JP2001526883A - ディスク分析装置およびその使用法 - Google Patents

ディスク分析装置およびその使用法

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Abstract

(57)【要約】 微生物を検出し、計数を行うために使用する親水性液体保持ディスクを備える培養装置に関する。また、その使用方法も開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本願は、現在出願中の1997年4月9日に出願された米国特許出願番号第0
8/838,397号の一部継続出願である。
【0002】 本発明は、生物試料を微小体積アリコートに分割し、試料中に存在する微生物
を検出し、計数を行うために使用するディスク装置およびその使用方法に関する
【0003】 微生物の検出および計数は、食品加工産業(大腸菌および黄色ブドウ球菌等の
微生物による食品の汚染の検査)、医薬品産業(感染または汚染を調べるための
患者の試料および他の臨床試料の検査)、環境試験産業、製薬産業および化粧品
産業を含むさまざまな環境で行われている。
【0004】 増殖に基づく微生物の検出および計数は一般に、液体栄養培地(最確数分析(
MPN))または半固体栄養培地(寒天ぺトリ皿)を用いて実行される。液体M
PN法を用いる計数は通常、関心領域における連続10倍希釈の試料を選択培地
および化学指示薬を含む管のレプリカセットに配置することによって実現される
。微生物の増殖に関する検査を行うために、管は高温で(24〜48時間)保温
される。試験される試料の分量および各セットにおける陽性および陰性の管の数
に基づく統計的な式が、初期の試料に存在する微生物の数を推定するために使用
される。
【0005】 MPN分析を行うこの方法にはいくつかの欠点がある。分析を実行するために
必要な複数回の希釈およびピペットのために、かなりの労力が必要である。さら
に、実際には、各希釈について約3〜5本の管のレプリカセットを使用すること
が唯一有用である。結果として、微生物の集中状態に関するMPN推定値の95
%信頼限界は、きわめて広範囲である。たとえば、3本の管によるMPN推定値
20は、7〜89の範囲の95%信頼限界を有する。さらに、通常は、24時間
以内に結果を得ることはできない。
【0006】 上記の方法に比べて、ゲル化剤を含む栄養培地を使用して、試料を規定された
領域全体に広げることによって、試料中の生育可能な微生物の計数を直接行うこ
とができる。ゲル化剤(寒天)は保温中(24〜48時間)の微生物の拡散を防
止し、最初の微生物が置かれた領域にコロニーを形成する。しかし、隣接するコ
ロニーと融合して計数が困難になる前に、栄養培地の所与の領域に収めることが
できるコロニーの数には限界がある。このため、通常は各試料に複数の希釈を行
う必要がある。さらに、混合された個体群の中に存在する微生物の個々の種類を
識別するために使用されることができる化学指示薬分子の種類は、ゲル化培地に
溶解しない生成物を生成するものに限定される。また、迅速な検出、すなわち約
24時間未満の検出および計数は、この方法を利用して実行することができない
【0007】 本発明は、従来技術の欠点に対処する。本発明は、微生物の迅速な検出および
計数のための装置および方法を提供する。一態様では、本発明は、試料の微小体
積を保持することができるような装置を提供する。本装置は、比較的疎水性であ
る表面を備えた基板を有する。表面の内部または上は、親水性試料保持ディスク
である。ディスクは、分析面から突出している親水性繊維材料を具備することが
できる。セルロース誘導体、ポリエステル、ポリオレフィンおよびポリアミドを
含むさまざまな材料からディスクを構成することができる。
【0008】 微生物が存在している疑いのある試料が、装置の分析面に配置される。ディス
クと基板の間の疎水性/親水性相互作用によって、試料が実質的にディスクに収
容され、実質的に基板から締め出されているように、ディスクの迅速な接種を実
現することができる。試料は装置に注入または他の方法で、たとえば装置を試料
に漬けることなどによって供給されてもよい。相互作用は試料をディスクの上に
収容し、実質的に試料を基板から締め出すように作用する。この相互作用はまた
、微生物がディスクからディスクへ移動することができるような場合に生じる恐
れのあるディスクにおける相互汚染を防止するために有用である。次に、本装置
は、疑いのある微生物が増殖することができるように保温される。
【0009】 ディスクには、疑いのある微生物の増殖を促進するために、その上に培地が設
けられている。1種類以上の微生物のために、培地を選択してもよい。材料が実
質的に微生物の増殖または検出を阻止しないように、ディスクは微生物と生体親
和性を備える。
【0010】 適切な指示薬物質をディスクに被覆または配置してもよく、ディスクに接種さ
れる試料に混合することもできる。適切な指示薬にこれらに限定されるわけでは
ないが、染色体遺伝子指示薬、蛍光指示薬、発光指示薬および電気化学指示薬を
含む。好ましい実施態様において、指示薬は蛍光性である。
【0011】 各ディスクが約0.01〜約25マイクロリットル、好ましくは約1〜約2マ
