JP6457440B2 - 光変調器および光変調素子の製造方法 - Google Patents

光変調器および光変調素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は光変調器および光変調素子の製造方法に関する。
光通信において、電気信号を光信号に変換する変調素子が使用される。一例として、半導体材料からなる光導波路の一部にP型のドーパント及びN型のドーパントを注入することにより形成された光変調素子が知られている。このような光変調素子において、P型にドープされた領域及びN型にドープされた領域のそれぞれに電極が設けられている。これら電極を通じて電気信号を印加することにより、光導波路における屈折率を実現することができる。
特許文献1には、P型にドープされた領域とN型にドープされた領域との接合面(PN接合部)が、光導波路のリブ領域の上面及び側面に沿って延びる光変調素子が開示されている。この光変調素子では、リブ領域の上面近傍及び一側面近傍にのみPN接合部が存在する。
非特許文献1には、リブ領域の中央において、P型にドープされた領域がN型にドープされた領域に挟まれるようにドーピングされた光変調素子およびその製造方法が開示されている。この光変調素子では、リブ領域の中央近傍にのみPN接合部が存在している。
非特許文献2には、SOI基板に、一つのPN接合を形成するための方法が開示されている。この方法によれば、スラブ領域形成時に用いたマスクを用いてスラブ領域へのN型ドーパントの注入を行うことにより、リブ領域の一側面(リブ領域とスラブ領域との境界)上にPN接合面が形成される。
米国特許第7747122号明細書
Tongtong Cao, Yonghao Fei, Libin Zhang, Yanmei Cao, and Shaowu Chen, "Design of a silicon Mach-Zehnder modulator with a U-type PN junction", Applied Optics, vol. 52, No. 24, p. 5941-5948 (2013) D. J. Thomson, F. Y. Gardes, G. T. Reed, F. Milesi, and J-M Fedeli, "High speed silicon optical modulator with self aligned fabrication process", Optics Express, vol. 18, No. 18, p. 19064-19069 (2010)
特許文献1に開示されている光変調素子は、P型領域及びN型領域の形状がシンプルであるため、比較的容易に製造することができる。しかしながら、より高い変調効率が求められるデバイスにおいて、そのPN接合面の面積が不十分である場合がある。
非特許文献1に開示されている光変調素子の製造方法では、N型ドーパントを注入する領域が限定され、得られる光変調素子においてリブ領域の中央近傍にのみPN接合面が形成される。しかしながら、より高い変調効率が求められるデバイスにおいて、そのPN接合面の面積が不十分である場合がある。
非特許文献2に開示されている光変調素子の製造方法では、シリコン基板中に1つのPN接合面を高い位置精度で形成することができる。しかしながら、PN接合面が複数存在する光変調素子を製造することについて同文献では議論がなされていない。
本発明は、より高い変調効率が得られる光変調素子および光変調器、ならびに光変調素子の製造方法の提供を一つの目的とする。
(1)本発明の一態様に係る光変調素子は、上面、下面、第一側面、及び第二側面を有するリブ領域と、前記第一側面から延びる第一スラブ領域と、前記第二側面から延びる第二スラブ領域と、を含む光導波路を備え、前記光導波路は、第一導電型の第一半導体領域と、前記第一導電型とは電気的に反対の符号をもつ第二導電型の第二半導体領域と、を含み、前記第一半導体領域は、前記リブ領域の上面に沿って延びる上部領域と、前記リブ領域の第二側面に沿って延びる側部領域と、前記リブ領域の下面に沿って延びる下部領域と、を含み、前記第二半導体領域は、前記上部領域と前記側部領域と前記下部領域とに接するように、前記上部領域と前記下部領域との間に挟まれ、前記上部領域及び前記下部領域のうちの少なくとも一方の端面は、前記第一側面と面一である。
(2)上記(1)の光変調素子において、前記上部領域及び前記下部領域の両方の端面は、前記第一側面と面一であってもよい。
(3)上記(1)の光変調素子において、前記下部領域は、前記第一スラブ領域内まで延びていてもよい。
(4)上記(1)〜(3)の光変調素子において、前記第一導電型はN型であり、前記第二導電型はP型であってもよい。
(5)本発明の一態様に係る光変調器は、上記(1)〜(4)の光変調素子のいずれか一つを備えている。
