JP2015035444A - 反転装置 - Google Patents

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浩昭 吉村
Hiroaki Yoshimura
浩昭 吉村
忍 藤川
Shinobu Fujikawa
忍 藤川
洋志 北原
Hiroshi Kitahara
洋志 北原
光彦 中石
Mitsuhiko Nakaishi
光彦 中石
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Abstract

【課題】安定して基板を反転させることができる反転装置を提供する。
【解決手段】支持部材4は、第1保持面21aと第2保持面21bとが互いに接近及び離反するように第1保持部材2a及び第2保持部材2bを移動可能に支持する。第1保持部材2a及び第2保持部材は、第1保持面が第1方向と反対の第2方向を向くように一体的に回転可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、反転装置に関するものである。
液晶装置は、液晶層を間に介在するように第1基板と第2基板とがシール材によって貼り合わされる貼り合わせ基板によって構成される(例えば特許文献1)。この貼り合わせ基板は、生産性の観点などから一旦大判サイズの状態で作製され、この大判サイズの基板を必要なサイズに分断して複数の貼り合わせ基板を作製することが一般的に行われている。
この貼り合わせ基板を分断する際、一般的に貼り合わせ基板を表裏反転させる工程が必要となる。この貼り合わせ基板の分断方法の一例について説明すると、まず、第1基板が上側となるように貼り合わせ基板を固定し、第1基板にスクライブ溝を形成する。そして、貼り合わせ基板を表裏反転させて第2基板が上側となるように貼り合わせ基板を固定し、第2基板側から貼り合わせ基板を押圧して撓ませ、第1基板をスクライブ溝に沿って分断する。次に、第2基板が上側になった状態で、貼り合わせ基板の第2基板にスクライブ溝を形成した後、貼り合わせ基板を表裏反転させて第1基板が上側となるように貼り合わせ基板を固定する。そして、第1基板側から貼り合わせ基板を押圧して撓ませ、第2基板をスクライブ溝に沿って分断する。
特開2012−203235号公報
上述したように、基板を分断する際には、基板を反転させる処理が必要となる。従来の反転装置は次の方法によって基板を反転させる。まず、反転装置は、基板を吸着して反転可能な位置まで水平移動して基板を移動させる。次に、反転装置は反転可能な位置において上下反転することによって、基板の表裏を反転させる。そして、反転装置は、次工程のユニットまで水平移動して、表裏反転された基板を引き渡す。しかしながら、このような反転装置は、予期せぬトラブルなどにより基板を吸着する吸着力が低下してしまう恐れがあり、この結果、基板がずれたり落下したりするおそれがある。なお、貼り合わせ基板ではない他の基板においても、同様の問題を有している。
本発明の課題は、安定して基板を反転させることができる反転装置を提供することにある。
(1)本発明のある側面に係る反転装置は、基板を反転させるための反転装置であって、第1保持部材と、第2保持部材と、支持部材と、第1押さえ部材と、を備える。第1保持部材は、第1方向を向く第1保持面を有する。第2保持部材は、第1保持面と対向する第2保持面を有する。支持部材は、第1保持面と第2保持面とが互いに接近及び離反するように第1保持部材及び第2保持部材の少なくとも一方を移動可能に支持する。第1押さえ部材は、第1保持部材に形成された貫通孔を介して第1保持面に対して進退可能な第1押さえ部を有する。第1保持部材及び第2保持部材は、第1保持面が第1方向と反対の第2方向を向くように一体的に回転可能である。
この構成によれば、第1保持部材の第1保持面と第2保持部材の第2保持面とによって基板を挟んで保持することができる。そして、この基板を保持した状態で第1及び第2保持部材を一体的に回転させることによって、基板を反転させることができる。このように、第1及び第2保持部材によって基板を挟んだ状態で基板を反転させるため、安定して基板を反転させることができる。また、第1保持部材と第2保持部材とによって基板などを挟み込む前に、第2保持面上に載置された基板等を第1押さえ部によって押さえることができるため、基板等の位置ずれを防止することができる。
