JP2015031482A - 集熱レシーバー及び太陽熱発電装置 - Google Patents

集熱レシーバー及び太陽熱発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘリオスタットを介して照射される太陽光を効率よく吸収し、熱に変換することが可能な集熱レシーバーを提供すること。【解決手段】太陽熱発電装置に使用され、セラミック基材に熱媒体を通過させるための複数の流路が並設された複数個の熱吸収体と、該熱吸収体を収納、支持するとともに、熱媒体を流通させる支持体と、複数の上記熱吸収体同士を接着するとともに、複数の上記熱吸収体を上記支持体の内壁に接着、固定する接着材層とからなる集熱レシーバーであって、上記熱吸収体は、流路が露出する一端面が太陽光を受光する受光面を形成するように配設され、上記接着材層の受光面側の端部は、隣接する熱吸収体のいずれの受光面より内側に存在することを特徴とする集熱レシーバー。【選択図】図2

Description

本発明は、集熱レシーバー及び太陽熱発電装置に関する。
太陽を利用した発電方法として、太陽熱発電が知られている。太陽熱発電は、太陽から照射される光を反射鏡等を介して集光し、得られる太陽熱を利用して蒸気タービンを駆動させ、発電するものである。この太陽熱発電は、発電中に二酸化炭素等の温室効果ガスを発生することがないうえ、蓄熱することが可能であるので、曇天や夜間でも発電が可能である。そのため、太陽熱発電は、将来、有望な発電方法として注目を集めている。
太陽熱発電の方式には、大きく分けて、トラフ型、タワー型の2種類がある。タワー型太陽熱発電は、多数のヘリオスタットと呼ばれる平面鏡を用いて、中央部に設置されたタワーにある集熱レシーバーに太陽光を集中させることで集光し、その熱で発電する発電方式である。ヘリオスタットは、数メートル四方の平面鏡であり、タワー型太陽熱発電では、数百枚から数千枚のヘリオスタットを用いて集められた太陽光を一箇所に集中させることが出来る。そのため、集熱レシーバーを1000℃程度まで加熱することが可能であり、タワー型太陽熱発電は、熱効率が良いという特徴を有する。
このタワー型太陽熱発電用の集熱レシーバーとして、特許文献1には、太陽熱発電装置に使用される集熱レシーバーであって、前記集熱レシーバーは、熱媒体を通過させるための複数の流路が並設された1個又は複数個のハニカムユニットからなる熱吸収体と、該熱吸収体を収納、支持するとともに、熱媒体を流通させる支持体とからなり、前記熱吸収体は、炭化ケイ素を含んで構成され、太陽光が照射される面には、研磨処理又はコーティング処理のいずれかの表面処理が施されていることを特徴とする集熱レシーバーが開示されている。
特開2012−93004号公報
上記集熱レシーバーは、ヘリオスタットを介して照射される太陽光を吸収し、効率よく熱に変換する必要があるが、特許文献1等に記載された集熱レシーバーでは、接着材層は、シリコンか無機粒子、無機繊維、無機バインダ等を含むものであり、太陽光の反射率が充分に低いとは言えず、太陽熱の吸収効率が高くないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためにされたものであり、ヘリオスタットを介して照射される太陽光を集熱レシーバーの全体で効率よく吸収し、熱に変換することが可能な集熱レシーバー及びそれを用いた太陽熱発電装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の集熱レシーバーは、太陽熱発電装置に使用され、
セラミック基材に熱媒体を通過させるための複数の流路が並設された複数個の熱吸収体と、
該熱吸収体を収納、支持するとともに、熱媒体を流通させる支持体と、
複数の上記熱吸収体同士を接着するとともに、複数の上記熱吸収体を上記支持体の内壁に接着、固定する接着材層とからなる集熱レシーバーであって、
上記熱吸収体は、流路が露出する一端面が太陽光を受光する受光面を形成するように配設され、
上記接着材層の受光面側の端部は、隣接する熱吸収体のいずれの受光面より内側に存在することを特徴とする。
通常使用される接着材層は、接着性を重視しているため、太陽光から熱への変換効率が高いとは言えない。従って、熱吸収体と接着材層とが、同一の平面からなる受光面を形成していると、集熱レシーバー全体での熱への変換効率が低下してしまう。
