JP2015135205A - 蓄熱器 - Google Patents
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Abstract
【課題】天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収する蓄熱器を提供する【解決手段】第1接続孔と前記第1接続孔と中心軸を共有する第2接続孔と、第1接続孔を有する第1区画と、を有する第2区画と、第1区画と第2区画との間に配置される第3区画と、からなる蓄熱器において、蓄熱器は、第1区画と第3区画の間に、開口を有する板または多孔体からなる第1隔壁と、第2区画と第3区画の間に、開口を有する板または多孔体からなる第2隔壁と、第3区画に、第1隔壁および第2隔壁と離間して、中心軸方向に流路を有するハニカム構造体と、第1接続孔と第1隔壁との間に、第1区画の内壁と離間しかつ中心軸に垂直な第1の整流板と、第2接続孔と第2隔壁との間に、第2区画の内壁と離間しかつ中心軸に垂直な第2の整流板と、を有する【選択図】 図1
Description
本発明は、流体の熱を蓄熱する蓄熱器に関する。
自然エネルギーを利用した発電として、太陽熱発電装置が注目されている。太陽熱発電装置は、太陽光を集光し、熱エネルギーに変換したあと、熱エネルギーから電気エネルギーに変換する発電方式である。一般には、熱エネルギーから電気エネルギーへの変換は、運動エネルギーを介して行われる。
このような太陽熱発電装置は夜間の発電ができない。このため昼間に蓄熱器に蓄熱し、夜間にこの熱を利用するために様々な蓄熱器が検討されている。
このような太陽熱発電装置は夜間の発電ができない。このため昼間に蓄熱器に蓄熱し、夜間にこの熱を利用するために様々な蓄熱器が検討されている。
特許文献1には、ハウジングを備える蓄熱モジュールと、前記ハウジングの外部に配置された少なくとも1つの熱交換器と、送風機と、少なくとも1つの供給配管と、少なくとも1つの排出配管とを含んでいる高温蓄熱器が開示されている。このような蓄熱器を用いることにより、発電のできない日没後に蓄えられた熱を利用して発電することが記載されている。
近年、高温で動作し大規模な太陽熱発電装置が検討されつつある。高温で動作する太陽熱発電装置は、熱媒体として空気など気体が利用される。気体は液体に比べ熱容量が小さいため、太陽を雲が一時的に覆う天候の変化でも、伝達されるエネルギーが急速に減少する。太陽熱発電装置から生み出されるエネルギーが減少すると、電源の周波数変動あるいは電圧変動の原因となる。上記発明蓄熱器は、夜間の発電をするための蓄熱器であり、このような短い周期の出力変動を吸収することは考慮されていない。
本発明では、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収する蓄熱器を提供することを目的とする。
本発明では、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収する蓄熱器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための本発明の蓄熱器は、第1接続孔と前記第1接続孔と中心軸を共有する第2接続孔と、前記第1接続孔を有する第1区画と、前記第2接続孔を有する第2区画と、前記第1区画と前記第2区画との間に配置される第3区画と、からなる蓄熱器において、 前記蓄熱器は、前記第1区画と前記第3区画の間に、開口を有する板または多孔体からなる第1隔壁と、前記第2区画と前記第3区画の間に、開口を有する板または多孔体からなる第2隔壁と、前記第3区画に、前記第1隔壁および前記第2隔壁と離間して、前記中心軸方向に流路を有するハニカム構造体と、前記第1接続孔と第1隔壁との間に、前記第1区画の内壁と離間しかつ前記中心軸に垂直な第1の整流板と、前記第2接続孔と第2隔壁との間に、前記第2区画の内壁と離間しかつ前記中心軸に垂直な第2の整流板と、を有する。
このような構成にすることにより、第1接続孔から導入された流体が、一旦第1の整流板によって第1区画内に拡散したのち、第1隔壁を通過し、第3区画内のハニカム構造体の流路を通過し、第2隔壁を通過し、第2区画に到達した後、第2の整流板を迂回し第2接続孔から排出される。このような構造により、第3区画内にあるハニカム構造体は、第1区画から第2区画に向かって一様に流れる流体との間で熱を受け渡しし、ハニカム構造体全体が直接熱交換に関わることができる。このような構造によって、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
