JP2015039566A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】球通路をセンター役物に備えた弾球遊技機において、球通路から排出される遊技球が遊技に悪影響を及ぼすことを回避することができる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】弾球遊技機1で、遊技板6Kに設けられた枠状のセンター役物100に、転動領域6Fを転動する遊技球Pが入球可能なゲート用球入口201とゲート用球出口202を有し、ゲート用球出口202がセンター役物100の側方に開口し、通過する遊技球Pをセンター役物100の外側の転動領域6Fに排出するように構成されたゲート用球通路200を備える。そして、ゲート用球通路200には、通過する遊技球Pを減速させる衝突壁部212と第一底面部213を備える。
【選択図】図7
【解決手段】弾球遊技機1で、遊技板6Kに設けられた枠状のセンター役物100に、転動領域6Fを転動する遊技球Pが入球可能なゲート用球入口201とゲート用球出口202を有し、ゲート用球出口202がセンター役物100の側方に開口し、通過する遊技球Pをセンター役物100の外側の転動領域6Fに排出するように構成されたゲート用球通路200を備える。そして、ゲート用球通路200には、通過する遊技球Pを減速させる衝突壁部212と第一底面部213を備える。
【選択図】図7
Description
本発明は、弾球遊技機に関し、特に、球通路をセンター役物に備えた弾球遊技機に関するものである。
従来、パチンコ遊技機等の弾球遊技機の中には、下側の球通路と上側の球通路からなる2つの球通路をセンター役物に設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。このような弾球遊技機では、例えば、下側の球通路として所謂ワープ通路を備えると共に、上側の球通路として遊技球が通過可能な通過ゲートを内部に有するゲート用球通路を備えるものが挙げられる。なお、ここでの通過ゲートは、所謂普通図柄遊技の当り抽選の契機となるものである。
このようなゲート用球通路では、例えば、センター役物の左側部の外周面に球入口と球出口が設けられ、転動領域に打ち込まれた遊技球の一部が球入口を介して通路内に入球し、ゲート用球通路内の通過ゲートを通過した後、球出口を介して転動領域に戻されるようになっている。
前記したような従来の弾球遊技機において、ゲート用球通路の球出口は、ワープ通路を避けて設ける必要があるため、ワープ通路の球入口よりも上側に設けられる。一方、ワープ通路の球入口は、多くの場合、センター役物の左側部の略中央に設けられる。このため、ゲート用球通路の球出口は、センター役物の左側部の略中央又はそれよりも若干上側に設けられ、センター役物の左側に向けて開口する。従って、転動領域からゲート用球通路に入球した遊技球は、センター役物の左側、すなわち、水平方向に排出されて転動領域に戻されることになる。
しかしながら、センター役物の左側の転動領域に配置される障害釘等の障害部材は、通常、遊技球が上方から流下することを前提にレイアウト設計される。このため、ゲート用球通路を通過した遊技球がセンター役物から水平方向に勢いよく排出されると、遊技球が転動領域を横切ったり、転動領域を上方から流下する遊技球と激しく衝突したりするなど、設計時の想定を超えた挙動で遊技球が転動するようになり、遊技に悪影響を及ぼす虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、球通路をセンター役物に備えた弾球遊技機において、球通路から排出される遊技球が遊技に悪影響を及ぼすことを回避することができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、遊技者側の面に遊技球が転動可能な転動領域を有する遊技板と、前記遊技板の遊技者側の面に設けられた枠状のセンター役物と、前記センター役物に設けられ、前記転動領域を転動する遊技球が入球可能な球入口を有する球通路とを備え、前記球通路は、前記センター役物の側方に開口し、前記球通路を通過する遊技球を前記センター役物の外側の前記転動領域に排出する球出口と、前記球通路を通過する遊技球を減速させる減速手段とを備えた弾球遊技機としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、球通路をセンター役物に備えた弾球遊技機において、球通路から排出される遊技球が遊技に悪影響を及ぼすことを回避することができる。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記球通路は、前記球通路に入球した遊技球が通過可能な通過ゲートを備え、前記減速手段は、前記球通路の前記通過ゲートよりも下流に設けられることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、減速手段が、球通路における通過ゲートよりも下流に設けられることで、より球出口に近い箇所で遊技球を減速させることができ、球通路から排出される遊技球が遊技に悪影響を及ぼすことをより効果的に回避することができる。
