JP2015025282A - シールド掘進機における埋設物切断装置 - Google Patents

シールド掘進機における埋設物切断装置 Download PDF

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金井 誠一郎
Seiichiro Kanai
誠一郎 金井
近藤 紀夫
Norio Kondo
紀夫 近藤
豐 加島
Yutaka Kashima
豐 加島
花岡 泰治
Taiji Hanaoka
泰治 花岡
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Abstract

【課題】刃部の摩耗、損傷などを抑制し得るシールド掘進機における埋設物切断装置を提供する。
【解決手段】シールド本体の前部に回転自在に支持されると共に表面に掘削ビット6を有するカッタヘッド7に設けられて地中に存在するドレーン材などの埋設物を切断するための切断装置11であって、カッタヘッド7の表面板24に且つ掘削ビット6とは異なる位置で設けられた固定刃26と、カッタヘッド7側に且つ固定刃26に対して回転自在に設けられて当該固定刃26と協働して埋設物を切断し得る可動刃27と、この可動刃27を回転させる油圧モータ43とから構成したものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、シールド掘進機における埋設物切断装置に関するものである。
シールド掘進機によりトンネルを掘削する場合、地中をシールド掘進機が掘り進むことになるが、その掘削する地山内には異物が存在している。例えば、地山が軟弱である場合に、水を抜いて圧密させるためにドレーン材が埋設されていることがある。
このようなドレーン材を、シールド掘進機の掘削ビットで掘削すると、カッタヘッドがドレーン材を巻き込むことになり、地山を乱すとともに、場合によっては、地上に悪影響を与えることがある。
このため、カッタヘッドには、このようなドレーン材などの埋設物を切断し得るカッター装置が具備されており、例えば高速で回転する円盤状のカッターが用いられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3172896号公報
しかし、上述した従来のカッター装置によると、円盤状のカッターを地山で且つ高速で回転させるため、カッターの摩耗が激しく、損傷し易いという問題がある。
そこで、本発明は、カッターなどの刃部の摩耗、損傷などを抑制し得るシールド掘進機における埋設物切断装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るシールド掘進機における埋設物切断装置は、シールド掘進機におけるシールド本体の前部に回転自在に支持されるとともに表面に掘削ビットを有するカッタヘッドに設けられて地中に存在する埋設物を切断するための装置であって、
上記カッタヘッドの表面部材に且つ掘削ビットとは異なる位置で設けられた固定刃と、上記カッタヘッド側に且つ上記固定刃に対して回転自在に設けられて当該固定刃と協働して埋設物を切断し得る可動刃と、この可動刃を回転させる駆動手段とを具備したものである。
また上記埋設物切断装置において、固定刃に沿って表面部材に形成された凹部内に可動刃の基端側を回転軸体を介して支持するとともに当該可動刃の先端側刃部が固定刃の刃部に対して接近離間し得るように支持し、
且つ上記駆動手段として、可動刃の基端側を支持する回転軸体を回転させる回転駆動機を用いたものである。
また上記埋設物切断装置において、固定刃に沿って表面部材に形成された凹部内に可動刃の基端側を回転軸体を介して支持するとともに当該可動刃の先端側刃部が固定刃の刃部に対して接近離間し得るように支持し、
且つ上記駆動手段として、可動刃の基端側を支持する回転軸体をその軸心回りで揺動させる揺動駆動機を用いたものである。
また上記埋設物切断装置において、固定刃、可動刃および駆動手段を、表面部材に対して前後方向で出退可能に設けられた移動体に配置するとともに、当該移動体を出退させる出退手段を設けたものである。
また上記埋設物切断装置において、固定刃および可動刃をカッタヘッドの外縁部に配置したものである。
また上記埋設物切断装置において、凹部内に入り込んだ土砂などを排出するための流体噴射手段を具備したものである。
さらに、上記埋設切断装置における流体噴射手段を、
凹部を形成し且つ流体噴射用穴を有する底板に取り付けられた弁装置と、この弁装置に接続された流体供給配管とから構成し、
上記弁装置を、
