JP2006079954A - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スパークプラグの製造の際に、主体金具と絶縁碍子との間に確実にパッキンを介在させ、そのパッキンの傷付きを防止することができるスパークプラグの製造方法を提供する。
【解決手段】 中心電極2の先端側を上方に向けた状態で、絶縁碍子1を保持部材200で保持させる。そして、絶縁碍子1の段部15にパッキン8を配置させる。この状態で上方より主体金具5を被せ、パッキン8上に主体金具5内部の段部56を当接させることで、パッキン8上に主体金具5を載置させる。パッキン8を配置する際にパッキン8の配置状態が視認可能であるので、確実に、パッキン8を正常な位置に配置させることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、主体金具と絶縁碍子との間に介在し、両者間の熱伝達率および気密性を向上するためのパッキンを備えたスパークプラグの製造方法に関するものである。
従来、内燃機関には点火のためのスパークプラグが用いられている。一般的なスパークプラグは、中心電極が挿設された絶縁碍子を保持する主体金具と、この主体金具の先端部に溶接された接地電極を有しており、この接地電極の他端部と、中心電極の先端部とが対向して火花放電ギャップを形成している。そして、中心電極と接地電極との間で火花放電が行われる。
このようなスパークプラグには、主体金具の内周面に形成した段部と、絶縁碍子の外周面に形成した段部との間に、両者間の熱伝達率および気密性を向上するための環状のパッキンが設けられている。従来のスパークプラグの製造方法では、まず、主体金具の内周面の段部にパッキンを配置し、次に、中心電極を保持した絶縁碍子(絶縁体)を主体金具に挿入して、パッキンを介し、絶縁碍子の外周面の段部を主体金具の内周面の段部に係止させている。そして、主体金具の一部(端部のカシメ部)をかしめることによって、主体金具と絶縁碍子とを一体に固定している(例えば特許文献1参照)。
特開平7−22154号公報
しかしながら従来のスパークプラグの製造方法では、主体金具の内周面の段部に配置するパッキンを主体金具内に挿入する際にパッキンの縁端が主体金具の内周面にひっかかったりする場合があり、段部に正常に配置されないまま絶縁碍子が挿入されると絶縁碍子の挿入側先端部などにパッキンが接触し、傷つけられる虞があった。またその絶縁碍子の挿入前には、主体金具に確実にパッキンが挿入されているか確認が行われるが、パッキンは主体金具内部に配置されるため、主体金具内部に検査治具を挿入し、その検査治具がパッキンに当接した際の挿入長さ(ストローク長)に基づいて、間接的な、パッキンの配置確認が行われていた。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、スパークプラグの製造の際に、主体金具と絶縁碍子との間に確実にパッキンを介在させ、そのパッキンの傷付きを防止することができるスパークプラグの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のスパークプラグの製造方法は、中心電極の先端が火花放電可能となるように、軸線方向に形成された軸孔の先端側に前記中心電極を保持した絶縁碍子と、前記絶縁碍子の周囲を取り囲み保持する主体金具との間に仲介部材を介在させて互いに組み付けて製造するスパークプラグの製造方法であって、前記絶縁碍子を保持する第1保持部材によって、前記中心電極の先端を上方に向けた状態で前記絶縁碍子を保持する第1保持工程と、前記第1保持工程において保持された前記絶縁碍子に、前記仲介部材を配置する配置工程と、前記配置工程において配置された前記仲介部材に対し、前記主体金具の少なくとも一ヶ所以上の部位が接触するように、前記主体金具を前記仲介部材上に載置する載置工程とを備えている。
また、請求項2に係る発明のスパークプラグの製造方法は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記配置工程において配置された前記仲介部材を撮影する撮影工程を備えている。
また、請求項3に係る発明のスパークプラグの製造方法は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記配置工程において配置された前記仲介部材を上方より押圧し、前記仲介部材の仮押さえを行う仮押さえ工程と、前記仮押さえ工程において、前記仲介部材を押圧する際のストローク長に基づいて、前記仲介部材の状態を検出する検出工程とを備えている。