イクロリットルの液体を保持することができるように、ディスクを均一な寸法に
することができる。
【0012】 たとえば、培養装置は約10〜約10,000個のディスクを備えることがで
き、約400〜約600個の親水性液体保持ディスクを備えることがさらに好ま
しい。
【0013】 別の実施態様において、培養装置は、複数のセットの親水性液体保持ディスク
を具備することができ、各セットは均一の寸法のディスクを備え、各セットは液
体体積を変更することができ、装置は少なくとも2つのセットを有することがで
きる。好ましい実施態様において、装置は合計100個ディスクを備え、一方の
セットは約2マイクロリットルの体積保持を備えたディスクを50個、もう一方
のセットは約20マイクロリットルの体積保持を備えたディスクを50個備える
。この装置は、比較的少数のディスクを備える装置を考慮するが、幅広い計数領
域を備えることができる。
【0014】 別の態様において、本発明は、試料を装置に供給する方法を提供する。試料は
、一部はディスクと基板の間の疎水性/親水性相互作用に基づき、一部はディス
クの吸収性に基づき、個別のディスクに分割される。
【0015】 本願明細書で使用されているように、「微小体積」なる語は、約25マイクロ
リットル未満の体積を表し、1マイクロリットル未満の範囲の体積を含む。「微
生物」なる語は、これに限定されるわけではないが、バクテリア、マイコプラズ
マ、リケッチア、スピロヘータ、酵母菌、黴、原生動物のほか、真核細胞の顕微
鏡によってのみ見える形態、たとえば(組織または器官から培養または直接派生
した)単細胞または細胞の小さな凝集を含む顕微鏡によってのみ見える生物およ
び細胞をすべて含む。細胞全体が直接に検出された場合のほか、細胞破片、細胞
から派生した生体分子または細胞副生物の検出または計量などそのような細胞が
間接的に検出された場合にも、微生物の検出および/または計数が行われる。「
疎水性」および「親水性」なる語は、当業界で一般に理解された意味を本願明細
書では与えられる。したがって、「疎水性」材料は水または水性の培地に対して
比較的ほとんど親和性がないか完全にないのに対し、「親水性」材料は、水また
は水性の培地に対して比較的強い親和性を有する。本願明細書に記載されている
装置の相対的な疎水性および親水性は、試料の使用に関して、実質的に記載され
た親水性液体保持ディスクへ液体試料を分割することを保証するためである。疎
水性および親水性の必要とされるレベルは、試料の性質に応じて変更することが
できるが、装置に適用される場合、液体試料の簡単な経験的観察に基づいて容易
に調整されることができる。「電気化学」なる語は、微生物に関する反応につい
て試料の抵抗またはコンダクタンスが変化する化学指示薬を意味する。
【0016】 本装置および本方法は、一般に使用されているシステムに関する問題を克服す
る微生物および他の生物材料の検出および計数のためのシステムを提供する。本
システムは液体を中心とするシステムであり、検査のために試料を個別の微小体
積に能率的および効果的に分割することができ、迅速な検出および計数を実行す
ることができる。
【0017】 微生物の検出および計数のために行うMPN分析の場合において、本願明細書
に記載された対処法は、水溶性の指示薬種を想定し、一般のMPN分析において
通常必要とされる複数の希釈の必要性を削減および除去する。
【0018】 本発明は、生物試料を微小体積液体試料アリコートに分割し、そのような試料
における微生物の信号に基づく検出および計数を実行するためのディスク装置お
よびその使用方法に関する。
【0019】 微生物に関する液体試料の検査に関して当業界で遭遇される問題には、保温時
間が比較的長いこと、検査されるアリコートに対して複数回のピペット操作を行
う必要があることおよび検査のために比較的体積の大きな試料が必要であること
がある。
【0020】 本発明は、試料の微小体積を利用し、たやすく接種されることができる装置を
提供することによって、従来技術の問題点に対処する。本発明は、吸水性のほか
、生体親和性も備える吸水性ディスク材料を提供する。さらに、このような材料
は、蛍光指示薬システムに対する適合性がある。材料は製作処理が簡単にできる
のに有用である。
【0021】 本発明の方法および装置は、実験室の専門技術者または他の操作者に必要な液
体試料の最小回数の操作だけで、液体試料を検査装置の微小体積の区画に効率的
に分割するために提供する。本願発明者らは、液体試料中の微生物を信号の基づ
く検出において微小体積を使用することによって、検出可能な信号を生成するた
めに必要な保温時間をきわめて短時間に行うことができる。短い保温時間はこの
分野ではきわめて望ましいため、本発明のこの特徴は、めざましい利点を提供す
る。
【0022】 短い保温時間を実現することに加えて、液体試料の検査において微小体積を使
用することによって、実質的に小さめの検査試料を使用することができる可能性
もある。試料源がきわめて小さいため、体積のきわめて小さい体積の検査試料が
必要である場合がある。たとえば、簡単に処理を行うため、または検査施設へ試
料を輸送するために、体積の小さい液体検査試料が望ましい場合もある。
