JP2001275488A - 植物照明装置 - Google Patents

植物照明装置

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JP2001275488A
JP2001275488A JP2000096154A JP2000096154A JP2001275488A JP 2001275488 A JP2001275488 A JP 2001275488A JP 2000096154 A JP2000096154 A JP 2000096154A JP 2000096154 A JP2000096154 A JP 2000096154A JP 2001275488 A JP2001275488 A JP 2001275488A
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卓生 村井
Koji Takenaka
康治 竹中
Kenichi Yamada
健一 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物栽培に十分必要な光量を与えることがで
き、観賞性を高めることができ、植物の育成状態をも制
御できる植物用照明装置を得る。 【解決手段】 光波長領域350〜450nmの光を発
する短波長照明部1、光波長領域600〜700nmの
光を発する赤色照明部2、光波長領域700〜800n
mの光を発する遠赤色照明部3を有する育成照明部4
と、光波長領域450〜600nmの光を発する観賞照
明部5と、育成照明部4と観賞照明部5を点灯する点灯
回路部6を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅内、施設
内、屋外等に設置され、植物の育成または観賞に用いら
れる植物照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、例えば特開平8-37930
公報に示された従来の屋内植物栽培方法に用いられる植
物照明装置の斜視図であり、図において、自立した支柱
41に発光体40を取り付け、支柱41を発光体40の
高さ等を任意に変えられるような可変構造とし、植物の
種類等に応じて照射角度、照射距離等を調節する。発光
体40には、発光ダイオード等の光半導体を用い、植物
体の成長に不足する光量を発光体によって補いながら、
植物と発光体40の間隔を必要に応じて自在に変更しな
がら植物を栽培する。
【0003】発光体40の発光波長には、植物の光合
成、花成及び形態形成に利用される600nm〜700
nmの光を用い、特に光量が不足すると徒長気味となり
形態に影響する400nm〜500nmの光が好まし
い。また、屋内植物栽培方法においては、赤色光、青色
光の他に可視光を発する光半導体を加えてもよく、これ
による配色の工夫により装飾的効果も期待できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の屋
内植物栽培方法に用いられる植物照明装置では、植物体
の成長に不足する光量を発光体40によって補いながら
屋内で植物を栽培することを目的としており、上記方法
による照明光だけでは植物栽培に十分必要な光量を与え
ることはできず、また可視光光源を加え装飾効果を生み
出す具体的手法が明らかでないという問題点があった。
【0005】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、植物栽培に十分必要な光量を与
えることができ、観賞性を高めることができ、植物の育
成状態をも制御できる植物用照明装置を得るものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる植物照
明装置においては、光波長領域350〜450nmの光
を発する短波長照明部、光波長領域600〜700nm
の光を発する赤色照明部、光波長領域700〜800n
mの光を発する遠赤色照明部のうち、少なくとも1つの
照明部を有する育成照明部と、光波長領域450〜60
0nmの光を発する観賞照明部と、前記育成照明部と前
記観賞照明部を点灯する点灯回路部とを備えたものであ
る。
【0007】また、前記育成照明部の短波長照明部、赤
色照明部、遠赤色照明部のうち一つまたは全部の照明
部、または前記観賞照明部を、選択的に調光するもので
ある。
【0008】さらに、前記育成照明部の総照射量および
前記観賞照明部の照射量を対象植物特有の光合成光補償
点強度以上かつ光合成飽和点強度以下にするものであ
る。
【0009】また、前記観賞照明部の照射量を対象植物
特有の光合成光補償点強度とし、かつ前記育成照明部で
は少なくとも赤色照明部により照射するものである。
【0010】また、前記育成照明部または前記観賞照明
部は、透光性材料からなる導光板と、この導光板の一端
面に配置される光源と、この光源と前記導光板を収納す
る筐体とを備えたものである。
【0011】また、前記育成照明部は、発光ダイオード
を有する光源を備え、前記観賞照明部は、高演色評価指
数を有する電球を有する光源と、この光源に装着された
凹型反射板と、前記光源から対象植物方向に発生する熱
を低減する熱対策部とを備え、前記育成照明部と前記観
賞照明部の照射方向を可変とする筐体に一体収納するも
のである。
