JP2015025703A - 評価方法及び評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】評価対象物からサンプルを採取することなく、評価対象物の多くの部分について評価対象物の表面上に存在する生成物又は付着物を評価すること。【解決手段】評価装置1は、鋼板Sの表面上に存在する生成物又は付着物を評価するための評価装置であって、鋼板Sの表面を照明し、鋼板Sの表面の画像を撮影する検出部4と、検出部4によって撮影された画像中における生成物又は付着物の面積、若しくは画像全体に占める面積の割合を推定する画像処理装置5と、を備えている。これにより、評価対象物からサンプルを採取することなく、評価対象物の多くの部分について評価対象物の表面上に存在する生成物又は付着物を評価することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、冷延鋼帯等の評価対象物の表面上に存在する生成物又は付着物を評価するための評価方法及び評価装置に関するものである。
冷延鋼帯をボックス焼鈍する過程で鋼中の固溶炭素が鋼帯表面にグラファイトとして析出することがある。これは“カーボン汚れ”と呼ばれるグラファイト析出現象であり、冷延鋼帯の一部又は全部が黒ずんで外観を損ねたり、冷延鋼帯の特性を悪化させたりする。このため、例えば特許文献1には、“カーボン汚れ”が発生することを抑制しながら冷延鋼帯を製造する方法が提案されている。
一方、品質保証の観点からは冷延鋼帯はグラファイト析出現象の有無や程度を確認した上で製造されることが望ましい。グラファイト析出現象の一般的な確認方法としては、冷延鋼帯からサンプルを切り出して光学顕微鏡又は電子顕微鏡による観察を行う方法や、公知の化学的又は物理的な成分分析方法を利用して鋼中又は表面や表層の炭素濃度を測定する方法がある。
特開平7−70633号公報
しかしながら、冷延鋼帯からサンプルを切り出すためには冷延鋼帯を分割する必要があるが、オーダーに合わせた冷延鋼帯長の確保の点から冷延鋼帯を分割可能な位置は制限される。また、一般にサンプルの分析コストは高いために、分析点数をむやみに増やすことはできない。このため、通常、サンプルは、冷延鋼帯の先端及び尾端から採取され、可能な場合に限り、冷延鋼帯の中間部からわずかな点数のサンプルが採取される。
ところが、冷延鋼帯の先端や尾端のサンプルは非定常部である場合があり、分析結果が冷延鋼帯全体の代表性に欠ける懸念がある。このような背景から、冷延鋼帯からサンプルを採取することなく、冷延鋼帯の多くの部分について表面上の生成物又は付着物を評価可能な技術の提供が期待されていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、評価対象物からサンプルを採取することなく、評価対象物の多くの部分について評価対象物の表面上に存在する生成物又は付着物を評価可能な評価方法及び評価装置を提供することにある。
本発明に係る評価方法は、評価対象物の表面上に存在する生成物又は付着物を評価するための評価方法であって、前記評価対象物の表面を照明し、評価対象物の表面の画像を撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップにおいて撮影された画像中における前記生成物又は前記付着物の面積、若しくは前記画像全体に占める前記面積の割合を推定する推定ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、前記撮影ステップは、前記評価対象物の表面を明視野照明と暗視野照明とにより照明するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、前記撮影ステップは、前記評価対象物の表面を明視野照明と暗視野照明とにより同時に照明するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、前記撮影ステップは、前記評価対象物の表面上の同一範囲について、明視野照明で照明して撮影した明視野画像と暗視野照明で照明して撮影した暗視野画像とを取得し、前記明視野画像と前記暗視野画像との線形和を評価対象物の表面の画像として算出するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、前記推定ステップは、評価対象物の表面の画像の濃淡値分布に基づいて前記生成物又は前記付着物の面積、若しくは前記画像全体に占める前記面積の割合を推定するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、前記推定ステップは、評価対象物の表面の画像の濃淡値の平均値及び標準偏差を算出し、算出された平均値及び標準偏差に基づいて閾値を設定し、前記濃淡値と前記閾値とを比較することによって前記生成物又は付着物の面積を推定するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、前記推定ステップは、評価対象物の表面の画像全体の濃淡値分布に基づいて表面上の生成物又は付着物でない部分に相当する第1濃淡値分布を推定し、前記画像全体の濃淡値分布から前記第1濃淡値分布を差し引いた第2濃淡値分布を算出し、前記第2濃淡値分布を積算して前記生成物又は付着物の面積を推定するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、前記推定ステップは、前記第1濃淡値分布を対数正規分布として推定するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、評価対象物の表面の画像から所定の模様を除去した模様除去画像を取得する模様除去ステップをさらに含み、前記推定ステップは、前記模様除去画像から前記生成物又は前記付着物の面積、若しくは前記画像全体に占める前記面積の割合を推定するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、前記模様除去ステップは、評価対象物の表面の画像から所定の模様に該当する画素を除外するステップを含み、前記推定ステップは、除外されていない画素のみを対象として、前記生成物又は前記付着物の面積、若しくは前記画像全体に占める前記面積の割合を推定するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、前記模様除去ステップは、評価対象物の表面の画像をフィルタ処理して所定の模様成分を抽出した模様成分画像を取得し、前記模様成分画像を構成する画素の濃淡値と閾値とを比較することによって、除外対象の画素を決定するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、前記模様除去ステップは、評価対象物の表面の画像をフィルタ処理して前記模様除去画像を取得するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価方法は、上記発明において、前記撮影ステップは、評価対象物の表面をフラッシュ光源によって照明し、前記フラッシュ光源の発光に同期して評価対象物の表面の画像を撮影するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る評価装置は、評価対象物の表面上に存在する生成物又は付着物を評価するための評価装置であって、前記評価対象物の表面を照明し、評価対象物の表面の画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段によって撮影された画像中における前記生成物又は前記付着物の面積、若しくは前記画像全体に占める前記面積の割合を推定する推定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る評価方法及び評価装置によれば、評価対象物からサンプルを採取することなく、評価対象物の多くの部分について評価対象物の表面上に存在する生成物又は付着物を評価することができる。
図1は、冷延鋼帯表面の観察画像及びその濃淡値プロファイルの一例を示す図である。 図2は、本発明の一実施形態である評価装置の構成を示す模式図である。 図3は、図2に示す検出部の構成を示す模式図である。 図4は、撮影画像の見え方に対する同軸落射照明及びリング状照明の効果を説明するための図である。 図5は、撮影画像及びその濃淡値プロファイルを示す図である。 図6は、本発明の第1の実施形態である評価処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、図6に示すステップS2の処理を説明するための図である。 図8は、筋模様が除去された撮影画像の濃淡値ヒストグラムを示す図である。 図9は、筋模様が除去された撮影画像から濃淡値が閾値以下の画素を検出した結果を示す図である。 図10は、図6に示すステップS2の処理の変形例を説明するための図である。 図11は、図10に示す処理によって得られたグラファイト析出部の画像である。 図12は、グラファイトが表面に析出したサンプルの撮影画像を示す図である。 図13は、グラファイト析出部の検出結果を示す図である。 図14は、撮影距離をピント距離の前後で変化させて撮影した画像からグラファイト析出部の面積率を算出した結果を示す図である。 図15は、鋼帯表面を長手方向に一定間隔で撮影し、画像処理によりグラファイト析出部の面積率を推定した結果を示す図である。 図16は、本発明の第2の実施形態である評価処理の流れを示すフローチャートである。 図17は、筋模様が除去された撮影画像に対し図16に示すステップS13〜S15の処理を適用して算出した濃淡値分布、第1分布、及び第2分布を示す図である。 図18は、筋模様除外フラグの値が0である画素を除いてステップS13〜S15の処理を実行した結果を示す図である。 図19は、グラファイト析出部の検出結果を示す図である。 図20は、撮影距離をピント距離の前後で変化させて撮影した画像からグラファイト析出部の面積率を算出した結果を示す図である。 図21は、鋼帯表面を長手方向に一定間隔で撮影し、画像処理によりグラファイト析出部の面積率を推定した結果を示す図である。
本発明の発明者らは、冷延鋼帯からサンプルを採取することなく、冷延鋼帯の多くの部分について、表面上に存在する生成物又は付着物を評価可能な方法として、冷延鋼帯表面を撮影した画像からグラファイト析出現象の有無及びグラファイトの析出量を評価する方法について検討を重ねた。すなわち、本発明の発明者らは、冷延鋼帯の製造ライン又は検査ライン内において、冷延鋼帯からサンプルを切り出すことなく、冷延鋼帯の全長にわたって冷延鋼帯表面の顕微鏡観察を実施し、冷延鋼帯表面を評価する方法について検討を重ねた。
図1(a)は、ボックス焼鈍した冷延鋼帯からサンプルを採取し、明視野照明(同軸落射照明)を利用してサンプル表面を高倍率顕微鏡観察することにより得られた、冷延鋼帯表面の観察画像である。図1(a)に示すように、観察画像中の領域Aには粒状のグラファイトが析出しており、その周囲にも同様にグラファイトが析出している。一方、冷延鋼帯は圧延工程を経ているために、その表面には無数の微小な凹凸、特に圧延方向に生じる筋状傷が形成されている。このため、筋状傷によって影が生じることにより、筋状傷に対応する画像部分は、グラファイト部分と同様、暗くなっている。図1(b)は、図1(a)に示す線分B−B’における冷延鋼帯表面の観察画像の濃淡値(輝度値)プロファイルである。図1(b)に示すように、筋状傷によって生じた影部分がグラファイト部分(領域A)と同程度に暗い濃淡値を有している。
このため、例えば単純に濃淡値に閾値を設定して2値化処理を行っても筋状傷に対応する部分が混入するため、観察画像からグラファイト部分だけを正確に抽出することは困難である。また、製造ライン内での冷延鋼帯表面の高倍率観察においては、冷延鋼帯通板中のパスライン変動を少なからず伴うので、撮影距離が変動してピントがずれた場合、観察画像のぼけが問題になる。また同時に、冷延鋼帯表面の反射率の変化も考えられる。
以上のことから、本発明の発明者らは、以下に示す評価装置を想到するに至った。以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である評価装置の構成及びその評価方法について説明する。
〔評価装置の構成〕
始めに、図2,3を参照して、本発明の一実施形態である評価装置の構成について説明する。図2は、本発明の一実施形態である評価装置の構成を示す模式図である。図3は、図2に示す検出部の構成を示す模式図である。
図2に示すように、本発明の一実施形態である評価装置1は、鋼板S表面を撮影し、撮影画像に基づいて鋼板S表面における生成物の有無や生成物の量を測定するものである。鋼板Sはボックス焼鈍工程において所定の熱処理が施されたものであり、鋼中成分や熱処理パターン等の諸々の条件によってボックス焼鈍工程中に鋼中の固溶炭素がグラファイトとして鋼板Sの表面に析出することがある。鋼板Sは、評価装置1が備え付けられた次工程ライン又は検査・精製工程ライン内においてコイル状態から展開、通板され、図2に示す矢印V方向に走行する。
