JP2015023855A - 微生物培養シート - Google Patents

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Abstract

【課題】一枚の微生物培養シートを用いて異なる検液あるいは異なる希釈率の検液を測定する。【解決手段】微生物培養シート1は、基材10Aと、基材10A上に形成され、コロニーを形成するための培地領域(培地ともいう)11を含む培養シート本体10と、この培養シート本体10を覆うカバーシート20とを備えている。培養シート本体10の培地領域11は培養機能をもつ複数の培養機能層11aと、各培養機能層11aを区画する区画部11bとを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、微生物を培養するための微生物培養シートに係り、とりわけ、一枚の微生物培養シートを用いて異なる検液を滴下したり異なる希釈率の検液を滴下して微生物を培養し、このことにより異なる検液または異なる希釈率の検液の測定を容易に行なうことができる微生物培養シートに関する。
食品中あるいは環境中の微生物を測定するための器具として、微生物培養シートが知られている(例えば特許文献1参照)。微生物培養シートは従来の寒天培地と比較して培地調整の手間がない、場所をとらない、廃棄コストを抑えられる、などの利点があるため、寒天培地の代替として近年普及してきている。ここで、微生物培養シートとは、培地領域に微生物を含む検液を接種して、微生物を培養するためのものである。
このような微生物培養シートは培地領域を有するが、通常は一枚の微生物培養シートに一つの培地領域が形成され、この培地領域に検液が滴下されて微生物を培養してコロニーを生成している。
国際公開第2011/007802(A1)号パンフレット
ところで微生物を培養して測定する際には、測定の効率を高めるため、一枚の微生物培養シートを用いて異なる検液を滴下して培養したり、一枚の微生物培養シートを用いて異なる希釈率の検液を滴下して微生物を培養することが求められている。
しかしながら、一枚の微生物培養シートを用いて異なる検液を滴下したり、異なる希釈率の検液を滴下することは、単一の培地領域を含む微生物培養シートではむずかしい。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、一枚の微生物培養シートを用いて異なる検液を滴下したり、異なる希釈率の検液を滴下して微生物を培養させることができる微生物培養シートを提供することを目的とする。
本発明は、基材と、この基材上に形成され、コロニーを形成するための培地を含む培養シート本体と、この培養シート本体を覆うカバーシートとを備え、前記培地は基材上に設けられた培養機能をもつ複数の培養機能層と、各培養機能層を区画する区画部とを有していてもよい。
本発明は、前記培養機能層は少なくとも栄養成分を含んでいてもよい。
本発明は、前記区画部は栄養成分を含まなくてもよい。
本発明は、前記区画部は培養機能層間に位置する空間を含んでいてもよい。
本発明は、前記基材上の各培養機能層に、各培養機能層を覆う個別カバーが設けられていてもよい。
本発明は、前記培養機能層は互いに異なる平面形状をもっていてもよい。
本発明は、基材と、この基材上に形成され、コロニーを形成するための培地を含む培養シート本体と、この培養シート本体を覆うカバーシートとを備え、前記培地は基材上に設けられた培養機能をもつ培養機能層を含み、培養機能層には帯状に延び前記培養機能層を複数の部分に区画する第1帯状切取部が設けられていてもよい。
本発明は、前記培養機能層上に、この培養機能層を覆う追加カバーを設け、この追加カバーに前記培養機能層の第1帯状切取部に対応するとともに、個別カバーを形成する第2帯状切取部が設けられていてもよい。
本発明は、培養機能層の複数の部分のうちの各部分は、互いに異なる平面形状をもっていてもよい。
本発明は、基材と培養機能層との間に剥離フィルムが介在され、この剥離フィルムは、培養機能層の第1帯状切取部および追加カバーの第2帯状切取部に対応して形成された第3帯状切取部を有していてもよい。
本発明によれば、一枚の微生物培養シートを用いて異なる検液を滴下したり、異なる希釈率の検液を滴下して微生物を培養してコロニーを生成することができる。
図1は、本発明による微生物培養シートの第1の実施の形態を示す斜視図。 図2は、図1に示す微生物培養シートの平面図。 図3は、図2に示す微生物培養シートのA−A線断面図。 図4(a)(b)は、本発明による微生物培養シートの第2の実施の形態を示す平面図。 図5(a)(b)は、各々図4(a)(b)に示す微生物培養シートのB−B線断面図、およびC−C線断面図。 図6は、本発明による微生物培養シートの変形例を示す平面図。 図7は、本発明による微生物培養シートの変形例を示す平面図。 図8は、本発明による微生物培養シートの変形例を示す平面図。 図9は、本発明による微生物培養シートの変形例を示す平面図。 図10は、本発明による微生物培養シートの変形例を示す平面図。 図11は、本発明による微生物培養シートの変形例を示す平面図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
