JP2015034402A - コンクリート用型枠およびコンクリート用型枠の製造方法 - Google Patents

コンクリート用型枠およびコンクリート用型枠の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015034402A
JP2015034402A JP2013165342A JP2013165342A JP2015034402A JP 2015034402 A JP2015034402 A JP 2015034402A JP 2013165342 A JP2013165342 A JP 2013165342A JP 2013165342 A JP2013165342 A JP 2013165342A JP 2015034402 A JP2015034402 A JP 2015034402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane foam
concrete
forming composition
polyol
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013165342A
Other languages
English (en)
Inventor
山田 亨
Toru Yamada
亨 山田
林 孝幸
Takayuki Hayashi
孝幸 林
哲也 小笠原
Tetsuya Ogasawara
哲也 小笠原
清和 河上
Kiyokazu Kawakami
清和 河上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Penta Ocean Construction Co Ltd
DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Penta Ocean Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd, Penta Ocean Construction Co Ltd filed Critical Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Priority to JP2013165342A priority Critical patent/JP2015034402A/ja
Publication of JP2015034402A publication Critical patent/JP2015034402A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Abstract

【課題】 作製時の作業性に優れ、断熱性の低下が抑制されたコンクリート用型枠及びコンクリート用型枠の製造方法を提供する。【解決手段】 コンクリート用型枠本体と、該コンクリート用型枠本体上に配されたポリウレタンフォーム(Y)とを備え、前記ポリウレタンフォーム(Y)は、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)を発泡させつつ硬化させて形成されており、前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)は、ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)と、発泡剤としての水とを含有し、前記ポリオール成分(A)は、所定のポリオール化合物を含有しておらず、且つ、前記ポリオール成分(A)の平均水酸基数および平均水酸基価が所定の範囲であり、前記ポリイソシアネート成分(B)は、MDI系ポリイソシアネート化合物を含有しているコンクリート用型枠。【選択図】 図2

Description

本発明は、コンクリート用型枠およびコンクリート用型枠の製造方法に関する。
従来、住宅等の構造物の施工にコンクリートが用いられている。該コンクリートは、セメントを有するコンクリート材料がコンクリート用型枠に投入され、該型枠内で硬化することによって形成される。かかるコンクリート材料の硬化は、セメントの水和反応によってもたらされるが、セメントの水和反応を十分に促進するためには、養生温度を所定温度に維持する必要がある。このため、気温が低い場合には、その影響がコンクリート材料に及ばないように、断熱を図る必要がある。
そこで、断熱を図りながらコンクリート材料を養生するために、コンクリート用型枠として、コンクリート用型枠本体の周囲に気泡を有する養生シートが巻かれてなるコンクリート用型枠が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、十分な断熱を図るためには、コンクリート用型枠本体と養生シートとの間の密着を十分に図る必要があるが、上記養生シートは、コンクリート用型枠本体に十分に密着させて巻くことが困難であり、作業性が十分とはいえない。コンクリート用型枠本体が複雑な形状を有する場合には、特に、作業性が不十分となり易い。
そこで、上記のような養生シートに代えて、ウレタンフォーム(発泡体)を備えたコンクリート用型枠が提案されている(特許文献2、3参照)。かかるウレタンフォームは、コンクリート用型枠本体上に施工現場にてウレタンフォーム形成用組成物を吹き付けて、発泡させつつ硬化させて形成されるようになっている。
特開2012−112214号公報 特開平1−154964号公報 特開2009−34956号公報
しかし、このようにウレタンフォーム形成用組成物を吹き付けてポリウレタンフォームを形成する場合、該組成物の硬化が遅過ぎても早過ぎても作業性に劣ることになる。
また、吹き付けの際、該組成物の粘度が高過ぎると、液流れ性が低下して作業性に劣ることになる。
さらに、得られたポリウレタンフォームの圧縮強度が十分に高くない場合には、コンクリート材料を養生している間にポリウレタンフォームが破損して、断熱性が低下するおそれがある。
本発明は、上記問題点等に鑑み、作製時の作業性に優れ、断熱性の低下が抑制されたコンクリート用型枠及びコンクリート用型枠の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明に係るコンクリート用型枠は、
コンクリート用型枠本体と、
該コンクリート用型枠本体上に形成されたポリウレタンフォーム(Y)とを備え、
前記ポリウレタンフォーム(Y)は、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)を発泡させつつ硬化させて形成されており、
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)は、ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)と、発泡剤としての水とを含有しており、
前記ポリオール成分(A)は、窒素原子を含有し且つ分子量が210を超えるポリオール化合物を含有しておらず、且つ、前記ポリオール成分(A)の平均水酸基数は3〜5、平均水酸基価は400〜900mgKOH/gであり、
前記ポリイソシアネート成分(B)は、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート系ポリイソシアネート化合物を含有している。
かかる構成によれば、ポリオール成分(A)が、窒素原子を含有し且つ分子量が210を超えるポリオール化合物を含有しておらず、且つ、ポリオール成分(A)の平均水酸基数は3〜5、平均水酸基価は400〜900mgKOH/gであることによって、ポリオール成分(A)に起因してウレタンフォーム形成用組成物の硬化が早くなり過ぎること及び遅くなり過ぎることを、防止し得る。
また、ポリオール成分(A)に起因してウレタンフォーム形成用組成物の粘度が高くなり過ぎ、液流れ性が低下することを、防止し得る。
さらに、ポリウレタンフォーム(Y)の圧縮強度が十分に高いものとなるため、破損を防止して、断熱性の低下を防止できる。
さらに、ポリイソシアネート成分(B)としてポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート系イソシアネート化合物を含有していることによって、ポリイソシアネート成分(B)に起因してウレタンフォーム形成用組成物の硬化が早く及び遅くなり過ぎることを、防止し得る。
加えて、発泡剤が水であることによって、防爆装置や、特殊な発泡装置等を使用することなくポリウレタンフォーム(Y)を形成することができる。
従って、上記構成のコンクリート用型枠は、作製時の作業性に優れ、断熱性の低下が抑制されたものとなる。
また、上記構成のコンクリート用型枠においては、