【0023】 本発明は、生物的な液体試料を液体保持ディスク内部の個別の微小体積に分割
するための新規な装置および方法を開発してきた。好都合なことに、本装置は、
単独の装置において、微小体積アリコートを用いて液体試料を検査し、そのよう
な検査における個別の容器の必要性を排除することができる。数百または数千も
の個別の液体保持ディスクの中で検査試料を分配することができ、液体試料の検
査においてデータポイントの数は実質的に増大する。
【0024】 このような方法および装置の特に有用な用途は、液体検査試料中の微生物の増
殖による検出および計数の場合である。このような増殖による検出および計数は
、食品、環境、臨床、製薬、化粧品および微生物による汚染を調べるための他の
試料の検査において、きわめて重要である。本発明の方法および装置は、そのよ
うな試料の能率的かつ正確であり、使い勝手がよく、経済性に優れた検査を実現
することができる。このような微生物検査における本発明の方法および装置の好
ましい使用法は、MPNの場合である。従来のMPNにおいて、関心領域の試料
は、連続的に希釈(10倍)され、選択増殖培地および化学指示薬を含む管のレ
プリカセットに同量をピペットで移された。管は、微生物の増殖に関する検査を
行うために、約24〜48時間高温で保温される。試料の分量および各セットに
おける陽性および陰性の管の数に基づく統計的な式が、初期の試料に存在する(
体積当たりの)微生物の数を推定するために使用される。一般に使用されている
ように、この従来の方法は、いくつかの欠点がある。分析を実行するために必要
な複数回の希釈およびピペットのために、かなりの労力が必要である。実際の問
題として、各希釈について約3〜5本の管のレプリカセットを使用することが唯
一有用である。結果として、この方法を使用した微生物の集中状態のMPN推定
値の95%信頼限界は、きわめて広範囲である。たとえば、9本の管のMPN推
定値20(30倍希釈)は、7〜89の範囲の95%信頼限界を有する。
【0025】 MPN分析における本発明の方法および装置の使用によって、上記の複数の欠
点を克服する。個別の管へのピペットが不必要になり、攪拌および他の操作がほ
とんど必要でないかまたは完全に不必要になったため、労働量は大幅に削減され
た。代わりに、液体試料を装置に接触させるだけで、液体試料は、微小体積の液
体保持ディスクに分配される。さらに、多数の液体保持ディスクが装置に存在す
る場合には、試料の希釈はほとんど必要ではない。比較的多数の液体保持ディス
クはまた、微生物の集中状態のさらに正確な推定値を提供する。これは、対応す
る多数のデータポイントが、対応するさらに狭い信頼限界区間を提供するためで
ある。
【0026】 したがって、本発明は、液体検査試料中の微生物の検出(計数を含む)のため
の方法を提供する。本方法は、分析装置の複数の親水性液体保持ディスクに検査
試料の微小体積を分配することを含む。分析装置は、複数の親水性液体保持ディ
スクを有する分析面を含む装置であればいずれでもよく、各ディスクは微小体積
の液体を保持することができる。本装置はまた、ディスクの間が疎水性であり、
生物的な試料が液体保持ディスクに分配されるようになった後、液体が実質的に
自由なままである陸領域を含む。このような分析装置に限定されていない実施例
が本願明細書に記載されている実施例である。
【0027】 分析装置の液体保持ディスクは均一の寸法であることが好ましく、各ディスク
は、液体試料約0.01〜約25マイクロリットルの液体保持体積を備える。好
ましくは、各ディスクは約0.1〜約10マイクロリットルの液体保持体積を備
え、約1〜約2マイクロリットルであればさらに好ましい。分析装置は、1〜約
100,000個の液体保持ディスクを含むことが好ましく、約10〜約10,
000個のディスクを含めばさらに好ましく、約200〜約5,000個のディ
スクを含めば一層好ましく、約400〜約600個のディスクを含めば最も好ま
しい。
【0028】 本装置はまた、異なる体積のディスクのセットを含むことができることが好ま
しい。この好ましい実施態様において、本装置は100個のディスクを有するこ
とが好ましい。好ましくは、体積約20マイクロリットルのディスクが50個、
体積約2マイクロリットルのディスクが50個を有する。
【0029】 本装置は、MPNを利用して微生物の集中状態に関して液体試料を検査する場
合に特に有用である。一定の規則要件から、検査方法は1〜5ミリリットルの試
料中に1つの微生物を検出することができなければならないことであるというこ
とができる。食品加工産業における微生物検査の場合には、このような試料の大
きさが標準である。したがって、たとえば、500個の親水性液体保持ディスク
を備え、各ディスクが約2マイクロリットルの液体保持体積を備える分析装置は
、1ミリリットルの試料を検査するためにきわめて有用である。2マイクロリッ
トルの体積を有する液体保持ディスクは、本発明によれば、検出可能な信号を迅
速に発生することができ、約400〜約600個のディスクを使用することによ
って、MPN計算のための信頼区間を実質的に改良するための実質的に多数のデ
ータポイントを提供する。さらに、微生物に関する陽性を検査する液体保持ディ
スクの手動計数を行うことは実行可能である。実質的に400個より多くの液体
