JP2015039934A - 車両用走行安定制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の揚力を制御する車両走行安定装置の動作に異常が発生した場合、該異常を適切に補って、継続して揚力の制御を行うことが可能な車両用走行安定制御装置を提供する。【解決手段】垂直翼4L,4Rは、垂直翼パネル42と、垂直翼パネル42の内側に設けられた空気室43a,43bを有している。空気室43a,43bの空気圧を調整することにより垂直翼パネル42を車両幅方向に向かって膨出させ、車両1の後部に横揚力を発生させることができる。そして、空気室43a,43bに設けられた空気圧センサによって空気圧の異常が検出された場合、当該空気室43a,43bを使用せずに、他の空気室43a,43bの空気圧を調整することによって垂直翼パネル42を膨出させて、車両1に作用するヨーモーメントを抑制する横揚力を発生させる。【選択図】図7

Description

本発明は、車体に設けた垂直翼に車両幅方向の揚力(横揚力)を発生させて車両の走行安定性を向上させる装置を制御するための車両用走行安定制御装置に関するものである。
車両の走行安定性は、車両の走行中に横風を受けるなどした場合に車体に発生するヨーモーメントによって損なわれる場合がある。これに対し、車両の走行安定性を損なうヨーモーメントの発生時にも車両の走行安定性を保持するために、可動式のスポイラによって車両の揚力を制御して該ヨーモーメントを抑える技術が知られている。例えば、特許文献1には、リヤスポイラにおいて、車幅方向に延びる第1ウイングと、第1ウイングの後方に移動可能な第2ウイングとを備え、第2ウイングを移動させることにより翼断面形状を変化させて下方向の揚力を得る車両走行安定装置が開示されている。
また、可動式のスポイラが正常に動作しなかった場合、車体に発生したヨーモーメントを適切に抑えることができないばかりか、正常に動作しないスポイラによって増加または減少された揚力によって該ヨーモーメントに予測しない変化が生じてしまう虞がある。これに対し、例えば、特許文献2には、スポイラの動作異常を検出し、運転者に報知する技術が開示されている。
特開平2−6281号公報 特開平8−258754号公報
しかしながら、スポイラを動作させることによって車両の揚力を制御して車両の走行安定性を向上させる車両走行安定装置の場合、スポイラが正常に動作しないときに、スポイラの動作の異常を検出して当該異常の発生を運転者に報知したとしても、車両の走行安定性を保持することはできない。すなわち、運転者は、車両の走行を停止させて異常箇所を点検することはできたとしても、車両の走行を即座に停止させることができない場合は対処ができない。また、異常箇所を運転者自らが修理することができなければ、結局、スポイラが異常な動作をする状態のまま走行を継続することになってしまう。
そこで、本発明は、揚力を制御する車両走行安定装置に異常が発生した場合、該異常を適切に補って、継続して揚力の制御を行うことが可能な車両用走行安定制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用走行安定制御装置は、前記目的を達成するために、車両前後方向に延び、車両幅方向に並んで車体に複数設けられた左右側面が幅方向に変形可能な垂直翼と、垂直翼の内部の幅方向両側にそれぞれ設けられた伸縮可能な空間であって、内部に封入した流体の圧力によって膨張して、垂直翼の左右側面を幅方向外側に向かって膨出させることが可能な流体室と、車両の挙動に基づいて、車両の走行を安定させるために必要な車両幅方向に向かう横揚力を算出する横揚力算出手段と、横揚力算出手段によって算出した横揚力を発生させるために、各垂直翼ごとに発生させる横揚力を設定する横揚力設定手段と、横揚力設定手段によって設定された各垂直翼ごとの横揚力に基づいて、流体室ごとの流体の圧力を設定する圧力設定手段と、各流体室の流体の圧力を、圧力設定手段によって設定された設定圧力に調整する圧力調整手段と、各流体室の流体の圧力が、所定の範囲内であるか否かを検出する圧力検出手段と、を備え、圧力検出手段によっていずれかの流体室の流体の圧力が所定の範囲内ではないと検出された場合、圧力調整手段は、該設定圧力ではない流体室における流体の圧力の調整を停止し、横揚力設定手段は、横揚力算出手段によって算出した横揚力を、圧力検出手段によって流体の圧力が所定の範囲内であると検出された流体室の膨張によって膨出させられる垂直翼の側面のみの膨出によって発生させるために、再度各垂直翼の側面ごとに発生させる横揚力を設定する、ことを特徴とする。
