JP2015027878A - 車両接近通報装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】警報音および車両接近通報音を共通のホーンから発生できる車両接近通報装置を提供する。
【解決手段】ダイヤフラム10、アーマチャ11および電磁石12を有し、電磁石12の電磁力によりアーマチャ11を吸引することでダイヤフラム10を振動させて音を発生する電磁ホーン1と、電磁石12に、警報音に対応する第1の駆動電流と、車両接近通報音に対応する第2の駆動電流とを切り替えて供給する駆動電流供給手段2、3とを備え、駆動電流供給手段2、3は、第2の駆動電流の大きさ、周波数およびデューティ比を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、歩行者や自転車走行者等に対して車両の接近を通報する車両接近通報装置に関する。
モーター走行時にエンジン音が発生しないハイブリッド自動車や電気自動車では、ロードノイズの低い低速走行時は歩行者や自転車走行者が車両の接近に気付かず危険な場合がある。
そこで、車両接近通報装置を電気自動車やハイブリッド自動車に搭載することが社会的要請となっている(例えば非特許文献1)。車両接近通報装置とは、歩行者等に車両の接近を知らせるための音(以下、車両接近通報音と言う。)を発生する発音装置のことである。
非特許文献1では、車両接近通報音は、車両の走行状態を想起させる連続音であるものと定められ、警音器の音は車両接近通報音として不適当とされている。
すなわち、警音器はホーンから警報音を発生するものであり(例えば特許文献1)、従来から自動車への搭載が義務付けられているが、警音器の警報音は人が不快に感じる刺激的な音であるので、警音器の音を車両接近通報音として使用した場合には歩行者等を驚かしたり騒音の原因になるという問題が生じる。
特開2009−168844号公報
"ハイブリッド車等の静音性に関する対策のガイドライン"、[online]、平成22年1月29日、国土交通省、[平成22年5月7日検索]、インターネット〈URL:http://www.mlit.go.jp/common/000057788.pdf〉
しかしながら、電気自動車やハイブリッド自動車に車両接近通報装置を新たに搭載することによってコストの増大を招くこととなるので、安価な車両接近通報装置の開発が求められている。
本発明は上記点に鑑みて、警報音および車両接近通報音を共通のホーンから発生できる車両接近通報装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ダイヤフラム(10)、アーマチャ(11)および電磁石(12)を有し、電磁石(12)の電磁力によりアーマチャ(11)を吸引することでダイヤフラム(10)を振動させて音を発生する電磁ホーン(1)と、
電磁石(12)に、警報音に対応する第1の駆動電流と、車両接近通報音に対応する第2の駆動電流とを切り替えて供給する制御手段(2)と、
警報音を発生させるときに乗員によって押されるホーンスイッチ(6)とを備え、
制御手段(2)は、
電磁石(12)を構成するコイル(12b)に供給する駆動電流の周波数およびデューティ比を設定する発振器(2a)と、発振器(2a)で設定された周波数およびデューティ比の駆動電流を発生する駆動回路(2b)とを有するもので、発振器(2a)を2つ備え、一方の発振器(2a)で第1の駆動電流の周波数およびデューティ比を設定し、他方の発振器(2a)で第2の駆動電流の周波数およびデューティ比を設定するようになっており、
ホーンスイッチ(6)が押された場合には、電磁石(12)に周波数300〜500Hz、デューティ比60〜80%の第1の駆動電流を供給し、
ホーンスイッチ(6)が押されていない場合であって、車両接近通報音発生条件を満たしている場合には、電磁石(12)に周波数80Hz以上300Hz未満、デューティ比5%以上60%未満の第2の駆動電流を供給することを特徴とする。
これによると、制御手段(2)が電磁ホーン(1)の電磁石(12)に周波数300〜500Hz、デューティ比60〜80%の第1の駆動電流を供給することで電磁ホーン(1)から警報音を発生でき、制御手段(2)が電磁ホーン(1)の電磁石(12)に周波数80Hz以上300Hz未満、デューティ比5%以上60%未満の第2の駆動電流を供給することで電磁ホーン(1)から車両接近通報音を発生できるので、警報音および車両接近通報音を共通の電磁ホーン(1)から発生できる。
