JP2015028192A - 導電用Al合金板材 - Google Patents

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Abstract

【課題】母材強度、導電率、溶接性及び接続性に優れた導電用Al合金板材を提供する。【解決手段】Fe:0.70〜2.00mass%、Ni:0.05〜2.00mass%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金からなり、当該アルミニウム合金の金属組織中に、1〜3μmの円相当直径を有するAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が14000個/mm2以上存在し、かつ、20μm以上の円相当直径を有するAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が存在しないことを特徴とする導電用Al合金板材。【選択図】なし

Description

本発明は、例えば電気自動車、ハイブリット車又は鉄道車両等の移動体や、配電盤や蓄電システム等の定置型の産業設備において、電池や電気機器を電気的に接続する導電用Al合金板材に関する。
一般に電池や電気機器を接続するための導電体は、導電率と強度のバランスからCu合金が主に用いられているが、コスト低減や軽量化のため、Cu製の導電体をAl又はAl合金へ置き換える試みが近年活発になっている。
因みに、前記Cu製導電体をAl又はAl合金に代える場合、Cuの比重が8.89で、Alの比重が2.70であること、純銅の導電率100%IACSに対しAl(1060)の導電率は61%IACSであることからすると、電気抵抗を同等とする場合には、Al導電体の断面積はCu導電体の160%に増加する一方で、重量は50%に減少する。通電電流を同等とする場合には、Al導電体の断面積はCuの125%に増加する一方で重量は40%に減少する。これらのことから、電気的使用条件が同じであるならば、Al導電体はCu導電体の半分以下の重量で足りることになる。
導電体をCuからAlへ置き換える上で問題となるのは、強度や導電性などの材料特性と、導電体同士の電気的な接合性、或いは、導電体と電池や電気機器との電気的な接合性(接触抵抗等)である。これらの接合性に関しては、従来はボルト締めが主流であるが、Cuと比較してAlの接触抵抗が高いことを一因として、近年ではレーザ溶接やアーク溶接、超音波溶接などの溶接による接合法も使用されるようになっている。したがって、Al導電体には、(1)高強度高導電率であること、(2)ボルト締めによる接続時のボルト緩み性に優れること、(3)溶接性に優れることが要求される。
Alに種々の元素を添加させることにより、Al合金の高強度化が可能であることは一般的に知られているが、添加する元素によっては導電率の低下を引き起こし、導電用Al合金としては不適切である場合がある。導電率を大きく低下させずに強度を向上させる添加元素としてはFeが知られており、Al−Fe系合金は強度、導電率に優れるAl合金である。一方で、Al合金において溶接性を向上させるためには添加元素の種類と添加量、形成される金属間化合物の種類とその分布を制御する必要がある。一般的にAl−Fe系合金はレーザ溶接時の光の反射率や溶接割れ感受性を低下させるため、溶接性に優れることが知られている。しかしながら、Al−Fe系合金におけるFeの添加量は製造上の問題から共晶組成以下に制限されるため、Feの添加による高強度化及び溶接性の向上には限界があった。
特許文献1には、電子機器の導電部品や放熱部品、フィン材として、FeとNiを含有する高強度、高導電性のAl合金材が提案されている。しかしながら、Al合金材の導電率及び溶接性は、同一成分の合金においても製造工程によって変化するものであるにも拘わらず、詳細な製造方法が記載されていない。また、金属組織が規定されておらず、導電部品に必要とされるボルト締結性及び溶接性、曲げ性などの評価が不明である。したがって、特許文献1に記載の発明は、FeとNiの添加による高強度高導電率Al合金の実現を示唆するに過ぎず、本発明の主旨である溶接性の向上や導電用Al合金材としての適用については何等の記載も示唆もない。
特許文献2には、電池ケース蓋用Al合金材として、レーザ溶接性に優れるAl−Fe系合金材が提案されている。しかしながら、導電率については評価されておらず、導電部品としての適用を目的としていない。また、金属組織は規定されているものの、導電部品に必要とされるボルト締結性及び溶接性、曲げ性などの評価は不明である。
