JP2015034789A - 光線射出方向算出装置および光線射出方向算出方法 - Google Patents

光線射出方向算出装置および光線射出方向算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光線指向制御部から射出された光線の実際の射出方向を正確に求めること。【解決手段】光線射出方向算出装置1は、光検出装置20と、演算装置30とを備える。光検出装置20は、試料表面に形成された光線指向制御部11,12からなり、垂直基準に対し−θ方向に光線を射出するユニットAと、試料表面に形成された光線指向制御部11,12からなり、垂直基準に対し+θ方向に光線を射出するユニットBとが、互いに最接近する方向に光線を射出するように所定間隔を空けて配置された評価用試料10Aと、ユニットAとユニットBとが、互いに最も離れる方向に光線を射出するように所定間隔を空けて配置された評価用試料10Bとのそれぞれについて、ユニットA,Bから射出された光線の傾き角を測定する。演算装置30は、光検出装置20の測定値から4つのユニットA,Bからそれぞれ射出された光線の実際の傾き角を求める。【選択図】図1

Description

本発明は、評価用試料に用いられ、光線の形成と方向制御を行う光線指向制御部から出射された光線の実際の射出方向を算出するための光線射出方向算出装置および光線射出方向算出方法に関する。
近年、発光素子単体で光線の形成と方向制御を可能とする簡易な素子構造が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の発光素子は、素子表面に設けた複数の柱状部(光線指向制御部)によって、光線を成形するとともに光線の射出方向を制御している。
図9に示すように、特許文献1に記載の発光素子110は、n型半導体層113と発光層114とp型半導体層115とが積層され、p型半導体層115の上に2つの柱状部111と1つの柱状部112とが形成されている。この発光素子110は、柱状部112の高さが、柱状部111の高さと異なるように形成されており、さらに、柱状部112の高さが柱状部111の高さよりも低くなるように形成されている。
このような構成を備える発光素子110は、発光層114によって、n型半導体層113とp型半導体層115とから注入される電子および正孔の再結合によって生成されるエネルギーを光として放出する。そして、発光素子110は、p型半導体層115および柱状部111,112内を伝搬して柱頭の射出面から放射された光が相互に干渉することで、光線を形成する。このとき、高さの低い柱状部112内を伝搬する光が、高さの高い柱状部111内を伝搬する光よりも柱頭の射出面に早く到達するので、空気中を早く進む。そのため、発光素子110は、高さの異なる柱状部111,112の間に位相差を設けることができ、当該位相差に応じた方向に光線を放射する。具体的には、図9に示すように、発光素子110は、柱状部111,112により、素子表面の中心Oを通る法線Mに対し柱状部112側に傾斜した光線を射出する。
特開2013−44900号公報
図9に示したような、従来の発光素子110の柱状部111,112により形成される光線の射出方向(指向性)は、柱状部111,112の形状や寸法、配置等によって変化する。そのため、このような発光素子110を例えばIP(Integral Photography)立体ディスプレイの画素等に適用するためには柱状部111,112の形状や寸法、配置等の精密な制御が必要となる。そして、発光素子110の柱状部111,112の設計の妥当性や形状の正確性を確認するためには、柱状部111,112からの光線の射出方向を測定することが不可欠である。つまり、発光素子110の柱状部111,112からの光線の実際の射出方向が、設計時に意図した光線の射出方向と合致しているか否かを評価することで、発光素子110の柱状部111,112の設計の妥当性や形状の正確性を確認することが必要である。
例えば、従来、図9に示すように、光検出装置120により発光素子110の柱状部111,112から射出される光線の傾き角を測定していた。図10を参照して詳しく説明する。なお、以下では、柱状部111と柱状部112とを合わせて「ユニットC」と呼称する場合もある。図10ではユニットCを簡略化して示している。
図10(a)に示すように、光検出装置120は、発光素子110の上方に配置されている。光検出装置120は、発光素子110の素子表面の中心から所定距離Rだけ真上に離間した位置を天頂部とする半球体を仮定し、この半球体の円周上でユニットCから射出された光線の傾き角として垂直基準に対する正負の角度を±θで測定する。光検出装置120は、天頂部を通る垂直断面で半球体を二分したときの円周上を図示しない駆動機構により移動されて光線を検出し、光線を検出したときの自身の位置から光線の傾き角を測定する。
ここで、光検出装置120は、光検出装置120の中心と、半球体の天頂部とが同軸上となる位置が0度(原点)となっている。
