JP2015039276A - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents

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茂 古木
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Abstract

【課題】モータとしての機能とモータ回転方向に対するブレーキの制御機能とを備えたアキシャルギャップ型モータを提供する。【解決手段】ロータ10は、ベース面10aに環状に配設され回転軸15の軸方向に沿ってステータ20に向かって突出する複数のロータ突極11を有する。ステータ20は、軸方向に沿って突出する複数のステータ突極21と、複数のステータ突極21の周囲をそれぞれ取り囲むように巻回された複数のコイル25と、を有する。そして、ロータ10のディスク面10bに対向する位置に配置された摩擦部材30と、ロータ10のベース面10a側に配置されロータ10を付勢する付勢部材16と、を備えている。複数のコイル25への通電に応じて、ロータ10が、付勢部材16の弾性動作を介してディスク面10bと摩擦部材30との接触から開放され、回転可能に軸支される。【選択図】図1

Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータに関し、特に、ブレーキの機能を備えたアキシャルギャップ型モータに関する。
アキシャルギャップ型モータは、ロータとステータとが回転軸の軸方向に対向して配置された構造で、例えば、特許文献1に開示されている。
図10は、従来のアキシャルギャップ型モータの概略的な構造を示す断面図である。
図10に示すように、モータ100は、ロータ120とステータ110とが回転軸の軸方向に配置されている。ロータ120は、ロータ本体122と、ロータ本体122に取り付けられる回転子としての複数の永久磁石123とから構成される。ステータ110は、ステータコア115と、コイル113とから構成される。ステータコア115は、環状のヨーク部111と、ヨーク部111から軸方向に突出するティース部112とから構成されている。ティース部112の基部112bは、突出部112aよりも大面積に設けられている。
このような構成とすることで、モータ100は、高出力化と小型化との両立を図ることが可能である。このようなモータは、自立回転による駆動機構として機能する。モータの自立回転による駆動機構を備えた機器は、多くの産業で利用されている。
また、モータは、モータ回転方向とは反対の回転方向に対する回転抵抗として機能する。スイッチ等では、操作感触として、ある位置までは操作荷重が大きく、その位置に達すると操作荷重が小さくなるものが使用されている。クリック感とは、このような操作感触のことである。回転操作型の入力装置において、モータを利用して、操作者が回転操作しようとするときにモータの回転抵抗を与えることによって、回転操作に対するクリック感を得ることができる。
特開2010−142000号公報
しかしながら、モータを使用した機器は、モータを回転させていないときにモータの回転軸が回転しないように、モータ回転方向に対するブレーキ手段を設ける必要があった。このため、アキシャルギャップ型モータによってモータ自体は小型化できても、ブレーキ手段を含めた機器の小型化が困難であった。このため、ブレーキ機能を内蔵した小型モータが望まれていたが、従来のアキシャルギャップ型モータだけでなく通常のモータにおいても、ブレーキの制御機能は備えていなかった。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、特に、モータとしての機能とモータ回転方向に対するブレーキの制御機能とを備えたアキシャルギャップ型モータを提供することを目的とする。
本発明は、回転軸と、この回転軸と一体となって回転するロータと、前記回転軸の軸方向において前記ロータに間隙を有するように対向して配置されたステータと、を備えたアキシャルギャップ型モータにおいて、前記ステータが、磁性体からなり、環状に配設され前記軸方向に沿って前記ロータに向かって突出する複数のステータ突極と前記複数のステータ突極の周囲をそれぞれ取り囲むように巻回された複数のコイルとを有し、前記ロータが、磁性体からなり、前記ステータに対向するベース面とこのベース面の裏側に位置するディスク面と前記ベース面に環状に配設され前記回転軸方向に沿って前記ステータに向かって突出する複数のロータ突極とを有し、前記ディスク面に対向する位置に配置された摩擦部材と前記ベース面側に配置され前記摩擦部材と前記ディスク面とを接触させる方向に前記ロータを付勢する付勢部材と前記ロータの回転角度情報を検出する検知部材と前記検知部材の検知結果に基づいて前記複数のコイルに対する通電を制御する通電制御部とを備えて、前記複数のコイルへの通電に応じて、前記ロータは、付勢部材の弾性動作を介して前記ディスク面と前記摩擦部材との接触から開放され、回転可能に軸支されることを特徴とする。