保持ディスクを有する装置の利用は、実際問題として、装置による支援または自
動的に計数を行うことが必要であるといえる。
【0030】 それに限定されるわけではないが、接着剤の利用を含む当業界で公知のさまざ
まな手段によって、基板にディスクを接着することができる。好ましい接着剤は
、米国特許第5,409,838号として開示され、当該特許の内容を参照によ
り本願明細書に引用したものとする水に溶けないイソオクチルアクリラート接着
剤を含む。
【0031】 液体検査試料は、いかなる源から取ったいかなる関心領域の試料であってもよ
い。試料を複数の液体保持ディスクに直接分配してもよく、またはディスクへ分
散する前に試料を希釈してもよい。試料希釈が必要であるかどうかについての決
定は、試料の源および年齢などさまざまな要因に依存し、そのような決定は当業
者にとって定石である。
【0032】 液体検査試料は、関心領域の微生物のための選択栄養増殖培地および/または
増殖中の微生物の存在に関する信号を生成する指示薬物質を含んでもよい。任意
選択として、栄養培地は、増殖中の微生物を「被包する」ことを援助するゲル化
剤を含んでもよい。このようなゲル化剤は当業者には公知であり、水性の液体の
追加によってゲルとなる吸水材料のいずれかを含む。
【0033】 少なくとも、栄養増殖培地は、微小体積の液体検査試料がディスクに分配され
る場合に所望の集中状態を実現するために十分な量で、液体保持ディスクの内部
または上に被覆または他の堆積物として存在する。たとえば、(ゲル化剤の有無
に関係なく)栄養培地の溶液をディスクの上に配置または分配し、ディスク上の
栄養培地の被覆または堆積を形成するために、溶液を乾燥させることによって、
このような被覆を実現することができる。培地の成分は、(適切であれば)ディ
スクを基板に結びつける接着剤または他の物質に存在してもよい。最終的に、培
地はディスク材料の中に拡散する。
【0034】 非常にさまざまな微生物のために非常にさまざまな指示薬物質が知られている
ように、関心領域の非常にさまざまな微生物のための非常にさまざまな選択的増
殖培地が知られており、いずれのこのような培地または指示薬物質も、本発明の
方法における使用に適している。本発明の利点は、親水性液体保持ディスクに水
を含む生物的試料液体を閉じ込めることによって、拡散を防止するため、水溶性
の指示薬を使用することができることである。
【0035】 液体検査試料を液体保持ディスクに分配するために、さまざまな方法を使用す
ることができる。好ましい方法が特定の分析装置の構成にある程度まで依存して
いる可能性もあるが、1つ以上の方法を特定の装置に適用することができる。試
料を装置全体に注入またはピペットによって移し、装置を傾斜させるかまたは振
動させることによって、液体保持ディスクに広げることができる。親水性/疎水
性相互作用は、試料をディスクに保持するために作用し、基板から試料を実質的
に締め出す。また、装置の分析面を試料に浸すことができる。液体試料から分析
面を除去することによって、液体は親水性液体保持ディスクに保持され、同様に
、疎水性陸領域から実質的に締め出される。
【0036】 試料を分析装置の親水性液体保持ディスクに分配した後、所望の用途に応じて
、さまざまな分析を実行することができる。微生物の検出または計数のために、
微生物の少なくとも1細胞分裂周期を行うのに十分な時間、分析装置を保温する
ことができる。このような目的のために、一般的には約25℃〜約45℃、さら
に好ましくは約30℃〜約37℃で装置を保温する。バクテリアの検出のための
保温時間は変化する。検出時間も、試料に存在する微生物の増殖速度および数に
応じて変化する。このような事柄を考慮して、計数のための検出時間は約10時
間足らずである可能性もある。このような比較的短い保温時間は、通常、約24
時間以上の保温時間を必要とする一般に使用されている検出方法に比べて顕著な
利点を示す。
【0037】 分析装置の保温後、ディスク(および液体検査試料)中の微生物の存在または
不在が検出される。検出方法は、本方法で使用される指示薬物質の種類に依存す
る。検出可能な信号を提供することができるいずれの指示薬物質も使用すること
ができる。そのような指示薬は、これに限定されるわけではないが、蛍光指示薬
、染色体遺伝子指示薬、発光指示薬および電気化学指示薬を含む。染色体遺伝子
指示薬または発光指示薬が使用されている場合には、ディスクにおける微生物の
存在または不在を、裸眼または顕微鏡を用いて、目に見える形で検出することが
できる。指示薬を被覆するかまたはディスクに組み込むことができる。(適切で
あれば)ディスクを基板に結びつける接着剤または他の物質に指示薬が含まれて
いてもよい。この場合には、指示薬は最終的に、ディスク材料の中に拡散する。
蛍光指示薬物質が使用される場合には、蛍光信号を検出するための装備および方
法を検出のために使用してもよい。電気化学変化を検出するためのシステムを含
め、微生物を検出するために当業界で公知である多数の指示薬物質および信号検
出システムがあり、本発明によれば、そのような物質またはシステムのいずれに
も使用することができる。
【0038】 本発明において、蛍光指示薬は比較的低い集中状態でも検出することができる
