JP2015031088A - ばね付きヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】ばね付きヒンジのばねの端部が破断してもヒンジから脱落することがないようにすること。【解決手段】2つのヒンジ板20R、20Lの相対角度を維持するコイル状のばね40の端部40Eに環状部40Aを設けてこの環状部40Aをヒンジ板20R、20Lに取り付けられた頭部付き保持ピン62SPに抜け止め保持する。ばね端部40Eが破断しても環状部40Aが頭部付き保持ピン62SPから抜け止めされるので、ばね端部が脱落することがない。【選択図】図6

Description

本発明は、通常ではばねによって2つのヒンジ板が所定角度に維持さればねに抗してヒンジ板の相対角度を変えることができるばね付きヒンジの改良に関するものである。
この種のばね付きヒンジは、例えば、図21に示すように、食品処理装置(例えば、茹で麺装置)の如き適宜の装置の容器2の上板2Uの開口2Oに開閉自在に設けられる開閉蓋2Cを上板2Uに支持するのに用いられている。図21の容器では、開閉蓋2Cは、上板2Uの内面(下面)に2つのばね付きヒンジ10によって支持された2つの矩形状の蓋板2CR、2CLから成っており、これらの蓋板2CR、2CLは、円形の開口2Oの各半部を閉じるように取り付けられている。図21において、蓋板2CR、2CLを支持するばね付きヒンジ10は、符号10WR、10WLでそれぞれ示されている。
ばね付きヒンジ10は、図21(A2)から解るように、2つのヒンジ板20R、20Lとこれらのヒンジ板20R、20Lの筒支持部20RS、20LSを相互に軸線方向に整列して貫通するヒンジ軸30とこのヒンジ軸30に巻き付けられてその両端が2つのヒンジ板20R、20Lの本体部分に係止されたコイル状のばね40とから成っている。図21(B)、(C2)から解るように、各ばね付きヒンジ10の一方のヒンジ板20R(右側)又は20L(左側)は、上板2Uに取付金具2UMを介して取り付けられ、他方のヒンジ板20L(右側)又は20R(左側)は、蓋板2CR、2CLの下面に直接取り付けられている。
ばね付きヒンジ10は、図21(A1)(A2)(B)に示すように、通常ではばね40の作用で蓋板2CR、2CLが開口2Oを閉じるようにヒンジ板20R、20Lを開き(ヒンジ板20R、20Lの相対角度が大きくなり)、蓋板2CR、2CLが開くように押されると、図21(C1)(C2)に示すように、ばね40に抗してヒンジ板20R、20Lを閉じる(ヒンジ板20R、20Lの相対角度が小さくなる)。
容器2がそば等の麺類を茹でる茹で麺装置である例が特許文献2、3に示されている。このような茹で麺装置に適用した場合、図21(C2)に示すように、麺が入っている茹かご3を蓋板2CR、2CLを押し開くと、蓋板2CR、2CLがばね付きヒンジ1のばねに抗して開かれるので、茹でかご3によって蓋板2CR、2CLの開き状態が維持される。
しかし、このような使用状態にあるばね付きヒンジ10は、蓋板2CR、2CLの頻繁な開閉に伴ってコイル状のばね40の端部(ヒンジ板20R、20Lに係止する端部)が繰り返しの応力を受けて疲労し、折損し破断する事故が起きることがある。このばねの端部の破断は、図22に示すように、渦巻の曲率が最も変化するコイル巻部分に近い40SPE部分で生ずる。
このようなばね端部の破断が生ずると、この破断部分がばね付きヒンジ10から離反して容器2内に落下するが、容器2が特許文献1、2の茹で麺装置のように食品処理装置であると、破断したばね端部が食品内に混入して衛生上問題が生じ、また容器2が食品処理装置以外の装置であっても、破断ばね端部の容器内への落下が好ましくない場合が多々ある(特許文献3の段落0003参照)。
このような事故を防止するために、特許文献3のばね付きヒンジは、コイルばねに代えて所定幅のストリップを渦巻状に巻いて形成された渦巻ばねを使用し、この渦巻ばねの一端をヒンジ軸に固定し、他端を可動ヒンジ板に設けられた切欠きに掛け止めしている。