流体噴射用穴に対応する位置で底板に取り付けられるとともに180度対称位置に一対の穴部が設けられた管状弁座部材と、この管状弁座部材内に挿通されるとともに上記一対の穴部に連通し得る貫通穴を有する棒状弁体と、この棒状弁体を回転させて管状弁座部材に設けられた一対の穴部を開閉させる回転手段とから構成するとともに、
上記回転手段により棒状弁体を回転させることにより、凹部内に流体を供給しまたは停止させ得るようにしたものである。
上記埋設物切断装置によると、カッタヘッドの表面部材に固定刃を設けるとともに、この固定刃に対して回転し得る可動刃を設けて、ドレーン材などの埋設物を切断するようにしたので、従来のように、高速で回転する回転刃だけをカッタヘッドの前面から突出させて埋設物を切断するものに比べて、可動刃は高速回転させる必要がなく低速で十分に切断が可能となり、したがって可動刃に摩耗、損傷などが発生するのを防止することができる。
本発明の実施例1に係る埋設物切断装置を具備したシールド掘進機の縦断面図である。 同埋設物切断装置を具備したシールド掘進機の正面図である。 同埋設物切断装置の構成を示す断面図である。 図3の一部切欠きA−A矢視図である。 同埋設物切断装置の流体噴射手段における開動作を示す図4のD−D断面相当図である。 図3のB−B矢視図である。 図3のC−C断面図である。 図7のE部拡大図である。 同埋設物切断装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施例2に係る埋設物切断装置の構成を示す断面図である。 図10のF−F矢視図である。 図11の一部切欠G−G矢視図である。 同埋設物切断装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る埋設物切断装置の変形例を示す断面図である。 本発明の実施例に係る埋設物切断装置の他の変形例を示す断面図である。
以下、本発明に係るシールド掘進機における埋設物切断装置を、具体的に示した実施例に基づき説明する。
実施例1に係る埋設物切断装置を図1〜図9に基づき説明する。
まず、本発明に係る埋設物切断装置が設けられるシールド掘進機の概略構成について説明する。
図1および図2に示すように、シールド掘進機1は、大きく分けて、円筒形状のスキンプレート2を有するシールド本体3と、このシールド本体3側に設けられた隔壁体4に旋回軸受(旋回台軸受ともいう)5を介して水平軸心(掘進方向の軸心)回りで回転自在に支持されるとともに表面に多数の掘削ビット6を有するカッタヘッド7と、上記シールド本体3側すなわち隔壁体4側に設けられてカッタヘッド7を水平軸心回りで回転させる回転駆動装置8と、上記カッタヘッド7と隔壁体4との間の空間部である圧力室9内に取り込まれた土砂を排出するためのスクリュウ式排土装置10とから構成されている。なお、上記回転駆動装置8としては、例えばカッタヘッド7側に、正確には、カッタヘッド7の後部に設けられた支持リング12に接続された旋回軸受5の外輪側に設けられたリングギア8aと、このリングギア8aに噛合されたピニオン(図示せず)を回転させることにより、カッタヘッド7を回転させる電動モータ8bとから構成されている。また、シールド本体3の後部内には、図示しないが、掘削された後方トンネルの壁体部Sを形成するためのセグメント組立装置が配置されている。
そして、このシールド掘進機1のカッタヘッド7には、地中に埋設されたドレーン材などの埋設物を切断するための埋設物切断装置(以下、単に、切断装置という)11が設けられている。ここで、切断装置11が設けられるカッタヘッド7について少し詳しく説明しておく。
このカッタヘッド7は、中心部のブロック13と、このブロック13に例えば60度おきに放射状に設けられた6本のスポーク部材14と、これら各スポーク部材14の中間部分を連結する環状の中間部連結部材15と、同じく各スポーク部材14の先端部同士を連結する環状の端部連結部材16と、上記各スポーク部材14の中間部を上記支持リング12に接続して支持する複数の例えば6個の支持部材17とから構成されている。また、上記ブロック13の背面に設けられたパイプ部材18には、隔壁体4に回転自在に設けられた筒状体19を介して、配管・配線などが接続されている。
そして、切断装置11は、180度対象位置にある一対のスポーク部材14(14A)に且つそれぞれ中間部連結部材15よりも外周寄りに配置されている。
これら一対のスポーク部材14Aについては、中間部連結部材15より外周側の幅が内周側よりも広くされており、この幅が広い外周側部分14Aaに切断装置11が設けられている。