(2)好ましくは、反転装置は、第2押さえ部材をさらに備える。第2押さえ部材は、第2保持部材に形成された貫通孔を介して第2保持面に対して進退可能な第2押さえ部を有する。この構成によれば、第1保持面上に載置された基板等を第2押さえ部によって押さえることができるため、基板等の位置ずれを防止することができる。
(3)好ましくは、第1押さえ部は、押さえ位置と、解除位置との間で移動可能である。第1押さえ部は、押さえ位置にあるとき、第2保持面上に載置された基板を押さえる。また、第1押さえ部は、解除位置にあるとき、第1押さえ部の先端面が第1保持面と同じ位置又は第1保持面よりも前記第2方向側に位置する。
(4)好ましくは、第1保持部材及び第2保持部材は、第1押さえ部が押さえ位置に移動した後、第1保持面と前記第2保持面とが互いに接近するように移動する。
本発明によれば、安定して基板を反転させる反転装置を提供することができる。
反転装置の斜視図。 反転装置の側面図。 反転装置の正面図。 反転装置の部分斜視図。 図3のA−A線断面。 解除姿勢における第1規制部材の斜視図。 規制姿勢における第1規制部材の斜視図。
以下、本発明に係る反転装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は反転装置1の斜視図である。
反転装置1は、基板Wを反転させるための装置である。図1に示すように、反転装置1は、第1保持部材2a、第2保持部材2b、及び支持部材4を備えている。なお、これら第1保持部材2a、第2保持部材2b、及び支持部材4を合わせて、反転ユニット10と称する。この反転ユニット10が回転することによって基板Wを反転させる。
反転装置1は、ベース部材5と、土台部材6と、第1テーブル部材7、第2テーブル部材8をさらに備えている。ベース部材5は、反転ユニット10を回転可能に支持する部材である。土台部材6は、ベース部材5を移動可能に支持する部材である。第1及び第2テーブル部材7,8は、基板Wを載置するための部材であって、第1テーブル部材7には反転処理前の基板Wが載置され、第2テーブル部材8には反転処理後の基板Wが載置される。第1テーブル部材7と第2テーブル部材8とは所定間隔をおいて配置されている。なお、第1テーブル部材7と第2テーブル部材8との間の領域には、反転ユニット10が配置されている。以下、各部材について詳細に説明する。
図2は反転装置1の側面図、図3は反転装置1の正面図である。なお、図2では、第1及び第2テーブル部材7,8などの記載を省略している。また、以下の説明において、「前方」とは図2の左側を意味し、「後方」とは図2の右側を意味する。通常、作業者は、反転装置1の前方において作業を行う。
図2及び図3に示すように、第1保持部材2a及び第2保持部材2bは、基板Wを保持するための部材である。具体的には、第1保持部材2aと第2保持部材2bとによって基板Wを挟持することによって基板Wを保持する。
第1保持部材2aは、平面視が矩形状の部材であり、第1保持面21aと裏面22aとを有している。第1保持面21aは第1方向を向いており、裏面22aは第1方向とは反対の第2方向を向いている。具体的には、反転ユニット10に基板Wの供給を待っている待機状態、すなわち反転処理を行っていない状態において、第1保持面21aは下方又は上方を向いており、裏面22aは上方又は下方を向いている。なお、図2及び図3においては、第1保持面21aは下方を向いており、裏面22aは上方を向いている。
第1保持面21aは、基板Wなどを吸着するための吸着面を構成している。具体的には、第1保持面21aには複数の穴部が形成されており、各穴部から空気を吸うことによって第1保持面21a上に載置されたものを吸着する。第1保持部材2aは、対向する一対の端部において、複数の切欠23aが形成されている(図4参照)。
第2保持部材2bは、第1保持部材2aを回転軸Cを中心に180度回転させたものと基本的に同じ構成であるため、その詳細な説明を省略する。なお、第2保持部材2bの各部品には、対応する第1保持部材2aの各部品と同じ符号(末尾のみが異なる)が付されている。なお、第1保持部材2aの各部品は末尾に「a」を有する符号が付されている一方、第2保持部材2bの各部品は末尾に「b」を有する符号が付されている。
支持部材4は、第1保持面21aと第2保持面21bとが互いに接近及び離反するように第1保持部材2a及び第2保持部材2bを移動可能に支持している。詳細には、支持部材4は、連結部41と、第1支持部42aと、第2支持部42bとを有する。連結部41は、正面視が略矩形状である。