第1の実施の形態
図1乃至図3は、本発明による微生物培養シートの第1の実施の形態を説明するための図である。このうち図1は、本発明による生物培養シートを示す斜視図であり、図2は、図1に示す微生物培養シートの平面図であり、図3は図1に示す微生物培養シートの断面図である。
本実施の形態の微生物培養シート1は、例えば食品中あるいは環境中の微生物を測定するために用いられる。図1乃至図3に示すように、微生物培養シート1は、基材10Aと、基材10A上に形成されコロニーを形成するための培地領域(培地ともいう)11、および当該培地領域11外方の非培地領域12とを含む培養シート本体10と、この培養シート本体10を覆うカバーシート20とを備えている。
本実施の形態では、培養シート本体10及びカバーシート20は、平面視において、矩形状の形状を有している。また、培養シート本体10の基材10A上には、矩形状の枠体17が設けられ、この枠体17により基材10A上に形成された培地領域11と、培地領域11外方の非培地領域12とが互いに区画されている。
なお培養シート本体10の基材10Aとしては、例えば紙製の台紙を用いることができる。
また図1乃至図3に示すように、平面視において、カバーシート20の下縁20dは、培養シート本体10の下縁10dとずれている。具体的には、カバーシート20の下縁20dは、培養シート本体10の下縁10dからはみ出し、当該下縁10dよりも外方に突出している。これにより、カバーシート20の下縁20d付近を掴みやすくなり、カバーシート20を培養シート本体10から容易に捲り上げることができるようになる。
また、カバーシート20は、培養シート本体10の非培地領域12に位置する取付領域5を介して、培養シート本体10に取付けられている。ここでいう取付領域5とは、培養シート本体10とカバーシート20とを取付けるための領域のことをいう。カバーシート20が取付領域5を介して培養シート本体10に取付けられていることにより、カバーシート20を取付領域5を起点として培養シート本体10に対して容易に捲り上げることができる。
図示する例では、取付領域5において、培養シート本体10とカバーシート20は、例えば接着剤を介して接合される。ここでカバーシート20としては、延伸ポリプロピレン(OPP)など製のシートを用いることができる。
ところで上述のように、培養シート本体10の基材10Aには、培地領域11を取り囲むと共に、基材10A上を培地領域11と非培地領域12とを区画する枠体17が設けられている。この枠体17によって、培地領域11に供給される微生物を含む検液が、枠体17を超えて拡がることを防止することができる。
ここで、培地領域11とは、微生物を培養するための領域をいう。本実施の形態では、培地領域11は、複数、例えば5つの培養機能をもつ培養機能層11aと、各培養機能層11aを区画する区画部11bとを有する。このうち各培養機能層11aは少なくとも固着剤、栄養成分、可塑剤、およびゲル化剤を含む乾式の培養機能層となっている。乾式の培養機能層11aは、溶媒を含んだ培地液を乾燥させて溶媒を揮発させることにより得られる。そして、培地領域11の各培養機能層11aに微生物を含む検液を接種して、微生物を培養し、コロニーを生成することができる。
培地領域11の培養機能層11aは、前述した固着剤、栄養成分、可塑剤、ゲル化剤に加えて、更に、発色指示薬や選択剤等、あるいは不織布、滴下吸収剤を含んでいてもよい。培養機能層11aの各成分は、培養の対象となる微生物に応じて適宜選択される。なお、培養機能層11aは単層で構成されていてもよく、2層以上の多層で構成されていてもよい。
一方、非培地領域12は、培養シート本体10の基材10A上のうち、培地領域11以外の領域をいう。すなわち、非培地領域12は基材10Aのうち枠体17外方の領域からなり、この非培地領域12には例えば、ID番号、使用期限、商標、一次元コードや二次元コードが印字される。
次に図1乃至図3により、培地領域11について、更に説明する。
培地領域11は、上述のように5つの培養機能をもつ培養機能層11aと、培養機能層11aを区画する空間からなる区画部11bとを有し、各培養機能層11aは平面視矩形状をもち、培地領域11も全体として平面視矩形状をもつ。この場合、培養機能層11aを区画する空間とは、培養機能層11aが物理的に除去された空間をいう。
