JP2015030205A - 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データに基づいて、被記録媒体にインクを付着させて画像を形成するときに、色境界ニジミを抑制し、輪郭部を滑らかにする。【解決手段】画像データ100は、被記録媒体に第1の色の色剤(インクドット)からなる画像を形成するための画像データ101と、第2の色の色剤からなる画像を形成するための画像データ102からなる。画像データ101及び102から色境界部を検知し、第1の色のインクドット301と、第2の色のインクドット302との間に隙間303を空ける。インクドットの広がりを制御する処理剤304を隙間303に付着させる。インクドット301及び302が隙間303に浸透するときに、インクドットの広がりが制御されるため、色境界ニジミの無い滑らかな輪郭の画像401及び402が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、画像データに基づいて、被記録媒体にインクを付着させて画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムに関する。
画像データを処理するデータ処理装置として、パーソナルコンピュータやワークステーションなどがある。そして、このようなデータ処理装置で動作するアプリケーションソフトによって種々のオブジェクト(文字や塗り、線、写真)からなる画像データが形成される。
この画像データを画像として形成出力する画像形成装置として、プリンタやファクシミリ、複写装置、またこれらの複合機などがある。画像形成方式として例えば、インクジェット方式や電子写真方式などがあり、記録液(インク)やトナーなどの画像形成材を使用して、用紙などの被記録媒体に画像を形成する。
インクジェット方式の画像形成においては、異なる色で形成される画像部品の輪郭部(色境界)でお互いの領域にインクがニジミ出し、輪郭部が崩れることがある。これは、色境界部のインクが完全に乾燥していないためインクが互いに浸透するためである。
図13は、この輪郭部のニジミ(以下、色境界ニジミ)について説明するための図である。ここで、図13Aは色境界ニジミの無い状態を示し、図13Bは色境界ニジミの有る状態を示す。図13Aに示すように、狙いの画像として、ある色の矩形の画像部品801の中に別の色の円形の画像部品802を被記録媒体800上に形成しようとしても、図13Bに示すように、色境界ニジミが発生した画像部品803及び804が形成されてしまう。
画像周辺にニジミ防止剤を塗布することで、画像周辺のニジミを防止するようにした画像形成装置及び画像形成方法は知られている(特許文献1)。しかし、この画像形成装置及び画像形成方法は、色境界ニジミを想定しておらず、色境界ニジミを防止することはできない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、画像データに基づいて、被記録媒体にインクを付着させて画像を形成するときに、色境界ニジミを抑制し、輪郭部を滑らかにすることである。
本発明は、インクドットを被記録媒体に付着させる記録ヘッドと、インクドットの広がりを制御する処理剤を前記被記録媒体に付着させる処理剤付着部と、画像データから、色境界部の画像データである色境界画像データを検知する色境界部検知手段と、前記画像データ及び前記色境界画像データに基づいて、前記色境界部に隙間が空くように前記被記録媒体にインクドットを付着させるための記録用画像データを生成する記録用画像データ生成手段と、前記色境界画像データに基づいて、前記処理剤を前記隙間に付着させるための処理剤付着用データを生成する処理剤付着用データ生成手段と、を有する画像形成装置である。
本発明によれば、画像データに基づいて、被記録媒体にインクを付着させて画像を形成するときに、色境界ニジミを抑制し、輪郭部を滑らかにすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成方法について説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成方法について説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像形成方法について説明するための図である。 本発明の第4の実施形態に係る画像形成方法について説明するための図である。 本発明の第2〜第4の実施形態において使用する処理剤の構成とインクの浸透量との関係を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成について説明するための図である。 図6に示す画像形成装置の制御部の構成を説明するためのブロック図である。 図7に示す制御部において、本発明の各実施形態に係る画像形成方法を実行する部分の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る処理剤打ち込み領域設定処理について説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る処理剤配置データ生成処理について説明するためのフローチャートである。 図10における直近色剤データまでの距離を算出する処理及び注目画素を移動する処理について説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の概略構成について説明するための図である。 色境界ニジミについて説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
