JP2015033367A - 植物用照明装置、栽培棚、植物工場、及び植物栽培方法 - Google Patents

植物用照明装置、栽培棚、植物工場、及び植物栽培方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者の心理的負担を軽減しつつ、植物に対し、成長促進のための光を効率的に照射する。
【解決手段】成長用照明部の出射光と補助照明部の出射光との合成光は、400nm以上500nm以下の波長に光量子束の第1ピークを有し、600nm以上700nm以下の波長に光量子束の第2ピークを有し、合成光における500nm以上600nm以下の各波長の光量子束は、第1ピーク及び第2ピークの光量子束よりも小さい。
【選択図】図5

Description

本発明は植物に光を照射するための照明装置、栽培棚、植物工場、及び植物の栽培方法に関する。
近年、農業分野においては、人工光を利用して植物を育成する技術が注目を浴びている。特に、植物に対して青色、赤色、遠赤色の光を照射することによって、植物の開花を制御したり、成長を促進したりすることが知られている。
例えば、特許文献1には、放射光が波長640〜690nmの赤色光と波長420〜470nmの青色光との混合光であるFE(Field Emission:電解放出)光源と、この光源を用いて植物に光を照射する人工光型の植物工場とについて記載されている。
特許文献1のFE光源によれば、青色光と赤色光との混光を植物に照射することができるため、植物の成長を促進することができる。
特許文献2には、LED光源を用いて、植物に対して育成モードおよび観察モードの2つのモードで光を照射する植物育成装置が記載されている。具体的には、育成モードでは植物の育成に有効な赤色光および青色光を植物に対して照射し、観察モードでは植物を観察する作業者に好ましい見えを与える光として白色光を照射する。
特許文献3には、赤色用発光ダイオードと、白色用発光ダイオードとを有する植物育成用照明装置が記載されている。上記植物育成用照明装置によれば、植物の見栄えに違和感を与えることなく植物の成長を促進することができる。
特許文献4には、350〜450nmの発光波長を有する短波長照明部および600〜700nmの発光波長を有する赤色照明部を有する育成照明部と、450〜600nmの発光波長を有する鑑賞照明部とを備えた植物照明装置が記載されている。上記植物照明装置によれば、植物の育成効果を生じつつ、植物の鑑賞性を高めることができる。
特開2006−42706号公報(2006年2月16日公開) 特開2012−183003号公報(2012年9月27日公開) 特開2011−200204号公報(2011年10月13日公開) 特許公報第4388664号(2009年12月24日発行)
しかしながら、特許文献1のFE光源によって青色光と赤色光とが出射される環境下で栽培作業をする作業者は、これらの光が視界に入ることによって心理的な負担を受ける。また、上記環境下では、植物の色に基づいて目視で収穫時期などを判断することが困難となる。その結果、植物栽培の作業性が低下する。
特許文献2の植物育成装置は、植物に対して白色光を照射する観察モードでは、植物の成長を促進するための赤色光および青色光を効率的に照射することができない。
特許文献3の植物育成用照明装置では、成長促進のために赤色光のみを用いているため成長促進の効果を十分に得ることができない。
特許文献4の植物照明装置は、育成照明部と鑑賞照明部との混光がJIS常用光源であるD65光源等に近づくように設計されているため、青色光および赤色光の相対強度が小さく、効率的に植物の成長を促進することができない。すなわち、全ての光のエネルギーに対する植物の成長促進の効果が小さい。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって。その目的は、作業者の心理的負担を軽減しつつ、植物に対し、成長促進のための光を効率的に照射することができる照明装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る植物用照明装置は、成長用照明部と補助照明部とを備える植物用照明装置であって、上記成長用照明部は、第1波長及び第2波長に光量子束のピークを有する光を出射し、上記第1波長は400nm以上500nm以下であり、上記第2波長は600nm以上700nm以下であり、上記補助照明部は、少なくとも500nm以上600nm以下の波長の光を出射し、上記成長用照明部の出射光と上記補助照明部の出射光との合成光は、上記第1波長に光量子束の第1ピークを有し、上記第2波長に光量子束の第2ピークを有すると共に、当該合成光における500nm以上600nm以下の各波長の光量子束は、上記第1ピークの光量子束及び上記第2ピークの光量子束よりも小さいことを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る植物栽培方法は、光を照射して植物を育成させる植物栽培方法であって、400nm以上500nm以下の範囲内にある第1波長と、600nm以上700nm以下の範囲内にある第2波長とに光量子束のピークを有する成長促進光と、500nm以上600nm以下の波長の補助光と、を照射し、上記成長促進光と上記補助光との合成光の光量子束は、上記第1波長に第1ピークを有し、上記第2波長に第2ピークを有し、当該合成光における500nm以上600nm以下の波長の光量子束は、上記第1ピークの光量子束および上記第2ピークの光量子束よりも小さいことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、作業者の心理的負担を軽減しつつ、植物に対し、成長促進のための光を効率的に照射することができる。