(6)本発明の一態様に係る光変調素子の製造方法は、上面、下面、第一側面、及び第二側面を有するリブ領域と、前記第一側面から延びる第一スラブ領域と、前記第二側面から延びる第二スラブ領域と、を備えた光変調素子の製造方法であって、基板に第一導電型及び前記第一導電型とは電気的に反対の符号をもつ第二導電型のドーパントを注入して、前記第一導電型の第一層と、前記第二導電型の第二層と、前記第一導電型の第三層とを、前記基板の厚さ方向に沿ってこの順に配されるように前記基板内に形成し、前記第一層の表面上に第一マスクを形成し、前記第一マスクが形成されていない範囲において、前記第一層と前記第二層の上部とを除去して前記第一スラブ領域、前記第二スラブ領域、及び前記第一マスクに覆われた前記リブ領域を形成し、前記第一マスクの表面の一部および前記第二スラブ領域の全表面上に第二マスクを形成し、前記第一マスク及び前記第二マスク越しに前記第二導電型のドーパントを打ち込んで、前記第一スラブ領域に前記第二導電型のドーパントを注入し、前記第一マスク及び前記第二マスクを除去し、前記第二導電型の前記第一スラブ領域の全表面及び前記リブ領域の表面上に、前記第二側面近傍において前記リブ領域の表面が露出するように、第三マスクを形成し、前記第三マスク越しに前記第一導電型のドーパントを打ち込んで、前記第二スラブ領域と前記リブ領域のうちの前記第三マスクから露出する部分とに前記第一導電型のドーパントを注入し、前記第三マスクを除去する。
上記本発明のいくつかの態様によれば、より高い変調効率が得られる光変調素子および光変調器、ならびに光変調素子の製造方法を提供できる。
一実施形態に係る光変調素子の断面を模式的に示す断面図である。 同実施形態の第一変形例に係る光変調素子の断面を模式的に示す断面図である。 同実施形態の第二変形例に係る光変調素子の断面を模式的に示す断面図である。 同実施形態の第三変形例に係る光変調素子の断面を模式的に示す断面図である。 一実施形態に係る位相変調部の断面を模式的に示す断面図である。 一実施形態に係る光変調器を示す模式図である。 一実施形態に係る光変調素子の製造工程を模式的に示す断面図である。 図6Aの工程に続く製造工程を模式的に示す断面図である。 図6Bの工程に続く製造工程を模式的に示す断面図である。 図6Cの工程に続く製造工程を模式的に示す断面図である。 一実施形態に係る光変調素子の製造工程を模式的に示す断面図である。 図7Aの工程に続く製造工程を模式的に示す断面図である。 図7Bの工程に続く製造工程を模式的に示す断面図である。 図7Cの工程に続く製造工程を模式的に示す断面図である。 一実施形態に係る光変調素子の変調効率を示すグラフである。 一実施形態に係る光変調素子における光の電界強度および屈折率変化量の分布を示すシミュレーション画像である。 従来例に係る光変調素子の変調効率を示すグラフである。 従来例に係る光変調素子における光の電界強度および屈折率変化量の分布を示すシミュレーション画像である。 従来例に係る光変調素子の断面を模式的に示す断面図である。
はじめに、半導体材料を含む光導波路中に形成された光変調素子の屈折率制御と変調効率について説明する。
半導体材料の屈折率を変化させる方法はいくつか存在する。特に、シリコンの屈折率をナノ秒オーダで変化させる方法として、キャリアプラズマ効果を用いた方法が知られている。キャリアプラズマ効果とは、媒質内のキャリア濃度(たとえば、正孔濃度と電子濃度)の変化に応じて、媒質の屈折率が変化する効果である。
R. A. Soref and B. R. Bennett, “Electrooptical effects in silicon”, IEEE J. Quantum Electron. 23, 123-129 (1987)によれば、P型、N型シリコンにおける、波長1.55μmの光に対するシリコンの複素屈折率の変化Δnは、次の(式1)、及び(式2)により表される。
ここで、ΔNは電子濃度の変化量[cm−3]であり、ΔNは正孔濃度の変化量[cm−3]である。Im[Δn]の単位はNaper/cmである。
上記(式1)より、電子濃度および正孔濃度の変化量が大きいほど、屈折率の実部の変化量が大きくなることがわかる。特に、正孔濃度の変化量が、屈折率の実部の変化量により大きく寄与することがわかる。
P型にドープされた領域(P型領域)及びN型にドープされた領域(N型領域)を有するシリコン基板において、P型領域とN型領域との境界付近には、キャリア(正孔及び電子)が極めて少ない空乏層と呼ばれる領域が存在する。この空乏層(PN接合部)に逆バイアス電圧が印加されると、空乏層の幅が変化し、キャリア濃度が変化する。
したがって、逆バイアス電圧を制御することにより、シリコン基板の屈折率を制御することができる。
また、このキャリア濃度が変化する空乏層(すなわち、PN接合面)が光導波路内に占める割合が大きいほど、逆バイアス電圧の印加による光変調素子の屈折率変化量を大きくすることができ、よって、光導波路を伝搬する光に対してより大きな位相変調を与えることができる。
光変調素子の変調効率は、光導波路内における屈折率変化量の分布と、伝搬する光モード(電界強度)の分布との重なり積分により評価される。
