JP2015023989A - ぬいぐるみ玩具 - Google Patents

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大信 青木
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Abstract

【課題】 タッチした場所に応じた動物の鳴き声を発して、飽きのこないぬいぐるみ玩具を提供する。【解決手段】 ぬいぐるみ玩具100は、外観が動物を模したぬいぐるみとされる玩具100であって、ユーザによる前記ぬいぐるみ動物の各部の接触を検知するための複数の接触センサ50と、接触センサ50を制御する制御部70と、複数の音声データを格納するメモリ59と、前記音声データに基づいて音声を発するスピーカ51と、スタンバイ状態とする電源スイッチ54と、を備え、制御部70は、各部の接触センサ50の接触検知に応じて、異なる音声データをスピーカ51から発するように制御する。【選択図】 図1

Description

本発明は、音声を出力するぬいぐるみ玩具に関するものである。
従来、ぬいぐるみ玩具として、例えば子犬や子猫などの動物の形態を模して形成されたぬいぐるみの内部に、子供がそのぬいぐるみを触ったことを検知する検知手段を設け、音声出力手段から、子犬や子猫の愛らしい鳴き声を出力するものがあった。
また、下記に示す特許文献1には、ピエゾセンサを備えて軽い振動を感知するようにすると共に、従来の機械式振動センサに比べて感度のバラツキを少なくして音声を出力し、また内部機構を小型化することにより柔らかな感触を味わうことができるぬいぐるみ玩具が開示されている。
実用新案登録第3080440号公報
しかしながら、特許文献1のぬいぐるみ玩具は、外的な刺激を検知する手段としてピエゾセンサを用いることにより軽い振動を感知することができるが、ぬいぐるみを手で触ったときの発音動作等が単調なことから飽きられる虞があった。
本発明は、上述したような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、タッチした場所やタッチ方法に応じて多様な鳴き声を発して、飽きのこないぬいぐるみ玩具を提供することを目的とする。
本発明のぬいぐるみ玩具は、外観が動物を模したぬいぐるみとされる玩具であって、ユーザによる前記ぬいぐるみの各部の接触を検知するための複数の接触センサと、前記接触センサへの接触により前記ぬいぐるみとされる玩具の動作を制御する制御部と、複数の音声データを格納するメモリと、前記音声データに基づいて音声を発するスピーカと、スタンバイ状態とする電源スイッチと、を備え、前記制御部は、前記各部の接触センサの接触検知に応じて、異なる音声データを前記スピーカから発する動作を制御することを特徴とする。
好適には、前記接触センサは前記ぬいぐるみ動物の左右の前脚、頭、鼻、及び背中への接触を検知可能とするように配置されているものである。
好適には、前記制御部は、前記接触センサの接触検知において接触形式が、撫でるように接触されたか、叩くように接触されたか、連続した複数回の接触か、を検出して出力する音声を異ならせるものである。
好適には、前記制御部は、前記接触センサの接触検知において、前記ぬいぐるみとされた玩具の各部複数箇所の内、異なる個所の前記接触センサを順に連続して接触されたことを検出して出力する音声を異ならせるものである。
好適には、前記制御部は、前記接触センサの接触検知において、前記ぬいぐるみとされた玩具の各部の内の同一個所の接触センサが所定時間経過後に再度接触されたことを検出して出力する音声を異ならせるものである。
好適には、更に、前記左右の前脚を作動可能とするモータを備え、前記制御部は、前記各部の接触センサの接触検知に応じて、前記モータを制御して左右の前脚を作動させるものである。
好適には、更に、前記左右の前脚の位置を検出する位置検出スイッチを備え、前記制御部は、前記位置検出スイッチを監視しながら、前記モータを制御して左右の前脚を作動させ、おすわりの状態、ふせの状態、お手の状態、又は、おかわりの状態とさせるものである。
好適には、前記制御部は、前記位置検出スイッチを監視しながら、前記モータを制御して左右の前脚を交互に上下動させるものである。
好適には、前記制御部は前記電源スイッチによりスタンバイ状態とされて、所定時間経過して接触等がされないと電源オフ状態とさせるものである。
