JP2015039538A - 顔マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】好ましいマッサージを顔に施す顔マッサージ機を提供することを目的とする。
【解決手段】顔マッサージ機1は、マスク形状の装着部10および制御部を有している。装着部10は、複数のアクチュエーター30および複数の検知部40を有している。装着部10が使用者の顔を覆うとき、複数のアクチュエーター30および複数の検知部40は、使用者の皮膚に接する。アクチュエーター30は、使用者の皮膚に刺激を付与する。検知部40は、使用者の皮膚の状態に応じた信号を検知信号として出力する。制御部は、検知信号に基づいて、アクチュエーター30が付与する刺激の大きさを変化させる。
【選択図】図2
【解決手段】顔マッサージ機1は、マスク形状の装着部10および制御部を有している。装着部10は、複数のアクチュエーター30および複数の検知部40を有している。装着部10が使用者の顔を覆うとき、複数のアクチュエーター30および複数の検知部40は、使用者の皮膚に接する。アクチュエーター30は、使用者の皮膚に刺激を付与する。検知部40は、使用者の皮膚の状態に応じた信号を検知信号として出力する。制御部は、検知信号に基づいて、アクチュエーター30が付与する刺激の大きさを変化させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、顔マッサージ機に関する。
特許文献1は、従来の顔マッサージ機の一例を開示している。この顔マッサージ機は、複数の振動モーターおよびコントローラーを有している。顔マッサージ機は、コントローラーの操作に応じて複数の振動モーターの出力を変化させることにより、顔にマッサージを施す。
皮膚の状態は、使用者の体調、顔マッサージ機が使用される環境、および、顔マッサージ機による顔のマッサージの程度に応じて変化する。一方、特許文献1の顔マッサージ機は、皮膚の状態を考慮することなく顔にマッサージを施す。このため、好ましいマッサージを施す点において改善の余地が残されている。
本発明は、以上の背景をもとに創作されたものであり、好ましいマッサージを顔に施すことに貢献する顔マッサージ機を提供することを目的としている。
本顔マッサージ機の独立した一形態は、次の事項を有する。顔マッサージ機であって、前記顔マッサージ機は、少なくとも1つの刺激付与部、少なくとも1つの検知部、および、制御部を有し、前記刺激付与部は、前記制御部と接続され、前記制御部が出力する信号に基づいて、皮膚に付与する刺激を出力し、前記検知部は、前記制御部と接続され、皮膚の状態に応じて変化する検知信号を前記制御部に出力し、前記制御部は、前記検知信号に基づいて、前記刺激付与部の出力を変化させる。
本顔マッサージ機によれば、刺激付与部の出力が皮膚の状態に応じて変化する。このため、皮膚の状態に応じた刺激が皮膚に付与されやすくなる。このため、好ましいマッサージを皮膚に施すことができる。
本顔マッサージ機は、好ましいマッサージを顔に施すことができる。
[a]本顔マッサージ機の独立した一形態は、次の事項を有する。顔マッサージ機であって、前記顔マッサージ機は、少なくとも1つの刺激付与部、少なくとも1つの検知部、および、制御部を有し、前記刺激付与部は、前記制御部と接続され、前記制御部が出力する信号に基づいて、皮膚に付与する刺激を出力し、前記検知部は、前記制御部と接続され、皮膚の状態に応じて変化する検知信号を前記制御部に出力し、前記制御部は、前記検知信号に基づいて、前記刺激付与部の出力を変化させる。
[b]本顔マッサージ機の独立した一形態に属する一形態は、次の事項を有する。前記検知部は、皮膚の温度に応じて変化する前記検知信号を出力する。
[c]本顔マッサージ機の独立した一形態に属する一形態は、次の事項を有する。前記検知部は、皮膚の血流量に応じて変化する前記検知信号を出力する。
[c]本顔マッサージ機の独立した一形態に属する一形態は、次の事項を有する。前記検知部は、皮膚の血流量に応じて変化する前記検知信号を出力する。
[d]本顔マッサージ機の独立した一形態に属する一形態は、次の事項を有する。前記検知部は、皮膚の色調に応じて変化する前記検知信号を出力する。
[e]本顔マッサージ機の独立した一形態に属する一形態は、次の事項を有する。前記検知部は、皮膚の変位に応じて変化する前記検知信号を出力する。
[e]本顔マッサージ機の独立した一形態に属する一形態は、次の事項を有する。前記検知部は、皮膚の変位に応じて変化する前記検知信号を出力する。
