JP2015038436A - 小型荷重センサユニット - Google Patents

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    • G01L1/2206Special supports with preselected places to mount the resistance strain gauges; Mounting of supports

Abstract

【課題】小型・軽量で容易に装置に組み込むことができ、荷重の変動に対して良好な応答性を備えるとともに一定以上の荷重が負荷された場合でも荷重を検出する部位の破損を防止する機構によって高い信頼性を備えた小型荷重センサユニットを提供する。
【解決手段】本発明に関わる小型荷重センサユニット1は、押圧力が加わる押圧部材2と、押圧部材2に第1固定部材n5で固定される起歪体7と、起歪体7に設けられ、押圧力が加わった場合に起歪体7とともに変形し、その変形量から押圧力の大きさを測定するためのひずみ計測部8と、ひずみ計測部8の出力を増幅する増幅手段と、押圧部材2の略中央部に加わる押圧力が所定の閾値以下になるように規制する第一の規制手段n9と、押圧部材2の端部に過負荷の押圧力が加わった場合に押圧部材2の一部が当接し、押圧部材2の所定量以上の移動を阻止して規制する第二の規制手段9とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、荷重の大きさを検出する小型荷重センサユニットにおいて、小型・軽量で容易に装置に組み込むことができ、荷重の変動に対して良好な応答性を備えるとともに一定以上の荷重が負荷された場合でも荷重を検出する部位の破損を防止する機構によって高い信頼性を備えた小型荷重センサユニットに関する。
特許文献1には、荷重の大きさに応じて変形する起歪体とひずみ計測部とを備え、荷重の大きさに応じて起歪体の変位量を制限する機構を設けることによって起歪体とひずみ計測部とを破損、等から防ぐ手段について、複数紹介されている。例えば、載せ皿に載せられた物体の荷重を軽量する秤において、載せ皿の持ち上げや、過荷重や落下といった規定重量以上の想定外の応力が起歪体に加わった際に、起歪体の変形を防止するストッパー機構を設ける特許文献1は、起歪体と載せ皿を連結する皿受け板と、起歪体とベース部を連結する起歪体ホルダーからなり、皿受け板の一部と起歪体ホルダーの一部が嵌め込まれていて、規定以上の応力が加わった場合には、その嵌め込まれた部分が接触するストッパー機構を採用することで、それ以上起歪体が変形することがない構造となっている。
また、特許文献2は、流体の流量を計測する流量センサとして、オリフィスを介した2つのダイヤフラムそれぞれが受ける流体の圧力変動によって生じる変位を荷重差センサで検知する際に、ダイヤフラムが受ける流体の圧力変動によって生ずる変位量が一定以上の大きさにならないようにダイヤフラム、または荷重差センサに対して変位制限部材を設けることを特徴としている。
特開2002−54984号公報 特開2003−337053号公報
しかしながら、秤による重量の計測や流量センサによる流量の計測をする際に、装置、および計測する対象物に合わせた起歪体、またはダイヤフラムの設計、および起歪体、またはダイヤフラムの変位量の制限方法をその都度設計し、それぞれ独特な構造の小型荷重センサユニットとすることは、小型荷重センサユニットとそれを組込んだ装置の評価に時間がかかり、より短い期間での装置開発、およびより早期の製造販売を実現することが困難であった。荷重を感受する方法に応じてその都度、起歪体の設計を行うことで実験、または評価等に多くの時間を割くことを要求されることも負担となっていた。
加えて、起歪体、またはダイヤフラムの変位をひずみ計測部で検知する際に、分解能の高い荷重、または流量の微差圧を計測することが求められた場合は、センサ(ひずみ計測部)の感度を上げなければならず、起歪体、またはダイヤフラムの厚みを薄くして変位量を増やすとともに破損防止機構の調整などの設計変更を余儀なくされることになる。さらに加えて、荷重、または流量の大きさに応じた起歪体、またはダイヤフラムの変位量に追従するひずみ計測部の選定や設計などといった負担の問題があった。
本発明は上記実状に鑑み、小型・軽量で容易に装置に組み込むことができ、荷重の変動に対して良好な応答性を備えるとともに一定以上の荷重が負荷された場合でも荷重を検出する部位の破損を防止する機構によって高い信頼性を備えた小型荷重センサユニットの提供を課題とする。
上記課題を達成すべく、第1の本発明に関わる小型荷重センサユニットは、押圧力が加わる押圧部材と、前記押圧部材に第1固定部材で固定される起歪体と、前記起歪体に設けられ、前記押圧力が加わった場合に前記起歪体とともに変形し、その変形量から前記押圧力の大きさを測定するためのひずみ計測部と、前記ひずみ計測部の出力を増幅させる増幅手段と、前記押圧部材の略中央部に加わる押圧力が所定の閾値以下になるように規制する第一の規制手段と、前記押圧部材の端部に過負荷の押圧力が加わった場合に前記押圧部材の一部が当接し、前記押圧部材の所定量以上の移動を阻止して規制する第二の規制手段とを備えている。