特許文献3には、添加元素Fe、Siの添加量を制限したAl合金をバスバー材に適用し、レーザ溶接にてバスバー材を接合する方法が提案されている。しかしながら、添加元素量が少量のAl合金では十分な母材強度が確保されない。従って、製品組み立て時のハンドリングや、製品として使用中の振動などで不適切に変形する可能性があり、バスバーとしての適用範囲が制限されるという問題があった。また、バスバー材の接合相手材は主にJIS規格の1000系、3000系、5000系及び6000系のAl合金が用いられるが、特に、5000系や6000系と溶接を行う場合には、割れが発生することが多いという問題もあった。
特開2011−254135号公報 特開2009−52126号公報 特開2011−171080号公報
本発明は、電池や電気機器を接続するための導電用Al合金板材であって、母材強度、導電率、ボルト緩み性及び溶接性に優れた導電用Al合金板材を提供することを目的とする。
本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、導電用材とするAl−Fe系合金においてNiを適量添加することと、それによって形成されるAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物の分布を厳密に調整することによって、従来技術の問題を解決できることを見出して本発明を完成するに至った。
本発明は請求項1において、Fe:0.70〜2.00mass%、Ni:0.05〜2.0mass%を含有し、残部Al及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金からなり、当該アルミニウム合金の金属組織中に、1〜3μmの円相当直径を有するAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が14000個/mm以上存在し、かつ、20μm以上の円相当直径を有するAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が存在しないことを特徴とする導電用Al合金板材とした。
本発明は請求項2では請求項1において、前記アルミニウム合金が、Ti:0.005〜0.300mass%を単独で、或いは、これに、B:0.0001〜0.0500mass%及びC:0.0001〜0.0020mass%の少なくとも一方を更に含有するものとした。
本発明は請求項3では請求項1又は2において、導電用Al合金板材がO材に調質された際の引張強度を90MPa以上とした。
本発明は請求項4では請求項1〜3のいずれか一項において、導電用Al合金板材が55.0%IACS以上の導電率を有するものとした。
本発明により、導電率、母材強度、ボルト緩み性及び溶接性に優れた導電用Al合金板材を提供することができる。
本発明に係る導電用Al合金板材は、所定のAl合金組成を有し、金属組織中のAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が所定の分布状態に制御されている。以下に、これらについて詳細に説明する。
1.Al合金組成
本発明に係る導電用Al合金板材は、必須元素としてFe:0.70〜2.00mass%(以下、単に「%」と記す)、Ni:0.05〜2.0%を含有し、残部Al及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金からなる。また、選択的添加元素として、Ti:0.005〜0.300%を単独で更に含有させ、或いは、これに、B:0.0001〜0.0500%及びC:0.0001〜0.0020%の少なくとも一方を更に含有させてもよい。
Fe:0.70〜2.00%
Feは材料中にはほとんど固溶しないため、固溶による導電率低下への影響が小さく、Al−Fe系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物として、分散により強化及び溶接性に寄与する必須元素である。Feの含有量が2.00%を超えると、粗大なAl−Fe系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が形成されるため、加工性が低下すると共に溶接時の溶融挙動が不安定化する。Feの含有量が0.70%未満では、十分な母材強度を得られないと共に、1〜3μmの円相当直径を有するAl−Fe系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物の面密度が小さくなる。Fe含有量は、好ましくは1.20〜2.00%である。
Ni:0.05〜2.00%
