JP2015031367A - 車両用動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの動力伝達経路を並列に備えても、装置全体の体格の増大を抑制することができる車両用動力伝達装置を提供する。【解決手段】主動力伝達経路26及び副動力伝達経路28の2つの動力伝達経路を並列に備える動力伝達装置12において、2つの動力伝達経路の動力伝達をそれぞれ断続する為に噛合式クラッチ14を1つ備えているだけであるので、2つの動力伝達経路の動力伝達をそれぞれ断続する為に複数のクラッチを備えることと比較して、動力伝達装置12全体の体格を小さくすることができる。よって、動力伝達装置12において2つの動力伝達経路を並列に備えても、動力伝達装置12全体の体格の増大を抑制することができる。これにより、2つの動力伝達経路を並列に備える動力伝達装置12において、車両10への搭載性を向上することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、駆動力源の動力を駆動輪側へ伝達する、第1動力伝達経路及び第2動力伝達経路を並列に備える車両用動力伝達装置に関するものである。
駆動力源の動力を駆動輪側へ伝達する、第1動力伝達経路及び第2動力伝達経路を並列に備える車両用動力伝達装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された車両用動力伝達装置がそれである。この特許文献1には、駆動力源に動力伝達可能に連結された入力部より分岐して、直列に設けられた無段変速部を介して駆動力源の出力を駆動輪へ伝達する主動力伝達経路、及び直列に設けられた噛合式の有段変速部を介して駆動力源の出力を駆動輪へ伝達する副動力伝達経路を並列に備え、主動力伝達経路は直列に設けられた油圧式摩擦クラッチによって動力伝達が断続される一方で、副動力伝達経路は直列に設けられた同期噛合式クラッチによって動力伝達が断続されるように構成された車両用動力伝達装置が開示されている。
ところで、上述したような第1動力伝達経路及び第2動力伝達経路を並列に備える車両用動力伝達装置では、各動力伝達経路の動力伝達をそれぞれ断続する為に複数の切換機構(クラッチ)を備えているので、車両用動力伝達装置全体の体格が大きくなってしまい、車両搭載性が低下する可能性がある。具体的には、図4は、2つの動力伝達経路を並列に備える車両用動力伝達装置の一例を示す図であって、(a)は全体図であり、(b)は2つの切換機構部分の拡大図である。図4において、車両用動力伝達装置としてのCVTユニット1は、公知のベルト式無段変速機2を介してエンジン3の動力を駆動輪4側へ伝達する主動力伝達経路5(実線M参照)と、噛合式の歯車機構6を介してエンジン3の動力を駆動輪4側へ伝達する副動力伝達経路7(実線S参照)とを並列に備えている。主動力伝達経路5には、その主動力伝達経路5における動力伝達を断続する公知の油圧式摩擦クラッチ8が直列に設けられている。又、副動力伝達経路7には、その副動力伝達経路7における動力伝達を断続する公知の噛合式クラッチ9が直列に設けられている。このように、副動力伝達経路7を持つCVTユニット1では、ベルト式無段変速機2に加え、歯車機構6はもちろんのこと、油圧式摩擦クラッチ8及び噛合式クラッチ9の2つの切換機構が必要となる。その為、副動力伝達経路7を持つCVTユニット1では、ベルト式無段変速機を介した動力伝達のみのCVTユニットと比べて、効率向上が図れて燃費面で優位性がある反面、ユニット全体の体格が大きくなって車両搭載性が低下する可能性がある。尚、上述したような課題は未公知であり、2つの動力伝達経路を並列に備える車両用動力伝達装置において、ユニット全体の体格の増大をできるだけ抑制することについて未だ提案されていない。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、2つの動力伝達経路を並列に備えても、装置全体の体格の増大を抑制することができる車両用動力伝達装置を提供することにある。
前記目的を達成する為の第1の発明の要旨とするところは、(a) 無段変速機を介して駆動力源の動力を駆動輪側へ伝達する第1動力伝達経路と、噛合式の歯車機構を介して前記駆動力源の動力を前記駆動輪側へ伝達する第2動力伝達経路とを並列に備える車両用動力伝達装置であって、(b) 前記第1動力伝達経路における動力伝達を断続する機械式の第1動力断続機構と、前記第2動力伝達経路における動力伝達を断続する機械式の第2動力断続機構とを有して、前記第1動力伝達経路における動力伝達を許容すると共に前記第2動力伝達経路における動力伝達を遮断する状態と、前記第1動力伝達経路における動力伝達を遮断すると共に前記第2動力伝達経路における動力伝達を許容する状態とを切り換える噛合式クラッチを備えていることにある。