[f]本顔マッサージ機の独立した一形態に属する一形態は、次の事項を有する。前記検知部は、皮膚の水分量に応じて変化する前記検知信号を出力する。
[g]本顔マッサージ機の独立した一形態に属する一形態は、次の事項を有する。前記制御部は、前記検知部の検知信号の変化量に基づいて、前記刺激付与部の出力を変化させる。
[g]本顔マッサージ機の独立した一形態に属する一形態は、次の事項を有する。前記制御部は、前記検知部の検知信号の変化量に基づいて、前記刺激付与部の出力を変化させる。
[h]本顔マッサージ機の独立した一形態に属する一形態は、次の事項を有する。前記顔マッサージ機は、複数の前記刺激付与部および装着部を有し、前記装着部は、顔の形状に対応した形状を有し、前記複数の刺激付与部のうちの一部である1つまたは複数の第1刺激付与部は、前記装着部のうちの第1装着部分に取り付けられ、前記複数の刺激付与部のうちの別の一部である1つまたは複数の第2刺激付与部は、前記装着部のうちの第2装着部分に取り付けられ、前記制御部は、前記第1刺激付与部の出力および前記第2刺激付与部の出力を個別に変化させる。
[i]本顔マッサージ機の独立した一形態に属する一形態は、次の事項を有する。前記制御部は、複数のマッサージ制御を実行し、前記複数のマッサージ制御は、前記刺激付与部の出力の制御方法が互いに異なる。
(第1実施形態)
図1を参照して、顔マッサージ機1の構成について説明する。
顔マッサージ機1は、装着部10、装着ベルト11、制御部20、刺激付与部としての複数のアクチュエーター30(図2参照)、および、複数の検知部40(図2参照)を有している。装着部10は、口開口部12、目開口部13、および、鼻装着部14を有するマスク形状である。装着ベルト11が頭部100に巻き付けられることにより、装着部10が顔に固定される。装着部10が顔に固定されているとき、装着部10の裏面が顔と対向する。
図1を参照して、顔マッサージ機1の構成について説明する。
顔マッサージ機1は、装着部10、装着ベルト11、制御部20、刺激付与部としての複数のアクチュエーター30(図2参照)、および、複数の検知部40(図2参照)を有している。装着部10は、口開口部12、目開口部13、および、鼻装着部14を有するマスク形状である。装着ベルト11が頭部100に巻き付けられることにより、装着部10が顔に固定される。装着部10が顔に固定されているとき、装着部10の裏面が顔と対向する。
図2は、装着部10の正面構造を示している。
複数のアクチュエーター30は、装着部10の裏面において、口開口部12、目開口部13、および、鼻装着部14を除く位置に取り付けられている。各検知部40は、装着部10の裏面において、アクチュエーター30と隣り合う位置に取り付けられている。
複数のアクチュエーター30は、装着部10の裏面において、口開口部12、目開口部13、および、鼻装着部14を除く位置に取り付けられている。各検知部40は、装着部10の裏面において、アクチュエーター30と隣り合う位置に取り付けられている。
図3を参照して、アクチュエーター30の構成について説明する。
図3(a)に示されるように、アクチュエーター30は、流体封入袋34および左右一対の可動子35を有している。また、図3(b)に示されるように、アクチュエーター30は、支持基板31上に配置された左右一対の磁力発生コア32および環状に形成された励磁コイル33を有している。可動子35は、磁力発生コア32と対をなして流体封入袋34の上面側に配置されている。
図3(a)に示されるように、アクチュエーター30は、流体封入袋34および左右一対の可動子35を有している。また、図3(b)に示されるように、アクチュエーター30は、支持基板31上に配置された左右一対の磁力発生コア32および環状に形成された励磁コイル33を有している。可動子35は、磁力発生コア32と対をなして流体封入袋34の上面側に配置されている。
可動子35は、鉄等の磁性を有する金属板状部材により構成されている。流体封入袋34は、シリコンゴム等からなる可撓性を有した扁平な袋により構成されている。流体封入袋34は、流体としての水が封入されている。
アクチュエーター30の動作について説明する。
流体封入袋34は、表面の一部が外部から押圧されるとき、封入する流体が流体封入袋34の内部を移動して押圧されていない部分の表面が膨張する。励磁された励磁コイル33が可動子35を吸引することにより、吸引された可動子35が流体封入袋34を押圧する。流体封入袋34は、励磁されない励磁コイル33に対応する位置の表面が膨張する。このため、励磁されない励磁コイル33に対向する可動子35が突出する。図3(b)は、アクチュエーター30の正面視において、右側の可動子35が吸引され、左側の可動子35が突出した状態が示されている。
