JP2015025937A - 光変調器 - Google Patents

光変調器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015025937A
JP2015025937A JP2013155267A JP2013155267A JP2015025937A JP 2015025937 A JP2015025937 A JP 2015025937A JP 2013155267 A JP2013155267 A JP 2013155267A JP 2013155267 A JP2013155267 A JP 2013155267A JP 2015025937 A JP2015025937 A JP 2015025937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
holes
lattice
movable structure
optical modulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013155267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6041389B2 (ja
Inventor
福田 浩
Hiroshi Fukuda
浩 福田
一実 和田
Kazumi Wada
一実 和田
理士 平勢
Masashi Hirase
理士 平勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
University of Tokyo NUC
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, University of Tokyo NUC filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2013155267A priority Critical patent/JP6041389B2/ja
Publication of JP2015025937A publication Critical patent/JP2015025937A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6041389B2 publication Critical patent/JP6041389B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

【課題】梁構造の上に形成した光能動素子に、梁構造を変位させることで応力を印加して光変調を行う光変調器において、光能動素子に効率的に応力が集中できるようにする。【解決手段】可動構造体104に、複数の貫通穴141を備え、複数の貫通穴141は、正三角形,正四角形,正六角形のいずれかを基本格子の形状とする格子の格子点に配置され状態に配列されている。貫通穴141は、可動部形成層103に対する選択的なエッチングにより支持層102を加工するときに用いるエッチャント(フッ酸)を、可動部形成層103(可動構造体104)より下層に侵入させるための穴である。【選択図】 図1

Description

本発明は、応力の印加により光変調を行う光変調器に関する。
光通信の大容量化に伴い、基幹網に加えて加入者網においても光通信の高速化が求められている。光通信の高速化には、光変調などを行う光能動素子の高速化が重要となる。現在、小型化および低消費電力化などの要望から、化合物半導体を用いた光能動素子が主に用いられている。しかしながら、加入者網の装置に適用するためには、低コストであることが重要であり、高価な化合物半導体を用いた光能動素子ではなく、シリコン系材料を用いた光能動素子の開発が進んでいる。
シリコン系材料を用いた光能動素子には、例えば、キャリア注入による自由電子吸収を用いた光吸収素子がある(特許文献1参照)。また、マッハツェンダー干渉計を用いた素子もある(特許文献2参照)。また、ゲルマニウムの電界吸収効果を用いた光変調器もある(非特許文献1参照)。これらのなかで、キャリア注入およびマッハツェンダー干渉計を用いた技術では、消費電力が大きく、低消費電力に対応させることが困難である。電界吸収効果を利用する技術では、低消費電力化が可能であるが、ゲルマニウムの光吸収端が1650nm以上の長波長域であり、通信波長帯から外れるため、光通信に用いることは困難と考えられていた。
これに対し近年、量子効果を用いることで、ゲルマニウムの光吸収端を光通信波長帯まで拡張する技術が提案されている。この技術によれば、加入者網でも使用可能な低コストの光変調器が、低消費電力で実現できる可能性がある。ただし、変調可能な光帯域は波長数nmと広くなく、光通信波長帯のなかでC帯およびL帯をカバーするためには、10種類以上の量子井戸構造を作り分けることになる。
これに対し、1つの素子でより広い光変調帯域を得る技術が提案されている(特許文献3参照)。この技術では、変位可能とした片持ち梁に上記構成とした光能動素子を形成し、この光能動素子に応力を印加することで、より広い光変調領域を得るようにしている。また、片持ち梁の構造を調整することで、より小さな駆動電圧で梁を変形可能とし、低消費電力化する技術も提案されている。この技術では、梁を駆動するための可動電極形成部と、梁を支持する支持部との間の応力が集中する領域に、上記素子を配置している。この領域を、平面視でより細い構造として変形しやすくすることで、より小さな駆動電圧で梁を変形可能とし、低消費電力化を図っている。
特許第3957187号公報 特許第4429711号公報 国際公開第2011/24968号
N. Feng et al. , "30GHz Ge electro-absorption modulator integrated with 3μm silicon-on-insulator waveguide", Optics Express, vol.19, no.8, pp.7062-7067, 2011.
