JP2015025745A - 円筒形ワークの形状計測方法、及び円筒形ワークの形状計測装置 - Google Patents
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【解決手段】本発明の円筒形ワークの形状計測方法は、円筒形ワークWの端部を軸方向一方側から2台の撮像手段12で撮像し、その画像において円筒形ワークWの一方側端部の一部を包囲し且つ一方側端部外径エッジWaと内径エッジWb及び他方側端部内径エッジWcを含む設定領域Xを設定し、設定領域X内で各エッジWa,Wb,Wcに対応するエッジ特徴量を算出し、エッジ特徴量を含む関心領域Yが設定領域X内でそれぞれ自動的に設けられ、各関心領域Yは円筒形ワークWの形状が変化するたびに移動し、各関心領域Y内の画像特徴量を用いてステレオ法で円筒形ワークWの3次元形状を求める。
【選択図】図3
Description
このように、大型の円筒形ワークを製造する際に用いられる円筒圧延機は、円筒形ワークを横置き姿勢にして回転させる回転軸と、回転軸と対面し、且つ円筒形ワークを圧下するプレス機と、回転軸を支持する支持部材とで構成されている。
い位置と姿勢で存在することを前提としている。
例えば、特許文献1では、検査ライン上の所定位置を流れる円筒形ワークの上面からカメラで形状を撮像し、その撮像した画像に基づいて二値化処理により円筒形ワークのエッジ(外径及び内径)を検出して、円筒形ワークのエッジ形状、同軸度、及び半径などの径寸法を求めている。
具体的には、特許文献1〜特許文献3に記載された技術は、製造された後の製品、つまり大きく形状が変更されないものが前提であって、エッジなどの形状を検出する検出領域は予め決定されたものである。製品検査工程おいて、仮に形状が大きく変更された製品が発生した場合、形状を検出する検出領域はほぼ決定されているため、その異なった形状の製品に対して検出領域を新たに設定することは不可能である。仮に、特許文献1〜特許文献3に記載された技術を熱間圧延中における円筒形ワークの形状計測に用いても、形状が変化するたびに検出領域を手動で設定しなおさなければならないため、熱間圧延中(リアルタイム)での円筒形ワークの形状計測には適用できない。
本発明に係る円筒形ワークの形状計測方法は、径方向に圧下されて拡径される円筒形ワークの端部形状を軸方向一方側から2台の撮像手段を用いて撮像し、ステレオ法により前記円筒形ワークの3次元形状を求める円筒形ワークの形状計測方法であって、前記撮像手段を用いて、前記円筒形ワークの一方側端部の外径エッジと、前記円筒形ワークの一方側端部の内径エッジと、前記円筒形ワークの他方側端部の内径エッジとが含まれている画像を撮像する撮像工程と、前記撮像工程で撮像された画像において、前記円筒形ワークの一方側端部のうち一部を包囲し、且つ前記一方側端部の外径エッジと前記一方側端部の内径エッジと前記他方側端部の内径エッジとの全てを含む設定領域を設定する領域設定工程と、前記領域設定工程で設定された設定領域内において、前記一方側端部の外径エッジ、前記一方側端部の内径エッジ、及び前記他方側端部の内径エッジに対応するエッジ特徴量をそれぞれ算出するエッジ特徴量算出工程と、前記一方側端部の外径エッジに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第1の関心領域と、前記一方側端部の内径エッジに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第2の関心領域と、前記他方側端部の内径エッジに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第3の関心領域と、が前記設定領域内でそれぞれ重ならないように自動的に設けられると共に、熱間圧延中の前記円筒形ワークの形状が変化するに則して、各関心領域が自動で移動するように設定さ
れる関心領域自動設定工程と、前記関心領域自動設定工程で設定された第1の関心領域、第2の関心領域、及び第3の関心領域内での画像特徴量を用いて、ステレオ法により前記円筒形ワークの3次元形状を求める形状計測工程と、有することを特徴とする。
好ましくは、前記関心領域の幅は、前記円筒形ワークの板厚に従って変更されるとよい。
好ましくは、前記関心領域自動設定工程には、前記撮像工程で撮像された円筒形ワークの画像を基に、前記円筒形ワークの板厚を算出し、前記算出した板厚と予め設定された閾値とを比較して、前記円筒形ワークにスケールが残存しているか否かを判定するスケール判定工程が備えられており、前記スケール判定工程での判定結果を関心領域の設定に用いるとよい。
その前に、図1及び図2を参照して、円筒圧延機1について説明する。なお、本実施形態では、大径の円筒形ワークW(円筒状圧延材)を圧延する大型の円筒圧延機1を例にとり説明する。図1(a)は円筒圧延機1の側面図とし、図1(b)は円筒圧延機1の正面図とする。