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)は、さらに触媒を備えており、
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の全成分のうち前記水と前記触媒とを除いた残りの成分を混合した混合初期粘度が、100〜1000mPa・sであり、
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の全成分を混合した混合初期流れ性が、20〜40cmであるように構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、上記残りの成分の混合初期粘度が上記範囲であることによって、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)中においてポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)とが、より容易に均一に混合され、また、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の液ダレが、より防止される。これにより、混合を均一にするために要する手間を少なくすることができ、また、液ダレに起因する作業性の低下も防止し得る。
さらに、上記全成分の混合初期流れ性が上記範囲であることによって、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)を、液ダレを防止しつつ硬化前に十分に広げことができる。
従って、上記構成によれば、より作業性が向上する。
また、上記構成のコンクリート用型枠においては、
前記ポリウレタンフォーム(Y)が、前記コンクリート用型枠本体上に離型剤層を介して形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、ポリウレタンフォーム(Y)が、コンクリート用型枠本体上に離型剤層を介して形成されていることによって、使用後、ポリウレタンフォーム(Y)をコンクリート型枠本体から剥離し易くなる。これにより、コンクリート用型枠本体の再利用が容易となり、さらに、ポリウレタンフォーム(Y)の分別廃棄が容易になる。
また、本発明に係るコンクリート用型枠の製造方法は、
コンクリート用型枠本体上にポリウレタンフォーム形成用組成物(X)を塗布し、発泡させつつ硬化させてポリウレタンフォーム(Y)を形成することによってコンクリート用型枠を作製するコンクリート用型枠の製造方法であって、
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)は、ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)と、発泡剤としての水とを含有しており、
前記ポリオール成分(A)は、窒素原子を含有し且つ分子量が210を超えるポリオール化合物を含有しておらず、且つ、前記ポリオール成分(A)の平均水酸基数は3〜5、平均水酸基価は400〜900mgKOH/gであり、
前記ポリイソシアネート成分(B)は、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート系ポリイソシアネート化合物を含有している。
以上の通り、本発明によれば、作製時の作業性に優れ、断熱性の低下が抑制されたコンクリート用型枠及びコンクリート用型枠の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態のコンクリート用型枠の層構造を示す概略断面図 本発明の一実施形態のコンクリート用型枠の製造方法の実施状態を示す概略断面図
以下、本発明に係るコンクリート用型枠およびコンクリート用型枠の製造方法の一実施形態について説明する。
まず、本実施形態のコンクリート用型枠について説明する。
図1に示すように、本実施形態のコンクリート用型枠1は、コンクリート用型枠本体3と、該コンクリート用型枠本体3上に形成されたポリウレタンフォーム(Y)5と、前記コンクリート用型枠本体3と前記ポリウレタンフォーム(Y)5との間に配された離型剤層9とを備えている。
より具体的には、ポリウレタンフォーム(Y)5は、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を発泡させつつ硬化させて形成されている。また、ポリウレタンフォーム(Y)5は、コンクリート用型枠本体3上に離型剤層9を介して形成されている。
また、前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7は、ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)と、発泡剤としての水とを含有している。
前記ポリオール成分(A)は、窒素原子を含有する分子量210を超えるポリオール化合物を含有しておらず、且つ、前記ポリオール成分(A)の平均水酸基数は3〜5、平均水酸基価は400〜900mgKOH/gである。
前記ポリイソシアネート成分(B)は、ジフェニルメタンジイソシアネート系イソシアネート化合物を含有している。
[コンクリート用型枠本体]
本実施形態のコンクリート用型枠本体3は、コンクリート用型枠1の主体をなすものである。かかるコンクリート用型枠本体3の形状は、硬化させるコンクリートの形状に応じて適宜設定され得る。また、コンクリート用型枠本体3を形成する材料としては、木、金属、合成樹脂等が挙げられるが、これらのうち、金属材料が好適である。金属材料は、外部環境の温度変化によって温度が変化し易いため、かかる金属材料によって形成されたコンクリート用型枠本体3に、断熱性を有するポリウレタンフォーム(Y)5を適用することは、より効果的である。上記金属材料としては、鉄、鋼、アルミなどが挙げられる。
[ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)]
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7は、ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)と、発泡剤としての水とを含有している。
(ポリオール成分(A))
ポリオール成分(A)に含有されるポリオール化合物としては、分子中に複数の水酸基を有する水酸基含有化合物のアルキレンオキサイド(以下、AOと略す場合がある。)付加物や、水のAO付加物等が挙げられる。
また、ポリオール成分(A)には、窒素原子を含有し且つ分子量210を超えるポリオール化合物が含有されない。具体的には、ポリオール成分(A)は、アミノ基を含有するが水酸基を含有しない化合物のAO付加物、及び、水酸基とアミノ基の両方を含有する化合物のAO付加物であって分子量が210を超えるものを、含有しない。また、例えば、ポリオール成分(A)は、窒素原子を含有するポリオール化合物を、含有しないものであってもよい。
前記複数の水酸基を有する水酸基含有化合物としては、2〜8価の多価アルコール、多価フェノール等が挙げられる。具体的にはエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン及び1,4−ビス(ヒドロキシエチル)ベンゼン等の2価アルコール;グリセリン及びトリメチロールプロパン等の3価アルコール;ペンタエリスリトール、ソルビトール及びショ糖等の4〜8価のアルコ―ル;ピロガロ―ル、カテコール及びヒドロキノン等の多価フェノール;ビスフェノールA、ビスフェノールF及びビスフェノールS等のビスフェノール;ポリブタジエンポリオール;ひまし油ポリオール;ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの(共)重合体及びポリビニルアルコール等の多官能(例えば水酸基数2〜100)ポリオール等が挙げられる。なお、(メタ)アクリレートとは、メタクリレート及び/又はアクリレートを意味する。
<アルキレンオキサイド>
前記AOとしては、炭素数2〜6のAO、例えば、エチレンオキサイド(以下、EOと略す場合がある。)、1,2−プロピレンオキサイド(以下、POと略す場合がある。)、1,3−プロピレオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド及び1,4−ブチレンオキサイド等が挙げられる。これらのうち、性状や反応性の観点から、PO、EO及び1,2-ブチレンオキサイドが好ましい。AOを2種以上使用する場合(例えば、PO及びEO)、上記水酸基含有化合物へのAOの付加方法は、特に限定されるものではなく、例えばブロック付加であってもランダム付加であってもよく、これらの併用であってもよい。
