JP2015031967A - 設定処理実行装置及び設定処理実行方法及びプログラム - Google Patents

設定処理実行装置及び設定処理実行方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】CPUが含まれるシステムにおいて、省電力化を図る。【解決手段】電力制御装置100は電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることが可能である。H/W装置への電力供給開始後の初期化処理時及び電力供給停止前の終了処理時の少なくともいずれかにおいて、H/W装置に対する設定処理の実行を指示する設定処理指示をCPU200から受信するまでは、電力制御装置100は省電力モードを維持する。設定処理指示を受信した後は、電力制御装置100は、通常モードに移行し、CPU200に代わって、H/W装置の初期化処理時の設定処理及び終了処理時の設定処理の少なくともいずれかを実行し、設定処理の実行が完了すると、省電力モードに移行する。【選択図】図1

Description

本発明は、プロセッサ装置が含まれるシステムにおいて電力制御を行う技術に関する。
現在の電力制御では、電力制御以外の処理を行うメインのプロセッサ装置が、当該プロセッサ装置に接続された各種ハードウェア装置(以下、H/W装置ともいう)の消費電力が必要最小限になるようモード設定を実行する。
メインのプロセッサ装置は、電力制御処理以外の本来の機能処理を行うため高性能にする必要があり、このため、プロセッサ装置の消費電力が大きい場合が多い。
H/W装置の電力制御だけが行われる場合でも、電力制御のためにメインのプロセッサ装置を動作させる必要があり、結果として、消費電力を余分に使用してしまうという課題がある。
また、電力制御のための専用の電力制御部を追加して電力制御を行う構成も開示されているが、下記の課題がある。
例えば、特許文献1の技術では、H/W装置の初期化処理、終了処理を、プロセッサ装置が行う必要がある。
このため、H/W装置の初期化処理や終了処理が複雑で時間がかかる場合には、実際には待ち処理しかない場合でもプロセッサ装置を動作させる必要があり、結局プロセッサ装置を稼動させている時間が長くなり、初期化処理や終了処理時の消費電力を増大させる。
また、特許文献2の技術では、プロセッサ装置とは別に設けられた電力制御処理を行う電力制御部が開示されているが、H/W装置の初期化処理が複雑な場合は、電力制御部の規模を大きくする必要がある。
また、電力制御部は常にH/W装置を監視するため、電力制御部が常に稼動している必要があり、電力制御部の消費電力が大きくなる。
特開2006−172059号公報 特開2000−112585号公報
以上のように、これまでの技術では、一つの専用の電力制御部やメインのプロセッサ装置にて電力制御を実施していた。
そのため、H/W装置の初期化処理や終了処理やモード変更処理が複雑な場合や待ち処理が長くなる場合等には、初期化処理等のためだけに電力制御部が稼動する時間が長くなり、あるいは、初期化処理等のためだけにプロセッサ装置が稼動する時間が長くなり、消費電力を大きくしてしまう。
本発明は、このような課題を解決することを主な目的としており、プロセッサ装置が含まれるシステムにおいて、省電力化を図ることを主な目的とする。
本発明に係る設定処理実行装置は、
プロセッサ装置と、前記プロセッサ装置により制御されるハードウェア装置とに接続され、電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることが可能な設定処理実行装置であって、
前記ハードウェア装置への電力供給開始後の初期化処理時及び電力供給停止前の終了処理時の少なくともいずれかにおいて、前記ハードウェア装置に対する設定処理の実行を指示する設定処理指示を前記プロセッサ装置から受信する指示受信部と、
前記指示受信部により前記設定処理指示が受信された場合に、前記プロセッサ装置に代わって、前記ハードウェア装置の初期化処理時の設定処理及び終了処理時の設定処理の少なくともいずれかを実行する設定処理実行部とを有し、
前記指示受信部により前記設定処理指示が受信されるまでは省電力モードを維持し、前記指示受信部により前記設定処理指示が受信された後は通常モードに移行し、前記設定処理実行部により設定処理の実行が完了すると省電力モードに移行することを特徴とする。
本発明では、ハードウェア装置の初期化処理時又は終了処理時に、設定処理実行装置が省電力モードから通常モードに移行して、プロセッサ装置に代わってハードウェア装置の初期化処理時の設定処理又は終了処理時の設定処理を実行し、設定処理の実行が完了すると省電力モードに移行する。