〈第1の画像形成方法〉
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成方法について説明するための図である。
画像データ100として、横方向(行方向)5個、縦方向(列方向)5個(以下、5行×5列)からなる25個の画素データを示している。25個の画素データのうち、左側の3列の画素データからなる画像データ101は、被記録媒体に第1の色の画像を形成する。また、右側の2列の画素データからなる画像データ102は、第1の色と異なる第2の色の画像を形成する。
この画像データ100に基づいて、被記録媒体に色剤としてのインクドットを付着させると、画像データ101に基づいて形成される第1の色の画像201と、画像データ102に基づいて形成される第2の色の画像202との間に色境界ニジミ203が発生する。
そこで、本実施形態に係る画像形成方法では、まず画像データ101と画像データ102から色境界部の画像データである色境界画像データを検知する(色境界部検知工程)。
次に画像データ101及び102、並びに色境界画像データに基づいて、記録用画像データ及び処理剤付着用データを生成する。ここで、記録用画像データは、被記録媒体上の第1の色のインクドット301と、第2の色のインクドット302との間の色境界部に隙間303が空くようにインクドット301及び302を付着させるためのデータである。また、処理剤付着用データは、インクドットの広がりを制御する処理剤304を隙間303に付着させるためのデータである。
次に記録用画像データに基づいて、被記録媒体にインクドット301及び302を付着させ(インクドット付着工程)、処理剤付着用データに基づいて、処理剤304を隙間303に付着させる(処理剤付着工程)。
この結果、インクドット301及び302が隙間303に浸透するときに、インクドットの広がりが制御され、色境界ニジミの無い滑らかな輪郭の画像401及び402が形成される。
なお、ここでは、画像データ101の右端の1列の画素データを除去する(間引く)ことで隙間を形成しているが、画像データ102の左端の1列の画素データを除去することで、隙間を形成することもできる。また、インクドット付着工程と処理剤付着工程の順序を逆にすることもできる。また、インクドット付着工程、処理剤付着工程の少なくとも一方を複数回実施することで、色境界ニジミの低減効果を変えることもできる。
〈第2の画像形成方法〉
図2は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成方法について説明するための図である。
画像データ110として、5行×5列の25個の画素データを示している。25個の画素データのうち、左側の2列全体と左から3列目の上から数えて奇数番目の画素データからなる画像データ111は被記録媒体に第1の色の画像を形成する。また、左から3列目の上から数えて偶数番目の画素データと右側2列の画素データからなる画像データ112は第2の色の画像を形成する。
この画像データ110に基づいて、被記録媒体に色剤としてのインクドットを付着させると、画像データ111に基づいて形成される第1の色の画像211と、画像データ112に基づいて形成される第2の色の画像212との間に色境界ニジミ213が発生する。
そこで、本実施形態に係る画像形成方法では、まず画像データ111と画像データ112から色境界部の画像データである色境界画像データを検知する(色境界部検知工程)。
次に画像データ111及び112、並びに色境界画像データに基づいて、記録用画像データ及び処理剤付着用データを生成する。ここで、記録用画像データは、被記録媒体上の第1の色のインクドット311と、第2の色のインクドット312との間の色境界部に隙間313が空くようにインクドット311及び312を付着させるためのデータである。また、処理剤付着用データは、インクドットの広がりを制御する処理剤314を隙間313に付着させるためのデータである。
次に記録用画像データに基づいて、被記録媒体にインクドット311及び312を付着させ(インクドット付着工程)、処理剤付着用データに基づいて、処理剤314を隙間313に付着させる(処理剤付着工程)。
この処理剤付着工程では、隙間313のうち、インクドット311の端から遠いドットにはインクの浸透量(広がりの度合い)の多い処理剤314を付着させ、インクドット311の端から近いドットにはインクの浸透量の少ない処理剤315を付着させる。
この結果、インクドット311及び312が隙間313に浸透するときに、ドットの広がりが制御されるため、色境界ニジミのない画像411及び412が形成される。また、色境界からの距離に応じて、浸透量の異なる処理剤を用いることで、輪郭を滑らかにする精度が向上する。
なお、ここでは、画像データ111の1列分の画素データを除去する(間引く)ことで隙間を形成しているが、画像データ112の1列分の画素データを除去することで、隙間を形成することもできる。また、インクドット付着工程と処理剤付着工程の順序を逆にすることもできる。
〈第3の画像形成方法〉
図3は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成方法について説明するための図である。ここで、処理対象の画像データは第2の実施形態と同じである。
