JP2015033562A - 福祉用座位保持補装具及びその製造方法 - Google Patents

福祉用座位保持補装具及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015033562A
JP2015033562A JP2013167139A JP2013167139A JP2015033562A JP 2015033562 A JP2015033562 A JP 2015033562A JP 2013167139 A JP2013167139 A JP 2013167139A JP 2013167139 A JP2013167139 A JP 2013167139A JP 2015033562 A JP2015033562 A JP 2015033562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sitting position
position holding
prosthesis
shape
welfare
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013167139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5439625B1 (ja
Inventor
勝也 藤川
Katsuya Fujikawa
勝也 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2013167139A priority Critical patent/JP5439625B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5439625B1 publication Critical patent/JP5439625B1/ja
Publication of JP2015033562A publication Critical patent/JP2015033562A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

【課題】本願発明の目的は、通気性に優れ、洗濯や消毒が可能であり、車椅子や座位保持装置を使用する際の負担を軽減できる福祉用座位保持補装具を提供することにある。また、通気性に優れ、洗濯や消毒が可能であり、車椅子や座位保持装置を使用する際の負担を軽減できる福祉用座位保持補装具を製造する方法を提供することにある。【解決手段】本願発明の福祉用座位保持補装具は、表面の少なくとも一部が網目状構造であり、人体の一部の形状に沿って三次元造形法により形成された部位を有することを特徴とする。本発明の表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具の製造方法は、三次元造形法により人体の一部の形状に沿った部位を形成することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、福祉用座位保持補装具及びその製造方法に関する。
外傷や疾病により座位を保持できない障害者は、座位を保持するために車椅子や座位保持装置などを使用する場合がある。車椅子や座位保持装置などを使用する際、例えば、使用者の体型や症状に応じて、各種座位保持補装具(クッション、ヘッドサポート、ネックサポート、腰部パッドなど)と共に用いられることが多い。
このような座位保持補装具としては、例えば、ウレタンフォームからなるクッションが知られている(特許文献1、2参照)。また、座部に使用されるクッション以外にも、座位を保持するためのサポート具として、ウレタンフォームからなるものが知られている。
特開2004−174136号公報 特開2005−152498号公報
しかし、ウレタンフォーム等の発泡素材からなる座位保持補装具は、通気性が悪く、洗濯や消毒(熱湯消毒や消毒薬への漬け置き消毒)が困難であり、使用感という点から改善が求められていた。
従って、本発明の目的は、通気性に優れ、洗濯や消毒が可能であり、車椅子や座位保持装置を使用する際の負担を軽減できる福祉用座位保持補装具を提供することにある。また、本発明の他の目的は、通気性に優れ、洗濯や消毒が可能であり、車椅子や座位保持装置を使用する際の負担を軽減できる福祉用座位保持補装具を製造する方法を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、福祉用座位保持補装具が装着された車椅子又は座位保持装置を提供することにある。さらに、本発明の他の目的は、通気性に優れ、洗濯や消毒が可能な福祉用座位保持補装具を製造する方法を提供することにある。
そこで、本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、表面の少なくとも一部が網目状構造であり、人体の一部の形状に沿って形成された部位を有すると、通気性に優れ、洗濯や消毒が可能であり、使用する際の負担が軽減できる福祉用座位保持補装具が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、表面の少なくとも一部が網目状構造であり、人体の一部の形状に沿って三次元造形法により形成された部位を有することを特徴とする福祉用座位保持補装具を提供する。
さらに、本発明は、表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具の製造方法であって、三次元造形法により人体の一部の形状に沿った部位を形成することを特徴とする福祉用座位保持補装具の製造方法を提供する。
さらに、本発明は、上記福祉用座位保持補装具の人体の一部の形状に沿って三次元造形法により形成された上記部位を、上記人体の一部に添えることを特徴とする福祉用座位保持補装具の使用方法を提供する。
さらに、本発明は、上記福祉用座位保持補装具が装着された車椅子又は座位保持装置を提供する。
さらに、本発明は、表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具の製造方法であって、上記福祉用座位保持補装具に基づいて金型を作製する工程、上記金型を用いて樹脂を成形して表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具を得る工程、を含むことを特徴とする福祉用座位保持補装具の製造方法を提供する。
さらに、本発明は、上記製造方法により得られた福祉用座位保持補装具を提供する。
さらに、本発明は、表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具の製造方法であって、人体の一部の形状を採寸して三次元寸法データを得る工程、上記三次元寸法データを三次元CADデータに変換する工程、上記三次元CADデータに基づいて金型を作製する工程、上記金型を用いて樹脂を成形して表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具を得る工程、を含むことを特徴とする福祉用座位保持補装具の製造方法を提供する。
さらに、本発明は、上記製造方法により得られた福祉用座位保持補装具を提供する。
本発明の福祉用座位保持補装具は、上記構成を有することにより、通気性に優れ、洗濯や消毒が可能であり、車椅子や座位保持装置等を使用する際の負担を軽減できる。
