JP2015030557A - スライド機構、給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

スライド機構、給紙装置及び画像形成装置 Download PDF

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聡樹 横山
康智 井手
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康智 井手
光平 岡本
Kohei Okamoto
光平 岡本
剛 橋谷田
Go Hashiyada
剛 橋谷田
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Abstract

【課題】移動体の最大引出量の増大を図りつつも、接触部材にかかる負荷を軽減して耐久性の向上を図る。【解決手段】互いに対向する部位に対向面が形成されて押引方向に延在する第1のレール100と、各対向面にそれぞれ対向し当該対向面とそれぞれ平行となる面を備え、第1のレールの内側に配置される第2のレール200と、第1のレールの対向面と第2のレールの平行となる面とに接する部位に配置された3対以上の接触部材301〜303を保持し、第1のレールと第2のレールとを押引方向において相対移動させる摺動部材400とを備え、第1のレール又は第2のレール部材に移動体17が装着されるスライド機構100は、第1のレールと第2のレールの押引方向への相対移動時に、第1のレールの押引方向への範囲内を接触部材と摺動部材が共に移動可能であり、押引方向における引出し方向への最大引出時と押込み方向への最大収納時には、3対以上の接触部材のうち、異なる1対の接触部材301、303が第2のレール200と接触しない。【選択図】図7

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、これら複数の機能を備えた複合機等に用いられるスライド機構と給紙装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置の給紙装置は、装置本体に対して押引方向にスライド可能な移動体としての給紙カセットを備えている。給紙装置には給紙カセットの摺動性を上げるためにスライド機構が用いられている。従来のスライド機構は固定レールと給紙カセットに装着される可動レールとの間に、スライド方向に複数の接触部材として球体あるいはコロを配置する構成のものがある。
特許文献1(特開2001−173305)には、加工、組立が容易で、かつ安価に製作する目的で、接触部材にコロを用いたスライド機構が開示されている。このスライド機構は、固定レールと可動レールにそれぞれコロを用いている。
接触部材として球体を用いる構成の場合、球体は接触する相手部品と点接触になるため、荷重分散のためにスライド方向に連続して複数配置する必要があり、球体組付が面倒であるとともに部品点数も多く、高コストになってしまう。また、複数の球体をスライド方向に敷き詰めて各球体が荷重を受けるため、各球体にかかる負荷は均一にはならず、配置される場所により高負荷のかかる球体には磨耗が懸念される。すなわち、引出時に最も負荷のかかる球体には、収納時においても負荷がかかることとなる。
また、スライド機構には、スライド量を大きくしたいという潜在的な要求があるが、スライド量を増長するには、固定レールや可動レールそのものを長くする必要があり、設置対象物にスライド方向のレイアウトに制約がある場合、最大引出量を思うように延ばせないという課題がある。
特許文献1では、接触部材としてコロを用いているので、組付け性とコストという点については、球体を敷き詰めて配置する場合よりも良好となるものの、レイアウトに制約がある場合でもレール長を長くして最大引出量を増やすことは困難である。
本発明では、移動体の最大引出量の増大を図りつつも、接触部材にかかる負荷を軽減して耐久性の向上を図ることを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る、互いに対向する部位に対向面が形成されていて、押引方向に延在する第1のレールと、各対向面にそれぞれ対向し、当該対向面とそれぞれ平行となる面を備え、第1のレールの内側に配置される第2のレールと、第1のレールの対向面と第2のレールの平行となる面とに接する部位に配置された3対以上の接触部材を保持し、第1のレールと第2のレールとを押引方向において相対移動させる摺動部材とを備え、第1のレール又は第2のレール部材に移動体が装着されるスライド機構は、第1のレールと第2のレールの押引方向への相対移動時に、第1のレールの押引方向への範囲内を接触部材と摺動部材が共に移動可能であり、押引方向における引出し方向への最大引出時と押込み方向への最大収納時には、3対以上の接触部材のうち、異なる1対の接触部材が第2のレールと接触していないことを特徴としている。