光モードの分布に関して、鉛直方向の寸法が水平方向の寸法よりも小さい光導波路においては、一般的に、鉛直方向の光の閉じ込めが強固になる。このような光導波路において、鉛直方向における単位長さ(面積)当たりの光の電界強度は、水平方向におけるそれよりも大きい。したがって、鉛直方向にける屈折率変化量を大きくすることが、光変調素子の変調効率を向上させる一つの手段である。
以下、本発明の実施形態に係る光変調素子および光変調器、ならびに光変調素子の製造方法を、添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、断面とは、光導波路中の光の伝搬方向に直交する面である。また、説明の便宜上、リブ領域が上に凸になるように配置された光変調素子に対して、上面、下面、側面等の面、上部、側部、下部等の部分、鉛直方向、水平方向等の方向を定義し、幅は当該水平方向における寸法を、高さは鉛直方向における寸法を指している。これら面や部分、方向等に関する定義は、各要素の空間における絶対的な位置を限定するものではない。
図1は、一実施形態に係る光変調素子の断面を模式的に示す断面図である。本図に例示されている光変調素子1は、上面2a、下面2b、第一側面2c、及び第二側面2dを有するリブ領域2と、第一側面2cから延びる第一スラブ領域3と、第二側面2dから延びる第二スラブ領域4と、を含む光導波路5を備えている。この例において、リブ領域2は幅w11、高さh2の略矩形形状である。なお、第一側面2cは、リブ領域2と第一スラブ領域3との境界面も含んでいる。同様に、第二側面2dは、リブ領域2と第二スラブ領域4との境界面も含んでいる。
光導波路5は、シリコンにより形成してもよい。たとえば、シリコン(Si)−シリカ(SiO)−シリコン(Si)からなるSOI(Silicon On Insulator)基板の最上層のシリコン(Si)層を加工して、リブ領域2と、第一スラブ領域3と、第二スラブ領域4と、を一体に形成することができる。
図1の例において、リブ領域2は、幅w11、高さh2の略矩形形状である。第一スラブ領域3は、幅w3、高さh3の略矩形形状であり、第二スラブ領域4は、幅w4、高さh3の略矩形形状である。また、リブ領域2の下面2bは、第一スラブ領域3の下面3bおよび第二スラブ領域4の下面4bと面一である。光導波路5に要求される特性に応じて、第一スラブ領域3の下面3bおよび第二スラブ領域4の下面4bに対するリブ領域2の下面2bの位置は適宜調整できる。
光導波路5は、第一導電型の第一半導体領域10と、前記第一導電型とは電気的に反対の符号をもつ第二導電型の第二半導体領域20と、を含んでいる。第一導電型及び第二導電型は、P型又はN型であり、互いに電気的に反対の符号をもつ型である。すなわち、第一導電型がP型の場合に第二導電型はN型であり、第一導電型がN型の場合に第二導電型はP型である。
P型の導電性を与える添加物の例としてはホウ素(B)等のIII族元素がある。このような添加物を光導波路5の所定の領域にイオン注入することにより、P型の半導体領域を得ることができる。
N型の導電性を与える添加物の例としてはリン(P)やヒ素(As)等のV族元素が挙げられる。このような添加物を光導波路5の所定の領域にイオン注入することにより、N型の半導体領域を得ることができる。
第一半導体領域10は、リブ領域2の上面2aに沿って延びる上部領域11と、リブ領域2の第二側面2dに沿って延びる側部領域12と、リブ領域2の下面2bに沿って延びる下部領域13と、を含んでいる。
図1の例において、上部領域11は、幅w11、高さh11の略矩形形状である。上部領域11は、上面2a及び第二側面2dに実質的に接している。側部領域12は、幅w12、高さh12の略矩形形状である。側部領域12は、第二側面2dに実質的に接している。下部領域13は、幅w11、高さh13の略矩形形状である。下部領域13は、第二側面2d及び下面2bに実質的に接している。
上部領域11、側部領域12、下部領域13、及び第二スラブ領域4に存在する半導体領域は、実質的に連続した一つの半導体領域10を構成している。説明の便宜上、リブ領域2内に存在する半導体領域10を3つに分割して、それぞれ上部領域11、側部領域12、および下部領域13と呼んでいる。
第二半導体領域20は、上部領域11と側部領域12と下部領域13とに接するように、上部領域11と下部領域13との間に挟まれている。
図1の例において、第二半導体領域20は、リブ領域2から第一スラブ領域3に亘って、リブ領域2の中心を含むように延在している。第二半導体領域20と上部領域11との境界に略水平方向に延びるPN接合面j1が、第二半導体領域20と側部領域12との境界に略鉛直方向に延びるPN接合面j2が、第二半導体領域20と下部領域13との境界に略水平方向に延びるPN接合面j3及び略鉛直方向に延びるPN接合面j4が存在する。