さらに本発明の蓄熱器は、次の態様が望ましい。
(1)前記第1の整流板は、前記第1接続孔よりも大きく、前記第2の整流板は、前記第2接続孔よりも大きいこと。
このような蓄熱器は、第1の整流板が第1接続孔よりも大きいので、第1接続孔から導入される流体が直接第1隔壁に向かって進むことができず、第1接続孔の正面にあるハニカム構造体に流れが集中しにくくすることができる。また、第2の整流板が第2接続孔よりも大きいので、ハニカム構造体から流出する流体が第2接続孔に直接引き寄せられにくいので、第2接続孔の正面にあるハニカム構造体に流れが集中しにくくすることができる。このような作用により、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
(1)前記第1の整流板は、前記第1接続孔よりも大きく、前記第2の整流板は、前記第2接続孔よりも大きいこと。
このような蓄熱器は、第1の整流板が第1接続孔よりも大きいので、第1接続孔から導入される流体が直接第1隔壁に向かって進むことができず、第1接続孔の正面にあるハニカム構造体に流れが集中しにくくすることができる。また、第2の整流板が第2接続孔よりも大きいので、ハニカム構造体から流出する流体が第2接続孔に直接引き寄せられにくいので、第2接続孔の正面にあるハニカム構造体に流れが集中しにくくすることができる。このような作用により、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
(2)前記第1の整流板と前記第1接続孔との距離は、前記第1の整流板と前記第1隔壁との距離より小さく、前記第2の整流板と前記第2接続孔との距離は、前記第2の整流板と前記第2隔壁との距離より小さい。
このような蓄熱器は、第1の整流板と第1接続孔との距離を、第1の整流板と第1隔壁との距離より小さくすることにより、第1接続孔から導入された流体が速やかに第1区画内に拡散し、第1隔壁の近傍の圧力分布を平準化することができる。また第2の整流板と第2接続孔との距離は、第2の整流板と第2隔壁との距離より小さくすることにより、第2接続孔から流体が引き出される発生する差圧が、第2の整流板の近傍のみで大きくなるので、第2隔壁の近傍の圧力分布を平準化することができる。このような作用によって、第1区画から第2区画に向う流体の一様に流れを形成することができる。このような作用により、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
このような蓄熱器は、第1の整流板と第1接続孔との距離を、第1の整流板と第1隔壁との距離より小さくすることにより、第1接続孔から導入された流体が速やかに第1区画内に拡散し、第1隔壁の近傍の圧力分布を平準化することができる。また第2の整流板と第2接続孔との距離は、第2の整流板と第2隔壁との距離より小さくすることにより、第2接続孔から流体が引き出される発生する差圧が、第2の整流板の近傍のみで大きくなるので、第2隔壁の近傍の圧力分布を平準化することができる。このような作用によって、第1区画から第2区画に向う流体の一様に流れを形成することができる。このような作用により、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
(3)前記第1隔壁と前記ハニカム構造体との距離および前記第2隔壁と前記ハニカム構造体との距離は、前記ハニカム構造体のセルピッチの10倍以上である。
本発明の蓄熱器の第1隔壁および第2隔壁は、第1区画から第2区画に向かう流体の一様な流れを形成するためにわずかに抵抗を有している。抵抗を生じさせる要因は、第1隔壁あるいは第2隔壁が多孔体である場合には母材であり、第1隔壁あるいは第2隔壁が開口を有する板である場合には開口以外の部分である。第1隔壁あるいは第2隔壁近傍では、多孔体の不均一性あるいは、開口を有する板である場合には開口部分と開口以外の部分との差によって、流体の流れに部分的な偏りが生じ易くなる。第1隔壁とハニカム構造体との距離および第2隔壁とハニカム構造体との距離は、ハニカム構造体のセルピッチの10倍以上有することにより、第1隔壁または第2隔壁近傍で発生する流れの偏りを緩和することができ、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