Niは材料中において、主にAl−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物として、分散により強化及び溶接性に寄与する必須元素である。また、従来のAl−Fe系合金にNiを添加することで、形成されるAl−Fe系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物の微細化に寄与する。Niの含有量が0.05%未満では、十分な母材強度を得られないと共に1〜3μmの前記金属間化合物の面密度が小さくなる。更に、Niの含有量が0.05%未満では、Feの含有量が0.7%以上であってもAl−Fe系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が粗大化し、1〜3μmの円相当直径を有するこれら金属間化合物の面密度が小さくなることや、20μm以上の円相当直径を有するこれら金属間化合物を形成する場合がある。Niの含有量が2.00%を超えると、粗大なAl−Ni系及びAl−Fe−Ni系金属間化合物が形成されるため、加工性が低下すると共に溶接時の溶融挙動が不安定化する。Ni含有量は、好ましくは1.00〜2.00%である。
また、Fe及びNiは共添加によって溶接割れの抑制に寄与する。Feの含有量をCfe(%)、Niの含有量をCni(%)とした時、両成分の好ましい組成範囲はこれら含有量の積X(X=Cfe×Cni)が0.05以上の範囲である。Xが0.05未満では、共添加している場合でも割れ抑制効果が十分でなく、溶接割れが発生する場合がある。なお、Xの上限値は、Cfe=Cni=2.0(%)の場合の4.0である。
Ti:0.005〜0.300%、B:0.0001〜0.0500%、C:0.0001〜0.0020%
Tiはマトリクス中に固溶して強度向上させる他に、層状に分布して板厚方向の腐食の進展を防止する効果を発揮する。また、TiとBから形成されるTiBと、TiとCから形成されるTiCは、鋳塊組織の微細化材として作用する。更に、Tiは、溶接時には溶接部の結晶粒微細化に寄与し、溶接割れ抑制の効果を発揮する。本発明では、選択的添加元素として、Ti:0.005〜0.300%を単独で含有させ、或いは、これに、B:0.0001〜0.0500%及びC:0.0001〜0.0020%の少なくとも一方を含有させるのが好ましい。Tiが0.005%未満では、上記効果が十分に得られず、0.300%を超えると十分な導電率が得られない。Bが0.0001%未満では、微細化材の効果が十分に得られず、0.0500%を超えるとTi−B系化合物(例えば、TiB)の粗大凝集物によって溶融挙動が不安定化し、溶接において溶け込み深さやビード幅が不均一となる。また、Cが0.0001%未満では、十分な微細化効果が得られず、0.0020%を超えるとTi−C系化合物(例えば、TiC)の粗大凝集物により、溶接時の安定性が悪化する。なお、Ti含有量は好ましくは0.010〜0.100%であり、B含有量は好ましくは0.0005〜0.0050%であり、C含有量は好ましくは0.0005〜0.0010%である。
上記Al合金は、不可避的不純物としてSi、Mn、Cu、Mgを含有していてもよい。まず、Siはアルミ地金に含有されるためAl合金中に含有される代表的な不可避的不純物である。Si含有量は、0.3%未満、好ましくは0.1%未満に規制するのが好ましい。Si含有量が0.3%を超えるとFeとの化合物が形成され易く、粗大晶出物が生成し易くなり加工性が低下する。また、Si含有量が0.3%を超えると、溶接性も阻害するため不適当である。
MnはAl合金中に多く固溶して導電率を低下させるため、0.05%未満に規制するのが好ましい。
CuはAl合金中に多く固溶して導電率を低下させると共に、溶接性や耐食性を低下させるため、0.05%未満に規制することが好ましい。
MgはAl合金中に多く固溶して導電率を低下させると共に、溶接性を低下させるため、0.05%未満に規制することが好ましい。
本発明では、不可避的不純物として上記Si、Mn、Cu及びMg以外のものを全体で0.15%以下、更に含有していてもよい。
2.Al−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物の分布
