JP2015030779A - 樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】塩素含有量およびナトリウム含有量を低減した、ポリアリーレンスルフィドおよびポリカーボネートよりなる樹脂組成物であって、ポリアリーレンスルフィド樹脂が有する優れた特性を保持しつつ、成形加工時のポリカーボネート樹脂の分解を抑制し、ポリカーボネート樹脂が有する優れた靭性、衝撃強度、低バリ性を併せ持つ樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)ポリアリーレンスルフィド樹脂(A成分)99〜1重量部および(B)ポリカーボネート樹脂(B成分)1〜99重量部よりなる樹脂組成物であって、樹脂組成物の総塩素含有量が550ppm以下であり、かつ総ナトリウム含有量が30ppm以下であることを特徴とする樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、塩素含有量およびナトリウム含有量を低減したポリアリーレンスルフィド樹脂およびポリカーボネート樹脂よりなる樹脂組成物であって、ポリアリーレンスルフィド樹脂が有する優れた特性を保持しつつ、成形加工時のポリカーボネート樹脂の分解を抑制し、ポリカーボネート樹脂が有する優れた靭性、衝撃強度、低バリ性を併せ持つ樹脂組成物に関する。
ポリアリーレンスルフィド樹脂は、耐薬品性、耐熱性、機械的特性などに優れるエンジニアリングプラスチックである。このため、ポリアリーレンスルフィド樹脂は、電気電子部品、車両部品、航空機部品、住設機器部品として広く利用されている。しかしながらポリアリーレンスルフィド樹脂には靭性や衝撃強度に劣り、成形加工時にバリが発生するという問題がある。この問題を解決する手段として特許文献1には、ポリフェニレンスルフィド樹脂およびポリカーボネート樹脂を含有する樹脂組成物が開示されている。しかしながら、従来市販されているポリフェニレンスルフィド樹脂は、ポリマー重合方法の制約から、不純物としてある程度の塩素およびナトリウムを含有しているために、成形加工時にポリカーボネート樹脂が著しく分解し、優れた特性を発現するには至っていない。特許文献2には、塩素含有量を低減したポリフェニレンスルフィド樹脂が提案されている。しかしながら、この塩素含有量を低減したポリフェニレンスルフィドを使用するのみではポリカーボネート樹脂の分解を抑制できない。また、塩素含有量を低減させるために、反応工程が煩雑になり、コスト競争力に劣るものであった。特許文献3にはアルカリ金属を低減させたポリフェニレンスルフィドが開示されているが、ポルカーボネート樹脂による改質を目的とするものではなく、またコスト競争力に劣るものであった。
特開昭51−59952号公報 特開2010−70656号公報 特開2008−231250号公報
本発明は、塩素含有量およびナトリウム含有量を低減したポリアリーレンスルフィド樹脂およびポリカーボネート樹脂からなる樹脂組成物であって、ポリアリーレンスルフィド樹脂が有する優れた特性を保持しつつ、成形加工時のポリカーボネート樹脂の分解を抑制し、ポリカーボネート樹脂が有する優れた靭性、衝撃強度、低バリ性を併せ持つ樹脂組成物を提供することである。
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、塩素含有量およびナトリウム含有量を低減したポリアリーレンスルフィド樹脂およびポリカーボネート樹脂からなる樹脂組成物がポリアリーレンスルフィド樹脂が有する優れた特性を保持しつつ、成形加工時のポリカーボネート樹脂の分解を抑制し、ポリカーボネート樹脂が有する優れた靭性、衝撃強度、低バリ性を発現できることを見出し本発明に至った。
具体的には、上記課題は、(1)ポリアリーレンスルフィド樹脂(A成分)99〜1重量部および(B)ポリカーボネート樹脂(B成分)1〜99重量部よりなる樹脂組成物であって、樹脂組成物の総塩素含有量が550ppm以下であり、かつ総ナトリウム含有量30ppm以下であることを特徴とする樹脂組成物により達成される。
本発明の好適な態様の1つは、(2)A成分が、総塩素含有量が550ppm以下であり、かつ総ナトリウム含有量が30ppm以下であるポリアリーレンスルフィド樹脂であることを特徴とする上記構成1の樹脂組成物である。
本発明の好適な態様の1つは、(3)A成分が、総塩素含有量が50ppm以下であり、かつ総ナトリウム含有量が8ppm以下であるポリアリーレンスルフィド樹脂であることを特徴とする上記構成1または2の樹脂組成物である。
本発明の好適な態様の1つは、(4)A成分とB成分との合計100重量部に対し、充填材(C成分)を5〜400重量部含有することを特徴とする上記構成1〜3のいずれかの樹脂組成物である。
以下、本発明の詳細について説明する。
(A成分:ポリアリーレンスルフィド樹脂)
本発明のA成分として使用されるポリアリーレンスルフィド樹脂としては、ポリアリーレンスルフィドと称される範疇に属するものであれば如何なるものを用いてもよい。