この画像データ110に基づいて、被記録媒体に色剤としてのインクドットを付着させると、画像データ111に基づいて形成される第1の色の画像211と、画像データ112に基づいて形成される第2の色の画像212との間に色境界ニジミ213が発生する。
そこで、本実施形態に係る画像形成方法では、まず画像データ111と画像データ112から色境界部の画像データである色境界画像データを検知する(色境界部検知工程)。
次に画像データ111及び112、並びに色境界画像データに基づいて、記録用画像データ及び処理剤付着用データを生成する。ここで、記録用画像データは、被記録媒体上の第1の色のインクドット321と、第2の色のインクドット322との間の色境界部に隙間323を空け、かつ隙間323に付着させるインクドットの数と位置を変えて、隙間323の面積及び位置を調整するためのデータである。即ち、記録用画像データは、インクドットのサイズ又は位置を変えることで、隙間323の面積又は位置を変えるためのデータを含む。また、処理剤付着用データは、インクの浸透量の多い処理剤314及びインクの浸透量の少ない315を隙間323に付着させるためのデータである。
図3のインクドット321及び322において丸で囲んだインクドットは、隙間323の面積及び位置を調整するためのインクドットである。本実施形態では、隙間の面積及び位置を調整することで、色境界ニジミの防止効果を変えることができる。また、第2の実施形態と同様、色境界からの距離に応じて、浸透量の異なる処理剤を用いることで、輪郭を滑らかにする精度が向上する。
〈第4の画像形成方法〉
図4は、本発明の第4の実施形態に係る画像形成方法について説明するための図である。ここで、処理対象の画像データは第2の実施形態と同じである。
この画像データ110に基づいて、被記録媒体に色剤としてのインクドットを付着させると、画像データ111に基づいて形成される第1の色の画像211と、画像データ112に基づいて形成される第2の色の画像212との間に色境界ニジミ213が発生する。
そこで、本実施形態に係る画像形成方法では、まず画像データ111と画像データ112から色境界部の画像データである色境界画像データを検知する(色境界部検知工程)。
次に画像データ111及び112、並びに色境界画像データに基づいて、記録用画像データ及び処理剤付着用データを生成する。ここで、記録用画像データは、被記録媒体上の第1の色のインクドット311と、第2の色のインクドット312との間の色境界部に隙間313が空くようにインクドット311及び312を付着させるためのデータである。また、処理剤付着用データは、インクの浸透量の多い処理剤314及びインクの浸透量の少ない処理剤315を隙間313に付着させるためのデータであり、かつ処理剤314及び315のサイズ又は位置を示すデータを含むデータである。
次に記録用画像データに基づいて、被記録媒体にインクドット311及び312を付着させ(インクドット付着工程)、処理剤付着用データに基づいて、処理剤314及び315を隙間313に付着させる(処理剤付着工程)。
この処理剤付着工程では、第2の実施形態に対して、処理剤314及び315のドットのサイズ及び位置を調整する。図では、浸透量の少ない処理剤315のドットのサイズを小さくして隙間313のほぼ中央に配置している。また、浸透量の多い処理剤314のドットについては、インクドット311の端から遠い場合はサイズを大きくし、近い場合はサイズを小さくしている。
このように、本実施形態によれば、処理剤の種類、ドットサイズ、及び位置の調整により、色境界ニジミの防止効果を変えることができる。
〈第5の画像形成方法〉
本実施形態では、処理剤に画像面を保護するオーバーコート機能を持たせる。そのため、第1〜第4の実施形態において、インクドット付着工程及び処理剤付着工程を行い、インクドットの浸透が終了した後、画像全面に処理剤を付着させる(オーバーコート形成工程)。
〈第6の画像形成方法〉
本実施形態でも、第5の画像形成方法と同様、処理剤にオーバーコート機能を持たせる。そのため、第1〜第4の実施形態において、インクドット付着工程の後、処理剤付着工程と同時に、インクドットの全面に処理剤を付着させる。
〈第7の画像形成方法〉
インクジェット記録を非浸透メディア(例えば、剥離紙付き塩化ビニルシート)に応用した製品・技術も多くなってきている。非浸透メディアへの記録では、インクを乾燥・定着する過程が重要である。
そこで、本実施形態では、第1〜第4の画像形成方法において、被記録媒体として非浸透メディアを用い、インクドットの付着を付着させる前に被記録媒体を加熱し、インクを付着させ、処理剤を付着させた後に、インクドット及び処理剤を乾燥させる。
〈処理剤の構成とインク浸透量との関係〉
図5は、本発明の第2〜第4の実施形態において使用する処理剤の構成とインクの浸透量との関係を説明するための図である。この図において、横軸は処理剤の構成を示し、縦軸はインクの浸透量を示す。
図示のように、処理剤の構成として、浸透量の多/少と、ドットサイズの大/小とを組み合わせることにより、浸透量を制御することができる。また、図11を参照して後述するように、パターンの補正効果を予め調べておき、テーブル化しておくことで、所定のパターンが入力されたときに、規定の処理を実施することもできる。なお、評価の閾値は官能評価などで予め設定したり、その設定を段階的に持たせたりしてもよい。
〈処理剤の実施例〉
