JP2015037048A - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】板パッキンや線パッキン等の環状部材をスパークプラグの所定の部位に的確に配置可能な技術を提供する。【解決手段】スパークプラグは、軸線方向に延びた中心電極と、中心電極の外周に配置される筒状の絶縁体と、絶縁体の外周に配置される筒状の主体金具と、環状部材と、絶縁体の外周面と主体金具の内周面との間に形成され、環状部材が配置される環状部材配置部と、を有する。このスパークプラグの製造方法は、環状部材を、挿入治具を用いて、軸線方向に沿って環状部材配置部に配置する第1の工程を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、スパークプラグの製造方法に関する。
スパークプラグは、筒状の絶縁体と、絶縁体の外周に配置される筒状の主体金具と、を備えている。主体金具の先端付近の内周面には段部が形成されており、この段部には、板パッキンと呼ばれる環状部材を介して、絶縁体の外周面に形成された段部が接触する(例えば、特許文献1参照)。また、絶縁体と主体金具とは、主体金具の後端が加締められることで固定される。この加締められる部分の近傍には、主体金具の後端部の内周面と絶縁体の外周面との間に、線パッキンと呼ばれる環状部材とタルクとが配置される。
特開2006−79954号公報 特開平10−32077号公報
従来、主体金具内への板パッキンの配置は、主体金具の後端側から板パッキンを自由落下させることで行っていた。また、線パッキンの配置も、加締め加工前において絶縁体の後端側から線パッキンを自由落下させることで行っていた。板パッキンや線パッキンを自由落下させると、落下中にそれらが主体金具内や絶縁体の後端に位置する端子金具等に引っ掛かる場合があり、スパークプラグの製造効率が低下する要因となる場合があった。そのため、板パッキンや線パッキンといった環状部材をスパークプラグの所定の部位に的確に配置可能な技術が求められていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、軸線方向に延びた中心電極と;前記中心電極の外周に配置される筒状の絶縁体と;前記絶縁体の外周に配置される筒状の主体金具と;環状部材と;前記絶縁体の外周面と前記主体金具の内周面との間に形成され、前記環状部材が配置される環状部材配置部と;を有するスパークプラグの製造方法が提供される。この製造方法は、前記環状部材を、挿入治具を用いて、前記軸線方向に沿って前記環状部材配置部に配置する第1の工程を備えることを特徴とする。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、挿入治具を用いることで、環状部材を的確に環状部材配置部に配置することができる。
(2)上記スパークプラグの製造方法において、前記第1の工程では、前記挿入治具の自重により、前記環状部材が前記環状部材配置部に配置されてもよい。このようなスパークプラグの製造方法であれば、挿入治具の自重によって環状部材が環状部材配置部に配置されるので、環状部材をより的確に環状部材配置部に配置することができる。また、挿入治具の自重によって環状部材の配置を行うので、何らかの原因によって、環状部材が主体金具や絶縁体に引っ掛かったとしても、挿入治具が環状部材に食い込んでしまうことを抑制することができる。
(3)上記スパークプラグの製造方法において、前記第1の工程に先だって、前記挿入治具の先端より軸線方向先端側に配置されたシャッタが閉じている場合に、前記シャッタの軸線方向後端側の面に前記環状部材が配置されるとともに、前記環状部材と前記挿入治具との径方向の位置合わせが行われ、前記第1の工程では、前記シャッタが開いた後に、前記環状部材が前記挿入治具によって前記環状部材配置部に配置されてもよい。このようなスパークプラグの製造方法であれば、シャッタの軸線方向後端側の面において、環状部材と挿入治具との位置合わせを確実に行うことができるので、環状部材をより的確に環状部材配置部に配置することができる。
(4)上記スパークプラグの製造方法において、前記環状部材配置部は、前記絶縁体の外周面と、前記主体金具の後端部の内周面とで囲まれた部分であってもよい。このようなスパークプラグの製造方法であれば、主体金具を加締める部分よりも先端側の部分に、環状部材を配置することができる。
(5)上記スパークプラグの製造方法において、前記環状部材配置部は、前記主体金具の内周面に備えられる第1の段部と、前記絶縁体の外周面に備えられ前記絶縁体が前記主体金具に挿入された場合に前記第1の段部と対向する第2の段部との間の部分であってもよい。このようなスパークプラグの製造方法であれば、主体金具内において主体金具と絶縁体とが接触する部分に対して環状部材を的確に配置することができる。
(6)上記スパークプラグの製造方法において、前記スパークプラグは、前記中心電極に電気的に接続される端子金具を前記絶縁体の端部に有しており、前記第1の工程では、押さえ治具を用いて前記軸線方向に沿って前記端子金具を押さえた状態で、前記挿入治具を用いて前記環状部材を前記環状部材配置部に配置してもよい。このようなスパークプラグの製造方法であれば、押さえ治具を用いて端子金具を押さえた状態で環状部材の配置を行うので、絶縁体の径方向の位置を固定することができる。よって、より的確に環状部材を環状部材配置部に配置することができる。
(7)上記スパークプラグの製造方法において、前記挿入治具は筒状であり、該挿入治具の内周面で囲まれた部分には前記軸線方向に延びるガイド棒が備えられ、前記第1の工程では、前記挿入治具は、前記ガイド棒に沿って移動して前記環状部材を配置してもよい。このようなスパークプラグの製造方法であれば、ガイド棒に沿って挿入治具を移動させることができるので、環状部材をより的確に環状部材配置部に配置することができる。