上部領域11の端面11e及び下部領域13の端面13eの少なくとも一方は、第一側面2cと面一である。図1の例では、上部領域11及び下部領域13の両方の端面11e及び13eは、第一側面2cと面一である。すなわち、上部領域11及び下部領域13の両方は、リブ領域2の全幅に亘って存在している。
図2〜図4を参照しながら、上述した光変調素子1のいくつかの変形例について説明する。上述した光変調素子1と同じ構造を有する要素については説明を省略する。
図2は、第一変形例に係る光変調素子30の断面を模式的に示す断面図である。
本図に例示されるように、上部領域11の端面11eは第一側面2cと面一でなく、下部領域13の端面13eのみが第一側面2cと面一であってもよい。本例において、上部領域11の端面11eは第一側面2cから距離waだけ離れている。また、上部領域11の端面11eと第二半導体領域20との境界に、略鉛直方向に延びるPN接合面j5が存在する。
図3は、第二変形例に係る光変調素子40の断面を模式的に示す断面図である。
本図に例示されるように、上部領域11の端面11eは第一側面2cと面一であって、下部領域13の端面13eは第一側面2cと面一でなくてもよい。本例において、下部領域13の端面13eは第一側面2cから距離wbだけ離れている。また、下部領域13の端面13eと第二半導体領域20との境界に、略鉛直方向に延びるPN接合面j4が存在する。
図4は、第三変形例に係る光変調素子50の断面を模式的に示す断面図である。
本図に例示されるように、下部領域13は、第一スラブ領域3内まで延びていてもよい。本例のように、上部領域11の端面11eが第一側面2cと面一であり、下部領域13の端面13eが第一スラブ領域3内にあってもよい。本例において、下部領域13の端面13eは第一側面2cから距離wcだけ第一スラブ領域3に突出している。また、下部領域13の端面13eと第二半導体領域20との境界に、略鉛直方向に延びるPN接合面j4が存在する。この場合、略水平方向に延びるPN接合面j3は、リブ領域2から第一スラブ領域3に亘って存在し、略鉛直方向に延びるPN接合面j4は第一スラブ領域3内に存在する。
上述した光変調素子1,30,40,及び50によれば、光導波路5内において、第一半導体領域10と第二半導体領域20との境界面であるPN接合面の面積(光導波路の寸法に対する相対的な面積)を、公知の光変調素子よりも大きくすることができる。すなわち、光導波路5内において、屈折率変化量の大きい部分をより多く確保できる。したがって、より高い変調効率が得られる光変調素子を提供できる。
また、第一半導体領域10の上部領域11の端面11e及び下部領域13の端面13eの少なくとも一方はリブ領域2の第一側面2cと面一であるため、第一側面2cに達する略水平方向に延在するPN接合面(空乏層)がリブ領域2内に少なくとも一つ存在する。したがって、第一側面2c近傍における鉛直方向の屈折率変化量をより大きくすることができ、光変調素子1全体としての変調効率を向上させることができる。
第一半導体領域10の上部領域11の端面11e及び下部領域13の端面13eの両方がリブ領域2の第一側面2cと面一である場合、第一側面2cに達する略水平方向に延在するPN接合面(空乏層)がリブ領域2内に二つ存在する。この場合、第一側面2c近傍における鉛直方向の屈折率変化量をさらに大きくすることができ、光変調素子1全体としての変調効率をより向上させることができる。
下部領域13が第一スラブ領域3まで延びている場合、水平方向においてリブ領域2の第一側面2cを横断して第一スラブ領域3まで延在するPN接合面(空乏層)が存在する。この場合、リブ領域2のみならず第一スラブ領域3においても鉛直方向における屈折率変化量を大きくすることができる。したがって、第一スラブ領域3に存在する光モードに対する変調効率を向上させることができ、光変調素子1全体としての変調効率をさらに向上させることができる。
特に、図4に例示されるように、下部領域13が第一スラブ領域3まで延びていて且つ、上部領域11の端面11eがリブ領域2の第一側面2cと面一である場合、第一側面2cに達する略水平方向に延在するPN接合面(空乏層)がリブ領域2内に二つ存在して且つ、第一スラブ領域3において略水平方向に延在するPN接合面(空乏層)が存在する。この場合、第一スラブ領域3において鉛直方向における屈折率変化量をより大きくできるとともに、リブ領域2での鉛直方向における屈折率変化量をさらに大きくできる。したがって、光変調素子1全体としての変調効率をさらに向上させることができる。
上述した光変調素子1,30,40,及び50において、第一導電型はN型であり、第二導電型はP型であってもよい。この場合、光モードの強い光導波路5の中心付近において、正孔濃度の変化量を大きくすることができる。よって、上記(式1)からも明らかなように、より変調効率の高い光変調素子を提供できる。
図5Aは、一実施形態に係る位相変調部の断面を模式的に示す断面図である。本図に例示した位相変調部60は、基板61と、下部クラッド62と、光変調素子1と、上部クラッド63と、2つの電極64と、を備えている。本例において光変調素子として示されている部分はコアとして機能する。位相変調部60は、光変調素子1の代わりに、上述した光変調素子30,40,又は50を備えていてもよい。