本発明の蓄熱器の第1隔壁および第2隔壁は、第1区画から第2区画に向かう流体の一様な流れを形成するためにわずかに抵抗を有している。抵抗を生じさせる要因は、第1隔壁あるいは第2隔壁が多孔体である場合には母材であり、第1隔壁あるいは第2隔壁が開口を有する板である場合には開口以外の部分である。第1隔壁あるいは第2隔壁近傍では、多孔体の不均一性あるいは、開口を有する板である場合には開口部分と開口以外の部分との差によって、流体の流れに部分的な偏りが生じ易くなる。第1隔壁とハニカム構造体との距離および第2隔壁とハニカム構造体との距離は、ハニカム構造体のセルピッチの10倍以上有することにより、第1隔壁または第2隔壁近傍で発生する流れの偏りを緩和することができ、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
(4)前記蓄熱器は、気体の熱媒体の蓄熱に用いられる。
熱媒体として気体を用いる場合、熱容量が小さく、温度の変動が起こりやすくなる。本発明の蓄熱器は、応答性が高いので熱媒体が気体である場合に特に効率良く温度変動を平滑化することができる。
熱媒体として気体を用いる場合、熱容量が小さく、温度の変動が起こりやすくなる。本発明の蓄熱器は、応答性が高いので熱媒体が気体である場合に特に効率良く温度変動を平滑化することができる。
(5)前記蓄熱器は、太陽熱発電装置用である。
太陽熱発電装置は、昼間でも一時的に雲によって太陽が遮られることがある。このような場合でも、本発明の蓄熱器は応答性が高いので、一時的な出力変動を平滑化することができる。
太陽熱発電装置は、昼間でも一時的に雲によって太陽が遮られることがある。このような場合でも、本発明の蓄熱器は応答性が高いので、一時的な出力変動を平滑化することができる。
本発明の蓄熱器によれば、第1接続孔から導入された流体が、一旦第1の整流板によって第1区画内に拡散したのち、第1隔壁を通過し、第3区画内のハニカム構造体の流路を通過し、第2隔壁を通過し、第2区画に到達した後、第2の整流板を迂回し第2接続孔から排出される。このような構造により、第3区画内にあるハニカム構造体は、第1区画から第2区画に向かって一様に流れる流体との間で熱を受け渡しし、ハニカム構造体全体が直接熱交換に関わることができる。このような構造によって、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
本発明の蓄熱器は、第1接続孔と前記第1接続孔と中心軸を共有する第2接続孔と、前記第1接続孔を有する第1区画と、前記第2接続孔を有する第2区画と、前記第1区画と前記第2区画との間に配置される第3区画と、からなる蓄熱器において、前記蓄熱器は、前記第1区画と前記第3区画の間に、開口を有する板または多孔体からなる第1隔壁と、前記第2区画と前記第3区画の間に、開口を有する板または多孔体からなる第2隔壁と、前記第3区画に、前記第1隔壁および前記第2隔壁と離間して、前記中心軸方向に流路を有するハニカム構造体と、前記第1接続孔と第1隔壁との間に、前記第1区画の内壁と離間しかつ前記中心軸に垂直な第1の整流板と、前記第2接続孔と第2隔壁との間に、前記第2区画の内壁と離間しかつ前記中心軸に垂直な第2の整流板と、を有する。
このような構成にすることにより、第1接続孔から導入された流体が、一旦第1の整流板によって第1区画内に拡散したのち、第1隔壁を通過し、第3区画内のハニカム構造体の流路を通過し、第2隔壁を通過し、第2区画に到達した後、第2の整流板を迂回し第2接続孔から排出される。このような構造により、第3区画内にあるハニカム構造体は、第1区画から第2区画に向かって一様に流れる流体との間で熱を受け渡しし、ハニカム構造体全体が直接熱交換に関わることができる。このような構造によって、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
本発明の蓄熱器は、前記第1の整流板が、前記第1接続孔よりも大きく、前記第2の整流板は、前記第2接続孔よりも大きいことが好ましい。