しかしながら、本発明の集熱レシーバーでは、熱吸収体の流路が露出する一端面が太陽光を受光する受光面を形成するように配設され、接着材層の受光面側の端部は、上記熱吸収体の受光面より内側に存在する。また、太陽光は、大部分の受光面に垂直な方向から入射しないため、上記接着材層の受光面側の端部が熱吸収体の受光面より内側に存在すると、太陽光の大部分は、上記接着材層の端面に到達せず、上記接着材層の端部の周囲に露出しているセラミック基材(熱吸収体)が太陽光を受光することになり、集熱レシーバー全体の太陽光からの熱への変換効率が高くなる。
本発明の集熱レシーバーでは、上記熱吸収体の受光面から上記接着材層の受光面側の端部までの領域における上記熱吸収体の側面は、セラミック基材が露出していることが望ましい。
本発明では、熱吸収体の受光面から接着材層の受光面側の端部までの領域における熱吸収体の側面には、接着剤層を構成する材料の一部が付着などすることなく、セラミック基材が露出しているので、上記領域に存在するセラミック基材(熱吸収体)が太陽光を受光することとなり、集熱レシーバー全体の太陽光からの熱への変換効率を高くすることができ、本発明の効果を得ることができる。
本発明の集熱レシーバーでは、上記熱吸収体の受光面と上記接着材層の受光面側の端部との距離は、20〜40mmであることが望ましい。
上記熱吸収体の受光面と上記接着材層の受光面側の端部との距離が、20〜40mmであると、上記接着材層の受光面側の端部が熱吸収体の受光面が形成する平面より充分に内側に存在するので、上記接着材層の受光面側の端部で、太陽光を受光する領域は非常に小さいか、殆ど存在せず、上記接着材層の端面の周囲に露出するセラミック基材(熱吸収体)が太陽光を受光する可能性が高く、集熱レシーバーの太陽光からの熱への変換効率が高くなる。
上記熱吸収体の受光面と上記接着材層の受光面側の端部との距離が20mm未満であると、熱吸収体の受光面と接着材層の受光面側の端部との距離が短いため、接着材層の受光面側の端部に太陽光が入射し易くなり、この場合には、接着材層の受光面側の端部が熱吸収体の受光面と比べて太陽光をより反射し易いので、集熱レシーバー全体の太陽光からの熱への変換効率が低下する。一方、上記熱吸収体の受光面と上記接着材層の受光面側の端部との距離が40mmを超えると、接着材層が存在しない部分の容積が大きくなりすぎ、上記熱吸収体の受光面付近の機械的強度が低下する。
本発明の集熱レシーバーでは、上記接着材層の厚さは、0.5〜1.5mmであることが望ましい。
上記接着材層の厚さが、0.5〜1.5mmであると、接着力を発揮するには充分の厚さであり、かつ、接着材層の厚さは厚すぎないので、熱吸収体の受光面が形成する平面より内側に存在する上記接着材層の受光面側の端部は、太陽光を受光する領域が非常に小さいか、殆ど存在せず、上記接着材層の端面の周囲に存在する熱吸収体が太陽光を受光する可能性が高く、集熱レシーバーの太陽光からの熱への変換効率が高くなる。
上記接着材層の厚さが0.5mm未満であると、接着材層が薄すぎるため、熱吸収体の熱膨張の吸収能力が低下し、接着強度が低下してしまい、一方、接着材層の厚さが1.5mmを超えると、接着材層の端部の面積が大きくなるので、接着材層が太陽光を反射する割合が大きくなり、集熱レシーバーの太陽光からの熱への変換効率が充分とは言えなくなる。
本発明の集熱レシーバーでは、上記接着材層は、酸化物セラミックからなる骨材と無機バインダからなるマトリックスとを含む接着材により形成されていることが望ましい。
酸化物セラミックからなる骨材と無機バインダからなるマトリックスとを含む接着材を用いることにより、接着性に富み、耐熱性を有する接着材層を形成することができ、しかも、上記接着材層の受光面側の端部は、上記熱吸収体の受光面が形成する平面より内側に存在するので、集熱レシーバー全体の太陽光からの熱への変換効率が高くなる。
本発明に係る集熱レシーバーでは、上記セラミック基材は、非酸化物セラミックからなることが望ましい。
上記セラミック基材が、非酸化物セラミックから構成されていると、極めて耐熱性に富み、例えば、集熱レシーバーが1000℃付近まで加熱されても、クラックや溶融等が発生することはなく、集熱レシーバーとしての特性を維持することができる。
本発明に係る集熱レシーバーでは、上記セラミック基材は、炭化ケイ素からなることが望ましい。
炭化ケイ素は、耐熱性に富み、太陽熱の吸収性にも優れているので、優れた特性の集熱レシーバーとなる。