処理剤(オーバーコート液)としては、少なくとも水、水溶性有機溶剤、樹脂微粒子を含有し、前記水溶性有機溶剤の50重量%以上が沸点200℃以下であることで、特に良好な境界を形成することが可能になる。さらに沸点200℃以下の水溶性有機溶剤は、好ましくは70重量%以上であることがより望ましい。前記割合が50重量%未満ではインクの乾燥性が劣り、インクが十分な塗膜を形成できずにブロッキングを起こしてしまうからである。
以下、オーバーコート液に用いる材料について説明する。
(樹脂微粒子)
オーバーコート液に用いる樹脂微粒子は、いずれの樹脂微粒子を含んでも構わない。その例としては、アクリル樹脂微粒子、ポリオレフィン樹脂微粒子、酢酸ビニル樹脂微粒子、塩化ビニル樹脂微粒子、フッ素樹脂微粒子、ポリエーテル系樹脂微粒子、ポリエステル系樹脂微粒子などが挙げられる。樹脂微粒子の粒径としては、10〜300nmが好ましく、30〜150nmがより好ましい。
(水溶性有機溶剤)
水溶性有機溶剤の例としては、水に相溶する溶剤であれば、いずれの溶剤も用いることが可能であり、例えば、エチレングリコール(bp196℃)、プロピレングリコール(bp188℃)、1,2-ブタンジオール(bp194℃)、2,3-ブタンジオール(bp183℃)、2-メチル-2,4-ペンタンジオール(bp198℃)、ジエチレングリコール(bp244℃)、トリエチレングリコール(bp287℃)、ジプロピレングリコール(bp230℃)、1,3-プロパンジオール(bp214℃)、1,3-ブタンジオール(bp203℃)、1,4-ブタンジオール(bp230℃)、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール(bp208℃)、2-メチル-1,3-プロパンジオール(bp213℃)、1,2-ペンタンジオール(bp206℃)、2,4-ペンタンジオール(bp201℃)、1,5-ペンタンジオール(bp242℃)、1,6-ヘキサンジオール(bp250℃)、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール(bp243℃)、1,2-ヘキサンジオール(bp224℃)、2,5-ヘキサンジオール(bp217℃)などのジオール化合物が挙げられる。
更にグリコールエーテル系化合物としては、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(bp190℃)、プロピレングリコールnブチルエーテル(bp171℃)、プロピレングリコール-t-ブチルエーテル(bp153℃)、ジエチレングリコールメチルエーテル(bp194℃)、エチレングリコール-n-プロピルエーテル(bp150℃)、エチレングリコール-n-ブチルエーテル(bp171℃)などが挙げられる。
これらは単独で使用しても良いし、2種以上を併用しても良い。
オーバーコート液において用いる水溶性有機溶剤は、50%以上が沸点が200℃以下の水溶性有機溶剤である必要があり、上記、溶剤等のなかから、沸点が200℃以下の溶剤を適宜選択することが可能である。
(オーバーコート液作製例1)
下記処方の材料を混合攪拌した後、0.2μmポリプロピレンフィルターで濾過してオーバーコート液を作製した。
《オーバーコート液処方》
・アクリル樹脂エマルジョン (ジョンクリルJDX-6500 BASF社製) …15部
・界面活性剤CH(CH12O(CHCHO)CHCOOH …2部
・プロピレングリコール(bp188℃) …20部
・ジエチレングリコール-n-ブチルエーテル(bp230℃) …15部
・防腐防黴剤 プロキセルLV(アビシア社製) …0.1部
・イオン交換水 …27.9部
(オーバーコート液作製例2)
・アクリル樹脂エマルジョン (ジョンクリルJDX-6500 BASF社製) …15部
・界面活性剤CH(CH12O(CHCHO)CHCOOH …2部
・プロピレングリコール(bp188℃) …17部
・ジエチレングリコール-n-ブチルエーテル(bp230℃) …20部
・防腐防黴剤 プロキセルLV(アビシア社製) …0.1部
・イオン交換水 …25.9部
〈第1の実施形態に係る画像形成装置〉
図6は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成について説明するための図である。この画像形成装置は、本発明の第1〜第6の実施形態に係る画像形成方法を実行することができる。
この画像形成装置は、装置本体1の内部に画像形成部2等を有し、装置本体1の下方側に多数枚の被記録媒体としての用紙3を積載可能な給紙トレイ4を備えている。この給紙トレイ4から給紙される用紙3を取り込み、搬送機構5によって用紙3を搬送しながら画像形成部2によって所要の画像を形成した後、装置本体1の側方に装着された排紙トレイ6に用紙3を排紙する。
また、この画像形成装置は、装置本体1に対して着脱可能な両面ユニット7を備えている。両面印刷を行うときには、表面印刷終了後、搬送機構5によって用紙3を逆方向に搬送しながら両面ユニット7内に取り込み、反転させて裏面を印刷可能面として再度搬送機構5に送り込み、裏面印刷終了後排紙トレイ6に用紙3を排紙する。
ここで、画像形成部2は、ガイドシャフト11、12にキャリッジ13を摺動可能に保持し、図示しない主走査モータでキャリッジ13を用紙3の搬送方向と直交する方向に移動(主走査)させる。このキャリッジ13には、液滴(インク滴)を吐出して用紙3に付着させる記録ヘッド14aと、記録ヘッド14aと同様な構成を有し、前述した処理剤を吐出して用紙3に付着させる処理剤付着部としての処理剤吐出ヘッド14bとが搭載されている。また,記録ヘッド14aにインクを供給するインクカートリッジ15aと、処理剤吐出ヘッド14bに処理剤を供給する処理剤カートリッジ15bを着脱自在に搭載している。
