JP2015029477A - 降雨後の早い時期に田圃に乾田直播を行える直播機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
降雨後においては、1日でも早く乾田直播作業を行える直播機の提供である。
【解決手段】
トラクタTにより牽引される機体Bに作溝装置Eが装着され、当該作溝装置Eは、機体Bの進行方向Pと直交する方向Qに沿って一定間隔をおいて多数の作溝輪Wが駆動軸63に取付けられ、前記トラクタTの一対の後輪BWにより形成される凹部Hに配置される作溝輪Wの一側方又は両側方に播種溝形成補助装置F1 が装着され、当該装置F1 は、前記凹部Hの幅方向の一端部の土壌を掘削した土Sにより前記凹部Hを埋める土寄せ板1と、当該土寄せ板1の後方に連続して設けられた土成形板2とから成り、前記土Sを、前記作溝輪Wの規制鍔リング体86及び作溝突板部90との間に瞬間的に閉じ込めた状態にすることで、当該土Sの部分に播種溝Vkを形成する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、降雨後の早い時期において、トラクタの走行により田圃に形成された車輪跡又はクローラ跡の凹部に、その一側方又は両側方から土を供給することで、当該凹部に播種溝を形成可能にすることで、降雨後の早い時期に田圃に乾田直播を行える直播機に関するものである。
なお、「乾田直播」とは、乾田状の田圃に播種溝を形成し、当該播種溝に種子を落下させて播種する直播法を指す。
直播機は、その機体がトラクタにより牽引されて、田圃の表面に断面が鋭いV字状の多数条の播種溝を機体の進行方向と直交する方向に沿って所定間隔をおいて形成して、当該播種溝の形成直後に、その底部に種子を落下させ、種子の落下直後に当該種子を覆土する播種機の一種であって、前記播種溝を形成するための作溝装置を備えている。
本発明に係る乾田直播を行う直播機としては、特許文献1,2に開示のものが知られているが、本発明の実施例の図面である図1〜図4を参照して、直播機の概略構成について説明する。ここで、本発明は、大雨、或いは長期間の降雨により、田圃の地表部の水分が多くなって、田面の土壌が軟弱化することで、トラクタの車輪跡又はクローラ跡が深くなって、播種溝が形成できない場合において、他の部分よりも低くなっているトラクタの車輪跡又はクローラ跡の凹部に、一側方又は両側方の土を供給することで、当該凹部に播種溝を形成可能にする点に特徴があり、直播機の本体部は、従来構成のままで特徴を有していないので、直播機の本体部の説明に関しては、必要最小限に止めるために、直播機の駆動軸63及びホッパー64内の種子及び肥料の繰出し機構の駆動機構の詳細説明は行わない。
直播機は、一対のロワーリンク61とアッパーリンク62とから成る3点ヒッチリンクLを介してトラクタの機体(図示せず)の後部に昇降可能に装着されて牽引され、機体Bに、当該機体Bの進行方向Pと直交する方向に沿って駆動軸63が支持され、当該駆動軸63に、形成する播種溝Vkの条間に対応した間隔をおいて多数の作溝輪Wが取付けられ、機体Bにおける各作溝輪Wの斜後上方にそれぞれ対応したホッパー64が取付けられた構成である。作溝装置Eは、駆動軸63に多数の作溝輪Wが取付けられた構成である。
作溝輪Wには、種々の構造があるが、一例として、図4に示されるものを挙げる。この作溝輪Wは、中心孔を有する大径及び小径の一対のわん曲円板81,82の外周部を小径のわん曲円板82の側で溶接83して、一対のわん曲円板81,82を一体化させて、当該一対のわん曲円板81,82の各中心孔81a,82aに短円筒状の取付円筒体84を嵌め込んで、溶接83により一体化させ、最後に、一対のわん曲円板81,82の外側に、それぞれ分割鍔リング体85を嵌め込んで、溶接83により一体化させている。一対のわん曲円板81,82が溶接83により一体化された形状は、中心孔を有することを含めて、ソロバン玉の形状に近似している。これにより、一対の分割鍔リング体85で構成される深さ規制用の規制鍔リング体86の幅方向の中央部に、横断面が鋭いV字状をした作溝突板部90が全周に亘って突設された構成の作溝輪Wとなる。作溝輪Wが一体に設けられた多数の取付円筒体84は、駆動軸63の外側に嵌め込まれて、連結ピン87によって両者が一体化されることで、当該駆動軸63に、田面Aに形成する多数条の播種溝Vkの条間隔(ピッチ)〔D〕〔図3参照〕に対応した間隔をおいて一体に取付けられて、作溝装置Eを構成する。なお、取付円筒体84には、ナット88が溶接により固定され、当該ナット88に螺合されたボルト89の先端部が、取付円筒体84に設けられた貫通孔84aに挿入されて、駆動軸63の外周面に当接させることで、駆動軸63と取付円筒体84との間のガタツキを防止している。
