以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、カメラ本体130の外観の一例を模式的に示す。カメラ本体130は、撮像装置の一例としての一眼レフレックスカメラの本体部の一例である。図1では、カメラ本体130の外観構成を説明することを目的として、レンズユニットが装着されていない状態のカメラ本体130を示す。
カメラ本体130は、レリーズボタン12、ファンクションボタン20、閃光モードボタン40および閃光ユニット172を有する。閃光ユニット172は、カメラ本体130に設けられた内蔵式の閃光ユニットの一例である。
ファンクションボタン20は、カメラ本体130においてレンズユニットが装着される側である前面側に設けられる。ファンクションボタン20は、ボタン式の操作部材である。ファンクションボタン20は、ユーザがカメラ本体130を保持している場合に、ユーザの指で操作できる位置に設けられる。ファンクションボタン20は、ユーザが指で押し込む操作により押し込まれ、ユーザの指がファンクションボタン20から離れると押し込まれていない状態に戻る。
ファンクションボタン20には、複数の機能の中からユーザが選択した機能を割り当てることができる。例えば、ファンクションボタン20には、撮影指示に応じて撮像する場合に閃光の発光を禁止する閃光発光禁止機能を割り当てることができる。また、ファンクションボタン20へ閃光発光禁止機能を割り当てるとともに、ファンクションボタン20が押し込まれた状態で撮像することにより得られた画像データに対して適用すべき、閃光発光禁止時用のホワイトバランス設定を、ユーザが予め選択して設定しておくことができる。ファンクションボタン20は、撮像時に閃光の発光を禁止する機能を含む複数の機能の中から、操作された場合に実行すべき機能をユーザが割り当てることができる操作部材の一例である。
図2は、閃光ユニット172が設けられた側から見たカメラ本体130の外観の一例を模式的に示す。カメラ本体130は、撮影モードダイヤル30、ロック解除ボタン32およびコマンドダイヤル14を有する。コマンドダイヤル14および撮影モードダイヤル30は、ユーザがカメラ本体130を保持している場合に、ユーザの指で操作できる位置に設けられる。コマンドダイヤル14は、カメラ本体130において前面側とは反対側の背面側90に設けられる。
撮影モードダイヤル30は、ユーザが撮影モードを選択するための操作部材の一例である。撮影モードは、カメラが有する動作モードの一例である。撮影モードダイヤル30は、回転式の操作部材であり、回転角に対応する複数のポジションを有する。複数のポジションは、それぞれ一つの撮影モードに対応する。撮影モードダイヤル30の現在のポジションにより、現在の撮影モードが定まる。ユーザは、撮影モードダイヤル30を回転させることで、撮影モードを切り替えることができる。
撮影モードとしては、オートモード、閃光発光禁止オートモード、シーン選択モード、第1ユーザ設定撮影モード、第2ユーザ設定撮影モード、プログラムオート撮影モード、シャッタ優先オート撮影モード、絞り優先オート撮影モードおよびマニュアル撮影モードを含む。カメラ本体130は、レリーズボタン12が押し込まれた場合に、現在の撮影モードで定められた撮像条件等の動作条件に従って、撮影動作を行う。
プログラムオート撮影モード、シャッタ優先オート撮影モード、絞り優先オート撮影モードおよびマニュアル撮影モード以外の撮影モードが選択されている場合、各撮影モードに適したホワイトバランス設定が選択される。一方、現在の撮影モードとしてプログラムオート撮影モード、シャッタ優先オート撮影モード、絞り優先オート撮影モードまたはマニュアル撮影モードが選択されている場合、ユーザは、撮影メニューを通じて、ホワイトバランス設定を選択することができる。カメラ本体130は、撮像動作で得られた画像データに対して、ユーザが選択したホワイトバランス設定でホワイトバランス調整を行う。
撮影モードダイヤル30は、撮影モードダイヤル30が各ポジションから回転するのを規制するロック機構を有する。ロック解除ボタン32は、撮影モードダイヤル30のロックを解除する。ユーザは、ロック解除ボタン32を押し込んだ状態にして、撮影モードダイヤル30を回転させることにより、撮影モードダイヤル30のポジションを変更することにより、現在の撮影モードを選択する。
閃光モードボタン40は、閃光モードを切り替えるためのボタンである。閃光モードボタン40を押し込むと、閃光ユニット172から閃光を発光させる動作条件に設定される。また、閃光モードボタン40を押し込んだ状態でコマンドダイヤル14を回転させることで、閃光モードを切り替えることができる。閃光モードとしては、通常発光、赤目軽減発光、発光禁止等を例示することができる。
このように、ユーザは、撮影モードダイヤル30、閃光モードボタン40等の操作や、撮影メニューを通じた設定によって、閃光発光の有無およびホワイトバランス設定を含む各種動作条件を定めた動作モードを選択することができる。例えば、第1ユーザ設定撮影モードの動作条件に、閃光を発光させる設定と、閃光発光時用のホワイトバランス設定とを定めることができる。また、第2ユーザ設定撮影モードの動作条件に、閃光を発光させない設定と、閃光非発光時用のホワイトバランス設定とを定めることができる。これにより、撮影モードダイヤル30を通じて、第1ユーザ設定撮影モードと第2ユーザ設定撮影モードとを切り替えることで、閃光の発光状態およびホワイトバランス設定を切り替えることができる。しかし、これにはロック解除ボタン32を押し込んで撮影モードダイヤル30を回転させる必要があるので、速やかに切り替えることができない場合がある。
ここで、上述したように、ファンクションボタン20には、閃光発光禁止機能を割り当てるとともに、閃光発光禁止時用のホワイトバランス設定をユーザが選択して割り当てることができる。ファンクションボタン20に閃光発光禁止機能が割り当てられている場合、ファンクションボタン20が押し込まれた状態でレリーズボタン12を通じて撮影指示を受け付けると、カメラ本体130は、閃光ユニット172からの発光を禁止して撮像動作を行う。そして、カメラ本体130は、当該撮影指示に応じて撮像することにより得られた画像データに対しては、ユーザが予め選択した閃光発光禁止時用のホワイトバランス設定でホワイトバランス調整を行う。例えば、撮影モードが上述した第1ユーザ設定撮影モードにある場合でも、発光を禁止して撮像動作を行い、閃光発光禁止時用のホワイトバランス設定でホワイトバランス調整を行う。一方、ファンクションボタン20が押し込まれていない状態で撮像指示を受け付けた場合は、動作モードで定められたホワイトバランス設定でホワイトバランス調整を行う。
カメラ本体130によれば、ユーザは、ファンクションボタン20を押し込むことで、閃光の発光を一時的に禁止させるとともに、閃光発光禁止時用の設定にホワイトバランス設定を一時的に変更することができる。そのため、ユーザが動く被写体を追いかけながら撮像する状況においても、ホワイトバランス設定を速やかに変更して撮影することができる。このとき、ユーザは、ファインダや背面側90に設けた表示部から目を離す必要がない。また、被写体から目を離す必要もない。また、撮影が終了すると、ファンクションボタン20の押し込みを解除するだけで、ファンクションボタン20を押し込む直前の設定に速やかに戻すことができる。
図3は、カメラ10のシステム構成の一例を示す。図2は、レンズユニット120がカメラ本体130に装着されたカメラ10全体のブロック構成を示す。
レンズユニット120は、レンズマウント接点121を有するレンズマウントを備える。カメラ本体130は、カメラマウント接点131を有するカメラマウントを備える。レンズマウントとカメラマウントとが係合してレンズユニット120とカメラ本体130とが一体化されると、レンズマウント接点121とカメラマウント接点131とが接続される。レンズMPU123は、レンズマウント接点121およびカメラマウント接点131を介してカメラMPU140と接続され、相互に通信しつつ協働してレンズユニット120を制御する。
レンズユニット120は、レンズ群122、レンズ駆動部124およびレンズMPU123を有する。被写体光は、レンズユニット120が有する光学系としてのレンズ群122を光軸に沿って透過して、カメラ本体130に入射する。メインミラー145は、レンズ群122の光軸を中心とする被写体光束中に挿入されたた挿入状態と、被写体光束から退避する退避状態を取り得る。
