JP2015038813A - 光源装置、面光源装置、表示装置および照明装置 - Google Patents

光源装置、面光源装置、表示装置および照明装置 Download PDF

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昌洋 辻本
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豪 鎌田
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Shohei Katsuta
昇平 勝田
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Abstract

【課題】高い指向性を確保しつつ、輝度分布の均一化を図ることが可能な光源装置を提供する。
【解決手段】本発明の光源装置2は、発光素子(LED8)と、発光素子からの射出光を反射させる主凹面ミラー9と、発光素子から射出されて主凹面ミラーで反射した光の一部を反射させる副凹面ミラー11と、を備え、主凹面ミラー9の断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、副凹面ミラー11の断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、主凹面ミラー9の焦点の位置、副凹面ミラーの焦点の位置、および発光素子の位置の3つのうち、少なくとも1つが他と異なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源装置、面光源装置、表示装置および照明装置に関する。
表示装置の一例として、面光源装置から射出される光を利用して表示を行う透過型液晶表示装置が知られている。この種の液晶表示装置は、液晶パネルと、液晶パネルの背面側から液晶パネルを照明する面光源装置と、を有している。従来の面光源装置は、発光ダイオード(Light Emitting Diode, 以下、LEDと略記する)等の光源と導光体とを備えている。面光源装置において、光源から射出された光は導光体の内部を伝播し、導光体の全面から射出される。以下、本明細書では、表示パネルの背面側に設けられる面光源装置のことをバックライトと記す場合もある。
液晶表示装置において、コントラスト比等の表示特性を向上させるために、バックライトからの光を液晶パネルに対してできるだけ垂直に入射させる必要がある。そのため、角度分布が狭く、射出光の指向性が高いバックライトが望まれている。例えば、特許文献1に、指向性を有する光を射出できるLEDが開示されている。この文献のLEDは反射型LEDであり、内面が放物面状の反射面である凹状ケースと、放物面の焦点に配置された発光素子と、を備えている。また、特許文献2には、曲面状の反射面を有する反射板と光源と導光板とを備え、光源が反射面の焦点に配置されたバックライト装置が開示されている。
特開2010−87015号公報 特開2007−234385号公報
特許文献1のLEDの場合、反射面から見て光の射出方向に発光素子が配置されており、反射面で反射した光の一部は発光素子に照射される。そのため、反射面側から見て発光素子の裏側にあたる領域に光が届かず、この領域が影となる。その結果、LEDの光射出面での輝度分布が均一にならないという問題がある。一方、特許文献2のバックライト装置は、反射面から見て光の射出方向にLEDが配置されていないため、影ができることはない。ただし、LEDから射出された光の一部は反射面で反射することなく、反射板の開口から外部に直接射出される。そのため、高い指向性が得られないという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、高い指向性を確保しつつ、輝度分布の均一化を図ることが可能な光源装置および面光源装置を提供することを目的とする。また、上記の光源装置や面光源装置を備え、特性に優れた表示装置および照明装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の光源装置は、発光素子と、前記発光素子の発光面に対向して配置され、前記発光素子から射出された光を反射させる主凹面ミラーと、前記発光素子の発光面と反対側の面に対向して配置され、前記発光素子から射出されて前記主凹面ミラーで反射した光の一部を反射させる副凹面ミラーと、を備え、前記主凹面ミラーを一つの仮想平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、前記副凹面ミラーを前記仮想平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、前記主凹面ミラーの焦点の位置、前記副凹面ミラーの焦点の位置、および前記発光素子の位置の3つのうち、少なくとも1つが他と異なることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記仮想平面の法線方向における前記主凹面ミラーの寸法が、前記仮想平面の法線方向における前記発光素子の寸法および前記副凹面ミラーの寸法よりも小さく、前記主凹面ミラーで反射した光を、前記主凹面ミラーの開口のうち、前記発光素子が配置されていない側の領域から外部に射出させることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子の位置が、前記主凹面ミラーの焦点の位置と一致し、前記副凹面ミラーの焦点の位置と異なることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記副凹面ミラーの焦点の位置が、前記発光素子の位置および前記主凹面ミラーの焦点の位置に対して、前記仮想平面と平行、かつ前記主凹面ミラーの光軸と垂直な第1の方向にずれていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記副凹面ミラーが、前記主凹面ミラーで反射した光のうち、前記第1の方向における一方の側に入射する光を反射させる第1の副凹面ミラーと、前記第1の方向における他方の側に入射する光を反射させる第2の副凹面ミラーと、を備え、前記第1の副凹面ミラーを前記仮想平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、前記第2の副凹面ミラーを前記仮想平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、前記第1の副凹面ミラーの焦点の位置と前記第2の副凹面ミラーの焦点の位置とが互いに異なることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子の位置および前記主凹面ミラーの焦点の位置に対して、前記第1の副凹面ミラーの焦点の位置は前記第1の副凹面ミラーが配置された側に位置し、前記第2の副凹面ミラーの焦点の位置は前記第2の副凹面ミラーが配置された側に位置していることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子の位置および前記主凹面ミラーの焦点の位置に対して、前記第1の副凹面ミラーの焦点の位置は前記第2の副凹面ミラーが配置された側に位置し、前記第2の副凹面ミラーの焦点の位置は前記第1の副凹面ミラーが配置された側に位置していることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記副凹面ミラーの焦点の位置が、前記発光素子の位置および前記主凹面ミラーの焦点の位置に対して、前記仮想平面と平行、かつ前記主凹面ミラーの光軸と平行な第2の方向にずれていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記主凹面ミラーの焦点の位置が、前記副凹面ミラーの焦点の位置と一致し、前記発光素子の位置と異なることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記主凹面ミラーの窪みに配置された凸レンズを備えたことを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記主凹面ミラーの窪みに空気が存在していることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記副凹面ミラーの窪みに配置された凸レンズを備えたことを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記副凹面ミラーの窪みに空気が存在していることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記主凹面ミラーの窪みに配置された平凸レンズと、前記副凹面ミラーの窪みに配置された平凸レンズと、を備え、前記主凹面ミラー側の平凸レンズの平坦面と前記副凹面ミラー側の平凸レンズの平坦面とが光学接着剤を介して接合されていることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子がLEDであることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記曲線形状が概ね放物線であることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記主凹面ミラーおよび前記副凹面ミラーが金属膜もしくは誘電体多層膜からなることを特徴とする。
本発明の光源装置は、前記発光素子が、前記仮想平面の法線方向に配置された複数の発光素子からなり、前記副凹面ミラーが、前記仮想平面の法線方向に配置された、前記発光素子と同数の副凹面ミラーからなることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記光源装置と、前記光源装置から射出された光を端面から入射させ、内部で伝播させる間に主面から射出させる導光体と、を備えたことを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体が、光の伝播方向において前記主面に対して所定の傾斜角をなす反射面を有することを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体が、前記端面に近い側から遠い側に向けて厚みが薄くなる楔形状であり、前記主面と対向する面全体が前記反射面であることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体が、前記主面と対向する面に複数のプリズム構造体を有し、前記プリズム構造体の一つの傾斜面が前記反射面であることを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体が、前記導光体に対して前記発光素子を位置合わせするための位置合わせ部を有することを特徴とする。
本発明の面光源装置は、前記導光体の主面から射出された光の進行方向を、前記主面の法線により近い方向に変更する方向変更用部材が備えられたことを特徴とする。
本発明の表示装置は、前記面光源装置と、前記面光源装置から射出される光により表示を行う表示素子と、を備えたことを特徴とする。
本発明の照明装置は、前記光源装置を備えたことを特徴とする。
本発明の照明装置は、前記面光源装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、高い指向性を確保しつつ、輝度分布の均一化を図ることが可能な光源装置および面光源装置が実現できる。本発明によれば、上記の光源装置や面光源装置を備え、特性に優れた表示装置および照明装置が実現できる。