このため、ハードウェア装置の初期化処理時又は終了処理時に、プロセッサ装置を省電力モードにすることができ、プロセッサ装置の省電力化を図ることができ、また、ハードウェア装置の初期化処理時又は終了処理時のみ設定処理実行装置を通常モードにするので、設定処理実行装置の省電力化も図ることができる。
実施の形態1に係るシステム構成例を示す図。 実施の形態1に係る電力制御装置の構成例を示す図。 実施の形態2に係る電力制御装置の構成例を示す図。 実施の形態3に係る設定処理実行部の構成例を示す図。 実施の形態1に係る電力制御装置をサブCPUで実現する場合のシステム構成例を示す図。 実施の形態4に係るシステム構成例を示す図。 実施の形態1に係るCPUの動作例を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る電力制御装置の動作例を示すフローチャート図。
以下の実施の形態では、システムの消費電力を最小限に保つ必要のある電池駆動の電子回路や携帯端末、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などにおいて低消費電力化制御を行う構成を説明する。
つまり、製品(システム)内に電力制御を行うプロセッサあるいは回路を設け、さらに電力制御の対象となる機能や回路に加え、電力制御を行うプロセッサや回路も含めてシステム全体として消費電力が低い状態をより長く保ち、システム全体としての低消費電力化を図る構成を説明する。
より具体的な構成としては、例えば、電力制御を行う簡易プロセッサ装置かFPGA(Field Programmable Gate Array)内の一部のブロック内に必要最小限の部分と時間だけ電源ONに設定される機構(以下、電力制御装置という)を設け、この簡易プロセッサ装置又はFPGA内の回路がH/W装置に対する処理を行う。
電力制御装置はメインのプロセッサ装置より小型で消費電力が小さいものとする。
メインのプロセッサ装置は、電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることができる。
また、電力制御装置も、電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることができる。
通常モードは、メインのプロセッサ装置又は電力制御装置が通常の機能を発揮するように動作する際の動作モードである。
省電力モードは、例えばスリープモードであり、メインのプロセッサ装置又は電力制御装置が制限された機能で動作する際の動作モードであり、通常モードよりも消費電力が低い。
メインのプロセッサ装置の処理を必要としている場合は、電力制御装置の電源をOFFにして(電力制御装置を省電力モードにして)、メインのプロセッサ装置がH/W装置に対する処理を行う。
メインのプロセッサ装置の処理が必要無い場合はメインのプロセッサ装置の電源をOFFにして(プロセッサ装置を省電力モードにして)、電力制御装置の電源をONにして(電力制御装置を通常モードにして)、電力制御装置がH/Wに対する処理を行う。
以上の方法により、システム全体の消費電力を削減して、電力制御を行うことができる。
また、待ち時間を伴わない設定処理は直列化して実行する必要があるが、イベント発生や時間を待つ設定処理は同一時間に多重化(並列化)しても問題ないため、多重化(並列化)を行うことにより設定処理の時間を短縮化することが可能になる。
以下の実施の形態では、設定処理の多重化(並列化)により、設定時間を短縮する電力制御装置を説明する。
このようにして設定時間を短縮することにより、消費電力をより小さくすることが可能である。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るシステム構成例を示す。
本実施の形態に係るシステムは、CPU(Central Processing Unit)200、電力制御装置100、複数のハードウェア装置301〜303がバス400で接続された構成を有する。
ハードウェア装置301〜303は、H/W装置301〜303とも表記する。
図1において、CPU200は、メインのプロセッサ装置である。
CPU200は、電力消費モードを省電力モードと通常モードとの間で切り替え可能である。
以下では、CPU200は、H/W装置301〜303への電力供給開始後の初期化処理時、H/W装置301〜303への電力供給停止前の終了処理時、H/W装置301〜303のモード変更処理時に、CPU200が通常モードであれば、省電力モードへ移行し、省電力モードであれば、省電力モードを維持することとする。
なお、H/W装置301〜303のモード変更処理とは、H/W装置301〜303における電力消費モードを切り替える処理である。
電力制御装置100も、電力消費モードを省電力モードと通常モードとの間で切り替え可能である。