これらのスポーク部材14Aの断面形状は溝型状にされており、特に、その外周側部分14Aaは内周側よりも断面がより大きいボックス形状にされている。より正確に言うと、この外周側部分14Aaは、スポーク部材14Aを形成する本来の板材20の内側に、切断装置11を保持する保持部21が設けられている。
この保持部21は、底壁板22、左右の側壁板23と、表面板(表面部材の一例で、面板ともいえる)24とから構成されており、これら各板22〜24により、切断装置11の一部(正確には、可動刃の一部を除いた大部分であるが)を収容するための収容用空間部25が形成される。
以下、上記切断装置11について詳しく説明する。
この切断装置11は、図1および図3〜図9に示すように、表面板24の表面に且つカッタヘッド7の回転方向aに沿う方向で(正確には、その接線方向で)配置される固定刃26と、この固定刃26の回転方向aに沿う外周面側に且つ所定幅(例えば、1〜3mm程度)の間隔を有して表面板24の裏面に形成された収容用空間部25内に配置された可動刃27と、同じく収容用空間部25内に配置されて上記可動刃27をスポーク部材14の軸心(半径方向)b回りで回転させる駆動手段29とから構成されている。
また、上記固定刃26は、その先端が掘削ビット6の先端よりもシールド本体3の掘進方向で前方位置となるように、表面板24に固定されている。つまり、埋設物が存在する場合、掘削ビット6による土砂の掘削よりも先に埋設物の切断が行われる。
さらに、可動刃27は、収容用空間部25内位置でスポーク部材14Aの保持部20に設けられた案内体31の溝状の凹部(以下、遮蔽室という)32内に配置されている。この案内体31は、両側壁板23,23間で所定間隔を有して配置された左右一対の側板33と、これら両側板33,33の後端面に設けられた底板34とから構成されており、これら両側板33,33間で前面が開放された空間部分である遮蔽室32内に可動刃27の一部が表面板24から前方に突出し得るように保持されている。
上記固定刃26は、図3および図4に示すように、所定幅で且つ側面視がV字形状にされた本体部26aの両端部(カッタヘッドの回転方向aにおける前後端部である)に鋭角状の刃部26bが形成されたものである。
一方、上記可動刃27は、側面視がI字形状にされた本体部27aの両端部に、外面が円弧状にされ且つその回転方向cの前後面には断面が鋭角状の刃部27bが形成されたもので、さらにその中間部には支持用の回転軸体28が挿通される貫通穴27cが形成されている。したがって、刃部27bは両端部で且つその前後面に合計4つ形成されており、所定の回転方向cとその逆方向に回転させた場合でも切断し得るようにされている。なお、図4に示すように、固定刃26の刃部26bの側面視での傾斜角θは60〜80度の範囲が好ましいとともにその先端角θは50〜70度の範囲が好ましい。また、可動刃27の刃部27bの横断面での刃先角θについては、図3に示すように、30〜45度の範囲が好ましい。
また、上記可動刃27は、貫通穴27cに挿通された回転軸体28により、一対の側板33,33に設けられた筒状材35に軸受36を介して回転自在(勿論、揺動も含まれる)に支持されている。
上記駆動手段29としては、図3および図6に示すように、表面板24の裏面に取付ブラケット41を介して取り付けられるとともにカップリング42を介して上記回転軸体28に連結された油圧モータ(回転駆動機の一例)43が用いられている。
さらに、上記遮蔽室32内に入り込んだ土砂などを外部に排出するために、滑材、水などの流体(ジエット水など)を噴射し得る流体噴射手段46が設けられている。
この流体噴射手段46は、図3〜図6に示すように、遮蔽室32を形成するとともに流体噴射用穴34aを有する底板34に取り付けられた弁装置47と、この弁装置47に接続された流体供給配管(図4にだけ図示している)48とから構成されている。
上記弁装置47は、上記底板34の流体噴射用穴34aに対応して複数箇所(例えば4箇所)に取り付けられるとともに180度対称位置に一対の穴部51a,51bが設けられた管状弁座部材51と、これら各管状弁座部材51内に挿通されるとともに各一対の穴部51a,51bに連通し得る貫通穴52aを有する1つの棒状弁体52と、この棒状弁体52を揺動用レバー53を介してその軸心回りで回転させて管状弁座部材51に設けられた一対の穴部51a,51bを開閉させる回転手段としての回転用シリンダ装置(例えば、油圧シリンダが用いられる)54とから構成されている。したがって、回転用シリンダ装置54により棒状弁体52を所定角度でもって回転(揺動)させて一対の穴部51a,51bを貫通穴52aを介して連通させるかまたは遮断させることにより、流体噴射用穴34aに流体の供給およびその停止を行うことができる。なお、図3および図4は一対の穴部51a,51bが連通している場合(開動作の場合)を示し、図5は一対の穴部51a,51bが遮断されている場合(閉動作の場合)を示している。