また、培地領域11の各培養機能層11a上に、この培養機能層11aを個別に覆って各培養機能層11aを汚染から保護する個別カバー15aが設けられている。この個別カバー15aは延伸ポリプロピレン(OPP)やポリエチレンテレフタレート(PET)など製からなり、対応する培養機能層11aを汚染から保護するとともに、培養機能層11a上に検液を滴下した後、滴下された検液が飛散することを効果的に防止することができる。なお個別カバー15aは微粘着を有し、各培養機能層11aに対して貼ったり、はく離したり可能となっている。
このため、各培養機能層11aに設けられた個別カバー15aは、検液の滴下直前に対応する培養機能層11aから剥離され、検液の滴下後に再度培養機能層11a上に取付けられる。しかしながら、各培養機能層11aに検液を滴下する直前に培養機能層11aから個別カバー15aを剥離し、検液を滴下した後、この個別カバー15aを再度培養機能層11a上に取付けることなく廃棄してもよい。あるいは各培養機能層11aを覆う個別カバー15aは必ずしも設けることなく、各培養機能層11aをカバーシート20のみにより覆ってもよい。
なお、培地領域11が5つの培養機能層11aと、培養機能層11aを区画する空間からなる区画部11bとを有する例を示したが、これに限らず、5つの培養機能層11aを区画する区画部11bとして、栄養成分を含まない、すなわち培養機能をもたない区画層から構成してもよい。なお、培地領域11が5つの培養機能層11aと、培養機能層11aを区画する空間からなる区画部11bとを有する場合、各培養機能層11aを外方から明確に区別して認識して使用することができる。
他方、5つの培養機能層11aを区画する区画部11bとして培養機能をもたない区画層から構成した場合、培養シート本体10の外方から区画部11bを区別して認識することはむずかしいが、空間からなる区画部11bを有していないため、培養シート本体10にカバーシート20を安定して取付けることができる。
このような区画層としては、栄養成分以外の成分、例えばゲル化剤、不織布あるいは滴下液吸収剤を含む層から構成することができる。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、微生物培養シート1を準備する。次にカバーシート20の下縁20dを掴んで、培養シート本体10からカバーシート20を捲り上げる(図1参照)。
次に培養シート本体10の各培養機能層11a上に設けられた個別カバー15aを培養機能層11aから剥離し、その後各培養機能層11a上に検液を滴下する。この場合、予め同一の検液を希釈液を用いて異なる希釈率で希釈しておき、このようにして生成された希釈率の異なる同一の検液を各培養機能層11a上に滴下してもよい。
次に各培養機能層11a上に再度個別カバー15aを取付け、その後培養シート本体10上をカバーシート20により覆う。
次に微生物培養シート1をインキュベータ内に挿入し、検液中の微生物を培養してコロニーを生成させる。
その後、コロニーが形成された培養機能層11aを含む微生物培養シート1をコロニーカウンタ(図示せず)まで搬送し、このコロニーカウンタを用いて各培養機能層11a毎のコロニーの数を計測する。このようにして検液中の微生物を測定することができる。
ところで培地領域11の各培養機能層11aの平面形状および面積は互いに相違している。
このため、異なる検液あるいは異なる希釈率をもつ検液を各培養機能層11a上に滴下する際、各培養機能層11aの平面形状あるいは面積を目安として、間違いなく異なる検液あるいは異なる希釈率をもつ検液を対応する各培養機能層11a上に滴下することができる。
以上のように本実施の形態によれば、一枚の微生物培養シート1を用いて異なる検液を滴下したり、異なる希釈液を滴下して微生物を培養させることができる。
第2の実施の形態
次に図4(a)(b)および図5(a)(b)を用いて本発明による微生物培養シートの第2の実施の形態について説明する。
図4(a)(b)および図5(a)(b)に示す第2の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4(a)(b)および図5(a)(b)に示すように、基材10A上に剥離フィルム36が設けられている。そして剥離フィルム36上に枠体17が設けられ、この枠体17により剥離フィルム36上の枠体17内に形成された培地領域11と、剥離フィルム36上の枠体17外方(培地領域11外方)に形成された非培地領域12とが互いに区画されている。
このうち培地領域11は、コロニーを形成するための領域であり、剥離フィルム36上の枠体17内に形成された培養機能をもつ培養機能層31を含む。
本実施の形態では、培地領域11を構成する培養機能層31は、少なくとも固着剤、栄養成分、可塑剤、およびゲル化剤を含む乾式の培養機能層となっている。乾式の培養機能層31は、溶媒を含んだ培地液を乾燥させて溶媒を揮発させることにより得られる。そして、培地領域11の培養機能層31に微生物を含む検液を接種して、微生物を培養し、コロニーを生成することができる。