本発明によれば、タッチした場所やタッチ方法に応じた動物の異なる鳴き声を発するぬいぐるみ玩具を提供することができる。
そして、本発明によれば、前記接触センサは前記ぬいぐるみ玩具の左右の前脚、頭、鼻、及び背中への接触を検知可能とするように配置されることから、タッチ箇所に応じて馴れ合う仕草を示す様々な鳴き声を発することとなり、ユーザはぬいぐるみ玩具を本物のペットのように親しんで遊ぶことができる。
さらに、本発明によれば、撫でるように接触されたか、叩くように接触されたか、連続した繰り返し接触か、を検出することにより、接触形態に応じた反応を示す鳴き声を発声させることができ、より愛着を深めることができる。
また、本発明によれば、接触センサの接触検知において、ぬいぐるみ玩具の各部複数箇所の異なる個所が順に接触されたことを検出して、異なる鳴き声を多数発声させることができ、飽きのこない玩具とすることができる。
そして、本発明によれば、接触センサの接触検知において、ぬいぐるみ玩具の各部の内の同一個所の接触センサが所定時間経過後に再度接触されたことを検出して、同じ箇所が接触されても1回目と2回目で異なる鳴き声を発声させることができ、意外性を秘めた玩具とすることができる。
また、本発明によれば、モータを備えて左右の前脚を作動させることにより、鳴き声に加えて前脚を作動させることができるので、音、動きによる驚きを与える玩具とすることができる。
そして、本発明によれば、左右の前脚の位置を検出する位置検出スイッチを備えて、鳴き声に加えて、おすわりの状態、伏せの状態、お手の状態、又は、おかわりの状態を可能とすることから、ぬいぐるみ玩具を模した愛着のあるぬいぐるみ玩具とすることができる。
さらに、本発明によれば、モータを制御して左右の前脚を交互に上下動させてジタバタした動きをすることにより、可愛らしく愛くるしい動作をするぬいぐるみ玩具とすることができる。
また、本発明によれば、電源スイッチによりスタンバイ状態とされて、所定時間経過して接触等がされないと電源オフ状態とさせることから、電池の消耗を軽減できる。
本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具の内部の回路部品の配置を示す図である。 本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具の回路ブロック図である。 本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具のふせのポーズを示す図である。 本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具の頭を撫でることによる一連の動作を示す図である。 本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具の背中を触ったことによる一連の動作を示す図である。 本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具の鼻をくすぐることによる一連の動作を示す図である。 本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具の前脚を触ることによる一連の動作を示す図である。
以下、図面に基いて本発明の実施形態のぬいぐるみ玩具100を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具100の外観斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具の内部の回路部品の配置を模式的に示す図である。
ぬいぐるみ玩具100は、図1に示すように4つ脚を有する動物となる犬を模したぬいぐるみ本体10からなる。このぬいぐるみ本体10は、右前脚12、左前脚13、左右の後脚部16、頭部24及び胴部22で構成され、各々表面はニット系の毛糸体で覆われている。そして、ぬいぐるみ本体10の内部は、図2に示すように、静電センサ50、スピーカ51、モータ52、電池ボックス53、電源スイッチ54、マイク55等の回路部品を内蔵しながらも中綿、スポンジ等を詰めておくことにより、柔軟性があって手触りの良いぬいぐるみとされている。