<平均水酸基数>
前記ポリオール成分(A)の平均水酸基数は、3〜5であり、3〜4.5が好ましく、3〜4がさらに好ましい。平均水酸基数が3〜5であれば、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7の粘度が、作業性に関して良好なものとなり、また、ポリウレタンフォーム(Y)5の圧縮強度が十分に高いものとなる。
なお、上記平均水酸基数は、ポリオール成分(A)に含まれる各ポリオール化合物の水酸基数を配合率に応じて平均した値である。各ポリオール化合物の水酸基数は、化学構造上の水酸基数に基づく値である。
また、本実施形態においては、ポリオール化合物が、AO付加物といった、上記分子内に水酸基を複数有する水酸基含有化合物と他の化合物との反応生成物である場合には、出発物質たる上記水酸基含有化合物の水酸基数と、反応生成物たるポリオール化合物の水酸基数とが同じであるとみなす。
また、ポリオール成分(A)が1種類のポリオール化合物を含む場合、このポリオール化合物の水酸基数が、ポリオール成分(A)の平均水酸基数に相当する。さらに、上記平均水酸基数は、全体の平均水酸基数が3〜5であれば、ポリオール成分(A)に、3〜5の範囲以外の水酸基数を有するポリオール化合物が一部含まれていてもよい。
<平均水酸基価>
前記ポリオール成分(A)の平均水酸基価(平均OH基価)は、400〜900mgKOHであり、300〜800mgKOH/gが好ましく、320〜750mgKOH/gがより好ましく、350〜700mgKOH/gがさらに好ましい。平均水酸基価が、400〜900mgKOHであれば、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7の粘度が、作業性に関して良好なものとなり、また、ポリウレタンフォーム(Y)5の圧縮強度が十分に高いものとなる。
なお、上記平均水酸基価は、ポリオール成分(A)に含まれる各ポリオール化合物の水酸基価を配合率に応じて平均した値である。ポリオール成分(A)各ポリオール化合物の水酸基価は、JIS K 1557に基づいて測定される値である。また、ポリオール成分(A)が1種類のポリオール化合物を含む場合、このポリオール化合物の水酸基価が、ポリオール成分(A)の平均水酸基価に相当する。さらに、上記平均水酸基価は、全体の平均水酸基価が400〜900mgKOHの範囲であれば、ポリオール成分(A)に、400〜900mgKOHの範囲以外の水酸基価のポリオール化合物が一部含まれていてもよい。
(ポリイソシアネート成分(B))
前記ポリイソシアネート成分(B)は、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート系ポリイソシアネート化合物を含有している。ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート系ポリイソシアネート化合物は、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート及び/又はその変性物(以下、これらを総称してMDI系ポリイソシアネート化合物という。)を含む。上記変性物としては、例えばウレタン変性物、カルボジイミド変性物、アロファネート変性物、ウレア変性物、ビューレット変性物、イソシアヌレート変性物及びオキサゾリドン変性物が挙げられ、上記変性物は、これらの1種または2種以上の混合物のいずれであっても良い。
前記ポリイソシアネート成分(B)は、MDI系ポリイソシアネート化合物を90重量%以上含有することが好ましく、95重量%以上含有することがより好ましい。
上記MDI系ポリイソシアネート化合物としては、MDI系ポリイソシアネート化合物の総重量を基準(100重量%)として、ジフェニルメタンジイソシアネートと、これを除くポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートとの合計含有量が25〜90重量%、ジフェニルメタンジイソシアネートの変性物と、これを除くポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートの変性物との合計含有量が10〜75重量%であり、且つ、MDI系イソシアネート化合物全体のイソシアネート基含有量が18.8〜32.2重量%であるものが、特に好ましい。
(ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)との混合比)
ポリオール成分(A)と前記ポリイソシアネート成分(B)の混合比(配合比)は、ポリウレタンフォーム(Y)5を構成する架橋構造の種類(ウレタン型、ウレタンヌレート型、ヌレート型)、得られるポリウレタンフォーム(Y)5の物性及び用途等に応じて適宜に設定されればよい。ただし、一般に、ポリイソシアネート成分(B)のイソシアネート基(NCO基)と、ポリオール成分(A)の水酸基(OH基)との当量比(NCO基/OH基、以下、NCOインデックスという。)が、0.5〜3.0の範囲内であることが好ましい。
また、ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)との重量比(ポリイソシアネート成分(B)/ポリオール成分(A))は、1〜3/1が好ましく、1〜2/1がより好ましい。
(発泡剤)
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7は、発泡剤として水を含有している。発泡剤が水であることによって、防爆装置や、特殊な発泡装置等を使用することなくポリウレタンフォーム(Y)を形成することができる。また、所望の断熱性能が得られ易くなる。かかる水の配合量は、コンクリート用型枠1のコストを下げつつ十分な発泡が得られるという観点から、ポリオール成分(A)100重量部に対して1〜10重量部が好ましく、2〜9重量部がさらに好ましい。
(架橋剤)
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7は、さらに架橋剤を含有していてもよい。かかる架橋剤としては、ポリウレタンの技術分野において使用される低分子量多価アルコールが挙げられ、具体的には、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリエタノールアミン等が例示される。この他、架橋剤としては、窒素原子を含有し且つ分子量210以下のポリオール化合物、例えば、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン等も挙げられる。
かかる架橋剤の配合量は、ポリオール成分(A)100重量部に対して0〜10重量部が好ましく、0〜7重量部がさらに好ましい。かかる範囲であれば、圧縮強度の観点から好ましい。
(触媒)
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7は、さらに触媒を含有していてもよい。かかる触媒を含有することによって、ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)との反応性や、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7の硬化時間を調整することができる。かかる触媒としては、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7に通常使用されるものが挙げられ、具体的には、3級アミンのうち分子量が210以下のものや、ジアザビシクロアルケン類およびその塩類や、有機金属化合物等が例示される。
上記分子量が210以下の3級アミンとしては、例えば、トリエチレンジアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、N−メチルモルホリン、ジメチルエタノールアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,N’,N’’,N’’−ペンタメチルジエチレントリアミン、1,2−ジメチルイミダゾールなどが挙げられる。
上記ジアザビシクロアルケン類及びその塩類としては、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7などが挙げられる。
上記有機金属化合物としては、例えば、亜鉛、錫、鉛、ジルコニウム、ビスマス、コバルト、マンガン、鉄などの金属とオクテン酸、ナフテン酸などの有機酸との金属塩、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセチルアセトナート、ジルコニウムテトラアセチルアセトナート、チタンアセチルアセトナート、アセチルアセトンアルミニウム、アセチルアセトンコバルト、アセチルアセトン鉄、アセチルアセトン銅、アセチルアセトン亜鉛などの金属キレート化合物が挙げられる。
