JP2015029971A - エレクトロスプレー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マスクを介した溶液材料の塗布を連続的に行うことが可能なエレクトロスプレー装置を提供する。【解決手段】このエレクトロスプレー装置100は、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズル5と、ノズル5と基板200との間の基板200の近傍に配置されるマスク6と、ロール状に巻回された基板200を巻き出す基板巻出回転体1と、基板巻出回転体1から巻き出された基板200を巻き取る基板巻取回転体2とを備え、マスク6は、樹脂からなり、基板巻出回転体1と基板巻取回転体2との間の基板200の搬送経路Aのうちの少なくともノズル5から噴霧された溶液材料が基板200に塗布される塗布領域201において、基板巻出回転体1から巻き出されて連続して搬送される基板200とともに搬送されるように構成されている。【選択図】図1
Description
この発明は、エレクトロスプレー装置に関し、特に、基板の近傍に配置されるマスクを備えるエレクトロスプレー装置に関する。
従来、基板の近傍に配置されるマスクを備えるエレクトロスプレー装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、有機ELデバイス用の溶液材料に電圧を印加した状態(溶液材料が帯電した状態)で噴霧するノズルと、ノズルから噴霧された溶液材料が堆積されて有機発光層などの有機ELデバイス用の薄膜が形成される平板状の基板と、ノズルと基板との間に設けられる平板状のマスクとを備えるエレクトロスプレー装置が開示されている。そして、溶液材料に印加される電圧と基板側との間の電位差(電界)により、溶液材料が、ノズルから基板側に噴霧(移動)されるとともに、マクスの開口部を介して基板上に堆積されることにより、所定の形状の薄膜が形成される。
しかしながら、上記特許文献1に記載のエレクトロスプレー装置では、1つの基板に溶液材料の塗布が行われた後、別の基板に溶液材料の塗布を行う構成であるため、基板およびマスクを別の基板およびマスクに取り換える間、ノズルからの溶液材料の噴霧が一旦停止される。また、マスクを固定して使用し続けると、マスクが汚染され、マスクの開口部に向かう溶液材料の飛翔量が変化するとともに、マスクに付着した溶液材料が基板に転写される可能性がある。このため、上記特許文献1に記載のエレクトロスプレー装置では、マスクを介した溶液材料の塗布を連続的に行うことができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、マスクを介した溶液材料の塗布を連続的に行うことが可能なエレクトロスプレー装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面によるエレクトロスプレー装置は、ノズルから噴霧された溶液材料を、基板に薄膜として堆積するエレクトロスプレー装置であって、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズルと、ノズルと基板との間の基板の近傍に配置されるマスクと、ロール状に巻回された基板を巻き出す基板巻出回転体と、基板巻出回転体から巻き出された基板を巻き取る基板巻取回転体とを備え、マスクは、樹脂からなり、基板巻出回転体と基板巻取回転体との間の基板の搬送経路のうちの少なくともノズルから噴霧された溶液材料が基板に塗布される塗布領域において、基板巻出回転体から巻き出されて連続して搬送される基板とともに搬送されるように構成されている。
この一の局面によるエレクトロスプレー装置では、上記のように、基板巻出回転体と基板巻取回転体との間の基板の搬送経路のうちの少なくともノズルから噴霧された溶液材料が基板に塗布される塗布領域において、基板巻出回転体から巻き出されて連続して搬送される基板とともにマスクを搬送することによって、基板およびマスクを順次別の基板およびマスクに取り換えて塗布を行う場合と異なり、基板およびマスクが連続して搬送されるので、汚染されていないマスクを介した溶液材料の塗布を連続的に行うことができる。
上記一の局面によるエレクトロスプレー装置において、好ましくは、マスクは、一方から他方への巻き出しおよび巻き取りにより搬送されるか、または、ループ状に搬送されるように構成されている。このように構成すれば、容易に、マスクを連続して搬送することができる。
上記一の局面によるエレクトロスプレー装置において、好ましくは、マスクは、基板巻出回転体から巻き出されて連続して搬送される基板に同期して搬送されるように構成されている。このように構成すれば、基板とマスクとの相対的な位置がずれるのを抑制しながら、基板とマスクとを連続して搬送することができる。
上記一の局面によるエレクトロスプレー装置において、好ましくは、マスクは、基板に接触した状態で、基板巻取回転体により巻き取られる基板の駆動力および基板とマスクとの摩擦力により、基板とともに搬送されるように構成されている。このように構成すれば、マスクを駆動(搬送)するための駆動装置を別途設ける必要がないので、エレクトロスプレー装置の構成を簡略化することができる。