ポリアリーレンスルフィド樹脂としては、その構成単位として、例えばp−フェニレンスルフィド単位、m−フェニレンスルフィド単位、o−フェニレンスルフィド単位、フェニレンスルフィドスルホン単位、フェニレンスルフィドケトン単位、フェニレンスルフィドエーテル単位、ジフェニレンスルフィド単位、置換基含有フェニレンスルフィド単位、分岐構造含有フェニレンスルフィド単位、等よりなるものを挙げることができ、その中でも、p−フェニレンスルフィド単位を70モル%以上、特に90モル%以上含有しているものが好ましく、さらに、ポリ(p−フェニレンスルフィド)がより好ましい。
本発明のA成分として使用されるポリアリーレンスルフィド樹脂の総塩素含有量は、好ましくは550ppm以下、より好ましくは300ppm以下、さらに好ましくは50ppm以下である。総塩素含有量が550ppmを超える場合には、成形加工時にポリカーボネート樹脂が分解し、期待される特性が出ないばかりか、顕著な場合にはペレット化が不可能となる。
本発明のA成分として使用されるポリアリーレンスルフィド樹脂の総ナトリウム含有量は、好ましくは30ppm以下、より好ましくは10ppm以下、さらに好ましくは8ppm以下である。30ppmを超える場合には、成形加工時にポリカーボネート樹脂が分解し、期待される特性が出ないばかりか、顕著な場合にはペレット化が不可能となる。
ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法としては、特に限定されるものではなく、既知の方法で重合されるが、特に好適な重合方法としては、米国登録特許第4,746,758号および第4,786,713号記載された製造方法が挙げられる。この製造方法は、ジヨードアリール化合物と固体硫黄を、極性溶媒なしに直接加熱して重合させる方法である。
前記製造方法はヨウ化工程および重合工程を含む。前記ヨウ化工程ではアリール化合物をヨードと反応させて、ジヨードアリール化合物を得て、続く重合工程で、ニトロ化合物触媒でジヨードアリール化合物を固体硫黄と重合反応させてポリアリーレンスルフィド樹脂を製造する。ヨードはこの工程で気体状で発生し、これを回収して再びヨウ化工程に用いられる。実質的にヨードは触媒である。
この重合方法を使うことにより、実質的に塩素含有量およびナトリウム含有量を低減させる必要が無く、コストパフォーマンスに優れたポリフェニレンスルフィド樹脂を得ることができる。
また本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂は、その他の重合方法によって得られたポリフェニレンスルフィド樹脂を含んでいてもよい。
(B成分:ポリカーボネート樹脂)
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂は、通常使用されるビスフェノールA型ポリカーボネート以外にも、他の二価フェノールを用いて重合された、高耐熱性または低吸水率の各種のポリカーボネート樹脂であってもよい。ポリカーボネート樹脂はいかなる製造方法によって製造されたものでもよく、界面重縮合の場合は通常一価フェノール類の末端停止剤が使用される。ポリカーボネート樹脂はまた3官能フェノール類を重合させた分岐ポリカーボネート樹脂であってもよく、更に脂肪族ジカルボン酸や芳香族ジカルボン酸、または二価の脂肪族または脂環族アルコールを共重合させた共重合ポリカーボネートであってもよい。ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は、好ましくは1.3×10〜4.0×10、より好ましくは1.5×10〜3.8×10である。芳香族ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(M)は塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを溶解した溶液から20℃で求めた比粘度(ηsp)を次式に挿入して求めたものである。かかるポリカーボネート樹脂の詳細については、特開2002−129003号公報に記載されている。
ηsp/c=[η]+0.45×[η]c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−40.83
c=0.7
他の二価フェノールを用いて重合された、高耐熱性または低吸水率の各種のポリカーボネート樹脂の具体例としては、下記のものが好適に例示される。
(1)該ポリカーボネートを構成する二価フェノール成分100モル%中、4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(以下“BPM”と略称)成分が20〜80モル%(より好適には40〜75モル%、さらに好適には45〜65モル%)であり、かつ9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン(以下“BCF”と略称)成分が20〜80モル%(より好適には25〜60モル%、さらに好適には35〜55モル%)である共重合ポリカーボネート。