この構成によれば、コイルへの無通電時にはロータは付勢部材によって摩擦部材に押し付けられてブレーキがかかった状態となり、通電することでステータに発生する磁気吸引力によってロータは摩擦部材との接触から開放される。さらに、コイルへの通電を制御することでステータのステータ突極とロータのロータ突極とが引き合い、回転方向にトルクを発生させることが可能となると共に、各コイルに順番に通電することでモータとしての動作が可能である。したがって、モータとしての機能とモータ回転方向に対するブレーキの制御機能とを備えたアキシャルギャップ型モータを提供することができる。
また、本発明のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記付勢部材を収容する収容部材を有し、前記ロータは、前記収容部材と前記ベース面の一部とが当接する位置と、前記摩擦部材と前記ディスク面とが接触する位置と、の間で軸支されていることが好ましい。
この構成によれば、ロータと付勢部材が一体で回転可能になるとともに、付勢部材の弾性動作においてもステータとロータとの位置決めが可能となり、精度よい動作が可能となる。
また、本発明のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記ステータの前記複数のステータ突極は、前記回転軸を挟んで径方向に相対向する一対ごとに同じタイミングで、前記複数のコイルへの通電が制御されることが好ましい。
この構成によれば、個別に通電制御するよりも効率よく制御を行うことが可能であると共に、対向した位置の2箇所ずつ吸引力が発生することから、動作も安定する。
また、本発明のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記複数のロータ突極よりも前記複数のステータ突極の方が多いことが好適である。
この構成によれば、モータとして回転力の変動を最小化し、全ての極が一致することで回転力を生み出さない状態が生じてしまうことを防ぐことができる。
さらに、本発明のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記複数のステータ突極のうちの所定の1箇所と、前記複数のロータ突極のうちの一箇所とが正対する位置であるときに前記複数のコイルのうち当該位置に対応する1箇所に通電することを特徴とする。
この構成によれば、通電するタイミングによって回転抵抗を付与できる。これにより、回転軸を回転操作しようとするときにクリック感が得られる。
また、本発明のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記複数のステータ突極が8個形成され、前記複数のロータ突極が6個形成され、前記複数のコイルのうち径方向に相対向する一対ごとに順次通電することを特徴とする。
この構成によれば、4相モータとして、通電するタイミングによって自立回転または回転抵抗を安定的に付与できる。
本発明によれば、コイルへの無通電時にはロータは摩擦部材に押し付けられてブレーキがかかった状態となり、コイルへの通電を制御することでステータのステータ突極とロータのロータ突極とが引き合い、回転方向にトルクを発生させることが可能となる。したがって、モータとしての機能とモータ回転方向に対するブレーキの制御機能とを備えたアキシャルギャップ型モータを提供することができる。
本発明の実施形態のアキシャルギャップ型モータを示す外観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図1(a)のII−II線で切断した断面図である。 本発明の実施形態のアキシャルギャップ型モータを示す分解図である。 ステータの平面図である。 ロータの底面図である。 本発明の実施形態のアキシャルギャップ型モータの構成を示す模式図である。 本発明の実施形態のアキシャルギャップ型モータの動作原理を示す主要部の模式図であり、(a)はコイルへの無通電時の断面図、(b)はコイルへの通電時の断面図である。 本発明の実施形態のアキシャルギャップ型モータの動作原理を示す模式図であり、ロータ突極とステータ突極との位置関係の平面図である。 本発明の実施形態のアキシャルギャップ型モータの動作原理を示す模式図であり、ロータ突極とステータ突極との位置関係の側面展開図である。 従来のアキシャルギャップ型モータの概略的な構造を示す断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、分かりやすいように、図面は寸法を適宜変更している。