静電センサ50は、模した犬の左右の前脚13,12、頭24、鼻、及び背中の内部に備え、ユーザによるぬいぐるみ表面の各部の接触を個別に検知する接触センサとして使用しているものである。また、ぬいぐるみ本体10は、頭部24の内部にスピーカ51を備えており、ユーザによる静電センサ50の接触箇所に応じて様々な鳴き声を発するようにしてある。
また、ぬいぐるみ本体10は、左右の前脚13,12の内部に骨格部を有し、脚の付け根の関節部分でその骨格部を上下に作動可能とするためのモータ52を、右前脚12及び左前脚13用として内蔵している。
従って、右前脚12及び左前脚13を下方に下して体を支えておすわりの状態とし、右前脚12又は左前脚13を片方ずつ上げるようにしてお手やおかわりの動作を行い、右前脚12及び左前脚13の両方を同時に上げるようにして、図4に示すように両前脚13,12の支えを無くした伏せの姿勢とすることができる。
そして、ぬいぐるみ本体10は、犬の腹部の内部に電源となる単三電池三本を内蔵可能とする電池ボックス53と、その脇にスタンバイ状態とする電源スイッチ54を配置しており、面ファスナー等により容易に腹部を開口可能としている。
また、ぬいぐるみ本体10は、犬の頭部24の内部で眉間に指向性を合せたマイク55を内蔵させている。
そして、ぬいぐるみ本体10は、例えば、ぬいぐるみ表面の各部の接触を、頭24、鼻、背中、右前脚12、左前脚13、に設けた静電センサ50により個別に検知すると、犬の伏せ、おすわり、お手、おかわりの動作、又は、左右の前脚13,12を上下動してジタバタするような動作を行うとともに、スピーカ51から種々の異なる感情を表現する鳴き声を発する動作を可能としている。
さらに、ぬいぐるみ本体10は、例えば、ユーザにより声をかけられると、その声をマイク55で検出して、左右の前脚13,12を動作させたり、スピーカ51から鳴き声を発することを可能としている。
そして、ぬいぐるみ本体10の左右の前脚13,12及び左右の後脚部16の先端には、肉球部が固着されている。また、ぬいぐるみ本体10の首には、首輪が装着されている。
このようにして、ぬいぐるみ玩具100は、例えば、ぬいぐるみ本体10の左右の前脚13,12、頭24、鼻、及び背中等の各部への接触を検知すると、特定の音声データを内蔵のスピーカ51から発するようにして、ユーザがぬいぐるみ本体10を本物のペットのように親しんで遊ぶことができるようにしている。
次に、ぬいぐるみ玩具100の内部に組み込まれた回路構成について、回路ブロック図を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具100の回路ブロック図である。
ぬいぐるみ玩具100は、全体の動作を司る制御手段であるCPU等からなる制御部70を備える。
制御部70には、図3に示すように、頭接触検知用、鼻接触検知用、背中接触検知用、右前脚接触検知用及び左前脚接触検知用の5つの静電センサ50と、犬の鳴き声を発するスピーカ51と、ぬいぐるみ玩具100をスタンバイ状態として電池53aからの電力供給を可能とする電源スイッチ54と、2つのモータの駆動用のドライブICであるモータ駆動IC60と、左右の前脚13,12の上下の位置を夫々に検出するためのスイッチである位置検出スイッチ58,57と、鳴き声の音声データを複数格納しているメモリ59と、マイク55と、が接続されている。
なお、これらの回路ブロックにおけるIC等のデバイスは、ぬいぐるみ玩具100内で図示しない回路基板に実装されている。また、所望の位置に配置された静電センサ50、マイク55、スピーカ51、電池ボックス53、及び電源スイッチ54は、回路基板とリード線やシールド線等により回路基板と接続されている。
そして、制御部70は、音声ICの機能を兼ね備えており、制御プログラム以外に鳴き声の音声データを複数格納しているROMからなるメモリ59を有して、スピーカ51を直接制御し、音声を発するように制御する。
このメモリ59に記憶される音声データには、元気な鳴き声の「わん」、嬉しそうな鳴き声の「くぅわん」、甘えた声の「くうーん」や「あうーん」、少し甘えた「くんくん」怒った声の「うー」、遠吠えのような「おーん」、舐める動作やキスをするときの擬音に近い「ちゅう」、息遣いの「はあ、はあ」、くしゃみの「くちゅん」や「はくしょん」、あくびのような「ひーはぁーあーぁぁぁむ」、寝息の「ぐーひーぐーひー」などがある。