したがって、ユニットCの射出面の中心がこの軸上を通るように、発光素子110が配置されていれば、光検出装置120は、発光素子110のユニットCから射出された光線の垂直基準に対する傾き角を正確に測定することが可能となる。ユニットCの射出面の中心とは、柱状部111,112の射出面111a,112aをユニットCの最表面(ここでは柱状部の射出面111a)に位置させたときの重心位置である。なお、ここでは、素子表面の中心OとユニットCの射出面の中心は同軸上にある。
例えば図10(b)に示したように、発光素子110が、前記した条件を満たす位置に正しく配置されている場合、光検出装置120によって、発光素子110のユニットCからの光線の傾き角θ(=0度)を正確に測定することが可能である。
しかし、発光素子110のユニットCの射出面の中心と、光検出装置120の原点との位置関係を正確に知ることは困難であるため、発光素子110のユニットCの射出面の中心と、光検出装置120の原点との位置を同軸上に揃えることは困難である。
そのため、例えば図10(c)に示したように、発光素子110が正しい位置(基準の測定位置)から距離ΔX分ずれた位置に配置される場合も考えられる。この場合、発光素子110が法線方向(0度方向)に光線を射出していたとしても、光検出装置120により、基準の測定位置から距離ΔX分ずれた位置で光線が検出されることとなる。
そのため、光検出装置120により測定された測定値には、ユニットCから実際に射出される光線の傾き角に加え、基準の測定位置と実際の測定位置とのずれに応じた傾き角が含まれることになる。つまり、測定値をSとすると、S=θ+ΔX/Rとなる。θはユニットCからの光線の実際の射出角であり、ΔX/Rは基準の測定位置と実際の測定位置とのずれに応じた傾き角を表す。RはユニットCの射出面の中心から光検出装置120の中心までの距離(図10(a)では左にずらして示している)である。
また、例えば図10(d)に示したように、発光素子110が地表面に対し傾いて配置されている場合、この傾きがそのまま測定値に反映されてしまう。つまり、仮に発光素子110が法線方向に光線を射出していたとしても、光検出装置120により、測定位置において、発光素子110の傾き角θ´が誤った傾き角として測定されることになる。
このように発光素子110が所定の測定位置に正しく配置されていないと、光検出装置120により測定される光線の傾き角と発光素子110のユニットCから射出される光線の実際の傾き角とに乖離が生じてしまう。そのため、光検出装置120により測定された光線の傾き角により、ユニットCを構成する柱状部111,112の設計の妥当性および形状の正確性の評価を正確に行うことができない。
その一方で、正しい測定位置からの発光素子110の位置ずれ量や傾き量を予め把握することは困難である。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、正しい測定位置からの位置ずれ量や傾き量によらず、光線指向制御部から射出された光線の実際の射出方向を正確に求めることが可能な、光線射出方向算出装置および光線射出方向算出方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の光線射出方向算出装置は、垂直基準からの傾き角が等しい2つのユニットを備え、2つのユニットが、当該2つのユニットの中心を結ぶ軸線上において、互いに向かい合う方向に光を出すように所定間隔を空けて基板上に配置された一の評価用試料と、2つのユニットが軸線上において、互いに反対方向に光を出すように所定間隔を空けて基板上に配置された他の評価用試料とのそれぞれについて、2つのユニットからそれぞれ射出された光線の実際の傾き角を算出する光線射出方向算出装置であって、光検出装置と、演算装置とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、光線射出方向算出装置は、光検出装置により、2つのユニットの上方に半球体があるものと仮定し、この半球体を2つのユニットの中心を結ぶ軸線上に垂直断面が位置するように二分したときの半円周上で、2つのユニットからそれぞれ射出された光線の前記傾き角として、天頂部を0度とし正負を考慮して角度をそれぞれ測定する。
また、光線射出方向算出装置は、演算装置により、光検出装置で測定された一の評価用試料の2つのユニットについての光線の傾き角の測定値の差と、他の評価用試料の2つのユニットについての光線の傾き角の測定値の差との和を4で割ることで、4つのユニットからそれぞれ射出された光線の実際の傾き角を算出する。
一の評価用試料と他の評価用試料は、2つのユニットの配置が異なるのみで、他は同様の構成となっている。つまり、一の評価用試料の試料表面の2つのユニットの位置を入れ替えると他の評価用試料となるという関係である。この一の評価用試料の2つのユニットからそれぞれ射出された光線の傾き角の測定値の差を求めることで、2つの測定値にそれぞれ同じだけ含まれるユニットの傾き量を互いに打ち消すことができる。同様に、他の評価用試料の2つのユニットからそれぞれ射出された光線の傾き角の測定値の差を求めることで、2つの測定値にそれぞれ同じだけ含まれるユニットの傾き量を互いに打ち消すことができる。