このように、各垂直翼の左右の側面ごとに流体室の流体の圧力の調整によって膨出可能であり、車両の挙動に応じて発生させる横揚力を設定し、設定された横揚力を発生させるために各流体室の流体の圧力を設定して各垂直翼の各側面を膨出させる。そして、いずれかの流体室の圧力が所定の範囲内ではない場合は、当該流体室の圧力の調整を停止するとともに、所定範囲の圧力ではない流体室によって膨出する垂直翼の側面を使用せずに設定した横揚力を発生させる。すなわち、所定範囲の圧力である流体室のみを使用して、設定された横揚力を発生させるために、各垂直翼ごとに発生させる横揚力を設定しなおす。
これにより、いずれかの垂直翼の側面の膨出が何らかの不具合により正常に行われていないことを垂直翼の側面ごとに検出することができるとともに、不具合が生じても、正常に機能している他の垂直翼の側面を用いて、所望の横揚力を発生させることができる。
本発明によれば、いずれかの垂直翼の側面の膨出が正常に行われなくとも、正常に機能する他の垂直翼の側面の膨出によって所望の横揚力を発生させることができるので、揚力を制御する装置に異常が発生しても、車両の走行安定性を持続することができる。
本発明の車両の後部を詳細に示した全体側面図である。 本発明の車両の全体背面図である。 図1のA−A´断面図である。 本発明の空気室の一例を示す概略構成図である。 本発明の車両用走行安定制御装置の構成ブロック図である。 本発明の垂直翼パネルの膨出状態の一例を示す説明図である。 本発明の横揚力発生処理の一例を示す図である。 本発明の正常時空気圧設定テーブルの一例を示す図である。 本発明の異常時空気圧設定テーブルの一例を示す図である。 本発明の全ての空気室の空気圧が正常な場合と、一の空気室の空気圧に異常が検出された場合とにおける空気室および垂直翼パネルの膨出状態を比較した説明図である。
図1乃至図10は、本発明の一実施形態を示すものである。
本発明の車両用走行安定制御装置を備えた車両1は、図1および図2に示すように、車両1の後部の車体パネル2の上面に、リヤスポイラ3が設けられている。
リヤスポイラ3は、車体パネル2の後部上面の車幅方向両端部に設けられ、車両1の前後方向に延びる左右一対の垂直翼4L,4Rと、車両1の車幅方向に延び、左右端部の下面がそれぞれ垂直翼4L,4Rの上端に接続した水平翼5と、を有している。
一対の垂直翼4L,4Rは、互いに平行をなして配設されている。図3に示すように、垂直翼4L,4Rは、それぞれ、車体パネル2の上面から上方に延びる支柱41と、支柱41の外周を覆い垂直翼4L,4Rの外周面を構成する垂直翼パネル42F,42L,42R,42Bと、支柱41と垂直翼パネル42F,42L,42R,42Bとの間の空間に設けられた流体室である空気室43と、支柱41と空気室43とを連通するエア通路44と、を有し、さらに、図1に示すように、車両1の後部トランクルーム付近に設けられエア通路44に空気(流体)を供給する蓄圧タンク45を有している。
支柱41は、前部から後部に向かって寸法が小さくなる断面略テーパ状に形成されており、下端部が車体パネル2の上面に接続し、上端部において水平翼5の下面を支持している。
垂直翼パネル42F,42L,42R,42Bは、弾性および伸縮性を有する部材によって形成され、支柱41の前側を覆う前面パネル42Fと、支柱41の左側面と右側面を覆う側面パネル42L,42Rと、支柱41の後側を覆う後面パネル42Bと、から構成され、前面パネル42Fと側面パネル42L,42Rと後面パネル42Bとは一体に形成されている。前面パネル42Fと後面パネル42Bとはそれぞれ支柱41の前部と後部とに接着剤等で固定されている。また、前面パネル42Fは、車両1の走行時における前方からの風圧による変形を防止するために、側面パネル42L,42Rおよび後面パネル42Bよりも肉厚に形成されている。