以下、本発明の実施の形態における弾球遊技機として、パチンコ遊技機を例にして図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、パチンコ遊技機を遊技者から見て、手前側をパチンコ遊技機の前側(表面側)とし、奥側をパチンコ遊技機の後側(裏面側)として、前後方向を規定する。また、パチンコ遊技機を遊技者から見て、左手側をパチンコ遊技機の左側とし、右手側をパチンコ遊技機の右側として、左右方向を規定する。
まず、本実施の形態におけるパチンコ遊技機全体の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、図2は、同パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
本実施の形態におけるパチンコ遊技機1は、図1に示すように、外枠2、前枠3、窓枠4及び当該窓枠4に覆われた遊技盤6(図2)などを備えている。また、図示は省略するが、パチンコ遊技機1の裏面には、液晶ディスプレイ型の表示装置20(図2)等の表示制御や可動演出装置(図示省略)及びLEDなどの発光装置(図示省略)等による遊技演出の制御を行う表示演出サブ制御基板等のサブ制御基板、入賞時におけるパチンコ遊技機1の動作等を含むパチンコ遊技機1の主要な動作を制御する主制御基板、遊技球の払い出し動作を制御する払出基板、各基板等に電源を供給する電源基板等の各種基板が取り付けられている。
具体的に、外枠2は、図1に示すように、パチンコホールの台島に設置されており、前後面が開口するように四角形状に形成されている。前枠3は、外枠2の前端面に左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。また、図1に示すように、この前枠3には、窓枠4と、下皿ユニット5と、遊技盤6と、が取り付けられている。
窓枠4は前枠3の前面に装着されている。この窓枠4は前枠3と一体となって、前記した軸を中心に回動可能となっている。窓枠4の中央には、図1に示すように、正面視で略円形状の窓枠開口部7が形成されている。この窓枠開口部7は、ガラス又はアクリル等の透明板8により被覆されている。また、窓枠開口部7の下方には、上皿ユニット9が配設されており、ここに、賞球や貸球を受けて貯留し、当該遊技球を発射装置(図示省略)に導く上皿10が配置されている。また、窓枠開口部7の左右上方には、高音用のスピーカ11がそれぞれ配設されている。また、窓枠4には複数の装飾LEDが配設されている。
下皿ユニット5は、図1に示すように、前枠3の下部であって窓枠4の下方に取り付けられている。この下皿ユニット5の中央部の左側には、上皿10から溢れた遊技球が貯留される下皿12が配設されている。また、下皿ユニット5の中央部の右側には、低音用のスピーカ13が配設されている。また、下皿ユニット5の右部であって下皿12の右方には、上皿10に貯留された遊技球を後述する遊技領域6Aにおける転動領域6Fに発射するための発射装置を遊技者が操作する操作ハンドル14が配設されている。
次に、本実施の形態におけるパチンコ遊技機における遊技盤6の構成について、図2〜図6を用いて説明する。図3,図4は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機のセンター役物の左前側からの斜視図,右後側からの斜視図である。図5は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機のセンター役物からゲート用球通路の一部部品を取り外した状態の左前側からの斜視図であり、図6は、図5からさらにゲート用球通路の一部部品を取り外した状態の左前側からの斜視図である。