ため、蛍光指示薬が好ましい。適切な指示薬は、4−メチルウンベリフェリルホ
スフェート、4−メチルウンベリフェリルホスフェート−B−D−グルコピラノ
シドおよびL−フェニルアラニン−7−アミド−4−メチルクマリンを含む。他
には、4−メチルウンベリフェリルアセテートおよび4−メチルウンベリフェリ
ルサルフェートを含んでもよい。
【0039】 液体試料中の微生物の検出は、液体検査試料中の微生物総数の計数もさらに含
む。好ましい実施態様において、計数はMPNを利用して行われる。関心領域の
微生物を含む液体保持ディスクの量が一旦決定されると、公知のMPN技術を用
いてMPN計算を行うことができる。所望であれば、次に、個別のディスクにお
ける微生物の数を公知の技術、たとえば公知の基準と比較した信号強度またはデ
ィスクの内容物を平板培養することによって、決定することができる。好都合な
ことに、本発明の方法で使用される多数の液体保持ディスクは、液体検査試料の
MPN分析における95%信頼限界のためのさらに狭い区間を実現することがで
きる。
【0040】 単独の装置に製作されることができる多数の液体保持ディスクのために、本発
明の利点を維持するとともに、関心領域の多数の微生物の検出および計数におい
て単独の装置を使用することができる。たとえば、大腸菌および黄色ブドウ球菌
の存在または集中状態を調べるために、1つのみの液体検査試料を検査すること
ができる。分析装置の一部は、これらの微生物のうちの一方の検出および計数の
ために、親水性液体保持ディスクを含むことができる一方、ディスクの第2のセ
ットを関心領域の他の微生物の検出および計数に向けることができる。たとえば
、液体保持ディスクの個別のセットに微生物特有の栄養素および/または指示薬
物質を含むことによって、これは実現される。また、すべての液体保持ディスク
は、多数の微生物の同時検出用に設計された分析試薬を含むことができる。たと
えば、蛍光指示薬物質を用いて、大腸菌を検出すると同時に、染色体遺伝子指示
薬物質を用いて、他の大腸菌型細菌を検出することができる。
【0041】 次のような検査を実施することができる。たとえば、装置からディスクを除去
し、その上の特定の微生物増殖を区別するための試験管に移すことができる。
【0042】 別の実施態様において、分配ステップは、液体検査試料のアリコートを分析装
置の複数の親水性液体保持ディスクに分配することを含むことができ、分析装置
は複数のディスクのセットを含む。各セットは均一の寸法のディスクを備え、装
置は少なくとも2つのセットを有する。たとえば、分析装置は複数のレーンを含
むことができ、特定のレーンの親水性液体保持ディスクは同一の液体保持体積を
備える。このような特徴から、液体検査試料を単独分析装置内の異なる検査体積
の大きさに分配することができる。MPNにおいて、この特徴は、きわめて集中
している試料に関して、適切な体積の大きさを選択することができ、連続希釈の
必要がなく、単独の装置の1回のみの分配ステップを用いて、MPN分析を実行
することができるという顕著な利点を提供する。
【0043】 上述したように、実行される特定の実施態様に応じて、親水性液体保持ディス
クおよび疎水性陸領域を含むいずれかの分析装置を利用して、本発明の方法を実
行することができる。本願発明者らは、本発明の方法で使用することができる新
規な装置をいくつか開発した。以下は、そのような装置に限定されない実施例で
ある。
【0044】 図1を参照すると、装置10は、複数の親水性液体保持ディスク14を有する
基板12を具備する。好ましい実施態様において、ディスク14は親水性および
吸水性である。ディスク14は、セルロース誘導体、ポリオレフィン、ポリエス
テルおよびポリアミドを含むさまざまな材料から構成されることができるが、セ
ルロース誘導体が好ましい。適切なセルロース誘導体は紙、パルプおよびレーヨ
ンを含み、セルロースエステルなどの化学的に変性されたセルロース誘導体を含
んでもよい。適切なポリオレフィンは親水性ポリエチレンまたは親水性ポリプロ
ビレンの繊維を含む。適切なポリアミドはナイロンを含む。適切なポリエステル
はポリ乳酸を含む。
【0045】 本発明10の材料は生体親和性を備え、蛍光指示薬とともに使用されることが
できる。材料は指示薬の利用を妨げるような著しい固有の蛍光を示さない。さら
に、ディスク14は指示薬の放射波長で著しい吸収を示さない。
【0046】 比較的疎水性であり、ディスク14に対して適切な面または支持物を提供する
任意の材料から、基板12を製作することができる。たとえば、ポリマー薄膜ま
たは他の適切な材料から基板12を製作することができる。適切なポリマーは、
これらに限定されるわけではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミ
ド、フルオロポリマー、ポリカーボネート、ポリウレタンおよびポリスチレンを
含む。特定のポリマーは十分な疎水性を備えているわけではなく、疎水性を与え
るために処理を施すことができる。たとえば、アクリレートシリコーンまたは他
の疎水性材料の薄層を基層に追加することができる。薄膜基層12は、使用され
ているいかなる蛍光指示薬システムを妨げるような蛍光特性または光吸収特性を