ここで、記録ヘッド14aは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドである独立した4個のインクジェットヘッドでもよいし、各色のインク滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数のヘッドでもよい。
給紙トレイ4の用紙3は、給紙コロ(半月コロ)21と図示しない分離パッドによって1枚ずつ分離され装置本体1内に給紙され、搬送機構5に送り込まれる。搬送機構5は、給紙された用紙3をガイド面23aに沿って上方にガイドする。
また両面ユニット7から送り込まれる用紙3をガイド面23bに沿ってガイドする搬送ガイド部23と、用紙3を搬送する搬送ローラ24と、この搬送ローラ24に対して用紙3を押し付ける加圧コロ25と、用紙3を搬送ローラ24側にガイドするガイド部材26と、両面印刷時に戻される用紙3を両面ユニット7に案内するガイド部材27と、搬送ローラ24から送り出す用紙3を押圧する押し付けコロ28とを有している。
さらに、搬送機構5は、記録ヘッド14a及び処理剤吐出ヘッド14bで用紙3の平面性を維持したまま搬送するために、駆動ローラ31と従動ローラ32との間に掛け渡した搬送ベルト33と、この搬送ベルト33を帯電させるための帯電ローラ34と、この帯電ローラ34に対向するガイドローラ35と、図示しないが、搬送ベルト33を画像形成部2に対向する部分で案内するガイド部材(プラテンプレート)と、搬送ベルト33に付着した記録液(インク)を除去するためのクリーニング手段である多孔質体などからなるクリーニングローラなどを有している。
ここで、搬送ベルト33は、無端状ベルトであり、駆動ローラ31と従動ローラ(テンションローラ)32との間に掛け渡されて、図の矢示方向(用紙搬送方向)に周回するように構成されている。
帯電ローラ34は、搬送ベルト33の表層に接触し、搬送ベルト33の回動に従動して回転するように配置されている。この帯電ローラ34には図示しない高圧回路(高圧電源)から高電圧が所定のパターンで印加される。
また、搬送機構5の下流側には画像が形成された用紙3を排紙トレイ6に送り出すための排紙ローラ38を備えている。
このように構成された画像形成装置において、搬送ベルト33は矢示方向に周回し、高電位の印加電圧が印加される帯電ローラ34と接触することで正に帯電される。この場合、帯電ローラ34からは所定の時間間隔で極性を切り替えることによって、所定の帯電ピッチで帯電させる。
ここで、この高電位に帯電した搬送ベルト33上に用紙3が給送されると、用紙3内部が分極状態になり、搬送ベルト33上の電荷と逆極性の電荷が用紙3のベルト33と接触している面に誘電される。この結果、ベルト33上の電荷と搬送される用紙3上に誘電された電荷同士が互いに静電的に引っ張り合い、用紙3は搬送ベルト33に静電的に吸着される。このようにして、搬送ベルト33に強力に吸着した用紙3は反りや凹凸が校正され、高度に平らな面が形成される。
そこで、搬送ベルト33を周回させて用紙3を移動させ、キャリッジ13を片方向又は双方向に移動走査しながら記録用画像データに応じて記録ヘッド14aを駆動し、記録ヘッド14aから液滴を吐出(噴射)させて、停止している用紙3に液滴であるインク滴を着弾させてインクドットを付着させることにより、1行分を記録する。また、処理剤付着用データに応じて処理剤吐出ヘッド14bを駆動し、用紙3上のインクドットの色境界部の隙間に処理剤を付着させる。
次いで用紙3を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙3の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了する。このようにして、画像が記録された用紙3は排紙ローラ38によって排紙トレイ6に排紙される。なお、排紙トレイ6の上方に、用紙3に付着したインクドット及び処理剤に温風を当てて乾燥させるための温風発生部を設けてもよい。
〈画像形成装置の制御部〉
図7は、図6に示す画像形成装置の制御部の構成を説明するためのブロック図である。
この制御部500は、装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)504と、各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号処理を行うASIC505とを備えている。
また、制御部500は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であるホスト装置90側とのデータや信号の送受を行うためのホストI/F(インタフェース)506を備えている。
また、制御部500は、記録ヘッド14aを駆動制御するための記録ヘッド駆動制御部507及び記録ヘッドドライバ508と、処理剤吐出ヘッド14bを駆動制御するための処理剤吐出ヘッド駆動制御部521及び処理剤吐出ヘッドドライバ522とを備えている。
また、制御部500は、主走査モータ510を駆動するための主走査モータ駆動部511、副走査モータ512を駆動するための副走査モータ駆動部513、各種センサ518からの検知信号を入力するためのI/O516を備えている。