【0012】また、前記観賞照明部は、照明用光源を収
納する光源収納部と、この光源収納部から隔てて設けら
れ、照明を行う光出射部と、この光出射部と前記光源収
納部を結び、前記光源収納部からの光を前記光出射部へ
搬送する透光性光搬送部とを備え前記光源収納部に80
0nm以上の光を不透過とする手段、または前記透光性
光搬送部に800nm以上の光を不透過とする光搬送部
材料を有するものである。
【0013】また、前記観賞照明部は、対象植物の主構
成部分が有する色に対して、国際照明学会特殊演色評価
数計算用の試験色に対する特殊演色性評価数を高める発
光分布を有する照明部を備えたものである。
【0014】また、前記観賞照明部に前記照明部を複数
設け、前記複数の前記照明部を選択的に点消灯するもの
である。
【0015】また、前記育成照明部または前記観賞照明
部に複数の照明部を備え、前記複数の照明部を各々調光
し、混光して得られる混光波長分布をJIS標準光源ま
たはJIS常用光源の発光波長分布に近似するものであ
る。
【0016】また、前記育成照明部または前記観賞照明
部に複数の照明部を備え、照前記複数の明部の点灯スケ
ジュールを各々個別に設定するタイマーを備えたもので
ある。
【0017】また、人の接近、在否を検出する人体検出
手段を備え、前記検出手段による人の接近、在否の検出
時には観賞照明部を点灯し、非検出時には観賞照明部を
消灯するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す植物照明装置の構成図であり、図に
おいて、植物照明装置は、育成照明部4と、観賞照明部
5と、この2つの照明部に電力を供給する点灯回路部6
を備え、育成照明部4と観賞照明部5は対象植物を照明
するように設置される。さらに、育成照明部4は、35
0〜450nmの発光波長を有する短波長照明部1、6
00〜700nmの発光波長を有する赤色照明部2、7
00〜800nmの発光波長を有する遠赤色照明部3の
3つの照明部うち少なくとも1つの照明部を有するよう
に構成される。
【0019】次に、育成照明部4の作用について説明す
る。まず、短波長照明部1の波長域350〜450nm
は、その照射方向に植物の育成方向を誘導するいわゆる
屈光効果、また花や果実では色付きを高める着色促進な
どの効果を有する波長域である。
【0020】赤色照明部2の波長域600〜700nm
及び遠赤色照明部3の波長域700〜800nmは、植
物の形態形成に関係する波長域であり、赤色照明部2の
放射量を遠赤色照明部3の放射量より大きくすることで
植物の形態を伸張方向に、また遠赤色照明部3の放射量
を赤色照明部2の放射量より大きくすることで植物の形
態を萎縮方向に形成することができる。また、植物の種
類によっては、600〜700nmの光で発芽促進、7
00〜800nmの光で発芽抑制現象を生じるものもあ
る。さらに、600〜700nmの光は、植物の光合成
波長域で吸収効率の高い領域であり、育成という意味で
は非常に効率のよい波長域である。
【0021】よって、育成照明部4は、上記3つの照明
部のうち、植物育成の目的に応じて上述したような効果
を要する照明部を選択し組み合わせて照明を行う。な
お、育成照明部4の各照明部は、各波長域内で同一また
は異なる発光波長を有する複数の照明部で構成してもよ
く、また、それらの空間的配置については特定されるも
のではない。
【0022】次に、観賞照明部5の作用について説明す
る。観賞照明部5は、可視光域において上記育成照明部
4を構成する三つの照明部が有しない少なくとも450
〜600nmの波長域を有するように構成する。育成照
明部4だけで得られる発光分布は青色と赤色に偏りがあ
るため観賞用としては演色性が良好とは言えず、またそ
れら波長領域の組み合わせで得られる光は演出光として
設計自由度がけして高いとはいえない。したがって、観
賞照明部5で照射する波長域は、可視光領域の中で波長
成分の連続性を高め、植物の演色性を向上させるため、
あるいは植物及びその周囲空間を含めての演出自由度を
向上させるためには欠かせない成分である。
【0023】さらに育成照明部4で必要となる放射量
は、自然光照明下あるいは一般の屋内照明下での350
〜800nmにおける総放射量に比較して、ごく少量で
あることが少なくない。したがって育成照明部4の放射
量のみでは植物成長や維持に必要なエネルギーを作り出
す光合成活動が十分とは必ずしも言えない。しかしなが
ら、観賞照明部5の発光波長域は、光合成反応を生じる
波長域に含まれるため、観賞照明を実現する機能を有す
る以外に、光合成活動を高める機能を有することができ
る。
【0024】なお、観賞照明部5の各照明部は、各波長
域内で同一または異なる発光波長を有する複数の照明部
で構成してもよく、また、それらの空間的配置について
は特定されるものではない。以上のように構成すること
により、上述したような植物の育成効果を得るつつ、同
時に植物の演色性、演出を向上させる観賞照明を行うこ
とできる。
【0025】次に、各照明部を調光可能にした場合につ
いて説明する。本実施形態の植物照明装置において、育
成照明部4を構成する短波長照明部1、赤色照明部2、
遠赤色照明部3の各部を選択的に調光可能とするように
してもよい。これにより、対象植物の種類が多い場合に
は植物の種類に応じた屈光性や伸張度合いなど所望の形
態の形成、また、花、果実を対象とする場合には所望の