駆動軸63は、トラクタのPTO軸(図示せず)からユニバーサルジョイント65を介して取り出された動力が、傘歯車機構(図示せず)及びチェーン歯車機構66を介して伝達されることで、駆動回転する。一方、ホッパー64は、その内部に設けられた分離板67によって種子収容室68と肥料収容室69とに分離され、前記ホッパー64の直下には、各収容室68,69から別々に繰り出された種子と肥料とを混合状態で収容可能な受け器71が配置され、各受け器71には、種子と肥料との混合物の落下案内を行うための播種ホース72が連結され、各播種ホース72の下端部は、駆動軸63の駆動回転により各作溝輪Wにより形成された各播種溝Vkの開口に臨んでいる。機体Bの前方には、前記ホッパー64と受け器71との間に配置された種子及び肥料の繰出し機構(図示せず)を駆動する動力を発生させるための1本の接地輪73が配置され、当該接地輪73の回転により発生した動力は、ユニバーサルジョイント及び鎖歯車機構(図示せず)を介して上記した繰出し機構に伝達される。なお、図2及び図3において、Rは、播種溝Vkの底部に種子Kが落下された直後に、当該播種溝Vkの開口の両側の土を崩して前記種子Kを覆土させるために、後横支持棹74にチェーン91を介して連結された覆土ロッドを示し、75は、駆動軸63の一端部に取付けられて、前記チェーン歯車機構66を構成する鎖歯車を示し、76は、当該チェーン歯車機構66を覆っているチェーンカバーを示す。
そして、作業状態の機体Bは、1本の接地輪73と、駆動軸63に取付けられた多数の作溝輪Wの各規制鍔リング体86が田面Aに接地され、この状態で機体Bが進行すると、駆動軸63の駆動回転により規制鍔リング体86により、田面に対する作溝突板部90の侵入深さが規制された状態で、各作溝輪Wの各作溝突板部90によって、田面Aに、当該作溝突板部90に対応した断面が鋭いV字状をした多数条の播種溝Vkが一定ピッチ(D)で形成される。作溝輪Wの作溝突板部90が駆動回転しながら進行することで、播種溝Vkの両側部の土は、当該作溝輪Wの形成時に作溝突板部90によって側方から押圧力を受けるため硬くなっている。播種溝Vkの形成直後に、各作溝輪Wの後方に配置された播種ホース72から、当該播種溝Vkの底部に肥料と混合された種子Kが落下されて、播種される。
なお、播種溝Vkは、その横断面が鋭いV字状であって、開口幅及び深さは、それぞれ(2cm),(5cm)程度に定めてあって、しかも播種溝Vkの両側部は、溝形成時の土の圧縮により硬くなっているため、すずめ、からす、鳩等の野鳥(害鳥)のくちばしが溝底まで達するのを阻止できて、溝底に落下された種子Kの野鳥による捕食を防止できる。
ここで、田圃が乾田状態の場合においても、トラクタの自重によって、田面には、トラクタの車輪跡又はクローラ跡が付けられて、凹部(多少窪み)が発生するが、播種溝Vkの形成には、殆ど支障がない。しかし、降雨後の数日間においては、田圃の地表部は、軟弱状態になっていると共に、低い部分は、水が溜まった状態となる。この状態で、トラクタが田圃に入って、上記した種子の乾田直播作業を行うと、トラクタの車輪跡(後輪跡)又はクローラ跡が、乾田状態と比較し深く形成されて凹部となるために、当該凹部には、作溝輪による播種溝が殆ど形成されないか、或いは形成されたとしても、浅い播種溝となってしまう。なお、後輪に相当する部分のみがクローラ構造となっている「セミクローラ型」のトラクタにおいては、前輪の通った部分に最も深い凹部(前輪跡凹部)が形成され、当該前輪跡凹部には、十分な深さの播種溝の形成はできない。
この結果、種子が田面に露出したり、或いは浅い播種溝に種子が落下されるために、当該種子は、野鳥により容易に捕食されてしまい、田圃の単位面積に対する収穫量が激減される。この状態を回避するために、軟弱状態の田圃が乾田状態になるまで、トラクタ牽引による直播作業を一定期間だけ中止して、乾田状態になった時点以降において、直播作業を行わざるを得なかったので、生産農家にとっては、乾田直播の作業可能な期間の制約が大きかった。
特開2000−65008号公報 特開2007−59号公報
本発明は、地表部が軟弱状態の田圃において、作溝装置の機体をトラクタにより牽引して乾田直播を行う場合に、トラクタの車輪跡又はクローラ跡の凹部に対する一側方又は両側方から土の供給により、当該凹部を埋めて、作溝輪による播種溝の形成を可能にすることで、従来においては、大雨又は長期間の降雨の後は、田面の水分が減って、車輪又はクローラの沈みが少なくなるまで、作業ができなかった問題を解消して、降雨後においては、1日でも早く乾田直播作業を行えるようにすることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、トラクタにより牽引される機体と、当該機体の進行方向と直交する方向に沿って当該機体に駆動軸が支持され、当該駆動軸に一定間隔をおいて