JP2015020655A - 電線部品 - Google Patents

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哲也 中川
Tetsuya Nakagawa
哲也 中川
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Abstract

【課題】大電流を流すことができ且つ組付け場所への組付けを容易に行うことができる電線部品を提供する。
【解決手段】電線部品1は、3本の電線11〜13を備えている。3本の電線11〜13の長手方向の一端部が互いに導通されるとともに、3本の電線11〜13の長手方向の他端部が互いに導通されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線部品に関するものである。
例えば特許文献1に記載されているように、電気自動車及びハイブリッドカーでは、制動時に車輪の回転によりモータで回生電力を発生させ、車両に搭載した蓄電池を充電する回生ブレーキが実用化されている。また、電気自動車及びハイブリッドカー以外の一般的なエンジン駆動自動車においても、オルタネータ(交流発電機、車載発電機)を特に減速時に高負荷で稼動させて回生電力を得ることで、加速時及び巡航時の可動負荷を軽減し、燃費を向上させるものがある。このような自動車では、回生電力の発生時に発電機から大電流が流れるため、より太い(線径がより大きい)電線を使用することが望まれている。
特開2013−63002号公報
しかしながら、要求される性能を有する太さの太い電線を新たに製造する場合には、当該電線の設計、当該電線と当該電線に接続される端子との圧着条件の設定、当該電線を製造するための設備の設計及び製造等を新たに行うことになる。更に、当該電線を過電流から保護するための保護具を新規に開発する必要も生じてくる。
また、太さの太い電線は、屈曲性に乏しくなるため、自動車等の組付け場所への組付けが困難となる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、大電流を流すことができ且つ組付け場所への組付けを容易に行うことができる電線部品を提供することにある。
上記課題を解決する電線部品は、複数本の電線を備え、前記複数本の電線の長手方向の一端部が互いに導通されるとともに、前記複数本の電線の長手方向の他端部が互いに導通されている。
この構成によれば、電線部品は、複数本の電線を備えることにより、同電線部品を構成する各電線よりも太さの太い電線と同等の性能を備えることができる。従って、太さの太い電線を新しく製造しなくとも、既存の電線を複数本組み合わせることにより、要求される性能を有する電線部品を形成することができる。また、複数本の電線から電線部品を構成することで、個々の電線の太さを細くすることが可能である。従って、電線部品は、電線部品と同等の性能を有する太さの太い1本の電線に比べて屈曲性に優れる。その結果、電線部品の組付け場所への組付け作業を容易に行うことができる。これらのことから、大電流を流すことができ且つ組付け場所への組付けを容易に行うことができる電線部品を得ることができる。
上記電線部品において、各前記電線は、その長手方向に延びる導体を有し、各前記電線における前記導体の断面積は、10mm以上であることが好ましい。
この構成によれば、電線部品を構成する電線の本数を少なく抑えつつ、大電流を流すことができる電線部品を形成することができる。
上記電線部品において、前記複数本の電線の長手方向の少なくとも一端部には、過電流から前記電線を保護する保護具が接続されていることが好ましい。
この構成によれば、電線部品を構成する複数本の電線を保護具によって過電流から保護することが可能となる。
上記電線部品において、前記複数本の電線の長手方向の両端部に、前記保護具が接続されていることが好ましい。
この構成によれば、電線部品の両端から過電流が流れ込む場合においても、当該過電流から電線を保護することができる。
上記電線部品において、前記複数本の電線には、前記保護具がそれぞれ接続されていることが好ましい。
この構成によれば、電線部品を構成する複数本の電線にそれぞれ接続された保護具によって、各電線を過電流から保護することができる。
上記電気部品において、前記複数本の電線は、前記電線の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されていることが好ましい。
この構成によれば、複数本の電線は、電線の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されているため、電線部品は、電線の長手方向と直交し且つ複数本の電線の並設方向と直交する方向の厚さが薄くなっている。このように電線部品を扁平な構造とすることで、高さ方向に制限のある組付け場所に対しても当該電線部品を配置することが可能となる。
上記電気部品において、自動車に搭載されるバッテリに接続されることが好ましい。