このような蓄熱器は、第1の整流板が第1接続孔よりも大きいので、第1接続孔から導入される流体が直接第1隔壁に向かって進むことができず、第1接続孔の正面にあるハニカム構造体に流れが集中しにくくすることができる。また、第2の整流板が第2接続孔よりも大きいので、ハニカム構造体から流出する流体が第2接続孔に直接引き寄せられにくいので、第2接続孔の正面にあるハニカム構造体に流れが集中しにくくすることができる。このような作用により、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
このような蓄熱器は、第1の整流板が第1接続孔よりも大きいので、第1接続孔から導入される流体が直接第1隔壁に向かって進むことができず、第1接続孔の正面にあるハニカム構造体に流れが集中しにくくすることができる。また、第2の整流板が第2接続孔よりも大きいので、ハニカム構造体から流出する流体が第2接続孔に直接引き寄せられにくいので、第2接続孔の正面にあるハニカム構造体に流れが集中しにくくすることができる。このような作用により、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
本発明の蓄熱器のハニカム構造体は、特に限定されないがセラミックであることが好ましい。本発明の蓄熱器は、高温で使用する気体の熱を蓄熱する。使用温度は、600〜1500℃程度で使用されるので、セラミックのハニカム構造体であれば、化学的に安定であるので、劣化することなく使用することができる。セラミックとしては、例えばアルミナ、コージェライト、炭化珪素、ジルコニアなどが挙げられる。
本発明の蓄熱器の第1隔壁あるいは第2隔壁は、特に限定されないが、セラミックであることが好ましい。本発明の蓄熱器は、高温で使用する気体の熱を蓄熱する。使用温度は、600〜1500℃程度で使用されるので、セラミックの第1隔壁あるいは第2隔壁であれば、化学的に安定であるので、劣化することなく使用することができる。第1隔壁あるいは第2隔壁は、多孔体あるいは開口を有する板を使用することができる。多孔体としては、繊維の集合体あるいは、内部に連続気孔を有する素材などが使用できる。
本発明の蓄熱器の第1接続孔および第2接続孔の形状は、形状は特に限定されない。例えば円形、正方形、長方形、多角形などが利用できる。
本発明の蓄熱器の第1接続孔および第2接続孔の形状は、形状は特に限定されない。例えば円形、正方形、長方形、多角形などが利用できる。
本発明の蓄熱器において中心軸とは、第1接続孔においては、第1接続孔の形状の幾何学的な重心を通る垂線と定義する。また、第2接続孔においては、第2接続孔の形状の幾何学的な重心を通る垂線と定義する。
本発明の第1の整流板および第2の整流板の形状は特に限定されない。例えば、円形、正方形、長方形、多角形などが利用できる。第1の整流板および第2の整流板の形状は厚さも特に限定されない。
本発明の第1の整流板および第2の整流板は、中心軸に垂直に配置される。中心軸に垂直に配置されることによって、第1の整流板および第2の整流板に当たった流体は、一方向に偏ることなく流れを分散し蓄熱器の内壁との隙間を通って流れることができる。
本発明の第1の整流板および第2の整流板の形状は特に限定されない。例えば、円形、正方形、長方形、多角形などが利用できる。第1の整流板および第2の整流板の形状は厚さも特に限定されない。
本発明の第1の整流板および第2の整流板は、中心軸に垂直に配置される。中心軸に垂直に配置されることによって、第1の整流板および第2の整流板に当たった流体は、一方向に偏ることなく流れを分散し蓄熱器の内壁との隙間を通って流れることができる。
本発明の蓄熱器は、前記第1の整流板と前記第1接続孔との距離が、前記第1の整流板と前記第1隔壁との距離より小さく、前記第2の整流板と前記第2接続孔との距離が、前記第2の整流板と前記第2隔壁との距離より小さいことが好ましい。
このような蓄熱器は、第1の整流板と第1接続孔との距離を、第1の整流板と第1隔壁との距離より小さくすることにより、第1接続孔から導入された流体が速やかに第1区画内に拡散し、第1隔壁の近傍の圧力分布を平準化することができる。また第2の整流板と第2接続孔との距離は、第2の整流板と第2隔壁との距離より小さくすることにより、第2接続孔から流体が引き出される発生する差圧が、第2の整流板の近傍のみで大きくなるので、第2隔壁の近傍の圧力分布を平準化することができる。このような作用によって、第1区画から第2区画に向う流体の一様に流れを形成することができる。このような作用により、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