しかしながら、上述した技術では、平面視で細い構造とした部分と支持部との間隔が、製造上の制約により正確に設定できず、量子効果を用いたゲルマニウムから構成した光能動素子を配置した箇所に、効率的に応力を集中させることが妨げられるという問題がある。
上述した技術において、効果的にバンド端を制御するためには、応力集中が重要となる。応力集中の方法として、片持ち梁の固定端に、上述したようなより細いくびれを設けるようにしている。しかしながら、くびれを設けたとしても、固定端の位置とくびれの位置が一致していないと、応力集中の効果は期待できない。
光通信用デバイスの小型化、低コスト化に対応できるプラットフォームとして、シリコンフォトニクスが期待されている。シリコンフォトニクス上で上述したような応力印加可変帯域変調器を実現するためには、シリコンから構成した梁に、シリコン光導波路を装荷し、このシリコン光導波路上に形成したゲルマニウムの電界吸収効果を用いるのが有望である。
このような梁構造の実現には、SOI(Silicon on Insulator)基板を用い、表面シリコン層で梁の形状を形成し、埋め込み酸化層(BOX層)を犠牲層として除去する作製方法がとられる。BOX層の除去は、一般的に、フッ酸によるウェットエッチングが用いられる。ドライエッチングでは、表面シリコン層の下のシリコン酸化膜(BOX層)が除去できないため、回り込みエッチング可能な上述したウェットエッチングが適用される。
ここで、フッ酸によるシリコン酸化膜のウェットエッチングは、エッチングが等方的に進行する。このため、表面シリコン層で梁構造を作製する際に、この下の十分に厚いBOX層を完全にエッチングしようとすると、梁の固定端よりも深くエッチングされてしまう(アンダーカット)という制約があった。アンダーカットは、梁の固定端と梁のくびれ部との距離を拡大してしまうため、くびれ部に対する効率的な応力集中の妨げとなる。
アンダーカットを減らす方法として、梁に小さな穴を数多く形成し、これらの穴からフッ酸を浸入させて下層のBOX層をエッチングする方法がある。この方法によれば、アンダーカットを最小限に抑えることが可能となる。しかしながら、例えば、主応力方向と直交する軸に穴が並ぶような場合は、穴近傍に応力が集中してしまい、本来の目的であった梁固定端付近(くびれ部)に応力が集中できないという問題が発生する。この状態では、光能動素子に効率的に応力が集中できない。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、梁構造の上に形成した光能動素子に、梁構造を変位させることで応力を印加して光変調を行う光変調器において、光能動素子に効率的に応力が集中できるようにすることを目的とする。
本発明に係る光変調器は、基板の上に形成された支持層および支持層の上に形成された可動部形成層を加工することで形成した光変調器であって、可動部形成層を加工することで形成されて基板の上に離間して配置され、複数の貫通穴を備える可動構造体と、可動部形成層を加工することで形成された固定部と、可動部形成層を加工することで形成されて可動構造体の一端と固定部とを連結するくびれ部と、可動部形成層に対する選択的なエッチングにより支持層を加工することで固定部の下の領域に形成されて固定部を基板の上に支持する支持部と、可動構造体の上に形成された可動電極と、基板の上に形成されて可動電極を基板の側に引き寄せるための固定電極と、固定部からくびれ部を経由して可動構造体の上にかけて形成された光導波路と、くびれ部の箇所で光導波路の上に形成されて印加された応力により光変調を行う光能動素子とを備え、平面視で、くびれ部の幅は、可動構造体の幅より小さく形成され、複数の貫通穴は、正三角形,正四角形,正六角形のいずれかを基本格子の形状とする格子の格子点に配置された状態に配列されている。
上記光変調器において、隣り合う貫通穴の間隔は、固定部に近いほど小さくされているようにしてもよい。
また、複数の貫通穴は、正三角形を基本格子の形状とする格子の格子点に配置された状態に配列され、固定部からみて可動構造体が形成されている方向に対し、基本格子の辺が傾く状態とされているようにしてもよい。また、複数の貫通穴は、正四角形を基本格子の形状とする格子の格子点に配置された状態に配列され、固定部からみて可動構造体が形成されている方向に対し、基本格子の辺が傾く状態とされているようにしてもよい。