この構成によれば、電線部品は、バッテリに接続されるため、大電流が流れる可能性がある。電線部品は、複数本の電線(例えば複数本の既存の電線)を使用して形成されることにより、要求される性能を有する。従って、大電流の流れる可能性のあるバッテリに接続するために、要求される性能を有する太さの太い1本の電線を形成しなくてもよい。また、電線部品は、電線部品と同等の性能を有する太さの太い1本の電線に比べて屈曲性に優れる。従って、自動車の組付け場所への電線部品の搭載性が向上されるとともに、自動車の組付け場所への電線部品の組付けを容易に行うことができる。
本発明の電線部品によれば、大電流を流すことができ且つ組付け場所への組付けを容易に行うことができる。
実施形態の電線部品を示す斜視図。
以下、電線部品の一実施形態について説明する。
図1に示すように、電線部品1は、3本の電線(即ち第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13)を備えている。本実施形態では、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13には、同じサイズの電線を用いている。即ち、本実施形態では、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13には、それぞれ30sqの電線を用いている。尚、「sq」は、電線における導体の断面積を表すものであり、「mm(平方ミリメートル)」の略称である。従って、本実施形態の第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13は、それぞれ導体の断面積が30mmである。また、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13は、発煙特性が既知である既存の電線である。
第1の電線11は、素線15を複数本撚り合わせて形成された導体としての撚り線16を、絶縁性の絶縁体17にて被覆して形成されている。素線15は、例えば銅から形成されている。また、絶縁体17は、例えば塩化ビニルから形成されるとともに、撚り線16の周囲を囲繞する円筒状をなしている。更に、第1の電線11の長手方向の両端部においては、絶縁体17が除去されており、撚り線16の長手方向の両端部が絶縁体17の長手方向の両端部からそれぞれ露出している。
前記第2の電線12及び第3の電線13も第1の電線11と同様の撚り線16及び絶縁体17から形成され、第1の電線11と同じ長さとなっている。そして、第1の電線11と、第2の電線12と、第3の電線13とは、第1の電線11の長手方向と直交する一方向に沿って間隔を空けて並設されている。更に、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13の長手方向の一端部が当該電線11〜13の並設方向に一列に並ぶとともに、同電線11〜13の長手方向の他端部が当該電線11〜13の並設方向に一列に並んでいる。
第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13の長手方向の一端部(図1において左側の端部)には、これら電線11〜13の長手方向の一端部を接続して導通する第1の接続端子21が接続されている。第1の接続端子21は、第1の支持板31上に配置されている。
第1の支持板31は、絶縁性の材料から形成されるとともに板状をなしている。そして、第1の支持板31は、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13の長手方向の一端側に配置されこれら電線11〜13の並設方向に延びる長方形の板状をなす連結支持部32と、連結支持部32から延びる3つの電線支持部33とから構成されている。3つの電線支持部33は、連結支持部32の長手方向の両端部及び同連結支持部32の長手方向の中央部から、連結支持部32の長手方向と直交し且つ連結支持部32の厚さ方向と直交する方向に延びている。そして、各電線支持部33は、四角形の板状をなすとともに、連結支持部32と同じ厚さに形成されている。
前記第1の接続端子21は、第1の支持板31の厚さ方向の一端面(図1において上端面)上に配置されている。この第1の接続端子21は、導電性を有する金属板材にプレス加工を施して形成されている。そして、第1の接続端子21は、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13の長手方向の一端側に配置されこれらの電線11〜13の並設方向に延びる連結部22を有する。連結部22は、連結支持部32上に配置され、連結支持部32よりも一回り小さい長方形の板状をなしている。
そして、連結部22から3つのかしめ連結部23が延びている。3つのかしめ連結部23は、連結部22の長手方向の両端部及び連結部22の長手方向の中央部から、連結部22の長手方向と直交し且つ連結部22の厚さ方向と直交する方向に延びている。そして、かしめ連結部23は、四角形の板状をなすとともに、連結部22と同じ厚さに形成されている。また、3つのかしめ連結部23は、1つずつ電線支持部33上に配置されており、それぞれ電線11〜13の長手方向の一端部と電線支持部33との間に位置する。