メインミラー145が挿入状態にある場合、メインミラー145は、レンズ群122を通過した被写体光束の一部を反射する。具体的には、挿入状態におけるメインミラー145の光軸近傍領域は、ハーフミラーとして形成されている。光軸近傍領域に入射した被写体光束の一部は透過し、他の一部は反射する。メインミラー145により反射された被写体光束は、ピント板161、透過型表示パネル160、ペンタプリズム147、接眼光学系162およびファインダ窓163を通じて、被写体像としてユーザに提示される。ユーザは、提示された被写体像に基づいて構図等を確認することができる。透過型表示パネル160は、被写体光束に基づく被写体像とともに、撮像動作の設定状態を示す情報等を含む種々の情報をユーザに提示する。透過型表示パネル160は、カメラMPU140の制御に従って、被写体光束に基づく被写体像に重畳して、種々の情報をユーザに提示する。
メインミラー145の光軸近傍領域を透過した被写体光束の一部は、サブミラー146で反射されて、AFユニット142へ導かれる。AFユニット142は、被写体光束を受光する複数の光電変換素子列を有する。光電変換素子列は、合焦状態にある場合には位相が一致した信号を出力し、前ピン状態または後ピン状態にある場合には、位相ずれした信号を出力する。位相のずれ量は、焦点状態からのずれ量に対応する。AFユニット142は、光電変換素子列の出力を相関演算することで位相差を検出して、位相差を示す位相差信号をカメラMPU140へ出力する。
レンズ群122の焦点状態は、カメラMPU140等の制御により、AFユニット142からの位相差信号を用いて調節される。例えば、位相差信号から検出された焦点状態に基づき、カメラMPU140によってレンズ群122が含むフォーカスレンズの目標位置が決定され、決定された目標位置に向けてレンズMPU123の制御によってフォーカスレンズの位置が制御される。具体的には、レンズMPU123は、一例としてフォーカスレンズモータを含むレンズ駆動部124を制御して、レンズ群122を構成するフォーカスレンズを移動させる。このように、メインミラー145がダウンして挿入状態にある場合に、位相差検出方式でレンズ群122の焦点状態が検出されて焦点調節が行われる。AFユニット142には、撮像素子132による撮像範囲内の複数の焦点調節位置のそれぞれにおいて焦点状態を調節すべく、複数の焦点調節位置にそれぞれ対応する複数の位置にそれぞれ光電変換素子が設けられる。
測光素子144は、被写体光を測光する測光部の一例である。測光素子144は、ペンタプリズム147に導かれた光束の一部の光束を受光する光電変換素子を有する。測光素子144が有する光電変換素子で検出された被写体の輝度情報は、カメラMPU140に測光値として出力される。カメラMPU140は、測光素子144から取得した輝度情報に基づき、各部を制御する。例えば、カメラMPU140は、当該輝度情報に基づきAE評価値を算出して、AE評価値に基づいて露出制御を行う。カメラMPU140は、記録範囲が設定されている場合、測光素子144が有する複数の光電変換素子のうち、記録範囲内に対応する範囲内に位置する光電変換素子で検出された輝度情報に基づいて、AE評価値を算出してよい。
メインミラー145が被写体光束から退避すると、サブミラー146はメインミラー145に連動して被写体光束から退避する。撮像素子132のレンズ群122側には、フォーカルプレーンシャッタ143が設けられる。フォーカルプレーンシャッタ143は、一例としてメカニカルシャッタである。メインミラー145が退避状態にあり、フォーカルプレーンシャッタ143が開状態にある場合、レンズ群122を透過した被写体光束は、撮像素子132の受光面に入射する。フォーカルプレーンシャッタ143は、撮像素子132へ入射する被写体光の光路を開閉することで露光を制御する。
撮像素子132は、撮像部として機能する。撮像素子132は、レンズ群122を通過した被写体光束により被写体を撮像する。撮像素子132としては、例えばCMOSセンサ、CCDセンサ等の固体撮像素子を例示することができる。撮像素子132は、被写体光束を受光する複数の光電変換素子を有しており、複数の光電変換素子でそれぞれ生じた蓄積電荷量に応じたアナログ信号をアナログ処理部133へ出力する。アナログ処理部133は、撮像素子132から出力されたアナログ信号に対して、増幅処理、OBクランプ処理等のアナログ処理を施して、A/D変換器134へ出力する。A/D変換器134は、アナログ処理部133から出力されたアナログ信号を、画像データを表すデジタル信号に変換して出力する。撮像素子132、アナログ処理部133およびA/D変換器134は、カメラMPU140からの指示を受けた駆動部148により駆動される。
A/D変換器134からデジタル信号で出力したデジタル信号は、画像データとしてASIC135に入力される。ASIC135は、画像処理機能に関連する回路等を一つにまとめた集積回路である。ASIC135は、揮発性メモリの一例としてのRAM136の少なくとも一部のメモリ領域を、画像データを一時的に記憶するバッファ領域として使用して、RAM136に記憶させた画像データに対して種々の画像処理を施す。ASIC135による画像処理としては、ノイズリダクション処理、欠陥画素補正、ホワイトバランス調整、色補間処理、色補正、ガンマ補正、輪郭強調処理、画像データの圧縮処理等を例示することができる。
撮像素子132が連続して撮像した場合、順次に出力される画像データはバッファ領域に順次に記憶される。撮像素子132が連続して撮像することにより得られた複数の画像データは、連続する静止画の画像データ、または、動画を構成する各画像の画像データとして、バッファ領域に順次に記憶される。RAM136は、ASIC135において動画データを処理する場合にフレームを一時的に記憶するフレームメモリとしても機能する。
ASIC135における画像処理としては、記録用の画像データを生成する処理の他、表示用の画像データを生成する処理、自動焦点調節(AF)用の画像データ処理を例示できる。また、ASIC135における画像処理としては、AF処理用のコントラスト量を検出する処理等を含む。具体的には、ASIC135は、画像データからコントラスト量を検出してカメラMPU140に供給する。例えば、ASIC135は、光軸方向の異なる位置にフォーカスレンズを位置させて撮像することにより得られた複数の画像データのそれぞれからコントラスト量を検出する。カメラMPU140は、検出されたコントラスト量とフォーカスレンズの位置とに基づいて、レンズ群122の焦点状態を調節する。例えば、カメラMPU140は、コントラスト量を増大させるようフォーカスレンズの目標位置を決定して、レンズMPU123に、決定された目標位置に向けてフォーカスレンズの位置を制御させる。このように、メインミラー145がアップして退避状態にある場合に、コントラスト検出方式でレンズ群122の焦点状態が検出されて焦点調節が行われる。このように、カメラMPU140は、ASIC135およびレンズMPU123と協働して、レンズ群122の焦点調節を行う。
ASIC135は、A/D変換器134から出力された画像データを記録する場合、規格化された画像フォーマットの画像データに変換する。例えば、ASIC135は、静止画の画像データを、JPEG等の規格に準拠した符号化形式で符号化された静止画データを生成するための圧縮処理を行う。また、ASIC135は、複数のフレームを、QuickTime、H.264、MPEG2、Motion JPEG等の規格に準拠した符号化方式で符号化された動画データを生成するための圧縮処理を行う。ASIC135は、生成した静止画データ、動画データ等の画像データを、不揮発性の記録媒体の一例としての外部メモリ180へ出力して記録させる。例えば、ASIC135は、静止画ファイル、動画ファイルとして外部メモリ180に記録させる。外部メモリ180としては、フラッシュメモリ等の半導体メモリを例示することができる。外部メモリ180としては、SDメモリカード、CFストレージカード、XQDメモリカード等の種々のメモリカードを例示することができる。RAM136に記憶されている画像データは、記録媒体IF150を通じて外部メモリ180へ転送される。また、外部メモリ180に記録されている画像データは、記録媒体IF150を通じてRAM136へ転送されRAM136に記憶される。記録媒体IF150としては、上述したメモリカードに対するアクセスを制御するカードコントローラを例示することができる。