また、請求項4に係る発明のスパークプラグの製造方法は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記配置工程において配置された前記仲介部材を上方より押圧し、前記仲介部材の仮押さえを行う仮押さえ工程と、前記仮押さえ工程において仮押さえが行われた前記仲介部材を撮影する撮影工程とを備えている。
また、請求項5に係る発明のスパークプラグの製造方法は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記載置工程において前記仲介部材上に載置した前記主体金具と、前記絶縁碍子との位置関係が保たれるように保持するための第2保持部材で、前記主体金具と前記絶縁碍子とを保持する第2保持工程と、前記第2保持工程において保持された前記主体金具と前記絶縁碍子とを、前記中心電極の先端が下方を向くように、前記第1保持部材および前記第2保持部材を一体に反転させる反転工程と、前記反転工程において反転された前記絶縁碍子と前記主体金具とを、前記主体金具の一部をかしめることで一体に固定するかしめ工程とを備えている。
請求項1に係る発明のスパークプラグの製造方法では、第1保持工程において中心電極の先端を上方に向けた状態で保持した絶縁碍子に、配置工程で、仲介部材を配置したうえで、載置工程で、その仲介部材上に主体金具を載置することができる。このため、絶縁碍子に仲介部材を配置する際には仲介部材が視認可能となり、配置位置のずれや配置忘れなどの配置不良の虞を低減することができる。
また、請求項2に係る発明のスパークプラグの製造方法では、請求項1に係る発明の効果に加え、撮影工程において、配置された仲介部材を撮影することで、その背景として映る絶縁碍子に対する仲介部材の配置位置を画像として得ることができる。これを正常に仲介部材が配置された画像と比べれば、仲介部材が正常に配置されているか否かを容易に確認することができる。なお、この撮影を行う手段は可視光線によるもののみに限られず、例えばX線や磁波等の電磁波や、超音波など、非可視光線による撮影手段であってもよい。
また、請求項3に係る発明のスパークプラグの製造方法では、請求項1に係る発明の効果に加え、仲介部材の配置の際に、仮押さえ工程において仲介部材を上方から押圧することで仮押さえすることができ、検出工程において、その仮押さえの際のストローク長に基づき仲介部材の状態を検出することができる。このため、絶縁碍子に対して正常な位置に確実に仲介部材を配置することができるとともに、実際に正常な位置に配置されたか否かの確認を行うことができる。
また、請求項4に係る発明のスパークプラグの製造方法では、請求項1に係る発明の効果に加え、仲介部材の配置の際に、仮押さえ工程において仲介部材を上方から押圧することで仮押さえすることができ、撮影工程において、仮押さえにより配置された仲介部材を撮影することができる。このため、絶縁碍子に対して正常な位置に確実に仲介部材を配置することができると共に、実際に正常な位置に配置されたか否かの確認を行うことができる。
また、請求項5に係る発明のスパークプラグの製造方法では、請求項1乃至4のいずれかに係る発明の効果に加え、第2保持工程において、絶縁碍子と主体金具との位置関係が保たれるように主体金具を保持することができ、反転工程で、その関係を保持したまま主体金具と絶縁碍子との上下方向を反転させることができる。すると、絶縁碍子と主体金具との間隙の開放部分が上方を向くため、かしめ工程において主体金具の一部を容易にかしめることができ、主体金具と絶縁碍子とを一体に固定することができる。
なお、請求項5に係る発明のスパークプラグの製造方法では、前記反転工程後に、前記反転工程において反転された前記主体金具と前記絶縁碍子との間隙に粉体を充填する充填工程を設けてもよい。反転工程によって絶縁碍子と主体金具との間隙の開放部分が上方を向くため充填工程にて粉体を充填しやすくなり、かしめ工程により主体金具と絶縁碍子とを一体に固定すれば粉体で両者の間隙が埋められるので、両者間の気密を保持することができ、スパークプラグの使用の際に燃焼ガスの流出を確実に防止することができる。