第1の本発明によれば、ひずみ計測部の出力を増幅する増幅手段と、第一の規制手段と第二の規制手段とを備えるので、荷重の変動に対して良好な応答性を備えるとともに押圧部材の中央部および端部に過負荷が加わった場合に第一の規制手段と第二の規制手段とにより過負荷を規制し、小型荷重センサユニットの損壊や破壊を防止できる。
第2の本発明に関わる小型荷重センサユニットは、第1の本発明の小型荷重センサユニットにおいて、前記第一の規制手段は、前記押圧部材との距離が位置調整され、前記所定の閾値を超える押圧力が前記押圧部材に加わった際に前記第1固定部材が当接することにより、前記押圧力を規制している。
第2の本発明によれば、第一の規制手段と押圧部材との距離が位置調整されるので、押圧部材の全ストロークの長さを調整できる。
第3の本発明に関わる小型荷重センサユニットは、第1の本発明の小型荷重センサユニットにおいて、前記第二の規制手段は、前記起歪体の前記押圧部材が配置される一方面側に設けられ、前記押圧部材の一部が当接することにより前記押圧部材の所定量以上の移動が規制されている。
第3の本発明によれば、押圧部材の一部が第二の規制手段に当接することで、押圧部材に偏荷重が加わった場合に押圧部材の所定量以上の移動を規制できる。
第4の本発明に関わる小型荷重センサユニットは、第1から第3の何れかの本発明の小型荷重センサユニットにおいて、前記起歪体は、前記押圧部材が配置される側の一方面が前記押圧部材における直線状の縁部を有する一対の第1固定部に当接して前記第1固定部材により固定され、前記ひずみ計測部は、前記第1固定部の直線状の縁部の外方であり、前記起歪体における前記直線状の縁部に略垂直な形状をもって延びる領域に設置されている。
第4の本発明によれば、起歪体は、押圧部材における直線状の縁部を有する一対の第1固定部に当接して第1固定部材により固定され、ひずみ計測部は、第1固定部の直線状の縁部の外方であり、起歪体における直線状の縁部に略垂直な形状をもって延びる領域に設置されるので、起歪体が固定端の単純曲げの状態で変形させることができる。そのため、ひずみ計測部が押圧部材に加わる押圧力を精確に計測することができる。
第5の本発明に関わる小型荷重センサユニットは、第4の本発明の小型荷重センサユニットにおいて、前記起歪体は、前記ひずみ計測部が設けられる領域の外方であって前記第1固定部の直線状の縁部に略平行な縁部をもつ第2固定部に当接して両端部が固定されている。
第5の本発明によれば、起歪体は、ひずみ計測部が設けられる領域の外方であって第1固定部の直線状の縁部に略平行な縁部をもつ第2固定部に当接して両端部が固定されるので、起歪体が固定端の単純曲げの状態で変形させることができる。そのため、ひずみ計測部が押圧部材に加わる押圧力を精確に計測することができる。
第6の本発明に関わる小型荷重センサユニットは、第5の本発明の小型荷重センサユニットにおいて、前記起歪体の両端部の一対の前記第2固定部の縁部間の距離は、前記起歪体の前記略垂直な形状をもって延びる領域の前記第2固定部が配置される方向の距離と同じか、または、小さい。
第6の本発明によれば、起歪体の両端部の一対の前記第2固定部の縁部間の距離が、ひずみ計測部が設けられる起歪体の略垂直な形状をもって延びる領域の前記第2固定部が配置される方向の距離と同じか、または、小さいので、ひずみ計測部が設けられる起歪体の領域が一様な形状で単純曲げの状態で変形できる。そのため、押圧部材に加わる押圧力を精確に計測することができる。
第7の本発明に関わる小型荷重センサユニットは、第6の本発明の小型荷重センサユニットにおいて、前記第1固定部は、前記起歪体と対向して固定される領域と同じかまたは該領域より大きな面積を有し、前記第2固定部は、前記起歪体と対向して固定される領域と同じかまたは該領域より大きな面積を有している。
第7の本発明によれば、第1固定部は、前記起歪体と対向して固定される領域と同じかまたは該領域より大きな面積を有し、前記第2固定部は、前記起歪体と対向して固定される領域と同じかまたは該領域より大きな面積を有するので、起歪体の両端部を一様な強さで固定できる。そのため、押圧部材に加わる押圧力を精確に計測することができる。
第8の本発明に関わる小型荷重センサユニットは、第1から第7のうちの何れかの本発明の小型荷重センサユニットにおいて、外装を成す上ケースおよび下ケースと、前記ひずみ計測部のための配線を有する基板とを備え、前記上ケースおよび前記下ケースおよび前記押圧部材のうちの少なくとも何れかが金属で形成され、前記基板に、前記金属で形成される部材のアースをとる配線パターンが形成され、前記金属で形成される部材と前記基板の前記アースをとる配線パターンとの間は、導体の第2固定部材を介することで、または、互いに接触することで電気的に接続されている。
第8の本発明によれば、上ケースおよび前記下ケースおよび前記押圧部材のうちの少なくとも何れかが金属で形成できる。そのため、小型荷重センサユニットの強度が高まり、小型荷重センサユニットの機械的信頼性を向上することができる。
また、金属で形成される部材と基板のアースをとる配線パターンとの間を、導体を介して導通できるので、アースの配線を別途設ける必要がない。そのため、部品コスト、組み立てコストがかからず、低コスト化が可能である。
第9の本発明に関わる小型荷重センサユニットは、第1から第8のうちの何れかの本発明の小型荷重センサユニットにおいて、前記ひずみ計測部は、ひずみゲージである。
