JP2015040049A - 壁面用表層施工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】離型紙の破断や施工の煩雑化がないようにしながら、漏れなく確実に表層材供給空間の左右端を閉じることができるように改善される壁面用表層施工装置を提供する。
【解決手段】表層材8の注入部13と、表面材7の繰出し部11と、押え面板9とを備えて低温タンクTの壁面4に沿っての昇降移動が可能な施工機Aを備え、表層材8と表面材7とが一体化された単位幅の表層gを施工可能に構成されている壁面用表層施工装置において、注入部13から表層材8が注入される表層材供給空間kの左端及び/又は右端を、流体充填により膨張している流体ホース2を設けて閉塞可能に構成するにあたり、流体ホース2を収容する貯留部23、及び流体ホース2を表層材供給空間kの左端及び/又は右端に供給する送出し部oを有するホース供給機構aが施工機Aに装備される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、液化天然ガス(LNG)や液化石油ガス(LPG)の低温タンクといった施工対象物の壁面に発泡材による断熱層(表層)を現場施工によって形成する施工方法に用いる装置に係り、詳しくは、施工機の上昇移動を繰返し行うことにより、施工対象物の壁面における設定範囲に表層を施工するための壁面用表層施工装置に関するものである。
低温タンク等の壁面に、硬質ウレタン(表層材)による断熱層(表層)を形成するにあたっては、熱衝撃や温度勾配に起因した温度応力による有害なひび割れの発生とその進展を防ぐ表面補強のために、硬質ウレタンの表面にガラス繊維織物などの表面材を貼付けて両者が一体化された断熱層を形成する手段が一般的に採用されている。
このように、表層材と表面材とが一体化された表層を施工する装置、即ち、下記「」に示される壁面用表層施工装置と同等の施工装置を開示するものとしては、例えば、特許文献1にて示されるものがある。
「表層材を吐出可能な注入部と、表面材の繰出し部と、押え面板とを備えて施工対象物の壁面に沿っての昇降移動が可能な施工機を備え、
押え面板を壁面から所定間隔離して壁面との間に表層材供給空間を形成する状態での施工機の上昇移動に同期して表層材供給空間の表面側に繰出し部により表面材が順次繰り出されるとともに、繰出された表面材と壁面との間に注入部から表層材が注入され、注入された表層材と表面材とが一体化された単位幅の表層を施工することが可能に構成されている壁面用表層施工装置」
特開2001−173894号公報
前述の壁面用表層施工装置を用いた施工の場合、ウレタン注入空間の左右の開放端を閉じた状態とすることが要求される。従来では、特許文献1に開示されるように、壁面であるスチールライナー面(4)に一対のスペーサー(9),(9)を貼り付けておき、施工時にはそれらスペーサー(9),(9)間にウレタン注入空間(11:表層材供給空間)
を形成するように構成されていた。
即ち、図7の紙面右側において示されるように、台形などの断面が矩形をなす棒状のスペーサー37を、予め施工対象物の壁面34に上下向きの一直線状に貼り付けておき、施工時には、押え面板33の左右一端をスペーサー37に摺接させながらウレタン原液38をウレタン注入空間35に注入する装置である。なお、図7において、30は表面材である。
ところが、この壁面34にスペーサー37を貼り付けて設置する手段により表層材供給空間(ウレタン注入空間35)を形成させる構成では、スペーサー37を壁面34の凹凸や起伏、或いは段差に追従させることが難しい面がある。加えて、スペーサー37を壁面34に張り付けるという手間の掛る作業も必要であり、施工の煩雑化や遅延化を招き易いという問題があった。
また、図7の紙面左側において示されるように、離型紙(離型性面材)32を繰出すことにより、ウレタン注入空間(表層材供給空間)35を形成可能とする構造のものもあった。即ち、巻回装備されている離型性面材ロール31から繰り出される離型紙(離型性面材)32を、施工対象物の壁面34と押え面板33との間のウレタン注入空間(表層材供給空間)35の左右一端に配備される摺接ガイド部材36により、平面視で横向きU字状に曲げた状態で順次繰り出し、端が閉じられた状態のウレタン注入空間35を形成することが可能な施工装置である。