上記一の局面によるエレクトロスプレー装置において、好ましくは、マスクの搬送経路に沿って配置され、基板とともに搬送されるマスクを支持するためのマスク支持部材をさらに備え、マスク支持部材は、接地されている。このように構成すれば、マスクが接地されるので、マスクに必要以上に帯電している電荷により溶液材料が反発されることに起因して、マスクの開口パターンの転写性が悪くなる(開口パターンの大きさよりも小さい大きさの薄膜が形成される)のを抑制することができる。
上記一の局面によるエレクトロスプレー装置において、好ましくは、マスクは、ループ状に搬送されるように構成されており、ループ状に搬送されるマスクの搬送経路の途中に設けられ、マスクを洗浄するための洗浄装置をさらに備える。このように構成すれば、マスクがループ状に搬送されることにより、ロール状のマスク巻出回転体およびロール状のマスク巻取回転体を用いてマスクを連続的に搬送する場合と異なり、比較的短い長さのループ状のマスクにより連続して搬送されるマスクを構成することができる。また、マスクを洗浄するための洗浄装置を備えることにより、ループ状のマスクが一度使用されることにより汚染された場合でも、マスクを洗浄することができるので、マスクが汚染されることに起因して、塗布品質が悪くなる(塗布領域に飛行する溶液材料の量が変化してしまう、または、マスクに付着した溶液材料が塗布領域に転写されてしまう)のを抑制することができる。その結果、塗布品質が悪くなるのを抑制しながら、溶液材料の塗布を連続的に行うことができる。
本発明によれば、上記のように、マスクを介した溶液材料の塗布を連続的に行うことができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態によるエレクトロスプレー装置100の構成について説明する。
図1を参照して、第1実施形態によるエレクトロスプレー装置100の構成について説明する。
図1に示すように、エレクトロスプレー装置100は、基板巻出回転体1と、基板巻取回転体2と、基板支持回転体3と、マスク支持回転体4と、ノズル5と、マスク6と、洗浄装置7とを備えている。
基板巻出回転体1は、ロール状に巻回された基板200を巻き出すように構成されている。なお、基板200は、変形可能な導電性材料または非導電性材料からなる。たとえば、基板200は、銅箔、アルミ箔、ステンレス箔などの金属箔などの導電性材料からなる。または、たとえば、基板200は、プラスチック、PET(Polyethylene terephthalate)、PEN(Polyethylene naphthalate)などの非導電性材料からなる。また、基板巻出回転体1は、円形の外周面(円筒形状)を有しており、基板200は、円形の外周面に巻回されている。また、基板巻出回転体1は、中央部(回転軸の近傍)に、たとえばABS(Acrylonitrile butadienestyrene)からなるコア(図示せず)を有する。
基板巻取回転体2は、基板巻出回転体1から巻き出された基板200を巻き取るように構成されている。また、基板巻取回転体2は、基板巻出回転体1と同様の構造を有する。すなわち、基板巻取回転体2は、円形の外周面(円筒形状)を有しており、基板200は、円形の外周面に巻き取られる。また、基板巻取回転体2は、中央部(回転軸の近傍)に、たとえばABSからなるコア(図示せず)を有する。
基板支持回転体3は、基板巻出回転体1と基板巻取回転体2との間の基板200の搬送経路Aに沿って配置されている。また、基板支持回転体3は、基板巻出回転体1から巻き出されて連続して搬送される基板200を支持するように構成されている。すなわち、基板支持回転体3は、円形の外周面(円筒形状)を有しており、基板200は、基板支持回転体3の円形の外周面に当接した状態で、基板支持回転体3の円形の外周面により支持されている。また、基板支持回転体3の基板200を支持する部分(外周面)は、基板200の搬送に伴って回転するように構成されている。
また、基板支持回転体3は、基板200の搬送経路Aに沿って配置される5個の基板支持回転体3a、3b、3c、3dおよび3eを含む。また、基板支持回転体3は、基板巻出回転体1および基板巻取回転体2よりも下方(Z2方向)に配置されている。すなわち、基板巻出回転体1から巻き出された基板200は、下方に搬送され、最も下方の位置(塗布領域201)において溶液材料が塗布された後、上方に搬送されて基板巻取回転体2に巻き取られるように構成されている。このように、基板200は、連続して搬送されるように構成されている。
また、ノズル5に対向するように配置される基板支持回転体3cは、ノズル5から噴霧された溶液材料が基板200に塗布される塗布領域201近傍に(塗布領域201の裏面に接するように)配置されるとともに、接地されている。また、基板支持回転体3cは、基板200を挟んで、ノズル5の上方(Z1方向)に配置されている。なお、その他の基板支持回転体3a、3b、3dおよび3eは、基板支持回転体3cよりも上方(Z1方向)に配置されている。
また、基板支持回転体3cの形状および位置は、基板200の塗布領域201に基づいて決定される。すなわち、基板支持回転体3cと基板200の塗布領域201の裏面とが接するように、基板支持回転体3cを構成することにより、たとえ基板200が非導電性材料から構成されている場合であっても、ノズル5と基板支持回転体3cとの間に生じる電界が基板200を通過するので、塗布領域201に溶液材料を塗布することが可能になる。