本発明に係る集熱レシーバーでは、セラミック基材は、体積含有率が35〜60vol%の炭化ケイ素と、残部の金属シリコンとを含有していることが望ましい。
多孔質炭化ケイ素の気孔の内部に金属シリコンが充填されていると、熱容量が大きくなり、多くの熱量を受け取ることが可能となり、多くの熱量を発電装置に供給することが可能となる。
本発明の太陽熱発電装置では、上記集熱レシーバーが用いられているので、照射された太陽光を、効率よく熱に変換することができ、効率よく発電を行うことが出来る。
図1(a)は、本発明の集熱レシーバーを模式的に示す縦断面図であり、図1(b)は、図1(a)に示した集熱レシーバーのA−A線断面図である。 図2は、図1(a)に示した集熱レシーバーの表面領域近傍を示す拡大断面図である。 図3(a)は、本発明の太陽熱発電装置を構成するレシーバーアレイを模式的に示す正面図であり、図3(b)は、図3(a)に示したレシーバーアレイのB−B線断面図である。 図4は、本発明の太陽熱発電装置を模式的に示す説明図である。
(発明の詳細な説明)
以下、本発明の集熱レシーバーについて図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本発明の集熱レシーバーを模式的に示す縦断面図であり、図1(b)は、図1(a)に示した集熱レシーバーのA−A線断面図である。図1(a)は、集熱レシーバーに収納された熱吸収体を構成する熱吸収体の流路に平行に切断した縦断面図であり、図1(b)は、上記流路に垂直な断面を示す断面図である。
図2は、本発明の熱吸収体の受光面近傍を示す拡大断面図である。
図1(a)及び(b)及び図2に示すように、本発明の集熱レシーバー10は、セラミック基材に熱媒体14を通過させるための複数の流路13bが並設された複数個の熱吸収体11と、熱吸収体11を収納、支持するとともに、熱媒体14を流通させる支持体12と、複数の熱吸収体11同士を接着するとともに、複数の熱吸収体11を支持体12の内壁に接着、固定する接着材層15とからなる。熱吸収体11は、流路13bが露出する一端面が太陽光18を受光する受光面11aを形成するように配設されている。また、隣りあう流路の間及び熱吸収体の周囲には、壁部13aが存在する。
また、接着材層15の受光面側の端部15aは、熱吸収体11の受光面11aより内側に存在しており、熱吸収体11の受光面11aから接着材層15の受光面側の端部15aまでの領域における熱吸収体11の側面11bは、セラミック基材が露出している。
熱吸収体11を構成するセラミック基材は、炭化ケイ素等の耐熱性セラミックからなり、太陽光18をよく吸収するように構成されていることが望ましく、黒色又はその他の色が付いていることが望ましい。
ヘリオスタットにより反射した太陽光18が熱吸収体11の受光面11aに到達した際の入射角は、受光面11aに垂直にならないように設定されている。接着材層15が存在する部分では、熱吸収体11の受光面11aから接着材層15の受光面側の端部15aまでの領域は、空隙となっており、セラミック基材が空隙に露出しているので、太陽光18が空隙の内部に入射しても、接着材層15の受光面側の端部15aは太陽光18を受光せず、セラミック基材(熱吸収体11)の側面が太陽光18を受光し、熱を吸収する。
熱吸収体11の受光面11aと接着材層15の受光面側の端部15aとの距離d(図2参照)は、20〜40mmであることが望ましく、20〜30mmであることがより望ましい。また、接着材層15の厚さD(図2参照)は、0.5〜1.5mmであることが望ましく、1〜1.5mmであることがより望ましい。
セラミック基材(熱吸収体)を構成する材料は、特に限定されるものではないが、上述のように、耐熱性を有するとともに、太陽光18をよく吸収するように構成されていることが望ましく、その材料としては、例えば、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化ホウ素等の窒化物セラミック、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化タンタル等の炭化物セラミック、シリカ、アルミナ等の酸化物セラミック等を挙げることができる。これらの中では、窒化物セラミック、炭化物セラミック等の非酸化物セラミックが好ましく、炭化ケイ素がさらに好ましい。これらは、多孔質体であっても、緻密体であってもよい。