特許文献3に記載の構造のばね付きヒンジは、ばねが幅広の帯状のストリップを渦巻して形成されているので、ばねの端部が折れ難い上に、折れることがあっても、ヒンジ板に掛け止めされているため容器内に落下する虞が少なくなる。
しかし、この構造のばね付きヒンジは、従来のコイル状のばねを有するヒンジとは、ばね及びヒンジ板の構造が異なってばねが大径化するため、全体的に大型化する欠点があった。
特開2005−046209号公報 特開2011―078700号公報 特開2009―228366号公報
本発明が解決しようとする課題は、大型化することがない既存のコイル状ばねを用い、ばねの端部が破断しても落下することがないばね付きヒンジを提供することにある。
本発明の基本的な課題解決手段は、2つのヒンジ板と前記2つのヒンジ板を枢動自在に支持するヒンジ軸と前記ヒンジ軸に巻きつけられたコイル状ばねとを備え、前記ばねによって前記2つのヒンジ板を所定の角度に維持するようにしたばね付きヒンジにおいて、前記ばねの端部が破断した場合にその破断部分が前記ばね付きヒンジから脱落するのを防止するように保持するばね端部保持手段を備えていることを特徴とするばね付きヒンジを提供することにある。
本発明の更に具体的な課題解決手段は、2つのヒンジ板と前記2つのヒンジ板を枢動自在に支持するヒンジ軸と前記ヒンジ軸に巻きつけられたコイル状のばねとから成り、前記ばねによって前記2つのヒンジ板を所定の角度に維持するようにしたばね付きヒンジにおいて、前記ばねの少なくとも一端に形成された環状部と前記ばね付きヒンジのいずれかの部品に取り付けられて前記ばねの環状部の脱落を防止するように前記環状部を保持するばね端部保持手段とを備えていることを特徴とするばね付きヒンジを提供することにある。
本発明の課題解決手段において、前記ばね端部保持手段は、前記ヒンジ板に取り付けられて前記ばね端部の環状部を抜け止めする頭部付き保持部材とすることができ、この頭部付保持部材は、ヒンジ板に取り付けられた頭部付き保持ピンの形態とすることができる。
また、本発明の課題解決手段において、前記ばね端部保持手段は、前記ヒンジ軸に支持されて前記ばね端部の環状部を保持するリング保持部材とすることができ、このリング保持部材は、前記ヒンジ軸に巻き付けて支持される形態とすることができる。
更に、本発明の課題解決手段において、前記ばね端部保持手段は、前記ヒンジ板にねじ止めされて前記ばね端部の環状部を保持する鉤止め保持部材とすることができ、この鉤止め保持部材は、ヒンジ板に取り付けるべきねじが貫通するねじ止め部と前記ねじ止め部から延びる鉤状部とから成っている形態とすることができる。ねじ止め部をヒンジ板に取り付けるねじは、ヒンジ板を被取付け部材に固定するねじを兼ねることができる。
鉤止め保持部材の鉤状部は、その先端をヒンジ板に設けられた孔に係入するのが好ましいが、この鉤状部は、孔に係入することなくねじ止め部のねじ止めによってヒンジ板に押し付けられていてもよい。
本発明によれば、上記のように、2つのヒンジ板の相対角度を維持するコイル状のばねの少なくとも一方の端部、例えば、その環状部は、ばね付きヒンジのいずれかの部品、例えば、ヒンジ板又はヒンジ軸に支持された保持部材に抜け止め、輪掛け止め又は鉤止め等の方法で保持するので、ばね端部が破断することがあっても、保持部材によってヒンジ板又はヒンジ軸等に保持されるため、破断ばね端部がヒンジから落下することがなく、従ってこのばね付きヒンジを用いた装置内に悪影響を与えることがない。
また、ばねは、既存のばねをそのまま用いることができる上に、ばね端部を保持する保持部材をヒンジ板に加工を加えることなく、また加工を加えるとしても係入用の孔の如き僅かな加工を施すだけで済むので、既存の施設を用いて経済的に応用することができる。
