JP2015024040A - 薬服用支援システム及び薬箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】
患者が処方された薬を正しく服用することを支援する技術(薬箱および薬服用支援システム)を提供する。
【解決手段】
薬を収納可能であり、かつ施錠/解錠が可能な複数の小部屋と、使用者を識別するID情報と、使用者に関連する薬の服用タイミングとを関連づけた設定情報を記憶する記憶部と、任意のID情報を入力する取得部と、各小部屋の施錠/解錠を制御する制御部と、を備える薬箱。さらに、制御部は、取得部が取得したID情報と、設定情報とに基づいて小部屋の解錠を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、患者が処方された薬を服用する際の支援を行う薬服用支援システム、および薬服用支援システムに用いられる薬箱に関する。
医療機関で診断を受けた患者が、その医療機関で処方箋を受けても、処方箋に記載されたとおり医薬品を服用できていない事がある。患者本人が服用することを忘れたり、服用タイミングを間違えたり、過剰に服用してしまったりして、処方のとおり服用できていないことが現実に生じている。特に、服用する薬の種類や量が多く、服用すべきタイミング等にもばらつきがあると、服用の仕方にミスが出やすい。また、多忙な人や老人等が服用ミスを起こしやすい傾向にある。
これに対し、従来、患者が服用を忘れることを防止するために情報の提供や通知を行う技術が知られている。特許文献1は、薬を服用する患者がピッキングした情報と処方箋を照合し、ピッキングされたことが正しいかどうかを判別し、ピッキングミスと判断した場合に警告情報を発する方法を開示している。
上記の従来技術では、服用ミスを予防するための情報提供に留まっていた。具体的には、コンピュータ等の情報端末を用いて提供された情報を本人等が確認することで、患者が薬の服用を思い出すことを可能にし、服用忘れを予防していた。
すなわち、患者が過剰に服用しようとしてしまう場合には、患者自身がコンピュータ等の情報端末に表示されたアラート通知等を確認し、自ら服用を中止しているに過ぎなかった。このように、従来技術では、患者の過剰な服用を有効に阻止できないという問題があった。
本発明は、上記の実情に鑑みて成されたものであり、患者が処方された薬を正しく服用することを支援する技術(薬箱等)を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる薬箱は、薬を収納可能であり、かつ施錠/解錠が可能な複数の小部屋と、使用者を識別するID情報と、使用者に関連する薬の服用タイミングと、を関連づけた設定情報を記憶する記憶部と、任意のID情報を入力する取得部と、各小部屋の施錠/解錠を制御する制御部と、を備える。制御部は、取得部が取得したID情報と、設定情報とに基づいて小部屋の解錠を制御する。
本発明によれば、患者が処方された薬を正しく服用することを支援できる。
一実施形態に係る薬服用支援システムの全体構成図である。 一実施形態に係る薬箱の外観図である。 一実施形態に係る薬箱の小部屋の説明図である。 一実施形態に係る薬箱の機能ブロック図である。 一実施形態に係る携帯端末の機能ブロック図である。 一実施形態に係る処方箋の画像読み取りイメージの説明図である。 一実施形態に係る携帯端末における処方データ取得のフローチャートである。 一実施形態に係る携帯端末と外部サーバにおける処方データ取得のフローチャートである。 一実施形態に係る処方データを表す図である。 一実施形態に係る薬箱の初期登録データを表す図である。 一実施形態に係る薬箱のID情報初期登録のフローチャートである。 一実施形態に係る薬箱の服用タイミング初期登録のフローチャートである。 一実施形態に係る薬のセット時のフローチャートである。 一実施形態に係る薬セットデータを表す図である。 一実施形態に係る薬箱へ薬をセットするフローチャートである。 一実施形態に係る小部屋へ薬をセットする説明図である。 一実施形態に係る薬の取り出し時のフローチャートである。 一実施形態に係る薬セットデータを更新したデータを表す図である。 一実施形態に係る携帯端末が履歴情報を送受信するフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
[1.システムの全体構成]
図1は、本実施の形態における薬服用支援システムの全体構成を示す。薬服用支援システム7は、薬箱1と、携帯端末2と、外部サーバ5と、により構成される。薬箱1と携帯端末2は、直接、通信可能に接続されている。携帯端末2と外部サーバ5は、ネットワーク3を介して接続されている。さらに、ネットワーク3には、閲覧端末6が接続されている。
薬箱1は、薬を収納する容器であり、適当な量に分けられた薬を小分けしてセットできる。薬箱1の使用者である患者は、自身の服用するスケジュールに沿った分量の薬を、薬箱1に小分けして収納できる。後述のとおり、薬箱1は、小分けした薬が取り出せるか否かを制御する。
携帯端末2は、薬箱1の使用者が携帯する情報端末である。携帯端末2は、携帯電話機、スマートフォン、PC、タブレット端末などで構成される。また、携帯端末2はICカードによって構成されてもよい。詳しい構成は後述する。