第9の本発明によれば、ひずみゲージを用いて、押圧部材に加わる押圧力を計測できる。
本発明によれば、小型・軽量で容易に装置に組み込むことができ、荷重の変動に対して良好な応答性を備えるとともに一定以上の荷重が負荷された場合でも荷重を検出する部位の破損を防止する機構によって高い信頼性を備えた小型荷重センサユニットを実現できる。
(a)は本発明の実施形態に係る小型荷重センサユニットを上方から見た斜視図、(b)は実施形態に係る小型荷重センサユニットを下方から見た斜視図。 (a)はカバーを外した小型荷重センサユニットを上方から見た平面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図。 実施形態に係る小型荷重センサユニットの分解斜視図。 (a)はスペーサの平面図、(b)は(a)のC方向矢視図であり、(c)は(a)の右側面図。 スペーサを基板に固定した状態を示す斜視図。 (a)は起歪体を示す平面図、(b)は(a)の起歪体の右側面図。 (a)はストッパプレートを示す平面図、(b)は(a)のストッパプレートの右側面図。 (a)はロードボタンを下方から見た下面図、(b)は(a)のロードボタンのD方向矢視図、(c)は(a)のE−E線断面図。 基板にスペーサ、ロードボタンを取り付けた状態の基板アッセンブリを裏側から見た斜視図。 起歪体にロードボタンを取り付けた状態を下方から見た下面図。 (a)は起歪体の固定状態を示す起歪体を下方から見た下面図、(b)はロードボタンに押圧力が印加された場合の(a)の起歪体が受ける上下方向の荷重を太線矢印で示す概念的側面図。(なお、図11においては、起歪体7のみを実線で示し、ロードボタン2、ストッパプレート9、ひずみゲージ8、およびスペーサ6は、2点鎖線(仮想線)で示している) 起歪体とストッパプレートとスペーサとの望ましい寸法関係を示す平面図。 図2(a)のB−B線断面拡大図。 ロードボタンの中央に過負荷の押圧力が印加された場合を示す図2(a)のB−B線断面拡大図。 ロードボタンの端部に過負荷の押圧力が印加された場合を示す図2(a)のB−B線断面拡大図。 (a)はアースの配線パターンが形成された基板を示す平面図、(b)はアースの配線パターンが接続された外部接続端子が、外部のアースに接続された状態を示す概念図、(c)はアースの配線パターンが接続された外部接続端子がバッテリのマイナス側端子に接続された状態を示す概念図。 小型荷重センサユニットを輸液ポンプ装置に搭載した状態を示す斜視図。 小型荷重センサユニットをシリンジポンプ装置に搭載した状態を示す斜視図。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る小型荷重センサユニットを上方から見た斜視図であり、図1(b)は、実施形態に係る小型荷重センサユニットを下方から見た斜視図である。
図2(a)は、カバーを外して小型荷重センサユニットを上方から見た平面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図であり、図2(c)は、図2(a)のB−B線断面図である。図3は、実施形態に係る小型荷重センサユニットの分解斜視図である。
実施形態に係る小型荷重センサユニット1(図1参照)は、ロードボタン2の中央部に印加される押圧力(図1(a)の矢印α1の参照)を計測するための機器である。
そして、小型荷重センサユニット1は、ロードボタン2の中央部に印加される押圧力(図1(a)の矢印α1の参照)および端部への押圧力(図1(a)の矢印β1)が過負荷になった場合に、小型荷重センサユニット1の破損を防止するための構成を特徴とする。
小型荷重センサユニット1は、上部中央に荷重が印加されるロードボタン2が、上方に突出して後記の起歪体7により弾性的に支持されている(図2(b)、(c)参照)。ロードボタン2は、図1(a)の矢印α1のように荷重が印加されると小型荷重センサユニット1の内部側に移動し、荷重が印加されない場合にはロードボタン2は、弾性力をもって元の位置(図1(a)の位置)に位置するように支持されている。つまり、ロードボタン2は、矢印α1の荷重がなくなった場合、起歪体7の弾性により矢印α2のように元の位置に復帰する。
小型荷重センサユニット1は、外装を成す上ケースのカバー3uと下ケースのサポートプレート3sとにより覆われている。カバー3uとサポートプレート3sとは、サポートプレート3sの下側から丸子ねじn1、n2によってねじ止め(螺設)されている。具体的には、図3に示すように、サポートプレート3sの下側から丸子ねじn1、n2がサポートプレート3sの挿通孔3s1、3s1をそれぞれ挿通され、上ケースのカバー3uに螺刻される雌ねじ3u1に螺着されることで、サポートプレート3sとカバー3uとが固定されている。
カバー3uとサポートプレート3sとは、ABS(Acrylonitrile−Butadiene−Styrene)樹脂、POM(polyoxymethylene:ポリアセタール)などの樹脂で形成されている。
サポートプレート3sの中央部には、タップで雌ねじ3s3が螺刻されるボス3s2が内側に突設されている。
