JP2015036883A - 自動改札機 - Google Patents

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Abstract


【課題】運用中には検知し難いセンサの故障を検出できる自動改札機を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、自動改札機は、センサと、判定手段と、故障検知手段とを有する。センサは、通路内の検知位置における人物の有無に応じて出力信号が変化する。判定手段は、センサの出力信号が人物の検知状態を示す信号か人物の非検知状態を示す信号かを判定する。故障検知手段は、センサの出力信号が人物の非検知状態を示す信号に固定となる故障を検知する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、自動改札機に関する。
鉄道或いはバスなどの交通機関で運用されている自動改札機は、改札用の通路を通過する利用者を検知する人間検知センサを有する。人間検知センサは、人物が存在するか否かに応じて出力信号が変化する。人間検知センサの故障は、出力信号が正常か否かにより判定される。しかしながら、自動改札機の通常の運用中において、人間検知センサには検知するのが困難な故障が発生する場合がある。
特開2002−133458号公報
本発明が解決しようとする課題は、運用中には検知し難いセンサの故障を検出できる自動改札機を提供することを目的とする。
実施形態によれば、自動改札機は、センサと、判定手段と、故障検知手段とを有する。センサは、通路内の検知位置における人物の有無に応じて出力信号が変化する。判定手段は、センサの出力信号が人物の検知状態を示す信号か人物の非検知状態を示す信号かを判定する。故障検知手段は、センサの出力信号が人物の非検知状態を示す信号に固定となる故障を検知する。
図1は、実施形態に係る自動改札機の外観構成を示す外観図である。 図2は、実施形態に係る自動改札機の制御系統の構成例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る自動改札機の動作例を説明するためのフローチャートである。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る自動改札機1の外観構成を概略的に示す斜視図である。
図1に示すような自動改札機1は、例えば、鉄道の駅の改札口等に設置され、利用者に対する駅構内への入場(入場業務)あるいは駅構外への出場(出場業務)などの通行制御(改札処理)を行う。自動改札機1は、例えば、2台1組で1つの改札用の通路を形成する。自動改札機1は、改札用の通路を1方向に通過可能な入場専用あるいは出場専用の専用機として用いられる場合と、改札用の通路を両方向に通過可能な両用機として用いられる場合とがある。
自動改札機1は、乗車券として利用される記録媒体を処理する機能を有する。乗車券として利用される記録媒体は、磁気券、ICカード、あるいは、2次元バーコードなどが想定される。本実施形態において、自動改札機1は、利用者が乗車券として所持する記録媒体として、磁気情報を記録した磁気券あるいは非接触式ICカード(以下、単に、ICカードとも称する)を乗車券として処理するものとする。
利用者が所持する乗車券としてのICカードは、乗車券、特急券、定期券、運賃精算のための料金前払い(プリベイド)方式のストアードフェア(SF)カード、あるいは、運賃精算のための料金後払い(ポストペイ)方式のカードなどとして利用される。たとえば、自動改札機1は、通常の動作モード(運用モード)において、乗車券としてのICカードを捕捉し(ICカードと通信し)、ICカードに記憶されている乗車券情報を読み取り、読み取った乗車券情報により改札処理を行う。
また、利用者が所持する乗車券としての磁気券は、定期券、あるいは、普通乗車券として利用される。たとえば、自動改札機1は、通常の動作モード(運用モード)において磁気券の投入口を開放し、投入口に投入された乗車券を取り込んで乗車券情報としての磁気記録情報を読み取り、読み取った乗車券情報により改札処理を行う。
図1に示す構成例において、自動改札機1を形成する筐体上面の一端部には、乗車券として用いられるICカードとの無線通信を行うカードリーダライタ4が設けられている。カードリーダライタ4は、電波の送受信を行うアンテナ及び送受信回路などにより構成され、筐体上面の一端部分が通信範囲となっている。例えば、改札用の通路を通行しようとする利用者がICカードを所定の通信領域に提示すると、自動改札機1は、利用者が提示したICカードを捕捉し、当該ICカードに記録されている情報を読み取る。自動改札機1は、ICカードから読み取った情報に基づいて当該利用者の通行の可否を判断し、その判断結果に基づいて当該利用者の通行を制御するとともに、改札処理の結果としての情報を当該ICカードに書き込む。