以下、本発明を具体化したスパークプラグの製造方法の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、本実施の形態のスパークプラグの製造方法によって製造されるスパークプラグの一例としてのスパークプラグ100の構造について説明する。図1は、スパークプラグ100の部分断面図である。なお、図1において、スパークプラグ100の軸線O方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。
図1に示すように、スパークプラグ100は、概略、絶縁体を構成する絶縁碍子1と、この絶縁碍子1を保持する主体金具5と、絶縁碍子1内に軸線O方向に保持された中心電極2と、主体金具5の先端面57に基部62を溶接され、先端部61の一側面が中心電極2の先端部22に対向する接地電極60と、絶縁碍子1の後端部に設けられた端子金具4とから構成されている。
まず、このスパークプラグ100の絶縁体を構成する絶縁碍子1について説明する。絶縁碍子1は筒形状を有し、周知のようにアルミナ等を焼成して形成される。この絶縁碍子1の後端部(図1における上部)には、沿面距離を稼ぐためのコルゲーション部11が形成されている。また、絶縁碍子1の先端部(図1における下部)には、内燃機関の燃焼室に曝される脚長部13が設けられている。この脚長部13とコルゲーション部11との間の胴部18は、脚長部13よりも外径が大きくなっており、脚長部13と胴部18との間に段部15が形成されている。また、胴部18の略中央には、胴部18よりさらに拡径された鍔部19が設けられている。さらに、絶縁碍子1の軸中心には軸線O方向に延びる軸孔12が形成される。
中心電極2は、インコネル(商標名)600または601等のニッケル系合金等で形成され、内部に熱伝導性に優れる銅等からなる金属芯23を有している。中心電極2の先端部22は主体金具5の先端面57から突出している。また中心電極2は、軸孔12の内部に設けられたシール体14および抵抗体3を経由して、上方の端子金具4に電気的に接続されている。そして端子金具4には高圧ケーブル(図示外)がプラグキャップ(図示外)を介して接続され、外部回路より高電圧が印加されるようになっている。
次に、接地電極60について説明する。接地電極60は耐腐食性の高い金属から構成され、一例として、インコネル(商標名)600または601等のニッケル合金が用いられる。この接地電極60は自身の長手方向の横断面が略長方形を有しており、基部62が主体金具5の先端面57に溶接により接合されている。また、接地電極60の先端部61は、中心電極2の先端部22に対向するように屈曲されている。
次に、主体金具5について説明する。主体金具5は絶縁碍子1を保持し、図示外の内燃機関のエンジンヘッドにスパークプラグ100を固定するための円筒状の金具である。主体金具5は絶縁碍子1を取り囲むようにして保持している。主体金具5は鉄系材料より形成され、後端部に図示外のスパークプラグレンチが嵌合する工具係合部51と、エンジンヘッドに螺合するための雄ねじ部52とを備えている。
主体金具5の内側面に設けられた段部56と、絶縁碍子1の外側面に設けられた段部15との間には、鉄や銅を母材とする環状で板状のパッキン8が介在される。このパッキン8は、燃焼室内に曝される絶縁碍子1の脚長部13と、その脚長部13に対向する主体金具5の内側面59との間の間隙部17に入り込んだ燃料空気が、主体金具5の段部56よりも後方側の内側面と、絶縁碍子1の段部15よりも後方側の胴部18の外側面との間の間隙部16に流入しないように配設される。なお、パッキン8が、本発明における「仲介部材」に相当する。
パッキン8を両段部15,56の間に配置した状態で、主体金具5の工具係合部51よりも後端側に設けられたかしめ部53をかしめることにより、パッキン8を介して絶縁碍子1の段部15が主体金具5の段部56に支持されて、主体金具5と絶縁碍子1とが一体に固定される。かしめにより両段部15,56間の気密を保持し、燃焼ガスの流出を防ぐことができるように、その密閉を完全なものとするため、主体金具5と絶縁碍子1との間に環状のリング部材6,7が介在され、リング部材6,7の間にはタルク(滑石)9の粉末が充填されている。すなわち、絶縁碍子1は、パッキン8、リング部材6,7、タルク9を介し、主体金具5の内周側に保持され一体となって固定される。また、主体金具5の中央部には鍔部54が形成され、ねじ部52の後端部側(図1における上部)近傍、すなわち鍔部54の座面55にはガスケット10が嵌挿されている。なお、タルク9が、本発明における「粉体」に相当する。