図1は、本発明の座位保持補装具の一例を表す概略図(斜視図)である。 図2は、本発明の座位保持補装具の一例を示す概略図(図1のX−X断面図)である。 図3は、本発明の座位保持補装具の表面の網目状構造の一例の拡大図である。 図4は、本発明の座位保持補装具の表面の網目状構造の一例の拡大図である。 図5は、本発明の座位保持補装具の表面の網目状構造の一例の拡大図である。 図6は、本発明の座位保持補装具の表面の網目状構造の一例の拡大図である。 図7は、本発明の座位保持補装具の一例を表す概略図(斜視図)である。 図8は、本発明の座位保持補装具の一例を表す概略図(斜視図)である。 図9は、本発明の座位保持補装具の一例を表す概略図(斜視図)である。 図10は、本発明の座位保持補装具の一例を示す概略図(図9のY−Y断面図)である。 図11は、本発明の座位保持補装具の一例を表す概略図(斜視図)である。 図12は、本発明の座位保持補装具を使用している一例を表す図(斜視図)である。 図13は、本発明の座位保持補装具を使用している一例を表す図(斜視図)である。 図14は、本発明の座位保持補装具を使用している一例を表す図(斜視図)である。
[座位保持補装具]
本発明の座位保持補装具は、人体の一部の形状に沿って形成された部位を少なくとも有する。本発明の座位保持補装具は、人体の一部の形状に沿って形成された部位を有するため、使用感に優れる。また、車椅子や座位保持装置等を使用する際の負担を軽減できる。その上、外傷や疾病などが原因で姿勢が崩れやすく、座位を保持できない障害者が、車椅子や座位保持装置等を使用する際、座位を保持しやすくなり、姿勢を矯正することができる。
本明細書において、「座位保持補装具」を、単に「補装具」と称する場合がある。また、「人体の一部の形状に沿って形成された部位」を、「部位A」又は「部分A」と称する場合がある。
本発明の補装具は、部位A以外に、少なくとも人体の一部の形状に沿って形成されていない他の部分を有していてもよい。なお、本明細書において、「人体の一部の形状に沿って形成されていない他の部位」を、「その他の部位」又は「その他の部分」と称する場合がある。
すなわち、本発明の補装具は、部位Aのみを有していてもよいし、部位A(三次元造形法により形成された部位Aや、三次元造形法以外の方法で形成された部位Aなど)とその他の部位(三次元造形法により形成されたその他の部位や、三次元造形法以外の方法で形成されたその他の部位など)とを有していてもよい。また、本発明の補装具は、三次元造形法により形成された部位A以外にも、三次元造形法以外の方法で形成された部位Aを有していてもよい。また、その他の部位は、三次元造形法により形成されたその他の部位であってもよいし、三次元造形法以外の方法で形成されたその他の部位であってもよい。なお、本発明の補装具は、部位Aが網目状構造であれば、部位Aのみから構成されていてもよい。
上記補装具とは、例えば、車椅子、座位保持装置など(特に座位保持装置)に装着して(取り付けて)用いることができる、使用者の座位を保持するため(車椅子や座位保持装置を使用する際に、使用者の姿勢を崩れにくくするため)の補助器具である。なお、本明細書において、座位保持装置には、座位に類似した姿勢(例えば立位姿勢、膝立ち姿勢、臥位姿勢など)を保持する機能を有した装置も含まれる。なお上記補装具は、車椅子や座位保持装置以外にも、例えば、寝具や椅子に装着して使用することもできる。
上記補装具としては、特に限定されないが、例えば、アームレスト、肘パッド、グリップなどの上肢保持部品;頭パッド、首パッド、肩パッド(例えば、肩の挙上を防止するパッド、肩甲骨の内転を抑制するパッドなど)、胸パッド、胸受けロール、背中パッド、体幹パッド(例えば、体幹の横ずれを防止するパッドなど)、腰部パッド(例えば、頸椎を支持するパッドなど)などの体幹保持部品;骨盤パッド(例えば、骨盤を固定するパッドなど)、臀部パッド(例えば、臀部が後ろのずれることを防止するパッドなど)などの骨盤保持部品;股関節保持パッド、膝パッド、下腿保持パッド(例えば、下腿が交差することを防止するパッドなど)、足部保持パッド、足裏保持パッド、内転防止パッド(例えば、足や股関節の内転を防止するパッドなど)、外転防止パッド(例えば、足や股関節の外転を防止するパッドなど)などの下肢保持部品、などの、が挙げられる。
本発明の補装具の部位Aにおける人体の一部の形状(人体の部位の形状、人体の三次元形状、人体の輪郭形状、人体の表皮に覆われた一部の形状)とは、特に限定されないが、例えば、頭、首、肩、胸、腰、背中、臀部、腕(上腕部、肘、手首など)、足(大腿部、下腿部、膝、足首、足裏など)などの形状が挙げられる。中でも、使用者によって形状が異なることが多く、また、成長によって形状が変化しやすいため、使用者の人体の形状に沿った形状とすることが求められるという観点から、頭、首、肩、腰、背中、臀部、足、の形状が好ましい。即ち、本発明の補装具としては、首パッド、肩パッド、体幹パッド、腰部パッド、骨盤パッド、下腿保持パッド、足部保持パッド、内転防止パッド、外転防止パッドが好ましい(図14参照)。なお、上記人体の一部には、口内、内臓は含まれない。
上記部位Aは、上記に挙げた形状全体に沿って形成された部位(例えば、首全体など)であってもよいし、上記に挙げた形状のうち一部の形状に沿って形成された部位(例えば、首の一部など)であってもよい。上記部位Aは、上記に挙げた形状のうち、1の人体の一部の形状(例えば首のみなど)であってもよいし、二以上の人体の一部の形状(例えば頭と首など)であってもよい。
なお、本発明の補装具は、手を握った形状に沿って形成したグリップであってもよい。
上記部位Aは、車椅子や座位保持装置等を使用する者本人(本発明の補装具を車椅子や座位保持装置等に装着して使用する者本人)の人体の一部の形状に沿って形成された部位であることが好ましい。なお、本明細書において、車椅子や座位保持装置等を使用する者を、単に「使用者」と称する場合がある。
上記使用者としては、具体的には、外傷や疾病などにより姿勢が崩れやすく、座位を保持できない障害者、病人、高齢者などが挙げられる。
上記部位Aが、例えば首の形状に沿って形成された部位である場合には、首全体の形状に沿って形成されていてもよいが、呼吸がしやすく使用感に一層優れ、製造コストが低減し、軽量化して扱いやすくなるという観点から、首の腹側(ventral)が空白部分であるC字型(U字型)の形状(首の側面及び背側に沿った形状)としてもよい(図1、図7、図8参照)。また、車椅子や座位保持装置などへ装着しやすく、三次元造形法(特に積層造形法)で作製する部分が少なくなることで製作時間や製作コストを抑えられるという観点から、首の腹側は空白部分とし、首の側面(lateral)だけ使用者の首の形状に沿って形成し、首の背側(dorsal)は装着する座位保持装置の形状に沿って形成してもよい(図8参照)。
上記部位Aにおいて、「人体の一部の形状に沿って」とは、車椅子や座位保持装置などを使用する際、使用者の負担がかからない程度に人体の一部の形状に沿えばよく(対応していればよく)、例えば、人体の一部の形状に密着して形成されてもよいし、人体の一部の形状と本発明の補装具との間に10cm以下(好ましくは8cm以下、さらに好ましくは5cm以下)の隙間があってもよい。人体の一部の形状と本発明の補装具との間隔が上記範囲であることにより、使用感が一層優れる。中でも、車椅子や座位保持装置に長時間座ることで、人体の形状の一部がむくんだ場合でも、快適に使用できるという観点から、上記範囲の隙間があることが好ましい。
上記部位Aは網目状(メッシュ状)の表面部材で構成されていることが好ましい。本発明の補装具は、少なくとも上記部位Aが網目状構造である場合(部位Aが網目状の表面部材で構成されている場合)には、通気性や弾力性に一層優れる。また、補装具の内部まで、洗浄や薬品消毒をすることができ、清潔感が保てるため、使用感に一層優れる。その上、補装具が軽量となり、また製作コストを軽減することができる。
上記部位Aを構成する素材は、上記部位A全体が同一の素材から形成されていてもよいし、異なる素材で形成されていてもよい。中でも、製作コストや製作時間の観点から、上記部位A全体が同一の素材から形成されていることが好ましい。
