JP2015027883A - 揮散容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カバーキャップ5は、容器本体2との容器軸方向に沿う相対的な接近移動に伴い、閉塞部を押圧して除去し、口部を開放する開放部61を備え、容器本体2及びカバーキャップ5は、互いの周方向位置がずらされた状態で、容器本体2における肩部の一部と、カバーキャップ5の開口端縁の一部と、が容器軸O方向で当接し、容器本体2の肩部と、カバーキャップ5の開口端縁と、の当接部分には、容器本体2とカバーキャップ5との周方向への相対移動を規制する規制部が配設されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
カバーキャップの開口縁には、その周方向に沿って延在する帯状の切取部が弱化部を介して連設されており、これにより、容器本体とカバーキャップとの容器軸方向に沿う相対的な接近移動が規制されている。
本発明に係る揮散容器は、揮散剤を収容するとともに、容器軸方向に直交する横断面視で非円形状とされた容器本体と、該容器本体の口部を開放可能に閉塞する閉塞部と、内周面形状が容器軸方向に直交する横断面視で前記容器本体の胴部の外周面形状と同形状で、かつ容器軸方向に沿う前記容器本体の前記口部側から前記胴部を収容可能とされ、容器軸周りに回転可能に前記容器本体に装着される有頂筒状のカバーキャップと、前記容器本体と前記カバーキャップとの間に配設され、揮散剤が含浸される含浸体と、を備え、前記カバーキャップは、前記容器本体との容器軸方向に沿う相対的な接近移動に伴い、前記閉塞部を押圧して除去し、前記口部を開放する開放部を備え、前記容器本体及び前記カバーキャップは、互いの周方向位置がずらされた状態で、前記容器本体における肩部の一部と、前記カバーキャップの開口端縁の一部と、が容器軸方向で当接し、前記容器本体の前記肩部と、前記カバーキャップの開口端縁と、の当接部分には、前記容器本体と前記カバーキャップとの容器軸周りの周方向への相対移動を規制する規制部が配設されていることを特徴としている。
また、未開封状態において、容器本体の肩部と、カバーキャップの開口端縁と、の当接部分に形成された規制部によって、容器本体とカバーキャップとの周方向への相対移動を規制できる。これにより、容器本体とカバーキャップとが不意に周方向に相対回転するのを抑制して、閉塞部が不意に開放されるのを抑制できる。
このように、容器本体とカバーキャップとの周方向の位置合わせを行うだけの簡便な操作により、揮散容器を開封することができる。また、従来のように切取部を破断する等の必要がないので、開封操作時にゴミが発生することもない。
その結果、開封操作時における操作性を向上させることができる。
この構成によれば、カバーキャップと容器本体との容器軸方向に沿う相対的な接近移動に伴い、カバーキャップと口部とが当接したときに、囲繞壁部の内側と外側とが連通路によって連通しているため、容器本体から流出した揮散剤が連通路を通って囲繞壁部の外側に流出する。そのため、揮散剤が大量に含浸体に向けて流出するのを抑制できる。これにより、揮散剤が大量に揮散するのを抑制して、揮散効果を長期に亘って持続できるとともに、揮散剤がカバーキャップの外部へ直接漏出するのを防止できる。
この構成によれば、容器本体及びカバーキャップが角形状とされているため、容器本体及びカバーキャップの角部同士の周方向位置を合わせるだけで、揮散容器を開封することができる。これにより、操作性をより向上させることができる。
この構成によれば、容器軸方向に沿う位置が異なる第1係合部及び第2係合部を備えているため、規制状態及び規制解除状態の双方の状態において、第1係合部及び第2係合部のうち、何れか一方の係合部が口部の被係合部に係合されることになる。そのため、規制状態から規制解除状態への移行時において、容器本体とカバーキャップとが容器軸方向に相対移動したとしても、両者の係合を常に維持することができる。これにより、容器本体とカバーキャップとの周方向への相対回転を許容した上で、容器本体がカバーキャップに対してがたついたり、容器本体がカバーキャップから外れたりするのを抑制できる。
しかも、複数の各係合部が周方向に交互に配設されているため、各係合部によって口部が径方向から取り囲まれることになる。これによっても、カバーキャップに対する容器本体のがたつきを抑制できる。