ところで、上記可動刃27は油圧モータ43により回転されるが、当該可動刃27の退避位置を検出するために、図7に示すように、その回転位置を検出し得る回転位置検出装置56が設けられている。
この回転位置検出装置56は、図8に示すように、可動刃27の外周寄り部分に埋め込まれた被検出部材である円柱状の磁石57と、当該磁石57に対応する位置で一方の側板33に取り付けられた検出部材としての磁気検出センサ58とから構成されている。なお、磁石57は可動刃27に螺挿される保持部材59に保持されるとともに、磁気検出センサ58は案内体31の側板33に取り付けられる保持部材60により保持されている。
したがって、シールド掘進機1によりトンネルを掘削する場合、カッタヘッド7が回転されるとともにシールドジャッキJにより前進されると、カッタヘッド7に設けられた掘削ビット6によりトンネルが掘削される。そして、掘削時にドレーン材が埋設されていると判断される場合には、油圧モータ43を駆動させて可動刃27を矢印方向cに回転させる。
すると、掘削ビット6よりも先に固定刃26にドレーン材が引っ掛かるとともに、回転する可動刃27との協働作業によりドレーン材が切断される。切断されたドレーン材は、カッタヘッド7の回転により、自然に、外周方向に、すなわちシールド本体3の外方に追いやられる。このようにして、ドレーン材を切断しながらトンネルが掘削される。
ところで、掘削が進むにつれて、遮蔽室32内にドレーン材、掘削土砂などが溜まった場合には、回転用シリンダ装置54により棒状弁体52を回転させて、その穴部52aを介して両穴部51a,51bを連通させることにより、水などの流体を遮蔽室32内に噴射すれば、ドレーン材などが除去される。
この切断装置11によると、カッタヘッド7の表面板24に固定刃26を設けるとともに、この固定刃26に対して回転される可動刃27を設けて、ドレーン材などの埋設物を切断するようにしたので、従来のように、高速で回転する回転刃だけをカッタヘッドの前面から突出させて埋設物を切断するものに比べると、可動刃は高速回転させる必要がなく低速で十分に切断が可能となり、また可動刃については厚いものを使用することが可能となり、したがって可動刃に摩耗、損傷などが発生するのを防止することができる。また、遮蔽室については、可動刃の回転範囲を覆う比較的狭い空間にすることができるので、この空間内に滞留した土砂を排出し易くなり、また後方から水など(ジエット水)を噴射することにより、効果的に土砂の流入を抑え得るとともに洗浄・排出し得ることができる。さらに、遮蔽室32に設けられる流体噴射手段46については、噴射方向を選択可能な構成にしておき、カッタヘッドの回転停止時または回転方向に応じて噴射方向を変えることにより、滞留した土砂を効果的に排出し得るにようにしてもよい。
次に、本発明の実施例2に係るシールド掘進機における埋設物切断装置を、図10〜図13に基づき説明する。
なお、本実施例2の説明においては、埋設物切断装置以外のシールド掘進機の構成については、実施例1で説明したものと同一であるため、その構成部材については同一の部材番号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施例2に係る埋設物切断装置111は、表面板24の表面に且つカッタヘッド7の回転方向a(図2参照)に沿う方向で(正確には、その接線方向で)配置される固定刃126と、この固定刃126の回転方向aに沿う外周面側に且つ所定幅(例えば、3mm程度)の間隔を有して収容用空間部25内に配置された左右一対の可動刃127(127A,127B)と、同じく収容用空間部25内に配置されて上記各可動刃127をスポーク部材14の軸心b(図2参照)回りで回転(揺動とも言える)させる駆動手段129とから構成されている。
上記固定刃126は、実施例1で説明したように、先端が掘削ビット6の先端よりもシールド本体3の前進方向で前方位置となるように、表面板2に固定されている。つまり、埋設物を切断する場合、掘削ビット6による土砂の掘削よりも先に切断が行われる。