上記セラミック基材が多孔質体の場合、そのまま使用してもよいが、多孔質炭化ケイ素等の多孔質体の開気孔の全部をシリコンで充填したものであってもよい。すなわち、セラミック基材は、体積含有率が35〜60vol%の炭化ケイ素と、残部の金属シリコンとを含有していることが望ましい。金属シリコンは、上記開気孔の一部に充填されていてもよい。なお、気孔率は、セラミック基材そのものの気孔率であり、流路の体積は測定に関与しない。
熱吸収体に多孔質炭化ケイ素を用いる場合、壁部の多孔質炭化ケイ素の平均気孔径は、5〜30μmが望ましい。多孔質炭化ケイ素の平均気孔径が5μm未満であると、気孔の一部が閉気孔になり易く、シリコンを充填するのが難しくなる。一方、多孔質炭化ケイ素の平均気孔径が30μmを超えると、多孔質炭化ケイ素の機械的強度が低下し、熱吸収体11の強度も低下する。なお、セル隔壁の気孔径は、水銀圧入法にて接触角を130°、表面張力を485mN/mと設定して求めた値である。気孔率も同様に水銀圧入法を用い、同様の条件により測定することができる。
本発明に係る熱吸収体11では、流路13bに対して垂直な断面を形成した際、1cm当たりの流路13bの数は、31.0〜93.0個/cmであることが望ましい。熱吸収体11の流路13bの数が31.0個/cm未満である場合には、熱吸収体11の流路13bの数が少ないため、熱吸収体11が熱媒体14と効率よく熱交換することが難しくなる。一方、熱吸収体11の流路13bの数が93.0個/cmを超えると、熱吸収体11の1つの流路13bの断面積が小さくなるため、熱媒体14が流通しにくくなる。
また、熱吸収体11の流路間の壁部13aの厚さは、0.1〜0.5mmが好ましい。熱吸収体11の壁部13aの厚さが0.1mm未満では、熱吸収体の壁部の機械的強度が低下し、破損し易くなる。一方、熱吸収体11の壁部の厚さが0.5mmを超えると、熱吸収体11の壁部が厚くなりすぎ、熱吸収体11の面積に対する熱媒体14の流通量が低下するため、熱効率が低下する。
なお、図1(b)において、熱吸収体11の流路13bの断面形状を四角形にしているが、熱吸収体11の流路13bの断面形状は、特に限定されず、六角形等であってもよい。また、図1(b)に示す支持体12の断面図形も、四角形であるが、支持体12の断面図形は特に四角形に限定されず、六角形等であってもよい。
複数の熱吸収体11を用いて集熱レシーバー10を作製する場合には、熱吸収体11(多孔質炭化ケイ素)の内部に充填されているシリコンと同じ材料であるシリコンを接着材として用い、接着材層15を形成して熱吸収体11同士を接着することができる。この場合、フッ酸等を用いて、接着材層15の受光面側の端部15aが隣接する熱吸収体11の受光面11aより内側になるようにエッチングを行い、所定の厚さの接着材層15を削除する。
本発明の集熱レシーバー10を構成する接着材層15は、酸化物セラミックからなる骨材と無機バインダからなるマトリックスとを含む接着材により形成されていることが望ましい。酸化物セラミックからなる骨材としては、セラミック繊維、セラミック粒子等が挙げられる。
接着材層15が酸化物セラミックからなる骨材と無機バインダからなるマトリックスとを含む接着材により形成されていると、熱吸収体11の温度が1000℃付近であっても、接着材層15が、接着性に富み、耐熱性を有する。そのため、集熱レシーバーが1000℃付近で用いられた場合であっても、熱履歴により接着材層15にクラックが生じることを防ぐことができる。さらに、接着材層を形成する接着材にはセラミック粒子や有機バインダ等が含まれていてもよい。
上記接着材に含まれるセラミック繊維としては、特に限定されないが、酸化ケイ素−酸化アルミニウム、ムライト、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等のセラミックファイバー等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。セラミック繊維のなかでは、酸化アルミニウム、ムライトが望ましい。
上記セラミック繊維の含有量の下限は、10重量%が望ましく、20重量%がより望ましい。一方、上記セラミック繊維の含有量の上限は、70重量%が望ましく、40重量%がより望ましい。上記セラミック繊維の含有量が10重量%未満では、接着材層の弾性が低下しやすくなる。一方、セラミック繊維の含有量が70重量%を超えると、接着材層15の熱伝導性の低下を招き易く、弾性体としての効果が低下しやすくなる。