また、制御部70は、例えば、各部の静電センサ50によりぬいぐるみ表面の各部の接触を個別に検知すると、左右前脚13,12が上下のいずれにいるかの状態を示す状態情報である位置検出スイッチ58,57を監視しながら、2つのモータの駆動用のドライブICであるモータ駆動IC60を夫々に制御して、モータ52を駆動させ、犬の伏せ、おすわり、お手、おかわりの動作、又は、左右の前脚13,12を連続的に上下動させてジタバタするような動作を可能とするものである。
なお、制御部70は、ぬいぐるみ表面の各部の接触を個別に検知以外に、例えば、ユーザにより声をかけられると、その声をマイク55で検出して、左右の前脚13,12を動作させたり、スピーカ51から鳴き声を発するように制御しても構わない。
静電センサ50は、ぬいぐるみ表面をタッチすることにより、タッチされた内部に位置する静電センサ50の電極とGND間の静電容量が変化するものである。そして、制御部70は、これを検出することにより静電センサ50を内部に配置したぬいぐるみ表面へのタッチを検知することができる。
左右の前脚位置検出スイッチ58,57は、左右前脚13,12が上下のいずれの状態にいるかを示す状態情報を検出するものであって、例えば、左右の前脚13,12の骨格部の上下動に連動するメカニカルスイッチを配置して左右の前脚13,12が上方、下方、又は中間位置に居るかを検出するものである。
電源スイッチ54は、機械的に電池電源の結線を遮断させるものであって、ON状態とされることにより、電池電源を制御部70を含めた回路ブロックの夫々に通電させるものである。したがって、OFF状態であれば、一切通電されず電池消耗を軽減することができる。なお、制御部70は、電源スイッチ54によりスタンバイ状態とされて、所定時間経過して操作がされないとオートオフ機能により電源オフ状態とさせるものである。
スピーカ51は、例えば、圧電ブザー等の発音素子であって、制御部70によって直接制御されて発音するものである。
モータ駆動IC60は、右前脚用と左前脚用とを作動させる2つのモータ52を夫々に正逆に駆動可能とさせる2つのドライブICである。制御部70は、左右の前脚位置検出スイッチ58,57の状態情報を監視しながら2つのモータ駆動IC60を制御して左右の前脚13,12を所望の状態とさせる。
つまり、制御部70は、ぬいぐるみ本体10を図1に示したおすわりの状態とさせる場合には、左右の前脚位置検出スイッチ58,57の状態情報を監視して左右の前脚13,12を下端に移動するまでモータ駆動IC60を制御して左右の前脚13,12を下方に作動させて、ぬいぐるみ本体10をおすわりの状態へと遷移させ、下方位置に左右の前脚13,12を固定するようにしておすわりの状態を持続させる。
また、制御部70は、ぬいぐるみ本体10を図4に示すふせの状態とさせる場合には、左右の前脚位置検出スイッチ58,57の状態情報を監視して左右の前脚13,12を上端に移動するまでモータ駆動IC60を制御して左右の前脚13,12を頭部24近くとなるように上方に作動させて、ぬいぐるみ本体10をふせの状態へと遷移させる。
さらに、制御部70は、ぬいぐるみ本体10をふせの状態又はおすわりの状態で左右の前脚13,12を交互で小刻みに上下動させてジタバタしているように見せる場合には、左右の前脚位置検出スイッチ58,57の状態情報である左右の前脚13,12のメカニカルスイッチを監視して、左右何れかの前脚が上端から中間位置又は中間位置から下端に変化するのを確認しつつ、その脚の上下動を反対側に駆動させるべくモータ駆動IC60を制御する。
次に、ぬいぐるみ玩具100の遊び方の具体例について、図を用いて説明する。図5は、本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具100の頭部24を撫でることによる一連の動作を示す図である。図6は本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具100の背中を触ったことによる一連の動作を示す図である。図7は、本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具100の鼻をくすぐることによる一連の動作を示す図である。図8は、本発明の実施形態に係るぬいぐるみ玩具100の前脚を触ることによる一連の動作を示す図である。