本発明によれば、第1のレールと第2のレールの押引方向への相対移動時に、第1のレールの押引方向への範囲内を接触部材と摺動部材が共に移動可能であるので、各レール部材を延長することなく、移動体の最大引出量を増大する事ができる。また、押引方向における引出し方向への最大引出時と押込み方向への最大収納時には、摺動部材に配置された3対以上の接触部材のうち、異なる1対の接触部材が第2のレールと接触していないので、最大引出時に負荷のかかる接触部材には最大収納時には負荷がかからず、逆に最大収納時に負荷のかかる接触部材には最大引出時には負荷がかからないため、接触部材にかかる負荷を軽減して耐久性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す概略図。 本発明に係るスライド機構の一構成を示す拡大図。 スライド機構を構成する第1のレールの構成を示す拡大斜視図。 スライド機構を構成する第2のレールの構成を示す拡大斜視図。 スライド機構を構成する摺動部材の構成を示す拡大斜視図。 摺動部材に接触部材となる接触部材としてコロが組み込まれた状態を示す拡大斜視図。 (a)は本発明に係るスライド機構の収納状態を示す図、(b)はスライド機構の引出状態を示す図。 接触部材であるコロの別な構成を示す拡大図。 摺動部材の別な構成を示す拡大斜視図。 図9に示した摺動部材のコロが装着される部位の部分拡大図。 本発明の第4の実施形態に係る軸受のシール構成を示す拡大断面図。 (a)は接触部材としてのコロの別な形態を示す分解斜視図、(b)は(a)の組付け状態を示す斜視図。 図12に示した接触部材としてのコロを装着する摺動部材の別な形態を示す部分拡大図。 図13に示す摺動部材に接触部材を装着した状態を示す部分拡大図。 接触部材と第1のレールと第2のレールの間に摩擦低減部材を配置した構成を示す拡大図。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて説明する。なお各図、各実施形態において、同一部材又は同一機能を有する部材には、基本的には同一の符号を付し、重複説明は適宜省略する。
図1を用いて本発明に係る画像形成装置について説明する。画像形成装置は、図示しない原稿の画像を読み取る原稿読取部10と、原稿読取部10で読み取られた画像情報に応じて画像を形成する画像作像部11と、画像作像部11にシート状の記録媒体としての転写紙30を送り出す給紙装置20と、原稿読取部10と画像作像部11との間に画像形成済みの転写紙30を排出する排出部13と、画像形成装置を起動、停止、各種操作及び表示を表示する操作パネル14を画像形成装置本体40に備えている。
原稿読取部10と画像作像部11との間には、画像形成済みの転写紙30を排出するための排出部13の空間として転写紙排出空間12が形成されていて、転写紙排出空間12の下部には排紙トレイ50が設けられている。画像作像部11は、画像形成装置本体40のほぼ中央部に配置され、その直ぐ下方に給紙装置20が配置されている。この給紙装置20は、転写紙30を収納可能であり、スライド機構500によって矢印Aで示す押引方向に移動自在とされた移動体としての給紙カセット21を備えている。本実施形態では、給紙カセット21が上限に2段備えた構成としているが、必要に応じてカセット段数を増減することは自在である。スライド機構500は、画像形成装置本体40と各給紙カセット21の両側にそれぞれ同一構成のものが装着されている。スライド機構500の詳細については、後述する。
画像作像部11の上方には、転写紙排出空間12を隔ててスキャナ部とも呼ばれる原稿読取部10が配置されている。画像作像部11内では、周知の像担持体としての、例えば有機感光体からなる周知の感光体ドラムの周囲に、感光体ドラムの表面に帯電処理を行う帯電チャージャ、画像情報を感光体ドラム上にレーザ光で照射し静電潜像を形成する露光装置、感光体ドラム上の静電潜像を可視像化する現像装置、感光体ドラム上のトナー像を転写紙に転写する転写ローラ、感光体ドラム上の残留トナーを除去回収するクリーニング装置等が配置されている。さらに、画像転写後の転写紙30に対して定着処理を施す定着装置が、上述した電子写真プロセス手段の転写紙搬送下流側に配設されている。
給紙装置20は、上下2段の給紙カセット21を備えていて、それぞれの給紙カセット21に異なるサイズの、あるいは載置向きの異なる転写紙30を収容する。この給紙カセット21の上方には、転写紙30を送り出す図示しないローラ部材としての給紙ローラ60が配置されている(図1参照)。