また、図1に示す構成例において、自動改札機1を形成する筐体上面の一端部には、乗車券として用いられる磁気券が投入される投入口5が設けられている。磁気券は、磁気情報を記憶する磁気式の記録媒体で構成され、有効期間や利用区間などの改札情報が磁気エンコード記録された磁気式乗車券(定期券や普通乗車券など)である。自動改札機1は、磁気券を処理するための磁気券処理部(後述する)を有する。磁気券処理部は、投入口5に投入された磁気券を搬送する搬送機構、および、搬送機構により搬送される磁気券に対して磁気情報の読取および書込みを行う処理機構などにより構成される。図1に示す構成例において、自動改札機1は、上面の一端部(通路の進入口側の端部)に磁気券が投入される投入口5が設けられ、上面の他端部(通路の退出口側の端部)に案内表示部8の手前に、装置内部の磁気券処理部で処理された磁気券を排出する取出口6が設けられる。
また、投入口5には、シャッタ5aが設けられる。シャッタ5aは、投入口5への磁気券の投入を阻止するものである。自動改札機1が磁気券の受入れ不可な状態である場合、シャッタ5aは閉鎖され、磁気券の受入れが可能な状態である場合には、シャッタ5aは開放される。また、投入口5に投入された磁気券は、自動改札機1の筐体内に取り込まれ、筐体内の磁気券処理部(磁気読取部および磁気書込部)により情報の読み取りおよび書込みが施される。
自動改札機1を形成する筐体の通路側の側面の両端部には、それぞれ通行者の通行の許可不許可を行う開閉動作可能なドア7、7が設けられている。ドア7は、改札処理を実行する運用中において、利用者が所持するICカードに対する判定結果、あるいは、人間検知センサSの検知結果などに基づいて開閉制御される。
自動改札機1を形成する筐体上面の他端部には、利用者あるいは係員などに対して案内を行うための案内表示部8が設けられている。案内表示部8は、例えば、液晶表示装置などにより構成される。案内表示部8は、通路を通行する利用者に対する改札処理の結果などを案内する案内画面を表示する。たとえば、案内表示部8には、ストアードフェア(SF)カード機能を有するICカードを処理した場合には改札処理後のICカードにおけるSF残額を表示する。
自動改札機1を形成する筐体上面には、自動改札機1の状態あるいは処理状況などを報知するための状態表示部9が設けられている。たとえば、状態表示部9は、小児用のICカードが提示された場合あるいは磁気券としての小児券が投入された場合、小児に対する改札処理であることを示す表示を行う。また、状態表示部9は、無効な乗車券となるICカード或いは磁気券が提示された場合、利用者が提示した乗車券が無効券ことを示す表示を行う。
自動改札機1を形成する筐体上面のセンサカバー内および筐体の側面には、複数の人間検知センサSが設けられている。各人間検知センサSは、通路内の各検知位置に人物が存在するか否かを検知するためのセンサである。自動改札機1は、複数の人間検知センサSにより通路内の各所における人物の有無(通路内における人物の移動状態)を検知する。これにより、自動改札機1は、複数の人間検知センサSの検知結果に基づいて通路を通過中の利用者の位置を判定するようになっている。
人間検知センサSは、通路内の検知位置に人物が存在するか否かを検知できるものであれば良い。たとえば、光学的に人物を検知するセンサとしては、透過型センサあるいは反射型センサなどが用いられる。透過型センサは、検知用の光(検知光)を発光する発光部と発光部からの検知光を受光して電気信号(出力信号)に変換する受光部とで構成される。2台の筐体が1組で改札用の通路を形成する自動改札機1では、人間検知センサSとしての透過型センサは、一方の筐体に発光部を設け、他方の筐体に発光部からの検知光を受光する受光部を設ける。透過型センサは、発光部から受光部までの光の経路上に光を遮る物体として人物が存在するか否かを示す電気信号を出力する。従って、自動改札機1における透過型センサとしての人間検知センサSは、通路内の検知位置を人物が通過する場合、出力信号が人物を検知したことを示す信号レベルに変化する。