また、一の評価用試料は、2つのユニットが互いに向かい合う方向に光を出すように配置され、他の評価用試料は、2つのユニットが互いに反対方向に光を出すように配置されている。一の評価用試料と他の評価用試料における2つのユニット間の間隔は、加工精度の範囲で互いに等しくすることができる。そのため、一の評価用試料と他の評価用試料のそれぞれについて、2つのユニットから光検出装置の原点までの距離の差をそれぞれ求めると、絶対値が等しく符号が逆になる。つまり、2つの評価用試料のいずれか一方が正の値となり、もう一方が負の値となる。
よって、一の評価用試料の2つのユニットからそれぞれ射出された光線の傾き角の測定値の差と他の評価用試料の2つのユニットからそれぞれ射出された光線の傾き角の測定値の差の和を求めることで、4つの測定値にそれぞれ含まれる光検出装置の原点からの2つのユニットの位置ずれ量を互いに打ち消し合うことができる。
そして、一の評価用試料の2つのユニットからそれぞれ射出された光線の傾き角の測定値の差と他の評価用試料の2つのユニットからそれぞれ射出された光線の傾き角の測定値の差の和を測定値の総数である4で割ることで、4つのユニットからそれぞれ射出された光線の実際の傾き角を求めることができる。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
本発明によれば、光線指向制御部から射出される光線の実際の射出方向(傾き角)を正確に求めることができる。これにより、光線指向制御部の設計の妥当性や形状の正確性等の正確な評価を行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る光線射出方向算出装置と、一の評価用試料とを模式的に示す構成図である。 他の評価用試料を模式的に示す斜視図である。 (a)は、一の評価用試料のユニットA,B付近の平面図であり、(b)は、他の評価用試料のユニットA,B付近の平面図である。 (a)は、図1における一の評価用試料のユニットA付近の平面図、(b)は、(a)の一部のX−X線断面図、(c)は、図1における一の評価用試料のユニットB付近の平面図、(d)は、(c)の一部のX−X線断面図である。 (a)は、本実施形態に係る評価用試料の試料表面におけるユニットA,Bの配置を示すとともに、ユニットA,Bから射出された光線を試料表面に射影した様子を示す図、(b)は、(a)におけるユニットA,Bの側面図、(c)は、比較例のユニットA,Bの配置を示すとともに、ユニットA,Bから射出された光線を試料表面に射影した様子を示す図である。 光検出装置の原点および光検出装置によりユニットA,Bからそれぞれ射出された光線を測定するときの軌道を説明するための図である。 (a)は、一の評価用試料のユニットAとユニットBからそれぞれ射出された光線の傾き角の差を求める様子を説明するための図、(b)は、他の評価用試料のユニットAとユニットBからそれぞれ射出された光線の傾き角の差を求める様子を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る光線射出方向算出装置により、光線指向制御部からの光線の実際の傾き角を求める方法を示すフローチャートである。 従来の発光素子の光線指向制御部からの光線の傾き角を測定する様子を模式的に示す斜視図である。 従来の発光素子の光線指向制御部からの光線の傾き角を測定する様子を模式的に示すとともに、光線の傾き角が正しく測定される場合と、誤って測定される場合とを説明するための図である。
以下、本発明の実施形態に係る光線射出方向算出装置について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面が示す部材の寸法や位置関係等は、説明の便宜上誇張していることがある。さらに、以下の説明において、同一の名称および符号については原則として同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
図1に示すように、光線射出方向算出装置1は、光検出装置20と、演算装置30とを備えている。ここでは、光線射出方向算出装置1は、評価用試料10A(一の評価用試料)と、評価用試料10B(他の評価用試料:図2参照)からの光線射出方向を算出する。ここでは、光線射出方向算出装置1の構成の説明に先立ち、評価用試料10A,10Bについて説明する。
図1,2に示すように、評価用試料10A,10Bは、電圧を印加することで自発光する半導体素子であり、n型半導体層13と、発光層14と、p型半導体層15と、が積層された構造(基板)を有しており、p型半導体層15上の所定の位置に、複数の光線指向制御部11,12により構成されるユニットAと、複数の光線指向制御部11,12により構成されるユニットBとが所定間隔を空けて並設されて構成されている。