(2)該ポリカーボネートを構成する二価フェノール成分100モル%中、ビスフェノールA成分が10〜95モル%(より好適には50〜90モル%、さらに好適には60〜85モル%)であり、かつBCF成分が5〜90モル%(より好適には10〜50モル%、さらに好適には15〜40モル%)である共重合ポリカーボネート。
(3)該ポリカーボネートを構成する二価フェノール成分100モル%中、BPM成分が20〜80モル%(より好適には40〜75モル%、さらに好適には45〜65モル%)であり、かつ1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン成分が20〜80モル%(より好適には25〜60モル%、さらに好適には35〜55モル%)である共重合ポリカーボネート。これらの特殊なポリカーボネートは、単独で用いてもよく、2種以上を適宜混合して使用してもよい。また、これらを汎用されているビスフェノールA型のポリカーボネートと混合して使用することもできる。これらの特殊なポリカーボネートの製法および特性については、例えば、特開平6−172508号公報、特開平8−27370号公報、特開2001−55435号公報および特開2002−117580号公報等に詳しく記載されている。さらにポリオルガノシロキサン単位を共重合した、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体の使用も可能である。
ポリカーボネート樹脂はバージン原料のみならず、使用済みの製品から再生されたポリカーボネート樹脂を利用することが可能である。その使用済みの製品としては、水ボトルに代表される容器、光学ディスクおよび自動車ヘッドランプなどが例示される。
B成分の含有量は、A成分とB成分との合計100重量部中、1〜99重量部であり、5〜95重量部が好ましく、5〜30重量部および70〜95重量部がより好ましい。5〜30重量部の場合には、よりポリフェニレンスルフィド樹脂の優れた特性を生かした樹脂設計が可能であり、一方、70〜95重量部の場合はよりポリカーボネート樹脂の優れた特性を生かした樹脂設計が可能となる。1重量部未満ではポリカーボネート樹脂の特徴が発現されずバリの発生が抑えられない。99重量部より多いとポリフェニレンスルフィド樹脂の特徴が発現されず耐薬品性が悪化する。
(C成分:充填材)
本発明では更に充填材を含有することができる。その材料は特に限定されるものではないが、繊維状、板状、粉末状、粒状などの充填剤を使用することができる。具体的には例えば、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウィスカ、酸化亜鉛ウィスカ、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維などの繊維状充填剤、ワラステナイト、セリサイト、カオリン、マイカ、クレー、ベントナイト、アスベスト、タルク、アルミナシリケートなどの珪酸塩、モンモリロナイト、合成雲母などの膨潤性の層状珪酸塩、アルミナ、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉄などの金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、ガラス・ビーズ、セラミックビ−ズ、窒化ホウ素、炭化珪素、燐酸カルシウムおよびシリカなどの非繊維状充填剤が挙げられ、これらは中空であってもよく、さらにはこれら充填剤を2種類以上併用することも可能である。
また、これら充填材をイソシアネート系化合物、有機シラン系化合物、有機チタネート系化合物、有機ボラン系化合物、およびエポキシ化合物などのカップリング剤および膨潤性の層状珪酸塩では有機化オニウムイオンで予備処理して使用することは、より優れた機械的強度を得る意味において好ましい。
本発明の樹脂組成物には導電性を付与するために充填材として、導電性フィラーを含有することができる。その材料は特に限定されるものではないが、導電性フィラーとして、通常樹脂の導電化に用いられる導電性フィラーであれば特に制限は無く、その具体例としては、金属粉、金属フレーク、金属リボン、金属繊維、金属酸化物、導電性物質で被覆された無機フィラー、カーボン粉末、黒鉛、炭素繊維、カーボンフレーク、鱗片状カーボンなどが挙げられる。
金属粉、金属フレーク、金属リボンの金属種の具体例としては銀、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニウム、ステンレス、鉄、黄銅、クロム、錫などが例示できる。
金属繊維の金属種の具体例としては鉄、銅、ステンレス、アルミニウム、黄銅などが例示できる。
かかる金属粉、金属フレーク、金属リボン、金属繊維はチタネート系、アルミ系、シラン系などの表面処理剤で表面処理を施されていてもよい。
金属酸化物の具体例としてはSnO(アンチモンドープ)、In(アンチモンドープ)、ZnO(アルミニウムドープ)などが例示でき、これらはチタネート系、アルミ系、シラン系カップリング剤などの表面処理剤で表面処理を施されていてもよい。
