JP2015025626A - 熱交換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】断面が波状の波板部3と、波板部3の外周側を環状に囲むように配置された鍔板部4と、鍔板部4に対して液密に当接して波板部3の一方の面を覆うように組付けられ、当該波板部3との間に第1流路1を形成する第1流路形成部材5と、鍔板部4に対して液密に当接して波板部3の他方の面を覆うように組付けられ、当該波板部3との間に第2流路2を形成する第2流路形成部材6と、第1流路形成部材5に設けられ、第1流路1に連通する第1流入口および第1流出口と、第2流路形成部材6に設けられ、第2流路2に連通する第2流入口および第2流出口とを備える。
【選択図】図5
Description
このオイルクーラは、第1流路および第2流路の外壁部を形成するハウジングと、ハウジングの内部を仕切る仕切壁とを、アルミ合金材の押し出し成形により一体に形成してある。
このため、仕切壁の断面が流れ方向に沿って一定形状の波状に形成されており、表面積を広くするために多数の突起部分を分散形成してある仕切壁に比べて、流路抵抗の軽減を図り易いが、押し出し成形機などの大がかりな加工設備を必要とする。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、第1流路および第2流路の流路抵抗の軽減を図りながら、大がかりな加工設備を必要とすることなく製造し易い熱交換装置を提供することを目的とする。
このために、波板部の一方の面を覆うように組付けられた第1流路形成部材と、波板部の他方の面を覆うように組付けられた第2流路形成部材とを、波板部の外周側を環状に囲むように配置された鍔板部に対して液密に当接させて、波板部と第1流路形成部材との間に第1流路を形成するとともに、波板部と第2流路形成部材との間に第2流路を形成してある。
そして、第1流路に連通する第1流入口および第1流出口を第1流路形成部材に設け、第2流路に連通する第2流入口および第2流出口を第2流路形成部材に設けてある。
したがって、本構成の熱交換装置であれば、第1流路および第2流路の流路抵抗の軽減を図りながら、鍔板部を第1流路形成部材と第2流路形成部材とで挟み込む構成により、第1流路と第2流路の形成と夫々の流路の区分けとを同時に実現できるので、金属材の押し出し成形等によらず、つまり、大がかりな加工設備を必要とすることなく製造し易い。
〔第1実施形態〕
図1〜図7は、本発明による熱交換装置の一例としての水冷式のオイルクーラを示す。
このオイルクーラは、例えば電動モータを冷却した後の110℃程度に加熱されたオイルを、例えばインバータを冷却した後の70℃程度に加熱された冷却水で冷却するために装備される。
第1流入口1aから第1流出口1bに向けて各第1流路1を流通するオイルと、第2流入口2aから第2流出口2bに向けて各第2流路2を流通する冷却水との熱交換によりオイルを冷却する。
第1流路形成部材5が、第1流路1に連通する第1流入口1aおよび第1流出口1bを備えている。第2流路形成部材6が、第2流路2に連通する第2流入口2aおよび第2流出口2bを備えている。
波板部3、鍔板部4および塞ぎ板部7a,7bは、アルミ合金製の一枚の金属板をプレス絞り加工することにより、一体に形成してある。
第1流路形成部材5は、アルミ合金のダイカストによって凹面部5aおよび第1押え枠8aを一体に形成してある。
第2流路形成部材6は、アルミ合金のダイカストによって凹面部6aおよび第2押え枠8bを一体に形成してある。
したがって、第1流路形成部材5と波板部3との間に形成された第1流路1の複数と、第2流路形成部材6と波板部3との間に形成された第2流路2の複数とが、互いに平行に隣り合う状態で交互に配置されている。
なお、各長溝3a,3bの底部分と凹面部5a,6aとの間に隙間が形成されていてもよい。
第1環状通路9aのうちの、図6,図7に示すように各第1流路1の流入側端部が臨む部分が第1流入通路10aとして形成され、各第1流路1の流出側端部が臨む部分が第1流出通路11aとして形成される。
したがって、第1流入口1aから第1流入通路10aに流入したオイルが、各第1流路1を通過して第1流出通路11aに集められ、第1流出口1bから流出する。
