JP2014162373A - 駆動力分配装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチ機構における引き摺りトルクの発生を防止するとともに、製造コストを低減することができる駆動力分配装置を提供することを目的とする。
【解決手段】駆動力分配装置3は、変速機構10と、第一出力軸20と、第二出力軸30と、中間軸40と、クラッチ機構50と、連結部材60とを備える。連結部材60は、第一出力軸20に高速側の回転駆動力が伝達される第一位置P1と、第一出力軸20および第二出力軸30にクラッチ機構50の作動に応じて配分される高速側の回転駆動力が伝達される第二位置P2と、第一出力軸20および第二出力軸30に等しく配分される高速側の回転駆動力が伝達される第三位置P3と、第一出力軸20および第二出力軸30に等しく配分される低速側の回転駆動力が伝達される第四位置P4との何れかに位置決めされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転駆動力を分配する駆動力分配装置に関するものである。
駆動力分配装置は、例えば、車両の二輪駆動と四輪駆動を切り換えるトランスファとして用いられる。このようなトランスファとして、特許文献1に示されるように、クラッチ機構の動作に応じて回転駆動力を可変に分配する構成が知られている。ところで、上記のような構成からなるトランスファでは、クラッチ機構を解除状態に切り換えて二輪駆動とした場合に、入力側と出力側のクラッチ板が相対回転し、クラッチ板間の潤滑油の粘性などに起因して引き摺りトルクが発生する。車両の走行状態において、トランスファに引き摺りトルクが発生すると、回転駆動力の損失が生じて燃費の低下を招来するおそれがある。
そこで、特許文献2,3では、駆動源とクラッチ機構との間に回転駆動力の伝達と遮断を切り換える機構をさらに設けた構成が開示されている。このような構成により、トランスファは、クラッチ機構を解除状態に切り換えて二輪駆動とした場合であっても、クラッチ機構に入力される回転駆動力を遮断することで、入力側と出力側のクラッチ板の相対回転を抑制している。これにより、トランスファは、引き摺りトルクの発生を防止できるものとされている。
特開2012−116433号公報 特開2002−370557号公報 特許3650255号公報
しかしながら、クラッチ機構への回転駆動力の伝達と遮断を切り換える機構を備える構成では、当該切り換え機構を動作させるためのアクチュエータを必要とするため、部品点数の増加や装置の大型化が懸念される。また、トランスファには、クラッチ機構におけるクラッチ板の摩耗抑制などを目的として、クラッチ機構の係合状態によらず四輪駆動とするために各出力軸を回転連結するロック機構が設けられることがある。これにより、クラッチ機構を解除状態としたまま回転駆動力を前後輪に等しく配分することが可能となるが、当該ロック機構を動作させるためのアクチュエータも必要となり部品点数の増加が懸念される。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、従来とは異なる構成により、クラッチ機構における引き摺りトルクの発生を防止するとともに、製造コストを低減することができる駆動力分配装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る駆動力分配装置は、回転駆動力を高速側または低速側に変速し、高速側の回転駆動力を出力する高速側ピースと、低速側の回転駆動力を出力する低速側ピースとを設けられた変速機構と、回転駆動力を入力する第一ピースを設けられた第一出力軸と、前記第一出力軸と相対回転可能に且つ同心に配置され、回転駆動力を入力する第二ピースを設けられた第二出力軸と、前記第一出力軸と前記第二出力軸との径方向間に相対回転可能に配置され、回転駆動力を入力する中間ピースを設けられた中間軸と、前記第二出力軸と前記中間軸との間で回転駆動力を可変に伝達するクラッチ機構と、前記高速側ピースまたは前記低速側ピースに、前記第一ピース、前記中間ピース、および前記第二ピースを選択的に連結する連結部材と、を備え、前記連結部材は、前記高速側ピースに前記第一ピースのみを連結して、前記第一出力軸に高速側の回転駆動力が伝達される第一位置と、前記高速側ピースに前記第一ピースおよび前記中間ピースを連結して、前記第一出力軸および第二出力軸に前記クラッチ機構の作動に応じて配分される高速側の回転駆動力が伝達される第二位置と、前記高速側ピースに前記第一ピースおよび前記第二ピースを連結して、前記第一出力軸および前記第二出力軸に等しく配分される高速側の回転駆動力が伝達される第三位置と、前記低速側ピースに前記第一ピースおよび前記第二ピースを連結して、前記第一出力軸および前記第二出力軸に等しく配分される低速側の回転駆動力が伝達される第四位置と、の何れかに位置決めされる。