上記部位Aを構成する素材(上記部分Aを構成する表面部材の素材)は、特に限定されないが、例えば、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂(光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂など)などが挙げられる。中でも、強度に優れ、扱いやすく、リサイクルできるため廃棄物が減らせて環境にやさしいという観点から、熱可塑性樹脂が好ましい。上記熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)コポリマー、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリスチレン、ポリアミド系樹脂(非晶質ポリアミドなど)、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、アクリロニトリル−スチレン(AS)コポリマー、アクリル樹脂(例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂など)、これらの修飾された変形(例えば、ABS−M30コポリマーなど)、およびこれらの混合物などの樹脂、が挙げられる。中でも、衝撃に強く、熱湯消毒や薬品消毒ができるという観点から、ポリカーボネートを含む素材が好ましい。
上記熱可塑性樹脂の融点は、特に限定されないが、扱いやすさの観点から、例えば、80℃以上が好ましく、より好ましくは95℃以上、さらに好ましくは130℃以上である。
本発明の補装具は、表面の少なくとも一部が網目状構造である。即ち、本発明の補装具は、補装具の表面部材の少なくとも一部が網目状構造である。本明細書において、表面部材とは、本発明の補装具の表面部分(表層部分、補装具の内部が空洞である場合は外表面と内表面との間の部分)構成する部材をいう。また本明細書において、網目状構造とは、表面に1又は2以上の(好ましくは多数の)穴が開いている構造(1又は2以上の(好ましくは多数の)開口部を有する構造)をいう。
上記網目状構造としては、特に限定されないが、例えば、表面に様々な形状(例えば、略円状、略多角形状など)の穴(表面部材が設けられていない部分)を有する構造(図3、図4、図6参照)、表面部材を格子状に設けた網目状構造(図5参照)などが挙げられる。即ち、表面部材が設けられた部分(図3〜6の網目状構造における表面部材が設けられている部分5参照)に囲まれた表面部材が設けられていない部分(図3〜6の網目状構造における表面部材が設けられていない部分6参照)を有する構造などが挙げられる。また、網目状構造における表面の穴の形状は、特に限定されず、例えば、ストライプ状(縞状、筋状、単数または複数本(例えば2〜20本など)の線状(例えば、直線状、波線状、点線状、折れ線状など))、1つの点、渦巻き状(略円、略多角形状の渦巻き状など)、十字架状、などであってもよい。また、アニメなどのキャラクターや、風景などを描いた模様であっても良い。
上記部位Aは網目状構造であることが好ましい。
本発明の補装具(特に上記部位A)の網目状構造において、網目状構造における表面部材が設けられていない部位の大きさは、特に限定されないが、子供の指が入らず安全性に優れるという観点から、例えば、最大径が5mm以下であること好ましく、より好ましくは3mm以下、さらに好ましくは1mm以下である。
本発明の補装具(特に上記部位A)の網目状構造において、網目状構造における表面部材が設けられていない部位の間隔は、本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択することができ、部位A全体で均一であってもよいし、不均一であってもよい。
本発明の補装具(特に上記部位A)の網目状構造において、一方の表面の全表面積(100%)に対する表面部材が設けられていない部分の表面積の割合(表面上の表面部材が設けられている部分と設けられていない部分との合計表面積に対する表面部材が設けられていない部分の合計表面積の割合)は、特に限定されないが、例えば、10〜90%が好ましい。その下限は、より好ましくは20%以上、さらに好ましくは30%以上である。また、その上限は、より好ましくは80%以下、さらに好ましくは70%以下である。上記割合が上記範囲であることにより、本発明の補装具が軽く、強度や弾力性に優れる上、一層通気性に優れる。また、一層洗浄しやすい。
中でも、発熱又は発汗しやすい体の部分は通気性をよくし、発熱又は発汗しやすい体の部分の周りは強度を上げることで、通気性と強度のバランスに一層優れるという観点から、本発明の補装具(特に上記部位A)のうち、体の発熱又は発汗しやすい部分(例えば、首の頸動脈近辺など)の形状に沿って形成された部位は、表面部材が設けられていない部分の割合が高く(例えば55〜90%、好ましくは60〜80%、さらに好ましくは65〜70%)、体の発熱又は発汗しやすい部位の周り(例えば、首の背側部分など)は、表面部材が設けられていない部分の割合が低い(例えば10〜50%、好ましくは20〜45%、さらに好ましくは30〜40%)ことが好ましい。
一方の表面の全表面積(100%)に対する表面部材が設けられていない部分の割合は、以下の方法で測定することができる。以下に、部位Aの一方の表面の全表面積(100%)に対する表面部材が設けられていない部分の割合の測定方法を例示する。
測定の対象となる部位Aを展開し(完全な展開が困難な場合は、近似的な展開をし)、展開後の部位Aについて、平行投影図を作成する。得られた平行投影図のうち、投影された部分の面積と平行投影図中の空白部分の面積との総和(部位Aの一方の表面の全表面積に相当、例えば図3の網目状構造における表面部材が設けられている部分5の面積と網目状構造における表面部材が設けられていない部分6の面積との和に相当)、及び平行投影図中の空白部分の面積(表面部材が設けられていない部分の表面積に相当、例えば図3の網目状構造における表面部材が設けられていない部分6の面積)とから、以下の式を用いて測定する。
(部位Aの一方の表面の全表面積に対する表面部材が設けられていない部分の割合)={(平行投影図中の空白部分の面積)/(投影された部分の面積と平行投影図中の空白部分の面積との総和)}×100
上記その他の部位の形状は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、特に限定されない。また、上記その他の部位を構成する素材は、特に限定されないが、例えば、上記部位Aを構成する上記樹脂、金属系素材、繊維系素材、これらの混合物などであってもよい。上記その他の部位を構成する素材と上記部位Aを構成する素材とは、同一の素材であってもよいし、異なる素材であってもよい。上記その他の部位は、網目状構造であってもよいし、網目状構造でなくてもよい。網目状構造としては、例えば、上述の網目状構造が挙げられる。
上記その他の部位の形状、構成する素材、網目状構造は、その他の部分全体で同一であってもよいし、異なっていてもよい。
本発明の補装具は、特に限定されないが、強度の観点から、例えば、表面部材で閉じられた形状(補装具が網目状の表面部材によって覆われた形状)が好ましい。特に、網目状構造の表面部材で閉じられた形状であることが好ましい(図1、図7、図8、図9、図11、図14参照)。なお、本発明の補装具は、例えば、表面部材で閉じられた形状に、部分的に空白部分を有していてもよい。