支柱41と側面パネル42L,42Rの内面との間の空間には、弾性および伸縮性を有するゴム等の部材によって形成され、膨張および収縮が可能な左右一対の空気室43a,43bが設けられている。空気室43aは、支柱41の左側面を覆う側面パネル42Lと支柱41との間に設けられ、空気室43bは、支柱41の右側面を覆う側面パネル42Rと支柱41との間に設けられている。また、空気室43a,43bは、支柱41の側面の上下方向に沿って延び、支柱41の側面に接着剤等によって固定されている。空気室43a,43bは、密閉性を有し、内部に供給される空気圧によって膨張し、該空気圧を排出することによって自己の弾性復元力で収縮する。空気室43a,43bが膨張すると、それに従い空気室43a,43bが車幅方向に膨出する。例えば、垂直翼4Lの空気室43aが膨張すると、空気室43aが垂直翼4Lの側面パネル42Lの内壁を外側に向かって押圧し、該側面パネル42Lが車両左方向に膨出する。
なお、各空気室にはそれぞれの室内の空気圧を検出する圧力検出手段が設けられており、垂直翼4Lの空気室43aには空気圧検出手段として左外空気圧センサ48aが設けられ、垂直翼4Lの空気室43bには空気圧検出手段として左内空気圧センサ48bが設けられ、垂直翼4Rの空気室43bには空気圧検出手段として右外空気圧センサ49aが設けられ、垂直翼4Rの空気室43aには空気圧検出手段として右内空気圧センサ49bが設けられている。
支柱41の内部には、一端側が空気室43aと空気室43bにそれぞれ連通するエア通路44a,44bが形成されており、エア通路44a,44bの他端側は蓄圧タンク45に連通している。蓄圧タンク45は、図示しないコンプレッサ等から常に一定圧の空気が送り込まれて蓄圧されている。
図4に示すように、エア通路44a,44bには、それぞれ、エア通路44a,44bの空気室43a,43b側と蓄圧タンク45側とを連通させる位置と、エア通路44a,44bの空気室43a,43b側と排出通路44c,44dとを連通させる位置と、エア通路44a,44bを遮断する位置との3位置に切り替え可能な制御弁が設けられている。垂直翼4Lの空気室43aに連通するエア通路44aには制御弁としての左外切替弁46aが設けられ、垂直翼4Lの空気室43bに連通するエア通路44bには制御弁としての左内切替弁46bが設けられ、垂直翼4Rの空気室43bに連通するエア通路44bには制御弁としての右外切替弁47aが設けられ、垂直翼4Rの空気室43aに連通するエア通路44aには制御弁としての右内切替弁47bが設けられている。
これらの切替弁46a,46b,47a,47bは、車両1の内部に備えられた空気圧コントローラ10によって制御される。空気圧コントローラ10は、ECU(Electronic Control Unit)であり、図5に示すように、出力側に、各切替弁46a,46b,47a,47bをそれぞれ動作させる左外切替弁駆動部46c,左内切替弁駆動部46d,右外切替弁駆動部47c,右内切替弁駆動部47dが接続している。また、空気圧コントローラ10の入力側は、車両1の略中央部に設けられ車両1のヨーレートを検出するヨーレート検出手段であるヨーレートセンサ6、車両1の走行速度を検出する車速度検出手段である車速度センサ7、および各空気圧センサ48a,48b,49a,49bが接続されている。
これにより、ヨーレートセンサ6からのヨーレート情報、車速度センサ7からの車速度情報、および各空気圧センサ48a,48b,49a,49bからの空気圧情報が空気圧コントローラ10に入力されるようになっている。空気圧コントローラ10は、入力した各種情報を解析して、各切替弁駆動部47c,47d,48c,48dに制御信号を出力し、各空気室43a,43bの空気圧を調整する。