電力制御装置100は、H/W装置301〜303の初期化処理時、終了処理時、モード変更処理時以外は省電力モードを維持し、初期化処理時、終了処理時、モード変更処理時において省電力モードから通常モードに移行する。
そして、電力制御装置100は、初期化処理時の設定処理、終了処理時の設定処理、モード変更処理の設定処理の完了後に省電力モードに移行する。
電力制御装置100は設定処理実行装置の例に相当する。
H/W装置301〜303は、それぞれCPU200又は電力制御装置100の制御の対象となるハードウェアである。
図2は、本実施の形態に係る電力制御装置100の内部構成例を示す。
図2において、イベント蓄積管理部104は、イベントとして、CPU200から設定処理指示を受信する。
設定処理指示は、H/W装置301〜303の初期化処理時の設定処理、終了処理時の設定処理、モード変更処理時の設定処理の実行を指示するメッセージである。
イベント蓄積管理部104は、CPU200からの設定処理指示を蓄積する。
また、イベント蓄積管理部104は、H/W装置301〜303に対する設定処理の実行が完了した際に、設定処理の実行が完了したことを通知する設定処理実行完了通知をCPU200に送信する。
イベント蓄積管理部104は、指示受信部及び通知送信部の例である。
イベント処理部105は、電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることが可能であり、設定処理指示が受信されるまでは省電力モードを維持し、設定処理指示が受信された後は通常モードに移行する。
また、後述するようにイベント処理部105がプログラムで実現されている場合は、イベント処理部105は、H/W装置に対する設定処理を実行するための複数のイベントを生成する。
イベント処理部105が生成するイベントは、H/W装置に対する設定処理の手順を具体化するイベントである。
イベント処理部105は、1つの設定処理指示に対して複数のイベントを生成する場合がある。
また、イベント処理部105は、複数のイベントの実行順序のスケジューリングを行い、スケジューリングが完了した後に省電力モードに移行する。
イベント間で順序制約がある場合とない場合がある。
順序制約がない場合は、イベント処理部105は、イベントの実行順序(イベントの蓄積順序)を変更することができる。
以下では、イベントとは、初期化・終了・モード変更の処理要求、処理完了通知、時間待ちの時間切れ、レジスタ設定処理の実行要求、実行完了通知、割り込み等である。
なお、イベント処理部105は、スケジューリング部の例に相当する。
設定処理実行部101は、電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることが可能であり、イベント蓄積管理部104により設定処理指示が受信されるまでは省電力モードを維持し、イベント蓄積管理部104により設定処理指示が受信された後は通常モードに移行する。
そして、設定処理実行部101は、CPU200に代わって、H/W装置301の初期化処理時の設定処理、終了処理時の設定処理、H/W装置301のモード変更処理時の設定処理を実行し、設定処理の実行が完了した際に省電力モードに移行する。
設定処理実行部102は、H/W装置302を対象とし、設定処理実行部103は、H/W装置303を対象とする。
設定処理実行部102及び設定処理実行部103は、それぞれが対象としているH/W装置に対して設定処理実行部101と同様の動作を行う。
図7は、本実施の形態に係るCPU200の動作例を示す。
また、図8は、本実施の形態に係る電力制御装置100の動作例を示す。
図7及び図8を参照して、本実施の形態に係る動作例を説明する。
まず、CPU200において、H/W装置の初期化処理、終了処理、モード変更処理のいずれかかが必要であるかを判断する(S701)。
これらの処理のうちのいずれかが必要な場合(S701でYES)は、CPU200は、電力制御装置100に設定処理指示を送信する(S702)。
そして、CPU200は、現在通常モードである場合は、省電力モードに移行する(S703)。
また、CPU200が既に省電力モードである場合は、CPU200は省電力モードを維持する。
なお、S702で送信する設定処理指示には、電力制御装置100で実行させる設定処理の種類として、初期化処理時の設定処理、終了処理時の設定処理、モード変更処理時の設定処理のいずれかが記述され、また、H/W装置301〜303のうちのいずれが設定処理の対象となるかが記述されている。
電力制御装置100では、CPU200からの設定処理指示をイベント蓄積管理部104が受信すると(S801でYES)、イベント蓄積管理部104はCPU200からの設定処理指示をイベント処理部105に出力して、イベント処理部105を省電力モードから通常モードに移行させる(S802)。
