|Ne+Nsa|周期とする正弦波、あるいは、機械角360度を|Ne−Nsa|周期とする正弦波で表されることを特徴とする請求項1または2に記載の回転角度検出装置。
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