小型荷重センサユニット1は、4本の外部接続端子4a、4b、4c、および4dが外部に突設されている。外部接続端子4aは電源端子であり、外部接続端子4bは出力端子である。外部接続端子4cはグランド(GND)端子であり、外部接続端子4dはアースの端子である。小型荷重センサユニット1の出力は、増幅手段によって増幅され、外部接続端子4bの出力と、グランド(GND)端子の外部接続端子4cの出力の差によって得られる。
図2に示すように、小型荷重センサユニット1の内部には、配線パターンが形成される矩形状の基板5が、上ケースのカバー3uと下ケースのサポートプレート3sとの間に挟着されている。基板5は、エポキシ樹脂などを用いて成形されている。基板5の中央部には、サポートプレート3sのボス3s2を挿通させるための取り付け挿通孔5a(図3参照)が形成されている。
基板5には、あらかじめ形成されたパターン上に、増幅手段であるオペアンプ、抵抗、およびコンデンサー、等(図示せず)が実装されている。そして基板5を介して起歪体7に実装される後記のひずみゲージ8と、4本の外部接続端子4a、4b、4c、および4dとが電気的に接続されている。
<スペーサ6>
図4(a)は、スペーサの平面図であり、図4(b)は、図4(a)のC方向矢視図であり、図4(c)は、図4(a)の右側面図である。
スペーサ6は、例えばステンレス鋼(SUS)、アルミニウムなどの金属を用いて、長形の直方体の形状に形成されている。スペーサ6には、4つの雌ねじ6a、6b、6c、6dが螺刻されている。雌ねじ6a、6cは、タップにより下方から螺刻され、雌ねじ6b、6dは、タップにより上方から螺刻されている。
スペーサ6は、図3に示すように、丸小ねじn3を、基板5の下方から基板5の挿通孔5s1を挿通させ、スペーサ6の雌ねじ6a、6cに螺着する。これにより、図5に示すように、一対のスペーサ6が基板5上に固定されている。図5は、スペーサ6を基板5に固定した状態を示す斜視図である。
図3に示すように、基板5上に固定されるスペーサ6には、起歪体7とストッパプレート9とを重ねて、丸小ねじn4を雌ねじ6b、6dに螺着することで、起歪体7とストッパプレート9とが固定されている。
<起歪体7>
図6(a)は、起歪体を示す平面図であり、図6(b)は、図6(a)の起歪体の右側面図である。
起歪体7は、ステンレス鋼板などの金属を用いて、略H字様にプレス成形される薄板である。
起歪体7は、中央部に幅が細い細幅部7aが形成され、細幅部7aの端部に連続して拡幅される拡幅部7b、7cが両端部に形成されている。
起歪体7の細幅部7aの中央部には、起歪体7がロードボタン2に固定される際に丸子ねじn5が挿通される挿通孔7a1が穿孔(開口)されている。
また、起歪体7の細幅部7aの両側部には、ロードボタン2に押圧力(図1の矢印α1)が印加され、起歪体7が変形した際に起歪体7の変形量を計測するひずみゲージ8(図6(a)の2点鎖線の箇所)が実装されている。
起歪体7の拡幅部7bには、スペーサ6に固定される際に、丸子ねじn4(図3参照)が挿通される挿通孔7b1、7b2がプレス加工されている。
同様に、起歪体7の拡幅部7cには、スペーサ6に固定される際に、丸子ねじn4が上方から挿通される挿通孔7c1、7c2がプレス加工されている。
<ストッパプレート9>
図7(a)は、ストッパプレートを示す平面図であり、図7(b)は、図7(a)のストッパプレートの右側面図である。
ストッパプレート9は、ロードボタン2の端部に過負荷の押圧力が印加された場合にストッパとなる部材である。
ストッパプレート9は、ステンレス鋼板(SUS)などを用いて、中央にロードボタン2の一部が配置されるための開口9aを有する矩形状に形成される薄板である。
ストッパプレート9の4つの角部には、ねじn4(図3参照)が挿通される挿通孔9b1、9b2、9b3、9b4がプレス加工されている。
<ロードボタン2の起歪体7への取り付け>
図2(b)に示すように、スペーサ6、6にストッパプレート9とともに固定される起歪体7には、ロードボタン2が固定されている。
図8(a)は、ロードボタン2を下方(図1(a)のロードボタン2の下側)から見た下面図であり、図8(b)は、図8(a)のロードボタン2のD方向矢視図であり、図8(c)は、図8(a)のE−E線断面図である。
ロードボタン2は、短円柱様の形状を有して、ABS(Acrylonitrile−Butadiene−Styrene)樹脂、POM(polyoxymethylene:ポリアセタール)などの樹脂を用いて成形されている。
ロードボタン2は、押圧力(図1(a)の矢印α1、矢印β1参照)が印加される上面2a1を有する円柱状部2aと、起歪体7が固定される直方体形状の直方体ボス部2bとを有している。
ロードボタン2の円柱状部2aの下部には、丸小ねじn4のねじ頭n4aとの接触を回避するための凹形状の逃げ部2a2が4箇所形成されている。
ロードボタン2の直方体ボス部2bは、円柱状部2aより小さい径の円柱部2b2が平行な端縁2b1,2b1をもって切断されたような形状を有して形成されている。直方体ボス部2bの下面2b3には、起歪体7を丸小ねじn5で固定するための雌ねじ2b4がタップで螺刻されている。
ロードボタン2を起歪体7に取り付けるに際しては、ロードボタン2の直方体ボス部2bの下面2b3に、起歪体7の細幅部7aのひずみゲージ8、8の間の取り付け部7a2(図6(a)参照)を略垂直(垂直またはほぼ垂直)に合わせる。