図1〜図3に示すように、本実施形態の揮散容器1は、揮散剤が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部3を開放可能に閉塞する有底筒状の閉塞部4と、閉塞部4の外側から容器本体2を覆う有頂筒状のカバーキャップ5と、を備えている。
なお、容器本体2、閉塞部4、及びカバーキャップ5は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う容器本体2側を単に下側、カバーキャップ5側を単に上側という。さらに、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O周りに周回する方向を周方向という。
まず、容器本体2の胴部12は、周方向に沿って間隔をあけて配置された複数の主壁部22と、周方向で隣り合う主壁部22同士を連結する角部21と、を有している。角部21及び主壁部22は、径方向の外側に向けて突の円弧状に形成され、周方向に交互に4つずつ並設されている。なお、角部21及び主壁部22間の連結部分は、滑らかに連なっている。
図2、図4に示すように、拡径部23における上端縁のうち、各主壁部22に位置する部分には、上方に向けて膨出する係止突部25が各別に形成されている。係止突部25は、主壁部22における周方向の中央部に位置するとともに、上方に向けて突の円弧状に形成されている。
図3、図4に示すように、縮径部24のうち、各角部21に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出する突部26が各別に形成されている。突部26は、胴部12を径方向から見た側面視で台形状とされ、径方向の外側に向かうに従い、容器軸O方向の中央部に向けて延在している。なお、図示の例において、突部26は、角部21における周方向に沿うほぼ全体に亘って形成されている。
肩部13は、胴部12(縮径部24)の上端開口縁に連設され、上方に向かうに従い漸次縮径している。肩部13のうち、胴部12の各角部21に上方から連なる部分には、上方に向けて膨出する膨出部28が形成されている。各膨出部28は、上方に向けて突の円弧状に形成されるとともに、径方向の外側に向かうに従い周方向の幅が漸次拡大するように形成されている。膨出部28は、肩部13に複数形成され、容器軸Oを中心として放射状に配置されている。
口部3は、容器軸O方向に直交する断面視で円形状とされ、肩部13の上端開口縁から上方に向けて連設されている。なお、肩部13と口部3との間には、径方向の外側に向けて突出するネックリング27が全周に亘って形成されている。
装着筒31は、口部3に螺着されている。なお、装着筒31は、アンダーカット嵌合等により口部3に装着されていても構わない。
閉塞板34は、円板状に形成されるとともに、その外周縁全周が弱化部35を介してシール筒32の下端部に連結されている。これにより、口部3を通した容器本体2内外の連通が遮断されている。なお、図示の例において、閉塞板34は、口部3の上端縁よりも下方に位置している。
カバーキャップ5の周壁部42は、周方向に沿って間隔をあけて配置された複数の主壁部45と、周方向で隣り合う主壁部45同士を連結する角部43と、を有している。角部43及び主壁部45は、径方向の外側に向けて突の円弧状に形成され、周方向に交互に4つずつ並設されている。
各舌片部48には、揮散容器1の後述する開封状態において、上述した容器本体2の突部26が係止される係止孔51が形成されている。係止孔51は、各舌片部48において、周方向に沿って延設されている。
さらに、各角部43のうち、上述した係止孔51よりも上方に位置する部分には、角部43を径方向に貫通する揮散窓53が容器軸O方向に間隔をあけて複数形成されている。
したがって、揮散容器1は、容器本体2の膨出部28がカバーキャップ5の収容凹部46内に収容された状態(規制状態)では、容器本体2とカバーキャップ5との周方向への相対移動が規制され、膨出部28がカバーキャップ5の開口端縁上に当接したまま、収容凹部46から離脱した状態(規制解除状態)では、容器本体2とカバーキャップ5とが周方向に相対的に回転可能に構成されている。