なお、本実施形態では、主として、人間検知センサSが、透過型センサにより構成される場合を想定して説明するものとする。ただし、人間検知センサSは、透過型センサに限らず、反射型センサなどの別の検知方式のセンサであっても良い。たとえば、反射型センサは、検知位置に存在する人物からの反射光を受光して電気信号(出力信号)に変換する。検知位置を人物が通過する場合、反射型センサは、出力信号が人物を検知したことを示す信号レベルに変化する。
また、自動改札機1では、カードリーダライタ4及び投入口5が設けられている側(通路の入口側)に、近接センサを設けても良い。近接センサは、自動改札機1に接近してくる人物(利用者)を検知するためのセンサである。近接センサは、たとえば、反射型の検知センサにより構成される。
入場用或いは出場用の専用機として用いられる自動改札機1では、利用者が通行する方向が定められており、その方向に対して利用者が通路に進入する側のドアは開放された状態となっており、通路を退場する側のドアが通行可否の判定結果などに応じて制御される。これに対して、両用機として用いられる自動改札機1では、利用者が通行する方向が予め決まっていない。このため、両用機として用いられる自動改札機1では、近接センサなどの検知結果に基づいて自動改札機に接近してきた利用者を検知し、利用者が接近してきた側からの通行を制御するようにして良い。
たとえば、両用機として用いられる自動改札機1では、利用者が接近してきた方向に応じて通路の通行方向が決定され、入場用の自動改札機として機能するか、出場用の自動改札機として機能するかが切り替えられる。このような自動改札機1は、利用者の接近してきた方向に応じた通路の通行方向に対して、利用者が通路に進入する側のドア7を開放し、退場する側のドア7を通行可否の判定結果などに応じて制御する。また、両用機として用いられる自動改札機1では、利用者の接近に応じて通行方向が決定されるため、利用者が自動改札機1近傍にいない場合には両側のドア7が開放された状態で待機するようになっている。
図2は、上記のように構成された自動改札機1の制御系統の構成を示すものである。
図2に示すように、自動改札機1は、制御部21により全体が制御される。制御部21には、ROM(リード・オンリ・メモリ)22、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)23、データメモリ24、伝送制御回路25、表示制御回路26、ドア開閉機構27、カードリーダライタ4、シャッタ開閉機構28、磁気処理部29、および、人間検知センサSなどが接続されている。
制御部21は、CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)などにより構成され、ROM22などのメモリに記憶されているプログラムを実行することにより種々の処理機能を実現する。たとえば、制御部21は、CPUがプログラムを実行することにより、動作モードの切り替えを制御する機能、カードリーダライタ4によりICカードを処理する機能、磁気処理部29により磁気券を処理する機能、ICカードから読み取った情報、あるいは、磁気券から読み取った情報に基づく入場又は出場の判定処理、通行判定結果に基づいて利用者の入場又は出場を制御する通行制御処理、および、センサの故障を検知する機能などを実現する。
制御部21は、当該自動改札機1の動作モードを切り替える機能として、所定の移行条件に従って動作モードを切り替える。たとえば、当該自動改札機1は、動作モードとして、改札処理を実行する運用モード、消費電力を抑制する低消費(省電力)モード、運用(改札処理)を中止する運転中止モードなどがある。さらに、本実施形態において、自動改札機1は、改札処理を実行する運用モードとして、通常運用モードと縮退運用モードとを有するものとする。通常運用モードは、各人間検知センサSによる検知結果が全て正常であることを前提として、改札処理を実行する動作モードである。縮退運用モードは、一部の人間検知センサが異常(故障)である場合に異常がある人間検知センサの検知結果を無効として改札処理を実行する動作モードである。
これらの動作モードを有する自動改札機において、制御部21は、例えば、省電力モードへの移行条件を満たした場合(例えば、利用者が所定期間検知されない場合)に動作モードを運用モードから省電力モードへ移行させる。また、制御部21は、省電力モードにおいて運用モードへの移行条件を満たした場合(例えば、利用者を検知した場合)に、動作モードを省電力モードから運用モードへ移行させる。さらに、制御部21は、一部の人間検知センサで異常が検出されている場合(一部の人間検知センサが故障である場合)、縮退運用モードでの改札処理が実施可能か否かを判断し、動作モードを縮退運用モード、あるいは運転中止モードの何れかに切り替える機能も有する。