評価装置1は、同期信号発生装置2、フラッシュ光源3a,3b、検出部4、画像処理装置5、及び表示装置6を主な構成要素として備えている。
同期信号発生装置2は、鋼板Sが所定距離移動する度毎にローラエンコーダ21が出力するパルス信号に基づいて、鋼板Sが撮影間隔として設定された距離を進む度毎にフラッシュ光源3a,3b及び検出部4に同期信号を入力する。
フラッシュ光源3a及びフラッシュ光源3bは、同期信号発生装置2から同期信号が入力されたタイミングで瞬間発光(例えば数μ〜数十μ秒)することによって、それぞれバンドルファイバ3a1及びバンドルファイバ3a2を介して鋼板S表面を照明するための照明光を検出部4に供給する。
検出部4は、テレセントリックレンズ41、リングライトガイド42、及びCCDカメラ43を備えている。
図3に示すように、テレセントリックレンズ41は、鏡筒内にビームスプリッター41a、対物レンズ41b、絞り41c、及び像側レンズ41dを備えている。
ビームスプリッター41aは、バンドルファイバ3a1を介してフラッシュ光源3aから供給された照明光を受光し、照明光の光路を対物レンズ41b側に折り返す。
対物レンズ41bは、ビームスプリッター41aによって光路が折り返された照明光から像側レンズ41dと光軸を同じくする同軸落射照明IL1を形成し、鋼板S表面に対して垂直な方向から鋼板S上の観察位置Oを照明する。
対物レンズ41b、絞り41c、及び像側レンズ41dは、観察位置Oからの反射光をCCDカメラ43内の撮像素子43a上に結像する。
リングライトガイド42は、バンドルファイバ3a2を介してフラッシュ光源3bから供給された照明光を受光し、観察位置Oを囲むように斜め方向から鋼板S表面を照明することによって、リング状照明IL2を形成する。
CCDカメラ43は、同期信号発生装置2から同期信号が入力されたタイミングで露光を開始することによって、撮像素子43aに結像された観察位置Oの画像を撮影する。観察位置Oの画像を撮影する際は、フラッシュ光源3a,3bが瞬間発光するため、鋼板Sの走行に伴い観察位置Oが移動していても、ぶれが小さな静止画像を撮影することができる。CCDカメラ43は、撮影画像のデータを画像処理装置5に伝送する。
図2に戻る。画像処理装置5は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって構成され、情報処理装置内部の演算処理装置がコンピュータプログラムを実行することによって、画像取得部51、フィルタ部52、及び面積率推定部53として機能する。
画像取得部51は、CCDカメラ43から伝送された撮影画像のデータを取得する。
フィルタ部52は、画像取得部51が取得した撮影画像から筋状傷の画像を軽減又は除外する。画像取得部51が取得した撮影画像では、後述する同軸落射照明IL1とリング状照明IL2との併用効果によって、筋状傷がなす影のコントラストは大概の場合小さくなっている。しかしながら、それでもなおコントラストが十分に小さくならない、やや深めの筋状傷も存在するので、フィルタ部52はその影響を軽減・除去する。具体的な処理方法については後述する。
面積率推定部53は、フィルタ部52による処理後の撮影画像を用いて撮影画像中のグラファイト析出部の面積が撮影画像全体に占める割合(以下、面積率)を算出する。グラファイト析出部の面積率は撮影画像の濃淡値プロファイルに基づいて算出される。具体的な処理方法については後述する。
表示装置6は、液晶ディスプレイやCRT等の表示装置によって構成され、画像処理装置5の各種処理結果を表示出力する。具体的には、表示装置6は、面積率推定部53によって算出されたグラファイト析出部の面積率の算出結果を時系列的に又は鋼板Sの表面位置に対応させて表示する。
また、表示装置6は、グラファイト析出部の面積率やその推移が予め設定された条件を満たす場合、「カーボン汚れ発生」等のメッセージを表示したり、図示しない音声装置等によってオペレータへ通知したりする。さらに、表示装置6は、図示しない電気通信回線を介して上位コンピュータへグラファイト析出部の面積率の算出結果及び「カーボン汚れ発生」等のメッセージを伝達する。
〔同軸落射照明及びリング状照明の併用効果〕
次に、図4及び図5を参照して、同軸落射照明IL1及びリング状照明IL2の併用効果について説明する。
図4は、観測位置Oの撮影画像の見え方に対する同軸落射照明IL1及びリング状照明IL2の効果を説明するための図である。図4(a)に示す撮影画像は、図1(a)に示す撮影画像と同じ撮影画像であり、グラファイトが表面に析出した鋼板を同軸落射照明L1のみで照明して高倍率撮影した画像である。
図4(a)に示すように、鋼板の表面には高さ1〜2μmの凸形状となったグラファイト粒の他に、筋状傷や微小な凹みが存在している。このように同軸落射照明IL1の下では、グラファイト、筋状傷、及び凹みのいずれもが暗く観察される。これは、鋼板表面に垂直に入射する照射光に対して凹凸部(特にその傾斜面)からの光は垂直方向に反射されずに影を形成するためである。
図4(b)に示す撮影画像は、図4(a)に示す撮影画像と同じ鋼板部分をリング状照明IL2のみで撮影した画像である。図4(b)に示す撮影画像では、図4(a)に示す撮影画像とは異なり、筋状傷や微小凹みが明るく観察され、グラファイト析出部は暗く観察されている。これは、筋状傷や凹凸部の傾斜面では、鋼板表面に斜めに入射した光が鋼板表面に垂直な方向に多く反射される一方、グラファイト析出部では、グラファイト自体が黒い(反射率が小さい)ため反射光が弱くなっているためである。
図4(c)に示す撮影画像は、図4(a),(b)に示す撮影画像と同じ部分を同軸落射照明IL1とリング状照明IL2との両方を使用して撮影したものである。両照明の光の強さはグラファイトが析出していない部分においてコントラストがほぼ最小となるように調整した。その結果、図4(c)に示すように、筋状傷や微小凹みの部分の影が薄くなり、グラファイト析出部のみが暗く観察された。
図5(a),(b)はそれぞれ、図4(c)に示す撮影画像、及び図5(a)に示す線分B−B’における撮影画像の濃淡値プロファイルである。図5(b)に示すように、領域Aで示すグラファイト析出部では、周囲に比べ濃淡値が小さくなっており、すなわち暗くなっており、例えば2値化による検出を行う場合、図4(a)に示す撮影画像と比較してグラファイト析出部の検出が容易になっていることがわかる。
同軸落射照明IL1のような観察方向に対して観察対象面の正反射方向からの照明は明視野照明と呼ばれる。一方、リング状照明IL2のような観察方向に対して観察対象面の拡散反射方向からの照明は暗視野照明と呼ばれる。明視野照明及び暗視野照明は、上記のように観察対象の表面凹凸に対して相補的な陰影を生じさせるので、両照明をバランスよく使用することによって、陰影が生じにくい均一照明を実現することができる。