(8)上記スパークプラグの製造方法は、更に、前記挿入治具の前記軸線方向における位置を検出器を用いて検出することで、前記環状部材が前記環状部材配置部に配置されたか否かを判断する工程を備えてもよい。このようなスパークプラグの製造方法であれば、環状部材が環状部材配置部に配置されたか否かを的確に判断することができる。
(9)上記スパークプラグの製造方法において、前記環状部材は、磁性材料によって形成され、前記挿入治具は、非磁性材料、または、磁化された場合に消磁可能な材料によって形成されてもよい。このようなスパークプラグの製造方法であれば、挿入治具によって環状部材が磁化されてしまうことを抑制することができるので、安定して環状部材を環状部材配置部に配置することができる。
(10)上記スパークプラグの製造方法において、前記挿入治具は、オーステナイト系のステンレス材料によって形成されてもよい。オーステナイト系のステンレス材料は非磁性材料であるため、このようなスパークプラグの製造方法であれば、挿入治具によって環状部材が磁化されてしまうことを抑制することができる。この結果、安定して環状部材を環状部材配置部に配置することができる。
本発明は、上述したスパークプラグの製造方法としての形態に限らず、種々の形態で実現することが可能である。例えば、上述した製造方法によって製造されたスパークプラグや、そのスパークプラグを備える車両等の形態で実現することができる。
スパークプラグの部分断面図である。 スパークプラグの製造方法のフローチャートである。 先端側環状部材配置部に板パッキンを配置する方法を示す図である。 後端側環状部材配置部に線パッキンを配置する方法を示す図である。
A.スパークプラグの構成:
図1は、スパークプラグ100の部分断面図である。図1において、スパークプラグ100の軸線方向ODを図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。図1において、一点破線で示す軸線Oの右側は、スパークプラグ100の外観を示しており、軸線Oの左側は、スパークプラグ100の中心軸を通る断面を示している。
スパークプラグ100は、絶縁体としての絶縁碍子10と、主体金具50と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40とを備える。主体金具50には、軸線方向ODに貫通する挿入孔501が形成されている。この挿入孔501には、絶縁碍子10が挿入されて保持されている。中心電極20は、絶縁碍子10内に形成された軸孔12内に軸線方向ODに沿って保持されている。中心電極20の先端部は、絶縁碍子10の先端側に露出している。接地電極30は、主体金具50の先端部(図1における下側の端部)に接合されている。端子金具40は、中心電極20の後端側(図1における上側の端部)に設けられている。端子金具40の後端部は絶縁碍子10の後端側に露出している。
絶縁碍子10は周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸線方向ODへ延びる軸孔12が形成された円筒形状を有する。軸線方向ODの略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、それより後端側(図1における上側)には後端側胴部18が形成されている。鍔部19より先端側(図1における下側)には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成され、さらにその先端側胴部17よりも先端側に、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は先端側ほど縮径され、スパークプラグ100が内燃機関のエンジンヘッド200に取り付けられた際には、燃焼室内に曝される。
主体金具50は、内燃機関のエンジンヘッド200にスパークプラグ100を固定するための略円筒状の金具である。主体金具50は、絶縁碍子10を、その後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位を取り囲むようにして保持している。すなわち、主体金具50の挿入孔501に絶縁碍子10が挿入され、絶縁碍子10の先端と後端がそれぞれ主体金具50の先端と後端から露出するように構成されている。主体金具50は低炭素鋼材より形成され、全体にニッケルメッキや亜鉛メッキが施されている。主体金具50の後端部には、図示しないスパークプラグレンチが係合する六角柱形状の工具係合部51が設けられている。主体金具50は、内燃機関の上部に設けられたエンジンヘッド200の取付ネジ孔201に螺合するネジ山が形成された取付ネジ部52を備えている。
主体金具50の工具係合部51と取付ネジ部52との間には、鍔状のシール部54が形成されている。取付ネジ部52とシール部54との間のネジ首59には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けた際に、シール部54の座面55と取付ネジ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形する。このガスケット5の変形により、スパークプラグ100とエンジンヘッド200間が封止され、取付ネジ孔201を介した内燃機関内の気密漏れが防止される。