この遊技盤6は、図2に示すように、板状の遊技板6Kを備えた部材であり、この遊技板6Kにおける遊技者側の面である表面側に、遊技球が転動する領域である転動領域6Fを含む遊技領域6Aが形成されている。遊技盤6は、窓枠4の後方であって、正面視で前枠3の下部を除く略全面に渡って配置されている。なお、遊技盤6の遊技領域6Aは、窓枠4の窓枠開口部7の後方に配置され、前方から透明板8を介して視認可能に構成されている。
遊技板6Kには、図2に示すように、表面側に、外側ガイドレール6Bと内側ガイドレール6Cが固定されており、この外側ガイドレール6Bと内側ガイドレール6Cの間に、発射装置から発射された遊技球の発射通路6Dが区画形成されている。また、外側ガイドレール6B及び内側ガイドレール6Cで囲まれた内側領域に、遊技領域6Aが区画形成されている。さらに、遊技領域6Aには、遊技板6Kの板面より前方に突出して配置された枠状のセンター役物100が配設されており、このセンター役物100と外側ガイドレール6B及び内側ガイドレール6Cの間の領域が、遊技球が転動しながら流下する転動領域6Fとなっている。この転動領域6Fには、複数の遊技釘(図示省略)が打ち込まれており、発射通路6Dを通して転動領域6F内に放出された遊技球は、遊技釘に当りながら転動して転動領域6F内を流下し、最終的に後述する何れかの入賞口又は転動領域6Fの最下方に位置するアウト口6Eに入る転動遊技を行う。なお、本実施の形態の転動領域6Fには、センター役物100の右側部など、遊技板6Kの板面とほぼ面一となっていてセンター役物100上を遊技球が転動する部分を含んでいる。また、センター役物100は、遊技板6Kの板面より突出し、かつ、枠状に形成されていることで、転動領域6Fを転動している遊技球が、後述する表示装置20側に入り込むことを防止している。
また、図2に示すように、遊技領域6Aにおける下部の転動領域6Fには、第一始動入賞口15が配置されている。この第一始動入賞口15は、遊技球が入賞することによって、遊技者に有利な大当り遊技状態を発生させるか否かの判定を行う起点となるものであり、上方に開口するポケット状に形成されている。
また、図2に示すように、第一始動入賞口15の下方には、第二始動入賞口16が配置されている。この第二始動入賞口16は、開閉可能な一対の可動片16Aを備えており、可動片16Aが閉じているときには第二始動入賞口16には遊技球が入賞しないようになっており、所定条件に基づいて可動片16Aが開放されると第二始動入賞口16に遊技球が入賞可能となるものである。なお、第二始動入賞口16は、可動片16Aが閉じているときには遊技球が入賞可能だが入賞し難くなっており、可動片16Aが開放されると遊技球が入賞し易くなるようになっていても良い。
また、図2に示すように、第一始動入賞口15及び第二始動入賞口16の右方には、第一大入賞口17及び第二大入賞口18が配置されている。このうち、第一大入賞口17は、駆動装置により開閉する開閉蓋17Aを備えており、この開閉蓋17Aは、遊技状態が特定の大当り遊技状態になると可動し、その際には第一大入賞口17が上方に向かってポケット状に幅広く開口し、多数の遊技球が同時かつ連続的に第一大入賞口17に入賞可能となる。
また、図2に示すように、第二大入賞口18は、別の駆動装置により開閉する開閉片18Aを備えており、この開閉片18Aは、遊技状態が前記した第一大入賞口17が開口する大当り遊技状態とは別の大当り遊技状態になると可動し、その際には第二大入賞口18が上方に向かって開口し、遊技球が連続的に第二大入賞口18に入賞可能となる。
そして、第一始動入賞口15に遊技球が入賞すると、内部に設けられたセンサ(図示省略)が遊技球を検知して検知信号を送信し、この検知信号に応じて主制御基板が特別図柄遊技の抽選を行う。この抽選が行われると、図2に示す第一特別図柄表示装置6Gに所定の第一特別図柄が変動表示され、所定の変動期間を経過した後に停止表示され、特別図柄の当り又は外れ(大当りか否か)の判定結果を報知するようになっている。この抽選が当り(大当り)であったときには、第一大入賞口17又は第二大入賞口18を開口させる大当り遊技状態となる。また、この抽選の際には、表示装置20においても所定の画像表示を行い、抽選及びその結果を報知するようになっている。
また、第二始動入賞口16に遊技球が入賞すると、内部に設けられたセンサ(図示省略)が遊技球を検知して検知信号を送信し、この検知信号に応じて主制御基板が特別図柄遊技の抽選を行う。この抽選が行われると、図2に示す第二特別図柄表示装置6Hに所定の第二特別図柄が変動表示され、所定の変動期間を経過した後に停止表示され、特別図柄の当り又は外れ(大当りか否か)の判定結果を報知するようになっている。この抽選が当り(大当り)であったときには、第一大入賞口17又は第二大入賞口18を開口させる大当り遊技状態となる。また、この抽選の際には、表示装置20においても所定の画像表示を行い、抽選及びその結果を報知するようになっている。