また、開放部61のうち、周方向の一部には、開放部61を径方向に貫通する連通溝62が形成されている。連通溝62は、容器軸O方向に沿って開放部61の全体に亘って延びるスリット状とされている。図示の例において、連通溝62は、開放部61のうち、容器軸O方向に沿う長さが最も短い短尺部分に形成されている。
また、図1、図2に示すように、囲繞壁部64には、径方向のうち上述した一方向に直交する他方向で対向する部分に、囲繞壁部64の下端縁から下方に向けて延びる係合片60が形成されている。係合片60は、容器本体2のネックリング(被係合部)27に下方から係合可能な係合部60aを有している。係合部60aは、図2に示す規制状態のときにネックリング27に対して下方に位置してネックリング27との係合が解除され、規制解除状態のときにネックリング27に容器軸O方向で係合される。
本実施形態の揮散容器1は、店舗での陳列時等の流通段階や、使用時等では、常に図5に示すような状態、すなわち図2の状態に対して上下反転した倒立姿勢で使用される。したがって、以下で説明する開封方法では、カバーキャップ5側が下側、容器本体2側が上側となる倒立姿勢とした状態で説明する。なお、未開封状態では、上述したようにカバーキャップ5の開口端縁のうち周壁部42の主壁部45に位置する部分と、容器本体2の肩部13のうち角部21に位置する部分が容器軸O方向に突き合わされているため、容器本体2とカバーキャップ5との容器軸O方向に沿う接近移動が規制されている。また、容器本体2の膨出部28がカバーキャップ5の収容凹部46内に収容された規制状態になっているため、容器本体2とカバーキャップ5との周方向への移動も規制されている。
また、未開封状態において、容器本体2の肩部13に形成された膨出部28が、カバーキャップ5の開口端縁に形成された収容凹部46内に収容されているため、容器本体2とカバーキャップ5との周方向への相対移動を規制できる。これにより、容器本体2とカバーキャップ5とが不意に周方向に相対回転するのを抑制して、容器本体2が不意に開放されるのを抑制できる。
その結果、開封操作時における操作性を向上させることができる。
特に、含浸体72が囲繞壁部64に対して径方向の外側に配設されるとともに、口部3に対して径方向の内側と、囲繞壁部64に対して径方向の外側と、が連通凹部71によって連通しているため、揮散剤が大量に含浸体72に向けて流出するのを抑制できる。
これにより、カバーキャップ5内に揮散剤が必要以上に流出するのを抑制できるので、揮散剤が大量に揮散するのを抑制できる。その結果、揮散効果を長期に亘って持続できるとともに、揮散剤が揮散窓53から直接漏出するのを防止できる。
さらに、開放部61についても、筒状に限らず、十字状のリブ等、閉塞部4を押圧して除去することで、口部3が開放される形状であれば適宜設計変更が可能である。
また、上述した実施形態では、閉塞部4がカバーキャップの天壁部41に当接するまで、容器本体2とカバーキャップ5とを接近させる構成について説明したが、これに限らず、容器本体2とカバーキャップ5との接近移動に伴い閉塞部4が開放されれば構わない。
さらに、上述した実施形態では、囲繞壁部64の外側に含浸体72を配設する構成について説明したが、これに限られない。
また、上述した実施形態では、カバーキャップ5側に連通路71を形成する構成について説明したが、これに限らず、容器本体側(例えば、閉塞部4等)に連通溝を形成する構成にしても構わない。
また、流通段階等において、シュリンクラベルやストレッチラベル等のラベルを揮散容器に装着したり、揮散容器を箱等に収納したりしても構わない。
さらに、上述した実施形態では、倒立姿勢で流通する場合について説明したが、少なくとも使用時において倒立姿勢であれば、正立姿勢(図2等に示すカバーキャップ5が上側、容器本体2が下側の姿勢)で流通しても構わない。
第2係合片111の下端部には、容器本体2のネックリング27に下方から係合可能な係合部111aが形成されている。第2係合部111aは、第1係合部110aよりも下方に位置しており、図12に示す規制解除状態のときにネックリング27に容器軸O方向で係合し、図10に示す規制状態のときにネックリング27に対して下方に位置してネックリング27との係合が解除される。
しかも、複数の各係合片110,111が周方向に交互に配設されているため、各係合片110,111によって口部3が径方向の外側から取り囲まれることになる。これによっても、カバーキャップ101に対する容器本体2のがたつきを抑制できる。