原稿読取部10では、コンタクトガラス17上に載置された原稿(図示せず)の読取走査を行うために、原稿照明用光源とミラーよりなる読取走行体が移動するようになっている。この読取走行体により走査された画像情報は、レンズの後方に設けられた画像読取装置に、画像信号として読み込まれる。読み込まれた画像信号は、デジタル化されて画像処理される。画像処理された信号に基づいて、露光装置のレーザダイオード(LD、図示せず)を駆動し、当該LDからのレーザ光をポリゴンミラーで反射した後、反射ミラーを介して、感光体ドラム上に照射して、当該ドラム上に静電潜像を形成するものである。静電潜像は、現像装置から供給されるトナーによってトナー像として現像され、給紙カセット21から適宜送り出される転写紙30に転写される。トナー像が転写された転写紙30は、定着装置へ搬送され、トナー像が定着される。定着装置で定着された画像形成済みの転写紙30は、複数の搬送ローラで搬送され、さらに排紙コロ18を介して排紙トレイ50上に排紙される。
次に、スライド機構500の構成について説明する。各給紙カセット21は、スライド機構500によって、その両側が支持されている。各スライド機構500は、同一構成であるので、以下1つのスライド機構500を用いて、その構成と作用効果について説明する。
図2に示すように、スライド機構500は、所謂断面C型に形成された第1のレール100と、第1のレール100の内側に配置される第2のレール200と、接触部材となる複数のコロ301〜306と、コロ301〜306を保持する摺動部材としてのリテーナ400とを備えている。本実施形態において、第1のレール100は画像形成装置本体40に装着される固定レールを成し、第2のレール200は、給紙カセット21に固定される可動レールを成す。第1のレール100は、その内部に第2のレール200、複数のコロ301〜306及びリテーナ400を内蔵することから外側レールであり、第2のレール200は内側レールと表現することもできる。
図3に示すように、第1のレール100は金属製あるいは樹脂製のC型チャンネル材であって、押引方向Aに延在していて、互いに対向する部位が90度折り曲げられて互いに平行な対向面(以下「外側対向面」と記す)101、102が形成されている。外側対向面101、102の先端はさらに90度折り曲げられて折り返し面103、104が形成されている。押引方向Aに延在する第1のレール100の両端にはストッパ部材としての引出ストッパ121と収納ストッパ122が設けられている。押引方向Aに延在する折り返し面103の一端103aには引出し方向A1への第2のレール200及びリテーナ400の離脱を防止する引出ストッパ121が折り返し面103を切り起こすことで形成され、押引方向Aに延在する折り返し面104の他端104bには押込方向A2(収納方向とも言う)への第2のレール200及びリテーナ400の離脱を防止する収納ストッパ122が折り返し面104を切り起こすことで形成されている。
図4に示すように、第2のレール200は金属製あるいは樹脂製の所謂断面ハット型のチャンネル材であって、押引方向Aに延在していて、第1のレール100の外側対向面101、102にそれぞれ対向し、当該対向面とそれぞれ平行となる面(以下「内側対向面」と記す)201、202が形成されている。第2のレール200の押引方向Aへの全長は、第1のレール100の押引方向Aへの全長よりも短く形成されている。内側対向面201、202の先端はさらに外側に向けて90度折り曲げられて折り返し面203、204が形成されている。押引方向Aに延在する第2のレール200の両端には、当接部材としての引出ストッパ221と収納ストッパ222が設けられている。第2のレール200の一端となる押引方向Aに延在する折り返し面203の他端203b寄りには、引出し方向A1への移動時に第1のレール100の引出ストッパ121と接触する引出ストッパ221が、折り返し面203にスリットを形成して、同スリットに挿入することで形成されている。また、第2のレール200の他端となる押引方向Aに延在する折り返し面204の一端204a寄りには、押込方向A2への移動時に、第1のレール100の収納ストッパ121と接触する収納ストッパ222が折り返し面204にスリットを形成して、同スリットに挿入することで設けられている。引出ストッパ221と収納ストッパ222は、スリットを形成して設ける必要は無く、溶接、締結などの適宜な連結手法で十分な取付強度を確保して第2のレール200の両端に設けられていれば良い。
図5に示すように、リテーナ400は、外側対向面101、102と内側対向面201、202の間に位置する取付面401、402と、取付面401、402を連結する壁部403に窪み部404が形成された断面形状の金属製又は樹脂製のチャンネル部材で構成されている。リテーナ400は、押引方向Aに延在していて、その押引方向Aへの全長は、第1のレール100の押引方向Aへの全長よりも短く、第2のレール200の押引方向Aへの全長よりも長く形成されている。
取付面401と取付面402には、押引方向Aに間隔を空けてコロ301〜306の装着部となる孔411〜416が形成されている。孔411〜孔413、及び孔414から孔416は、それぞれ押引方向Aに等間隔となるように形成されている。
