JP2015023725A - 電線部品 - Google Patents

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哲也 中川
Tetsuya Nakagawa
哲也 中川
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Abstract

【課題】大電流を流すことができ且つ組付け場所への組付けを容易に行うことができる電線部品を提供する。【解決手段】主電線11,12の長手方向の一端部には第1の外部接続端子44,45が接続され、主電線11,12の長手方向の他端部には第2の外部接続端子49,50が接続されている。第1の外部接続端子44,45に対応して設けられた第1の接続部71,72は、共用電線13の長手方向の一端部に接続されている。第2の外部接続端子49,50に対応して設けられた第2の接続部73,74は、共用電線13の長手方向の他端部に接続されている。各第1の接続部71,72は、対応する第1の外部接続端子44,45と共用電線13との導通・非導通を切り換えるスイッチ81を有する。各第2の接続部73,74は、対応する第2の外部接続端子49,50と共用電線13との導通・非導通を切り換えるスイッチ81を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電線部品に関するものである。
例えば特許文献1に記載されているように、電気自動車及びハイブリッドカーでは、制動時に車輪の回転によりモータで回生電力を発生させ、車両に搭載した蓄電池を充電する回生ブレーキが実用化されている。また、電気自動車及びハイブリッドカー以外の一般的なエンジン駆動自動車においても、オルタネータ(交流発電機、車載発電機)を特に減速時に高負荷で稼動させて回生電力を得ることで、加速時及び巡航時の可動負荷を軽減し、燃費を向上させるものがある。このような自動車では、回生電力の発生時に発電機から大電流が流れるため、より太い(線径がより大きい)電線を使用することが望まれている。
また、近年、自動車の電装技術の発達により、自動車に搭載される電装装備が増加している。このような背景から、バッテリやエンジンスタータに繋がる電線について、大径化が進んでいる。
特開2013−63002号公報
しかしながら、要求される性能を有する太さの太い電線を新たに製造する場合には、当該電線の設計、当該電線と当該電線に接続される端子との圧着条件の設定、当該電線を製造するための設備の設計及び製造等を新たに行うことになる。更に、当該電線を過電流から保護するための保護具を新規に開発する必要も生じてくる。
また、太さの太い電線は、屈曲性に乏しくなるため、自動車等の組付け場所への組付けが困難となる虞がある。更に、自動車に搭載される電装装備の増加に伴って、自動車に搭載される電線の本数も増加する。しかしながら、自動車において電線を搭載するためのスペースには限りがあるため、多数の電線を組付け場所へ組み付けることが困難となる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、大電流を流すことができ且つ組付け場所への組付けを容易に行うことができる電線部品を提供することにある。
上記課題を解決する電線部品は、1つの共用電線と、前記共用電線に沿って配置される2つの主電線と、各前記主電線の長手方向の一端部に接続される2つの第1の外部接続端子と、各前記主電線の長手方向の他端部に接続される2つの第2の外部接続端子と、2つの前記第1の外部接続端子の各々に対応して1つずつ設けられ前記共用電線の長手方向の一端部に接続された第1の接続部と、2つの前記第2の外部接続端子の各々に対応して1つずつ設けられ前記共用電線の長手方向の他端部に接続された第2の接続部と、を備え、各前記第1の接続部及び各前記第2の接続部は、それぞれに対応する前記第1の外部接続端子若しくは前記第2の外部接続端子と前記共用電線との導通・非導通を切り換える第1のスイッチを有する。
この構成によれば、共用電線の長手方向の一端部では、2つの第1の外部接続端子と共用電線との導通・非導通が、各第1の外部接続端子に対応して設けられた第1の接続部の第1のスイッチによって切り換え可能である。同様に、共用電線の長手方向の他端部では、2つの第2の外部接続端子と共用電線との導通・非導通が、各第2の外部接続端子に対応して設けられた第2の接続部の第1のスイッチによって切り換え可能である。そのため、例えば、2つの主電線のうち一方の主電線に電流を流す場合、当該一方の主電線の長手方向の一端側に設けられた第1の外部接続端子と共用電線の長手方向の一端部とを、当該第1の外部接続端子に対応して設けられた第1の接続部の第1のスイッチによって導通状態とすることができる。更に、一方の主電線の長手方向の他端側に設けられた第2の外部接続端子と共用電線の長手方向の他端部とを、当該第2の外部接続端子に対応して設けられた第2の接続部の第1のスイッチによって導通状態とすることができる。すると、共用電線は、一方の主電線と同様の役割を果たすことができる。従って、一方の主電線だけでなく共用電線も使用して、一方の主電線の長手方向の両端部に接続される第1の外部接続端子と第2の外部接続端子との間に電流を流すことができる。即ち、一方の主電線の太さを太くしなくとも、一方の主電線に共用電線を合わせることにより、一方の主電線よりも太さの太い電線と同等の性能を確保することができる。他方の主電線に電流を流す場合にも同様のことが言える。その結果、主電線によって接続される第1の外部接続端子と第2の外部接続端子との間に電流を流すために、主電線と共用電線とを合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い1本の電線を使用しなくてもよい。そして、主電線及び共用電線には、主電線と共用電線とを合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い1本の電線よりも細い電線を使用することができる。従って、電線部品は、主電線と共用電線とを合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い電線に比べて屈曲性に優れる。更に、共用電線は、2つの主電線に対して共通して用いられることができるため、各主電線に対して共用電線と同様の役割を果たす電線を単純に増やす場合に比べて電線の本数を減らすことができる。従って、2つの第1の外部接続端子と2つの第2の外部接続端子との間に電流を流すために使用される電線の配置に要するスペースが大きくなることを抑制できる。これらのことから、大電流を流すことができ且つ組付け場所への組付けを容易に行うことができる電線部品を得ることができる。
上記電線部品において、互いに接続される前記第1の外部接続端子と前記主電線とは、前記第1の接続部を介して接続され、互いに接続される前記第2の外部接続端子と前記主電線とは、前記第2の接続部を介して接続され、各前記第1の接続部及び各前記第2の接続部は、それぞれに対応する前記第1の外部接続端子若しくは前記第2の外部接続端子と前記主電線との導通・非導通を切り換える第2のスイッチを有することが好ましい。
この構成によれば、第1の外部接続端子と当該第1の外部接続端子が接続される主電線との導通・非導通を、当該第1の外部接続端子に対応する第1の接続部の第2のスイッチによって切り換えることができる。また、第2の外部接続端子と当該第2の外部接続端子が接続される主電線との導通・非導通を、当該第2の外部接続端子に対応する第2の接続部の第2のスイッチによって切り換えることができる。従って、共用電線及び2つの主電線のうち何れの電線を使用するかを容易に選択することができる。
上記電線部品において、前記第1の接続部及び前記第2の接続部の少なくとも一方は、対応する前記第1の外部接続端子若しくは前記第2の外部接続端子と前記共用電線との間であって対応する前記第1の外部接続端子若しくは前記第2の外部接続端子と前記主電線との間となる位置に、前記共用電線及び前記主電線を過電流から保護する保護具を有することが好ましい。
この構成によれば、保護具の数を少なく抑えつつ、共用電線及び主電線を過電流から保護することができる。
上記電線部品において、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、半導体スイッチであることが好ましい。
この構成によれば、第1のスイッチ及び第2にスイッチを半導体スイッチによって簡単に構成することができる。そして、第1のスイッチ及び第2のスイッチの構成が複雑化されることを抑制できるため、第1の接続部及び第2の接続部を小型化することが可能となる。
上記電線部品において、前記半導体スイッチは、接続された前記共用電線若しくは前記主電線を過電流から保護する保護機能を有することが好ましい。
この構成によれば、半導体スイッチである第1のスイッチ及び第2のスイッチとは別に保護具を設けなくてもよい。従って、共用電線及び主電線を過電流から保護しつつ、第1の接続部及び第2の接続部の構造が複雑化されることをより抑制することができる。その結果、第1の接続部及び第2の接続部をより小型化することが可能となる。
上記電線部品において、前記共用電線及び前記主電線は、前記共用電線の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されていることが好ましい。