外部サーバ5は、本薬服用支援システム7のためのサービスを提供し、特に服用データベース4を備える。服用データベース4には、患者である薬箱1の使用者が、薬を服用した履歴である服用履歴の情報などが格納される。閲覧端末6が服用データベース4の情報閲覧を要求すると、外部サーバ5はID認証などのアクセス制限を行う。これにより、正当な権限を持つ者のみ服用データベース4の閲覧が可能となる。たとえば担当医等にこの権限を与える事により、担当医は、閲覧端末6を用いて患者の服用履歴を確認できる。同時に、患者の個人情報のセキュリティも担保される。
[1−1.薬箱1の構成]
薬箱1の構成を、図を用いて説明する。図2は本実施の形態における薬箱の外観を示した図である。薬箱1は、複数の小部屋101と、通信部104と、入力部105と、表示部106と、を有する。各小部屋101に対して開閉扉102が設けられており、開閉扉102により小部屋101が開閉される。
各小部屋101には、例えば図3に示すように、小部屋それぞれを識別するための部屋番号が付されている。複数ある小部屋101によって、薬103を小分けしてセットすることができる。
開閉扉102は、錠を備えている。これにより、小部屋101各々を個別に施錠/解錠することができる。
通信部104は、携帯端末2との間で電子情報の送受信を行う。本実施の態様において、通信部104はNFC(近距離無線通信)により構成される。これにより、患者所有の携帯端末2を近接させた場合に両者は通信可能となる。また、リーダライタ機能が通信部104に備わる場合、薬箱1の側から携帯端末2へ電子情報の読み出し/書き込みが可能となる。
入力部105は、使用者が薬箱1にデータの入力を行う際に用いられる。入力部105は、物理的なボタンで構成されても良いし、画面に表示された画像等のボタンとタッチセンサで構成されても良い。
表示部106は、情報の表示を行う。表示される情報には、通信部104によって得られた情報や入力部105から入力された情報が含まれる。表示部106は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどで構成される。
図4は、薬箱1の内部構成を示す機能ブロック図である。薬箱1は、通信部104と、入力部105と、表示部106と、記憶部107と、制御部108と、を有する。
記憶部107は、薬箱1の制御に必要な情報およびプログラム等を格納する。その情報には上記複数の小部屋各々について使用された履歴の情報が含まれるが、詳細は後述する。記憶部107は、フラッシュメモリ等の半導体記憶素子やハードディスク等で構成される。
制御部108は、薬箱1の各部の制御を行う。制御部108は、例えば開閉扉102の施錠/解錠を制御する。制御部108は、例えば、通信部104を介して受信したデータおよび記憶部107に記憶されたデータに基づいて、複数の小部屋101から一部屋を選択し、その一部屋を解錠する。また、制御部108は、カレンダーや時計(すなわち、計時機能)を備えており、現在日時を認識することができる。
制御部108は、CPUやMPUで構成され、所定のプログラムを実行する事により、後述する機能を実現する。なお、この所定のプログラムは、制御部108内において、電子回路に内蔵して実現されても良いし、ソフトウェアとしてインストールされても良い。
[1−2.携帯端末の構成]
図5を参照して、携帯端末2の構成を説明する。携帯端末2は、第一の通信部201と、第二の通信部202と、撮像部203と、入力部204と、表示部205と、メモリ部206と、制御部207と、を備える。
第一の通信部201は、薬箱1との通信を行うための通信部であり、NFC規格に準拠した通信を行う。本実施の態様においては、第一の通信部201も通信部104と同じくリーダライタ機能を備えており、双方向のデータ通信を可能としている。なお、第一の通信部201と薬箱1の通信部104は、携帯端末2と薬箱1の間でデータのやり取りを可能とする構成でれば上記の構成に限られず、たとえば一方のみにリーダ機能が備わっている構成でも良い。
第二の通信部202は、ネットワーク3に接続し、外部サーバ5等との通信を行うための通信部である。第二の通信部202は、3G、LTE、Wi-FiまたはIEEE802.11規格等に準拠した通信を行う。
なお、本実施形態では、薬箱1とネットワーク3それぞれに対する通信を、別々の通信部201、202を介して行ったが、1つの通信部で薬箱1とネットワーク3双方と通信するようにしてもよい。
撮像部203は、被写体像を撮像し、画像データを生成する。撮像部203は、例えばCCDイメージセンサ等で構成される。
入力部204は、使用者によるデータ入力等の操作に関する情報を入力する。入力部204は、携帯端末2の本体に設けられたボタンや、画面表示されるボタンとタッチセンサ等によって構成される。表示部205は、第一の通信部201または第二の通信部202から得られた情報や、入力部204から入力された情報等を表示する。表示部205は、液晶パネルや有機ELで構成されてもよいし、電子ペーパ等で構成されてもよい。
