JP2015026225A - 監視システム及び監視方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明の課題は、既設住宅のトイレを改修せずとも、住宅の居住者の安否を確認することができる監視システム及び監視方法を提供することである。
また、単位期間使用量が所定の閾値未満であれば、警報の電子メール又はメッセージがホスト装置20によって送信されるので、自動で水を使用する水道設備が住宅50にある場合であっても、その水道設備の自動的な水使用量が閾値以下と少なければ、居住者の異常があっても電子メール又はメッセージが送信されなくなるようなことを防止することができる。
水使用量測定部51が住宅50に供給される水の使用量を測定するものであるため、住宅50に既設された水道メーターを水使用量測定部51として利用することができる。そのため、トイレ等の水道設備を改修せずとも、この監視システム1を利用することができる。
まず、住宅50について説明する。
住宅50は、一戸建ての住宅であるか、集合住宅の一戸である。
住宅50の外に設置された上水管60が水道メーター51を介して給水配管52に接続され、その給水配管52が住宅50に張り巡らされるように設けられている。水道メーター(水使用量測定部)51は、住宅50に供給された上水の使用量(体積)を検出して、その使用量をデジタル又はアナログの電気信号に変換するものである。例えば、水道メーター51は、上水管60から給水配管52へ流れる上水の流量(単位時間当たりの体積)を測定するとともにその測定流量を積算することによって、上水の使用量を測定する積算流量計である。
水道設備53は水栓蛇口であるので、以後では水道設備53を水栓蛇口という。水栓蛇口53が開かれると、上水が水栓蛇口53から流出し、水栓蛇口53が閉じられると、上水の流出が止まる。住宅50に設けられる水栓蛇口53の数は複数であり、これら水栓蛇口53が設けられる場所は住宅50のキッチン、洗面所、便所、風呂場等である。水栓蛇口53には水道メーター56が設けられている。給水配管52から水栓蛇口53に流れる上水の使用量(体積)が水道メーター56によって測定されて、その使用量が水道メーター56によってデジタル又はアナログの電気信号に変換される。その電気信号(その電気信号のレベルは水栓蛇口53に流れる上水の使用量を表す)は、水道メーター56によって後述の水道監視装置10に出力される。
なお、水道メーター56,57,58を設けなくてもよい。また、給水配管52に接続される水道設備は水栓蛇口53、水洗トイレ54及び給湯器55に限るものではない。
続いて、監視システム1の構成について説明するとともに、監視システム1を用いた監視方法について説明する。
水道監視装置10は、CPU、記憶部(RAM、ROM、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等)、通信ユニット、入出力インターフェース、表示部(例えば、液晶ディスプレイ又はELディスプレイ)及び操作部(例えば押しボタン、タッチパネル、スイッチ)等を有する小型コンピューターである。水道監視装置10に内蔵された記憶部には、水道監視装置10にとって読み込み可能なプログラムが格納されており、水道監視装置10がそのプログラムに従って各種の処理を実行する。そのプログラムに基づいて水道監視装置10が各ステップにおいて実行する処理について説明する。
水道監視装置10は、住宅50に供給された上水の使用量(総使用量)を取得して、その使用量を監視する。つまり、水道監視装置10は、水道メーター51によって出力された電気信号を入力する。また、水道監視装置10は、水道メーター56,57,58によって出力された電気信号を入力する。
水道監視装置10は、水道メーター51から入力した電気信号が表す使用量(総使用量)をその入力時刻に対応付けて記憶部に記憶することを所定の単位期間(例えば、30分間)おきに行う。更に、水道監視装置10は、その時に記憶した使用量から一回前に記憶した使用量を減算し、その減算により求められた差を入力時刻に対応付けて記憶する。求められた差は、前回に使用量を記憶した時刻から今回に使用量を記憶した時刻までの期間の間に使用された使用量である。以下、求められた差を単位期間使用量という。