流体封入袋34は、表面の一部が外部から押圧されるとき、封入する流体が流体封入袋34の内部を移動して押圧されていない部分の表面が膨張する。励磁された励磁コイル33が可動子35を吸引することにより、吸引された可動子35が流体封入袋34を押圧する。流体封入袋34は、励磁されない励磁コイル33に対応する位置の表面が膨張する。このため、励磁されない励磁コイル33に対向する可動子35が突出する。図3(b)は、アクチュエーター30の正面視において、右側の可動子35が吸引され、左側の可動子35が突出した状態が示されている。
制御部20が左右の励磁コイル33に対して交互に駆動電流を供給するとき、流体封入袋34は、表面が左右の可動子35により交互に押圧されることによって、表面部分の左右の領域が交互に膨張する。このため、左右の可動子35が交互に突出する。左右の可動子35が皮膚を押圧することにより、刺激を付与する。
一方の可動子35が突出するときの突出量は、他方の可動子35が吸引されて流体封入袋34を押圧する変位量に基づいている。可動子35の変位量は、励磁コイル33が発生する磁力線の大きさに基づいている。このため、励磁コイル33に供給する駆動電流量に基づいて、使用者に付与する刺激の大きさを変更することができる。
制御部20は、検知部40の検知結果に基づいて、励磁コイル33に流す駆動電流を変化させることにより、アクチュエーター30の出力である可動子35の突出量を変化させる。励磁コイル33に駆動電流が流されていないとき、アクチュエーター30の出力が「0」を取る。このため、顔マッサージ機1による顔のマッサージが行われない。
図4を参照して、アクチュエーター30および検知部40の構成について説明する。
検知部40は、サーミスター41、支持部材42、および、バネ43を有している。サーミスター41は、支持部材42およびバネ43を介して装着部10に取り付けられている。
検知部40は、サーミスター41、支持部材42、および、バネ43を有している。サーミスター41は、支持部材42およびバネ43を介して装着部10に取り付けられている。
装着部10が顔に装着されているとき、アクチュエーター30の可動子35および検知部40のサーミスター41が顔と接触している。サーミスター41は、検知部40のバネ43により顔に押し付けられている。
装着部10の裏面に金属配線パターン(図示略)が形成されている。金属配線パターンは、アクチュエーター30および検知部40と制御部20とを互いに電気的に接続している。
図5を参照して、顔マッサージ機1のブロック構成について説明する。
制御部20は、制御回路21および電源部22を有している。検知部40は、検知信号を制御回路21に出力する。制御回路21は、検知信号に基づいてアクチュエーター30を制御する信号を出力する。電源部22は、制御回路21、アクチュエーター30、および、検知部40に動作電流を供給する。検知部40は、サーミスター41が検知する顔の皮膚温度Tsに応じた検知信号を制御部20に出力する。
制御部20は、制御回路21および電源部22を有している。検知部40は、検知信号を制御回路21に出力する。制御回路21は、検知信号に基づいてアクチュエーター30を制御する信号を出力する。電源部22は、制御回路21、アクチュエーター30、および、検知部40に動作電流を供給する。検知部40は、サーミスター41が検知する顔の皮膚温度Tsに応じた検知信号を制御部20に出力する。
制御回路21は、励磁コイル33に駆動電流を供給することにより、アクチュエーター30に出力を発生させて使用者に刺激を付与する。制御回路21は、検知部40の検知信号に基づいて駆動電流を変更する。制御回路21は、複数の検知部40が出力する複数の検知信号を平均化した値を用いて全体のアクチュエーター30を制御する。
図6を参照して、マッサージ制御について説明する。
制御部20は、操作スイッチ(図示略)の操作に基づいて、マッサージ制御を実行する。制御部20は、マッサージ制御において、以下のステップS11〜S15の各処理を順に実行する。
制御部20は、操作スイッチ(図示略)の操作に基づいて、マッサージ制御を実行する。制御部20は、マッサージ制御において、以下のステップS11〜S15の各処理を順に実行する。
制御部20は、ステップS11において、使用者に対する刺激の付与を開始する。ステップS12において、制御部20は、検知部40の検知信号に基づいて使用者の顔の皮膚温度Tsを判定する。制御部20は、しきい値温度Tthの情報を記憶している。しきい値温度Tthは、使用者が望む皮膚の温度である。しきい値温度Tthは、使用者によって、制御部20に登録される。