この構成によれば、共用電線及び主電線は、共用電線の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されているため、電線部品は、共用電線及び主電線の長手方向と直交し且つ共用電線及び主電線の並設方向と直交する方向の厚さが薄くなっている。このように電線部品を扁平な構造とすることで、高さ方向に制限のある組付け場所に対しても当該電線部品を配置することが可能となる。
本発明の電線部品によれば、大電流を流すことができ且つ組付け場所への組付けを容易に行うことができる。
自動車に搭載された実施形態の電線部品の概略図。 実施形態の電線部品の斜視図。 別の実施形態の電線部品の概略図。
以下、電線部品の一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、自動車に搭載された電線部品1は、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13を備えている。第1の主電線11は、素線15を複数本撚り合わせて形成された撚り線16を絶縁性の絶縁体17にて被覆して形成された1本の電線から構成されている。素線15は、例えば銅から形成されている。また、絶縁体17は、例えば塩化ビニルから形成されるとともに、撚り線16の周囲を囲繞する円筒状をなしている。更に、第1の主電線11の長手方向の両端部においては、絶縁体17が除去されており、撚り線16の長手方向の両端部が絶縁体17の長手方向の両端部からそれぞれ露出している。そして、第2の主電線12及び共用電線13もそれぞれ第1の主電線11と同様の電線から構成され、第1の主電線11と同じ長さとなっている。尚、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13は、同じ線径であってもよいし、異なる線径であってもよい。また、第1の主電線11と第2の主電線12との間に共用電線13が配置されるとともに、第1の主電線11及び第2の主電線12は、共用電線13に沿って配置されている。また、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13は、共用電線13の長手方向と直交する一方向に沿って間隔を空けて並設されている。更に、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13の長手方向の一端部がこれら電線11〜13の並設方向に一列に並ぶとともに、同電線11〜13の長手方向の他端部がこれら電線11〜13の並設方向に一列に並んでいる。
第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13の長手方向の一端側(図2において右側)には、第1の支持板21が配置されている。第1の支持板21は、絶縁性の材料から形成されるとともに板状をなしている。この第1の支持板21は、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13の長手方向の一端側で四角形の板状をなす連結支持部31と、連結支持部31から延びる3つの電線支持部32とから構成されている。3つの電線支持部32は、連結支持部31における電線11〜13の並設方向の両端部、及び同連結支持部31における電線11〜13の並設方向の中央部から、電線11〜13の長手方向に沿って連結支持部31の厚さ方向と直交する方向に延びている。そして、各電線支持部32は、四角形の板状をなすとともに、連結支持部31と同じ厚さに形成されている。
第1の主電線11の長手方向の一端部(図2において右側の端部)には、第1の接続端子41が接続されている。第1の接続端子41は、第1の支持板21の3つの電線支持部32のうち図2において最も奥側の電線支持部32上に配置されている。この第1の接続端子41は、導電性を有する金属板材にプレス加工を施して形成されている。第1の接続端子41は、第1の主電線11の長手方向の一端部が配置された電線支持部32と第1の主電線11との間で第1の主電線11の長手方向に延びる板状のかしめ連結部51を有する。
また、第1の接続端子41は、かしめ連結部51から延びる一対の導通かしめ部52を有する。第1の接続端子41において、一対の導通かしめ部52は、かしめ連結部51から、かしめ連結部51の延びる方向と直交し且つかしめ連結部51の厚さ方向と直交する方向の両側に延びている。そして、このかしめ連結部51上に配置された第1の主電線11の長手方向の一端部であって絶縁体17が除去されて撚り線16が露出した部分は、一対の導通かしめ部52によってかしめられて第1の接続端子41に機械的及び電気的に接続されている。詳しくは、第1の接続端子41において、一対の導通かしめ部52は、互いの先端部が近づくように電線支持部32と反対側に折り返されて第1の主電線11の撚り線16の長手方向の一端部を包み込んでいる。更に、当該一対の導通かしめ部52の先端部が第1の主電線11の撚り線16の長手方向の一端部に食い込んでいる。これにより、第1の主電線11の長手方向の一端部は、第1の接続端子41に機械的及び電気的に接続されている。
更に、第1の接続端子41は、かしめ連結部51から延びる一対の絶縁かしめ部53を有する。第1の接続端子41において、一対の絶縁かしめ部53は、かしめ連結部51における導通かしめ部52よりも第1の主電線11の長手方向の中央部寄りとなる部分から、かしめ連結部51の延びる方向と直交し且つかしめ連結部51の厚さ方向と直交する方向の両側に延びている。そして、第1の主電線11における絶縁体17の長手方向の一端部によって被覆された部分は、一対の絶縁かしめ部53によってかしめられて第1の接続端子41に機械的に接続されている。詳しくは、第1の接続端子41において、一対の絶縁かしめ部53は、互いの先端部が近づくように電線支持部32と反対側に折り返されて第1の主電線11の絶縁体17の長手方向の一端部を包み込んでいる。更に、当該一対の絶縁かしめ部53の先端部が第1の主電線11の絶縁体17の長手方向の一端部に食い込んでいる。
また、第2の主電線12の長手方向の一端部(図2において右側の端部)には、第2の接続端子42が接続されている。第2の接続端子42は、第1の支持板21の3つの電線支持部32のうち図2において中央の電線支持部32上に配置されている。この第2の接続端子42は、導電性を有する金属板材にプレス加工を施して形成されている。第2の接続端子42は、第2の主電線12の長手方向の一端部が配置された電線支持部32と第2の主電線12との間で第2の主電線12の長手方向に延びる板状のかしめ連結部51を有する。第2の接続端子42のかしめ連結部51は、第1の接続端子41のかしめ連結部51と同様の形状をなしている。更に、第2の接続端子42は、第1の接続端子41と同様にかしめ連結部51から延びる一対の導通かしめ部52及び一対の絶縁かしめ部53を有する。そして、第2の接続端子42は、第1の接続端子41が第1の主電線11の長手方向の一端部に接続される場合と同様にして、導通かしめ部52及び絶縁かしめ部53によって第2の主電線12の長手方向の一端部に電気的及び機械的に接続されている。
また、共用電線13の長手方向の一端部(図2において右側の端部)には、第3の接続端子43が接続されている。第3の接続端子43は、第1の支持板21の3つの電線支持部32のうち図2において最も手前側の電線支持部32上に配置されている。この第3の接続端子43は、導電性を有する金属板材にプレス加工を施して形成されている。第3の接続端子43は、共用電線13の長手方向の一端部が配置された電線支持部32と共用電線13との間で共用電線13の長手方向に延びる板状のかしめ連結部51を有する。第3の接続端子43のかしめ連結部51は、第1の接続端子41のかしめ連結部51と同様の形状をなしている。更に、第3の接続端子43は、第1の接続端子41と同様にかしめ連結部51から延びる一対の導通かしめ部52及び一対の絶縁かしめ部53を有する。そして、第3の接続端子43は、第1の接続端子41が第1の主電線11の長手方向の一端部に接続される場合と同様にして、導通かしめ部52及び絶縁かしめ部53によって共用電線13の長手方向の一端部に電気的及び機械的に接続されている。
また、第1の支持板21の連結支持部31上には、2つの第1の外部接続端子44,45が配置されている。各第1の外部接続端子44,45は、導電性を有する金属板材にプレス加工を施して形成されており、板状をなしている。そして、一方の第1の外部接続端子44は、連結支持部31上において、第1の接続端子41及び第3の接続端子43から第1の主電線11の長手方向に離間した位置に配置されている。更に、第1の外部接続端子44は、第1の主電線11の長手方向に沿って同第1の主電線11と反対方向に連結支持部31から突出している。そして、この第1の外部接続端子44には、自動車に搭載されたメインバッテリ61が電気的に接続されている。また、他方の第1の外部接続端子45は、連結支持部31上において、第2の接続端子42及び第3の接続端子43から第2の主電線12の長手方向に離間した位置に配置されている。更に、第1の外部接続端子45は、第2の主電線12の長手方向に沿って同第2の主電線12と反対方向に連結支持部31から突出している。そして、この第1の外部接続端子45には、自動車に搭載されたサブバッテリ62が電気的に接続されている。更に、前記メインバッテリ61及びサブバッテリ62は、自動車の車体に接地(ボディアース)されている。