そして、丸小ねじn5を起歪体7の細幅部7aの挿通孔7a1(図6(a)参照)を挿通させ、ロードボタン2の直方体ボス部2bの雌ねじ2b4に螺着することで、ロードボタン2を起歪体7に取り付ける。
図9は、基板5にスペーサ6、6、ロードボタン2を取り付けた基板アッセンブリ5Aを裏側から見た斜視図である。
基板アッセンブリ5Aを表返して、図3に示すように、上下から上ケースのカバー3uと下ケースのサポートプレート3sとを被せ、丸小ねじn1、n2をサポートプレート3sの下方側から、サポートプレート3sの挿通孔3s1をそれぞれ挿通させ、カバー3uの雌ねじ3u1に螺着して、図1(a)の小型荷重センサユニット1が構成されている。
そして、図2(b)に示すように、接着剤をねじ部n9bに付着した止めねじn9を、サポートプレート3sの下方から、サポートプレート3sのボス3s2の雌ねじ3s3に螺着して、ロードボタン2の全ストロークである止めねじn9の先端縁n9aと丸小ねじn5のねじ頭n5aとの間の距離s1を所定距離に調整する。その後、止めねじn9に付着した接着剤の経時硬化が行われ、止めねじn9がサポートプレート3sのボス3s2の雌ねじ3s3に固定される。
<起歪体7の固定法>
図10は、起歪体7にロードボタン2を取り付けた状態を下方から見た下面図である
ロードボタン2を起歪体7に取り付けるに際しては、丸小ねじn5を起歪体7の下方から起歪体7の挿通孔7a1を挿通させ、ロードボタン2の下面側中央の雌ねじ2b4(図8(a)参照)に螺着することで、ロードボタン2が起歪体7に取り付けられる。
この際、ロードボタン2の直方体ボス部2bの一対の平行な端縁2b1,2b1は、起歪体7の細幅部7aの延在方向に略垂直(垂直またはほぼ垂直)に交差するように配置される。この場合、細幅部7aに実装されるひずみゲージ8(図6(a)の2点鎖線の箇所)は、ロードボタン2の直方体ボス部2bの外方に位置する。
図11(a)は、起歪体7の固定状態を示す起歪体7を下方から見た下面図であり、図11(b)は、ロードボタン2に押圧力が印加された場合の図11(a)の起歪体7が受ける上下方向の荷重を太線矢印で示す概念的側面図である。なお、図11においては、起歪体7のみを実線で示し、ロードボタン2、ストッパプレート9、ひずみゲージ8、およびスペーサ6は、2点鎖線(仮想線)で示している。
起歪体7の細幅部7aの中央部は、上述の如く、ロードボタン2の直方体ボス部2bが上方に固定される。
起歪体7の一方端の拡幅部7bは、下面側がスペーサ6に接触するとともに上面側がストッパプレート9に接触して、スペーサ6とストッパプレート9とで挟着されて固定される。
また、起歪体7の他方端の拡幅部7cは、下面側がスペーサ6に接触するとともに上面側がストッパプレート9に接触して、スペーサ6とストッパプレート9とで挟着されて固定される。
この場合、起歪体7の一方端の拡幅部7bの拡幅端縁7b3とスペーサ6の長手端縁6eとが上下方向に一致し、拡幅部7bの拡幅端縁7b3とストッパプレート9の内側端縁9a1とが上下方向に一致することが好ましい。
また、起歪体7の他方端の拡幅部7cの拡幅端縁7c3とスペーサ6の長手端縁6eとが上下方向に一致し、拡幅部7cの拡幅端縁7c3とストッパプレート9の内側端縁9a1とが上下方向に一致することが好ましい。
そして、スペーサ6の長手端縁6eとストッパプレート9の内側端縁9a1とが、起歪体7の細幅部7aの延在方向に略垂直(垂直またはほぼ垂直)に交差するように固定される。
また、起歪体7の一方端のスペーサ6の長手端縁6eおよびストッパプレート9の内側端縁9a1と、起歪体7の他方端のスペーサ6の長手端縁6eおよびスストッパプレート9の内側端縁9a1とが、略平行(平行またはほぼ平行)に配置されている。
これにより、図11(b)に示すように、起歪体7の細幅部7aのひずみゲージ8が実装される箇所は、両側の固定部が固定端である単純曲げの状態となり、ロードボタン2に印加される荷重が起歪体7の細幅部7aの単純曲げの変形により、ひずみゲージ8を用いて精確に計測することができる。
図12は、起歪体7とストッパプレート9とスペーサ6との望ましい寸法関係を示す平面図である。
上述の起歪体7の細幅部7aが固定端の単純曲げの条件を満足するため、起歪体7とストッパプレート9との寸法関係では、起歪体7の寸法7s1とストッパプレート9の寸法9s1が等しいか、起歪体7の寸法7s1がストッパプレート9の寸法9s1より大きいことが望ましい。かつ、起歪体7の寸法7s2、7s3が、それぞれストッパプレート9の寸法9s2、9s3と同じか小さいことが望ましい。
また、上述の固定端の単純曲げの条件を満足するため、起歪体7とスペーサ6との寸法関係では、起歪体7の寸法7s3が、スペーサ6に起歪体7が当接して固定される箇所の寸法6s1と同じかまたは小さく、かつ、起歪体7の寸法7s4が、スペーサ6の寸法6s2と同じか小さいことが望ましい。
<小型荷重センサユニットの使用状態>
図13は、図2(a)のB−B線断面拡大図であり、2点太鎖線は、ロードボタンに通常の押圧力が印加された場合を示している。
ロードボタン2に押圧力(図13の矢印α1)が印加される場合、ロードボタン2は、2点太鎖線で示すように移動し、ロードボタン2に固定される起歪体7は、2点太鎖線で示すように曲げ変形する。これにより、起歪体7に実装されるひずみゲージ8は伸張し、ブリッジ回路を構成するひずみゲージ8の抵抗値が変化し、ロードボタン2に印加される押圧力が電流の変化量(外部接続端子4bの出力信号とグランド(GND)端子の外部接続端子4cの出力信号との差の信号)として計測される。