ステップS13において、制御部20は、皮膚温度Tsとしきい値温度Tthとを比較することにより、皮膚温度Tsがしきい値温度Tth以上であるか否かを判定する。皮膚温度Tsがしきい値温度Tth以上であるとき、制御部20は、刺激の付与を停止してマッサージ動作を終了する。ステップS13において、皮膚温度Tsがしきい値温度Tthよりも低いと判定したとき、ステップS14において、制御部20は、皮膚温度Tsの値に応じてアクチュエーター30が発生する刺激の大きさを変更する。
ステップS15において、制御部20は、マッサージ動作終了の操作があるか否かを判定する。マッサージ動作終了の操作が無いと判定したとき、制御部20は、ステップS12〜ステップS15を繰返す制御を行なう。このことにより、皮膚温度Tsは、徐々にしきい値温度Tthに向かう。ステップS15において、マッサージ動作終了の操作があると判定したとき、制御部20は、マッサージ動作を終了する。
皮膚温度Tsは、皮膚組織内を循環する血液の血流量に応じて変化する。このため、顔マッサージ機1は、皮膚温度Tsを用いて血流量を推定することができる。このため、顔マッサージ機1は、図6に示されるマッサージ制御に基づいて、血流量が減少して皮膚の温度が低いとき、適正な値になるまで刺激の付与を継続するマッサージ動作の制御を行なう。
本顔マッサージ機1は、以下の効果を奏する。
(1)顔マッサージ機1は、検知部40が検知する使用者の皮膚の状態に応じた信号に基づいて、アクチュエーター30が付与する刺激の大きさを変化させる。このため、顔マッサージ機1は、好ましいマッサージを皮膚に施すことができる。
(1)顔マッサージ機1は、検知部40が検知する使用者の皮膚の状態に応じた信号に基づいて、アクチュエーター30が付与する刺激の大きさを変化させる。このため、顔マッサージ機1は、好ましいマッサージを皮膚に施すことができる。
(2)検知部40は、使用者の皮膚の温度に応じて変化する検知信号を出力する。このため、顔マッサージ機1は、使用者の皮膚の温度に基づいて刺激の大きさを変化させるマッサージを行なうことができる。
(3)制御部20は、検知部40が検知する使用者の皮膚の状態に応じた信号に基づいて、アクチュエーター30の刺激付与動作を停止させる。このため、顔マッサージ機1は、過剰な刺激を皮膚に付与することを抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の顔マッサージ機1は、以下の部分において、第1実施形態の顔マッサージ機1と異なる。なお、第1実施形態の顔マッサージ機1と共通する構成については同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。
第2実施形態の顔マッサージ機1は、以下の部分において、第1実施形態の顔マッサージ機1と異なる。なお、第1実施形態の顔マッサージ機1と共通する構成については同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。
第1実施形態の顔マッサージ機1は、複数の検知部40が出力する複数の検知信号を平均化した値を用いて装着部10に取り付けられた全体のアクチュエーター30が付与する刺激の大きさを変更する。一方、第2実施形態の顔マッサージ機1は、複数のアクチュエーター30が付与する刺激の大きさを、取り付けられる装着部10の部分毎に変更する。
図7を参照して、顔マッサージ機1のマッサージ制御について説明する。
制御部20は、装着部10の第1装着部分10A、第2装着部分10B、第3装着部分10C、および、第4装着部分10Dのそれぞれの装着部分に取り付けられた複数アクチュエーター30に対して、装着部分毎のマッサージ制御を行なう。
制御部20は、装着部10の第1装着部分10A、第2装着部分10B、第3装着部分10C、および、第4装着部分10Dのそれぞれの装着部分に取り付けられた複数アクチュエーター30に対して、装着部分毎のマッサージ制御を行なう。
制御部20は、第1装着部分10Aの第1検知部40A、第2装着部分10Bの第2検知部40B、第3装着部分10Cの第3検知部40C、および、第4装着部分10Dの第4検知部40Dのそれぞれの装着部分内の複数の検知信号を平均化した値を求める。
制御部20は、第1検知部40Aの第1検知信号に基づいて第1アクチュエーター30Aが付与する刺激の大きさ変更する制御を行なう。また、制御部20は、第2検知部40Bの第2検知信号に基づいて第2アクチュエーター30Bが付与する刺激の大きさ変更する制御を行なう。また、制御部20は、第3検知部40Cの第3検知信号に基づいて第3アクチュエーター30Cが付与する刺激の大きさ変更する制御を行なう。また、制御部20は、第4検知部40Dの第4検知信号に基づいて第4アクチュエーター30Dが付与する刺激の大きさ変更する制御を行なう。