メモリ部206は、情報の記憶を行う。第一の通信部201または第二の通信部202の受信した情報や、撮像部203が取得した画像のデータ、入力部204から入力された情報等が記憶される。メモリ部206は、フラッシュメモリ等の半導体記憶素子から構成され、携帯端末2の内部メモリであってもよいし、SDカード等であってもよい。
制御部207は、携帯端末2の動作全体を制御する。第一の通信部201、第二の通信部202、撮像部203、入力部204、表示部205、メモリ部206による電子情報が制御される。
[2.動作]
以上の構成を有する本システムの動作を、以下、説明する。
[2−1.処方情報の取り込み動作]
まず初めに、薬箱1における処方情報の取り込み動作を説明する。ここで、処方情報は、使用者に対して処方された薬の名称と、薬それぞれについて、服用タイミングと、1回あたりの服用量とに関する情報が含まれる。服用タイミングは、服用すべき時間帯を指す。本実施の形態において、処方情報は以下のとおり、携帯端末2によって取得される。
まず、携帯端末2は、図6に図示されるように、処方箋211またはお薬手帳213を撮像して、処方箋211やお薬手帳213に記載されている処方情報を画像データとして取得する。
取得した処方情報の画像データは、テキスト形式の処方情報である処方データへ変換される。なお、処方情報が処方箋211またはお薬手帳213に付されたQRコード(登録商標)212、214である場合、そのQRコード(登録商標)212、214を撮像部203によって撮像し、制御部207で解析する事によって、テキスト形式の処方データが取得される。処方情報が、文字で記載された情報である場合、撮像部203によって撮像した画像データからOCR(光学文字認識)技術を用いて、テキスト形式の処方データが得られる。
図7に、一回の処方箋において取得される処方データを例示する。処方データD1は、処方箋No.と、患者IDと、患者名と、処方薬名と、処方数量と、服用タイミングと、服用量とを関連づけた情報である。処方箋No.は、処方箋を識別する番号である。患者IDは、病院等の医療機関が患者各々に対して割り当てている識別番号である。患者名は、処方箋の発行を受けた患者の氏名である。処方薬名はある処方箋No.で処方された薬の名称であり、処方数量は薬毎に処方された数量である。
以下、本システムにおいて、処方情報の画像データから、テキスト形式の処方データD1を取得する動作を説明する。
図8のフローチャートに沿って、携帯端末2が画像のデータをテキスト化する機能を有し、これを用いて処方データを取得する動作を説明する。
まず、携帯端末2は、前述のとおり撮像部203によって処方情報の画像データを取得する(S101)。次に、制御部207は、この画像データをテキスト化する(S102)。携帯端末2は、テキスト化したデータを処方データD1としてメモリ部206に保存する(S103)。
以上の例では、携帯端末2が画像データをテキスト化する機能を有したが、この機能を外部サーバ5が有している場合、外部サーバ5を利用しても良い。以下、この場合の動作を図9に沿って説明する。
携帯端末2は、撮像部203によって処方情報の画像データを取得し(S101)、第二の通信部202を通して外部サーバ5へこの画像データを送信する(S1021)。外部サーバ5は、本画像データを受信すると(S1022)、本画像データのテキスト化を行う(S1023)。外部サーバ5は、携帯端末2にそのテキスト化したデータを返信する(S1024)。携帯端末2は、そのデータを受信して(S1025)、処方データD1としてメモリ部206に保存する(S103)。
[2−2.薬箱の初期登録動作]
次に、薬箱1において実施される初期登録動作について説明する。
図10は、薬箱1に初期登録されるデータを例示した図である。初期登録されるデータは、ID情報登録データD2と服用タイミング定義データD3とを含む。
ID情報登録データD2は、薬箱1の使用者について、操作権限とID情報とを関連づけた情報である。操作権限は、本人以外による薬箱1の解錠が可能であるか区別する権限であって、たとえば患者と管理者の2つの権限がある。ID情報は、使用者を識別する情報である。本実施の形態において、ID情報は、患者IDと、患者の使用する媒体の情報と、を含むとする。媒体の情報は、本実施態様では、使用される媒体が携帯端末なのかICカードなのか、を示している。なお、ID情報は患者IDのみを含んでも良い。
服用タイミング定義データD3は、処方データに記載された服用タイミングとその服用タイミングの具体的な時間帯とを対応づけた情報である。
これらのデータD2、D3は、以下のようにして薬箱1に初期登録することができる
まず、薬箱1へのID情報登録データD2の初期登録処理を、図11を用いて説明する。
薬箱1の制御部108は、通信部104によって携帯端末2の近接を検知すると(S201)、検知された携帯端末2のID情報が記憶部107に登録されているか否か判断する(S202)。具体的には、制御部108は、携帯端末2の近接を検知したときに、携帯端末2からID情報(患者ID及び媒体の情報)を取得する。ここで、携帯端末2において、媒体の情報と合わせて薬箱1へ送信される患者IDは、制御部207によって処方データD1から認識される。なお、携帯端末2において患者IDは、使用者によってメモリ部206に登録(入力)されても良い。そして制御部108は、取得したID情報を、記憶部107に保持されたID情報登録データD2に登録済みのID情報と比較する。