本発明に係る導電用Al合金板材では、金属組織中に、1〜3μmの円相当直径を有するAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が14000個/mm以上存在し、かつ、20μm以上の円相当直径を有するAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が存在しない。1〜3μmの円相当直径を有する前記金属間化合物は金属組織中に多数存在することでレーザ光の吸収や溶融挙動を安定化させるため、溶融溶接におけるAl合金の溶け込みを安定化させる。前記金属間化合物の面密度が14000個/mm未満では、レーザ光の吸収や溶融挙動が不安定となるため導電体の接合が困難になるだけでなく、FeとNiの固溶量が多量となり、導電用材として必要な導電率が得られない。前記金属間化合物の好ましい面密度は、20000個/mm以上である。また、前記金属間化合物の面密度の上限は特に規定するものではないが、組成と製造工程により自ずと上限は決まり、本発明では50000個/mmである。
対象となるAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物の円相当直径は1〜3μmである。円相当直径が1μm未満のこれらAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物は、導電体の要求特性や溶接性に影響を与えることがない。従って、円相当直径が1μm未満のものは対象外とした。
また、20μm以上の円相当直径を有するAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物はレーザ光の吸収や溶接時の溶融挙動を不安定化させ、イレギュラービードの原因となる。本発明で用いるAl合金板材では、添加するFeとNiの濃度を所定の範囲に規定することに加えて、後述する製造方法を採用することによって、20μm以上の円相当直径を有するものが存在しないようにするものである。なお、15μmを超える円相当直径を有する前記金属間化合物が存在しないのが好ましい。
なお、3μmを超え20μm未満の円相当直径を有するAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物は、溶融挙動を不安定化させる場合もあるがその程度は小さく、また、請求項1に記載の組成範囲において発生頻度が少ないため溶接性に影響を与えない。従って、円相当直径が3μmを超え20μm未満のものは対象外とした。
ここで、Al−Fe系、Al―Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物とは、FeAl、FeAl、FeAl、FeAlSi、NiAl、NiAl、NiAl、NiAl、FeNiAlなどの金属間化合物をいう。
3.O材に調質された際の引張強度
本発明に係る導電用Al合金板材は、O材に調質された際において90MPa以上の引張強度を有するのが好ましい。溶接部及びその近傍の熱影響部では、加工ひずみによる強化は消失又は低減する。従って、調質をO材とした際の引張強度を90MPa以上とすることにより、構造用材料として溶接部において最低限の強度を確保できる。O材としたときの引張強度の上限は特に規定するものではないが、組成と製造工程により自ずと上限は決まる。本発明では、上限を170MPaとする。また、このような強度を有することにより、ボルト締めする場合に締結部に生じる緩みによる接触抵抗の増加を抑制することができる。調質はO材に限定する必要はなく、加工硬化によりH材として強度を増した材料を用いてもよい。
4.導電率
導電体には、高い導電性が要求される。本発明では、導電用Al合金板材の導電率を55.0%IACS以上に規定する。IACSが55.0%未満では、導電体として必要な導電性が不十分となり、電力損失が増大するような障害が発生する。導電率の上限は特に規定するものではないが、材料により自ずと上限が決まる。本発明では、上限を61.0%IACSとする。
5.製造方法
本発明に係る導電用Al合金板材は、鋳造工程、均質化工程、面削工程、熱間圧延の予備加熱工程、熱間圧延工程、冷間圧延工程、焼鈍工程を経て製造される。
5−1.鋳造工程
所定の組成に調整したAl合金の溶湯を用いて、鋳造工程により鋳塊を作製する。導電率55.0%IACS以上を達成するために、鋳造方法は半連続鋳造法(DC法)を用いるのが好ましいが、連続鋳造法(CC法)によって鋳塊を製造しても良い。DC法を用いる際は、円相当直径が20μm以上のAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が生成しないようにするため、鋳槐の中心部から表面のいずれの場所においても、冷却速度を0.1〜100℃/秒の範囲とするのが好ましい。より好ましくは、0.5〜25℃/秒である。
5−2.均質化処理工程