基板61には、たとえば、アンドープシリコン(undoped Si)を用いることができる。基板61の上面上にある下部クラッド62には、たとえば、シリカ(SiO)を用いることができる。光変調素子1(30,40,50)の上面上にある上部クラッド63には、たとえば、シリカ(SiO)を用いることができる。
このような基板61、下部クラッド62、光変調素子1(30,40,50)、および上部クラッド63を有する素子は、たとえば、SOI基板を加工して、最上層のシリコンへのドーピングを行った後に、当該シリコン層上にシリカを堆積することにより作製することができる。
2つの電極64は、それぞれ第一スラブ領域3及び第二スラブ領域4にオーミックコンタクトを形成できるように接続されている。2つ電極64間に逆バイアス電圧を印加することにより、上述の通り、光変調を実現できる。電極64には、アルミ等、シリコン材料とのオーミックコンタクトが形成可能な材料であれば、特に限定されず、元素単体でも合金でもよい。
上述した位相変調部60によれば、変調効率の高い光変調素子1(30,40,50)を備えているため、他の構成要素を特に変更することなく、より変調効率の高い位相変調部を提供することができる。
図5Bは、一実施形態に係る光変調器を示す模式図である。本図に例示した光変調器70は、上述した位相変調部60を2つ備えている。入射部71より光変調器70に入射した光は、分波部72で2つに分波され、それぞれ2つのアーム73,74に導波する。各アーム73,74には、それぞれ位相変調部60が設けられ、アーム73,74ごとに位相変調を行う。アーム73,74を通過した光は、合波部75で合波されて出射部76に出力される。したがって、両アーム73,74を通過した後の光の位相差に応じた、強度変調や、位相変調が可能になる。
位相変調部60は、2つのアーム73,74のいずれか一方に設けられていてもよい。
上述した光変調器70によれば、変調効率の高い光変調素子1(30,40,50)を備えた位相変調部60が用いられているため、他の構成要素を特に変更することなく、より変調効率の高い位相変調部を提供することができる。
図6A〜図6D及び図7A〜図7Dは、一実施形態に係る光変調素子の製造方法を模式的に示す断面図である。一例として、図6A〜図6Dを参照しながら、図1に例示された構造を有する光変調素子1の製造方法を詳細に説明する。
図6Aを参照して、基板Sに第一導電型及び前記第一導電型とは電気的に反対の符号をもつ第二導電型のドーパントを注入して、第一導電型の第一層s1と、第二導電型の第二層s2と、第一導電型の第三層s3とを、基板Sの厚さ方向に沿ってこの順に配されるように基板S内に形成する。
基板Sには、たとえば、シリコンのような半導体材料を用いることができる。第一導電型及び第二導電型は、P型又はN型であり、互いに電気的に反対の符号をもつ型である。なお、ドーパントの注入の回数は、ドーパントの型やドーパントが注入される深さ等に応じて適宜決定される(以下の説明においても同様である)。
図6Bを参照して、第一層s1の表面上に第一マスクm1を形成し、第一マスクm1が形成されていない範囲において、第一層s1と第二層s2の上部とを除去して第一スラブ領域3、第二スラブ領域4、及び第一マスクm1に覆われたリブ領域2を形成する。
この工程において、第一層s1に形成された第一導電型の領域の端面を、リブ領域2の第一側面2cに精度よく一致させることができる。
第一マスクm1及び後述する第二〜五マスクm2〜m5には、たとえば、レジスト膜やSiO膜などを用いることができる。第一層s1の除去および第二層s2の上部の除去には、エッチング等の公知の方法を用いて行うことができる。
図6Cを参照して、第一マスクm1の表面の一部および第二スラブ領域4の全表面上に第二マスクm2を形成する。第一マスクm1及び第二マスクm2越しに第二導電型のドーパントを打ち込んで、第一スラブ領域3に第二導電型のドーパントを注入する。
この工程において、第一スラブ領域3における第三層s3の導電型は、第一導電型から第二導電型に反転され、第一スラブ領域3の全領域は第二導電型になる。
第一スラブ領域3、第二スラブ領域4、及びリブ領域2の形成に用いた第一マスクm1をそのまま第二導電型ドーパントの注入に用いることにより、第三層s3における第一導電型の領域と第二導電型の領域との境界面(PN接合面)を、リブ領域2の第一側面2cに精度よく一致させることができる。
また、第二マスクm2は少なくとも第二スラブ領域4の全表面を覆えばよいので、リブ領域2上における第二マスクm2の端面の位置精度は要求されない。したがって、製造効率を高めることができる。
図6Dを参照して、第一マスクm1及び第二マスクm2を除去した後に、第二導電型の第一スラブ領域3の全表面及びリブ領域2の表面上に、第二側面2d近傍においてリブ領域2の表面が露出するように、第三マスクm3を形成する。