このような構成のスパークプラグ100の製造を行うにあたって、本実施の形態では、絶縁碍子1にパッキン8を配置させてから主体金具5の組み付けを行い、絶縁碍子1と主体金具5とを一体に固定している。以下、図2〜図8を参照し、スパークプラグ100の製造方法について説明する。図2は、絶縁碍子1を保持部材200に保持させる第1保持工程を示す図である。図3は、絶縁碍子1にパッキン8を配置する配置工程を示す図である。図4は、絶縁碍子1の段部15上に配置したパッキン8の仮押さえを行う仮押さえ工程、およびパッキン8の配置された絶縁碍子1の先端部分の撮影を行う撮影工程の様子を示す図である。図5は、絶縁碍子1に配置したパッキン8上に主体金具5を載置する載置工程を示す図である。図6は、絶縁碍子1上に主体金具5を載置した様子を示す要部破断断面図である。図7は、主体金具5を絶縁碍子1との位置関係が保たれるように保持部材300に保持させる第2保持工程、およびその状態で絶縁碍子1の上下方向を反転させる反転工程を示す図である。図8は、絶縁碍子1と主体金具5との間に粉体を充填する充填工程、および絶縁碍子1に対して主体金具5をかしめるかしめ工程を示す図である。なお、以下の図において、紙面の上下方向が、実際の工程における上下方向に相当する。
図2に示すように、中心電極2と端子金具4が組み込まれた絶縁碍子1は、中心電極2の先端部22を上方にした状態で、端子金具4側より保持部材200に開口された保持孔201に挿入され、軸線O方向を縦方向として保持される(第1保持工程)。なお、保持部材200が、本発明における「第1保持部材」に相当する。
次に、図3に示すように、保持部材200に保持された絶縁碍子1の先端側より、環状のパッキン8が、その脚長部13の外周に被せるようにして嵌められる。パッキン8は、段部15に当接する位置に配置される(配置工程)。
そして、図4に示すように、絶縁碍子1の段部15にパッキン8の平面が確実に当接して配置されるように、上方から仮押さえ部材250によってパッキン8が押圧される(仮押さえ工程)。なお、この仮押さえ部材250は環状のパッキン8の平面全体を押圧できるように筒状であってもよいし、部分的に押圧できるように棒状であってもよい。つまり、パッキン8の平面が絶縁碍子1の軸線方向(上下方向)と略水平となって段部15に当接して配置されればよい。
次いで、パッキン8の撮影が行われる(撮影工程)。この工程では、パッキン8の配置された絶縁碍子1の先端側の部位(例えば図4のA部に示す部位)が、例えばデジタルカメラで撮影され、その映像が図示外のモニタに表示される。表示された画像に基づいて、オペレータによりパッキン8の配置位置が正常な状態であると判断されれば、良品として次の工程に移行される。
撮影工程においてパッキン8の配置位置が正常であった場合、次に、絶縁碍子1の上方より主体金具5の載置が行われる。図5に示すように、主体金具5の後端側を下方に向け、絶縁碍子1が先端側より主体金具5内に挿入されるように絶縁碍子1に主体金具5を被せる。そして、絶縁碍子1の段部15に配置されたパッキン8の上に主体金具5の段部56を当接させることで、図6に示すように、パッキン8上に主体金具5が載置される(載置工程)。
そして、図7に示すように、主体金具5の鍔部54が、保持部材300によって保持される(第2保持工程)。保持部材300は、保持部材200に固定されたアーム350に、保持部材200に対して近づいたり遠ざかったりできるようにスライド可能に保持されている。そして、鍔部54を保持した保持部材300を保持部材200に対して接近方向に押圧し、その状態でアーム350に固定することによって、絶縁碍子1と主体金具5とは、その位置関係が保たれた状態で保持される。なお、保持部材300およびアーム350が、本発明における「第2保持部材」に相当する。
次に、絶縁碍子1の先端が下方を向くように、主体金具5と絶縁碍子1との位置関係を保ったまま保持部材200,300ごと全体を反転させる(反転工程)。すると、かしめ部53および鍔部54の内周面と、絶縁碍子1の胴部18の外周面との隙間が、まだかしめられていないかしめ部53の後方、すなわち上方に向けて開放した状態となる。