本発明の第1実施形態の光源装置を示す斜視図である。 (A)本実施形態の光源装置のxz平面における断面図であり、(B)yz平面における断面図である。 (A)本実施形態の光源装置において、xz平面内での光の反射の様子を示す図であり、(B)yz平面内での光の反射の様子を示す図である。 本実施形態の光源装置における射出光の角度−光度分布を示す図である。 本実施形態の光源装置の光射出面での照度分布を示す図である。 図4の角度−光度分布を説明するための図である。 本実施形態の第1変形例の光源装置の断面図である。 (A)本変形例の光源装置において、xz平面内での光の反射の様子を示す図であり、(B)yz平面内での光の反射の様子を示す図である。 本実施形態の第2変形例の光源装置の断面図である。 (A)本変形例の光源装置において、xz平面内での光の反射の様子を示す図であり、(B)yz平面内での光の反射の様子を示す図である。 本実施形態の第3変形例の光源装置の断面図である。 本実施形態の第4変形例の光源装置の断面図である。 本実施形態の第5変形例の光源装置の断面図である。 本発明の第2実施形態の光源装置の断面図である。 (A)本実施形態の光源装置において、xz平面内での光の反射の様子を示す図であり、(B)yz平面内での光の反射の様子を示す図である。 本実施形態の第1変形例の光源装置の断面図である。 (A)本変形例の光源装置において、xz平面内での光の反射の様子を示す図であり、(B)yz平面内での光の反射の様子を示す図である。 本発明の第3実施形態の光源装置の断面図である。 (A)本実施形態の光源装置において、xz平面内での光の反射の様子を示す図であり、(B)yz平面内での光の反射の様子を示す図である。 本発明の第4実施形態の面光源装置を示す斜視図である。 本実施形態の面光源装置の断面図であり、図20のA−A’線に沿う断面図である。 本実施形態の面光源装置の作用を説明するための図である。 本実施形態の第1変形例の面光源装置の断面図である。 本実施形態の第2変形例の面光源装置の断面図である。 本発明の第5実施形態の面光源装置を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態の面光源装置を示す断面図である。 本実施形態の面光源装置の作用を説明するための図である。 本発明の第7実施形態の表示装置を示す断面図である。 本発明の第8実施形態の表示装置を示す断面図である。 上記実施形態の表示装置を示す正面図である。 本発明の第9実施形態の照明装置を示す断面図である。 本発明の第10実施形態の照明装置を示す断面図である。 比較例の光源装置において、xz平面内での光の反射の様子を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。
本実施形態では、例えば液晶表示装置のバックライトに用いて好適な光源装置の一例を示す。
図1は、本実施形態の光源装置を示す斜視図である。図2(A)は、本実施形態の光源装置のxz平面における断面図であり、図2(B)は、yz平面における断面図である。図3(A)は、本実施形態の光源装置において、xz平面内での光の反射の様子を示す図であり、図3(B)は、yz平面内での光の反射の様子を示す図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態の光源装置2は、図1、図2(A)、(B)に示すように、LED8(発光素子)と、主凹面ミラー9と、主シリンドリカルレンズ10と、副凹面ミラー11と、副シリンドリカルレンズ12と、を備えている。
主シリンドリカルレンズ10は、例えばアクリル樹脂、フェニール系シリコン樹脂、ジメチル系シリコン樹脂等の樹脂で構成されている。主シリンドリカルレンズ10は、一方が凸面10a、他方が平坦面10bとなったレンズ、いわゆる平凸レンズである。平坦面10bの一部は、後述するように光射出面として機能する。凸面10aは、なだらかに湾曲した湾曲面となっている。
なお、必ずしも凸面の全てが湾曲面である必要はなく、凸面の両端にLED8からの光が到達しない領域があれば、その領域はyz平面に平行な側面となっていてもよい。すなわち、主シリンドリカルレンズ5の凸面のうち、最大の拡散角でLED8から射出された光が到達する位置までが放物面となっており、LED8からの光が到達しない部分はyz平面に平行な側面となっていてもよい。その場合、放物面の部分にのみ、後述する主凹面ミラーが設けられ、平坦な側面には主凹面ミラーが設けられていなくてもよい。
主シリンドリカルレンズ10をxz平面で切断した断面形状を見ると、図2(A)に示すように、凸面10aは焦点を有する曲線形状を有している。本実施形態の場合、具体的には、凸面10aの断面形状は放物線状である。一方、主シリンドリカルレンズ10をyz平面で切断した断面形状を見ると、図2(B)に示すように、凸面10aは直線形状である。すなわち、主シリンドリカルレンズ10の凸面10aは、xz平面内において湾曲し、yz平面内においては湾曲していない放物面である。主シリンドリカルレンズ10の上面10cおよび下面10dは、図2(B)に示すように、xz平面に平行な一対の平行平面である。
本実施形態における「xz平面」は、特許請求の範囲における「仮想平面」に相当する。
主シリンドリカルレンズ10の凸面10aに沿って主凹面ミラー9が設けられている。言い換えると、主凹面ミラー9の窪みの内部に主シリンドリカルレンズ10が配置されている。主凹面ミラー9は、主シリンドリカルレンズ10の凸面10aに直接形成されたアルミニウム等の光反射率の高い金属膜で構成されている。その他、主凹面ミラー9は、凸面10aに直接形成されたESR(Enhanced Specular Reflector)フィルム等の光反射率の高い誘電体多層膜で構成されていてもよい。
このように、主シリンドリカルレンズ10の凸面10aと主凹面ミラー9とが密着しているため、主凹面ミラー9の形状は凸面10aの形状が反映された放物面となる。したがって、主凹面ミラー9の焦点の位置は主シリンドリカルレンズ10の焦点の位置と一致する。焦点の位置を図2(A)に点FPで示す。以下、説明を簡潔にするため、焦点FPを主凹面ミラー9の焦点と称する。なお、主シリンドリカルレンズ10の凸面10aに主凹面ミラー9を直接形成する構成に代えて、主シリンドリカルレンズ10とは別体に作製した主凹面ミラーを貼り合わせた構成としても良い。
図2(A)、(B)に示すように、LED8は、主シリンドリカルレンズ10の平坦面10bに密着した状態で設けられている。LED8の発光面8aは主凹面ミラー9を向いている。LED8の高さY1(y軸方向の寸法)は、主シリンドリカルレンズ10の厚みY2(y軸方向の寸法)よりも小さく、例えば主シリンドリカルレンズ10の厚みY2の1/2程度である。LED8と主凹面ミラー9とは、主凹面ミラー9の焦点FPの位置がLED8の位置Sと一致するように、互いの位置関係や寸法、形状等が設定されている。LED8は、特に指向性を有するものではなく、所定の拡散角で光を射出する一般的なLEDを用いることができる。
ところで、LED8は、寸法ができるだけ小さく、点光源に近いことが望ましい。その理由は、LED8の位置を主凹面ミラー9の焦点FPの位置と一致させた場合、仮にLED8が点光源であれば、主凹面ミラー9で反射した光は完全な平行光となり、最も高い指向性が得られるからである。しかしながら、実際にはLED8は有限の大きさを有しているため、点光源にはなり得ない。したがって、本明細書においては、図2(A)に示すように、「xz平面上でのLED8の発光面8aの中心点」を「LED8の位置」と定義する。LED8の位置を図2(A)に符号Sで示す。
副シリンドリカルレンズ12は、主シリンドリカルレンズ10と同様、例えばアクリル樹脂、フェニール系シリコン樹脂、ジメチル系シリコン樹脂等の樹脂で構成される。主シリンドリカルレンズ10と副シリンドリカルレンズ12とは、屈折率が等しい材料で構成されることが望ましい。副シリンドリカルレンズ12は、一方が2つの山を有する凸面12a、他方が平坦面12bとなった平凸レンズである。
副シリンドリカルレンズ12の厚みY3(y軸方向の寸法)は、図2(B)に示すように、LED8の高さY1(y軸方向の寸法)と等しい。したがって、副シリンドリカルレンズ12の厚みY3(y軸方向の寸法)は、主シリンドリカルレンズ10の厚みY2(y軸方向の寸法)の略1/2である。副シリンドリカルレンズ12の上面12cおよび下面12dは、xz平面に平行な一対の平行平面である。図2(A)に示すように、副シリンドリカルレンズ12の幅X3(x軸方向の寸法)は、主シリンドリカルレンズ10の幅X2(x軸方向の寸法)と等しい。
副シリンドリカルレンズ12の凸面12aに沿って副凹面ミラー11が設けられている。副凹面ミラー11は、副シリンドリカルレンズ12の凸面12aに直接形成されたアルミニウム等の光反射率の高い金属膜で構成されている。あるいは、副凹面ミラー11は、副シリンドリカルレンズ12の凸面12aに直接形成されたESR(Enhanced Specular Reflector)フィルム等の光反射率の高い誘電体多層膜で構成されていてもよい。このように、副シリンドリカルレンズ12の凸面12aと副凹面ミラー11とが密着しているため、副凹面ミラー11は凸面12aの形状が反映された形状となる。
図2(A)に示すように、副凹面ミラー11は、LED8の位置Sを中心として、x軸の正方向の側(図2(A)の左側)に入射する光を反射させる第1の副凹面ミラー13と、x軸の負方向の側(図2(A)の右側)に入射する光を反射させる第2の副凹面ミラー14と、を備えている。副凹面ミラー11をxz平面で切断した断面形状を見ると、第1の副凹面ミラー13と第2の副凹面ミラー14とは、LED8の位置Sを通り、z軸に平行な直線Mを中心として線対称の形状を有している。第1の副凹面ミラー13と第2の副凹面ミラー14とは別体であってもよいが、本実施形態では、第1の副凹面ミラー13と第2の副凹面ミラー14とは一体に形成された一つの凹面ミラーとする。
なお、LED8の位置Sを通り、z軸に平行な直線Mは主凹面ミラー9の光軸と一致する。
第1の副凹面ミラー13の断面形状は放物線の一部をなしている。すなわち、第1の副凹面ミラー13は放物面の一部で構成されている。第1の副凹面ミラー13の焦点FR1は、LED8の位置Sよりも第1の副凹面ミラー13が配置された側(x軸の正方向の側)にずれた位置にある。すなわち、第1の副凹面ミラー13の焦点FR1は、LED8の位置Sに対して、xz平面と平行、かつ主凹面ミラー9の光軸M(z軸)と垂直な方向にずれている。
同様に、第2の副凹面ミラー14の断面形状は放物線の一部をなしている。すなわち、第2の副凹面ミラー14は放物面の一部で構成されている。第2の副凹面ミラー14の焦点FR2は、LED8の位置Sよりも第2の副凹面ミラー14が配置された側(x軸の負方向の側)にずれた位置にある。すなわち、第2の副凹面ミラー14の焦点FR2は、LED8の位置Sに対して、xz平面と平行、かつ主凹面ミラー9の光軸M(z軸)と垂直な方向にずれている。このように、第1の副凹面ミラー13の焦点FR1と第2の副凹面ミラー14の焦点FR2とは、x軸方向に沿って互いに異なる位置にある。
言い換えると、副凹面ミラー11は、LED8の位置Sに対してx軸方向の一方側にずれた焦点FR1を有する放物面の一部と、x軸方向の他方側にずれた焦点FR2を有する放物面の一部とを、LED8の位置Sを通り、z軸に平行な直線M上で接合した形状を有している。
一方、副シリンドリカルレンズ12をyz平面で切断した断面形状を見ると、図2(B)に示すように、副シリンドリカルレンズ12の凸面12aは直線形状である。すなわち、副シリンドリカルレンズ12の凸面12aは、xz平面内において湾曲し、yz平面内においては湾曲していない放物面である。副シリンドリカルレンズ12には、LED8を収容するための溝12sが形成されている。また、LED8に電流を供給するための配線(図示略)は、主シリンドリカルレンズ10の下方もしくは副シリンドリカルレンズ12の下方から引き出されている。
したがって、本実施形態の光源装置2において、LED8の位置S、主凹面ミラー9の焦点FPの位置、副凹面ミラー11の2つの焦点FR1,FR2の位置のうち、LED8の位置Sと主凹面ミラー9の焦点FPの位置とは一致している。LED8の位置Sおよび主凹面ミラー9の焦点FPの位置と副凹面ミラー11の2つの焦点FR1,FR2の位置とは異なっている。