このようにすれば、2つの動力伝達経路を並列に備える車両用動力伝達装置において、2つの動力伝達経路の動力伝達をそれぞれ断続する為に噛合式クラッチを1つ備えているだけであるので、2つの動力伝達経路の動力伝達をそれぞれ断続する為に複数のクラッチを備えることと比較して、その車両用動力伝達装置全体の体格を小さくすることができる。よって、車両用動力伝達装置において2つの動力伝達経路を並列に備えても、その車両用動力伝達装置全体の体格の増大を抑制することができる。これにより、2つの動力伝達経路を並列に備える車両用動力伝達装置において、車両搭載性を向上することができる。
本発明において、好適には、前記無段変速機は、車両に用いられる公知のベルト式無段変速機である。又、前記噛合式クラッチは、このベルト式無段変速機の出力側であって、前記噛合式の歯車機構の出力側のギヤが設けられる軸上に備えられる。又、前記第1動力断続機構及び前記第2動力断続機構は、それぞれ機械式の同期機構であり、前記噛合式クラッチは、同期噛合式クラッチである。この噛合式クラッチは、アクチュエータによってスリーブが軸心方向へ移動させられることで断続状態が切り換えられる。前記アクチュエータは、油圧アクチュエータや電動アクチュエータなどが用いられる。
また、好適には、前記駆動力源は、例えば内燃機関等のガソリンエンジンやディーゼルエンジン等が用いられるが、電動機等の他の原動機を単独で或いはエンジンと組み合わせて採用することもできる。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は簡略化されている。
図1は、本発明が適用される車両10に備えられた車両用動力伝達装置12(以下、動力伝達装置12という)の概略構成を説明する図である。図2は、動力伝達装置12に備えられた噛合式クラッチ14部分の拡大図である。図1において、車両10は、駆動力源として機能するエンジン16を備えている。動力伝達装置12は、非回転部材としてのハウジング(一部ハウジング42として図示)内において、エンジン16のクランク軸18に連結された流体式伝動装置としてのトルクコンバータ20、トルクコンバータ20の出力回転部材である入力軸22、入力軸22に連結された前後進切換装置24、前後進切換装置24に連結された第1動力伝達経路としての主動力伝達経路26、同じく前後進切換装置24に連結されて主動力伝達経路26と並列に設けられた第2動力伝達経路としての副動力伝達経路28、主動力伝達経路26及び副動力伝達経路28の出力回転部材である出力軸30、カウンタ軸32、出力軸30上及びカウンタ軸32上に各々設けられて噛み合う一対のギヤから成る減速歯車装置34、カウンタ軸32上に設けられたギヤに連結されたデフギヤ36、デフギヤ36に連結された1対の車軸38等を備えている。このように構成された動力伝達装置12において、エンジン16の動力(特に区別しない場合にはトルクや力も同義)は、クランク軸18から、トルクコンバータ20、前後進切換装置24、主動力伝達経路26或いは副動力伝達経路28、減速歯車装置34、デフギヤ36、及び車軸38等を順次介して1対の駆動輪40へ伝達される。このように、動力伝達装置12は、エンジン16から駆動輪40までの動力伝達経路を構成する。
前後進切換装置24は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置24p、遊星歯車装置24pのキャリア24cとサンギヤ24sとを選択的に連結する前進用クラッチC、及び遊星歯車装置24pのリングギヤ24rをハウジング42に選択的に固定する後進用ブレーキBを備えている。サンギヤ24sには入力軸22が一体的に連結され、キャリア24cには主動力伝達経路26の入力回転部材である主経路入力軸44及び副動力伝達経路28の入力回転部材である副経路入力ギヤ46が一体的に連結されている。前進用クラッチC及び後進用ブレーキBは、油圧式摩擦係合装置である。このように構成された前後進切換装置24では、前進用クラッチCが係合されると共に後進用ブレーキBが解放されると、入力軸22が主経路入力軸44及び副経路入力ギヤ46に直結され、前進用動力伝達経路が成立(達成)させられる。又、後進用ブレーキBが係合されると共に前進用クラッチCが解放されると、前後進切換装置24は後進用動力伝達経路が成立させられて、主経路入力軸44及び副経路入力ギヤ46は入力軸22に対して逆方向へ回転させられる。又、前進用クラッチC及び後進用ブレーキBが共に解放されると、前後進切換装置24は動力伝達を遮断するニュートラル状態(動力伝達遮断状態)とされる。