本発明の補装具の表面(上記部分A及び上記その他の部分の外表面)は、特に限定されないが、例えば、表面が平面である部分及び/または表面が曲面である部分(表面が膨出した部分)を有していることが好ましい。中でも、補装具内部の体積(例えば、表面部材で閉じられた形状の内部の体積)に対する表面積の割合が大きくなることで通気性が向上し、尖った部分が少なく、使用者が傷つきにくいという観点から、本発明の補装具は、表面に曲面の形状を多く有することが好ましく、補装具全体(特に、使用者と接する可能性のある部分)の表面が曲面であることがより好ましい。なお、車椅子や座位保持装置などに装着する際、車椅子や座位保持装置などと接する部分は、車椅子や座位保持装置などの形状に対応した形状であることが好ましく、曲面でなくてもよい。
本発明の補装具の形状は、具体的には、例えば、シート状などの平面形状であってもよいし、略トーラス状(例えば、浮き輪型、ドーナツ型など)、略多角面体(例えば、直方体など)、略多角柱、略円柱、略多角錐、若しくは略円錐、若しくはこれらの一部、若しくはこれらの組み合わせ、又はこれらの形状から一部くりぬいた(切り欠いた)形状などの立体形状であってもよい。例えば、図1のように、トーラス状の一部と円柱とを組み合わせた形状であってもよいし、図7、図8のように、トーラス状の一部と円柱とを組み合わせて一部を切り欠いた形状であってもよい。
本発明の補装具は、通気性、製造コスト、軽量化の観点から、補装具の内部(補装具の表面部材で閉じられた空間の内部)が空洞であることが好ましい(図2、図10参照)。すなわち、本発明の補装具は、表面の一部が網目状構造である表面部材のみから形成され、中が空洞であることが好ましい。本発明の補装具の内部が空洞である場合、表面部材の厚さ(上記部分Aの表面部材の厚さ及び/または上記その他の部分の表面部材の厚さ、図2、図10の表面部材の厚さ7参照)は、一層通気性がよく、一層軽量化が図れる観点から、特に限定されないが、例えば、0.1mm〜5cmが好ましく、より好ましくは0.5〜3cmである。
本発明の補装具の内部が空洞である場合、一層使用感が増すという観点から、補装具の内部には、消臭剤、芳香剤、吸湿剤、カイロ、氷嚢、保冷剤、薬剤などを入れてもよい。
本発明の補装具は、色剤等を用いて着色されていてもよい。また、表面に各種加工(例えば、皮や布を貼りつける加工、表面に植毛する加工、抗菌処理、防カビ処理など)が施されていてもよい。
本発明の補装具は、福祉用に用いられる。中でも、介護用(例えば、外傷や疾病により座位を保持できない障害者、病人、高齢者などの座位を保持する用途など)が好ましい。
本発明の補装具は、車椅子、座位保持装置に装着して使用することができる。特に、製作時間が短く、人体の形状に正確に沿って形成でき、変形や拘縮に対する予防や矯正に優れるという観点から、座位保持装置に用いられることが好ましい。
本発明の補装具における使用者は、大人であっても子供(例えば、18歳未満の児童など)であってもよい。本発明の補装具は、製作時間が短いため、成長が早く人体の寸法が変わりやすい子供用の車椅子や座位保持装置にも用いることができる。
本発明の補装具は、例えば、面ファスナー(例えば、「マジックテープ」(登録商標)など)、バンド、ベルトなどを用いて、車椅子や座位保持装置等の所定位置に装着することができる。本発明の車椅子又は座位保持補装具は、本発明の補装具が装着されている。本発明の補装具を装着する座位保持装置としては、例えば、平面形状型の座位保持装置(平面を主体として構成された支持面を持ち、各種付属品を組み合わせて姿勢を保持する機能を有する装置)、モールド型の座位保持装置(身体の形状に合わせた三次曲面で構成された支持面を持ち、各種付属品を組み合わせて姿勢を保持する機能を有する装置)、シート張り調節型の座位保持装置(支持面のシートまたは複数のベルトによるたわみによって身体形状や変更に対応し、姿勢を保持できる機能を有する装置)などが挙げられる。本発明の補装具は、例えば、三次元造形法(特に積層造形法)により、上記その他の部位を、装着する座位保持装置の部位の形状に対応する形状とすることができるため、本発明の補装具を装着した座位保持装置は、補装具と座位保持装置とが密着して使用時に補装具が動きにくく、使用者の負担が少ない。特に、本発明の補装具は、付属品の取り付けが制限されるモールド型の座位保持装置において、有用である。また、通気性の悪い材料(樹脂、金属、ウレタンフォームなどの発泡素材など)から構成される座位保持装置のうち、本発明の補装具を装着した部分の通気性を、選択的に向上させることができる。また、座位保持装置を交換することなく、症状の回復具合や、使用者の成長に合わせ、使用者の要望に応じた姿勢を取ることができる。
本明細書において、車椅子とは、身体の機能障害により歩行困難となった者の移動に使われる福祉用具をいう。また、座位保持装置とは、外傷や疾病等により座位を保持できない障害に対して、生理機能の向上、変形拘縮の予防と矯正、日常生活動作の改善等を目的として座位を保持させるための補助装置をいう。
本発明の補装具の使用方法としては、特に限定されないが、例えば、三次元造形法により形成された上記部分Aを、使用者の人体の一部の形状に添えて(置いて)使用する方法が挙げられる。その際、本発明の補装具は、車椅子、座位保持装置など(特に座位保持装置)に装着する(取り付ける)ことが好ましい。本発明の補装具は、寝具や椅子に装着してもよい。本発明の補装具は、三次元造形法で部位Aを形成する際に、基となった人体の形状を有する者が使用することが好ましい。即ち、人体の形状を採寸された者と、補装具を使用する者とが同一者であることが好ましい。上記使用方法により、使用者の姿勢や座位が保持できる。
[座位保持補装具の製造方法]
本発明の補装具は、三次元造形法により、人体の一部の形状に沿った部位を形成して製造できる。本発明の補装具は、好ましくは、三次元造形法により、人体の一部の形状に沿った網目状構造を有する部位を形成して製造することができる。すなわち、本発明の補装具の製造方法としては、三次元造形法により、人体の一部の形状に沿った部位を形成して製造する方法が挙げられる。本発明の補装具において、少なくとも上記部位Aの一部が三次元造形法により形成されていればよく、上記部位Aの全体が三次元造形法により形成されていてもよいし、上記部位Aの一部が三次元造形法により形成されていてもよい。本発明の補装具は上記部位Aが三次元造形法により形成されているため、部位Aを人体の形状に沿って正確に製作できる。そのため、車椅子や座位保持装置などを使用する際の負担を軽減できる。
上記部位Aの製造方法は、特に限定されないが、例えば、人体の形状(特に使用者の人体の形状)を採寸する工程と、上記部位Aを三次元造形法により形成する工程(採寸した人体の形状の寸法に基づいて本発明の補装具を形成する工程)とを含むことが好ましい。
従来、使用者の人体の形状に沿って形成された部位を有する座位保持補装具を製造する方法として、使用者の人体の形状を採寸して金型を作製し、その金型に基づいて射出成形によって樹脂を成形する方法や、使用者の人体の形状を採寸し、その寸法を基に製作者が発泡体等を切削して形成する方法などが知られている。しかしこれらの方法では、採寸に時間がかかるため使用者の負担が大きいという問題や、製作が完了するまでに半年以上かかるため、特に子供の場合は、補装具が完成した段階で、人体の寸法が変わり、使用時には人体の形状に沿ったものでなくなる等の問題があり、改善が求められていた。
人体の形状を採寸する上記工程としては、特に限定されないが、例えば、3Dスキャナにより人体の形状を画像で取り込んで、各画像の共通点を位置合わせして三次元寸法データ(3Dデータ)とし、得られた三次元寸法データを三次元CADデータ(3DCADデータ、3Dキャドデータ)に変換する工程、人体の形状の寸法を巻尺等のメジャーで測定する工程などが挙げられる。中でも、使用者に触れることなく採寸が可能なため使用者の負担が少なく、短時間で正確な寸法が得られるという観点から、3Dスキャナにより人体の形状を画像で取り込んで3Dキャドデータに変換する工程が好ましい。