反転後には保持部材200が除去され、この絶縁碍子1の胴部18の外周面と、主体金具5のかしめ部53および鍔部54の内周面との隙間に、リング部材7,タルク9,リング部材6が順に挿入・充填される(充填工程)。なお、このタルク9の充填は筒状に圧縮成型されたタルク(滑石リングと呼ばれる。)がリング部材7に次いで挿入されてもよく、図8に図示したように、粉体として充填されていてもよい。そして、図示外のかしめ型を用い、かしめ部53のかしめが行われる(かしめ工程)。かしめ部53の開放端側(すなわち主体金具5の後端側)が内側に織り込まれるように変形されると、その内周面によりリング部材6,タルク9,リング部材7がかしめ部53内に密封される。タルク9がかしめ部53の内部の隙間を埋め、主体金具5の内部と外部との大気連通が遮断される。
また、絶縁碍子1の鍔部19がリング部材7を介してかしめによる押圧力を受けるので、主体金具5に対して絶縁碍子1全体が先端側(軸線O方向下側)に向けて押圧される。このため、絶縁碍子の段部15と主体金具5の段部56との間の距離が軸線O方向において狭くなり、両者間に介在されたパッキン8が圧縮されて両段部15,56のそれぞれに密着して、間隙部16と間隙部17との間の連通も遮断される。すなわち間隙部16は、パッキン8と、リング部材6,7およびタルク9とによって密閉され、絶縁碍子1と主体金具5とが一体に固定されることとなる。
そして、接地電極60の先端部61が、中心電極2の先端部22に対向するように屈曲され、さらにガスケット10が組み付けられることによって、図1に示す、スパークプラグ100が完成する。
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、本実施の形態の仮押さえ工程において、仮押さえ部材250がパッキン8を押圧する際のストローク長に基づいて、パッキン8の状態を検出してもよい(検出工程)。図9に示すように、仮押さえ部材250に指針251を設け、その指針251の指す位置を、仮押さえ部材250によるパッキン8の押圧方向に測れるようにする目盛り260を設ける。保持部材200の位置、絶縁碍子1の大きさ、段部15の位置、パッキン8の厚みが製造の際の規格内に納められれば、仮押さえ部材250がパッキン8の仮押さえを行った際の指針251の指す目盛り260の位置は、ほぼ一定の範囲内に納まる。このことより、パッキン8の配置位置がずれていたり配置されていなかったりすると指針251の指す位置が上記範囲内に納まらず、配置不良であることがわかる。この場合、本実施の形態の撮影工程を省いてもよい。
また、検出工程において、レーザ光や超音波等をパッキン8の配置位置に向けて出射し、その反射波を得るまでの時間等に基づいて、パッキン8が正常に絶縁碍子1の段部15に配置されているか確認を行ってもよい。
また、本実施の形態の仮押さえ工程の代わりに、例えば保持部材200を介して絶縁碍子1に振動を与え、パッキン8の自重により自身の配置位置の補正を行ってもよい。また、仮押さえ工程を省いてもよい。また撮影工程において、パッキン8の配置された絶縁碍子1の先端部分を撮影した画像に周知の画像処理を施して、例えば輪郭を抽出し、その処理画像と、あらかじめ良品で同処理を行った基準画像とを比較することで、パッキン8の配置位置が正常な位置であるか否かをオペレータによらずに確認できるようにしてもよい。
また、図10に示すように、かしめ部53の内周面と胴部18の外周面との間にタルクの充填を行わず、リング部材6のみを挿入した状態でかしめ部53のかしめを行う構成のスパークプラグ400の場合であれば、本実施の形態で説明した第2保持工程、反転工程、および充填工程を省略し、絶縁碍子1を反転させずにかしめ工程を行ってもよい。なお、前述の滑石リングを用いてタルクの充填を行うことにより、絶縁碍子1を反転させずにタルクの充填がなされたスパークプラグ(例えばスパークプラグ100)を製造してもよい。
また、保持部材200,300およびアーム350は、必ずしも本実施の形態で説明した構成で無くともよい。保持部材200は、少なくとも、中心電極2の先端部22を上方に向けた状態で絶縁碍子1を保持でき、さらに保持部材300とともに絶縁碍子1の上下方向を反転可能であればよい。また、保持部材300は、主体金具5と絶縁碍子1との位置関係を保ったまま絶縁碍子1の上下方向を反転可能であればよく、主体金具5の鍔部54以外の部位を保持する構成でもよい。このため、アーム350の構成は必ずしも必須ではなく、例えば、保持部材200と保持部材300とが一体のものであっても、上記操作が可能であれば足りる。