取得したID情報が既に登録されている場合(S202のY)、制御部108はID情報を登録しない旨を表示部106に表示させ(S206)、ID情報の初期登録処理を終了する。一方、ID情報が登録されていない場合(S202のN)、制御部108は使用者によって選択された操作権限を取得し(S203)、患者IDと媒体の情報とともに、ID情報登録データD2に登録する(S204)。なお、ID情報登録データD2が記憶部107に保持されていない場合、ID情報登録データD2を作成後、ID情報登録データD2にID情報等を登録する。そして、制御部108は登録完了の旨を表示部106に表示させ(S205)、本処理を終了する。
次に、薬箱1へ服用タイミング定義データD3を登録する処理の動作を、図12を用いて説明する。
まず本処理は、表示部106が表示するメニュー画面などから本処理のメニューが選択された場合に、制御部108が開始する(S301のY)。制御部108は、入力部105を介して服用タイミング設定指示を受け付けると(S302のY)、入力部105から入力された服用タイミング名を取得する(S303)。さらに、制御部108はその服用タイミング名に対する開始時間および終了時間を取得する(S304)。その後、これら取得した情報を用いて、服用タイミング定義データD3を記憶部107に登録する(S305)。たとえば、服用タイミング名「朝食後」に対して、開始時間AM6:00、終了時間AM8:00、といった具合に登録する事ができる。
次に、制御部108は、続けて服用タイミングを設定する命令の有無を確認し、有る場合には他の服用タイミングについての設定が繰り返される(S306のY)。無い場合には(S306のN)、制御部108が設定完了通知を表示部106に表示させ(S307)、設定完了となる。また、服用タイミング設定の選択がされた後(S301のY)、服用タイミングを設定する命令がされない場合(S302のN)、制御部108は服用タイミングを設定しない旨を表示部106に表示させ(S308)、本処理を終了する。
以上の処理の終了後、薬箱1の制御部108は、記憶部107に記憶された初期登録情報を参照する事によって、薬の服用タイミングの管理と、適切な患者のみが薬箱1を施錠/開錠可能である事の判別ができる。
[2−3.薬のセット時の動作]
薬箱1に、薬を小分けしてセットされる際の本システムの動作を、図13、14、15、16を用いて説明する。
図13のフローチャートを参照して、薬箱1の動作を説明する。まず、薬箱1の制御部108は、通信部104により携帯端末2の近接を検知する(S401)。そして、制御部108は、検知された端末のID情報が記憶部107に格納されたID情報登録データD2に登録されているか否かを判断する(S402)。ID情報が登録されているものであれば(S402のY)、制御部108は、携帯端末2に処方データD1を要求するステップに進む(S403)。ID情報が登録されていなければ(S402のN)、図11のフローチャートを用いて説明したID情報の初期登録動作を行ってから(S411)、次のステップS403へ進む。
ステップS403の要求により、携帯端末2は処方データD1を返信する。制御部108は、通信部104によって処方データD1を受信すると(S404)、処方データD1と服用タイミング定義データD3を基に薬セットデータを作成する(S405)。
図14に、処方データD3に対応する一例の薬セットデータを例示する。薬セットデータD4は、小部屋の番号、各小部屋101にセットする薬の服用者(患者ID・患者名)、セットする薬の種類(処方薬名)、服用日、服用タイミング、薬毎の服用量、薬全ての総服用量、開閉フラグの情報を含む。制御部108が処方データD1と服用タイミング定義データD3に基づいて作成し、記憶部107に記憶する。
薬セットデータD4における処方薬各々の服用タイミングは、処方データD1の服用タイミングを制御部108が服用タイミング定義データD3と照合し、実際の時間帯に読み替える事で得られる。制御部108は、処方薬各々について、一回の服用量と処方数量から、その薬の総服用回数を算出する。たとえば、処方データD1の処方箋の場合のように、10日分の薬が処方されても、1日1回で10回分の薬もあれば、1日2回で20回分の薬もある。よって、薬毎に総服用回数を算出する。薬を服用する1回毎に、複数ある小部屋101の内、一室が割り当てられる。すなわち、同じ服用タイミングであれば異なる薬であっても、同じ小部屋が割り当てられる。
また、制御部108は服用を予定する服用日を、現在日時等から起算する事で取得できる。また、薬セットデータD4は小部屋の開閉履歴を表す開閉フラグも含んでいるが、薬セットデータD4作成時点では開閉フラグの値は0に設定する。開閉履歴は、複数の小部屋各々について開閉された履歴である。
薬セットデータD4の作成終了後、制御部108はその時点で空いている小部屋の数Nと、各薬の総服用回数の最大値である処方データのセット数N’を比較する(S406)。NがN’以上であれば薬箱1の動作はそのまま次のステップS407に進むが(S406のY)、NがN’より小さければ(S406のN)、制御部108がその旨を表示部106に表示させてからステップS407に進む(S412)。そして、ステップS407で、制御部108は小部屋101を解錠する。