ぬいぐるみ玩具100は、例えば、図5(a)に示すように、おすわりの状態で頭部24を撫でるように継続した接触を行うと、この頭部24を撫でるように継続した接触を頭部24の静電センサ50で検出して、図5(b)に示すように、スピーカ51を通じて、喜びを表現する「くぅわん」と発声する。
なお、ぬいぐるみ玩具100は、1回目の「わん」の発声後、再度頭部24をなでた場合には、更に元気さを表現する「わん」を2回発声するように「わんわん」と発音させ、更に、ぬいぐるみ玩具100は、3回目になでられると、興奮するように「はあはあはあ」と発声したあとに、両前脚を上方に作動させてふせの状態とし、所定時間後に両前脚を下方に作動させておすわりの状態に戻して喜びを表現する「わん」と発声するなどして、同じ頭部24をなでた場合でも前回とは異なる発声や前脚13,12を作動させるようにしている。
この異なる発声は、メモリ59に記憶された音声データからランダムな順番でデータを読み出して発音させる場合や、メモリ59に記憶された音声データから選択した複数のデータを順次読み出すようにする場合があり、同一の静電センサ50で接触を検出した場合にも、発声内容を変えるように変化させるものである。
また、ぬいぐるみ玩具100は、例えば、おすわりの状態で頭部24に続いて背中の順で頭部24と背中とを撫でるように頭部24と背中に継続した接触を連続して行うと、頭部24の静電センサ50と背中の静電センサ50とでこの接触を検出して、スピーカ51を通じて、「くうーん」と発声したあとに、両前脚13,12を上方に作動させてふせの状態とし、スピーカ51を通じて、「くんくんくん」と発声しながら、両前脚をジタバタしているかのように数回程上下動させ、所定時間後に両前脚を下方に作動させておすわりの状態に戻して大喜びしていることを一連の動作で表現する。
このように、制御部70は、複数個所の静電センサ50が連続して、又は同時に触られたときは、各静電センサ50を個別にタッチしたときと異なる音声を出力させるようにしている。
さらに、ぬいぐるみ玩具100は、例えば、図6(a)に示すように、おすわりの状態で背中を継続的に触れると、背中の位置に設けた静電センサ50でこの接触を検出し、スピーカ51を通じて眠くなったことを示すあくびしているかのごとく「ひーはぁーあーぁぁぁむ」と発声する。
次に、ぬいぐるみ玩具100は、図6(b)に示すように、継続的に背中を触れられて所定時間が経過すると、両前脚13,12を上方に作動させて伏せの状態とし、スピーカ51を通じて眠いことを表現する「ぐーひーぐーひー」と発声する。そして、ぬいぐるみ玩具100は、図6(c)に示すように、背中への接触が解除されると、目を覚ましたことを示して両前脚を下方に作動させておすわりの状態となる。
また、ぬいぐるみ玩具100は、例えば、おすわりの状態で背中を叩くように短時間の接触を行うと、両前脚13,12を上方に作動させてふせの状態とし、スピーカ51を通じて「うーうー」と発声して、嫌がっていることを一連の動作で表現する。
このように、同一個所の静電センサ50であっても、撫でるように所定の短時間だけ触る場合や継続的に長時間撫でるように触る場合、又は、叩くような瞬間的短時間の接触の場合など、タッチの方法が異なると発声内容を異ならせ、タッチ方法に合わせた感情表現に合わせる音声を発せさせるようにして、より愛着心の持てるぬいぐるみ玩具100とすることができる。
そして、ぬいぐるみ玩具100は、図7(a)に示すように鼻に手を当てたことを鼻に内蔵する静電センサ50で検出すると、鼻が所定時間触れられた場合、愛嬌をふりまいているかのように、スピーカ51を通じてキスの表現として「ちゅう」と発声する。続いて、ぬいぐるみ玩具100は、図7(b)及び(c)に示すように、おすわりの状態で両前脚13,12をジタバタしているかのように数回程上下動させ、その後、図7(d)に示すように、おすわりの状態で静止する。
また、ぬいぐるみ玩具100は、例えば、おすわりの状態で鼻をくすぐるように断続した接触を繰り返し、タッチとリリースを繰り返すようにもぞもぞと複数回連続して接触されていることを検出すると、スピーカ51を通じて、むず痒いことを表現する「くちゅん」と発声したあとに、両前脚13,12を上方に作動させてふせの状態とする。そして、所定時間後、おもむろに、おすわりの状態としたとともにスピーカ51を通じて、「はくしょん」と発声する。さらに、所定時間後、おもむろに、ふせの状態としたとともにスピーカ51を通じて、再び「はくしょん」と発声し、おすわりの状態に戻して、くすぐられていたことを一連の動作で表現する。