鋳造工程で作製された鋳塊は、均質化処理工程にかけられる。均質化処理条件は、520〜620℃の温度で4〜10時間加熱し、次いで、500℃から400℃への冷却速度を50℃/時間以下、好ましくは30℃/時間以下とする。これにより、円相当直径が1〜3μmのAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物の面密度を14000個/m以上とすることができる。均質化処理温度を520℃未満とした場合や加熱時間を4時間未満とした場合には、Al−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物を十分析出させることができない。一方、均質化処理温度が620℃を超えると、鋳塊が溶融する恐れがあるため好ましくない。また、加熱時間が10時間を超える場合、材料特性は問題ないが生産性が損なわれる。また、上記冷却速度が50℃/時間を超える場合は、Al−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物の面密度が14000個/m未満となる可能性がある。
5−3.面削工程と予備加熱工程
均質化処理工程の前又は後に鋳塊を面削工程にかけて、表面部分を除去する面削を行う。均質化処理工程前に面削工程にかける場合は、均質化処理工程が熱間圧延のための予備加熱工程を兼ねることができる。この場合には、面削した鋳塊を均質化処理温度で所定時間保持後に所定温度まで冷却した後に、熱間圧延のための予備加熱工程を経ずに直ちに熱間圧延工程を開始してもよく、或いは、熱間圧延工程の開始温度とそれより40℃高い温度との範囲内で、0.5〜4時間の熱間圧延のための予備加熱工程にかけてから熱間圧延工程を開始してもよい。
均質化処理工程後に面削工程にかける場合は、面削後に熱間圧延のための予備加熱工程にかけることが必要になる。この予備加熱工程では、熱間圧延工程の開始温度とそれより40℃高い温度の範囲内で、面削した鋳塊を0.5〜4時間加熱する。
面削工程を均質化処理工程の前後のいずれに行った場合であっても、予備加熱工程の温度が、熱間圧延工程の開始温度より40℃高いと、熱間圧延開始温度に調整するための時間が長くなり、生産性が損なわれ、上記範囲未満の場合には熱間圧延開始温度に届かないため、非効率である。また、予備加熱時間が0.5時間未満ではスラブ全体を十分に加熱できないため、安定した熱間圧延が困難となり、4時間を超えても材料特性は問題ないが、生産性が損なわれる。
5−4.熱間圧延工程
熱間圧延工程の開始時における鋳塊温度は特に限定されるものではないが、効率的な熱間圧延を行うためには350〜520℃とするのが好ましい。この温度が350℃未満では安定した熱間圧延が困難となり、520℃を超えると熱間圧延における再結晶粒が粗大化し、外観不良の原因となる場合がある。また、板厚が2mm以上のAl合金板を導電体として用いる場合には、後述の冷間圧延工程を経ないで、熱間圧延工程後のAl合金板(調質H112材又はO材)を導電体として用いるのが好ましい。
5−5.冷間圧延工程と焼鈍工程
熱間圧延工程後に圧延材を冷間圧延工程にかけることによって、所定の板厚まで圧延することができる。特に、製品板厚が2mmを下回る場合は冷間圧延工程にかけるのが好ましい。また、冷間圧延工程の途中又は冷間圧延工程後に焼鈍工程を設けてもよい。これに代わって、熱間圧延工程後に冷間圧延工程を設けずに焼鈍工程を設けてもよい。冷間圧延条件と焼鈍条件は特に限定されるものではなく、製品の要求強度と成形性に応じて、両者のバランスを考慮することによって適宜決定すればよい。中間焼鈍やO材とするための最終焼鈍では、均一な再結晶組織を得るために、バッチ焼鈍炉を用いて350〜500℃で0.5〜8時間保持する条件が好適である。この焼鈍は、場合により急速に加熱冷却する連続焼鈍ラインを用いて実施してもかまわないが、その場合、370〜520℃の好適範囲で設定された所定焼鈍温度に材料温度が到達した後の保持時間を0秒(保持無しで直ちに冷却)〜60秒とするのが好ましい。また、H2X材とするための最終焼鈍は、必要とする回復度を達成するために条件を適宜選択して実施すればよいが、バッチ焼鈍炉を用いて150〜280℃で0.5〜8時間保持する条件範囲が好適である。但し、中間焼鈍を行わない場合の冷間圧延のトータル圧下率、或いは、中間焼鈍を行う場合の中間焼鈍後の冷間圧延の圧下率が70%以上になると硬化し過ぎて曲げ性が悪化するため、70%未満とすることが好ましい。
6.導電用Al合金板材と他部材との接合
本願発明に係る導電用Al合金板材と各種電気機器を溶接で接合する際は、連続波やパルス波によるレーザ溶接やTIG溶接、MIG溶接などが選択可能である。また、ボルト締めする際の締め付けトルクは直径により適宜調整が必要になる。さらに、導電体の一方の端を溶接で、他方の端をボルト締めで固定するように接続方法を2種類適用することも可能である。