本発明の蓄熱器は、前記第1隔壁と前記ハニカム構造体との距離および前記第2隔壁と前記ハニカム構造体との距離が、前記ハニカム構造体のセルピッチの10倍以上であることが好ましい。セルピッチとは、隣合う流路の幾何学上の重心間の最短距離である。
本発明の蓄熱器の第1隔壁および第2隔壁は、第1区画から第2区画に向かう流体の一様な流れを形成するためにわずかに抵抗を有している。抵抗を生じさせる要因は、第1隔壁あるいは第2隔壁が多孔体である場合には母材であり、第1隔壁あるいは第2隔壁が開口を有する板である場合には開口以外の部分である。第1隔壁あるいは第2隔壁近傍では、多孔体の不均一性あるいは、開口を有する板である場合には開口部分と開口以外の部分との差によって、流体の流れに部分的な偏りが生じ易くなる。第1隔壁とハニカム構造体との距離および第2隔壁とハニカム構造体との距離は、ハニカム構造体のセルピッチの10倍以上有することにより、第1隔壁または第2隔壁近傍で発生する流れの偏りを緩和することができ、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
本発明の蓄熱器の第1隔壁および第2隔壁は、第1区画から第2区画に向かう流体の一様な流れを形成するためにわずかに抵抗を有している。抵抗を生じさせる要因は、第1隔壁あるいは第2隔壁が多孔体である場合には母材であり、第1隔壁あるいは第2隔壁が開口を有する板である場合には開口以外の部分である。第1隔壁あるいは第2隔壁近傍では、多孔体の不均一性あるいは、開口を有する板である場合には開口部分と開口以外の部分との差によって、流体の流れに部分的な偏りが生じ易くなる。第1隔壁とハニカム構造体との距離および第2隔壁とハニカム構造体との距離は、ハニカム構造体のセルピッチの10倍以上有することにより、第1隔壁または第2隔壁近傍で発生する流れの偏りを緩和することができ、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収、応答性の高い蓄熱器を提供することができる。
本発明の蓄熱器は、気体の熱媒体の蓄熱に用いられることが好ましい。
熱媒体として気体を用いる場合、熱容量が小さく、温度の変動が起こりやすくなる。本発明の蓄熱器は、応答性が高いので熱媒体が気体である場合に特に効率良く温度変動を平滑化することができる。
熱媒体として気体を用いる場合、熱容量が小さく、温度の変動が起こりやすくなる。本発明の蓄熱器は、応答性が高いので熱媒体が気体である場合に特に効率良く温度変動を平滑化することができる。
本発明の蓄熱器は、太陽熱発電装置用であることが好ましい。
太陽熱発電装置は、昼間でも一時的に雲によって太陽が遮られることがある。このような場合でも、本発明の蓄熱器は応答性が高いので、一時的な出力変動を平滑化することができる。
太陽熱発電装置は、昼間でも一時的に雲によって太陽が遮られることがある。このような場合でも、本発明の蓄熱器は応答性が高いので、一時的な出力変動を平滑化することができる。
<第1実施形態>
本発明の実施形態を、図を用いて説明する。
図1は、第1実施形態の蓄熱器100の断面図である。図2は、第1実施形態の蓄熱器に用いられる第1隔壁21の平面図である。第1実施形態では、第1隔壁21と第2隔壁22とは同一形状であり第2隔壁22の平面図も、図2と同一である。図3は、第1実施形態の蓄熱器に用いられるハニカム構造体5の流路51に垂直方向の断面図である。
本実施形態の蓄熱器100は、図1において左から順に第1区画11、第3区画13、第2区画12となる。図1において第1区画11の左側には第1接続孔31を有し、第2区画12の右側には第2接続孔32を有する。第1接続孔31および第2接続孔32は中心軸6を共有している。
本発明の実施形態を、図を用いて説明する。
図1は、第1実施形態の蓄熱器100の断面図である。図2は、第1実施形態の蓄熱器に用いられる第1隔壁21の平面図である。第1実施形態では、第1隔壁21と第2隔壁22とは同一形状であり第2隔壁22の平面図も、図2と同一である。図3は、第1実施形態の蓄熱器に用いられるハニカム構造体5の流路51に垂直方向の断面図である。