評価用試料10A,10Bは、例えばLEDのように概ね平坦な表面を有する固体発光素子が挙げられる。なお、図1,2では図示を省略しているが、発光層14を発光させるための電極は、例えば一般的なLED素子と同様に形成されている。
図1,2に示す発光層14は、n型半導体層13とp型半導体層15とから注入される電子および正孔の再結合によって生成されるエネルギーを光として放出する層である。n型半導体層13は、発光層14に対して電子を注入する層である。p型半導体層15は、発光層14に対して正孔を注入する層である。図1,2に示すn型半導体層13と、発光層14と、p型半導体層15は、図9に示した従来の発光素子110におけるn型半導体層113と、発光層114と、p型半導体層115と同様の構成となっている。図1,2に示すように、p型半導体層15上には、ユニットA,Bが形成されている。
次に、図3(a),(b)を参照して、評価用試料10A,10BにおけるユニットA,Bの配置について説明する。なお、図3では、ユニットA,Bを簡略化して示している。以下の図面においても同様に、ユニットA,Bを適宜簡略化して示すものとする。
図3(a),(b)に示すように、評価用試料10Aと評価用試料10Bとは、試料表面(p型半導体層15の表面)におけるユニットA,Bの配置が入れ替わっている。つまり、図3(a)に示すように、評価用試料10Aは、試料表面を、試料表面の中心Oを通り、かつ、ユニットA,Bの中心O,Oを結ぶ軸線LABに垂直な線で二分したときに、ユニットAが左側の領域に配置され、ユニットBが右側の領域に配置されている。
一方、図3(b)に示すように、評価用試料10Bは、試料表面を、試料表面の中心Oを通り、かつ、ユニットA,Bの中心O,Oを結ぶ軸線LABに垂直な線で二分したときに、ユニットAが右側の領域に配置され、ユニットBが左側の領域に配置されている。
図3(a),(b)に示した評価用試料10Aと評価用試料10BのユニットA,Bの中心O,O間の間隔Pは等しい。
なお、図3(a),(b)では、ユニットAから射出される光線を、試料表面に射影した射影線Lで表し、ユニットBから射出される光線を、試料表面に射影した射影線Lで表した。また、ユニットA,B間を結ぶ軸線を軸線LABで表した。
評価用試料10Aと評価用試料10Bとは、試料表面におけるユニットA,Bの配置が異なるがその他の構成は全て共通するため、以下では、評価用試料10A,10Bの構成について、評価用試料10Aを例にとって説明する。
次に、ユニットA,Bの構成例について図4を参照して説明する。
図4に示すように、ユニットA,Bは、複数の光線指向制御部11,12によりそれぞれ構成されている。
ユニットA,Bともに、それぞれ同じ高さを有する3本の光線指向制御部11と、光線指向制御部11とは高さが異なり、かつ、それぞれ同じ高さを有する3本の光線指向制御部12とがp型半導体層15上に環状に配置されて構成される。ただし、光線指向制御部11,12の配置が、ユニットAとユニットBとでは左右反対になっている。
続いて、ユニットA,Bを構成する光線指向制御部11,12の構成について図4を参照して説明する。なお、光線指向制御部11,12自体の構成(材料、形状、寸法や設置間隔)は、ユニットA,B間で共通するため、ここではユニットの区別を適宜省略して説明する。
光線指向制御部11,12は、光線を形成するとともに、当該光線の方向を制御するものである。
光線指向制御部11,12は、図4(a),(c)に示すように、隣接して配置される3本の光線指向制御部12の高さが、隣接して配置されるその他の3本の光線指向制御部11の高さと異なるように形成され、ここでは光線指向制御部12の高さが光線指向制御部11の高さよりも低くなるように形成されている。
このように3本の光線指向制御部12と他の3本の他の光線指向制御部11とを異なる高さとすることで、当該高さの差に応じて光線の射出方向を制御することができる。詳しくは後記する。なお、光線指向制御部11,12の高さが全て同じ場合(高さの差がない場合)は、光線指向制御部11,12によって形成される光線は、ユニットA,Bの表面と垂直な方向に放射される。
光線指向制御部11,12は、図4(a),(c)に示すように、平面視でそれぞれ円形状に形成され、p型半導体層15上にそれぞれ同じ断面積で形成されている。光線指向制御部11,12は、それぞれの直径が等しくなるように形成されており、具体的には自由空間(空気中)における光の波長λ程度に設定されている。光線指向制御部11,12は、それぞれの柱の中心軸が同じ円周上(円Sまたは円S上)に等間隔で位置するように、環状に配置されている。
ここでは、光線指向制御部11,12は、隣り合う柱との間隔が略0となるように配置されているので、円S,Sの直径はそれぞれ2λとなる。
以下では、図4(a)に示したユニットAを構成する光線指向制御部11,12の中心軸をそれぞれ通る円Sの中心をユニットAの中心Oとして説明する。同様に、図4(c)に示したユニットBを構成する光線指向制御部11,12の中心軸をそれぞれ通る円Sの中心をユニットBの中心Oとして説明する。ユニットAの中心Oは、ユニットAの射出面の中心のことである。ユニットBの中心Oは、ユニットBの射出面の中心のことである。ユニットA,Bの射出面の中心とは、光線指向制御部11,12の射出面11a,12aをユニットA,Bの最表面(ここでは光線指向制御部11の射出面11a)に位置させたときの重心位置である。以下では、単にユニットA,Bの中心O,Oとして説明する。