解錠された小部屋101には、使用者によって薬がセットされる。本実施の形態における薬服用支援システム7では、外部サーバ5により、セットされた薬が正しいか否か確認する機能を有しており、正しい場合にはその旨が外部サーバ5から携帯端末2を介して薬箱1へ送信される。この確認動作の詳細は後述する。
薬が小部屋にセットされた後、薬箱1は、外部サーバ5から薬のセットが正しい旨を示す情報を受信すると(S408)、小部屋を施錠する(S409)。そして、セット完了の旨を表示部106に表示し(S410)、本処理を終了する。
なお、Nがゼロである場合、薬箱1は、空いている小部屋が無く、本処理の前から満室状態である。そのような場合、制御部108は満室状態を本処理の前から判断できるので、たとえばステップS401やステップS402の時点で本処理を終了するよう制御部108に判断させてもよい。
薬セットデータD4の生成後、薬箱1の制御部108は、薬セットデータD4を、携帯端末2を介して外部サーバ5に送信する。外部サーバ5は、受信した薬セットデータD4に基づき服用データベース4を更新する。薬セットデータD4の送信タイミングは、ステップS405以降であればよく、例えば小部屋が施錠されるステップS409の時点であってもよい。これにより、医師等の特定の権限を有する使用者のみが、閲覧端末6を介して、外部サーバ5の服用データベース4にアクセスすることにより、患者である薬箱1の使用者の服用予定を確認することが可能となる。
本システムにおいて、外部サーバ5による、薬が正しくセットされているか否かの確認動作の一例を、図15を用いて説明する。
ステップS407において小部屋101が解錠されると、使用者は薬を小部屋101にセットすることが可能となる。使用者は各小部屋101に、処方箋に従って薬をセットする。使用者によって薬がセットされた後、薬のセットされた薬箱1の画像が携帯端末2の撮像部203によって撮像される(S421)。次に携帯端末2は、第二の通信部202を介して外部サーバ5に、撮像した画像と、処方データD1又は薬セットデータD4と、を送信する(S422)。
外部サーバ5は、受信した画像を解析し、各小部屋にセットされた薬の状況(どの小部屋に薬が何錠セットされているか等)を判別する(S431)。例えば、まず外部サーバ5は受信した画像の平面フィルタ、ローパスフィルタ等を用いて画像データの補正を行い、補正後の画像に対して予め定めた閾値を境に2値化処理を実行する。これにより、例えば薬が黒で、それ以外の範囲が白で表示される画像が得られる。そしてこの2値化された画像に対し、外部サーバ5は、各小部屋101をサーチ範囲として、その範囲内に黒く表示された画像の個数を数え上げる。
外部サーバ5は、判別した各小部屋にセットされた薬の状況を、処方データD1又は薬セットデータD4と照合する。例えば、サーチ範囲毎に数え上げた各小部屋の薬の個数と、一回の総服用量とを比較する。そして、外部サーバ5はそれぞれの小部屋101に正しく薬がセットされているのかを判断する(S432)。
図16は薬が小部屋にセットされた画像の例を示した図である。図16(a)の場合、小部屋番号3番の小部屋101が空室となっている。これを図14に示す薬セットデータD4に照らすと、小部屋番号3番の服用薬には朝食後に服用すべき1錠があることから、セットされた薬は正しくないと判断できる。一方、図16(b)の場合、小部屋番号3番の服用薬1錠が正しく収納されており、外部サーバ5は薬が正しくセットされていると判断できる。
図15に戻り、セットされた薬が正しくないと外部サーバ5が判断すると、外部サーバ5は、その旨を携帯端末2へ返信する(S432のN)。携帯端末2は、これを受けて、「正しくセットしてください」などのアラート通知を表示する(S423)。これにより、使用者は薬を正しくセットし直して、ステップS421から本処理をやりなおす事ができる。一方、セットされた薬が正しいと判断された場合、外部サーバ5は携帯端末2へその旨を返信し(S432のY)、携帯端末2は薬のセットが正しい旨を薬箱1に送信する(S424)。セットが正しい旨を受信した薬箱1は、図13におけるステップS408の判断がYESの処理に進み、小部屋101は施錠される。
[2−4.薬の取り出し時の動作]
薬箱1にセットされた薬が使用者により取り出される際の薬箱1の動作を、図を用いて説明する。
図17において、まず、薬箱1は携帯端末2の近接を検知する(S501)。そして、制御部108が、検知された端末のID情報が記憶部107のID情報登録データD2に登録されているのか判断する(S502)。ID情報が登録されていれば(S502のY)、ステップS503に進み、制御部108が記憶部107に記憶された薬セットデータD4を確認する。ID情報が登録されていなければ(S502のN)、本実施の形態においては前述のID情報の初期登録へと進み(S509)、本処理を終了する。