以上説明したことにより、本発明によれば、梁構造の上に形成した光能動素子に、梁構造を変位させることで応力を印加して光変調を行う光変調器において、光能動素子に効率的に応力が集中できるようになるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態における光変調器の構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態における光変調器の一部構成を示す平面図である。 図3は、本発明の実施の形態における光変調器の一部構成を示す平面図である。 図4は、本発明の実施の形態における光変調器の一部構成を示す平面図である。 図5は、本発明の実施の形態における光変調器の一部構成を示す平面図である。 図6は、本発明の実施の形態における光変調器の一部構成を示す平面図である。 図7は、本発明の実施の形態における光変調器の一部構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における光変調器の構成を示す斜視図である。この光変調器は、基板101の上に形成された支持層102および支持層102の上に形成された可動部形成層103を加工することで形成したものである。
まず、可動部形成層103を加工することで形成されて基板101の上に離間して配置された可動構造体104と、可動部形成層103を加工することで形成された固定部106と、可動部形成層103を加工することで形成されて可動構造体104の一端と固定部106とを連結するくびれ部107とを備える。
また、可動部形成層103に対する選択的なエッチングにより支持層102を加工することで固定部106の下の領域に形成されて固定部106を基板101の上に支持する支持部105を備える。固定部106が、支持部105の上に固定された状態となる。
可動構造体104,固定部106,くびれ部107は、可動部形成層103を加工することで一体に形成されている。くびれ部107の幅は、平面視で、可動構造体104の幅より小さく形成されている。
例えば、基板101,支持層102,可動部形成層103は、よく知られたSOI基板であり、厚さ0.2μm程度の表面シリコン層が可動部形成層103であり、厚さ2〜3μm程度の埋め込み酸化層が支持層102である。従って、フッ酸によるウェットエッチングによれば、可動部形成層103に対する選択的なエッチングにより支持層102を加工することができる。
また、可動構造体104の上に形成された可動電極108を備える。ここで、基板101を、不純物を導入したシリコンから構成することで、基板101を電極として用いることができる。この場合、基板101が、可動電極108を基板101の側に引き寄せるための固定電極となる。可動電極108は、一部のくびれ部107を経由して固定部106の上に引き出された配線110に接続している。なお、基板101とは別に固定電極を形成する場合、平面視で、可動電極108に重なる位置、言い換えると、可動構造体104を投影した領域の基板101上に固定電極が形成されていればよい。
また、固定部106からくびれ部107を経由して可動構造体104の上にかけて形成された光導波路111と、くびれ部107の箇所で光導波路111の上に形成されて印加された応力により光変調を行う光能動素子112とを備える。光能動素子112は、光導波路111を導波する光信号の変調を行う。
光導波路111は、可動構造体104の上で進行方向が曲げられ、光導波路111の両端は、固定部106の上に配置されている。光導波路111は、リブ型導波路である。光導波路111の一端より入射した光信号は、まず、分割形成されているいずれかのくびれ部107の上の光能動素子112が形成されている箇所を通過する。次いで、可動構造体104の上の曲げられている部分の光導波路111で進行方向を180°変更する。次いで、他のいずれかのくびれ部107の上の光能動素子112が形成されている箇所を通過し、光導波路111の他端より出射する。
光能動素子112は、ゲルマニウムからなる層厚10nm程度の井戸層と、シリコンとゲルマニウムとの混晶からなる層厚10nm程度の障壁層とから構成された量子井戸構造を備える。この構成とした光能動素子112は、応力が加わると、井戸層を構成するゲルマニウムのバンドギャップを波長に換算して100nm可変することができる。従って、光能動素子112は、応力が加わることで、吸収する光波長を変更することができる。
上述した光変調器では、可動電極108と、基板101の間に電位差が生じるように電圧を印加することで、可動電極108と基板101との間に静電引力を発生させ、可動構造体104を基板101の側に近づけるように変位させることができる。このとき、可動構造体104およびくびれ部107が変形し応力を発生する。ここで発生する応力は、固定部106により近い箇所に配置され、幅が狭く形成されたくびれ部107に集中するようになる。また、印加する電圧を変化させることで、可動構造体104の変位量を変化させることができる。
このようにして応力が集中するくびれ部107の上に光能動素子112が形成されているので、上述したように可動構造体104に対して静電引力を発生させることで、光能動素子112に応力(引っ張り歪み)を加えることができ、結果として、光能動素子112における透過光波長を変更(変調)することができる。なお、上述した光変調器の構成については、特願2012−159617を参照されたい。