また、第1の支持板21の連結支持部31上には、2つの第1の外部接続端子44,45に対応する2つの第1の接続部71,72が配置されている。一方の第1の外部接続端子44に対応して設けられた第1の接続部71は、連結支持部31上において、第1の接続端子41及び第3の接続端子43と第1の外部接続端子44との間となる位置に配置されている。そして、第1の接続端子41、第3の接続端子43及び第1の外部接続端子44は、この第1の接続部71に電気的に接続されている。この第1の接続部71は、スイッチ81(第1のスイッチ)と電流検知部82とを備えている。本実施形態では、スイッチ81は半導体スイッチである。そして、この一方の第1の接続部71においては、第1の接続端子41を介して第1の主電線11の長手方向の一端部が第1の外部接続端子44に接続されて導通されている。また、同第1の接続部71においては、該第1の接続部71に対応する第1の外部接続端子44(即ち第1の主電線11の長手方向の一端部に接続された第1の外部接続端子44)と共用電線13の長手方向の一端部とが、スイッチ81を介して接続されている。従って、第1の接続部71のスイッチ81のオン・オフによって、第1の外部接続端子44と共用電線13との導通・非導通が切り換えられる。また、第1の主電線11の長手方向の一端部と共用電線13の長手方向の一端部とがスイッチ81を介して接続されている。更に、前記電流検知部82は、第1の外部接続端子44と共用電線13の長手方向の一端部との間を流れる電流を検知する。即ち、電流検知部82は、第1の接続部71においてスイッチ81がオンされているときにスイッチ81を流れる電流を検知する。本実施形態では、この第1の接続部71には、半導体ヒューズが用いられている。尚、半導体ヒューズには、スイッチング素子が使用されている。そして、第1の主電線11及び共用電線13の長手方向の一端部は、第1の接続端子41、第3の接続端子43、第1の接続部71及び第1の外部接続端子44を介してメインバッテリ61に接続されている。
また、他方の第1の外部接続端子45に対応して設けられた第1の接続部72は、連結支持部31上において、第2の接続端子42及び第3の接続端子43と第1の外部接続端子45との間となる位置に配置されている。そして、第2の接続端子42、第3の接続端子43及び第1の外部接続端子45は、この第1の接続部72に電気的に接続されている。第1の接続部72は、前記第1の接続部71と同様の構成であり、スイッチ81と電流検知部82とを備えている。そして、この他方の第1の接続部72においては、第2の接続端子42を介して第2の主電線12の長手方向の一端部が第1の外部接続端子45に接続されて導通されている。また、同第1の接続部72においては、該第1の接続部72に対応する第1の外部接続端子45(即ち第2の主電線12の長手方向の一端部に接続された第1の外部接続端子45)と共用電線13の長手方向の一端部とが、スイッチ81を介して接続されている。従って、第1の接続部72のスイッチ81のオン・オフによって、第1の外部接続端子45と共用電線13との導通・非導通が切り換えられる。また、第2の主電線12の長手方向の一端部と共用電線13の長手方向の一端部とが第1の接続部72のスイッチ81を介して接続されている。更に、第1の接続部72の電流検知部82は、第1の外部接続端子45と共用電線13の長手方向の一端部との間を流れる電流を検知する。即ち、第1の接続部72の電流検知部82は、第1の接続部72においてスイッチ81がオンされているときにスイッチ81を流れる電流を検知する。そして、第2の主電線12及び共用電線13の長手方向の一端部は、第2の接続端子42、第3の接続端子43、第1の接続部72及び第1の外部接続端子45を介してサブバッテリ62に接続されている。
第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13の長手方向の他端側(図2において左側)には、第2の支持板22が配置されている。第2の支持板22は、絶縁性の材料から形成されるとともに、前記第1の支持板21と同様の板状をなしている。即ち、第2の支持板22は、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13の長手方向の他端側で四角形の板状をなす連結支持部31と、同連結支持部31から延びる3つの電線支持部32とから構成されている。
第1の主電線11の長手方向の他端部(図2において左側の端部)には、第4の接続端子46が接続されている。第4の接続端子46は、第2の支持板22の3つの電線支持部32のうち図2において最も奥側の電線支持部32上に配置されている。この第4の接続端子46は、導電性を有する金属板材にプレス加工を施して形成されている。また、第4の接続端子46は、前記第2の接続端子42と同じ形状をなしており、第1の主電線11の長手方向の他端部が配置された電線支持部32と第1の主電線11との間で第1の主電線11の長手方向に延びるかしめ連結部51と、同かしめ連結部51から延びる一対の導通かしめ部52及び一対の絶縁かしめ部53とを有する。そして、第4の接続端子46は、第1の接続端子41が第1の主電線11の長手方向の一端部に接続される場合と同様にして、導通かしめ部52及び絶縁かしめ部53によって第1の主電線11の長手方向の他端部に電気的及び機械的に接続されている。
また、第2の主電線12の長手方向の他端部(図2において左側の端部)には、第5の接続端子47が接続されている。第5の接続端子47は、第2の支持板22の3つの電線支持部32のうち図2において最も手前側の電線支持部32上に配置されている。この第5の接続端子47は、導電性を有する金属板材にプレス加工を施して形成されている。また、第5の接続端子47は、前記第1の接続端子41と同じ形状をなしており、第2の主電線12の長手方向の他端部が配置された電線支持部32と第2の主電線12との間で第2の主電線12の長手方向に延びるかしめ連結部51と、同かしめ連結部51から延びる一対の導通かしめ部52及び一対の絶縁かしめ部53とを有する。そして、第5の接続端子47は、第1の接続端子41が第1の主電線11の長手方向の一端部に接続される場合と同様にして、導通かしめ部52及び絶縁かしめ部53によって第2の主電線12の長手方向の他端部に電気的及び機械的に接続されている。
また、共用電線13の長手方向の他端部(図2において左側の端部)には、第6の接続端子48が接続されている。第6の接続端子48は、第2の支持板22の3つの電線支持部32のうち中央の電線支持部32上に配置されている。この第6の接続端子48は、導電性を有する金属板材にプレス加工を施して形成されている。また、第6の接続端子48は、前記第3の接続端子43と同じ形状をなしており、共用電線13の長手方向の他端部が配置された電線支持部32と共用電線13との間で共用電線13の長手方向に延びるかしめ連結部51と、同かしめ連結部51から延びる一対の導通かしめ部52及び一対の絶縁かしめ部53とを有する。そして、第6の接続端子48は、第1の接続端子41が第1の主電線11の長手方向の一端部に接続される場合と同様にして、導通かしめ部52及び絶縁かしめ部53によって共用電線13の長手方向の他端部に電気的及び機械的に接続されている。
また、第2の支持板22の連結支持部31上には、2つの第2の外部接続端子49,50が配置されている。各第2の外部接続端子49,50は、導電性を有する金属板材にプレス加工を施して形成されており、前記第1の外部接続端子44と同様の形状をなしている。そして、一方の第2の外部接続端子49は、第2の支持板22の連結支持部31上において、第4の接続端子46及び第6の接続端子48から第1の主電線11の長手方向に離間した位置に配置されている。更に、第2の外部接続端子49は、第1の主電線11の長手方向に沿って同第1の主電線11と反対方向に連結支持部31から突出している。そして、この第2の外部接続端子49には、自動車に搭載されたオルタネータ63及びエンジンスタータ64が電気的に接続されている。尚、第2の外部接続端子49とエンジンスタータ64との間には、自動車のエンジンを始動させるために運転者が操作するエンジンスイッチ65が設けられている。また、他方の第2の外部接続端子50は、第2の支持板22の連結支持部31上において、第5の接続端子47及び第6の接続端子48から第2の主電線12の長手方向に離間した位置に配置されている。更に、第2の外部接続端子50は、第2の主電線12の長手方向に沿って同第2の主電線12と反対方向に連結支持部31から突出している。そして、この第2の外部接続端子50には、オルタネータ63が電気的に接続されている。