本導電体を接続する相手部材としては、バスバー、端子部品などを選択することができ、材料としては同一のAl合金、他のAl合金である1000系、3000系、5000系、6000系、更に銅及び銅合金などを適用できる。
本発明の実施例について、以下に記載する本発明例と比較例に基づいて説明する。これらの実施例は本発明の一実施形態を示すものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
表1に示す組成のAl合金を用いて、半連続鋳造法により厚み550mmの鋳塊を鋳造した。鋳造時の冷却速度は面削処理後の鋳塊の二次デンドライト枝間隔(DAS)測定より推定し、鋳塊全域において冷却速度が0.5〜25℃/秒となる範囲で鋳造を行った。なお、表1中の「−」は無添加であることを示す。得られた鋳塊に対して面削を行い、温度560℃で保持時間4時間の均質化処理を施した後、一度室温まで冷却した。前記均質化処理における500℃から400℃までの冷却速度は30℃/時間とした。その後、450℃で保持時間を1時間として予備加熱を施した後、430℃まで冷却した鋳塊を熱間圧延工程(開始温度430℃)によって板厚を3mmとし、続いて冷間圧延により板厚を1mmとした。ここで得られたAl合金板を調質H18材の評価試料とした。また、調質H18材のAl合金板に対して、バッチ焼鈍炉を用いて450℃で保持時間2時間の最終焼鈍を施し、調質がO材のAl合金板を得た。
Figure 2015028192
表1の合金k、lは、Feを単独で高濃度添加しているため、鋳造時に粗大なAl−Fe系金属間化合物が生じて製造が困難であった。従って、表1中の合金のうち、合金k、lを除くA〜Q及びa〜jを用いてAl合金板試料を作製した。
以上のようにして作製した試料の導電率、引張強度、金属間化合物の分布、溶接性及びボルト緩み性を以下のようにして評価した。
1.導電率
シグマテスターを用いて、渦電流法により導電率(%IACS)を測定した。
2.引張強度
引張強度はJIS Z 2201で規定されるJIS5号試験片を試料から切り出し、JIS Z 2241準拠による引張試験により測定した。
3.金属間化合物の分布
試料の金属組織中に存在する1〜3μmの円相当直径を有するAl−Fe系、Al―Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物の分布状態(面密度)は、試料の板表面を研磨後ケラーエッチングし、任意断面5箇所において、それぞれ0.025mmの視野を500倍で光学顕微鏡にて観察した。観察画像は画像解析ソフトによって解析した。すなわち、観察した金属間化合物の大きさを面積が同一の円としたときの円の直径に換算し、この円相当直径が1〜3μmを有する金属間化合物の個数を解析して平均値を求めた。更に、面密度測定と同じ各視野において、粗大金属間化合物の円相当直径も測定した。すなわち、観察された各金属間化合物のうち、最大円相当直径を有するものの当該円相当直径を同じ画像解析により求めた。最大円相当直径が15μm以下の場合を「◎」、15μmを超え20μm未満の場合を「○」、20μm以上の場合を「×」とした。
4.レーザ溶接性
レーザ溶接性については、イレギュラービードと溶接割れ感受性で評価した。
4−1.イレギュラービード
板厚1.5mmのAl合金板試料に対し、レーザ出力を2000W、溶接速度を15m/分、集光径を0.3mmφ、連続波(CW:Continuous Wave)条件でビードオンプレート(BOP)溶接を長さ100mmにわたって実施した。そして、形成された溶接ビードの形状を測定し、イレギュラービードについて評価した。具体的には、ビード幅の最大値と最小値の差がビード平均幅に対して10%未満のものを「◎」、10〜15%のものを「○」、15%を超えるものを「×」として評価した。◎及び○を合格とし、×を不合格とした。
4−2.溶接割れ感受性
また、相手材となるアルミニウム合金を変えてレーザ溶接したときの溶接割れ感受性を評価した。評価サンプルとしては、試料及び相手材をそれぞれ幅60mm×長さ100mmの短冊形状に加工し、長辺同士を突合せてレーザ溶接を行った。相手材としては、一般的なアルミニウムのJIS合金である3003、5454、6101を用いた。溶接条件は、レーザ出力を1600W、溶接速度を1.2m/分、集光径を0.3mmφ、パルス波(PW:Pulse Wave)とした。評価は、溶接後断面を観察して、溶接部表面及び断面に溶接割れがないものを「◎」、断面のみに溶接割れが生じているものを「○」、表面及び断面に溶接割れが生じているものを「×」とした。◎及び○を合格とし、×を不合格とした。