請求項2に係る駆動力分配装置において、前記連結部材は、円筒形状からなり、内周面に内スプラインを形成され、前記第一ピースの外周面には、前記連結部材の前記内スプラインと常時嵌合する外スプラインが形成され、前記中間ピースの外周面には、前記連結部材が前記第二位置、前記第三位置、および前記第四位置に位置決めされている場合に、前記連結部材の前記内スプラインと嵌合する外スプラインが形成され、前記第二ピースの外周面には、前記連結部材が前記第三位置および前記第四位置に位置決めされている場合に、前記連結部材の前記内スプラインと嵌合する外スプラインが形成されている。
請求項3に係る駆動力分配装置において、前記変速機構は、前記第一出力軸と同心に配置され、回転駆動力が伝達されるサンギヤと、前記サンギヤと同心に配置され、回転を規制されたリングギヤと、前記サンギヤおよび前記リングギヤと噛合する遊星ギヤを回転可能に支持し、前記低速側ピースを設けられたキャリアと、を有し、前記高速側ピースは、前記サンギヤと前記第一ピースの軸方向間に配置され、前記高速側ピースの外周面には、前記連結部材が前記第一位置、前記第二位置、および前記第三位置に位置決めされている場合に、前記連結部材の前記内スプラインと嵌合する外スプラインが外周面に形成されている。
請求項4に係る駆動力分配装置において、前記連結部材は、外周面に外スプラインを形成され、前記低速側ピースは、円筒形状からなり、前記連結部材の外周側に配置され、前記低速側ピースの内周面には、前記連結部材が前記第四位置に位置決めされている場合に、前記連結部材の前記外スプラインと嵌合する内スプラインが内周面に形成されている。
請求項5に係る駆動力分配装置において、前記第一出力軸は、前記中間軸および前記第二出力軸の内周側に配置され、前記クラッチ機構は、前記中間軸に対して相対回転を規制され且つ軸方向移動可能に設けられた複数のインナクラッチ板と、前記第二出力軸に対して相対回転を規制され且つ軸方向移動可能に設けられ、前記複数のインナクラッチ板に対して交互に配置された複数のアウタクラッチ板と、前記インナクラッチ板と前記アウタクラッチ板との間に介在する潤滑油と、を有する湿式多板クラッチ機構である。
請求項6に係る駆動力分配装置において、前記第二出力軸は、伝達された回転駆動力を出力する出力ギヤを有し、前記出力ギヤは、前記第二ピースに対して前記クラッチ機構を挟んで軸方向反対側に配置されている。
請求項1に係る発明によると、駆動力分配装置は、連結部材が第一位置に位置決めされた場合に、第一出力軸からのみ回転駆動力を出力する。このとき、中間軸は、変速機構の高速側ピースおよび低速側ピースとは連結されておらず、回転駆動力の伝達が遮断されている。これにより、クラッチ機構に回転駆動力が伝達されないようにして、引き摺りトルクの発生を防止することができる。また、駆動力分配装置は、連結部材を第一位置〜第四位置の何れかに位置決めすることにより、変速機構が出力する高速側と低速側の回転駆動力の切り換え(H/L切り換え)、および第一出力軸と第二出力軸への回転駆動力の伝達状態の切り換え(モード切り換え)を可能としている。
従って、駆動力分配装置は、変速機構のH/L切り換えを行うために連結部材を動作させる機構を、モード切り換えを行うために連結部材を動作させる機構と兼用にすることができる。そのため、駆動力分配装置のモード切り換えを行うアクチュエータを新たに追加することなく、H/L切り換えを行うためのアクチュエータにより動作させることができるので、製造コストを低減することができる。また、駆動力分配装置は、連結部材を第三位置または第四位置に位置決めすることにより、クラッチ機構の動作によらず第一出力軸と第二出力軸に等しく回転駆動力を配分することができる。これにより、両出力軸に回転駆動力を分配している状態におけるクラッチ機構の負荷を軽減することができる。
請求項2に係る発明によると、駆動力分配装置は、連結部材の内スプラインと、第一ピース、中間ピース、および第二ピースにそれぞれ形成された外スプラインとを嵌合状態を切り換えることで、回転駆動力の伝達と遮断を切り換えることができる。これにより、部品点数を増加することなく、H/L切り換えおよびモード切り換えに係る機構を構成することができる。
請求項3に係る発明によると、変速機構はサンギヤ、リングギヤ、およびキャリアを有するプラネタリ機構としている。そして、高速側ピースは、外周面に形成された外スプラインが連結部材の内スプラインと嵌合することにより高速側の回転駆動力を出力する構成となっている。つまり、変速機構における高速側の回転駆動力は、入力された回転駆動力を同速のまま高速側ピースから出力される。そして、駆動力分配装置は、高速側ピースの外スプラインと連結部材の内スプラインの嵌合状態を切り換えることで、高速側の回転駆動力の伝達または遮断を切り換えることができる。