色付きの度合いに応じて、各照明部の照射量を各々制御
することが可能となる。
【0026】さらに、観賞照明部5を複数の照明部で構
成する場合には、その一部または全部を選択的に調光可
能とするような構造にしてもよい。その場合、複数照明
部の調光度合いを制御することにより、観賞照明部5全
体としての照明発光分布を変えることができる。例えば
450nm付近の光成分を強くすることにより青味を強
調することができ、500nm付近の光成分を強くする
と緑を、600nm付近の光成分を強くすると黄赤を強
調することができる。これにより、植物が設置される空
間や植物の種類、あるいは観察者の心理的状態に応じが
演出効果を高めることができる。さらに、必要に応じて
450〜600nm以外の光成分を含めてもよく、例え
ば700nm付近の光を多く含めることにより、赤色を
加えた演出を行うことができる。
【0027】なお、植物照明の目的に応じて、育成照明
部4と観賞照明部5の両者を構成する複数の照明部を同
時に調光するようにしてもよい。以上のように各照明部
を調光可能とすることにより、周囲空間の配色や照度に
応じて、観賞照明部5の照射量を調整し、花木の色の演
出効果や演色性を高めることができる。
【0028】次に、照明部の照射量について説明する。
育成照明部4及び観賞照明部5の総照度量を対象植物特
有の光合成光補償点照度以上とすることで、植物が衰弱
することのないよう育成のためのエネルギーを供給する
ことができる。一方、総照度量を光合成飽和点照度以下
とすれば植物の成長、維持に最大限利用されるエネルギ
ーを限度に、植物に対し無駄に使われる光を無くし使用
電力面で有効な照射することができる。
【0029】ここで、前述したように育成照明部4で必
要となる放射量は、自然光照明下あるいは一般の屋内照
明下での総放射量に比較して、ごく少量であることが少
なくない。したがって、そのような場合には観賞照明部
5の照射量の調整のみを考えてもよい。
【0030】しかしながら、観賞照明部5の照射量を対
象植物特有の光合成光補償点強度とした場合には、それ
は植物の光合成活動において見かけ上、二酸化炭素の吸
収、放出が均衡する点であり、植物衰弱への限界点でも
ある。したがって光合成光補償点照度においては照明電
力を低く抑えることができるが、光合成補償点以上の光
を与えた場合に比較して植物老化速度が速くなる傾向に
ある。
【0031】そこで、観賞照明部5による光合成光補償
点照度に加えて、育成照明部の波長域を限定し、光合成
効率のよい600〜700nmの光を照射することによ
り、育成、衰弱という点で不安定な光合成補償点強度よ
りも高い光強度を与える光環境に植物をおくことができ
る。よって、植物照明電力を低く抑えながら植物を衰弱
させず生育させることが可能となる。
【0032】実施の形態2.次に、植物照明装置の具体
的な構成について説明する。まず、植物照明装置の照明
部の具体的な構成について説明する。図2はこの発明の
実施の形態2を示す植物照明装置の照明部の構成図であ
り、(a)は側断面図、(b)は上面図である。光源を
発光ダイオード(以下LEDという、LEDはLigh
t Emitting Diodeの略称)とし、LE
Dと面発光照明を行う導光板を用いた構造例である。
【0033】図において、照明部の光源部分は、LED
7と、LED7へ電力供給を行うLED電極8と、LE
D7へ電力供給を行うための配線が施されたLED取付
基板9とを備える。
【0034】光源部分以外には、例えば透光性の優れた
アクリルなどの材料からなり、光入射及び射出効率向上
のため端面を磨いた導光板10、導光板10表面に設け
られた白色印刷塗料などの光拡散性の光拡散ドット1
1、拡散ドット11背面に配置される光拡散シート1
2、また必要性に応じて導光板10上の拡散ドットイメ
ージを無くしたり、光を拡散させる効果を有する表面カ
バー14、さらに面発光照明部筐体13を備える。
【0035】LED7からの光はスネルの法則に従いな
がら、導光板10内を進みながら拡散ドット11にて光
拡散され、導光板10の広い一面から柔らかい光を発す
る。その結果、植物観賞の際、発光表面に光源メージが
ない均一な平面発光を得ることができ、さらに光源の光
が直接観察者の目に入射することがなく、不快グレアが
大幅に低減せしめる意匠性の面でも非常に優れた照明部
を得ることができる。
【0036】なお、図2においては光源を長寿命で省エ
ネ照明を特徴とするLED7を用いたものを示したが、
例えば所望の発光波長分布を得られるような蛍光体塗布
を行った冷陰極ランプやガラス径が小径の小型電球など
でもよい。
【0037】次に、図2の照明部を用いた植物照明装置
の具体的な構成について説明する。図3はこの発明の実
施の形態2を示す植物照明装置の構成図であり、(a)
は側面図、(b)は正面図である。図において、植物照
明装置は、面発光観賞照明部15、LED育成照明部1
6、各照明部を収納する照明部収納部17、照明部収納
部17を支える支柱18、対象植物を置く育成観賞用植
物台座19、及び台座シート20さらに光源を点灯する
点灯回路部6を備え、面発光観賞照明部15は図2の照
明部を同じ構造である。
【0038】育成照明部16は前記短波長照明部1、あ
るいは赤色照明部2、あるいは遠赤色照明部3の発光波
長を有するLED7光源を直接点灯する形で、台座19