また、図2に示すように、転動領域6F内の所定位置には、遊技球が入賞可能な一般入賞口19が上方に開口するポケット状に形成されている(本実施の形態では、転動領域6Fの左下部に複数の一般入賞口19が形成されている)。
また、遊技盤6における遊技領域6Aのほぼ中央部(第一始動入賞口15の上方)には、図2に示すように、液晶ディスプレイ型の表示装置20が設けられている。この表示装置20は、大当り遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づき変動演出表示を行う広い面積の表示画面20Aを有している。
また、図2に示すように、この表示装置20を囲むように前記した枠状のセンター役物100が配設されている。図3〜図6に示すように、このセンター役物100には、その下部を覆うように、遊技者側に若干突出するステージ110が形成されている。また、このステージ110の水平方向における中央部の下部には排出口111が設けられており、ステージ110の中央部から左右にずれた位置には誘導切欠部112が設けられている。そして、遊技球が、後述するワープ通路120を通して当該ステージ110の上面に至った場合、ステージ110上を揺動した後、排出口111又は誘導切欠部112から下方に落下するようになっている。このうち、遊技球が排出口111から下方に落下すると、第一始動入賞口15に入賞し易い位置に落下するように構成されている。
また、図3〜図6に示すように、センター役物100の側部(ここでは左側部101)の一部には、球通路としてのゲート用球通路200が配設されている。このゲート用球通路200は、上部に球入口としてのゲート用球入口201が形成されると共に下部に球出口としてのゲート用球出口202が形成された通路部210を備えており、当該通路部210の内部に通過ゲート211が配置されている。
そして、遊技球がゲート用球入口201から通路部210内に入り、通過ゲート211を通過すると、当該通過ゲート211に設けられたセンサ(図示省略)が遊技球を検知して検知信号を送信し、この検知信号に応じて主制御基板が普通図柄遊技の抽選を行う。この抽選が行われると、図2に示す普通図柄表示装置6Jに所定の普通図柄が変動表示され、所定の変動期間を経過した後に停止表示され、普通図柄の当り又は外れの判定結果を報知するようになっている。この抽選の判定結果が当りであったときには、普通図柄当りとなって前記した第二始動入賞口16の可動片16Aが所定時間及び所定回数開放され、遊技球が第二始動入賞口16に入賞可能な状態(遊技者に有利な状態)となる。なお、遊技球が通過ゲート211を通過したことによる普通図柄遊技の抽選の判定結果が外れであったときには、前記した第二始動入賞口16の可動片16Aは開放されず、第二始動入賞口16に遊技球は入賞できない状態のままである。また、この抽選の際には、表示装置20においても所定の画像表示を行い、抽選及びその結果を報知するようになっている。なお、このゲート用球通路200の詳細な構成については後述する。
また、図3〜図6に示すように、センター役物100の左側部101におけるゲート用球通路200の下方には、転動領域6Fを流下している遊技球をステージ110に誘導するワープ通路120が設けられている。このワープ通路120は、センター役物100の左側部101のゲート用球通路200のゲート用球出口202のすぐ下に、ワープ入口121が転動領域6F側である左側を向いて配設されており、センター役物100の左側部101の下部でステージ110に繋がる位置にワープ出口122が形成されている。
以下、本実施の形態のゲート用球通路200について、図3〜図7を用いて詳細に説明する。図7は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機のゲート用球通路の裏面図である。
このゲート用球通路200は、図3〜図6に示すように、センター役物100の左側部101におけるワープ通路200のワープ入口201のすぐ上に形成されており、その上部に転動領域6F側となる左上方を向いたゲート用球入口201が形成され、下部に転動領域6F側となる側方(ここでは左方)を向いたゲート用球出口202が形成された通路部210を備えている。なお、ゲート用球出口202が側方に向いているのは、ゲート用球通路200が、センター役物100の左側部101、かつ、ワープ通路120のワープ入口121のすぐ上に配置されており、ゲート用球出口202を下方に向けて形成しようとすると、ワープ入口121が邪魔になってゲート用球出口202自体が形成できない、若しくは、ゲート用球出口202が形成できたとしてもゲート用球通路200のゲート用球出口202から放出された遊技球がワープ入口121に入り易くなってしまうことを避けるためである。