主体金具50の工具係合部51より後端側には薄肉の加締部53が設けられている。また、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に薄肉の圧縮変形部58が設けられている。工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50の内周面と絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、第1の線パッキン6と第2の線パッキン7とが介在している。第1の線パッキン6と第2の線パッキン7との間には、タルク(滑石)9が充填されている。第1の線パッキン6と第2の線パッキン7とは、いずれも特許請求の範囲における「環状部材」に相当するものであり、丸線状の金属部材を環状に加工することで形成されている。以下では、第1の線パッキン6と第2の線パッキン7とタルク9とが配置される部分を、後端側環状部材配置部62という。後端側環状部材配置部62は、絶縁碍子10の外周面と主体金具50の内周面との間に形成されている。この後端側環状部材配置部62は、出願当初の請求項4における「環状部材配置部」に相当する。
スパークプラグ100の製造時においては、加締部53を内側に折り曲げるようにして先端側に押圧することにより圧縮変形部58が圧縮変形し、圧縮変形部58の圧縮変形により、第2の線パッキン7、タルク9、および、第1の線パッキン6を介し、絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。この押圧により、主体金具50の内周で取付ネジ部52の位置に形成された第1の段部56に、板パッキン8を介し、絶縁碍子10の第2の段部15が押圧されて、主体金具50と絶縁碍子10とが一体にされる。このとき、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの流出が防止される。また、この押圧により、タルク9が軸線方向OD方向に圧縮されて主体金具50内の気密性が高められる。板パッキン8は、第1の線パッキン6と第2の線パッキン7とともに特許請求の範囲における「環状部材」に相当するものである。板パッキン8は、板状の金属部材を環状に加工することで形成されている。以下では、板パッキン8が配置される部分を、先端側環状部材配置部61という。先端側環状部材配置部61は、絶縁碍子10の外周面と主体金具50の内周面との間に形成されている。この先端側環状部材配置部61は、出願当初の請求項5における「環状部材配置部」に相当する。以下の説明において、第1の線パッキン6、第2の線パッキン7、および、板パッキン8を、まとめて、「環状部材」と呼び、先端側環状部材配置部61と後端側環状部材配置部62とを、まとめて、「環状部材配置部」と呼ぶ場合がある。
中心電極20は、インコネル(商標名)600等のニッケルまたはニッケルを主成分とする合金から形成された電極母材21の内部に、電極母材21よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主成分とする合金からなる芯材25を埋設した構造を有する棒状の電極である。中心電極20は、有底筒状に形成された電極母材21の内部に芯材25を詰め、底側から押出成形を行って引き延ばすことで作製される。芯材25は、胴部分においては略一定の外径をなすものの、先端側においては先細り形状に形成される。中心電極20の先端部分は、先端に向かって小径となるテーパ状に成形されている。テーパ形状部の先端には、電極チップ90が接合されている。電極チップ90は、耐火花消耗性を向上するために、高融点の貴金属を主成分として形成されている。電極チップ90は、例えば、イリジウム(Ir)や、Irを主成分としたIr合金によって形成される。
中心電極20は軸孔12内を後端側に向けて延設され、シール体4およびセラミック抵抗3を経由して、後方の端子金具40に電気的に接続されている。端子金具40には高圧ケーブル(図示せず)がプラグキャップ(図示せず)を介して接続され、高電圧が印加される。
接地電極30は、耐腐食性の高い金属によって形成され、一例として、ニッケル合金が用いられる。接地電極30の基端は、主体金具50の先端面に溶接されている。接地電極30の先端部は、中心電極20の電極チップ90と、軸線O上で対向するように屈曲されている。この接地電極30の先端部と電極チップ90の先端面との間には、火花ギャップが形成される。
B.スパークプラグの製造方法:
図2は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグの製造方法のフローチャートである。本実施形態では、まず、予め接地電極30が接合された主体金具50が用意され、この主体金具50内の先端側環状部材配置部61に、板パッキン8が配置される(ステップS100)。
図3は、先端側環状部材配置部61に板パッキン8を配置する方法を示す図である。本実施形態では、板パッキン配置装置300を用いて、先端側環状部材配置部61に板パッキン8を配置する。板パッキン配置装置300は、シャッタ301と、挿入治具302と、ガイド棒303と、位置検出器307と、を備える。
シャッタ301は、水平方向(軸線方向ODに垂直な方向)に開閉する機構を有する装置である。シャッタ301の上面(軸線方向ODにおける後端側の面)には、シャッタ301が閉じている状態において、板パッキン8が水平方向から1つずつ供給される。シャッタ301の上面には、水平方向から供給された板パッキン8が嵌る窪み304が形成されている。シャッタ301が閉じている際に板パッキン8が窪み304に配置されることで、板パッキン8と後述する挿入治具302との径方向の位置合わせが行われる。