しかしながら、この離型紙32を繰出す構成の装置では、離型紙32が摺接ガイド部材36に沿い切れないことがあり、その部分では離型紙32による表層の端面が所期通りに仕上げることができない問題がある。
また、壁面34には往々にして凹凸や起伏、或いは段差があるが、摺接ガイド部材36即ち離型紙32がそれらの起伏などに沿えないことがあり、それによる隙間から注入された表層材が漏れ出るという問題もあった。さらに、離型紙32の繰出し部分の調整が煩雑であり、施工中に離型紙32は破断してしまい、その修復のために施工が中断されるという問題もあった。
このように、いずれの従来方法であっても表層材供給空間(ウレタン注入空間35)の左右端を閉じることに関しては改善の余地が残されているものであった。
本発明の目的は、表層材供給空間の左右端を閉じる手段をさらに工夫することにより、離型紙の破断や施工の煩雑化がないようにしながら、漏れなく確実に表層材供給空間の左右端を閉じることができるように改善される壁面用表層施工装置を提供する点にある。
請求項1に係る発明は、表層材8を吐出可能な注入部13と、表面材7の繰出し部11と、押え面板9とを備えて施工対象物Tの壁面4に沿っての昇降移動が可能な施工機Aを備え、
前記押え面板9を前記壁面4から所定間隔離して前記壁面4との間に表層材供給空間kを形成する状態での前記施工機Aの上昇移動に同期して前記表層材供給空間kの表面側に前記繰出し部11により前記表面材7が順次繰り出されるとともに、繰出された前記表面材7と前記壁面4との間に前記注入部13から表層材8が注入され、注入された表層材8と前記表面材7とが一体化された単位幅の表層gを施工することが可能に構成されている壁面用表層施工装置において、
前記注入部13から前記表層材8が注入される前記表層材供給空間kの左端及び/又は右端を、流体充填により膨張している流体ホース2を設けて閉塞可能に構成するにあたり、
前記流体ホース2を収容する貯留部23、及び前記流体ホース2を前記表層材供給空間kの左端及び/又は右端に供給する送出し部oを有するホース供給機構aが、前記施工機Aに装備されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の壁面用表層施工装置において、
前記貯留部23は、前記流体の供給されていない前記流体ホース2を収容可能に構成されるとともに、前記流体ホース2に充填される流体が前記貯留部23に及ぶことを阻止する流体圧阻止手段rが、前記施工機Aに装備されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の壁面用表層施工装置において、
前記貯留部23は、前記流体ホース2を巻き取り収容するコア23aを備えて構成されるとともに、
前記流体圧阻止手段rは、前記流体の供給されていない流体ホース2を互いに近接配備される複数の転動ローラ26〜28どうしの間に通しての絞り作用により、前記流体が前記送出し部oよりホース供給上流側に及ぶことを阻止するスクイズ機構25に構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の壁面用表層施工装置において、
前記流体ホース2に流体を供給可能な流体供給手段14が設けられるとともに、前記ホース供給機構aから送出される前記流体ホース2の下端部2bに、前記流体供給手段14により流体が供給されるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の壁面用表層施工装置において、
前記流体ホース2が空気の充填により膨張するエアチューブであり、前記流体供給手段14が圧搾空気の供給が可能なエアポンプを有して構成されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の壁面用表層施工装置において、