本発明の第1の実施の形態によるばね付きヒンジの斜視図であり、同図(A)は、ばね維持された通常の状態、同図(B)は、ばねに抗してヒンジ板を相互に接近させた状態を示す。 図1のばね付きヒンジの正面図である。 図1のばね付きヒンジの側面図である。 図1のばね付きヒンジの下面図であり、同図(A)(B)は、それぞれ、図1(A)(B)と同じ状態を示す。 図1のばね付きヒンジの分解斜視図である。 図2のA部の拡大図であり、同図(A)はその正面図、同図(B)は、同図(A)のB-B線断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるばね付きヒンジの斜視図である。 図7のばね付きヒンジの正面図である。 図7のばね付きヒンジの下面図である。 図8の10―10線拡大断面図である。 図7のばね付きヒンジに用いられる輪止め保持部材を示し、同図(A)(B)(C)は、それぞれ、その斜視図、正面図及び下面図である。 本発明の第3の実施の形態によるばね付きヒンジの斜視図である。 図12のばね付きヒンジの正面図である。 図12のばね付きヒンジに用いられるばねを示し、同図(A)(B)は、それぞれ、その斜視図及び下面図である。 図13の15−15線拡大断面図である。 図13のばね付きヒンジに用いられる鉤止め保持部材を示し、同図(A)乃至(D)は、それぞれ、その斜視図、正面図、側面図及び下面図である。 本発明の第4の実施の形態によるばね付きヒンジの斜視図である。 図17のばね付きヒンジの正面図である。 図18の19−19線拡大断面図である。 図17のばね付きヒンジに用いられる鉤止め保持部材を示し、同図(A)乃至(D)は、それぞれ、その斜視図、正面図、側面図及び下面図である。 本発明のばね付きヒンジの使用例を示し、同図(A1)(A2)は、それぞれ、ばね付きヒンジが通常の状態であって容器の開閉蓋が閉じられた状態の上下の方向から俯瞰した斜視図、同図(B)は、同図(A1)(A2)と同じ状態の中央垂直断面図、同図(C1)(C2)は、それぞれ、ばね付きヒンジがばねに抗して閉じた状態であって容器の開閉蓋が開いた状態の斜視図及び中央垂直断面図である。 従来のばね付きヒンジにおいてばね端部が破断される位置を示す斜視図である。
本発明の第1の実施の形態によるばね付きヒンジ10が図1乃至図6に示されており、このばね付きヒンジ10は、2つのヒンジ板20R、20L(符号「20」で総称することがある)とこれらの2つのヒンジ板20R、20Lを枢動自在に支持するヒンジ軸30とこのヒンジ軸30に巻きつけられ一端40ERが一方のヒンジ板20Rに係止され他端40ELが他方のヒンジ板20Lに係止されているコイル状のばね40とから成っている。ヒンジ板20とヒンジ軸30とばね40とは適宜の金属で作られるが、硬質プラスチックから作られていてもよい。なお、ヒンジ板20がばね40に抗して枢動する際にばね端部、特に開閉蓋2C側に取り付けられるヒンジ板側では、ばね端部は、ばね40の軸線方向の伸縮によってヒンジ板上を変位するので、このばね端部は、ヒンジ板20上で拘束されることがないように係止している。
図示の形態では、2つのヒンジ板20R、20Lは、相対する側縁に各2つの筒状支持部20RS、20RSと20LS、20LS(符号「20S」で総称することもある)とを有し、筒状支持部20LS、20LSは、ヒンジ板20Lの両端に設けられ、筒状支持部20RS、20RSは、筒状支持部20LS、20LSの長さ分だけ内側に設けられている。2つのヒンジ板20R、20Lは、一方の筒状支持部20LS、20RS及び他方の筒状支持部20RS、20LSを整列してこれらの筒状支持部を貫通するヒンジ軸30によって結合されている。なお、ヒンジ軸30は、その一方の端部にローレット部30Tを有し(図5参照)、このローレット部30Tを一方の筒状支持部20LSの内面に圧入して抜け止めされる。また、図1乃至図6(図4を除く)において符号20Hは、ばね付きヒンジ10のヒンジ板20を例えば図21の容器2の上板2Uと開閉蓋2Cとにそれぞれねじ止めするヒンジ板取付用ねじ貫通孔である。
2つのプラスチック製のカラー50A、50B(符号「50」で総称することもある)がヒンジ軸30に嵌められてばね40と筒状支持部20RS、20RSとの間に配置されている。カラー50A、50Bは、ばね40の内周とヒンジ軸30の外周との間を円滑に摺動することができるようにし、また筒状支持部20S側にはこれらの筒状支持部20Sの端面に係合する鍔部50AF、50BFを有し、ばね40のコイル端面と筒状支持部20RSとの間を緩衝している。