挿入治具302は、板パッキン8がシャッタ301の上面に供給される際において、シャッタ301の軸線方向OD後端側に配置される円筒状の部材である。板パッキン8がシャッタ301の上面に供給される際には、挿入治具302とシャッタ301との間には、板パッキン8が1つだけ嵌る隙間が確保される。本実施形態では、挿入治具302は、オーステナイト系のステンレス材料によって形成されている。オーステナイト系のステンレス材料は、非磁性材料であるため、磁性材料(例えば、SWMGS−2材)によって形成された板パッキン8が磁化されてしまうことを抑制することができる。前述のシャッタ301が水平方向に開くと、シャッタ301上に供給された板パッキン8とその鉛直上方(軸線方向ODの後端側の方向)に配置された挿入治具302とが鉛直下方(軸線方向ODの先端側)に自重により自由落下する。
ガイド棒303は、円筒状の挿入治具302の内周面で囲まれた部分に配置される部材であり、軸線方向ODに延びる棒状の部材である。ガイド棒303は、軸線方向ODに沿って上下方向に移動することができる。シャッタ301の中心には、開口306が設けられており、シャッタ301が閉じている場合でも、この開口306を通じてガイド棒303は軸線方向ODに沿って移動することができる。
位置検出器307は、挿入治具302の軸線方向ODにおける位置を検出することで、板パッキン8が配置された位置を検出する装置である。位置検出器307は、被接触式の変位センサによって構成してもよいし、接触式の変位センサによって構成してもよい。
上記ステップS100では、まず、図3(A)に示されているように、板パッキン配置装置300のシャッタ301の上面に形成された窪み304対して、板パッキン8が1つ供給される。板パッキン8がシャッタ301の窪み304に供給されることで、板パッキン8と挿入治具302との径方向における位置合わせが行われる。板パッキン8がシャッタ301の窪み304に供給されると、図3(B)に示されているように、板パッキン配置装置300は、シャッタ301の開口306を通じて、ガイド棒303を鉛直下方(軸線方向ODの先端側の方向)に移動させ、ガイド棒303を、主体金具50内の先端側環状部材配置部61近傍まで到達させる。主体金具50は、その中心軸が、ガイド棒303の中心軸に一致するように予め位置決めされている。ガイド棒303が先端側環状部材配置部61の近傍まで到達すると、図3(C)に示されているように、板パッキン配置装置300は、シャッタ301を開く。そうすると、板パッキン8と挿入治具302とが、ガイド棒303に沿って自由落下する。こうして、板パッキン8と挿入治具302とが自由落下すると、挿入治具302の自重により、板パッキン8が先端側環状部材配置部61に押し込まれて配置される。図3(C)に示された工程、すなわち、挿入治具302が用いられることにより、板パッキン8が軸線方向ODに沿って先端側環状部材配置部61に配置される工程は、特許請求の範囲における「第1の工程」に相当する。
以上のようにして板パッキン8が先端側環状部材配置部61に配置されると、板パッキン配置装置300は、位置検出器307を用いて板パッキン8が配置された位置を検出する(図2のステップS110)。検出された位置が、予め定められた先端側環状部材配置部61の位置でなければ(ステップS120:NG)、板パッキン配置装置300は、製造中のスパークプラグ100を製造不良と判断し、スパークプラグ100の製造を停止する。これに対して、検出された位置が、予め定められた先端側環状部材配置部61の位置であれば(ステップS120:OK)、板パッキン8が的確に先端側環状部材配置部61に配置されていることになる。そこで、続いて、端子金具40とセラミック抵抗3とシール体4と中心電極20とが組み付けられた絶縁碍子10が、主体金具50の挿入孔501内に後端側から挿入される(ステップS130)。そうすると、絶縁碍子10の第2の段部15と主体金具50の第1の段部56との間に、上記ステップS100において先端側環状部材配置部61に配置された板パッキン8が介在することになる。
主体金具50に絶縁碍子10が挿入されると、続いて、後端側環状部材配置部62に、第1の線パッキン6が配置される(ステップS140)。
図4は、後端側環状部材配置部62に第1の線パッキン6を配置する方法を示す図である。本実施形態では、線パッキン配置装置400を用いて、後端側環状部材配置部62に第1の線パッキン6を配置する。線パッキン配置装置400は、シャッタ401と、挿入治具402と、押さえ治具403と、位置検出器407と、を備える。
シャッタ401は、水平方向(軸線方向ODに垂直な方向)に開閉する機構を有する装置である。シャッタ401の上面(軸線方向ODにおける後端側の面)には、シャッタ401が閉じている状態において、第1の線パッキン6が水平方向から1つずつ供給される。シャッタ401の上面には、水平方向から供給された第1の線パッキン6が嵌る窪み404が形成されている。シャッタ401が閉じている際に、第1の線パッキン6が窪み404に配置されることで、第1の線パッキン6と後述する挿入治具402との径方向の位置合わせが行われる。
挿入治具402は、第1の線パッキン6がシャッタ401の上面に供給される際において、シャッタ401の軸線方向OD後端側に配置される円筒状の部材である。第1の線パッキン6がシャッタ401の上面に供給される際には、挿入治具402とシャッタ401との間には、第1の線パッキン6が1つだけ嵌る隙間が確保されている。本実施形態では、挿入治具402は、オーステナイト系のステンレス材料によって形成されている。オーステナイト系のステンレス材料は、非磁性材料であるため、磁性材料(例えば、SWMGS−2材)によって形成された第1の線パッキン6が磁化されてしまうことを抑制することができる。前述のシャッタ401が水平方向に開くと、シャッタ401上に供給された第1の線パッキン6とその鉛直上方(軸線方向ODの後端側の方向)に配置された挿入治具402とが鉛直下方(軸線方向ODの先端側の方向)に自重により自由落下する。