薬セットデータを確認し、対象となっているID情報の使用者がその時、服用タイミングにあるか否か、が制御部108により判断される(S504)。対象の者が服用タイミングにあるならば(S504のY)、その者のその服用タイミングに対応する小部屋を薬セットデータD4から読み取り、対象となる小部屋を解錠する(S505)。一方、対象の者が服用タイミングにない事が判断されると(S504のN)、服用タイミングでない旨を表示部106に表示して、本処理は終了する(S510)。
具体例を挙げると、「ABC021」の患者IDを有する携帯端末2が薬箱1へ近接した場合、薬箱1の制御部108はこの近接を検知する(S501のY)。そして制御部108は、ID情報登録データD2に基づいて対象の者が登録されていると判断し(S502のY)、薬セットデータD4を確認する(S503)。例えば検知した日時が2013年2月3日の午前8時であれば、小部屋番号1の情報に基づいてその者が服用タイミングにあると判断し(S504のY)、その小部屋を解錠する。この場合、制御部108は他の小部屋を解錠せず、また上記の時間帯でなければ小部屋番号1の小部屋を解錠しない。
対象の小部屋の解錠後、薬箱1の制御部108はその小部屋の開閉扉102が閉められたか否かを検知する(S506)。使用者は、セットされていた薬を服用するために取り出し、その小部屋の開閉扉102を閉じる。制御部108は、開閉扉102が閉じられたことを検知すると、その小部屋を施錠する(S507)。
そして、小部屋の施錠後、制御部108は開閉履歴の記録・更新を行う(S508)。これは、たとえば制御部108が、薬箱1が閉じられた時刻の情報に基づき、薬セットデータD4を更新することにより行う。図18に例示する。
図18は、小部屋番号1番の小部屋の開閉によって更新されたときの薬セットデータD4の例である。小部屋の開閉により、小部屋番号1番の開閉フラグが1に更新されている。さらに、その服用日が実際の開閉日に更新され、服用タイミングが実際の開閉時間に更新されている。すなわち、開閉フラグが1の場合、服用日と服用タイミングは、実際に小部屋が開閉された日と時刻を示すことになる。
薬箱1が薬セットデータD4を更新した場合、すなわち開閉履歴を更新した場合、外部サーバ5は携帯端末2を介して履歴情報を取得し、服用データベース4の服用履歴を更新する。ここで、履歴情報は、各小部屋の薬が服用されたか否かを示す情報であり、少なくとも、開閉された小部屋(開閉フラグが1の小部屋)についての、服用日(開閉日)、服用タイミング(閉時間)の情報を含むが、更に小部屋番号や開閉フラグを含んでも良い。また、履歴情報は、更新した薬セットデータD4’全体を含んでも良い。この服用データベース4の更新の際の動作を、図19を用いて説明する。
図19は、携帯端末2の実行するフローチャートである。薬箱1において開閉履歴が更新されると、使用者の操作にしたがい携帯端末2は、第一の通信部201を介して薬箱1から履歴情報を受信する(S601)。
そして、制御部207は、受診した履歴情報をメモリ部206に保存するとともに(S602)、第二の通信部202を介して外部サーバ5へ受診した履歴情報を送信する(S603)。外部サーバ5は、この情報を受信して服用データベース4を更新する。これにより、閲覧端末6が、外部サーバ5の服用データベース4にアクセスすることにより、患者である薬箱1の使用者の服用状況を確認することが可能となる。
[3.まとめ]
本実施形態において、薬箱1は、薬を収納可能であり、かつ施錠/解錠が可能な複数の小部屋101と、使用者を識別するID情報と使用者に関連する薬の服用タイミングとを関連づけた設定情報の一例である薬セットデータD4を記憶する記憶部107を備える。さらに、薬箱1は、任意のID情報を入力する取得部の一例であり、携帯端末2からID情報を取得する通信部104を備える。薬箱1は、さらに各小部屋の施錠/解錠を制御する制御部108を備え、制御部108は、通信部104が取得したID情報と、薬セットデータD4とに基づいて前記小部屋の解錠を制御する。
また、本実施形態において、薬服用支援システム7は、薬箱1と、薬箱1と通信可能な携帯端末2とを含む。薬服用支援システム7は、携帯端末2が、通信を行う通信部の一例として第一の通信部201と第二の通信部202とを備える。そして、携帯端末2は、第一の通信部201を介して、薬箱1に、ID情報を送信し、薬箱1の制御部108は、薬箱1の通信部104を介して携帯端末2から受信したID情報と、薬セットデータD4とに基づいて小部屋101の解錠を制御する。
また、本実施形態において、薬服用支援システム7は、薬箱1と携帯端末2を介して通信可能な外部サーバ5とを含む。薬箱1は、各小部屋の薬が服用されたか否かを示す履歴情報(更新した薬セットデータデータD4’の少なくとも一部のデータ)を記憶部107に保持するとともに、携帯端末2を介して外部サーバ5に送信する。外部サーバ5は、薬箱1から履歴情報を受信して保存するとともに、特定の権限を有する使用者に対してのみ履歴情報の閲覧を可能とする。なお、薬セットデータD4を更新したデータD4’は履歴情報の一例であって、これに限定するものではない。