本実施形態の顔マッサージ機1は、第1実施形態の顔マッサージ機1が奏する(1)〜(3)と同様の効果を奏する。すなわち、顔マッサージ機1が好ましいマッサージを皮膚に施すことができる旨の効果および温度に基づいて刺激の大きさを変化させるマッサージを行なうことができる旨の効果を奏する。また、顔マッサージ機1は、以下の効果を奏する。
(4)制御部20は、装着部10の第1装着部分10A、第2装着部分10B、第3装着部分10C、および、第4装着部分10Dに取り付けられた複数アクチュエーター30が付与する刺激の大きさを装着部分毎に個別に変化させる。このため、使用者は、異なる顔の部分に対して個々に適切なマッサージを行なうことができる。
(第3実施形態)
第3実施形態の顔マッサージ機1は、以下の部分において、第1実施形態の顔マッサージ機1と異なる。
第3実施形態の顔マッサージ機1は、以下の部分において、第1実施形態の顔マッサージ機1と異なる。
第1実施形態の顔マッサージ機1の制御部20は、しきい値温度Tthの情報を記憶し、皮膚温度Tsとしきい値温度Tthとの比較結果に応じて、刺激の大きさを変更する。一方、第3実施形態の制御部20は、動作切替温度Topの情報を記憶し、皮膚温度Tsと動作切替温度Topとの比較結果に応じてマッサージ制御を変更する。
図8を参照して、マッサージ制御について説明する。
制御部20は、マッサージ制御において、以下のステップS21〜S27の各処理を順に実行する。
制御部20は、マッサージ制御において、以下のステップS21〜S27の各処理を順に実行する。
制御部20は、ステップS21において、検知部40の検知信号に基づいて使用者の顔の皮膚温度Tsを判定する。制御部20は、動作切替温度Topの情報を記憶している。動作切替温度Topは、使用者によって、制御部20に登録される。
ステップS22において、制御部20は、皮膚温度Tsと動作切替温度Topとを比較することにより、皮膚温度Tsが動作切替温度Top以上であるか否かを判定する。皮膚温度Tsが動作切替温度Topよりも低いとき、制御部20は、ステップS23において、顔マッサージ機1のマッサージ動作を第1マッサージ動作に設定する。顔マッサージ機1は、第1マッサージ動作のとき、アクチュエーター30の左右の可動子35を第1繰り返し周期で交互に突出させる。ステップS22において、皮膚温度Tsが動作切替温度Top以上と判定したとき、制御部20は、ステップS24において、顔マッサージ機1のマッサージ動作を第2マッサージ動作に設定する。顔マッサージ機1は、第2マッサージ動作のとき、アクチュエーター30の左右の可動子35を第2繰り返し周期で交互に突出させる。第2繰り返し周期は、第1繰り返し周期よりも長い。つまり、制御部20は、ステップS22における皮膚温度Tsと動作切替温度Topとの比較結果に応じて、異なるマッサージ制御を行なう。
制御部20は、ステップS25およびステップS26において、図6に示される第1実施形態のマッサージ制御におけるステップS13およびステップS14と同様の制御を行なう。
ステップS27において、制御部20は、マッサージ動作終了の操作があるか否かを判定する。マッサージ動作終了の操作が無いと判定したとき、制御部20は、ステップS21〜ステップS27を繰返す制御を行なう。ステップS27において、マッサージ動作終了の操作があると判定したとき、制御部20は、マッサージ動作を終了する。
本実施形態の顔マッサージ機1は、第1実施形態の顔マッサージ機1が奏する(1)〜(3)と同様の効果を奏する。また、顔マッサージ機1は、以下の効果を奏する。
(5)制御部20は、検知部40が検知する皮膚温度Tsの値に応じて第1マッサージ動作および第2マッサージ動作を切替えて、マッサージ制御を行なう。このため、顔マッサージ機1は、使用者の皮膚の状態に応じてマッサージ動作を変更することができる。このため、顔マッサージ機1は、より好ましいマッサージを皮膚に施すことができる。
(5)制御部20は、検知部40が検知する皮膚温度Tsの値に応じて第1マッサージ動作および第2マッサージ動作を切替えて、マッサージ制御を行なう。このため、顔マッサージ機1は、使用者の皮膚の状態に応じてマッサージ動作を変更することができる。このため、顔マッサージ機1は、より好ましいマッサージを皮膚に施すことができる。
(その他の実施形態)