本図の例では、第二側面2dから距離w12の範囲にあるリブ領域2の表面2eが露出するように、第三マスクm3が形成されている。距離w12は、最終的に得られる光変調素子において、所望の側部領域の幅が得られるように決定される。
第三マスクm3越しに第一導電型のドーパントを打ち込んで、第二スラブ領域4とリブ領域2のうちの第三マスクm3から露出している部分に第一導電型のドーパントを注入する。
この工程において、第二層s2の導電型は、第二導電型から第一導電型に反転され、第二スラブ領域4の全領域およびリブ領域2の露出部分(第二側面2dから距離w12の範囲)は第一導電型になる。その後に第三マスクm3を除去して、光変調素子1を得る。
上述した製造方法によれば、第一半導体領域10の上部領域11の端面11e及び下部領域13の端面13eを、リブ領域2の第一側面2cに精度よく一致させることができる。したがって、第一側面2c近傍における鉛直方向の屈折率変化量が大きく、変調効率の高い光変調素子1を提供できる。
[変形例]
一実施形態に係る光変調素子の製造方法の他の例として、図7A〜図7Dを参照しながら、図4に例示された構造を有する光変調素子50の製造方法を詳細に説明する。
図7A及び図7Bを参照して、上述した製造方法と同様に、第一スラブ領域3、第二スラブ領域4、及び第一マスクm1に覆われたリブ領域2を形成する。基板Sに第一導電型及び第二導電型のドーパントを注入して、第一導電型の第一層s1と、第二導電型の第二層s2と、第一導電型の第三層s3とを、基板Sの厚さ方向に沿ってこの順に配されるように基板S内に形成する。その後に第一マスクm1を除去する。
図7Cを参照して、リブ領域2の全表面、第二スラブ領域4の全表面、及び第一スラブ領域3の表面上に、第一側面2c近傍の部分を除く第一スラブ領域3の表面3eが露出するように、第四マスクm4を形成する。
本図の例では、第一スラブ領域3のうちの第一側面2cから距離wcの範囲にある部分が第四マスクに覆われている。距離wcは、最終的に得られる光変調素子において、所望の下部領域の幅が得られるように決定される。
第四マスクm4越しに第二導電型のドーパントを打ち込んで、第一スラブ領域3のうちの第四マスクm4から露出している部分に第二導電型のドーパントを注入する。
この工程において、第三層s3の導電型は、第一導電型から第二導電型に反転され、第一側面2c近傍の部分(第一側面2cから距離wcの範囲)を除く第一スラブ領域3の全領域は第二導電型になる。
図7Dを参照して、第四マスクm4を除去した後に、第二導電型の第一スラブ領域3の全表面及びリブ領域2の表面上に、第二側面2d近傍においてリブ領域2の表面が露出するように、第五マスクm5を形成する。
本図の例では、第二側面2dから距離w12の範囲にあるリブ領域2の表面2eが露出するように、第五マスクm5が形成されている。距離w12は、最終的に得られる光変調素子において、所望の側部領域の幅が得られるように決定される。
第五マスクm5越しに第一導電型のドーパントを打ち込んで、第二スラブ領域4とリブ領域2のうちの第五マスクm5から露出している部分に第一導電型のドーパントを注入する。
この工程において、第二層s2の導電型は、第二導電型から第一導電型に反転され、第二スラブ領域4の全領域およびリブ領域2の露出部分(第二側面2dから距離w12の範囲)は第一導電型になる。その後に第五マスクm5を除去して、光変調素子50を得る。
上述した製造方法によれば、第一半導体領域10の上部領域11の端面11eを、リブ領域2の第一側面2cに精度よく一致させることができる。また、リブ領域2の第一側面2cを横断して第一スラブ領域3まで延びる下部領域13を形成できる。したがって、リブ領域2のみならず第一スラブ領域3における鉛直方向の屈折率変化量が大きく、変調効率の高い光変調素子1を提供できる。
[実施例]
上述した光変調素子1の変調効率の評価をシミュレーションにより行った。比較のために、従来例に係る光変調素子についても同様の評価を行った。
図12を参照して、従来例に係る光変調素子100は、第一半導体領域及び第二半導体領域を除いて、上述した光変調素子1と同様の構造を有している。
光変調素子100の第一半導体領域110は、リブ領域2の第一側面2cに接していない上部領域111及び下部領域113を有している。
図12の例において、上部領域111は、幅w111、高さh111の略矩形形状であり、下部領域113は、幅w111、高さh113の略矩形形状である。上部領域111の端面111eおよび下部領域113の端面113eは、第一側面2cから距離wg離れている。すなわち、上部領域111の端面111eと第一側面2cとの間、および下部領域113の端面113eと第一側面2cとの間に、幅wgの第二半導体領域120が存在している。
換言すると、第二半導体領域120と上部領域111との境界で略水平方向に延びるPN接合面j101、および、第二半導体領域120と下部領域113との境界で略水平方向に延びるPN接合面j103は、第一側面2cに到達していない。したがって、光変調素子100の第一側面2c近傍において、略水平方向に延在するPN接合面(空乏層)は存在しない。