また、各かしめ連結部23には、一対の導通かしめ部24が設けられている。各かしめ連結部23において、一対の導通かしめ部24は、かしめ連結部23の基端部寄りの部分から、かしめ連結部23の延びる方向と直交し且つかしめ連結部23の厚さ方向と直交する方向の両側に延びている。そして、3つのかしめ連結部23上に配置された第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13の長手方向の一端部であって絶縁体17が除去されて撚り線16が露出した部分は、それぞれが配置されたかしめ連結部23に設けられた一対の導通かしめ部24によってかしめられて第1の接続端子21に機械的及び電気的に接続されている。詳しくは、各かしめ連結部23に設けられた一対の導通かしめ部24は、互いの先端部が近づくように電線支持部33と反対側に折り返されて撚り線16の長手方向の一端部を包み込んでいる。更に、当該一対の導通かしめ部24の先端部が撚り線16の長手方向の一端部に食い込んでいる。これにより、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13の長手方向の一端部は、第1の接続端子21によって束ねられるとともに互いに導通(電気的に接続)されている。
また、各かしめ連結部23には、一対の絶縁かしめ部25が設けられている。各かしめ連結部23において、一対の絶縁かしめ部25は、かしめ連結部23における導通かしめ部24よりも先端側となる部分から、かしめ連結部23の延びる方向と直交し且つかしめ連結部23の厚さ方向と直交する方向の両側に延びている。そして、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13における絶縁体17の長手方向の一端部によって被覆された部分は、それぞれが配置されたかしめ連結部23に設けられた一対の絶縁かしめ部25によってかしめられて第1の接続端子21に機械的に接続されている。詳しくは、各かしめ連結部23に設けられた一対の絶縁かしめ部25は、互いの先端部が近づくように電線支持部33と反対側に折り返されて絶縁体17の長手方向の一端部を包み込んでいる。更に、当該一対の絶縁かしめ部25の先端部が絶縁体17の長手方向の一端部に食い込んでいる。
また、第1の接続端子21は、連結部22から延びる第1接続部26を有する。第1接続部26は、連結部22の長手方向(3つのかしめ連結部23の並設方向に同じ)の中央部からかしめ連結部23と反対方向に延設されている。第1接続部26は、自動車に搭載されるオルタネータ41に電気的に接続される。
第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13の長手方向の他端部(図1において右側の端部)には、それぞれ第2の接続端子51が接続されている。第2の接続端子51は、第2の支持板61上に配置されている。
第2の支持板61は、絶縁性の材料から形成されるとともに板状をなしている。そして、第2の支持板61は、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13の長手方向の他端側に配置され四角形の板状をなす連結支持部62と、連結支持部62から延びる3つの電線支持部63とから構成されている。3つの電線支持部63は、連結支持部62における電線11〜13の並設方向の両端部及び中央部から、連結支持部62の長手方向と直交し且つ連結支持部62の厚さ方向と直交する方向に延びている。そして、各電線支持部63は、四角形の板状をなすとともに、連結支持部62と同じ厚さに形成されている。
3つの第2の接続端子51は、3つ電線支持部63の厚さ方向の一端面(図1において上端面)上に1つずつ配置されている。各第2の接続端子51は、導電性を有する金属板材にプレス加工を施して形成されている。そして、各第2の接続端子51は、電線支持部63上で電線11〜13の長手方向に延びるかしめ連結部53を有する。このかしめ連結部53は、長方形の板状をなしている。そして、3つの第2の接続端子51のうち1つの第2の接続端子51(図1において最も手前の第2の接続端子51)のかしめ連結部53上には、第1の電線11の長手方向の他端部が配置されている。また、3つの第2の接続端子51のうち中央に位置する第2の接続端子51のかしめ連結部53上には、第2の電線12の長手方向の他端部が配置されている。更に、残りの第2の接続端子51のかしめ連結部53上には、第3の電線13の長手方向の他端部が配置されている。
また、各第2の接続端子51のかしめ連結部53には、一対の導通かしめ部54が設けられている。各第2の接続端子51において、一対の導通かしめ部54は、かしめ連結部53の長手方向の略中央部から、かしめ連結部53の延びる方向と直交し且つかしめ連結部53の厚さ方向と直交する方向の両側に延びている。そして、3つの第2の接続端子51のかしめ連結部53上に配置された第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13の長手方向の他端部であって絶縁体17が除去されて撚り線16が露出した部分は、それぞれが配置されたかしめ連結部53から延びる一対の導通かしめ部54によってかしめられて第2の接続端子51に機械的及び電気的に接続されている。詳しくは、各第2の接続端子51に設けられた一対の導通かしめ部54は、互いの先端部が近づくように電線支持部63と反対側に折り返されて撚り線16の長手方向の他端部を包み込んでいる。更に、当該一対の導通かしめ部54の先端部が撚り線16の長手方向の他端部に食い込んでいる。これにより、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13は、それぞれ長手方向の他端部が第2の接続端子51に電気的に接続されている。