これらの化合物は、いずれも単独あるいは2種以上混合して使用することができる。
また、これらの化合物の中で、作業環境の観点から、分子中に水酸基を有し且つ分子量が210以下の3級アミンが好ましい。
上記触媒の配合量は、ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)との反応性に応じて適宜調整され得る。ただし、前述した流れ性の観点から、ポリオール成分(A)100重量部に対して0.05〜5.0重量部が好ましい。
(整泡剤)
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7は、さらに整泡剤を含有していてもよい。かかる整泡剤としては、通常ポリウレタン樹脂の製造に使用されるものが挙げられ、具体的には例えば、ポリアルキルシロキサン−ポリオキシアルキレンブロックコポリマーなどのシリコーン整泡剤が例示される。
かかる整泡剤の配合量は、ポリオール成分(A)100重量部に対して0.05〜5重量部が好ましく、0.1〜3重量部がさらに好ましい。整泡剤の配合量がかかる範囲であれば、整泡性がより高くなり、断熱性がより高くなる。
(難燃剤)
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7は、さらに難燃剤を含有していてもよい。かかる難燃剤としては、ハロゲン含有化合物、有機リン酸エステル化合物、水酸化アルミニウム等の金属化合物が例示される。これらのうち、有機リン酸エステル化合物が好ましい。ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7が難燃剤として有機リン酸エステル化合物を含有することによって、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7の粘度を低下させ得る。このような有機リン酸エステル化合物としては、リン酸のハロゲン化アルキルエステル、アルキルリン酸エステルやアリールリン酸エステル、ホスホン酸エステル等が挙げられ、具体的には、トリス(β−クロロエチル)ホスフェート(CLP、大八化学製)、トリス(β−クロロプロピル)ホスフェート(TMCPP、大八化学製)、トリブトキシエチルホスフェート(TBXP,大八化学製)、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、ジメチルメチルホスホネート等が例示できる。上記有機リン酸エステルは、これらの1種または2種以上の混合物であってもよい。また、かかる有機リン酸エステル化合物の配合量は、ポリオール成分(A)100重量部に対して5〜40重量部であることが好ましい。有機リン酸エステル化合物の配合量が上記範囲以外の場合には、ポリウレタンフォーム(Y)5の不燃効果が十分に得られなかったり、その機械的特性が低いものになったりするなどの問題が生じ得るが、上記範囲内の場合には、ポリウレタンフォーム(Y)5の不燃効果が十分得られ、その機械特性も十分に高いものとなり得る。
(その他の添加物)
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7は、さらに充填剤、界面活性剤、酸化防止剤、抗カビ剤、消臭剤、分散剤、変色防止剤、可塑剤、香料などの添加剤を含有していてもよい。
(ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の物性)
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7は、ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)と、水と、これらの他に任意に上記した添加剤等を混合することによって得られる。
かかるポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7は、その粘度、流れ性、反応性が、主として作業性に大きな影響を及ぼし得るため、これら物性について下記に示す。
<粘度>
以下の粘度は、いずれも25℃において、B型粘度計を使用して、JIS J1557に基づいて測定された値である。
・混合初期粘度
前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)が、さらに触媒を備えている場合には、前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の全成分のうち前記水と前記触媒とを除いた残りの成分を混合した混合初期粘度は、100〜1000mPa・sであることが好ましい。
かかる混合初期粘度は、ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)とを別々に予め22℃に温度調整しておき、上記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の全成分のうち水と触媒とを除いた残りの成分を、22℃に設定しておいたホモディスパー(東洋精機社製)に投入し、300rpm、10秒間攪拌して混合し、3分間経過した後に、得られた混合物について上記のように測定された粘度の値である。
上記混合初期粘度が100〜1000mPa/sであることによって、ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)とが、より容易に均一に混合され、また、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7の液ダレが、より防止される。これにより、混合を均一にするために要する手間を少なくすることができ、また、液ダレに起因する作業性の低下も防止し得る。
例えば、高圧発泡機等のような大掛かりな装置を使用しなくても、容易に、ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)とが、より均一に混合され得る。すなわち、攪拌能力が比較的低い混合装置を使用した場合であっても、ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)とが、より均一に混合され得る。また、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7が、垂直面等の傾斜面に塗布された場合においても、その液ダレが、より防止され得る。
・ポリオール成分(A)の粘度
ポリオール組成物(A)の粘度は、100〜1000mPa・sであることが好ましく、200〜800mPa・sであることがより好ましい。該粘度が100〜1000mPa・sであることによって、上記混合初期粘度が、100〜1000mPa・sとされ易くなる。
・ポリイソシアネート成分(B)の粘度
ポリイソシアネート成分(B)の粘度は、100〜1000mPa・sであることが好ましく、200〜800mPa・sであることがより好ましい。該粘度が100〜1000mPa・sであることによって、上記混合初期粘度が、100〜1000mPa・sとされ易くなる。
・ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)の粘度比
ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)の粘度比(ポリオール成分(A)の粘度/ポリイソシアネート成分(B)の粘度)は、1/0.1〜10であることが好ましく、1/0.5〜7であることがより好ましい。かかる粘度比が1/0.1〜10であることによって、上記混合初期粘度が、100〜1000mPa・sとされ易くなる。
・混合初期流れ性
ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7の全成分の混合初期流れ性は、20〜40cmであることが好ましい。かかる流れ性は、ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)とを別々に予め22℃に温度調整しておき、上記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の全成分を、22℃に温度設定しておいたホモディスパー(東洋精機社製)に投入し、4500rpm、10秒間攪拌して混合し、得られた混合物35gを、予め20℃に温度調整し且つ20°の傾斜をつけたアルミチャンネル(幅22×高さ14×長さ995mm)の上部に素早く流し、該混合物が発泡しつつ硬化しながらアルミチャンネルの長手方向(斜め下方)に広がった領域(発泡体が占める領域)のうち該長手方向において最も長い距離を計測することにより、測定される長さの値である。