このような光変調素子100及び上述した光変調素子1について、以下の条件で各シミュレーションを行った。
<光変調素子1の寸法>
h3=100nm,w11=500nm,h2=220nm,h11=h13=70nm,w12=70nm,h12=80nm
<光変調素子100の寸法>
h3=100nm,w111=430nm,h2=220nm,h111=h113=70nm,w12=70nm,h12=80nm
<半導体領域>
第一導電型:N型,第二導電型:P型
電子濃度(第一半導体領域)の初期値:1.0×1018/cm
正孔濃度(第二半導体領域)の初期値:1.5×1018/cm
<光導波路を伝搬する光>
波長:1.55μm、偏波:TEモード
上記電子濃度及び正孔濃度(キャリア濃度)の初期値を用いて、各逆バイアス電圧におけるキャリア濃度の変化量を算出し、(式1)を用いて算出された濃度変化量を屈折率変化量に変換して、各逆バイアス電圧における光導波路(光変調素子)の実効屈折率を求めた。求められた実効屈折率に基づき、逆バイアス電圧1Vにおける位相に対する、各逆バイアス電圧における位相変化量を求めた。同様に、各逆バイアス電圧における光吸収損失を(式2)より求めた。
図8及び図10は、それぞれ光変調素子1及び光変調素子100について、逆バイアス電圧と位相の変化量との関係、及び、逆バイアス電圧と光吸収損失との関係を示すグラフである。図8と図10との比較より、位相変化量(効率)及び光吸収損失の点で、光変調素子1は光変調素子100よりも優れていることが分かる。
特に、基準となる逆バイアス電圧1Vでの位相をさらに180deg変化(シフト)させるのに必要な電圧は、光変調素子1において+1.0V、光変調素子100において+1.2Vであることが分かる。さらに、逆バイアス電圧2Vでの光吸収損失は、光変調素子1において3.3dB、光変調素子100において3.9dBであることが分かる。
光変調素子の変調効率の性能指標として、上記必要な電圧と光吸収損失との積が用いられることがある。当該積は、光変調素子1について3.3、光変調素子100について4.7である。この性能指標においても、光変調素子1の構造が光変調素子100の構造よりも高い変調効率を得るのに適しているといえる。
図9及び図11は、それぞれ光変調素子1及び光変調素子100について、2Vの逆バイアス電圧を印加した際の、光モード分布(上部)及び屈折率変化量の分布(下部)を示している。光モード分布(上部)はグレースケールで示されており、最も光モード分布が多い(強い)部分が白で示され、最も光モード分布が少ない(弱い)部分が黒で示されている。屈折率変化量の分布(下部)もグレースケールで示されており、最も屈折率変化量が大きい部分が白で示され、最も屈折率変化量が小さい部分が黒で示されている。
光モード分布は、有限要素法を用いて算出した。屈折率変化量は、上記正孔濃度及び電子濃度(キャリア濃度)の初期値を用いて、電位方程式とキャリア輸送方程式を用いて算出されたキャリア濃度変化量を(式1)に代入して求めた。
図9及び図11より、光変調素子1及び光変調素子100の断面における光モード分布は、鉛直方向において光が強固に閉じ込められていることがわかる。
このような光モード分布に作用する屈折率変化量の分布は、光変調素子1と光変調素子100とで異なっている。特に、リブ領域2の第一側面2c近傍における屈折率変化量の分布が大きく異なっている。
図9及び図11から明らかなように光変調素子1の第一側面2c近傍では、鉛直方向における屈折率変化量が大きい。これに対し、光変調素子100の第一側面2c近傍では、水平方向における屈折率変化はみられるものの、鉛直方向における屈折率変化がほとんどない。
以上より、光変調素子1では、従来例に係る光変調素子100に比べ、リブ領域2の第一側面2c近傍において鉛直方向の屈折率変化量がより大きいことが分かる。したがって、全体として、光変調素子1によれば、従来例に係る光変調素子100に比べ、より高い変調効率を有する光変調素子を提供できる。
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
1,30,40,50,100…光変調素子、2…リブ領域、2a…上面、2b…下面、2c…第一側面、2d…第二側面、2e…露出している表面、3…第一スラブ領域、4…第二スラブ領域、5…光導波路、10…第一半導体領域、11…上部領域、11e…端面、12…側部領域、13…下部領域、13e…端面、20…第二半導体領域、60…位相変調部、70…光変調器、s…基板、s1…第一層、s2…第二層、s3…第三層、m1…第一マスク、m2…第二マスク、m3…第三マスク、m4…第四マスク、m5…第五マスク

Claims (6)

  1. 上面、下面、第一側面、及び第二側面を有するリブ領域と、前記第一側面から延びる第一スラブ領域と、前記第二側面から延びる第二スラブ領域と、を含む光導波路を備えた光変調素子と、