この場合、請求項2に記載の発明のように、制御手段(2)によって供給される第2の駆動電流は、周波数が100Hz以上200Hz未満、デューティ比が5%以上30%未満であるのが好ましい。
また、請求項3に記載の発明のように、制御手段(2)は、駆動回路(2b)に供給するバッテリの電圧を所定電圧に下げる設定器(2c)を有しているものとしてもよい。
請求項4に記載の発明では、制御手段(2)は、ホーンスイッチ(6)が押されていない場合であって、車速が20km/h以下の場合に、第2の駆動電流を供給することを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、制御手段(2)は、車両の車輪回転数を検出する車輪回転センサ(5)からの検出信号に応じて第2の駆動電流の大きさ、周波数およびデューティ比を変化させることを特徴とする。
これにより、車両の速度に応じて車両接近通報音の大きさや周波数や音圧を変化させることができる。
請求項6に記載の発明では、電磁ホーン(1)を複数個備え、
駆動電流供給手段(2、3)は、複数個の電磁ホーン(1)の電磁石(12)に対して、互いに異なる周波数の第2の駆動電流を供給することを特徴とする。
これにより、複数個の電磁ホーン(1)で互いに異なる周波数の音を発生させることができるので、車両接近通報音の音色の幅を広げることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における車両接近通報装置の全体構成図である。 図1の車両接近通報装置において警報音発生時の作動を説明する図である。 図1の車両接近通報装置の回路図である。 図1のECUが実行する制御処理のフローチャートである。 本発明の第2実施形態における車両接近通報装置の全体構成図である。 図5のECUが実行する制御処理のフローチャートである。 本発明の第3実施形態における車両接近通報装置の全体構成図である。 図7のECUが実行する制御処理のフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態の車両接近通報装置は、図1に示すように電磁ホーン1、電子制御装置(以下、ECUと言う。)2および警音器スイッチ3を備えている。
電磁ホーン1は、ダイヤフラム10、アーマチャ11、電磁石12、接点部13、共振板14およびハウジング15を有する平型ホーンであり、例えば車両のフロントグリル近傍部位に取り付けられている。
図示を省略しているが、共振板14を使った平型ホーンの代わりに、共鳴管で音を増幅するトランペット型ホーンを電磁ホーン1に適用してもよい。トランペット型ホーンを適用した場合、共振板14の代わりに共鳴管を有している点以外は図1の回路図と同様である。
ダイヤフラム10および共振板14はアーマチャ11に固定されており、共振板14はダイヤフラム10に対向して配置されている。電磁石12は、アーマチャ11に対して所定の空隙を介して配置されたコア12aと、コア12aに巻回されたコイル12bとを有しており、図2(b)に示すように通電により電磁力を発生してアーマチャ11を吸引する。
接点部13は常閉型スイッチであり、可動接点13aと固定接点13bとを有している。図2(b)に示すようにアーマチャ11がコア12a側に吸引されて所定量以上変位すると可動接点13aがアーマチャ11によって押圧されて固定接点13bから離れるので接点部13が開状態(OFF)になる。
図1および図2(a)、(c)に示すようにアーマチャ11がコア12a側に吸引されていない場合またはアーマチャ11の変位量が所定量未満である場合にはバネの弾性力により可動接点13aが固定接点13bに接触するので接点部13が閉状態(ON)になる。コイル12bおよび接点部13は車両のバッテリ4に対して直列に接続されている。
ECU2は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えたマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに従った各種演算や処理を実行する。また、ECU2は、発振専用ICや演算処理ICで構成される場合でも、同様の処理を実行する。
図3に示すように、ECU2は、コイル12bに供給する駆動電流の大きさ、周波数およびデューティ比を設定する低周波発振器(以下、発振器と言う。)2aと、発振器2aで設定された大きさ、周波数およびデューティ比の駆動電流を発生するパワー系駆動回路(以下、駆動回路と言う。)2bと、バッテリ4の電圧(例えば12V)を適正電圧(例えば10V)に下げる電圧・電流設定器2cとを有している。