なお、本実施形態では、光源としてフラッシュ光源を用いたが、代わりに短時間露光が可能なカメラと連続発光光源とを組み合わせてもよい。また、鋼板が静止している状態で撮影可能であれば、フラッシュ光源でなく、連続点灯する光源を用いてもよい。
また、本実施形態では、リングライトガイド42によってリング状照明IL2を暗視野照明として形成したが、より均一な照明を実現するためにドーム状照明を暗視野照明として使用し、同軸落射照明IL1と組み合わせてもよい。
また、本実施形態では、フラッシュ光源3a,3bを同時に発光させ、明視野照明と暗視野照明とをバランスさせた複合照明により、筋状傷や凹みの陰影を相殺して画像を取得するようにしたが、測定対象の鋼板が静止している等、鋼板の同一箇所について位置ずれなく撮影可能な場合には、明視野照明による画像と暗視野照明による画像とを別々に取得した後、両画像の線形和を算出することにより、筋状傷や凹みの陰影を相殺した画像を得るようにしてもよい。すなわち、明視野照明による画像をI(x,y)、暗視野照明による画像をI(x,y)とすると、以下の数式(1)により表される画像I(x,y)を筋状傷や凹みの陰影を相殺した画像として算出してもよい。
ここで、数式(1)中のパラメータW,Wは、画像I(x,y)と画像I(x,y)との合成のバランスを決めるパラメータであり、グラファイトが析出していない部分においてコントラストがほぼ最小となるように予め値が設定される。但し、パラメータW,Wを設定する代わりに、フラッシュ光源3a,3bの発光強度を設定してもよい。
明視野照明と暗視野照明とのバランスを取る、すなわち、グラファイトが析出していない部分においてコントラストを最小にする最適な照明強度比率を決める際には、例えば鋼板の画像からグラファイトが析出していない部分を選択し、選択部分の濃淡値の平均値μ及び標準偏差σから計算した比率σ/μの値が最小になるように照明強度比率を決めるとよい。但し、鋼板の撮影位置や測定する鋼板の素材の違い等によって比率σ/μの値が最小になる照明強度比率は異なる場合がある。その場合は撮影位置や素材による照明強度比率のばらつきの中心付近の比率を選択すればよい。
このような構成を有する評価装置1は、以下に示す評価処理を実行することによって、鋼板表面における生成物の有無や生成物の量を評価する。以下、図6及び図16に示すフローチャートを参照して、本発明の第1及び第2の実施形態である評価処理を実行する際の評価装置1の動作について説明する。
〔第1の実施形態〕
始めに、図6を参照して、本発明の第1の実施形態である評価処理を実行する際の評価装置1の動作について説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態である評価処理の流れを示すフローチャートである。図6に示す評価処理は、オペレータが評価処理の実行を指示したタイミングで開始となり、評価処理はステップS1の処理に進む。評価処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行されることによって、鋼板Sの長手方向における生成物の有無や生成物の量を評価する。
ステップS1の処理では、検出部4が、ボックス焼鈍工程により所定の熱処理が施された鋼板S上の観察位置Oを撮影し、画像取得部51が、検出部4が撮影した画像I(x,y)を取得する。ここで、(x,y)は、撮影画像上の2次元座標であり、0≦x<N、0≦y<Nの整数値をとる。N、Nはx方向及びy方向の画像サイズである。また、I(x,y)は、座標(x,y)における画素の濃淡値を示す。これにより、ステップS1の処理は完了し、評価処理はステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、フィルタ部52が、ステップS1の処理において画像取得部51が取得した撮影画像I(x,y)に対して筋模様を除去するためのフィルタをかける。ここで、撮影画像I(x,y)において、筋状傷は概ねy方向に平行であることを前提にする。このフィルタでは、撮影画像I(x,y)を一旦2次元フーリエ変換してスペクトルを算出した後、筋模様に相当するスペクトル成分を0としてから逆フーリエ変換して、筋模様を除去した撮影画像I’(x,y)を得る。
以下、図7を参照して、ステップS2の処理を具体的に説明する。ステップS2の処理では、始めに、フィルタ部52が、図7(a)に示す撮影画像I(x,y)を2次元フーリエ変換して図7(b)に示すスペクトルG(u,v)を求める。(u,v)はスペクトル空間上の2次元座標であり、−N/2≦u<N/2及び−N/2≦v<N/2の範囲内の整数値をとる。スペクトルG(u,v)は以下に示す数式(2)により表される。
但し、jは虚数単位、すなわちj=√(−1)である。
次に、フィルタ部52は、筋模様に相当するスペクトル成分を除去する図7(c)に示すマスクM(u,v)と図7(b)に示すスペクトルG(u,v)との積をとり、図7(d)に示す筋模様が除去された筋模様除去スペクトルG’(u,v)を得る。筋模様除去スペクトルG’(u,v)は以下に示す数式(3)により表される。
但し、M(u,v)は、−N/2≦u<N/2及び−N/2≦v<N/2の範囲内において、以下に示す数式(4)により表される。
但し、P及びPは正数のパラメータである。パラメータPは除去すべき筋模様が画像y方向となす角度の範囲(上限)を示し、パラメータPの逆数は概ね除去すべき筋模様の太さの上限を決める値である。
次に、フィルタ部52は、以下に示す数式(5)によって図7(d)に示す筋模様除去スペクトルG’(u,v)の2次元逆フーリエ変換を行い、筋模様が除去された図7(e)に示す撮影画像I’(x,y)を得る。
なお、図7(b)及び図7(d)はスペクトル強度を対数で表示した図である。また、図7に示す例ではパラメータP、Pはそれぞれ0.1、0.01としたが、撮影画像I(x,y)上に現れる筋模様に応じて適切に設定すればよく、好適には0<P≦1,0<P≦1の範囲内から選択するとよい。これにより、ステップS2の処理は完了し、評価処理はステップS3の処理に進む。
ステップS3の処理では、面積率推定部53が、ステップS2の処理によって得られた筋模様が除去された撮影画像I’(x,y)の濃淡値の平均値μ及び標準偏差σを算出する。これにより、ステップS3の処理は完了し、評価処理はステップS4の処理に進む。