培地領域11の培養機能層31は、前述した固着剤、栄養成分、可塑剤、ゲル化剤に加えて、更に、発色指示薬や選択剤等、あるいは不織布、滴下吸収剤を含んでいてもよい。培養機能層31の各成分は、培養の対象となる微生物に応じて適宜選択される。なお、培養機能層31は単層で構成されていてもよく、2層以上の多層で構成されていてもよい。
一方、非培地領域12は、培養シート本体10の基材10A上に設けられた剥離シート36のうち、培地領域11以外の領域をいう。すなわち、非培地領域12は基材10A上の剥離シート36のうち枠体17外方の領域からなり、この非培地領域12には例えば、ID番号、使用期限、商標、一次元コードや二次元コードが印字される。
ところで、培養シート本体10の培養機能層31には帯状に延びる第1帯状切取部31Aが設けられ、この第1帯状切取部31Aを培養機能層31の他の部分から切取ることにより、培養機能層31を複数の部分31a、31aに区画することができる。
この場合、第1帯状切取部31Aを培養機能層31の他の部分から切取ることにより、第1帯状切取部31Aにより培養機能層31を複数、例えば5つの部分31a、31aに区画する空間からなる区画部31bが形成される。培養機能層31の各部分31a、31aはいずれも平面視矩形状をもち、培養機能層31も全体として平面視矩形状をもつ。
このように培養機能層31を5つの部分31a、31aに区画することにより、各部分31a、31aを用いて異なる検液、あるいは異なる希釈率の検液を各部分31a、31aに滴下して微生物を培養することができる。
また培養機能層31上には追加カバー35が設けられ、この追加カバー35には第2帯状切取部35Aが設けられている。第2帯状切取部35Aは培養機能層31の第1帯状切取部31Aに対応する位置に形成され、第1帯状切取部31Aと同一の形状を有している。そして第2帯状切取部35Aを追加カバー35の他の部分から切取ることにより、追加カバー35の残った部分により培養機能層31の各部分31aを覆う個別カバー35aを形成することができる。この場合、第2帯状切取部35Aを切取ることにより個別カバー35a間の空間35bが形成される。
また、基材10A上の剥離フィルム36にも第3帯状切取部36Aが設けられている。第3帯状切取部36Aは培養機能層31の第1帯状切取部31Aおよび追加カバー35の第2帯状切取部35Aに対応する位置に形成され、第1帯状切取部31Aおよび第2帯状切取部35Aと同一の形状を有している。
そして第3帯状切取部36Aを剥離フィルム36の他の部分から切取ることにより、第3帯状切取部36Aにより培養機能層31の第1帯状切取部31Aと追加カバー35の第2帯状切取部35Aを同時に切取ることができる。
この場合、第3帯状切取部36Aを切取ることにより、剥離フィルム36に空間36bにより区画された部分36aが形成される。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、図4(a)および図5(a)に示すように、微生物培養シート1を準備する。次にカバーシート20の下縁20dを掴んで、培養シート本体10からカバーシート20を捲り上げる。
次に基材10A上に設けられた剥離フィルム36を第3帯状切取部36Aを介して切取る(図4(b)および図5(b)参照)。このことにより剥離フィルム36の第3帯状切取部36Aが、剥離フィルム36の他の部分から切取られる。この際、第3帯状切取部36A上の培養機能層31の第1帯状切取部31Aおよび追加カバー35の第2帯状切取部35Aも、剥離フィルム36の第3帯状切取部36Aとともに切取られる。
このようにして、基材10A上の剥離フィルム36に空間36bにより区画された部分36aが残る。同時に培養機能層31に空間からなる区画部31bにより区画された培養機能層31の部分31aが形成される。また追加カバー35に空間35bにより区画され、培養機能層31の各部分31aを覆う個別カバー35aが形成される。
なお、基材10A上に形成された剥離フィルム36は、基材10Aに接着剤を介して設けられているが、剥離フィルム36のうち第3帯状切取部36Aの下方には接着剤は設けられていないことが好ましい。この場合、剥離フィルム36はその第3帯状切取部36Aを切取ることにより、培養機能層31の部分31aおよび個別カバー35aを容易に形成するためのものである。
このように剥離フィルム36の第3帯状切取部36Aは下方に接着剤が介在されていないので、第3帯状切取部36Aを剥離フィルム36の他の部分から容易に切取ることができ、かつ第3帯状切取部36Aを基材10Aから容易に剥離することができる。
次に培養シート本体10の各培養機能層31の各部分31a上に設けられた個別カバー35aを培養機能層31の各部分31aから剥離し、その後各培養機能層31の各部分31aに検液を滴下する。この場合、予め同一の検液を希釈液を用いて異なる希釈率で希釈しておき、このようにして生成された希釈率の異なる同一の検液を培養機能層31の各部分31a上に滴下してもよい。