このようにして、ばね付きヒンジ10は、ばね40によって2つのヒンジ板20R、20Lを所定の角度に維持するようになっている。
本発明のばね付きヒンジ10は、ばね40の両端に形成された環状部40AR、40AL(「40A」で総称することもある)と、ばね付きヒンジ10の適宜の部品、第1の実施の形態では、2つのヒンジ板20R、20Lにそれぞれ取り付けられてばね40の環状部40AR、40ALが脱落するのを防止するように保持するばね端部保持手段60とを備えている。
本発明の第1の形態によるばね付きヒンジ10においては、ばね40の端部40Eの環状部40Aは、ヒンジ板20の板面に対して水平になるように形成されており、ばね端部保持手段60は、ヒンジ板20R、20Lに取り付けられてばね端部40Eの環状部40AR、40ALを抜け止め保持する抜け止め頭部付き保持部材62Sから成っており、図示の形態では、これらの抜け止め頭部付き保持部材62Sは、ヒンジ板20R、20Lに鋲止めされた頭部付き保持ピン62SPから成っている。
図示の第1の実施の形態では、ばね端部40Eの環状部40A(図6(A)(B)では40AR)は、図6(A)の拡大図から解るように、ばね端部40Eを頭部付き保持ピン62SPのピン本体の外周に沿ってこの外周から間隔をあけてU字状に折り曲げて形成されており、このU字状折り曲げ部分40AUの先端は、ばね端部40Eから間隔をあけて開口40AOを形成している。環状部40Aが保持ピン62SPの外周から間隔をあける理由は、環状部450A、即ちばね端部40Eが保持ピン62SPによって拘束されるのを避けることにある。
頭部付き保持ピン62P(図6(A)(B)では62PR)は、ピン本体62Bの下端小径部62BSをヒンジ板20(図6(A)(B)では20R)の孔保持ピン取付用孔20HHに差し込んで下端を加締めつけることによってヒンジ板20に鋲止めされている。
図6(A)(B)において、頭部付き保持ピン62SPの頭部62Hの直径を「a」とし、頭部付き保持ピン62Pのピン本体62Bの外径を「c」とし、ばね端部の環状部40Aの開口40AOの幅を「d」とし、ばね端部の環状部40AのU字形折り曲げ部分40AUの相対する内面間の間隔を「b」とすると、a>b≧c>dの関係が維持されるように、上記の「a」乃至「d」の値が設定される。このようにすると、ばね端部40Eがコイル状のばね40の本体から破断することがあっても、破断で切り離される環状部40Aは、頭部付き保持ピン62SPの頭部62Hによって上方に抜けるのが防止され、また頭部付き保持ピン62SPのピン本体62Bから水平方向に抜けるのが防止される。従って、破断で分離された環状部40Aがばね付きヒンジ10から脱落することがない。
本発明の第2の実施の形態が図7乃至図11に示されており、この実施の形態では、コイル状のばね40のばね端部40Eの環状部40Aは、図8乃至図10に示すように、ヒンジ板20の板面に対して垂直方向に形成されており、また、この環状部40Aは、図10から解るように、第1の実施の形態のように、U字状折り曲げ部分ではなく、略円形状に折り曲げて形成され、円形折り曲げ部分40ACの端部は、ばね端部40Eに接触して円形折り曲げ部分40ACが閉じられている。
この第2の実施の形態では、ばね端部保持手段60は、ヒンジ軸30に支持されてばね端部40Eの上記環状部40Aを輪掛け止め(又は絡め止め)によって保持するリング保持部材64Rから成っており、このリング保持部材64Rは、図示の形態では、ヒンジ軸30に巻き付けて支持されている。
リング保持部材64Rの全体が図11に示されており、このリング保持部材64Rは、ばね端部40Eの環状部40Aに直交するように輪掛け止めされるリング部分64RRと、このリング部分64RRからヒンジ軸30に向けて延びる直線部分64RLと、この直線部分64RLのリング部分64RRとは反対側の部分でヒンジ軸30に巻き付けてヒンジ軸30にリング保持部材64Rを支持する巻き付け支持部64RWとから成っている。