ROM22は、予めデータが記憶されている不揮発性のメモリで構成される。例えば、ROM22には、制御部21により実行される制御プログラムや制御データなどが記憶されている。RAM23は、一時的にデータを記憶する揮発性メモリで構成される。例えば、RAM23は、制御部21にて実行される制御プログラムなどのバッファメモリとして機能する。
データメモリ24は、書き換え可能な不揮発性メモリにより構成される。データメモリ24には、例えば、運賃情報や上位装置としてのホストコンピュータ(図示しない)からダウンロードされたデータなどが記憶されている。
伝送制御回路25は、自動改札機1の稼働状況を駅係員が監視するための監視盤30とのデータ通信を行うためのインターフェースである。伝送制御回路25は、監視盤30からの当該自動改札機1への制御指示(例えば、動作モードを指定する制御指示)を受信したり、当該自動改札機1の動作状況を示す情報(例えば、センサ故障等)を監視盤30へ送信したりする。また、伝送制御回路25としては、データ集計などを行う上位装置としてのホストコンピュータなどとのデータ通信を行うようにしても良い。
表示制御回路26は、案内表示部8の表示制御を行うものである。例えば、表示制御回路26は、制御部21からの指示に応じて案内表示部8に通行判定の結果を示す情報などを表示する。ドア開閉機構27は、ドア7を開閉する機構である。ドア開閉機構27は、制御部21による制御に基づいてドア7を開閉駆動するようになっている。
また、カードリーダライタ4は、制御部21からの動作指示に基づいて乗車券として利用されるICカードとのデータの送受信を行う。カードリーダライタ4は、ICカードにコマンドを供給し、供給したコマンドに対するレスポンスをICカードから受信する。例えば、カードリーダライタ4は、ICカードに書込みコマンドを送信することにより、ICカードに情報(例えば、改札情報)を書き込む書込み手段として機能する。また、カードリーダライタ4は、ICカードに読出しコマンドを送信することにより、ICカードから情報(例えば、乗車券情報)を読み取る読取手段として機能する。
シャッタ開閉機構28は、投入口5に設けられたシャッタ5aを開閉する機構である。たとえば、シャッタ開閉機構28は、乗車券としての磁気券の処理が可能な状態(磁気券の処理が可能な動作モード)である場合、制御部21による制御によりシャッタ5aを開放することにより投入口5への磁気券の投入を受付ける。
また、磁気処理部29は、投入口5に投入された乗車券として利用される磁気券を処理する。たとえば、磁気処理部29は、制御部21からの動作指示に基づいて磁気券から情報を読出したり磁気券に改札情報を記録したりする。
次に、本実施形態に係る自動改札機1における人間検知センサSの故障検知について説明する。
人間検知センサSは、検知位置における人間の存在の有無に応じて変化する出力信号を出力するものとする。制御部21は、人間検知センサSからの出力信号に基づいて、人間の存在の有無を検出する。例えば、人間検知センサSが発光部と受光部とにより構成される透過型センサである場合、制御部21は、受光部からの出力信号が「明(発光部からの検知光が遮られていない状態、つまり、人物の非検知状態)」あるいは「暗(発光部からの検知光が遮られた状態、つまり、人物の検知状態)」の何れかを判定する。例えば、制御部21は、受光部が出力する出力信号が所定の判定閾値以上であれば「明」、所定の判定閾値未満であれば「暗」と判定する。
すなわち、発光部から発射された光を人物が遮ると、人間検知センサ(受光部)の出力信号が「暗」となる。出力信号が「暗」であると判定すると、制御部21は、検知位置には人物が存在すると判断される。また、発光部から発射された光が遮られない場合、人間検知センサ(受光部)の出力信号が「明」となる。出力信号が「明」であると判定すると、制御部21は、検知位置には人物が存在しないと判断される。
このような人間検知センサSは、人物が存在するか否かに係らずに出力信号が「暗」あるいは「明」のままになってしまうセンサ異常(故障)が発生することがある。自動改札機1の各人間検知センサSは、通路内の各所を人物の検知位置としている。通常、利用者は、改札用の通路を通過することが目的であるため、通路内の一か所に留まり続けることない。従って、通常の運用中は、個々の人間検知センサSが、同一人物を継続的に一か所で検知し続けることは少ない。このため、人間検知センサSとしての透過型センサについては、通常運用モードで運用中であっても、所定時間以上、出力信号が「暗」のままとなる場合は故障として検出できる。ここでは、透過型センサの出力信号が「暗」のままとなる故障を暗故障と称するものとする。自動改札機1においては、上述した理由により、暗故障は、通常の運用モード中であっても検知可能である。