第1支持部42aは、連結部41の第2方向側の端部から前方に向かって延びている。また、第2支持部42bは、連結部41の第1方向側の端部から前方に向かって延びている。第1支持部42aは、第1保持部材2aを移動可能に支持している。第1保持部材2aは、第1支持部42aに対して接近及び離反するように移動する。
図4は、反転装置1の部分斜視図である。図4に示すように、第1支持部42aは、一対の側壁部421a、422aと、前壁部423aと、プレート部424aとを有している。一対の側壁部421a、422aは、対向して配置されており、連結部41から前方に延びている。一対の側壁部421a、422aの前端同士を連結するように前壁部423aが延びている。プレート部424aは、一対の側壁部421a、422a間に亘って延びており、一対の側壁部421a、422aに固定されている。
第1支持部42aは、摺動駆動部425aと、複数本(例えば4本)のガイドロッド426aとをさらに有している。摺動駆動部425aは、第1保持部材2aを駆動し、第1保持部材2aを第1方向に移動させたり第2方向に移動させたりする。摺動駆動部425aは、プレート部424aに支持されている。具体的には、摺動駆動部425aは、例えばエアシリンダであって、シリンダ本体427aと、ピストンロッド428aとを有している。シリンダ本体427aがプレート部424aに固定されており、ピストンロッド428aの先端が第1保持部材2aの裏面22aに固定されている。ピストンロッド428aが長手方向に往復動することにより、第1保持部材2aが第1方向又は第2方向に移動する。
各ガイドロッド426aは、第1保持部材2aの第1方向及び第2方向への移動を安定させるための部材である。詳細には、各ガイドロッド426aは、先端が第1保持部材2aの裏面22aに固定されている。また、各ガイドロッド426aは、プレート部424aに対して摺動可能に支持されている。具体的には、プレート部424aから第2方向へ延びる複数(例えば4つ)の筒状部429aがプレート部424aに固定されている。筒状部429aの内径は、ガイドロッド426aが筒状部429a内を摺動できる程度に設計される。プレート部424aは、この筒状部429aが固定された場所において貫通孔が形成されており、この貫通孔は筒状部429aの貫通孔と連通している。そして、各ガイドロッド426aは、各筒状部429a内を貫通することによって、プレート部424a及び筒状部429aに摺動可能に支持されている。なお、ガイドロッド426aの後端部は、筒状部429a内を通過不能なストッパー部4261aを有する。プレート部424aと筒状部429aとは一体的に形成されていてもよい。
第2支持部42bは、第1支持部42aを回転軸Cを中心に180度回転させたものと基本的に同じ構成であるため、その詳細な説明を省略する。なお、第2支持部42bは、第2保持部材2bを移動可能に支持するものであり、第2保持部材2bは、第2支持部42bに対して接近及び離反するように移動する。第2支持部42bの各部品には、対応する第1支持部42aの各部品と同じ符号(末尾のみが異なる)が付されている。なお、第1支持部42aの各部品は末尾に「a」を有する符号が付されている一方、第2支持部42bの各部品は末尾に「b」を有する符号が付されている。
図5は、図3のA−A線断面図である。なお、図5では、第1及び第2テーブル部材7,8などの記載を省略している。図5に示すように、支持部材4は、ボス部43をさらに有している。ボス部43は、連結部41から後方に延びる円筒状の部材であり、連結部41に対してボルトなどにより固定されている。ボス部43は、軸受を介してベース部材5に回転可能に支持されている。このため、支持部材4は、ベース部材5に対して回転軸Cを中心に回転可能である。
ベース部材5は、ベース本体部51と、減速部52と、スライド部53とを備えている。ベース部材51には、上述したように支持部材4のボス部43が回転可能に支持されている。また、ベース本体部51には、ロータリージョイント9が取り付けられており、ロータリージョイント9には回転駆動部11が取り付けられている。この回転駆動部11は、反転ユニット10を回転軸Cを中心に回転させるための部材である。回転駆動部11によって駆動される反転ユニット10は、時計周りの回転と反時計回りの回転とを交互に行う。なお、反転ユニット10の回転角度は180度である。このため、反転ユニット10は、第1保持部材2aが第2保持部材2bの上方に配置されたり、第1保持部材2aが第2保持部材2bの下方に配置されたりする。回転駆動部11は、例えばサーボモータである。