多数の作溝輪が一体に取付けられ、当該作溝輪は、極短円筒状をした深さ規制用の規制鍔リング体の幅方向の中央部に横断面が鋭いV字状をした作溝突板部が全周に亘って突設された構成の作溝装置とを備え、前記トラクタにより機体を牽引しながら、前記作溝輪の駆動回転により田圃に播種溝を形成して、形成直後の当該播種溝に種子を落下させて乾田直播を行う直播機において、降雨後の早い時期に田圃に乾田直播を可能にすべく、降雨後の田圃において、前記トラクタの車輪又はクローラの直後に形成される車輪跡又はクローラ跡の凹部に対して一側方又は両側方の土を寄せ集めて成形することで、播種溝を形成可能にするために前記機体に装着される播種溝形成補助装置を備え、当該播種溝形成補助装置は、前記機体の進行により土を掘削して前記凹部に当該土を寄せられるように、平面視で機体の進行方向に対して傾斜すると共に、断面視で前記作溝輪の側に傾斜した状態で、前記トラクタの車輪又はクローラの後方に配置された各作溝輪の一側方又は両側方に、全体が、当該作溝輪の回転軸心よりも僅かに前方に配置された土寄せ具と、当該土寄せ具により作溝輪の側に寄せられた土を、当該作溝輪の規制鍔リング体及び作溝突板部と協働して、連続的に閉じ込めた状態で成形することで、当該作溝輪による播種溝の形成を可能とすべく、平面視で前記機体の進行方向に沿うと共に、横断面視で前記作溝輪の側に傾斜した状態で、前記土寄せ具の後端に接続された土成形板とを備え、前記土寄せ具により、当該凹部を走行する作溝輪の一側方又は両側方から、当該作溝輪の側に寄せ集められた土を、前記土成形板、前記作溝輪の規制鍔リング体及び作溝突板部の計3つの部材により播種溝が形成可能な状態に成形することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、土寄せ具は、機体の進行により土を掘削して、車輪跡又はクローラ跡の凹部に土が寄せられるように、平面視で機体の進行方向に対して傾斜すると共に、断面視で前記作溝輪の側に傾斜した状態で、前記トラクタの車輪又はクローラの直後方に配置された各作溝輪の一側方又は両側方に、当該作溝輪の回転軸心よりも全体が僅かに前方に配置されているため、トラクタの走行により田面に形成された前記凹部には、前記土寄せ具により、当該凹部の側方の土が寄せられて盛り上げられることで、当該凹部が土で埋められて、他の一般部とほぼ同様の状態となる。なお、土寄せ具が作溝輪の側に傾斜して、配置されていることで、当該土寄せ具により掘削された土が前記凹部の側に誘導され易くなる。
土寄せ具の直後には、横断面視で前記作溝輪の側に傾斜し、しかも、平面視で前記機体の進行方向に沿った状態で、大部分が前記作溝輪の回転軸心よりも僅かに前方に配置されて、その後端が当該回転軸心よりも僅かに後方に配置されるようにして前記土寄せ具の後端に接続されているため、作溝輪により最も深く作溝される部分(回転軸心の真下)においては、前記凹部に埋められた土は、前記土成形板と、作溝輪を構成する規制鍔リング体及び作溝突板部との三者の間に連続的に閉じ込められて圧縮成形された状態となって、前記凹部の幅内に配置された作溝輪により、当該凹部を埋めている土に対して、当該凹部以外の部分に配置されている他の作溝輪と同様にして、播種溝が形成される。なお、作溝輪は、トラクタの走行速度(前進速度)と同一速度で走行しながら、田圃の表面部に播種溝を形成する部材であるが、作溝輪の作溝突板部の周速度は、トラクタの走行速度よりも速く設定してあるため、走行中の作溝輪により前記播種溝の形成が可能となる。
また、土寄せ具と土成形板とで構成される播種溝形成補助装置は、車輪跡又はクローラ跡の凹部の深さとは無関係に常に、当該凹部の一側方又は両側方の土を当該凹部に寄せる作用を果すが、機体に装着された作溝装置は、当該機体に支持された作溝軸に一定間隔をおいて多数の作溝輪が同一高さに取付けられているため、例えば、前記凹部が浅くて、過剰の土が寄せられても、当該凹部の直後の作溝輪の規制鍔リング体により、過剰の土は、側方に排除されるか、或いは押し付けられることで、他の作溝輪による播種溝と同一深さの播種溝が形成される。
このため、田圃が降雨後の直後の軟弱状態であっても、前記凹部に播種溝を支障なく作溝できて、当該播種溝に種子を落下させる直播作業を行えるため、降雨後において割合に早く直播作業を予定通りに行える。この結果、従来発生していた車輪跡又はクローラ跡の凹部に落下された種子の露出がなくなるため、田圃の本来の播種面積を確保できる。
土成形板は、作溝輪の側に傾斜して配置されていて、前記凹部に寄せられた土が、当該土成形板と作溝輪との間において圧縮されて硬くなるために、播種溝の形成が確実となる。また、土成形板は、作溝輪の側に傾斜して配置されていて、当該土成形板の部分においては、下方に向かう程、幅広となっているため、稲の根張りを良好にする効果もある。