これに対して、人間検知センサSの出力信号が「明」のままとなる故障(以下、明故障と称する)は、人間検知センサSの出力信号が人物の非検知状態に固定となる異常(故障)である。このような出力信号が人物の非検知状態に固定となる故障(明故障)は、自動改札機1が通常運用モードでの運用中には検知し難い。明故障が通常運用モードでの運用中には検知し難い理由は、自動改札機1において、人間検知センサSとしての透過型センサの出力信号は実際に検知位置を人物が通過する時には「暗」となるが、それ以外の期間は継続的に「明」の状態のままとなることが想定されるからである。このため、本実施形態の自動改札機1において、制御部21は、省電力モードへ移行する場合に、人間検知センサSの明故障を検知する処理を実行する。人間検知センサSに対する明故障の検知は、自動改札機1の通路内に利用者が存在しないことを前提して実施できる状態であれば良く、たとえば、自動改札機1の起動時に実施するようにしても良い。
また、人間検知センサSが透過型センサである場合、明故障の検知処理として、制御部21は、発光部からの検知光の発光をオフした状態で受光部からの出力信号の信号レベルが「暗」であるか(「明」となっていないか)をチェックする。たとえば、省電力モードでは、各人間検知センサの発光部からの検知光の発光をオフするため、この状態(発光オフの状態)で発光部からの出力信号をチェックすれば良い。すなわち、制御部21は、検知光をオフした状態での出力信号の信号レベルが「暗」であれば当該センサは明故障無しであると判断し、検知光をオフした状態での出力信号の信号レベルが「明」であれば明故障有りと判断することができる。
なお、人間検知センサが反射型センサあるいは他の検知方式のセンサであっても、自動改札機1が省電力モードへ移行する場合、あるいは、自動改札機1が起動する場合に、通路内に利用者(人物)が存在しないことを前提として、センサの出力が人物の非検知状態に固定となる異常(故障)を検知できる。すなわち、制御部21は、通路内に人物が存在しない場合の正常なセンサの検知状態と、自動改札機1が省電力モードへ移行する場合(あるいは自動改札機1が起動する場合)の実際のセンサの検知状態とを比較することにより、センサの異常(センサ故障)を検知できる。
次に、自動改札機1の動作例について説明する。
図3は、本実施形態に係る自動改札機1の動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、自動改札機1の制御部21は、各動作モードで運用中において、利用者の有無を監視(利用者が接近してきたこと、あるいは、利用者が通路に進入したことを検知)している(ステップS11)。たとえば、自動改札機1が近接センサを具備する場合、制御部21は、近接センサにより人物が接近してきたことを検知する。また、制御部21は、カードリーダライタにより利用者が提示したICカードと通信状態になった場合(ICカードを捕捉した場合)、あるいは、利用者が投入口5に投入した券を検知した場合、あるいは、最も入場口側にある人間検知センサが人物を検知した場合、制御部21は、利用者が通路に進入してきたものとを判断する。これらの利用者を検知するための機能は、省電力モードであっても稼働しているものとする。
利用者を検知していない場合(ステップS11、NO)、制御部21は、省電力モードへ移行条件を満たしたか否かを判断する(ステップS12)。たとえば、省電力モードへの移行条件としては、利用者が存在しない期間(直近の改札処理が終了してからの経過時間)に対する移行時間を設定しても良い。この場合、制御部21は、利用者が存在しない期間(直近の改札処理が終了してからの経過時間)が所定時間を経過した場合、省電力モードへ移行すると判断するようにすれば良い。
省電力モードへの移行条件を満たしていないと判断した場合(ステップS12、NO)、制御部21は、上記ステップS11へ戻り、利用者の検知および省電力モードへの移行条件のチェックを繰り返し実行する。また、省電力モードへの移行条件を満たしたと判断した場合(ステップS12、YES)、制御部21は、自動改札機1全体を省電力モードへ移行させる移行処理を実行する(ステップS13)。なお、省電力モードは、待機中(利用者が存在しない期間)における消費電力を低減させる動作モードである。たとえば、省電力モードでは、運用モードへ復帰するために必要な機能以外の各部(例えば、案内表示部8、ドア開閉機構27、および、省電力モード中の利用者の検知に必要が無い人間検知センサS)への電力供給をオフする。