請求項4に係る発明によると、低速側ピースは、内周面に形成された内スプラインが連結部材の外スプラインと嵌合することにより低速側の回転駆動力を出力する構成となっている。これにより、変速機構における低速側ピースは、高速側ピースと径方向に対向するように配置することができる。よって、例えば、高速側ピースと低速側ピースを軸方向に並べて配置した場合と比較して、駆動力分配装置におけるH/L切り換えおよびモード切り換えに係る機構の軸方向長さを短くすることができる。
請求項5に係る発明によると、クラッチ機構は、湿式多板クラッチ機構であるものとしている。このようなクラッチ機構では、収容されている潤滑油により耐摩耗性に優れる一方で、インナクラッチ板とアウタクラッチ板が相対回転すると潤滑油が撹拌されて引き摺りトルクが発生しやすい構成となっている。そこで、湿式多板クラッチ機構を備える駆動力分配装置において、中間軸を第一出力軸に対して相対回転可能な構成とすることで、クラッチ機構への回転駆動力の入力を遮断して引き摺りトルクの発生を防止することは有用である。
請求項6に係る発明によると、出力ギヤを第二ピースに対してクラッチ機構を挟んで軸方向反対側となるように配置するものとしている。これにより、クラッチ機構よりも回転駆動力の入力側において、変速機構とクラッチ機構との間にH/L切り換えおよびモード切り換えに係る機構を集約することができる。
実施形態におけるトランスファを搭載した車両の駆動系統の模式図である。 トランスファの全体構造を示すスケルトン図である。 各位置におけるスリーブの連結状態を示す図である。 H2モードにおける回転駆動力の伝達経路を示した図である。 H4Aモードにおける回転駆動力の伝達経路を示した図である。 H4Lモードにおける回転駆動力の伝達経路を示した図である。 L4Lモードにおける回転駆動力の伝達経路を示した図である。
<実施形態>
以下、本発明の駆動力分配装置を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態においては、駆動力分配装置が車両の二輪駆動と四輪駆動を切り換えるトランスファとして用いられた構成を例示する。また、上記の車両は、図1に示すように、駆動源であるエンジン1が出力する回転駆動力を変速装置2により変速してトランスファ3に入力している。
トランスファ3は、主として、リヤ側プロペラシャフト4およびリヤ側デファレンシャル5を介して左右後輪に回転駆動力を出力する。このトランスファ3は、ECU8(Electronic Control Unit)により車両の走行状態などに基づいて制御される。これにより、トランスファ3は、フロント側プロペラシャフト6およびフロント側デファレンシャル7を介して左右前輪に所定の配分比率で回転駆動力を出力可能としている。
(トランスファの構成)
トランスファ3は、図2に示すように、プラネタリ機構10と、第一出力軸20と、第二出力軸30と、中間軸40と、クラッチ機構50と、スリーブ60とを備えて構成される。プラネタリ機構10(本発明の「変速機構」に相当する)は、変速装置2により変速された回転駆動力を高速側または低速側に変速する機構であって、車両における副変速機である。
このプラネタリ機構10は、本実施形態では、サンギヤ11と、リングギヤ12と、キャリア13と、高速側ピース14と、低速側ピース15とを備える。サンギヤ11は、変速装置2の出力軸2aに連結され、変速された回転駆動力が伝達される。リングギヤ12は、環状に形成され、サンギヤ11と同心に配置されている。このリングギヤ12は、トランスファ3のハウジングに固定されて回転を規制されている。
プラネタリ機構10のキャリア13は、複数の遊星ギヤ13aを回転可能に支持している。複数の遊星ギヤ13aは、サンギヤ11の外周側に配置され、サンギヤ11およびリングギヤ12と噛合している。このように、本実施形態におけるプラネタリ機構10は、シングルピニオン式であって、サンギヤ11と一体的に回転する高速側ピース14から高速側の回転駆動力を出力する。この高速側ピース14の外周面には、後述するスリーブ60の内スプライン61と嵌合する外スプライン14aが形成されている。
また、プラネタリ機構10は、サンギヤ11、リングギヤ12、および遊星ギヤ13aの諸元に基づく減速比により入力された回転駆動力を減速し、キャリア13に設けられた低速側ピース15から低速側の回転駆動力を出力する。この低速側ピース15は、円筒形状からなり、高速側ピース14と径方向に対向し、内周面にはスリーブ60の外スプライン62と嵌合する内スプライン15aが形成されている。