図8及び図10から特に解るように、図示の形態では、リング保持部材64Rの巻き付け支持部64RWは、ヒンジ軸30に嵌合されているカラー50を介してヒンジ軸30に支持されているが、カラー50を有しない場合には、ヒンジ軸30に直接巻き付けて支持してもよい。なお、カラー50とリング保持部材64Rの直線部分64RLとを適宜の手段で一体に接続してカラー50に巻き付け支持部64RWに代えて同様の機能を持たせてもよい。
第2の実施の形態も、ばね端部40Eが破断して環状部40Aがばねから離反しても、この環状部40Aは、リング保持部材64Rのリング部分64RRに輪掛け止め(絡め止め)によって保持されているので、破断して分離された環状部40Aがばね付きヒンジ10から脱落することがない。
本発明の第3の形態が図12乃至図16に示されており、この実施の形態では、ばね端部40Eの環状部40Aは、第1の実施の形態の環状部40Aにほぼ近似した形状を有するが、U字形折り曲げ部分40AUの先端は開口を形成することなく閉じている点で第1の実施の形態の環状部40Aとは異なる。
また、この第3の実施の形態においては、ばね端部保持手段60は、ヒンジ板20R、20Lに取り付けられてばね端部40Eの環状部40Aを鉤止め(フック止め)によって保持する鉤止め保持部材66Hから成っており、図示の形態では、この鉤止め保持部材66Hは、金属ワイヤを折り曲げて形成された鉤止め保持ピン66HPから成っている。
この鉤止め保持ピン66HPは、図16に示すように、ばね端部40Eの環状部40Aに鉤掛けする略逆L字形の鉤状部66HHと、この鉤状部66HHの逆L字の先端よりも若干上方に形成されて鉤止め保持ピン66HPをヒンジ板20に取り付けるねじを貫通すべき円形ねじ貫通孔を有するねじ止め部66HCとから成り、これらは、ワイヤを折り曲げて一体に形成されている。
この第3の実施の形態によるばね付きヒンジ10においては、ばね端部40Eの環状部40Aは、ヒンジ板20の板面に対して垂直状態にあり、鉤止め保持ピン66HPは、鉤状部66HHをこの垂直向きの環状部40Aに鉤掛けし(図15参照)、鉤状部66HHの下向きの先端はヒンジ板20に形成された鉤状部係入用孔20HHHに係入され、円形ねじ貫通孔を有するねじ止め部66HCは、ヒンジ板20の板面に係合し、このねじ止め部66HCに取付けねじ70を貫通し、この取付けねじ70によって鉤止め保持ピン66HPをヒンジ板20に固定している。
図示の形態では、取付けねじ70は、ばね付きヒンジ10を被取付け部材(例えば、図21の容器本体と蓋とのいずれか一方)2U又は2Cに取り付けるねじを兼ねている。即ち、鉤止め保持ピン66HPのねじ止め部66HCは、第1及び第2の実施の形態のヒンジ板取付け用ねじ貫通孔20Hに整列して配置され、このようにして整列した鉤止め保持ピン66HPのねじ止め部66HCとヒンジ板取付け用ねじ貫通孔20Hに取付けねじ70を貫通して被取付け部材2U又は2Cにねじ込んでばね付きヒンジ10を被取付け部材に固定すると同時に鉤止め保持ピン66HPをヒンジ板20に固定している。一方のヒンジ板20Rは、例えば容器の本体に取付けねじ70によって固定され、他方のヒンジ板20Lは、例えば蓋に取付けねじ70によって固定され、それと同時にこれらの取付けねじ70によって両ヒンジ板20R、20Lに相応する鉤止め保持ピン66HPが固定される。
この第3の実施の形態でも、ばね40の端部40Eが破断しても破断によって分離された環状部20Aが鉤止め保持ピン66HPに鉤止めによって保持されているので、ばね端部40Eがばね付きヒンジ10から脱落することがない。
また、鉤止め保持ピン66HPは、鉤状部66HHの孔20HHHへの係入、ねじ止め部66HCのヒンジ板20の板面への係合、ねじ止め部66HCのねじ止めによってヒンジ板20に安定した状態で固定されるので、破断して分離された環状部20Aが鉤止め保持ピン66HPから抜け出すことはない。