第2環状通路9bのうちの、図6,図7に示すように各第2流路2の流入側端部が臨む部分が第2流入通路10bとして形成され、各第2流路2の流出側端部が臨む部分が第2流出通路11bとして形成される。
第1押え枠8aと第2押え枠8bは、鍔板部4を挟んで互いにネジ止めしてある。
したがって、第2流入口2aから第2流入通路10bに流入した冷却水が、各第2流路2を通過して第2流出通路11bに集められ、第2流出口2bから流出する。
第1流入口1aおよび第1流出口1bの夫々、並びに、第2流入口2aおよび第2流出口2bの夫々は、単一であっても、複数が並設されていてもよい。
図8〜図13は、本発明の別実施形態を示す。
本実施形態では、第1流路1および第2流路2の夫々を、第1流路形成部材5および第2流路形成部材6の内部で流れ方向が蛇行するように設けてある。
なお、開口部の向きを交互に反転させて波板部3に形成した長溝3a,3bにより第1流路1および第2流路2を形成してあるので、第1流路群A1、第2流路群A2、第3流路群A3における第1流路1および第2流路2の数に差が生じている。
流入側第1仕切部12aおよび流出側第1仕切部12bの夫々は、例えば鍔板部4に対して液密に接着してある。
流入側第2仕切部15aおよび流出側第2仕切部15bの夫々は、例えば鍔板部4に対して液密に接着してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
図14は、本発明の熱交換装置を構成する波板部3の別実施形態を示す。
本実施形態で示す波板部3は、同じ溝深さと溝幅で三角形断面の複数の長溝3a,3bが各開口部の向きを交互に反転させた波状に連続する断面形状で、平面視で略矩形に形成されている。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
図15は、本発明の熱交換装置を構成する波板部3の別実施形態を示す。
本実施形態で波板部3は、同じ溝深さと溝幅でU字形断面の複数の長溝3a,3bが各開口部の向きを交互に反転させた波状に連続する断面形状で、平面視で略矩形に形成されている。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
1.本発明による熱交換装置は、波板部と鍔板部が各別に製作されたものであって、波板部の表裏を液密に区画可能に互いに一体に接続して設けてあってもよい。
2.本発明による熱交換装置は、第2実施形態において、第1流路形成部材と鍔板部との間に設けてある仕切部、および、第2流路形成部材と鍔板部との間に設けてある仕切部が、鍔板部に予め一体に設けられたものであっても、第1流路形成部材や第2流路形成部材に一体形成されたものであってもよい。
3.本発明による熱交換装置は、単一の第1流路と単一の第2流路とが形成されたものであってもよい。
4.本発明による熱交換装置は、実施形態で示した熱交換ユニットの複数を集合して構成されるものであってもよい。
5.本発明による熱交換装置は、冷却用あるいは加熱用の各種液体の熱交換装置として利用できる。
1a 第1流入口
1b 第1流出口
2 第2流路
2a 第2流入口
2b 第2流出口
3 波板部
4 鍔板部
5 第1流路形成部材
6 第2流路形成部材
12a,12b,15a,15b 仕切部
Claims (3)
- 断面が波状の波板部と、
前記波板部の外周側を環状に囲むように配置された鍔板部と、
前記鍔板部に対して液密に当接して前記波板部の一方の面を覆うように組付けられ、当該波板部との間に第1流路を形成する第1流路形成部材と、
前記鍔板部に対して液密に当接して前記波板部の他方の面を覆うように組付けられ、当該波板部との間に第2流路を形成する第2流路形成部材と、
前記第1流路形成部材に設けられ、前記第1流路に連通する第1流入口および第1流出口と、
前記第2流路形成部材に設けられ、前記第2流路に連通する第2流入口および第2流出口と、
を備える熱交換装置。 - 前記波板部と前記鍔板部とを一枚の金属板から一体に形成してある請求項1記載の熱交換装置。
- 前記第1流路および前記第2流路の夫々が、前記第1流路形成部材および前記第2流路形成部材の内部で流れ方向が蛇行するように、前記第1流路形成部材と前記鍔板部との間、および、前記第2流路形成部材と前記鍔板部との間に仕切部を設けてある請求項1又は2記載の熱交換装置。
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