図1は、本発明の実施形態のアキシャルギャップ型モータ1を示す外観図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は正面図である。図2は、図1(a)のII−II線で切断した断面図である。図3は、本発明の実施形態のアキシャルギャップ型モータ1を示す分解図である。図4は、ステータ20の平面図である。図5は、ロータ10の底面図である。図6は、本発明の実施形態のアキシャルギャップ型モータ1の構成を示す模式図である。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1は、図1〜図6に示すように、回転軸15と、この回転軸15と一体となって回転するロータ10と、回転軸15の軸方向においてロータ10に間隙を有するように対向して配置されたステータ20と、ロータ10の反対側の面に対向して配置された摩擦部材30と、を備えている。さらに、ロータ10の回転角度情報を検出する検知部材40と、検知部材40の検知結果に基づいて複数のコイル25に対する通電を制御する通電制御部50と、を備えている。なお、以下の説明では、図1(b)に示すZ1側を上方、Z2側を下方とする。
回転軸15は、上ケース5aとステータ20とに、回転導入部材7を介して取り付けられている。回転導入部材7によって、回転軸15は回転可能に支持される。上ケース5aとステータ20とは、ハウジング5bに上下から締結部材51によって固定されて一体化されている。ステータ20の下方には、スペーサ5cを介して下ケース5dが締結部材52によって固定されている。
ステータ20は鉄製で、図2〜図4に示すように、円盤状のベース部22に環状に配設されて突出する複数のステータ突極21と、複数のステータ突極21の周囲をそれぞれ取り囲むように巻回された複数のコイル25と、を有している。本実施形態では、図4に示すように、8個のステータ突極21が、ベース部22に環状に等ピッチで配設されている。
ロータ10は鉄製で、ステータ20に対向するベース面10aと、このベース面10aの裏側に位置するディスク面10bと、ベース面10aから回転軸15の軸方向に沿ってステータ20に向かって突出する複数のロータ突極11を有している。本実施形態では、図5に示すように、6個のロータ突極11が、円盤状のベース面10aに環状に等ピッチで配設されている。また、ロータ10には、回転軸15が挿通する貫通孔10dのほかに、複数の孔部10cが形成されている。
ロータ10のベース面10a側には、図2及び図3に示すように、付勢部材16と付勢部材16を収容する収容部材13が配置されている。収容部材13は、回転導入部材7によって、回転軸15と一体で回転することが可能である。本実施形態において、付勢部材16は、金属製の螺旋バネであり、その弾性動作によってロータ10のベース面10aを上方に付勢している。
ロータ10のディスク面10b側には、図2及び図3に示すように、回転軸15と一体に回転するディスク部材12が配置されている。ディスク部材12は、ロータ10の孔部10cに対応する凸部12aを有し、凸部12aが孔部10cに挿入された状態でロータ10と一体回転可能にされている。
上ケース5aには、ロータ10のディスク面10bに対向する位置に配置された環状の摩擦部材30が固定されている。摩擦部材30には、例えば耐摩耗性ゴム材を用いることができる。摩擦部材30は、ディスク面10bが接触して摺動するときに、強い摩擦力を発生させる。
さらに、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1は、検知部材40と、通電制御部50と、を備えている。検知部材40は、図2に示すように、ステータ20の下方(Z2側)に配置された下ケース5dを利用して取り付けられている。
検知部材40は、ステータ20に対するロータ10の回転角度を検出するための回転位置センサである。回転軸15に取り付けられた磁石41がロータ10の回転とともに回転し、下ケース5dに取り付けられた磁気センサ42の出力変化を得られるように構成されている。なお、本実施形態において検知部材40は磁気式としたが、これに限らず、例えば光学式であってもよい。
通電制御部50は、図6に示すように、検知部材40による検出結果をもとに、選択的にコイル25への通電制御を行なう。ステータ20の複数のステータ突極21は、回転軸15を挟んで径方向に相対向する一対のステータ突極21ごとに同じタイミングで選択的に、複数のコイル25への通電が制御される。選択的に通電されたコイル25は、ステータ突極21に磁気吸引力を発生させて、ロータ10を吸引する力を発生させる。また、通電制御部50は、検知部材40が検出した相対角度に応じた操作信号を出力する。なお、通電制御部50は、コイル25や検知部材40に接続された配線を介して制御をおこなうので、下ケース5dや検知部材40の近くに配置する必要はない。例えば、配線を介して接続された電子機器が通電制御部50を兼ねていてもよい。
図6に示すように、駆動部材60が回転軸15に取り付けられて、自立回転するモータ駆動力を伝達することができる。また、そのときのロータ10の回転角度情報を逐次、電子機器に操作信号として出力することができる。さらに、この駆動部材60を操作部として、駆動部材60を回転操作したときのロータ10の回転角度情報に応じて、モータの回転動作を開始させたり、回転操作方向とは反対向きに回転させて回転抵抗を付与したりすることができる。