5、ボルト緩み性
ボルト締めした際のボルトの緩み性能の評価は、次の試験で行なった。即ち、5mm×20mm×20mmの板に直径8mmの貫通孔を開けて、M8のボルトを締め付けトルク12N・mで締め付け、この状態で加熱して120℃で3時間保持した。次に、これを室温まで冷却してボルトの解放トルクを測定して、締め付けトルクと解放トルクの変化率を求めた。評価は、変化率が10%以下を合格「○」、10%よりも大きいものを不合格「×」と判定した。
上記各評価結果を表2に示す。本発明例1〜20では、本発明範囲を満たすためいずれの評価も合格であった。
Figure 2015028192
一方、比較例1〜10では、本発明範囲を満たさないため、少なくともいずれかの評価が不合格となった。
比較例1では、Fe及びNiの含有量が少ないためO材強度が不足して、ボルト緩み性が不合格であった。また、Al−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物の面密度が小さくなり、レーザ溶接時にイレギュラービードが発生した。更に、Fe及びNiの含有量が少ないため、パルス波による突合せ溶接において溶接部表面及び断面に溶接割れが発生した。
比較例2ではNiの含有量が少ないため、Al−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物の面密度が小さくなり、レーザ溶接時にイレギュラービードが発生した。また、Niの含有量が少ないため、パルス波による突合せ溶接において5454材と6061材で表面及び断面に溶接割れが発生した。
比較例3ではNiの含有量が少ないため、20μm以上の粗大なAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が生成し、レーザ溶接時にイレギュラービードが発生した。
比較例4ではNi含有量が多いため、20μm以上の粗大なAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が生成し、レーザ溶接時にイレギュラービードが発生した。
比較例5ではFe含有量が多いため、20μm以上の粗大なAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が生成し、レーザ溶接時にイレギュラービードが発生した。
比較例6ではFe及びNiの含有量が多いため、導電率が低く、また、20μm以上の粗大なAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が生成し、レーザ溶接時にイレギュラービードが発生した。
比較例7ではTiの含有量が多いため、導電率が低くなった。
比較例8ではBの含有量が多いため、Ti−B系化合物の凝集物が粗大化し、レーザ溶接時にイレギュラービードが発生した。
比較例9ではCの含有量が多いため、Ti−C系化合物の凝集物が粗大化し、レーザ溶接時にイレギュラービードが発生した。
比較例10ではTi、B、Cの含有量が多いため、Ti−B、Ti−C系化合物の凝集物が粗大化し、レーザ溶接時にイレギュラービードが発生した。
本発明により、導電率、母材強度、ボルト緩み性および溶接性に優れた導電用Al合金板材を提供することができる。

Claims (4)

  1. Fe:0.70〜2.00mass%、Ni:0.05〜2.00mass%を含有し、残部Al及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金からなり、当該アルミニウム合金の金属組織中に、1〜3μmの円相当直径を有するAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が14000個/mm以上存在し、かつ、20μm以上の円相当直径を有するAl−Fe系、Al−Ni系及びAl−Fe−Ni系の金属間化合物が存在しないことを特徴とする導電用Al合金板材。
  2. 前記アルミニウム合金が、Ti:0.005〜0.300mass%を単独で、或いは、これに、B:0.0001〜0.0500mass%及びC:0.0001〜0.0020mass%の少なくとも一方を更に含有する、請求項1に記載の導電用Al合金板材。
  3. O材に調質された際の引張強度が90MPa以上である、請求項1又は2に記載の導電用Al合金板材。
  4. 55.0%IACS以上の導電率を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の導電用Al合金板材。
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