示してはならない。当業者は、表面に疎水性を与えるための他の手段を認識して
いるであろう。
【0047】 装置10は、任意の所望数のディスク14を含むことができる。さらに、装置
10は、装置10の内部を適切な湿度レベルを維持するために、比較的大きな体
積の液体を保持するのに適した比較的大きな容器または他の区画を含むことがで
きる。予備のスクリーニングなどの一定の用途では、ディスク14の数は比較的
少数(たとえば2〜50個)であってもよいが、ディスク14の寸法を小さな微
小体積にすることによって、比較的多数のディスク14を単独の装置10に配置
することができる。ディスクが均一の寸法である必要はないが、装置10は均一
の寸法のディスク14の個体数を有することができる。たとえば、図2を参照す
ると、装置は、ディスクの体積はセットの中では一定であるが、セットが異なれ
ば体積も異なるような微小体積ディスク14,16のセット(たとえば、列)を
有することができる。体積は、ディスク14,16のセットのアレイにわたって
増加するように変化させることができ、小さい方のディスク14は1マイクロリ
ットル未満の体積を保持し、大きい方のディスク16はマイクロリットルの体積
を保持することができる。最大のディスクに関して、図2に示されるように装置
において、マイクロディスクで分類されることができないようなディスク16を
含むように実現することもできる。このようなディスク16は、たとえば実質的
に25マイクロリットルより多くの液体保持体積を備えることもできる。
【0048】 任意選択として、一旦試料が装置10に入れられた後、汚染または乾燥からデ
ィスク14を保護するために、装置10はカバーシート18を含むことができる
。カバーシート18はさらに、感圧性接着剤を用いてその縁に沿って装置に密着
させることもできる。
【0049】 別の実施態様において、図3に示すように、装置10は、装置10の基板12
に形成されたマイクロウェル22に含まれるディスク14を含むこともできる。
他の実施態様に関して、ディスクの数および寸法を変更することができる。
【0050】 ディスクはいかなる形状であってもよい。たとえば、ディスクは円形、楕円形
、四角形または多角形または他の適切な形状であってもよい。
【0051】 分析試薬は、分析装置の液体保持ディスクの内部に被覆または他の方法で堆積
される。このような分析試薬は、これに制限されるわけではないが、微生物の増
殖用の栄養素を含む。他の試薬は、これに制限されるわけではないが、ゲル化剤
および染色体遺伝子指示薬、蛍光指示薬発光指示薬ならびに電気化学指示薬など
の指示薬物質を含むことができる。当業者に公知の固体基板の上に分析試薬をと
どめるために、さまざまな方法のいずれかの方法によって、分析試薬を液体保持
ディスクにとどめることができる。このような方法は、たとえば、ディスクで分
析試薬を含む液体を乾燥させることのほか、共有結合ではない方法で生体分子お
よび他の分析試薬を固体基板に接着するための別の方法も含む。また、当業者に
公知の方法によって、共有結合で分析試薬をディスクに接着するためのまざまな
方法を使用することができる。
【0052】 上述したように、分析装置における微小体積の液体保持体積を備えた親水性液
体保持ディスクによって、液体検査試料を比較的多数の検査体積に分離すること
ができる。アリコート間の相互汚染を起こすことなく、液体試料を微小体積アリ
コートに分離し、MPNまたは他の分析を行うことができることは、本方法およ
び装置の利点である。
【0053】 本願明細書に引用されるすべての参照物および特許は、特に当該特許の内容を
参照により本願明細書に引用したものとする。本発明の特定の実施態様について
は詳細に述べ、本発明の範囲内で実現可能な変形のために参照するものとする。
同様に、所定の発明を実行するのに成功することができるような当業者に利用可
能なさまざまな別の技術および手順がある。
【0054】 以下の実施例は、本発明の理解のために提供されるが、その範囲に制限しよう
とするものとして解釈されるべきではない。他の状況が示されない限り、すべて
の部分および百分率は重量%である。
【0055】 実施例1 吸収型ディスク培養装置 疎水性の面に配列された複数の親水性吸収型ディスクを含み、液体検査試料に
おける微生物の検出および計数に使用されることができる吸収型ディスク培養装
置は、本実施例で説明されるように構成される。
【0056】 A.吸取り紙ディスクを用いて構成された培養装置 吸収材料のシート(Schleicher & Schuell Grade
903 Paper:約4.5gの水分/100cm2を吸収する)が、染色 体遺伝子指示薬2,3,5−塩化トリフェニル−2H−テトラゾリウム(TTC
)(Amresco,Solon,OH)を含むアクリレート感圧性接着剤(P
SA)を用いて、Rexamシリコーン被覆薄膜(基板として厚さ2ミルの透明
なポリエステル薄膜を有するGrade #15819 D 2MIL CL
PET MM34P/000,Rexam Release,Oak Broo
k,IL)にラミネートされた。材料は、0.5%の蛍光指示薬4−メチルウン
ベリフェリルホスフェート(100μg/ml,Sigma,St.Louis