また、制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル517が接続されている。さらに、制御部500は、帯電ローラ34に対する高電圧を印加する高圧回路(高圧電源)514のオン/オフの切り替え及び出力極性の切り替え制御を行う。
以上の構成を備えた制御部500の動作について説明する。パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置、イメージスキャナなどの画像読取装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト装置90からの画像データを含む印刷データ等をケーブル或いはネットを介してホストI/F506で受信する。なお、この制御部500に対する印刷データの生成出力は、ホスト装置90側のプリンタドライバ91によって行う。
CPU501は、ホストI/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にてデータの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部507に記録用画像データを転送する。なお、画像出力するための印刷データのビットマップデータへの変換は、前述したようにホスト装置90側のプリンタドライバ91で画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしているが、例えばROM502にフォントデータを格納して行っても良い。
記録ヘッド駆動制御部507は、記録ヘッド14aの1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータを、クロック信号に同期して、記録ヘッドドライバ508にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号を記録ヘッドドライバ508に送出する。
この記録ヘッド駆動制御部507は、駆動波形(駆動信号)のパターンデータを格納したROM(ROM502で構成することもできる。)と、このROMから読出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路及びアンプ等で構成される駆動波形発生回路を含む。
また、記録ヘッドドライバ508は、記録ヘッド駆動制御部507からのクロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値を記録ヘッド駆動制御部507からのラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動波形を選択的に記録ヘッド14aのアクチュエータ手段に印加してヘッドを駆動する。
処理剤吐出ヘッド駆動制御部521、処理剤吐出ヘッドドライバ522は、それぞれ記録ヘッド駆動制御部507、記録ヘッドドライバ508と同様に構成されており、処理剤付着用データに基づいて処理剤吐出ヘッド14bを駆動する。
〈画像形成方法を実行する部分の機能ブロック図〉
図8は、制御部500において、本発明の各実施形態に係る画像形成方法を実行する部分の機能ブロック図である。この機能ブロックは、全てCPU501によるソフトウェア処理で構成することもできるし、一部をCPU501によるソフトウェア処理、残りをASIC505で構成することもできる。また、ホスト装置90内のプリンタドライバ91により構成することもできる。
図示のように、本実施形態に係る画像形成方法は、色境界部判定部601、処理剤打ち込み領域設定部602、処理剤配置部603、及び中間調処理部604により実行される。
色境界検知手段としての色境界判定部601は、入力データであるKCMY8ビットの画像データ(色剤データ)から、この画像データにより形成される画像の色境界部を画素単位で判定する。ここで、入力データはRGB8ビットの画像データでもよい。
処理剤付着用データ生成手段及び記録用画像データ生成手段を構成する処理剤打ち込み領域設定部602は、色境界判定部601の判定出力(色境界判定データ)に基づいて、処理剤打ち込み領域と、色境界部の色剤データを間引き、処理剤打ち込み領域データと、色境界部が間引かれたKCMY8ビット中間データを生成する。
処理剤付着用データ生成手段を構成する処理剤配置部603は、処理剤打ち込み領域データに基づいて、AB・・・2ビットの処理剤配置データを出力する。また、中間調処理部604は、色境界部が間引かれたKCMY8ビット中間データをドットデータに変換し、KCMY2ビットの色剤ドット配置データを生成する。入力データがRGBの場合は、KCMYへの変換も行う。
〈処理剤打ち込み領域設定処理〉
図9は、本発明の実施形態に係る処理剤打ち込み領域設定処理、即ち図8における色境界判定部601及び処理剤打ち込み領域設定部602の処理について説明するためのフローチャートである。
KCMY8ビットの画像データが色境界判定部601に入力される(ステップS1)。色境界判定部601は、ROM502に格納されているKCMY−L*a*bテーブル701を参照して、注目画素iと隣接画素nとの色差ΔEを計算する(ステップS2)。
ここで、隣接画素nは、注目画素iの主走査方向(横方向)の右隣に位置する(時間的に後続する)画素である。また、色差ΔEは下記の式〔1〕により算出する。