円筒圧延機1は、横置きとされた円筒形ワークWを周方向に回転させる回転軸2と、この回転軸2を回転駆動させる駆動装置3と、回転軸2を回動自在に支持する支持部材4と、回転軸2と対面し且つ円筒形ワークWを半径方向に圧下する圧下装置5と、を有している。
圧下装置5は、回転軸2の上方に配備され、回転軸2によって回転自在に支持された円筒形ワークWに対面する位置に備えられている。圧下装置5は、上下方向に移動可能であり、下方に移動して円筒形ワークWの外周面に接触することで、円筒形ワークWを半径方向に圧下するようになっている。
まず、鋳片を加熱炉で所定の温度(例えば、600℃〜1100℃)まで加熱する。加熱された鋳片は、上下一対に配置された金型を備えたプレス機に導入される。加熱された鋳片は、上側にある金型の圧下によって、予め決定された板厚及び外径のディスク状の圧延材に形成される。そして、ディスク状に形成された圧延材の中央部を穿孔して、円筒形ワークWにする。
この円筒圧延機1では、横置き状態とした円筒形ワークWの内部に回転軸2を挿入して、圧延材の内周面と回転軸2の外周面とを接触させる。この円筒形ワークWは、回転軸2と支持部材4によって吊下した状態となる。この円筒形ワークWは、回転軸2の回転駆動により回転し、回転軸2の対面に備えられた圧下装置5を回転軸2に近づけて円筒形ワークWに接触させることで、この円筒形ワークWは圧下され圧延が進む。
このように、円筒形ワークWを回転させながら、目標の圧延精度になるまで繰り返し熱間圧延を行うことで、目標の圧延精度を有した大型の円筒形ワークWを製造することができる。
そこで、本発明の円筒形ワークの形状計測装置10を用いて、オンラインで円筒形ワークWの形状及び寸法を計測する。
図3に示すように、円筒形ワークの形状計測装置10は、径方向に圧下されて拡径される円筒形ワークWの端部を軸方向一方側から2台の撮像手段12を用いて撮像し、ステレオ法により円筒形ワークWの3次元形状を求めるものである。
本発明の円筒形ワークの形状計測装置10は、撮像手段12を用いて、円筒形ワークWの側方から円筒形ワークWの一方側端部の画像を撮像する撮像部11と、撮像された画像において、円筒形ワークWの各エッジ全てを含むように設定領域Xを設定する領域設定部13と、設定された設定領域X内において、円筒形ワークWの各エッジに対応するエッジ特徴量をそれぞれ算出するエッジ特徴量算出部14と、エッジに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる関心領域Yを各エッジごとに設定領域X内でそれぞれ重ならないように自動的に設けられると共に、熱間圧延中の円筒形ワークWの形状が変化するに則して、各関心領域Yが自動で移動するように設定される関心領域自動設定部15と、設定された各関心領域Y内での画像特徴量を用いて、ステレオ法により円筒形ワークWの3次元形状を求める形状計測部16と、を有している。
撮像部11は、撮像手段12を用いて、円筒形ワークWの一方側端部(撮像手段12が配備されている側)の外径エッジWaと、円筒形ワークWの一方側端部の内径エッジWbと、円筒形ワークWの他方側端部の内径エッジWcとが含まれている画像を撮像する。撮像手段12は、円筒形ワークWの一方側端部から所定の距離だけ離れた位置に2台配備されている。
ここで、撮像手段12で撮像される画像について、図4に基づいて説明する。
図4に示すように、円筒形ワークWの一方側端部形状が撮像されており、径方向外側から中心に向かって順に、一方側端部の外径エッジWa、一方側端部の内径エッジWb、他方側端部の内径エッジWcが確認できる。つまり、円筒形ワークWの板厚と円筒形ワークWの内周面とが撮像されている。なお、実際の撮像画像は赤外線画像であるため、画像の背景は暗く、高温の円筒形ワークWは明るくなるように撮像されている。
が下降し難くなっている。つまり、円筒形ワークWの内周面の温度は、円筒形ワークWの一方側端部より温度が高い。そのため、撮像された画像において、円筒形ワークWの内周面の明るさレベルは、円筒形ワークWの一方側端部の明るさよりも高くなる(明るさが異なる)。
ところで、上述した領域を設定する際には、以下のような問題が生じることがある。
しかしながら、図5に示すように、従来の形状測定装置及び形状測定方法では、適切に領域を形状変化に則して移動させることが困難であり、エッジを検出することができなくなる虞がある。
上述した問題を解決するために、本願発明の円筒形ワークの形状計測装置10は、以下に示す構成を備えている。
エッジ特徴量を算出する方法、言い換えれば円筒形ワークWのエッジを検出する方法について、説明する。なお、画像に関しては、第1の撮像手段12aで撮像した左画像に着目して説明する。とはいえ、2台の撮像手段12で撮像された画像は、殆ど同じ態様(とはいえ、ステレオ視に起因する差異は存在する)で撮像されているため、以下の説明は、第2の撮像手段12bで撮像した右画像でも同じである。