また、各第2の接続端子51のかしめ連結部53には、一対の絶縁かしめ部55が設けられている。各第2の接続端子51において、一対の絶縁かしめ部55は、かしめ連結部53における電線支持部63の先端側の端部から、かしめ連結部53の延びる方向と直交し且つかしめ連結部53の厚さ方向と直交する方向の両側に延びている。そして、3つの第2の接続端子51のかしめ連結部53上に配置された第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13における絶縁体17の長手方向の他端部によって被覆された部分は、それぞれが配置されたかしめ連結部53から延びる一対の絶縁かしめ部55によってかしめられて第2の接続端子51に機械的に接続されている。詳しくは、各第2の接続端子51に設けられた一対の絶縁かしめ部55は、互いの先端部が近づくように電線支持部63と反対側に折り返されて絶縁体17の長手方向の他端部を包み込んでいる。更に、当該一対の絶縁かしめ部55の先端部が絶縁体17の長手方向の他端部に食い込んでいる。
また、第2の支持板61の前記連結支持部62の厚さ方向の一端面(図1において上端面)上には、第2の接続端子51から電線11〜13の長手方向に離間した位置に第3の接続端子71が配置されている。第3の接続端子71は、導電性を有する金属板材にプレス加工を施して形成されている。そして、第3の接続端子71は、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13の長手方向の他端側に配置され3つの第2の接続端子51の並設方向に延びる連結部72を有する。更に、第3の接続端子71は、連結部72から延びる第2接続部73を有する。第2接続部73は、連結部72の長手方向の中央部から第2の接続端子51と反対方向に延設されている。第2接続部73は、自動車に搭載されるバッテリ42に電気的に接続される。
また、連結支持部62の厚さ方向の一端面(図1において上端面)上には、3つのヒューズ(即ち第1のヒューズ81、第2のヒューズ82及び第3のヒューズ83)が配置されている。第1のヒューズ81は、過電流(例えば、短絡や地絡による過電流)から第1の電線11を保護するものであり、第1の電線11の長手方向の他端部が接続された第2の接続端子51と第3の接続端子71の連結部72との間に配置されている。そして、第1の電線11の長手方向の他端部が接続された第2の接続端子51は、第1のヒューズ81を介して第3の接続端子71に電気的に接続されている。また、第2のヒューズ82は、過電流(例えば、短絡や地絡による過電流)から第2の電線12を保護するものであり、第2の電線12の長手方向の他端部が接続された第2の接続端子51と第3の接続端子71の連結部72との間に配置されている。そして、第2の電線12の長手方向の他端部が接続された第2の接続端子51は、第2のヒューズ82を介して第3の接続端子71に電気的に接続されている。更に、第3のヒューズ83は、過電流(例えば、短絡や地絡による過電流)から第3の電線13を保護するものであり、第3の電線13の長手方向の他端部が接続された第2の接続端子51と第3の接続端子71の連結部72との間に配置されている。そして、第3の電線13の長手方向の他端部が接続された第2の接続端子51は、第3のヒューズ83を介して第3の接続端子71に電気的に接続されている。従って、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13の長手方向の他端部は、3つの第2の接続端子51、第3の接続端子71、第1のヒューズ81、第2のヒューズ82及び第3のヒューズ83によって束ねられるとともに互いに導通(電気的に接続)されている。更に、第1の電線11には第1のヒューズ81が接続され、第2の電線12には第2のヒューズ82が接続され、第3の電線13には第3のヒューズ83が接続されている。
次に、本実施形態の電線部品1の作用を説明する。
本実施形態の電線部品1は、それぞれ30sqの第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13を用いて構成されることにより、90sqの電線と同等の性能を有するものとなっている。そして、同電線部品1は、実効値で80〜120Aの電流を流すことができるようになっている。このように、90sqよりも線径の小さい既存の30sqの電線を3本使用することにより、90sqの電線と同等の性能を有する電線部品1を形成している。従って、90sqの電線を新しく製造しなくとも、同等の性能を有する電線部品1によって、オルタネータ41とバッテリ42とを接続することができる。