ステップS4の処理では、面積率推定部53が、撮影画像I’(x,y)を2値化して鋼板S上のグラファイト析出部を検出するための濃淡値の閾値Tを算出する。濃淡値の閾値Tは以下に示す数式(6)により算出される。図8は、図7(e)に示す撮影画像I’(x,y)の濃淡値ヒストグラムを示す。図8に示すように、濃淡値ヒストグラムは平均値μ及び標準偏差σの正規分布に近い形状を有している。また、濃淡値が閾値T(数式(6)中のパラメータkを2とした)より小さい範囲(色の濃い側)で分布の裾野が持ち上がった形状になっている理由は、黒色のグラファイトが存在するためである。
従って、濃淡値が閾値T以下である画素を検出することによってグラファイト析出部の面積率を求めることが可能である。また、数式(6)に示すように濃淡値の平均値μを使用することによって、照明や鋼板S表面の変化による画像全体の明るさの変化に追従し、標準偏差σを使うことによって画像の若干のピンボケに対しても、面積率の算出結果をほとんど変化させないようにすることができる。すなわち、同じ位置を撮影した画像ならば、ピンボケになると濃淡値の平均値μはほぼ変化せず、標準偏差σの値は小さくなる。これにより、ステップS4の処理は完了し、評価処理はステップS5の処理に進む。
但し、kは正のパラメータである。
ステップS5の処理では、面積率推定部53が、筋模様が除去された画像I’(x,y)の濃淡値が閾値T以下となる画素を鋼板S上のグラファイト析出部として検出する。すなわち、面積率推定部53は、以下の数式(7)に示す条件を満足する画素をグラファイト析出部B(x,y)として検出する。図9は、図7(e)に示す画像I’(x,y)から閾値T以下の画素を検出した結果である。図7(a)に示す元の画像I(x,y)に存在するようなy方向の筋模様の影響がなく、グラファイト析出部が検出されていることがわかる。これにより、ステップS5の処理は完了し、評価処理はステップS6の処理に進む。
ステップS6の処理では、面積率推定部53が、以下に示す数式(8)を用いて濃淡値が閾値T以下となる画素数Nを算出し、算出された画素数Nを以下の数式(9)に代入することによってグラファイト析出部の面積率Rを算出する。なお、図9の検出結果に基づくグラファイト析出部の面積率は4.2%と算出された。以後、表示装置6が、算出された面積率Rに関する情報を表示出力する。これにより、ステップS6の処理は完了し、一連の評価処理は終了する。
なお、上記ステップS2の処理では、筋模様除去フィルタとして、画像I(x,y)を一旦2次元フーリエ変換してスペクトルを算出した後、筋模様に相当するスペクトル成分を0としてから逆フーリエ変換して、筋模様を除去した画像I’(x,y)を得るようにしたが、フーリエ変換を用いずに等価な畳み込み演算で実現しても良い。
また、筋模様除去フィルタを次のような方法により実現しても良い。以下、図10を参照して、筋模様除去フィルタの変形例について説明する。この変形例では、始めに、フィルタ部52が、数式(2)を用いて図10(b)に示すスペクトルG(u,v)を算出する。次に、フィルタ部52は、数式(4)に示すマスクM(u,v)を反転したマスク1−M(u,v)を用いて、以下の数式(10)に示す筋模様を抽出するための筋模様抽出スペクトルG(u,v)(図10(d))を算出する。
図10(c)はマスク1−M(u,v)の例である。但し、図10(c)に示すマスク1−M(u,v)は、数式(4)におけるパラメータP,Pをそれぞれ0.1、0.01としたものである。次に、フィルタ部52は、筋模様抽出スペクトルG(u,v)を以下の数式(11)に示すように逆フーリエ変換して図10(e)に示す筋模様の画像を示す筋模様抽出画像I(x,y)を算出する。
次に、フィルタ部52は、筋模様抽出画像I(x,y)を形成する画素の濃淡値より以下の数式(12)に示す閾値Tを算出する。
但し、σは筋模様抽出画像I(x,y)を形成する画素の濃淡値の標準偏差、hは正の定数である。なお、数式(8)よりG(0,0)=0なので、筋模様抽出画像I(x,y)を形成する画素の濃淡値の平均値は0である。
次に、フィルタ部52は、筋模様抽出画像I(x,y)を形成する画素の濃淡値と閾値Tとの比較によって以下の数式(13)に示す筋模様除外フラグF(x,y)を算出する。
図10(f)は筋模様除外フラグF(x,y)の算出例である。但し、図10(f)に示す筋模様除外フラグF(x,y)は数式(12)においてh=1.0とした閾値Tを用いて2値化したものである。ここで、F(x,y)=0となる画素(x,y)は筋模様部に該当し、ステップS3以降の処理においては筋模様除去画像I’(x,y)に代わって、元の画像I(x,y)のうち、F(x,y)=1なる画素だけを対象に処理を行う。
具体的には、ステップS3の処理における撮影画像I’(x,y)の濃淡値の平均値μ及び標準偏差σは以下に示す数式(14)〜(16)により算出される。
ステップS4の処理では、上記の数式(14)〜(16)により算出された濃淡値の平均値μ及び標準偏差σの計算結果に基づき、数式(6)を用いて濃淡値の閾値Tを計算する。ステップS5の処理では、グラファイト析出部の画像B(x,y)は以下に示す数式(17)により求められる。
また、ステップS6の処理では、グラファイト析出部の面積率Rは以下に示す数式(18),(19)により求められる。
但し、Nは数式(14)により算出される値である。
図11は、図10に示す処理によって得られたグラファイト析出部の画像B(x,y)である。本処理によるグラファイト析出部の面積率Rは3.6%と算出された。
〔実施例〕
図12〜図14は、本実施形態の実施例として、撮影距離の変動による画像ぼけの影響についての実験結果を示す図である。図12は、本実施形態の評価装置により撮影したグラファイトが表面に析出したサンプルの画像である。テレセントリックレンズ41として、ピント距離が65mm、倍率が4倍(すなわち、実物に対して撮像素子43a上で4倍の大きさの像となる)のレンズを用いた。CCDカメラ43は撮像素子43aが1024×768画素で、素子のセルサイズが4.65μm×4.65μmのものを用いた。
図13は、図12に示す領域Cについて、本発明の実施形態を含む3種類の方法によってグラファイト析出部を検出した結果を示す図である。3種類の方法は以下の通りである。
(1)ステップS1〜S6の処理を数式(2)〜(9)に従って処理する方法。すなわち、筋模様成分を除去した画像I’(x,y)を構成する画素の濃淡値を数式(6)で計算した閾値Tと比較してグラファイト析出部を検出する方法。
(2)ステップS1〜S6の処理を数式(2)、(4)、(6)、(10)〜(19)に従って処理する方法。すなわち、筋模様部分(筋模様除外フラグF(x,y)=0となる画素)を除外した後に画像I(x,y)を構成する画素の濃淡値を数式(6)で計算した閾値Tと比較してグラファイト析出部を検出する方法。