を中心に配置したものであり、2つの面発光観賞照明部
15は育成照明部16を挟むようにその前後に配置した
ものである。
【0039】この構成により、前述した視覚的効果を有
する植物照明を実現することができる。ここで、短波長
照明部1の光源により極端な劣化を引き起こさないよう
な導光板材料を選定すれば、育成照明部4についても同
様の面発光導光板を用いた構成としてもよい。なお、各
照明部の位置は装置上部のみに特定されるものではな
く、目的に応じその位置をかえてもよい。
【0040】次に、植物照明装置の照明部に導光板を応
用した他の構成について説明する。図4はこの発明の実
施の形態2を示す植物照明装置の観賞照明部の構成図で
あり、(a)は正面断面図、(b)は側面図である。図
において、少なくとも光入射端面と光射出端面を磨いた
導光板の一端面に光入射させ、その反対面から射出光と
して照明光を得る構造とする。
【0041】この構成により、LED7からの光はやは
りスネルの法則に従いながら、導光板10a内を全反射
しながら導光板10a端面から柔らかい光を発する。ま
た、光射出面からの発光方向を主として光射出面に垂直
にな方向に揃えることができ、植物観賞の際、発光表面
に光源メージが見えないほぼ均一な線発光を得ることが
できる。さらに、例えば導光板10aの側面を非透光性
の拡散効果を有する材料で覆えば側面発光のない線状照
明を得ることができ、光源の光が直接観察者の目に入射
することがなく、不快グレアが大幅に低減でき、意匠性
の面でも非常に優れた観賞照明部を得ることができる。
【0042】なお、上記導光板10aの光射出端面は平
坦なものを示したが、光射出端面を凹型形状、あるいは
凸型形状に加工してもよい。図5はこの発明の実施の形
態2を示す植物照明装置の観賞照明部の導光板の構成図
であり、(a)は凹型形状の導光板10b、(b)は凸
型形状の導光板10cであり、凹型の場合は光強度を光
射出端面中央方向で高めることができ、凸型の場合は光
を植物周囲にも広げて照明できる利点を有する。
【0043】次に、図4の照明部を用いた植物照明装置
の構成について説明する。図6はこの発明の実施の形態
2を示す植物照明装置の構成図であり、(a)は側面
図、(b)は正面図である。図において、植物照明装置
は、線発光観賞照明部21、LED育成照明部16、各
照明部を収納する照明部収納部17、照明部収納部17
を支える支柱18、対象植物を置く育成観賞用植物台座
19及び台座シート20、さらに光源を点灯する点灯回
路部6を備え、線発光観賞照明部21は図4の照明部を
同じ構造である。
【0044】この構造により、前述した視覚的効果を有
する植物照明を実現することができる。なお、凹型形状
の導光板10b、凸型形状の導光板10cを用いてもよ
い。ここで、育成照明部4についても同様の線発光導光
板10a、凹型形状の導光板10b、凸型形状の導光板
10cを用いた構成としてもよい。、なお、各照明部の
位置は装置上部のみに特定されるものではなく、目的に
応じその位置をかえてもよい。
【0045】実施の形態3.次に、育成照明部4と観賞
照明部5を一体化した照明部の具体的な構成について説
明する。図7はこの発明の実施の形態3を示す植物照明
装置の照明部の構成図であり、(a)は正面断面図、
(b)は側面図である。
【0046】図において、育成照明部4には上記短波長
照明部1または赤色照明部2または遠赤色照明部3の波
長条件を満足するLED光源26を用い、LED光源固
定板27に固定される。LED光源26は省電力、長寿
命の特徴がある。ここで、育成照明に必要な放射エネル
ギーは、前述のとおり観賞に必要な放射エネルギーに比
較して非常に少ない場合が多い。したがって育成用光源
としてLED光源26は好都合の光源素子であり、レン
ズモールドされたタイプでは指向性が高く、空間的に植
物照射を効率良く行うことができる。
【0047】一方、観賞照明部光源23は、例えば高演
色性のクリプトン電球などを用い、指向性を有する配光
特性を得るように凹型光源反射板24を備えた構成とす
る。ここで、電球の発熱により観賞照明部5周囲には熱
が発生し、植物に育成に障害を与える場合がある。そこ
で、観賞照明部5内に熱対策を施すことが必要であり、
熱対策として例えば凹型光源反射板24の上部に伸びる
ように放熱フィン28を設ける、あるいは電球全面に少
なくとも熱線を遮断し可視光領域を透過せしめる熱線吸
収フィルタ29あるい熱線遮断フィルタを設ける構造と
すれば、植物育成に与える温度的影響を軽減することが
可能となる。
【0048】よって、LED光源26他からなる育成照
明部4と観賞照明部光源23他からなる観賞照明部5を
一体固定型で光源収納部25に収め、一体化させる。な
お、電力供給線30により、育成照明部4と観賞照明部
5へ電力が供給される。
【0049】次に、図7の照明部を用いた植物照明装置
の具体的な構成について説明する。図8はこの発明の実
施の形態2を示す植物照明装置の構成図であり、(a)
は側面図、(b)は正面図である。図において、上記実
施形態と同一または相当部分には同一符号を付け、説明
を省略する。育成照明部4と観賞照明部5はそれらが一
体固定型で収められる光源収納部25内に置かれ、さら
に光源収納部25に設けられた光源収納部回動部31を
中心にして上下左右回動する構造としたものである。
【0050】この構造により、植物への熱効果を低減す