このような光線指向制御部11,12は、例えばGaN等の半導体材料やSiO等の透明誘電体材料等で構成することができる。ここでは、光線指向制御部11,12は、半導体材料によりp型半導体層15と一体的に形成されている。
光線指向制御部11の高さと光線指向制御部12の高さは、それぞれ光線指向制御部11,12の内部を伝播する光の波長程度、あるいはその数倍の高さに設定される。ここで、図4(b),(d)に示すように、光線指向制御部11の高さを「H」とし、光線指向制御部11と光線指向制御部12との高さの差を「d」とする。光線指向制御部11の高さHに対する高さの差dの割合(=d/H)を変化させることで、光線指向制御部11,12からの光線の射出方向を制御することができる。具体的には、光線指向制御部11の高さHに対する光線指向制御部12の高さの差dの割合を大きくすると、ユニットA,Bの表面と垂直な方向に対する光線の成す角が増加する。
光線指向制御部11,12による光線の方向制御の詳細については、図9に示した従来の発光素子110の柱状部111,112による光線の方向制御と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
光線指向制御部11,12は、発光層14により発生した光の導波路として機能する。ここで、例えばLEDは、一般的に10〜50μm程度の可干渉長を持っているため、前記したような微小な空間において異なる経路長を経た光は、干渉効果による空間分布を形成する。従って、光線指向制御部11,12の内部を伝播した光は、光線指向制御部11,12の最上面である射出面11a,12a(図4(b),(d)参照)から試料表面と垂直な方向、すなわち図1における上方向に放射された後、光の干渉効果によって干渉する。そして、ユニットAにより、試料表面と垂直な方向に1本の光線が生成される。また、ユニットBにより、試料表面と垂直な方向に1本の光線が生成される。なお、ここでの試料表面とは、具体的には図1に示すp型半導体層15の上面のことを意味している。また、ここでの光線とは拡がりのある光を指すものとする。
ユニットAは、図4(a)に示すように、3本の光線指向制御部11が中心Oに対し右側に配置され、3本の光線指向制御部12が中心Oに対し左側に配置されている。ユニットAは、光線指向制御部11,12がこのように配置されることで、図1に示すように、法線M(垂直基準)に対し−θ方向に光線を射出する。
一方、ユニットBは、図4(c)に示すように、3本の光線指向制御部11が中心Oに対し左側に配置され、3本の光線指向制御部12が中心Oに対し右側に配置されている。ユニットBは、光線指向制御部11,12がこのように配置されることで、図1に示すように、法線Mに対しθ方向に光線を射出する。
つまり、ユニットAを、中心Oを軸心として180度水平方向に回転させると、ユニットBとなる。一方、ユニットBを、中心Oを軸心として180度水平方向に回転させると、ユニットAとなる。
仮にユニットA,Bの光線指向制御部11,12の配置が一致している場合、垂直基準に対する傾き角が等しい方向に光線を射出する。ただし、本実施形態では、ユニットAとユニットBは、光線指向制御部11,12の配置が対称となっているので、対称となる方向に光線を射出する。
図3(a)を参照して前記したように、評価用試料10Aは、試料表面を、中心Oを通る線で二分したときに、ユニットAが左側の領域に配置され、ユニットBが右側の領域に配置されているので、ユニットAとユニットBとが、軸線LAB上において、最も離れる方向(反対方向・逆方向)に光を射出する。一方、図3(b)を参照して前記したように、評価用試料10Bは、試料表面を、中心Oを通る線で二分したときに、ユニットAが右側の領域に配置され、ユニットBが左側の領域に配置されているので、ユニットAとユニットBとが、軸線LAB上において最も接近する方向(向かい合う方向)に光を射出する。
次に、図5を参照して、本実施形態の評価用試料10Aを例にとって、試料表面におけるユニットAおよびユニットBの配置について、比較例との対比により説明する。
図5(a)に示す本実施形態の評価用試料10AのユニットA,Bからそれぞれ射出された光線の射影線L,Lの矢印の向きと、図5(b)に示す本実施形態の評価用試料10AのユニットA,Bからそれぞれ射出された光線の射出方向は対応している。また、図5(a)に示す本実施形態の評価用試料10AのユニットA,Bからそれぞれ射出された光線の射影線L,Lの長さと、図5(b)に示す本実施形態の評価用試料10AのユニットA,Bからそれぞれ射出された光線の傾き角は対応している。なお、図5(a),(b)に示した射影線Lは、光検出装置20の垂直断面を試料表面に射影した射影線である。