図1、図2に示すように、ECU2には、車両の車輪回転数(車輪回転速度)を検出する車輪回転センサ5からの検出信号が入力されるようになっている。
警音器スイッチ3は常開型スイッチであり、車両のステアリングに設けられたホーンスイッチ6に連動して閉状態(ON)になるように構成されている。本実施形態では、警音器スイッチ3として電磁リレーが用いられている。
図1に示す警音器スイッチ3の開状態(OFF)では、コイル12bがECU2を介してバッテリ4に接続される。図2に示す警音器スイッチ3の閉状態(ON)では、コイル12bがECU2を介することなくバッテリ4に接続される。
次に、上記構成における作動を説明する。まず図2(a)に示すようにホーンスイッチ6が乗員によって押されて閉状態(ON)になると、警音器スイッチ3も閉状態(ON)になる。このとき、常閉型スイッチである接点部13も閉状態(ON)になっているので、第1の駆動電流としてバッテリ電流(直流電流)がコイル12bに供給されることとなる。
これにより、図2(b)に示すようにコイル12bの電磁力によりアーマチャ11がコア12a側に吸引されるので、ダイヤフラム10がコア12a側に引っ張られて変形する。また、アーマチャ11がコア12a側に吸引されて所定量以上変位することで接点部13の可動接点13aがアーマチャ11によって押し下げられて接点部13が開状態(OFF)になるので、コイル12bに流れる駆動電流が遮断される。
コイル12bに流れる駆動電流が遮断されるとコイル12bの電磁力(吸引力)が消失するので、図2(c)に示すようにダイヤフラム10がその弾性力により元の形状に復帰し、これに伴いアーマチャ11が元の位置に復帰する。すると、可動接点13aがバネの弾性力により固定接点13bに接触して接点部13が閉状態(ON)になる。
このような動作が繰り返されることでダイヤフラム10が所期の周波数(300〜500Hz)且つ所期の振幅で自励振動し、共振板14が共振するので電磁ホーン1から所期の周波数(高周波数)および所期の音圧(高音圧)の音が発生する。このときの発生音は刺激的な倍音であるので、警音器の警報音としての役割を果たすことができる。
一方、図1に示すようにホーンスイッチ6が乗員によって押されておらず開状態(OFF)になっている場合には、常開型スイッチである警音器スイッチ3も開状態(OFF)になるので警報音が発生しない。
ここで、ECU2は、図4のフローチャートに示すように、車輪回転センサ5からの検出信号に基づいて車速が20km/h以下(所定速度以下)であると判断すると(ステップS110のYES判定)、所定の周波数および所定のデューティ比の駆動電流(第2の駆動電流)をコイル12bに供給する(ステップS120)。具体的には、発振器2aで設定された大きさ、周波数およびデューティ比の駆動電流を駆動回路2bで発生してコイル12bに供給する。
本実施形態では、ECU2は、第2の駆動電流の周波数を80Hz以上300Hz未満(より好ましくは100Hz以上200Hz未満)、第2の駆動電流のデューティ比を5%以上60%未満(より好ましくは5%以上30%未満)に制御する。
このように第2の駆動電流のデューティ比を5%以上60%未満と小さく制御することにより、コイル12bの電磁力(吸引力)も小さくなる。このため、アーマチャ11の変位量が所定量未満に抑えられるので接点部13が切れず常時オンの状態となる。
その結果、アーマチャ11およびダイヤフラム10が小さな振幅で、且つ第2の駆動電流の周波数(80Hz以上300Hz未満)と同等の低い周波数で振動するので、低音圧且つ低周波数の音が発生する。
この音は、走行音やエンジン音に近い音であり、人が不快に感じないので、歩行者や自転車走行者を驚かすことなく車両の接近を伝える音として用いることができる。すなわち、車両接近通報音として用いることができる。
なお、ECU2は、車速が20km/h以下(所定速度以下)でないと判断した場合(ステップS110のNO判定の場合)には、第2の駆動電流をコイル12bに供給しない。これにより、車両接近通報音が不要な場合に車両接近通報音を鳴らさないようにすることができる。
また、車速が20km/h以下(所定速度以下)であると判断した場合であっても、ホーンスイッチ6が乗員によって押されて閉状態(ON)になっている場合には、警音器スイッチ3が閉状態(ON)になるので、ECU2からコイル12bへの第2の駆動電流の供給が行われないこととなる。したがって、車両接近通報音よりも警報音を優先的に発生させることができる。