上記のような単位期間使用量の算出・記憶のステップ中において、水道監視装置10は、上述のように算出した単位期間使用量をその入力時刻とともにホスト装置20へ送信する。水道監視装置10は、単位期間使用量を算出する度にこのような送信を行う。つまり、水道監視装置10は、単位期間に等しい送信サイクルおきにこのような送信を行う。
ホスト装置20は、CPU、記憶部(RAM、ROM、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等)、通信ユニット及び入出力インターフェース等を有するサーバー装置である。ホスト装置20に内蔵された記憶部には、ホスト装置20にとって読み込み可能なプログラムが格納されており、ホスト装置20がそのプログラムに従って各種の処理を実行する。そのプログラムに基づいてホスト装置20が各ステップにおいて実行する処理について説明する。
水道監視装置10が単位期間使用量及び入力時刻を送信する度に、ホスト装置20が水道監視装置10によって送信された単位期間使用量及び入力時刻を受信して、受信した単位期間使用量及び入力時刻を互いに対応付けて記憶部に記憶する。このような単位期間使用量及び入力時刻の記憶は水道監視装置10が単位期間使用量及び入力時刻を送信する度に行われるので、単位期間使用量及び入力時刻のデータ列がホスト装置20の記憶部に生成される。
ホスト装置20は、上述のように受信した単位期間使用量を所定の閾値(所定量)と比較することによって、その単位期間使用量が閾値以上であるか否かを判定し、その比較結果を入力時刻に対応付けて記憶する。ここでの閾値は、ゼロを超えた値である。例えば、閾値は、水洗トイレ54に一回に流れる所定量(例えば、3リットル)に等しいことが好ましい。
ホスト装置20は、直近の所定期間(以下、判定サイクルという)の間に記憶部に蓄積された比較結果が全て「NO」であるか否かを判定する。つまり、ホスト装置20は、直近の判定サイクルの間に記憶部に蓄積された全ての単位期間使用量を上述の閾値と比較して、全ての単位期間使用量が閾値未満であるか否かを判定する。
また、判定サイクルの値は変更可能であり、その変更は端末30を利用して行う。
直近の判定サイクルの間に記憶部に蓄積された比較結果が全て「NO」である場合(つまり、直近の判定サイクルの間に記憶部に蓄積された全ての単位期間使用量が閾値未満である場合)、ホスト装置20は登録されたメールアドレス宛ての電子メールを送信する。電子メールの送信プロトコルは例えばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)である。電子メールの題名又は本文は警報を表すものである。例えば、その電子メールの題名又は本文には、住宅50の在宅者に何かしらの異常が発生している可能性がある旨が記載されている。なお、電子メールの題名は変更可能であり、その変更は端末30を利用して行う。
端末30は、CPU、記憶部(RAM、ROM、不揮発性半導体メモリ等)、通信ユニット、入出力インターフェース、表示部(例えば、液晶ディスプレイ又はELディスプレイ)及び操作部(例えば押しボタン、タッチパネル、スイッチ)等を有するポータブルコンピューターである。より具体的には、端末30は、板状に形作られた所謂スマートフォン(多機能型携帯電話機)又はタブレットである。この端末30には、端末30を操作・管理するためのオペレーティングシステム(以下、OSという)が搭載されている。このOS(例えば、iOS、ANDROID、WINDOWS、Linux(何れも登録商標))は記憶部に格納されており、このOSが端末30のCPU等によって実行されて、OSによって端末30が管理・操作・駆動される。このOSには、電子メールクライアント用のアプリケーションプログラム(以下、アプリという)がインストールされており、そのアプリが端末30の記憶部に格納されている。また、このOSには、ホスト装置20と通信するための遠隔操作アプリ(例えば、ブラウザアプリ又は専用アプリ)がインストールされており、その遠隔操作アプリが端末30の記憶部に格納されている。以下、これらアプリに基づいて端末30が各ステップにおいて実行する処理について説明する。