この回転駆動部11の回転は、ロータリージョイント9を介してモータ減速部52に伝達され、モータ減速部52によって回転数が減速される。減速部52は、ボス部43に接続されており、減速された回転をボス部43に伝達する。この結果、回転駆動部11によって、反転ユニット10を回転させることができる。なお、連結部41、ボス部43、及び減速部53には、回転軸Cに沿って貫通孔が形成されているため、この内部に、チューブを通すことができる。このチューブをロータリージョイントに接続して、エアー源からのエアーをチューブに送ることができる。
スライド部53は、ベース本体部51の下端部に設けられている。このスライド部53は、ベース部材5を前後方向に摺動させるための部材である。詳細には、土台部材6は、前後方向(図5の左右方向)に延びる一対のガイドレール61を有している。そして、スライド部53は、一対のガイドレール61に摺動可能に支持される。この結果、ベース部材5は、土台部材6に対して前後方向に摺動可能となる。
図2に示すように、土台部材6は、駆動機構62を有している。この駆動機構62によって、ベース部材5を前後方向(図2の左右方向)に移動させることができる。例えば、駆動機構62は、ボールネジ装置とすることができ、サーボモータ63と、ネジ軸64と、ナット部(図示省略)とを備えている。サーボモータ63はネジ軸64を回転駆動する。ネジ軸64は、前後方向に延びており、複数のボールを介してナット部と螺合している。ナット部は、ベース本体部51の底面に固定されている。この駆動機構62は、サーボモータ63がネジ軸64を回転駆動することによって、ナット部がネジ軸64に沿って移動する。この結果、ナット部が固定されたベース部材5もネジ軸64に沿って移動する。
ベース部材5は、反転ユニット10を支持しているため、ベース部材5が前後方向に移動することにより、反転ユニット10も前後方向に移動する。この前後方向の移動によって、反転ユニット10は、受け取り位置と反転位置との間で移動可能となる。反転ユニット10が受け取り位置にあるとき、第1及び第2保持部材2a、2bは、図1に示すように第1テーブル部材7と第2テーブル部材8との間の領域に位置している。そして、駆動機構62が作動することによって、反転ユニット10は図1の状態より後方へ移動する。この結果、第1及び第2保持部材2a、2bは、第1テーブル部材7と第2テーブル部材8との間の領域から外れる。この位置を反転位置とする。反転ユニット10は、反転位置において反転処理を実行する。なお、反転ユニット10が反転位置にあるとき、第1及び第2保持部材2a、2bは、第1テーブル部材7と第2テーブル部材8との間の領域から完全に外れていなくてもよく、例えば第1及び第2保持部材2a、2bの一部が第1テーブル部材7と第2テーブル部材8との間の領域に位置していてもよい。
図4及び図5に示すように、反転装置1は、第1押さえ部材12aと第2押さえ部材12bとをさらに備えている。第1押さえ部材12a及び第2押さえ部材12bは、第1保持部材2aと第2保持部材2bとによって基板Wを保持する前に、基板Wを押さえるための部材である。なお、第2保持部材2bの第2保持面21b上に基板Wが載置されたときは第1押さえ部材12aによって基板Wを押さえる。また、第1保持部材2aの第1保持面21a上に基板Wが載置されたときは第2押さえ部材12bによって基板Wを押さえる。
図4に示すように、第1押さえ部材12aは、一対の第1押さえ部121aと、連結部122aと、第1駆動部123aとを有する。一対の第1押さえ部121aは、連結部122aによって連結されている。各第1押さえ部121aは、第1保持部材2aに形成された貫通孔24a(図4参照)を介して第1保持面21aに対して進退可能である。すなわち、各第1押さえ部121aは、押さえ位置と解除位置とを取り得る。各第1押さえ部121aが押さえ位置にあるとき、各第1押さえ部121aの先端面は、第1保持面21aよりも第1方向側に位置する。すなわち、各第1押さえ部121aの先端面は、第1保持面21aから第2保持面21b側に突出して第2保持面21b上に載置された基板Wなどを押さえる。また、各第1押さえ部121aが解除位置にあるとき、各第1押さえ部121aの先端面は、第1保持面21aと同じ位置、又は第1保持面21aよりも第2方向側に位置する。
