JP2015031391A - クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸受内輪サイズを変更せず、クラッチ操作板が接触するために必要な接触板の平坦部の最大径及び最小径を容易に設定することができるクラッチレリーズ軸受装置を提供する。【解決手段】クラッチ機構における駆動力伝達軸7上を摺動するスリーブ2と、軸受ケース3と、クラッチレリーズ軸受4と、内輪9に嵌合する接触板20と、を備え、接触板20は、内輪9の内周面と嵌合される円筒部21と、円筒部21に連続し、内輪9の端面9bに沿って外輪10の外周部へ向けて延出し、クラッチ操作板8に接触する円板部22とからなり、円板部22は、円筒部21の延出基端21aに連続するとともに、拡径方向へ屈曲した後、内輪9の端面9bに沿って延出する円板延出部23と、円板延出部23の延出先端23aに連続するとともに、接触板20の圧入方向と反対側へ屈曲した後、円板延出部23と平行に延出する円板折返し部24とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、自動車など車両のクラッチ機構に組み込まれるクラッチレリーズ軸受装置に関する。
クラッチレリーズ軸受装置は、マニュアルトランスミッション自動車において、エンジン等の駆動源からトランスミッションに伝達される駆動力をクラッチペダルのペダル操作で一時的に遮断してトランスミッションによる変速操作を行うためのクラッチ機構(例えば図3(a)および(b)に示す)に組み込まれている。
このようなクラッチ機構のクラッチ接続時には、図3(a)に示すように、プレッシャープレート101が圧縮コイルばね102のばね力を受けて、クラッチディスク103とエンジンの駆動軸105に固定されたフライホイール104とを摩擦係合させる。これにより、トランスミッションの駆動力伝達軸106がフライホイール104、クラッチディスク103等を介してエンジンの駆動軸105とともに回転する。
一方、クラッチ機構のクラッチ遮断時には、図3(b)に示すように、クラッチペダル107のペダル操作に連動し、レリーズフォーク108が第1支持軸109の回りに回転し、駆動力伝達軸106上のクラッチレリーズ軸受装置110をエンジン側に摺動させ、クラッチ操作板112としてのレリーズレバーを第2支持軸111の回りに回転させる。これにより、クラッチ操作板112に連結されたプレッシャープレート101がトランスミッション側に移動し、クラッチディスク103とフライホイール104との摩擦作用がなくなり、クラッチディスク103がフライホイール104側から離間するため、駆動軸105と駆動力伝達軸106との連結が遮断され、トランスミッションの速度切替操作が可能となる。
上記クラッチ機構におけるクラッチレリーズ軸受装置として、例えば、特許文献1では、図4に示すように、駆動軸と駆動力伝達軸106とを断続するためのクラッチ操作板112に接触する円板部114と円筒部115とからなる断面L字状の接触板113を有し、接触板113を固定する内輪116と、クラッチペダルの操作力をレリーズフォークから受ける外輪117と、内輪116と外輪117との間で転動する転動体118とを有したクラッチレリーズ軸受を備えたものが開示されている。
しかしながら、特許文献1に示したクラッチレリーズ軸受装置では、接触板が断面L字状の形状をしているため、適用するクラッチ操作板の最大径が大きくなった場合は、接触板の円板部の延出先端を外周方向へ伸ばすことにより容易に対応できるが、クラッチ操作板の最小径が接触板の平坦部より小さくなった場合、接触板の寸法変更のみでは対応できず、クラッチレリーズ軸受の内輪サイズを小さくして対応することが必要となる。