なお、鉤状部66HHは、孔20HHHに係入することなく、ヒンジ板20の板面に押し付けられるようにしても、取付けねじ70の締め付けによって鉤止め保持ピン66HPをヒンジ板20の板面に安定して固定することができ、同様の効果を達成することができる。
本発明の第4の実施の形態によるばね付きヒンジ10が図17乃至図20に示されており、この実施の形態のばね付ヒンジ10は、鉤止め保持部材の態様を変更したことを除いて第3の実施の形態のばね付きヒンジ10に実質的に同じである。
第3の実施の形態のばね付きヒンジ10の鉤止め保持部材66Hは,ワイヤを折り曲げて形成されているが、第4の実施の形態のばね付きヒンジ10の鉤止め保持部材68Hは、金属板を打ち抜き折り曲げて形成された鉤止め保持片68HBから成っている。更に詳細に述べると、鉤状部68HHは、略逆L字形の板片から成り、またねじ止め部68HCは、ねじ貫通孔を有する矩形板片から成り、これらは、一体に形成されている。
この第4の実施の形態によるばね付きヒンジ10も、鉤止め保持片68HBの鉤状部68HHをヒンジ板20の孔20HHHに係入し、ねじ止め部68HCをヒンジ板20のヒンジ板取付け用ねじ貫通孔20Hに整列して取付けねじ70をこれらのねじ止め部68HC及びねじ貫通孔20Hに貫通して被取付け部材2U、2Cにねじ込んでばね付きヒンジ10を被取付け部材に固定すると同時に鉤止め保持片68HBをヒンジ板20に固定している。
この第4の実施の形態のばね付きヒンジ10も、第1乃至第3の実施の形態のばね付きヒンジ10と同様に、ばね端部40Eが図22の符号40SPE部分に相応する部分で破断しても、破断でばね本体から分離された環状部20Aは、鉤止め保持片68HBによって保持されるので、ばね付きヒンジ10から脱落することがない。
この第4の実施の形態でも、第3の実施の形態と同様に、鉤状部68HHの下向き先端部をヒンジ板20の孔20HHHに係入することなく、ヒンジ板20の板面に押し付けた状態にしてもよい。
また、上記第1、第3及び第4の実施の形態では、脱落防止保持部材62S、66H、68Hをヒンジ板20に取り付け又は支持し、第2の実施の形態では、脱落防止保持部材64Rを(カラー50を介して)ヒンジ軸30に支持したが、もし可能であれば、この脱落防止保持部材64Rをばね40の本体部分に取り付けてもよい。要すれば、破断で分離される環状部40Aをばね付きヒンジ10のいずれかの部品に保持して脱落を防止することができればよい。
更に、いずれの実施の形態でも、環状部40Aを含むばね端部40Eは、脱落防止保持部材62S、64R、66H、68Hに緩く係っているので、これらの脱落防止保持部62S、64H、66H、68Hによって機械的に拘束されることなく、脱落防止部材がばね40の機能に悪影響を与えることはない。
上記の4つの図示の形態では、ヒンジ板20L、20Rの両方にばね端部保持手段が設けられているが、図21の容器2の上板2U側に固定されるヒンジ板20側にはばね端部保持手段60を必ずしも設ける必要はない。その理由は、上板2Uに固定されるヒンジ板20に係止するばね端部40Eは、開閉蓋2Cの開閉があってもほとんど応力がかかることがなく、従ってこれらのばね端部40Eは破断することがないからである。
なお、図示の4つの実施の形態では、ばね端部40Eに環状部40Aを設けてこの環状部40Aを種々の保持部材62S、64R、66H、68Hに保持してばね端部の破断による脱落を防止しているが、例えば、ばね端部に強力接着剤で接続された紐その他の部材を保持部材に接続して破断時の脱落を防止してもよい。
本発明によれば、上記のように、2つのヒンジ板の相対角度を維持するコイル状のばねの端部をばね付きヒンジのいずれかの部品に保持された保持部材に抜け止め、輪掛け止め又は鉤止め等して保持するので、ばね端部が破断することがあっても、ばね端部がばね付きヒンジから落下することがなく、このばね付きヒンジを用いた装置内に悪影響を与えることがなく、産業上有益に利用することができる。
2 容器
2U 上板
2UM 取付金具
2C、2CR、2CL 開閉蓋
2O 開口
10、10WL、10WR ばね付きヒンジ