また、各係合片110,111が等間隔に配設されているため、規制状態から規制解除状態へ容器本体2が移動する際に、ネックリング27との係合がより維持し易くなる。
また、図9〜図12に示す構成では、各係合片110,111自体の容器軸O方向に沿う長さを異ならせる構成について説明したが、これに限らず、各係合部110a,111aの容器軸O方向に沿う位置が異なっていれば構わない。
また、各係合片110,111は、2つずつ配設してもよく、3つ以上の複数ずつ配設しても構わない。
さらに、上述した実施形態では、ネックリング27を被係合部として機能させる構成について説明したが、これに限らず、ネックリング27とは別に被係合部を口部3に配設しても構わない。
2…容器本体
3…口部
4…閉塞部
5,101…カバーキャップ
12…胴部
13…肩部
27…ネックリング(被係合部)
28…膨出部(規制部)
46…収容凹部(規制部)
64…囲繞壁部
71…連通路
72…含浸体
110a…第1係合部
111a…第2係合部
O…容器軸
Claims (4)
- 揮散剤を収容するとともに、容器軸方向に直交する横断面視で非円形状とされた容器本体と、
該容器本体の口部を開放可能に閉塞する閉塞部と、
内周面形状が容器軸方向に直交する横断面視で前記容器本体の胴部の外周面形状と同形状で、かつ容器軸方向に沿う前記容器本体の前記口部側から前記胴部を収容可能とされ、容器軸周りに回転可能に前記容器本体に装着される有頂筒状のカバーキャップと、
前記容器本体と前記カバーキャップとの間に配設され、揮散剤が含浸される含浸体と、を備え、
前記カバーキャップは、前記容器本体との容器軸方向に沿う相対的な接近移動に伴い、前記閉塞部を押圧して除去し、前記口部を開放する開放部を備え、
前記容器本体及び前記カバーキャップは、互いの周方向位置がずらされた状態で、前記容器本体における肩部の一部と、前記カバーキャップの開口端縁の一部と、が容器軸方向で当接し、
前記容器本体の前記肩部と、前記カバーキャップの開口端縁と、の当接部分には、前記容器本体と前記カバーキャップとの容器軸周りの周方向への相対移動を規制する規制部が配設されていることを特徴とする揮散容器。 - 前記カバーキャップには、容器軸方向から見た平面視において、前記容器本体の前記口部を取り囲む囲繞壁部が配設され、
前記含浸体は、前記カバーキャップにおける前記囲繞壁部の外側に配設され、
前記カバーキャップ側及び前記容器本体側のうち、何れか一方側には、前記カバーキャップと前記容器本体との容器軸方向に沿う相対的な接近移動に伴い、前記カバーキャップの天壁部と前記口部の開口端縁とが当接したときに、前記囲繞壁部の内側と外側とを連通させる連通路が形成されていることを特徴とする請求項1記載の揮散容器。 - 前記容器本体及び前記カバーキャップは、容器軸方向に直交する横断面視で角形状とされていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の揮散容器。
- 前記カバーキャップは、
前記容器本体と前記カバーキャップとの周方向への相対移動が前記規制部により規制された規制状態において、前記口部の被係合部に容器軸方向で係合される第1係合部と、
前記第1係合部に対して容器軸方向で異なる位置に配設されるとともに、前記肩部の一部、及び前記カバーキャップの開口端縁の一部が容器軸方向に当接したまま、前記規制部による規制が解除された規制解除状態において、前記被係合部に容器軸方向で係合される第2係合部と、を備え、
前記第1係合部及び前記第2係合部は、周方向に交互に複数ずつ配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の揮散容器。
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JP2015008963A (ja) * | 2013-06-28 | 2015-01-19 | 株式会社吉野工業所 | 揮散容器 |
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- 2013-07-31 JP JP2013159888A patent/JP6071794B2/ja active Active
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