第一出力軸20は、変速装置2の出力軸2aと同軸に配置されている。この第一出力軸20は、軸方向一方側(図2の左側)の端部をプラネタリ機構10における高速側ピース14の内周面に回転可能に支持され、軸方向他方側(図2の右側)の端部をリヤ側プロペラシャフト4に連結されている。また、第一出力軸20は、回転駆動力を入力する第一ピース21を設けられている。この第一ピース21の外周面には、スリーブ60の内スプライン61と常時嵌合する外スプライン21aが形成されている。
第二出力軸30は、第一出力軸20の外周側に相対回転可能に且つ同心に配置されている。第二出力軸30は、回転駆動力を入力する第二ピース31を設けられている。この第二ピース31の外周面には、スリーブ60の内スプライン61と嵌合する外スプライン31aが形成されている。また、第二出力軸30は、伝達された回転駆動力を出力するスプロケット32を有する。スプロケット32は、フロント側プロペラシャフト6に固定されたスプロケット6aとの間にチェーン71が巻回された出力ギヤである。これにより、第二出力軸30は、フロント側プロペラシャフト6に回転駆動力を出力可能に、回転連結された状態となっている。なお、本実施形態において、スプロケット32は、図2に示すように、第二ピース31に対して後述するクラッチ機構50を挟んで軸方向反対側に配置されている。
中間軸40は、第一出力軸20と第二出力軸30との径方向間に相対回転可能に配置されている。より詳細には、中間軸40は、第一出力軸20の外周側に配置され、図示しないニードルベアリングを介して第一出力軸20に対して相対回転可能に支持されている。また、中間軸40は、第二出力軸30の内周側に位置し、後述するクラッチ機構50のクラッチ板を介して回転駆動力を伝達可能に配置されている。中間軸40は、回転駆動力を入力する中間ピース41を設けられている。この中間ピース41の外周面には、スリーブ60の内スプライン61と嵌合する外スプライン41aが形成されている。
ここで、高速側ピース14、第一ピース21、中間ピース41、および第二ピース31は、図2に示すように、同心に配置され、軸方向一方側(図2の左側)から他方側に向かって上記の順で配置されている。つまり、プラネタリ機構10の高速側ピース14は、サンギヤ11と第一ピース21の軸方向間に配置されている。また、各ピース14,21,31,41にそれぞれ形成された各外スプライン14a,21a,31a,41aは、スリーブ60の内スプライン61と何れも嵌合可能とするために、同一諸元となるように形成されている。なお、第一ピース21は、スリーブ60の位置制御との関係から他のピースと比較して外スプライン21aが軸方向に長くなっている。
クラッチ機構50は、第二出力軸30と中間軸40との間で回転駆動力を可変に伝達する湿式多板クラッチ機構である。このクラッチ機構50は、複数のインナクラッチ板51と、複数のアウタクラッチ板52と、クラッチアクチュエータ53とを有する。複数のインナクラッチ板51は、中間軸40に対して相対回転を規制され且つ軸方向移動可能に設けられ、中間軸40に入力された回転駆動力が伝達される。複数のアウタクラッチ板52は、第二出力軸30に対して相対回転を規制され且つ軸方向移動可能に設けられ、複数のインナクラッチ板51に対して交互に配置されている。なお、第二出力軸30と中間軸40とにより液密的に区画される空間内には、各クラッチ板51,52が配置されるとともに、所定の充填率で潤滑油が収容されている。
このクラッチ機構50の潤滑油は、インナクラッチ板51とアウタクラッチ板52との間に介在し、両クラッチ板51,52を潤滑するものである。また、上記の空間内に潤滑油を予め収容する構成の他に、中間軸40の内周側に油路が形成されている場合には、中間軸40の内周面から外周面に貫通する油穴を介して潤滑油を油路からインナクラッチ板51およびアウタクラッチ板52が配置されている空間内に供給する構成としてもよい。
クラッチ機構50のクラッチアクチュエータ53は、複数のインナクラッチ板51と複数のアウタクラッチ板52との間に摩擦力を変動させる。このクラッチアクチュエータ53は、電動式や油圧式などが適用され、車両の走行状態に応じて、ECU8による制御信号に基づいて動作する。そして、クラッチアクチュエータ53の動作によって、インナクラッチ板51とアウタクラッチ板52の間隔が制御され、クラッチ板間の摩擦力が変動される。これにより、アウタクラッチ板52には、中間軸40に入力された回転駆動力のうちインナクラッチ板51との摩擦力に応じた回転駆動力が伝達されることになる。
スリーブ60は、位置決めされた軸方向位置に応じて、高速側ピース14または低速側ピース15に、第一ピース21、中間ピース41、および第二ピース31を選択的に連結する連結部材である。スリーブ60は、円筒形状からなり、内周面には内スプライン61を形成されるとともに、外周面には外スプライン62が形成されている。また、スリーブ60は、外スプライン62と異なる軸方向位置に形成された環状溝においてシフトフォーク75と係合している。そして、スリーブ60は、このシフトフォーク75に連結されたシフトアクチュエータ76の動作により、所定の軸方向位置に位置決めされる。