また、電線部品1においては、第1の電線11には第1のヒューズ81が接続され、第2の電線12には第2のヒューズ82が接続され、更に第3の電線13には第3のヒューズ83が接続されている。従って、各電線11〜13は、それぞれ接続されたヒューズ81〜83によって過電流から保護されるため、過剰な発熱等が防止される。更に、電線11〜13には、発煙特性が既知である電線が用いられている。従って、新たにヒューズマッチングを行わなくとも適切なヒューズ81〜83が電線11〜13に容易に設定される。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)電線部品1は、3本の電線11〜13を備えることにより、同電線部品1を構成する各電線11〜13よりも太さの太い電線と同等の性能を備えることができる。従って、太さの太い電線を新しく製造しなくとも、既存の電線を複数本組み合わせる(即ち、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線3を使用する)ことにより、要求される性能を有する電線部品1を形成することができる。また、3本の電線11〜13から電線部品1を構成することで、個々の電線11〜13の太さを細くすることが可能である。従って、電線部品1は、電線部品1と同等の性能を有する太さの太い1本の電線に比べて屈曲性に優れる。その結果、電線部品1を屈曲若しくは湾曲させやすいため、電線部品1の組付け場所への組付け作業を容易に行うことができる。これらのことから、大電流を流すことができ且つ組付け場所への組付けを容易に行うことができる電線部品1を得ることができる。
(2)電線部品1を構成する3本の電線11〜13は、何れもそのサイズが30sq(撚り線16の断面積が30mm)である。従って、例えば20sq(導体の断面積が20mm)以下のサイズの電線から本実施形態の電線部品1と同等の性能を有する電線部品を形成する場合に比べて、使用する電線の本数を減少させることができる。従って、電線部品1を構成する電線11〜13の本数を更に少なく抑えつつ、大電流を流すことができる電線部品1を形成することができる。
(3)第1の電線11には第1のヒューズ81が接続され、第2の電線12には第2のヒューズ82が接続され、更に第3の電線13には第3のヒューズ83が接続されている。従って、電線部品1を構成する電線11〜13にそれぞれ接続されたヒューズ81〜83によって、各電線11〜13を過電流から保護することができる。また、電線部品1には、発煙特性が既知である電線11〜13を使用することができるため、新たにヒューズマッチングを行わなくとも適切なヒューズを用いることができる。更に、電線11〜13を過電流から保護するためのヒューズ81〜83を新規に開発しなくてもよいため、ヒューズ81〜83を備えた電線部品1を容易に形成することができる。
(4)3本の電線11〜13は、第1の電線11の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されているため、電線部品1は、電線11〜13の長手方向と直交し且つ電線11〜13の並設方向と直交する方向の厚さが薄くなっている。このように電線部品1を扁平な構造とすることで、高さ方向に制限のある組付け場所に対しても当該電線部品1を配置することが可能となる。従って、組付け場所への搭載性が向上する。
(5)電線部品1は、オルタネータ41及びバッテリ42に接続されるため、80〜120A程度の大電流が流れる可能性がある。電線部品1は、3本の電線11〜13(本実施形態では、3本の既存の電線)を使用して形成されることにより、要求される性能を有する。従って、大電流の流れる可能性のあるバッテリ42に接続するために、要求される性能を有する太さの太い1本の電線を形成しなくてもよい。また、電線部品1は、電線部品1と同等の性能を有する太さの太い1本の電線に比べて屈曲性に優れる。従って、自動車の組付け場所への電線部品1の搭載性が向上されるとともに、自動車の組付け場所への電線部品1の組付けを容易に行うことができる。
(6)電線部品1は、3本の電線11〜13の長手方向の一端部を導通する第1の接続端子21を備えている。更に、電線部品1は、3本の電線11〜13の長手方向の他端部を導通する第2の接続端子51及び第3の接続端子71を備えている。従って、3本の電線11〜13の長手方向の一端部を第1の接続端子21によって容易に導通することができるとともに、3本の電線11〜13の長手方向の他端部を第2の接続端子51及び第3の接続端子71によって容易に導通することができる。
(7)電線部品1には、新たな検討、設計及び評価の必要が無く、圧着条件及び発煙特性が既知である既存の電線、即ち第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13を用いている。従って、電線部品1と同等の性能を有する1本の太い電線を新たに製造する場合に比べて、電線部品1を容易に製造することができる。
(8)電線部品1と同等の性能を有する1本の太い電線に比べて、電線部品1の厚さ(電線11〜13の長手方向と直交し且つ電線11〜13の並設方向と直交する方向の厚さ)を薄くすることができる。近年、自動車は、搭乗者のための居住スペースの拡大に伴って、電線等を搭載するスペース(組付け場所)が上下方向に狭くなる傾向がある。そして、電線部品1は、電線部品1と同等の性能を有する1本の太い電線に比べて、その厚さ(電線11〜13の長手方向と直交し且つ電線11〜13の並設方向と直交する方向の厚さ)を薄くできるため、自動車の上下方向に狭いスペース、即ち高さ方向に制限のある組付け場所にも同電線部品1を搭載しやすい。