図6に示すように、本実施形態では、空気室43a,43bの空気圧は、各空気室ごとに4段階で制御可能であり、空気室43a,43bは、最も空気圧が低い空気圧レベルLEVEL0の時は最小に縮小し、最も空気圧が高い空気圧レベルLEVEL3の時は最大に膨張する。このように空気室43a,43bの空気圧を制御することにより、空気室43a,43bによって押し出される側面パネル42L,42Rの膨出率を調整することができる。すなわち、空気室43a,43bの空気圧レベルが高いほど空気室43a,43bは大きく膨張するので、空気室43a,43bが押圧する側面パネル42L,42Rは、車幅方向へ大きく膨出する。
そして、側面パネル42L,42Rの膨出によって、車幅方向に向かう横揚力を発生させて、走行時における車両1を回頭させようとするヨーモーメント(回頭モーメント)を調節することができる。すなわち、車両1の走行中に、空気室43a,43bのいずれか一方の空気圧レベルが他方の空気圧レベルよりも高いと、側面パネル42L,42Rの一方が他方よりも大きく膨出する。これにより、大きく膨出した側の側面パネル42L,42Rの外面を流れる気流の流速が、他方の側面パネル42L,42Rの外面を流れる気流よりも速くなる。そのため、大きく膨出した側の側面パネル42L,42Rと他方の側面パネル42L,42Rとの間に圧力差が生じ、大きく膨出した側面パネル42L,42R側に向かう横揚力が垂直翼4L,4Rに発生する。
この横揚力によって車両1に作用する回頭モーメントと逆方向に作用するヨーモーメントを発生させることにより、車両1に作用する回頭モーメントを抑制することができる。例えば、垂直翼4Lの空気室43aの空気圧が上がって側面パネル42Lが膨出すると、垂直翼4Lの側面パネル42L側に向かう横揚力が大きくなるので、車両1の後部に左方向へのヨーモーメントが発生する。当該ヨーモーメントは、垂直翼4Lの側面パネル42L側に向かう横揚力が大きくなるほど大きくなる。したがって、車両1に作用する左回頭モーメントを抑制する場合は、左回頭モーメントの大きさに応じて空気室43aの空気圧レベルを上げる。一方、空気室43bの空気圧が上がって側面パネル42Rが膨出すると、側面パネル42R側に向かう横揚力が大きくなって車両1の後部に右方向へのヨーモーメントが発生する。当該ヨーモーメントは、側面パネル42R側に向かう横揚力が大きくなるほど大きくなる。したがって、車両1に作用する右回頭モーメントを抑制する場合は、右回頭モーメントの大きさに応じて空気室43bの空気圧レベルを上げる。
次に、図7乃至図10を用いて、車両1の安定的な走行を妨げる回頭モーメントを抑制するために垂直翼4L,4Rにおいて横揚力を発生させる処理を行う横揚力発生処理について説明する。なお、図7に示す処理フローは、所定の周期(例えば100ミリ秒)毎に実行される。
まず、ステップS1において、空気圧コントローラ10は、各種情報を入力して、ヨーレート、車速、および各空気圧のパラメータを読み込む処理を行う。
ステップS2において、空気圧コントローラ10は、ステップS1において読み込んだヨーレートパラメータと車速パラメータとに基づいて、車両1に作用しているヨーモーメントを求める処理を行う。本実施形態では、図8および図9に示すように、ヨーレートパラメータと車速パラメータとを用いて、車両1に作用しているヨーモーメントが左回頭モーメントであるか、右回頭モーメントであるか、およびそのモーメントの大きさを算出し、5段階で評価する。例えば、車両1に作用する左回頭モーメントが大きい場合は、左回頭レベル2と評価され、車両1に作用するヨーモーメントが車両1の安定的な走行を妨げる程度に発生していない場合は、回頭レベル0と評価される。
ステップS3において、空気圧コントローラ10は、いずれかの空気室43a,43bの空気圧に異常が検出されていないか否かを判断する。具体的には、空気圧コントローラ10は、空気圧コントローラ10に内蔵されたRAM(RANDOM ACCESS MEMORY)の異常発生フラグ記憶領域に記憶されたいずれかのフラグがONされているか否かを判断する。異常発生フラグ記憶領域に記憶されたフラグは、後述するように、いずれかの空気室43a,43bの空気圧に異常が検出されたときにONされるフラグであり、当該異常が検出された空気室に応じた記憶領域に記憶されている異常発生フラグがONされる。すなわち、いずれかの異常発生フラグがONされている場合とは、いずれかの空気室43a,43bの空気圧に異常が検出されている場合である。そして、空気圧の異常が検出されている空気室43a,43bがない場合はステップS4に処理を移し、いずれかの空気室43a,43bの空気圧に異常が検出されている場合は、ステップS5に処理を移す。