また、イベント処理部105は、入力した設定処理指示を解析して設定処理の対象となるH/W装置を特定し、また、設定処理の内容(初期化処理時の設定処理、終了処理時の設定処理、モード変更処理時の設定処理のいずれであるか)を特定する(S803)。
また、並行してイベント処理部105は、設定処理を実行するために必要な複数のイベントを発生させ、また、各イベントの順序制約に基づき、イベントの処理順序のスケジューリングを行う。
イベント処理部105は、設定処理の対象となるH/W装置に対応する設定処理実行部を省電力モードから通常モードに移行させる(S804)。
なお、以降の説明では、設定処理の対象となるH/W装置がH/W装置301であり、このため、設定処理を実行する設定処理実行部が設定処理実行部101であるとして説明を進める。
従って、S804では、イベント処理部105は設定処理実行部101を省電力モードから通常モードに移行させる。
次に、イベント処理部105のスケジューリングに従って、設定処理実行部101が、H/W装置301に対して、S803で特定された設定処理(初期化処理時の設定処理、終了処理時の設定処理、モード変更処理時の設定処理のいずれか)を実行する(S805)。
設定処理が完了した場合(S806でYES)は、設定処理実行部101及びイベント処理部105は、それぞれ省電力モードに移行する(S807)。
次に、イベント蓄積管理部104がH/W装置301に対する設定処理が完了したことを通知する設定処理実行完了通知を生成し、生成した設定処理実行完了通知をCPU200に送信する(S808)。
CPU200は、電力制御装置100からの設定処理実行完了通知を受信すると(S704でYES)、必要であれば、通常モードに移行し、また通常モードへの移行が必要でなければ、省電力モードを維持する(S705)。
以上のように、電力制御装置100がCPU200に代わってH/W装置に対する設定処理を実行するので、CPU200を省電力モードにすることができる。
電力制御装置100は、CPU200よりも消費電力が低いため、CPU200が通常モードにてH/W装置に対する設定処理を行うよりもシステム全体としての消費電力を抑えることができる。
また、電力制御装置100は、H/W装置に対する設定処理を実行するための必要最小限の要素と時間のみ通常モードに移行するため、電力制御装置100自体の消費電力が必要最小限に抑えることができる。
電力制御装置100は、例えば、図5に示すように、CPU200を補完するサブCPU500(サブプロセッサ装置)によって実現される。
つまり、図2に示したイベント蓄積管理部104、イベント処理部105、設定処理実行部101〜103をプログラムとし、サブCPU500がこれらプログラムを実行することで、各要素の機能を実現する。
サブCPU500は、メインのCPU200よりも電力消費量が少ない。
サブCPU500は、例えば、図5には図示していないメモリ(RAM:Random Access Memory)にアクセスすることが可能であり、サブCPU500は、当該メモリにロードされたプログラムを実行して、実施の形態1〜3に示した動作を実現することができる。
サブCPU500が、イベント蓄積管理部104として機能するブロック、イベント処理部105として機能するブロック、設定処理実行部101として機能するブロック、設定処理実行部102として機能するブロック、設定処理実行部103として機能するブロックに分かれている場合は、図8に示す手順にて、各ブロックの電力消費モードを通常モード又は省電力モードに移行させることで、省電力化を図ることができる。
このような制御ができない場合は、サブCPU500は、CPU200から設定処理指示を受信すると起動して通常モードに移行し、設定処理実行完了通知をCPU200に送信すると省電力モードに戻ることで、省電力化を図る。
また、電力制御装置100を、部分的に電源をON/OFFに設定することが可能(ブロック単位で電力消費モードを通常モードと省電力モードにすることが可能)な1つあるいは複数のASICあるいはFPGA内で実現するようにしてもよい。
電力制御装置100がASIC又はFPGAで実現されている場合は、図8に示す手順にて、ブロックごとに電力消費モードを通常モード又は省電力モードに移行させることで、省電力化を図ることができる。
電力制御装置100がサブCPU500とプログラムで実現される場合は、イベント処理部105は、複数のタスク(設定処理実行部101〜103)をスケジュールする動作としてシミュレートされる。
サブCPU500は、このシミュレートする動作が記述されたプログラムをROM(Read Only Memory)から読み出し、RAMをワークエリアとして使用して実行することによりイベント処理部105を実現する。