ることができ、植物の形状、形態に応じ照射方向を自在
に変えることができる空間的に効率良い植物育成及び観
賞照明を行う植物照明装置を得ることができる。なお、
各照明部の位置は装置上部のみに特定されるものではな
く、目的に応じその位置をかえてもよい。
【0051】実施の形態4.次に、観賞照明部5を遠隔
照明で実現する構成について説明する。図9はこの発明
の実施の形態4を示す植物照明装置の観賞照明部の構成
図であり、(a)は光源収納部の断面図(b)は光射出
部の断面図である。図において、上記実施の形態と同一
または相当部分には、同一符号を付け、説明を省略す
る。
【0052】観賞照明部5は、例えば光演色性のハロゲ
ンランプなどの観賞照明部光源23と、凹型光源反射板
24と、それらを収納する観賞照明光源収納部32と、
観賞照明光源収納部32の光源光を光射出部34まで搬
送する光搬送部33を備え、光射出部34から放射され
る光は凹型光源反射板24により指向性を持って照射さ
れる。
【0053】次に、図9の観賞照明部を用いた植物照明
装置の具体的な構成について説明する。図10はこの発
明の実施の形態4を示す植物照明装置の構成図であり、
(a)は側面図、(b)は正面図である。図において、
上記実施形態と同一または相当部分には同一符号を付
け、説明を省略する。
【0054】植物照明装置は、育成観賞用植物台座19
と一体化された観賞照明光源収納部32と、観賞照明光
源収納部32から支柱の役割をなし、かつその内部に光
搬送部33を収納する光搬送部収納支柱35と、育成照
明部4及び観賞照明部光射出部34を収納し、各々の光
照射を行う光源収納部25を備える。
【0055】この構成により、光照射部と光源は遠隔設
置されることになり、光源交換を簡単に行える位置に観
賞照明光源収納部32を配置し、さらに交換取付構造を
簡単にすることにより、光源の保守を容易に行うことが
可能となる。なお、、観賞照明光源収納部32の位置は
図10の位置に特定されるものではなく、目的に応じそ
の位置をかえても良い。
【0056】さらに、観賞照明光源収納部32内に80
0nm以上の光を不透過とする、例えば熱線吸収フィル
タ29などの手段を有するように、あるいは光搬送部3
3の材料が800nm以上の光を不透過とする材料で構
成するようにする。この構成により、観賞照明として熱
線を含まず、対象とする植物を熱放射により弱めること
のない植物照明装置を実現することができる。
【0057】なお、本実施の形態では、育成照明部4に
LED光源26を用いて直接照明を行う構成としている
が、光搬送部33を通した後の光照射部からの光波長分
布が、上記短波長照明部1、赤色照明部2、遠赤色照明
部3の光波長領域に含まれるように材料を選定、あるい
は照明部を構成することにより、育成照明部4について
も本実施の形態の観賞照明部と同様に遠隔照明を実現す
ることができる。
【0058】実施の形態5.次に、観賞照明部5の構成
を草花、花木、樹木などの対象植物の、例えば花や葉の
演色性を部分的に高めるようにした構成について説明す
る。図11はこの発明の実施の形態5を示す植物照明装
置の構成図であり、図において、上記実施の形態と同一
または相当部分には、同一符号を付け、説明を省略す
る。観賞照明部5は、対象植物の花の色の演色性を高め
る花演色照明部36と、葉の色の演色性を高める葉演色
照明部37を備える。
【0059】次に、動作について説明する。まず、両部
の演色性を高める一方法として、特殊演色評価数(参考
文献;色の性質と技術 1990初版第3刷 応用物理
学会光学懇談会、朝倉書店108頁)を示す。特殊演色
評価数はCIE(国際照明学会)特殊演色評価数計算用
の6種中のある試験色に対して、試験照明光の演色性が
高い場合、最高値100とした高い数値を示すものであ
る。表1にCIE(国際照明学会)特殊演色評価数計算
用の6種の試験色の種類と名称(英語)を示す(参考文
献;照明学会編1987年照明ハンドブック、オーム
社、556頁)。
【0060】
【表1】
【0061】そこで、対象植物が特定される場合、その
対象植物における例えば花や葉などのある主構成部分が
有する色名を例えば通常の生活で用いる赤、青、緑など
のようなカテゴリカラーとして予測することができる。
例えば花の色が赤としてカテゴライズされる場合には、
表1の試験色中9番のStrong redが最も近い
色となる。したがって予めその色の特殊演色評価数を高
める照明光を発するように光源選定含め花演出照明部を
構成すれば、花について高い演色効果を得ることができ
る。
【0062】このように照明部を構成することは、対象
植物の他の構成部分についても当てはまるものであり、
例えば葉についても同様の方法で葉演色照明部37を構
成すれば、葉の部分に対する演色効果を高めることがで
きる。
【0063】また、上記特殊演色評価数を用いて複数の
主構成部分に応じ演色性を高める照明部を、観賞照明部
5中に複数設けても構わない。その場合、それらを照明
部を植物の観賞の目的に合わせ選択的に点消灯すること
で、対象構成部分の演色性を植物の他の部分に対して引
き立たせることができ、全体的に観賞効果を向上させる
ことができる。
【0064】実施の形態6.次に、育成照明部4または
観賞照明部5に複数の照明部を用いた植物照明装置につ
いて説明する。図12はこの発明の実施の形態6を示す