本発明はスパークプラグや温度センサ、ガスセンサなど、主体金具を用いて取付対象体に取り付けを行うセンサやプラグに適用することができる。
スパークプラグ100の部分断面図である。 絶縁碍子1を保持部材200に保持させる第1保持工程を示す図である。 絶縁碍子1にパッキン8を配置する配置工程を示す図である。 絶縁碍子1の段部15上に配置したパッキン8の仮押さえを行う仮押さえ工程、およびパッキン8の配置された絶縁碍子1の先端部分の撮影を行う撮影工程の様子を示す図である。 絶縁碍子1に配置したパッキン8上に主体金具5を載置する載置工程を示す図である。 絶縁碍子1上に主体金具5を載置した様子を示す要部破断断面図である。 主体金具5を絶縁碍子1との位置関係が保たれるように保持部材300に保持させる第2保持工程、およびその状態で絶縁碍子1の上下方向を反転させる反転工程を示す図である。 絶縁碍子1と主体金具5との間に粉体を充填する充填工程、および絶縁碍子1に対して主体金具5をかしめるかしめ工程を示す図である。 図4仮押さえ工程において、仮押さえ部材250のストローク長に基づきパッキン8の配置状態を検出する検出工程の様子を示す図である。 主体金具5のかしめ部53の内周面と、絶縁碍子1の胴部18の外周面との間に粉体を充填しない場合の変形例を示す図である。
符号の説明
1 絶縁碍子
2 中心電極
5 主体金具
8 パッキン
9 タルク
12 軸孔
22 先端部
100 スパークプラグ
200,300 保持部材

Claims (5)

  1. 中心電極の先端が火花放電可能となるように、軸線方向に形成された軸孔の先端側に前記中心電極を保持した絶縁碍子と、前記絶縁碍子の周囲を取り囲み保持する主体金具との間に仲介部材を介在させて互いに組み付けて製造するスパークプラグの製造方法であって、
    前記絶縁碍子を保持する第1保持部材によって、前記中心電極の先端を上方に向けた状態で前記絶縁碍子を保持する第1保持工程と、
    前記第1保持工程において保持された前記絶縁碍子に、前記仲介部材を配置する配置工程と、
    前記配置工程において配置された前記仲介部材に対し、前記主体金具の少なくとも一ヶ所以上の部位が接触するように、前記主体金具を前記仲介部材上に載置する載置工程と
    を備えたことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  2. 前記配置工程において配置された前記仲介部材を撮影する撮影工程を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグの製造方法。
  3. 前記配置工程において配置された前記仲介部材を上方より押圧し、前記仲介部材の仮押さえを行う仮押さえ工程と、
    前記仮押さえ工程において、前記仲介部材を押圧する際のストローク長に基づいて、前記仲介部材の状態を検出する検出工程と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグの製造方法。
  4. 前記配置工程において配置された前記仲介部材を上方より押圧し、前記仲介部材の仮押さえを行う仮押さえ工程と、
    前記仮押さえ工程において仮押さえが行われた前記仲介部材を撮影する撮影工程と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグの製造方法。
  5. 前記載置工程において前記仲介部材上に載置した前記主体金具と、前記絶縁碍子との位置関係が保たれるように保持するための第2保持部材で、前記主体金具と前記絶縁碍子とを保持する第2保持工程と、
    前記第2保持工程において保持された前記主体金具と前記絶縁碍子とを、前記中心電極の先端が下方を向くように、前記第1保持部材および前記第2保持部材を一体に反転させる反転工程と、
    前記反転工程において反転された前記絶縁碍子と前記主体金具とを、前記主体金具の一部をかしめることで一体に固定するかしめ工程と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のスパークプラグの製造方法。
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