押さえ治具403は、円筒状の挿入治具402の内周面で囲まれた部分に配置される部材であり、軸線方向ODに延びる棒状の部材である。押さえ治具403は、軸線方向ODに沿って上下方向に移動することができる。押さえ治具403の先端には、凹部408が形成されている。凹部408は、押さえ治具403が鉛直下方に移動した際に、端子金具40の後端に接触する。シャッタ401の中心には、開口406が設けられており、シャッタ401が閉じている場合でも、この開口406を通じて、押さえ治具403は軸線方向ODに沿って自在に移動することができる。
位置検出器407は、挿入治具402の軸線方向ODにおける位置を検出することで、第1の線パッキン6(または第2の線パッキン7)が配置された位置を検出する装置である。位置検出器407は、被接触式の変位センサによって構成してもよいし、接触式の変位センサによって構成してもよい。
上記ステップS140では、まず、図4(A)に示されているように、シャッタ401の上面に形成された窪み404対して、第1の線パッキン6が1つ供給される。第1の線パッキン6がシャッタ401の窪み404に供給されることで、第1の線パッキン6と挿入治具402との径方向における位置合わせが行われる。第1の線パッキン6がシャッタ401の窪み404に供給されると、図4(B)に示されているように、線パッキン配置装置400は、シャッタ401の開口406を通じて、押さえ治具403を鉛直下方(軸線方向ODの先端側の方向)に移動させ、押さえ治具403の先端の凹部408によって端子金具40の後端を押さえる。こうすることにより、絶縁碍子10の径方向の位置が固定される。このとき、主体金具50は、その中心軸が、押さえ治具403の中心軸に一致するように予め位置決めされている。押さえ治具403によって絶縁碍子10が固定されると、図4(C)に示されているように、線パッキン配置装置400は、シャッタ401を開く。そうすると、第1の線パッキン6と挿入治具402とが、押さえ治具403および絶縁碍子10に沿って自由落下する。こうして、第1の線パッキン6と挿入治具402とが自由落下すると、挿入治具402の自重により、第1の線パッキン6が後端側環状部材配置部62内に押し込まれて配置される。図4(C)に示された工程、すなわち、挿入治具402が用いられることにより、第1の線パッキン6が軸線方向ODに沿って後端側環状部材配置部62に配置される工程は、図3(C)に示された工程と同様に、特許請求の範囲における「第1の工程」に相当する。
以上のようにして第1の線パッキン6が後端側環状部材配置部62に配置されると、線パッキン配置装置400は、位置検出器407を用いて第1の線パッキン6が配置された位置を検出する(図2のステップS150)。検出された位置が、予め定められた後端側環状部材配置部62内の位置でなければ(ステップS160:NG)、線パッキン配置装置400は、製造中のスパークプラグ100が製造不良と判断し、スパークプラグ100の製造を停止する。これに対して、検出された位置が、予め定められた後端側環状部材配置部62内の位置であれば(ステップS160:OK)、第1の線パッキン6が的確に先端側環状部材配置部61に配置されていることになる。そこで、続いて、後端側環状部材配置部62内にタルクが充填される(ステップS170)。
後端側環状部材配置部62にタルクが充填されると、後端側環状部材配置部62内に、第2の線パッキン7が配置される(ステップS180)。第2の線パッキン7は、図4に示した方法と同様の方法および装置により後端側環状部材配置部62内に配置される。第2の線パッキン7が後端側環状部材配置部62に配置されると、位置検出器407により第2の線パッキン7が配置された位置が検出される(ステップS190)。検出された位置が、予め定められた後端側環状部材配置部62内の位置でなければ(ステップS200:NG)、製造中のスパークプラグ100は製造不良と判断され、スパークプラグ100の製造が停止される。これに対して、検出された位置が、予め定められた後端側環状部材配置部62内の位置であれば(ステップS200:OK)、第2の線パッキン7が的確に後端側環状部材配置部62に配置されていることになる。そこで、続いて、主体金具50の後端に対して加締め加工を施すとともに(ステップS210)、ガスケット5の装着を行う(ステップS220)。以上で説明した一連の製造工程により、スパークプラグ100が完成する。
以上で説明した本実施形態のスパークプラグ100の製造方法では、環状部材6,7,8(第1の線パッキン6、第2の線パッキン7、および、板パッキン8)は、環状部材配置部61,62(先端側環状部材配置部61および後端側環状部材配置部62)に対して、挿入治具302,304により軸線方向ODに沿って挿入される。よって、環状部材6,7,8が、絶縁碍子10や主体金具50あるいは端子金具40に引っ掛かることが抑制される。この結果、環状部材6,7,8を、環状部材配置部61,62に的確に配置することができる。
また、本実施形態では、挿入治具302,402の自重によって環状部材6,7,8が環状部材配置部61,62に挿入される。そのため、何らかの原因によって、環状部材6,7,8が主体金具50や絶縁碍子10あるいは端子金具40に引っ掛かったとしても、挿入治具302,402が環状部材6,7,8に食い込んでしまうことを抑制することができる。この結果、例えば、絶縁碍子10の割れや環状部材6,7,8の変形を抑制することができる。