植物照明装置の観賞照明部の発光分布を示す図である。
図において、実線a、b、cは例えば観賞照明部5が3
つの照明部を有する場合のそれらの相対発光波長分布を
示す。灰色線eはJIS常用光源であるD65光源の相
対発光波長分布を示す。実線dは観賞照明部5の複数照
明部の各々の照明光の混光比を、混光波長分布がD65
波長分布に最も近くなるように決定したものである。混
光比の決定は例えば各波長におけるD65波長成分と混
光波長成分の差の2乗を450nm〜600nmの波長
で積算、それを最小とする方法などがある。なお、植物
照明装置の全体の構成図は、図1と同様である。
【0065】このように観賞照明部5が複数の照明部で
構成する場合に、上記のような方法で各照明部の混光比
を決定し照明することにより、観賞照明部5として演色
性の高い照明光を与えることができる。なお、混光波長
成分を近似させる対象光源はJIS常用光源(D65光
源、D50光源、D55光源、D75光源)の他、演色
性の高いJIS標準光源(A光源、C光源)であっても
よい
【0066】また、上記の混光比の決定は、観賞照明部
5を構成する照明部の他、育成照明部4の各照明部とを
併せ混光を行ってもよく、この場合350〜800nm
の可視光全域を含む波長領域で常用光源あるいは標準光
源に、その波長分布を近づけることができるため非常に
演色性の高い照明光を実現できる。図13でその様子を
示す。図13はこの発明の実施の形態6を示す植物照明
装置の育成照明部の発光分布を示す図である。図におい
て、実線a、b、cは観賞照明部5を構成する照明部、
灰色線e、f、gは照明部4を構成する照明部の相対発
光波長分布、実線hは例えば上記方法により得られる混
光の相対波長分布を示している。灰色線iはJIS常用
光源であるD65光源の相対発光波長分布を示す。
【0067】実施の形態7.次に、スケジュール機能を
有する植物照明装置について説明する。図14はこの発
明の実施の形態7を示す植物照明装置の構成図であり、
図において、上記実施形態と同一または相当部分には同
一符号を付け、説明を省略する。38はタイマーであ
り、育成照明部4、観賞照明部5各々を点灯する点灯回
路部6内にタイマー38を設け、各照明部の点灯スケジ
ュールを各々個別に設定するように構成する。
【0068】これにより、例えば観賞効果をあまり期待
できない育成照明を夜間に重点的に行い、昼間は観賞効
果向上を狙い観賞照明部5を支配的に点灯させるなどの
照明を行うことができる。また、対象植物の育成のため
に必要な一日の照射時間が既知の場合には、それに合わ
せあらかじめ効率的な育成照明部4の点灯スケジュール
を設定することが可能となる。
【0069】実施の形態8.次に、人体検出機能を有す
る植物照明装置について説明する。図15はこの発明の
実施の形態8を示す植物照明装置の構成図であり、図に
おいて、上記実施形態と同一または相当部分には同一符
号を付け、説明を省略する。39は人間が接近すること
に反応する検出手段であり、植物照明装置一体型あるい
は分離型で構成され、待機時には少なくとも観賞照明部
5が消灯し、検出時には少なくとも観賞照明部5が点灯
するように構成する。
【0070】これにより人が接近してきた場合には植物
観賞できるように観賞照明部5を点灯し、また周囲に人
がいなくなった場合には観賞照明部5を消灯し、観賞性
が必ずしも高いとは言えないが植物の形態形成などを行
う育成照明部4のみを点灯するように構成する。よっ
て、育成、観賞を実現しつつ効率的な照明による省エネ
照明を実現することができる。
【0071】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0072】光波長領域350〜450nmの光を発す
る短波長照明部、光波長領域600〜700nmの光を
発する赤色照明部、光波長領域700〜800nmの光
を発する遠赤色照明部のうち、少なくとも1つの照明部
を有する育成照明部と、光波長領域450〜600nm
の光を発する観賞照明部と、前記育成照明部と前記観賞
照明部を点灯する点灯回路部とを備えたので、植物の育
成効果を生じつつ、同時に植物の演色性、演出を向上さ
せる観賞照明を行うことができる。
【0073】また、前記育成照明部の短波長照明部、赤
色照明部、遠赤色照明部のうち一つまたは全部の照明
部、または前記観賞照明部を、選択的に調光するので、
周囲空間の配色や照度に応じ、観賞照明部の照射量を調
整し花木の色の演出効果や演色性を高めることができ
る。
【0074】また、前記育成照明部の総照射量および前
記観賞照明部の照射量を対象植物特有の光合成光補償点
強度以上かつ光合成飽和点強度以下にするので、植物成
長に最大限利用されるエネルギーを限度に、植物を衰弱
させないエネルギーを供給することができる。
【0075】また、前記観賞照明部の照射量を対象植物
特有の光合成光補償点強度とし、かつ前記育成照明部で
は少なくとも赤色照明部により照射するので、植物照明
電力を低く抑えながら植物を衰弱させず生育させること
が可能となる。
【0076】また、前記育成照明部または前記観賞照明
部は、透光性材料からなる導光板と、この導光板の一端
面に配置される光源と、この光源と前記導光板を収納す
る筐体とを備えたので、光源の光が直接観察者の目に入
射することが少なく、不快グレアが大幅に低減でき、意
匠性の面でも非常に優れた照明部を得ることができる。