流体供給により膨張している前記流体ホース2の直径は、前記表層gの厚みよりも若干大きいものに設定されていることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の壁面用表層施工装置において、
前記流体ホース2の外表面2aには、前記表層gからの剥離のし易さを促進する表面処理が施されていることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の壁面用表層施工装置において、
前記ホース供給機構aから繰り出される前記流体ホース2の左右位置の規定が可能なガイド19が前記施工機Aに装備されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、表層材供給空間の少なくとも一端の開放部を閉じる手段、即ちサイドシール手段として、流体充填により膨張している流体ホースを用いて行うものであるから、従来手段に比べて、壁面の凹凸や起伏に追従しての密着性が改善され、注入された表層材が漏れ出ることを解消又は非常に少なくすることができる。
そして、流体が充填される流体ホースでサイドシール手段とするため、形成された表層の流体ホースに接する面がきれいな円弧に仕上げることが可能である。このため、離型紙の皺によって発生するボイドが生じる従来の不都合から開放され、隣接して施工する表層との接合性もより良好なものとなる利点がある。
また、流体ホースは離型紙に比べて破断強度を明確に高くできるので、施工中に切れるという従来の不具合が無くなり、施工が中断されるリスクから解消される。
さらに、流体ホースを表層材供給空間の一端又は両端に配置するだけでよいから、作業が簡単化されるようにもなる。
その結果、表層材供給空間の左右端を閉じる手段のさらなる工夫により、離型紙の破断や施工の煩雑化がないようにしながら、漏れなく確実に表層材供給空間の左右端を閉じることができるように改善される壁面用表層施工装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、流体圧阻止手段により流体が及ばない貯留部では、流体供給のない萎んだ流体ホースを収容すればよいから、例えば、断面が扁平なエアチューブを巻取りローラに巻き取るなど、嵩の小さな貯留部で済むとか、貯留部としての必要スペースを小さくすることができる。これにより、施工機や壁面用表層施工装置の小型化が可能となる利点がある。
この場合、請求項3のように、流体ホースをコアに巻き取り収容する貯留部と、互いに近接配備される転動ローラに絞り作用が生じるように流体ホースを通すスクイズ機構による流体圧阻止手段とを設けて、省スペース化及び機能の合理化を図ることが可能である。
請求項4の発明によれば、ホース供給機構から送出される流体ホースの下端部に流体供給される構成とされているので、表層材の充填が開始される下端側から流体ホースを膨張させることができ、ホース上端部から流体供給される構成に比べて、施工状況に見合った無駄のない高効率な装置にすることができる。また、流体供給手段を地面やタンク床などに単に置いて用いることが可能であり、取扱いがし易くて便利でもある。
請求項5の発明によれば、流体ホースとしてエアチューブを用いるので、流体供給手段はエアポンプなどの廉価かつ一般的なもので済む。そして、エアは液体などに比べて非常に軽く、また制限少なくエア充填や排出が行えるので、取扱い性に優れる利点もある。
請求項6の発明によれば、流体充填により膨張したときの、即ち使用状態での直径が表層の厚みよりも僅かに大きいものを使用しているので、押え面板による壁面との間に流体ホースが若干圧縮された状態となり、壁面の凹凸や起伏に対する追従性が増し、より確実なサイドシール効果を得ることができる利点がある。
請求項7の発明によれば、表層からの剥離のし易さを促進する表面処理が流体ホースの外表面に施されているので、流体ホースの表層材からの剥し易さが良好となる。故に、単位幅の表層施工終了に伴う流体ホースの取り除き作業が簡単化されたり、表層のサイド面の仕上がり程度が改善されるといった利点が得られる。