実施形態1の栽培棚の概略図であり、(a)は栽培棚の斜視図であり、(b)は栽培棚の側面図である。 実施形態1のマゼンタ照明の構造を示す図であり、(a)はマゼンタ照明の概略図であり、(b)はマゼンタ照明の一部の断面図である。 実施形態1の白色LED蛍光灯の構造を示す図であり、(a)は白色LED蛍光灯の概略図であり、(b)は白色LED蛍光灯の一部の断面図である。 マゼンタ照明および白色LED蛍光灯のそれぞれの出射光のスペクトルを示す図である。 植物用照明装置の出射光のスペクトルを示す図である。 実施形態2のマゼンタ照明の構造を示す図であり、(a)はマゼンタ照明の概略図であり、(b)はマゼンタ照明の概略図である。 実施形態2のマゼンタ照明および白色LED蛍光灯のそれぞれの出射光のスペクトルを示す図である。 植物用照明装置の出射光のスペクトルを示す図である。 実施形態3の栽培棚の側面図である。 実施形態4の栽培棚の側面図である。 実施形態5の栽培棚の側面図である。 実施形態6の栽培棚の側面図である。 実施形態7の栽培棚を示す図であり、(a)は栽培棚の側面図であり、(b)は植物用照明装置の平面図であり、(c)はマゼンタLEDチップの平面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1の植物用照明装置について、図1〜5に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の植物用照明装置は、自然光を利用することなく人工光のみを利用して植物を栽培する完全制御型の植物工場、自然光と人工光とを利用して植物を栽培する太陽光利用型の植物工場など、様々な植物工場で用いることができる照明装置である。また、本実施形態の植物用照明装置は、これを用いて植物の成長を促進する植物栽培方法に適用することができる。
植物工場の内部には1つ以上の栽培棚が設けられている。
図1は、本実施形態の栽培棚の概略図であり、(a)は栽培棚の斜視図であり、(b)は栽培棚の側面図である。
栽培棚2は、植物を配置するための配置面を有する植物配置部4と、配置面に対向して設けられた照明基板3と、植物に光を照射するための植物用照明装置1とを備えている。
植物用照明装置1は、光を出射する照明部と、照明部から出射される光を制御するための図示しない制御部とを備えている。植物用照明装置1は、照明部として、植物の成長促進に寄与する光を出射する成長用照明部と、作業者の心理的負担を軽減するための光を出射する補助照明部とを備えている。以下では、成長用照明部としてマゼンタ照明10を備えており、補助照明部として白色LED蛍光灯20を備えている植物用照明装置1について説明する。
複数のマゼンタ照明10と複数の白色LED蛍光灯20とは、照明基板3の植物6と対向する面に取り付けられている。
上記の構成により、植物用照明装置1を用いて、マゼンタ照明10から出射される光と、白色LED蛍光灯20から出射される光との合成光を、植物6に対して照射することができる。
照明基板3上において、マゼンタ照明10と白色LED蛍光灯20とは交互に配置されることが好ましいが、これに限定されない。例えば、植物工場の通路側に白色LED蛍光灯20を配置し、植物工場の通路側とは反対側にマゼンタ照明10を設けてもよい。
<マゼンタ照明>
マゼンタ照明10は、縦長の形状を有する直管型のLED照明である。
図2はマゼンタ照明の構造を示す図であり、(a)はマゼンタ照明の概略図であり、(b)はマゼンタ照明の一部の断面図である。
図2の(a)に示すように、マゼンタ照明10は、複数の青色LEDチップ14が配されたLED基板12と、LED基板12を覆う筒状の透明カバー11(成長用発光部カバー)と、を有している。LED基板12は、例えばアルミ板からなり、表面には図示しない金属配線が形成されている。青色LEDチップ14として、砲弾型LED、表面実装型LED等を用いることができる。
なお、マゼンタ照明10は、透明カバー11を介して青色LEDチップ14が植物6に対向するように、照明基板3に取り付けられている。
図2の(b)に示すように、青色LEDチップ14は、導電性ワイヤ16に接続されており、導電性ワイヤ16を介して図示しない電源から電圧を印加される。青色LEDチップ14は樹脂層13に覆われている。樹脂層13の中には、複数の赤蛍光体15が分散されている。