【0077】また、前記育成照明部は、発光ダイオード
を有する光源を備え、前記観賞照明部は、高演色評価指
数を有する電球を有する光源と、この光源に装着された
凹型反射板と、前記光源から対象植物方向に発生する熱
を低減する熱対策部とを備え、前記育成照明部と前記観
賞照明部の照射方向を可変とする筐体に一体収納するの
で、植物への熱効果を低減することができ、植物の形
状、形態に応じ照射方向を自在に変えることができる空
間的に効率良い植物育成及び観賞照明を行うことができ
る。
【0078】また、前記観賞照明部は、照明用光源を収
納する光源収納部と、この光源収納部から隔てて設けら
れ、照明を行う光出射部と、この光出射部と前記光源収
納部を結び、前記光源収納部からの光を前記光出射部へ
搬送する透光性光搬送部とを備え前記光源収納部に80
0nm以上の光を不透過とする手段、または前記透光性
光搬送部に800nm以上の光を不透過とする光搬送部
材料を有するので、光源の保守を容易に行うことが可能
になるとともに、観賞照明として熱線を含まず、対象と
する植物を熱放射により弱めることがない。
【0079】また、前記観賞照明部は、対象植物の主構
成部分が有する色に対して、国際照明学会特殊演色評価
数計算用の試験色に対する特殊演色性評価数を高める発
光分布を有する照明部を備えたので、対象植物の主構成
部分の演出効果を高めることができる。
【0080】また、前記観賞照明部に前記照明部を複数
設け、複数の前記照明部を選択的に点消灯するので、対
象構成部分の演色性を植物の他の部分に対して引き立た
せることができ、全体的に観賞効果を向上させることが
できる。
【0081】また、前記育成照明部または前記観賞照明
部に複数の照明部を備え、前記複数の照明部を各々調光
し、混光して得られる混光波長分布をJIS標準光源ま
たはJIS常用光源の発光波長分布に近似するので、演
色性の高い観賞照明を実現することができる。
【0082】また、前記育成照明部または前記観賞照明
部に複数の照明部を備え、照前記複数の明部の点灯スケ
ジュールを各々個別に設定するタイマーを備えたので、
植物照明の目的に応じ、あらかじめ効率的に各照明部の
点灯スケジュールを設定することができ、省エネ照明を
実現することができる。
【0083】また、 人の接近、在否を検出する人体検
出手段を備え、前記検出手段による人の接近、在否の検
出時には観賞照明部を点灯し、非検出時には観賞照明部
を消灯するので、育成、観賞を実現しつつ人の在、不在
に応じた効率的な照明による省エネ照明を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す植物照明装置
の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す植物照明装置
の観賞照明部の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す植物照明装置
の構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す植物照明装置
の照明部の構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2を示す植物照明装置
の照明部の導光板の構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態2を示す植物照明装置
の構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3を示す植物照明装置
の照明部の構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態3を示す植物照明装置
の構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態4を示す植物照明装置
の観賞照明部の構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態4を示す植物照明装
置の構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態5を示す植物照明装
置の構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態6を示す植物照明装
置の観賞照明部の発光分布を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態6を示す育成照明装
置の観賞照明部の発光分布を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態7を示す植物照明装
置の構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態8を示す植物照明装
置の構成図である。
【図16】 従来の植物照明装置の斜視図である。
【符号の説明】 1 短波長照明部、 2 赤色照明部、 3 遠赤色照
明部、 4 育成照明部、 5 観賞照明部、 6 点
灯回路部、 7 LED、 8 LED電極、9 LE
D取付基板、 10 導光板、 11 光拡散ドット、
12 光拡散シート、 13 面発光照明部筐体、
14 表面カバー、 15 面発光観賞照明部、 16
LED育成照明部、 17 照明部収納部、 18