マスク6は、ノズル5と基板200との間の基板200の近傍に配置されている。ここで、第1実施形態では、マスク6は、樹脂からなる。そして、マスク6は、基板巻出回転体1と基板巻取回転体2との間の基板200の搬送経路Aのうちの少なくともノズル5から噴霧された溶液材料が基板200に塗布される塗布領域201において(第1実施形態では、搬送経路Aの全領域において)、基板巻出回転体1から巻き出されて連続して搬送される基板200とともに(基板200に同期して)搬送されるように構成されている。なお、基板200とマスク6とは、図示しない装置により、幅方向(基板支持回転体3の回転軸に沿った方向(紙面に垂直な方向))の端部が互いにずれないように搬送されるように構成されている。また、マスク6には、基板200の塗布領域201の大きさに応じた開口部(図示せず)が所定のピッチで設けられている。
また、第1実施形態では、マスク6の搬送経路Bに沿ってマスク支持回転体4が配置されている。マスク支持回転体4は、5個のマスク支持回転体4a、4b、4c、4dおよび4eを含む。マスク支持回転体4は、円形の外周面(円筒形状)を有しており、マスク6は、マスク支持回転体4の円形の外周面に当接した状態で、マスク支持回転体4の円形の外周面により支持されている。また、マスク支持回転体4のマスク6を支持する部分(外周面)は、マスク6の搬送に伴って回転するように構成されている。そして、マスク6は、マスク支持回転体4の外周面上を、ループ状に搬送されるように構成されている。なお、5個のマスク支持回転体4a〜4eのうち、最も下方に位置するマスク支持回転体4cは、駆動力を有する(マスク6を搬送経路Bに沿って移動させる)ように構成されている。また、マスク支持回転体4bは、接地されている。これにより、マスク6も、マスク支持回転体4bを介して接地される。なお、マスク支持回転体4bは、本発明の「マスク支持部材」の一例である。
また、マスク6は、基板200に接触した状態で、搬送経路Bに沿って搬送されるように構成されている。具体的には、マスク6は、基板支持回転体3bと基板支持回転体3dとの間の搬送経路Bにおいて、基板200に接触するように構成されている。このように、マスク6と基板200とを接触させることにより、マスク6の開口パターン(図示せず)の転写性が悪くなる(開口パターンの大きさよりも小さい大きさの薄膜が形成される)のを抑制することが可能になる。
ノズル5は、連続して搬送される基板200に対して、電圧を印加した状態の溶液材料を噴霧するように構成されている。また、ノズル5は、基板200に対して相対的に移動可能に構成されているか、または、固定的に配置されている。また、ノズル5は、1つ、または、基板支持回転体3の回転軸に沿った方向(紙面に垂直な方向)に沿って複数配置されている。また、ノズル5は、溶液材料(たとえば、導電性ポリマーであるPEDOT/PSS(poly(3,4−ethylenedioxythiophene) poly(styrenesulfonate))に所定の電圧を印加した状態で噴霧して上方(Z1方向)に位置する基板200に薄膜を堆積(溶液材料を塗布)するように構成されている。なお、ノズル5は、塗布液を充填するように構成されているとともに、ノズル5の内部には、電極(図示せず)が設けられている。そして、この電極により塗布液に電圧が印加されるように構成されている。このように、ノズル5と基板支持回転体3cとの間で電位差を持たせることにより、ノズル5から噴霧される溶液材料は基板200に向かって飛行する。これにより、連続して搬送される基板200に、連続して搬送されるマスク6を介して、溶液材料が連続的に塗布される。
また、第1実施形態では、マスク6を洗浄するための洗浄装置7は、ループ状に搬送されるマスク6の搬送経路Bの途中に設けられている。具体的には、洗浄装置7は、マスク支持回転体4cとマスク支持回転体4dとの間の搬送経路Bに配置されている。また、洗浄装置7は、ジェットノズル71と溶剤洗浄装置72とを含み、溶剤洗浄装置72は、ジェットノズル71よりもマスク6の搬送経路Bの上流側に配置されている。そして、溶剤洗浄装置72から噴射される溶剤によりマスク6が洗浄された後、ジェットノズル71から噴射される気体(たとえば空気)によりマスク6が乾燥されるように構成されている。
次に、第1実施形態の効果について説明する。
第1実施形態では、上記のように、基板巻出回転体1と基板巻取回転体2との間の基板200の搬送経路Aのうちの少なくともノズル5から噴霧された溶液材料が基板200に塗布される塗布領域201において、基板巻出回転体1から巻き出されて連続して搬送される基板200とともにマスク6を搬送することによって、基板およびマスクを順次別の基板およびマスクに取り換えて塗布を行う場合と異なり、基板200およびマスク6が連続して搬送されるので、汚染されていないマスク6を介した溶液材料の塗布を連続的に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、マスク6を、ループ状に搬送するように構成する。これにより、容易に、マスク6を連続して搬送することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、マスク6を、基板巻出回転体1から巻き出されて連続して搬送される基板200に同期して搬送するように構成する。