本実施形態によると、ECU2および警音器スイッチ3は、コイル12bに警報音に対応する第1の駆動電流と、車両接近通報音に対応する第2の駆動電流とを切り替えて供給する駆動電流供給手段を構成しており、この駆動電流供給手段2、3が第1の駆動電流として直流電流をコイル12bに供給することで警報音を発生し、第2の駆動電流として所定の大きさ、所定の周波数および所定のデューティ比の駆動電流をコイル12bに供給することで車両接近通報音を発生する。
このため、警報音および車両接近通報音を共通の電磁ホーン1から発生できる。その結果、車両接近通報装置と警音器とで電磁ホーンを共用できるので、部品点数を削減してコストの低減を図ることができる。
また、駆動電流供給手段2、3は、第2の駆動電流の周波数を警報音の周波数よりも低く制御するので、電磁ホーン1から発生する車両接近通報音の周波数を警報音の周波数よりも低くできる。このため、電磁ホーン1から発生する車両接近通報音が、警報音と容易に区別できる音になる。
具体的には、警報音の周波数は300Hz以上500Hz未満であり、第2の駆動電流の周波数は80Hz以上300Hz未満であるのが好ましい。特に、第2の駆動電流の周波数が5%以上30%未満であれば、車両接近通報音を一層好ましい音(車両の走行状態を想起させる音)にすることができる。
また、電磁ホーン1は、アーマチャ11が電磁石12側に吸引されて所定量以上変位すると電磁石12への通電を遮断する接点部13を有し、接点部13は、電磁石12に第1の駆動電流(直流電流)が供給されると周期的にオン・オフを繰り返すので、電磁石12に第1の駆動電流(直流電流)を供給することでダイヤフラム10を自励振動させて警報音を発生させることができる。
さらに、駆動電流供給手段2、3は、電磁石12に第2の駆動電流が供給されている場合のアーマチャ11の変位量が所定量未満になるように、第2の駆動電流の大きさおよびデューティ比を制御するので、電磁石12に第2の駆動電流を供給することでダイヤフラム10を第2の駆動電流の周波数と同等の周波数で振動させて車両接近通報音を発生させることができる。
ここで、警報音の発生時、すなわち電磁石12への第1の駆動電流の供給によって接点部13が周期的にオン・オフを繰り返している場合に電磁石12に流れる電流の波形のデューティ比(1周期の期間に占めるオン期間の割合)は60〜80%程度になる。
このため、約1分以上連続通電して警報音を連続的に発生させるとコイル12bの発熱量が大きくなってコイル12bが焼損してしまう虞があるが、通常の使用条件では警報音を約1分以上連続して発生させる必要性は極めて低いので実用上不具合は生じない。
一方、車両接近通報音は低速走行時に連続的に発生させるものであるので、渋滞中や狭い路地でのノロノロ走行時などは1分以上連続して発生させることがある。この点に鑑みて、駆動電流供給手段2、3は、第2の駆動電流のデューティ比を、電磁石12に第1の駆動電流が供給されて接点部13が周期的にオン・オフを繰り返している場合の電流波形のデューティ比よりも低く制御するので、車両接近通報音を連続的に発生させるために電磁石12に第2の駆動電流を連続通電させても、連続通電による電磁石12の発熱量を抑えることができ、ひいてはコイル12bの焼損を抑制できる。
具体的には、電磁石12に第1の駆動電流が供給されて接点部13が周期的にオン・オフを繰り返している場合の電流波形のデューティ比は60%以上80%以下であり、第2の駆動電流のデューティ比は5%以上60%未満であるのが好ましい。特に、第2の駆動電流のデューティ比が5%以上30%未満であれば、連続通電による電磁石12の発熱量を一層抑えることができ、ひいてはコイル12bの焼損を一層抑制できる。
また、第2の駆動電流のデューティ比を低く抑えてコイル12bの発熱を抑制することで、車両接近通報音発生時の消費電力を小さく抑えることもできる。特に、渋滞中などのように長時間にわたって連続的または断続的に低車速で走行する場合に大きな消費電力低減効果を発揮できる。