青色LEDチップ14から出射された光の一部は、樹脂層13および透明カバー11を透過してマゼンタ照明10の外部に出射される。また、赤蛍光体15は、青色LEDチップ14の出射光の他の一部を吸収して赤色の光を出射する。赤蛍光体15の出射光は、樹脂層13および透明カバー11を透過してマゼンタ照明10の外部に出射される。このように、マゼンタ照明10は、青色LEDチップ14および赤蛍光体15からなる発光部(成長用発光部)を備えている。
青色LEDチップ14の出射光の光量子束のスペクトルは、400nm以上500nm以下の波長(第1波長)の範囲内にピークを有する。赤蛍光体15の出射光の光量子束のスペクトルは、600nm以上700nm以下の波長(第2波長)の範囲内にピークを有する。
上記の構成により、マゼンタ照明10は、400nm以上500nm以下の波長(第1波長)と、600nm以上700nm以下の波長(第2波長)とにピークを有する光(成長促進光)を出射する。
赤蛍光体15として、例えばCaAlSN:Euを用いることができる。その他にも、(Sr,Ca)AlSiN:Euを使用することも可能である。樹脂層13中の赤蛍光体15の密度を調整することによって、マゼンタ照明10の出射光のスペクトルを変化させることができる。
<白色LED蛍光灯>
白色LED蛍光灯20は、縦長の形状を有するLED照明である。
図3は、白色LED蛍光灯の構造を示す図であり、(a)は白色LED蛍光灯の概略図であり、(b)は白色LED蛍光灯の一部の断面図である。
図3の(a)に示すように、白色LED蛍光灯20は、複数の青色LEDチップ24(LED素子)が配されたLED基板22と、LED基板22を覆う筒状の透明カバー21(補助発光部カバー)と、を有している。なお、白色LED蛍光灯20は、透明カバー21を介して青色LEDチップ24が植物に対向するように、照明基板3に取り付けられている。
図3の(b)に示すように、青色LEDチップ24は、導電性ワイヤ26に接続されており、導電性ワイヤ26を介して図示しない電源から電圧を印加される。青色LEDチップ24は樹脂層23に覆われている。樹脂層23の中には、複数の黄緑蛍光体25が分散されている。
青色LEDチップ24から出射された光の一部は、樹脂層23および透明カバー21を透過して白色LED蛍光灯20の外部に出射される。また、黄緑蛍光体25は、青色LEDチップ24から出射された光の他の一部を吸収して黄色の光を出射する。黄緑蛍光体25から出射された光は、樹脂層23および透明カバー21を透過して白色LED蛍光灯20の外部に出射される。このように、白色LED蛍光灯20は、発光部(補助発光部)として、青色LEDチップ24と黄緑蛍光体25とを備えている。
黄緑蛍光体25の出射光は、主に500nm以上600nm以下の波長の光を含んでいる。このような黄緑蛍光体25として、例えばYAG蛍光体を用いることができる。樹脂層23中の黄緑蛍光体25の密度を調整することによって、白色LED蛍光灯20の出射光のスペクトルを変化させることができる。
上記の構成により、白色LED蛍光灯20は、視感度が高い波長である500nm以上600nm以下の波長の光(補助光)を出射する。
<光のスペクトル>
図4は、マゼンタ照明および白色LED蛍光灯のそれぞれの出射光のスペクトルを示す図である。図5は、植物用照明装置の出射光のスペクトルを示す図である。図4および図5のスペクトルにおいて、横軸は波長であり、縦軸は光量子束密度(PPF:Photosynthetic Photon Flux density)である。なお、図4および図5のスペクトルは、植物が配置される空間である栽培区における測定値である。
図4に示すように、マゼンタ照明10の出射光のスペクトルは、青色LEDチップ14の出射光に由来する約445nmのピークと、赤蛍光体15の出射光に由来する約650nmのピークとを有している。また、白色LED蛍光灯20からの出射光は、少なくとも、500nm以上600nm以下の波長域の光を含んでいる。
植物用照明装置1は、マゼンタ照明10と白色LED蛍光灯20とを備えており、植物用照明装置1の出射光は、マゼンタ照明10の出射光と白色LED蛍光灯20の出射光を合成して得られる合成光である。
図5に示すように、植物用照明装置1の出射光のスペクトルにおいても、マゼンタ照明10の出射光に由来する約445nmのピーク(第1ピーク)と約650nmのピーク(第2ピーク)とを有している。また、植物用照明装置1の出射光は白色LED蛍光灯20の出射光を含んでいるため、そのスペクトルは、マゼンタ照明10単体での出射光のスペクトルに比べて、500nm以上600nm以上の波長の光量子束密度が高い。
本実施形態の植物用照明装置1は、マゼンタ照明10の出射光に、白色LED蛍光灯20の出射光を合成することによって、500nm以上600nm以上の波長域の光量子束密度を高めている。
ここで、照明装置の補助照明部として白熱電球を用いた場合、照明装置の出射光は、視感度が低い波長(500nm未満または600nmより大きい波長)も含め、広い範囲の波長域で光量子束密度が高まる。