ステップS4において、空気圧コントローラ10は、ステップS2において評価された回頭レベルに基づき、図8に示す正常時空気圧設定テーブルを参照して、各空気室43a,43bの空気圧レベルを設定する処理を行う。正常時空気圧設定テーブルは、評価された回頭レベルのヨーモーメントを抑制する横揚力を発生させるために、各空気室43a,43bの必要な空気圧レベルを設定するものである。例えば、評価された回頭レベルが左回頭レベル2であった場合は、垂直翼4Lの空気室43aと、垂直翼4Rの空気室43aとを空気圧レベルLEVEL2に設定し、その他の空気室を空気圧レベルLEVEL0に設定する。本処理が終了すると、ステップS6に処理を移す。
ステップS5において、空気圧コントローラ10は、ステップS2において評価された回頭レベルと、異常発生フラグ記憶領域に記憶されたフラグとに基づいて、図9に示す異常時空気圧設定テーブルを参照して、各空気室43a,43bの空気圧レベルを設定する処理を行う。異常時空気圧設定テーブルは、いずれかの空気室43a,43bの空気圧に異常が発生している状態において、評価された回頭レベルのヨーモーメントを抑制する横揚力を発生させるために、各空気室43a,43bの必要な空気圧レベルを設定するものである。この異常時空気圧設定テーブルの特徴は、いずれかの空気室43a,43bの空気圧が異常であると検出された場合は、当該異常を検出された空気室43a,43bの制御を停止し、その他の正常な空気室43a,43bのみを用いる点である。すなわち、空気室43a,43bの空気圧に異常が検出された場合は、正常な空気室43a,43bによって膨出する側面パネル42L,42Rのみを用いて、できる限りヨーモーメントを抑制する横揚力を発生させる。
本実施例においては、異常が検出された空気室43a,43bごとに異なる異常時空気圧設定テーブルを参照する。例えば、垂直翼4Lの空気室43aの空気圧が異常であると検出された場合は、図9(a)のテーブルを参照する。この場合は、垂直翼4Lの側面パネル42Lの膨出によって垂直翼4Lに横揚力を発生させることができないため、左回頭モーメントを抑制する横揚力を垂直翼4Rの側面パネル42Lの膨出のみによって発生させる。そのため、左回頭モーメントが発生している場合は、正常時よりも垂直翼4Rの空気室43aの空気圧レベルを高く設定する。例えば、左回頭レベルが2であると評価された場合、正常時の垂直翼4Rの空気室43aは空気圧レベルLEVEL2に設定されるが(図8参照)、垂直翼4Lの空気室43aの空気圧が異常であるときの垂直翼4Rの空気室43aは、空気圧レベルLEVEL3に設定される。本処理を終了すると、ステップS6に処理を移す。
ステップS6において、空気圧コントローラ10は、各空気室43a,43bを上記ステップS4またはステップS5において設定された空気圧レベルに調整する処理を行う。具体的には、空気圧コントローラ10は、各空気室43a,43bに対応する各切替弁46a,46b,47a,47bを動作させる各切替弁駆動部47c,47d,48c,48dに、設定された空気圧レベルに応じた制御信号を出力する処理を行う。
ステップS7において、空気圧コントローラ10は、各空気圧センサ48a,48b,49a,49bから入力した空気圧情報を分析し、各空気室43a,43bの空気圧が異常であるか否かを判断する。具体的には、上記ステップS4またはステップS5において設定された空気圧レベルに、いずれかの空気室43a,43bの空気圧が到達していない場合は、異常な空気圧であると判断する。空気室43a,43bの空気圧に異常が発生する要因としては、切替弁46a,46b,47a,47bの故障や、空気室43a,43bの破損などが挙げられる。このように、いずれかの部品の故障や破損などによって、空気室43a,43bの空気圧が設定された空気圧レベルに到達しない場合、所望の横揚力を発生させることができず、車両1に作用するヨーモーメントを抑制できない虞がある。