図5(a)に示すように、本実施形態のユニットA,Bは、ユニットA,Bの中心O,O間を結ぶ軸線LABと射影線Lとが重なるように試料表面に配置されることが必要である。つまり、ユニットAは、射影線L上に中心Oが位置するように配置され、ユニットBは、軸線LAB上に中心Oが位置するように配置されることが必要である。
また、本実施形態のユニットAは、ユニットAから射出された光線の射影線Lが軸線LABと重なるように試料表面に配置されることが必要である。さらに、本実施形態のユニットBは、ユニットBから射出された光線の射影線Lが軸線LABと重なるように試料表面に配置されることが必要である。本実施形態の評価用試料10Aは、ユニットAとユニットBがこのように配置されているので、ユニットAとユニットBとにより、光検出装置20の所定の軌道上に光線を射出することができる。
一方、図5(c)に示す比較例では、ユニットAは、ユニットAから射出された光線の射影線Lが軸線LABと重なるように試料表面に配置されておらず、ユニットBは、ユニットBから射出された光線の射影線Lが軸線LABと重なるように試料表面に配置されていない。この比較例の配置の場合、ユニットAとユニットBとにより、光検出装置20の所定の軌道上に光線を射出することができない。したがって、比較例の配置では、ユニットAおよびユニットBから射出された光線を光検出装置20により検出することができないため、好ましくない。
図1に戻り、光検出装置20は、評価用試料10Aおよび評価用試料10B(図2参照)のユニットA,Bの射出面(ユニットA,Bの最表面、つまり、最も高い光線指向制御部の表面)から射出された光線の傾き角を測定する。
光検出装置20は、例えば図6(a)に示すように、評価用試料10AのユニットA,Bの上方に半球体があるものと仮定する。この半球体の垂直断面の射影線L(図4(a)参照)がユニットA,Bの中心O,O間を結んだ軸線LAB(図4(a)参照)と重なるように二分したときの半円周C上で、ユニットA,Bからそれぞれ射出された光線の傾き角として光検出装置20の原点を通る法線Mに対する正負の角度(天頂角)を±θで測定する。図6(b)に示すように、評価用試料10Bについても同様に、ユニットA,Bからそれぞれ射出された光線の傾き角を測定する。
光検出装置20は、ここではアームを介して移動機構(いずれも図示せず)に接続されており、前記した半円周C上を移動し、光線を入射したときの自身の位置(0度の位置からの距離と方向)から、光線の傾き角を測定するようになっている。この半円周CがユニットA,Bからの光線を検出するときの光検出装置20の軌道である。ここで、光検出装置20は、半球体の天頂部、つまり、半円周C上における頂部を原点(0度)とする。また、ここでは、光検出装置20の原点と射影線Lとの距離(原点から射影線Lまで下ろした線の長さ)をRとしている。このような光検出装置20は、評価用試料10A,10BのユニットA,Bのそれぞれについて指向特性の角度分布を測定する。
光検出装置20の原点は、2つのユニットA,Bの中心を結ぶ線上LAB上にあればよく、2つのユニットA,Bの間にあってもよいし、2つのユニットA,Bの外側にあってもよい。なお、ここでは、光検出装置20の原点と2つのユニットA,Bの中心O,Oとの正確な位置関係(距離)は不明であるものとする。
図1に戻り、演算装置30は、光検出装置20により測定された評価用試料10Aまたは評価用試料10B(図2参照)のユニットA,Bの射出面からそれぞれ射出された光線の傾き角の測定値から、ユニットA,Bの射出面から射出された光線の実際の傾き角の値を求める。以下、図7を参照して詳しく説明する。なお、図7(a),(b)では、光検出装置20の原点とユニットA,Bの中心O,Oとの距離を誇張して示している。
まず、演算装置30は、光検出装置20により測定された、図7(a)に示す評価用試料10AのユニットAから射出された光線の傾き角の測定値とユニットBから射出された光線の傾き角の測定値との差Dを次の式(1)により求める。また、演算装置30は、光検出装置20により測定された、図7(b)に示す評価用試料10BのユニットAから射出された光線の傾き角の測定値とユニットBから射出された光線の傾き角の測定値との差Dを次の式(2)により求める。
=(θ+ΔXB1/R)−(−θ+ΔXA1/R)
=2θ+(ΔXB1−ΔXA1)/R
…式(1)
=(θ+ΔXB2/R)−(−θ+ΔXA2/R)
=2θ+(ΔXB2−ΔXA2)/R
…式(2)
前記式(1)、(2)の1行目の第1項は、それぞれ、ユニットBについての測定値(光線の実際の天頂角+ユニットBの中心と光検出装置20の原点との位置ずれ量に応じた角度)である。前記式(1)、(2)の1行目の第2項は、それぞれ、ユニットAについての測定値(光線の実際の天頂角+ユニットAの中心と光検出装置20の原点との位置ずれ量に応じた角度)である。
前記式(1),(2)において、Rは、光検出装置20の原点からユニットA,Bの中心O,O間を結ぶ軸線LABまでの距離である。ここでは、Rは、ΔX,ΔXに対して十分大きいものとする。例えば、ΔX,ΔXが数nmであるのに対し、Rは数十cm〜数mというような関係にある。