ASIC135は、記録用の画像データの生成に並行して、表示用の画像データを生成する。例えば、ASIC135は、いわゆるライブビュー動作時に、表示部138に表示させる表示用の画像データを生成する。また、画像の再生時においては、ASIC135は、外部メモリ180から読み出された画像データから表示用の画像データを生成する。生成された表示用の画像データは、背面表示制御部137の制御に従ってアナログの信号に変換され、液晶ディスプレイ等の表示部138に表示される。また、撮像により得られた画像データに基づく画像表示と共に、当該画像データに基づく画像表示をすることなく、カメラ10の各種設定に関する様々なメニュー項目も、ASIC135および背面表示制御部137の制御により表示部138に表示される。
外部機器IF152は、外部機器コネクタ156を介して接続された外部機器との間の通信を担う。外部メモリ180に記録された画像データは、外部機器IF152を通じて外部機器へ転送される。また、外部機器IF152を通じて外部機器から通信により取得した画像データは、外部メモリ180に記録される。外部機器IF152は、USB通信により外部機器と通信してよい。
操作入力部141は、ユーザ操作を受け付ける。操作入力部141は、レリーズボタン12、コマンドダイヤル14、ファンクションボタン20、撮影モードダイヤル30、ロック解除ボタン32および閃光モードボタン40の他、左右上下の方向性ボタンを含むマルチセレクタ、再生ボタン、ライブビュースイッチ、動画ボタン、電源スイッチ等の各種操作部材等を含む。また、操作入力部141は、タッチパネル等として表示部138と一体に実装された入力部材を含んでよい。
カメラMPU140は、操作入力部141が操作されたことを検知して、操作に応じた動作を実行する。例えば、カメラMPU140は、レリーズボタン12が押し込まれた場合に、撮像動作を実行するようにカメラ10の各部を制御する。また、カメラMPU140は、タッチパネルとして実装された入力部材が操作された場合に、表示部138に表示させたメニュー項目および操作内容に応じた動作をするよう、カメラ10の各部を制御する。このように、カメラMPU140は、操作入力部141に対する操作に基づきユーザ指示を特定して、特定したユーザ指示に基づき動作を実行する。
また、カメラMPU140は、発光部170を有する閃光ユニット172を制御する。例えば、カメラMPU140は、閃光モードボタン40が押し込まれた場合や、AE評価値等に基づいて閃光を発光して撮像する必要があると判断した場合、閃光ユニット172を立ち上げて、発光部170から閃光を発光させて撮像素子132で露光させる。カメラMPU140は、閃光の発光が禁止されている場合、発光部170から閃光を発光させずに、撮像素子132で露光させる。
カメラ10は、上記に説明した制御を含めて、カメラMPU140およびASIC135により直接的または間接的に制御される。カメラ10の動作に必要な定数、変数等のパラメータ、プログラム等は、システムメモリ139に格納される。システムメモリ139は、電気的に消去・記憶可能な不揮発性メモリであり、例えばフラッシュROM、EEPROM等により構成される。システムメモリ139は、パラメータ、プログラム等を、カメラ10の非動作時にも失われないように格納する。システムメモリ139に記憶されたパラメータ、プログラム等は、RAM136に展開され、カメラ10の制御に利用される。カメラ本体130内の、ASIC135、RAM136、システムメモリ139、背面表示制御部137、カメラMPU140および外部機器IF152は、バス等の接続インタフェース149により相互に接続され、各種のデータをやりとりする。
カメラ本体130の各部、レンズユニット120の各部および外部メモリ180は、電源回路192を介して電源190から電力供給を受ける。電源190としては、カメラ本体130に対して着脱できる例えばリチウムイオン電池等の二次電池、系統電源等を例示することができる。二次電池は電池の一例であり、電池とは、実質的に充電することができない非充電式の電池を含む。カメラMPU140は、電源回路192を制御することにより、電源190からカメラ10の各部への電力供給を制御する。
ここで、撮影モードについて説明する。マニュアル撮影モードは、シャッタスピード、絞り値、測光モード等の撮影条件を含む動作条件を、撮像を開始する前にユーザが設定できる撮影モードである。シャッタ優先オート撮影モードは、シャッタスピードをユーザが事前に設定し、カメラMPU140が絞り値等を決定する撮影モードである。絞り優先オート撮影モードは、絞り値をユーザが事前に設定し、カメラMPU140がシャッタスピード等を決定する撮影モードである。プログラムオート撮影モードは、カメラMPU140が予め定められたプログラム線図に従って、シャッタスピードおよび絞り値等の組み合わせを決定する撮影モードである。
上述したように、第1ユーザ設定撮影モードおよび第2ユーザ設定撮影モードには、それぞれ動作条件を事前にユーザが登録しておくことができる。動作モードが第1ユーザ設定撮影モードまたは第2ユーザ設定撮影モードに設定されている場合、カメラMPU140は、設定されているユーザ設定撮影モードに登録された動作条件に従って撮影を行う。現在の撮影モードとしてマニュアル撮影モード、プログラムオート撮影モード、シャッタスピード優先撮影モード、絞り優先オート撮影モード、第1ユーザ設定撮影モードまたは第2ユーザ設定撮影モードが選択されている場合、カメラMPU140は、撮影メニューを通じて、ユーザ操作によりホワイトバランス設定の選択を受け付ける。
オートモードは、カメラMPU140が閃光の発光の有無やホワイトバランス設定等の動作条件を自動で決定する撮影モードである。閃光発光禁止オートモードは、閃光の発光が禁止されたオートモードである。閃光発光禁止オートモードでは、カメラMPU140がホワイトバランス設定等の他の動作条件を自動で決定する。シーン選択モードは、ユーザが選択したシーンに対応する予め定められた動作条件で撮影動作を行う撮影モードである。各シーンに対応して、閃光の発光の有無やホワイトバランス設定が予め定められている。
上述したいずれの撮影モードにおいても、ファンクションボタン20が押し込まれた状態で撮影指示を受け付けた場合には、閃光の発光が禁止され、ホワイトバランス設定はユーザが選択したホワイトバランス設定が適用される。
図4は、ファンクションボタン20に割り当てることができる機能の一例を示す。ファンクションボタン20には、プレビュー機能(プレビュー)、FVロック機能(FV−L)、露出状態・焦点状態ロック機能(AE−L/AF−L)、露出状態ロック機能(AE−L)、露出状態ホールド機能(AE−L(ホールド))、焦点状態ロック機能(AF−L)AF作動機能(AF−ON)、閃光発光禁止機能(フラッシュ発光禁止)、ブラケット撮影機能(ブラケット自動連写)、アクティブD−ライティング設定機能(アクティブD−ライティング設定)、RAW画像データ追加記録機能(RAWデータ追加記録)、マルチパターン測光への切り替え機能(マルチパターン測光)、中央部重点測光への切り替え機能(中央部重点測光)、スポット測光への切り替え機能(スポット測光)、ファインダ内格子線の表示切り換え機能(格子線表示切換)、撮像範囲の選択機能(撮像範囲選択)、ファインダ内水準器の表示切り換え機能(ファインダ内水準器表示)、マイメニューの表示機能(マイメニュー表示)、マイメニュートップ項目へのジャンプ機能(マイメニューのトップ項目へジャンプ)、シャッタスピード・絞り値の1段ステップ選択機能(シャッタ・絞り値1段選択)、レンズの選択機能(手動レンズ選択)、画像データの再生機能(再生)を割り当てることができる。また、ファンクションボタン20へ機能を割り当てない状態を選択することもできる。
「プレビュー」は、メインミラー145が挿入状態にある場合に、ファンクションボタン20が押し込まれている間、撮像時の絞り値として決定された絞り値に従って、レンズユニット120の絞りを制御する機能である。「FV−L」は、ファンクションボタン20が押し込まれている間、閃光ユニット172の閃光量を固定する機能である。