以上の本実施の形態の構成によると、以下の効果を奏する。まず、施錠可能な開閉扉102を備える小部屋101と、その解錠の動作を制御する制御部108の構成により、所定の服用タイミングでのみ適切な小部屋が解錠されるので、使用者の間違った服用タイミングにおける服用を防止する効果を奏する。また、使用者が薬を薬箱1から取り出す際、複数ある小部屋の中から必要な小部屋のみを解錠されるため、使用者が服用薬を過剰に服用することを防止する。
携帯端末2と、通信部104と、制御部108と、を有し、制御部108がID情報登録データによって通信部104の検知する携帯端末2の使用者を照合させる機能を有する事により、薬箱が薬を保管するセキュリティ効果を得ている。そして、通信部104が、ネットワーク3に接続せず、直接携帯端末2と通信接続する構成であるため、外部との通信を患者所有の情報端末に制限し、薬箱の情報面でのセキュリティも向上させている。
また、記憶部107、通信部104、第一の通信部201、第二の通信部202、服用データベース4の構成を有し、開閉履歴の情報が薬箱1から外部サーバ5へ随時更新されるため、使用者の服用履歴が適宜更新される効果を有する。服用データベース4を備える外部サーバ5が、閲覧端末6と接続するネットワーク3に接続されており、閲覧端末6が情報閲覧を要求するときにアクセス制限を行う構成であるため、個人情報のセキュリティを担保する効果を奏する。
[4.他の実施形態]
上述した実施の形態は技術を開示する例示であって、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。よって、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は、適宜可能である。例えば、以下のものが挙げられる。
薬箱1の小部屋101は、バネ等により付勢された開閉蓋を有し、解錠されたときに開閉蓋が開く構成としてもよい。また、薬箱1の制御部108は、小部屋101が解錠されたときに、解錠された小部屋の部屋番号を表示部106に表示する構成としてもよい。これらの構成により、使用者が薬箱1から薬を出し入れする際などに、解錠された小部屋と施錠されたままの小部屋との判別を明確にすることができる。
薬箱1は、携帯端末2を介さずに、外部サーバ5と通信する構成としてもよい。すなわち、薬箱1は、そのような通信を可能とするNFC以外の通信部を備えてもよい。この通信部は、例えば3G、LTE、Wi-FiまたはIEEE802.11規格等に準拠したもの等で構成される。これにより、服用履歴などの情報を、効率良く更新する事ができる。
上述した実施形態では、携帯端末2を介して、患者IDなどの情報を薬箱1に入力した。しかしながら、携帯端末2を介さずに、入力部105から、患者IDなどのID情報が使用者によって直接入力されてもよい。これによっても、薬箱1の制御部107はID情報を取得する事ができる。
薬箱1の形状は、図2に示されるものに限られず、薬を収納可能であり、かつ施錠/解錠が可能な複数の小部屋を備えていれば良い。また、図2に示す複数の小部屋101は、薬を収納可能であり、かつ施錠/解錠が可能な複数の小部屋の一例であって、これに限定するものではない。
携帯端末2は本発明に係る電子装置の一例であってこれを限定するものではない。電子装置は、ID情報が記憶可能であって、かつ薬箱と通信可能であればよい。例えば電子装置は、携帯電話機、スマートフォン、PC、タブレット端末、ICカードなどで構成される。また、上述の携帯端末2の有する機能は、スマートフォンにおけるソフトウェアなどのアプリケーションとして実現されても良い。
また、セットされた薬が正しいか否か確認する機能は、本発明において必須ではない。この確認動作は本システムによって実現されなくてもよく、例えば使用者が小部屋101に薬をセット終了後に、入力部105に対してセット終了を示す操作を行うようにしても良い。この場合は、図13に示すステップS408の処理を、例えば薬のセットが終了した旨の操作を受け付けたか否かの判断処理に変更すれば良い。
外部サーバ5は、一つのサーバで構成されず、複数のサーバで構成されても良い。図8に表す携帯端末2の画像から処方データを取得する機能を担うサーバと、図16に表すセットされた薬が正しいか否か確認する機能を担うサーバと、服用データベース4を有するサーバと、が別のサーバであってもよい。
一実施形態においては、携帯端末2が薬の服用タイミングを使用者に通知する通知部を備えても良い。使用者に通知する動作は以下のとおりである。携帯端末2の制御部207が、処方データD1などの処方情報を参照することで、使用者の服用が予定される服用タイミングが近付いている事を検知する。これを検知した制御部207は、服用タイミングの近接を使用者に対する通知を、通知部によって行う。通知部は、例えば、アラーム音を出力させても良いし、表示部に服用タイミングが近づいている事を示すメッセージを表示してもよい。
また、一実施形態においては、外部サーバ5が薬の服用タイミングを使用者に通知する通知部を備えても良い。その動作としては、まず外部サーバ5は、処方データD1や薬セットデータD4などを携帯端末2から取得し、記憶部である服用データベース4に保持する。この取得時は、例えば携帯端末2が処方情報を取得した直後など、使用者の服用タイミング以前であれば良い。そして、外部サーバ5は取得した処方情報に基づいて、使用者の服用が予定される服用タイミングが近接している事を判断する。外部サーバ5は、近づいた事を判断したときに、通知部によって服用タイミング近接を示す情報を携帯端末2へ、例えばメール等により送信する。これを受信した携帯端末2の制御部207が使用者に対して通知を行う。使用者に対して通知する方法としては、上述と同じく使用者に注意を向けさせるものであれば良い。