3Dスキャナにより人体の形状の画像を得る(取り込む)方法としては、特に限定されないが、例えば、ハンディタイプのカメラ(例えば、3Dカメラなど)で連続して画像を取り込む方法、定点カメラ(例えば4方向の定点カメラ)で画像を取り込む方法などが挙げられる。
取り込んだ画像は、特に限定されないが、例えば、リバースエンジニアリングソフトなどを用いて、各画像の共通点を位置合わせして3Dデータ(三次元寸法データ)とし、3DCADデータに変換することができる。なお、画像を3DCADデータに変換する方法は、特に限定されない。
採寸した人体の形状の寸法に基づいて本発明の補装具を形成する工程(上記部位Aを形成する工程)としては、特に限定されないが、例えば、三次元造形法(例えば、切削造形法、積層造形法(光学造形方式、粉末焼結積層造形方式、熱溶解積層方式、インクジェット方式などの方式の積層造形法など)など)により形成する工程、金型を作製して射出成形法により形成する工程、切削加工して形成する工程、これらを組み合わせた工程などが挙げられる。中でも、製作時間が短く、強度に優れ、また人体の形状に沿って一層正確に形成できるという観点から、熱溶融積層方式による積層造形法により形成する工程が好ましい。なお、切削造形法としては、例えば、3Dプロッタを用いた切削造形が挙げられる。
また、積層造形法により形成する方法は、金型を用いた射出成形に比べて、短時間で製造できるため、子供など、短期間で人体の形状が変化しやすい使用者に適している。
特に外傷や疾病により座位を保持できない障害者は、個々の症状などに応じて、特定箇所に空白部分を設けたい、特定箇所を柔軟な構造にしたいなどの要望が多く、従来の金型を用いた射出成形では要望に応じることができない場合が多かった。
積層造形法(特に熱溶解積層方式による積層造形法)により製造する場合、補装具ごとに上記部位A(又はその他の部位)の網目状構造における表面部材が設けられていない部分の割合などを変えて通気性や強度を容易に制御できる。また、上記部位Aにおいて、物との接触を避けたい部分(例えば、治療中の箇所など)がある場合には、当該接触を避けたい部分には表面部材を形成せずに空白部分とすることができる(上記部位Aの中に、適宜、空白部分を設けることができる)。また、網目状構造の形状や表面部材の素材を変えることで、上記部位Aの中でも、柔軟な部分や強固な部分を設けることができる。
このように、積層造形法(特に熱溶解積層方式による積層造形法)により製造することで、寸法通りの形状とすることに加え、使用者のニーズや要求に応じた改良を容易に加えることができる。
本発明の補装具における上記その他の部位を製造する方法は、特に限定されず、上述のいずれの方法で作製してもよい。上記部位Aと上記その他の部位とは、同じ方法で製造されてもよいし、異なる方法で製造されてもよい。
積層造形法により製造する場合、樹脂を積層する際の樹脂の温度は、特に限定されないが、例えば、200〜300℃が好ましい。積層造形法により積層した樹脂がより強固に接着するという観点から、樹脂を積層する際の温度は、用いる樹脂の融点付近、または融点よりも高い温度が好ましい。
積層造形法により製造する際に用いる機械としては、特に限定されないが、例えば、三次元プリンタなどが挙げられる。上記三次元プリンタとしては、特に限定されないが、例えば、熱溶解積層方式(FDM(Fused Deposition Modeling)方式)の三次元プリンタなどが好ましい。FDM方式の三次元プリンタとしては、特に限定されないが、例えば、商品名「Fortus 250mc」(ストラタシス社)、商品名「Fortus 360mc」(ストラタシス社)、商品名「Fortus 400mc」(ストラタシス社)、商品名「Fortus 900mc」(ストラタシス社)などが挙げられる。
本発明の補装具は、異なる方法または同じ方法で製造した部分をつなぎ合わせて製造してもよい。つなぎ合わせる方法は、特に限定されないが、例えば、接着剤によりつなぎ合わせる方法、メック加工によりつなぎ合わせる方法、表面を溶剤、超音波、加熱により溶かしてつなぎ合わせる方法などが挙げられる。
上記積層造形法により製造する場合、金型を作製して射出成形により製造する場合に比べ、コストがかかる場合がある。本発明の補装具を、全体としてより低コストで製造できるという観点から、積層造形法により製造した部位A(図1の部位A2)と、射出成型により製造したその他の部位(図1のその他の部位3)とをつなぎ合わせて製造してもよい(図1参照)。また、射出成形により製造したその他の部位(図8の射出成形により製造したその他の部位9参照)と、積層造形法により製造した部位A(又は部位Aとその他の部位)(図8の積層造形法により製造した使用者の首の形状に沿って形成された部位(部位A)及びその他の部位10参照)とをつなぎ合わせて製造してもよい(図8参照)。図8の補装具において、より製作コストを抑えることができるという観点から、積層造形法により製造した使用者の首の形状に沿って形成された部位(部位A)及びその他の部位のうち、その他の部位はなくてもよい。また、さらに製作コストが抑えられるという観点から、積層造形法により形成される部位(上記部位Aやその他の部位など)は、少ないことが好ましい。
以下に、本発明の補装具の好ましい具体的態様の例を示す。
図1、図7、図8、図9は、使用者の首の形状に沿って形成された部位を有する首パッドの一例を表す図である。図1、図7、図8の補装具は、使用者の首の形状に沿って形成された部位2、及びその他の部位3を有している。図1、図7、図9は、全体の表面が網目状構造である。
図1の補装具(首パッド)は、首の腹側が空白部分であるC字型(U字型)の形状(首の側面及び背側に沿った形状)をしている。また、表面部材で閉じられた形状をしており、また、全体の表面が曲面となっている。特に、補装具の端部4(その他の部分2の端部)が曲面となっているため、使用者が傷つきにくい。
図2は、図1の補装具のX−X断面図である。図1の補装具は、網目状構造における表面部材が設けられている部分5、網目状構造における表面部材が設けられていない部分6とからなる表面部材で閉じられた形状をしており、内部が空洞となっている。
図3、図4、図5、図6は、補装具の表面を拡大した図面である。補装具の表面は、網目状の表面部材で構成されている。即ち、補装具の表面の網目状構造は、表面部材が設けられている部分5及び表面部材が設けられていない部分6を有している。表面部材が設けられていない部分6は、表面部材が設けられている部分5に囲まれている。表面部材が設けられていない部分6の形状、間隔、大きさは、特に限定されず、好みの形状とすることができる。
図7の補装具(首パッド)は、首の背側に、車椅子や座位保持装置に装着しやすいように、座位保持装置等の形状に沿って形成された部分8を有している。図8の補装具(首パッド)は、首の腹側は空白部分であり、首の側面だけが使用者の首の形状に沿って形成され、首の背側は座位保持装置の形状に沿った形をしている。
図8の補装具において、射出成形により製造したその他の部位9と、積層造形法により製造した使用者の首の形状に沿って形成された部位(部位A)及びその他の部位10とは、つなぎ合わされている。つなぎ合わす方法としては、例えば、接着剤や溶剤などを用いる方法が挙げられる。
図9の補装具は、首パッドの一例を示す図である。図10は、図9の補装具のY−Y断面図である。図9の補装具は、網目状構造における表面部材が設けられている部分5、網目状構造における表面部材が設けられていない部分6とからなる表面部材で閉じられた形状をしており、内部が空洞となっている。
図11は、内転防止パッドの一例を示す図である。
図12は、本発明の座位保持補装具を使用している一例を表す図である。本発明の補装具は、使用者の首の形状に沿って形成された部分を有するため、使用感に優れる。なお、図12で使用している首パッドは、その他の部位3が設けられているが、その他の部位3は設けられていなくてもよい。