    下部クラッドと、を備え、
    前記光導波路は、第一導電型の第一半導体領域と、前記第一導電型とは電気的に反対の符号をもつ第二導電型の第二半導体領域と、を含み、
    前記第一半導体領域は、前記リブ領域の上面に沿って延びる上部領域と、前記リブ領域の第二側面に沿って延びる側部領域と、前記リブ領域の下面に沿って延びる下部領域と、を含み、
    前記第二半導体領域は、前記上部領域と前記側部領域と前記下部領域とに接するように、前記上部領域と前記下部領域との間に挟まれた部分を有し、
    前記上部領域及び前記下部領域のうちの少なくとも一方の端面は、前記第一側面と面一であり、
    前記光変調素子の下面は、前記第一半導体領域および前記第二半導体領域により形成されるとともに、前記下部クラッドに接している、光変調器
  2. 前記上部領域及び前記下部領域の両方の端面は、前記第一側面と面一である、請求項1に記載の光変調器
  3. 前記下部領域は、前記第一スラブ領域内まで延びている、請求項1に記載の光変調器
  4. 前記第一導電型はN型であり、
    前記第二導電型はP型である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光変調器
  5. 上面、下面、第一側面、及び第二側面を有するリブ領域と、前記第一側面から延びる第一スラブ領域と、前記第二側面から延びる第二スラブ領域と、を備えた光変調素子の製造方法であって、
    基板に第一導電型及び前記第一導電型とは電気的に反対の符号をもつ第二導電型のドーパントを注入して、前記第一導電型の第一層と、前記第二導電型の第二層と、前記第一導電型の第三層とを、前記基板の厚さ方向に沿ってこの順に配されるように前記基板内に形成し、
    前記第一層の表面上に第一マスクを形成し、
    前記第一マスクが形成されていない範囲において、前記第一層と前記第二層の上部とを除去して前記第一スラブ領域、前記第二スラブ領域、及び前記第一マスクに覆われた前記リブ領域を形成し、
    前記第一層に形成された前記第一導電型の領域の端面を、前記第一側面に一致させ、
    前記第一マスクの表面の一部および前記第二スラブ領域の全表面上に第二マスクを形成し、
    前記第一マスク及び前記第二マスク越しに前記第二導電型のドーパントを打ち込んで、前記第一スラブ領域に前記第二導電型のドーパントを注入することで、前記第三層を前記第二導電型に反転させ、
    前記第一マスク及び前記第二マスクを除去し、
    前記第二導電型の前記第一スラブ領域の全表面及び前記リブ領域の表面上に、前記第二側面近傍において前記リブ領域の表面が露出するように、第三マスクを形成し、
    前記第三マスク越しに前記第一導電型のドーパントを打ち込んで、前記第二スラブ領域と前記リブ領域のうちの前記第三マスクから露出する部分とに前記第一導電型のドーパントを注入し、
    前記第三マスクを除去する、
    光変調素子の製造方法。
  6. 上面、下面、第一側面、及び第二側面を有するリブ領域と、前記第一側面から延びる第一スラブ領域と、前記第二側面から延びる第二スラブ領域と、を備えた光変調素子の製造方法であって、
    基板に第一導電型及び前記第一導電型とは電気的に反対の符号をもつ第二導電型のドーパントを注入して、前記第一導電型の第一層と、前記第二導電型の第二層と、前記第一導電型の第三層とを、前記基板の厚さ方向に沿ってこの順に配されるように前記基板内に形成し、
    前記第一層の表面上に第一マスクを形成し、
    前記第一マスクが形成されていない範囲において、前記第一層と前記第二層の上部とを除去して前記第一スラブ領域、前記第二スラブ領域、及び前記第一マスクに覆われた前記リブ領域を形成し、
    前記第一層に形成された前記第一導電型の領域の端面を、前記第一側面に一致させ、
    前記第一マスクの表面の一部および前記第二スラブ領域の全表面上に第二マスクを形成し、
    前記第一マスク及び前記第二マスク越しに前記第二導電型のドーパントを打ち込んで、前記第一スラブ領域に前記第二導電型のドーパントを注入し、
    前記第一マスク及び前記第二マスクを除去し、
    前記第二導電型の前記第一スラブ領域の全表面及び前記リブ領域の表面上に、前記第二側面近傍において前記リブ領域の表面が露出するように、第三マスクを形成し、
    前記第三マスク越しに前記第一導電型のドーパントを打ち込んで、前記第二スラブ領域と前記リブ領域のうちの前記第三マスクから露出する部分とに前記第一導電型のドーパントを注入することで、前記第二層のうち、前記第二側面に沿って延びる前記リブ領域の一部と、前記第二スラブ領域となる部分と、を前記第一導電型に反転させ、
    前記第三マスクを除去する、
    光変調素子の製造方法。
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