また、本実施形態では、環状部材配置部61,62に対して実際に環状部材6,7,8が配置されるよりも前に、シャッタ301,401の軸線方向ODの後端側の面に形成された窪み304,404に環状部材6,7,8が供給されることで、環状部材6,7,8と挿入治具302,402との径方向における位置合わせが行われる。よって、環状部材6,7,8をより的確に環状部材配置部61,62に配置することができる。
また、本実施形態では、後端側環状部材配置部62に対して第1の線パッキン6および第2の線パッキン7を配置する際に、押さえ治具403を用いて軸線方向ODに沿って端子金具40を押さえた状態で、後端側環状部材配置部62に第1の線パッキン6および第2の線パッキン7を挿入する。よって、絶縁碍子10が傾いてしまうことや、第1の線パッキン6および第2の線パッキン7が端子金具40の後端面に引っ掛かってしまうことを抑制することができる。そのため、より的確に第1の線パッキン6および第2の線パッキン7を後端側環状部材配置部62に配置することができる。
また、本実施形態では、先端側環状部材配置部61に対して板パッキン8を配置する際に、主体金具50内の先端側環状部材配置部61の近傍まで移動させたガイド棒303に沿って板パッキン8を挿入するので、板パッキン8が主体金具50内の側壁に引っ掛かることが抑制される。よって、板パッキン8をより的確に先端側環状部材配置部61に配置することができる。
また、本実施形態では、位置検出器307,407を用いて挿入治具302,402の位置を検出することで、環状部材6,7,8が配置された位置を検出する。よって、環状部材6,7,8が環状部材配置部61,62に配置されたか否かを精度良く検出することができる。
また、本実施形態において、挿入治具302,402は、オーステナイト系のステンレス材料によって形成されている。オーステナイト系のステンレス材料は、非磁性材料であるため、環状部材6,7,8が挿入治具302,402によって磁化されてしまうことを抑制することができる。そのため、環状部材6,7,8が挿入治具302,402に磁力によって吸着することが抑制され、環状部材6,7,8を環状部材配置部61,62に安定して配置することができる。なお、挿入治具302,402は、オーステナイト系のステンレス材料に限らず、その他の非磁性材料や、磁化された場合に消磁可能な材料(例えば、SK3等の炭素工具鋼)によって形成されていてもよい。
C.試験結果:
上述した実施形態におけるスパークプラグ100の製造方法に関して、種々の試験を行った。以下、これらの試験の結果を示す。
C−1.挿入治具の有無に応じた線パッキンの配置試験:
表1には、第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に自由落下させるだけで配置した試験結果と、第1の線パッキン6を自由落下させるとともに挿入治具402の自重によって第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に挿入した試験結果とを示している。挿入治具402としては、非磁性材料であるオーステナイト系ステンレス材料で形成されたものを使用した。
Figure 2015037048
この試験では、10000本のスパークプラグ100を製造し、その際に、第1の線パッキン6の引っ掛かりが20本以上のスパークプラグ100で発生したか否かを評価した。この結果、自由落下のみで第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に配置した場合には、20本以上のスパークプラグ100で第1の線パッキン6に引っ掛かりが生じ、挿入治具402を用いた場合には、第1の線パッキン6の引っ掛かりは、20本未満であった。そのため、自由落下のみによって第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に配置するよりも、挿入治具402を用いて第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に配置する方が、第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に的確に配置できることが確認された。
なお、第2の線パッキン7も第1の線パッキン6と同様の方法により後端側環状部材配置部62に配置を行うことから、第2の線パッキン7についても、挿入治具402を用いることで、後端側環状部材配置部62に的確に配置することができる。また、板パッキン8についても、第1の線パッキン6と同様の方法により先端側環状部材配置部61に配置を行うことから、板パッキン8についても、挿入治具302を用いることで、先端側環状部材配置部61に的確に配置することが可能である。
C−2.押さえ治具の有無に応じた線パッキンの配置試験:
表2には、端子金具40を押さえ治具403によって押さえることなしに第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に配置した試験結果と、端子金具40を押さえ治具403によって押さえた状態で第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に配置した試験結果とを示している。この試験では、第1の線パッキン6を、挿入治具402を用いて後端側環状部材配置部62に配置した。また、挿入治具402としては、非磁性材料であるオーステナイト系ステンレス材料で形成されたものを使用した。
Figure 2015037048