より詳細には、駆動系統の出力側に配置された第一ピース21、中間ピース41、および第二ピース31に対して、スリーブ60がプラネタリ機構10の高速側ピース14を連結した場合には高速側の回転駆動力が出力され、低速側ピース15を連結した場合には低速側の回転駆動力が出力される。つまり、スリーブ60の軸方向位置に応じて、プラネタリ機構10が出力する高速側と低速側の回転駆動力の切り換え(H/L切り換え)が行われる。
また、上述したように、第一ピース21はリヤ側プロペラシャフト4を介して後輪に回転駆動力を出力し、第二ピース31はフロント側プロペラシャフト6を介して前輪に回転駆動力を出力する。さらに、中間ピース41およびクラッチ機構50を介して第二出力軸30に回転駆動力を伝達することで、任意の配分比率で前後輪に駆動力を出力することができる。すなわち、スリーブ60の軸方向位置に応じて、スリーブ60が入力側の各ピース14,15に出力側の各ピース21,41,31を連結するか変動し、車両における回転駆動力の走行モードの切り換え(モード切り換え)が行われる。
シフトアクチュエータ76は、シフトフォーク75を介してスリーブ60を軸方向に移動させる。このシフトアクチュエータ76は、電動式や油圧式などが適用され、車両の走行状態に応じて、ECU8による制御信号に基づいて動作する。つまり、シフトアクチュエータ76は、スリーブ60を所定の軸方向位置に位置決めすることにより、上記のH/L切り換え、およびモード切り換えの動作機構に兼用されている。
(トランスファによる走行モードの切り換え)
トランスファ3に対する制御により切り換えられる車両の走行モードについて、図3〜図8を参照して説明する。ここで、スリーブ60は、図3に示すように、軸方向一方側(図3の左側)から順に、第一位置P1、第二位置P2、第三位置P3、ニュートラル位置Pn、および第四位置P4の5箇所の何れかに位置決めされる構成となっている。なお、図3では、何れの位置におけるスリーブ60を表記するため、各部材の径方向間隔を広げて示している。
先ず、スリーブ60が第一位置P1に位置決めされたものとする。そうすると、図3に示すように、スリーブ60の内スプライン61は、高速側ピース14と第一ピース21の各外スプライン14a,21aと嵌合する。つまり、第一位置P1においては、高速側ピース14に第一ピース21のみを連結して、第一出力軸20に高速側の回転駆動力が伝達される。このとき、回転駆動力は、図4に示すような経路で伝達される。従って、車両の走行モードは、プラネタリ機構10の高速側の回転駆動力が左右後輪に出力される高速二輪モード(H2モード)となる。
また、この状態において、スリーブ60の内スプライン61は、中間ピース41の外スプライン41aとは嵌合していない。つまり、中間軸40は、プラネタリ機構10の高速側ピース14および低速側ピース15とは連結されておらず、回転駆動力の伝達が遮断されている。これにより、クラッチ機構50に回転駆動力が伝達されない構成となっている。つまり、クラッチ機構50において、インナクラッチ板51とアウタクラッチ板52の相対回転を抑制している。
次に、スリーブ60が第二位置P2に位置決めされたものとする。そうすると、図3に示すように、スリーブ60の内スプライン61は、高速側ピース14、第一ピース21、および中間ピース41の各外スプライン14a,21a,41aと嵌合する。つまり、第二位置P2においては、高速側ピース14に第一ピース21および中間ピース41を連結して、第一出力軸20および中間軸40に高速側の回転駆動力が伝達される。
この状態において、ECU8によりクラッチアクチュエータ53が制御されると、クラッチ機構50により中間軸40から第二出力軸30に摩擦力に応じた回転駆動力が伝達される。このとき、回転駆動力は、図5に示すような経路で伝達される。従って、車両の走行モードは、プラネタリ機構10の高速側の回転駆動力が前後輪に所定の配分比率で出力される高速四輪制御モード(H4Aモード)となる。
続いて、スリーブ60が第三位置P3に位置決めされたものとする。そうすると、図3に示すように、スリーブ60の内スプライン61は、高速側ピース14、第一ピース21、中間ピース41、および第二ピース31の各外スプライン14a,21a,41a,31aと嵌合する。つまり、第三位置P3においては、高速側ピース14に第一ピース21、および第二ピース31を連結して、第一出力軸20および第二出力軸30に等しく配分される高速側の回転駆動力が伝達される。