第1駆動部123aは、一対の第1押さえ部121aが押さえ位置と解除位置とを取り得るように、一対の第1押さえ部121aを駆動する。詳細には、第1駆動部123aは、例えばエアシリンダである。この第1駆動部123aは、シリンダ本体1231aと、ピストン1232aと、スライダ1233aとを有する。ピストン1232aは、シリンダ本体1231a内を摺動する。スライダ1233aは、ピストン1232aと連結されており、ピストン1232aと一緒に摺動する。このスライダ1233aは、シリンダ本体1231aに沿って摺動する。また、スライダ1233aには、連結部122aが固定されている。
第2押さえ部材12bは、第1押さえ部材12aを回転軸Cを中心に180度回転させたものと基本的に同じ構成であるため、その詳細な説明を省略する。なお、第2押さえ部材12bの各部品には、対応する第1押さえ部材12aの各部品と同じ符号(末尾のみが異なる)が付されている。なお、第1押さえ部材12aの各部品は末尾に「a」を有する符号が付されている一方、第2押さえ部材12bの各部品は末尾に「b」を有する符号が付されている。
図6は、解除姿勢における第1規制部材3aの斜視図である。図6に示すように、第1保持部材2aの裏面22a上に、第1規制部材3aが設置されている。より詳細には、第1規制部材3aは、第1保持部材2aの裏面22a上の端部に設置されている。なお、第1規制部材3aが設置される第1保持部材2aの端部には、上述した複数の切欠23aが形成されている。第1規制部材3aは、複数の取付部31aと、連結ロッド32aと、複数の規制部33aと、回転駆動部34aと、を有している。
各取付部31aは、第1保持部材2aの裏面22a上に、ボルトなどによって固定されている。また、各取付部31aは、裏面22aの端部に沿って所定間隔をあけて配置されている。各取付部31aは、本体部311aと、軸受部312aとを有している。本体部311aは貫通孔を有しており、この貫通孔内に軸受部312aが固定されている。
連結ロッド32aは、各取付部31aに亘って延びている。連結ロッド32aは、円柱状であって、各取付部31aの軸受部312aによって支持されている。よって、連結ロッド32aは、各取付部31aに回転可能に支持されている。
各規制部33aは、第1保持面21aと第2保持面21bとによって基板Wを挟んだ状態において、第1保持部材2aと第2保持部材2bとに亘って延びる。具体的には、各規制部33aは、連結ロッド32aに固定されている。すなわち、各規制部33aは、連結ロッド32aと一体的に回転する。各規制部33aは、第1部分331a及び第2部分332aから構成されており、全体として略L字状に形成されている。第1部分331aは連結ロッド32aに固定されている。第2部分332aは、第1規制部材3aが後述する規制姿勢となった場合、第1保持部材2aと第2保持部材2bとに亘って延びる部分である。
回転駆動部34aは、連結ロッド32aを回転させるための部材である。回転駆動部34aは、エアシリンダ35aと、リンク機構36aとを有する。エアシリンダ35aは、シリンダ本体351aとピストンロッド352aとを有している。シリンダ本体351aは、第1保持部材2aの裏面22aに揺動可能に設置されている。ピストンロッド352aは、シリンダ本体351a内において摺動するピストンヘッド(図示省略)に連結されている。シリンダ本体351a内にエアーが供給されることにより、ピストンロッド352aは長手方向に往復動する。エアシリンダ35aは、ピストンロッド352aの往復動によって、リンク機構36aを駆動する。
リンク機構36aは、第1リンク361aと第2リンク362aとを有しており、第1リンク361aと第2リンク362aとは回転可能に連結されている。なお、第1リンク361aと第2リンク362aとを連結する回転軸は、連結ロッド33aの長手方向と平行に延びている。第1リンク361aはピストンロッド352aに接続されている。第2リンク362aは、連結ロッド32aに固定されており、連結ロッド32aから連結ロッド32aの径方向に延びている。
図7は、規制姿勢における第1規制部材3aの斜視図である。第1規制部材3aは、図6に示す解除姿勢と、図7に示す規制姿勢とを取り得る。第1規制部材3aは、反転させる基板Wを待機しているときは、解除姿勢となる。第1規制部材3aが解除姿勢となるとき、各規制部33aは第1保持部材2aの第1保持面21aよりも第2方向側に位置する。例えば図6に示すように、第1保持部材2aの第1保持面21aが下方を向くような状態では、各規制部33aは第1保持面21aよりも上方に位置する。これにより、基板Wの供給及び取り出しをスムーズに行うことができる。