上記接着材に含まれるセラミック粒子としては、特に限定されないが、炭化物、窒化物等を挙げることができ、具体的には、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素からなる無機粉末等を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。セラミック粒子のなかでは、熱伝導性に優れる炭化ケイ素が望ましい。
上記セラミック粒子の含有量の下限は、3重量%が望ましく、10重量%がより望ましく、20重量%がさらに望ましい。一方、上記セラミック粒子の含有量の上限は、80重量%が望ましく、40重量%がより望ましい。上記セラミック粒子の含有量が3重量%未満では、接着材層15の熱伝導率の低下を招きやすくなる。一方、上記セラミック粒子の含有量が80重量%を超えると、接着材層15が高温にさらされた場合に、接着強度の低下を招き易い。
上記接着材に含まれる無機バインダとしては、特に限定されないが、シリカゾル、アルミナゾル等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。無機バインダのなかでは、シリカゾルが望ましい。
上記無機バインダの含有量の下限は、固形分で、1重量%が望ましく、5重量%がさらに望ましい。一方、上記無機バインダの含有量の上限は、固形分で30重量%が望ましく、15重量%がより望ましい。無機バインダの含有量が、固形分で1重量%未満では、接着強度の低下を招き易い。一方、上記無機バインダの含有量が、固形分で30重量%を超えると、接着材層15の熱伝導率の低下を招き易い。
上上記接着材に含まれる有機バインダとしては、特に限定されないが、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。有機バインダのなかでは、カルボキシメチルセルロースが望ましい。
上記有機バインダの含有量の下限は、固形分で、0.1重量%が望ましく、0.4重量%がより望ましく、一方、上記有機バインダの含有量の上限は、固形分で、5.0重量%が望ましく、1.0重量%がより望ましい。有機バインダの含有量が、固形分で0.1重量%未満では、接着材層のマイグレーションが発生しやすくなる。一方、有機バインダの含有量が、固形分で5.0重量%を超えると、接着材層15と熱吸収体11との接着力の低下を招きやすくなる。
有機バインダは、熱吸収体11の温度が上昇することにより、分解、消去されるが、接着材層15に無機バインダ等が含まれていると、充分な接着力を維持することができる。
本発明に係る集熱レシーバー10では、接着材層15を構成する酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比が、酸化アルミニウム:酸化ケイ素=60:40〜64:36となるように、酸化物セラミックからなる骨材と無機バインダからなるマトリックスとを配合することが望ましい。
本発明の集熱レシーバー10が1600℃以上に加熱された場合、酸化ケイ素が酸化アルミニウムと反応し、ほとんどの酸化ケイ素がムライトとなる。ムライトの融点は約1850℃なので、上記のように加熱された場合であっても、接着材層15のムライトが融解することはない。そのため、接着材層15が劣化することを防止することができる。
支持体12は、上述のように、図1(b)に示すような正面から見た断面形状は、四角形、六角形等の形状であるが、支持体12の全体的な形状は、漏斗形状である。すなわち、熱吸収体11が収納され、熱媒体14が流入する部分である集熱部12aの断面(熱吸収体11の太陽光18を受ける面に平行な断面)は大面積であるが、断面を熱媒体14の出口方向に平行移動していくと、断面の面積は次第に小さくなり、その後、熱媒体の出口12bでは、断面の面積は略一定面積となる。
支持体12の材料は特に限定されるものではないが、熱吸収体11は1000℃前後となるため、支持体12は耐熱性を有する必要があり、金属又はセラミックが好ましい。
金属材料としては、例えば、鉄、ニッケル、クロム、アルミニウム、タングステン、モリブデン、チタン、鉛、銅、亜鉛及びこれら金属の合金等が挙げられる。また、セラミックとしては、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタン等の窒化物セラミック、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タングステン等の炭化物セラミック、シリカ、アルミナ、ムライト、ジルコニア等の酸化物セラミック等が挙げられる。支持体12の材料としては、その他に、例えば、金属と窒化物セラミックの複合体、金属と炭化物セラミックの複合体等も挙げられる。これらのなかでは、耐熱性等の点から、アルミナ、炭化ケイ素等のセラミックが好ましい。