主シリンドリカルレンズ10の平坦面10bと副シリンドリカルレンズ12の平坦面12bとは、光学接着剤(図示略)を介して接合されている。主シリンドリカルレンズ10と副シリンドリカルレンズ12と光学接着剤とが全て同じ屈折率であれば、主シリンドリカルレンズ10と副シリンドリカルレンズ12との間を光が行き来する際に光の屈折や反射が生じないため、好ましい。ただし、主シリンドリカルレンズ10と副シリンドリカルレンズ12とは、必ずしも光学接着されていなくてもよい。
主シリンドリカルレンズ10の厚みY2は副シリンドリカルレンズ12の厚みY3の略2倍であるため、図2(B)に示すように、主シリンドリカルレンズ10の平坦面10bのうち、前面側(図2(B)の上側)の略半分の領域は副シリンドリカルレンズ12の平坦面12bと接合されない領域となる。この領域は、後述するように、光源装置2から光が射出される光射出面となる。この光射出面10bは、例えば面光源装置として導光体と組み合わせて用いる場合には、導光体の端面(光入射面)と接合される。もしくは、光射出面10bと導光体の端面(光入射面)とが離間して配置され、光射出面10bと導光体の端面との間に空気層が介在してもよい。
以下、上記構成の面光源装置1の作用について説明する。
LED8の発光面8aは有限の面積を有しているため、発光面8a上の全ての点が主凹面ミラー9の焦点FPの位置に必ずしも一致するわけではない。ただし、以下では説明を判りやすくするため、発光面8aの面積が十分に小さく、発光面8aが焦点FPと一致しているものとして説明する。
LED8の発光面8aから発せられた光は、所定の拡散角をもって主凹面ミラー9に向かって進み、主凹面ミラー9で反射する。
ここで、導光体3の光射出面3bに平行な平面(xz平面)内での光の振る舞いを考える。図3(A)に示すように、LED8の発光面8aの位置が主凹面ミラー9の焦点FPと一致しているため、LED8から発せられた光Lは、主凹面ミラー9への入射角に係わらず、主凹面ミラー9で反射した後は主凹面ミラー9の光軸Mに平行な方向に進む。したがって、LED8の発光面8aから発せられた拡散光は、主凹面ミラー9で反射することにより、平行化された光、すなわち高い指向性を持つ光に変換される。
次に、光の伝播方向Zに平行、かつ導光体3の光射出面3bに垂直な平面(yz平面)内での光の振る舞いを考える。図3(B)に示すように、yz平面内で見る限りにおいては、主凹面ミラー9は曲率を有していないので、主凹面ミラー9は平面ミラーのように機能する。すなわち、光Lは、主凹面ミラー9において入射角に等しい反射角で反射する。よって、LED8から射出された光のうち、LED8からある程度大きな拡散角で斜め上方(前面側)に射出された光は、主凹面ミラー9で反射した後、主シリンドリカルレンズ10の平坦面10bの上半分側に進み、平坦面10bの上半分から射出される。以下、平坦面10bの上半分(副シリンドリカルレンズ12が接合されていない部分)を「光射出面」と称する。
一方、LED8から小さな拡散角で射出された光、すなわち発光面から垂直に近い方向に射出された光、もしくはLED8から斜め下方(背面側)に射出された光は、主凹面ミラー9で1回反射しただけでは、主シリンドリカルレンズ10の平坦面10bの上半分側に到達しない。この場合、主凹面ミラー9で反射した光は、主シリンドリカルレンズ10を経て副シリンドリカルレンズ12に入射し、副凹面ミラー11で反射する。すなわち、主凹面ミラー9で反射した後、副シリンドリカルレンズ12に入射した光は、第1の副凹面ミラー13、第2の副凹面ミラー14のいずれか一方で反射する。副凹面ミラー11で反射した光は、主シリンドリカルレンズ10に再度入射し、主凹面ミラー9で反射する。
このように、光は、主凹面ミラー9と副凹面ミラー11との間を複数回往復するうち、主シリンドリカルレンズ10の平坦面10bの上半分側に進み、光射出面から射出される。図3(B)では、主凹面ミラー9→副凹面ミラー11→主凹面ミラー9の順で3回反射した後、主シリンドリカルレンズ10の光射出面から射出される光Lの経路を1点鎖線の矢印で示している。
LED8は主シリンドリカルレンズ10の平坦面10bの下半分側に配置され、光射出面には配置されていない。したがって、光射出面に向かう光は、LED8に当たることなく射出される。
仮に光射出面にLEDが配置されていたとすると、主凹面ミラー9で反射された光の一部がLEDに当たるため、当該LEDが配置された領域が影となって光が照射されない部分ができてしまう。これに対して、本実施形態の光源装置2では、LED8の発光面8aから射出され、主凹面ミラー9で反射した後、光射出面から射出されるまでの光の経路上にLED8が配置されていない。したがって、光射出面において、LEDの影となって光が照射されない部分が生じない。その結果、輝度分布の均一性に優れた光源装置2を実現できる。
ここで、比較例として、図33に示すように、LED201の位置S、主凹面ミラー202の焦点FPの位置、副凹面ミラー203の焦点FRの位置の3つが全て一致した光源装置200を考える。
この光源装置200においては、主凹面ミラー202により平行化された光L2は、主シリンドリカルレンズ204から副シリンドリカルレンズ205に入射し、副凹面ミラー203で反射した後、副凹面ミラー203の焦点FRに向けて進む。このとき、副凹面ミラー203の焦点FRの位置とLED201の位置とが一致しているため、副凹面ミラー203の焦点FRに向かう光はLED201に当たって吸収もしくは反射される。例えば図33において符号L2で示す光は、副凹面ミラー203で反射した後、LED201の側面に当たり、吸収される光を示す。一方、符号L3で示す光は、LED201の背面に当たって反射し、副凹面ミラー203、主凹面ミラー202の順で反射した後、光軸Mに対して大きな角度を持つ光(図33の(A)→(B)→(C)→(D)→(E)→(F)の経路を通る光)として射出される。このように、副凹面ミラー203で反射した光の一部は吸収され、残りは指向性を乱す光となって射出される。すなわち、主凹面ミラー202→副凹面ミラー203の順で反射した光は、指向性を有する光として光源装置200から充分取り出すことができない。
これに対して、本実施形態の光源装置2の場合、LED8の位置Sは、主凹面ミラー9の焦点FPの位置と一致しているが、副凹面ミラー11の焦点FR1,FR2の位置とは一致していない。したがって、LED8から射出された光Lは、図3(A)に示すように、主凹面ミラー9により平行化され、副シリンドリカルレンズ12に入射し、副凹面ミラー11で反射した後、副凹面ミラー11の焦点FR1,焦点FR2のいずれかに向けて進む。このとき、副凹面ミラー11の焦点FR1,FR2の位置とLED8の位置Sとが一致していないため、副凹面ミラー11の焦点FR1,FR2を通る光はLED8には当たらず、主シリンドリカルレンズ10に入射し、主凹面ミラー9で反射する。
本実施形態の場合、主凹面ミラー9→副凹面ミラー11の順で反射した後の光は、主凹面ミラー9の焦点FPを通らないため、主凹面ミラー9で2回反射(副凹面ミラー11の分を合わせると3回反射)した後の光は、主凹面ミラー9の光軸Mに対して完全には平行化されず、主シリンドリカルレンズ10の光射出面10bから導光体3に入射する。
具体的には、主凹面ミラー9で反射した後、第1の副凹面ミラー13で反射した光は、主凹面ミラー9で再度反射した後、主凹面ミラー9の光軸Mに対して図3(A)の斜め下方に向けて進み、光射出面10bから射出される。主凹面ミラー9で反射した後、第2の副凹面ミラー14で反射した光は、主凹面ミラー9で再度反射した後、主凹面ミラー9の光軸Mに対して図3(A)の斜め上方に向けて進み、光射出面10bから射出される。このように、主凹面ミラー9で2回反射した後の光は、主凹面ミラー9の光軸Mから互いに離れる側に向けて斜めに進み、光射出面10bから射出される。
したがって、主凹面ミラー9で2回反射した後の光は、指向性を若干低下させる要因となる。しかしながら、LED8から射出された光の略半分は主凹面ミラーで1回反射して平行化された状態で射出され、主凹面ミラーで2回以上反射して射出される光の割合は漸次減っていく。そのため、指向性が大きく損なわれることはない。したがって、本実施形態の光源装置2によれば、高い指向性を維持しつつ主凹面ミラー9で2回反射した後の光をも取り出すことができる。ここでは、主凹面ミラー9で2回反射した後に射出される光の例を挙げて説明したが、3回以上反射した後に射出される光も同様の振る舞いを示す。すなわち、本実施形態の光源装置2によれば、図33の比較例ではLEDで吸収もしくは反射して取り出せなかった光の成分も外部に取り出して利用することができる。
また、本実施形態の場合、副凹面ミラー11を第1の副凹面ミラー13と第2の副凹面ミラー14とで構成し、LED8の位置Sを通り、z軸に平行な直線(主凹面ミラー9の光軸M)を中心として線対称の形状とした。これにより、上記の直線を中心として対称的な輝度分布を実現することができる。
以上の作用により、主シリンドリカルレンズ10の光射出面10bから射出された時点において、光Lは、主シリンドリカルレンズ10の上面および下面に平行な平面(xz平面)内でのみ高い指向性を持ち、光の伝播方向Zに平行、かつ主シリンドリカルレンズ10の上面および下面に垂直な平面(yz平面)内では指向性を持たない状態となる。このような光Lが、光射出面10bから射出される。
本発明者らは、本実施形態の光源装置の効果を実証するため、光学シミュレーションソフトを用いて、LEDの位置と主凹面ミラーの焦点の位置とを一致させ、これらの位置と副凹面ミラーの焦点の位置とを異ならせた本実施例の光源装置と、LEDの位置、主凹面ミラーの焦点の位置、副凹面ミラーの焦点の位置の3つを全て一致させた比較例の光源装置と、で光の取り出し効率を比較した。ここで言う「光の取り出し効率」とは、「LED8から外部に向けて射出された光のエネルギーに対する光射出面10bから射出された光のエネルギーの割合」と定義される。
さらに、本実施形態の光源装置について、光射出面における角度−光度分布と照度分布とを求めた。角度−光度分布を図4に示し、照度分布を図5に示す。
図4の左上に示す分布曲線は等光度曲線である。図4の左下に示すグラフはx軸方向の角度−光度分布を示し、図4の右上に示すグラフはy軸方向の角度−光度分布を示している。図5に示す曲線は等照度曲線である。
シミュレーション条件として、LEDの幅X1(x軸方向の寸法、図2(A)参照)を1.4mm、LEDの高さY1(y軸方向の寸法、図2(B)参照)を3mm、LEDの奥行きZ1(z軸方向の寸法、図2(A)参照)を0.5mm、主シリンドリカルレンズの幅X2(x軸方向の寸法、図2(A)参照)を20mm、主シリンドリカルレンズの高さY2(y軸方向の寸法、図2(B)参照)を6mm、主シリンドリカルレンズの奥行きZ2(z軸方向の寸法、図2(A)参照)を15mm、主シリンドリカルレンズの焦点距離fP(図2(A)参照)を15mm、副シリンドリカルレンズの幅X3(x軸方向の寸法、図2(A)参照)を20mm、副シリンドリカルレンズの高さY3(y軸方向の寸法、図2(B)参照)を3mm、副シリンドリカルレンズの奥行きZ3(z軸方向の寸法、図2(A)参照)を15mm、副シリンドリカルレンズの焦点距離fR(図2(A)参照)を15mm、LEDの位置Sからの副凹面ミラーの焦点FR1,FR2のずれ量Dを1.5mm、とした。
光学シミュレーションを行った結果、比較例の光源装置では、光射出面からの光の取り出し効率が36%であったのに対し、本実施例の光源装置では、光射出面からの光の取り出し効率が48%に向上した。光の取り出し効率が向上した理由は、副凹面ミラーの焦点FR1,FR2をLEDの位置Sからずらしたことにより、副凹面ミラーで反射した光がLEDで吸収あるいは反射される分が減少したからである。