なお、評価用試料10AのユニットA,Bはそれぞれ同一の試料表面(p型半導体層15の表面)に形成されている。そのため、仮に評価用試料10Aが傾いて配置されている場合、ユニットA,Bの傾きは等しくなる。この傾きは、光検出装置20による測定値に同じように含まれることとなる。よって、評価用試料10AのユニットA,Bの傾きは、前記式(1)により差Dを求める段階で打ち消されることとなる。これと同様に、評価用試料10BのユニットA,Bの傾きは等しく、光検出装置20による測定値に同じように含まれるため、前記式(2)により差Dを求める段階で打ち消されることとなる。このため、前記式(1)、(2)において、傾きの効果を最初から顕わには記載していない。
また、式(1)の1行目の距離ΔXA1と距離ΔXB1のそれぞれの値は、ここではわかっていない。一方、式(1)の1行目を整理すると式(1)の2行目のように表すことができる。式(1)の2行目の距離ΔXB1−ΔXA1は、図8に示すように、評価用試料10AのユニットA,Bの中心O,O間の距離を表し、この値は予めわかっている。
これと同様に、式(2)の1行目の距離ΔXA2と距離ΔXB2のそれぞれの値は不明である。一方、式(2)の1行目を整理すると式(2)の2行目のように表すことができる。式(2)の2行目の距離ΔXB2−ΔXA2は、図8に示すように、評価用試料10BのユニットA,Bの中心O,O間の距離を表し、この値は予めわかっている。
ここで、式(1)における距離ΔXB1−ΔXA1と、式(2)における距離ΔXB2−ΔXA2は、評価用試料10A,10Bの設計時において同じ値に設定することができるので、評価用試料10A,10Bの作製時の加工精度により等しいと考えてよい。
評価用試料10Aと評価用試料10Bとは、ユニットA,Bの位置を入れ替えた関係にあるため、式(1)における距離ΔXB1−ΔXA1と、式(2)における距離ΔXB2−ΔXA2とは、絶対値において等しく符号が逆になることがわかる。
したがって、次の式(3)の1行目の式に示す関係が成り立つ。つまり、差Dと差Dとを加算すると、式(1)における2行目の第2項と式(2)における2行目の第2項とが、互いに打ち消し合うため、4θが残ることになる。そして、演算装置30は、式(3)の2行目の式に示すように、ユニットA,Bにより射出された光線の実際の天頂角θとして、式(1)により求められた差Dと、式(2)により求められた差Dとの和を測定値の総数である4で割ることでθの値を求める。
+D=4θ
θ=(D+D)÷4
…式(3)
このようにして得られたθの値は、ユニットA,Bの位置ずれ量や傾き量の影響を受けない、ユニットA,Bを構成する光線指向制御部11,12の構造のみによって得られる光線の実際の傾き角であるといえる。
光線射出方向算出装置1は、このようにして、光検出装置20により評価用試料10A,10BのユニットA,Bから射出された光線の傾き角を測定し、演算装置30により、この測定値に含まれる位置ずれ量および傾き量を消去することで、評価用試料10A,10BのユニットA,Bからそれぞれ射出された光線の実際の傾き角を正確に求めることができる。
そして、光線射出方向算出装置1により求めた傾き角θの値が、ユニットA,Bを構成する光線指向制御部11,12の設計時の目標値である傾き角θの値と合致しているか否かにより、光線指向制御部11,12の設計の妥当性および光線指向制御部11,12の光線指向制御部の形状の正確性を確認することができる。
次に、光線射出方向算出装置1により、光線指向制御部11,12の構造のみによって得られる光線の傾き角θの値を求める方法について、図8および適宜図1〜7を参照して説明する。
図8に示すように、光線射出方向算出装置1は、光検出装置20によって、評価用試料10A,10Bのそれぞれについて、ユニットA,Bからそれぞれ射出された光線の天頂角を測定する(ステップS1:測定ステップ)。光線射出方向算出装置1は、光検出装置20によって、測定値を演算装置30に出力する。
また、光線射出方向算出装置1は、演算装置30によって、光検出装置20から測定値を入力する。そして、光線射出方向算出装置1は、演算装置30によって、評価用試料10AのユニットAから射出された光線の傾き角の測定値とユニットBから射出された光線の傾き角の測定値との差Dと、評価用試料10BのユニットAから射出された光線の傾き角の測定値とユニットBから射出された光線の傾き角の測定値との差Dとに基づき、ユニットA,Bから射出された光線の実際の天頂角θの値を求める(ステップS2:算出ステップ)。
以上説明した本実施形態に係る光線射出方向算出装置および光線射出方向算出方法によれば、光検出装置によって測定されたユニットA,Bから射出された光線の天頂角の測定値に含まれる位置ずれ量や傾き量をキャンセルすることができる。そのため、ユニットA,Bを構成する光線指向制御部の構造のみにより得られる光線の天頂角の値を正確に求めることができる。このように、本実施形態によれば、ユニットA,Bの中心O,Oと光検出装置の原点との位置関係(位置ずれ量)やユニットA,Bの傾き量が不明であっても、ユニットA,Bから射出される光線の実際の天頂角の値を求めることができる。