また、第2の支持板22の連結支持部31上には、2つの第2の外部接続端子49,50に対応する2つの第2の接続部73,74が配置されている。一方の第2の外部接続端子49に対応して設けられた第2の接続部73は、第2の支持板22の連結支持部31上において、第4の接続端子46及び第6の接続端子48と第2の外部接続端子49との間となる位置に配置されている。そして、第4の接続端子46、第6の接続端子48及び第2の外部接続端子49は、この第2の接続部73に電気的に接続されている。第2の接続部73は、前記第1の接続部71と同様の構成であり、スイッチ81と電流検知部82とを備えている。そして、この一方の第2の接続部73においては、第4の接続端子46を介して第1の主電線11の長手方向の他端部が第2の外部接続端子49に接続されて導通されている。また、同第2の接続部73においては、該第2の接続部73に対応する第2の外部接続端子49(即ち第1の主電線11の長手方向の他端部に接続された第2の外部接続端子49)と共用電線13の長手方向の他端部とが、スイッチ81を介して接続されている。従って、第2の接続部73のスイッチ81のオン・オフによって、第2の外部接続端子49と共用電線13との導通・非導通が切り換えられる。また、第1の主電線11の長手方向の他端部と共用電線13の長手方向の他端部とが第2の接続部73のスイッチ81を介して接続されている。更に、第2の接続部73の電流検知部82は、第2の外部接続端子49と共用電線13の長手方向の他端部との間を流れる電流を検知する。即ち、第2の接続部73の電流検知部82は、第2の接続部73においてスイッチ81がオンされているときにスイッチ81を流れる電流を検知する。そして、第1の主電線11及び共用電線13の長手方向の他端部は、第4の接続端子46、第6の接続端子48、第2の接続部73及び第2の外部接続端子49を介してオルタネータ63及びエンジンスタータ64に接続されている。
また、他方の第2の外部接続端子50に対応して設けられた第2の接続部74は、第2の支持板22の連結支持部31上において、第5の接続端子47及び第6の接続端子48と第2の外部接続端子50との間となる位置に配置されている。そして、第5の接続端子47、第6の接続端子48及び第2の外部接続端子50は、この第2の接続部74に電気的に接続されている。第2の接続部74は、前記第1の接続部71と同様の構成であり、スイッチ81と電流検知部82とを備えている。そして、この他方の第2の接続部74においては、第5の接続端子47を介して第2の主電線12の長手方向の他端部が第2の外部接続端子50に接続されて導通されている。また、同第2の接続部74においては、該第2の接続部74に対応する第2の外部接続端子50(即ち第2の主電線12の長手方向の他端部に接続された第2の外部接続端子50)と共用電線13の長手方向の一端部とが、スイッチ81を介して接続されている。従って、第2の接続部74のスイッチ81のオン・オフによって、第2の外部接続端子50と共用電線13との導通・非導通が切り換えられる。また、第2の主電線12の長手方向の他端部と共用電線13の長手方向の他端部とが第2の接続部74のスイッチ81を介して接続されている。更に、第2の接続部74の電流検知部82は、第2の外部接続端子50と共用電線13の長手方向の他端部との間を流れる電流を検知する。即ち、第2の接続部74の電流検知部82は、第2の接続部74においてスイッチ81がオンされているときにスイッチ81を流れる電流を検知する。そして、第2の主電線12及び共用電線13の長手方向の他端部は、第5の接続端子47、第6の接続端子48、第2の接続部74及び第2の外部接続端子50を介してオルタネータ63に接続されている。
尚、本実施形態の第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74は、自動車に搭載された制御部(図示略)によって制御される。
次に、本実施形態の電線部品1の作用を説明する。
エンジンスイッチ65がオンされると、エンジンを始動させるべくエンジンスタータ64が駆動される。このとき、エンジンスイッチ65がオンされたことに基づいて第1の接続部71及び第2の接続部73のスイッチ81がオンされる。これにより、第1の主電線11の長手方向の両端部に接続された第1の外部接続端子44及び第2の外部接続端子49と共用電線13とが導通状態となる。即ち、第1の主電線11の長手方向の一端部と共用電線13の長手方向の一端部、及び、第1の主電線11の長手方向の他端部と共用電線13の長手方向の他端部がそれぞれ導通状態となる。このとき、第1の接続部72及び第2の接続部74のスイッチ81はオフされおり、第2の主電線12の長手方向の両端部に接続された第1の外部接続端子45及び第2の外部接続端子50と共用電線13とは非導通状態となっている。即ち、第2の主電線12と共用電線13とは非導通状態となっている。従って、エンジンスタータ64へは、第1の主電線11及び共用電線13を介してメインバッテリ61から電力が供給される。
また、自動車の走行時や回生時であってオルタネータ63からサブバッテリ62に電力が供給される場合には、第1の接続部72及び第2の接続部74のスイッチ81がオンされる。これにより、第2の主電線12の長手方向の両端部に接続された第1の外部接続端子45及び第2の外部接続端子50と共用電線13とが導通状態となる。即ち、第2の主電線12の長手方向の一端部と共用電線13の長手方向の一端部、及び、第2の主電線12の長手方向の他端部と共用電線13の長手方向の他端部がそれぞれ導通状態となる。このとき、第1の接続部71及び第2の接続部73のスイッチ81はオフされており、第1の主電線11の長手方向の両端部に接続された第1の外部接続端子44及び第2の外部接続端子49と共用電線13とは非導通状態となっている。即ち、第1の主電線11と共用電線13とは非導通状態となっている。従って、サブバッテリ62へは、第2の主電線12及び共用電線13を介してオルタネータ63から電力が供給される。
また、第1の接続部71及び第2の接続部73のスイッチ81がオンされている状態において、第1の接続部71のスイッチ81に過電流(例えば、短絡や地絡による過電流)が流れたことが第1の接続部71の電流検知部82によって検知されると、第1の接続部71のスイッチ81がオフされる。これにより、共用電線13へ流れる電流が遮断される。即ち、第1の接続部71のスイッチ81は、過電流から共用電線13を保護する保護機能を発揮する。更に、同状態において、第2の接続部73の電流検知部82によって第2の接続部73のスイッチ81に過電流(例えば、短絡や地絡による過電流)が流れたことが検知されると、第2の接続部73のスイッチ81がオフされる。これにより、共用電線13へ流れる電流が遮断される。即ち、第2の接続部73のスイッチ81は、過電流から共用電線13を保護する保護機能を発揮する。
同様に、第1の接続部72及び第2の接続部74のスイッチ81がオンされている状態において、第1の接続部72のスイッチ81に過電流(例えば、短絡や地絡による過電流)が流れたことが第1の接続部72の電流検知部82によって検知されると、第1の接続部72のスイッチ81がオフされる。これにより、共用電線13へ流れる電流が遮断される。即ち、第1の接続部72のスイッチ81は、過電流から共用電線13を保護する保護機能を発揮する。更に、同状態において、第2の接続部74の電流検知部82によって第2の接続部74のスイッチ81に過電流(例えば、短絡や地絡による過電流)が流れたことが検知されると、第2の接続部74のスイッチ81がオフされる。これにより、共用電線13へ流れる電流が遮断される。即ち、第2の接続部74のスイッチ81は、過電流から共用電線13を保護する保護機能を発揮する。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)共用電線13の長手方向の一端部では、2つの第1の外部接続端子44,45と共用電線13との導通・非導通が、各第1の外部接続端子44,45に対応して設けられた第1の接続部71,72のスイッチ81によって切り換え可能である。同様に、共用電線13の長手方向の他端部では、2つの第2の外部接続端子49,50と共用電線13との導通・非導通が、各第2の外部接続端子49,50に対応して設けられた第2の接続部73,74のスイッチ81によって切り換え可能である。そのため、例えば、第1の主電線11に電流を流す場合、第1の主電線11の長手方向の一端側に設けられた第1の外部接続端子44と共用電線13の長手方向の一端部とを、当該第1の外部接続端子44に対応して設けられた第1の接続部71のスイッチ81によって導通状態とすることができる。更に、第1の主電線11の長手方向の他端側に設けられた第2の外部接続端子49と共用電線13の長手方向の他端部とを、当該第2の外部接続端子49に対応して設けられた第2の接続部73のスイッチ81によって導通状態とすることができる。すると、共用電線13は、第1の主電線11と同様の役割を果たすことができる。従って、第1の主電線11だけでなく共用電線13も使用して、第1の主電線11の長手方向の両端部に接続される第1の外部接続端子44と第2の外部接続端子49との間に電流を流すことができる。即ち、第1の主電線11の太さを太くしなくとも、第1の主電線11に共用電線13を合わせることにより、第1の主電線11よりも太さの太い電線と同等の性能を確保することができる。第2の主電線12に電流を流す場合にも同様のことが言える。その結果、第1の主電線11によって接続される第1の外部接続端子44と第2の外部接続端子49との間に電流を流すために、第1の主電線11と共用電線13とを合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い1本の電線を使用しなくてもよい。また、第2の主電線12によって接続される第1の外部接続端子45と第2の外部接続端子50との間に電流を流すために、第2の主電線12と共用電線13とを合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い1本の電線を使用しなくてもよい。そして、主電線11,12及び共用電線13には、第1の主電線11若しくは第2の主電線12と共用電線13とを合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い1本の電線よりも細い電線を使用することができる。従って、電線部品は、第1の主電線11と共用電線13とを合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い電線、及び第2の主電線12と共用電線13とを合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い電線に比べて屈曲性に優れる。よって、電線部品1を屈曲若しくは湾曲させやすい。更に、共用電線13は、2つの主電線11,12に対して共通して用いられることができるため、各主電線11,12に対して共用電線13と同様の役割を果たす電線を単純に増やす場合に比べて電線の本数を減らすことができる。従って、2つの第1の外部接続端子44,45と2つの第2の外部接続端子49,50との間に電流を流すために使用される電線の配置に要するスペースが大きくなることを抑制できる。これらのことから、大電流を流すことができ且つ組付け場所への組付けを容易に行うことができる電線部品1を得ることができる。