次に培養機能層31の各部分31a上に再度個別カバー35aを取付けておき、その後培養シート本体10上をカバーシート20により覆う。
次に微生物培養シート1をインキュベータ内に挿入し、検液中の微生物を培養してコロニーを生成させる。
その後コロニーが形成された培養機能層31の各部分31aを含む微生物培養シート1をコロニーカウンタ(図示せず)まで搬送し、このコロニーカウンタを用いて培養機能層31の各部分31a毎のコロニーの数を計測する。このようにして検液中の微生物を測定することができる。
ところで培地領域11の培養機能層31の各部分31aの平面形状および面積は互いに相違している。
このため、異なる検液あるいは異なる希釈率をもつ検液を培養機能層31の各部分31a上に滴下する際、培養機能層31の各部分31aの平面形状あるいは面積を目安として、間違いなく異なる検液あるいは異なる希釈率をもつ検液を対応する培養機能層31の各部分31a上に滴下することができる。
以上のように本実施の形態によれば、一枚の微生物培養シート1を用いて異なる検液を滴下したり、異なる希釈液を滴下して微生物を培養させることができる。
また、培地領域11を構成する培養機能層31は、追加カバー35により覆われるため、検液の滴下前において培養機能層31を全体として汚染から保護することができる。また検液の滴下後において、培養機能層31の各部分31aを再度個別カバー35aで覆うことにより、滴下された検液の飛散を防止することができる。
変形例
次に本発明による微生物培養シート1の培地領域11を構成する培養機能層11aあるいは培養機能層の部分31aの変形例について説明する。
上述のように図1乃至図3に示す第1の実施の形態、および図4(a)(b)および図5(a)(b)に示す第2の実施の形態において、基材10A上に矩形状の枠体17を設けるとともに、枠体17内に矩形状の培地領域11を形成し、この培地領域11が異なる平面形状をもつ5つの培養機能層11a、あるいは異なる平面形状をもつ5つの培養機能層31の部分31aを有する例を示したが、これに限らず図6に示すように、矩形状の枠体17内に同一平面形状をもつ4つの矩形状の培養機能層11a、あるいは同一平面形状をもつ4つの矩形状の培養機能層31の部分31aを設けてもよい。
図6において、矩形状の培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31aは、区画部11b、31bにより互いに区画されている。
次に本発明による微生物培養シート1の培地領域11を構成する培養機能層11aあるいは培養機能層の部分31aの他の変形例について図7により説明する。
図7に示すように、矩形状の枠体17内に同一平面形状をもつ8つの矩形状の培養機能層11a、あるいは同一平面形状をもつ8つの矩形状の培養機能層31の部分31aを設けてもよい。
図7において、矩形状の培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31aは、区画部11b、31bにより互いに区画されている。
図7に示すように、培地領域11は多数の培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31aを有する。
次に本発明による微生物培養シート1の培地領域11を構成する培養機能層11aあるいは培養機能層の部分31aの他の変形例について図8により説明する。
図8に示すように、円形状の枠体17内に異なる平面形状をもつ5つの扇形状の培養機能層11a、あるいは異なる平面形状をもつ5つの扇形状の培養機能層31の部分31aを設けてもよい。
図8において、扇形状の培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31aは、区画部11b、31bにより互いに区画されている。図8に示すように、扇形状の培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31a上に、異なる検液あるいは異なる希釈率の検液を例えば時計回りに順次滴下することにより、所定の培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31aに間違いなく、検液を滴下することができる。
次に本発明による微生物培養シート1の培地領域11を構成する培養機能層11aあるいは培養機能層の部分31aの他の変形例について図9により説明する。
図9に示すように、円形状の枠体17内に同一平面形状をもつ5つの扇形状の培養機能層11a、あるいは同一平面形状をもつ5つの扇形状の培養機能層31の部分31aを設け、その中央部に円形状の培養機能層11aあるいは円形状の培養機能層31の部分31aを設けてもよい。