主動力伝達経路26及び副動力伝達経路28は、入力回転部材(入力軸22、前後進切換装置24、或いはキャリア24c)、及び出力回転部材(出力軸30)が共通しており、互いに並列に設けられている。つまり、主動力伝達経路26及び副動力伝達経路28は、共に、前後進切換装置24からそれぞれ分岐して出力軸30へ動力を伝達する。
主動力伝達経路26は、破線で示すように、前後進切換装置24と出力軸30との間に、前後進切換装置24側から順に、主経路入力軸44、無段変速機48、及び噛合式クラッチ14を直列に備えている。このように構成された主動力伝達経路26は、無段変速機48を介してエンジン16の動力を駆動輪40側へ伝達する動力伝達経路である。無段変速機48は、主経路入力軸44に設けられた有効径が可変のプライマリプーリ50及び出力軸30に設けられた有効径が可変のセカンダリプーリ52の一対のプーリ50,52と、一対のプーリ50,52の間に巻き掛けられた伝動ベルト54とを備えており、一対のプーリ50,52と伝動ベルト54との間の摩擦力を介して動力伝達が行われる、公知のベルト式無段変速機である。セカンダリプーリ52は、噛合式クラッチ14を介して出力軸30と連結される。従って、主動力伝達経路26は、噛合式クラッチ14によって、主動力伝達経路26における動力伝達が断続される。つまり、主動力伝達経路26は、噛合式クラッチ14によって、主動力伝達経路26における動力伝達を許容する状態と遮断する状態とが切り換えられる。
副動力伝達経路28は、一点鎖線で示すように、前後進切換装置24と出力軸30との間に、前後進切換装置24側から順に、歯車機構56及び噛合式クラッチ14を直列に備えている。このように構成された副動力伝達経路28は、歯車機構56を介してエンジン16の動力を駆動輪40側へ伝達する動力伝達経路である。歯車機構56は、副経路入力ギヤ46、副動力伝達経路28における動力伝達順においては入力軸22と出力軸30との間に介装される形となるカウンタ軸58、カウンタ軸58に対して相対回転不能に設けられて副経路入力ギヤ46と噛み合う大径カウンタギヤ60、カウンタ軸58に対して相対回転不能に大径カウンタギヤ60と並んで設けられた小径カウンタギヤ62、出力軸30に対して相対回転可能に設けられて小径カウンタギヤ62と噛み合うドリブンギヤ64を備えている、噛合式の歯車機構である。ドリブンギヤ64は、噛合式クラッチ14を介して出力軸30と連結される。従って、副動力伝達経路28は、噛合式クラッチ14によって、副動力伝達経路28における動力伝達が断続される。つまり、副動力伝達経路28は、噛合式クラッチ14によって、副動力伝達経路28における動力伝達を許容する状態と遮断する状態とが切り換えられる。
噛合式クラッチ14は、主動力伝達経路26における動力伝達を許容する状態と遮断する状態とを切り換えるものであると共に、副動力伝達経路28における動力伝達を許容する状態と遮断する状態とを切り換えるものでもある。この際、噛合式クラッチ14は、主動力伝達経路26及び副動力伝達経路28における動力伝達を共に許容する状態とはしない。つまり、噛合式クラッチ14は、主動力伝達経路26における動力伝達を許容すると共に副動力伝達経路28における動力伝達を遮断する状態と、主動力伝達経路26における動力伝達を遮断すると共に副動力伝達経路28における動力伝達を許容する状態とを切り換える。
具体的には、噛合式クラッチ14は、出力軸30上において、主動力伝達経路26と副動力伝達経路28との間、すなわちセカンダリプーリ52とドリブンギヤ64との間に配設されている同期噛合式クラッチである。図2に示すように、噛合式クラッチ14は、上述した主動力伝達経路26及び副動力伝達経路28における各々の動力伝達の状態を切り換える為に、同時には係合されない、主動力伝達経路26における動力伝達を断続する機械式の第1動力断続機構としての主経路同期機構66と、副動力伝達経路28における動力伝達を断続する機械式の第2動力断続機構としての副経路同期機構68とを有している。