図14は、ロードボタンの中央に過負荷の押圧力が印加された場合を示す図2(a)のB−B線断面拡大図である。
ロードボタン2の中央部に印加される押圧力が過負荷(図14の矢印α2参照)となった場合には、図14に示すように、起歪体7とロードボタン2とを固定する丸小ねじn5のねじ頭n5aがストッパである止めねじn9の先端縁n9aに当接し、ロードボタン2の移動が停止される。これにより、ロードボタン2の中央部に印加される押圧力が過負荷になった際、該押圧力が規制されることとなり、小型荷重センサユニット1の損壊が抑制または防止される。
図15は、ロードボタンの端部に過負荷の押圧力が印加された場合を示す図2(a)のB−B線断面拡大図である。
一方、メンテナンスや掃除などにおいて、小型荷重センサユニット1のロードボタン2の端部に偏荷重(図15の矢印β2)が大きく加わった(過負荷が加わった)場合には、図15に示すように、ロードボタン2の一部の円柱状部2aがストッパプレート9に当接し、ロードボタン2の移動が阻止され停止される。
こうして、ロードボタン2に様々な過負荷の押圧力が印加された場合に際しても、ロードボタン2の移動が、丸小ねじn5やストッパプレート9に当接することで停止され、小型荷重センサユニット1の損壊や破壊が抑制または防止される。
<小型荷重センサユニットの部品の金属化>
図16(a)は、アースの配線パターンが形成された基板を示す平面図であり、図16(b)は、アースの配線パターンが接続された外部接続端子が、外部のアースに接続された状態を示す概念図であり、図16(c)は、アースの配線パターンが接続された外部接続端子がバッテリのマイナス側端子に接続された状態を示す概念図である。
上述の例では、ロードボタン2と、上ケースを成すカバー3uと、下ケースを成すサポートプレート3sとは、樹脂で形成する場合を例示したが、これらの部材のうちの少なくとも何れかをステンレス鋼(SUS)などの金属で形成してもよい。これにより、小型荷重センサユニット1の強度がアップし、小型荷重センサユニット1の機械的信頼性を向上することができる。
ここで、図2(b)に示すように、ロードボタン2は、起歪体7に丸子ねじn5により固定されている。そして、起歪体7は、図2(c)に示すように、ストッパプレート9とともに丸小ねじn4により、スペーサ6、6に固定されている。スペーサ6、6は、丸子ねじn3により基板5に固定される。つまり、スペーサ6は、基板5に接触して固定されている。
丸子ねじn5、n4、n3は、鋼、ステンレス鋼、黄銅などの金属で製造されている。そのため、丸子ねじn5、n4、n3は導体である。また、起歪体7、ストッパプレート9、およびスペーサ6は、それぞれステンレス鋼板やアルミニウムなどの金属であり、導体である。
そして、スペーサ6は、基板5に接触して固定されていることから、ロードボタン2は、基板5のスペーサ6が接触する箇所に、導体の丸子ねじn5、n4、n3を介して、または、導体の部材間の接触により導通していることになる。
そのため、図16(a)に示すように、基板5のアース用の配線パターン5p1をスペーサ6に接触するように形成することで、ロードボタン2を基板5のアース用の配線パターン5p1に電気的に接続することができる。
そして、基板5のアース用の配線パターン5p1は、アースのための外部接続端子4dに導通している。
そのため、図16(b)に示すように、外部接続端子4dをアースに接続することでロードボタン2の金属化に起因するノイズをアースに導き、ロードボタン2を導体の金属にした場合に発生する基板5に実装される電子部品への外乱を防止することができる。
或いは、図16(c)に示すように、外部接続端子4dをバッテリ10のマイナス側の端子10tに接続することでロードボタン2の金属化に起因するノイズをバッテリ10のマイナス側の端子10tに導き、ロードボタン2を導体の金属にした場合の基板5の電子部品に加わる外乱を防止することができる。
また、図2(b)に示すように、上ケースを成すカバー3uは、基板5の表面5oに接触部5o1で接触して構成されている。そのため、基板5のアース用の配線パターン5p1を基板5の接触部5o1まで形成することで、カバー3uと外部接続端子4dとが電気的接続される。
そのため、図16(b)に示すように、外部接続端子4dをアースに接続することで、カバー3uを金属にした場合に発生するノイズをアースに導き、カバー3uを導体の金属にした場合に生じる基板5の電子部品への外乱を防止することができる。
或いは、図16(c)に示すように、外部接続端子4dをバッテリ10のマイナス側の端子10tに接続することで、カバー3uの金属化に起因するノイズをバッテリ10のマイナス側の端子10tに導き、カバー3uを金属の導体にした場合に生じる基板5の電子部品への外乱を防止することができる。
図2(b)に示すように、下ケースを成すサポートプレート3sは、基板5の裏面5uに接触部5u1で接触して構成されている。そのため、基板5のアース用の配線パターン5p1を接触部5u1まで形成することで、サポートプレート3sと外部接続端子4dとが電気的接続される。