なお、ロータ10、ステータ20は、上述するように磁気吸引力を発生させることができる磁性体であればよい。
次に、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1のブレーキ動作について、詳述する。
図7は、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1の動作原理を示す主要部の模式図であり、図7(a)はコイル25への無通電時の断面図、図7(b)はコイル25への通電時の断面図である。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1において、付勢部材16を収容する収容部材13を有し、ロータ10は、収容部材13とベース面10aの一部とが当接する位置と、摩擦部材30とディスク面10bとが接触する位置と、の間で軸支される。図7(a)に示すように、コイル25に通電していない状態では、付勢部材16がロータ10のベース面10aを上方に付勢して、ディスク面10bが摩擦部材30と接触している。ディスク面10bが摩擦部材30と接触しているので、ロータ10を回転させようとしたときに摩擦力が発生することになる。これにより、コイル25への無通電時には、ロータ10は付勢部材16によって摩擦部材30に押し付けられてブレーキがかかった状態となる。このときのブレーキ力は、付勢部材16の弾性力、及び、摩擦部材30とディスク面10bとの摩擦力、によって設定される。
一方、図7(b)に示すように、コイル25へ通電することでステータ20に発生する磁気吸引力によって、付勢部材16の弾性動作を介して、ロータ10はステータ20に引き寄せられ、ディスク面10bが摩擦部材30との接触から開放される。ロータ10に対する磁気吸引力が大きい場合には、収容部材13とベース面10aの一部とが当接する位置でロータ10の下方への移動が規制される。これにより、ロータ突極11がステータ突極21に接触することはない。
図7(b)に示す状態からコイル25に通電されなくなると、ステータ20に発生していた磁気吸引力がなくなって、ロータ10は付勢部材16によって摩擦部材30に押し付けられる。これにより、摩擦部材30とディスク面10bとの摩擦力によって、ロータ10の回転が停止されるとともに、ブレーキがかかった状態に戻る。
なお、回転軸15とロータ10とは、回転軸15と一体で回転するディスク部材12の凸部12aが孔部10cに挿入された状態で一体回転する。図7(a)及び図7(b)に示すように、ロータ10が上下に移動する際、凸部12aは孔部10cに挿入されたまま摺動して、一体回転可能な状態が保持される。
次に、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1の回転動作について、詳述する。
図8は、本発明の実施形態のアキシャルギャップ型モータ1の動作原理を示す模式図であり、ロータ突極11とステータ突極21との位置関係の平面図である。図9は、ロータ突極11とステータ突極21との位置関係の側面展開図であり、図9(a)はロータ突極11Cの平面位置に部分的に重なったステータ突極21Cのコイル25に通電された状態、図9(b)はロータ突極11Cとコイル25に通電されたステータ突極21Cとが正対した状態の説明図である。なお、図9では説明しやすいように、一対のロータ突極11A、11B、11C、一対のステータ突極21A、21B、21C、21Dの符号をそれぞれ付与している。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1は、8個のステータ突極21に対して、6個のロータ突極11が対向配置されているので、図8に示すように、一対のロータ突極11とステータ突極21とが正対している(平面視で重なっている)回転角度では、他のロータ突極11はステータ突極21の平面位置からずれた状態にある。
図9(a)に示すように、ロータ突極11Cと部分的に重なった平面位置にあるステータ突極21Cのコイル25が選択的に通電されると、ロータ突極11Cとステータ突極21Cとの間に磁気吸引力が発生する。これにより、ロータ10はZ2方向に移動するとともに、回転トルクによって、図9(b)に示すように、これらのロータ突極11Cとステータ突極21Cとが正対する平面位置になるまで回転する。ロータ突極11Cとコイル25に通電されたステータ突極21Cとが正対すると、回転トルクはゼロになる。このとき、図9(b)に示すように、ステータ突極21Cに正対したロータ突極11Cの隣に位置するロータ突極11Aが、ステータ突極21Dと部分的に重なった平面位置になっている。このため、正対した平面位置にあるステータ突極21Cのコイル25への通電から部分的に重なった平面位置にある隣のステータ突極21Dのコイル25への通電に切り替えるように通電制御すれば、再び回転トルクが発生して回転し続ける。各コイル25に順番に通電する通電制御を繰り返すことによって、自立回転するモータ動作を得ることができる。