(2)スイッチ81は、半導体スイッチであるため、簡単に構成される。そして、スイッチ81の構成が複雑化されることを抑制できるため、第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74を小型化することが可能となる。その結果、電線部品1の小型化が可能となる。電線部品1を小型化できると、電線部品1を自動車に搭載するために要するスペースを小さくできるため、自動車の組付け場所への電線部品1の組付けをより容易に行うことができる。
(3)スイッチ81は、共用電線13を過電流から保護する保護機能を有する。そのため、スイッチ81とは別に、共用電線13を過電流から保護するための保護具を設けなくてもよい。従って、共用電線13を過電流から保護しつつ、第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74の構造が複雑化されることをより抑制することができる。その結果、第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74をより小型化することが可能となる。第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74を小型化できると、電線部品1を小型化することができ、電線部品1を自動車に搭載するために要するスペースをより小さくできる。ひいては、電線部品1の自動車の組付け場所への組付けを更に容易に行うことができる。
(4)共用電線13及び主電線11,12は、共用電線13の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されているため、電線部品1は、共用電線13及び主電線11,12の長手方向と直交し且つ共用電線13及び主電線11,12の並設方向と直交する方向の厚さが薄くなっている。このように電線部品1を扁平な構造とすることで、高さ方向に制限のある組付け場所に対しても当該電線部品1を配置することが可能となる。
(5)第1の主電線11は、メインバッテリ61及びエンジンスタータ64に接続されるため、大電流が流れる可能性がある。また、第2の主電線12は、オルタネータ63及びサブバッテリ62に接続されるため、大電流が流れる可能性がある。電線部品1においては、第1の主電線11と共用電線13とによってエンジンスタータ64若しくはオルタネータ63とメインバッテリ61とを接続可能であるとともに、第2の主電線12と共用電線13とによってオルタネータ63とサブバッテリ62とを接続可能である。従って、大電流の流れる可能性のあるメインバッテリ61、サブバッテリ62、オルタネータ63に接続するために、要求される性能を有する太さの太い電線を形成しなくてもよい。また、電線部品1は、第1の主電線11及び共用電線13を合わせた性能と同等の性能、若しくは第2の主電線12及び共用電線13を合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い電線に比べて屈曲性に優れる。更に、電線部品1を自動車に搭載するためのスペースを、第1の主電線11及び共用電線13を合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い1本の電線、及び第2の主電線12及び共用電線13を合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い1本の電線をそれぞれ自動車に搭載する場合に比べて小さく抑えることが可能である。これらのことから、自動車の組付け場所への電線部品1の組付けを容易に行うことができる。
(6)共用電線13を使用することで、各主電線11,12のみを使って電流を流す場合に比べて電線抵抗を減少させることができる。従って、電力ロスを減少させることができる。
(2)第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74は、共用電線13を過電流から保護機能を有する。従って、同時に使用される第1の主電線11と共用電線13との線径を互いに異ならせることができるとともに、同時に使用される第2の主電線12と共用電線13との線径を互いに異ならせることができる。
尚、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1の主電線11の長手方向の一端部に接続される一方の第1の外部接続端子44にはメインバッテリ61が接続され、第2の主電線12の長手方向の一端部に接続される他方の第1の外部接続端子45にはサブバッテリ62が接続されている。また、第1の主電線11の長手方向の他端部に接続される一方の第2の外部接続端子49にはオルタネータ63及びエンジンスタータ64が接続され、第2の主電線12の長手方向の他端部に接続される他方の第2の外部接続端子50にはオルタネータ63が接続されている。即ち、上記実施形態の電線部品1は、メインバッテリ61とエンジンスタータ64との接続、メインバッテリ61とオルタネータ63との接続、並びにサブバッテリ62とオルタネータ63との接続に用いられている。しかしながら、電線部品1の用途はこれに限らない。例えば、電線部品1は、メインバッテリ61及びサブバッテリ62と、自動車に搭載される別の電気部品とを接続する用途に用いられてもよい。
・上記実施形態では、第1の主電線11は1本の電線から構成されている。しかしながら、第1の主電線11は複数本の電線から構成されてもよい。この場合、第1の主電線を構成する複数本の電線は、その長手方向の一端部が互いに導通されるとともに、その長手方向の他端部が互いに導通される。このようにすると、複数本の電線から構成された第1の主電線11は、同第1の主電線11を構成する各電線よりも太さの太い電線と同等の性能を備えることができる。従って、太さの太い電線を新しく製造しなくとも、既存の電線を複数本組み合わせることにより、要求される性能を有する第1の主電線11を形成することができる。そして、複数本の電線から構成された第1の主電線11は、同第1の主電線11と同等の性能を有する1本の電線に比べて屈曲性に優れる。従って、組付け場所への電線部品1の組付けを更に容易に行うことができる。また、第1の主電線11を構成する電線の本数を増やすことにより、容易に第1の主電線11の許容電流を増大させることができる。尚、このことは、第2の主電線12についても同様である。
・上記実施形態では、共用電線13は、1本の電線から構成されている。しかしながら、共用電線13は、互いの長手方向の両端部が導通可能に接続された複数本の電線から構成されたものであってもよい。この場合、例えば、共用電線13を構成する複数本の電線は、長手方向の一端部が接続用の端子を介して互いに導通されるとともに、長手方向の他端部が接続用の端子を介して互いに導通される。このようにすると、共用電線13は、複数本の電線から構成されることにより、同共用電線13を構成する各電線よりも太さの太い電線と同等の性能を備えることができる。従って、太さの太い電線を新しく製造しなくとも、既存の電線を複数本組み合わせることにより、要求される性能を有する共用電線13を形成することができる。そして、複数本の電線から構成された共用電線13は、同共用電線13と同等の性能を有する1本の電線に比べて屈曲性に優れる。従って、組付け場所への電線部品1の組付けを一層容易に行うことができる。また、共用電線13を構成する電線の本数を増やすことにより、容易に共用電線13の許容電流を増大させることができる。
また、共用電線13が複数本の電線から構成される場合において、共用電線13を構成する複数の電線のうち少なくとも2本の電線の長手方向の一端部間及び他端部間に、当該少なくとも2本の電線間の導通・非導通を切り換えるスイッチ(第3のスイッチ)を設けてもよい。尚、このスイッチには、例えば、上記実施形態のスイッチ81と同様に半導体スイッチを用いてもよいし、リレーを用いてもよい。このようにすると、共用電線13を構成する少なくとも2本の電線の長手方向の両端部に設けられたスイッチ(第3のスイッチ)によって、共用電線13を構成する複数本の電線のうちの何本かの電線を導通状態としたり非導通状態としたりすることができる。従って、共用電線13を構成する複数本の電線のうち、第1の主電線11若しくは第2の主電線12と共に使用する電線を容易に選択することができる。