20、20R、20L ヒンジ板
20S、20RS、20LS 筒状支持部
20H ヒンジ板取付用ねじ貫通孔
20HH 保持ピン取付用ねじ貫通孔
20HHH 鉤状部係入用孔
30 ヒンジ軸
30T ヒンジ軸のローレット部
40 コイル状のばね
40SPE 破断する部分
40E、40ER,40EL ばねの端部
40A、40AR、40AL 環状部
40AU U字状折り曲げ部分
40AO 開口
40AC 円形折り曲げ部分
50、50A、50B カラー
60 ばね端部保持手段
62S 抜け止め頭部付き保持部材
62SP 頭部付き保持ピン
62B ピン本体
62H 頭部
62BS 下端小径部
64R リング保持部材
64RR リング部分
64RL 直線部分
64RW 巻き付け支持部
66H 鉤止め保持部材
66HP 鉤止め保持ピン
66HH 鉤状部
66HC ねじ止め部
68H 鉤止め保持部材
68HB 鉤止め保持片
68HH 鉤状部
68HC ねじ止め部
70 取付けねじ

Claims (12)

  1. 2つのヒンジ板と前記2つのヒンジ板を枢動自在に支持するヒンジ軸と前記ヒンジ軸に巻きつけられたコイル状ばねとを備え、前記ばねによって前記2つのヒンジ板を所定の角度に維持するようにしたばね付きヒンジにおいて、前記ばねの端部が破断した場合にその破断部分が前記ばね付きヒンジから脱落するのを防止するように保持するばね端部保持手段を備えていることを特徴とするばね付きヒンジ。
  2. 2つのヒンジ板と前記2つのヒンジ板を枢動自在に支持するヒンジ軸と前記ヒンジ軸に巻きつけられたコイル状のばねとから成り、前記ばねによって前記2つのヒンジ板を所定の角度に維持するようにしたばね付きヒンジにおいて、前記ばねの少なくとも一端に形成された環状部と前記ばね付きヒンジのいずれかの部品に取り付けられて前記ばねの環状部の脱落を防止するように保持するばね端部保持手段とを備えていることを特徴とするばね付きヒンジ。
  3. 請求項2に記載のばね付きヒンジであって、前記ばね端部保持手段は、前記ヒンジ板に取り付けられて前記ばね端部の環状部を抜け止めする頭部付き保持部材から成っていることを特徴とするばね付きヒンジ。
  4. 請求項3に記載のばね付きヒンジであって、前記頭部付保持部材は、ヒンジ板に取り付けられた頭部付き保持ピンであることを特徴とするばね付きヒンジ。
  5. 請求項2に記載のばね付きヒンジであって、前記ばね端部保持手段は、前記ヒンジ軸に支持されて前記ばね端部の環状部を保持するリング保持部材から成っていることを特徴とするばね付きヒンジ。
  6. 請求項5に記載のばね付きヒンジであって、前記リング保持部材は、前記ヒンジ軸に巻き付けて支持されていることを特徴とするばね付きヒンジ。
  7. 請求項2に記載のばね付きヒンジであって、前記ばね端部保持手段は、前記ヒンジ板にねじ止めされて前記ばね端部の環状部を保持する鉤止め保持部材から成っていることを特徴とするばね付きヒンジ。
  8. 請求項7に記載のばね付きヒンジであって、前記鉤止め保持部材は、前記ヒンジ板に取り付けるべき取付ねじが貫通するねじ貫通孔を有するねじ止め部と前記ねじ止め部から延びる鉤状部とから成っていることを特徴とするばね付きヒンジ。
  9. 請求項8に記載のばね付きヒンジであって、前記鉤止め保持部材は、ワイヤを折り曲げて形成されていることを特徴とするばね付きヒンジ。
  10. 請求項8に記載のばね付きヒンジであって、前記鉤止め保持部材は、金属板を打ち抜き折り曲げて形成されていることを特徴とするばね付きヒンジ。
  11. 請求項8乃至10のいずれかに記載のばね付きヒンジであって、前記鉤状部の先端は、前記ヒンジ板の孔に係入されていることを特徴とするばね付きヒンジ。
  12. 請求項8乃至11のいずれかに記載のばね付きヒンジであって、前記ねじ止め部は、前記ヒンジ板を被取付け部材にねじ止めするねじで前記ヒンジ板に取り付けられていることを特徴とするばね付きヒンジ。
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