,MO)および4−メチルウンベリフェリルホスフェート−α−D−グルコシド
(50μg/ml,Sigma)を含むトリプシン消化性のダイズブロス(TS
B)増殖栄養素で飽和され、巻線ロッドでぬぐわれ、110℃で10分間乾燥さ
れた。直径約0.635cmの円形ディスクがラミネートから打抜かれ、シリコ
ーン被覆された薄膜バッキングが除去された。次に、ディスクが等間隔の平行な
列にパターン形成されるように、PSAを用いたディスクがRexamシリコー ン被覆薄膜の別のシートに接着された。薄膜およびディスク部品は8.9kGy
のレベルのガンマ線を照射され、寸法に合わせて切断され、各皿が20ディスク
に一片の薄膜を含むように、ぺトリ皿に出された。重量測定に基づいて、結果と
して生じる培養装置の各ディスクは約40μlの液体を保持することができる。
【0057】 B.さまざまなポリマー吸収性ディスク材料を用いて構成された培養装置 シリコーン被覆されたポリエステルは、(実施例1Aに述べたように)ライナ
を剥離させ、ニ軸延伸ポリプロピレン(BOPP)薄膜(厚さ1.6ミル,3M
Co.,St.Paul,MN)が7.6cm×10.2cmの長方形の断片
に切断された。各材料の断片は、一方の縁でSCOTCHTM商標ダブルコーティ
ッド接着テープ(No.665,3M Co.)を用いて、BOPP薄膜に対し
て向けられた剥離ライナのシリコーン被覆された側と接合された。剥離ライナは
分析装置のベースとして機能し、BOPP薄膜は上部薄膜として機能した。
【0058】 以下のボリマー吸収材料のシートは、アクリレート接着剤(No.Y966,
3M Co.):製品番号10201−9セルロース(Dexter,Wind
sor Locks,CT)、Grade 903綿リント紙(Schleic
hter & Schuell,Keene,NH)、製品番号P−110 S
upersorbent ポリオレフィン(3M Co.)、製品番号9208
283 ポリエステル(Veratec,Walpole,MA)、スパンボン
ドナイロン(4オンス/平方ヤード)ポリアミド(Cerex Advance
d Fabrics,Cantonment,FL)およびポリ乳酸ポリエステ
ル[米国特許第5,230,701号に記載されているようなポリ乳酸ペレット
から作成された吸収性不織メルトブローンウェブ(HEPLONTM,Chron
opol,Inc.,Golden,CO)、本願明細書に参照によって引用さ
れる]の分離層の上にラミネートされた。円形ディスク(直径約0.64cm)
が、結果として生じたラミネートから打抜かれ、ポリエステル剥離ライナのシリ
コーン被覆された側に接着された。12個のディスクを含む各培養装置は、3×
4アレイの平行な列に等間隔に配置された。構成が完成した後、培養装置は8k
Gyのレベルのガンマ線を照射された。各ディスクは約10μlsの保持体積を
備える。
【0059】 実施例2 接種の方法 (吸収性ディスク培養装置を利用する方法) バクテリアを含む培地を備えた複数の微小体積液体保持ディスクを含む吸収性
ディスク培養装置に接種する方法が、本実施例によって実証された。吸取り紙デ
ィスクを用いて構成された接種装置は、大腸菌バクテリアの検出および計数のた
めに使用された。
【0060】 A.吸取り紙ディスク(実施例1A参照)を用いて構成された培養装置を利用す
る微生物の分析 大腸菌ATCC 51813の培養は、約10CFU/mlおよび1CHU/
mlを含む懸濁液を生成するために希釈された。懸濁液の試料(1〜2ml)は
、ピペットによって、実施例1Aで説明された吸収型ディスク分析装置に塗布さ
れた。過剰な液体試料は排出され、それによって、装置(1個のディスク当たり
約40μlの液体を保持、ディスク数20個)に約0.8mlが保持された。接
種された装置は、35℃で23時間保温され、紫外光の下で検査された。蛍光を
示すディスクの数は、各装置ごとに数えられ、最確数(MPN)の値は式MPN
=N ln(N/N−X)を用いて計算された。式中、Nは接種されたディスク
の総数であり、Xは陽性反応を示しているディスクの総数である。1ミリリット
ル当たりのMPNは、試料の総体積によって得られた値(0.8ml)を分割す
ることによって、計算された。結果は表2Aに提供され、Coliform C
ount PETRIFILMTM Plates(3M Co.)を用いた標準
的検査から得られた計数と比較される。蛍光を放つディスクはしばしば、レッド
TTCカラーを表し、通常はディスク内の不連続な点として示される。吸収ディ
スク間の相互汚染は観測されなかった。
【0061】
【表2A】
【0062】 親水性薄膜に配列された複数の吸収型ディスクを有する吸収型ディスク培養装
置は、バクテリアを含む液体試料を簡単に接種されることができ、接種された装
置は、大腸菌の検出および計数のために、市販のColiform Count
PETRIFILMTM Platesから得られ、比較されることができる値
を用いて利用されることができることを、本発明の結果は示している。
【0063】 B.さまざまなポリマー吸収性ディスク材料(実施例1B参照)を用いて構成さ
れた培養装置を使用した微生物の分析 異なるバクテリア菌株(表2B)の培養は、35℃でTBS培地5mlで一晩