・上記実施形態では、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13は、共用電線13の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されている。しかしながら、電線部品1を構成する複数の第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13は、必ずしも共用電線13の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されなくてもよい。例えば、第1の支持板21及び第2の支持板22を共用電線13の長手方向から見て弧状に湾曲させてもよい。このようにすると、円筒状の部品の外周等、湾曲した部品の周囲に沿わせて電線部品1を配置することができる。従って、湾曲した部品の外周に電線部品1を配置する場合に、同電線部品1の配置に要するスペースを小さく抑えることができる。
・上記実施形態では、第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74の各々に備えられたスイッチ81は、共用電線13を過電流から保護する保護機能を有する。しかしながら、スイッチ81は、必ずしも保護機能を備えなくてもよい。この場合、第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74は、電流検知部82を備えなくてもよい。
・上記実施形態では、スイッチ81は半導体スイッチである。しかしながら、スイッチ81は、接続される第1の外部接続端子44,45及び第2の外部接続端子49,50の何れか1つと共用電線13との導通・非導通を切り換えられるものであればよい。例えば、スイッチ81はリレーであってもよい。
・上記実施形態では、第1の接続部71,72と第2の接続部73,74との両方が、スイッチ81を備えることにより、共用電線13を過電流から保護する保護機能を有する。しかしながら、この保護機能は、第1の接続部71,72のみ、若しくは第2の接続部73,74のみに備えられてもよい。また、第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74は、スイッチ81とは別に、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13を過電流から保護する保護具を備えるものであってもよい。この場合、スイッチ81は、保護機能を備えなくてもよい。例えば、第1の接続部71は、対応する第1の外部接続端子44と共用電線13との間であって、対応する第1の外部接続端子44と該第1の外部接続端子44に接続される第1の主電線11との間となる位置に、第1の主電線11及び共用電線13を過電流から保護する保護具を備えてもよい。即ち、この保護具は、スイッチ81よりも第1の外部接続端子44側且つ第1の主電線11よりも第1の外部接続端子44側となる位置で、第1の主電線11及び共用電線13に接続されている。同様に、第1の接続部72は、対応する第1の外部接続端子45と共用電線13との間であって、対応する第1の外部接続端子45と該第1の外部接続端子45に接続される第2の主電線12との間となる位置に、第2の主電線12及び共用電線13を過電流から保護する保護具を備えてもよい。また、第2の接続部73は、対応する第2の外部接続端子49と共用電線13との間であって、対応する第2の外部接続端子49と該第2の外部接続端子49に接続される第1の主電線11との間となる位置に、第1の主電線11及び共用電線13を過電流から保護する保護具を備えてもよい。同様に、第2の接続部74は、対応する第2の外部接続端子50と共用電線13との間であって、対応する第2の外部接続端子50と該第2の外部接続端子50に接続される第2の主電線12との間となる位置に、第2の主電線12及び共用電線13を過電流から保護する保護具を備えてもよい。この場合、第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74の全てに保護具が備えられてもよいし、第1の接続部71,72のみ、若しくは第2の接続部73,74のみに保護具が備えられてもよい。また、第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74の少なくとも1つが保護具を備えない構成であってもよい。尚、保護具には、ヒューズ、半導体ヒューズ、PTC(positive temperature coefficient)サーミスタ等が用いられる。このようにすると、保護具の数を少なく抑えつつ、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13を過電流から保護することができる。
また、第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74の少なくとも1つは、複数の保護具を有するものであってもよい。例えば、第1の接続部71及び第2の接続部73の少なくとも一方は、第1の主電線11に接続されて同第1の主電線11を過電流から保護するための保護具と、共用電線13に接続されて同共用電線13を過電流から保護するための保護具との2つの保護具を有するものであってもよい。また、第1の接続部72及び第2の接続部74の少なくとも一方は、第2の主電線12に接続されて同第2の主電線12を過電流から保護するための保護具と、共用電線13に接続されて同共用電線13を過電流から保護するための保護具との2つの保護具を有するものであってもよい。
尚、第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74は、必ずしも保護具を備えなくてもよい。
・上記実施形態では、第1の外部接続端子44と第1の主電線11とは、第1の接続部71において(第1の接続部71を介して)接続されている。しかしながら、第1の外部接続端子44と第1の主電線11とは、第1の接続部71を介さずに接続されてもよい。同様に、第1の外部接続端子45と第2の主電線12とは、第1の接続部72を介さずに接続されてもよい。また、第2の外部接続端子49と第1の主電線11とは、第2の接続部73を介さずに接続されてもよい。更に、第2の外部接続端子50と第2の主電線12とは、第2の接続部74を介さずに接続されてもよい。
・上記実施形態の電線部品1では、第1の接続部71,72及び第2の接続部73,74は、それぞれスイッチ81を1つずつ備えた構成となっている。しかしながら、図3に示す電線部品101のように構成してもよい。尚、図3では、上記実施形態と同一の構成に同一の符号を付している。
図3に示すように、電線部品101は、一方の第1の外部接続端子44に対応して設けられる第1の接続部111と、他方の第1の外部接続端子45に対応して設けられる第1の接続部112と、一方の第2の外部接続端子49に対応して設けられる第2の接続部113と、他方の第2の外部接続端子50に対応して設けられる第2の接続部114とを有する。第1の接続部111は、対応する第1の外部接続端子44と共用電線13の長手方向の一端部との導通・非導通を切り換える第1のスイッチ121を有する。更に、同第1の接続部111は、対応する第1の外部接続端子44と第1の主電線11の長手方向の一端部との導通・非導通を切り換える第2のスイッチ122を有する。第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122には、例えば半導体スイッチが用いられる。また、第1の接続部111は、第1の外部接続端子44と共用電線13の長手方向の一端部との間を流れる電流を検知する電流検知部82と、第1の外部接続端子44と第1の主電線11の長手方向の一端部との間を流れる電流を検知する電流検知部82とを有する。
前記第1の接続部112は、対応する第1の外部接続端子45と共用電線13の長手方向の一端部との導通・非導通を切り換える第1のスイッチ121を有する。更に、同第1の接続部112は、対応する第1の外部接続端子45と第2の主電線12の長手方向の一端部との導通・非導通を切り換える第2のスイッチ122を有する。また、第1の接続部112は、第1の外部接続端子45と共用電線13の長手方向の一端部との間を流れる電流を検知する電流検知部82と、第1の外部接続端子45と第2の主電線12の長手方向の一端部との間を流れる電流を検知する電流検知部82とを有する。
前記第2の接続部113は、対応する第2の外部接続端子49と共用電線13の長手方向の他端部との導通・非導通を切り換える第1のスイッチ121を有する。更に、同第2の接続部113は、対応する第2の外部接続端子49と第1の主電線11の長手方向の他端部との導通・非導通を切り換える第2のスイッチ122を有する。また、第2の接続部113は、第2の外部接続端子49と共用電線13の長手方向の他端部との間を流れる電流を検知する電流検知部82と、第2の外部接続端子49と第1の主電線11の長手方向の他端部との間を流れる電流を検知する電流検知部82とを有する。
前記第2の接続部114は、対応する第2の外部接続端子50と共用電線13の長手方向の他端部との導通・非導通を切り換える第1のスイッチ121を有する。更に、同第2の接続部114は、対応する第2の外部接続端子50と第2の主電線12の長手方向の他端部との導通・非導通を切り換える第2のスイッチ122を有する。また、第2の接続部114は、第2の外部接続端子50と共用電線13の長手方向の他端部との間を流れる電流を検知する電流検知部82と、第2の外部接続端子50と第2の主電線12の長手方向の他端部との間を流れる電流を検知する電流検知部82とを有する。