尚、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1の電線11、第2の電線12及び第3の電線13は、第1の電線11の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されている。しかしながら、電線部品1を構成する複数の電線11〜13は、必ずしも第1の電線11の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されなくてもよい。例えば、第1の接続端子21を、電線11〜13の長手方向から見て弧状に湾曲させるとともに、第3の接続端子71を電線11〜13の長手方向から見て弧状に湾曲させてもよい。このようにすると、円筒状の部品の外周等、湾曲した部品の周囲に沿わせて電線部品1を配置することができる。従って、湾曲した部品の外周に電線部品1を配置する場合に、当該電線部品1の配置に要するスペースを小さく抑えることができる。
・上記実施形態では、電線部品1は、オルタネータ41とバッテリ42とを接続している。しかしながら、電線部品1は、オルタネータ41とバッテリ42とを接続する以外の用途に用いてもよい。
・上記実施形態では、ヒューズ81〜83は、電線11〜13に対して電線11〜13の長手方向の他端側であってバッテリ42が接続される側に接続されている。しかしながら、ヒューズ81〜83は、電線11〜13に対して電線11〜13の長手方向の一端側であってオルタネータ41が接続される側に接続されてもよい。また、上記実施形態では、第1の電線11には第1のヒューズ81が接続され、第2の電線12には第2のヒューズ82が接続され、更に第3の電線13には第3のヒューズ83が接続されているが、導通された3本の電線11〜13に対して1個のヒューズを接続してもよい。このようにしても、電線部品1を構成する電線11〜13を過電流から保護することが可能である。また、電線部品1は、必ずしも電線11〜13に接続されるヒューズ81〜83を備えなくてもよい。
・上記実施形態では、過電流(例えば、短絡や地絡による過電流)から電線11〜13を保護する保護具としてヒューズ81〜83を用いている。しかしながら、保護具はヒューズ81〜83に限らない。例えば、半導体ヒューズ、PTC(positive temperature coefficient)サーミスタ等を保護具として電線11〜13に接続してもよい。
・電線部品1を構成する電線11〜13の長手方向の両端部に、過電流(例えば、短絡や地絡による過電流)から電線11〜13を保護する保護具を接続してもよい。保護具には、上記実施形態と同様のヒューズ81〜83や、半導体ヒューズ、PTC(positive temperature coefficient)サーミスタ等が用いられる。また、保護具は、電流検知などの機能を有する半導体スイッチであってもよい。このようにすると、電線部品1の両端から過電流が流れ込む場合においても、当該過電流から電線11〜13を保護することができる。例えば、電線部品1の両端に電源が接続される場合(例えば、電線部品1の一端にバッテリ42が接続され、同電線部品1の他端にオルタネータ41が接続される場合)には、電線部品1を構成する電線11〜13が短絡若しくは地絡すると、電線部品1の両端から同電線部品1に過電流が流れ込む虞がある。そこで、このように電線11〜13の長手方向の両端部に保護具を接続することにより、電線部品1の両端から過電流が流れ込む場合においても、当該過電流から電線11〜13を保護することができる。
・上記実施形態では、90sqの電線と同等の性能を有する電線部品1を形成するために、30sqの電線11〜13を使用した。しかしながら、電線部品1を構成する電線のサイズ(電線における導体の断面積の大きさ)はこれに限らない。また、電線部品1は、90sqの電線(導体の断面積が90mmの電線)と同等の性能を有するものに限らない。電線部品1は、90sq未満の電線と同等の性能を有するように形成されてもよいし、90sqより大きいサイズの電線と同等の性能を有するように形成されてもよい。また、電線部品1を構成する電線の本数は、上記実施形態では3本であるが、2本若しくは4本以上であってもよい。そして、何れの場合においても、既存の電線(例えば、0.5sq、0.85sq、1.25sq、2sq、3sq、5sq、8sq、10sq、15sq、20sq、30sq、40sq、50sqの電線)を用いることが望ましい。尚、「sq」は、電線における導体の断面積を表すものであり、「mm(平方ミリメートル)」の略称である。また、電線部品1を構成する複数本の電線のサイズは、それぞれ10sq以上であることが好ましい。即ち、電線部品1を構成する複数本の電線は、各電線における導体の断面積が10mm以上であることが好ましい。このようにすると、電線部品1を構成する電線の本数を少なく抑えつつ、大電流を流すことができる電線部品1を形成することができる。更には、電線部品1を構成する複数本の電線のサイズは、それぞれ20sq以上であることがより好ましい。即ち、電線部品1を構成する複数本の電線は、各電線における導体の断面積が20mm以上であることが好ましい。このようにすると、電線部品1を構成する電線の本数をより少なく抑えつつ、大電流を流すことができる電線部品1を形成することが可能となる。