土寄せ具により、前記凹部の幅方向の端部の土壌が掘削されて、当該凹部を埋めることで、当該凹部の一側方又は両側方には、土寄せ具による掘削溝が田圃の全長に亘って連続して形成される。この掘削溝は、排水溝として機能して、田圃に溜まった水は、速やかに排水されるため、軟弱状態の田圃は、速やかに乾田状態となって、播種された種子が過剰水分により損傷されることなく、良好に発芽する。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記土成形板の大部分は、前記作溝輪の回転軸心よりも僅かに前方に配置されて、その後端が当該回転軸心よりも僅かに後方に配置されていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、土成形板は、その大部分が作溝輪の回転軸心よりも前方に配置されて、その後端は、当該作溝輪の回転軸心よりも僅かに後方に配置されているため、土成形板の大部分は、作溝輪の回転軸心よりも前方に配置されて、その後端は、当該作溝輪の回転軸心よりも僅かに後方に配置されているために、作溝輪により最も深く作溝される部分である当該作溝輪の回転軸心の部分において、前記凹部に寄せられた土は、作溝突板部と土成形板とによって両側からしっかりと圧縮成形された状態となって、作溝輪の側の圧力(圧縮力)がなくなるまで、当該作溝輪と接触しているので、形成される播種溝の形状を良好に維持できて、播種溝の作溝が確実となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記土寄せ具及び土成形板は、播種溝補助形成板となって一体に形成されて、作溝装置を装着している機体に対して当該機体の幅方向及び高さ方向の取付位置が調整可能であることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、作溝装置を装着している機体に対して播種溝補助形成板の幅方向の位置の調整により、トラクタの車輪又はクローラの跡である凹部に配置される作溝輪の一側方又は両側方に対して播種溝補助形成板を最適に位置を選択して配置できる。また、同様に、機体の高さ方向に対する播種溝補助形成板の位置の調整により、土寄せ具による土壌の掘削量を最適に調整できる。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記土寄せ具は、一枚状の板体で構成されていることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、土寄せ具は、最も簡単である一枚状の板体で構成されているので、当該土寄せ具の後端に連続して配置される土成形板と一体にすることが可能となって、播種溝形成補助装置の全体構成が簡単となる。
請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記土寄せ具は、機体の進行により土と接触して回転可能なディスク板で構成されていることを特徴としている。
請求項5の発明は、土寄せ具がディスク板で構成されているため、田面に散在している作物の茎、或いは草等の長尺紐状物が引っ掛かりにくい利点がある。
本発明によれば、作溝装置が取付けられている機体に土寄せ具と土成形板とを取付けることで、トラクタの車輪跡又はクローラ跡の凹部に、その一側方又は両側方の土を掘削して埋めることで、田圃が降雨後の軟弱状態であっても、前記凹部を埋めている部分の土に対して播種溝を支障なく形成できるので、田面が軟弱状態である降雨後の極めて早い時期から、当該播種溝に種子を落下させる直播作業を行える。
本発明の実施例1の播種溝形成補助装置F1 を備えた直播機を前方から見た斜視図である。 同じく側面図である。 同じく平面図である。 (a)は、多数の作溝輪Wが取付けられた駆動軸63の部分断面図であり、(b)は、(a)のX−X線断面図である。 (a)は、播種溝形成補助装置F1 を構成する一対の土寄せ板1及び土成形板2の一方が連結ブラケット11を介して前横支持棹77に支持される状態の分解斜視図であり、(b)は、同様の側面図である。 左右一対の土寄せ板1及び土成形板2が連結ブラケット11を介して前横支持棹77に支持された状態の斜視図である。 同じく正面図である。 (a)は、同じく平面図であり、(b)は、(a)のZ−Z線断面図である。 (a)〜(d)は、それぞれ図8のY1 −Y1 線〜Y4 −Y4 線の断面図である。 播種溝形成補助装置F1 の作溝輪Wの回転軸心Cに対する前後方向に沿った配置を示す側面図である。 播種溝形成補助装置F1 の作用を示す斜視図である。 同じく作溝輪Wの回転軸心Cの部分の横断面図である。 (a),(b),(c)は、作溝装置Eの複数の作溝輪Wに対する播種溝形成補助装置F1 の異なる配置例を示す平面図、正面断面図及び形成された播種溝Vkの断面図である。 (a),(b),(c)は、作溝装置Eの複数の作溝輪Wに対する播種溝形成補助装置F1 の更に異なる配置例を示す平面図、正面断面図及び形成された播種溝Vkの断面図である。 (a),(b),(c)は、作溝装置Eの特定の2つの作溝輪Wの両側にそれぞれ対称形状の播種溝形成補助装置F1 が配置された例を示す平面図、正面断面図及び形成された播種溝Vkの断面図である。 本発明の実施例2の播種溝形成補助装置F2 を備えた作溝装置Eの斜視図である。 (a),(b)は、本発明の実施例2の播種溝形成補助装置F2 を備えた作溝装置Eの平面図及び側面図である。 播種溝形成補助装置F2 を後方からみて、その作用を示す断面図である。
以下、複数の実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
最初に、図1〜図12を参照して、実施例1の播種溝形成補助装置F1 について説明する。軟弱状態の田圃において直播作業を行う際に、トラクタTの一対の後輪BWにより形成される車輪(後輪)跡の凹部Hに一側方から土を寄せて(供給して)、播種溝Vkを形成可能にするための播種溝形成補助装置F1 は、図5〜図9において詳細に示されており、左右一対の土寄せ板1及び土成形板2により構成される。以下、説明の都合上、連結板3を介して一体化された土寄せ板1及び土成形板2は、トラクタTの一対の後輪BWにより形成された前記凹部H内に配置される作溝輪Wと協働して、前記凹部Hの部分に播種溝Vkを形成するので、「播種溝補助形成板10」と称することにする。左右一対の播種溝補助形成板10は、図8に示されるように、トラクタTの一対の後輪BWの直後方に配置される各作溝輪Wの外側にそれぞれ配置されるため、平面視において左右対称な形状をなしている。なお、播種溝形成補助装置F1 は、播種溝補助形成板10と、当該播種溝補助形成板10を機体Bの前横支持棹77に、当該機体Bの幅方向Q及び高さ方向Jに沿った配置位置を定めて取付けるための後述の連結ブラケット等の取付部材とから成る。
作溝装置Eを装着した機体Bを牽引するトラクタTには、当該機体Bを牽引できる動力を備えていることを条件に種々のタイプがあり、また、機体Bに装着された作溝装置Eの有する作溝輪Wの数(一度に形成される播種溝の数の面から見ると「条数」)も、種々存在する。実施例1の作溝装置Eは、1回の走行で「6条」を同時に直播きする構造であって、トラクタTとの関係では、計6輪の作溝輪Wのうち、両外側の2輪の各作溝輪Wが前記凹部Hに配置される構成であるために、両外側の各作溝輪Wの外側に、土寄せ板1及び土成形板2が配置される構成となっている。
土寄せ板1は、車輪跡の凹部Hの一側方である外側の土Sを掘削して当該凹部Hの側に寄せて(供給して)、当該凹部Hを掘削された土Sで埋めるための板状の部材であって、前端から後端に向けて作溝輪W又は当該作溝輪Wの前後方向への延長線に対する距離が徐々に小さくなるように、平面視において機体Bの進行方向Pに対して傾斜して配置されている。土成形板2は、当該土成形板2と作溝輪Wの規制鍔リング体86及び作溝突板部90との間に、前記土Sを機体Bの進行とともに連続的に圧縮状態で閉じ込めることで、作溝輪Wの作溝突板部90による播種溝Vkの形成を助けるための板状の部材である。土寄せ板1及び土成形板2は、いずれも上記した各作用を効果的に奏させるために、横断面視において垂直配置に対して作溝輪Wの側に向いて傾斜して配置されている。図9(b)には、土寄せ板1は、水平線とのなす角度がθ1 (<90°)となるように、作溝輪Wの側に傾斜して配置されている状態が図示され、図12には、土成形板2は、水平線とのなす角度がθ2 (<90°)となるように、作溝輪Wの側に傾斜して配置されている状態が図示されている。
土寄せ板1及び土成形板2は、いずれも一枚板状であって、それぞれ独立した上記作用を奏させるために、土寄せ板1の後端に土成形板2が後方に向けて配置されて、両板1,2は、それらの外側において連結板3を介して一体に連結されている。具体的には、土寄せ板1及び土成形板2と連結板3とは、それぞれ溶接により一体化されている。左右一対の播種溝補助形成板10は、それぞれ連結ブラケット11及び固定ホルダ12を介して作溝装置Eの機体Bの前横支持棹77の両端部に、左右方向である機体Bの幅方向Q及び前後方向(機体Bの進行方向P)の各位置が正確に定められて垂下状態で固定される。作溝装置Eの機体Bに対して播種溝補助形成板10の前後方向に沿った配置位置は、連結ブラケット11の形状によって定められる。連結ブラケット11は、水平板部11aの両端部に、互いに逆方向に延びる垂直板部11b,11cが一体に設けられた形状であって、下方に延びる垂直板部11bには、2つのボルト孔13が上下方向に一定間隔をおいて形成されている。一方、播種溝補助形成板10の連結板3には、形成板側連結ブラケット14が垂直となって溶接により一体化され、当該形成板側連結ブラケット14には、前記連結ブラケット11の2つのボルト孔13の間隔と同一間隔でもって、一対のボルト孔15が形成されている。当該形成板側連結ブラケット14と前記連結ブラケット11の垂直板部11bとが重なり合って、各ボルト孔13,15に挿通されボルト16、及び当該ボルト16に螺合されるナット17を介して互いに連結される。