請求項8の発明によれば、施工時には、流体ホースの左右位置がガイドで定められた状態で行えるので、スペーサーを壁面に貼り付けるとか複雑な形状に離型紙を繰出すという従来手段に比べて、単に、流体ホースを壁面に配置するだけでよく、サイドシール手段の施工が簡単化されるようになる。
壁面用表層施工装置を示す概略の側面図(実施形態1) ホース供給機構の要部構成を示す斜視図 図1に示す装置による断熱層施工方法の原理を示す要部の平面図 図3に示す施工方法の要部を示す模式図 ガイドローラ及びその取付構造を示し、(a)は側面図、(b)は正面図 低温タンクの構造例を示す模式図 従来の壁面への断熱層施工方法の要点を示す模式図
以下に、本発明による壁面用表層施工装置、及びそれを用いた壁面の表層施工方法の実施の形態を、低温タンクの内壁に断熱層を形成する断熱層施工方法として、図面を参照しながら説明する。なお、表層としては断熱層や防音層などが挙げられ、表層材としては、ウレタン原液などの発泡材や防音材、或いは塗膜材など、種々のものが可能である。
〔実施形態1〕
図1〜図4に、施工機A及び昇降機Bなどを有して、低温タンクなどの施工対象物Tの壁面4を断熱層gで覆うための断熱層施工装置(壁面用表層施工装置の一例)S、及び断熱層施工方法(壁面の表層施工方法)が示されている。
この断熱層施工装置Sは、壁面4の最上部前方に横向きに配される吊元レール1に横移動可能に懸垂支持される昇降機Bと、この昇降機Bにより昇降移動可能に吊下げ支持される施工機Aと、施工機Aから供給される流体ホース2などを有して構成されている。
ここで、低温タンクTについて簡単に説明すると、図6に示すように、例えば、コンクリート製で円筒状の側壁tと鋼板製の天井39とを有してなり、内部に流体を貯留する内槽29を備える構造のものである。この場合、断熱層gは、側壁tの内側の壁面4に施工される場合が多く、本実施形態においても、内槽29と側壁tとの間の環状空間wに施工機Aが配備され、側壁tの内側の壁面4に施工する断熱層施工装置S及び方法として説明する。なお、表層gは、図6に仮想線で示すように、側壁tの外側に施工(形成)される場合もある。
施工機Aは、左右一対のワイヤー3,3及びガイドレール5,5により昇降移動可能に昇降機Bに吊下げ支持されるゴンドラ6に、表面材7の繰出し機構7K、表層材8の供給機構8K、矩形板状の押え面板9、流体ホース2の左右位置を規定可能なガイドローラ(ガイドの一例)19、及びホース供給機構aなどを配備して構成されている。
繰出し機構7Kは、所定長さの幅を有する長尺状で巻取りローラ10に巻回されている表面材7や、巻取りローラ10から解されて来る表面材7を繰出す繰出しローラ(繰出し部の一例)11などを有して構成されている。
供給機構8Kは、表層材であるポリウレタン原液8の注入部である注入ヘッド13と、トラバーサー12などを備えて構成されている。なお、図示は省略するが、ゴンドラ6の外部に置かれるポリウレタン原液貯留部や、その貯留部と注入ヘッド13とを繋ぐホースなどを備える構造となっている。
また、押え面板9は、ゴンドラ6にその前側(壁面4側)に張り出す状態で縦向き姿勢で固定支持されている。
流体ホース2は、下端(一端)からエアポンプ14(図1参照)により供給される圧搾空気により膨張して設定された径となるエアチューブで構成されている。このエアチューブ2の素材としては特に制限はないが、四フッ化エチレン、二フッ化エチレン、シリコーンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの離型性の良い素材からなるものが好ましい。エアチューブ2は、ガラス繊維補強された樹脂製の送水ホースを流用したものでも良い。
また、発泡した硬質ポリウレタンフォームで成る断熱層(表層の一例)gとの離型性を良くするための表面処理がエアチューブ2になされていると好都合である。その表面処理としては、四フッ化エチレン、二フッ化エチレン、シリコーンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの離型性に優れる基材でなる粘着テープを、エアチューブ2の表面(外面)に貼り付けることが挙げられる。