第1規制部材3aは、基板Wの反転処理を実行する際は、図7に示すような規制姿勢となる。なお、第1規制部材3aが規制姿勢となる前に、まず、第1保持部材2aと第2保持部材2bとが互いに接近して基板Wを挟んで保持する状態となる。このように第1及び第2保持部材2a、2bによって基板Wが保持された後に第1規制部材3aが規制姿勢となると、各規制部33aは、第1保持部材2aの切欠23aと第2保持部材2bの切欠23bとに亘って延びる。より具体的には、まず、図6に示す状態から、回転駆動部34aが作動して連結ロッド32aを矢印Xの方向に回転させる。これにより、各規制部33aが第1保持部材2aと第2保持部材2bとに亘って延びる状態となる。なお、第1保持面21a及び第2保持面21bが水平方向を向いたとき、すなわち、第1保持面21a及び第2保持面21bが垂直方向と平行に延びるとき、各規制部33aは、第1保持部材及び第2保持部材の下方となる位置に配置される。
(反転装置の動作)
次に、上述した反転装置1の動作について説明する。まず、反転処理が必要な基板Wが第1テーブル部材7上に載置される。この第1テーブル部材7上に載置された基板Wを第2保持部材2bの第2保持面21b上に移動させる。基板Wは、第1保護シート(図示省略)上に載置されているため、第1保護シートを引きずって基板Wを第1テーブル部材7から第2保持面21b上に移動させることができる。なお、作業者が手作業で基板Wを移動させてもよいし、ベルトコンベアなどの移動装置によって基板Wを移動させてもよい。また、この段階では、第1及び第2保持部材2a、2bは、第1テーブル部材7と第2テーブル部材8との間の領域に位置している。すなわち、反転ユニット10は受け取り位置に位置している。
基板Wを第2保持部材2bの第2保持面21b上に移動させた後、基板Wの上に第2保護シート(図示省略)を載置する。これにより、後述するように基板Wを第1保持部材2aの第1保持面21aから第2テーブル部材8に移動させる際に、第2保護シートを引きずることによって基板Wを移動させることができる。
次に、第1押さえ部材12aの一対の第1押さえ部121aが押さえ位置に移動し、第2保持面21b上の基板Wを、第2保護シートを介して押さえる。これにより、後述するようにベース部材5が後方に移動する際に、第2保持面21b上の基板W又は第2保護シートの位置がずれることを防止することができる。なお、第1押さえ部121aが押さえ位置に移動する際に、第2保持部材2bが上方に移動してもよい。なお、この段階では、第1保持面21aと第2保持面21bとは離れており、基板Wは第1保持部材2aと第2保持部材2bとによって保持されていない。
次に、ベース部材5が後方へ移動する。具体的には、駆動機構62がベース部材5を駆動することにより、ベース部材5は後方へと移動する。この結果、第1及び第2保持部材2a、2bは、第1テーブル部材7と第2テーブル部材8との間の領域から外れる。すなわち、反転ユニット10は反転位置に移動する。なお、第1及び第2保持部材2a、2bの一部が、第1テーブル部材7と第2テーブル部材8との間の領域に位置していてもよい。
次に、第1保持部材2aが下方へ移動する。これにより、第1保持部材2aと第2保持部材2bとによって、基板Wを挟み込んで保持する。なお、第1保持部材2aが下方へ移動する際、一対の第1押さえ部121aは移動しない。すなわち、一対の第1押さえ部121aは、第1保持部材2aに対して相対的に上方へ移動する。この結果、一対の第1押さえ部121aは、解除位置に移動する。
第1及び第2保持部材2a、2bによって基板Wを挟み込んだ後、第1規制部材3aは、解除姿勢から規制姿勢となる。具体的には、第1規制部材3aの各規制部33aが、第1及び第2保持部材2a、2bの各切欠23a、23b内において、第1保持部材2aと第2保持部材2bとに亘って延びた状態となる。なお、第2規制部材3bも、第1規制部材3aと同様に解除姿勢から規制姿勢となる。
次に、反転ユニット10が回転軸Cを中心に180度だけ回転する。例えば、前方から見た状態において、反転ユニット10は時計周りに180度回転する。この結果、第1保持部材2aは、回転前に下方を向いていた第1保持面21aが、上方を向いた状態となる。また、第2保持部材2bは、回転前に上方を向いていた第2保持面21bが下方を向いた状態となる。すなわち、第1保持部材2aと第2保持部材2bとの位置が入れ替わる。このように反転ユニット10が180度回転することにより、基板Wは表裏が反転した状態となる。