また、固定ホルダ12は、前横支持棹77の外側に、上下方向にのみ隙間が発生して、前後方向には隙間が発生しない状態で嵌合される短角筒状の部材であって、前横支持棹77の外側に嵌合された状態で、その上下方向の隙間18〔図5(b)参照〕には、縦断面視でコの字形をした固定具21の下方板部21aが挿入され、当該固定具21の上方板部21bの裏面にはナット22が溶接されている。よって、固定具21の下方板部21aを前記隙間18に挿入した状態で、前記ナット22に螺合された固定ボルト23を、固定具21の上板部を貫通させて、前横支持棹77の上面に押圧状態で当接させることで、前記隙間18が解消されて、前横支持棹77に固定具21を介して固定ホルダ12が左右方向の定められた位置に固定される。この結果、前横支持棹77に対する固定ホルダ12の固定位置の調整によって、機体Bに対する播種溝補助形成板10の幅方向Qに沿った配置位置が定められ、車輪跡の凹部H上に配置される作溝輪Wの一方の側方における最適な位置に播種溝補助形成板10が配置可能となる。
固定ホルダ12の前面には、連結ブラケット11の垂直板部11cを挿入固定させる挿入固定具24が一体に設けられていて、当該挿入固定具24の側面に固定されたナット25と、当該ナット25に螺合される固定ボルト26とで、挿入固定具24に垂直板部11cが挿入された連結ブラケット11の作溝輪Wに対する高さ方向に位置が固定される。挿入固定具24に対する連結ブラケット11の垂直板部11cの挿入突出長の調整により、作溝輪Wに対する播種溝補助形成板10の高さ方向Jの位置が定められて、土寄せ板1による最適な土壌の掘削量を定めることができる。
また、図10に示されるように、土寄せ板1は、その全体が、作溝輪Wの回転軸心Cよりも前方に配置され、土成形板2は、その後端2aが作溝輪Wの回転軸心Cよりも僅かに後方に配置されることで、当該土成形板2の大部分は、作溝輪Wの回転軸心Cよりも前方に配置されている。なお、図10では、土成形板2における作溝輪Wの回転軸心Cに対して後方に配置されている部分の長さがeで示されている。これにより、トラクタTの後輪BWにより軟弱状態の田面に形成された車輪跡である凹部Hの部分に、土寄せ板1により土が寄せられて盛り上げられた状態において、作溝輪Wにより播種溝Vkが形成される際に、作溝輪Wの規制鍔リング体86と作溝突板部90による土に対する圧力が抜ける(なくなる)まで、土成形板2の後端部により土に作用する圧力を支えているので、播種溝Vkが成形されている途中の土が崩されることがなくなって、播種溝Vkの作溝が確実となる。
次に、図8及び図9を主体にして、車輪跡の凹部Hに播種溝Vkが形成される作用について説明する。降雨後の軟弱状態の田圃において、トラクタTにより作溝装置Eが装着された機体Bを牽引して、田面Aに播種溝Vkを形成して、その直後に、当該播種溝Vkの底部に種子Kを落下させる直播作業を行うと、トラクタTの一対の後輪BWによって田面Aに、当該後輪BWの幅に対応した前記凹部Hが連続して形成される〔図9(a)〕。車輪跡の凹部Hの深さは、場所によって多少の変化はあるが、図示の例では、作溝輪Wの作溝突板部90の突出長よりも深い場合であって、一区画の田圃においては、前記凹部Hの深さは、特殊な部分を除いて、ほぼ一定している。
トラクタTの一対の後輪BWと、当該後輪BWの直後方に配置された作溝輪Wとの間には、土寄せ板1が当該作溝輪Wの外側に配置された状態で設けられ、当該土寄せ板1の後端には、土成形板2が連続して設けられている。このため、車輪跡の凹部Hの形成直後には、前記土寄せ板1により、当該凹部Hの幅方向の外側の端部、及び当該外側の端部を超えて凹部Hが形成されていない部分の土Sが掘削されて、当該凹部Hの側に寄せられて、当該凹部Hは、土寄せ板1により掘削された土Sにより埋められる〔図9(b)〕。なお、実施例1では、トラクタTの一対の後輪BWの直後方に配置された作溝輪Wの外側にのみ播種溝補助形成板10が配置されているため、前記凹部Hにおける幅方向の土寄せ板1の側に多くの土が寄せられる。なお、土寄せ板1により掘削される部分は、車輪跡の凹部Hの幅方向に対する当該凹部H内に配置された作溝輪Wの幅方向の位置により相対的に決定され、例えば、当該凹部Hの幅方向の中央部に作溝輪Wが配置されている場合には、当該凹部H内の土のみが掘削されることになる。