ガイドローラ19は、図5(a),(b)に示されるように、ゴンドラ6の枠体6aに取付けられる支持部6bに片持ち支持される支軸20の先端部に回動可能に支承される円筒状の部材であり、図3に示すように、エアチューブ2の左右に軽く接触する状態又は左右に僅かな隙間を有する状態となるように装備される。
壁面4に対向する向きである前後方向の軸心Pを有する支軸20は、ガイドローラ19を先端側に弾性付勢するように嵌装されるコイルバネ21により、所定範囲で突出する方向への弾性付勢状態で枠体6aに支承されている。そして、支軸20の先端には、壁面4に沿って転動移動可能な球軸受22が装備されている。
このバネ付勢構造及び球軸受22により、壁面4の起伏や凹凸、段差に追従して壁面4に対するガイドローラ19の位置を一定に維持させることが可能である。従って、施工におけるゴンドラ6の昇降移動に伴うゴンドラ6と壁面4との離間距離が微妙に変化しても、ガイドローラ19と壁面4との相対位置関係は一定のものに維持され、エアチューブ2の左右位置のガイド作用が有効に持続できるように設定されている。
ホース供給機構aは、図1,図2に示すように、空気の供給がされていないエアチューブ(流体の供給されていない流体ホース)2を巻回してあるチューブコイル(貯留部の一例)23と、チューブコイル23から解されたエアチューブ2の取出し方向を変える変換機構24と、エアチューブ2が断面円形に膨らむのを防止しながら下方に送り出し可能なスクイズ機構(送出し部oの一例)25とを有して構成されている。
チューブコイル23は、コアである巻取りローラ23aに空気の入っていない断面が扁平に萎んだ状態のエアチューブ2を、施工に必要となる長さ分巻き取って収容するものである。変換機構24は、縦横或いは斜めに適宜に配置される複数の転動ローラ24aを有して構成されている。
スクイズ機構25は、互いの間隔が、萎んだ状態のエアチューブ2の厚みと同等又はやや小さい値となるように互いに近接配備された第1〜第3絞りローラ26,27,28を備えて構成されている。第1絞りローラ26と第2絞りローラ27との間、及び第2絞りローラ27と第3絞りローラ28との間による2箇所の絞り作用により、チューブ下端から供給され続けている圧搾空気の圧が、スクイズ機構25よりチューブ取出し方向の上流側には及ばないようにされている。
つまり、スクイズ機構25はエアチューブ2に充填される圧搾空気がチューブコイル23に及ぶことを阻止すること、より具体的には、圧搾空気が送出し部oよりホース供給上流側に及ぶことを阻止する流体圧阻止手段rも兼ねる構成とされている。従って、図2に示すように、エアチューブ2は、スクイズ機構25の上側(前記上流側)では萎んだ状態が維持され、スクイズ機構25を下方に通過した途端に膨らみ、断熱材供給空間kの端を閉じるべく所定の径に膨張した状態になる。
施工機Aにホース供給機構aが設けられていて、ゴンドラ6の上昇移動に伴ってエアチューブ2を順次送出して行けるので、必要となるエアチューブ2を施工しながら送出して壁面4にセットすることができ、予め壁面4にエアチューブ2を貼り付けて配置する手間・作業が不要である。
そして、単位幅の表層施工が終了すれば、送出したエアチューブ2を巻取りローラ23aに巻き取って回収することが可能であり、予め壁面4に設ける場合に比べて、回収作業も簡単化、効率化することが可能になる。
また、チューブコイル23は、エア供給されておらず断面が扁平なエアチューブ2を巻取りローラ23aに巻き取るものであるから、膨張しているエアチューブ2などの断面円形の(実使用状態の)流体ホースを巻き取って収容させる場合に比べて、貯留部23としての必要スペースが明確に小さくできる利点がある。
昇降機Bは、吊元レール1に沿って横方向に走行するための走行機構15、ゴンドラ6を昇降すべくワイヤー3,3の巻上げや解し下降を行う昇降機構16などを有して構成されている。エアチューブ2は、断熱材供給空間(表層材供給空間の一例)kの左右端を閉じるサイドシール手段として機能する。この昇降機Bは、図外の構造体やガイドレール5,5を含む構造物などにより、施工機Aの上方に配置固定される。