以下、本発明の集熱レシーバーの製造方法について説明する。
以下の説明では、熱吸収体として多孔質炭化ケイ素を用い、接着材として酸化物セラミックからなる骨材と無機バインダからなるマトリックスとを含む接着材を用いた場合について説明する。
多孔質炭化ケイ素を製造する際には、原料として平均粒子径の異なる炭化ケイ素粉末と、有機バインダ、可塑剤、潤滑剤、水等とを混合して、成形用の湿潤混合物を調製する。
続いて、上記湿潤混合物を押出成形機に投入して押出成形する成形工程を行い、長手方向に多数の流路が形成された四角柱形状の熱吸収体の成形体を作製する。
次に、熱吸収体の成形体の両端を切断装置を用いて切断する切断工程を行い、熱吸収体の成形体を所定の長さに切断し、切断した熱吸収体の成形体を乾燥機を用いて乾燥する。
次に、熱吸収体の成形体中の有機物を脱脂炉中で加熱する脱脂工程を行い、焼成炉に搬送し、焼成工程を行って熱吸収体(多孔質炭化ケイ素)を作製工程を終了する。この後、必要により、多孔質体の気孔を金属シリコンで充填する充填工程を行ってもよい。
支持体は、従来から用いられている方法を用いることにより作製することができる。セラミックからなる支持体を作製する際には、セラミック粉末、有機バインダ等を含む混合物の加圧成形、射出成形、鋳込成形等を行った後、脱脂工程、焼成工程を経ることにより、支持体を作製することができる。
集熱レシーバー10を組み立てる際には、上記方法により作製した熱吸収体11の側面に骨材としてセラミック繊維とセラミック粒子とを配合し、マトリックスとして無機バインダを配合し、必要によりさらに有機バインダや水を配合した接着材ペーストを調製し、この接着材ペーストを塗布し、複数の熱吸収体11を接着材ペーストを介して接着した後、乾燥させ、接着材層15を形成する。さらに、これら接着材層15により接着された複数の熱吸収体11の周囲にも接着材ペーストを塗布し、支持体12と接着し、支持体12の内側と熱吸収体11との間に接着材層15を形成し、集熱レシーバー10の製造を終了する。
太陽光発電を行う際、熱吸収体11には、太陽光が照射され、1000℃付近又はそれ以上の温度になるので、接着材層中の水分等は蒸発し、有機バインダは、分解消失する。接着材層15に含まれている無機バインダの固形成分で、セラミック繊維及びセラミック粒子が接合されて強固な接着材層15となる。
なお、接着剤層で接合された複数の熱吸収体は、あらかじめ焼成することにより有機バインダを分解消失させても良い。焼成することにより、無機バインダが接合に寄与するようになる。
以下、本発明の集熱レシーバーの作用効果について列挙する。
(1)本発明の集熱レシーバーにおいては、熱吸収体は、流路が露出する一端面が太陽光を受光する受光面を形成するように配設され、上記接着材層の受光面側の端部は、隣接する熱吸収体のいずれの受光面より内側に存在するので、太陽光の大部分は、上記接着材層の端面に到達せず、上記接着材層の端部の周囲に露出するセラミック基材(熱吸収体)が太陽光を受光することになり、集熱レシーバー全体の太陽光からの熱への変換効率が高くなる。
(2)本発明の集熱レシーバーにおいて、熱吸収体の受光面と接着材層の受光面側の端部との距離を20〜40mmとすることにより、接着材層の受光面側の端部が熱吸収体の受光面が形成する平面より充分に内側に存在することとなり、上記接着材層の受光面側の端部で、太陽光を受光する領域は非常に小さいか、殆ど存在せず、上記接着材層の端面の周囲に露出するセラミック基板(熱吸収体)が太陽光を受光し、集熱レシーバーの太陽光からの熱への変換効率が高くなる。
(3)本発明の集熱レシーバーにおいて、接着材層の厚さを0.5〜1.5mmとすることにより、接着材層の厚さは厚すぎないので、熱吸収体の受光面が形成する平面より内側に存在する上記接着材層の受光面側の端部は、太陽光を受光する領域が非常に小さいか、殆ど存在せず、上記接着材層の端面の周囲に存在する熱吸収体が太陽光を受光する可能性が高く、集熱レシーバーの太陽光からの熱への変換効率が高くなる。
(4)本発明の集熱レシーバーにおいて、酸化物セラミックからなる骨材と無機バインダからなるマトリックスとを含む接着材を用いることにより、接着性に富み、耐熱性を有する接着材層を形成することができる。