そのため、図16(b)に示すように、外部接続端子4dをアースに接続することで、サポートプレート3sを導体の金属した場合に生じるノイズをアースに導き、サポートプレート3sを導体の金属にした場合に生じる基板5に実装される電子部品への外乱を防止することができる。
或いは、図16(c)に示すように、外部接続端子4dをバッテリ10のマイナス側の端子10tに接続することで、サポートプレート3sの金属化に起因するノイズをバッテリ10のマイナス側の端子10tに導き、サポートプレート3sを導体の金属にした場合に生じる基板5に実装される電子部品への外乱を防止することができる。
上記構成の小型荷重センサユニット1によれば、センサの負荷部のロードボタン2全面に負荷される過負荷に対して、2個のストッパ機構(止めねじn9、ストッパプレート9)を設けることで、小型荷重センサユニット1の損壊や破損を防止することができる。
換言すれば、小型荷重センサユニット1は、ロードボタン2の中心部(中央部)に印加される過負荷のみならず、ロードボタン2の中心(中央)からずれた偏荷重の過負荷に対しても同時に防止することが可能なストッパ構造を有している。
小型荷重センサユニット1は、ロードボタン2のどこに過負荷が加えられるか分らず、過負荷も加わるケースもあるため、本発明の小型荷重センサユニット1は極めて有効である。
<小型荷重センサユニットを備える輸液ポンプ装置>
図17は、小型荷重センサユニットを輸液ポンプ装置に搭載した状態を示す斜視図である。なお、図17においては、輸液ポンプ装置1Sの蓋体1Saを開いた状態を示している。
輸液ポンプ装置1Sにおいては、不図示の吐出ポンプで薬液を吐出し、運転状態を管理するため、輸液側チューブ1Sbの圧力と吐出側チューブ1Scの圧力とを計測する。
ここで、輸液側チューブ1Sb、吐出側チューブ1Scの各圧力を検知する際は、圧力を検知するセンサのほぼ中心部(中央部)を通るように、輸液側チューブ1Sbおよび吐出側チューブ1Scが輸液ポンプ装置1Sにセットされる。
ところで、輸液ポンプ装置1Sは、ユーザにて清掃等で不用意にセンサ部に過負荷を加えられる場合がある。
そのため、輸液側チューブ1Sb、吐出側チューブ1Scの圧力に対する過負荷用ストッパが必要となるが、輸液ポンプ装置1Sのクリーニング、メンテナンス等においては必ずしもロードボタン2の中心部(中央部)に負荷が掛かることがなく、ロードボタン2に偏荷重が掛かってセンサの破損を招来する場合がある。そのため、偏荷重に対しても、過負荷用スットパが必要となる。
そこで、上述の小型荷重センサユニット1は、中心部(中央部)の押圧力に対する第1のストッパ(止めねじn9)と偏荷重に対する第2のストッパ(ストッパプレート9)との二重のストッパ機構を設けている。
そのため、小型荷重センサユニット1は、輸液側チューブ1Sbと吐出側チューブ1Scとの下にセットされ、輸液側チューブ1Sbの圧力と吐出側チューブ1Scの圧力を検知(計測)するのに使用されるが、輸液側チューブ1Sbの圧力と吐出側チューブ1Scの圧力を検知する小型荷重センサユニット1の過負荷に対しては第1のストッパ(止めねじn9)が働き、クリーニング、メンテナンス等の偏荷重に対しては第2のストッパ(ストッパプレート9)が働くので、小型荷重センサユニット1の破損や破壊を防止できる。
従って、2重のストッパ機能を設けた輸液ポンプ装置1Sの閉塞センサの小型荷重センサユニット1を実現できる。
そのため、輸液ポンプ装置1Sの耐久性が向上し、信頼性を高めることができる。
<小型荷重センサユニットを備えるシリンジポンプ装置>
図18は、小型荷重センサユニットをシリンジポンプ装置に搭載した状態を示す斜視図である。
シリンジポンプ装置2Sは、点滴台14における患者(図示せず)の心臓の高さの位置に取り付けられる。
シリンジポンプ装置2Sのシリンジホルダ12aには、注射器13が固定されている。そして、注射器13の外筒13aのつば13a1は、シリンジポンプ装置2Sの可動部12bに固定される。
可動部12b内には、注射器13の外筒13aのつば13a1にかかる荷重(可動部12bの荷重)が、ロックボタン2への押圧力で分るように小型荷重センサユニット1が搭載されている。
注射器13の外筒13aのつば13a1は、シリンジポンプ装置2Sの可動部12bにより押圧され、シリンジポンプ装置2Sの可動部12bで、注射器13の内筒13b内の薬剤が延長チューブ15を通過して送り出される(図18の矢印γ1)。この際、小型荷重センサユニット1のロックボタン2には、注射器13の外筒13aのつば13a1からの反力(荷重)が加わるため、シリンジポンプ装置2Sの可動部12bに加わる荷重を小型荷重センサユニット1で計測することができる。
そのため、シリンジポンプ装置2Sに加わる荷重の大きさが分るため、シリンジポンプ装置2Sの耐久性が向上し、信頼性を高かめることができる。
<<その他の実施形態>>
1.前記実施形態では、第一の規制手段として止めねじn9を例示してねじで調整する構成を例示したが、止めねじn9を用いることなく、第一の規制手段を工場設備の流体圧を用いる自動機などで第一の規制手段の位置を調整し、第一の規制手段を接着剤で固着したり、または、第一の規制手段を固定用部材で固定する構成としてもよい。