図2において、主経路同期機構66は、公知のシンクロメッシュ機構であり、出力軸30に対して相対回転不能に設けられたクラッチハブ70、内周面に形成された不図示の内歯がクラッチハブ70に対してスプライン嵌合されることにより出力軸30に対して相対回転不能且つ出力軸30の軸心方向の相対移動可能に設けられた円筒状のスリーブ72、及びセカンダリプーリ52とクラッチハブ70との間で出力軸30に対して相対回転可能にセカンダリプーリ52に固設されてセカンダリプーリ52と一体回転する主経路クラッチギヤ74などを備えている。副経路同期機構68は、基本的には主経路同期機構66と同じ公知のシンクロメッシュ機構であり、クラッチハブ70、スリーブ72、及びドリブンギヤ64とクラッチハブ70との間で出力軸30に対して相対回転可能にドリブンギヤ64に固設されてドリブンギヤ64と一体回転する副経路クラッチギヤ76などを備えている。
主経路同期機構66と副経路同期機構68とにおいては、クラッチハブ70及びスリーブ72が兼用のものとなっている。又、主経路同期機構66と副経路同期機構68とは、各々、スリーブ72及びクラッチギヤ(主経路クラッチギヤ74、副経路クラッチギヤ76)の回転が非同期状態である時にはスリーブ72のクラッチギヤ方向への移動を阻止する公知のシンクロナイザリングを備えている。又、スリーブ72は、不図示のアクチュエータによって出力軸30の軸心方向へ移動(摺動)させられる。例えば、スリーブ72は、上記アクチュエータの出力部材に相当して出力軸30の軸心に平行な方向へ突き出す不図示のフォークシャフトがそのアクチュエータの駆動によって軸心に平行な方向へ作動させられることにより、スリーブ72に対して軸心方向の係合可能且つ軸心まわりの相対回転可能にそのフォークシャフトに固設された不図示のフォークを介して軸心方向へ作動させられる。
このように構成された噛合式クラッチ14において、スリーブ72がクラッチハブ70に対して図2に示すような相対位置(中間位置)である動力伝達遮断位置にある場合には、セカンダリプーリ52(主経路クラッチギヤ74)及びドリブンギヤ64(副経路クラッチギヤ76)は共に出力軸30に対して空転させられる為、主動力伝達経路26及び副動力伝達経路28における動力伝達を共に遮断する状態とされる。
一方、上記アクチュエータの駆動によりスリーブ72がセカンダリプーリ52(主経路クラッチギヤ74)側へ移動させられると、主経路同期機構66の同期作用によってスリーブ72と主経路クラッチギヤ74との回転速度が同期された後、スリーブ72の内周面に形成された内歯と主経路クラッチギヤ74とが噛み合わされることで、主経路クラッチギヤ74と出力軸30とが噛合式クラッチ14を介して接続される為(すなわちセカンダリプーリ52が出力軸30と一体的に回転させられる為)、主動力伝達経路26における動力伝達を許容すると共に副動力伝達経路28における動力伝達を遮断する状態とされる。
他方、上記アクチュエータの駆動によりスリーブ72がドリブンギヤ64(副経路クラッチギヤ76)側へ移動させられると、副経路同期機構68の同期作用によってスリーブ72と副経路クラッチギヤ76との回転速度が同期された後、スリーブ72の内周面に形成された内歯と副経路クラッチギヤ76とが噛み合わされることで、副経路クラッチギヤ76と出力軸30とが噛合式クラッチ14を介して接続される為(すなわちドリブンギヤ64が出力軸30と一体的に回転させられる為)、副動力伝達経路28における動力伝達を許容すると共に主動力伝達経路26における動力伝達を遮断する状態とされる。
上述のように、本実施例によれば、主動力伝達経路26及び副動力伝達経路28の2つの動力伝達経路を並列に備える動力伝達装置12において、2つの動力伝達経路の動力伝達をそれぞれ断続する為に噛合式クラッチ14を1つ備えているだけであるので、2つの動力伝達経路の動力伝達をそれぞれ断続する為に複数のクラッチを備えることと比較して、動力伝達装置12全体の体格を小さくすることができる。よって、動力伝達装置12において2つの動力伝達経路を並列に備えても、動力伝達装置12全体の体格の増大を抑制することができる。これにより、2つの動力伝達経路を並列に備える動力伝達装置12において、車両10への搭載性を向上することができる。