図9において、扇形状の培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31aは、区画部11b、31bにより互いに区画されている。図9に示すように枠体17内の中央部に円形状の培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31aを設けることにより、枠体17内の領域、とりわけその中央部の領域を有効利用することができる。
次に本発明による微生物培養シート1の培地領域11を構成する培養機能層11aあるいは培養機能層の部分31aの他の変形例について図10により説明する。
図10に示すように、矩形状の枠体17内に異なる平面形状をもつ5つの矩形状の培養機能層11a、あるいは異なる平面形状をもつ5つの矩形状の培養機能層31の部分31aを設けてもよい。
図10において、各矩形状の培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31aは、区画部11b、31bにより互いに区画されている。図10に示すように、矩形状の培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31aは、所望の面積をとることができる。
次に本発明による微生物培養シート1の培地領域11を構成する培養機能層11aあるいは培養機能層の部分31aの他の変形例について図11により説明する。
図11に示すように、円形状の枠体17内に異なる平面形状をもつ5つの培養機能層11a、あるいは異なる平面形状をもつ5つの培養機能層31の部分31aを設けてもよい。
図11において、各培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31aは、区画部11b、31bにより互いに区画されている。図11に示すように枠体17内に設けられた培養機能層11aあるいは培養機能層31の部分31aは、所望の形状および所望の面積を有する。
1 微生物培養シート
5 取付領域
10 培養シート本体
10A 基材
11 培地領域
11a 培養機能層
11b 区画部
12 非培地領域
15a 個別カバー
17 枠体
17a 表面
20 カバーシート
31 培養機能層
31A 第1帯状切取部
31a 部分
31b 区画部
35 追加カバー
35A 第2帯状切取部
35a 個別カバー
35b 空間
36 剥離フィルム
36A 第3帯状切取部
36a 部分

Claims (10)

  1. 基材と、この基材上に形成され、コロニーを形成するための培地を含む培養シート本体と、
    この培養シート本体を覆うカバーシートとを備え、
    前記培地は基材上に設けられた培養機能をもつ複数の培養機能層と、各培養機能層を区画する区画部とを有することを特徴とする微生物培養シート。
  2. 前記培養機能層は少なくとも栄養成分を含むことを特徴とする請求項1記載の微生物培養シート。
  3. 前記区画部は栄養成分を含まないことを特徴とする請求項2に記載の微生物培養シート。
  4. 前記区画部は培養機能層間に位置する空間から構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の微生物培養シート。
  5. 前記基材上の各培養機能層に、各培養機能層を覆う個別カバーが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の微生物培養シート。
  6. 前記培養機能層は互いに異なる平面形状をもつことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の微生物培養シート。
  7. 基材と、この基材上に形成され、コロニーを形成するための培地を含む培養シート本体と、
    この培養シート本体を覆うカバーシートとを備え、
    前記培地は基材上に設けられた培養機能をもつ培養機能層を含み、培養機能層には帯状に延び前記培養機能層を複数の部分に区画する第1帯状切取部が設けられていることを特徴とする微生物培養シート。
  8. 前記培養機能層上に、この培養機能層を覆う追加カバーを設け、
    この追加カバーに前記培養機能層の第1帯状切取部に対応するとともに、個別カバーを形成する第2帯状切取部が設けられていることを特徴とする請求項7記載の微生物培養シート。
  9. 培養機能層の前記複数の部分のうちの各部分は、互いに異なる平面形状をもつことを特徴とする請求項7または8に記載の微生物培養シート。
  10. 基材と培養機能層との間に剥離フィルムが介在され、
    この剥離フィルムは、培養機能層の第1帯状切取部および追加カバーの第2帯状切取部に対応して形成された第3帯状切取部を有することを特徴とする請求項8または9記載の微生物培養シート。
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