図1に示すように、エアチューブ2の下端部2bの流体入口(開口部の一例)17には、エアポンプ(流体供給手段の一例)14のエア吐出部(流体吐出部の一例)18が連通接続されている。従って、エアポンプ14の駆動による圧搾空気の供給により、下端からスクイズ機構25までの間のエアチューブ2を、その断面が円形となるように膨張させて使用状態にすることができる。
次に、断熱層施工装置Sを用いて低温タンクTの壁面4を断熱層gで覆う断熱層施工方法について説明する。
図1,図3(a),及び図4は、壁面4に最初に断熱層gを作製する場合の方法を表しており、昇降機Bで施工機Aを上昇移動させながら断熱材(表層材の一例)8を注入する。即ち、押え面板9を壁面4から所定間隔離して壁面4との間に断熱材供給空間kを形成する状態での施工機Aの上昇移動に同期して、断熱材供給空間kの表面側に表面材7を、かつ、断熱材供給空間kの左右端にエアチューブ2をそれぞれ順次繰り出す。そして、繰出された表面材7と壁面4と左右のエアチューブ2,2とで形成される断熱材供給空間kにポリウレタン原液8を注入して、注入され発泡した硬質ポリウレタンフォーム8a(8)と表面材7とが一体化して単位幅の断熱層gを施工する工程である。
この最初の工程である単位幅の表層施工においては、断熱材供給空間kの左右両端の各開放部を圧搾空気の充填により膨張しているエアチューブ2で閉じた状態で、断熱材であるポリウレタン原液8の注入が行われる。
図3(a)に示すように、膨張したエアチューブ2の径D(例:65mm)は、所期の断熱層g、即ち断熱材供給空間kの厚みdより僅か(若干の一例であり、例として1〜10mm程度)に大きいとされている。故に、押え面板9で壁面4との間に挟まれた状態では、エアチューブ2の断面形状が直径Dの円形から、小さい方向径がdの長円形(角丸又は楕円)に変形され、これによって断熱材8の漏れ出しが生じないように、壁面4と押え面板9との間を密封することができている。
また、最初の単位幅の表層施工では、計4個のガイドローラ19により、左右一対のエアチューブ2,2は所期どおりの左右位置で良好に保持された状態で注入ヘッド13からポリウレタン原液8が注入される。そして、断熱材供給空間k内で発泡し成形された硬質ポリウレタンフォーム8aとその表面の表面材7とが一体化され、所定厚みdの単位幅の断熱層gが施工される。
図3(b)は、最初の単位幅の表層施工が終わって左右のエアチューブ2,2も除去及び回収された状態の硬質ポリウレタンフォーム8aによる断熱層gを示しており、左右端はエアチューブ2の型枠による凹曲面に形成されている。
二回目〜最後から一回前まで繰返し行われる単位幅の表層施工は、図3(c)に示される状態での施工となる。
即ち、前回の施工により形成されている最初の断熱層gが、次の回の断熱材供給空間kの一端を閉じる側壁の役割をなすので、エアチューブ2は他端のみに配置すれば良い。この例では図3の紙面左側に押え面板9を(施工機Aを)横移動させてから施工を行う例を示しており、エアチューブ2は左端のみに設けられている。
そして、低温タンクTの側壁tの内周囲全域に断熱層gを施工する場合、図示は省略するが、最後の単位幅の表層施工は、断熱材供給空間kの左右両端共に既設された断熱層gで閉ざされており、エアチューブ2を用いることなく施工を行うことが可能である。
以上は、平面視が円筒形の低温タンクTなどの壁面全周を断熱層gで覆う場合の施工方法について説明したが、例えば、平面視で矩形をなす建物の前側の壁面のみに防音材(表層材の一例)8による防音層(表層材の一例)gを形成する場合にも、本発明による、及びそれによる表層施工方法は有効である。
以上説明したように、本発明による壁面用表層施工装置Sによれば、ホース状のサイドシール手段であるエアチューブ2を一対のガイドローラ19,19の間に通して垂下すればその準備が行えるため、壁面(施工面)に棒状のスペーサー37を貼り付けたり、複雑な構造のところに離型紙32を通したりする必要がなくなり、作業が簡単化される。