これにより、基板200とマスク6との相対的な位置がずれるのを抑制しながら、基板200とマスク6とを連続して搬送することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、マスク6の搬送経路Bに沿って配置され、基板200とともに搬送されるマスク6を支持するためのマスク支持回転体4bを設けて、マスク支持回転体4bを接地する。これにより、マスク6が接地されるので、マスク6に必要以上に帯電している電荷により溶液材料が反発されることに起因して、マスク6の開口パターンの転写性が悪くなる(開口パターンの大きさよりも小さい大きさの薄膜が形成される)のを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、マスク6を、ループ状に搬送するように構成して、ループ状に搬送されるマスク6の搬送経路Bの途中に設けられ、マスク6を洗浄するための洗浄装置7を設ける。これにより、マスク6がループ状に搬送されることにより、ロール状のマスク巻出回転体およびロール状のマスク巻取回転体を用いてマスクを連続的に搬送する場合と異なり、比較的短い長さのループ状のマスク6により連続して搬送されるマスク6を構成することができる。また、マスク6を洗浄するための洗浄装置7を備えることにより、ループ状のマスク6が一度使用されることにより汚染された場合でも、マスク6を洗浄することができるので、マスク6が汚染されることに起因して、塗布品質が悪くなる(塗布領域201に飛行する溶液材料の量が変化してしまう、または、マスク6に付着した溶液材料が塗布領域201に転写されてしまう)のを抑制することができる。その結果、塗布品質が悪くなるのを抑制しながら、溶液材料の塗布を連続的に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図2を参照して、第2実施形態によるエレクトロスプレー装置101の構成について説明する。第2実施形態では、上記マスク支持回転体の駆動力によってマスクが搬送されていた第1実施形態と異なり、マスクが、基板の駆動力および基板とマスクとの摩擦力により搬送されている。
次に、図2を参照して、第2実施形態によるエレクトロスプレー装置101の構成について説明する。第2実施形態では、上記マスク支持回転体の駆動力によってマスクが搬送されていた第1実施形態と異なり、マスクが、基板の駆動力および基板とマスクとの摩擦力により搬送されている。
図2に示すように、第2実施形態によるエレクトロスプレー装置101では、基板支持回転体3bと基板支持回転体3cとの間には、マスク6を基板200側に押圧してマスク6と基板200とを密着させるタッチロール8が設けられている。これにより、マスク6は、基板200に接触するので、基板巻取回転体2により巻き取られる基板200の駆動力が、基板200とマスク6との摩擦力によりマスク6に伝達される。その結果、マスク6は、基板200とともに搬送されるように構成されている。なお、エレクトロスプレー装置101では、最も下方に位置するマスク支持回転体4fは、上記第1実施形態のマスク支持回転体4c(図1参照)と異なり、駆動力を有しない。また、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
次に、第2実施形態の効果について説明する。
第2実施形態では、上記のように、マスク6を、基板200に接触した状態で、基板巻取回転体2により巻き取られる基板200の駆動力および基板200とマスク6との摩擦力により、基板200とともに搬送するように構成する。これにより、マスク6を駆動(搬送)するための駆動装置(駆動機構)をマスク6側に別途設ける必要がないので、エレクトロスプレー装置101の構成を簡略化することができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図3を参照して、第3実施形態によるエレクトロスプレー装置102の構成について説明する。第3実施形態では、上記マスクがループ状に搬送されるように構成されている第1および第2実施形態と異なり、マスクが、一方から他方への巻き出しおよび巻き取りにより搬送されるように構成されている。
次に、図3を参照して、第3実施形態によるエレクトロスプレー装置102の構成について説明する。第3実施形態では、上記マスクがループ状に搬送されるように構成されている第1および第2実施形態と異なり、マスクが、一方から他方への巻き出しおよび巻き取りにより搬送されるように構成されている。
図3に示すように、エレクトロスプレー装置102は、基板巻出回転体1と、基板巻取回転体2と、基板支持回転体3と、マスク巻出回転体9と、マスク巻取回転体10と、マスク支持回転体4と、ノズル5とを備えている。マスク巻出回転体9は、ロール状に巻回されたマスク11を巻き出すように構成されている。マスク巻取回転体10は、マスク巻出回転体9から巻き出されたマスク11を巻き取るように構成されている。
また、マスク支持回転体4は、2個のマスク支持回転体4aおよび4eを含み、マスク支持回転体4aおよび4eは、マスク巻取回転体10とマスク巻出回転体9との間のマスク11の搬送経路Cに沿って配置されている。そして、マスク11は、基板200に接触した状態で、基板巻出回転体1から巻き出されて連続して搬送される基板200に同期して搬送されるように構成されている。また、マスク11は、基板支持回転体3bと基板支持回転体3dとの間の基板200の搬送経路A(マスク11の搬送経路C)において、基板200に接触するように構成されている。また、エレクトロスプレー装置102は、上記第1実施形態のエレクトロスプレー装置100(図1参照)および第2実施形態のエレクトロスプレー装置101(図2参照)と異なり、洗浄装置7は設けられない。また、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