さらに一実施形態においては、薬箱1が以下の通知機能を有しても良い。薬箱1の制御部108が、薬セットデータD4などの情報を参照することで、使用者の服用が予定される服用タイミングの近接を検知する。そして制御部108は、薬の服用タイミングを示す表示を、表示部106によって行う。なお、薬の服用タイミングを示す出力は、使用者に注意を向けさせるためのものであって、表示部による表示に限られない。例えば、薬箱1が圧電素子を備え、これにアラーム音を出力させても良い。
以上の通知部、または通知機能によって、使用者に対し服用の事前に通知することから、使用者が服用を忘れる事を防止・抑制する効果が得られる。
1 薬箱
2 携帯端末
3 ネットワーク
4 服用データベース
5 外部サーバ
6 閲覧端末
7 薬服用支援システム
101 小部屋
102 開閉蓋
104 通信部
105 入力部
106 表示部
107 記憶部
108 制御部
201 第一の通信部
202 第二の通信部
203 撮像部
特開2004−318240号公報

Claims (10)

  1. 薬を収納可能であり、かつ施錠/解錠が可能な複数の小部屋と、
    使用者を識別するID情報と、前記使用者に関連する薬の服用タイミングとを関連づけた設定情報を記憶する記憶部と、
    任意のID情報を入力する取得部と、
    各小部屋の施錠/解錠を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記取得部が取得したID情報と、前記設定情報とに基づいて前記小部屋の解錠を制御する、
    薬箱。
  2. 前記設定情報は、使用者を識別するID情報と、前記使用者が服用する薬の名称に関する情報と、前記薬の服用タイミングに関する情報と、前記薬の1回の服用量に関する情報とを含む、
    請求項1記載の薬箱。
  3. 前記設定情報は、さらに各小部屋の薬が服用されたか否かを示す履歴情報を含み、
    前記制御部は、前記取得したID情報と前記設定情報とに基づいて前記小部屋が解錠されたときに、当該解錠された小部屋について、薬が服用されたことを示すように前記履歴情報を更新する、請求項1記載の薬箱。
  4. さらに、所定の情報を表示する表示部を備え、
    前記制御部は、前記設定情報に基づいて、薬の服用タイミングを示す情報を前記表示部に表示させる、請求項1記載の薬箱。
  5. 薬箱と、前記薬箱と通信可能な電子装置とを含む薬服用支援システムであって、
    前記電子装置は、通信を行う通信部を備え、
    前記薬箱は、
    薬を収納可能であり、かつ施錠/解錠が可能な複数の小部屋と、
    使用者を識別するID情報と、前記使用者に関連する薬の服用タイミングとを関連づけた設定情報を記憶する記憶部と、
    通信を行う通信部と、
    各小部屋の施錠/解錠を制御する制御部と、を備え、
    前記電子装置は、前記電子装置の通信部を介して、前記薬箱に、所定のID情報を送信し、
    前記薬箱の制御部は、前記薬箱の通信部を介して前記電子装置から受信した前記ID情報と、前記設定情報とに基づいて前記小部屋の解錠を制御する、
    薬服用支援システム。
  6. 前記電子装置は、画像を撮像する機能を有する携帯端末であって、撮像した画像から前記薬の服用タイミングを示す情報を取得する、
    請求項5記載の薬服用支援システム。
  7. 前記電子装置は、画像を撮像する機能を有する携帯端末であって、撮像した画像を、前記通信部を介して外部サーバに送信し、
    前記外部サーバは、前記電子装置から受信した画像から、前記薬の服用タイミングを示す情報を取得し、取得した画像を前記電子装置に返信する、
    請求項5記載の薬服用支援システム。
  8. 請求項1ないし4のいずれかに記載の薬箱と、前記薬箱と通信可能な外部サーバとを含む薬服用支援システムであって、
    前記薬箱は、各小部屋の薬が服用されたか否かを示す履歴情報を前記記憶部に保持するとともに、前記履歴情報を前記外部サーバに送信し、
    前記外部サーバは、前記薬箱から履歴情報を受信して保存するとともに、特定の権限を有する使用者に対してのみ前記履歴情報の閲覧を可能とする、
    薬服用支援システム。
  9. 前記外部サーバは、薬の服用タイミングを示す情報を保持する記憶部と、前記保持した情報に基づき、薬の服用タイミングを使用者に通知する通知部とを備える、
    請求項8記載の薬服用支援システム。
  10. 薬の服用タイミングを示す情報を保持する携帯端末をさらに含み、
    前記携帯端末は、前記保持した情報に基づき、薬の服用タイミングを使用者に通知する通知部を備える、
    請求項8記載の薬服用支援システム。
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