又、別の観点では、車両用動力伝達装置において2つの動力伝達経路を備える場合には、無段変速機を介した動力伝達経路のみを備える場合と比べて、車両用動力伝達装置全体の重量が増大して車両搭載性が低下したり、部品点数が増えて製造工程が複雑化したり、異なるハード(2つの切換機構)の制御が必要となって制御装置(ハード)自体や制御内容(ソフト)が複雑化する可能性がある。このような課題に対して、本実施例の動力伝達装置12では、2つの動力伝達経路の動力伝達をそれぞれ断続する為に噛合式クラッチ14を1つ備えているだけであるので、2つの動力伝達経路の動力伝達をそれぞれ断続する為に複数のクラッチを備えることと比較して、動力伝達装置12全体の重量の増大や部品点数の増加を抑制することができ、又、1つのハード(噛合式クラッチ14)を制御するだけで良くなる。これにより、2つの動力伝達経路を並列に備える動力伝達装置12において、車両10への搭載性を向上したり、製造工程や制御系をシンプルにすることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、動力伝達装置12は、エンジン16の動力を前後進切換装置24を介して主動力伝達経路26及び副動力伝達経路28へ伝達するものであったが、これに限らない。例えば、図3に示す車両80に備えられた車両用動力伝達装置82のように、入力軸22と主経路入力軸44とが一体的に回転するように直結されて、主動力伝達経路26へは前後進切換装置24を介さずにエンジン16の動力を伝達し、副動力伝達経路28へは前後進切換装置24を介してエンジン16の動力を伝達する車両用動力伝達装置であっても本発明は適用され得る。又、主動力伝達経路26へは前後進切換装置24を介してエンジン16の動力を伝達し、副動力伝達経路28へは前後進切換装置24を介さずにエンジン16の動力を伝達する車両用動力伝達装置であっても本発明は適用され得る。
また、前述の実施例では、無段変速機48は、ベルト式無段変速機であったが、これに限らない。例えば、トロイダル式無段変速機などの無段変速機であれば、本発明は適用され得る。
また、前述の実施例では、主経路同期機構66や副経路同期機構68は、シンクロナイザリングを備えてそのシンクロナイザリングによりシンクロ作動を行うワーナー型の同期機構であったが、これに限らない。例えば、主経路同期機構66や副経路同期機構68は、コーン面を有するアウタシンクロナイザリング及びインナシンクロナイザリングと、それらの間にあってそれらテーパ面とそれぞれ摺接させられるテーパ面を有するミドルリングとで構成される所謂マルチコーンシンクロ機構やコンスタントロード型の同期機構などであっても良い。
また、前述の実施例では、歯車機構56は、噛み合うギヤ間では相互のギヤ歯が直接的に噛み合う態様としたが、これに限らない。例えば、噛み合うギヤ間では、相互のギヤ歯がベルトやチェーンなどを介して間接的に噛み合う態様のものであっても良い。
また、前述の実施例では、流体式伝動装置としてトルクコンバータ20が用いられていたが、トルクコンバータ20に替えて、トルク増幅作用のない流体継手(フルードカップリング)などの他の流体式伝動装置が用いられても良い。又、前後進切換装置24がその発進機構として機能したり、発進クラッチ等の発進機構が備えられる場合には、流体式伝動装置は備えられなくとも良い。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
12:車両用動力伝達装置
14:噛合式クラッチ
16:エンジン(駆動力源)
26:主動力伝達経路(第1動力伝達経路)
28:副動力伝達経路(第2動力伝達経路)
40:駆動輪
48:無段変速機
56:歯車機構
66:主経路同期機構(第1動力断続機構)
68:副経路同期機構(第2動力断続機構)
14:噛合式クラッチ
16:エンジン(駆動力源)
26:主動力伝達経路(第1動力伝達経路)
28:副動力伝達経路(第2動力伝達経路)
40:駆動輪
48:無段変速機
56:歯車機構
66:主経路同期機構(第1動力断続機構)
68:副経路同期機構(第2動力断続機構)
Claims (1)
- 無段変速機を介して駆動力源の動力を駆動輪側へ伝達する第1動力伝達経路と、噛合式の歯車機構を介して前記駆動力源の動力を前記駆動輪側へ伝達する第2動力伝達経路とを並列に備える車両用動力伝達装置であって、
前記第1動力伝達経路における動力伝達を断続する機械式の第1動力断続機構と、前記第2動力伝達経路における動力伝達を断続する機械式の第2動力断続機構とを有して、前記第1動力伝達経路における動力伝達を許容すると共に前記第2動力伝達経路における動力伝達を遮断する状態と、前記第1動力伝達経路における動力伝達を遮断すると共に前記第2動力伝達経路における動力伝達を許容する状態とを切り換える噛合式クラッチを備えていることを特徴とする車両用動力伝達装置。
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