「AE−L/AF−L」は、ファンクションボタン20が押し込まれている間、露出状態および焦点状態をロックする機能である。「AE−L」および「AF−L」は、ファンクションボタン20が押し込まれている間、それぞれ露出状態および焦点状態をロックする機能である。「AE−L(ホールド)」は、ファンクションボタン20の押し込みに応じて、予め定められた時間が経過するか、ファンクションボタン20が再度押し込まれるまで、露出状態をロックする機能である。「AF−ON」は、ファンクションボタン20の押し込みまれている間、自動焦点調節を行う機能である。
「フラッシュ発光禁止」は、ファンクションボタン20が押し込まれている間、上述したように、発光部170からの閃光の発光を禁止する機能である。「ブラケット自動連写」は、ファンクションボタン20およびレリーズボタン12が押し込まれている間、ブラケッティング撮影を行う機能である。「アクティブD−ライティング設定」は、ファンクションボタン20が操作される度に、アクティブD−ライティングの効果の度合を切り替える機能である。アクティブD−ライティングは、画像における輝度バランスを高める処理である。ファンクションボタン20が操作される度に、露出調節を被写体の明るさ分布に追従させる強度と、画像における明部と暗部の輝度バランスを高める画像処理の強度とが切り替えられる。「RAWデータ追加記録」は、ファンクションボタン20が押し込まれている間、圧縮された画像データとともにRAW画像データを外部メモリ180に記録する機能である。
「マルチパターン測光」は、ファンクションボタン20が押し込まれている間、測光モードをマルチパターン測光の測光モードに変更する機能である。マルチパターン測光は、例えば、エリア毎の露出評価値に基づいて全体的な露出を決定する測光モードである。「中央部重点測光」は、ファンクションボタン20が押し込まれている間、測光モードを中央部重点測光の測光モードに変更する機能である。中央部重点測光は、画像の中央エリアが適正露出になるように露出制御が行われる測光モードである。「スポット測光」は、ファンクションボタン20が押し込まれている間、測光モードをスポット測光の測光モードに変更する機能である。焦点調節の対象位置が適正露出になるように露出制御が行われる測光モードである。
「格子線表示切換」は、ファンクションボタン20が押し込まれている状態においてコマンドダイヤル14の回転に応じて、ファインダ窓163を通じた格子線の表示と非表示とを切り替える機能である。「撮像範囲選択」は、ファンクションボタン20が押し込まれている状態においてコマンドダイヤル14の回転に応じて、撮像範囲を切り替える機能である。「ファインダ内水準器表示」は、ファンクションボタン20の押し込みに応じて、ファインダ窓163を通じたローリング方向の水準器の表示と非表示とを切り替える機能である。
「マイメニュー表示」は、ファンクションボタン20の押し込みに応じて、マイメニューを表示する機能である。マイメニューは、ユーザが選択したメニュー項目で形成されるメニューである。「マイメニューのトップ項目へジャンプ」は、ファンクションボタン20の押し込みに応じて、マイメニューの最上位のメニュー項目に対応する画面を表示部138に表示する機能である。
「シャッタ・絞り値1段選択」は、ファンクションボタン20が押し込まれている間、コマンドダイヤル14の回転に応じてシャッタスピードまたは絞り値を1段ステップで設定する機能である。「手動レンズ選択」は、ファンクションボタン20が押し込まれている間、コマンドダイヤル14の回転に応じて使用しているレンズユニットの情報を変更する機能である。「再生」は、ファンクションボタン20の押し込みに応じて画像データを再生するモードに遷移する機能である。なお、「割り当てなし」が選択されると、ファンクションボタン20に機能が割り当てられている場合、ファンクションボタン20への機能の割り当てが解除される。
図5は、ホワイトバランス設定用の画面500の一例を示す。画面500は、複数のホワイトバランス設定の中から撮影時のホワイトバランス設定を選択するためのメニューの一例である。画面500は、メニュー項目510、スクロールバー550およびメニュー用アイコン590を含む。
メニュー用アイコン590は、各種メニューに対応する複数のメニュー用アイコンを含む。ユーザは、メニューボタンを押し込んだ後、マルチセレクタの上ボタンまたは下ボタンを操作することで、メニューアイコンの中から一つのメニューアイコンを選択することができる。カメラMPU140は、選択されたメニューアイコンに対応するメニューを表示部138に表示させる。
メニュー用アイコンには、撮影メニュー用アイコン592が含まれる。カメラMPU140は、撮影メニュー用アイコン592に対応するボタンの押し込みを検出した場合、撮影メニューを表示させるとともに、撮影メニュー用アイコン592を強調表示させる。
カメラ10においては、撮影モードがプログラムオート撮影モード、シャッタ優先オート撮影モード、絞り優先オート撮影モードまたはマニュアル撮影モードに設定されている場合に、ホワイトバランスを設定することができる。カメラMPU140は、これらの撮影モードのうちのいずれかが現在の撮影モードとして設定されている場合に、撮影メニューの中のホワイトバランス設定のメニュー項目を選択することが可能になる。カメラMPU140は、カメラ設定メニューを通じてホワイトバランス設定のメニュー項目が選択された場合に、ホワイトバランス設定用のメニュー項目510を表示部138に表示させる。
メニュー項目510は、複数のホワイトバランス設定にそれぞれ対応する複数のメニュー項目を含む。メニュー項目510の各メニュー項目には、対応するホワイトバランス設定をそれぞれ図形および文字で示すグラフィック要素520およびグラフィック要素530を含む。図5には、ホワイトバランス設定として、ホワイトバランス調整を自動で行うホワイトバランス設定を示す「AUTO」、電球による照明環境用のホワイトバランス設定を示す「電球」、蛍光灯による照明環境用のホワイトバランス設定を示す「蛍光灯」、晴天環境用のホワイトバランス設定を示す「晴天」、閃光を発光させる場合のホワイトバランス設定を示す「フラッシュ」、曇り環境用のホワイトバランス設定を示す「曇天」、晴天環境における日陰用のホワイトバランス設定を示す「晴天日陰」が表示されている。スクロールバー550は、全メニュー項目のうち現在表示しているメニュー項目の範囲を示す。
ユーザは、マルチセレクタの上下ボタンを操作することで、複数のメニュー項目の中から一つのメニュー項目を選択することができる。カメラMPU140は、現在選択されているメニュー項目540を強調表示させる。図5の例は、晴天用のホワイトバランス設定が選択されている状態を示す。
カメラMPU140は、マルチセレクタの操作から、ホワイトバランス設定を選択するユーザ指示を受け付けた場合、選択されているメニュー項目に対応するホワイトバランス設定を、現在の動作条件の一つとして選択する。図5の例では、晴天用のホワイトバランス設定が現在の動作条件の一つとして選択される。
この後にホワイトバランス設定を変更する操作がなく撮影指示を受け付けた場合、ASIC135は、撮影指示に応じた撮像動作により得られた画像データに対して、晴天用のホワイトバランス設定でホワイトバランス調整を行う。なお、複数のホワイトバランス設定には、それぞれホワイトバランス用ゲインが対応づけられている。ASIC135は、選択されたホワイトバランス設定に対応するホワイトバランス用ゲインを用いてホワイトバランス調整を行う。具体的には、ASIC135は、画像データにおける色差信号R−Yに対してホワイトバランス用ゲインGrを乗算し、色差信号B−YにホワイトバランスゲインGbを乗算することにより、ホワイトバランス調整を行う。
なお、本画面500を通じて設定されたホワイトバランス設定は、第1ユーザ設定撮影モードや第2ユーザ設定撮影モードにおける動作条件にも反映できる。例えば、本画面500を通じてホワイトバランス設定を選択した後、現在の動作条件を第1ユーザ設定撮影モードや第2ユーザ設定撮影モードに設定する旨のユーザ指示を受け付けた場合に、選択されたホワイトバランス設定は、ユーザ設定撮影モードにおける動作条件の一つとして登録される。そして、撮影モードダイヤル30を通じてユーザ設定撮影モードが選択された場合、選択されたユーザ設定撮影モードに対応して登録されているホワイトバランス設定でホワイトバランス調整を行う。
図6は、ファンクションボタン20への機能割り当て用の画面600の一例を示す。画面600は、メニュー項目610およびスクロールバー650を含む機能割り当てメニューと、メニュー用アイコン590とを含む。