そして、図11及び図12に示されるように、機体Bの進行により、車輪跡の凹部Hの側に寄せられた土Sは、土成形板2と作溝輪Wの規制鍔リング体86及び作溝突板部90との計3つの各部材の間に極短時間だけ閉じ込められて圧縮され、しかも土成形板2の前進により、閉じ込められた土Sが連続的に圧縮された状態で、作溝輪Wの作溝突板部90により播種溝Vkが作溝される〔図9(c)〕ので、作溝の直前に寄せられた土Sの部分であっても、他の作溝輪Wとほぼ同様の状態で、寄せられた土Sの部分に播種溝Vkが形成される〔図9(d)〕。
なお、土寄せ板1により田圃の表面を掘削した部分には、播種溝Vkよりも深い掘削溝Vdが連続して形成される。この掘削溝Vdは、播種溝Vkよりも深く形成され、しかも田圃の全長に亘って連続しているために、田圃に溜まった雨水等を集水させて、田圃の外に排水させる機能がある。このため、多数条の播種溝Vkが形成されて、当該各播種溝Vkに種子Kが直播きされた後の田圃の乾燥が早められるため、播種溝に落下された種子は、過剰水分により損傷されることなく、良好に発芽する。
段落「0031」で述べたように、トラクタTの一対の後輪BWにより形成される車輪跡の凹部Hの部分に、機体Bに装着された作溝装置Eを構成する複数の作溝輪Wのうち両端部の作溝輪Wのいずれが配置されるかは、トラクタTの大きさと、機体Bの一回の走行により直播きされる「条数」とによって定められる。図13は、上から順に、トラクタTの一対の後輪BWと作溝装置Eとの配置関係を示す平面図及び背面図、並びに田面Aに形成された複数の播種溝Vkを示している。図13では、左右一対の後輪により形成される凹部Hよりも外側に1つの作溝輪Wが存在するために、作溝装置Eの左右両端部において、両端から2番目の作溝輪Wの外側に播種溝形成補助装置F1 が配置されている。
図14に示される播種溝形成補助装置F1 の配置例は、作溝装置Eの左右両端部において、両端から2番目の作溝輪Wの内側に播種溝形成補助装置F1 が配置されている点のみが、図13の配置例と異なる。
図15に示される播種溝形成補助装置F1 の配置例は、図13及び図14に示される各配置例を合成させたものであって、両端から2番目の作溝輪Wの両側にそれぞれ播種溝形成補助装置F1 が配置されている。車輪跡の凹部Hに、その両側から土寄せ板1により掘削された土を供給させることで、当該凹部Hの幅方向の全域に亘って土Sが供給されるのに加えて、作溝輪Wによる播種溝Vkの形成時には、当該作溝輪Wの作溝突板部90及び規制鍔リング体86と、当該作溝突板部90を両側から挟むように配置された一対の土成形板2とにより、土Sを閉じ込めて圧縮させるために、規制鍔リング体86による加圧時において、閉じ込められた土Sの両側には、一対の土成形板2が配置されているため、閉じ込められた土Sが崩されないために、播種溝Vkの形成を確実に行える利点がある。
実施例2の播種溝形成補助装置F2 は、実施例1の播種溝形成補助装置F1 を構成する土寄せ板1に替えてディスク板31を用いた点が異なる。図17では、ディスク板31は、全体が僅かにわん曲された円盤状をなしていて、土壌と直接に接触する面が凸面となっていて、前面側に付着土を剥離させるスクレーパ33が取付けられている。なお、ディスク板は、平面板で構成してもよい。ディスク板31は、土寄せ板1と同様に、平面視において機体Bの進行方向Pに対して傾斜配置され、当該ディスク板31の後方には、土成形板32が機体Bの進行方向Pに沿って配置されている。ディスク板31及び土成形板32は、掘削された土を大きく移動させずに、作溝輪Wの直前方に盛り上げられるように、いずれも作溝輪Wの側に倒れた形態で配置されている。
ディスク板31は、連結ブラケット34の下端部に回転可能に支持され、当該連結ブラケット34は、前横支持棹77の端部に、前記固定ホルダ12を介して機体Bの幅方向Q及び高さ方向Jの最適位置に取付けられている。また、土成形板32は、連結ブラケット35を備えており、当該連結ブラケット35は、下端部にディスク板31を回転可能に支持している前記連結ブラケット34の高さ方向の途中に一体に連結されている〔図17(b)参照〕。
このため、図17及び図18に示されるように、機体Bの進行により、ディスク板31は、掘削土壌に対する抵抗によって、作溝輪Wの回転方向と同方向に回転されながら、車輪跡の凹部Hの幅方向の一方の端部の土壌を掘削しながら回転させられて、掘削された土壌を当該凹部Hの中央部に供給することで、当該凹部Hが掘削された土Sで埋められる。その後の作用は、実施例1の播種溝形成補助装置F1 と同様であって、作溝輪Wの規制鍔リング体86と作溝突板部90と土成形板32との間に、機体Bの進行とともに連続的に土Sが閉じ込められた状態で、作溝輪Wの作溝突板部90により播種溝Vkが形成される。