これに対し、本実施形態の植物用照明装置1では、補助照明部として白色LED蛍光灯20を用いており、白色LED蛍光灯20は、青色LEDチップ24と黄緑蛍光体25とを備えている。そのため、植物用照明装置1は、白色LED蛍光灯20を用いて、主に視感度が高い波長である500nm以上600nm以下の波長域の光量子束密度を高めている。
また、図5に示すように、植物用照明装置1の出射光において、500nm以上600nm以下の各波長の光量子束密度は、第1ピークでの光量子束密度および第2ピークでの光量子束密度よりも小さい。すなわち、マゼンタ照明10に由来する2つのピークは、植物用照明装置1の出射光のスペクトルにおいて埋もれていない。
さらに、植物用照明装置1の出射光のスペクトル形状は、500nm以上600nm以下の波長域に変曲点を有しない。また、植物用照明装置1の出射光のスペクトル形状において、500nm以上600nm以下の波長域における接線の傾きは、他の波長域における接線の傾きよりも零に近い。
すなわち、植物用照明装置1は、白色LED蛍光灯20を用いることによって、500nm以上600nm以下の波長域における出射光のスペクトル形状を平坦に高めている。
なお、上述のスペクトル形状に関する特徴は、図4および図5のスペクトルにおいて縦軸を光量子束、光合成光量子束密度等としても同様のことがいえる。
(植物成長促進の効果)
ここで、植物の光合成において中心的な役割を担う葉緑素(クロロフィル)は、赤色660nm付近と青色450nm付近とに明確な吸収ピークを示している。したがって、植物が葉を備え光合成が活発となる栽培段階では、400nm以上500nm以下の波長域の光(青色光)と、600nm以上700nm以下の波長域の光(赤色光)とを照射することによって植物の成長を促進することができる。さらに、450nm付近の波長の光は、植物の高エネルギー反応系と呼ばれる光反応系にも影響を及ぼし、植物の健全な形態形成に必要不可欠である。このため、発芽・育苗の段階では、450nm付近の波長の光成分を照射することによって植物の健全な形態形成を促すことができる。
本実施形態の植物用照明装置1の出射光のスペクトルは、約445nmの第1ピークと約650nmの第2ピークとを有している。そのため、植物用照明装置1を用いて植物に対して照明することによって、植物の成長に必要な光を照射することができ、植物の成長を促進することができる。
(作業者負担軽減の効果)
マゼンタ照明10のみを備える照明装置を用いた植物工場では、マゼンタ照明10の出射光が視界に入ることによって作業者が受ける心理的負担が大きい。特に、光源としてLEDを用いた場合、LEDからの出射光は指向性が高いため、作業者の心理的負担は大きい。
植物用照明装置1は、白色LED蛍光灯20を備えているため、植物用照明装置1の出射光は、500nm以上600nm以下の波長の光を含んでいる。そのため、植物用照明装置1の出射光は、マゼンタ照明10の出射光に比べて、白色(または太陽光)に近い。これにより、植物用照明装置1を用いる植物工場では、作業者の心理的負担が軽減される。また、作業者は、植物の色に基づいて目視で植物の状態を正確に判断することができる。
植物用照明装置1によれば、図5に示すようなスペクトルの光を植物に対して照射する。これにより、クロロフィルの吸収スペクトルにピークを合わせることによって成長促進のための光を照射しつつ、作業者の心理的負担を軽減することができる。さらに、植物のショールームなどで、植物の鑑賞性を高めることができる。
なお、図4および図5に示すスペクトルは一例であり、植物用照明装置1の出射光の光量子束密度のピーク波長は、445nmと、650nmとに限られない。
マゼンタ照明10中の、赤蛍光体および青色LEDチップの密度を変更することによって、各ピーク波長における光量子束密度を調整することができる。また、赤蛍光体および青色LEDチップに用いる材料を変更することによって、ピーク波長を調整することができる。本実施形態の植物用照明装置1において、マゼンタ照明10は、少なくとも、400nm以上500nm以下の波長と、600nm以上700nm以下の波長とにおいて、光量子束密度のピークを有する光を出射すればよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図6〜8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態の植物用照明装置1は、成長用照明部として、マゼンタ照明を備えている。
図6は、マゼンタ照明の構造を示す図であり、(a)はマゼンタ照明の概略図であり、(b)はマゼンタ照明の概略図である。
実施形態1の植物用照明装置1は、成長用照明部としてマゼンタ照明10を備えており、マゼンタ照明10は青色LEDチップ14と赤蛍光体15とを備えている構成である。
これに対して、本実施形態のマゼンタ照明110Aは、図6の(a)に示すように、LED基板12上に、400nm以上500nm以下の波長域の光を出射する青色LEDチップ14と、600nm以上700nm以下の波長域の光を出射する赤色LEDチップ17とが交互に配置されている。