また、駆動電流供給手段2、3は、警報音発生条件を満たしている場合(ホーンスイッチ6が押されている場合)には電磁石12に第1の駆動電流を供給し、警報音発生条件を満たしていない場合、かつ車両接近通報音発生条件を満たしている場合(車速が所定速度以下の場合)には電磁石12に第2の駆動電流を供給するので、警報音を車両接近通報音よりも優先的に発生させることができる。このため、緊急時に警報音を支障なく発生させることができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、電磁ホーン1が接点部13を有しており、接点部13が周期的にオン・オフを繰り返すことで警報音を発生するが、本第2実施形態では、図5に示すように、電磁ホーン1が接点部13を有しておらず、ECU2がコイル12bに所定の大きさ、所定の周波数および所定のデューティ比の駆動電流を供給することで警報音を発生する。
具体的には、本実施形態では上記第1実施形態の警音器スイッチ3が廃止され、ECU2にホーンスイッチ6のオンオフ信号が入力されるようになっている。
図6のフローチャートに示すように、ECU2は、ホーンスイッチ6が押されて閉状態(ON)になると(ステップS210のYES判定)、第1の駆動電流をコイル12bに供給する(ステップS220)。
本例では、第1の駆動電流の周波数を300〜500Hzとし、第1の駆動電流のデューティ比を60〜80%とする。これによりアーマチャ11およびダイヤフラム10が振動して高周波数且つ高音圧の警報音が発生する。
ECU2は、ホーンスイッチ6が押されておらず開状態(OFF)になっている場合(ステップS210のNO判定の場合)、且つ車速が20km/h以下(所定速度以下)であると判断した場合(ステップS230のYES判定の場合)には第2の駆動電流をコイル12bに供給する(ステップS240)。
ECU2による第1、第2の駆動電流の発生手段としては、例えば、図3に示す発振器2aを2つ備え、一方の発振器2aで第1の駆動電流の大きさ、周波数およびデューティ比を設定し、他方の発振器2aで第2の駆動電流の大きさ、周波数およびデューティ比を設定するようにすればよい。
本例では、上記第1実施形態と同様に、第2の駆動電流の周波数を80Hz以上300Hz未満(より好ましくは100Hz以上200Hz未満)とし、第2の駆動電流のデューティ比:5%以上60%未満(より好ましくは5%以上30%未満)とする。これによりアーマチャ11およびダイヤフラム10が振動して低周波数且つ低音圧の車両接近通報音が発生する。
なお、ECU2は、車速が20km/h以下(所定速度以下)でないと判断した場合(ステップS230のNO判定の場合)には、第2の駆動電流をコイル12bに供給しない。これにより、車両接近通報音が不要な場合に車両接近通報音を鳴らさないようにすることができる。
また、車速が20km/h以下(所定速度以下)の場合であっても、ホーンスイッチ6が乗員によって押されて閉状態(ON)になっている場合にはコイル12bに第1の駆動電流が供給されるので、車両接近通報音よりも警報音を優先的に発生させることができる。
このように、本実施形態においても上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
上記各実施形態では、ホーンスイッチ6がオン状態になっている場合に警報音発生条件を満たしているとして警報音を発生するが、本第3実施形態では、車両の盗難を検知した場合に警報音発生条件を満たしているとして警報音を発生する。
本実施形態の電磁ホーン1としては、上記第1実施形態で述べた接点部13を有しているホーン(図1のホーン)、および上記第2実施形態で述べた接点部13を有していないホーン(図5のホーン)のいずれも用いることができる。
図7の例では、電磁ホーン1として、上記第2実施形態で述べた接点部13を有していないホーン(図5のホーン)が用いられている。本例では、ECU2に、車両盗難検知手段をなす盗難検知用センサ7からの検出信号が入力されるようになっている。盗難検知用センサ7は、車両の盗難に関連する物理量を検出するものであり、例えば車両の振動や傾きを検出するセンサが挙げられる。
図8のフローチャートに示すように、ECU2は、盗難検知用センサ7からの検出信号に基づいて盗難を検知した場合(ステップS310のYES判定の場合)には上記第2実施形態と同様に第1の駆動電流をコイル12bに供給して警報音を発生させる(ステップS320)。この警報音は、車両盗難防止装置の警報音としての役割を果たす。
また、ECU2は、盗難を検知していない場合(ステップS310のNO判定の場合)には、上記第2実施形態と同様に、車速が20km/h(所定速度)以下になって車両接近通報音発生条件を満たすと第2の駆動電流をコイル12bに供給して車両接近通報音を発生させる(ステップS330、S340)。