また、ぬいぐるみ玩具100は、図8(a)に示すように、左前脚13を所定時間触れられると、この接触を左前脚13に内蔵した静電センサ50で検出し、図8(b)に示すように、スピーカ51を通じて愛くるしく「くうーん」と発声する。続いて、ぬいぐるみ玩具100は、図8(c)に示すように、おすわりの状態から左前脚でおかわりのポーズをとり、その後、左前脚13を数回程上下動させ、その後、図8(d)に示すように、おすわりの状態に戻して喜びを表現する「わん」と発声するなどして静止する。
また、ぬいぐるみ玩具100は、右前脚12を所定時間触れられると、右前脚12に内蔵する静電センサ50でこの接触を検出しスピーカ51を通じて愛くるしく「はあ、はあ、はあ、はあ」と発声する。続いて、ぬいぐるみ玩具100は、おすわりの状態から右前脚12でお手のポーズをとり、その後、右前脚12を数回程上下動させ、その後、おすわりの状態に戻して喜びを表現する「わん」と発声するなどして静止する。
なお、制御部70は、各静電センサ50への接触を検出して鳴き声の発声や前脚13,12の作動を確定させたときには、静電センサ50の読み込みを確定させた動作の動作終了まで行わないこととする。
そして、ぬいぐるみ玩具100は、オートオフの機能により、例えば、放置して所定時間の30秒が経過すると、お手の動作、おかわりの動作、又は左右前脚13,12を上下動させる大喜びの動作等の何れかの動作をアトランダムに実行する。そして、ぬいぐるみ玩具100は、ユーザにより何も操作されずに6回のアトランダム動作を終了すると待機状態とさせて、さらに1分間放置されたら、電源オフして寝ることを意味するふせの状態とさせてオートオフの状態とする。なお、オートオフから再起動させるには、電源スイッチ54を一旦電源オフとし、続いてあらためて電源オンとすることで、ぬいぐるみ玩具100をスタートアップさせることができる。
そして、ぬいぐるみ玩具100は、スタートアップの機能として、電源スイッチ54を電源オンとされると、先ずおすわりの状態としてからスピーカ51を通じて「あぅーん」と発声する。続いて、ぬいぐるみ玩具100は、一旦おすわりの状態からふせのポーズをとり、その後、おすわりの状態に戻して喜びを表現する「わん」と発声するなどして静止する。
なお、ぬいぐるみ本体10は、犬を模して形成しているが、4つ脚を有する小動物であれば、猫、うさぎ、りす等の種々の動物を模して形成しても構わない。
また、上記実施の形態は、接触センサとして静電センサを用いているも、接触センサとしては、例えば感圧センサを用い、接触圧及び接触時間を検出して、叩く、撫でる、断続した接触等、接触状態を区別して検出することもできる。
以上のように本実施形態によれば、タッチした場所に応じて、表す感情が異なる種々の鳴き声を発する動物のぬいぐるみ玩具100を、提供することができる。
さらに、本実施形態によれば、静電センサ50は動物として模した犬の左右の前脚13,12、頭24、鼻、及び背中への接触を検知可能とするように配置されることから、タッチ箇所に応じて馴れ合う仕草を示す様々な鳴き声を発することとなり、ユーザはぬいぐるみ玩具100を本物のペットのように親しんで遊ぶことができる。
また、本実施形態によれば、撫でるように接触されたか、叩くように接触されたか、連続した複数回の接触か、を検出することにより、接触形態に応じた反応を示す鳴き声を発声させることができ、より愛着を深めることができる。
そして、本実施形態によれば、静電センサ50の接触検知において、模した動物の各部複数箇所を順に接触されているか否かを検出することにより、異なる鳴き声を多数発声させることができ、飽きのこないぬいぐるみ玩具100とすることができる。
さらに、本実施形態によれば、静電センサ50の接触検知において、模した動物の各部の内の同一個所を所定時間後に接触されているか否かを検出することにより、同じ箇所を接触されても1回目と2回目で異なる鳴き声を発声させることができ、意外性を秘めたぬいぐるみ玩具100とすることができる。
そして、本実施形態によれば、モータ52を備えて左右の前脚13,12を作動させることにより、鳴き声に加えて前脚13,12を作動させることができるので、音、動きによる驚きを与えるぬいぐるみ玩具100とすることができる。