機能割り当てメニューは、カスタムメニューのサブメニューとして表示される。画面600のメニュー用アイコン590においては、カスタムメニュー用アイコン593が強調表示される。
カスタムメニューは、メニュー用アイコン593を選択する操作が検出された場合に表示部138に表示される。カスタムメニューには、ファンクションボタン20へ機能を割り当てるメニュー項目を含む複数のメニュー項目が含まれる。機能割り当てメニューは、カスタムメニューに含まれる複数のメニュー項目のうち、ファンクションボタン20へ機能を割り当てるメニュー項目が選択された場合に、表示部138に表示される。メニュー用アイコン590の表示態様は、この点を除いて図5に関連して説明した表示態様と同様であるので、詳細については説明を省略する。
メニュー項目610は、ファンクションボタン20に割り当てることができる機能にそれぞれ対応する複数のメニュー項目を含む。メニュー項目610の各メニュー項目には、対応する機能を文字で示すグラフィック要素630を含む。図6の例では、「プレビュー」、「FV−L」、「AE−L/AF−L」、「AE−L」、「AE−L」、「AE−L(ホールド)」、「AF−L」、「AF−ON」および「フラッシュ発光禁止」に対応する8個のメニュー項目が表示された状態を示す。スクロールバー650は、全メニュー項目のうち現在表示しているメニュー項目の範囲を示す。
ユーザは、マルチセレクタの上下ボタンを操作することで、複数のメニュー項目の中から一つのメニュー項目を選択することができる。カメラMPU140は、現在選択されているメニュー項目640を強調表示させる。図6の例は、閃光発光禁止機能が選択されている状態を示す。
カメラMPU140は、マルチセレクタの操作から、現在選択しているメニュー項目を選択するユーザ指示を受け付けた場合、選択されたメニューに対応する機能を、ファンクションボタン20に割り当てる。具体的には、カメラMPU140は、ファンクションボタン20に割り当てる機能を識別するパラメータに、選択されたメニューに対応する機能を識別する値を格納する。
図7は、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定に関する画面700の一例を示す。画面700は、メニュー項目710を含むホワイトバランス設定メニューと、メニュー用アイコン590とを含む。
ホワイトバランス設定メニューは、カスタムメニューのサブメニューとして表示される。具体的には、カメラMPU140は、図6に例示した機能割り当てメニューにおいて、閃光発光禁止機能を割り当てるメニュー項目が選択された場合に、ホワイトバランス設定メニューを続けて表示させる。なお、画面700のメニュー用アイコン590においては、図6に例示した画面600と同様、カスタムメニュー用アイコン593が強調表示される。ホワイトバランス設定メニューは、撮像時の閃光の発光を禁止する機能がファンクションボタン20に割り当てられた場合に、ユーザへ提示させる第1メニューの一例である。
メニュー項目710は、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を行う旨のメニュー項目と、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を行わない旨のメニュー項目とを含む。各メニュー項目710は、現在選択されているホワイトバランス設定を図形で示すグラフィック要素720と、ホワイトバランス設定を行うか否かを文字で示すグラフィック要素730とを含む。
閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を行わない旨のメニュー項目には、現在選択されているホワイトバランス設定を示すアイコン722を含む。ここで、現在選択されているホワイトバランス設定は、例えば図5に例示したメニューを通じて設定されたホワイトバランス設定や、撮影モードで動作条件として予め設定されているホワイトバランス設定であってよい。このように、ホワイトバランス設定メニューは、発光禁止時のホワイトバランス設定を選択しない旨のメニュー項目を含む。そして、当該メニュー項目に対応づけて、選択された撮影モード等で定められているホワイトバランス設定を示す情報が表示させる。このため、現在定められているホワイトバランス設定を示す情報を、ユーザに提示することができる。
ユーザは、マルチセレクタの上下ボタンを操作することで、複数のメニュー項目の中から一つのメニュー項目を選択することができる。カメラMPU140は、現在選択されているメニュー項目740を強調表示させる。図7の例は、ホワイトバランス設定を行う旨が選択されている状態を示す。カメラMPU140は、マルチセレクタの操作から、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を行う旨のメニュー項目を確定するユーザ指示を受け付けた場合、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を選択するメニューを表示させる。閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を選択するメニューについては、図8に関連して説明する。
一方、カメラMPU140は、マルチセレクタの操作から、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を行わない旨のメニュー項目を確定するユーザ指示を受け付けた場合、図6のメニューに戻る。この場合、ASIC135は、ファンクションボタン20が押し込まれた状態で撮影指示を受け付けた場合でも、図5に例示したメニューを通じて設定されたホワイトバランス設定や、撮影モードで動作条件として予め設定されているホワイトバランス設定でホワイトバランス調整を行う。
図8は、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を選択するための画面800の一例を示す。画面800は、メニュー項目810を含むホワイトバランス設定の選択メニューと、メニュー用アイコン590とを含む。
ホワイトバランス設定の選択メニューは、カスタムメニューのサブメニューとして表示される。上述したように、ホワイトバランス設定の選択メニューは、図7に例示したホワイトバランス設定メニューにおいて、ホワイトバランス設定を行う旨のメニュー項目が選択された場合に、表示される。なお、画面800のメニュー用アイコン590においては、図6や図7に例示した画面と同様、カスタムメニュー用アイコン593が強調表示される。本ホワイトバランス設定の選択メニューは、ホワイトバランス設定メニューを通じて発光禁止時のホワイトバランス設定を選択することがユーザから指示された場合、複数のホワイトバランス設定の中から発光禁止時のホワイトバランス設定をユーザに選択させる第2メニューの一例である。
メニュー項目810は、複数のホワイトバランス設定にそれぞれ対応する複数のメニュー項目を含む。図8の例では、「AUTO」、「電球」、「蛍光灯」、「晴天」、「フラッシュ」、「曇天」および「晴天日陰」に対応する7個のメニュー項目が表示された状態を示す。各メニュー項目は、図5に関連して説明したメニュー項目と同様である。スクロールバー850は、全メニュー項目のうち現在表示しているメニュー項目の範囲を示す。
「フラッシュ」のメニュー項目はグレーアウト表示される。閃光発光禁止時のホワイトバランス設定としては、「フラッシュ」のホワイトバランス設定を選択することはできない。他の表示態様としては、「フラッシュ」のメニュー項目は本メニューには表示されなくてもよい。なお、他の態様では、「フラッシュ」のメニュー項目はグレーアウト表示されずに他のメニュー項目と同様に表示され、「フラッシュ」のホワイトバランス設定を閃光発光禁止時のホワイトバランス設定として選択できるようにしてもよい。
メニュー項目810の各メニュー項目には、対応するホワイトバランス設定をそれぞれ図形および文字で示すグラフィック要素820およびグラフィック要素830を含む。
ユーザは、マルチセレクタの上下ボタンを操作することで、複数のメニュー項目の中から一つのメニュー項目を選択することができる。カメラMPU140は、現在選択されているメニュー項目840を強調表示させる。図8の例は、「晴天日陰」用のホワイトバランス設定が選択されている状態を示す。