この状態においては、中間ピース41も高速側ピース14に連結されているが、第二出力軸30も同様に連結され一体的に回転することになる。つまり、第二出力軸30と中間軸40の間に設けられたクラッチ機構50の動作によらず、高速側ピース14に第一出力軸20および第二出力軸30がロックされた状態となる。よって、回転駆動力は、図6に示すような経路で伝達される。従って、車両の走行モードは、プラネタリ機構10の高速側の回転駆動力が前後輪に50:50の割合で出力される高速四輪ロック駆動モード(H4Lモード)となる。
また、スリーブ60がニュートラル位置Pnに位置決めされたものとする。そうすると、図3に示すように、スリーブ60の内スプライン61は、第一ピース21、中間ピース41、および第二ピース31の各外スプライン21a,41a,31aと嵌合している。また、スリーブ60の外スプライン62は、プラネタリ機構10における低速側ピース15の内スプライン15aと嵌合していない状態にある。つまり、ニュートラル位置Pnにおいては、駆動系統の入力側である高速側ピース14および低速側ピース15に、スリーブ60が連結していない状態となり、何れの出力軸20,30、中間軸40にも回転駆動力が伝達されない。従って、車両の走行モードは、ニュートラルモードとなる。
最後に、スリーブ60が第四位置P4に位置決めされたものとする。そうすると、図3に示すように、スリーブ60の内スプライン61は、第一ピース21、中間ピース41、および第二ピース31の各外スプライン21a,41a,31aと嵌合している。また、スリーブ60の外スプライン62は、低速側ピース15の内スプライン15aと嵌合している。つまり、第四位置P4においては、低速側ピース15に第一ピース21、および第二ピース31を連結して、第一出力軸20および第二出力軸30に等しく配分される低速側の回転駆動力が伝達される。このように、スリーブ60が第三位置P3と第四位置P4との間を移動することにより、H/L切り換えが行われる。
また、この状態においては、スリーブ60が第三位置P3に位置決めされた場合と同様に、中間ピース41も低速側ピース15に連結されているが、第二出力軸30も同様に連結され一体的に回転することになる。つまり、第二出力軸30と中間軸40の間に設けられたクラッチ機構50の動作によらず、低速側ピース15に第一出力軸20および第二出力軸30がロックされた状態となる。よって、回転駆動力は、図7に示すような経路で伝達される。従って、車両の走行モードは、プラネタリ機構10の低速側の回転駆動力が前後輪に50:50の割合で出力される低速四輪ロック駆動モード(L4Lモード)となる。
(実施形態の構成による効果)
上述したトランスファ3によると、スリーブ60が第一位置P1に位置決めされた場合に、第一出力軸20からのみ回転駆動力を出力する。このとき、中間軸40は、プラネタリ機構10の高速側ピース14および低速側ピース15とは連結されておらず、回転駆動力の伝達が遮断されている。これにより、クラッチ機構50に回転駆動力が伝達されないようにしている。よって、インナクラッチ板51とアウタクラッチ板52の相対回転が抑制され、引き摺りトルクの発生を防止することができる。
また、トランスファ3は、スリーブ60を第一位置P1〜第四位置P4の何れかに位置決めすることにより、プラネタリ機構10のH/L切り換え、および車両のモード切り換えを可能としている。従って、トランスファ3は、プラネタリ機構10のH/L切り換えを行うためにスリーブ60を動作させるシフトアクチュエータ76を、モード切り換えに兼用することができる。そのため、トランスファ3のモード切り換えを行うアクチュエータを新たに追加することなく、シフトアクチュエータ76により動作させることができる。よって、トランスファ3の製造コストを低減することができる。
さらに、トランスファ3は、スリーブ60を第三位置P3または第四位置P4に位置決めすることにより、クラッチ機構50の動作によらず第一出力軸20と第二出力軸30に等しく回転駆動力を配分し、クラッチ機構50におけるインナクラッチ板51とアウタクラッチ板52の相対回転を抑制することができる。これにより、両出力軸20,30に回転駆動力を分配している状態におけるクラッチ機構50の負荷を軽減することができる。
また、トランスファ3は、スリーブ60の内スプライン61と、第一ピース21、中間ピース41、および第二ピース31にそれぞれ形成された各外スプライン21a,41a,31aとを嵌合状態を切り換えることで、回転駆動力の伝達と遮断を切り換えることができる。これにより、部品点数を増加することなく、H/L切り換えおよびモード切り換えに係る機構を構成することができる。
本実施形態において、車両の副変速装置としてプラネタリ機構を適用するものとした。そして、高速側ピース14は、外周面に形成された外スプライン14aがスリーブ60の内スプライン61と嵌合することにより高速側の回転駆動力を出力する構成となっている。つまり、プラネタリ機構10における高速側の回転駆動力は、入力された回転駆動力を同速のまま高速側ピース14から出力される。そして、トランスファ3は、高速側ピース14の外スプライン14aとスリーブ60の内スプライン61の嵌合状態を切り換えることで、高速側の回転駆動力の伝達または遮断を切り換えることができる。