図7は、マゼンタ照明および白色LED蛍光灯のそれぞれの出射光のスペクトルを示す図である。図8は、植物用照明装置の出射光のスペクトルを示す図である。
なお、実施形態1の植物用照明装置1では、マゼンタ照明10の出射光のうち青色LEDチップ14の出射光に由来するピーク波長と、白色LED蛍光灯20の出射光のうち青色LEDチップ24の出射光に由来するピーク波長とが同じであった。これに対して、本実施形態の植物用照明装置101では、図7および図8に示すように、青色LED照明31の出射光のピーク波長と、白色LED蛍光灯20の出射光のうち青色LEDチップ24の出射光に由来するピーク波長とが異なっている。これにより、植物用照明装置の出射光は400nm以上500nm以下の波長に2つのピーク(第1ピーク)を有する。このように、植物用照明装置の出射光において、400nm以上500nm以下の波長に2つのピークを有していてもよい。
本実施形態のように、成長用照明部は、2種類のLEDチップを備えていてもよい。これにより、成長用照明部の出射光の、第1ピークおよび第2ピークの強度および波長を容易に調整することができる。
また、図6の(b)に示すように、他の例としてのマゼンタ照明110Bは、LED基板12上に、青色LEDチップ14と、赤色LEDチップ17と、690nm以上770nm以下の波長域の光を出射する遠赤色LEDチップ18とが配置されている。
植物は、遠赤色光を吸収する光受容体を有しており、遠赤色光を吸収することによって、植物の成長を促進することができる。そのため、図6の(b)に示すように、マゼンタ照明110Bに遠赤色LEDチップ18を設けることによって、より植物の成長を促進することができる。
また、図示はしないが、マゼンタ照明110BのLED基板12上に、495nm以上570nm以下の波長の光を出射する緑LEDチップを配置してもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図9は、本実施形態の栽培棚の側面図である。
実施形態1では、成長用照明部としてマゼンタ照明10を備えている構成について説明した。これに対して、本実施形態の植物用照明装置201は、図9に示すように、成長用照明部として、青色LED照明31と赤色LED照明32とを備えている。なお、補助照明部としては、実施形態1の植物用照明装置1と同様に、白色LED蛍光灯20を備えている。
青色LED照明31には、青色LEDチップが設けられている。これにより、青色LED照明31の出射光のスペクトルは、400nm以上500nm以下の波長域にピークを有する。
また、赤色LED照明32には、赤色LEDチップが設けられている。これにより、赤色LED照明32の出射光のスペクトルは、600nm以上700nm以下の波長域にピークを有する。
本実施形態の植物用照明装置201は、成長用照明部として、青色LED照明31と赤色LED照明32とを備えている。そのため、実施形態1の植物用照明装置1と同様に、植物用照明装置201の出射光のスペクトルは、400nm以上500nm以下の波長に第1ピークを有し、600nm以上700nm以下の波長に第2ピークを有する。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図10は、本実施形態の栽培棚の側面図である。
本実施形態の植物用照明装置301は、マゼンタ照明10と白色LED蛍光灯20とを備えている。また、照明基板3と白色LED蛍光灯20との間には、発光位置調整部5が設けられている。これにより、マゼンタ照明10および白色LED蛍光灯20のそれぞれにおいて、内部に設けられたLEDチップの表面を光出射面とすると、白色LED蛍光灯20の光出射面は、マゼンタ照明10の光出射面よりも下方に位置する。言い換えると、植物配置部4の配置面を基準とすると、マゼンタ照明10の光出射面は、白色LED蛍光灯20の光出射面よりも、照明基板3側に位置する。
植物6の上方にマゼンタ照明10と白色LED蛍光灯20とが配置された栽培棚において、白色LED蛍光灯20の光出射面をマゼンタ照明10の光出射面よりも下方に配置することによって、マゼンタ照明10の出射光を、植物工場内の作業者の視界に入り難くすることができる。これにより、作業者の心理的負担を軽減することができる。
さらに、図10に示すように、照明基板3上のマゼンタ照明10および白色LED蛍光灯20の配列において、白色LED蛍光灯20を両端(植物工場における通路側)に配列することが好ましい。これにより、マゼンタ照明10の出射光を、作業者の視界に入り難くすることができる。
なお、発光位置調整部5は、白色LED蛍光灯20の光出射面の位置をマゼンタ照明10の光出射面の位置と異ならせることができればよく、その形状や材質は特に限定されない。また、照明基板3の表面に凹部と凸部とがあり、凹部にマゼンタ照明10を取り付け、凸部に白色LED蛍光灯20を取り付けることによって、白色LED蛍光灯20の光出射面の位置とマゼンタ照明10の光出射面の位置とを異ならせることができれば、発光位置調整部5を設けなくてもよい。