この試験では、10000本のスパークプラグ100を製造し、その際に、第1の線パッキン6の引っ掛かりが20本以上のスパークプラグ100の製造時に生じたか否かを評価した。この結果、押さえ治具403によって端子金具40を押さえない場合には、20本以上のスパークプラグ100で第1の線パッキン6に引っ掛かりが生じ、押さえ治具403によって端子金具40を押さえた場合には、第1の線パッキン6の引っ掛かりは、20本未満であった。そのため、押さえ治具403を使用しないよりも、押さえ治具403を用いて端子金具40を軸線方向ODに押さえた方が、第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に的確に配置できることが確認された。
なお、第2の線パッキン7も第1の線パッキン6と同様の方法により後端側環状部材配置部62に配置を行うことから、第2の線パッキン7についても、押さえ治具403を用いることで、後端側環状部材配置部62に的確に配置することができる。
C−3.挿入治具の動作に応じた線パッキンの配置試験:
表3には、挿入治具402の自重(100gf)によって第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に配置した試験結果と、挿入治具402に所定の荷重(1kgf)をかけて強制的に移動させることで環状部材6を後端側環状部材配置部62に配置した試験結果とを示している。
Figure 2015037048
この試験では、第1の線パッキン6を端子金具40の側面に形成されているくびれ65(図1参照)に予め引っ掛けた状態で、挿入治具402を軸線方向OD方向に移動させた。この結果、挿入治具402を自重によって移動(落下)させた場合には、挿入治具402が第1の線パッキン6に食い付くことはなかった。これに対して、挿入治具402を強制移動させた場合には、挿入治具402が第1の線パッキン6に食い付いた。このように、挿入治具402が第1の線パッキン6に食い付くと、絶縁碍子10の割れや、線パッキン6,7の変形といった不具合の要因となる。そのため、挿入治具402は、強制的に移動させるよりも、自重により自由落下させる方が不具合を抑制できることが確認された。
C−4.挿入治具の材質に応じた評価試験:
表4には、様々な材質の挿入治具402を用意し、それらの挿入治具402を用いて第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に配置した結果を示している。
Figure 2015037048
この試験では、10000本のスパークプラグ100を製造し、その際に、第1の線パッキン6を後端側環状部材配置部62に的確に配置できたか否かを評価した。この結果、非磁性体であるオーステナイト系ステンレスのSUS304を用いて形成した挿入治具402を用いた場合には、5000個以上のスパークプラグ100について、第1の線パッキン6を的確に供給することができた。これに対して、磁性体(強磁性体)であるマルテンサイト系ステンレス材料のSUS410や、析出硬化系ステンレス材料のSUS630、S45C(機械構造用炭素鋼)、SKS3(合金工具鋼)といった材料で形成した挿入治具402を用いた場合には、第1の線パッキン6を的確に供給することができたスパークプラグ100は5000個未満であった。これは、磁性体によって形成された挿入治具402が、挿入治具402の移動動作によって磁化され、第1の線パッキン6が挿入治具402に磁力吸着したためだと推測される。よって、挿入治具402は、非磁性体の材料で形成されていることが好ましいことが確認された。なお、挿入治具302についても、同様の理由から、非磁性体の材料で形成されていることが好ましい。
C−5.板パッキンの配置試験:
表5には、磁性体(S45C)によって形成した挿入治具302と、非磁性体(SUS304)によって形成した挿入治具302と、について、それぞれ、挿入治具302の有無、および、ガイド棒303の有無、を変更して板パッキン8の供給性を評価した試験結果を示している。
Figure 2015037048
この試験では、1000本のスパークプラグ100を製造した際に、板パッキン8を先端側環状部材配置部61に的確に配置できたか否かを評価した。この結果、磁性体および非磁性体によって形成した挿入治具302のいずれについても、板パッキン8を自由落下させるだけよりも挿入治具302を用いて板パッキン8を先端側環状部材配置部61に挿入した方が板パッキン8を的確に配置できることが確認された。また、挿入治具302を用いるだけではなく、更に、ガイド棒303に沿って板パッキン8と挿入治具302とを落下させる方が、ガイド棒303を使用しないよりも的確に板パッキン8を先端側環状部材配置部61に配置できることが確認された。更に、挿入治具302の材質としては、磁性体よりも非磁性体を採用する方が、より、的確に板パッキン8を先端側環状部材配置部61に配置できることが確認された。
以上に示した種々の試験結果が示すとおり、本実施形態のスパークプラグ100の製造方法によれば、線パッキン6,7や板パッキン8といった環状部材を、スパークプラグ100の所定の部位(環状部材配置部61,62)に的確に配置することが可能である。
D.変形例:
上記実施形態において、環状部材6,7,8は、完全に「環」として形成されていなくてもよい。例えば、環状部材6,7,8の一部には、切れ目が入っていてもよい。
上記実施形態において、後端側環状部材配置部62に対してタルクを充填する際には、滑石リングと呼ばれる固形状のタルクを、環状部材6,7,8と同様の方法により後端側環状部材配置部62に配置してもよい。滑石リングは、主体金具50が加締められる際に、押し潰されて粉体になる。
上記実施形態では、ガイド棒303や押さえ治具403を用いて環状部材6,7,8の配置を行っている。しかし、ガイド棒303や押さえ治具403を用いることなく環状部材6,7,8を配置してもよい。