また、プラネタリ機構10における低速側ピース15は、内周面に形成された内スプライン15aがスリーブ60の外スプライン62と嵌合することにより低速側の回転駆動力を出力する構成となっている。これにより、プラネタリ機構10における低速側ピース15は、高速側ピース14と径方向に対向するように配置することができる。よって、例えば、高速側ピース14と低速側ピース15を軸方向に並べて配置した場合と比較して、トランスファ3におけるH/L切り換えおよびモード切り換えに用いられるスリーブ60の軸方向長さを短くすることができる。よって、トランスファ3全体として小型化できる。
本実施形態においてクラッチ機構50は、湿式多板クラッチ機構であるものとしている。このようなクラッチ機構50では、収容されている潤滑油により耐摩耗性に優れる一方で、インナクラッチ板51とアウタクラッチ板52が相対回転すると潤滑油が撹拌されて引き摺りトルクが発生しやすい構成といえる。そこで、湿式多板クラッチ機構50を備えるトランスファ3において、中間軸40を第一出力軸20に対して相対回転可能な構成とすることで、H2モードにおいて、クラッチ機構50への回転駆動力の入力を遮断して引き摺りトルクの発生を防止することは有用である。
また、フロント側プロペラシャフト6のスプロケット6aとチェーン71を介して回転連結される第二出力軸30のスプロケット32は、第二ピース31に対してクラッチ機構50を挟んで軸方向反対側となるように配置するものとした。これにより、クラッチ機構50よりも駆動系統の入力側において、プラネタリ機構10とクラッチ機構50との間にH/L切り換えおよびモード切り換えに係る機構を集約することができる。
<実施形態の変形態様>
実施形態において、スリーブ60は、各ピースを連結する単一部材とした。これに対して、シフトアクチュエータ76の動作により連動する構成であれば、例えば、H/L切り換え用とモード切り換え用に複数のスリーブを備える構成としてもよい。また、スリーブ60により各ピースとスプライン嵌合する際に、両部材の間にシンクロ機構などを設けて、回転数の同期を行うようにしてもよい。
実施形態では、第一出力軸20は、中間軸40および第二出力軸30の内周側に配置されるものした。これに対して、第一出力軸20を第二出力軸30の外周側に配置し、それらの間に中間軸40を設ける構成としてもよい。これにより、各ピース21,41,31の軸方向位置を変更し、他種の変速機構における高速側ピースおよび低速側ピースとの位置関係に適応することができる。
また、変速機構としてシングルピニオン式のプラネタリ機構10を適用するものとし、回転駆動力をサンギヤ11から入力し、キャリア13から出力するものとした。これに対して、プラネタリ機構としては、ダブルピニオン式でもよく、また各構成要素の入出力関係を入れ換えて適宜変速するものとしてもよい。また、変速機構としては、プラネタリ機構の他に、例えばカウンタギヤ機構など種々の構成を適用することができる。
トランスファ3のクラッチ機構50は、クラッチアクチュエータ53により摩擦力を変動させる湿式多板クラッチ機構であるものとした。これに対して、クラッチ機構としては、ビスカスカップリングやトルク感応式カップリングなどの機械式として、クラッチアクチュエータ53を有しない構成としてもよい。また、クラッチ機構は、潤滑油により各クラッチ板を潤滑しない乾式としてもよい。但し、引き摺りトルクの発生を防止するという観点からは、本実施形態において例示したように湿式多板クラッチ機構に本発明を適用することは特に有用である。
1:エンジン、 2:変速装置、 2a:出力軸
3:トランスファ(駆動力分配装置)
4:リヤ側プロペラシャフト、 5:リヤ側デファレンシャル
6:フロント側プロペラシャフト、 6a:スプロケット
7:フロント側デファレンシャル、 8:ECU
10:プラネタリ機構(変速機構)
11:サンギヤ、 12:リングギヤ、 13:キャリア、 13a:遊星ギヤ
14:高速側ピース、 14a:外スプライン
15:低速側ピース、 15a:内スプライン
20:第一出力軸
21:第一ピース、 21a:外スプライン
30:第二出力軸
31:第二ピース、 31a:外スプライン、 32:スプロケット(出力ギヤ)
40:中間軸
41:中間ピース、 41a:外スプライン
50:クラッチ機構
51:インナクラッチ板、 52:アウタクラッチ板
53:クラッチアクチュエータ
60:スリーブ(連結部材)、 61:内スプライン、 62:外スプライン
71:チェーン、 75:シフトフォーク、 76:シフトアクチュエータ
P1〜P4:第一位置〜第四位置、 Pn:ニュートラル位置

Claims (6)