また、白色LED蛍光灯20の透明カバーの光透過率は、マゼンタ照明10の透明カバーの光透過率よりも低いことが好ましい。これにより、作業者の心理的負担がさらに軽減される。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について、図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図11は、本実施形態の栽培棚の側面図である。
本実施形態の植物用照明装置401は、マゼンタ照明410と白色LED蛍光灯420とを備えている。マゼンタ照明410および白色LED蛍光灯420は、実施形態1で説明した透明カバーに代えて、拡散カバーを備えている。これにより、マゼンタ照明410および白色LED蛍光灯420の内部のLEDチップの出射光は、拡散カバーによって拡散されて外部に出射される。
これにより、植物6に対して、より広い範囲に、かつ、均一に光を照射することができる。また、マゼンタ照明410の出射光を拡散して出射することによって、作業者への負担を軽減することができる。
なお、マゼンタ照明410および白色LED蛍光灯420は拡散カバーを備えているため、マゼンタ照明410の拡散カバーの表面を、マゼンタ照明410の光出射面と考えることができ、白色LED蛍光灯420の拡散カバーの表面を、白色LED蛍光灯420の光出射面と考えることができる。
本実施形態の植物用照明装置1は、実施形態4の植物用照明装置と同様に、照明基板3と白色LED蛍光灯420との間に、発光位置調整部5が設けられている。これにより、白色LED蛍光灯420の光出射面は、マゼンタ照明410の光出射面よりも下方に位置する。その結果、実施形態4の植物用照明装置と同様に、マゼンタ照明410の出射光を、植物工場内の作業者の視界に入り難くすることができ、作業者の心理的負担を軽減することができる。
〔実施形態6〕
本発明の他の実施形態について、図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図12は、本実施形態の栽培棚の側面図である。
本実施形態の植物用照明装置501は、マゼンタ照明510と白色LED蛍光灯520とを備えている。マゼンタ照明510は透明カバーを備えており、白色LED蛍光灯520は拡散カバーを備えている。マゼンタ照明510は、LEDチップの出射光が透明カバーを透過してそのまま外部に出射されるため、LEDチップの表面を光出射面と考えることができる。これに対して、白色LED蛍光灯520は、拡散カバーの表面を光出射面と考えることができる。
そのため、本実施形態の植物用照明装置501において、白色LED蛍光灯520の光出射面の最も下方の部分は、マゼンタ照明510の光出射面よりも下方に位置する。
これにより、マゼンタ照明510の出射光を、植物工場内の作業者の視界に入り難くすることができ、作業者の心理的負担を軽減することができる。
〔実施形態7〕
本発明の他の実施形態について、図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図13は、本実施形態の栽培棚を示す図であり、(a)は栽培棚の側面図であり、(b)は植物用照明装置の平面図であり、(c)はマゼンタLEDチップの平面図である。
図13の(a)に示すように、本実施形態の植物用照明装置601は、成長用照明部として、マゼンタLEDチップ610を備えている。以下の説明では、マゼンタLEDチップ610として、コゼニ型LEDチップを用いた例について説明する。マゼンタLEDチップ610は、照明基板3の表面に直接設けられていてもよいし、アルミ板を介して照明基板3の表面に設けられていてもよい。また、マゼンタLEDチップ610を、実施形態1で説明した透明カバーによって覆ってもよい。
図13の(b)に示すように、マゼンタLEDチップ610は、照明基板3の表面において、白色LED蛍光灯20の間に配置されている。図14の(b)の例では、マゼンタLEDチップ610は等間隔に配列されているが、目的や用途に応じて、任意の配置とすることができる。
図13の(c)に示すように、各マゼンタLEDチップ610は、外周壁613の内側に、多数の青色LEDチップ614を備えた構造を有している。各青色LEDチップ614は、導電性ワイヤ616を介して配線パターン615に電気的に接続されている。また、外周壁613の内側には、青色LEDチップ614を覆うように、図示しない赤蛍光体が分散された樹脂層が設けられている。
マゼンタLEDチップ610の出射光のスペクトルは、青色LEDチップ614に由来する約445nmのピークと、赤蛍光体に由来する約650nmのピークとを有している。そのため、実施形態1の植物用照明装置1と同様に、植物用照明装置は、植物に対して効率的に成長を促進するための光を照射しつつ、作業者の心理的負担を軽減することができる。