上記流れ性が20〜40cmであることによって、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を、液ダレを防止しつつ硬化前に十分に広げことができる。
・反応性
ポリオール組成物(A)とポリイソシアネート組成物(B)とに基づく発泡及び硬化反応の反応性は、上記流れ性と同様、22℃に温度調整しておいたポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)とを、22℃に温度設定しておいたホモディスパー(東洋精機社製)を用いて4500rpm、10秒間攪拌して混合し、得られた混合物を20℃に温度調整しておいた1Lのポリカップに素早く投入し、投入直後から混合物(すなわちポリウレタンフォーム形成用組成物(X))の状態が変化する時間によって評価され得る。
上記投入直後から混合物の最上面が上昇し始めるまでの時間(クリームタイムという。)は、混合物の発泡開始時間を表す。
上記投入直後から架橋反応が進行し、混合物が液状物質から樹脂状物質に変わるまでの時間(ゲルタイムという。)は、発泡の流動性が失われるまでの時間を表す。
上記投入直後から上記最上面の上昇が停止するまでの時間(ライズタイムという。)は、混合物の発泡終了時間を表す。
上記クリームタイムは、5〜20秒が好ましく、7〜15秒がより好ましい。上記クリームタイムが5秒以下であると早期に発泡が開始されて作業性が低下し、15秒以上であると液ダレが生じて作業性が低下するおそれがある。これに対し、上記クリームタイムが5〜20秒であれば、発泡の早期開始及び液ダレによる作業性の低下を、防止し得る。
また、上記ゲルタイムは、25〜65秒が好ましく、20〜60秒がより好ましい。上記ゲルタイムが20秒以下であると、コンクリート用型枠本体3に塗布した後に得られるポリウレタンフォーム(Y)5の厚みが不均一になり易く、該厚みを均一にするために、ポリウレタンフォーム組成物(X)7を繰り返し塗布する必要が生じるおそれがある。さらに、発泡機(混合装置)内に付着する硬化物量が増えることから、発泡機の洗浄頻度が増大するため作業性が低下するおそれがある。また、65秒以上であると液ダレが生じて作業性が低下するおそれがある。これに対し、上記ゲルタイムが25〜65秒であれば、ポリウレタン形成用組成物(X)7の塗布回数、混合装置の洗浄及び液ダレによる作業性の低下を、防止し得る。
さらに、上記ライズタイムは、30〜100秒が好ましく、40〜90秒がより好ましい。上記ライズタイムが30秒以下であると、形成されたポリウレタンフォーム(Y)5の厚みが不均一になり易く、該厚みを均一にするために、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を繰り返し塗布する必要がある。さらに発泡機内に付着する硬化物量が増えることから、発泡機の洗浄頻度が増大するため作業性が低下するおそれがある。また、100秒以上であると液ダレが生じて作業性が低下するおそれがある。これに対し、上記ライズタイムが30〜100秒であることによって、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7の塗布回数、発泡機の洗浄回数及び液ダレによる作業性の低下を、防止し得る。
[ポリウレタンフォーム(Y)]
ポリウレタンフォーム(Y)5は、上記したポリウレタンフォーム組成物(X)7が、発泡しつつ硬化することによって形成されたものである。
かかるポリウレタンフォーム(Y)5の厚みは、1〜10cmであることが好ましく、2〜8cmであることがより好ましい。該厚みが1cm以上であることによって、コンクリートに対して効果的に断熱を図ることができ、10cm以下であることによって、使用後の廃棄量を抑制できる。
また、ポリウレタンフォーム(Y)5は、コンクリート用型枠本体3の外側の面上に形成される。すなわち、ポリウレタンフォーム(Y)5は、コンクリート用型枠本体3の外側の面上に離型剤層9を介して形成される。
かかるポリウレタンフォーム(Y)5の主要な物性について、下記に示す。
・熱伝導率
ポリウレタンフォーム(Y)5の熱伝導率は、0.02〜0.06W/(m・K)であることが好ましい。
かかる熱伝導率はJIS A9511によって測定される値である。
かかる熱伝導率が0.02〜0.06W/(m・K)であることによって、適切な断熱効果が得られ、硬化させたコンクリートの物性が好適なものとなる。
・密度
ポリウレタンフォーム(Y)5の密度は、20〜400kg/m3であることが好ましく、20〜200kg/m3であることがより好ましく、20〜100kg/m3であることが最も好ましい。
かかる密度は、JIS K 7222によって測定される値である。
かかる密度が20〜400kg/m3であることによって、適切な断熱効果が得られ、硬化させたコンクリートの物性が好適なものとなる。
・圧縮強度
ポリウレタンフォーム(Y)5の圧縮強度は、0.1〜3MPaであることが好ましく、0.1〜1MPaであることがより好ましい。
かかる圧縮強度はJIS A 9511によって測定される値である。
かかる圧縮強度が0.1MPa未満であると、型枠の一部として十分な強度が得られに難くなり、また、3MPaを超えると、ポリウレタフォーム(Y)5が剥離され難くなって作業性の低下につながる。
これに対し、かかる圧縮強度が0.1〜3MPaであることによって、型枠の一部として十分な強度が得られるため、経時的な破損が防止されて、断熱性の低下が防止される。
[離型剤層]
本実施形態のコンクリート型枠1に備えられた離型剤層9は、コンクリート型枠1からポリウレタンフォーム(Y)5を剥離させ易くするためのものである。
かかる離型剤層9は、離型剤によって形成される。より具体的には、離型剤、及び、必要によりそれを溶解する水または有機溶剤によって形成される。
(離型剤の種類)
前記離型剤としては、公知の離型剤が使用され得る。具体例としては、例えば、フッ素化合物型離型剤(リン酸トリパーフルオロアルキル(炭素数8〜20)エステル、例えば、トリパーフルオロオクチルホスフェート、トリパーフルオロドデシルホスフェート等);シリコーン化合物型離型剤(ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、カルボキシル変性ジメチルポリシロキサン等)、脂肪酸エステル型離型剤(炭素数10〜24の脂肪酸のモノもしくは多価アルコールエステル、例えば、ブチルステアレート、硬化ひまし油、エチレングリコールモノスレアレート等);脂肪族酸アミド型離型剤(例えば炭素数8〜24の脂肪酸のモノもしくはビスアミド、具体的には例えば、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、エチレンジアミンのジステアリン酸アミド等);金属石鹸類(ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛等);天然もしくは合成ワックス類(パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等)が挙げられ、これらの1種または2種以上の併用で使用され得る。これらのうち、離型性の観点から、パラフィンワックスが好ましい。
かかる離型剤の融点は、−20℃〜10℃であることが好ましい。かかる融点が−20℃〜10℃であることによって、液状でコンクリリート型枠本体3に塗布できるため、作業性が良好となる。
前記必要により用いられる有機溶剤としては、例えば芳香族炭化水素系溶剤(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、テトラリン等);脂肪族もしくは脂環式炭化水素系溶剤(n−ヘキサン、n−ヘプタン、ミネラルスピリット、シクロヘキサン等);ハロゲン化炭化水素系溶剤(塩化メチル、臭化メチル、ヨウ化メチル、メチレンジクロライド、四塩化炭素、トリクロロエチレン、パークロロエチレン等);エステル系もしくはエステルエーテル系溶剤(酢酸エチル、酢酸ブチル、メトキシブチルアセテート、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート等);エーテル系溶剤(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル等);ケトン系溶剤(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ−n−ブチルケトン、シクロヘキサノン等);アルコール系溶剤(メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール、2−エチルヘキシルアルコール、ベンジルアルコール等);アミド系溶剤(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等);スルホキシド系溶剤(ジメチルスルホキシド等)が挙げられ、これらの1種または2種以上が混合されて使用され得る。これらのうち好ましいものは、脂肪族もしくは脂環式炭化水素系溶剤およびケトン系溶剤系溶剤であり、特に好ましいものはn−ヘキサンおよびアセトンである。