離型紙32に比べて、繊維補強された流体ホース2は破断強度が格段に高いため、施工中に切れる心配がなく、施工を中断しなければならないリスクが解消される。
エアチューブ2でサイドシールを行っているので、壁面4の局部的な突起や凹凸などに追従でき、注入された断熱材(表層材)8が漏れることが無い、又は非常に少なくなる。
空気が充填されるエアチューブ2でサイドの型枠とするため、できあがった断熱層gのエアチューブ2に接する面がきれいな円弧に仕上がり、離型紙32のシワによって発生するボイドが一切なく、隣接して施工する列との接合性も良好になる。
〔別実施例〕
流体ホース2としては、エアチューブの他、送水ホースやオイルホースなどがあり、流体としては空気、水、油などが可能である。
2 流体ホース(エアチューブ)
2a 外表面
2b 下端部
4 壁面
7 表面材
8 表層材
9 押え面板
11 繰出し部
13 注入部
14 流体供給手段(エアポンプ)
19 ガイド
23 貯留部
23a コア
25 スクイズ機構
26〜28 転動ローラ
A 施工機
T 施工対象物
a ホース供給機構
g 表層
k 表層材供給空間
o 送出し部
r 流体圧阻止手段

Claims (8)

  1. 表層材を吐出可能な注入部と、表面材の繰出し部と、押え面板とを備えて施工対象物の壁面に沿っての昇降移動が可能な施工機を備え、
    前記押え面板を前記壁面から所定間隔離して前記壁面との間に表層材供給空間を形成する状態での前記施工機の上昇移動に同期して前記表層材供給空間の表面側に前記繰出し部により前記表面材が順次繰り出されるとともに、繰出された前記表面材と前記壁面との間に前記注入部から表層材が注入され、注入された表層材と前記表面材とが一体化された単位幅の表層を施工することが可能に構成されている壁面用表層施工装置であって、
    前記注入部から前記表層材が注入される前記表層材供給空間の左端及び/又は右端を、流体充填により膨張している流体ホースを設けて閉塞可能に構成するにあたり、
    前記流体ホースを収容する貯留部、及び前記流体ホースを前記表層材供給空間の左端及び/又は右端に供給する送出し部を有するホース供給機構が、前記施工機に装備されている壁面用表層施工装置。
  2. 前記貯留部は、前記流体の供給されていない前記流体ホースを収容可能に構成されるとともに、前記流体ホースに充填される流体が前記貯留部に及ぶことを阻止する流体圧阻止手段が、前記施工機に装備されている請求項1に記載の壁面用表層施工装置。
  3. 前記貯留部は、前記流体ホースを巻き取り収容するコアを備えて構成されるとともに、
    前記流体圧阻止手段は、前記流体の供給されていない流体ホースを互いに近接配備される複数の転動ローラどうしの間に通しての絞り作用により、前記流体が前記送出し部よりホース供給上流側に及ぶことを阻止するスクイズ機構に構成されている請求項2に記載の壁面用表層施工装置。
  4. 前記流体ホースに流体を供給可能な流体供給手段が設けられるとともに、前記ホース供給機構から送出される前記流体ホースの下端部に、前記流体供給手段により流体が供給されるように構成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の壁面用表層施工装置。
  5. 前記流体ホースが空気の充填により膨張するエアチューブであり、前記流体供給手段が圧搾空気の供給が可能なエアポンプを有して構成されている請求項4に記載の壁面用表層施工装置。
  6. 流体供給により膨張している前記流体ホースの直径は、前記表層の厚みよりも若干大きいものに設定されている請求項1〜5の何れか一項に記載の壁面用表層施工装置。
  7. 前記流体ホースの外表面には、前記表層からの剥離のし易さを促進する表面処理が施されている請求項1〜6の何れか一項に記載の壁面用表層施工装置。
  8. 前記ホース供給機構から繰り出される前記流体ホースの左右位置の規定が可能なガイドが前記施工機に装備されている請求項1〜7の何れか一項に記載の壁面用表層施工装置。
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