(5)本発明の集熱レシーバーにおいて、上記セラミック基材に炭化ケイ素を用いると、炭化ケイ素は、耐熱性に富み、太陽熱の吸収性にも優れているので、優れた特性を有する集熱レシーバーとなる。
(6)本発明の集熱レシーバーにおいて、セラミック基材が、体積含有率が35〜60vol%の炭化ケイ素と、残部の金属シリコンとを含有していると、熱容量が大きくなり、多くの熱量を受け取ることが可能となり、多くの熱量を発電装置に送ることができる。
次に、本発明の太陽熱発電装置について説明する。
本発明の太陽熱発電装置では、上記した態様の集熱レシーバーが用いられている。
図3(a)は、本発明の太陽熱発電装置を構成するレシーバーアレイを模式的に示す正面図であり、図3(b)は、図3(a)に示すレシーバーアレイのB−B線断面図である。
図4は、本発明の太陽熱発電装置を模式的に示す説明図である。
図3(a)及び(b)に示すレシーバーアレイ20では、太陽光照射面が開放された箱型の枠体22に複数の集熱レシーバー10が、熱吸収体11の太陽光18の照射を受ける面を正面に向けて整列した状態で配置されている。
すなわち、集熱レシーバー10を構成する支持体12の熱媒体の出口12bは、枠体22の底部22aに結合しており、底部22aは、管22bと繋がっている部分を除いて密閉した空間22cとなっている。従って、空気等の熱媒体14は、熱吸収体11に形成された流路13bを通過し、熱吸収体11により加熱された後、支持体12の熱媒体の出口12bを通って枠体22の底部22aにより形成された部屋に集まり、管22bを通って後述する蒸気発生器33に導かれる。
実際には、管22b又は管22bに結合された容器等は、排気ポンプ等の熱媒体14を吸引する装置に結合している。従って、排気ポンプ等を稼動させることにより、集熱レシーバー10の周囲にある空気等の熱媒体14を熱吸収体11に形成された流路13bを通過させ、熱吸収体11に蓄積された熱を空気等の熱媒体14に伝達することができる。
図3(a)及び(b)では、集熱レシーバー10の周囲にある空気等の熱媒体14を熱吸収体11の流路13bに導くようにしているが、枠体22の底部22aを2つの部屋を有する二重構造としてもよい。この場合、空気等の熱媒体14は、いきなり熱吸収体11に形成された流路13bに入るのではなく、2つの部屋のうちの1つの部屋に入り、多数の集熱レシーバー10の間に存在する空間22cに入る。続いて、熱媒体14は、集熱部12aの間に形成された隙間から吹き出た後、直ぐに集熱レシーバー10の熱吸収体11に形成された流路13bに入る。
上記のような構成とした場合には、熱媒体14は、最初に、温度の上昇した支持体12と熱交換するため、熱効率はより高くなる。
本発明の太陽熱発電装置30では、中央タワー32の最も高い位置にレシーバーアレイ20が配設されており、その下に順次、蒸気発生器33、蓄熱器34、蒸気タービン35及び冷却器36が配設されている。また、中央タワー32の周囲には、多数のヘリオスタット37が配置されているが、これらヘリオスタット37は、反射角度や鉛直方向を軸とした回転方向を自由に制御することが可能なように設定されており、時事刻々と変化する太陽光18をヘリオスタット37で反射し、中央タワー32のレシーバーアレイ20に集めるように自動的に制御されている。
蒸気発生器33は、蒸気タービン35を稼動させるための蒸気を発生させる部署である。蒸気発生器33では、レシーバーアレイ20の熱吸収体11により加熱された熱媒体14がガス管22bを通過した後、蒸気発生器33(ボイラー)中の配管に導かれ、熱媒体14と熱交換することにより加熱された水が水蒸気を発生させる。
発生した水蒸気は、蒸気タービン35に導入されて蒸気タービン35を稼動させて回転させ、この蒸気タービン35の回転により発電機が稼動して電気が発生する。
蓄熱器34は、熱媒体14が得た熱を一時的に蓄熱する部署であり、蓄熱部材として砂が用いられている。この蓄熱器34では、砂の中に管22bと繋がった蓄熱用配管(図示せず)が通っており、熱吸収体11により加熱された熱媒体14が蓄熱用配管内を通過することにより、蓄熱材料である砂に熱を供給する。蓄熱材は、熱容量が大きいので、多量の熱を吸収して蓄熱することができる。なお、蓄熱器34に収容される蓄熱材料は、上記した砂に限定されるものではなく、その他の熱容量が大きい無機材料であってもよく、種々の塩等であってもよい。