  1. 回転駆動力を高速側または低速側に変速し、高速側の回転駆動力を出力する高速側ピースと、低速側の回転駆動力を出力する低速側ピースとを設けられた変速機構と、
    回転駆動力を入力する第一ピースを設けられた第一出力軸と、
    前記第一出力軸と相対回転可能に且つ同心に配置され、回転駆動力を入力する第二ピースを設けられた第二出力軸と、
    前記第一出力軸と前記第二出力軸との径方向間に相対回転可能に配置され、回転駆動力を入力する中間ピースを設けられた中間軸と、
    前記第二出力軸と前記中間軸との間で回転駆動力を可変に伝達するクラッチ機構と、
    前記高速側ピースまたは前記低速側ピースに、前記第一ピース、前記中間ピース、および前記第二ピースを選択的に連結する連結部材と、を備え、
    前記連結部材は、
    前記高速側ピースに前記第一ピースのみを連結して、前記第一出力軸に高速側の回転駆動力が伝達される第一位置と、
    前記高速側ピースに前記第一ピースおよび前記中間ピースを連結して、前記第一出力軸および第二出力軸に前記クラッチ機構の作動に応じて配分される高速側の回転駆動力が伝達される第二位置と、
    前記高速側ピースに前記第一ピースおよび前記第二ピースを連結して、前記第一出力軸および前記第二出力軸に等しく配分される高速側の回転駆動力が伝達される第三位置と、
    前記低速側ピースに前記第一ピースおよび前記第二ピースを連結して、前記第一出力軸および前記第二出力軸に等しく配分される低速側の回転駆動力が伝達される第四位置と、の何れかに位置決めされる駆動力分配装置。
  2. 請求項1において、
    前記連結部材は、円筒形状からなり、内周面に内スプラインを形成され、
    前記第一ピースの外周面には、前記連結部材の前記内スプラインと常時嵌合する外スプラインが形成され、
    前記中間ピースの外周面には、前記連結部材が前記第二位置、前記第三位置、および前記第四位置に位置決めされている場合に、前記連結部材の前記内スプラインと嵌合する外スプラインが形成され、
    前記第二ピースの外周面には、前記連結部材が前記第三位置および前記第四位置に位置決めされている場合に、前記連結部材の前記内スプラインと嵌合する外スプラインが形成されている駆動力分配装置。
  3. 請求項2において、
    前記変速機構は、
    前記第一出力軸と同心に配置され、回転駆動力が伝達されるサンギヤと、
    前記サンギヤと同心に配置され、回転を規制されたリングギヤと、
    前記サンギヤおよび前記リングギヤと噛合する遊星ギヤを回転可能に支持し、前記低速側ピースを設けられたキャリアと、を有し、
    前記高速側ピースは、前記サンギヤと前記第一ピースの軸方向間に配置され、
    前記高速側ピースの外周面には、前記連結部材が前記第一位置、前記第二位置、および前記第三位置に位置決めされている場合に、前記連結部材の前記内スプラインと嵌合する外スプラインが外周面に形成されている駆動力分配装置。
  4. 請求項3において、
    前記連結部材は、外周面に外スプラインを形成され、
    前記低速側ピースは、円筒形状からなり、前記連結部材の外周側に配置され、
    前記低速側ピースの内周面には、前記連結部材が前記第四位置に位置決めされている場合に、前記連結部材の前記外スプラインと嵌合する内スプラインが内周面に形成されている駆動力分配装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項において、
    前記第一出力軸は、前記中間軸および前記第二出力軸の内周側に配置され、
    前記クラッチ機構は、
    前記中間軸に対して相対回転を規制され且つ軸方向移動可能に設けられた複数のインナクラッチ板と、
    前記第二出力軸に対して相対回転を規制され且つ軸方向移動可能に設けられ、前記複数のインナクラッチ板に対して交互に配置された複数のアウタクラッチ板と、
    前記インナクラッチ板と前記アウタクラッチ板との間に介在する潤滑油と、を有する湿式多板クラッチ機構である駆動力分配装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項において、
    前記第二出力軸は、伝達された回転駆動力を出力する出力ギヤを有し、
    前記出力ギヤは、前記第二ピースに対して前記クラッチ機構を挟んで軸方向反対側に配置されている駆動力分配装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109664755A (zh) * 2018-12-28 2019-04-23 北汽福田汽车股份有限公司 分动器、分动器的控制系统、传动系统和车辆

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