本顔マッサージ機は、第1〜第3実施形態以外の実施形態を含む。以下、本顔マッサージ機のその他の実施形態としての第1〜第3実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、技術的に矛盾しない範囲において互いに組み合わせることもできる。
本顔マッサージ機は、第1〜第3実施形態以外の実施形態を含む。以下、本顔マッサージ機のその他の実施形態としての第1〜第3実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、技術的に矛盾しない範囲において互いに組み合わせることもできる。
・第1実施形態の顔マッサージ機1は、検知部40のサーミスター41が皮膚の温度に応じた信号を検知信号として出力する。ただし、検知部の構成は、第1実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の検知部は、一例として、以下の(A)、(B)、(C)、および、(D)の構成を有する。
(A)変形例の検知部は、血流量判定部を有し、皮膚組織内の血管の血流量に応じて変化する検知信号を出力する。
図9(a)は、血流量検知部50の構成を示している。
図9(a)は、血流量検知部50の構成を示している。
血流量検知部50は、レーザープローブ51内に照射部52、血流量判定部53、照射ファイバー54、および、受光ファイバー55を有している。照射ファイバー54および受光ファイバー55は、端面がレーザープローブ51の皮膚対向面58と同一面となるように配置されている。照射部52は、レーザーダイオードおよび駆動回路を有し、レーザーダイオードを発光させて、皮膚に対して照射光56を照射する。
照射ファイバー54および受光ファイバー55は、好ましくは、0.1mm径の光ファイバーである。受光ファイバー55は、好ましくは、照射ファイバー54との間に0.5mmの間隔をおいて配置される。照射部52は、好ましくは、波長が780nmのレーザー光を照射する。
受光ファイバー55は、皮膚に照射される照射光56が皮膚組織内の血管中の血球細胞によって散乱されてレーザープローブ51側に反射される反射光57を受光して、血流量判定部53に導入する。血流量判定部53は、導入された反射光57が有する情報に基づいて皮膚組織内の血管中の血流量を判定する。
顔マッサージ機1は、皮膚組織内の血流量を検知することにより、皮膚の状態をより正確に判断することができる。
この変形例の検知部の構成は、次のように変更することも可能である。照射部52および血流量判定部53を制御部20内に配置することにより、レーザープローブ51のサイズを小さくすることができる。
この変形例の検知部の構成は、次のように変更することも可能である。照射部52および血流量判定部53を制御部20内に配置することにより、レーザープローブ51のサイズを小さくすることができる。
(B)変形例の検知部は、明度判定部を有し、皮膚の色調に応じて変化する検知信号を出力する。
図9(b)は、明度検知部60の構成を示している。
図9(b)は、明度検知部60の構成を示している。
明度検知部60は、光プローブ61内に光源部63および明度判定部64を有する。光プローブ61は、皮膚対向面65側に空洞部62を有する。光プローブ61は、皮膚対向面65が顔の皮膚と接触する。
光源部63は、キセノンランプをパルス状に点灯させて使用者の皮膚に照射する。明度判定部64は、シリコンフォトセルを用いて、使用者の皮膚により反射した光を空洞部62内部で受光する。明度判定部64は、受光した反射光が有する情報から皮膚の色調に応じて変化する信号を検知信号として出力する。
(C)変形例の検知部は、水分量判定部を有し、皮膚の水分量に応じて変化する検知信号を出力する。
図9(c)は、水分量検知部70の構成を示している。
図9(c)は、水分量検知部70の構成を示している。
水分量検知部70は、誘電率プローブ71の皮膚対向面75に第1電極72および第2電極73を有する。また、水分量検知部70は、誘電率プローブ71の内部に水分量判定部74を有する。誘電率プローブ71は、第1電極72および第2電極73が顔の皮膚と接触する。
水分量判定部74は、皮膚を介して第1電極72と第2電極73との間に周波数が1KHz〜100KHzの範囲内の値を有する高周波電流を供給して、表面から深さ5mm程度までの皮膚の誘電率を検知する。皮膚の水分量は、誘電率から推定することができる。このため、水分量判定部74は、皮膚の水分量に応じて変化する検知信号を出力することができる。
この変形例の検知部の構成は、次のように変更することも可能である。水分量判定部74を制御部20内に配置することにより、誘電率プローブ71のサイズを小さくすることができる。