また、図4、図5に示すように、本実施例の光源装置によれば、x軸方向に高い指向性が得られることが判った。例えば図4を見ると、x軸方向において光射出面の法線方向を0°としたとき、極角が±10°程度の狭い角度分布を有する光が得られることが判った。ただし、図4の等光度曲線を見ると、主たる曲線からx軸方向にわずかに延びる低光度成分が認められた(矢印Eで示す部分)。これは、主凹面ミラーで2回以上反射したことにより広角側に射出される光がわずかに存在することを示している。しかしながら、全体として見れば、充分に高い指向性が維持されていることが認められた。さらに、図5に示すように、主シリンドリカルレンズの光射出面上にLEDを配置していないため、LEDの影ができていないことも確認できた。なお、図5の照度分布において、白く見える部分は照度が高い領域であり、黒く見える部分は照度が低い領域である。すなわち、光射出面の中央部は照度が高く、影ができていないことを示している。
一方、y軸方向においては、射出光の光度分布が離散的であることが判った。
本実施形態の場合、LED8の高さ(y軸方向の寸法)が主シリンドリカルレンズ10の高さ(y軸方向の寸法)よりも小さい。この場合、図6に示すように、主シリンドリカルレンズ10の光射出面10b上の点Qに入射する光に着目すると、xz平面に平行な反射面(主シリンドリカルレンズ10の上面10cおよび下面10d)での反射回数によって光の射出角度が一義的に決まってしまう。
例えば、主シリンドリカルレンズ10の光射出面10b上の点Qに着目すると、LED8から射出された光のうち、破線の矢印L0は、反射回数が0回の光の軌跡を示す。2点鎖線の矢印L1は、反射回数が主シリンドリカルレンズ10の上面10cおよび下面10dで1回ずつの光の軌跡を示す。1点鎖線の矢印L2は、反射回数が上面10cおよび下面10dで2回ずつの光の軌跡を示している。このように、光射出面10b上の点Qから射出される光の射出角度は、反射回数に応じてy軸方向に離散的な値を取る。
(第1変形例)
上記実施形態の光源装置2においては、第1の副凹面ミラー13の焦点FR1は、LED8の位置Sよりも第1の副凹面ミラー13が配置された側(x軸の正方向の側)にずれ、第2の副凹面ミラー14の焦点FR2は、LED8の位置Sよりも第2の副凹面ミラー14が配置された側(x軸の負方向の側)にずれていた。この構成に代えて、図7に示す光源装置17を用いてもよい。
本変形例の光源装置17においては、図7に示すように、副凹面ミラー18が第1の副凹面ミラー19と第2の副凹面ミラー20とで構成されている。第1の副凹面ミラー19の焦点FR1は、LED8の位置Sよりも第2の副凹面ミラー20が配置された側(x軸の負方向の側)にずれた位置にある。第2の副凹面ミラー20の焦点FR2は、LED8の位置Sよりも第1の副凹面ミラー19が配置された側(x軸の正方向の側)にずれた位置にある。副凹面ミラー18の凹部には副シリンドリカルレンズ21が設けられている。
本変形例の光源装置17においても、上記実施形態と同様、副凹面ミラー18の焦点FR1,FR2の位置とLED8の位置Sとが一致していないため、図8(A)に示すように、副凹面ミラー18で反射した後、副凹面ミラー18の焦点FR1,焦点FR2のいずれかを通る光は、LED8に当たらずに進み、主凹面ミラー9で反射する。主凹面ミラー9で2回反射(副凹面ミラー18を合わせると3回反射)した後の光は、主凹面ミラー9の光軸Mに対して完全には平行化されず、主シリンドリカルレンズ10の光射出面10bから射出される。この作用も上記実施形態と同様である。
具体的には、主凹面ミラー9で反射した後、第1の副凹面ミラー19で反射した光は、主凹面ミラー9で再度反射した後、主凹面ミラー9の光軸Mに対して図8(A)の斜め上方に向けて進み、光射出面から射出される。主凹面ミラー9で反射した後、第2の副凹面ミラー20で反射した光は、主凹面ミラー9で再度反射した後、主凹面ミラー9の光軸Mに対して図8(A)の斜め下方に向けて進み、光射出面から射出される。このように、主凹面ミラー9で2回反射した後の光は、主凹面ミラー9の光軸Mに互いに近付く側に向けて斜めに進む点は上記実施形態と異なる。
本変形例の光源装置17の場合、副凹面ミラー18で反射した後、副凹面ミラー18の各焦点FR1,FR2に向かう光の経路がLED8を跨ぐ。そのため、副凹面ミラーの焦点FR1,FR2のずれ量を同じにした場合、上記実施形態の光源装置2に比べて光がLED8に当たりやすくなる。そのため、本変形例の光源装置17の場合、副凹面ミラー18の焦点のずれ量を大きめにする必要がある。その場合、指向性の低下が大きくなるため、指向性の低下を最小限に留めつつ光の取り出し効率を向上するという観点では、上記実施形態の光源装置が優れている。
本変形例の光源装置17においても、LED8で吸収もしくは反射される光の成分が減るため、高い指向性を維持しつつ光の取り出し効率を向上することができる。
(第2変形例)
上記実施形態の光源装置2においては、副凹面ミラー11を第1の副凹面ミラー13と第2の副凹面ミラー14の2つの凹面ミラーで構成し、各凹面ミラー13,14の焦点FR1,FR2をLED8の位置Sからずらした構成とした。この構成に代えて、図9に示す光源装置24を用いてもよい。
本変形例の光源装置24は、図9に示すように、副凹面ミラー25を一つの凹面ミラーとしている。副凹面ミラー25の焦点FRは、x軸方向に沿ってLED8の位置Sの側方にずれた位置にある。図9では、副凹面ミラー25の焦点FRの位置をLEDの位置Sに対してx軸の正方向(図9の左側)にずらした例を示したが、副凹面ミラー25の焦点FRの位置をLED8の位置Sに対してx軸の負方向(図9の右側)にずらしてもよい。副凹面ミラー25の凹部には副シリンドリカルレンズ26が設けられている。
本変形例の光源装置24においても、上記実施形態と同様、副凹面ミラー25の焦点FRの位置とLED8の位置Sとが一致していないため、図10(A)に示すように、副凹面ミラー25で反射した後、副凹面ミラー25の焦点FRに向かう光は、LED8には当たらずに進み、主凹面ミラー9で反射する。主凹面ミラー9で2回反射(副凹面ミラー25の分を合わせると3回反射)した後の光は、主凹面ミラー9の光軸に対して完全には平行化されず、主シリンドリカルレンズ10の光射出面10bから射出される。この作用も上記実施形態と同様である。
具体的には、主凹面ミラー9で反射した後、副凹面ミラー25の図10(A)の上側の部分で反射した光は、主凹面ミラー9で再度反射した後、主凹面ミラー9の光軸Mに対して図10(A)の斜め下方に向けて進み、光射出面10bから射出される。主凹面ミラー9で反射した後、副凹面ミラー25の図10(A)の下側の部分で反射した光は、主凹面ミラー9で再度反射した後、主凹面ミラー9の光軸Mに対して図10(A)の斜め下方に向けて進み、光射出面10bから射出される。このように、主凹面ミラー9で2回反射した後の光は、主凹面ミラー9の光軸Mに対して同じ側に斜めに進む。
本変形例の光源装置24においても、LED8で吸収もしくは反射される光の成分が減るため、高い指向性を維持しつつ光の取り出し効率を向上することができる。本変形例の光源装置24の場合、副凹面ミラー25の形状がLED8の位置Sを通り、z軸に平行な直線(主凹面ミラー9の光軸M)に対して非対称である。そのため、輝度分布が上記の直線を中心としてやや非対称になるものの、高い指向性が損なわれることはない。
(第3変形例)
上記実施形態の光源装置2においては、主シリンドリカルレンズ10の凸面10aに沿って主凹面ミラー9を設け、副シリンドリカルレンズ12の凸面12aに沿って副凹面ミラー11を設けた構成とした。この構成に代えて、図11〜図13に示す光源装置29,36,39を用いてもよい。なお、副凹面ミラーを2つの凹面ミラーで構成し、これらの凹面ミラーの焦点をLEDの位置からずらした点は上記実施形態と同様であり、説明を省略する。
上記実施形態の光源装置2において、光透過性の樹脂等からなる主シリンドリカルレンズ10や副シリンドリカルレンズ12の部分は中空であってもよい。すなわち、図11に示す光源装置29は、主凹面ミラー形成用の基材30に窪みを形成し、窪みの内面に沿って金属膜や誘電体多層膜を形成し、これらの膜を主凹面ミラー31としている。また、副凹面ミラー形成用の基材32に窪みを形成し、窪みの内面に沿って金属膜や誘電体多層膜を形成し、これらの膜を副凹面ミラー33としている。したがって、LED8と主凹面ミラー31との間、およびLED8と副凹面ミラー33との間には空気が存在している。なお、本変形例において、LED8は、図示しない任意の支持部材により固定される必要がある。
図12に示す光源装置36は、主凹面ミラー形成用の基材30に窪みを形成し、窪みの内面に沿って金属膜や誘電体多層膜を形成し、これらの膜を主凹面ミラー31としている。したがって、LED8と主凹面ミラー31との間には空気が存在している。副シリンドリカルレンズ12の凸面に沿って副凹面ミラー11を設けた点は上記実施形態と同様である。
図13に示す光源装置39は、副凹面ミラー形成用の基材32に窪みを形成し、窪みの内面に沿って金属膜や誘電体多層膜を形成し、これらの膜を副凹面ミラー33としている。したがって、LED8と副凹面ミラー33との間には空気が存在している。主シリンドリカルレンズ10の凸面に沿って主凹面ミラー9を設けた点は上記実施形態と同様である。
上記実施形態のように主シリンドリカルレンズ10や副シリンドリカルレンズ12を用いる場合には、LED8から射出された光がシリンドリカルレンズに入射する際に屈折するため、シリンドリカルレンズの上面および下面からy軸方向に光が漏れることはない。ところが、本変形例の光源装置29,36,39のように、シリンドリカルレンズが存在しない場合、y軸方向に漏れる光の割合が多くなり、光の取り出し効率が低下する虞がある。そのため、基材30,32の上面および下面に反射板を設置し、空間を塞ぐようにしてy軸方向に拡散して進む光を反射板で反射させる構成とすることが望ましい。これにより、y軸方向への光漏れを防止し、光の取り出し効率を確保することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図14、図15(A)、(B)を用いて説明する。
本実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、副凹面ミラーの焦点をずらす方向が第1実施形態と異なる。よって、本実施形態では、光源装置の全体構成に関する説明は省略する。
図14は、本実施形態の光源装置の断面図である。図15(A)は、本実施形態の光源装置において、xz平面内での光の反射の様子を示す図であり、図15(B)は、yz平面内での光の反射の様子を示す図である。
図14、図15(A)、(B)において、第1実施形態で用いた図2(A)、図3(A)、(B)と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の光源装置2においては、副凹面ミラー11の焦点FR1,FR2が、LED8の位置Sに対してx軸方向にずれていた。これに対して、本実施形態の光源装置41においては、図14に示すように、副凹面ミラー42の焦点FRは、LED8の位置Sよりも主凹面ミラー9が配置された側(z軸の負方向の側)にずれた位置にある。例えば、副凹面ミラー42の焦点FRは、LED8の位置Sよりも主凹面ミラー9が配置された側に1.5mmずれている。すなわち、副凹面ミラー42の焦点FRは、LED8の位置Sに対して、xz平面と平行、かつ主凹面ミラーの光軸M(z軸)と平行な方向にずれている。副凹面ミラー42の凹部には副シリンドリカルレンズ43が設けられている。
本実施形態の場合、副凹面ミラー42の焦点距離fRを主凹面ミラー9の焦点距離fPよりも大きくすることが望ましい。これにより、副凹面ミラー42の径を主凹面ミラー9の径に合わせることができる。
本実施形態の光源装置41において、LED8の位置Sは、主凹面ミラー9の焦点FPの位置と一致し、副凹面ミラー42の焦点FRの位置とは一致していない。したがって、LED8から射出された光は、図15(A)に示すように、主凹面ミラー9により平行化され、副シリンドリカルレンズ43に入射し、副凹面ミラー42で反射した後、副凹面ミラー42の焦点FRに向けて進む。このとき、副凹面ミラー42の焦点FRの位置とLED8の位置Sとが一致していないため、副凹面ミラー42の焦点FRを通る光はLED8には当たらず、主シリンドリカルレンズ10に入射し、主凹面ミラー9で反射する。