端末30の電子メールクライアント用のアプリが起動されると、端末30がそのアプリによって電子メールサーバーから電子メールを受信する。そのため、上述のように警報の電子メールがホスト装置20によって送信された場合、その電子メールが電子メールクライアント用アプリによって端末30に受信され、電子メールの題名及び本文が電子メールクライアント用アプリによって端末30の表示部に表示される。電子メールの受信プロトコルはPOP(Post Office Protocol)、APOP(Authenticated Post Office Protocol)又はIMAP(Internet Message Access Protocol)である。
端末30の遠隔操作アプリが起動されると、この遠隔操作アプリを用いて上述の判定ステップ及び警報送信ステップを起動及び停止させることができる。
本発明の実施の形態によれば、次のような効果、有効点及び技術的意義が認められる。
10 水道監視装置
20 ホスト装置
30 端末
50 住宅
51 水道メーター(水使用量測定部)
Claims (5)
- 住宅に設けられた水道監視装置と、ホスト装置と、を備える監視システムにおいて、
前記水道監視装置が、前記住宅に供給される水の使用量を測定する水使用量測定部から入力した使用量に基づいて、所定の単位期間内に前記住宅に供給された単位期間使用量を前記ホスト装置に送信することを前記単位期間に等しい送信サイクルおきに行い、
前記ホスト装置が、前記水道監視装置によって送信された単位期間使用量を受信するごとにその単位期間使用量を記憶し、
前記ホスト装置が、前記単位期間よりも長い直近の所定期間の間に記憶した全ての単位期間使用量が所定の閾値以上であるか否かを判定することを前記所定期間に等しい判定サイクルおきに行い、その判定の結果、前記所定期間の間に記憶した全ての単位期間使用量が前記閾値未満である場合に警報の電子メール又はメッセージを送信する、
ことを特徴とする監視システム。 - 請求項1に記載の監視システムにおいて、
前記ホスト装置によって送信された電子メール又はメッセージを受信する端末を更に備える、
ことを特徴とする監視システム。 - 請求項2に記載の監視システムにおいて、
前記端末は、前記ホスト装置が前記判定を行うことを有効及び無効にし、
前記ホスト装置は、前記判定を行うことを前記端末によって無効にされても、前記水道監視装置から受信した単位期間使用量を記憶することを継続する、
ことを特徴とする監視システム。 - 請求項3に記載の監視システムにおいて、
前記端末は、前記判定サイクルの値及び最初の判定時刻を入力し、その入力した値及び最初の判定時刻を前記ホスト装置に送信するとともに、前記ホスト装置が前記判定を行うことを有効にし、
前記ホスト装置は、前記判定を有効にした時から時間が経過して、前記端末から受信した判定時刻になったら最初の前記判定を行い、その後、前記端末から受信した値を前記判定サイクルとしてその判定サイクルが経過する度に前記判定を行う、
ことを特徴とする監視システム。 - 住宅に設けられた水道監視装置と、ホスト装置とを利用した監視方法において、
前記水道監視装置が、前記住宅に供給される水の使用量を測定する水使用量測定部から入力した使用量に基づいて、所定の単位期間内に前記住宅に供給された単位期間使用量を前記ホスト装置に送信することを前記単位期間に等しい送信サイクルおきに行うステップと、
前記ホスト装置が、前記水道監視装置によって送信された単位期間使用量を受信するごとにその単位期間使用量を記憶するステップと、
前記ホスト装置が、前記単位期間よりも長い直近の所定期間の間に記憶した全ての単位期間使用量が所定の閾値以上であるか否かを判定することを前記所定期間に等しい判定サイクルおきに行い、その判定の結果、前記所定期間の間に記憶した全ての単位期間使用量が前記閾値未満である場合に警報の電子メール又はメッセージを送信するステップと、を含む、
ことを特徴とする監視方法。
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