また、必要により用いられる水及び有機溶媒のうち、環境適合性の点で、水が好ましい。
前記水または有機溶剤による離型剤の希釈倍率は、通常5倍から500倍、好ましくは10倍〜100倍である。
(離型剤層の形成)
前記離型剤層9は、コンクリート型枠本体3に、上記離型剤を必要に応じて上記のように希釈して塗布することによって、形成され得る。
前記離型剤の塗布量(有効成分換算)は、通常0.05〜10g/m2、好ましくは0.1〜5g/m2、特に好ましくは0.2〜3g/m2である。かかる塗布量が0.05〜10g/m2であることによって、コンクリート用型枠本体3からのポリウレタンフォーム(Y)5の十分な離型性が達成され得る。
なお、前記離型剤の塗布は、刷毛等を使用した手塗りによる塗布であっても、エアスプレー等を使用した塗布であってもよい。
次に、本実施形態のコンクリート用型枠の製造方法について説明する。
本実施形態のコンクリート用型枠1の製造方法は、図2に示すように、コンクリート用型枠本体3上に、上述したポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を塗布し、発泡させつつ硬化させてポリウレタンフォーム(Y)5を形成することによって、図1に示すようなコンクリート用型枠1を作製する。
より具体的には、コンクリート用型枠本体3上に、上記したように離型剤層9を形成し、該離型剤層9上に、上述したポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を塗布し、発泡させつつ硬化させてポリウレタンフォーム(Y)5を形成することによって、コンクリート用型枠1を作製する。
コンクリート用型枠本体3上(すなわち離型剤層9上)にポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を塗布する方法は、特に限定されるものではないが、例えば下記のように、吹き付けによって行うことが好ましい。
[ポリウレタンフォーム組成物(X)の吹き付け]
吹き付けによる塗布は、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を、スプレーガン等のスプレー装置11を用いて離型剤層9上にスプレーする(吹き付ける)ことによって行う。
より具体的には、例えば、ポリウレタンフォーム組成物(X)の成分のうち、ポリイソシアネート成分(B)を除く他の成分を予め混合して第1の液を調製する。次いで、施工現場にて、該第1の液と、第2の液としてのポリイソシアネート成分(B)とを混合してポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を不図示の発泡機(混合装置)内で調製しながら、この混合物(ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7)を、スプレー装置11によって離型剤層9上に吹き付ける。このように吹き付けることによって、雰囲気温度下にて、離型剤層9上でポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を発泡させつつ硬化させて、ポリウレタンフォーム(Y)5とする。
上記第1の液と第2の液とを混合する方法としては、高圧発泡機および低圧発泡機で衝突混合させる方法、スタティックミキサーを使用して混合する方法等が挙げられるが、装置を小型化できること、特別な熟練作業者が不要なことから、低圧発泡機またはスタティックミキサーを用いて混合する方法が好ましい。
また、ポリウレタンフォーム組成物(X)7の塗布量は、以下のようにして設定し得る。
なお、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7が含有する成分の混合方法は、上記に限定されるものではなく、その他、例えば、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7の全成分を施工現場にて同時に混合してもよく、上記とは異なる成分を適宜組み合せて予め混合しておき、施工現場にて全成分を混合してもよい。また、上記したような予混合は、施工現場以外の場所で行っても、施工現場で行ってもよい。
また、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7をコンクリート用型枠本体3の外側の面上に吹き付けてポリウレタンフォーム(Y)5を形成する。すなわち、コンクリート用型枠本体3の外側の面上に離型剤層9を形成し、該離型剤層9上にポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を吹き付けてポリウレタンフォーム(Y)5を形成する。
[ポリウレタンフォーム組成物(X)の塗布量]
ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7の塗布量は、上述したように、得られるポリウレタンフォーム(Y)5の厚みが1〜10cmとなるように設定することが好ましく、2〜8cmとなるように設定することがより好ましい。
[コンクリートの養生への適用]
上記のようにして製造した、外側にポリウレタンフォーム(Y)5を有するコンクリート用型枠1の内側に、生コンクリート等のコンクリート材料を充填(打設)し、充填されたコンクリート材料を、コンクリート用型枠1内で養生する。これにより、ポリウレタンフォーム(Y)5が断熱材としての機能を発揮するため、生コンクリートの養生において、外部の環境温度がコンクリートの硬化に悪影響を及ぼすことを、防止できる。
その後、施工現場の気象条件などを考慮して、コンクリート材料が硬化するまでの所定の期間が経過した後、硬化物たるコンクリート(構造体)からコンクリート用型枠1を分離する。さらに、必要に応じて、コンクリート用型枠1からポリウレタンフォーム(Y)5を剥離する。本実施形態では、コンクリート用型枠本体3とポリウレタンフォーム(Y)5との間に離型剤層9が配されているため、ポリウレタンフォーム(Y)5を容易に剥離することができる。
なお、コンクリートからコンクリート用型枠1を分離する際には、コンクリートが規定の強度に達したことを確認してもよい。また、ポリウレタンフォーム(Y)5が剥離されたコンクリート用型枠本体3は、別のコンクリート型枠に再利用可能である。
本実施形態のコンクリート用型枠1及び該コンクリート用型枠1の製造方法は、上記の通りであるが、本発明のコンクリート用型枠及びコンクリート用型枠の製造方法は、上記実施形態に特に限定されるものではない。
例えば、本発明のコンクリート用型枠の製造方法においては、コンクリート用型枠本体3が複数の板状部材を組み立てて形成される場合には、各板状部材によってコンクリート用型枠本体3を予め組み立て、組み立てられたコンクリート用型枠本体3に(離型剤層9を形成し、さらに)ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を塗布してポリウレタンフォーム(Y)5を形成してもよい。または、各板状部材に(離型剤層9を形成し、さらに)ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を塗布してポリウレタンフォーム(Y)5を形成した後、これら積層体を組み立ててコンクリート型枠1としてもよい。ただし、ポリウレタンフォーム(Y)5によって上記板状部材同士の隙間を十分に埋めることができる点から、コンクリート用型枠本体3を組み立てた後、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)7を塗布することが好ましい。
また、本実施形態のコンクリート用型枠及びその製造方法においては、ポリウレタンフォーム用組成物(X)7とポリウレタンフォーム(Y)5との間に離型剤層9が形成された態様を示すが、本発明のコンクリート用型枠の製造方法においては、離型剤層9が形成されず、コンクリート用型枠本体3上に直接、ポリウレタンフィーム形成用組成物(X)7を塗布してポリウレタンフォーム(Y)5が形成される態様を採用してもよい。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