この場合、軸受を保持する軸受ケースや駆動力伝達軸上を摺動するスリーブ等の大きな設計変更も必要となり、設計コストがかかるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、軸受内輪サイズを変更せず、クラッチ操作板が接触するために必要な接触板の平坦部の最大径及び最小径を容易に設定することができるクラッチレリーズ軸受装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、エンジンの駆動軸とトランスミッションの駆動力伝達軸とを断続可能に連結するクラッチ機構におけるクラッチペダルのペダル操作により前記駆動力伝達軸上を摺動し、外周に鍔部を設けた円筒状のスリーブと、前記スリーブに固定される軸受ケースと、前記軸受ケース内に配置され、前記スリーブの軸線と平行な軸線をもつ内輪および外輪と、前記内外輪間に転動自在に配置された複数の転動体とを有するクラッチレリーズ軸受と、前記内輪に圧入により嵌合され、クラッチ操作板に接触する接触板と、を備え、前記接触板は、前記内輪の内周面と嵌合される円筒部と、前記円筒部に連続し、前記内輪の軸方向の前記クラッチ操作板側の端面に沿って前記外輪の外周部へ向けて延出し、前記クラッチ操作板に接触する円板部と、からなり、前記円板部は、前記円筒部の延出基端に連続するとともに、拡径方向へ屈曲した後、前記内輪の前記端面に沿って延出する円板延出部と、前記円板延出部の延出先端に連続するとともに、前記接触板の圧入方向と反対側へ屈曲した後、前記円板延出部と平行に延出する円板折返し部とを備えることを特徴とする。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、クラッチレリーズ軸受装置の接触板は、内輪の内周面に圧入により嵌合された円筒部の延出基端に連続し、拡径方向へ屈曲した後、内輪のクラッチ操作板側の端面に沿って延出する円板延出部を有し、さらに、円板延出部の延出先端に連続し、接触板の圧入方向と反対側へ屈曲し、円板延出部と平行に延出する円板折返し部とを備えている。これにより、クラッチ操作板が接触するために必要な接触板の円板折返し部の平坦部の最大径及び最小径は、クラッチレリーズ軸受の内輪サイズを変更することなく、それぞれ接触板の円板延出部および円板折返し部の延出先端の径方向位置により容易に設定することができる。
請求項2に係る発明は、エンジンの駆動軸とトランスミッションの駆動力伝達軸とを断続可能に連結するクラッチ機構におけるクラッチペダルのペダル操作により前記駆動力伝達軸上を摺動し、外周に鍔部を設けた円筒状のスリーブと、前記スリーブに固定される軸受ケースと、前記軸受ケース内に配置され、前記スリーブの軸線と平行な軸線をもつ内輪および外輪と、前記内外輪間に転動自在に配置された複数の転動体とを有するクラッチレリーズ軸受と、前記内輪に圧入により嵌合され、クラッチ操作板に接触する接触板と、を備え、前記接触板は、前記内輪の外周面と嵌合される円筒部と、前記円筒部に連続し、前記内輪の軸方向の前記クラッチ操作板側の端面に沿って前記内輪の中心軸へ向けて延出し、前記クラッチ操作板に接触する円板部と、からなり、前記円板部は、前記円筒部の延出基端に連続するとともに、縮径方向へ屈曲した後、前記内輪の前記端面に沿って延出する円板延出部と、前記円板延出部の延出先端に連続するとともに、前記接触板の圧入方向と反対側へ屈曲した後、前記円板延出部と平行に延出する円板折返し部とを備えることを特徴とする。
上記のように構成した請求項2に係る発明によれば、クラッチレリーズ軸受装置の接触板は、内輪の外周面に圧入により嵌合された円筒部の延出基端に連続し、縮径方向へ屈曲した後、内輪のクラッチ操作板側の端面に沿って延出する円板延出部を有し、さらに、円板延出部の延出先端に連続し、接触板の圧入方向と反対側へ屈曲し、円板延出部と平行に延出する円板折返し部とを備えている。これにより、請求項1と同様に、クラッチ操作板が接触するために必要な接触板の円板折返し部の平坦部の最大径及び最小径は、クラッチレリーズ軸受の内輪サイズを変更することなく、それぞれ接触板の円板折返し部および円板延出部の延出先端の径方向位置により容易に設定することができる。また、接触板は、内輪の外周面に圧入されているので、内輪内径に干渉物がある場合にも、接触板を使用することができる。
本発明によれば、軸受内輪サイズを変更せず、クラッチ操作板が接触するために必要な接触板の平坦部の最大径及び最小径を容易に設定することができるクラッチレリーズ軸受装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るクラッチレリーズ軸受装置について図面を参照しつつ説明する。