また、白色LED蛍光灯20は拡散カバーを備えている。本実施形態の植物用照明装置1において、白色LED蛍光灯20の光出射面の最も下方の部分は、マゼンタLEDチップ610の表面(光出射面)よりも下方に位置する。これにより、マゼンタLEDチップ610の出射光を、植物工場内の作業者の視界に入り難くすることができ、作業者の心理的負担をさらに軽減することができる。
上記の説明では、マゼンタLEDチップ610として、コゼニ型LEDチップを用いた例について説明したが、例えば砲弾型LEDチップを用いてもよい。この場合。砲弾形状の先端面を、マゼンタLEDチップ610の光出射面とする。
なお、本実施形態の植物用照明装置において、植物配置部4における植物6の配置箇所に応じて、マゼンタLEDチップ610を照明基板3上に配列することが好ましい。例えば、植物6の真上にマゼンタLEDチップ610が配されるように、マゼンタLEDチップ610を照明基板3上に配列することが好ましい。これにより、植物の成長を促進するための光を効率的に照射することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る植物用照明装置(1)は、成長用照明部(マゼンタ照明10)と補助照明部(白色LED蛍光灯20)とを備える植物用照明装置であって、上記成長用照明部は、第1波長及び第2波長に光量子束のピークを有する光を出射し、上記第1波長は400nm以上500nm以下であり、上記第2波長は600nm以上700nm以下であり、上記補助照明部は、少なくとも500nm以上600nm以下の波長の光を出射し、上記成長用照明部の出射光と上記補助照明部の出射光との合成光は、上記第1波長に光量子束の第1ピークを有し、上記第2波長に光量子束の第2ピークを有すると共に、当該合成光における500nm以上600nm以下の各波長の光量子束は、上記第1ピークの光量子束及び上記第2ピークの光量子束よりも小さいことを特徴とする。
上記の構成によれば、400nm以上500nm以下の波長域、および600nm以上700nm以下の波長域に光量子束のピークを有する光を植物に対して照射することができる。これにより、植物の成長を促進することができる。
さらに、補助照明部を用いて500nm以上600nm以下の波長域の光を出射することによって、合成光を白色光(太陽光)に近づけることができ、作業者の心理的負担を軽減することができる。
また、合成光の、500nm以上600nm以下の波長の光量子束は、上記第1ピークの光量子束および上記第2ピークの光量子束よりも小さいため、第1ピークおよび上記第2ピークが埋もれない。そのため、植物の成長促進の効果が損なわれることなく、効率的に植物の成長を促進することができる。
本発明の態様2に係る植物用照明装置は、上記態様1において、上記補助照明部は、LED素子(青色LEDチップ24)と、上記LED素子の出射光を受けて蛍光を出射する蛍光体(黄緑蛍光体25)と、を備えており、上記補助照明部から出射される500nm以上600nm以下の波長の光には、上記LED素子の出射光と、上記蛍光とが含まれている構成であってもよい。
上記の構成により、補助照明部の出射光は、蛍光灯の出射光に比べて広い波長分布を有し、そのスペクトルはより平坦になる。これにより、500nm以上600nm以下の波長の範囲において、合成光のスペクトルをより平坦にすることができ、合成光を白色光(または太陽光)に近づけることができる。その結果、作業者の心理的負担を軽減することができる。
本発明の態様3に係る植物用照明装置は、上記態様1または2において、上記合成光の光量子束のスペクトルは、500nm以上600nm以下の波長の範囲内に変曲点を有しない構成であってもよい。
上記の構成により、上記の構成により、合成光のスペクトルをより平坦にすることができ、合成光を白色光(または太陽光)に近づけることができる。その結果、作業者の心理的負担を軽減することができる。
本発明の態様4に係る植物用照明装置は、上記態様1〜3の何れかにおいて、上記補助照明部は、補助発光部と、上記補助発光部からの出射光を拡散させるための拡散カバーとを備えている構成であってもよい。
上記の構成により、補助発光部からの光を広い範囲に向けて出射することができる。これにより、より確実に作業者の心理的負担を軽減することができる。
本発明の態様5に係る植物用照明装置は、上記態様1〜3の何れかにおいて、上記成長用照明部は、成長用発光部(青色LEDチップ14、赤蛍光体15)と、上記成長用発光部からの出射光を透過させる成長用発光部カバー(透明カバー11)とを備えており、上記補助照明部は、補助発光部(青色LEDチップ24、黄緑蛍光体25)と、上記補助発光部からの出射光を透過させる補助発光部カバー(透明カバー21)とを備えており、上記補助発光部カバーの光透過率は、上記成長用発光部カバーの光透過率よりも低い構成であってもよい。
上記の構成により、補助発光部からの出射光が補助発光部カバーを透過するときの光の減衰量に比べて、成長用光源からの出射光が成長用発光部カバーを透過するときの光の減衰量を大きくすることができる。これにより、補助発光部カバーの光透過率と成長用発光部カバーの光透過率との差に応じて、作業者の心理的負担を軽減することができる。