増殖された。元のバクテリア懸濁液の最初の10-4希釈液を得るために、体積0
.01mlの各培養液は、Butterfield(Fisher Scien
tific,Pittsburgh,PA)の希釈液99mlで希釈された。バ
クテリア懸濁液の3種類の次の10倍希釈液(10-5、10-6、10-7)は、以
下の成分:カゼインの膵臓消化産物(10.0g/l、Difco Labs)
、酵母抽出物(5.0g/l、Difco Labs)、グルコース(2.0g
/l、Becton Dickinson and Co.,Cockeysv
ille,MD)および蛍光指示薬4−メチルウンベリフェリルホスフェート(
0.05g/l、Biosynth International)を含む標準
方法ブロスで作成された。培養装置(図1B参照)の上部カバーが持ち上げられ
るとともに、10-5、10-6および10-7の3種類の希釈液がピペットによって
、装置のそれぞれにおける9個の個別ディスクに移された。同等体積の無菌培地
が、無菌コントロールとして作用するために、各装置の残りの3個のディスクに
移された。接種された培養装置の上部カバーが閉じられ、装置はそれぞれが湿ら
された紙タオルを含むGLAD−LOCK登録商標 ZIPPERTM保管袋(F
irst Bradns Corp.,Danbury,CT)に配置された。
培養装置が長波長の紫外光源の下で検査された後、袋は35℃培養器で24時間
放置された。陽性の増殖および検出は青い蛍光によって明白となった。結果は表
2Bに提供される。
【0064】
【表2B】
【0065】 異なる吸収材料から製作されたディスクのアレイを用いて構成された培養ディ
スクは、さまざまなバクテリアの菌株の検出のために利用されることができるこ
とを、本実施例の結果は示している。本実施例において特に効果的であったのは
、セルロース、ポリアミドおよびポリオレフィンの材料から製作された吸収ディ
スクであった。
【0066】 本発明のさまざまな変形および別法は、本発明の範囲および精神から逸脱する
ことなく当業者には明白であり、本発明は本願説明書に述べた図示の実施態様に
限定されるわけではないことを理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 微小区画培養装置の一実施態様の斜視図である。
【図2】 2セットの異なる体積のディスクおよびカバーシートを有する微
小区画培養装置の斜視図である。
【図3】 容器内のディスクを有する微小区画培養装置の斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW Fターム(参考) 4B029 AA07 AA08 AA21 BB02 BB06 CC02 CC07 CC10 FA03 FA10 FA11 GA03 GA08 GB05 GB06 GB09 GB10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物の検出または計数のための培養装置であって、前記装
    置が液体保持ディスクを有する基板を具備し、前記基板が前記液体保持ディスク
    に対して疎水性であり、前記ディスクが微生物の増殖のための培地を備え、前記
    ディスクが液体保持の微小体積を備える培養装置。
  2. 【請求項2】 前記ディスクがセルロース系誘導体、ポリオレフィン、ポリ
    アミドおよびポリエステルからなる群から選択された材料の少なくとも一部から
    構成される請求項1に記載の培養装置。
  3. 【請求項3】 前記ディスクがαセルロースの少なくとも一部から構成され
    る請求項2に記載の培養装置。
  4. 【請求項4】 前記ディスクがレーヨンの少なくとも一部から構成される請
    求項2に記載の培養装置。
  5. 【請求項5】 前記ディスクがナイロンの少なくとも一部から構成される請
    求項2に記載の培養装置。
  6. 【請求項6】 前記ディスクがポリ乳酸の少なくとも一部から構成される請
    求項2に記載の培養装置。
  7. 【請求項7】 前記ディスクのそれぞれが、約1〜約2マイクロリットルの
    液体保持体積を有する請求項1に記載の培養装置。
  8. 【請求項8】 前記ディスクに指示薬物質を備える請求項1に記載の培養装
    置。
  9. 【請求項9】 水性の液体試料を個別の微小体積に分割するための方法であ
    って、 a) 微生物を培養するための請求項1に記載したような装置を提供し、前記
    ディスクが分析面を備え、前記分析面が親水性液体保持ディスクおよび前記ディ
    スクの間に疎水性陸領域を具備し、各前記ディスクが液体保持の微小体積および
    微生物の増殖のための培地を備えることと、 b) 前記液体試料を前記分析面に接触させ、前記液体試料が前記親水性液体
    保持ディスクに分割されるようになっていることと、を具備する方法。
  10. 【請求項10】 前記ディスクがセルロース系誘導体、ポリオレフィン、ポ
    リアミドおよびポリエステルからなる群から選択される材料から構成される請求
    項14に記載の方法。
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