Waの候補、及び一方側端部の内径エッジWbの候補となるピーク点をそれぞれ算出する。「設定領域nのSobel輝度平均データ」を基に算出したピーク点の前後の点を調べて、ピーク点の中から平均輝度値が最も小さい点(最小ピーク点)の候補を絞る。
「設定領域nのSobel輝度移動平均データ」を基に、他端側の内径エッジWcの候補(他端側内径Point)から0(図7(b)の座標原点側、言い換えれば、円筒形ワークWの外側)方向に向かって最小ピーク点の候補を探索する。「設定領域nのSobel輝度平均データ」を基に、最小ピーク点の候補の地点前後(2点)で最小値及び位置を算出する。最小ピーク点の候補のうち、最小値とその次に小さい値の2点を検出する(一端側外径Point、一端側内径Point)。
関心領域自動設定部15は、一方側端部の外径エッジWaに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第1の関心領域Ya(一方側外径検出ROI)と、一方側端部の内径エッジWbに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第2の関心領域Yb(一方側内径検出ROI)と、他方側端部の内径エッジWcに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第3の関心領域Yc(他方側内径検出ROI)と、が設定領域X内でそれぞれ重ならないように自動的に設けられると共に、熱間圧延中の円筒形ワークWの形状が変化するに則して、各関心領域Ya,Yb,Yc(図7(a)の実線)が自動で移動するように設定される。
関心領域Y(検出ROI,Region of Interest)の幅は、鍛圧するにつれて円筒形ワークWの板厚は小さく(薄く)なるが、関心領域Yの幅が一定であると隣り合う2つのエッジを同時に領域に含んでしまい、エッジを誤検出する可能性があるため、円筒形ワークWの板厚に従って変更(可変)されるようになっている。関心領域Yの幅を設定するにあたっては、例えば、予め定めた規定値(50ピクセル)と円筒形ワークWの板厚の1/3の厚さとを比較し、小さい方の値を採用する。なお、円筒形ワークWの大きさや形状、スケールの発生状況などに応じて関心領域Yの幅の設定値を変化させてもよい。
ステレオ法は、人間が両眼視で対象物を立体のものとして識別のするのと同じで、撮像手段12を2台用意して三角測量の原理に基づき対象物を3次元計測する方法である。詳しくは、測定物から一定距離離れた位置に配備された左右2台のカメラでその対象物をそ
れぞれ撮像し、撮像された左右の画像での位置から実際の距離、形状を求める。
次に、図8を基に、上述した本発明の円筒形ワークの形状計測装置10を用いて、円筒形ワークWの形状を計測する方法について説明する。
領域設定工程では、撮像工程で撮像された画像において、円筒形ワークWの一方側端部のうち一部を包囲し、且つ一方側端部の外径エッジWaと一方側端部の内径エッジWbと他方側端部の内径エッジWcとの全てを含む設定領域Xをオペレータが設定する。
ステップS−1では、設定領域X内をX軸方向に「Sobelフィルタ」をかける。この処理を行うことで画像内の明暗を際立たせる。
円筒形ワークWが鍛圧(熱間圧延)により形状が大きくなるにつれて、円筒形ワークWの直径の最大値は、X軸方向の変化だけではなくY軸方向も変化する。そのため、設定領域XをY軸方向に分割して、円筒形ワークWの直径の最大値を求める。
他方側端部の内径エッジWcに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第3の関心領域Yc(他方側内径検出ROI)と、が設定領域X内でそれぞれ重ならないように自動的に設けられると共に、熱間圧延中の前記円筒形ワークWの形状が変化するに則して、各関心領域Ya,Yb,Ycが自動で移動するように設定される。
ステップS−6では、「有効領域」での各Point(一端側外径、一端側内径、他端側内径)をそれぞれ比較する。各Pointで最も径外側(左画像の設定領域Xでは最も左側、右画像の関心領域Yでは最も右側)にある点を各Pointでの中心点とする。
形状計測工程では、関心領域自動設定工程で設定された第1の関心領域Ya、第2の関心領域Yb、及び第3の関心領域Yc内での画像特徴量を用いて、ステレオ法により前記円筒形ワークWの3次元形状を求める。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
2 回転軸
2a 突出部
3 駆動装置(駆動チェーン機構)
4 支持部材
5 圧下装置
10 円筒形ワークの形状計測装置
11 撮像部
12 撮像手段(CCDカメラ)
12a 第1の撮像手段
12b 第2の撮像手段
13 領域設定部
14 エッジ特徴量算出部
15 関心領域自動設定部
16 形状計測部
W 円筒形ワーク(円筒状圧延材)
Wa 一方側端部の外径エッジ
Wb 一方側端部の内径エッジ
Wc 他方側端部の内径エッジ
X 設定領域
Y 関心領域