図7に示すように、このゲート用球通路200のゲート用球入口201とゲート用球出口202の間の通路部210内には、遊技球P(図7に図示)の通過を検知するセンサを有する通過ゲート211が配置されている。また、通路部210内のゲート用球出口202の上部には、衝突壁部212が略上下方向に延びるように形成されている。この衝突壁部212は、ゲート用球入口201から通路部210内に入った遊技球Pが、図7の矢印で示すように、当該通路部210内を通過していき、ゲート用球出口202から放出される直前に、勢いのある(速度の速い)遊技球Pが当たる壁部であり、遊技球Pがこの衝突壁部212に当たると、その衝撃で所定速度以下に減速され、当該状態で遊技球Pがゲート用球出口202からセンター役物100の外側に位置する転動領域6Fに放出されるようになっている。
ここで、遊技球Pがゲート用球出口202から放出される直前の通路部210内(すなわち、通路部210の下部)は、上段部の第一底面部213と下段部の第二底面部214との2段構成となっている。そして、衝突壁部212は、遊技球Pの勢いが強くて、上段部の第一底面部213上の遊技球Pが第二底面部214上に飛び出してもそのまま真横に進むと丁度衝突し、遊技球Pの勢いが弱くて、上段部の第一底面部213から下段部の第二底面部214の形状に沿って遊技球Pが進んだときには、衝突しない位置及び大きさに形成されている。
また、前記した第一底面部213は、ゲート用球入口201から通路部210内に入った遊技球Pが通過ゲート211を通過して略鉛直方向に流下した後に、側方に向いたゲート用球出口202に向かって方向転換するときに、遊技球Pが衝突することで遊技球Pの速度を減速させる底面部となっている。ここでは、第一底面部213が、遊技球Pの進行方向(略鉛直方向)に対して略垂直方向となる略水平面で構成されていることで、遊技球Pの進行方向に進む力を最大限抑えて、その後にゲート用球出口202に向かうときの遊技球Pの速度を所定速度以下に減速することができるようになっている。
そして、本実施の形態では、衝突壁部212と第一底面部213とで減速手段を構成している。
さらに、本実施の形態の通路部210は、通過ゲート211と第一底面部213の間に、隔壁部215を備えている。この隔壁部215は、通過ゲート211から遊技球Pが略鉛直方向に流下したきたときに当たる位置に形成されており、遊技球Pがこの隔壁部215に当たることで、遊技球Pの横方向の位置が変化するようになっている。ここでは、遊技球Pが隔壁部215に当たることで、ゲート用球出口202に向かう方向とは逆方向(図7における左方向)に遊技球Pの横方向の位置を変化させている。このように隔壁部215で遊技球Pの横方向の位置を変化させることで、万が一遊技球Pの勢いが強くて第一底面部213で上方に跳ねたとしても、下方から再度通過ゲート211を通過してしまう(1つの遊技球Pが2回又は3回通過ゲート211を通過してしまう)不具合を防止できるようになっている。
このような構成を有するゲート用球通路200を遊技球Pが通過する際には、まず、ゲート用球入口201から遊技球Pが通路部210内に入り、通過ゲート211を通過する。これに応じて、主制御基板による普通図柄遊技の抽選を行う。次に、通過ゲート211を通過した遊技球Pが隔壁部215に当たって横方向の位置をゲート用球出口202に向かう方向とは逆方向に変化させた後、第一底面部213に向かって落下する。ここで、遊技球Pが第一底面部213に衝突したときの衝撃で、遊技球Pの勢いを弱くすることができる。さらに、速度が速い遊技球Pは、第一底面部213で方向転換してゲート用球出口202に向かって横方向に進む際に、第一底面部213から飛び出してゲート用球出口202の上部に設けられた衝突壁部212に衝突して勢いをさらに弱くし、その後に第二底面部214に落ち、そのまま所定速度以下の減速された状態でゲート用球出口202から転動領域6Fに放出される。