上述したように動作する光変調器において、実施の形態では、可動構造体104に、複数の貫通穴141を備え、複数の貫通穴141は、正三角形,正四角形(正方形),正六角形のいずれかを基本格子の形状とする格子の格子点に配置された状態に配列されているところに特徴がある。貫通穴141は、可動部形成層103に対する選択的なエッチングにより支持層102を加工するときに用いるエッチャント(フッ酸)を、可動部形成層103(可動構造体104)より下層に浸入させるための穴である。なお、図1において、各貫通穴141の間に示す点線は、格子の状態を説明するための仮想の線であり、実際には存在しない。これは、図2,図3,図4,図5,図6,図7においても同様である。
貫通穴141は可動構造体104を貫通しており、ここからフッ酸が浸入し、酸化シリコンからなる支持層102をエッチングすることができる。貫通穴141の径は、50nm程度以上であれば良い。この穴径であれば、フッ酸が浸入可能である。複数の貫通穴141は、可動構造体104の全域に、均等に配列されているとよい。
上述した光変調器の製造について簡単に説明する。まず、SOI基板を用意する。SOI基板の基体部が基板101であり、埋め込み酸化層が支持層102であり、表面シリコン層が可動部形成層103である。初めに、公知のリソグラフィー技術、エッチング技術および成膜技術により光導波路111および光能動素子112を形成する。可動部形成層103の上に公知の成膜技術によりフッ酸耐性のある金からなる金属層を形成した後、公知のリソグラフィー技術およびエッチング技術により金属層をパターニングすることで、可動電極108および配線110を形成する。
次いで、公知のリソグラフィー技術により、可動構造体104,固定部106,およびくびれ部107を形成するためのマスクパターンを形成する。このとき、マスクパターンの可動構造体104とする領域に、貫通穴141に対応する複数の穴部を備えるものとする。このように形成したマスクパターンを用い、公知のドライエッチング技術により可動部形成層103をパターニングすることで、可動構造体104,固定部106,およびくびれ部107が形成できる。また、複数の貫通穴141が形成できる。この場合、可動電極108の部分においては、貫通穴141は、可動電極108も貫通している。
上述したように可動構造体104,固定部106,およびくびれ部107を形成した後、用いたマスクパターンを除去する。次に、可動構造体104およびくびれ部107の周囲の開口領域、また、貫通穴141を通してフッ酸を支持層102に作用させることで、固定部106の下部領域以外の支持層102を選択的にエッチング除去する。
このエッチングにより、可動構造体104およびくびれ部107の下部の支持層102は除去され、可動構造体104およびくびれ部107は、基板101より離間した状態となる。また、上述したウェットエッチングでは、等方的にエッチングされるため、固定部106の端部下部も、ある程度エッチングされアンダーカットが生じる。
しかしながら、可動構造体104に複数の貫通穴141が形成され、ここからも支持層102に対してフッ酸が作用するので、可動構造体104の下部の支持層102が、貫通穴141がない場合に比較してより迅速にエッチング除去されるようになる。この結果、可動構造体104およびくびれ部107の中空構造が、より短時間のエッチングで実現できるようになり、結果として、上述したアンダーカットの量を減らすことができる。アンダーカットの量が減らせれば、前述したくびれ部107に対する応力集中が、より効率的になされるようになる。
ところで、貫通穴141は、例えば、上述したように六角形格子で配置している。正六角形の基本格子を有するハニカム構造は、建築材料などで高強度かつ高剛性の多孔材料として知られている。このため、この配置で複数の貫通穴141を形成しても、可動構造体104の強度および剛性を著しく損なうことがない。
ここで、厚さdのシリコン酸化膜(支持層102)を完全に除去するためには、フッ酸浸入用の貫通穴141の間隔を、厚さd以下に設定する必要がある。1辺がdの長さを持つ六角格子の格子間隔は√3dであることから、六角格子の頂点にフッ酸浸入用穴を配置する場合、図2の平面図に示す六角格子の格子間隔xは、支持層102の厚さの√3倍以下であればよい。
格子間隔xを小さくとると剛性が低下するので、応力集中を促すことも可能となる。従って、図3に示すように、まず、可動構造体104の固定部106から遠いところでは、支持層102の厚さの√3倍の格子寸法で複数の貫通穴141を配置する。また、固定部106に近づくにつれて小さい格子寸法で複数の貫通穴142を配置する。隣り合う貫通穴142の間隔を、固定部106に近いほど小さくされているようにする。これらの構成とすることで、くびれ部107における応力集中を増強させることも可能となる。