導電性物質で被覆された無機フィラーにおける導電性物質の具体例としてはアルミニウム、ニッケル、銀、カーボン、SnO(アンチモンドープ)、In(アンチモンドープ)などが例示できる。また被覆される無機フィラーとしては、マイカ、ガラスビーズ、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウムウィスカー、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化チタン、ホウ酸アルミニウムウィスカー、酸化亜鉛系ウィスカー、チタン酸系ウィスカー、炭化珪素ウィスカーなどが例示できる。被覆方法としては真空蒸着法、スパッタリング法、無電解メッキ法、焼き付け法などが挙げられる。またこれらはチタネート系、アルミ系、シラン系カップリング剤などの表面処理剤で表面処理を施されていてもよい。
カーボン粉末はその原料、製造法からアセチレンブラック、ガスブラック、オイルブラック、ナフタリンブラック、サーマルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、チャンネルブラック、ロールブラック、ディスクブラックなどに分類される。本発明で用いることのできるカーボン粉末は、その原料、製造法は特に限定されないが、アセチレンブラック、ファーネスブラックが特に好適に用いられる。
C成分の含有量は、A成分とB成分との合計100重量部に対し、5〜400重量部であることが好ましく、より好ましくは10〜200重量部、特に好ましくは20〜150重量部である。C成分の含有量が5重量部未満では剛性、耐熱性が劣り、400重量部を超えると成形加工性が低下する場合があるので好ましくない。
(その他の成分)
本発明における樹脂組成物中には本発明の効果を損なわない範囲で、エラストマー成分を含むことができる。好適なエラストマー成分としては、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン系共重合体(ABS樹脂)、メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン共重合体(MBS樹脂)およびシリコーン・アクリル複合ゴム系グラフト共重合体などのコア−シェルグラフト共重合体樹脂、あるいはシリコーン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーなどの熱可塑性エラストマーが挙げられる。
本発明における樹脂組成物中には本発明の効果を損なわない範囲で、他の熱可塑性樹脂を含むことができる。他の熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアルキルメタクリレート樹脂などに代表される汎用プラスチックス、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、液晶性ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリアリレート樹脂(非晶性ポリアリレート、液晶性ポリアリレート)等に代表されるエンジニアリングプラスチックス、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、などのいわゆるスーパーエンジニアリングプラスチックスと呼ばれるものを挙げることができる。
本発明における樹脂組成物中には本発明の効果を損なわない範囲で、酸化防止剤や耐熱安定剤(ヒンダードフェノール系、ヒドロキノン系、ホスファイト系およびこれらの置換体等)、耐候剤(レゾルシノール系、サリシレート系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ヒンダードアミン系等)、離型剤および滑剤(モンタン酸およびその金属塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラミド、各種ビスアミド、ビス尿素およびポリエチレンワックス等)、顔料(硫化カドミウム、フタロシアニン、カーボンブラック等)、染料(ニグロシン等)、結晶核剤(タルク、シリカ、カオリン、クレー等)、可塑剤(p−オキシ安息香酸オクチル、N−ブチルベンゼンスルホンアミド等)、帯電防止剤(アルキルサルフェート型アニオン系帯電防止剤、4級アンモニウム塩型カチオン系帯電防止剤、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートのような非イオン系帯電防止剤、ベタイン系両性帯電防止剤等)、難燃剤(例えば、赤燐、リン酸エステル、メラミンシアヌレート、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の水酸化物、ポリリン酸アンモニウム、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ポリカーボネート、臭素化エポキシ樹脂あるいはこれらの臭素系難燃剤と三酸化アンチモンとの組み合わせ等)、他の重合体を添加することができる。