反転ユニット10の回転が完了すると、ベース部材5が前方へ移動する。すなわち、反転ユニット10は、受け取り位置に移動する。そして、反転ユニット10の回転により第2保持部材2bの下方に位置するようになった第1保持部材2aは、下方へ移動する。また、第1保持部材2aの上方に位置するようになった第2保持部材2bは上方へ移動する。また、第1及び第2規制部材3a、3bは、規制姿勢から解除姿勢となる。この結果、第1及び第2保持部材2a、2bによる基板Wの保持が解除される。
基板Wの保持が解除された後、基板Wを第2テーブル部材8に移動させる。具体的には、基板Wを覆う第1保護シートを取り除き、第2保護シートを引きずることにより第2保護シート上に載置された基板Wも一緒に移動させる。
次に、反転装置1は、上述した動作と同様の動作を繰り返す。なお、上述した動作とは異なり、第1保持部材2aが第2保持部材2bと位置が入れ替わっているため、第1保持部材2aの動作と第2保持部材2bの動作とが入れ替わる。また、これに伴い、第1規制部材3aの動作と第2規制部材3bの動作とが入れ替わり、第1押さえ部材12aの動作と第2押さえ部材12bの動作とが入れ替わる。また、基板Wを第1保持部材2aと第2保持部材2bとによって挟み込んで保持した後、反転ユニット10は、前方から見て反時計回りに180度回転する。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
上記実施形態では、第2保持部材2bよりも上方にある第1保持部材2aが、第2保持部材2bよりも下方に位置するように反転ユニット10が回転する際、反転ユニット10は、前方から見て時計周りに回転するが、特にこれに限定されない。例えば、反転ユニット10は、第1保持部材2aが第2保持部材2bの上方にあるとき、前方から見て反時計回りに180度回転してもよい。
変形例2
上記実施形態では、第1保持部材2aは第1支持部42aに支持され、第2保持部材2bは第2支持部42bに支持されているが、特にこれに限定されない。例えば、第1及び第2保持部材2a、2bは、連結部41に摺動可能に支持されていてもよい。
変形例3
上記実施形態では、第1保持部材2a及び第2保持部材2bの両方が移動可能に支持されているが、特にこれに限定されない。例えば、第1保持部材2aのみが移動可能に支持部材4に支持されており、第2保持部材2bは移動不能に支持部材4に支持されていてもよい。他にも、第1保持部材2aが移動不能に支持部材4に支持されており、第2保持部材2bは移動可能に支持部材4に支持されていてもよい。
1 反転装置
2a 第1保持部材
21a 第1保持面
2b 第2保持部材
21b 第2保持面
4 支持部材
W 基板

Claims (4)

  1. 基板を反転させるための反転装置であって、
    第1方向を向く第1保持面を有する第1保持部材と、
    前記第1保持面と対向する第2保持面を有する第2保持部材と、
    前記第1保持面と前記第2保持面とが互いに接近及び離反するように前記第1保持部材及び前記第2保持部材の少なくとも一方を移動可能に支持する支持部材と、
    前記第1保持部材に形成された貫通孔を介して前記第1保持面に対して進退可能な第1押さえ部を有する第1押さえ部材と、
    を備え、
    前記第1保持部材及び前記第2保持部材は、前記第1保持面が前記第1方向と反対の第2方向を向くように一体的に回転可能である、
    反転装置。
  2. 前記第2保持部材に形成された貫通孔を介して前記第2保持面に対して進退可能な第2押さえ部を有する第2押さえ部材をさらに備える、請求項1に記載の反転装置。
  3. 前記第1押さえ部は、前記第2保持面上に載置された基板を押さえる押さえ位置と、前記第1押さえ部の先端面が前記第1保持面と同じ位置又は前記第1保持面よりも前記第2方向側に位置する解除位置との間で移動可能である、請求項1又は2に記載の反転装置。
  4. 前記第1保持部材及び前記第2保持部材は、前記第1押さえ部が前記押さえ位置に移動した後、前記第1保持面と前記第2保持面とが互いに接近するように移動する、請求項3に記載の反転装置。
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