また、ロータ突極11Cとステータ突極21Cとが正対する平面位置で、そのステータ突極21Cのコイル25に通電し続けると、回転が停止された状態になる。なお、このとき、前述のブレーキ動作とは異なり、ディスク面10bは摩擦部材30との接触から開放された状態を継続している。この状態で、図6に示す駆動部材60を操作部として僅かに回転操作しようとすると、ロータ突極11Cとステータ突極21Cとが正対する平面位置に戻そうとする回転抵抗が発生する。これにより、駆動部材60の回転操作に対する操作感触を付与することが可能である。
操作感触として、ある位置までは必要な操作荷重が大きく、その位置に達すると操作荷重が小さくなるものが、スイッチ等で使用されている。クリック感とは、このような操作感触のことであり、本実施形態においては磁気吸引力によって回転操作における操作荷重の変化を作り出すことができる。例えば、ロータ突極11とステータ突極21とが正対する平面位置で回転抵抗が強まるクリック感を付与することができる。
また、駆動部材60の回転操作に対する回転方向とは反対向きに回転力を発生させるように、通電するコイル25を選択することもできる。こうすれば、通電制御により発生した回転力が回転操作に対する回転抵抗になる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1は、ステータ20が、軸方向に沿って突出する複数のステータ突極21と、複数のステータ突極21の周囲をそれぞれ取り囲むように巻回された複数のコイル25と、を有している。そして、ロータ10が、ステータ20に対向するベース面10aと、このベース面10aの裏側に位置するディスク面10bと、ベース面10aに環状に配設され回転軸15の軸方向に沿ってステータ20に向かって突出する複数のロータ突極11と、を有している。さらに、ディスク面10bに対向する位置に配置された摩擦部材30と、ベース面10a側に配置され、摩擦部材30とディスク面10bとを接触させる方向にロータ10を付勢する付勢部材16と、を備えている。また、ロータ10の回転角度情報を検出する検知部材40と、検知部材40の検知結果に基づいて複数のコイル25に対する通電を制御する通電制御部50と、を備えている。
この構成によれば、コイル25への無通電時にはロータ10は付勢部材16によって摩擦部材30に押し付けられてブレーキがかかった状態となり、通電することで磁気吸引力によってロータ10は摩擦部材30との接触から開放され、回転可能に軸支される。さらに、コイル25への通電を制御することで、ステータ20のステータ突極21とロータ10のロータ突極11とが引き合い、回転方向にトルクを発生させることが可能となるときともに、各コイル25に順番に通電することでモータとしての動作が可能である。したがって、アキシャルギャップ型モータ1は、モータとしての機能と、モータ回転方向に対するブレーキの制御機能と、を備えている。
また、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1において、付勢部材16を収容する収容部材13を有し、ロータ10は、収容部材13とベース面10aの一部とが当接する位置と、摩擦部材30とディスク面10bとが接触する位置と、の間で軸支されている。
この構成によれば、ロータ10と付勢部材16が一体で回転可能になるとともに、付勢部材16の弾性動作においてもステータ20とロータ10との位置決めが可能となり、精度よい動作が可能となる。
また、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1において、ステータ20の複数のステータ突極21は、回転軸15を挟んで径方向に相対向する一対のステータ突極21ごとに同じタイミングで、コイル25への通電が制御される。
この構成によれば、個別に通電制御するよりも効率よく制御を行うことが可能であるとともに、径方向に対向した位置の2箇所ずつ吸引力が発生することから、動作も安定する。
さらに、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1は、複数のステータ突極21のうちの所定の1箇所と、複数のロータ突極11のうちの一箇所とが正対する平面位置であるときに複数のコイル25のうち当該位置に対応する1箇所に通電することができる。
この構成によれば、通電するタイミングによって回転抵抗を付与できる。これにより、回転軸15を回転操作しようとするときにクリック感が得られる。
また、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1において、複数のロータ突極11よりも複数のステータ突極21の方が、突極の個数が多い。
この構成によれば、モータとして回転力の変動を最小化し、全ての極が一致することで回転力を生み出さない状態が生じてしまうことを防ぐことができる。