(使用原料)
使用原料は、以下の通りである。
<ポリオール化合物1>
ポリエーテルポリオール、水酸基数:3、水酸基価420:mgKOH/g、粘度370mPa・s(25℃)、(商品名:エクセノール430、旭硝子社製)
<ポリオール化合物2>
ポリエーテルポリオール、平均水酸基数:4、水酸基価:410mgKOH/g、粘度1800mPa・s(25℃)、(商品名:エクセノール410NE、旭硝子社製)
<ポリオール化合物3>
ポリエーテルポリオール、水酸基数:3、水酸基価:550mgKOH/g、粘度500mPa・s(25℃)、(商品名:アデカGM−30、ADEKA社製)
<ポリオール化合物4>
ポリエーテルポリオール、水酸基数:6、水酸基価:450mgKOH/g、粘度14000mPa・s(25℃)、(商品名:エクセノール451SO、旭硝子社製)
<ポリオール化合物5>
ポリエーテルポリオール、水酸基数:2、水酸基価:56mgKOH/g、粘度310mPa・s(25℃)、(商品名:ハイフレックスD2000、第一工業製薬社製)
<ポリオール化合物6>
アミノ基含有ポリエーテルポリオール、分子量300、水酸基数:4、水酸基価:750mgKOH/g、粘度47000mPa・s(25℃)、(エクセノール750ED、旭硝子社製)
なお、上記ポリオール化合物の水酸基数は、アルキレンオキサイド付加前の、分子中に複数の水酸基を有する水酸基含有化合物の化学構造上の水酸基数とした。
上記ポリオール化合物の水酸基価は、JIS K 1557に基づいて測定した。
上記ポリオール成分の粘度は、後述のようにして測定した。
<触媒1>
トリエチレンジアミンの33重量% ジプロピレングリコール溶液、(商品名:TEDA L−33、東ソー社製)
<触媒2>
ペンタメチルジエチレントリアミン、(商品名:TOYOCAT−DT、東ソー社製)
<触媒3>
ジメチルエタノールアミン、(商品名:プロパミンA、第一工業製薬社製、分子量89)
<整泡剤>
シリコーン系整泡剤、(商品名:SZ−1671、東レダウコーニング社製)
<発泡剤>
<難燃剤>
トリス(β-クロロプロピル) ホスフェート、(商品名:TMCPP、大八化学社製)
<ポリイソシアネート化合物1>
ポリメリックMDI、(商品名:ミリオネートMR−200、日本ポリウレタン工業社製、フリーNCO:31.3重量%)
<ポリイソシアネート化合物2>
MDI変性体、(商品名:フォームライトNE5000B、BASF INOACポリウレタン社製、フリーNCO:31.5重量%)
(評価)
表1に示す配合のポリウレタンフィーム形成用組成物(X)について、表1に示す各特性を、下記のようにして評価した。結果を表1に示す。
<NCOインデックス>
NCOインデックスとして、表1の配合比からポリイソシアネート成分(B)のイソシアネート基(NCO基)と、ポリオール成分(A)の水酸基(OH基)との当量比を算出した。
<粘度の測定方法>
25℃において、B型粘度計を用い、JIS J1557に基づいて、ポリオール成分(A)の粘度、及び、ポリイソシアネート成分(B)の粘度を測定すると共に、測定された各粘度から、ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)との粘度比(ポリオール成分(A)の粘度/ポリイソシアネート成分(B)の粘度)を算出した。
<混合初期粘度の測定方法>
ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)とを予め22℃に温度調整しておき、上記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の全成分のうち水と触媒とを除いた残りの成分を、22℃に温度設定しておいたホモディスパーによって回転数300rpmで10秒間攪拌して混合し、3分経過した後、得られた混合物の粘度を、上記と同様、B型粘度計を用い、JIS J1557に基づいて測定した。
<混合初期流れ性の測定方法>
ポリオール成分(A)とポリイソシアネート成分(B)とを予め22℃に温度調整しておき、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の全成分を、22℃に温度設定しておいたホモディスパー(東洋精機社製)を用いて4500rpm、10秒間攪拌して混合した。得られた混合物35gを、20℃に温度調整し且つ20°の傾斜をつけたアルミチャンネル(幅22×高さ14×長さ995mm)の上部に素早く流し、第2の混合物(発泡体)がアルミチャンネルの長手方向(斜め下方)に広がった領域のうち該長手方向において最も長い距離を計測することによって、流れ性を測定した。
<反応性の測定方法>
上記<流れ性の測定方法>と同様にして得られた混合物を、20℃に温度調整しておいた1Lのポリカップに素早く投入し、投入直後から投入物の最上面が上昇し始めるまでの時間(クリームタイム:CT)と、投入直後から架橋反応が進行し、混合物が液状物質から樹脂状物質に変わるまでの時間(ゲルタイム:GT)と、投入直後から該上昇が停止するまでの時間(ライズタイム:RT)とを測定することによって、反応性を測定した。
<混合性の評価方法>
比較的混合性が良好な混合装置として丸加化工機製MEG−ACMA−S30型ポリウレタン高圧注入機(高圧発泡機)、比較的混合性が悪い混合装置として丸加化工機製MEG-FS−4C型ポリウレタン低圧注入機(低圧発泡機)、これらとは混合メカニズムが異なる混合装置として、吐出量8l/min及び吐出圧力50kgf/cm2の能力を有する2液グラウトポンプを用いた。各混合装置にそれぞれ、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の各成分を投入して液温を20℃に設定し、吐出圧力180kg/cm2、7kg/cm2、50kg/cm2の各条件でそれぞれ混合した後、混合物を1Lのポリカップに投入し、20℃で放置して得られた発泡体の表面および切断面を評価した。これら表面及び切断面の程度によって、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の混合性を下記のように評価した。
○:表面および切断面に混合ムラがなく、混合性が極めて良好である。
△:表面おまたは切断面に混合ムラが見られ、混合性が良好とはいえない。
×:表面おまたは切断面に著しい混合ムラが見られ、混合性が極めて悪い。
表1に示す配合のポリウレタンフィーム形成用組成物(X)を用いて得られたポリウレタンフォーム(Y)について、表1に示す各特性を、下記のようにして評価した。結果を表1に示す。
<熱伝導率の測定方法>
上記<反応性の測定方法>にてポリカップ内で形成された発泡体の中央部分を切り出し、切り出した試料の熱伝導性を、JIS A9511に基づいて測定した。
<密度の測定方法>
上記<反応性の測定方法>にてポリカップ内で形成された発泡体の中央部分を切り出し、切り出した試料の密度を、JIS K 7222に基づいて測定した。
<圧縮強度の測定方法>
上記<反応性の測定方法>にてポリカップ内で形成された発泡体の中央部分を切り出し、切り出した試料の圧縮強度を、JIS A 9511によって測定した。
表1に示す配合のポリウレタンフィーム形成用組成物(X)を用い、下記のようにしてコンクリート用型枠本体上に離型剤層を介してポリウレタンフォーム(Y)を形成し、該ポリウレタンフォームの離型性を、下記のようにして評価した。結果を表1に示す。
<離型性の評価方法>
パラフィン系離型剤としてスモイル(松村石油製)、シリコンオイル系離型剤としてKS−707(信越化学工業社製)を使用した。
まず、コンクリート用型枠本体として、20×20cmの木製板、鉄製板及びアルミ製板を用い、各コンクリート用型枠本体の表面に、表1に示すように離型剤を予め塗布して積層体を作製した。
次に、表1に示す第1の液と第2の液とを、22℃に保った状態で、吐出量8l/min及び吐出圧力50kgf/cm2の能力を有する2液グラウトポンプによって混合してポリウレタンフォーム形成用組成物を調製しつつ、該ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)を上記積層体の離型剤層全面に塗布して、ポリウレタンフォームを形成した。
そして、一日静置後、形成されたポリウレタンフォームを剥離した。その際、剥離されずに残ったウレタンフォームの面積の、コンクリート型枠本体の面積(100%)に対する割合が30%未満である場合を、剥離性が良好と判断した。