図13は、本発明の座位保持補装具を使用している一例を表す図である。本発明の補装具は、座位保持装置11の使用者の首に相当する部分に装着されている。首パッド11、内転防止パッド18以外にも他の補装具が装着されていてもよい。本発明の補装具は、取り外して、洗濯、消毒することが可能である。
図14は本発明の座位保持補装具を使用している一例を表す図である。座位保持装置に、装着した補装具は一例であり、形状、大きさ等は特に限定されず、また他の補装具が装着されていてもよい。
[他の座位保持補装具の製造方法]
以下に、本発明の福祉用座位保持補装具と異なる他の座位保持補装具(「他の補装具」と称する場合がある)の製造方法について説明する。上記他の補装具は、表面の少なくとも一部が網目状構造である。
上記他の補装具の製造方法としては、例えば、本発明の福祉用座位保持補装具に基づいて金型を作製する工程、該金型を用いて樹脂を成形して表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具(他の補装具)を得る工程を含む製造方法であってもよい。また、上記他の補装具の製造方法としては、例えば、人体の一部の形状を採寸して三次元寸法データを得る工程、上記三次元寸法データを三次元CADデータに変換する工程、上記三次元CADデータに基づいて金型を作製する工程、該金型を用いて樹脂を成形して表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具(他の補装具)を得る工程、を含む製造方法であってもよい。
なお、本明細書において、本発明の福祉用座位保持補装具に基づいて金型を作製する工程、該金型を用いて樹脂を成形して表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具(他の補装具)を得る工程を含む製造方法(他の補装具Aの製造方法)により得られる他の補装具を、「他の補装具A」と称する場合がある。人体の一部の形状を採寸して三次元寸法データを得る工程、上記三次元寸法データを三次元CADデータに変換する工程、上記三次元CADデータに基づいて金型を作製する工程、該金型を用いて樹脂を成形して表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具(他の補装具)を得る工程、を含む製造方法(他の補装具Bの製造方法)により得られる他の補装具を、「他の補装具B」と称する場合がある。
他の補装具Aの製造方法において、本発明の福祉用座位保持補装具に基づいて金型(本発明の福祉用座位保持補装具を反転させた形状の金型)を作製する工程としては、特に限定されないが、例えば、本発明の福祉用座位保持補装具から鋳型(本発明の福祉用座位保持補装具の形状を有する鋳型)を作製し、その鋳型を用いて鋳造して金型を作製してもよいし、3Dスキャナにより本発明の福祉用座位保持補装具の形状を画像で取り込み、得られた三次元寸法データを3DCADデータに変換し、得られた3DCADデータに基づいて金型を作製してもよい。
本発明の福祉用座位保持補装具から鋳型(本発明の福祉用座位補保持装具の形状を有する鋳型)を作製し、その鋳型を用いて鋳造して金型を作製する方法としては、例えば、木型鋳物を用いて鋳造する方法などが挙げられる。
本発明の福祉用座位保持補装具の形状を画像で取り込み三次元寸法データを得る方法としては、特に限定されないが、例えば、3Dスキャナにより座位保持補装具の形状の画像を得て、得られた各画像を、リバースエンジニアリングソフトなどを用いて位置合わせして三次元寸法データを得る方法が挙げられる。3Dスキャンにより人体の形状の画像を得る方法としては、上述の方法が挙げられる。
得られた三次元寸法データを3DCADデータに変換する方法としては、特に限定されず、公知慣用の方法が挙げられる。3DCADデータに基づいて金型を作製する方法としては、特に限定されないが、例えば、NC加工などの切削加工により金型を作製する方法などが挙げられる。上記NC加工としては、例えば、マシニングセンター、グラファイト加工、放電加工、ワイヤーカット、電極加工などの工程を含む加工が挙げられる。さらに、平滑加工、磨き加工などの仕上げ加工を行ってもよい。
上記金型は、1の金型であってもよいし、複数の金型(例えばコアとキャビティからなる2プレート金型など)から構成されていてもよい。
上記金型の材料としては、特に限定されないが、例えば、炭素鋼、合金鋼、ニッケルクロム鋼、クロム鋼、マンガン鋼、ステンレス鋼、硬化鋼など鋼材、亜鉛合金、アルミニウム合金、銅合金などの合金材料などが挙げられる
上記金型には、必要に応じて、スプル、ランナ、ゲートなどの流路、2以上の金型を組み合わせる際に用いられるガイドピン、冷却水流路、などが設けられていてもよい。
他の補装具Aの製造方法において、金型を用いて樹脂を成形して表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具を得る工程としては、特に限定されないが、例えば、射出成形、真空成形、トランスファ成形、圧縮成形、吹込成形などにより樹脂を成形する方法が挙げられる。
樹脂を成形する際の、温度、圧力、速度、時間などは、特に限定されない。樹脂成形に用いる成形機も特に限定されず、公知慣用の機械を使用することができる。
他の補装具Bの製造方法において、人体の形状を採寸して三次元寸法データを得る工程としては、特に限定されないが、例えば、3Dスキャナにより人体の形状の画像を得て、得られた各画像を位置合わせして三次元寸法データを得る方法が挙げられる。3Dスキャンにより人体の形状の画像を得る方法としては、上述の方法が挙げられる。
他の補装具Bの製造方法において、上記三次元寸法データを三次元CADデータに変換する工程としては、特に限定されないが、例えば、上述の方法が挙げられる。
他の補装具Bの製造方法において、上記三次元CADデータに基づいて金型を作製する工程としては、特に限定されないが、例えば、上述のNC加工などの切削加工により金型を作製する方法などが挙げられる。
他の補装具Bの製造方法において、金型を用いて樹脂を成形して表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具を得る工程としては、特に限定されないが、例えば、上述の方法が挙げられる。
他の補装具Aの製造方法、又は他の補装具の製造方法Bによれば、他の補装具A又は他の補装具Bを効率よく製造することができる。
また、他の補装具Aの製造方法、及び他の補装具Bの製造方法によれば、金型を作製する基となる本発明の補装具又は人体の形状の三次元寸法データを容易に得ることができるため(サイズの異なる本発明の補装具又は人体の形状の三次元寸法データを容易に得ることができるため)、サイズの異なる数種類(例えば3〜10種類)の補装具の金型を容易に作製することができる。そのため、使用者のサイズに合わせて金型を使い分けることで、使用者のサイズに適した補装具を作製することができる。また、他の補装具A及び他の補装具Bは、使用者のサイズに適しているため、使用感に優れる。
他の補装具A又は他の補装具Bとしては、特に限定されないが、例えば、アームレスト、肘パッド、グリップなどの上肢保持部品;頭パッド、首パッド、肩パッド(例えば、肩の挙上を防止するパッド、肩甲骨の内転を抑制するパッドなど)、胸パッド、胸受けロール、背中パッド、体幹パッド(例えば、体幹の横ずれを防止するパッドなど)、腰部パッド(例えば、頸椎を支持するパッドなど)などの体幹保持部品;骨盤パッド(例えば、骨盤を固定するパッドなど)、臀部パッド(例えば、臀部が後ろのずれることを防止するパッドなど)などの骨盤保持部品;股関節保持パッド、膝パッド、下腿保持パッド(例えば、下腿が交差することを防止するパッドなど)、足部保持パッド、足裏保持パッド、内転防止パッド(例えば、足や股関節の内転を防止するパッドなど)、外転防止パッド(例えば、足や股関節の外転を防止するパッドなど)などの下肢保持部品、などの、が挙げられる。中でも、首パッド、肩パッド、体幹パッド、腰部パッド、骨盤パッド、下腿保持パッド、足部保持パッド、内転防止パッド、外転防止パッドが好ましい(図14参照)。