以下、本発明の第1実施形態に係るクラッチレリーズ軸受装置について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、クラッチレリーズ軸受装置1は、スリーブ2と、軸受ケース3と、クラッチレリーズ軸受4と、接触板20とを備え、自動車のエンジン(図示せず)とトランスミッション(図示せず)との間に介在するクラッチ機構(図3に示すクラッチ機構100)に組み込まれている。上記スリーブ2がレリーズフォーク6の力を受けて、駆動力伝達軸7上をエンジン側(図1においては左側)に摺動し、接触板20がクラッチ操作板8としてのレリーズレバーを押動できるように構成されている。レリーズフォーク6は、トランスミッション側(図1において右側)に、またクラッチ操作板8はエンジン側にそれぞれ取付けられている。
クラッチ機構の構成は、従来と同様に、エンジンの駆動によって回転する駆動軸(図3に示す駆動軸105)と、この駆動軸からトランスミッションにエンジンの駆動力を伝達する駆動力伝達軸7とを断続可能に連結するように構成されている。
次に、クラッチレリーズ軸受装置1について、具体的に説明する。
スリーブ2は、例えば、鋳鉄等の金属からなり、駆動力伝達軸7上を摺動する円筒部2aと、円筒部2aの外周ほぼ中央に周設した鍔部2bを有している。円筒部2aのクラッチ操作板8側の外周には、後述する軸受ケース3と嵌合する嵌合面2cが設けられており、鍔部2bのクラッチ操作板8側の端面2dは、嵌合面2cに垂直に連接して形成されている。そして、スリーブ2は、クラッチペダル(図3に示すクラッチペダル107)のペダル操作による移動力をレリーズフォーク6から受けてクラッチ操作板8側に駆動力伝達軸7上を摺動するように構成されている。
軸受ケース3は、鋼板プレス等により製作され、断面が略矩形状で、クラッチ操作板8側が開口した円筒状形状をなしている。より具体的には、軸受ケース3は、スリーブ2の嵌合面2cに圧入嵌合される内側円筒部3aと、クラッチレリーズ軸受4を覆う外側円筒部3bと、内側円筒部3aと外側円筒部3bとを連結し、スリーブ2の端面2dに当接する円環状の連結部3cと、外側円筒部3bのクラッチ操作板8側の端部から中心側に向けて屈曲する環状部3dとを備えている。内側円筒部3aと環状部3dとは、連結されておらず、軸受ケース3は、クラッチ操作板8側に開口している。
クラッチレリーズ軸受4は、スリーブ2の軸線と平行な軸線をもつ内輪9および外輪10と、内外輪9,10間の環状空間に保持器12によって保持された状態で転動自在に配置された複数の転動体11とを備え、軸受ケース3内に配置されている。転動体11としては、玉が適用されている。内輪9の内周面には、クラッチ操作板8に接触する接触板20が圧入により嵌合されている。従って、クラッチレリーズ軸受4は、内輪9がクラッチ操作板8の回転に伴って外輪10に対して相対回転するように構成されている。
外輪10は、複数の転動体11を転動させる軌道面10aと、外輪10の内周面において軸方向両端のクラッチ操作板8側とレリーズフォーク6側に、それぞれ内輪9側に開口する円環状のシール溝10b,10cとを有し、例えば鋼板からなる円筒部材によって形成されている。シール溝10b,10cには、それぞれシール部材14,15が取り付けられ、外輪10と内輪9との間の環状空間の開口部を密封している。
外輪10は、軸受ケース3の外側円筒部3bの内周面に所定の隙間を持って配置され、外輪10のレリーズフォーク6側の一端面が軸受ケース3の連結部3cに当接した状態において、外輪10の他端面と軸受ケース3の環状部3dとの間には、軸受調心用の弾性部材13が介挿されている。軸受調心用の弾性部材13としては、例えば波ばねが用いられる。そして、クラッチ操作板8の回転中心とクラッチレリーズ軸受4の回転中心との間に半径方向の偏心が生じたときには、クラッチ操作板8に対し弾性部材13を介してクラッチレリーズ軸受4が半径方向に移動することにより偏心が自動的に吸収され、クラッチレリーズ軸受4の回転中心がクラッチ操作板8の回転中心に一致するように調心される。
内輪9は、外輪10の軌道面10aに対向して複数の転動体11を転動させる軌道面9aを有し、外輪10に対し軸方向のクラッチ操作板8側に若干ずらして配置され、外輪10と同様に例えば鋼板からなる円筒部材によって形成されている。内輪9の軸方向寸法は、外輪10の軸方向寸法より大きい寸法に設定されている。これにより、内輪9における軸方向のクラッチ操作板8側の端面9bが、軸受ケース3の環状部3dの軸方向のクラッチ操作板8側の端面3eより突出している。
複数の転動体11は、例えば軸受鋼からなる球体により形成され、内輪9の軌道面9aと外輪10の軌道面10aとの間に介在して配置され、保持器12によって転動自在に保持されている。