そして、いずれかの空気室43a,43bの空気圧が異常であると判断された場合はステップS8に処理を移す。一方、いずれの空気室43a,43bの空気圧にも異常はなく、全ての空気室43a,43bの空気圧が設定された空気圧レベルに到達していると判断された場合は、横揚力発生処理を終了する。
ステップS8において、空気圧コントローラ10は、異常発生フラグ記憶領域にあるフラグのうち、空気圧が異常であると判断された空気室43a,43bに対応するフラグをONする処理を行う。異常発生フラグ記憶領域には、垂直翼4Lの空気室43aに対応するフラグ、垂直翼4Lの空気室43bに対応するフラグ、垂直翼4Rの空気室43aに対応するフラグ、および垂直翼4Rの空気室43bに対応するフラグが記憶されている。これにより、空気圧コントローラ10は、異常な空気圧の空気室43a,43bがあるか否か、およびどの空気室43a,43bが異常な空気圧であるかを把握することができる。
また、空気圧コントローラ10は、異常が発生した空気室43a,43bの空気圧の制御を停止する処理を行う。例えば、垂直翼4Lの空気室43aの空気圧が異常である場合は、左外切替弁駆動部46cへの制御信号の出力を停止する。
さらに、空気圧コントローラ10は、空気室43a,43bの空気圧の異常を運転者に報知する処理を行う。本実施形態では、車両1の運転席近傍に設けられたタッチパネル表示器(図示せず)に、「垂直翼に駆動異常発生」などの報知表示が行われる。なお、音声出力やランプ点灯などによって、運転者に報知するようにしてもよい。
これらの処理を行うと、ステップS1に処理を戻す。これにより、いずれかの空気室43a,43bに異常が発生した状態における回頭レベルを再評価して(ステップS2)、正常な空気室43a,43bのみを用いて横揚力を発生させる処理を行う(ステップS5、ステップS6)。例えば、左回頭レベルが2であると評価された場合、全ての空気室43a,43bの空気圧が正常なときは、垂直翼4Lの空気室43aと垂直翼4Rの空気室43aがそれぞれ空気圧レベルLEVEL2と設定され(図8参照)、図10(a)に示すように、垂直翼4Lの側面パネル42Lと垂直翼4Rの側面パネル42Lとが膨出する。これに対し、垂直翼4Lの空気室43aの空気圧が異常であるときは、垂直翼4Rの空気室43aが空気圧レベルLEVEL3と設定され(図9(a)参照)、図10(b)に示すように、垂直翼4Rの側面パネル42Lのみが大きく膨出する。
以上のように構成された車両用走行安定制御装置によれば、垂直翼4Lの側面パネル42L,42R、および垂直翼4Rの側面パネル42L,42Rは、それぞれ、空気室43a,43bの空気圧の調整によって膨出することによって横揚力を発生させて、車両1に作用するヨーモーメントを抑制する。空気室43a,43bの空気圧は、車両1に作用しているヨーモーメントに応じて設定する。また、各空気室43a,43bに設けられた空気圧センサ48a,48b,49a,49bによっていずれかの空気室43a,43bに異常が検出された場合は、当該異常が検出された空気室43a,43bを使用せずに、その他の正常な空気室43a,43bのみを使用して車両1に作用するヨーモーメントを抑制するための横揚力を発生させる空気圧を再設定する。これにより、いずれかの側面パネル42L,42Rが故障等により膨出しなくても、その他の側面パネル42L,42Rの膨出によってカバーし、車両1に作用するヨーモーメントを抑制するための横揚力を発生させることができる。
また、各空気室43a,43bごとに個別に空気圧を設定して調整することができるので、いずれかの空気室43a,43bに故障等による不具合が生じても、その他の空気室43a,43bの空気圧レベルを調整することによって、所望の横揚力と同じまたは近い横揚力を発生させることができる。