本発明の態様6に係る栽培棚は、上記態様1〜5の何れかの植物用照明装置と、植物を配置するための配置面を有する植物配置部と、を備えており、上記植物用照明装置は、上記配置面に対向して設けられた、上記成長用照明部および上記補助照明部を配置するための照明基板を備えており、上記配置面を基準とすると、上記成長用照明部の光出射面は、上記補助照明部の光出射面よりも、上記照明基板側に位置することを特徴とする。
上記の構成により、成長用照明部の出射光を、作業者の視界に入り難くすることができる。これにより、作業者の心理的負担を軽減することができる。
本発明の態様7に係る植物工場は、上記態様1〜5の何れかの植物用照明装置または上記態様6に記載の栽培棚を備えることを特徴とする。
本発明の態様8に係る植物栽培方法は、光を照射して植物を育成させる植物栽培方法であって、400nm以上500nm以下の範囲内にある第1波長と、600nm以上700nm以下の範囲内にある第2波長とに光量子束のピークを有する成長促進光と、500nm以上600nm以下の波長の補助光と、を照射し、上記成長促進光と上記補助光との合成光の光量子束は、上記第1波長に第1ピークを有し、上記第2波長に第2ピークを有し、当該合成光における500nm以上600nm以下の波長の光量子束は、上記第1ピークの光量子束および上記第2ピークの光量子束よりも小さいことを特徴とする。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、植物工場など、人工照明光により植物を栽培するときに用いる照明装置として利用することができる。
1、101、201、301、401、501、601 植物用照明装置
2 栽培棚
3 照明基板
4 植物配置部
5 発光位置調整部
10、110A、110B、410、510 マゼンタ照明(成長用照明部)
14 青色LEDチップ(成長用発光部)
15 赤蛍光体(成長用発光部)
11 透明カバー(成長用発光部カバー)
21 透明カバー(補助発光部カバー)
20、420、520 白色LED蛍光灯(補助照明部)
24 青色LEDチップ(LED素子、補助発光部)
25 黄緑蛍光体(蛍光体、補助発光部)
31 青色LED照明(成長用照明部)
32 赤色LED照明(成長用照明部)
610 マゼンタLEDチップ(成長用照明部)

Claims (5)

  1. 成長用照明部と補助照明部とを備える植物用照明装置であって、
    上記成長用照明部は、第1波長及び第2波長に光量子束のピークを有する光を出射し、
    上記第1波長は400nm以上500nm以下であり、上記第2波長は600nm以上700nm以下であり、
    上記補助照明部は、少なくとも500nm以上600nm以下の波長の光を出射し、
    上記成長用照明部の出射光と上記補助照明部の出射光との合成光は、上記第1波長に光量子束の第1ピークを有し、上記第2波長に光量子束の第2ピークを有すると共に、当該合成光における500nm以上600nm以下の各波長の光量子束は、上記第1ピークの光量子束及び上記第2ピークの光量子束よりも小さいことを特徴とする植物用照明装置。
  2. 上記補助照明部は、LED素子と、上記LED素子の出射光を受けて蛍光を出射する蛍光体と、を備えており、
    上記補助照明部から出射される500nm以上600nm以下の波長の光には、上記LED素子の出射光と、上記蛍光とが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の植物用照明装置。
  3. 請求項1または2に記載の植物用照明装置と、植物を配置するための配置面を有する植物配置部と、を備えており、
    上記植物用照明装置は、上記配置面に対向して設けられた、上記成長用照明部および上記補助照明部を配置するための照明基板と、を備えており、
    上記配置面を基準とすると、上記成長用照明部の光出射面は、上記補助照明部の光出射面よりも、上記照明基板側に位置することを特徴とする栽培棚。
  4. 請求項1または2に記載の植物用照明装置、または請求項3に記載の栽培棚を備えることを特徴とする植物工場。
  5. 光を照射して植物を育成させる植物栽培方法であって、
    400nm以上500nm以下の範囲内にある第1波長と、600nm以上700nm以下の範囲内にある第2波長とに光量子束のピークを有する成長促進光と、
    500nm以上600nm以下の波長の補助光と、を照射し、
    上記成長促進光と上記補助光との合成光の光量子束は、上記第1波長に第1ピークを有し、上記第2波長に第2ピークを有し、
    当該合成光における500nm以上600nm以下の波長の光量子束は、上記第1ピークの光量子束および上記第2ピークの光量子束よりも小さいことを特徴とする植物栽培方法。
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