(樹脂組成物の製造)
本発明の樹脂組成物は上記各成分を同時に、または任意の順序でタンブラー、V型ブレンダー、ナウターミキサー、バンバリーミキサー、混練ロール、押出機等の混合機により混合して製造することができる。好ましくは2軸押出機による溶融混練が好ましく、必要に応じて、任意の成分をサイドフィーダー等を用いて第2供給口より、溶融混合された他の成分中に供給することが好ましい。
上記の如く押出された樹脂は、直接切断してペレット化するか、またはストランドを形成した後かかるストランドをペレタイザーで切断してペレット化される。ペレット化に際して外部の埃などの影響を低減する必要がある場合には、押出機周囲の雰囲気を清浄化することが好ましい。得られたペレットの形状は、円柱、角柱、および球状など一般的な形状を取り得るが、より好適には円柱である。かかる円柱の直径は好ましくは1〜5mm、より好ましくは1.5〜4mm、さらに好ましくは2〜3.5mmである。一方、円柱の長さは好ましくは1〜30mm、より好ましくは2〜5mm、さらに好ましくは2.5〜4mmである。
本発明の樹脂組成物の総塩素含有量は550ppm以下であり、好ましくは100ppm以下、より好ましくは50ppm以下である。総塩素含有量が550ppmを超えると、ポリカーボネート樹脂の分解を抑制できず、そのため、ポリカーボネート樹脂によるバリ抑制効果が発現されないばかりか、よりひどい場合にはペレット化が困難となる。また総ナトリウム含有量は30ppm以下であり、好ましくは10ppm以下、より好ましくは8ppm以下である。総ナトリウム量が30ppmを超える場合も、同様にポリカーボネート樹脂の分解を抑制できず、そのため、ポリカーボネート樹脂によるバリ抑制効果が発現されないばかりか、よりひどい場合にはペレット化が困難となる。なお、総塩素含有量はイオンクロマトグラフ法(IC法)により、総ナトリウム含有量はICP発光分析法(ICP−AES法)により測定した。
(成形品について)
本発明の樹脂組成物を用いてなる成形品は、上記の如く製造されたペレットを成形して得ることができる。好適には、射出成形、押出し成形により得られる。射出成形においては、通常の成形方法だけでなく、射出圧縮成形、射出プレス成形、ガスアシスト射出成形、発泡成形(超臨界流体を注入する方法を含む)、インサート成形、インモールドコーティング成形、断熱金型成形、急速加熱冷却金型成形、二色成形、多色成形、サンドイッチ成形、および超高速射出成形等を挙げることができる。また成形はコールドランナー方式およびホットランナー方式のいずれも選択することができる。また押出成形では、各種異形押出成形品、シート、フィルム等が得られる。シート、フィルムの成形にはインフレーション法や、カレンダー法、キャスティング法等も使用可能である。更に特定の延伸操作をかけることにより熱収縮チューブとして成形することも可能である。また本発明の樹脂組成物を回転成形やブロー成形等により成形品とすることも可能である。
本発明の樹脂組成物は、総塩素含有量および総ナトリウム含有量を低減したポリアリーレンスルフィド樹脂およびポリカーボネート樹脂よりなる樹脂組成物であって、ポリアリーレンスルフィド樹脂が有する優れた特性を保持しつつ、成形加工時のポリカーボネート樹脂の分解を抑制し、ポリカーボネート樹脂が有する優れた靭性、衝撃強度、低バリ性を併せ持つ樹脂組成物であることから、電気電子部品、車両部品、航空機部品、住設機器部品等の用途に好適であり、産業上の効果は極めて大である。
以下、この発明の実施例および比較例につき説明するが、この発明はこれらの実施例になんら限定されるものではない。
実施例および比較例は、表1記載の各成分を表記載の配合割合で、径30mmφのベント式二軸押出機((株)日本製鋼所TEX30XSST)を使用し、A成分をスクリュー根元の第1投入口から、B成分を計量器((株)クボタ製CWF)上に設けられた攪拌羽根式の供給機から供給した。一方C成分は同じく計量器上に設けられた振動式の供給機を用いて所定の割合となるようサイドフィーダーに供給し、かかるフィーダーを通して押出機へ供給した。シリンダおよびダイス共に温度320℃にて押出を行い、スクリュー回転数250rpm、吐出量15kg/時、ベント吸引は使用しないでストランドを製造し、次いでペレタイザーでペレット化した。なお比較例3および4はストランドが激しく暴れ、ペレット化が不可能であったため以下の評価を実施できなかった。
このペレットを130℃で6時間乾燥した後、射出成形機[FANUC(株)製T−150D]により成形温度320℃、金型温度130℃、射出圧70MPaで1.5mmtのUL燃焼用の試験片を成形した。また、最終充填部には厚さ200μm、幅12mmのガスベントを設けた。なお、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2は金型温度を100℃に変更した。
[ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量]
ペレットから塩化メチレンにてポリカーボネート樹脂を抽出し、明細書記載の方法で粘度平均分子量を測定した。