カメラMPU140は、マルチセレクタの操作から、現在選択されているメニュー項目を確定するユーザ指示を受け付けた場合、現在選択されているホワイトバランス設定でホワイトバランス調整を行うよう、動作条件を設定する。例えば、カメラMPU140は、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を示すパラメータに、選択されたホワイトバランス設定を識別する値を格納する。現在選択されているメニュー項目を確定する旨の操作としては、マルチセレクタの右ボタンの押し込み操作を例示することができる。
一方、本メニューから戻る旨の操作が検出された場合、図7に関連して説明したホワイトバランス設定メニューに戻る。この場合、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定は設定されない。本メニューから戻る旨の操作としては、マルチセレクタの左ボタンの押し込み操作を例示することができる。
図9は、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を選択するための画面900の一例を示す。画面900は、図8のホワイトバランス設定の選択メニューを通じてホワイトバランス設定が選択された後、図6の機能割り当てメニューを通じて閃光発光禁止機能をファンクションボタン20に割り当てる旨が再度選択された場合の画面を示す。よって、図7に示すホワイトバランス設定メニューを表示させる時点とは異なり、図9に示すメニューを表示部138に表示させる時点では、閃光発光禁止時の現在のホワイトバランス設定が既に選択されている。そこで、ここでは図7のメニューとの相違点について説明する。
メニュー項目910は、メニュー項目710に対応する。グラフィック要素920およびグラフィック要素930は、それぞれグラフィック要素720およびグラフィック要素730に対応する。アイコン922は、アイコン722に対応する。よって、メニュー項目910、グラフィック要素920およびグラフィック要素930についての説明は省略する。
アイコン921は、閃光非発光時のホワイトバランス設定として、現在設定されているホワイトバランス設定を示す。カメラMPU140は、カメラ10のメニューを通じて、ファンクションボタン20が押し込まれた場合のホワイトバランス設定が既に選択されている場合には、カメラMPU140は、ホワイトバランス設定を行う旨のメニュー項目に、既に選択されたホワイトバランス設定を示すアイコン921を表示する。図7のメニューと同様、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を行わない旨のメニュー項目には、現在選択されているホワイトバランス設定を示すアイコン922を含む。
このように、ホワイトバランス設定メニューは、発光禁止時のホワイトバランス設定を選択する旨のメニュー項目を含む。そして、発光禁止時のホワイトバランス設定が既に設定されている場合に、現在設定されている発光禁止時のホワイトバランス設定を示す情報が、当該メニュー項目に対応づけて表示される。このため、現在設定されている発光禁止時のホワイトバランス設定を示す情報を、ユーザへ提示させることができる。
本ホワイトバランス設定メニューにおいて、ホワイトバランス設定を行わない旨のメニュー項目「設定しない」が選択された場合、「設定しない」旨のメニュー項目に対応するホワイトバランス設定を、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定として選択する。図9の例では、閃光発光禁止時の発光開ホワイトバランス設定として、「晴天」のホワイトバランス設定を選択する。
ホワイトバランス設定を行う旨のメニュー項目「設定する」が選択された状態で選択メニューに進む旨の操作が検出された場合、発光禁止時のホワイトバランス設定を再選択するためのメニューを表示させて、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定の再選択を受け付ける。閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を再選択するためのメニューについては、図10に関連して説明する。
一方、本メニューから戻る旨の操作が検出された場合、図6に関連して説明したメニューに戻る。この場合、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定は変更されずに維持される。図9の例では、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定として、「晴天」のホワイトバランス設定が維持される。
図7、図9に関連して説明したメニューによれば、発光禁止時のホワイトバランス設定を選択するか否かをユーザに選択させるメニューを、現在設定されているホワイトバランス設定を示す情報とともにユーザへ提示することができる。そのため、ユーザは、現在設定されているホワイトバランス設定を設定したり変更したりする必要があるかを、一目で理解することができる。
図10は、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を再選択するための画面1000の一例を示す。画面1000は、メニュー項目1010を含むホワイトバランス設定の選択メニューと、メニュー用アイコン590とを含む。
図10に例示したホワイトバランス設定の選択メニューは、図9に例示したホワイトバランス設定メニューにおいて、ホワイトバランス設定を行う旨のメニュー項目が選択された場合に表示される。よって、図8に示すホワイトバランス設定メニューを表示させる時点とは異なり、図10に示すメニューを表示部138に表示させる時点では、閃光発光禁止時の現在のホワイトバランス設定が既に選択されている。そこで、ここでは図8に示すメニューとの相違点について説明する。
メニュー項目1010は、メニュー項目810に対応する。グラフィック要素1020およびグラフィック要素1030は、それぞれグラフィック要素820およびグラフィック要素830に対応する。スクロールバー1050は、スクロールバー850に対応する。よって、メニュー項目1010、グラフィック要素1020、グラフィック要素1030およびスクロールバー1050についての説明は省略する。
グラフィック要素1022は、閃光非発光時のホワイトバランス設定として、現在設定されているホワイトバランス設定を示す。カメラMPU140は、現在設定されているホワイトバランス設定に対応するメニュー項目において、グラフィック要素1020の近傍にグラフィック要素1022を表示させる。図10の例では、閃光発光禁止時の現在のホワイトバランス設定として、「晴天日陰」のホワイトバランス設定が選択されていることを示す。
カメラMPU140は、マルチセレクタの操作から、現在選択されているメニュー項目1040を確定するユーザ指示を受け付けた場合、現在選択されているホワイトバランス設定でホワイトバランス調整を行うよう、動作条件を設定する。例えば、カメラMPU140は、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を示すパラメータに、選択されたホワイトバランス設定を識別する値を格納する。
一方、本メニューから戻る旨の操作が検出された場合、図9に関連して説明したメニューに戻る。この場合、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定は変更されずに維持される。図10の例では、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定として、「晴天日陰」のホワイトバランス設定が維持される。
図7から図10に関連して説明したメニューは、複数のホワイトバランス設定の中から発光禁止時設定をユーザに選択させるためのメニューの一例である。カメラMPU140は、これらのメニュー等を通じて、ユーザ指示によって閃光の発光が禁止された場合に適用すべきホワイトバランス設定を、ユーザ指示に基づいて決定することができる。また、図7、図9、図10に関連して説明したメニューは、現在設定されているホワイトバランス設定を示す情報とともにユーザへ提示される。そのため、ユーザは、現在設定されているホワイトバランス設定を設定したり変更したりする必要があるかを、一目で理解することができる。