また、サブCPU500は、イベント処理部105の動作として、依存関係のない独立した複数のタスクのイベント待ちを同一時間に集中させるスケジュールを行うことにより、CPU200およびサブCPU500が実質的に何もすることがない待ち状態になっている時間が長くなり、それゆえスリープモードや電源OFFにすることが可能となり、消費電力をより小さくすることが可能になる。
つまり、2つ以上の設定実行処理部が設定処理を実行する2つ以上の設定処理指示がイベント蓄積管理部104により同時期に入力された場合に、イベント処理部105は、2つ以上の設定実行処理部における設定処理の実行が同時期に完了するようにイベントの実行順序のスケジューリングを行うことにより、消費電力を小さくすることができる。
以上、本実施の形態では、
電力制御の対象となる各機能や各回路の電源ON後の初期化処理あるいは電源OFF前の終了処理あるいは電力モード変更処理の設定処理を行い、設定処理が不要あるいは完了すると自身を電源OFFに設定する、複数の設定処理実行部と、
電力制御装置内で発生した割込みや時間経過などのイベントを受信し、必要に応じて設定処理実行部で必要となるイベントに変換して実行すべき順番にイベントを蓄積するイベント蓄積管理部と、
イベントに対応する設定処理実行部を起動し、イベント蓄積管理部に処理すべきイベントがなければ自身を電源OFFに設定する、イベント処理部と、
を備える電力制御装置を説明した。
実施の形態2.
実施の形態1では、H/W装置ごとに設定処理実行部が設けられている構成を示したが、本実施の形態では、H/W装置ごと及び設定処理の種類ごとに、設定処理実行部が設けられている構成を示す。
以下では、実施の形態1との差異を説明する。
以下にて説明していない点は、実施の形態1と同じである。
図3は、本実施の形態に係る電力制御装置100の内部構成例を示す。
図3において、イベント蓄積管理部104とイベント処理部105は、実施の形態1で示したものと同様であるため、説明を省略する。
設定処理実行部1011は、H/W装置301に対して、初期化処理時の設定処理を行う。
設定処理実行部1012は、H/W装置301に対して、終了処理時の設定処理を行う。
設定処理実行部1013は、H/W装置301に対して、モード変更処理時の設定処理を行う。
設定処理実行部1021は、H/W装置302に対して、初期化処理時の設定処理を行う。
設定処理実行部1022は、H/W装置302に対して、終了処理時の設定処理を行う。
設定処理実行部1023は、H/W装置302に対して、モード変更処理時の設定処理を行う。
設定処理実行部1031は、H/W装置303に対して、初期化処理時の設定処理を行う。
設定処理実行部1032は、H/W装置303に対して、終了処理時の設定処理を行う。
設定処理実行部1033は、H/W装置303に対して、モード変更処理時の設定処理を行う。
このように、本実施の形態に係る電力制御装置100では、H/W装置ごと及び設定処理の種類ごとに、設定処理実行部が分類されている。
本実施の形態においてもCPU200の動作は図7に示したものと同じである。
また、電力制御装置100の動作は、図8のS804において、設定処理実行部1011〜1033のうちの対応する設定処理実行部のみを通常モードにし、S807において、当該設定処理実行部を省電力モードにする点を除けば、図8に示したものと同様である。
なお、本実施の形態でも、2つ以上の設定実行処理部が設定処理を実行する2つ以上の設定処理指示がイベント蓄積管理部104により同時期に入力された場合に、イベント処理部105は、2つ以上の設定実行処理部における設定処理の実行が同時期に完了するようにイベントの実行順序のスケジューリングを行うことにより、消費電力を小さくすることができる。
本実施の形態では、H/W装置ごと及び設定処理の種類ごとに、設定処理実行部が設けられているので、個々の設定処理実行部の規模を実施の形態1に比べて小さくすることができ、電力制御装置100の消費電力を実施の形態1に比べて抑えることができる。
以上、本実施の形態では、
電力制御の対象となる各機能や各回路の電源ON後の初期化処理あるいは電源OFF前の終了処理あるいは電力モード変更処理の設定処理を行う部分を処理毎に別々にもち、設定処理が不要あるいは完了すると自身を電源OFFに設定する、複数の設定処理実行部と、
電力制御装置内で発生した割込みや時間経過などのイベントを受信し、必要に応じて設定処理実行部で必要となるイベントに変換して実行すべき順番にイベントを蓄積するイベント蓄積管理部と、
イベントに対応する設定処理実行部を起動し、イベント蓄積管理部に処理すべきイベントがなければ自身を電源OFFに設定する、イベント処理部と、
を備える電力制御装置を説明した。
実施の形態3.