さらに、このポリウレタンフィームの形成及び剥離を、10枚の上記積層体について行い、10枚中6枚以上において剥離性が良好なものを○、10枚中3〜5枚において剥離性が良好なものを△、10枚中2枚以下において剥離性が良好な場合を×とした。
Figure 2015034402
1:コンクリート用型枠、3:コンクリート用型枠本体、5:ポリウレタンフォーム、7:ポリウレタンフォーム形成用組成物、9:離型剤層、11:スプレー装置

Claims (4)

  1. コンクリート用型枠本体と、
    該コンクリート用型枠本体上に形成されたポリウレタンフォーム(Y)とを備え、
    前記ポリウレタンフォーム(Y)は、ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)を発泡させつつ硬化させて形成されており、
    前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)は、ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)と、発泡剤としての水とを含有しており、
    前記ポリオール成分(A)は、窒素原子を含有し且つ分子量が210を超えるポリオール化合物を含有しておらず、且つ、前記ポリオール成分(A)の平均水酸基数は3〜5、平均水酸基価は400〜900mgKOH/gであり、
    前記ポリイソシアネート成分(B)は、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート系ポリイソシアネート化合物を含有しているコンクリート用型枠。
  2. 前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)は、さらに触媒を備えており、
    前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の成分のうち前記水と前記触媒とを除いた残りの成分を混合した混合初期粘度が、100〜1000mPa・sであり、
    前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)の全成分を混合した混合初期流れ性が、20〜40cmであるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート用型枠。
  3. 前記ポリウレタンフォーム(Y)が、前記コンクリート用型枠本体上に離型剤層を介して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート用型枠。
  4. コンクリート用型枠本体上にポリウレタンフォーム形成用組成物(X)を塗布し、発泡させつつ硬化させてポリウレタンフォーム(Y)を形成することによってコンクリート用型枠を作製するコンクリート用型枠の製造方法であって、
    前記ポリウレタンフォーム形成用組成物(X)は、ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)と、発泡剤としての水とを含有しており、
    前記ポリオール成分(A)は、窒素原子を含有し且つ分子量が210を超えるポリオール化合物を含有しておらず、且つ、前記ポリオール成分(A)の平均水酸基数は3〜5、平均水酸基価は400〜900mgKOH/gであり、
    前記ポリイソシアネート成分(B)は、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート系ポリイソシアネート化合物を含有しているコンクリート用型枠の製造方法。
JP2013165342A 2013-08-08 2013-08-08 コンクリート用型枠およびコンクリート用型枠の製造方法 Pending JP2015034402A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013165342A JP2015034402A (ja) 2013-08-08 2013-08-08 コンクリート用型枠およびコンクリート用型枠の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013165342A JP2015034402A (ja) 2013-08-08 2013-08-08 コンクリート用型枠およびコンクリート用型枠の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015034402A true JP2015034402A (ja) 2015-02-19

Family

ID=52543128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013165342A Pending JP2015034402A (ja) 2013-08-08 2013-08-08 コンクリート用型枠およびコンクリート用型枠の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015034402A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016094743A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 デンカ株式会社 セメントコンクリートの養生方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016094743A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 デンカ株式会社 セメントコンクリートの養生方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5890895B2 (ja) ハロゲン化オレフィン発泡剤を含有するポリウレタンポリオールブレンドの安定性の向上
JP5796572B2 (ja) 硬質発泡合成樹脂の製造方法
JPWO2013058341A1 (ja) 硬質発泡合成樹脂の製造方法
US20100101165A1 (en) Low-density filled polyurethane foam
JP5731348B2 (ja) ウレタンフォーム、その製造方法及び使用
JP2019534920A (ja) 制振材用樹脂組成物
KR101959644B1 (ko) 경질 폴리우레탄폼용 폴리올 조성물 및 경질 폴리우레탄폼의 제조 방법
EP2596036B2 (de) Haftfester monomerarmer pu-schaum
JP4978986B2 (ja) 発泡硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物及び発泡硬質ポリウレタンフォームの製造方法
CN112501923B (zh) 一种汽车内饰包覆pu皮革及其制备方法
JP2015034402A (ja) コンクリート用型枠およびコンクリート用型枠の製造方法
JP3902143B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2008303350A (ja) 断熱材組成物、ポリウレタン発泡断熱材及び断熱施工方法
JP2019001838A (ja) 地盤注入用薬液組成物
JP5405346B2 (ja) 構造物の止水材及び止水工法
US11021561B2 (en) Amine composition useful for making polyurethane foam
JP2008081555A (ja) 硬質ウレタンフォーム用ポリオール組成物、硬質ウレタンフォームの製造方法及び低温タンク用断熱施工法
JP2018009103A (ja) ポリウレタンフォームの製造方法
JP7200631B2 (ja) 岩盤固結用、または止水用注入薬液組成物
JP2012177108A (ja) 硬質発泡合成樹脂の製造方法
JP2010037430A (ja) ポリウレタン系硬化性組成物
JP2010168565A (ja) 硬質発泡合成樹脂用組成物、それを用いた硬質発泡合成樹脂の製造方法、および硬質発泡合成樹脂用減粘剤
JP2008138042A (ja) 発泡硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物及び発泡硬質ポリウレタンフォームの製造方法
WO2024010779A1 (en) Additives for polyurethane foam polyol blends and polyurethane foams comprising the same
JP2002241457A (ja) 断熱パネル