図11は、カメラ10の起動から終了までの処理フローを示す。本フローは、例えば操作入力部141の一部としての電源スイッチがON位置に切り替えられた場合に、開始される。本フローは、カメラMPU140が主体となってカメラ10の各部を制御することにより実行される。
ステップS1100において、カメラMPU140は、カメラ10の初期設定を開始する。例えば、カメラMPU140は、カメラ10を制御するための各種パラメータ等を、システムメモリ139からRAM136に展開する。カメラMPU140は、例えば撮影モードダイヤル30等の状態および展開された各種パラメータに基づき、カメラ10の撮影時の動作条件を決定する。例えば、撮影に関する動作条件として、撮影モードで定められる撮像条件およびホワイトバランス設定等が決定される。例えば、撮影モードダイヤル30の位置が第1ユーザ設定撮影モードにある場合、第1ユーザ設定撮影モードに登録された露光時間、絞り値、撮像感度等の撮像条件ならびにホワイトバランス設定が動作条件として反映される。また、各種パラメータには、ファンクションボタン20に割り当てられた機能を示す情報や、発光禁止時のホワイトバランス設定を示す情報を含む。
続いて、ステップS1102において、カメラMPU140は、初期設定で設定された内容を表示部138等に表示させる。例えば、カメラMPU140は、決定した撮像条件およびホワイトバランス設定等の情報を、アイコン表示等の種々の形式で表示部138に表示させる。
続いて、ステップS1104において、カメラMPU140は、ユーザ操作に基づくイベントを特定する。具体的には、カメラMPU140は、操作入力部141に対する操作に基づいてユーザ操作を特定する。ここでは、設定操作、レリーズボタン12の操作、画像データの再生操作、ライブビュースイッチの操作を取り上げて説明する。
ユーザ操作が設定操作であると判断された場合、指示された設定処理を行う(ステップS1110)。設定処理としては、上述した撮影モードを選択する処理、撮像条件を設定する処理、ファンクションボタン20に機能を割り当てる処理、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を選択する処理等を例示することができる。本ステップで設定が変更された場合、変更された設定に応じてパラメータが変更される。
ステップS1104において、レリーズボタンに対するユーザ操作であると判断された場合、レリーズボタンの押し込みに応じて焦点調節または撮像を行う(ステップS1112)。本処理については、図14に関連して説明する。
ステップS1104において、ユーザ操作が画像データの再生操作であると判断された場合、画像データの再生処理を行う(ステップS1114)。再生処理としては、外部メモリ180に記録されている画像データに基づきサムネイルを表示する処理、ユーザにより選択された画像データを再生する処理等を例示することができる。
ステップS1104において、ライブビュースイッチに対するユーザ操作であると判断された場合、ライブビュー動作を行う(ステップS1116)。ステップS1116においては、ライブビュー動作を行うタスクを立ち上げる。ライブビュー動作は、順次の撮像動作で得られた画像データが順次に表示部138に表示される。本処理については、図13に関連して説明する。
ステップS1110、ステップS1112、ステップS1114、ステップS1116の処理が完了した場合、ステップS1120に処理を進める。ステップS1120においては、電源をOFFするか否かを判断する。例えば、電源スイッチがOFF位置に切り換えられた場合や、カメラ10が動作を開始してから予め定められた期間、ユーザ指示が無い状態が継続した場合等に、電源をOFFすると判断する。電源をOFFすると判断した場合は、終了処理を行い(ステップS1122)、本フローを終了する。電源をOFFしないと判断した場合はステップS1104に処理を移行させる。
図12は、ファンクションボタン20へ機能を割り当てに関する処理の一例を示す。本フローは、ステップS1110の一部の処理に適用できる。本フローは、カメラMPU140が主体となってカメラ10の各部を制御することにより実行される。図12では、特に閃光発光禁止機能がファンクションボタン20に割り当てられる場合について詳しく説明する。
本フローが開始すると、ステップS1202において、カメラMPU140は、ファンクションボタン20へ機能を割り当てるためのメニューを表示部138に表示させる。具体的には、図6に関連して説明した機能割り当てメニューを表示させる。
続いて、本フローを終了するか否かを判断する(ステップS1204)。例えば、マルチセレクタの左ボタンの押し込みを検出した場合に、本フローを終了する旨を判断する。本フローを終了する旨を判断した場合は、本フローを終了する。なお、本フローを終了すると、表示部138に表示されるメニューは、機能割り当てメニューの親メニューであるカスタムメニューが表示される。
本フローを終了しない旨を判断した場合、機能割り当てメニューを通じて閃光発光禁止機能がファンクションボタン20へ割り当てられたか否かを判断する(S1206)。閃光発光禁止機能がファンクションボタン20へ割り当てられた場合、閃光発光禁止機能をファンクションボタン20に割り当てる(ステップS1208)。具体的には、カメラMPU140は、ファンクションボタン20に割り当てる機能を識別するパラメータに、閃光発光禁止機能を識別する値を格納する。
続いて、カメラMPU140は、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を行うか否かを示すメニューを表示部138に表示させる。具体的には、図7または図9に関連して説明したメニューを表示させる。
続いて、閃光発光時のホワイトバランス設定を行う旨が選択されたか否かを判断する(ステップS1212)。閃光発光時のホワイトバランス設定を行う旨が選択された場合、カメラMPU140は、フラッシュ発光禁止時のホワイトバランス設定を選択するメニューを表示させる(ステップS1214)。具体的には、図8または図10に関連して説明したメニューを表示させる。当該メニューを通じてホワイトバランス設定が選択されると、選択されたホワイトバランス設定を記憶する。具体的には、カメラMPU140は、当該メニューを通じて選択されたホワイトバランス設定を識別する値を、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を示すパラメータに格納する。
ステップS1212において、閃光発光時のホワイトバランス設定を行わない旨が選択された場合、カメラMPU140は、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定をしない旨を設定して、ステップS1202に処理を移行する。ステップS1216の処理では、例えば閃光発光時のホワイトバランス設定を定めない旨を記憶してよい。例えば、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定を示すパラメータを初期化してよい。例えば、当該パラメータにNULL値を格納してよい。
ステップS1206の判断において、ファンクションボタン20へ割り当てる機能として閃光発光禁止機能以外の機能が選択された場合、選択された他の機能をファンクションボタン20へ割り当てるための処理を行い(ステップS1220)、ステップS1202に処理を移行する。
図13は、ライブビュー動作が指示された場合の動作フローの一例を示す。本フローは、図11のステップS1116の一部の処理に適用できる。本フローは、カメラMPU140が主体となってカメラ10の各部を制御することにより実行される。具体的には、図13に示す動作フローは、ライブビューを行うタスクにより実行される。
本フローが開始すると、ライブビュー用の動作条件を設定する(ステップS1302)。ライブビュー用の動作条件におけるホワイトバランス設定には、撮影モード等で定められるホワイトバランス設定が適用される。続いて、撮像素子132で撮像を行う(ステップS1304)。続いて、ASIC135は、撮像により得られた画像データに対して、ホワイトバランス調整を含む画像処理を施して表示用の画像データを生成して(ステップS1306)、生成した画像データに基づいて表示部138に画像を表示させる(ステップS1308)。