コロ301〜303は、取付面401に形成した孔411〜413に嵌入されることで、図2に示すように、各外周面301c〜303cがそれぞれ外側対向面101の内面101cと内側対向面201の外面201cとに接触するように配置されて保持される。コロ304〜306は、取付面402に形成した孔414〜416に嵌入されることで、各外周面304c〜306cがそれぞれ外側対向面102の内面102cと内側対向面202の外面202cとに接触するように配置されてリテーナ400に保持される。つまり、コロ301〜306とリテーナ400とは予めサブアッシー化されている。リテーナ400は、第1のレール100と第2のレール200に対して押引方向Aに相対移動可能に設けられていて、第1のレール100と第2のレール200とを押引方向Aにおいて相対移動させるように構成されている。リテーナ400は、各コロおよび各コロの相対位置を保持する機能を有している。
コロ301〜306のうち、コロ301、304及びコロ303と306は、リテーナ400における押引方向Aの両端400a、400bにそれぞれ配置されている。本実施形態において、リテーナ400に設けられたコロ301〜306のうち、押引方向Aにおける引出し方向A1への最大引出時と押込方向A2への最大収納時には、異なる1対の接触部材となるコロ301、304とコロ304、306とは、それぞれ第2レール200と接触しないように構成されている。すなわち、図6にリテーナ400の一端400aに設けられたコロ301、304は、給紙カセット21が引出し方向A1に最大に引き出された際には、第2レール200から離脱し、リテーナ400の他端400bに設けられたコロ303、306は、給紙カセット21が押込方向A2に最大に押し込まれた際には、第2レール200から離脱するように配置されている。
第1のレール100は、外側対向面101と外側対向面102とを連結する壁部105を画像形成装置本体40の内部側面に固定され、第2のレール200の内側対向面201と内側対向面202とを連結する壁部205は給紙カセット21の側面にそれぞれ固定されて装着される。
このような構成のスライド機構500を組み立てるには、図2に示すように、まず第1のレール100の外側対向面101、102と第2のレール200の内側対向面201、202とがそれぞれ対向するように配置し、第1のレール100の外側対向面101、102の内面101c、102cと第2のレール200の内側対向面201、202の外面201c、202cとに、コロ301〜306の外周面301c〜306cが接触するように、リテーナ400と各コロを一体化したサブアッシーを第1のレール100と第2のレール200の間に配置して組み付ける。その際、リテーナ400の窪み部404は、第2レール200に形成されている窪み空間206内に位置される。そして、第1レール100を画像形成装置本体40に固定し、第2レール200を給紙カセット21に固定する。ここでは、スライド機構500を組み付けてから第1レール100を画像形成装置本体40に固定し、第2レール200を給紙カセット21に固定しているが、組付け前に第1レール100を画像形成装置本体40に、第2レール200を給紙カセット21にそれぞれ固定してもよい。どちらにするからスライドさせたい対象物毎に作業のし易い手順で行えばよい。
このような構成のスライド機構500において、図7(a)に示す収納状態から引出方向A1に給紙カセット21をスライドさせると、リテータ400とコロ301〜306と第2のレール200が一体で引出方向A1に移動する。このとき、リテーナ400はコロ301〜306から力を受け、第1のレール100の範囲内で引出方向A1に移動する。そして、図3、図4で説明した引出ストッパ122と引出ストッパ222とか接触することで給紙カセット21が最大引出位置で停止する。このとき、第2のレール200とコロ301、304とは接触しておらず、第2レール202にかかる負荷は、二対のコロとなるコロ302、305及びコロ303、306で支えることになる。
一方、図7(b)に示す引出状態から引出方向A2に給紙カセット21をスライドさせると、リテータ400とコロ301〜306と第2のレール200が一体で押込方向A2に移動する。このとき、リテーナ400はコロ301〜306から力を受け、第1のレール100の範囲内で押込方向A2に移動する。そして、図3、図4で説明した収納ストッパ121と収納ストッパ221とか接触することで給紙カセット21の最大収納位置で停止する。このとき、第2のレール200とコロ303、306とは接触しておらず、第2レール202にかかる負荷は、二対のコロとなるコロ301、304及びコロ302、305で支えることになる。図7(a)、図7(b)において、符号L1は給紙カセット21のスライド量を示し、符号L2は第1レールの全長を示す。