また、省電力モードへ移行する場合、制御部21は、当該自動改札機1が有する各人間検知センサSに対する故障検知処理を実施する(ステップS14)。省電力モードへ移行する場合に実施する人間検知センサに対する故障検知処理は、通路内に人物が存在しないことを前提としてセンサ故障を検知する処理である。たとえば、人間検知センサSが透過型センサであれば、制御部21は、省電力モードへ移行する場合におけるセンサの故障検知処理として各人間検知センサの明故障の検知を実施する。透過型センサに対する明故障の検知結果として、制御部21は、検知光の発光をオフした状態での出力信号が「暗」であれば正常、「明」であれば異常(故障)であると判断する。
何れかの人間検知センサSで故障(例えば、明故障)が検知された場合(ステップS15、YES)、制御部21は、故障か検知された人間検知センサSを示す情報を監視盤30へ通知するとともに(ステップS16)、故障が検知された人間検知センサSを示す情報をRAM23又はデータメモリ24に記録する(ステップS17)。自動改札機1が監視盤30に人間検知センサの故障を検知した旨を通知することにより、監視盤30は、自動改札機1の人間検知センサに故障が発生したことを表示できる。この結果として、監視盤30に表示された内容で自動改札機1を監視している駅係員は、自動改札機1の人間検知センサに故障が発生していることを迅速に認識できる。たとえば、人間検知センサに故障が発生したことを認識した駅係員は、目視等で異常の有無を確認したり、保守員に人間検知センサの修理などを依頼したりできる。
また、各人間検知センサに対する故障検知処理を終了した後、制御部21は、故障が検知された人間検知センサを無効として改札処理を実施する縮退運用モードでの運用が可能か否かを判断する(ステップS18)。たとえば、制御部21は、自動改札機1全体での人間検知センサSの故障状況に応じて縮退運用モードでの運用(改札処理)が実施可能かを判断する。たとえば、人間検知センサSの故障数が所定数以上である場合、あるいは、隣接する複数の人間検知センサが同時に故障した場合などに、制御部21は、縮退運転モードでの運用が不可であると判断するようにしても良い。
縮退運用モードでの運用が不可であると判断した場合(ステップS18、NO)、制御部21は、当該自動改札機1の動作モードを、運用(改札処理)を中止する運転中止モードへ切り換える(ステップS19)。動作モードを運転中止モードへ移行させる場合、制御部21は、当該自動改札機1が改札処理の実施可能な動作モードでの運用が不可な状態であること、あるいは、運用を中止する運転中止モードに移行したこと監視盤30へ通知するようにしても良い。
また、どの人間検知センサSからも故障(例えば、明故障)が検知されなかった場合(ステップS15、NO)、あるいは、故障が検知された人間検知センサSを無効としたままでの縮退運用モードでの運用が可能であると判断した場合(ステップS18、YES)、制御部21は、当該自動改札機1の動作モードを省電力モードとして待機状態となる(ステップS20)。省電力モードで待機状態となると、制御部21は、ステップS11で再び利用者を検知するまで省電力モードのまま待機する。
また、利用者を検知した場合(ステップS11、YES)、制御部21は、現在の当該自動改札機1の動作モードが省電力モードであるか否かを判断する(ステップS21)。現在の動作モードが省電力モードであると判断した場合、つまり、省電力モードでの待機中に利用者を検知した場合(ステップS21、YES)、制御部21は、故障が検知されている人間検知センサ(つまり、故障中の人間検知センサ)Sが存在するか否かを判断する(ステップS22)。
故障が検知された人間検知センサSが存在しないと判断した場合(ステップS22、NO)、制御部21は、当該自動改札機1の動作モードを省電力モードから通常運用モードへ移行させる(ステップS23)。当該自動改札機1の動作モードが省電力モードから通常運用モードに復帰すると、制御部21は、各人間検知センサSによる検知結果を用いて通路内の利用者の位置を検知しつつ、当該利用者に対する改札処理を実行する(ステップS24)。
また、故障が検知された人間検知センサ(故障中の人間検知センサ)Sが存在すると判断した場合(ステップS22、YES)、制御部21は、当該自動改札機1の動作モードを省電力モードから縮退運用モードへ移行させる(ステップS25)。当該自動改札機1の動作モードを省電力モードから縮退運用モードに移行(省電力モードから復帰)させると、制御部21は、故障が検知された人間検知センサ以外の各人間検知センサSによる検知結果を用いて通路内の利用者の位置を検知しつつ、当該利用者に対する改札処理を実行する(ステップS24)。