次に、本実施の形態の変形例について、図8を用いて説明する。図10は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機のゲート用球通路の変形例の裏面図である。なお、以下の説明以外の箇所については、前記した実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
この変形例のゲート用球通路300は、図8に示すように、ゲート用球入口301とゲート用球出口302の間の通路部310内に、遊技球Pの通過を検知するセンサを有する通過ゲート311が配置されている。また、通路部310内のゲート用球出口302の上部には、衝突壁部312が略上下方向に延びるように形成されている。この衝突壁部312は、ゲート用球入口301から通路部310内に入った遊技球Pが、図8の矢印で示すように、当該通路部310内を通過していき、ゲート用球出口302から放出される直前に、勢いのある(速度の速い)遊技球Pが当たる壁部であり、遊技球Pがこの衝突壁部312に当たると、その衝撃で所定速度以下に減速され、当該状態で遊技球Pがゲート用球出口302からセンター役物100の外側に位置する転動領域6Fに放出されるようになっている。
ここで、遊技球Pがゲート用球出口302から放出される直前の通路部310内(すなわち、通路部310の下部)は、上段部の第一底面部313と下段部の第二底面部314との2段構成となっている。そして、衝突壁部312は、遊技球Pの勢いが強くて、上段部の第一底面部313上の遊技球Pが第二底面部314上に飛び出してもそのまま真横に進むと丁度衝突し、遊技球Pの勢いが弱くて、上段部の第一底面部313から下段部の第二底面部314の形状に沿って遊技球Pが進んだときには、衝突しない位置及び大きさに形成されている。
また、本実施の形態の通路部310は、通過ゲート311と第一底面部313の間に、隔壁部315を備えている。この隔壁部315は、通過ゲート311から遊技球Pが略鉛直方向に流下したきたときに当たる位置に形成されており、遊技球Pがこの隔壁部315に当たることで、遊技球Pの横方向の位置が変化するようになっている。ここでは、遊技球Pが隔壁部315に当たることで、ゲート用球出口302に向かう方向とは逆方向(図8における左方向)に遊技球Pの横方向の位置を変化させている。このように隔壁部315で遊技球Pの横方向の位置を変化させることで、万が一遊技球Pの勢いが強くて第一底面部313等で上方に跳ねたとしても、下方から再度通過ゲート311を通過してしまう(1つの遊技球Pが2回又は3回通過ゲート311を通過してしまう)不具合を防止できるようになっている。
さらに、この変形例では、前記した第一底面部313のゲート用球出口302に向かう方向とは逆方向の斜め上方に、衝突平面部316が形成されている。この衝突平面部316は、第一底面部313に続くように斜めに形成された平面部である。この衝突平面部316は、ゲート用球入口301から通路部310内に入った遊技球Pが通過ゲート311を通過して略鉛直方向に流下した後に、隔壁部315で変化させた方向と略垂直方向となるように配置されており、ここに遊技球Pが衝突することで遊技球Pの速度を減速させるようになっている。なお、このように衝突平面部316を斜めに配置することで、遊技球Pの通過する通路の幅(特に方向転換させる位置の幅)を必要以上に広くしないようにすることができ、その結果、例えば2つの遊技球Pが通路内で嵌ってしまい、球詰まりを起こすというような不具合を防止することができる。
そして、本実施の形態では、衝突壁部312と衝突平面部316とで減速手段を構成している。
このような構成を有するゲート用球通路300を遊技球Pが通過する際には、まず、ゲート用球入口301から遊技球Pが通路部310内に入り、通過ゲート311を通過する。これに応じて、主制御基板による普通図柄遊技の抽選を行う。次に、通過ゲート311を通過した遊技球Pが隔壁部315に当たって横方向の位置を球出口302に向かう方向とは逆方向に変化させた後、衝突平面部316に遊技球Pを衝突させる。ここで、遊技球Pが衝突平面部316に衝突したときの衝撃で、遊技球Pの勢いを弱くすることができる。その後、勢いが弱くなった遊技球Pが、第一底面部313に向かって流下する。さらに、速度が速い遊技球Pは、第一底面部313からゲート用球出口302に向かって横方向に進む際に、第一底面部313から飛び出してゲート用球出口302の上部に設けられた衝突壁部312に衝突して勢いをさらに弱くし、その後に第二底面部314に落ち、そのまま所定速度以下の減速された状態でゲート用球出口302から転動領域6Fに放出される。