本実施形態の蓄熱器100は、図1において左から順に第1区画11、第3区画13、第2区画12となる。図1において第1区画11の左側には第1接続孔31を有し、第2区画12の右側には第2接続孔32を有する。第1接続孔31および第2接続孔32は中心軸6を共有している。
本実施形態の蓄熱器100は、中心軸6に沿う方向の長さが220mmでありその垂直方向の面はそれぞれ34.3mmの正方形である内寸である。
本実施形態の蓄熱器は、中心軸6に沿う方向の第1区画11の長さが10mm、第2区画12の長さが10mm、第3区画13の長さが260mmである。
第1区画11と第3区画13の間には、第1隔壁21を有し、第2区画12と第3区画13の間には、第2隔壁22を有している。第1隔壁21および第2隔壁22は、φ4mmの穴が6mm間隔に空いた厚さ0.8mmのパンチングメタルからなる。(図2)
第3区画の中央には、流路51が第1接続孔31から第2接続孔に向かうようハニカム構造体5が配置されている。ハニカム構造体5の流路51の断面は、0.41mm間隔の格子状である。つまり、セルピッチは0.41mmである。ハニカム構造体100は炭化珪素からなる。
本実施形態の蓄熱器は、中心軸6に沿う方向の第1区画11の長さが10mm、第2区画12の長さが10mm、第3区画13の長さが260mmである。
第1区画11と第3区画13の間には、第1隔壁21を有し、第2区画12と第3区画13の間には、第2隔壁22を有している。第1隔壁21および第2隔壁22は、φ4mmの穴が6mm間隔に空いた厚さ0.8mmのパンチングメタルからなる。(図2)
第3区画の中央には、流路51が第1接続孔31から第2接続孔に向かうようハニカム構造体5が配置されている。ハニカム構造体5の流路51の断面は、0.41mm間隔の格子状である。つまり、セルピッチは0.41mmである。ハニカム構造体100は炭化珪素からなる。
ハニカム構造体5と第1隔壁21および第2隔壁22との距離は20mmである。すなわち第3区画13の長さ260mmは、20mmの空隙が2つ、220mmのハニカム構造体5に分割される。20mmの空隙は、ハニカム構造体5のセルピッチの48.8倍である。
第1接続孔31および第2接続孔32はφ6mmの円形の孔である。第1接続孔31から5mm隔ててφ8mm厚さ0.8mmの第1の整流板41が、中心軸6と垂直になるように配置されている。また第2接続孔32から5mm隔ててφ8mm厚さ0.8mmの第2の整流板42が、中心軸6と垂直になるように配置されている。このように第1の整流板41および第2の整流板42を配置することにより、第1の整流板41と第1接続孔31との距離は、第1の整流板41と第1隔壁21との距離より小さく、第2の整流板42と第2接続孔32との距離は、第2の整流板42と第2隔壁22との距離より小さくなる。
<性能試験>
このような蓄熱材を用い、180秒の温風と、90秒の冷風を交互5回に流したときに取り出される空気の温度変化を計測した。このときの熱媒体である空気流量は、1.025g/secである。
比較として、同一形状からなり内部が単一の区画である蓄熱器に、コンクリートの破砕品を詰めた蓄熱器および黒鉛の破砕品を詰めた蓄熱器であって、中央に熱媒体を通過させるための貫通孔を有する一般的な蓄熱器をそれぞれ用意し、温度変化を比較した。
第1実施形態の蓄熱器を用いた性能試験を実施例1、黒鉛の破砕品を詰めた蓄熱器を比較例1、コンクリートの破砕品を詰めた蓄熱器を比較例2としてその結果を、図4に示す。実施例1の蓄熱器は、比較例1および比較例2と比較し取り出される空気の温度は緩やかに変動するようになっている。実施例1の蓄熱器は、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収することができ、応答性が高いことが確認された。
このような蓄熱材を用い、180秒の温風と、90秒の冷風を交互5回に流したときに取り出される空気の温度変化を計測した。このときの熱媒体である空気流量は、1.025g/secである。
比較として、同一形状からなり内部が単一の区画である蓄熱器に、コンクリートの破砕品を詰めた蓄熱器および黒鉛の破砕品を詰めた蓄熱器であって、中央に熱媒体を通過させるための貫通孔を有する一般的な蓄熱器をそれぞれ用意し、温度変化を比較した。