支柱、19 育成観賞用植物台座、 20 台座シー
ト、 21 線発光観賞照明部、 23 観賞照明部光
源、 24 凹型光源反射板、 25 光源収納部、2
6 LED光源、 27 LED光源固定板、 28
放熱フィン、 29熱線吸収フィルタ、 30 電力供
給線、 31 光源収納部回動部、 32観賞照明光源
収納部、 33 光搬送部、 34 光射出部、 35
光搬送部収納支柱、 36 花演色照明部、 37
葉演色照明部、 38 タイマー、39 人体検出手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 康治 神奈川県鎌倉市大船2丁目14番40号 三菱 電機照明株式会社内 (72)発明者 山田 健一 神奈川県鎌倉市大船2丁目14番40号 三菱 電機照明株式会社内 Fターム(参考) 2B022 DA03 DA08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光波長領域350〜450nmの光を発す
    る短波長照明部、光波長領域600〜700nmの光を
    発する赤色照明部、光波長領域700〜800nmの光
    を発する遠赤色照明部のうち、少なくとも1つの照明部
    を有する育成照明部と、 光波長領域450〜600nmの光を発する観賞照明部
    と、 前記育成照明部と前記観賞照明部を点灯する点灯回路部
    とを備えたことを特徴とする植物照明装置。
  2. 【請求項2】前記育成照明部の短波長照明部、赤色照明
    部、遠赤色照明部のうち一つまたは全部の照明部、また
    は前記観賞照明部を、選択的に調光することを特徴とす
    る請求項1記載の植物照明装置。
  3. 【請求項3】前記育成照明部の総照射量および前記観賞
    照明部の照射量を対象植物特有の光合成光補償点強度以
    上かつ光合成飽和点強度以下にすることを特徴とする請
    求項1または2記載の植物照明装置。
  4. 【請求項4】前記観賞照明部の照射量を対象植物特有の
    光合成光補償点強度とし、かつ前記育成照明部では少な
    くとも赤色照明部により照射することを特徴とする請求
    項1または2記載の植物照明装置。
  5. 【請求項5】前記育成照明部または前記観賞照明部は、 透光性材料からなる導光板と、 この導光板の一端面に配置される光源と、 この光源と前記導光板を収納する筐体とを備えたことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の植物照明装
    置。
  6. 【請求項6】前記育成照明部は、発光ダイオードを有す
    る光源を備え、 前記観賞照明部は、高演色評価指数を有する電球を有す
    る光源と、この光源に装着された凹型反射板と、前記光
    源から対象植物方向に発生する熱を低減する熱対策部と
    を備え、 前記育成照明部と前記観賞照明部の照射方向を可変とす
    る筐体に一体収納することを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の植物照明装置。
  7. 【請求項7】前記観賞照明部は、照明用光源を収納する
    光源収納部と、この光源収納部から隔てて設けられ、照
    明を行う光出射部と、この光出射部と前記光源収納部を
    結び、前記光源収納部からの光を前記光出射部へ搬送す
    る透光性光搬送部とを備え前記光源収納部に800nm
    以上の光を不透過とする手段、または前記透光性光搬送
    部に800nm以上の光を不透過とする光搬送部材料を
    有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の植物照明装置。
  8. 【請求項8】前記観賞照明部は、対象植物の主構成部分
    が有する色に対して、国際照明学会特殊演色評価数計算
    用の試験色に対する特殊演色性評価数を高める発光分布
    を有する照明部を備えたことを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載の植物照明装置。
  9. 【請求項9】前記観賞照明部に前記照明部を複数設け、
    前記複数の前記照明部を選択的に点消灯することを特徴
    とする請求項8記載の植物照明装置。
  10. 【請求項10】前記育成照明部または前記観賞照明部に
    複数の照明部を備え、前記複数の照明部を各々調光し、
    混光して得られる混光波長分布をJIS標準光源または
    JIS常用光源の発光波長分布に近似することを特徴と
    する請求項1〜9のいずれかに記載の植物照明装置。
  11. 【請求項11】前記育成照明部または前記観賞照明部に
    複数の照明部を備え、照前記複数の明部の点灯スケジュ
    ールを各々個別に設定するタイマーを備えた特徴とする
    請求項1〜9のいずれかに記載の植物照明装置。
  12. 【請求項12】人の接近、在否を検出する人体検出手段
    を備え、前記検出手段による人の接近、在否の検出時に
    は観賞照明部を点灯し、非検出時には観賞照明部を消灯
    することを特徴とする請求項1〜11記載の植物照明装
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