(D)変形例の検知部は、刺激付与部に組み込まれた変位検知部を有し、皮膚の変位に応じて変化する検知信号を出力する。
図9(d)は、変位検知部81を有するアクチュエーター80の構成を示している。
図9(d)は、変位検知部81を有するアクチュエーター80の構成を示している。
アクチュエーター80は、励磁コイル33と可動子35との間に変位検知部81を有する。変位検知部81は、励磁コイル33と可動子35との間で流体封入袋34を避けて配置される。変位検知部81は、可動子35が使用者の皮膚に向かうときの変位に応じた信号を出力する。
アクチュエーター80が一方の可動子35を突出させて使用者の皮膚を押圧するとき、可動子35の変位量は、皮膚が有する弾力の大きさに応じて変化する。皮膚の弾力が大きいとき、可動子35の変位量は、小さくなる。皮膚の弾力が小さいとき、可動子35の変位量は、大きくなる。変位検知部81は、可動子35の変位量と等価な皮膚の変位に応じた信号を出力する。
・第1実施形態の顔マッサージ機1は、刺激付与部としてのアクチュエーター30が突出して皮膚を押圧することによる刺激を使用者に付与する。ただし、刺激付与部の構成は、第1実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の刺激付与部は、一例として、以下の(E)、(F)、(G)、(H)、(I)、(J)、(K)、および、(L)の構成を有する。
(E)変形例の刺激付与部は、温熱発生部を有し、温熱による刺激を使用者の皮膚に付与する。
(F)変形例の刺激付与部は、電流発生部を有し、微弱電流による刺激を使用者の皮膚に付与する。
(F)変形例の刺激付与部は、電流発生部を有し、微弱電流による刺激を使用者の皮膚に付与する。
(G)変形例の刺激付与部は、振動発生部を有し、振動による刺激を使用者の皮膚に付与する。
(H)変形例の刺激付与部は、ローラー部を有し、ローラーの回転による刺激を使用者の皮膚に付与する。
(H)変形例の刺激付与部は、ローラー部を有し、ローラーの回転による刺激を使用者の皮膚に付与する。
(I)変形例の刺激付与部は、空気噴出部を有し、空圧による刺激を使用者の皮膚に付与する。
(J)変形例の刺激付与部は、水噴出部を有し、水圧による刺激を使用者の皮膚に付与する。
(J)変形例の刺激付与部は、水噴出部を有し、水圧による刺激を使用者の皮膚に付与する。
(K)変形例の刺激付与部は、吸引部を有し、吸引による刺激を使用者の皮膚に付与する。
(L)変形例の刺激付与部は、上記(E)〜(K)を組み合わせることによって生じる刺激を使用者の皮膚に付与する。
(L)変形例の刺激付与部は、上記(E)〜(K)を組み合わせることによって生じる刺激を使用者の皮膚に付与する。
・第1実施形態の制御部20は、検知部40が出力する皮膚温度Tsに応じた信号を判定してマッサージ制御を行なう。ただし、制御部および検知部の構成は、第1実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の顔マッサージ機は、一例として、以下の(M)、(N)、(O)、および、(P)の構成を有する。
(M)変形例の制御部は、血流量検知部が出力する血流量の値に応じた信号を判定してマッサージ制御を行なう。このため、顔マッサージ機は、使用者の血管の血流量に基づいて刺激の大きさを変化させるマッサージを行なうことができる。
(N)変形例の制御部は、明度検知部が出力する明度の値である皮膚の色調に応じた信号を判定してマッサージ制御を行なう。このため、顔マッサージ機は、使用者の皮膚のくすみを判定して刺激の大きさを変化させるマッサージを行なうことができる。
(O)変形例の制御部は、水分量検知部が出力する水分量の値に応じた信号を判定してマッサージ制御を行なう。このため、顔マッサージ機は、使用者の皮膚の水分量に基づいて刺激の大きさを変化させるマッサージを行なうことができる。
(P)変形例の制御部は、変位検知部が出力する変位の値に応じた信号を判定してマッサージ制御を行なう。このため、顔マッサージ機は、使用者の皮膚のむくみを判定して、刺激付与部が付与する刺激の大きさを制御することができる。
・第1実施形態の顔マッサージ機1は、マスク形状の装着部10が使用者の顔を覆う。ただし、装着部の構成は第1実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の装着部は、使用者の顔の一部を覆う形状を有する。使用者は、1つまたは複数の装着部を使用者の顔に装着してマッサージを行なう。