本実施の形態に係る設定処理実行部は、図4に示すように、イベント蓄積管理部111、イベント処理部112、複数のイベント実行部(イベント実行部113、イベント実行部114、イベント実行部115)で構成される。
図4では、一例として、実施の形態1で示した設定処理実行部101、実施の形態2で示した設定処理実行部1011の内部構成を示しているが、実施の形態1で示した設定処理実行部102、103、実施の形態2で示した設定処理実行部1012、1013でも同様の内部構成をとることができる。
また、図4では、3つのイベント実行部が含まれる例を示しているが、イベント実行部の数は任意である。
以下では、実施の形態1、2との差異を説明する。
以下にて説明していない点は、実施の形態1、2と同じである。
図4において、イベント蓄積管理部111は、実施の形態1又は実施の形態2で示したイベント処理部105により生成されたイベントを入力する。
例えば、イベント蓄積管理部111は、H/W装置301に対する設定処理を実行するためのイベントを入力する。
イベント蓄積管理部111は、設定処理実行部101、1011内で、図2及び図3のイベント蓄積管理部104に相当する動作を行う。
なお、イベント蓄積管理部111は、イベント入力部の例である。
イベント処理部112は、イベント処理部105からのイベントをイベント蓄積管理部111から入力し、入力したイベントを変換する。
イベント処理部112が変換するイベントは、イベント処理部105からのイベントの実行手順を具体化するイベントであり、イベント実行部113、イベント実行部114、イベント実行部115で解釈可能なイベントである。
イベント処理部112は、イベント処理部105からの1つのイベントに対して複数のイベントを生成する場合がある。
イベント処理部112は、イベント間に順序制約がない場合はイベントの実行順序を変更することができる。
イベント処理部112は、設定処理実行部101、1011内で、図2及び図3のイベント処理部105に相当する動作を行う。
なお、イベント処理部112は、イベント変換部の例である。
イベント実行部113、イベント実行部114、イベント実行部115は、それぞれ、イベント処理部112からイベントを取得し、取得したイベントの意味に従った処理を実行する。
イベント実行部113、イベント実行部114、イベント実行部115が協動して、H/W装置301に対する設定処理を実行する。
イベント実行部113、イベント実行部114、イベント実行部115は、設定処理実行部101、1011内で、図2及び図3の設定処理実行部101〜103、1011〜1033に相当する動作を行う。
なお、イベント実行部113、イベント実行部114、イベント実行部115は、イベント実行部の例である。
イベント蓄積管理部111にイベントが残っておらず、また、イベント実行部113、イベント実行部114、イベント実行部115に未実行の処理がない場合に、設定処理実行部101、1011は省電力モードに移行する。
設定処理実行部101、1011における他の動作は、実施の形態1及び実施の形態2で説明した通りである。
以上、本実施の形態では、
設定処理実行部の内部が実施の形態1又は実施の形態2の電力制御装置と同様な要素を備えて再帰的に構成されている電力制御装置を説明した。
実施の形態4.