或いは、第一の規制手段をカムで位置調整し、カムを接着剤で固定する構成としてもよく、第一の規制手段の調整はねじ以外のものを用いて行ってもよい。
しかしながら、第一の規制手段として止めねじn9を用いれば、構成が簡素で調整作業が容易であるから、最も望ましい。
2.前記実施形態では、ひずみ測定部としてひずみゲージを例示したが、加えられた力を測定できるものならば、ひずみ測定部をひずみゲージ以外の圧電素子(ピエゾ抵抗素子)などの他のものを用いてもよい。
以上、本発明の様々な実施形態を述べたが、本発明の範囲内で様々な修正と変更が可能である。すなわち、本発明の具体的形態は、発明の趣旨を変更しない範囲において適宜、任意に変更可能である。
1 小型荷重センサユニット
2 ロードボタン(押圧部材)
2b 直方体ボス部(第1固定部)
2b1 端縁(第1固定部の直線状の縁部)
3u カバー(上ケース)
3s サポートプレート(下ケース)
5 基板
5p1 配線パターン
6 スペーサ(第2固定部)
6e 長手端縁(第2固定部の第1固定部の直線状の縁部に略平行な縁部)
7 起歪体
7a 細幅部(起歪体における前記直線状の縁部に略垂直に延びる領域)
8 ひずみゲージ(ひずみ計測部)
9 ストッパプレート(第二の規制手段、第2固定部)
9a1 内側端縁(第2固定部の第1固定部の直線状の縁部に略平行な縁部)
n1、n2、n3、n4 丸小ねじ(第2固定部材)
n5 丸小ねじ(第1固定部材、第2固定部材)
n9 止めねじ(第一の規制手段)
1S 輸液ポンプ装置
2S シリンジポンプ装置

Claims (9)

  1. 押圧力が加わる押圧部材と、
    前記押圧部材に第1固定部材で固定される起歪体と、
    前記起歪体に設けられ、前記押圧力が加わった場合に前記起歪体とともに変形し、その変形量から前記押圧力の大きさを測定するためのひずみ計測部と、
    前記ひずみ計測部の出力を増幅する増幅手段と、
    前記押圧部材の略中央部に加わる押圧力が所定の閾値以下になるように規制する第一の規制手段と、
    前記押圧部材の端部に過負荷の押圧力が加わった場合に前記押圧部材の一部が当接し、前記押圧部材の所定量以上の移動を阻止して規制する第二の規制手段とを
    備えることを特徴とする小型荷重センサユニット。
  2. 前記第一の規制手段は、
    前記押圧部材との距離が位置調整され、前記所定の閾値を超える押圧力が前記押圧部材に加わった際に前記第1固定部材が当接することにより前記押圧力を規制する
    ことを特徴とする請求項1に記載の小型荷重センサユニット。
  3. 前記第二の規制手段は、
    前記起歪体の前記押圧部材が配置される一方面側に設けられ、前記押圧部材の一部が当接することにより前記押圧部材の所定量以上の移動が規制される
    ことを特徴とする請求項1に記載の小型荷重センサユニット。
  4. 前記起歪体は、前記押圧部材が配置される側の一方面が前記押圧部材における直線状の縁部を有する一対の第1固定部に当接して前記第1固定部材により固定され、
    前記ひずみ計測部は、前記第1固定部の直線状の縁部の外方であり、前記起歪体における前記直線状の縁部に略垂直な形状をもって延びる領域に設置される
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の小型荷重センサユニット。
  5. 前記起歪体は、
    前記ひずみ計測部が設けられる領域の外方であって前記第1固定部の直線状の縁部に略平行な縁部をもつ第2固定部に当接して両端部が固定される
    ことを特徴とする請求項4に記載の小型荷重センサユニット。
  6. 前記起歪体の両端部の一対の前記第2固定部の縁部間の距離は、
    前記起歪体の前記略垂直な形状をもって延びる領域の前記第2固定部が配置される方向の距離と同じか、または、小さい
    ことを特徴とする請求項5に記載の小型荷重センサユニット。
  7. 前記第1固定部は、前記起歪体と対向して固定される領域と同じかまたは該領域より大きな面積を有し、
    前記第2固定部は、前記起歪体と対向して固定される領域と同じかまたは該領域より大きな面積を有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の小型荷重センサユニット。
  8. 外装を成す上ケースおよび下ケースと、
    前記ひずみ計測部のための配線を有する基板とを備え、
    前記上ケースおよび前記下ケースおよび前記押圧部材のうちの少なくとも何れかが金属で形成され、
    前記基板に、前記金属で形成される部材のアースをとる配線パターンが形成され、
    前記金属で形成される部材と前記基板の前記アースをとる配線パターンとの間は、導体の第2固定部材を介することで、または、互いに接触することで電気的に接続される
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のうちの何れか一項に記載の小型荷重センサユニット。
  9. 前記ひずみ計測部は、ひずみゲージである
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちの何れか一項に記載の小型荷重センサユニット。
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