例えば、35sqの電線を3本用いて電線部品1を構成してもよい。この場合、90sqの電線と同等もしくはそれ以上の性能を有する電線部品1を形成することができる。また、電線部品1を構成する全ての電線によって、要求される性能と同等の性能を確保するのではなく、電線部品1を構成する複数本の電線のうち何本かの電線によって要求される性能を確保するようにしてもよい。例えば、90sqの電線と同等の性能を有する電線部品1の製造を要求された場合、45sqの電線2本と、40sqの電線1本とを用いて電線部品1を構成してもよい。このようにすると、複数本の電線のうち1本が使用不能になった場合であっても、残りの電線で電流を流すことが可能である。従って、電線部品1に容易に冗長性を持たせることができる。
・上記実施形態では、電線11〜13は、複数本の素線15を撚り合わせて形成された撚り線16を絶縁体17にて被覆して形成されたものである。しかしながら、電線11〜13の構成はこれに限らない。例えば、電線11〜13は、撚り線16に変えて、1本の金属線からなる導体としての芯線を備えたものであってもよい。
・上記実施形態では、電線部品1は、実効値で80〜120Aの電流を流すことができるようになっている。しかしながら、電線部品1は、実効値で50A以上の電流を流すことができるように構成されてもよい。また、電線部品1は、実効値で120A以上の電流を流すことができるように構成されてもよい。
上記実施形態及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の電線部品において、前記複数本の電線の長手方向の一端部を導通する接続端子と、前記複数本の電線の長手方向の他端部を導通する接続端子とを備えたことを特徴とする電線部品。
この構成によれば、複数本の電線の長手方向の一端部と他端部とをそれぞれ接続端子によって容易に導通することができる。
(ロ)前記(イ)に記載の電線部品において、前記接続端子は、前記電線の長手方向から見て弧状に湾曲していることを特徴とする電線部品。
この構成によれば、円筒状の部品の外周等、湾曲した部品の周囲に沿わせて電線部品を配置することができる。従って、湾曲した部品の外周に電線部品を配置する場合に、当該電線部品の配置に要するスペースを小さく抑えることができる。
11…電線としての第1の電線、12…電線としての第2の電線、13…電線としての第3の電線、16…導体としての撚り線、42…バッテリ、81…保護具としての第1のヒューズ、82…保護具としての第2のヒューズ、83…保護具としての第3のヒューズ。

Claims (7)

  1. 複数本の電線を備え、
    前記複数本の電線の長手方向の一端部が互いに導通されるとともに、前記複数本の電線の長手方向の他端部が互いに導通されていることを特徴とする電線部品。
  2. 請求項1に記載の電線部品において、
    各前記電線は、その長手方向に延びる導体を有し、
    各前記電線における前記導体の断面積は、10mm以上であることを特徴とする電線部品。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電線部品において、
    前記複数本の電線の長手方向の少なくとも一端部には、過電流から前記電線を保護する保護具が接続されていることを特徴とする電線部品。
  4. 請求項3に記載の電線部品において、
    前記複数本の電線の長手方向の両端部に、前記保護具が接続されていることを特徴とする電線部品。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の電線部品において、
    前記複数本の電線には、前記保護具がそれぞれ接続されていることを特徴とする電線部品。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の電線部品において、
    前記複数本の電線は、前記電線の長手方向と直交する一方向に沿って一列に並設されていることを特徴とする電線部品。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の電線部品において、
    自動車に搭載されるバッテリに接続されることを特徴とする電線部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020137472A1 (ja) * 2018-12-26 2020-07-02 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤーハーネスアセンブリ、及びワイヤーハーネスアセンブリの取り付け構造

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