また、ディスク板31が回転するために、田圃に散在している作物の茎、或いは草等の長尺紐状物が引っ掛かりにくい利点がある。
また、表面部が乾田化している田圃に直播きする場合には、土寄せ板1及び土成形板2から成る播種溝補助形成板10の使用は、不要となるので、使用しないで、或いは、前横支持棹77に当該播種溝補助形成板10が装着されている場合には、当該播種溝補助形成板10を取り外して、直播作業を行う。
なお、上記各実施例1,2では、軟弱状態の田圃の田面に形成される凹部Hは、作溝装置Eを牽引するトラクタTの一対の後輪BWの接地圧により形成される例であるが、「クローラ型」のトラクタである場合には、左右一対のクローラにより田面に、一対の後輪BWによる凹部よりも浅い凹部が形成される。また、「セミクローラ型」のトラクタでは、一対の前輪により凹部が形成されることは、段落「0009」で述べた通りである。
A:田面
B:機体
C:作溝輪の回転軸心
E:作溝装置
H:車輪跡の凹部
P:機体の進行方向
Q:機体の幅方向
R:覆土ロッド
S:車輪跡の凹部に埋められた土
T:トラクタ
Vd:土寄せ板による掘削溝
Vk:播種溝
W:作溝輪
θ1 :土寄せ板の水平線に対する作溝輪の側への傾斜角度
θ2 :土成形板の水平線に対する作溝輪の側への傾斜角度
1:土寄せ板(土寄せ具)
2,32:土成形板
10:播種溝補助形成板
31:ディスク板(土寄せ具)
63:駆動輪
86:作溝輪の規制鍔リング体
90:作溝輪の作溝突板部

Claims (5)

  1. トラクタにより牽引される機体と、
    当該機体の進行方向と直交する方向に沿って当該機体に駆動軸が支持され、当該駆動軸に一定間隔をおいて多数の作溝輪が一体に取付けられ、当該作溝輪は、極短円筒状をした深さ規制用の規制鍔リング体の幅方向の中央部に横断面が鋭いV字状をした作溝突板部が全周に亘って突設された構成の作溝装置とを備え、
    前記トラクタにより機体を牽引しながら、前記作溝輪の駆動回転により田圃に播種溝を形成して、形成直後の当該播種溝に種子を落下させて乾田直播を行う直播機において、
    降雨後の早い時期に田圃に乾田直播を可能にすべく、降雨後の田圃において、前記トラクタの車輪又はクローラの直後に形成される車輪跡又はクローラ跡の凹部に対して一側方又は両側方の土を寄せ集めて成形することで、播種溝を形成可能にするために前記機体に装着される播種溝形成補助装置を備え、
    当該播種溝形成補助装置は、
    前記機体の進行により土を掘削して前記凹部に当該土を寄せられるように、平面視で機体の進行方向に対して傾斜すると共に、断面視で前記作溝輪の側に傾斜した状態で、前記トラクタの車輪又はクローラの後方に配置された各作溝輪の一側方又は両側方に、全体が、当該作溝輪の回転軸心よりも僅かに前方に配置された土寄せ具と、
    当該土寄せ具により作溝輪の側に寄せられた土を、当該作溝輪の規制鍔リング体及び作溝突板部と協働して、連続的に閉じ込めた状態で成形することで、当該作溝輪による播種溝の形成を可能とすべく、平面視で前記機体の進行方向に沿うと共に、横断面視で前記作溝輪の側に傾斜した状態で、前記土寄せ具の後端に接続された土成形板と、
    を備え、
    前記凹部において、前記土寄せ具により、当該凹部を走行する作溝輪の一側方又は両側方から、当該作溝輪の側に寄せ集められた土を、前記土成形板、前記作溝輪の規制鍔リング体及び作溝突板部の計3つの部材により播種溝が形成可能な状態に成形することを特徴とする降雨後の早い時期に田圃に乾田直播を行える直播機。
  2. 前記土成形板の大部分は、前記作溝輪の回転軸心よりも僅かに前方に配置されて、その後端が当該回転軸心よりも僅かに後方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の降雨後の早い時期に田圃に乾田直播を行える直播機。
  3. 前記土寄せ具及び土成形板は、播種溝補助形成板となって一体に形成されて、作溝装置を装着している機体に対して当該機体の幅方向及び高さ方向の取付位置が調整可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の降雨後の早い時期に田圃に乾田直播を行える直播機。
  4. 前記土寄せ具は、一枚状の板体で構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の降雨後の早い時期に田圃に乾田直播を行える直播機。
  5. 前記土寄せ具は、機体の進行により土と接触して回転可能なディスク板で構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の降雨後の早い時期に田圃に乾田直播を行える直播機。
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