また、貫通穴141の配置は、六角形格子のほかに、図4に示すように四角形格子としてもよい。このように、基本格子の形状を正方形とした四角形格子の格子点に複数の貫通穴141が配置される構成では、格子の辺が、固定部106からみて可動構造体104が形成されている方向と、平行または直交する構成もある。この場合、変位する可動構造体104に発生する主応力方向が上述した方向であり、この主応力方向に垂直な方向に貫通穴141が配列される状態となる。この状態では、剛性が低下するため、図5に示すように、固定部106からみて可動構造体104が形成されている方向に対し、四角格子(基本格子)の辺が傾く状態とするとよい。
また、貫通穴141の配置は、図6に示すように三角形格子としてもよい。このように、基本格子の形状を正三角形とした三角形格子の格子点に複数の貫通穴141が配置される構成では、格子の辺が、固定部106からみて可動構造体104が形成されている方向と、直交する構成もある。この場合、変位する可動構造体104に発生する主応力方向が上述した方向であり、この主応力方向に垂直な方向に貫通穴141が配列される状態となる。この状態では、剛性が低下するため、図7に示すように、固定部106からみて可動構造体104が形成されている方向に対し、三角格子(基本格子)の辺が傾く状態とするとよい。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。例えば、貫通孔は、くびれ部に形成されていてもよい。
101…基板、102…支持層、103…可動部形成層、104…可動構造体、105…支持部、106…固定部、107…くびれ部、108…可動電極、110…配線、111…光導波路、112…光能動素子、141…貫通穴。

Claims (4)

  1. 基板の上に形成された支持層および前記支持層の上に形成された可動部形成層を加工することで形成した光変調器であって、
    前記可動部形成層を加工することで形成されて前記基板の上に離間して配置され、複数の貫通穴を備える可動構造体と、
    前記可動部形成層を加工することで形成された固定部と、
    前記可動部形成層を加工することで形成されて前記可動構造体の一端と前記固定部とを連結するくびれ部と、
    前記可動部形成層に対する選択的なエッチングにより前記支持層を加工することで前記固定部の下の領域に形成されて前記固定部を前記基板の上に支持する支持部と、
    前記可動構造体の上に形成された可動電極と、
    前記基板の上に形成されて前記可動電極を前記基板の側に引き寄せるための固定電極と、
    前記固定部から前記くびれ部を経由して前記可動構造体の上にかけて形成された光導波路と、
    前記くびれ部の箇所で前記光導波路の上に形成されて印加された応力により光変調を行う光能動素子と
    を備え、
    平面視で、前記くびれ部の幅は、前記可動構造体の幅より小さく形成され、
    複数の前記貫通穴は、正三角形,正四角形,正六角形のいずれかを基本格子の形状とする格子の格子点に配置された状態に配列されていることを特徴とする光変調器。
  2. 請求項1記載の光変調器において、
    隣り合う前記貫通穴の間隔は、前記固定部に近いほど小さくされていることを特徴とする光変調器。
  3. 請求項1または2記載の光変調器において、
    複数の前記貫通穴は、正三角形を基本格子の形状とする格子の格子点に配置された状態に配列され、
    前記固定部からみて前記可動構造体が形成されている方向に対し、前記基本格子の辺が傾く状態とされていることを特徴とする光変調器。
  4. 請求項1または2記載の光変調器において、
    複数の前記貫通穴は、正四角形を基本格子の形状とする格子の格子点に配置された状態に配列され、
    前記固定部からみて前記可動構造体が形成されている方向に対し、前記基本格子の辺が傾く状態とされていることを特徴とする光変調器。
JP2013155267A 2013-07-26 2013-07-26 光変調器 Active JP6041389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013155267A JP6041389B2 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 光変調器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013155267A JP6041389B2 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 光変調器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015025937A true JP2015025937A (ja) 2015-02-05
JP6041389B2 JP6041389B2 (ja) 2016-12-07

Family