また、車両1の車速度およびヨーレートに基づいて、車両1に作用するヨーモーメントを回頭レベルとして評価し、当該評価された回頭レベルのヨーモーメントを抑制する横揚力を発生させるために、各空気室43a,43bの必要な空気圧レベルを設定する。これにより、車両1に作用するヨーモーメントを適切に抑制し、車両1の安定的な走行を支援することができる。
なお、本実施形態では、空気室43a,43bへの空気圧力供給源として蓄圧タンク45を例示したが、コンプレッサ等の駆動源から空気圧を直接供給するようにしてもよいし、車両1の走行時に発生する風圧を圧力供給源としてもよい。
また、本実施形態では、車両1に作用するヨーメントを回頭レベルとして評価する際、ヨーレートセンサが検出するヨーレートを用いているが、これに限らず、例えば、車両1の前部左右に設けた風圧センサによって検出した車両1の前部が受ける横風の強さに基づいて、車両1に作用するヨーモーメントを評価するようにしてもよい。
また、本実施形態では、流体室である空気室43a,43bは、流体である空気の供給および排出によって膨張および収縮するが、これに限られるものではない。例えば、空気ではなく、水や油、ガス等の供給および排出によって流体室を膨張および収縮させるようにしてもよい。
1 車両
2 車体パネル
3 リヤスポイラ
4R,4R 垂直翼
5 水平翼
6 ヨーレートセンサ
7 車速度センサ
10 空気圧コントローラ
41 支柱
42F 前面パネル
42L,42R 側面パネル
42B 後面パネル
43a,43b 空気室
44a,44b エア通路
44c,44d 排出通路
45 蓄圧タンク
46a 左外切替弁
46b 左内切替弁
46c 左外切替弁駆動部
46d 左内切替弁駆動部
47a 右外切替弁
47b 右内切替弁
47c 右外切替弁駆動部
47d 右内切替弁駆動部
48a 左外空気圧センサ
48b 左内空気圧センサ
49a 右外空気圧センサ
49b 右内空気圧センサ

Claims (3)

  1. 車両前後方向に延び、車両幅方向に並んで車体に複数設けられた左右側面が幅方向に変形可能な垂直翼と、
    垂直翼の内部の幅方向両側にそれぞれ設けられた伸縮可能な空間であって、内部に封入した流体の圧力によって膨張して、垂直翼の左右側面を幅方向外側に向かって膨出させることが可能な流体室と、
    車両の挙動に基づいて、車両の走行を安定させるために必要な車両幅方向に向かう横揚力を算出する横揚力算出手段と、
    横揚力算出手段によって算出した横揚力を発生させるために、各垂直翼ごとに発生させる横揚力を設定する横揚力設定手段と、
    横揚力設定手段によって設定された各垂直翼ごとの横揚力に基づいて、流体室ごとの流体の圧力を設定する圧力設定手段と、
    各流体室の流体の圧力を、圧力設定手段によって設定された設定圧力に調整する圧力調整手段と、
    各流体室の流体の圧力が、所定の範囲内であるか否かを検出する圧力検出手段と、
    を備え、
    圧力検出手段によっていずれかの流体室の流体の圧力が所定の範囲内ではないと検出された場合、圧力調整手段は、該設定圧力ではない流体室における流体の圧力の調整を停止し、横揚力設定手段は、横揚力算出手段によって算出した横揚力を、圧力検出手段によって流体の圧力が所定の範囲内であると検出された流体室の膨張によって膨出させられる垂直翼の側面のみの膨出によって発生させるために、再度各垂直翼の側面ごとに発生させる横揚力を設定する、ことを特徴とする車両用走行安定制御装置。
  2. 圧力調整手段は、
    各流体室に流体を供給し、または各流体室の流体を排出することによって、各流体室の流体の圧力の調整を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用走行安定制御装置。
  3. 横揚力設定手段は、
    車両に設けられた車速度検出手段およびヨーレート検出手段によって検出された車速度およびヨーレートに基づいて、車両の走行を安定させるために必要な横揚力を算出する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用走行安定制御装置。

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