このような電線部品101においては、第1の接続部111及び第2の接続部113の第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122が全てオンされるとともに、第1の接続部112及び第2の接続部114の第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122が全てオフされた状態になると、第1の外部接続端子45と第2の外部接続端子49とが第1の主電線11及び共用電線13を介して導通される。また、第1の接続部112及び第2の接続部114の第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122が全てオンされるとともに、第1の接続部111及び第2の接続部113の第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122が全てオフされた状態になると、第1の外部接続端子45と第2の外部接続端子50とが第2の主電線12及び共用電線13を介して導通される。また、第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122のオン・オフの組合せにより、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13のうちの何れか1つのみを使って、第1の外部接続端子44若しくは第1の外部接続端子45と、第2の外部接続端子49若しくは第2の外部接続端子50とを導通させることも可能である。
また、第1の接続部111において、第1のスイッチ121に過電流(例えば、短絡や地絡による過電流)が流れたことが当該第1のスイッチ121に並列に接続された電流検知部82によって検知されると、当該第1のスイッチ121がオフされる。これにより、共用電線13へ流れる電流が遮断される。また、第1の接続部111において、第2のスイッチ122に過電流が流れたことが当該第2のスイッチ122に並列に接続された電流検知部82によって検知されると、当該第2のスイッチ122がオフされる。これにより、第1の主電線11へ流れる電流が遮断される。即ち、第1の接続部111の第1のスイッチ121は、過電流から共用電線13を保護する保護機能を発揮し、同第1の接続部111の第2のスイッチ122は、過電流から第1の主電線11を保護する保護機能を発揮する。そして、第1の接続部112、第2の接続部113及び第2の接続部114においても、第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122は、電流検知部82にて検知される電流値に基づいて、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13の何れかの電線を過電流から保護する保護機能を発揮する。
このようにすると、第1の外部接続端子44と当該第1の外部接続端子44が接続される共用電線13との導通・非導通を、当該第1の外部接続端子44に対応する第1の接続部111の第1のスイッチ121によって切り換えることができる。更に、第1の外部接続端子44と当該第1の外部接続端子44が接続される第1の主電線11との導通・非導通を、当該第1の外部接続端子44に対応する第1の接続部111の第2のスイッチ122によって切り換えることができる。同様に、第1の外部接続端子45と当該第1の外部接続端子45が接続される共用電線13との導通・非導通を、当該第1の外部接続端子45に対応する第1の接続部112の第1のスイッチ121によって切り換えることができる。更に、第1の外部接続端子45と当該第1の外部接続端子45が接続される第2の主電線12との導通・非導通を、当該第1の外部接続端子44に対応する第1の接続部112の第2のスイッチ122によって切り換えることができる。また、第2の外部接続端子49と当該第2の外部接続端子49が接続される共用電線13との導通・非導通を、当該第2の外部接続端子49に対応する第2の接続部113の第1のスイッチ121によって切り換えることができる。更に、第2の外部接続端子49と当該第2の外部接続端子49が接続される第1の主電線11との導通・非導通を、当該第2の外部接続端子49に対応する第2の接続部113の第2のスイッチ122によって切り換えることができる。同様に、第2の外部接続端子50と当該第2の外部接続端子50が接続される共用電線13との導通・非導通を、当該第2の外部接続端子50に対応する第2の接続部114の第1のスイッチ121によって切り換えることができる。更に、第2の外部接続端子50と当該第2の外部接続端子50が接続される第2の主電線12との導通・非導通を、当該第2の外部接続端子50に対応する第2の接続部114の第2のスイッチ122によって切り換えることができる。従って、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13のうち何れの電線を使用するかを容易に選択することができる。
また、第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122に半導体スイッチが用いられることにより、第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122を半導体スイッチによって簡単に構成することができる。そして、第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122の構成が複雑化されることを抑制できるため、第1の接続部111,112及び第2の接続部113,114を小型化することが可能となる。その結果、電線部品101の小型化が可能となる。電線部品101を小型化できると、電線部品101を自動車に搭載するために要するスペースを小さくできるため、自動車の組付け場所への電線部品101の組付けをより容易に行うことができる。
更に、半導体スイッチにて形成された第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122は、接続された第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13の何れかを過電流から保護する保護機能を有する。そのため、半導体スイッチである第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122とは別に、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13を過電流から保護するための保護具を設けなくてもよい。従って、共用電線13及び主電線11,12を過電流から保護しつつ、第1の接続部111,112及び第2の接続部113,114の構造が複雑化されることをより抑制することができる。その結果、第1の接続部111,112及び第2の接続部113,114をより小型化することが可能となり、電線部品101の更なる小型化が可能となる。そして、電線部品101を自動車に搭載するために要するスペースをより小さくすることが可能となり、自動車の組付け場所への電線部品101の組付けを更に容易に行うことが可能となる。
また、第1の外部接続端子44と第2の外部接続端子49とを、共用電線13だけを用いて接続することも可能となるため、例えば第1の主電線11が使えなくなったとしても、共用電線13を用いて第1の外部接続端子44と第2の外部接続端子49との間に電流を流すことができる。
尚、図3に示す例では、第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122は、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13の何れかを過電流から保護する保護機能を有する。しかしながら、第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122は、必ずしも電線を過電流から保護する保護機能を備えなくてもよい。この場合には、第1の接続部111,112及び第2の接続部113,114は、電流検知部82を備えなくてもよい。そして、例えば、第1の接続部111,112及び第2の接続部113,114は、第1のスイッチ121及び第2のスイッチ122とは別に、過電流から電線を保護する保護具を備えたものであってもよい。保護具には、ヒューズ、半導体ヒューズ、PTC(positive temperature coefficient)サーミスタ等が用いられる。この場合、例えば、第1の接続部111は、対応する第1の外部接続端子44と第1のスイッチ121との間であって対応する第1の外部接続端子44と第2のスイッチ122との間となる位置に1つの保護具を備えてもよい。同様に、第1の接続部112は、対応する第1の外部接続端子45と第1のスイッチ121との間であって対応する第1の外部接続端子45と第2のスイッチ122との間となる位置に1つの保護具を備えてもよい。また、第2の接続部113は、対応する第2の外部接続端子49と第1のスイッチ121との間であって対応する第2の外部接続端子49と第2のスイッチ122との間となる位置に1つの保護具を備えてもよい。同様に、第2の接続部114は、対応する第2の外部接続端子50と第1のスイッチ121との間であって対応する第2の外部接続端子50と第2のスイッチ122との間となる位置に1つの保護具を備えてもよい。そして、第1の接続部111,112及び第2の接続部113,114の少なくとも一方がこのように保護具を1つずつ備えてもよい。このようにすると、保護具の数を少なく抑えつつ、共用電線13及び主電線11,12を過電流から保護することができる。