次に、第3実施形態の効果について説明する。
第3実施形態では、上記のように、マスク11を、一方から他方への巻き出しおよび巻き取りにより搬送する。これにより、容易に、マスク11を、連続して搬送することができる。
なお、今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、マスクおよび基板の搬送経路の全領域において、マスクと基板とが同期して搬送される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、マスクは、少なくともノズルから噴霧された溶液材料が基板に塗布される塗布領域において基板とともに(基板に同期して)搬送されていればよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、マスクが基板巻出回転体から巻き出されて連続して搬送される基板に同期して搬送される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、マスクの搬送速度と基板の搬送速度とを異ならせてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、マスクがマスク支持回転体を介して接地されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、マスクを直接接地してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、マスクと基板とが接触した状態で搬送される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、マスクと基板とが離間した状態で搬送されるように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ジェットノズルと溶剤洗浄装置とを含む洗浄装置によりマスクを洗浄する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ジェットノズルと溶剤洗浄装置とを含む洗浄装置以外の洗浄装置によりマスクを洗浄するようにしてもよい。たとえば、図4に示す第1実施形態の第1変形例によるエレクトロスプレー装置103のように、クリーニングロール71aと溶剤洗浄装置72aとを含む洗浄装置7aによりマスク6を洗浄するように構成してもよい。なお、溶剤洗浄装置72aは、クリーニングロール71aよりもマスク6の搬送経路Bの上流側に配置されている。また、図5に示す第1実施形態の第2変形例によるエレクトロスプレー装置104のように、水洗洗浄装置7bによりマスク6を洗浄するように構成してもよい。また、水洗洗浄装置7bは、マスク支持回転体4bとマスク支持回転体4cとの間の搬送経路Bに沿って配置されている。なお、水洗洗浄装置7bは、本発明の「洗浄装置」の一例である。また、ジェットノズル単体によりマスクを洗浄するようにしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、基板支持回転体(マスク支持回転体)が、基板(マスク)の搬送に伴って回転する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、基板およびマスクの搬送に伴って回転しない支持部材(たとえば、棒状の部材)により、基板およびマスクを支持するように構成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、ノズルの上方に基板を配置して塗布を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、ノズルの下方または側方に基板を配置して塗布を行う構成にも適用可能である。
また、上記第1〜第3実施形態では、基板支持回転体3が5個の基板支持回転体3a〜3eを含む例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、基板支持回転体が5個以外の数の基板支持回転体を含んでもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、マスク支持回転体4が5個(第3実施形態では2個)のマスク支持回転体4a〜4eを含む例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、マスク支持回転体が5個(2個)以外の数のマスク支持回転体を含んでもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、エレクトロスプレー装置に1つ(または回転軸方向に沿って複数)のノズルが配置される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、エレクトロスプレー装置に基板の搬送経路に沿って複数(基板の搬送経路に沿って複数列)ノズルを配置してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