このように、本実施形態においては、第1のレール100と第2のレール200の押引方向Aへの相対移動時に、第1のレール100の押引方向Aへの範囲内をコロ301〜306とリテーナ400が共に移動可能であるので、各レール部材100、200を延長することなく、給紙カセット21の最大引出量を増大することができる。また、押引方向Aにおける引出方向A1への最大引出時と押込方向A2への最大収納時にはリテーナ400に配置された3対のコロのうち、異なる1対の接触部材となるコロ303、306とコロ301、304が第2のレール200から離脱して接触していない。このため、最大引出時に最も負荷のかかるコロ303、306には最大収納時には負荷がかからず、逆に最大収納時に最も負荷のかかるコロ301、304には最大引出時には負荷がかからないため、これらコロにかかる負荷を軽減して耐久性の向上を図ることができる。
図8は、断面円形のコロの別な形態を示し、図9は、リテーナの別な形態をそれぞれ示す。各コロは同一構成であるので、ここでは1つのコロ303を用いて説明する。図8に示すコロ303には、外周面303cと直交する端面303a、303bに、端面303a、303bから外方に突出する軸部310がそれぞれ形成されている。軸部310は、コロ303の回転中心となる。他のコロ301、302、304〜306にも同様の軸部310を形成する。
一方、図9、図10に示すリテーナ400に形成した孔411から416には、押引方向Aと直交する方向に各孔を横切るように軸部310を支持するための凹部420がそれぞれ形成されている。コロ303は図11に示すように、軸部310を凹部420によって回転自在に支持されることで回転可能になる。このため、本実施形態において、孔413は、コロ303の回転時にコロと接触しない大きな孔として形成されている。無論他のコロ301、302、304306に対応する他の孔411、412、414〜416も孔413に各コロと接触しない大きな孔として形成する。
このように各コロ301〜306を構成とすると、給紙カセット21を引出方向A1と押込方向A2へスライドする際に、各コロ301〜306か回転するため、各コロと第1及び第2のレール100、200との接触抵抗(摺動抵抗)が低減動性の向上を図ることができる。つまり、コロ301〜306が回転自在になるため、第1のレール100と第2のレール200の相対移動時の摺動性が向上する。
図12(a)、図12(b)は、コロの別な形態を示す。図12(a)に示すコロ600は、インナーケースとアウターケースの間にベアリングが収納された筒状の玉軸受で構成されている。コロ600の中央に形成された穴601には、段付きの支持軸602が図12(b)に示すように圧入されることで、コロ600が支持軸602上で回転自在に支持される。
このような玉軸受で構成されたコロ600を装着するリテーナ400には、図13に示すように、外側対向面401、402の端部を折り曲げて支持面408を形成するとともに、支持面408に支持軸602の端部602aを挿入して支持する孔430を形成する。孔430は、各孔411〜416の押引方向Aにおける中央に位置に来るように形成されている。図12においては、外側対向面401側のみを示す。このような構成の場合、コロ600が一体化された支持軸602の端部602aを図14に示すように、孔430に挿入し、カシメあるいはEリングなどの周知の抜け止め手法により支持軸602をリテーナ400に取り付けて固定する。
上述した各コロ301〜306とリテーナ400を、図12に示したコロ600と図13、14に示したリテーナ400置き換えた構成とすると、給紙カセット21を引出方向A1と押込方向A2へスライドする際に、各コロ600が回転するため、各コロ600と第1及び第2のレール100、200との接触抵抗(摺動抵抗)が低減動性の向上を図ることができる。つまり、コロ600が回転自在になるため、第1のレール100と第2のレール200の相対移動時の摺動性が向上する。
図15は、図2に示したスライド機構500において、コロ301〜306が接触する第1のレール100の内側対向面101、102とコロ301〜306の外周面301c〜306cとの間、又は第2のレール200の内側対向面101、102とコロ301c〜306cの外周面301c〜306cとの間の少なくとも一方に、摩擦低減部材700、701を介装したものである。本実施形態では、内側対向面101、102とコロ301〜306の外周面301c〜306cの間と、外側対向面201、202とコロ301〜306の外周面301c〜306cの間の双方に、摩擦低減部材700、701を配置して介装した。
このような構成とすると、給紙カセット21を引出方向A1と押込方向A2にスライドする際に、コロ301〜306が移動する際の摺動抵抗が低減するため、コロ301〜306と第1及び第2のレール100、200との接触抵抗(摺動抵抗)が低減動性の向上を図ることができる。
摩擦低減部材700、701の介装形態としては、内側対向面101、102にテープ状の摩擦低減部材700を押引方向Aに沿って貼り付け、外側対向面201、202にテープ状の摩擦低減部材701を押引方向Aに沿って貼り付ける。あるいは、摩擦低減部材として電気亜鉛メッキなどで、内側対向面101、102や外側対向面201、202の表面をコーティングして摩擦係数を低くしてもよい。