すなわち、縮退運用モードでの改札処理において、制御部21は、故障が検知された人間検知センサSによる検知結果を無効として通路内の利用者の位置を検知しつつ、当該利用者に対する改札処理を実行する。たとえば、縮退運用モードにおいて、制御部21は、故障が検知された人間検知センサSの検知位置における人物の有無を、当該人間検知センサに隣接する他の人間検知センサによる検知結果を用いて補完するようにすれば良い。ただし、縮退運用モードにおける改札処理の動作は、上述した例に限定されるものでなく、故障が検知された人間検知センサSによる検知結果を無効として改札処理を実施できるものであれば良い。
また、利用者を検知した場合に動作モードが省電力モードでないと判断した場合(ステップS21、YES)、制御部21は、現在の運用モードのままで、検知した利用者に対する改札処理を実行する(ステップS24)。
上記のように、本実施形態に係る自動改札機は、省電力モードへ移行する場合あるいは起動時などに通路内に人物が存在しないことを前提として、通常の運用中には検知し難い明故障などのセンサ故障を検知する処理を実行する。これにより、本実施形態に係る自動改札機では、人間検知センサの故障を高精度で検出することができ、精度の高い人物検知を実施できる。また、この結果として、人間検知センサに対する早期の保守作業などを促すことができる。
また、本実施形態に係る自動改札機は、省電力モードへ移行する際にセンサの故障を検知した後、省電力モードから復帰する場合には、動作モードを故障が検知されたセンサの検知結果を無効として改札処理を実行する縮退運用モードへ移行させる。これにより、本実施形態に係る自動改札機では、省電力モード中に故障が検知された人間検知センサを用いないで改札処理を実行することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…自動改札機、S…人間検知センサ、21…制御部、22…ROM、23…RAM、24…データメモリ、25…伝送制御回路、30…監視盤。

Claims (7)

  1. 改札用の通路を通行する人物に対して改札処理を行う自動改札機において、
    前記通路内の検知位置における人物の有無に応じて出力信号が変化するセンサと、
    前記センサの出力信号が人物の検知状態を示す信号か人物の非検知状態を示す信号かを判定する判定手段と、
    前記センサの出力信号が人物の非検知状態を示す信号に固定となる故障を検知する故障検知手段と、
    を有する自動改札機。
  2. 前記故障検知手段は、前記センサの検知位置に人が存在しないことを前提として、前記センサの出力信号が正常か否かを検知する、
    請求項1に記載の自動改札機。
  3. 前記センサは、前記検知位置へ検知光を発光する発光部と前記検知光を受光して出力信号に変換する受光部とを有し、
    前記故障検知手段は、前記発光部からの検知光をオフした状態において、前記受光部の出力信号が明状態となる故障を検知する、
    請求項1又は2の何れか1項に記載の自動改札機。
  4. さらに、前記故障検知手段により故障が検知された人間検知センサを示す情報を外部装置へ通知する通信手段を有する、
    請求項1乃至3の何れが1項に記載の自動改札機。
  5. さらに、改札処理を実行する運転モード、又は、利用者待ちの待機状態における電力消費を低減させる省電力モードの何れかに動作モードを切り替えるモード切換手段を有し、
    前記故障検知手段は、前記モード切換手段により動作モードを前記省電力モードへ移行する場合に、前記センサの出力信号が正常か否かを検知する、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の自動改札機。
  6. 前記センサは、前記通路内の複数の位置を検知位置とする複数のセンサであり、
    前記モード切換手段は、前記故障検知手段により故障が検知された後に省電力モードから復帰する場合、故障が検知されたセンサを除く他のセンサを用いて改札処理を実行する縮退運用モードに移行する、
    請求項5に記載の自動改札機。
  7. 前記縮退運用モードは、前記故障検知手段により故障が検知されたセンサの検知結果を、故障が検知されたセンサに隣接して設置したセンサによる検知結果で補完する、
    請求項6に記載の自動改札機。
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