図6に示すように、実施の形態1〜3の電力制御装置100を、H/W装置301〜303内で実現し、設定処理の対象になっていないH/W装置が、設定処理の対象になっているH/W装置の設定処理を行うようにしてもよい。
例えば、H/W装置301の初期化処理が必要な場合に、H/W装置302が実施の形態1〜3の電力制御装置100として動作して、CPU200に代わって、H/W装置301の初期化処理の設定処理を行うようにする。
なお、H/W装置301〜303の消費電力はCPU200よりも低いものとする。
また、H/W装置301〜303は、部分的に電源をON/OFFに設定することが可能(ブロック単位で電力消費モードを通常モードと省電力モードにすることが可能)であることが望ましい。
H/W装置301〜303においてブロック単位で電力消費モードを制御することが可能であれば、図8に示す手順にて、ブロックごとに電力消費モードを通常モード又は省電力モードに移行させることで、省電力化を図ることができる。
100 電力制御装置、101 設定処理実行部、102 設定処理実行部、103 設定処理実行部、104 イベント蓄積管理部、105 イベント処理部、111 イベント蓄積管理部、112 イベント処理部、113 イベント実行部、114 イベント実行部、115 イベント実行部、200 CPU、301 H/W装置、302 H/W装置、303 H/W装置、400 バス、500 サブCPU、1011 設定処理実行部、1012 設定処理実行部、1013 設定処理実行部、1021 設定処理実行部、1022 設定処理実行部、1023 設定処理実行部、1031 設定処理実行部、1032 設定処理実行部、1033 設定処理実行部。

Claims (15)

  1. プロセッサ装置と、前記プロセッサ装置により制御されるハードウェア装置とに接続され、電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることが可能な設定処理実行装置であって、
    前記ハードウェア装置への電力供給開始後の初期化処理時及び電力供給停止前の終了処理時の少なくともいずれかにおいて、前記ハードウェア装置に対する設定処理の実行を指示する設定処理指示を前記プロセッサ装置から受信する指示受信部と、
    前記指示受信部により前記設定処理指示が受信された場合に、前記プロセッサ装置に代わって、前記ハードウェア装置の初期化処理時の設定処理及び終了処理時の設定処理の少なくともいずれかを実行する設定処理実行部とを有し、
    前記指示受信部により前記設定処理指示が受信されるまでは省電力モードを維持し、前記指示受信部により前記設定処理指示が受信された後は通常モードに移行し、前記設定処理実行部により設定処理の実行が完了すると省電力モードに移行することを特徴とする設定処理実行装置。
  2. 前記設定処理実行装置は、
    電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることが可能なプロセッサ装置に接続され、
    前記設定処理実行部が前記プロセッサ装置に代わって、前記ハードウェア装置の初期化処理時の設定処理及び終了処理時の設定処理の少なくともいずれかを実行することで、前記ハードウェア装置の初期化処理時及び終了処理時の少なくともいずれかにおいて、前記プロセッサ装置を通常モードから省電力モードに移行させる又は前記プロセッサ装置を省電力モードのまま維持させることを特徴とする請求項1に記載の設定処理実行装置。
  3. 前記設定処理実行装置は、更に、
    前記設定処理実行部による設定処理の実行が完了したことを通知する設定処理実行完了通知を前記プロセッサ装置に送信する通知送信部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の設定処理実行装置。
  4. 前記設定処理実行装置は、
    電力消費モードを切替えることが可能なハードウェア装置に接続され、
    前記指示受信部は、
    前記ハードウェア装置の電力消費モードの切替え時に、前記ハードウェア装置に対する設定処理の実行を指示する設定処理指示を前記プロセッサ装置から受信し、
    前記設定処理実行部は、
    前記指示受信部により前記設定処理指示が受信された場合に、前記プロセッサ装置に代わって、前記ハードウェア装置の電力消費モードの切替え時の設定処理を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の設定処理実行装置。
  5. 前記設定処理実行装置は、
    前記プロセッサ装置に接続された複数のハードウェア装置に接続され、
    ハードウェア装置ごとに、設定処理実行部を有し、
    各設定処理実行部は、
    電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることが可能であり、対応するハードウェア装置に対する設定処理指示が前記指示受信部により受信されるまでは省電力モードを維持し、対応するハードウェア装置に対する設定処理指示が前記指示受信部により受信された後は通常モードに移行し、前記プロセッサ装置に代わって、対応するハードウェア装置に対する設定処理を実行し、設定処理の実行が完了した際に省電力モードに移行することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の設定処理実行装置。
  6. 前記設定処理実行装置は、
    前記プロセッサ装置に接続された複数のハードウェア装置に接続され、