接触板20は、SPB2S等の低炭素鋼のプレス加工によって形成され、内輪9の内周面と圧入により嵌合される円筒部21と、円筒部21に連続し、内輪9の軸方向のクラッチ操作板8側の端面9bに沿って外輪10の外周部へ向けて延出し、クラッチ操作板8に接触する円板部22とから構成されている。
接触板20の円板部22は、円筒部21の延出基端21aに連続するとともに、拡径方向へ屈曲した後、内輪9の端面9bに沿って延出する円板延出部23と、当該円板延出部23の延出先端23aに連続するとともに、接触板20の圧入方向(図1においては、軸方向に沿って左から右に向かう方向)と反対側へ屈曲した後、円板延出部23と平行に延出する円板折返し部24とを備えている。図1においては、円板延出部23と円板折返し部24との間に若干の隙間があるが、円板延出部23と円板折返し部24は、密着していても良い。円板延出部23は、内輪9の端面9bに当接して、軸方向に位置決めされている。円板折返し部24は、その延出先端24aが円筒部21の内周面を超え径方向内側へ延出し、円板折返し部24の平坦部24bにおいて、クラッチ操作板8と接触する。
なお、本実施形態に示すクラッチレリーズ軸受装置1が組み込まれたクラッチ機構(図3に示すクラッチ機構100)の動作は、従来と同様にして行われる。すなわち、クラッチ機構のクラッチ接続時には、トランスミッションの駆動力伝達軸7がフライホイール(図3に示すフライホイール104)等を介してエンジンの駆動軸(図3に示す駆動軸105)とともに回転する。
一方、クラッチ機構のクラッチ遮断時には、トランスミッションの駆動力伝達軸7とエンジンの駆動軸との連結が遮断され、トランスミッションの速度切替操作が可能となる。
上記のように構成されたクラッチレリーズ軸受装置1によれば、クラッチ操作板8に接触する接触板20は、円筒部21の延出基端21aに連続し、拡径方向へ屈曲した後、内輪9の端面9bに沿って延出する円板延出部23を有し、さらに、円板延出部23の延出先端23aに連続し、接触板20の圧入方向と反対側へ屈曲し、円板延出部23と平行に延出する円板折返し部24とを備えている。
これにより、クラッチ操作板8が接触するために必要な接触板20の円板折返し部24における平坦部24bの最大径Dmaxおよび最小径Dminは、内輪9のサイズを変更せずに、それぞれ円板延出部23の延出先端23aと円板折返し部24の延出先端24aとの径方向位置により容易に設定することができる。従って、適用するクラッチ操作板8のサイズに合わせ、接触板20のみを変更することによって、クラッチレリーズ軸受装置1を構成することができる。
また、接触板20の円板折返し部24における平坦部24bの幅(最大径Dmaxと最小径Dminの差)を大きく設定することにより、1つの接触板20で適用できるクラッチ操作板8の種類を増やすことができ、複数の車種に対応可能な汎用性の高いクラッチレリーズ軸受装置1を構成することができる。
(第2実施形態)
次に本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との相違点は、接触板20の内輪9への固定方法と、接触板20の円板部22の屈曲方向にある。接触板20以外は、第1実施形態と同じ構成である。このため、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付して、その説明の一部又は全部を省略する。
次に本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との相違点は、接触板20の内輪9への固定方法と、接触板20の円板部22の屈曲方向にある。接触板20以外は、第1実施形態と同じ構成である。このため、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付して、その説明の一部又は全部を省略する。
第1実施形態では、図1に示すように、接触板20の円筒部21は、内輪9の内周面に圧入により嵌合されている。これに対し、第2実施形態では、図2に示すように、内輪9の外周面に圧入により嵌合される。そして、接触板20は、円筒部21と、円筒部21に連続し、内輪9の軸方向のクラッチ操作板8側の端面9bに沿って内輪9の中心軸へ向けて延出し、クラッチ操作板8に接触する円板部22とから構成されている。