以上のように、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)1は、遊技者側の面に遊技球Pが転動可能な転動領域6Fを有する遊技板6Kと、前記遊技板6Kの遊技者側の面に設けられた枠状のセンター役物100と、前記センター役物100に設けられ、前記転動領域6Fを転動する遊技球Pが入球可能なワープ入口121を有するワープ通路120と、前記センター役物100の前記ワープ通路120よりも上側に設けられ、前記転動領域6Fを転動する遊技球Pが入球可能なゲート用球入口(球入口)201,301を有するゲート用球通路(球通路)200,300とを備え、前記ゲート用球通路(球通路)200,300は、前記ワープ通路120のワープ入口121よりも上側に位置して前記センター役物100の側方に開口し、前記ゲート用球通路(球通路)200,300を通過する遊技球Pを前記センター役物100の外側の前記転動領域6Fに排出するゲート用球出口(球出口)202,302と、前記ゲート用球通路(球通路)200,300を通過する遊技球Pを減速させる衝突壁部(減速手段)212,312と第一底面部(減速手段)213又は衝突平面部(減速手段)316とを備えたパチンコ遊技機(弾球遊技機)1としたことを特徴とする。
そして、本実施の形態によれば、センター役物100の左側部(側部)101の一部を構成する箇所に設けられた通過ゲート211,311を有するゲート用球通路(球通路)200,300のゲート用球出口(球出口)202,302が、そのすぐ下に設けられたワープ通路120のワープ入口121に向かないように側方を向くようにした場合に、当該ゲート用球出口(球出口)202,302から横向きに放出される遊技球Pの勢いを抑えることができる。その結果、上下にゲート用球通路(球通路)200,300とワープ通路120をセンター役物100に備えたパチンコ遊技機(弾球遊技機)1において、上側のゲート用球通路(球通路)200,300から排出される遊技球Pが設計時の想定を超えた挙動で遊技球Pが転動することを防止し、遊技に悪影響を及ぼすことを回避することができる。
また、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)1は、これに加え、前記ゲート用球通路(球通路)200,300は、前記ゲート用球通路(球通路)200,300に入球した遊技球Pが通過可能な通過ゲート211,311を備え、前記衝突壁部(減速手段)212,312と前記第一底面部(減速手段)213又は前記衝突平面部(減速手段)316は、前記ゲート用球通路(球通路)200,300の前記通過ゲート211,311よりも下流に設けられるパチンコ遊技機(弾球遊技機)1としたことを特徴とする。
そして、本実施の形態によれば、前記衝突壁部(減速手段)212,312と前記第一底面部(減速手段)213又は前記衝突平面部(減速手段)316が、ゲート用球通路(球通路)200,300における通過ゲート211,311よりも下流に設けられることで、よりゲート用球出口(球出口)202,302に近い箇所で遊技球Pを減速させることができ、上側の球通路であるゲート用球通路(球通路)200,300から排出される遊技球Pが遊技に悪影響を及ぼすことをより効果的に回避することができる。
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
例えば、前記した実施の形態では、パチンコ遊技機を用いて説明したが、これに限るものではなく、本発明は、雀球遊技機やアレンジボール等の他の弾球遊技機にも適用可能である。
また、前記した実施の形態では、球通路としてのゲート用球通路がセンター役物の左側部の一部を構成し、球通路としてのゲート用球通路の球出口のすぐ下のセンター役物に、ワープ通路のワープ入口が設けられるようになっていたが、これに限るものではない。例えば、球通路がセンター役物の右側部の一部を構成し、その球出口の下に他の球通路の球入口が設けられていても良い。
また、球通路の下に設けられる他の球通路の球入口は、ワープ通路のワープ入口に限るものではなく、入口と出口を有する他の球通路の入口であっても良いし、さらに、大入賞口や可変始動入賞口やその他の入賞口のように遊技領域に出口が設けられていないものの入口であっても良い。
また、前記した実施の形態では、減速手段としての衝突壁部と第一底面部又は衝突平面部は、2つとも通過ゲートの下流側(球出口側)の通路部に設けられていたが、これに限るものではなく、球出口から放出される際の遊技球の勢いを抑えることができれば、減速手段が全て通過ゲートの上流側(球入口側)の通路部に設けられていても良い。また、減速手段が、通過ゲートの上流側(球入口側)と下流側(球出口側)の双方に分かれて設けられていても良い。但し、前記した実施の形態のように、全ての減速手段が球出口に近い通過ゲートの下流側(球出口側)に設けられていた方が、球出口から放出される遊技球の勢いをより確実に抑えられる可能性が高く、好ましい。