(3)上述の方法(1)において、画像I’(x,y)を構成する画素の濃淡値を閾値Tの代わりに一定値Tと比較してグラファイト析出部を検出する方法。
なお、本実施例では、パラメータの値はそれぞれk=2.0、h=1.0、P=0.1、P=0.01とした。
図13(a)の行に示した画像は撮影距離をピント距離から60μmずつサンプルに近づけるように変化させて撮影した画像であり、画像のぼけ具合が変化している様子が捉えられている。図13(b)の行に示した画像は方法(1)によって検出されたグラファイト析出部の画像B(x,y)である。同様に図13(c)の行に示した画像は方法(2)、図13(d)の行に示した画像は方法(3)によって検出されたグラファイト析出部の画像である。なお、方法(3)における閾値Tは方法(1)におけるピント距離からのずれが±0μmの場合の閾値Tとほぼ同じ値を用いた。
図13に示すように、本実施形態による方法(1)(図13(b))及び方法(2)(図13(c))による処理結果では、画像のぼけ具合に応じて適切に閾値Tが設定され、グラファイト析出部の形状の変化が多少見られるものの、グラファイト析出部の検出面積は保持されている。一方、方法(3)(図13(d))のように閾値を固定した場合には、グラファイト検出部の検出面積が保持されず大きく変化している。
図14は、図12と同じサンプルの同じ範囲について、撮影距離をピント距離の前後で変化させて撮影した画像から上述の方法(1)〜(3)を用いてグラファイト析出部の面積率を算出した結果を示すグラフである。ピント距離からのずれが±0μmのときのグラファイト検出部の面積率と比較した場合、撮影距離の変動によるグラファイト析出部の面積率の変動は、曲線L1で示す方法(1)では最大1.4%、曲線L2で示す方法(2)では1.3%であった。一方、曲線L3で示す方法(3)では最大で3.4%も減少し、グラファイト析出部の面積率はほぼ0となった。以上のことから、本実施形態における数式(6)に従った2値化用閾値の算出方法の効果が確認された。
図15は、上述と同じ装置構成で鋼帯1000mの表面を長手方向に一定間隔で撮影し、画像処理によってグラファイト析出部の面積率を推定した結果を示すグラフである。画像処理方法は上述の方法(1)及び方法(2)を用いた。また、長手方向の撮影間隔は167mm(1mあたり6回撮影)とした。本測定では、ボックス焼鈍によりグラファイトの析出が認められる鋼帯(カーボン汚れ発生材)とボックス焼鈍をしていないグラファイトが析出していない鋼帯とを比較した。
図15(a)は方法(1)による処理結果、図15(b)は方法(2)による処理結果である。また、曲線L4はグラファイトが析出している鋼帯におけるグラファイト析出部の推定面積率、曲線L5はグラファイトが析出していない鋼帯におけるグラファイト析出部の推定面積率である。図15に示すように、グラファイトの析出の有無によりグラファイト析出部の推定面積率に差が出ることが確認された。
〔第2の実施形態〕
次に、図16を参照して、本発明の第2の実施形態である評価処理を実行する際の評価装置1の動作について説明する。
図16は、本発明の第2の実施形態である評価処理の流れを示すフローチャートである。図16に示す評価処理は、オペレータが評価処理の実行を指示したタイミングで開始となり、評価処理はステップS11の処理に進む。評価処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行されることによって、鋼板Sの長手方向における生成物の有無や生成物の量を評価する。なお、図16に示すステップS11,S12の処理の内容は、図6に示すステップS1,S2の処理の内容と同じである。そこで、以下では、ステップS13の処理から説明を始める。
ステップS13の処理では、面積率推定部53が、筋模様が除去された画像I’(x,y)全体の濃淡値分布D(z)を算出する。ここで、zは濃淡値であり、例えば0〜255の整数値をとる。また、D(z)はI’(x,y)=zとなる画素(x,y)の画像全体に占める割合を示す。これにより、ステップS13の処理は完了し、評価処理はステップS14の処理に進む。
以降のステップS14〜S16の処理では、以下の数式(20)〜(22)に示す仮定の下、画像I’(x,y)全体の濃淡値分布D(z)に基づいてグラファイト析出部の面積率を推定する。
但し、μは画像I’(x,y)の濃淡値zの平均値、σは標準偏差(すなわち、濃淡値分布D(z)の平均値及び標準偏差)である。また、D(z)は、グラファイト析出部以外の背景部の濃淡値分布を表す第1分布であり、対数正規分布の形状を仮定している。μ、σは、対数正規分布におけるパラメータである。係数rは、第1分布D(z)が濃淡値分布D(z)中に含まれる割合を示す値であり、0≦r≦1の範囲内の数値である。D(z)は、濃淡値分布D(z)から第1分布D(z)を引き去った残りの第2分布、すなわちグラファイト析出部の分布を示す。係数k、kは濃淡値分布D(z)において、第1分布D(z)の寄与が支配的で第2分布D(z)の寄与が無視できると仮定する濃淡値zの範囲を濃淡値zの平均値μ及び標準偏差σを基準に定めるパラメータである。
ステップS14の処理では、面積率推定部53が、濃淡値分布D(z)から第1分布D(z)を推定する。具体的には、面積率推定部53は、数式(20)〜(22)の仮定に従ってμ+k×σ≦z≦μ+k×σの範囲内では濃淡値分布D(z)はほとんど第1分布D(z)に等しいと仮定し、同範囲の濃淡値分布D(z)のデータを用いて、以下の数式(23)〜(26)に示すように線形回帰(最小2乗法)により第1分布D(z)の対数をとった形式に関する回帰係数s、s、sを算出する。そして、面積率推定部53は、回帰係数s、s、sを用いて以下の数式(27)〜(29)に示すσ、μ、rを算出する。これにより、ステップS14の処理は完了し、評価処理はステップS15の処理に進む。
ステップS15の処理では、面積率推定部53が、濃淡値分布D(z)から第1分布D(z)を減算することによって第2分布D(z)を算出する。これにより、ステップS15の処理は完了し、評価処理はステップS16の処理に進む。
ステップS16の処理では、面積率推定部53が、以下に示す数式(30)を用いてステップS15の処理によって算出された第2分布D(z)を積算することにより、グラファイト析出部の面積率Rを算出する。第2分布D(z)を積算する範囲の上限をμとする理由は、第2分布(グラファイト析出部)D(z)は第1分布(背景部)D(z)より濃淡値が小さい側(濃い側)に分布のピークがあることを仮定しているためである。