    ハードウェア装置ごと、設定処理の種類ごとに、設定処理実行部を有し、
    各設定処理実行部は、
    電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることが可能であり、対応するハードウェア装置の対応する設定処理に対する設定処理指示が前記指示受信部により受信されるまでは省電力モードを維持し、対応するハードウェア装置の対応する設定処理に対する設定処理指示が前記指示受信部により受信された後は通常モードに移行し、前記プロセッサ装置に代わって、対応するハードウェア装置の対応する設定処理を実行し、設定処理の実行が完了した際に省電力モードに移行することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の設定処理実行装置。
  7. 前記設定処理実行装置は、更に、
    電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることが可能であり、前記指示受信部により前記設定処理指示が受信されるまでは省電力モードを維持し、前記指示受信部により前記設定処理指示が受信された後は通常モードに移行し、前記ハードウェア装置に対する設定処理を実行するための複数のイベントを生成し、前記複数のイベントの実行順序のスケジューリングを行い、スケジューリングが完了した後は省電力モードに移行するスケジューリング部を有し、
    前記設定処理実行部は、
    前記スケジューリング部によるイベントのスケジューリングに従って、前記ハードウェア装置に対する設定処理を実行することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の設定処理実行装置。
  8. 前記設定処理実行装置は、
    前記プロセッサ装置に接続された複数のハードウェア装置に接続され、
    ハードウェア装置ごとに、設定処理実行部を有し、
    前記スケジューリング部は、
    2つ以上の設定処理実行部が設定処理を実行する2つ以上の設定処理指示が前記指示受信部により同時期に入力された場合に、前記2つ以上の設定処理実行部における設定処理の実行が同時期に完了するようにイベントの実行順序のスケジューリングを行うことを特徴とする請求項7に記載の設定処理実行装置。
  9. 前記設定処理実行装置は、
    前記プロセッサ装置に接続された複数のハードウェア装置に接続され、
    ハードウェア装置ごと、設定処理の種類ごとに、設定処理実行部を有し、
    前記スケジューリング部は、
    2つ以上の設定処理実行部が設定処理を実行する2つ以上の設定処理指示が前記指示受信部により同時期に入力された場合に、前記2つ以上の設定処理実行部における設定処理の実行が同時期に完了するようにイベントの実行順序のスケジューリングを行うことを特徴とする請求項7に記載の設定処理実行装置。
  10. 前記設定処理実行部は、
    前記スケジューリング部により生成されたイベントを入力するイベント入力部と、
    前記イベント入力部により入力されたイベントを変換するイベント変換部と、
    前記イベント変換部により変換された後のイベントを実行するイベント実行部とを有することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の設定処理実行装置。
  11. 前記設定処理実行装置は、
    前記プロセッサ装置を補完するサブプロセッサ装置であることを特徴とする請求項1に記載の設定処理実行装置。
  12. 前記設定処理実行装置は、
    ASIC(Application Specific Integrated Circuit)及びFPGA(Field Programmable Gate Array)のうちの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の設定処理実行装置。
  13. 前記プロセッサ装置は、複数のハードウェア装置を制御対象としており、
    前記設定処理実行装置は、
    前記複数のハードウェア装置のうちのいずれかのハードウェア装置であることを特徴とする請求項1に記載の設定処理実行装置。
  14. プロセッサ装置と、前記プロセッサ装置により制御されるハードウェア装置とに接続され、電力消費モードを通常モードと省電力モードとの間で切替えることが可能な設定処理実行装置が行う設定処理実行方法であって、
    前記ハードウェア装置への電力供給開始後の初期化処理時及び電力供給停止前の終了処理時の少なくともいずれかにおいて、前記ハードウェア装置に対する設定処理の実行を指示する設定処理指示を前記プロセッサ装置から受信するまでは、前記設定処理実行装置は省電力モードを維持し、
    前記設定処理指示を受信した後は、前記設定処理実行装置は、通常モードに移行し、前記プロセッサ装置に代わって、前記ハードウェア装置の初期化処理時の設定処理及び終了処理時の設定処理の少なくともいずれかを実行し、
    設定処理の実行が完了すると、前記設定処理実行装置が、省電力モードに移行することを特徴とする設定処理実行方法。
  15. 前記プロセッサ装置を補完するサブプロセッサ装置を、請求項1に記載された設定処理実行装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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