ID=52490647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013155267A Active JP6041389B2 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 光変調器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6041389B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004085869A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Sun Tec Kk Mems素子及びこれを用いた光減衰器、光スイッチ及び光スキャナ
WO2011024968A1 (ja) * 2009-08-28 2011-03-03 国立大学法人 東京大学 光素子
JP2014021270A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光素子

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004085869A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Sun Tec Kk Mems素子及びこれを用いた光減衰器、光スイッチ及び光スキャナ
WO2011024968A1 (ja) * 2009-08-28 2011-03-03 国立大学法人 東京大学 光素子
JP2014021270A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP6041389B2 (ja) 2016-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6628041B2 (en) Micro-electro-mechanical-system (MEMS) mirror device having large angle out of plane motion using shaped combed finger actuators and method for fabricating the same
US8346028B2 (en) Optical device having modulator employing horizontal electrical field
JP2013514555A (ja) 導波路格子結合器を有する光集積回路
JP6457440B2 (ja) 光変調器および光変調素子の製造方法
CN210123484U (zh) 硅基光耦合结构、硅基单片集成光器件
CN104092096A (zh) 一种硅波导输出的单模硅基混合激光光源
KR100471383B1 (ko) 광모드 크기 변환기, 그 제조방법 및 광모드 크기 변환기집적 광검출소자
JP2016046534A (ja) レーザ装置及びレーザ装置の製造方法
CN112180501A (zh) 硅基光耦合结构、硅基单片集成光器件及其制造方法
KR100800825B1 (ko) Mems 공정을 이용한 comb 액츄에이터 구조 및 그제조 방법
JP5858476B2 (ja) 光素子
US20160025922A1 (en) Semiconductor optical device
US8571362B1 (en) Forming optical device using multiple mask formation techniques
JP6041389B2 (ja) 光変調器
US9810931B2 (en) Ring cavity device and its fabrication method thereof
JP5964768B2 (ja) フォノニック導波路とその製造方法
JP2009237094A (ja) 高速スイッチング素子及びスイッチ高速化方法
WO2016179869A1 (zh) 一种锥形波导及硅基芯片
JP6183957B2 (ja) 光変調装置
JP2015138905A (ja) 分布帰還型半導体レーザ素子、分布帰還型半導体レーザ素子の製造方法
JP5309297B2 (ja) 光導波路デバイス及びその製造方法
JP5910214B2 (ja) 半導体光変調装置及び半導体光変調装置の製造方法
JP5871240B2 (ja) 光素子
JP6155947B2 (ja) シリコン光導波路装置の製造方法
CN112444916B (zh) 多层波导装置及其制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6041389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250