第2分布D(z)がz≧μでほぼ0であれば、0≦z≦255の範囲内で積算してもよいし、濃淡値分布の実態に応じて適宜調整すればよい。また、第2分布D(z)はステップS15の処理において濃淡値分布D(z)から推定分布である第1分布D(z)を減算して算出しているために、場合により第2分布D(z)の値が負になることがある。その場合、数式(30)において第2分布D(z)の正値のみ積算するようにしてもよい。これにより、ステップS16の処理は完了し、一連の評価処理は終了する。
図17は、図7(e)に示す筋模様が除去された画像I’(x,y)に対しステップS13〜S15の処理を適用して算出した濃淡値分布D(z)、第1分布D(z)、及び第2分布D(z)を示すグラフである。なお、第1分布D(z)を推定する範囲を定めるパラメータk、kはそれぞれ−0.5、2.0とした。
図17に示すように、曲線L6で示す濃淡値分布D(z)は、μ+k×σ≦z≦μ+k×σの範囲内において対数正規分布を仮定して推定した第1分布D(z)でよく近似されている。一方、z<μ+k×σの範囲内では、黒色のグラファイトが存在するために、濃淡値分布D(z)は曲線L7で示す第1分布D(z)より裾野が持ち上がった形状になっている。すなわち、その差分である曲線L8で示す第2分布D(z)はグラファイト析出部の濃淡値分布を表していると考えられる。本発明の発明者らは、多数の画像例について検証を行い、数式(20)〜(22)に示す仮定がほとんどの場合よく当てはまることを確認した。なお、図17に示す例におけるグラファイト析出部の面積率Rを計算した結果、面積率Rは12.3%であった。
また、図17からわかるように、背景部を示す第1分布D(z)とグラファイト部を示す第2分布D(z)とは濃淡値zについてオーバーラップしている部分が大きく、濃淡値zについての単純な閾値による分離は難しい。しかしながら、ステップS13〜S16の処理のような分布近似に基づく方法であれば両者をうまく分離可能である。さらに、第1分布D(z)に基づいてグラファイト部分の面積率Rを求めるようにしたことにより、照明や鋼板S表面の変化による画像全体の明るさの変化に追従し、且つ、画像の若干のピンボケに対しても、グラファイト析出部の面積率Rの算出結果をほとんど変化させないようにすることができる。
なお、本実施形態においても、第1の実施形態において説明した図10に示す方法によって筋模様を除去してもよい。但し、この場合、ステップS13の処理では、面積率推定部53は、F(x,y)=1、且つ、I(x,y)=zとなる画素数をN(z)、F(x,y)=1となる画素の総数をNとするとき、濃淡値分布D(z)=N(z)/Nと計算する。また、ステップS14の処理では、面積率推定部53は、以下に示す数式(31),(32)を用いて画像I(x,y)について濃淡値zの平均値μ及び標準偏差σを算出する。
また、ステップS14の処理では、面積率推定部53は、F(x,y)=1となる画素について求めた濃淡値分布D(z)と数式(31),(32)から求められた濃淡値の平均値μ及び標準偏差σの計算結果とに基づいて第1分布D(z)を算出する。そして、ステップS15の処理では、面積率推定部53は、第2分布D(z)を求め、ステップS16の処理では、第2分布D(z)からグラファイト析出部の面積率Rを推定する。
図18は、図10(a)に示す画像I(x,y)に対して図10(f)の筋模様除外フラグF(x,y)の値が0である画素を除いてステップS13〜S15の処理を実行した結果である。本処理では、グラファイト析出部の面積率RはR=8.0%と算出された。
〔実施例〕
図19は、図12に示す領域Cについて、本実施形態を含む3種類の方法によってグラファイト析出部を検出した結果を示す図である。3種類の方法は以下の通りである。
(1’)ステップS11〜S16の処理を数式(2)〜(5)、(20)〜(30)に従って処理する方法。すなわち、筋模様成分を除去した画像I’(x,y)について、数式(20)〜(22)に示す仮定に従ってグラファイト析出部を検出する方法。
(2’)ステップS11〜S16の処理を数式(2)、(4)、(6)、(10)〜(13)、(20)〜(32)に従って処理する方法。すなわち、筋模様部分(筋模様除外フラグF(x,y)=0となる画素)を除外した後に画像I(x,y)について、数式(20)〜(22)に示す仮定に従ってグラファイト析出部を検出する方法。
(3’)ステップS11,S12の処理を数式(2)〜(5)に従って処理することによって筋模様を除去した画像I’(x,y)の各画素の濃淡値を一定の閾値Tと比較し、I’(x,y)≦Tとなる画素(x,y)をグラファイト析出部として検出し、それらの面積率を算出する方法。
なお、パラメータはそれぞれP=0.1、P=0.01、k=−0.5、k=2.0、h=1.0、T=82とした。
図19(a)の行に示す画像は図12に示す範囲Cについて撮影距離をピント距離から60μmずつサンプルを近づけるように変化させて撮影した画像であり、画像のぼけ具合が変化している様子が捉えられている。図19(b)の行は、方法(1’)による濃淡値分布D(z)、第1分布D(z)、第2分布D(z)の算出結果を示す。同様に、図19(c)の行は、方法(2’)による濃淡値分布D(z)、第1分布D(z)、第2分布D(z)の算出結果である。図19(d)の行に示す画像は、方法(3’)によるグラファイト析出部の検出結果(白い部分が検出部)である。
図19に示すように、撮影画像のぼけ具合に応じて濃淡値分布D(z)の広がりは狭くなるが、方法(1’)(図19(b))及び方法(2’)(図19(c))による処理結果では、濃淡値分布D(z)に合わせて第1分布D(z)が推定され、濃淡値分布D(z)と第1分布D(z)との差分である第2分布D(z)の形状も追従して変化し、第2分布D(z)の積分面積、すなわちグラファイト析出部の面積率は撮影画像のぼけ具合が変化してもほぼ変わらなかった。
図20は、図19と同じサンプルの同じ範囲について、撮影距離をピント距離の前後で変化させて撮影した画像から上述の方法(1’)〜(3’)を用いてグラファイト析出部の面積率を算出した結果を比較したグラフである。図20に示すように、ピント距離からのずれが±0μmのときのグラファイト析出部の面積率と比較した場合、撮影距離の変動によるグラファイト析出部の面積率の変動(最大最小差)は、曲線L9で示す方法(1’)では最大2.0%、曲線L10で示す方法(2’)では最大1.7%であった。一方、曲線L11で示す方法(3’)では最大で4.3%も減少し、ピントが外れた場合、グラファイト析出部の面積率はほぼ0となった。以上のことから、数式(20)〜(22)の仮定に従ったグラファイト析出部の面積率の算出方法は、撮影距離の変動による画像ぼけに対してロバスト性を有することが確認された。