図示を省略しているが、電磁ホーン1として、上記第1実施形態で述べた接点部13を有しているホーン(図1のホーン)が用いられる場合には、図1のホーンスイッチ6の代わりに盗難検知用センサ7からの検出信号がECU2に入力されるようにすればよい。
本実施形態によると、車両接近通報装置と車両盗難防止装置とで電磁ホーンおよびECUを共用できるので、部品点数を削減してコストの低減を図ることができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、車両接近通報音の周波数および音圧を一定にしているが、車速に応じて車両接近通報音の周波数および音圧を変化させるようにすれば、車両接近通報音を、車両の動作を認知しやすいものにすることができて好ましい。具体的には、車速検出手段をなす車輪回転センサ5からの検出信号に応じて駆動電流の周波数およびデューティ比を変化させるようにすればよい。
また、上記各実施形態では電磁ホーン1を1個備えているが、電磁ホーン1を複数個備え、ECU2が複数個の電磁ホーン1の各電磁石12に対して互いに異なる周波数の駆動電流を供給するようにすれば、複数個の電磁ホーン1で互いに異なる周波数の音を発生させることができるので、車両接近通報音の音色の幅を広げることができる。
1 電磁ホーン
2 ECU(駆動電流供給手段)
3 警音器スイッチ(駆動電流供給手段)
5 車輪回転センサ
10 ダイヤフラム
11 アーマチャ
12 電磁石
13 接点部

Claims (6)

  1. ダイヤフラム(10)、アーマチャ(11)および電磁石(12)を有し、前記電磁石(12)の電磁力により前記アーマチャ(11)を吸引することで前記ダイヤフラム(10)を振動させて音を発生する電磁ホーン(1)と、
    前記電磁石(12)に、警報音に対応する第1の駆動電流と、車両接近通報音に対応する第2の駆動電流とを切り替えて供給する制御手段(2)と、
    前記警報音を発生させるときに乗員によって押されるホーンスイッチ(6)とを備え、
    前記制御手段(2)は、
    前記電磁石(12)を構成するコイル(12b)に供給する駆動電流の周波数およびデューティ比を設定する発振器(2a)と、前記発振器(2a)で設定された周波数およびデューティ比の駆動電流を発生する駆動回路(2b)とを有するもので、前記発振器(2a)を2つ備え、一方の発振器(2a)で前記第1の駆動電流の周波数およびデューティ比を設定し、他方の発振器(2a)で前記第2の駆動電流の周波数およびデューティ比を設定するようになっており、
    前記ホーンスイッチ(6)が押された場合には、前記電磁石(12)に周波数300〜500Hz、デューティ比60〜80%の前記第1の駆動電流を供給し、
    前記ホーンスイッチ(6)が押されていない場合であって、車両接近通報音発生条件を満たしている場合には、前記電磁石(12)に周波数80Hz以上300Hz未満、デューティ比5%以上60%未満の前記第2の駆動電流を供給することを特徴とする車両接近通報装置。
  2. 前記制御手段(2)によって供給される前記第2の駆動電流は、周波数が100Hz以上200Hz未満、デューティ比が5%以上30%未満であることを特徴とする請求項1に記載の車両接近通報装置。
  3. 前記制御手段(2)は、前記駆動回路(2b)に供給するバッテリの電圧を所定電圧に下げる設定器(2c)を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の車両接近通報装置。
  4. 前記制御手段(2)は、前記ホーンスイッチ(6)が押されていない場合であって、車速が20km/h以下の場合に、前記第2の駆動電流を供給することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両接近通報装置。
  5. 前記制御手段(2)は、車両の車輪回転数を検出する車輪回転センサ(5)からの検出信号に応じて前記第2の駆動電流の大きさ、周波数およびデューティ比を変化させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両接近通報装置。
  6. 前記電磁ホーン(1)を複数個備え、
    前記制御手段(2)は、前記複数個の前記電磁ホーン(1)の前記電磁石(12)に対して、互いに異なる周波数の前記第2の駆動電流を供給することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両接近通報装置。
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