ΔE=√{(L −L +(a −a +(b −b }…式〔1〕
次に色境界判定部601は、ROM502に格納されている色境界閾値Th1を参照して、色差ΔEが色境界閾値Th1を超えているか否かを判定する(ステップS3)。つまり、色差ΔEが色境界閾値Th1を超えていた場合、注目画素iと隣接画素nとの間に色境界があると判定する。色境界閾値Th1は、境界ニジミの起き易い値を予め調べて設定したものである。
色差ΔEが色境界閾値Th1を超えていた場合は(ステップS3:Yes)、処理剤打ち込み領域設定部602は、注目画素iを処理剤打ち込み領域pに指定し、KCMYデータを間引く(ステップS4)。ここで、注目画素iを処理剤打ち込み領域pに指定するとは、(i,n)を(p,n)に変換することである。また、KCMYデータを間引くとは、(K,C,M,Y)を(0,0,0,0)に変換することである。
ステップS4を実行した後、ステップS5に進む。また、ステップS3で、色差ΔEが色境界閾値Th1を超えていないと判定した場合も(ステップS3:No)、ステップS5に進む。
ステップS5では、注目画素iを移動させる。移動方向は主走査方向の右隣であり、1ラインの右端に到達したら、次のラインの左端へ進む。主走査方向のN画素、副走査方向のM画素からなるN×M画素の範囲内で移動させることもできる。
次に処理剤打ち込み領域設定部602は、全画素の走査を終了したか否か、即ち入力データの全画素を注目画素iとしたか否かを判定する(ステップS6)。判定の結果、全画素の走査を終了した場合は(ステップS6:Yes)、処理剤打ち込み領域データ703及び中間データ704を出力し、処理剤打ち込み領域設定処理を終える。全画素の走査を終了していない場合は(ステップS6:No)、ステップS2に戻る。
〈処理剤配置データ生成処理〉
図10は、本発明の実施形態に係る処理剤配置データ生成処理、即ち図8における処理剤配置部603の処理について説明するためのフローチャートである。
処理剤打ち込み領域データ703が処理剤配置部603に入力される(ステップS11)。処理剤配置部603は、処理剤打ち込み領域pに指定された画素を注目画素piとし、注目画素piから直近色剤データまでの距離を算出する(ステップS12)。
注目画素piから直近色剤データまでの距離を算出したら、ROM502に格納されている処理剤構成−浸透量テーブル706、即ち図5に示す関係を示すテーブルを参照して、注目画素piにより用紙3に形成される隙間に付着させる処理剤を決定する(ステップS13)。例えば、距離が短い程、浸透量の多い処理剤を付着させるように決定する。
次に処理剤配置部603は、注目画素piを移動させる(ステップS14)。次いで全画素の走査を終了したか否か、即ち処理剤打ち込み領域データの全画素を注目画素piとしたか否かを判定する(ステップS15)。
判定の結果、全画素の走査を終了した場合は(ステップS15:Yes)、処理剤配置データ707を出力し、処理剤配置データ生成処理を終える。全画素の走査を終了していない場合は(ステップS15:No)、ステップS12に戻る。
図11は、図10におけるステップS12及びS13について説明するための図である。
ここで、図11Aは、5行×5列の中央の画素を処理剤打ち込み領域の注目画素piとした状態を示し、図11Bは、注目画素piを移動するとともに、移動前の注目画素piについて計算した距離差データを示している。また、図11Cは処理剤打ち込み領域の全画素について計算した距離差データを示し、図11Dは、距離差データに応じて決定した処理剤を示す図である。また、図11Aにおいて、注目画素pi及び白抜きの領域は処理剤打ち込み領域を示している。
図10のステップS12では、注目画素pi左右の色剤データ(色剤画素)までの距離差を画素単位で計算する。図11Aの場合、注目画素piから左右の色剤データまでの距離は左、右ともに2であるから、距離差は0となる。そこで、図11Bに示すように、5行×5列の中央の画素の数値を0とする。
同様に、処理剤打ち込み領域内で注目画素piを移動させ、処理剤打ち込み領域内の全が画素について、左右の色剤データまでの距離を計算すると、図11Cに示す結果となる。
ここで、数値が0になるのは、注目画素piが左右の2色の端の中央に位置する場合である。また、数値が小さな値(ここでは1)となるのは、左右の2色の端までの距離は異なるものの、その差が小さい場合である。また、数値が大きな値(ここでは2)となるのは、左右の2色の端までの距離が異なり、かつその差が大きい場合である。
ステップS13では、処理剤構成−浸透量テーブル706を用いて、図11Cの各数値に対して処理剤を設定する。
本実施形態では、図11Dに示すように、数値が大きい程、浸透量の大きな処理剤を設定し、数値が小さい程、浸透量の小さな処理剤を設定する。即ち、数値2に対しては処理剤Bの大滴(図のB)、数値1に対しては処理剤Aの小滴(図のa)、数値0に対しては処理剤Bの小滴(図のb)を設定した。
ここで、処理剤打ち込み領域データ703における様々な色剤配置パターンに対して、処理剤配置データ707における様々な処理剤配置パターンの補正効果を予め調べ、色剤配置パターンと最良の処理剤配置パターンとの組み合わせをテーブル化しておくこともできる。このように構成すれば、例えば図11Aに示す色剤配置パターンを有する処理剤打ち込み領域データ703が入力されたとき、図11Dに示す処理剤配置パターンを有する処理剤配置データ707をテーブルから取得することで、ステップS12の距離計算を省略することができる。