上記各可動刃127は、収容用空間部25に対応する位置でスポーク部材14(14A)に設けられた案内体131の溝状の遮蔽室132内に保持されている。この案内体131は、両側壁板23,23間で所定間隔を有して配置された左右一対の側板133と、これら両側板133,133の後側に設けられた底板134とから構成されており、これら両側板133,133間で前方が開放された空間部分に各可動刃127の一部が表面板24から前方に突出し得るように保持されている。なお、固定刃126については、再度、説明するが、所定幅で且つ側面視がV字形状にされた掘削ビット6と同形状の本体部126aの左右端(カッタヘッドの回転方向で言えば前後端に相当する)に鋭角状の刃部126bが形成されたものである。
上記可動刃127は、その基端部に挿通された回転軸体128が案内体131の左右の側板133に設けられた筒状の軸受141により揺動自在(つまり、所定方向に回転自在にされている)に支持されており、勿論、先端側には固定刃126の刃部126bに対向する刃部127bが設けられている。
そして、この可動刃127を揺動(回転)させる駆動手段129としては、上記回転軸体128の端部に取り付けられた揺動用レバー151と、この揺動用レバー151の遊端部に連結された揺動用シリンダ装置(揺動駆動機の一例で、例えば油圧シリンダが用いられる)152とから構成されている。勿論、可動刃127は、左右に一対設けられているため、駆動手段129についても一対設けられている。
なお、実施例1の場合と同様に、固定刃126の刃部126bの横断面での傾斜角θは60〜80度の範囲が好ましく、また可動刃127の刃部127bの横断面での傾斜角θは30〜45度の範囲が好ましい。
ところで、上記遮蔽室132内に入り込んだ土砂などを外部に排出するために、実施例1で説明したものと同じ構成の流体噴射手段46が設けられており、これらについては、その説明を省略する。
上記構成において、シールド掘進機による掘削時にドレーン材が埋設されていると判断される場合、カッタヘッド7の回転方向の前側に対応する可動刃127の揺動用シリンダ装置152を駆動させて、可動刃127を矢印dにて示すように揺動(往復回転)させる。すると、地山に埋設されたドレーン材が固定刃126に引っ掛かった場合、可動刃127との協働作業によりドレーン材が切断される。切断されたドレーン材は、カッタヘッド7の回転により、自然に、外周方向に、すなわちシールド本体3の外方に追いやられる。
なお、掘削が進むにつれて、遮蔽室132内にドレーン材、掘削土砂などが溜まった場合には、実施例1で説明したように、回転用シリンダ装置54により棒状弁体52を回転させてその穴部52aを介して両穴部51a,51bを連通させることにより、水などの流体を遮蔽室32に噴射すれば、ドレーン材などが除去される。
この切断装置111の場合も、実施例1で説明したと同様の効果が得られる。すなわち、この切断装置111によると、カッタヘッド7の表面板24に固定刃126を設けるとともに、固定刃126に対して揺動される可動刃127を設けて、ドレーン材などの埋設物を切断するようにしたので、従来のように、高速で回転する回転刃だけをカッタヘッドの前面から突出させて埋設物を切断するものに比べると、可動刃を高速でもって回転させる必要がなく、したがって可動刃に摩耗・損傷などが発生するのを防止することができる。
ところで、上記各実施例における切断装置11,111、すなわち固定刃26,126および可動刃27,127および駆動手段29,129については、カッタヘッド7のスポーク部材14側に、シールド掘進機1の掘進方向で移動できないように設けたが、切断装置11,111を掘進方向すなわちシールド本体の前後方向で移動し得るように設けてもよい。
すなわち、図14に示すように、切断装置11,111については、スポーク部材14(14A)の外周寄り部分に、前面が開放された格納用凹部61を形成するとともに、この格納用凹部61内に前後方向で移動可能にされ且つ上記切断装置11,111が設けられた移動支持体62を配置し、そして移動用シリンダ装置(例えば、油圧シリンダが用いられる)63によりこの移動支持体62を前後方向で移動させるようにしてもよい。
このように、切断装置11,111を前後方向で移動させるようにしたので、ドレーン材などの埋設物が存在しないと考えられる場合には、後方に下げて退避させておくことにより、通常のトンネル掘削時において、固定刃26,126および可動刃27,127が摩耗し、損傷するのを防止することができる。
また、上記実施例1においては、切断装置11をスポーク部材14(14A)の外周側部分に配置したが、図15に示すように、スポーク部材14(14A)の最も外周寄りに、すなわち外縁部に配置するようにしてもよい。