本実施形態の場合、主凹面ミラー9→副凹面ミラー42の順で2回反射した後の光は、主凹面ミラー9の焦点FPを通らないため、主凹面ミラー9で2回反射(副凹面ミラー42の分も合わせると3回反射)した後の光は、主凹面ミラー9の光軸Mに対して完全には平行化されず、主シリンドリカルレンズ10の光射出面10bから射出される。
具体的には、主凹面ミラー9で反射した後、副凹面ミラー42の図15(A)の上側で反射した光は、主凹面ミラー9で再度反射した後、主凹面ミラー9の光軸Mに対して図15(A)の斜め下方に向けて進み、光射出面10bから射出される。主凹面ミラー9で反射した後、副凹面ミラー42の図15(A)の下側で反射した光は、主凹面ミラー9で再度反射した後、主凹面ミラー9の光軸Mに対して図15(A)の斜め上方に向けて進み、光射出面10bから射出される。このように、主凹面ミラー9で2回反射した後の光は、主凹面ミラー9の光軸Mから互いに離れる側に向けて斜めに進み、光射出面10bから射出される。
本実施形態の光源装置41においても、LED8で吸収もしくは反射される光の成分が減るため、高い指向性を維持しつつ光の取り出し効率を向上することができる。また、本実施形態の光源装置41によれば、LED8の位置Sを通り、z軸に平行な直線に対して対称的な輝度分布が得られる。
(第1変形例)
上記実施形態の光源装置41においては、副凹面ミラー42の焦点FRが、LED8の位置Sよりも主凹面ミラー9が配置された側にずれていた。この構成に代えて、図16に示す光源装置を用いてもよい。
本変形例の光源装置46は、図16に示すように、副凹面ミラー47の焦点FRが、LED8の位置Sよりも副凹面ミラー47が配置された側(z軸の正方向の側)にずれている。副凹面ミラー47のうち、中央部から主凹面ミラー9の端部の延長線上までが放物面となっており、その端部側はyz平面に平行な側面47cとなっている。本実施形態の場合、副凹面ミラー47の焦点距離fRと主凹面ミラー9の焦点距離fPとの大小関係は任意でよい。副凹面ミラー47の凹部には副シリンドリカルレンズ48が設けられている。
本変形例の光源装置46においても、上記実施形態と同様、副凹面ミラー47の焦点FRの位置とLED8の位置とが一致していないため、図17(A)に示すように、副凹面ミラー47で反射した後、副凹面ミラー47の焦点FRを通る光は、LED8には当たらずに進み、主凹面ミラー9で反射する。主凹面ミラー9で2回反射(副凹面ミラー47の分を合わせると3回反射)した後の光は、主凹面ミラー9の光軸Mに対して完全には平行化されず、主シリンドリカルレンズ10の光射出面10bから射出される。この作用は上記実施形態と同様である。
具体的には、主凹面ミラー9で反射した後、副凹面ミラー47の図17(A)の上側で反射した光は、主凹面ミラー9で再度反射した後、主凹面ミラー9の光軸Mに対して図17(A)の斜め上方に向けて進み、光射出面10bから射出される。主凹面ミラー9で反射した後、副凹面ミラー47の図17(A)の下側で反射した光は、主凹面ミラー9で再度反射した後、主凹面ミラー9の光軸Mに対して図17(A)の斜め下方に向けて進み、光射出面10bから射出される。このように、主凹面ミラー9で2回反射した後の光は、主凹面ミラー9の光軸Mに互いに近付く側に向けて斜めに進む点は上記実施形態と異なる。
本変形例の光源装置46においても、LED8で吸収もしくは反射される光の成分が減るため、高い指向性を維持しつつ光の取り出し効率を向上することができる。また、本変形例の光源装置46によれば、LED8の位置Sを通り、z軸に平行な直線に対して対称的な輝度分布が得られる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について図18、図19(A)、(B)を用いて説明する。
本実施形態の光源装置の基本構成は第1、第2実施形態と同様であり、光源装置のLEDの位置、主凹面ミラーの焦点、および副凹面ミラーの焦点のずらし方が第1、第2実施形態と異なる。よって、本実施形態では、光源装置の全体構成に関する説明は省略する。
図18は、本実施形態の光源装置の断面図である。図19(A)は、本実施形態の光源装置において、xz平面内での光の反射の様子を示す図であり、図19(B)は、yz平面内での光の反射の様子を示す図である。
図18、図19(A)、(B)において、第1実施形態で用いた図2(A)、図3(A)、(B)と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1、第2実施形態において、LED8の位置Sは、主凹面ミラーの焦点の位置FPと一致し、副凹面ミラーの焦点FR,FR1,FR2の位置とは異なっていた。これに対して、本実施形態の光源装置51においては、図18に示すように、主凹面ミラー52は、LED8の位置Sを中心として、x軸の正方向の側(図18の左側)に入射する光を反射させる第1の主凹面ミラー53と、x軸の負方向の側(図18の右側)に入射する光を反射させる第2の主凹面ミラー54と、を備えている。主凹面ミラー52をxz平面で切断した断面形状で見ると、第1の主凹面ミラー53と第2の主凹面ミラー54とは、LED8の位置Sを通り、z軸に平行な直線M(主凹面ミラー52の光軸)を中心として線対称の形状を有している。第1の主凹面ミラー53と第2の主凹面ミラー54とは別体であってもよいが、本実施形態では、第1の主凹面ミラー53と第2の主凹面ミラー54とは一体に形成された凹面ミラーとする。主凹面ミラー52の凹部には主シリンドリカルレンズ55が設けられている。
第1の主凹面ミラー53の断面形状は放物線の一部をなしている。第1の主凹面ミラー53の焦点FP1は、LED8の位置Sよりも第1の主凹面ミラー53が配置された側(x軸の正方向の側)にずれた位置にある。すなわち、第1の主凹面ミラー53の焦点FP1は、LED8の位置Sに対して、xz平面と平行、かつ主凹面ミラー52の光軸(z軸)と垂直な方向にずれている。同様に、第2の主凹面ミラー54の断面形状は放物線の一部をなしている。第2の主凹面ミラー54の焦点FP2は、LED8の位置Sよりも第2の主凹面ミラー54が配置された側(x軸の負方向の側)にずれた位置にある。すなわち、第2の主凹面ミラー54の焦点FP2は、LED8の位置Sに対して、xz平面と平行、かつ主凹面ミラー52の光軸(z軸)と垂直な方向にずれている。このように、第1の主凹面ミラー53の焦点FP1と第2の主凹面ミラー54の焦点FP2とはx軸方向に沿って互いに異なる位置にある。
副凹面ミラー11の構成は、第1実施形態と同様である。すなわち、副凹面ミラー11は、第1の副凹面ミラー13と第2の副凹面ミラー14とから構成されている。第1の副凹面ミラー13の焦点FR1は、LED8の位置Sよりも第1の副凹面ミラー13が配置された側(x軸の正方向の側)にずれた位置にある。第2の副凹面ミラー14の焦点FR2は、LED8の位置Sよりも第2の副凹面ミラー14が配置された側(x軸の負方向の側)にずれた位置にある。
第1の主凹面ミラー53の焦点FP1の位置と第1の副凹面ミラー13の焦点FR1の位置とは一致している。第2の主凹面ミラー54の焦点FP2の位置と第2の副凹面ミラー14の焦点FR2の位置とは一致している。LED8の位置Sは、第1の主凹面ミラー53の焦点FP1の位置および第1の副凹面ミラー13の焦点FR1の位置と一致しておらず、第2の主凹面ミラー54の焦点FP2の位置および第2の副凹面ミラー14の焦点FR2の位置とも一致していない。第1の主凹面ミラー53の焦点FP1の位置および第1の副凹面ミラー13の焦点FR1の位置とLED8の位置Sとの間のずれ量は、例えば0.5mmである。同様に、第2の主凹面ミラー54の焦点FP2の位置および第2の副凹面ミラー14の焦点FR2の位置とLED8の位置Sとの間のずれ量は、例えば0.5mmである。
第1、第2実施形態においては、LED8の位置Sが主凹面ミラー9の焦点FPの位置と一致していたのに対し、本実施形態においては、LED8の位置Sが主凹面ミラー52の焦点FP1,FP2の位置と一致していない。そのため、図19(A)に示すように、LED8から射出され、主凹面ミラー52で1回反射して導光体3に入射する光L1についても、主凹面ミラー52の光軸Mに対して完全には平行化されない。しかしながら、第1の主凹面ミラー53の焦点FP1とLED8の位置Sとの間のずれ量、および第2の主凹面ミラー54の焦点FP2とLED8の位置Sとの間のずれ量はともに小さいため、導光体3に入射する光が主凹面ミラー52の光軸Mに対して大きな角度を持つことはない。したがって、本実施形態の光源装置51においても、指向性が大きく損なわれることはない。
本実施形態の光源装置51は、第1、第2実施形態と同様、副凹面ミラー11の焦点FR1,FR2の位置がLED8の位置Sと一致していない。そのため、図19(A)に示すように、副凹面ミラー11で反射した後、副凹面ミラー11の焦点FR1,焦点FR2のいずれかを通る光L2は、LED8には当たらずに進み、主凹面ミラー52で反射する。主凹面ミラー52で2回反射(副凹面ミラー11の分を合わせると3回反射)した後の光は、主凹面ミラー52の光軸Mに対して完全には平行化されず、主シリンドリカルレンズ55の光射出面55bから射出される。
本実施形態の光源装置51においても、LED8で吸収もしくは反射される光の成分が減るため、高い指向性を維持しつつ光の取り出し効率を向上することができる。また、本実施形態の光源装置51によれば、LED8の位置Sを通り、z軸に平行な直線Mに対して対称的な輝度分布が得られる。
本実施形態においては、主凹面ミラー52および副凹面ミラー11をともに2つの凹面ミラーで構成し、これらの凹面ミラーの2つの焦点の位置からLED8をずらす構成とした。この構成に代えて、主凹面ミラーおよび副凹面ミラーをともに1つの凹面ミラーで構成し、主凹面ミラーの焦点の位置と副凹面ミラーの焦点の位置とを一致させた上で、その位置からLEDをずらす構成としてもよい。もしくは、第1〜第3実施形態で示した以外の構成として、LEDの位置と副凹面ミラーの焦点の位置とを一致させ、その位置と主凹面ミラーの焦点の位置とを異ならせてもよい。もしくは、LEDの位置、主凹面ミラーの焦点の位置、および副凹面ミラーの焦点の位置の全てを異ならせてもよい。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図20〜図22を用いて説明する。
本実施形態では、例えば液晶表示装置のバックライトとして用いて好適な面光源装置の一例を示す。
図20は、本実施形態の面光源装置を示す斜視図である。図21は、本実施形態の面光源装置の断面図であり、図20のA−A’線に沿う断面図である。図22は、本実施形態の面光源装置の作用を説明するための図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態の面光源装置1は、図20、図21に示すように、複数の光源装置2と、導光体3と、プリズムシート4(方向変更用部材)と、反射ミラー5と、を備えている。導光体3は、光源装置2から射出された光を端面から入射させ、内部で伝播させる間に上面から射出させる機能を有する。プリズムシート4は、導光体3の主面から射出された光の進行方向を、主面の法線により近い方向に変更する機能を有する。反射ミラー5は、導光体3の内部を伝播する光を反射させる機能を有する。光源装置2は、上記の第1〜第3実施形態の光源装置のいずれを用いてもよいが、本実施形態では第1実施形態の光源装置2を用いるものとして説明する。
なお、図20および図21の上側は、光が射出される側であり、液晶表示装置のバックライトとして用いたときには使用者が表示を見る側となる。よって、以下の説明では、図20および図21の上側を前面側、図20および図21の下側を背面側と呼ぶこともある。
導光体3は、例えばアクリル樹脂等の光透過性を有する樹脂からなる板体である。導光体3は、図21に示すように、光源装置2が設けられた端面3aに近い側から遠い側に向けて厚みが徐々に薄くなる楔形の形状を有している。すなわち、第1主面3bに垂直な面(yz平面)で切断したときの導光体3の断面形状は直角三角形である。導光体3の第1主面3bに対向する第2主面3cは、光の伝播方向において第1主面3bに対して一定の傾斜角をもって傾斜した面である。第1主面3bに対する第2主面3cの傾斜角α(第1主面3bと第2主面3cとのなす角度、導光体3の頂角と呼ぶ場合もある)は、例えば1°〜2°程度に設定される。