さらに、本実施形態によれば、左右の前脚13,12の位置を検出する位置検出スイッチ58,57を備えて、鳴き声に加えておすわりの状態、伏せの状態、お手の状態、又は、おかわりの状態を可能とすることから、犬を模した愛着のあるぬいぐるみ玩具100とすることができる。
また、本実施形態によれば、モータ52を制御して左右の前脚13,12を交互に上下動させてジタバタした動きをすることにより、可愛らしく愛くるしい動作をするぬいぐるみ玩具100とすることができる。
そして、本実施形態によれば、電源スイッチ54によりスタンバイ状態とされて、所定時間経過して接触等がされないと電源オフ状態とさせることから、電池53aの消耗を軽減できる。
10 ぬいぐるみ本体 12 右前脚
13 左前脚 16 後脚部
22 胴部 24 頭部
50 静電センサ 51 スピーカ
52 モータ 53 電池ボックス
53a 電池 54 電源スイッチ
55 マイク 57 右前脚位置検出スイッチ
58 左前脚位置検出スイッチ
59 メモリ
60 モータ駆動IC 70 制御部
100 ぬいぐるみ玩具

Claims (9)

  1. 外観が動物を模したぬいぐるみとされる玩具であって、
    ユーザによる前記ぬいぐるみの各部の接触を検知するための複数の接触センサと、前記接触センサへの接触により前記ぬいぐるみとされる玩具の動作を制御する制御部と、複数の音声データを格納するメモリと、前記音声データに基づいて音声を発するスピーカと、スタンバイ状態とする電源スイッチと、を備え、
    前記制御部は、前記各部の接触センサの接触検知に応じて、異なる音声データを前記スピーカから発する動作を制御することを特徴とするぬいぐるみ玩具。
  2. 前記接触センサは前記ぬいぐるみ動物の左右の前脚、頭、鼻、及び背中への接触を検知可能とするように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のぬいぐるみ玩具。
  3. 前記制御部は、前記接触センサの接触検知において接触形式が、撫でるように接触されたか、叩くように接触されたか、連続した複数回の接触か、を検出して出力する音声を異ならせることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のぬいぐるみ玩具。
  4. 前記制御部は、前記接触センサの接触検知において、前記ぬいぐるみとされた玩具の各部複数箇所の内、異なる個所の前記接触センサを順に連続して接触されたことを検出して出力する音声を異ならせることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のぬいぐるみ玩具。
  5. 前記制御部は、前記接触センサの接触検知において、前記ぬいぐるみとされた玩具の各部の内の同一個所の接触センサが所定時間経過後に再度接触されたことを検出して出力する音声を異ならせることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のぬいぐるみ玩具。
  6. 更に、前記左右の前脚を作動可能とするモータを備え、
    前記制御部は、前記各部の接触センサの接触検知に応じて、前記モータを制御して左右の前脚を作動させることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のぬいぐるみ玩具。
  7. 更に、前記左右の前脚の位置を検出する位置検出スイッチを備え、
    前記制御部は、前記位置検出スイッチを監視しながら、前記モータを制御して左右の前脚を作動させ、おすわりの状態、ふせの状態、お手の状態、又は、おかわりの状態とさせることを特徴とする請求項6に記載のぬいぐるみ玩具。
  8. 前記制御部は、前記位置検出スイッチを監視しながら、前記モータを制御して左右の前脚を交互に上下動させることを特徴とする請求項7に記載のぬいぐるみ玩具。
  9. 前記制御部は前記電源スイッチによりスタンバイ状態とされて、所定時間経過して接触等がされないと電源オフ状態とさせることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載のぬいぐるみ玩具。
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