例えば、実施例1のように、回転する可動刃27の場合、可動刃27の回転軸体28を両端部で支持する代わりに、可動刃27がカッタヘッド7の外周の環状壁面117(案内体31の側板33に相当する支持用板材)に片持ち形式で支持される。なお、実施例2のように、切断装置111が可動刃127を揺動用シリンダ装置152で揺動(往復回転)させる場合でも、可動刃127をカッタヘッド7の外周の環状端面材117(案内体131の側板133に相当する支持用板材)に片持ち形式で支持すればよい。
この構成によると、実施例1および実施例2で具備した遮蔽室32,132が不要となり、この遮蔽室内にドレーン材や掘削土砂が詰まるのを防止することができる。また、外周部での切断となるため、よりドレーン材の引き込みに対するリスクが軽減される。
さらに、上記各実施例においては、固定刃と可動刃とを1個ずつ並置したが、例えば固定刃の両側に可動刃をそれぞれ並置してもよく、また可動刃の両側に固定刃をそれぞれ並置してもよく、または固定刃と可動刃とを交互に連続して複数(4個以上)並置してもよい。
1 シールド掘進機
3 シールド本体
6 掘削ビット
7 カッタヘッド
11 埋設物切断装置
14 スポーク部材
24 表面板
25 収容用空間部
26 固定刃
27 可動刃
28 回転軸体
29 駆動手段
31 案内体
32 凹部(遮蔽室)
43 油圧モータ
46 流体噴射手段
47 弁装置
48 流体供給配管
56 回転位置検出装置
57 磁石
58 磁気検出センサ
61 格納用凹部
62 移動支持体
63 移動用シリンダ装置
111 切断装置
126 固定刃
127 可動刃
131 案内体
132 凹部
152 揺動用シリンダ装置

Claims (7)

  1. シールド掘進機におけるシールド本体の前部に回転自在に支持されるとともに表面に掘削ビットを有するカッタヘッドに設けられて地中に存在する埋設物を切断するための装置であって、
    上記カッタヘッドの表面部材に且つ掘削ビットとは異なる位置で設けられた固定刃と、上記カッタヘッド側に且つ上記固定刃に対して回転自在に設けられて当該固定刃と協働して埋設物を切断し得る可動刃と、この可動刃を回転させる駆動手段とを具備したことを特徴とするシールド掘進機における埋設物切断装置。
  2. 固定刃に沿って表面部材に形成された凹部内に可動刃の基端側を回転軸体を介して支持するとともに当該可動刃の先端側刃部が固定刃の刃部に対して接近離間し得るように支持し、
    且つ上記駆動手段として、可動刃の基端側を支持する回転軸体を回転させる回転駆動機を用いたことを特徴とする請求項1に記載のシールド掘進機における埋設物切断装置。
  3. 固定刃に沿って表面部材に形成された凹部内に可動刃の基端側を回転軸体を介して支持するとともに当該可動刃の先端側刃部が固定刃の刃部に対して接近離間し得るように支持し、
    且つ上記駆動手段として、可動刃の基端側を支持する回転軸体をその軸心回りで揺動させる揺動駆動機を用いたことを特徴とする請求項1に記載のシールド掘進機における埋設物切断装置。
  4. 固定刃、可動刃および駆動手段を、表面部材に対して前後方向で出退可能に設けられた移動体に配置するとともに、当該移動体を出退させる出退手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシールド掘進機における埋設物切断装置。
  5. 固定刃および可動刃をカッタヘッドの外縁部に配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシールド掘進機における埋設物切断装置。
  6. 凹部内に入り込んだ土砂などを排出するための流体噴射手段を具備したことを特徴とする請求項2または3に記載のシールド掘進機における埋設物切断装置。
  7. 流体噴射手段を、
    凹部を形成し且つ流体噴射用穴を有する底板に取り付けられた弁装置と、この弁装置に接続された流体供給配管とから構成し、
    さらに上記弁装置を、
    流体噴射用穴に対応する位置で底板に取り付けられるとともに180度対称位置に一対の穴部が設けられた管状弁座部材と、この管状弁座部材内に挿通されるとともに上記一対の穴部に連通し得る貫通穴を有する棒状弁体と、この棒状弁体を回転させて管状弁座部材に設けられた一対の穴部を開閉させる回転手段とから構成するとともに、
    上記回転手段により棒状弁体を回転させることにより、凹部内に流体を供給しまたは停止させ得るようにしたことを特徴とする請求項6に記載のシールド掘進機における埋設物切断装置。
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