実施形態中において、コロ301〜306、あるいはコロ600は、押引方向Aに等間隔となるようにリテーナ400で保持したが、各コロの配置はリテーナ400の両端400a、400bにはそれぞれ一対のコロを配置する必要はあるが、中間に位置するコロ302、305の配置については、リテーナ400の端部400aあるいは端部400bの何れか寄りに配置してもよく、コロは等間隔で配置しなくても良い。この場合、リテーナ400に形成する孔も、図9に示すように、リテーナ400の端部400b寄りに2組を形成位置し、端部400a側に1組を形成配置すればよい。
本発明に係るスライド機構500の適用形態としては、画像形成装置のうちの比較的重量があり、スライド頻度の多い給紙カセット21のスライド機構に用いたが、画像形成装置には、給紙カセット21以外にも、画像形成装置本体40に対してスライドさせる移動体として、例えば現像装置やプロセスカートリッジなど多数存在する。このため、これらスライド移動させる移動体のスライド機構としても、本発明に係るスライド機構500を適用することで、上述した作用効果を得ることができる。
20 給紙装置
21 給紙カセット(移動体)
30 記録媒体
50 画像形成装置本体
100 固定レール(第1のレール)
101、102 第1のレールの対向面
200 可動レール(第2のレール)
201、202 第2のレールの平行となる面
301〜306 コロ(接触部材)
301c〜306c コロの外周面
301、304 1対の接触部材
303、306 1対の接触部材
400 リテーナ(摺動部材)
500 スライド機構
400a、400b 摺動部材の両端
600 玉軸受(接触部材)
700、701 摩擦低減部材
A 押引方向
特開2001−173305号公報

Claims (8)

  1. 互いに対向する部位に対向面が形成されていて、押引方向に延在する第1のレール(固定レール)と、
    前記各対向面にそれぞれ対向し、当該対向面とそれぞれ平行となる面を備え、前記第1のレールの内側に配置される第2のレールと、
    第1のレールの対向面と前記第2のレールの平行となる面とに接する部位に配置された3対以上の接触部材を保持し、前記第1のレールと前記第2のレールとを前記押引方向において相対移動させる摺動部材とを備え、前記第1のレール又は第2のレール部材に移動体が装着されるスライド機構であって、
    前記第1のレールと第2のレールの押引方向への相対移動時に、前記第1のレールの押引方向への範囲内を前記接触部材と前記摺動部材が共に移動可能であり、
    前記押引方向における引出し方向への最大引出時と押込み方向への最大収納時には、前記3対以上の接触部材のうち、異なる1対の接触部材が第2のレールと接触していないことを特徴とするスライド機構。
  2. 前記引出し方向への最大引出時と押込み方向への最大収納時に第2のレールと接触しない異なる一対の接触部材は、前記摺動部材における押引方向の両端にそれぞれ配置されていることを特徴とするスライド機構。
  3. 前記接触部材が回転自在に前記摺動部材に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド機構。
  4. 前記接触部材が玉軸受であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のスライド機構。
  5. 前記接触部材が接触する第1のレールの対向面と前記接触部材の表面との間又は前記第2のレールの平行となる面と前記接触部材の表面との間の少なくとも一方に、摩擦低減部材を介装したことを特徴とする請求項乃至4の何れか1項に記載のスライド機構。
  6. 記録媒体を収納可能であり、スライド機構によって押引方向に移動自在とされた移動体を備えた給紙装置において、
    前記スライド機構が請求項1乃至5の何れか1項に記載のスライド機構であることを特徴とする給紙装置。
  7. 移動体内に収納された記録媒体を送り出す給紙装置を備え、当該給紙装置から送り出された記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    前記給紙装置として、請求項6に記載の給紙装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記給紙装置は、画像形成装置本体に第1のレールが固定され、第2のレールが前記移動体に固定されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018105926A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 株式会社リコー ユニット出し入れ装置、画像形成装置及び画像形成装置の付属装置

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