上記実施形態では、挿入治具302,402の自重により、環状部材6,7,8を環状部材配置部61,62に挿入している。これに対して、環状部材6,7,8が変形しない程度に挿入治具302,402に荷重を加えて、環状部材6,7,8を環状部材配置部61,62に押し込んでも良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
3…セラミック抵抗
4…シール体
5…ガスケット
6…第1の線パッキン
7…第2の線パッキン
8…板パッキン
9…タルク
10…絶縁碍子
12…軸孔
13…脚長部
15…第2の段部
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…鍔部
20…中心電極
21…電極母材
25…芯材
30…接地電極
40…端子金具
50…主体金具
51…工具係合部
52…取付ネジ部
53…加締部
54…シール部
55…座面
56…第1の段部
58…圧縮変形部
59…ネジ首
61…先端側環状部材配置部
62…後端側環状部材配置部
65…くびれ
90…電極チップ
100…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
201…取付ネジ孔
205…開口周縁部
300…板パッキン配置装置
301…シャッタ
302…挿入治具
303…ガイド棒
304…窪み
306…開口
307…位置検出器
400…線パッキン配置装置
401…シャッタ
402…挿入治具
403…押さえ治具
404…窪み
406…開口
407…位置検出器
408…凹部
501…挿入孔
O…軸線
OD…軸線方向

Claims (10)

  1. 軸線方向に延びた中心電極と、
    前記中心電極の外周に配置される筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に配置される筒状の主体金具と、
    環状部材と、
    前記絶縁体の外周面と前記主体金具の内周面との間に形成され、前記環状部材が配置される環状部材配置部と、
    を有するスパークプラグの製造方法であって、
    前記環状部材を、挿入治具を用いて、前記軸線方向に沿って前記環状部材配置部に配置する第1の工程を備えることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記第1の工程では、前記挿入治具の自重により、前記環状部材が前記環状部材配置部に配置されることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記第1の工程に先だって、前記挿入治具の先端より軸線方向先端側に配置されたシャッタが閉じている場合に、前記シャッタの軸線方向後端側の面に前記環状部材が配置されるとともに、前記環状部材と前記挿入治具との径方向の位置合わせが行われ、
    前記第1の工程では、前記シャッタが開いた後に、前記環状部材が前記挿入治具によって前記環状部材配置部に配置されることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記環状部材配置部は、前記絶縁体の外周面と、前記主体金具の後端部の内周面とで囲まれた部分であることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記環状部材配置部は、前記主体金具の内周面に備えられる第1の段部と、前記絶縁体の外周面に備えられ、前記絶縁体が前記主体金具に挿入された場合に前記第1の段部と対向する第2の段部との間の部分であることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  6. 請求項4に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記スパークプラグは、前記中心電極に電気的に接続される端子金具を前記絶縁体の端部に有しており、
    前記第1の工程では、押さえ治具を用いて前記軸線方向に沿って前記端子金具を押さえた状態で、前記挿入治具を用いて前記環状部材を前記環状部材配置部に配置することを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  7. 請求項5に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記挿入治具は筒状であり、該挿入治具の内周面で囲まれた部分には前記軸線方向に延びるガイド棒が備えられ、
    前記第1の工程では、前記挿入治具は、前記ガイド棒に沿って移動して前記環状部材を配置することを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、更に、
    前記挿入治具の前記軸線方向における位置を検出器を用いて検出することで、前記環状部材が前記環状部材配置部に配置されたか否かを判断する工程を備えることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記環状部材は、磁性材料によって形成されており、
    前記挿入治具は、非磁性材料、または、磁化された場合に消磁可能な材料によって形成されていることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  10. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記挿入治具は、オーステナイト系のステンレス材料によって形成されていることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
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