本実施形態においては、導光体3の第1主面3bの面内における光の伝播方向をz軸方向、光の伝播方向と直交する方向をx軸方向と定義し、第1主面の法線方向(導光体3の厚み方向)をy軸方向、と定義する。したがって、本実施形態における「光の伝播方向」とは、図22に示すように、導光体3のyz平面内で光(1点鎖線の矢印Lで示す)が反射しつつ伝播する方向を意味するのではなく、導光体3の第1主面3bの法線方向から見て光が伝播する方向(図22に実線の矢印Zで示す方向)を意味する。
導光体3の背面にあたる第2主面3cには、例えばアルミニウム等の光反射率の高い金属膜からなる反射ミラー5が設けられている。反射ミラー5が設けられたことで、第2主面3cの全体が導光体3の内部を伝播する光を反射させる反射面として機能する。反射ミラー5は、例えば導光体3の第2主面3cに金属膜を直接形成した構成としても良いし、導光体3とは別体に作製した反射板を貼り合わせた構成としても良い。また、導光体3と反射ミラー5とが離間して配置され、導光体3と反射ミラー5との間に空気層が介在してもよい。
プリズムシート4は、導光体3の光射出面3bに対向する位置(導光体3の前面側)に設けられている。プリズムシート4は、複数のプリズム構造体7を有している。各プリズム構造体7は、光の伝播方向Zと直交する方向に延在している。プリズムシート4は、プリズム構造体7が設けられた側の面が導光体3の光射出面3bに対向するように配置されている。図22に示すように、yz平面におけるプリズム構造体7の断面形状は直角三角形状である。プリズム構造体7は、導光体3の光射出面3bに対して直交する第1面7aと、第1面7aに対して所定の先端角θ1をなす第2面7bと、を有している。
光源装置2の光射出面10bは、導光体3の端面3a(光入射面)と対向するように配置されている。光源装置2の光射出面10bと導光体3の端面3aとは、光学接着剤等によって接合されていてもよいし、接合されていなくてもよい。すなわち、光源装置2の光射出面10bと導光体3の端面3aとは、隙間無く密着していてもよいし、間に空気層を介して対向していてもよい。光源装置2の光射出面10bと導光体3の端面3aとが光学接着されている場合には、主シリンドリカルレンズ10の屈折率と導光体3の屈折率とが一致していることが望ましい。主シリンドリカルレンズ10の屈折率と導光体3の屈折率とが一致している場合、主シリンドリカルレンズ10と導光体3との界面で光の反射や屈折が生じることなく、主シリンドリカルレンズ10の光射出面10bから射出される光の略全てが導光体3に入射する。
以下、本構成の面光源装置1の作用について説明する。
導光体3に入射した光は、第1主面3b(光射出面)と第2主面3c(反射面)との間で反射を繰り返しつつ、導光体3の内部を光の伝播方向Z(図22の右側)に向けて進行する。仮に導光体の第1主面と第2主面とが平行であったとすると、光が反射を繰り返しても、第1主面および第2主面への光の入射角は変化しない。ところが、本実施形態の場合、導光体3は光入射面3a側から離れるにつれて厚みが徐々に薄くなる楔形であり、第1主面3bに対して第2主面3cが所定の傾斜角αを有している。そのため、光は、第1主面3bおよび第2主面3cで1回反射する毎に第1主面3bおよび第2主面3cへの入射角が小さくなる。
具体的には、例えば導光体3を構成するアクリル樹脂の屈折率が1.5、空気の屈折率を1.0とすると、導光体3の第1主面3b(光射出面)における臨界角、すなわち導光体3を構成するアクリル樹脂と空気との界面における臨界角は、Snellの法則から42°程度となる。導光体3に入射した直後の光が第1主面3bに入射したとき、第1主面3bへの光の入射角が臨界角である42°よりも大きい間は臨界角条件を満たすため、光は第1主面3bで全反射する。その後、光が第1主面3bと第2主面3cとの間で反射を繰り返し、第1主面3bへの光の入射角が臨界角である42°よりも小さくなった時点で臨界角条件を破り、光は外部空間に射出される。なお、第2主面3cに到達した光は、入射角が臨界角より小さくなったとしても、反射ミラー5により反射される。
すなわち、光は、第1主面3bへの入射角が臨界角よりも大きい間は導光体3の内部に閉じ込められ、第1主面3bへの入射角が臨界角よりも小さくなった直後から順次射出される。そのため、第1主面3bから射出される光の射出角は略一定に揃う。光は第1主面3bから射出する際に屈折するため、第1主面3bへの入射角が42°程度の光は、射出角が概ね水平に近い光となって射出される。このように、光の伝播方向Zに平行、かつ導光体3の光射出面3bに垂直な平面(yz平面)内で見たとき、光は、導光体3に入射した時点ではx軸方向には高い指向性を持つものの、y軸方向には指向性を持っていない。ところが、光は、導光体3で光路(進行方向)が折り曲げられるため、導光体3の第1主面3bから射出するときには、z軸方向に高い指向性を持つ。このようにして、本実施形態によれば、二軸指向性に優れた面光源装置を実現することができる。
上述の例で言えば、導光体3から射出されるときの光は、概ね水平に近い方向に射出される。したがって、プリズムシート4を用いて、導光体3から射出された光を導光体3の第1主面3bの法線方向に近い方向に立ち上げる。具体的には、先端角θ1が40°程度のプリズム構造体7を有するプリズムシート4を用い、光を、プリズム構造体7の第1面7aから入射させ、第2面7bで反射させることで、導光体3の第1主面3bに対して略垂直な方向に立ち上げることができる。
本実施形態の面光源装置1によれば、第1実施形態の光源装置2を用いたことにより、光の取り出し効率が高く、高い指向性を維持しつつ照度分布の均一性に優れた面光源装置を実現できる。
(第1変形例)
上記実施形態では、楔状の導光体3を備えた光源装置の例を挙げたが、この構成に代えて、図23に示す光源装置を用いてもよい。
本変形例の面光源装置104の導光体105は、図23に示すように、第1主面105b(光射出面)と対向する第2主面105cに複数のプリズム構造体106が形成されている。各プリズム構造体106は、光の伝播方向Zと直交する方向(x軸方向)に延在している。yz平面で切断した断面におけるプリズム構造体106の断面形状は直角三角形状である。プリズム構造体106は、導光体105の第1主面105bに対して直交する第1面106aと、第1面106aに対して所定の先端角をなす第2面106bと、を有している。第2面106bは、導光体105の内部を伝播する光を反射させる反射面として機能する。
すなわち、上記実施形態の楔状の導光体3が連続した一つの反射面を有するのに対して、本変形例の導光体105は分割された複数の反射面を有する。したがって、本変形例の導光体105も、楔状の導光体3と同様の作用が得られる。これにより、導光体105は、射出光にz軸方向の高い指向性を与えることができる。
その他の導光体の形態としては、例えば、平行平板からなる導光体の上面に、光取り出し用の逆台形状のプリズム構造体を光の伝播方向に複数配置したもの、などを用いることもできる。
(第2変形例)
上記実施形態の面光源装置においては、LED8が主シリンドリカルレンズ10に対して光学接着剤等を用いて固定されていた。これに対し、本変形例の面光源装置108においては、図24に示すように、LED8が導光体3に設けられた位置合わせ部に固定されている。位置合わせ部は、導光体3に形成された溝3fである。LED8の上部が溝3fの内側に圧入されることにより、LED8の発光面8aが主凹面ミラー9および副凹面ミラー11の焦点近傍に位置するように固定される。
本変形例の面光源装置108の場合、LED8が導光体3に形成された溝3fに固定されるため、LED8を所定の位置に精度良く配置することができる。
なお、LED8の位置合わせ部は、溝3fに限らず、例えばLED8を両側から挟み込む形で固定する突起であってもよい。さらに、主シリンドリカルレンズ10もしくは副シリンドリカルレンズ12を固定するための枠部材が位置合わせ部の周囲に設けられていてもよい。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について、図25を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第4実施形態と同様であり、光源装置のLED、副凹面ミラー等の数および配置が第4実施形態と異なる。
よって、本実施形態では、面光源装置の全体構成に関する説明は省略する。
図25は、本実施形態の面光源装置の斜視図である。
図25において、第4実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態の面光源装置は、1個の光源装置につき、1個のLEDが導光体3の反射ミラー5が設けられた側に配置されていた。これに対して、本実施形態の面光源装置57は、図25に示すように、1個の光源装置58につき、2個のLED8が導光体3の第1主面3bの側と反射ミラー5が設けられた側との双方に配置されている。すなわち、本実施形態においては、2個のLED8が導光体3を挟んで両側に1つずつ設けられている。
同様に、2組の副シリンドリカルレンズ12および副凹面ミラー11が導光体3の第1主面3bの側と反射ミラー5が設けられた側との双方に配置されている。 なお、LED8の配置数は片側1個に限らず、2個以上であってもよい。また、LED8の配置構成は、導光体3を挟んで両側に同じ数ずつ配置することに限らず、両側に異なる数で配置してもよい。
本実施形態の面光源装置57においても、光の取り出し効率が向上する、高い指向性を維持しつつ照度分布の均一化が図れる、といった第4実施形態と同様の効果が得られる。
さらに本実施形態の場合、光源装置58に2個のLED8が備えられているため、導光体3により多くの光を入射させることができる。よって、輝度が高い面光源装置57を提供することができる。さらに、2個のLED8が導光体3を挟んで両側に設けられているので、主シリンドリカルレンズ10の光射出面10bから射出されて導光体3の光入射面3aから導光体3に入射する光の角度分布が均一になる。
[第6実施形態]
以下、本発明の第6実施形態について、図26、図27を用いて説明する。
本実施形態の面光源装置の基本構成は第4実施形態と同様であり、異方性散乱シートを付加した点が第4実施形態と異なる。
よって、本実施形態では、面光源装置の全体構成に関する説明は省略する。
図26は、本実施形態の面光源装置の断面図である。図27は、本実施形態の面光源装置の作用を説明するための図である。
図26、図27において、第4実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の面光源装置60は、図26に示すように、主シリンドリカルレンズ10の光射出面10bと導光体3の光入射面3aとの間に異方性散乱シート62が設けられている。異方性散乱シート62は、主シリンドリカルレンズ10や導光体3から離れて配置されていてもよいし、主シリンドリカルレンズ10や導光体3に密着して配置されていてもよい。さらに、異方性散乱シート62が主シリンドリカルレンズ10や導光体3に密着している場合、異方性散乱シート62は、光学接着剤を介して主シリンドリカルレンズ10や導光体3に固定されていてもよいし、主シリンドリカルレンズ10と導光体3との間に挟持されているだけでもよい。
異方性散乱シート62は、例えば表面に複数の凹凸構造が非周期的に形成された部材である。個々の凹凸は、一つの軸方向に延伸しており、面内で互いに直交する2つの軸方向での凹凸の平均ピッチが異なるように形成されている。異方性散乱シート62は、このような構成により、互いに直交する2つの軸方向における散乱光の半値全幅が例えば30°と1°というように、互いに直交する2つの軸方向で異なる散乱性を有する。