接触板20の円板部22は、円筒部21の延出基端21aに連続するとともに、縮径方向へ屈曲した後、内輪9の端面9bに沿って延出する円板延出部23と、当該円板延出部23の延出先端23aに連続するとともに、接触板20の圧入方向(図2においては、軸方向に沿って左から右に向かう方向)と反対側へ屈曲した後、円板延出部23と平行に延出する円板折返し部24とを備えている。図2においては、円板延出部23と円板折返し部24との間に若干の隙間があるが、円板延出部23と円板折返し部24は、密着していても良い。円板延出部23は、内輪9の端面9bに当接して、軸方向に位置決めされている。円板折返し部24は、その延出先端24aが円筒部21の外周面を超え径方向外側へ延出し、円板折返し部24の平坦部24bにおいて、クラッチ操作板8と接触する。
上記のように構成されたクラッチレリーズ軸受装置1においては、クラッチ操作板8が接触するために必要な接触板20の円板折返し部24における平坦部24bの最大径Dmaxおよび最小径Dminは、内輪9のサイズを変更せずに、それぞれ円板折返し部24の延出先端24aと円板延出部23の延出先端23aとの径方向位置により容易に設定することができる。従って、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。また、接触板20は、内輪9の外周面に圧入されているので、内輪9内径に干渉物がある場合にも、接触板20を使用することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施形態のクラッチ機構では、プレッシャープレートが圧縮コイルばねのばね力を受けてクラッチを接続し、クラッチレリーズ軸受装置1がクラッチ操作板8としてのレリーズレバーを押動することによりクラッチを遮断する構成の所謂コイルスプリング式クラッチ機構に適用した例を挙げたが、これ以外に、圧縮コイルばねに替えてダイヤフラムスプリングを用いて、プレッシャープレートにバネ力を与えクラッチを接続し、当該ダイヤフラムスプリングの一端をクラッチレリーズ軸受装置1で押動することにより、クラッチを遮断する構成のダイヤフラムスプリング式クラッチ機構(特開平7−54865号公報等参照)に適用してもよい。ダイヤフラムスプリング式クラッチ機構においては、ダイヤフラムスプリングがクラッチ操作板8に相当する。
1:クラッチレリーズ軸受装置、 2:スリーブ、 2a:円筒部、 2b:鍔部、
2c:嵌合面、 2d:端面、 3:軸受ケース、 3a:内側円筒部、
3b:外側円筒部、 3c:連結部、 3d:環状部、3e:端面、
4:クラッチレリーズ軸受、 6:レリーズフォーク、 7:駆動力伝達軸、
8:クラッチ操作板、 9:内輪、 9a,10a:軌道面、9b:端面、
10:外輪、 10b,10c:シール溝、 11:転動体、 12:保持器、
13:弾性部材、 14,15:シール部材、 20:接触板、 21:円筒部、
21a:延出基端、 22:円板部、 23:円板延出部、 23a:延出先端、
24:円板折返し部、 24a:延出先端、 24b:平坦部、
100:クラッチ機構、 101:プレッシャープレート、 102:圧縮コイルばね、
103:クラッチディスク、 104:フライホイール、 105:駆動軸、
106:駆動力伝達軸、 107:クラッチペダル、 108:レリーズフォーク、
109:第1支持軸、 110:クラッチレリーズ軸受装置、 111:第2支持軸、
112:クラッチ操作板、 113:接触板、 114:円板板、 115:円筒部、
116:内輪、 117:外輪、 118:転動体、
Dmax:最大径、 Dmin:最小径
2c:嵌合面、 2d:端面、 3:軸受ケース、 3a:内側円筒部、
3b:外側円筒部、 3c:連結部、 3d:環状部、3e:端面、
4:クラッチレリーズ軸受、 6:レリーズフォーク、 7:駆動力伝達軸、
8:クラッチ操作板、 9:内輪、 9a,10a:軌道面、9b:端面、
10:外輪、 10b,10c:シール溝、 11:転動体、 12:保持器、
13:弾性部材、 14,15:シール部材、 20:接触板、 21:円筒部、
21a:延出基端、 22:円板部、 23:円板延出部、 23a:延出先端、
24:円板折返し部、 24a:延出先端、 24b:平坦部、