また、前記した実施の形態では、減速手段として衝突壁部と第一底面部又は衝突平面部の2つの手段が設けられていたが、これに限るものではない。例えば、減速手段は1つだけ設けられる構成であっても良いし、減速手段が3つ以上設けられる構成であっても良い。
また、前記した実施の形態では、センター役物における上側に球通路、下側に他の球通路が設けられており、下側の他の球通路の存在により、上側の球通路の球出口を側方に向ける必要があるものに対し、当該上側の球通路内に減速手段を設ける場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、センター役物に設けられた球通路の下側に、他の球通路以外の構造物(装飾部材等)が設けられていることで、球通路の球出口を側方に向ける必要がある場合に、球通路内に減速手段を設けるようになっていても良い。また、球通路の球出口を側方に向ける要因となる、他の球通路を含む構造物は、センター役物以外のもの、例えば遊技板等に設けられていても良い。
1…パチンコ遊技機(弾球遊技機)、6F…転動領域、6K…遊技板、100…センター役物、200,300…ゲート用球通路(球通路)、201,301…ゲート用球入口(球入口)、202,302…ゲート用球出口(球出口)、211,311…通過ゲート、212,312…衝突壁部(減速手段)、213…第一底面部(減速手段)、316…衝突平面部(減速手段)、P…遊技球
Claims (2)
- 遊技者側の面に遊技球が転動可能な転動領域を有する遊技板と、
前記遊技板の遊技者側の面に設けられた枠状のセンター役物と、
前記センター役物に設けられ、前記転動領域を転動する遊技球が入球可能な球入口を有する球通路とを備え、
前記球通路は、
前記センター役物の側方に開口し、前記球通路を通過する遊技球を前記センター役物の外側の前記転動領域に排出する球出口と、
前記球通路を通過する遊技球を減速させる減速手段とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。 - 前記球通路は、前記球通路に入球した遊技球が通過可能な通過ゲートを備え、
前記減速手段は、前記球通路の前記通過ゲートよりも下流に設けられることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013172891A JP2015039566A (ja) | 2013-08-23 | 2013-08-23 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013172891A JP2015039566A (ja) | 2013-08-23 | 2013-08-23 | 弾球遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015039566A true JP2015039566A (ja) | 2015-03-02 |
Family
ID=52694058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013172891A Withdrawn JP2015039566A (ja) | 2013-08-23 | 2013-08-23 | 弾球遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015039566A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017023269A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
-
2013
- 2013-08-23 JP JP2013172891A patent/JP2015039566A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017023269A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
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