また、第1の接続部111は、第1のスイッチ121よりも第1の外部接続端子44側となる位置、若しくは第1のスイッチ121よりも共用電線13側となる位置に、共用電線13を過電流から保護するための保護具を備え、更に、第2のスイッチ122よりも第1の外部接続端子44側となる位置、若しくは第2のスイッチ122よりも第1の主電線11側となる位置に第1の主電線11を過電流から保護するための保護具を備えてもよい。このようにすると、共用電線13及び第1の主電線11の各々に別の保護具を接続しているため、何れか一方の保護具が作動した場合であっても、他方の保護具が接続された電線で電流を流すことが可能となる。そして、第1の接続部112、第2の接続部113及び第2の接続部114も同様に保護具を備えてもよい。
・上記実施形態では、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13を構成する電線は、複数本の素線15を撚り合わせて形成された撚り線16を絶縁体17にて被覆したものである。しかしながら、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13を構成する電線の構成はこれに限らない。例えば、第1の主電線11、第2の主電線12及び共用電線13を構成する電線は、撚り線16に変えて、1本の金属線からなる芯線を備えたものであってもよい。
・複数の電線部品1を接続して使用してもよい。
上記実施形態及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の電線部品において、前記共用電線は、互いの長手方向の両端部が導通可能に接続された複数本の電線から構成されていることを特徴とする電線部品。
この構成によれば、共用電線は、複数本の電線から構成されることにより、同共用電線を構成する各電線よりも太さの太い電線と同等の性能を備えることができる。従って、太さの太い電線を新しく製造しなくとも、既存の電線を複数本組み合わせることにより、要求される性能を有する共用電線を形成することができる。そして、複数本の電線から構成された共用電線は、同共用電線と同等の性能を有する1本の電線に比べて屈曲性に優れる。また、共用電線を構成する電線の本数を増やすことにより、容易に共用電線の許容電流を増大させることができる。
(ロ)前記(イ)に記載の電線部品において、前記共用電線を構成する複数の電線のうち少なくとも2本の電線の長手方向の一端部間及び他端部間には、当該少なくとも2本の電線間の導通・非導通を切り換える第3のスイッチが設けられていることを特徴とする電線部品。
この構成によれば、共用電線を構成する少なくとも2本の電線の長手方向の両端部に設けられた第3のスイッチによって、共用電線を構成する複数本の電線のうちの何本かの電線を導通状態としたり非導通状態としたりすることができる。従って、共用電線を構成する複数本の電線のうち、主電線と共に使用する電線を容易に選択することができる。
(ハ)請求項1乃至請求項6、前記(イ)及び前記(ロ)の何れか1項に記載の電線部品において、少なくとも一方の前記主電線は、互いの長手方向の両端部が導通された複数本の電線から構成されていることを特徴とする電線部品。
この構成によれば、複数本の電線から構成された主電線は、同主電線を構成する各電線よりも太さの太い電線と同等の性能を備えることができる。従って、太さの太い電線を新しく製造しなくとも、既存の電線を複数本組み合わせることにより、要求される性能を有する主電線を形成することができる。複数本の電線から構成された主電線は、同主電線と同等の性能を有する1本の電線に比べて屈曲性に優れる。また、主電線を構成する電線の本数を増やすことにより、容易に主電線の許容電流を増大させることができる。
(ニ)請求項1乃至請求項6、前記(イ)乃至前記(ハ)の何れか1項に記載の電線装置において、一方の前記第1の外部接続端子には自動車に搭載されるメインバッテリが接続され、他方の前記第1の外部接続端子には前記自動車に搭載されるサブバッテリが接続され、一方の第1の外部接続端子が接続される前記主電線に接続される一方の前記第2の外部接続端子には前記自動車に搭載されるオルタネータ及び前記自動車に搭載されるエンジンスタータが接続され、他方の第2の外部接続端子には前記オルタネータが接続されることを特徴とする電線部品。
この構成によれば、一方の主電線は、メインバッテリ及びエンジンスタータに接続されるため、大電流が流れる可能性がある。また、他方の主電線は、オルタネータ及びサブバッテリに接続されるため、大電流が流れる可能性がある。電線部品においては、一方の主電線と共用電線とによってエンジンスタータ若しくはオルタネータとメインバッテリとを接続可能であるとともに、他方の主電線と共用電線とによってオルタネータとサブバッテリとを接続可能である。従って、大電流の流れる可能性のあるメインバッテリ、サブバッテリ、オルタネータに接続するために、要求される性能を有する太さの太い電線を形成しなくてもよい。また、電線部品は、一方の主電線及び共用電線を合わせた性能と同等の性能、若しくは他方の主電線及び共用電線を合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い電線に比べて屈曲性に優れる。更に、電線部品を自動車に搭載するためのスペースを、一方の主電線及び共用電線を合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い1本の電線、及び他方の主電線及び共用電線を合わせた性能と同等の性能を有する太さの太い1本の電線をそれぞれ自動車に搭載する場合に比べて小さく抑えることが可能である。これらのことから、自動車の組付け場所への電線部品の組付けを容易に行うことができる。
11…主電線としての第1の主電線、12…主電線としての第2の主電線、13…共用電線、44,45…第1の外部接続端子、49,50…第2の外部接続端子、71,72,111,112…第1の接続部、73,74,113,114…第2の接続部、81…第1のスイッチ及び保護具としてのスイッチ、121…保護具としての第1のスイッチ、122…保護具としての第2のスイッチ。

Claims (6)

  1. 1つの共用電線と、
    前記共用電線に沿って配置される2つの主電線と、
    各前記主電線の長手方向の一端部に接続される2つの第1の外部接続端子と、
    各前記主電線の長手方向の他端部に接続される2つの第2の外部接続端子と、
    2つの前記第1の外部接続端子の各々に対応して1つずつ設けられ前記共用電線の長手方向の一端部に接続された第1の接続部と、
    2つの前記第2の外部接続端子の各々に対応して1つずつ設けられ前記共用電線の長手方向の他端部に接続された第2の接続部と、
    を備え、
    各前記第1の接続部及び各前記第2の接続部は、それぞれに対応する前記第1の外部接続端子若しくは前記第2の外部接続端子と前記共用電線との導通・非導通を切り換える第1のスイッチを有することを特徴とする電線部品。
  2. 請求項1に記載の電線部品において、
    互いに接続される前記第1の外部接続端子と前記主電線とは、前記第1の接続部を介して接続され、
    互いに接続される前記第2の外部接続端子と前記主電線とは、前記第2の接続部を介して接続され、
    各前記第1の接続部及び各前記第2の接続部は、それぞれに対応する前記第1の外部接続端子若しくは前記第2の外部接続端子と前記主電線との導通・非導通を切り換える第2のスイッチを有すること特徴とする電線部品。
  3. 請求項2に記載の電線部品において、
    前記第1の接続部及び前記第2の接続部の少なくとも一方は、対応する前記第1の外部接続端子若しくは前記第2の外部接続端子と前記共用電線との間であって対応する前記第1の外部接続端子若しくは前記第2の外部接続端子と前記主電線との間となる位置に、前記共用電線及び前記主電線を過電流から保護する保護具を有することを特徴とする電線部品。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の電線部品において、
    前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、半導体スイッチであることを特徴とする電線部品。
  5. 請求項4に記載の電線部品において、
    前記半導体スイッチは、接続された前記共用電線若しくは前記主電線を過電流から保護する保護機能を有することを特徴とする電線部品。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の電線部品において、
    前記共用電線及び前記主電線は、前記共用電線の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されていることを特徴とする電線部品。
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