異方性散乱シート62としては、例えばルミニット社製の光拡散制御フィルム(商品名:LSD)等を用いることができる。互いに直交する2つの軸方向における散乱光の半値全幅が40°と0.2°の光拡散制御フィルムが市販されている。もしくは、表面に凹凸形状を有するものに代えて、アスペクト比が5〜500程度の粒子を連続層中に分散させた光散乱フィルムを用いることができる。
本実施形態において、異方性散乱シート62は、散乱性が高い軸方向が主シリンドリカルレンズ10の厚み方向(y軸方向)に略一致するように配置されている。すなわち、光源装置61から射出される光の指向性が低い軸方向と、異方性散乱シート62の散乱性が高い軸方向と、が概ね一致している。
本実施形態の面光源装置60においても、光の取り出し効率が向上する、高い指向性を維持しつつ照度分布の均一化が図れる、といった第4実施形態と同様の効果が得られる。
第1実施形態で述べたように、光源装置から射出される光は、x軸方向に高い指向性を持つ一方、y軸方向には離散的な角度分布を持つ。光源装置から射出される光を例えば光射出面からz軸方向に所定の距離離れた位置で見ると、y軸方向において射出光の照度分布が離散的になる。その結果、照度が高い地点と照度が低い地点とがy軸方向に沿って交互に現れ、照度の不均一性が顕著になる。
これに対し、本実施形態の面光源装置60は、図27に示すように、y軸方向に高い散乱性を有する異方性散乱シート62を光源装置61と導光体3との間に備えているため、異方性散乱シート62を透過した光がy軸方向に散乱される。その結果、照度分布の照度が低い部分が光の散乱によって補間され、y軸方向の照度分布が均一化される。一方、異方性散乱シート62のx軸方向の散乱性は低いため、光源装置61から射出された光のx軸方向の高い指向性は維持される。
[第7実施形態]
以下、本発明の第7実施形態について、図28を用いて説明する。
第7、第8実施形態では、上記実施形態の面光源装置を備えた表示装置の一例を示す。本実施形態は、第6実施形態の面光源装置をバックライトとして備えた液晶表示装置の一例である。
図28は、本実施形態の液晶表示装置を示す断面図である。
図28において、第6実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の液晶表示装置68は、図28に示すように、第6実施形態の面光源装置101からなるバックライト69(面光源装置)と、第1偏光板70と、液晶パネル71と、第2偏光板72と、視野角拡大フィルム73と、を備えている。なお、図28では、液晶パネル71を模式的に1枚の板状に図示している。観察者は、視野角拡大フィルム73が配置された図28の液晶表示装置68の上側から表示を見ることになる。よって、以下の説明では、視野角拡大フィルム73が配置された側を視認側と称し、バックライト69が配置された側を背面側と称する。
本実施形態の液晶表示装置68においては、バックライト69から射出された光を液晶パネル71で変調し、変調した光によって所定の画像や文字等を表示する。また、液晶パネル71から射出された光が視野角拡大フィルム73を透過すると、射出光の角度分布が視野角拡大フィルム73に入射する前よりも広がった状態となって光が視野角拡大フィルム73から射出される。これにより、観察者は広い視野角を持って表示を視認できる。
液晶パネル71としては、例えばアクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルを用いることができる。ただし、アクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルに限らず、例えば半透過型(透過・反射兼用型)液晶パネル、各画素がスイッチング用薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)を備えていない単純マトリクス方式の液晶パネルであっても良い。液晶パネル71には周知の一般的な液晶パネルを用いることができるため、詳細な構成の説明は省略する。
液晶表示装置68の視認側には、視野角拡大フィルム73が配置されている。視野角拡大フィルム73は、基材74と、基材74の一面(視認側と反対側の面)に形成された複数の光拡散部75と、基材74の一面に形成された黒色層76(光吸収層)と、から構成されている。視野角拡大フィルム73は、光拡散部75が設けられた側を第2偏光板72に向け、基材74の側を視認側に向けた姿勢で第2偏光板72上に配置されている。
基材74には、例えばトリアセチルセルロース(TAC)フィルム等の透明樹脂製の基材が好ましく用いられる。光拡散部75は、例えばアクリル樹脂やエポキシ樹脂等の光透過性および感光性を有する有機材料で構成されている。光拡散部75は、水平断面(xz断面)の形状が円形であり、光射出端面となる基材74側の面の面積が小さく、光入射端面となる基材74と反対側の面の面積が大きく、基材74側から基材74と反対側に向けて水平断面の面積が徐々に大きくなっている。すなわち、光拡散部75は、基材74側から見たとき、いわゆる逆テーパ状の円錐台状の形状を有している。光拡散部75は、視野角拡大フィルム73において光の透過に寄与する部分である。すなわち、光拡散部75に入射した光は、光拡散部75のテーパ状の側面で全反射しつつ、光拡散部75の内部に略閉じこめられた状態で導光し、全方位に拡散した状態で射出される。
黒色層76は、基材74の光拡散部75が形成された側の面のうち、複数の光拡散部75の形成領域以外の領域に形成されている。黒色層76は、一例として、ブラックレジスト等の光吸収性および感光性を有する有機材料で構成されている。
例えば画面の正面方向、すなわち液晶パネルを垂直に透過する光を基準として、液晶表示装置の画質の調整を行った場合、指向性を持たない従来のバックライトを用いた液晶表示装置では、画面を正面方向から見たときと斜め方向から見たときとで色ずれが生じてしまう。これに対して、本実施形態の液晶表示装置68では、二軸方向、すなわちx軸方向とz軸方向との双方に高い指向性を有する第6実施形態の面光源装置101からなるバックライト69を用いている。これにより、液晶パネル71において色変化が少ない角度範囲のみを光が透過する。その後、視野角拡大フィルム73で光が全ての方位に拡散するため、観察者は、どの方向から見ても色ずれの少ない高画質の映像を見ることができる。
[第8実施形態]
以下、本発明の第8実施形態について、図29を用いて説明する。
本実施形態は、第6実施形態の面光源装置をバックライトとして備えた蛍光励起型の液晶表示装置の一例である。
本実施形態の液晶表示装置78は、図29に示すように、第6実施形態の面光源装置101からなるバックライト69(面光源装置)と、液晶素子79、発光素子80と、を備えている。本実施形態の液晶表示装置78は、赤色光による表示を行う赤色用サブピクセル81R、緑色光による表示を行う緑色用サブピクセル81G、青色光による表示を行う青色用サブピクセル81Bが隣接して配置されており、これら3つのサブピクセル81R,81G,81Bにより表示を構成する最小単位である1つのピクセルが構成されている。
バックライト69は、発光素子80の蛍光体層82R,82G,82Bを励起させる励起光L1を射出する。本実施形態のバックライト69は、励起光L1として紫外光や青色光を射出する。液晶素子79は、バックライト69から射出された励起光L1の透過率を上記のサブピクセル81R,81G,81B毎に変調する。発光素子80には、液晶素子79により変調された励起光L1が入射され、蛍光体層82R,82G,82Bが励起されて発光した光が外部に射出される。したがって、本実施形態では、図29に示す液晶表示装置78の上方側が、観察者が表示を見る視認側となる。
液晶素子79は、第1透明基板83と第2透明基板84との間に液晶層85が挟持された構成となっている。本実施形態の場合、観察者から見て前面側に位置する第2透明基板84は、発光素子80の基板を兼ねている。第1透明基板83の内面(液晶層85側の面)には、サブピクセル毎に第1透明電極86が形成され、第1透明電極86を覆うように配向膜(図示略)が形成されている。第1透明基板83の外面(液晶層85側と反対側の面)には第1偏光板87が設けられている。第1透明基板83には、例えばガラス、石英、プラスチック等からなる励起光を透過し得る基板を用いることができる。第1透明電極86には、例えばインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと略記する)等の透明導電性材料が用いられる。第1偏光板87には、従来一般の外付けの偏光板を用いることができる。
一方、第2透明基板84の内面(液晶層85側の面)には、蛍光体層82、第1光吸収層88が基板側からこの順に積層されている。蛍光体層82を構成する蛍光体材料は、サブピクセル毎に発光波長帯域が異なっている。バックライト69からの励起光が紫外光である場合、赤色用サブピクセル81Rには紫外光を吸収して赤色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82Rが設けられる。同様に、緑色用サブピクセル81Gには紫外光を吸収して緑色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82Gが設けられる。青色用サブピクセル81Bには紫外光を吸収して青色光を発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82Bが設けられる。
もしくは、バックライト69からの励起光が青色光である場合には、赤色用サブピクセル81R、緑色用サブピクセル81Gには青色光を吸収して赤色光、緑色光をそれぞれ発光する蛍光体材料からなる蛍光体層82R,82Gが設けられる。青色用サブピクセル81Bには、蛍光体層に代えて、励起光である青色光を波長変換することなく拡散させて外部に射出させる光拡散層が設けられる。さらに、第2透明基板84の内面には、第1光吸収層88を覆うように第2偏光板89が形成され、第2偏光板89の表面に第2透明電極90、配向膜(図示略)が積層されている。第2偏光板89は、液晶素子79の製造過程で塗布技術等を用いて作り込まれる偏光板であり、いわゆるイン・セル偏光板である。第2透明電極90には、第1透明電極86と同様、ITO等の透明導電性材料が用いられる。
第2透明基板84の外面側には第2光吸収層91が形成されている。第2透明基板84の内面に設けられた第1光吸収層88は、バックライト69からの励起光L1の漏れによるコントラスト低下を抑制するためのものである。第2透明基板84の外面に設けられた第2光吸収層91は、外光によるコントラスト低下を抑制するためのものである。
第7実施形態で述べた通り、通常の液晶表示装置は、斜め方向から見たときに色ずれが生じる。これに対して、本実施形態の蛍光励起型の液晶表示装置78は、二軸方向に高い指向性を有する、紫外光もしくは青色光を射出する面光源装置をバックライト69として用い、紫外光もしくは青色光を蛍光体層82で色変換する。このとき、各色の光が蛍光体層82から等方的に射出されるため、観察者は、どの方向から見ても色ずれの少ない高画質の映像を見ることができる。
[表示装置の構成例]
以下、表示装置の一構成例について、図30を用いて説明する。
図30は、表示装置の一構成例である液晶表示装置の概略構成を示す正面図である。
本構成例の液晶テレビジョン93は、図30に示すように、表示画面として上記第7実施形態の液晶表示装置68、もしくは第8実施形態の液晶表示装置78を備えている。観察者側(図30の手前側)には液晶パネルが配置され、観察者と反対側(図30の奥側)にはバックライト(面光源装置)が配置されている。
本構成例の液晶テレビジョン93は、上記実施形態の液晶表示装置68,78を備えているため、高画質の表示が可能な液晶テレビジョンとなる。
[第9実施形態]
以下、本発明の第9実施形態について、図31を用いて説明する。
第9実施形態では、第6実施形態で用いた光源装置を備えた照明装置の一例を示す。
図31は、本実施形態の照明装置を示す斜視図である。
図31において、第6実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の照明装置95は、図31に示すように、第6実施形態の光源装置61からなる光源部96が3列並んだ構成を有している。なお、光源部96の列数は3列に限ることはなく、また、1列であっても良い。