〈第2の実施形態に係る画像形成装置〉
図12は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の概略構成について説明するための図である。この図において、図6(第1の実施形態に係る画像形成装置)と同一の部分又は対応する部分には図6と同じ参照符号が付されている。この画像形成装置は、本発明の第7の実施形態に係る画像形成方法を実行することができる。
この画像形成装置には、被記録媒体として、ロール状の非浸透メディア50が装填される。非浸透メディア50の搬送路の下方には、非浸透メディア50を加熱するための複数のヒータ41が配置されている。記録ヘッド14aと、処理剤吐出ヘッド14bとは、それぞれのキャリッジ(図示せず)に搭載されており、キャリッジ間の距離が可変に構成されている。また、非浸透メディア50の搬送方向における処理剤吐出ヘッド14bの下流には、非浸透メディア50に付着したインクドット及び処理剤に温風を当てて乾燥させるための温風発生部39が配置されている。この画像形成装置の制御部の構成は、図7(第1の実施形態に係る画像形成装置の制御部)に温風発生部39の駆動部を付加したものとなる。
この画像形成装置では、非浸透メディア50に画像を形成するとき、ヒータ41により非浸透メディア50を加熱することで、記録ヘッド14aから吐出されるインクドット及び処理剤吐出ヘッド14bから吐出される処理剤が非浸透メディア50の表面に付着しやすくなる。また、非浸透メディア50の表面に付着したインクドット及び処理剤に温風を当てて乾燥させることで、インクドット及び処理剤の定着性を高めることができる。
また、記録ヘッド14aと、処理剤吐出ヘッド14bとの距離を調整することで、処理剤吐出時のインクドットの乾燥度合いを変え、処理剤による色境界ニジミの低減効果の度合いを変えることができる。
1…画像形成装置本体、2…画像形成部、3…用紙、14a…記録ヘッド、14b…処理剤吐出ヘッド、50…非浸透メディア、601…色境界判定部、602…処理剤打ち込み領域設定部、603…処理剤配置部。
特許第4827450号公報

Claims (10)

  1. インクドットを被記録媒体に付着させる記録ヘッドと、
    インクドットの広がりを制御する処理剤を前記被記録媒体に付着させる処理剤付着部と、
    画像データから、色境界部の画像データである色境界画像データを検知する色境界部検知手段と、
    前記画像データ及び前記色境界画像データに基づいて、前記色境界部に隙間が空くように前記被記録媒体にインクドットを付着させるための記録用画像データを生成する記録用画像データ生成手段と、
    前記色境界画像データに基づいて、前記処理剤を前記隙間に付着させるための処理剤付着用データを生成する処理剤付着用データ生成手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記色境界部検知手段は、隣接する画像データの色差に基づいて、前記色境界画像データを検知する、画像形成装置。
  3. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記記録用画像データ生成手段は、前記画像データから前記色境界画像データを間引く手段を有する、画像形成装置。
  4. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記記録用画像データは、前記インクドットのサイズ又は位置を変えることで、前記隙間の面積又は位置を変えるためのデータを含む、画像形成装置。
  5. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記処理剤付着用データは、前記隙間とインクドットとの距離に応じて異なる浸透量の処理剤を付着させるためのデータを含む、画像形成装置。
  6. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記処理剤付着用データは、前記隙間に付着させる処理剤のドットのサイズ又は位置を示すデータを含む、画像形成装置。
  7. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記被記録媒体を加熱する手段と、前記被記録媒体に付着したインクドット及び処理剤を乾燥させる手段と、を有する画像形成装置。
  8. 画像データから、色境界部の画像データである色境界画像データを検知する色境界部検知工程と、
    前記画像データ及び前記色境界画像データに基づいて、前記色境界部に隙間が空くように前記被記録媒体にインクドットを付着させるインクドット付着工程と、
    前記色境界画像データに基づいて、インクドットの広がりを制御する処理剤を前記隙間に付着させる処理剤付着工程と、
    を有する画像形成方法。
  9. 請求項8に記載された画像形成方法において、
    前記インクドット付着工程でインクドットが付着した部分及び前記処理剤付着工程で処理剤が付着した部分の全体に前記処理剤を付着させるオーバーコート形成工程を有する画像形成方法。
  10. コンピュータを、請求項1〜7に記載された画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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