[樹脂組成物の総塩素含有量]
総塩素含有量はペレットをAr/O気流中にて900℃にて燃焼処理し、発生したガスを吸収液に吸収させ、イオンクロマトグラフ法(IC法)により定量した。
[樹脂組成物の総ナトリウム含有量]
総ナトリウム含有量はペレットに硫酸を添加して灰化後、硫酸水素カリウムで融解、希硝酸に溶解させ純水で定容した後、ICP発光分析法(ICP−AES法)により定量分析を行った。測定装置はバリアン製、ICP−AES VISTA−MPXを使用した。
[バリ評価]
バリの評価は、上記試験片のガスベントに接触する部分のバリの長さを測定することにより実施した。
[耐薬品性評価]
上記試験片をガソリンに浸漬させ、24時間後の外観を観察した。外観の変化が無いものを○、クラック等が発生したものを×とした。
[耐衝撃性評価]
実施例5のペレットを130℃で6時間乾燥した後、射出成形機[FANUC(株)製T−150D]により成形温度320℃、金型温度130℃、射出圧50MPaで150mm×150mm×3mmtの角板を成形した。この角板に、1kgの鉄球を50cmの高さから落球したところ、割れ等の発生は確認されなかった。
<A成分>
PPS 1:以下の製造方法で得られたポリフェニレンスルフィド樹脂
[製造方法]
パラ−ジヨードベンゼン(p−diiodobenzene、pDIB)300.0gと固体硫黄29.15gと重合禁止剤として4−ヨードビフェニル(4−iodobiphenyl)1.48gの混合物を180℃で溶融させた。前記溶融混合物を、温度220℃および圧力350Torr(46.7kPa)で1時間、温度230℃および圧力200Torr(26.7kPa)で2時間、温度250℃および圧力120Torr(16.0kPa)で1時間、圧力を60Torr(8.0kPa)に下げて1時間、温度を280℃に上げて1時間、圧力を10Torr(1.3kPa)に下げて1時間、温度300℃および圧力1Torr(0.13kPa)以下で4時間の総計11時間重合反応させてポリフェニレンスルフィド樹脂を製造した。総塩素含有量は20ppm以下(検出限界以下)、総ナトリウム含有量は7ppmであった。
PPS 2:ポリフェニレンスルフィド樹脂(DIC製 DIC−PPS MA−505、総塩素含有量2200ppm、総ナトリウム含有量160ppm)
PPS 3:PPS 1 80wt%およびPPS 2 20wt%を上記2軸押出し機にて溶融混練しポリフェニレンスルフィド樹脂を得た。総塩素含有量は330ppm、総ナトリウム含有量は26ppmであった。
PPS 4:PPS 1 60wt%およびPPS 2 40wt%を上記2軸押出し機にて溶融混練しポリフェニレンスルフィド樹脂を得た。総塩素量は870ppm、総ナトリウム含有量は67ppmであった。
<B成分>
PC−1:直鎖PC(帝人製、粘度平均分子量24000、総塩素含有量60ppm、総ナトリウム含有量1ppm未満)
PC−2:直鎖PC(帝人製、粘度平均分子量24000、総塩素含有量800ppm、総ナトリウム含有量1ppm未満)
Si‐PC:シロキサン共重合PC(帝人製、Si量4wt%、粘度平均分子量24000、総塩素含有量80ppm、総ナトリウム含有量1ppm未満)
分岐PC:分岐構造を有するポリカーボネート樹脂(帝人製、分岐率0.9mol%、粘度平均分子量24000、総塩素含有量90ppm、総ナトリウム含有量1ppm未満)
<C成分>
GF:ガラスチョップドストランド(オーウェンス コーニング社製 910−10P)
Figure 2015030779

Claims (5)

  1. (A)ポリアリーレンスルフィド樹脂(A成分)99〜1重量部および(B)ポリカーボネート樹脂(B成分)1〜99重量部よりなる樹脂組成物であって、樹脂組成物の総塩素含有量が550ppm以下であり、かつ総ナトリウム含有量が30ppm以下であることを特徴とする樹脂組成物。
  2. A成分が、総塩素含有量が550ppm以下であり、かつ総ナトリウム含有量が30ppm以下であるポリアリーレンスルフィド樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. A成分が、総塩素含有量が50ppm以下であり、かつ総ナトリウム含有量が8ppm以下であるポリアリーレンスルフィド樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂組成物。
  4. A成分とB成分との合計100重量部に対し、(C)充填材(C成分)を5〜400重量部含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
  5. A成分が、ジヨードアリール化合物と固体硫黄を、極性溶媒なしに直接加熱して重合させる方法よって得られるポリアリーレンスルフィド樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
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