本実施形態の照明装置95は、異方性散乱シート62を備えた第6実施形態の光源装置61からなる光源部96を備えているため、光源部96が並ぶ方向(x軸方向)に高い指向性を有する一方、それと直交する方向(y軸方向)には指向性を持たず、光Lの拡散角度が大きく、かつ、照度が均一化される。その結果、本実施形態の照明装置95によれば、光源部96が並ぶ方向(x軸方向)に狭く、それと直交する方向(y軸方向)に広い領域を均一に照明することができる。また、光の取り出し効率が高いため、オフィス等で省エネルギー効果の高い照明装置として好適である。
[第10実施形態]
以下、本発明の第10実施形態について、図32を用いて説明する。
第10実施形態では、第6実施形態の面光源装置を備えた照明装置の一例を示す。
図32は、本実施形態の照明装置を示す断面図である。
図32において、第6実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の照明装置97は、図32に示すように、第4実施形態の面光源装置1を備えている。よって、本実施形態の照明装置97は、二軸指向性を有し、かつ、照度が均一化される。その結果、本実施形態の照明装置97によれば、照明光を狭い領域に集光させ、その領域を均一に照明することができる。本実施形態の照明装置97を例えばホールの天井付近に設置すれば、照明装置97から下方に向けて指向性の高い光が照射されるため、例えばスポットライトとして好適に用いることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態においては、主凹面ミラーおよび副凹面ミラーの形状は放物面であると述べた。これに対し、上記実施形態で用いることが可能な主凹面ミラーおよび副凹面ミラーの形状は、必ずしも放物面に限ることなく、放物面を含む概念として円錐曲面であれば良い。円錐曲面の頂点を通る断面の形状を示す曲線は二次曲線と呼ばれる。二次曲線は、円錐を任意の平面で切り取った断面から得られる曲線である。凹面ミラーの径方向の座標をρ、凹面ミラーの中心軸方向の座標をz、コーニック係数をkとすると、二次曲線を下記の(1)式、(2)式で表すことができる。
Figure 2015038813
Figure 2015038813
(1)式、(2)式におけるコーニック係数kの値によって二次曲線の形状は変化する。二次曲線は、例えばk=0のときに円となり、k=−0.25のときに楕円曲線となり、k=−1のときに放物線となり、k=−2のときに双曲線となる。上記の実施形態では、これらの二次曲線をxz平面における断面形状とする凹面ミラーを用いることができる。なお、第1実施形態で述べたように、LEDからの光が到達する領域が少なくとも円錐曲面であれば良いので、LEDからの光が到達しない領域は例えば平坦な面であっても良い。
その他、上記実施形態で例示した光源装置、および面光源装置を構成する各部材の形状、数、配置、材質等に関しては、上記実施形態に限ることなく、適宜変更が可能である。
本発明は、液晶表示装置などの各種表示装置、もしくはこれらの表示装置に用いられる光源装置および面光源装置、もしくは各種照明装置に利用可能である。
1,57,60,101,104,108…面光源装置、2,17,24,29,36,39,41,46,51,58,61…光源装置、3,102,105…導光体、3f…溝(位置合わせ部)、4…プリズムシート(方向変更用部材)、8…LED(発光素子)、9,31,52…主凹面ミラー、10,55…主シリンドリカルレンズ(平凸レンズ)、11,18,25,33,42,47…副凹面ミラー、12,21,26,43,48…副シリンドリカルレンズ(平凸レンズ)、13,19…第1の副凹面ミラー、14,20…第2の副凹面ミラー、53…第1の主凹面ミラー、54…第2の主凹面ミラー、68,78…液晶表示装置(表示装置)、69…バックライト(面光源装置)、95,97…照明装置、106…プリズム構造体、FP,FP1,FP2…主凹面ミラーの焦点、FR,FR1,FR2…副凹面ミラーの焦点、S…LEDの位置。

Claims (27)

  1. 発光素子と、
    前記発光素子の発光面に対向して配置され、前記発光素子から射出された光を反射させる主凹面ミラーと、
    前記発光素子の発光面と反対側の面に対向して配置され、前記発光素子から射出されて前記主凹面ミラーで反射した光の一部を反射させる副凹面ミラーと、を備え、
    前記主凹面ミラーを一つの仮想平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、
    前記副凹面ミラーを前記仮想平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、
    前記主凹面ミラーの焦点の位置、前記副凹面ミラーの焦点の位置、および前記発光素子の位置の3つのうち、少なくとも1つが他と異なることを特徴とする光源装置。
  2. 前記仮想平面の法線方向における前記主凹面ミラーの寸法が、前記仮想平面の法線方向における前記発光素子の寸法および前記副凹面ミラーの寸法よりも小さく、
    前記主凹面ミラーで反射した光を、前記主凹面ミラーの開口のうち、前記発光素子が配置されていない側の領域から外部に射出させることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記発光素子の位置が、前記主凹面ミラーの焦点の位置と一致し、前記副凹面ミラーの焦点の位置と異なることを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。
  4. 前記副凹面ミラーの焦点の位置が、前記発光素子の位置および前記主凹面ミラーの焦点の位置に対して、前記仮想平面と平行、かつ前記主凹面ミラーの光軸と垂直な第1の方向にずれていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記副凹面ミラーが、前記主凹面ミラーで反射した光のうち、前記第1の方向における一方の側に入射する光を反射させる第1の副凹面ミラーと、前記第1の方向における他方の側に入射する光を反射させる第2の副凹面ミラーと、を備え、
    前記第1の副凹面ミラーを前記仮想平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、
    前記第2の副凹面ミラーを前記仮想平面で切断したときの断面形状が、焦点を有する曲線形状を少なくとも一部に有し、
    前記第1の副凹面ミラーの焦点の位置と前記第2の副凹面ミラーの焦点の位置とが互いに異なることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  6. 前記発光素子の位置および前記主凹面ミラーの焦点の位置に対して、前記第1の副凹面ミラーの焦点の位置は前記第1の副凹面ミラーが配置された側に位置し、前記第2の副凹面ミラーの焦点の位置は前記第2の副凹面ミラーが配置された側に位置していることを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記発光素子の位置および前記主凹面ミラーの焦点の位置に対して、前記第1の副凹面ミラーの焦点の位置は前記第2の副凹面ミラーが配置された側に位置し、前記第2の副凹面ミラーの焦点の位置は前記第1の副凹面ミラーが配置された側に位置していることを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  8. 前記副凹面ミラーの焦点の位置が、前記発光素子の位置および前記主凹面ミラーの焦点の位置に対して、前記仮想平面と平行、かつ前記主凹面ミラーの光軸と平行な第2の方向にずれていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  9. 前記主凹面ミラーの焦点の位置が、前記副凹面ミラーの焦点の位置と一致し、前記発光素子の位置と異なることを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。
  10. 前記主凹面ミラーの窪みに配置された凸レンズを備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の光源装置。
  11. 前記主凹面ミラーの窪みに空気が存在していることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の光源装置。
  12. 前記副凹面ミラーの窪みに配置された凸レンズを備えたことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の光源装置。
  13. 前記副凹面ミラーの窪みに空気が存在していることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の光源装置。
  14. 前記主凹面ミラーの窪みに配置された平凸レンズと、前記副凹面ミラーの窪みに配置された平凸レンズと、を備え、
    前記主凹面ミラー側の平凸レンズの平坦面と前記副凹面ミラー側の平凸レンズの平坦面とが光学接着剤を介して接合されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の光源装置。
  15. 前記発光素子が発光ダイオードであることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載の光源装置。
  16. 前記曲線形状が概ね放物線であることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一項に記載の光源装置。
  17. 前記主凹面ミラーおよび前記副凹面ミラーが金属膜もしくは誘電体多層膜からなることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか一項に記載の光源装置。
  18. 前記発光素子が、前記仮想平面の法線方向に配置された複数の発光素子からなり、
    前記副凹面ミラーが、前記仮想平面の法線方向に配置された、前記発光素子と同数の副凹面ミラーからなることを特徴とする請求項1ないし17のいずれか一項に記載の光源装置。
  19. 請求項1ないし18のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光を端面から入射させ、内部で伝播させる間に主面から射出させる導光体と、を備えたことを特徴とする面光源装置。
  20. 前記導光体が、光の伝播方向において前記主面に対して所定の傾斜角をなす反射面を有することを特徴とする請求項19に記載の面光源装置。
  21. 前記導光体が、前記端面に近い側から遠い側に向けて厚みが薄くなる楔形状であり、前記主面と対向する面全体が前記反射面であることを特徴とする請求項20に記載の面光源装置。
  22. 前記導光体が、前記主面と対向する面に複数のプリズム構造体を有し、前記プリズム構造体の一つの傾斜面が前記反射面であることを特徴とする請求項20に記載の面光源装置。
  23. 前記導光体が、前記導光体に対して前記発光素子を位置合わせするための位置合わせ部を有することを特徴とする請求項19ないし22のいずれか一項に記載の面光源装置。
  24. 前記導光体の主面から射出された光の進行方向を、前記主面の法線により近い方向に変更する方向変更用部材が備えられたことを特徴とする請求項19ないし23のいずれか一項に記載の面光源装置。
  25. 請求項19ないし24のいずれか一項に記載の面光源装置と、前記面光源装置から射出される光により表示を行う表示素子と、を備えたことを特徴とする表示装置。
  26. 請求項1ないし18のいずれか一項に記載の光源装置を備えたことを特徴とする照明装置。
  27. 請求項19ないし24のいずれか一項に記載の面光源装置を備えたことを特徴とする照明装置。
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