・第1実施形態の顔マッサージ機1は、装着部10の裏面に複数の刺激付与部としてのアクチュエーター30および複数の検知部40が取り付けられている。ただし、装着部の構成は第1実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の装着部は、1つまたは複数の刺激付与部および1つまたは複数の検知部が取り付けられている。
・第2実施形態の顔マッサージ機1は、装着部10の第1装着部分10A、第2装着部分10B、第3装着部分10C、および、第4装着部分10Dに複数アクチュエーター30および複数の検知部40が取り付けられている。ただし、装着部の構成は第2実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の装着部は、装着部の第1装着部分、第2装着部分、第3装着部分、および、第4装着部分のそれぞれに1つまたは複数の刺激付与部および1つまたは複数の検知部が取り付けられている。
・第1実施形態および第3実施形態の顔マッサージ機1は、制御部20がしきい値温度Tthおよび動作切替温度Topの情報を記憶し、検知信号である皮膚温度Tsとの比較結果に基づいてマッサージ制御を行なう。ただし、制御部の制御は第1実施形態および第3実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の制御部は、マッサージ動作開始時の皮膚の初期温度Ts0および判定変化温度Tchの情報を記憶し、検知信号の変化量としての初期温度Ts0からの温度変化量と判定変化温度Tchの比較結果に基づいてマッサージ動作を制御する。
・第1実施形態および第3実施形態の制御部20は、皮膚温度Tsがしきい値温度Tth以上であるとき、刺激の付与を停止する制御を行なう。だし、制御部の構成は第1実施形態および第3実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の制御部は、警報部を有し、皮膚温度Tsがしきい値温度Tth以上であるとき、警報音または警報表示による警報を発する。
1…顔マッサージ機、10…装着部、10A…第1装着部分、10B…第2装着部分、20…制御部、30…アクチュエーター、30A…第1アクチュエーター、30B…第2アクチュエーター、40…検知部、50…血流量検知部、60…明度検知部、70…水分量検知部、80…アクチュエーター、81…変位検知部。
Claims (9)
- 顔マッサージ機であって、
前記顔マッサージ機は、少なくとも1つの刺激付与部、少なくとも1つの検知部、および、制御部を有し、
前記刺激付与部は、前記制御部と接続され、前記制御部が出力する信号に基づいて、皮膚に付与する刺激を出力し、
前記検知部は、前記制御部と接続され、皮膚の状態に応じて変化する検知信号を前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記検知信号に基づいて、前記刺激付与部の出力を変化させる
顔マッサージ機。 - 前記検知部は、皮膚の温度に応じて変化する前記検知信号を出力する
請求項1に記載の顔マッサージ機。 - 前記検知部は、皮膚の血流量に応じて変化する前記検知信号を出力する
請求項1に記載の顔マッサージ機。 - 前記検知部は、皮膚の色調に応じて変化する前記検知信号を出力する
請求項1に記載の顔マッサージ機。 - 前記検知部は、皮膚の変位に応じて変化する前記検知信号を出力する
請求項1に記載の顔マッサージ機。 - 前記検知部は、皮膚の水分量に応じて変化する前記検知信号を出力する
請求項1に記載の顔マッサージ機。 - 前記制御部は、前記検知部の検知信号の変化量に基づいて、前記刺激付与部の出力を変化させる
請求項1〜6のいずれか一項に記載の顔マッサージ機。 - 前記顔マッサージ機は、複数の前記刺激付与部および装着部を有し、
前記装着部は、顔の形状に対応した形状を有し、
前記複数の刺激付与部のうちの一部である1つまたは複数の第1刺激付与部は、前記装着部のうちの第1装着部分に取り付けられ、
前記複数の刺激付与部のうちの別の一部である1つまたは複数の第2刺激付与部は、前記装着部のうちの第2装着部分に取り付けられ、
前記制御部は、前記第1刺激付与部の出力および前記第2刺激付与部の出力を個別に変化させる
請求項1〜7のいずれか一項に記載の顔マッサージ機。 - 前記制御部は、複数のマッサージ制御を実行し、
前記複数のマッサージ制御は、前記刺激付与部の出力の制御方法が互いに異なる
請求項1〜8のいずれか一項に記載の顔マッサージ機。
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