蓄熱器34の砂のなかには、蓄熱用配管とは別の蒸気発生用配管(図示せず)も通っており、夜間等、太陽光18を利用できない時間では、この蒸気発生用配管に加熱されていない熱媒体14を流し、温度が上昇した蓄熱材の砂により熱媒体14を加熱する。蓄熱用配管は、蒸気発生用配管を兼ねていてもよい。
加熱された熱媒体14は、蒸気発生器33に入って水蒸気を発生させ、上述したように、蒸気タービン35が稼動することにより、電気が発生する。
蒸気タービン35を通過した水蒸気は、冷却器36に導かれ、冷却器36で冷却されることにより水となり、所定の処理を行った後、蒸気発生器33に戻される。
この冷却器36に関し、蒸気発生器33を通過することにより冷却された熱媒体14は、冷却器36の冷却管(図示せず)を通るように構成されていることが好ましい。熱媒体14が冷却管を通ることにより加熱されるので、集熱レシーバー10で吸収した熱を効率良く利用することができる。
また、上述したように、熱を回収した熱媒体14が、レシーバーアレイ20の多数の集熱レシーバー10の間に形成されている空間22cに入るように配管を構成すれば、さらに、集熱レシーバー10の支持体12の熱も有効に利用することができる。
以下、本発明の太陽熱発電装置の作用効果について列挙する。
(1)本実施形態の太陽熱発電装置においては、上記した本発明の集熱レシーバーが用いられているので、照射された太陽光を、効率よく熱に変換することができ、効率よく発電を行うことが出来る。
(2)本発明の太陽熱発電装置においては、レシーバーアレイは、多数の集熱レシーバーを備えているので、太陽熱発電装置では、多量の太陽熱を利用することができ、多量の発電を行うことが出来る。
(3)本発明の太陽熱発電装置では、蓄熱器が用いられ、上記蓄熱器に太陽光により発生した熱を蓄えておくことができるので、太陽光のない夜間や雨の日等においても、発電を行うことができる。
10 集熱レシーバー
11 熱吸収体
11a 受光面
11b 側面
12 支持体
12a 集熱部
12b 熱媒体の出口
13a 壁部
13b 流路
14 熱媒体
15 接着材層
15a 端部
18 太陽光
20 レシーバーアレイ
22 枠体
22a 底部
22b 管
22c 空間
32 中央タワー
30 太陽熱発電装置
33 蒸気発生器
34 蓄熱器
35 蒸気タービン
36 冷却器
37 ヘリオスタット

Claims (9)

  1. 太陽熱発電装置に使用され、
    セラミック基材に熱媒体を通過させるための複数の流路が並設された複数個の熱吸収体と、
    該熱吸収体を収納、支持するとともに、熱媒体を流通させる支持体と、
    複数の前記熱吸収体同士を接着するとともに、複数の前記熱吸収体を前記支持体の内壁に接着、固定する接着材層とからなる集熱レシーバーであって、
    前記熱吸収体は、流路が露出する一端面が太陽光を受光する受光面を形成するように配設され、
    前記接着材層の受光面側の端部は、隣接する熱吸収体のいずれの受光面より内側に存在することを特徴とする集熱レシーバー。
  2. 前記熱吸収体の受光面から前記接着材層の受光面側の端部までの領域における前記熱吸収体の側面は、セラミック基材が露出している請求項1に記載の集熱レシーバー。
  3. 前記熱吸収体の受光面と前記接着材層の受光面側の端部との距離は、20〜40mmである請求項1又は2に記載の集熱レシーバー。
  4. 前記接着材層の厚さは、0.5〜1.5mmである請求項1〜3のいずれかに記載の集熱レシーバー。
  5. 前記接着材層は、酸化物セラミックからなる骨材と無機バインダからなるマトリックスとを含む接着材により形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の集熱レシーバー。
  6. 前記セラミック基材は、非酸化物セラミックからなる請求項1〜4のいずれかに記載の集熱レシーバー。
  7. 前記セラミック基材は、炭化ケイ素からなる請求項6に記載の集熱レシーバー。
  8. 前記セラミック基材は、体積含有率が35〜60vol%の炭化ケイ素と、残部の金属シリコンを含有する請求項7に記載の集熱レシーバー。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の集熱レシーバーが用いられていることを特徴とする太陽熱発電装置。
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