図21は、同じ装置構成で鋼帯1000mの表面を長手方向に一定間隔で撮影し、画像処理によってグラファイト析出部の面積率を推定した結果を示すグラフである。画像処理方法は上述の方法(1’)及び方法(2’)を用いた。また、長手方向の撮影間隔は167mm(1mあたり6回撮影)とした。本測定では、ボックス焼鈍によりグラファイトの析出が認められる鋼帯(カーボン汚れ発生材)とグラファイトが析出していない鋼帯とを比較した。
図21(a)は方法(1’)による処理結果、図21(b)は方法(2’)による処理結果である。また、曲線L12はグラファイトが析出している鋼帯におけるグラファイト析出部の推定面積率、曲線L13はグラファイトが析出していない鋼帯におけるグラファイト析出部の推定面積率である。図21に示すように、グラファイトの析出の有無によりグラファイト析出部の推定面積率に差が出ることが確認された。特に方法(2’)の方がグラファイト析出の有無によるグラファイト析出部の推定面積率の差が大きかった。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 評価装置
2 同期信号発生装置
3a,3b フラッシュ光源
3a1,3a2 バンドルファイバ
4 検出部
5 画像処理装置
6 表示装置
21 ローラエンコーダ
41 テレセントリックレンズ
41a ビームスプリッター
41b 対物レンズ
41c 絞り
41d 像側レンズ
42 リングライトガイド
43 CCDカメラ
43a 撮像素子
51 画像取得部
52 フィルタ部
53 面積率推定部
IL1 同軸落射照明
IL2 リング状照明
O 観察位置
S 鋼板

Claims (14)

  1. 評価対象物の表面上に存在する生成物又は付着物を評価するための評価方法であって、
    前記評価対象物の表面を照明し、評価対象物の表面の画像を撮影する撮影ステップと、
    前記撮影ステップにおいて撮影された画像中における前記生成物又は前記付着物の面積、若しくは前記画像全体に占める前記面積の割合を推定する推定ステップと、
    を含むことを特徴とする評価方法。
  2. 前記撮影ステップは、前記評価対象物の表面を明視野照明と暗視野照明とにより照明するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の評価方法。
  3. 前記撮影ステップは、前記評価対象物の表面を明視野照明と暗視野照明とにより同時に照明するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の評価方法。
  4. 前記撮影ステップは、前記評価対象物の表面上の同一範囲について、明視野照明で照明して撮影した明視野画像と暗視野照明で照明して撮影した暗視野画像とを取得し、前記明視野画像と前記暗視野画像との線形和を評価対象物の表面の画像として算出するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の評価方法。
  5. 前記推定ステップは、評価対象物の表面の画像の濃淡値分布に基づいて前記生成物又は前記付着物の面積、若しくは前記画像全体に占める前記面積の割合を推定するステップを含むことを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか1項に記載の評価方法。
  6. 前記推定ステップは、評価対象物の表面の画像の濃淡値の平均値及び標準偏差を算出し、算出された平均値及び標準偏差に基づいて閾値を設定し、前記濃淡値と前記閾値とを比較することによって前記生成物又は付着物の面積を推定するステップを含むことを特徴とする請求項5に記載の評価方法。
  7. 前記推定ステップは、評価対象物の表面の画像全体の濃淡値分布に基づいて表面上の生成物又は付着物でない部分に相当する第1濃淡値分布を推定し、前記画像全体の濃淡値分布から前記第1濃淡値分布を差し引いた第2濃淡値分布を算出し、前記第2濃淡値分布を積算して前記生成物又は付着物の面積を推定するステップを含むことを特徴とする請求項5に記載の評価方法。
  8. 前記推定ステップは、前記第1濃淡値分布を対数正規分布として推定するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の評価方法。
  9. 評価対象物の表面の画像から所定の模様を除去した模様除去画像を取得する模様除去ステップをさらに含み、前記推定ステップは、前記模様除去画像から前記生成物又は前記付着物の面積、若しくは前記画像全体に占める前記面積の割合を推定するステップを含むことを特徴とする請求項1〜8のうち、いずれか1項に記載の評価方法。
  10. 前記模様除去ステップは、評価対象物の表面の画像から所定の模様に該当する画素を除外するステップを含み、前記推定ステップは、除外されていない画素のみを対象として、前記生成物又は前記付着物の面積、若しくは前記画像全体に占める前記面積の割合を推定するステップを含むことを特徴とする請求項9に記載の評価方法。
  11. 前記模様除去ステップは、評価対象物の表面の画像をフィルタ処理して所定の模様成分を抽出した模様成分画像を取得し、前記模様成分画像を構成する画素の濃淡値と閾値とを比較することによって、除外対象の画素を決定するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の評価方法。
  12. 前記模様除去ステップは、評価対象物の表面の画像をフィルタ処理して前記模様除去画像を取得するステップを含むことを特徴とする請求項9に記載の評価方法。
  13. 前記撮影ステップは、評価対象物の表面をフラッシュ光源によって照明し、前記フラッシュ光源の発光に同期して評価対象物の表面の画像を撮影するステップを含むことを特徴とする請求項1〜12のうち、いずれか1項に記載の評価方法。
  14. 評価対象物の表面上に存在する生成物又は付着物を評価するための評価装置であって、
    前記評価対象物の表面を照明し、評価対象物の表面の画像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段によって撮影された画像中における前記生成物又は前記付着物の面積、若しくは前記画像全体に占める前記面積の割合を推定する推定手段と、
    を備えることを特徴とする評価装置。
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