、マスク支持回転体4a〜4eのうちのマスク支持回転体4bが接地されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、マスク支持回転体4b以外のマスク支持回転体を接地してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、基板支持回転体3a〜3eのうちの基板支持回転体3cを接地するとともに、基板支持回転体3cに対向するようにノズル5を配置して、基板支持回転体3c近傍の塗布領域201に溶液材料を塗布する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、基板支持回転体3c以外の基板支持回転体(たとえば基板支持回転体3bおよび3d)を接地するとともに、接地した基板支持回転体に対向するようにノズル5を配置して、溶液材料を塗布するようにしてもよい。また、複数の基板支持回転体(たとえば、基板支持回転体3b〜3dの全て)を接地するとともに、接地した複数の基板支持回転体にそれぞれ対向するようにノズル5を配置して、溶液材料を塗布するようにしてもよい。
1 基板巻出回転体
2 基板巻取回転体
4b マスク支持回転体(マスク支持部材)
5 ノズル
6、11 マスク
7、7a 洗浄装置
7b 水洗洗浄装置(洗浄装置)
100、101、102、103、104 エレクトロスプレー装置
200 基板
201 塗布領域
A 基板の搬送経路
B、C マスクの搬送経路
2 基板巻取回転体
4b マスク支持回転体(マスク支持部材)
5 ノズル
6、11 マスク
7、7a 洗浄装置
7b 水洗洗浄装置(洗浄装置)
100、101、102、103、104 エレクトロスプレー装置
200 基板
201 塗布領域
A 基板の搬送経路
B、C マスクの搬送経路
Claims (6)
- ノズルから噴霧された溶液材料を、基板に薄膜として堆積するエレクトロスプレー装置であって、
溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧する前記ノズルと、
前記ノズルと前記基板との間の前記基板の近傍に配置されるマスクと、
ロール状に巻回された前記基板を巻き出す基板巻出回転体と、
前記基板巻出回転体から巻き出された前記基板を巻き取る基板巻取回転体とを備え、
前記マスクは、樹脂からなり、前記基板巻出回転体と前記基板巻取回転体との間の前記基板の搬送経路のうちの少なくとも前記ノズルから噴霧された溶液材料が前記基板に塗布される塗布領域において、前記基板巻出回転体から巻き出されて連続して搬送される前記基板とともに搬送されるように構成されている、エレクトロスプレー装置。 - 前記マスクは、一方から他方への巻き出しおよび巻き取りにより搬送されるか、または、ループ状に搬送されるように構成されている、請求項1に記載のエレクトロスプレー装置。
- 前記マスクは、前記基板巻出回転体から巻き出されて連続して搬送される前記基板に同期して搬送されるように構成されている、請求項1または2に記載のエレクトロスプレー装置。
- 前記マスクは、前記基板に接触した状態で、前記基板巻取回転体により巻き取られる前記基板の駆動力および前記基板と前記マスクとの摩擦力により、前記基板とともに搬送されるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレクトロスプレー装置。
- 前記マスクの搬送経路に沿って配置され、前記基板とともに搬送される前記マスクを支持するためのマスク支持部材をさらに備え、
前記マスク支持部材は、接地されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のエレクトロスプレー装置。 - 前記マスクは、ループ状に搬送されるように構成されており、
ループ状に搬送される前記マスクの搬送経路の途中に設けられ、前記マスクを洗浄するための洗浄装置をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載のエレクトロスプレー装置。
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Cited By (2)
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JP2017074541A (ja) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | アネスト岩田株式会社 | 液体塗着方法及びそれに用いる静電噴霧装置 |
WO2021149695A1 (ja) * | 2020-01-21 | 2021-07-29 | 株式会社ニコン | ミスト成膜装置及びミスト成膜方法 |
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2013
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JP2017074541A (ja) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | アネスト岩田株式会社 | 液体塗着方法及びそれに用いる静電噴霧装置 |
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