また、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ1では、複数のステータ突極21が8個形成され、複数のロータ突極11が6個形成され、複数のコイル25のうち径方向に相対向する一対のステータ突極21ごとにコイル25を順次通電する構成とした。
この構成によれば、4相モータとして、通電するタイミングによって自立回転または回転抵抗を安定的に付与できる。
以上のように、本発明の実施形態のアキシャルギャップ型モータ1を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、8個のステータ突極21を有するステータ20を備えた4相モータの構成としたが、モータの構成として4相に限定されるものではない。3相以上であれば適用可能である。
(2)ステータ20は一体でなく、分割された部品を組み合わせたものであってもよい。例えば、コイル25を容易に巻き付けられる組み立て構造とすることが好ましい。
(3)ロータ10の回転角度情報を逐次、電子機器に操作信号として出力するものに限定されない。自立回転による駆動のみを目的としたモータ動作においては、ロータ10の回転角度情報はコイル25への通電制御に使用される。この場合、通電制御部50に外部の電子機器との配線がなくてもよい。また、モータ動作させるための通電制御部50を外部から操作する配線が外部の電子機器に接続されていてもよい。
1 アキシャルギャップ型モータ
5a 上ケース
5b ハウジング
5c スペーサ
5d 下ケース
7 回転導入部材
10 ロータ
10a ベース面
10b ディスク面
10c 孔部
10d 貫通孔
11 ロータ突極
12 ディスク部材
12a 凸部
13 収容部材
15 回転軸
16 付勢部材
20 ステータ
21 ステータ突極
22 ベース部
25 コイル
30 摩擦部材
40 検知部材
41 磁石
42 磁気センサ
50 通電制御部
51、52 締結部材
60 駆動部材

Claims (6)

  1. 回転軸と、
    この回転軸と一体となって回転するロータと、
    前記回転軸の軸方向において前記ロータに間隙を有するように対向して配置されたステータと、
    を備えたアキシャルギャップ型モータにおいて、
    前記ステータは、磁性体からなり、環状に配設され前記軸方向に沿って前記ロータに向かって突出する複数のステータ突極と、前記複数のステータ突極の周囲をそれぞれ取り囲むように巻回された複数のコイルと、を有し、
    前記ロータは、磁性体からなり、前記ステータに対向するベース面と、このベース面の裏側に位置するディスク面と、前記ベース面に環状に配設され前記軸方向に沿って前記ステータに向かって突出する複数のロータ突極と、を有し、
    前記ディスク面に対向する位置に配置された摩擦部材と、
    前記ベース面側に配置され、前記摩擦部材と前記ディスク面とを接触させる方向に前記ロータを付勢する付勢部材と、
    前記ロータの回転角度情報を検出する検知部材と、前記検知部材の検知結果に基づいて前記複数のコイルに対する通電を制御する通電制御部と、を備えて、
    前記複数のコイルへの通電に応じて、前記ロータは、付勢部材の弾性動作を介して前記ディスク面と前記摩擦部材との接触から開放され、回転可能に軸支されることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 前記付勢部材を収容する収容部材を有し、前記ロータは、前記収容部材と前記ベース面の一部とが当接する位置と、前記摩擦部材と前記ディスク面とが接触する位置と、の間で軸支されていることを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記ステータの前記複数のステータ突極は、前記回転軸を挟んで径方向に相対向する一対ごとに同じタイミングで、前記複数のコイルへの通電が制御されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記複数のロータ突極よりも前記複数のステータ突極の方が多いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  5. 前記複数のステータ突極のうちの所定の1箇所と、前記複数のロータ突極のうちの一箇所とが正対する位置であるときに前記複数のコイルのうち当該位置に対応する1箇所に通電することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  6. 前記複数のステータ突極が8個形成され、前記複数のロータ突極が6個形成され、前記複数のコイルのうち径方向に相対向する一対ごとに順次通電することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020137211A (ja) * 2019-02-15 2020-08-31 日本電産シンポ株式会社 ブレーキ付きモータ、ブレーキ付き駆動装置、およびブレーキ付き車輪駆動装置

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