第1実施形態の蓄熱器を用いた性能試験を実施例1、黒鉛の破砕品を詰めた蓄熱器を比較例1、コンクリートの破砕品を詰めた蓄熱器を比較例2としてその結果を、図4に示す。実施例1の蓄熱器は、比較例1および比較例2と比較し取り出される空気の温度は緩やかに変動するようになっている。実施例1の蓄熱器は、天候変化などにより発生する急激な出力変動を吸収することができ、応答性が高いことが確認された。
11 第1区画
12 第2区画
13 第3区画
21 第1隔壁
22 第2隔壁
31 第1接続孔
32 第2接続孔
41 第1の整流板
42 第2の整流板
5 ハニカム構造体
51 流路
6 中心軸
7 内壁
100蓄熱器
L セルピッチ
12 第2区画
13 第3区画
21 第1隔壁
22 第2隔壁
31 第1接続孔
32 第2接続孔
41 第1の整流板
42 第2の整流板
5 ハニカム構造体
51 流路
6 中心軸
7 内壁
100蓄熱器
L セルピッチ
Claims (6)
- 第1接続孔と、前記第1接続孔と中心軸を共有する第2接続孔と、前記第1接続孔を有する第1区画と、前記第2接続孔を有する第2区画と、前記第1区画と前記第2区画との間に配置される第3区画と、からなる蓄熱器において、
前記蓄熱器は、
前記第1区画と前記第3区画の間に、開口を有する板または多孔体からなる第1隔壁と、
前記第2区画と前記第3区画の間に、開口を有する板または多孔体からなる第2隔壁と、
前記第3区画に、前記第1隔壁および前記第2隔壁と離間して、前記中心軸方向に流路を有するハニカム構造体と、
前記第1接続孔と第1隔壁との間に、前記第1区画の内壁と離間しかつ前記中心軸に垂直な第1の整流板と、
前記第2接続孔と第2隔壁との間に、前記第2区画の内壁と離間しかつ前記中心軸に垂直な第2の整流板と、
を有することを特徴とする蓄熱器。 - 前記第1の整流板は、前記第1接続孔よりも大きく、前記第2の整流板は、前記第2接続孔よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の蓄熱器。
- 前記第1の整流板と前記第1接続孔との距離は、前記第1の整流板と前記第1隔壁との距離より小さく、前記第2の整流板と前記第2接続孔との距離は、前記第2の整流板と前記第2隔壁との距離より小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄熱器。
- 前記第1隔壁と前記ハニカム構造体との距離および前記第2隔壁と前記ハニカム構造体との距離は、前記ハニカム構造体のセルピッチの10倍以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄熱器。
- 前記蓄熱器は、気体の熱媒体の蓄熱に用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄熱器。
- 前記蓄熱器は、太陽熱発電装置用であることを特徴とする請求項5に記載の蓄熱器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014006388A JP2015135205A (ja) | 2014-01-17 | 2014-01-17 | 蓄熱器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014006388A JP2015135205A (ja) | 2014-01-17 | 2014-01-17 | 蓄熱器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015135205A true JP2015135205A (ja) | 2015-07-27 |
Family
ID=53767141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014006388A Pending JP2015135205A (ja) | 2014-01-17 | 2014-01-17 | 蓄熱器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015135205A (ja) |
-
2014
- 2014-01-17 JP JP2014006388A patent/JP2015135205A/ja active Pending
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