続いて、カメラMPU140は、ライブビュー動作を終了するか否かを判断する(ステップS1310)。例えば、ライブビュー動作を終了する旨のイベントが通知された場合に、ライブビュー動作を終了する旨を判断し、当該イベントが通知されていない場合に、ライブビュー動作を終了しない旨を判断する。ライブビュー動作を終了しない旨を判断した場合はステップS1304に処理を移行する。ライブビュー動作を終了する旨を判断した場合は、本フローを終了する。
図14は、レリーズボタン12の押し込みを検出した場合の処理フローの一例を示す。本フローは、ステップS1112の一部の処理に適用できる。本フローは、レリーズボタン12に対するユーザ操作が撮影指示と判断された場合の動作フローの一例である。カメラMPU140は、レリーズボタン12に対する全押し操作を撮影指示として受け付ける。本フローは、カメラMPU140が主体となってカメラ10の各部を制御することにより実行される。なお、本フローでは、ファンクションボタン20に閃光発光禁止機能が割り当てられているとして説明する。
本フローが開始すると、ステップS1400において、ライブビュー動作を行っているか否かを判断する。ライブビュー動作を行っていない場合は、ステップS1404に処理を進める。ライブビュー動作を行っている場合は、ライブビュー動作を中止して(ステップS1402)、ステップS1404に処理を進める。
ステップS1404において、静止画撮影用の動作条件を設定する。具体的には、各種パラメータに従って、絞り値、シャッタスピード等の静止画撮影用の撮像条件やホワイトバランス設定等の画像処理条件を決定する。
ステップS1406において、レリーズボタン12が押し込まれたときに、ファンクションボタン20が押し込まれた状態であったか否かを判断する。レリーズボタン12が押し込まれたときにファンクションボタン20が押し込まれた状態でなかった場合は、ステップS1412に処理を進める。
レリーズボタン12が押し込まれたときにファンクションボタン20が押し込まれた状態であった場合は、閃光発光を禁止する旨を設定する(ステップS1408)。例えば、閃光発光禁止時のホワイトバランス設定が図8、10のメニューを通じてユーザによって選択された場合、ホワイトバランス設定を、閃光発光時のホワイトバランス設定に変更する。続いて、閃光発光の禁止に応じて変更すべき他の動作条件を設定する(ステップS1410)。他の動作条件としては、撮像感度、絞り値、画像処理設定等を例示することができる。閃光発光の禁止に応じて変更すべき動作条件は、撮影モードに応じて予め定められていてよい。
続いて、ステップS1412において、設定された動作条件で定められる撮像条件に従って、撮像素子132で撮像する。続いて、ASIC135は、ステップS1412における撮像動作で得られた画像データに対して画像処理を行う(ステップS1414)。ASIC135は、動作条件で定められる画像処理条件に従って、画像データに対して画像処理を行う。ステップS1414で行われる画像処理には、設定されたホワイトバランス設定に基づくホワイトバランス調整を含む。
続いて、ステップS1414で生成された画像データを、外部メモリ180に記録する(ステップS1416)。続いて、ライブビュー動作中であったか否かを判断して(ステップS1418)、ライブビュー動作中であった場合は、ライブビュー動作を再開して(ステップS1420)、処理を終了する。ライブビュー動作中でなかった場合は、本フローを終了する。
以上に説明したように、カメラMPU140は、複数の動作モードの中から撮影時の動作モードを選択する。例えば、カメラMPU140は、撮影モードダイヤル30の操作等に基づいて、撮影時の動作モードを選択する。カメラMPU140は、例えばファンクションボタン20の押し込みを通じて、閃光の発光を禁止する旨のユーザ指示を取得する。カメラMPU140は、ユーザ指示によって閃光の発光が禁止された状態で撮影指示を取得した場合に、現在選択されている動作モードで定められている閃光の発光動作の有無にかかわらず、閃光を発光させずに撮像させる。そして、ASIC135は、ユーザ指示によって閃光の発光が禁止された状態で撮影指示が取得された場合に、ユーザ指示によって閃光の発光が禁止された場合に適用すべき、ユーザが予め定めたホワイトバランス設定に基づいて、閃光を発光させずに撮像することにより得られた画像データに対してホワイトバランス調整を行う。
例えば人物が建物から出てくるシーンを撮影する場合に、人物が建物内にいるときは閃光を発光させ、人物が建物から出てきたときには閃光の発光を禁止して撮影する場面を考える。カメラ10によれば、閃光を発光させた場合には閃光環境に適したホワイトバランス設定が適用され、閃光発光を禁止した場合には被写界の照明環境に応じてユーザが設定した「晴天日陰」等のホワイトバランス設定が適用される。そのため、撮影メニューや撮影モードダイヤル30で閃光の発光状態およびホワイトバランス設定を切り替える場合と比べても、閃光の発光状態およびホワイトバランス設定を速やかに切り替えることができる。そのため、閃光の発光を禁止した場合に、閃光環境用のホワイトバランス設定が適用されることを防ぐことができる。また、閃光の発光を禁止した状態から、閃光を発光させる状態へも速やかに切り替えることができる。また、ファインダ窓163を通じて構図を決めて撮影する場合においては、ファインダ窓163から目を離すことなく、閃光の発光状態およびホワイトバランス設定を切り替えることができる。また、ライブビュー動作時には、ユーザが表示部138から目を離すことなく、閃光の発光状態およびホワイトバランス設定を切り替えることができる。このため、閃光の発光状態を変更する場合でも速写性に優れたカメラを提供することができる。また、ユーザはストレスなく閃光の発光状態を変更して撮影することができる。
以上に説明したように、カメラMPU140は、閃光の発光を禁止する旨のユーザ指示を、ファンクションボタン20を通じて取得する。また、カメラMPU140は、現在の撮影モードを選択するユーザ指示を、撮影モードダイヤル30の操作を通じて取得する。しかし、カメラMPU140は、表示部138が有するタッチパネル機能により、閃光の発光を禁止する旨のユーザ指示を取得してよい。また、カメラMPU140は、表示部138が有するタッチパネル機能により、現在の撮影モードを選択するユーザ指示を取得してよい。この場合、カメラMPU140は、現在の撮影モードを選択するユーザ操作をタッチパネルのタッチ操作面における第1領域に対する操作に基づいて取得し、閃光の発光を禁止する旨のユーザ指示を、タッチ操作面における第2領域に対する操作に基づいて取得してよい。
上記の説明において、カメラMPU140の動作として説明した処理は、カメラMPU140がプログラムに従ってカメラ10が有する各ハードウェアを制御することにより実現される。また、上記の説明においてASIC135により実現される処理は、プロセッサによって実現することができる。例えば、ASIC135の動作として説明した処理は、プロセッサがプログラムに従ってカメラ10が有する各ハードウェアを制御することにより実現される。すなわち、本実施形態のカメラ10に関連して説明した処理は、プロセッサがプログラムに従って動作して各ハードウェアを制御することにより、プロセッサ、メモリ等を含む各ハードウェアとプログラムとが協働して動作することにより実現することができる。すなわち、当該処理を、いわゆるコンピュータ装置によって実現することができる。コンピュータ装置は、上述した処理の実行を制御するプログラムをロードして、読み込んだプログラムに従って動作して、当該処理を実行してよい。コンピュータ装置は、当該プログラムを記憶しているコンピュータ読取可能な記録媒体から当該プログラムをロードすることができる。
また、本実施形態において、レンズユニット120が装着された状態のカメラ10を、撮像装置の一例として取り上げた。しかし、撮像装置とは、レンズユニット120が装着されていないカメラ本体130を含む概念である。撮像装置としては、レンズ交換式カメラの一例である一眼レフレックスカメラの他に、レンズ非交換式カメラの一例であるコンパクトデジタルカメラ、ミラーレス式カメラ、ビデオカメラ、撮像機能付きの携帯電話機、撮像機能付きの携帯情報端末等、撮像機能を有する種々の電子機器を適用の対象とすることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。