100:クラッチ機構、 101:プレッシャープレート、 102:圧縮コイルばね、
103:クラッチディスク、 104:フライホイール、 105:駆動軸、
106:駆動力伝達軸、 107:クラッチペダル、 108:レリーズフォーク、
109:第1支持軸、 110:クラッチレリーズ軸受装置、 111:第2支持軸、
112:クラッチ操作板、 113:接触板、 114:円板板、 115:円筒部、
116:内輪、 117:外輪、 118:転動体、
Dmax:最大径、 Dmin:最小径
Claims (2)
- エンジンの駆動軸とトランスミッションの駆動力伝達軸とを断続可能に連結するクラッチ機構におけるクラッチペダルのペダル操作により前記駆動力伝達軸上を摺動し、外周に鍔部を設けた円筒状のスリーブと、
前記スリーブに固定される軸受ケースと、
前記軸受ケース内に配置され、前記スリーブの軸線と平行な軸線をもつ内輪および外輪と、前記内外輪間に転動自在に配置された複数の転動体とを有するクラッチレリーズ軸受と、
前記内輪に圧入により嵌合され、クラッチ操作板に接触する接触板と、を備え、
前記接触板は、前記内輪の内周面と嵌合される円筒部と、前記円筒部に連続し、前記内輪の軸方向の前記クラッチ操作板側の端面に沿って前記外輪の外周部へ向けて延出し、前記クラッチ操作板に接触する円板部と、からなり、
前記円板部は、前記円筒部の延出基端に連続するとともに、拡径方向へ屈曲した後、前記内輪の前記端面に沿って延出する円板延出部と、前記円板延出部の延出先端に連続するとともに、前記接触板の圧入方向と反対側へ屈曲した後、前記円板延出部と平行に延出する円板折返し部とを備えることを特徴とするクラッチレリーズ軸受装置。 - エンジンの駆動軸とトランスミッションの駆動力伝達軸とを断続可能に連結するクラッチ機構におけるクラッチペダルのペダル操作により前記駆動力伝達軸上を摺動し、外周に鍔部を設けた円筒状のスリーブと、
前記スリーブに固定される軸受ケースと、
前記軸受ケース内に配置され、前記スリーブの軸線と平行な軸線をもつ内輪および外輪と、前記内外輪間に転動自在に配置された複数の転動体とを有するクラッチレリーズ軸受と、
前記内輪に圧入により嵌合され、クラッチ操作板に接触する接触板と、を備え、
前記接触板は、前記内輪の外周面と嵌合される円筒部と、前記円筒部に連続し、前記内輪の軸方向の前記クラッチ操作板側の端面に沿って前記内輪の中心軸へ向けて延出し、前記クラッチ操作板に接触する円板部と、からなり、
前記円板部は、前記円筒部の延出基端に連続するとともに、縮径方向へ屈曲した後、前記内輪の前記端面に沿って延出する円板延出部と、前記円板延出部の延出先端に連続するとともに、前記接触板の圧入方向と反対側へ屈曲した後、前記円板延出部と平行に延出する円板折返し部とを備えることを特徴とするクラッチレリーズ軸受装置。
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---|---|---|---|
JP2013163909A JP2015031391A (ja) | 2013-08-07 | 2013-08-07 | クラッチレリーズ軸受装置 |
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CN110206815A (zh) * | 2018-02-28 | 2019-09-06 | 斯凯孚公司 | 球轴承、包括该轴承的离合器止推轴承装置和传动系系统 |
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CN110056570A (zh) * | 2018-01-18 | 2019-07-26 | 斯凯孚公司 | 球轴承、包括该轴承的离合器止推轴承装置和传动系系统 |
CN110056570B (zh) * | 2018-01-18 | 2022-06-07 | 斯凯孚公司 | 球轴承、包括该轴承的离合器止推轴承装置和传动系系统 |
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CN110206815B (zh) * | 2018-02-28 | 2022-06-07 | 斯凯孚公司 | 球轴承、包括该轴承的离合器止推轴承装置和传动系系统 |
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