Ya 第1の関心領域
Yb 第2の関心領域
Yc 第3の関心領域
Claims (5)
- 径方向に圧下されて拡径される円筒形ワークの端部形状を軸方向一方側から2台の撮像手段を用いて撮像し、ステレオ法により前記円筒形ワークの3次元形状を求める円筒形ワークの形状計測方法であって、
前記撮像手段を用いて、前記円筒形ワークの一方側端部の外径エッジと、前記円筒形ワークの一方側端部の内径エッジと、前記円筒形ワークの他方側端部の内径エッジとが含まれている画像を撮像する撮像工程と、
前記撮像工程で撮像された画像において、前記円筒形ワークの一方側端部のうち一部を包囲し、且つ前記一方側端部の外径エッジと前記一方側端部の内径エッジと前記他方側端部の内径エッジとの全てを含む設定領域を設定する領域設定工程と、
前記領域設定工程で設定された設定領域内において、前記一方側端部の外径エッジ、前記一方側端部の内径エッジ、及び前記他方側端部の内径エッジに対応するエッジ特徴量をそれぞれ算出するエッジ特徴量算出工程と、
前記一方側端部の外径エッジに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第1の関心領域と、前記一方側端部の内径エッジに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第2の関心領域と、前記他方側端部の内径エッジに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第3の関心領域と、が前記設定領域内でそれぞれ重ならないように自動的に設けられると共に、熱間圧延中の前記円筒形ワークの形状が変化するに則して、各関心領域が自動で移動するように設定される関心領域自動設定工程と、
前記関心領域自動設定工程で設定された第1の関心領域、第2の関心領域、及び第3の関心領域内での画像特徴量を用いて、ステレオ法により前記円筒形ワークの3次元形状を求める形状計測工程と、
有することを特徴とする円筒形ワークの形状計測方法。 - 前記エッジ特徴量算出工程で算出されるエッジ特徴量は、前記画像の輝度値を前記円筒形ワークの径方向に沿って微分した値であることを特徴とする請求項1に記載の円筒形ワークの形状計測方法。
- 前記関心領域の幅は、前記円筒形ワークの板厚に従って変更されることを特徴とする請求項1又は2に記載の円筒形ワークの形状計測方法。
- 前記関心領域自動設定工程には、前記撮像工程で撮像された円筒形ワークの画像を基に、前記円筒形ワークの板厚を算出し、前記算出した板厚と予め設定された閾値とを比較して、前記円筒形ワークにスケールが残存しているか否かを判定するスケール判定工程が備えられており、
前記スケール判定工程での判定結果を関心領域の設定に用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の円筒形ワークの形状計測方法。 - 径方向に圧下されて拡径される円筒形ワークの端部形状を軸方向一方側から2台の撮像手段を用いて撮像し、ステレオ法により前記円筒形ワークの3次元形状を求める円筒形ワークの形状計測装置であって、
前記撮像手段を用いて、前記円筒形ワークの一方側端部の外径エッジと、前記円筒形ワークの一方側端部の内径エッジと、前記円筒形ワークの他方側端部の内径エッジとが含まれている画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像された画像において、前記円筒形ワークの一方側端部のうち一部を包囲し、且つ前記一方側端部の外径エッジと前記一方側端部の内径エッジと前記他方側端部の内径エッジとの全てを含む設定領域を設定する領域設定部と、
前記領域設定部で設定された設定領域内において、前記一方側端部の外径エッジ、前記
一方側端部の内径エッジ、及び前記他方側端部の内径エッジに対応するエッジ特徴量をそれぞれ算出するエッジ特徴量算出部と、
前記一方側端部の外径エッジに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第1の関心領域と、前記一方側端部の内径エッジに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第2の関心領域と、前記他方側端部の内径エッジに対応するエッジ特徴量が検出された位置のみを含み且つ所定の高さ及び幅とされる第3の関心領域と、が前記設定領域内でそれぞれ重ならないように自動的に設けられると共に、熱間圧延中の前記円筒形ワークの形状が変化するに則して、各関心領域が自動で移動するように設定される関心領域自動設定部と、
前記関心領域自動設定部で設定された第1の関心領域、第2の関心領域、及び第3の関心領域内での画像特徴量を用いて、ステレオ法により前記円筒形ワークの3次元形状を求める形状計測部と、
有することを特徴とする円筒形ワークの形状計測装置。
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