他の補装具A又は他の補装具Bの形状としては、上述の部分A及び本発明の補装具の形状が挙げられる。
他の補装具A又は他の補装具Bを形成する素材としては、上述の部分Aを形成する素材が挙げられる。中でも、熱可塑性樹脂が好ましい。
他の補装具A又は他の補装具Bの網目状構造の形状、網目状構造の最大径、網目状構造における表面部材が設けられていない部分の間隔としては、上述のものが挙げられる。
他の補装具A又は他の補装具Bの、補装具の一方の表面の全表面積(100%)に対する表面部材が設けられていない部分の表面積の割合としては、上述の範囲が挙げられる。
他の補装具A又は他の補装具Bは、特に限定されないが、補装具の内部が空洞であることが好ましい。内部が空洞である場合、補装具の表面部材の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.1mm〜5cmが好ましく、より好ましくは0.5〜3cmである。
他の補装具A及び他の補装具Bは、通気性に優れる。また、洗濯や消毒が可能であり、清潔に保つことができ、車椅子や座位保持装置等を使用する際の使用感に優れる。
他の補装具A及び他の補装具Bは、福祉用に用いられる。中でも、介護用(例えば、外傷や疾病により座位を保持できない障害者、病人、高齢者などの座位を保持する用途など)が好ましい。
他の補装具A及び他の補装具Bは、車椅子、座位保持装置に装着して使用することができる。特に、座位保持装置に用いられることが好ましい。他の補装具A及び他の補装具Bを使用する者は、大人であっても子供(例えば、18歳未満の児童など)であってもよい。
他の補装具A及び他の補装具Bは、例えば、面ファスナー(例えば、「マジックテープ」(登録商標)など)、バンド、ベルトなどを用いて、車椅子や座位保持装置等の所定位置に装着することができる。
1 福祉用座位保持補装具
2 使用者の首の形状に沿って形成された部位(部位A)
3 その他の部位
4 補装具の端部
5 網目状構造における表面部材が設けられている部分
6 網目状構造における表面部材が設けられていない部分
7 表面部材の厚さ
8 座位保持装置等の形状に沿って形成された部分
9 射出成形により製造したその他の部位
10 積層造形法により製造した使用者の首の形状に沿って形成された部位(部位A)及びその他の部位
11 座位保持装置
12 座位保持装置に取り付けるテーブル
13 首パッド
14 肩パッド
15 体幹パッド
16 腰部パッド
17 骨盤パッド
18 外転防止パッド
19 内転防止パッド
20 下腿保持パッド
21 足部保持パッド
22 アームレスト
23 膝パッド
24 肘パッド
25 縦型グリップ
26 横型グリップ
27 胸パッド
すなわち、本発明は、表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具であって、表面が網目状構造である表面部材で囲まれた部位Xを有し、上記部位Xの内部が空洞であり、上記部位Xの少なくとも一部が人体の一部の形状に沿って熱溶融積層方式の積層造形法により形成された部位Yであることを特徴とする車椅子又は座位保持装置に装着して用いる福祉用座位保持補装具を提供する。
上記部位Xが、融点80℃以上の熱可塑性樹脂により形成された部位であることが好ましい。
上記部位Xにおける網目状構造の、部材が設けられていない部分の最大径が、5mm以下であることが好ましい。
上記部位Xにおいて、表面の全表面積(100%)に対する部材が設けられていない部分の表面積の割合が10〜90%であることが好ましい。
上記部位Yが、表面の全表面積(100%)に対する部材が設けられていない部分の表面積の割合が55〜90%である部分と、表面の全表面積(100%)に対する部材が設けられていない部分の表面積の割合が10〜50%である部分とを有することが好ましい。
上記表面部材の厚さが、0.1mm〜5cmであることが好ましい。
さらに、本発明は、上記福祉用座位保持補装具の製造方法あって、上記部位Xの少なくとも一部が人体の一部の形状に沿って熱溶融積層方式の積層造形法により形成されることを特徴とする車椅子又は座位保持装置に装着して用いる福祉用座位保持補装具の製造方法を提供する。
さらに、本発明は、表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具であって、表面が網目状構造である表面部材で囲まれた部位を有し、上記部位の内部が空洞である福祉用座位保持補装具の製造方法であって、上記福祉用座位保持補装具に基づいて金型を作製する工程、上記金型を用いて樹脂を成形して上記福祉用座位保持補装具を得る工程、を含むことを特徴とする車椅子又は座位保持装置に装着して用いる福祉用座位保持補装具の製造方法を提供する。
さらに、本発明は、表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具であって、表面が網目状構造である表面部材で囲まれた部位を有し、上記部位の内部が空洞である福祉用座位保持補装具の製造方法であって、3Dスキャナにより人体の一部の形状を画像で取り込んで各画像の共通点を位置合わせして三次元寸法データを得る工程、上記三次元寸法データを三次元CADデータに変換する工程、上記三次元CADデータに基づいて金型を作製する工程、上記金型を用いて樹脂を成形して上記福祉用座位保持補装具を得る工程、を含むことを特徴とする車椅子又は座位保持装置に装着して用いる福祉用座位保持補装具の製造方法を提供する。

Claims (8)

  1. 表面の少なくとも一部が網目状構造であり、人体の一部の形状に沿って三次元造形法により形成された部位を有することを特徴とする福祉用座位保持補装具。
  2. 表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具の製造方法であって、三次元造形法により人体の一部の形状に沿った部位を形成することを特徴とする福祉用座位保持補装具の製造方法。
  3. 請求項1に記載の福祉用座位保持補装具の人体の一部の形状に沿って三次元造形法により形成された前記部位を、前記人体の一部に添えることを特徴とする福祉用座位保持補装具の使用方法。
  4. 請求項1に記載の福祉用座位保持補装具が装着された車椅子又は座位保持装置。
  5. 表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具の製造方法であって、
    請求項1に記載の福祉用座位保持補装具に基づいて金型を作製する工程、
    前記金型を用いて樹脂を成形して表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具を得る工程、
    を含むことを特徴とする福祉用座位保持補装具の製造方法。
  6. 請求項5に記載の製造方法により得られた福祉用座位保持補装具。
  7. 表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具の製造方法であって、
    人体の一部の形状を採寸して三次元寸法データを得る工程、
    前記三次元寸法データを三次元CADデータに変換する工程、
    前記三次元CADデータに基づいて金型を作製する工程、
    前記金型を用いて樹脂を成形して表面の少なくとも一部が網目状構造である福祉用座位保持補装具を得る工程、
    を含むことを特徴とする福祉用座位保持補装具の製造方法。
  8. 請求項7に記載の製造方法により得られた福祉用座位保持補装具。