なお、前記した実施形態では、光検出装置20を1台で構成し、図示しない駆動機構により所定の軌道上を移動可能としたが、これに限られるものではない。例えば、複数の光検出装置20を所定の軌道上にアレイ状に配置してもよい。これによれば、複数の光検出装置20のうち、光線を入射した光検出装置20の位置に応じて、光線の傾き角(天頂角)を測定することができる。複数の光検出装置20のそれぞれの位置は、所定の軌道Cの天頂部を0度の位置としたときの、0度の位置からの距離と方向により特定される。
また、前記した実施形態では、評価用試料として電圧を印加することで自発光する半導体素子である評価用試料10A,10Bを用いたが、これに限られるものではない。ユニットA,BとこのユニットA,Bに光を照射する光源とが別に構成されていてもよい。例えば、表面にユニットA,Bを配置した透明基板を評価用試料とし、この評価用試料の下方に光源を配置して、この光源で発生させた光を、透明基板からユニットA,Bに入射させてもよい。
この場合、光源からユニットA,Bに照射される光の干渉性や、光の伝搬距離を適切に調整することで、光源から評価用試料のユニットA,Bに照射される光の照射パターンを、評価用試料10A,10Bの発光層14からユニットA,Bに照射される光の照射パターンと等しくすることが望ましい。このようにすると、評価用試料のユニットA,Bの光線指向制御部11,12により合成される光線を、実際の発光素子における光線指向制御部により合成される光線と同等とすることができる。そのため、評価用試料のユニットA,Bの光線指向制御部11,12の設計の妥当性や形状の正確性を評価することで、発光素子の光線指向制御部として適した構造を簡単に見つけだすことができる。
また、前記した実施形態では、ユニットA,Bを3本の光線指向制御部11と3本の光線指向制御部12とにより構成したが、光線指向制御部の数はこれに限られない。例えば、ユニットA,Bを、総数が3〜6本の光線指向制御部11,12により構成してもよい。この場合、光線指向制御部12の本数を、光線指向制御部11,12の総数の半数以下とする。
1 光線射出方向算出装置
10A,10B 評価用試料
11 光線指向制御部
11a 射出面
12 光線指向制御部
12a 射出面
13 n型半導体層
14 発光層
15 p型半導体層
20 光検出装置
30 演算装置

Claims (2)

  1. 垂直基準からの傾き角が等しい方向に光線を射出する2つのユニットを備え、前記2つのユニットが、当該2つのユニットの中心を結ぶ軸線上において、互いに向かい合う方向に光線を射出するように所定間隔を空けて基板上に配置された一の評価用試料と、前記2つのユニットが前記軸線上において、互いに反対方向に光線を射出するように前記所定間隔を空けて基板上に配置された他の評価用試料とのそれぞれについて、前記2つのユニットからそれぞれ射出された光線の実際の傾き角を算出する光線射出方向算出装置であって、
    前記2つのユニットの上方に半球体があるものと仮定し、この半球体を前記軸線上に垂直断面が位置するように二分したときの半円周上で、前記2つのユニットからそれぞれ射出された光線の前記傾き角として、前記半球体の天頂部を0度とし正負を考慮して角度をそれぞれ測定する光検出装置と、
    前記一の評価用試料の前記2つのユニットについてそれぞれ測定された光線の傾き角の測定値同士の差を求めるとともに、前記他の評価用試料の前記2つのユニットについてそれぞれ測定された光線の傾き角の測定値同士の差を求め、2つの差の和を4で割ることで、4つの前記ユニットからそれぞれ射出された光線の実際の傾き角を算出する演算装置と、を備える光線射出方向算出装置。
  2. 請求項1に記載の光線射出方向算出装置により、前記一の評価用試料と前記他の評価用試料のそれぞれについて前記2つのユニットからそれぞれ射出された光線の実際の傾き角を算出する光線射出方向算出方法であって、
    前記光検出装置により、前記2つのユニットの上方に半球体があるものと仮定し、この半球体を前記軸線上に垂直断面が位置するように二分したときの半円周上で、前記2つのユニットからそれぞれ射出された光線の前記傾き角として、前記半球体の天頂部を0度とし正負を考慮して角度をそれぞれ測定する測定ステップと、
    前記演算装置により、前記一の評価用試料の前記2つのユニットについてそれぞれ測定された光線の傾き角の測定値同士の差を求めるとともに、前記他の評価用試料の前記2つのユニットについてそれぞれ測定された光線の傾き角の測定値同士の差を求め、2つの差の和を4で割ることで、4つの前記ユニットからそれぞれ射出された光線の実際の傾き角を算出する演算ステップと、を含むことを特徴とする光線射出方向算出方法。
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