JP2013167139A 2013-08-09 2013-08-09 福祉用座位保持補装具及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5439625B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013167139A JP5439625B1 (ja) 2013-08-09 2013-08-09 福祉用座位保持補装具及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013167139A JP5439625B1 (ja) 2013-08-09 2013-08-09 福祉用座位保持補装具及びその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013258015A Division JP2015036114A (ja) 2013-12-13 2013-12-13 福祉用座位保持補装具及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5439625B1 JP5439625B1 (ja) 2014-03-12
JP2015033562A true JP2015033562A (ja) 2015-02-19

Family

ID=50396731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013167139A Expired - Fee Related JP5439625B1 (ja) 2013-08-09 2013-08-09 福祉用座位保持補装具及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5439625B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020500086A (ja) * 2016-10-31 2020-01-09 ヨンセ大学ウォンジュウ産学協力団University Industry Foundation, Yonsei University Wonju Campus 褥瘡防止の可能なクッションの製作方法及びこれを用いて製作されたクッション
JP2021097946A (ja) * 2019-12-23 2021-07-01 学校法人冬木学園 安産準備パッド、安産準備椅子
KR20220149275A (ko) * 2021-04-30 2022-11-08 황란희 신체장애인을 위한 자세 유지용 보조기구

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020500086A (ja) * 2016-10-31 2020-01-09 ヨンセ大学ウォンジュウ産学協力団University Industry Foundation, Yonsei University Wonju Campus 褥瘡防止の可能なクッションの製作方法及びこれを用いて製作されたクッション
JP2021097946A (ja) * 2019-12-23 2021-07-01 学校法人冬木学園 安産準備パッド、安産準備椅子
JP7490209B2 (ja) 2019-12-23 2024-05-27 学校法人冬木学園 安産準備パッド、安産準備椅子
KR20220149275A (ko) * 2021-04-30 2022-11-08 황란희 신체장애인을 위한 자세 유지용 보조기구
KR102522652B1 (ko) 2021-04-30 2023-04-18 황란희 신체장애인을 위한 자세 유지용 보조기구

Also Published As

Publication number Publication date
JP5439625B1 (ja) 2014-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI234453B (en) A disposable absorbent article and method of forming the article
KR101726013B1 (ko) 의족 또는 보조기용 교체 가능한 페어링
CN205073237U (zh) 一种神经外科护理按摩装置
JP5439625B1 (ja) 福祉用座位保持補装具及びその製造方法
JP2009112380A (ja) 保形バッグならびにこれを用いた補装具および身体採型具
Surmen et al. Design, manufacture, and selection of Ankle-Foot-Orthoses
US6238358B1 (en) Combined reconfigurable multi-purpose external orthopedic fixation device and multi-functional rehabilitative prosthesis
Schmitz et al. Development and evaluation of a customized wrist-hand orthosis using 3D technology for a child with cerebral palsy-a case study
Mohammed et al. Design and additive manufacturing of a patient specific polymer thumb splint concept
JP2024029121A (ja) 体表面形状測定装置、寝具、寝具の製造方法、コンピュータプログラム、枕、及び枕の製造方法
Sabyrov et al. Design of a flexible neck orthosis on fused deposition modeling printer for rehabilitation on regular usage
JP2015036114A (ja) 福祉用座位保持補装具及びその製造方法
JP6418526B2 (ja) 姿勢保持用衣服
KR101594170B1 (ko) 자세 보조 기능을 가지는 휠체어용 시트백 구조
Emzain et al. Finite Element Analysis and Fabrication of Voronoi Perforated Wrist Hand Orthosis Based on Reverse Engineering Modelling Method
JP4930826B2 (ja) 介護補助具
JP6026555B2 (ja) 抱きかかえ補助具
CN106659622A (zh) 用于在分娩的第一阶段期间支撑妇女的装置
Gupta et al. Design and manufacture of customizable finger immobilizer and mallet finger splints
CN107485498A (zh) 辅助行动不便的人脱裤子的装置及轮椅
KR102086064B1 (ko) 욕창 방지용 맞춤형 시트 및 그 제작방법
JP2013524896A (ja) 多機能型移動装置
JP4936564B2 (ja) 介護補助具
JP2003164479A (ja) おむつ交換用補助装置
JP2019193703A (ja) 浴槽内水素発生装置及び水素発生剤収納装置による浴槽内水素発生方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5439625

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees