JP2015023084A - 基板保持方法及び基板保持装置 - Google Patents

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秀政 河合
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Abstract

【課題】空気の噛み込みを容易に、かつ確実に防止又は取り除くことができる基板保持方法及び基板保持装置を提供する。【解決手段】枠部材12にフィルム14が貼り付けられた第1のユニット10を準備し、枠部材12の貫通穴12pから露出し、粘着力を有するフィルム14の露出面に、基板2を貼り付ける。支持部材22に粘着力を有する粘着層24が形成された第2のユニット20を準備し、基板2が搭載されている第1のユニット10のフィルム14を、第2のユニット20の粘着層24に貼り付けて、基板支持体28を形成する。基板支持体28を密閉空間32内に配置して真空引きした後、大気開放する。【選択図】図5

Description

本発明は、基板保持方法及び基板保持装置に関し、詳しくは、電子部品を製造する際に基板を保持する方法及び装置に関する。
電子部品を製造する際に、基板保持装置を用いて基板を保持する方法が知られている。
例えば図17の断面図に示すように、ウエハサイズよりも大きいリング状の枠部材121の内側に、例えば紫外線により粘着性が小さくなるフィルム122を展張した第1のユニット102を準備し、フィルム122の上にウエハWを貼り付ける。そして、板状の支持部材103の上に、両面の粘着性が加熱により小さくなる粘着フィルム104を貼り付けた第2のユニットを準備し、第2のユニットの粘着フィルム104の上に、第1のユニット102のフィルム122を貼り付け、その後、支持部材103をチャックテーブル105に取り付け、ダイシングを行う。すなわち、ブレード151を用いてウエハWに切り込みライン152を形成し、チップCに分割する(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−258067号公報
図17の装置は、支持部材103と粘着フィルム104の間や、粘着フィルム104とフィルム122の間に空気が噛み込みやすい。
例えば図18の断面図に示すように、支持部材103に粘着フィルム104を貼り付ける際に空気をうまく抜いて貼り付けることができないと、支持部材103と粘着フィルム104の間に空気86が入る。その上に基板が配置されると、基板は、固定されずに浮いた状態となるため、ダイシング等の加工時に不具合やトラブルを生じる。
また、粘着フィルム104とフィルム122の間にも、空気が噛み込みやすい。図19の断面図に示すように、粘着フィルム104とフィルム122の間に空気88が入ると、基板2が浮くため、基板上面を平坦に研削したり、基板を精度よく分割したりすることが困難になる。
そのため、空気を噛み込むことなく貼り合わせ、または、貼り合わせ時に噛み込んだ空気を上手に抜く必要がある。例えばシートの上からローラーなどを掛けて空気を抜きながら貼る方法等も考えられるが、特別な技能を要し、また、確実に空気の噛み込みを防止することは容易でない。
本発明は、かかる実情に鑑み、空気の噛み込みを容易に、かつ確実に防止又は取り除くことができる基板保持方法及び基板保持装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した基板保持方法を提供する。
基板保持方法は、第1乃至第6の工程を備える。前記第1の工程において、第1のユニットを準備する。前記第1のユニットは、(a)開口を有し、前記開口に連通する貫通穴が形成された枠部材と、(b)前記枠部材の前記開口を覆い、前記枠部材の前記貫通穴を介して露出するように、前記枠部材に貼り付けられ、前記貫通穴を介して露出する露出面が粘着力を有するフィルムと、を備える。前記第2の工程において、前記第1のユニットの前記フィルムの前記露出面に基板を貼り付けて、前記第1のユニットに前記基板を搭載する。前記第3の工程において、第2のユニットを準備する。前記第2のユニットは、(a)平面を有する支持部材と、(b)前記支持部材の前記平面に形成され、粘着力を有する粘着層と、を備える。前記第4の工程において、前記第1のユニットの前記フィルムの前記露出面とは反対側の面を前記第2のユニットの前記粘着層に貼り付けることによって、前記基板が搭載されている前記第1のユニットと前記第2のユニットとが接合された基板支持体を形成する。前記第5の工程において、前記基板支持体を密閉空間内に配置して真空引きする。前記第6の工程において、前記第5の工程の後に大気開放する。
上記方法によれば、第2の工程の後に基板とフィルムの間に残った空気(気泡)や、第4の工程の後にフィルムと粘着層の間に残った空気(気泡)は、第5の工程で真空引きすることによって、基板とフィルムの間や、フィルムと粘着層の間から、容易に、かつ確実に逃がすことができるので、第6の工程において大気開放することで、基板とフィルムの間や、フィルムと粘着層の間を十分に密着させて、空気の再入を阻止することができる。すなわち、空気の噛み込みを容易に、かつ確実に防止又は取り除くことができる。その結果、第1のユニットと第2のユニットを用いて配置され保持されている基板支持体の基板は、気泡による傾きがない一定姿勢を保持するため、基板支持体の基板を、精度よく、効率よく加工することができる。
好ましくは、前記第6の工程において大気解放する時間は、前記第5の工程において真空引きする時間よりも短い。
この場合、短時間で大気解放することにより、基板やフィルムに加わる圧力が短時間で大きくなる。基板とフィルムの間や、フィルムと粘着層の間に空気が入り込まないうちに、基板やフィルムを押圧し、基板とフィルムの間や、フィルムと粘着層の間を密着させて空気の再入を確実に阻止し、基板の保持力を向上させることができる。
好ましくは、前記第6の工程の後に、前記基板支持体の前記基板を切断又は研削する第7の工程を、さらに備える。
この場合、第7の工程において、基板支持体の基板は、傾くことなく一定姿勢を保持するので、精度よく、効率よく基板を切断又は研削することができる。
好ましくは、前記第3の工程で準備する前記第2のユニットの前記支持部材の前記平面は、その上に前記基板が配置される予定の基板配置領域の周辺に、前記平面から後退した凹部が形成されている。前記第3の工程で準備する前記第2のユニットの前記粘着層は、前記支持部材に形成された前記凹部から見て前記基板配置領域側と、その反対側とに延在している。前記第4の工程において、前記第1のユニットの前記フィルムを、前記第1のユニットの前記フィルムが前記第2のユニットの前記支持部材の前記凹部の上方を覆うように、前記第2のユニットの前記粘着層に貼り付ける。
この場合、加熱等によりフィルムや粘着層が伸びたとしても、第5及び第6の工程によって、支持部材の凹部によって形成される空間を負圧にし、フィルムや粘着層の凹部を横断する部分を凹部側に引き寄せて、フィルムや粘着層のたるみを吸収することができる。これによって、第6の工程の後において、基板とフィルムの間や粘着層とフィルムの間には、気泡がより残りにくく、また、新たな気泡がより発生しにくくなり、気泡による基板の傾きを、より抑制することができる。
好ましい一態様において、前記第3の工程で準備する前記第2のユニットの前記支持部材の前記平面に形成された前記凹部は、前記支持部材の前記上面の法線方向から見たとき、前記基板配置領域の全周を取り囲んでいる。
この場合、フィルムや粘着層のどの方向のたるみも吸収することができる。なお、凹部が、基板配置領域の全周を取り囲むとは、基板配置領域の周りを一周連続する凹部が形成されていること、あるいは、間欠的に凹部が形成され、隣り合う凹部の間隔が、基板配置領域の中心に対して120°以下、好ましくは90°以下、より好ましくは45°以下であることを意味する。
好ましい他の態様において、前記第3の工程で準備する前記第2のユニットの前記粘着層は、前記支持部材の前記凹部に対向する部分が除去されている。
この場合、フィルムは、支持部材の凹部に対向する部分が、粘着層を介さずに、支持部材の凹部側に引き寄せられるので、粘着層が凹部を覆っている場合よりも、フィルムのたるみをより吸収することができる。
好ましくは、前記枠部材の熱膨張係数と前記支持部材の熱膨張係数とが同一又は近接している。
この場合、温度変化によって枠部材と支持部材が伸縮しても、枠部材と支持部材との伸縮差がなく、あるいはほとんどない。そのため、貼り合わされた第1のユニットのフィルムと第2のユニットの粘着層の間でずれが生じにくくなり、フィルムと粘着層の間への空気の再入や、フィルムの皺等を抑制し、基板を傾きのない一定姿勢に保持する状態をより安定させることができる。
なお、枠部材の熱膨張係数と支持部材の熱膨張係数とが近接しているとは、枠部材の熱膨張係数と支持部材の熱膨張係数との差が、±20%以内、好ましくは±10%以内、より好ましくは±5%以内であることを意味する。
好ましくは、前記第1の工程で準備する前記第1のユニットの前記フィルムは、熱を加えることで前記露出面の粘着力を低下させることができる熱発泡性の粘着フィルムである。
この場合、熱を加えることによって、基板をフィルムから容易に取り外すことができる。
また、本発明は、以下のように構成した基板保持装置を提供する。
基板保持装置は、(a)その上方に基板が配置される予定の基板配置領域と、前記基板配置領域の周囲を取り囲む基板周辺領域とを含む平面を有し、前記基板周辺領域に前記平面から後退した凹部が形成された支持部材と、(b)前記支持部材の前記平面に形成され、前記凹部から見て前記基板配置領域側と、その反対側とに延在し、粘着力を有する粘着層と、を備える。
上記構成によれば、例えば、粘着層が支持部材の凹部を横断し、凹部が密閉される場合、凹部内の圧力を負圧にすることによって、粘着層のうち凹部を横断する部分を凹部側に引き寄せることができる。これによって、粘着層にたるみが発生しても、粘着層のたるみを吸収することができる。また、後述するように、粘着層にフィルムが貼り付けられる場合、フィルムのうち凹部に対向する部分を凹部側に引き寄せて、フィルムのたるみを吸収することができる。
好ましい一態様において、前記凹部は、前記支持部材の前記上面の法線方向から見たとき、基板配置領域の全周を取り囲んでいる。
この場合、粘着層やフィルムのどの方向のたるみも吸収することができる。なお、凹部が、基板配置領域の全周を取り囲むとは、基板配置領域の周りを一周連続する凹部が形成されていること、あるいは、間欠的に凹部が形成され、隣り合う凹部の間隔が、基板配置領域の中心に対して120°以下、好ましくは90°以下、より好ましくは45°以下であることを意味する。
好ましくは、基板保持装置は、(c)開口を有し、前記開口に連通する貫通穴が形成された枠部材と、(d)前記枠部材の前記開口を覆い、前記枠部材の前記貫通穴を介して露出するように、前記枠部材に貼り付けられ、前記貫通穴を介して露出する露出面が粘着力を有するフィルムと、をさらに備える。基板保持装置は、前記フィルムの前記露出面に基板が貼り付けられ、前記フィルムの前記露出面とは反対側の面が前記粘着層に貼り付けられ、前記フィルムが前記支持部材の前記凹部の上方を覆う状態で、前記基板を保持することができる。前記支持部材の熱膨張係数と前記枠部材の熱膨張係数とが同一又は近接している。
この場合、温度変化があっても、フィルムと粘着層の間でずれが生じにくくなり、フィルムと粘着層の間への空気の再入、フィルムの皺等を抑制し、基板を傾くことなく一定の姿勢に保持する状態を安定させることができる。また、フィルムが支持部材の凹部の上方を覆うことによって、フィルムにたるみが生じても、フィルムのたるみを吸収することができる。
なお、支持部材の熱膨張係数と枠部材の熱膨張係数とが近接しているとは、支持部材の熱膨張係数と枠部材の熱膨張係数との差が、±20%以内、好ましくは±10%以内、より好ましくは±5%以内であることを意味する。
好ましくは、前記フィルムは、熱を加えることで前記露出面の粘着力を低下させることができる熱発泡性の粘着フィルムである。
この場合、熱を加えることによって、基板をフィルムから容易に取り外すことができる。
本発明によれば、フィルムと基板の間やフィルムと粘着層の間への空気の噛み込みを容易に、かつ確実に防止又は取り除くことができる。保持された基板は姿勢が一定に保たれるため、保持された基板を効率よく、かつ精度よく加工することができる。
第1のユニットの断面図である。(実施例1) 第1のユニットに基板を搭載した状態を示す断面図である。(実施例1) 第2のユニットの断面図である。(実施例1) 基板支持体の断面図である。(実施例1) 真空引きの説明図である。(実施例1) 大気開放の説明図である。(実施例1) 第1のユニットに基板が搭載されている状態を示す(a)平面図、(b)断面図である。(実施例2) 真空引きの説明図である。(実施例2) 第2のユニットの(a)平面図、(b)断面図である。(実施例2) 大気開放後の基板支持体の断面図である。(実施例2) 基板の研削加工の説明図である。(実施例2) 基板の切断加工の説明図である。(実施例2) 第1のユニットに基板を搭載した状態を示す断面図である。(比較例1) 基板の保持状態を示す断面図である。(比較例2) 基板の保持状態を示す断面図である。(比較例3) 基板の保持状態を示す断面図である。(比較例4) 基板の保持状態を示す断面図である。(従来例1) 第1のユニットの断面図である。(説明例1) 基板を搭載している第1のユニットを第2のユニットに貼り付けた状態を示す断面図である。(説明例2)
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図16を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の基板保持方法及び基板保持装置について、図1〜図6を参照しながら説明する。
(1)第1の工程
まず、図1に示すように、基板保持装置の第1のユニット10を準備する。図1は、第1のユニット10の構成を示す断面図である。図1に示すように、第1のユニット10は、枠部材12にフィルム14が貼り付けられている。
枠部材12は、互いに平行な一対の主面12a,12bを有し、主面12a,12b間を貫通する貫通穴12pが形成されている。枠部材12の形状は、円形、四角形など、適宜な形状を選択することができる。
フィルム14は、貫通穴12pによって枠部材12の一方の主面12bに形成された開口12qを覆うように、枠部材12の一方の主面12bに貼り付けられている。フィルム14は、一対の面14a,14bのうち一方の面14aのみが粘着力を有する。この粘着力を有する面14aが、枠部材12の一方の主面12bに貼り付けられている。フィルム14の粘着力を有する面14aは、枠部材12の貫通穴12pを介して露出している。
(2)第2の工程
次いで、図2の断面図に示すように、第1のユニット10に基板2を搭載する。すなわち、図2に示すように、枠部材12の貫通穴12pを介して露出しているフィルム14の粘着力を有する面14aに、基板2を貼り付ける。フィルム14が、粘着力を有する面14aの粘着力を後から低下させることができるもの、例えば、熱を加えることで粘着力を有する面14aの粘着力を低下させることができる熱発泡性の粘着フィルムであれば、加工後の基板をフィルム14から容易に取り外すことができる。
(3)第3の工程
また、図3に示すように、基板保持装置の第2のユニット20を準備する。図3は、第2のユニット20の構成を示す断面図である。図3に示すように、第2のユニット20は、支持部材22の上面22aに、粘着層24が形成されている。支持部材22の上面22aは、平面である。
粘着層24は、互いに平行な一対の主面24a,24bを有し、一方の主面24bが支持部材22の上面22aに貼り付けられ、他方の主面24aは露出している。粘着層24の主面24a,24bは、いずれも、粘着力を有する。粘着層24は、例えば、支持部材22の上面22aに、粘着性を有する材料を塗布又は印刷したり、粘着性を有するシートを貼り付けたりすることによって形成することができる。
(4)第4の工程
次いで、図4の断面図に示すように、基板2が搭載されている第1のユニット10と、第2のユニット20とが接合された基板支持体28を形成する。すなわち、基板2が搭載されている第1のユニット10を、第1のユニット10のフィルム14の他方の面14bが第2のユニット20の粘着層24の露出している主面24aに接するように、第2のユニット20の上に配置し、枠部材12の他方の主面12aを矢印90で示す方向に押圧し、鎖線で囲んだ部分を密着させることによって、第1のユニット10のフィルム14の他方の主面14bを、第2のユニット20の粘着層24の露出している主面24aに貼り付ける。このとき、フィルム14と粘着層24との間に、噛み込んで閉じ込められた空気80が残っていても、空気80は後の工程で除去されるので問題ない。
(5)第5の工程
次いで、図5の説明図に示すように、基板支持体28を、真空オーブン30の密閉空間32内に配置し、密閉空間32を真空引きする。真空引きによって、基板2とフィルム14の間の間に残っていた空気(気泡)や、フィルム14と粘着層24の間に残っていた空気80(気泡)を取り除く。
例えば図5に示すように、真空オーブン30は、密閉空間32と真空ポンプ36との間を接続する流路に設けられた第1のバルブ34を開き、密閉空間32を大気開放するための流路に設けられた第2のバルブ38を閉じた状態で、真空ポンプ36を作動させることによって、矢印37a,37bで示すように、密閉空間32の吸気を吸引する。
(6)第6の工程
次いで、図6の説明図に示すように、大気開放する。例えば図6に示すように、第1のバルブ34を閉じた状態で、第2のバルブ38を開くことによって、矢印39a,39bで示すように、密閉空間32内に空気を流入させる。
大気開放によって、基板支持体28には、矢印91,92で示すように圧力が作用し、基板2やフィルム14が押圧され、基板2とフィルム14の間や、フィルム14と粘着層24の間を密着させることができる。そのため、基板2とフィルム14の間や、フィルム14と粘着層24の間への空気の再入を阻止し、空気の再入による基板の傾きが生じないようにすることができる。その結果、次の第7の工程において、基板を傾きがない一定姿勢に保持した状態で、精度よく、効率よく加工することができる。
第6の工程において大気解放する時間を、第5の工程において真空引きする時間よりも短くすると、短時間で大気解放することにより、基板2やフィルム14に加わる圧力が短時間で大きくなる。これにより、基板2とフィルム14の間や、フィルム14と粘着層24の間に空気が入り込まないうちに、基板2やフィルム14を押圧して、基板2とフィルム14の間や、フィルム14と粘着層24の間を密着させ、空気の再入を確実に阻止し、基板2の保持力を向上させることができる。
なお、上述の大気開放においては、完全真空または高い真空状態(例えば、200Pa以下、より望ましくは100Pa以下)から大気開放することが望ましい。高い真空状態から大気開放することで、押し圧を高めることができ、結果、基板2とフィルム14の間や、フィルム14と粘着層24の間の密着効果をより高めることができる。
(7)第7の工程
次いで、基板支持体28を取り出し、基板支持体28の基板2を加工する。例えば、第2のユニットの支持部材22を加工装置のテーブルに固定し、基板2の上面を平らに研削したり、基板2を切断したりする。このとき、第1のユニットと第2のユニットを介して、基板2の姿勢は傾くことなく一定に保持されるので、基板2の研削や切断を、精度よく行うことができる。
(8)第8の工程
次いで、枠部材12と加工が終了した基板2を、第1のユニットのフィルム14から取り出す。例えば、第1のユニットのフィルム14が、熱を加えることで粘着力を低下させることができる熱発泡性の粘着フィルムであれば、熱を加えることによって、枠部材12と基板2をフィルム14から容易に取り外すことができる。
フィルム14から剥がした枠部材12は、新しいフィルム14を貼り付けて再利用することができる。第2のユニットの粘着層24からフィルム14を剥がすと、第2のユニットを再利用することができる。フィルム14によって粘着層24を保護することができるので、フィルム14は、第2のユニットを再利用する直前に剥がすことが好ましい。
以上の工程によって、フィルムと基板の間やフィルムと粘着層の間への空気の噛み込みを容易に、かつ確実に防止又は取り除くことができ、保持された基板を精度よく、効率よく加工することができる。
すなわち、第2の工程の後に基板とフィルムの間に残った空気(気泡)や、第4の工程の後にフィルムと粘着層の間に残った空気(気泡)は、第5の工程で真空引きすることによって、基板とフィルムの間や、フィルムと粘着層の間から、容易に、かつ確実に逃がすことができるので、第6の工程において大気解放することで、基板とフィルムの間や、粘着層とフィルムの間を十分に密着させて、空気の再入を阻止することができる。その結果、第1のユニットと第2のユニットを用いて配置され保持されている基板支持体の基板は、気泡による傾きがない一定姿勢を保持するため、基板支持体の基板を、精度よく、効率よく加工することができる。
真空引きして大気解放することによって安定した貼り付け状態を確実に再現でき、特別な技能を要しないため、生産性が高い。
第1のユニットの枠部材と第2のユニットの支持部材とは、同じ材質の材料を用いると、熱膨張係数が同じになり、同種の材料を用いると熱膨張が略同じになる。このように熱膨張係数が同一又は近接していると、温度変化によって第1のユニットの枠部材と第2のユニットの支持部材とが伸縮しても、伸縮差がなかったり、ほとんどなかったりするため、フィルムと粘着層の間でずれが生じにくくなる。そのため、フィルムと粘着層の間への空気の再入や、フィルムの皺等を抑制し、基板を保持する状態を安定させることができる。なお、熱膨張係数が近接しているとは、枠部材の熱膨張係数と支持部材の熱膨張係数との差が±20%以内、好ましくは±10%以内、より好ましくは±5%以内であることを意味する。
<実施例2> 実施例2の基板保持方法及び基板保持装置について、図7〜図12を参照しながら説明する。以下では、実施例1と同じ部分には同じ符号を用い、実施例1との相違点を中心に説明する。
(1)第1及び第2の工程
まず、図7に示すように、実施例1と同様に、第1のユニット10を準備し、第1のユニット10のフィルム14上に、部品4が実装された基板3を搭載する。図7(a)は、第1のユニット10に基板3が搭載されている状態を示す平面図である。図7(b)は、図7(a)の線X−Xに沿って切断した断面図である。
例えば、第1のユニット10は、厚さ1.5mmのアルミ板を、外形180×180mm、幅10mmの矩形の枠形状に加工した枠部材12に、フィルム14として、片面が粘着力を有し、熱を加えることで粘着力を低下させることができる熱発砲性の粘着フィルムをたるみなく貼り付けることによって作製する。部品4が実装された基板3として、外形寸法110×110mmのプリント基板を、枠部材12の貫通穴12pから露出しているフィルム14の中央に仮貼り付けする。
そして、図8の説明図に示すように真空引きして、基板3とフィルム14との間に残った空気を脱気して、基板3とフィルム14を密着させ、完全に貼り付ける。例えば図8に示すように、真空吸引装置40の本体42の凹部43内に、基板3が仮貼り付けされた第1のユニット10を収納し、その上をシート45で覆い、シート45を本体42と固定部材44の間に挟み込み、基板3が仮貼り付けされた第1のユニット10が配置された空間41を密閉する。そして、第1のバルブ47を開き、第2のバルブ48を閉じた状態で、真空ポンプ46を作動させて、矢印49で示すように真空引きする。その後、第1のバルブ47を閉じた状態で、第2のバルブ48を開き、大気開放する。
大気開放後、図7に示すように、基板3の上に、粘性が相対的に高いダム剤5を塗布して、基板3に実装された部品4の周囲をダム剤5で取り囲んだ後、ダム剤5の内側に、粘性が相対的に低い未硬化の熱硬化性樹脂である封止樹脂6を塗布し、部品4を封止樹脂6で覆う。封止樹脂6は、ダム剤5によって堰き止められ、基板3の外側に流れ出ない。
(2)第3の工程
また、図9に示す第2のユニット20kを準備する。図9(a)は、第2のユニット20kの平面図である。図9(b)は、図9(a)の線X−Xに沿って切断した断面図である。
図9に示すように、第2のユニット20kは、実施例1の第2のユニット20と略同様の構成であり、支持部材22kの上面22aに、粘着層24kが形成されている。
実施例1と異なり、第2のユニット20kには、凹部21が形成されている。すなわち、支持部材22kの上面22aには、上面22aから後退した凹部22pが形成されている。粘着層24kには、凹部22pに対向する部分に、貫通穴24pが形成されている。支持部材22kの凹部22pと、粘着層24kの貫通穴24pとは連通しており、粘着層24kの上面24aに、上面24aから後退した凹部21が形成されている。
支持部材22kの上面22aの法線方向から見ると、凹部21、すなわち、支持部材22kの凹部22p及び粘着層24kの貫通穴24pは、その上に基板が配置される予定の基板配置領域22sの周囲を取り囲むように、一周連続して形成されている。
なお、粘着層24kに、支持部材22kの凹部22pに対応する貫通穴24pを形成せず、粘着層24kが、支持部材22kの凹部22pを覆う構成としても構わない。
例えば、支持部材22kは、180×180mmの上面22aに、幅2.5mm、深さ0.3mmの凹部22pが形成されたアルミ板である。粘着層24kは、支持部材22の上面22aに、シリコン系等の粘着材等を、厚み0.1mm程度に薄く印刷した後、硬化させることによって形成でき、繰り返し使用できる。
(3)第4の工程
次いで、第1のユニット10のフィルム14を第2のユニット20kの凹部21を覆うように、第2のユニット20kの粘着層24kに貼り付けて、基板3が搭載され基板3上にダム剤5と封止樹脂6が塗布されている第1のユニット10と、第2のユニット22kとが接合された基板支持体を形成する。
(4)第5の工程
基板支持体を真空オーブン内に配置し、真空引きする。このとき、約60℃で加熱して封止樹脂6の粘度を下げ、封止樹脂6内の気泡を脱気する。
(5)第6の工程
真空引きが完了したら、高速で大気開放する。例えば、容量200リットルの真空オーブンに基板支持体を入れ、16秒以上かけて真空吸引した後、15秒以内で大気圧まで戻す。
次いで、基板支持体を、100℃で90分間加熱して、封止樹脂6を硬化させる。このとき、真空オーブンから出さずに基板支持体を加熱しても、真空オーブンから基板支持体を出して、別のオーブンで加熱しても構わない。
凹部21は、フィルム14で覆われて密閉され、真空引き後に大気開放されると、凹部21の内部が負圧になる。そのため、図10の断面図に示すように、真空引き後に大気開放された基板支持体28kにおいて、第1のユニット10のフィルム14は、凹部21を横断する部分14pが、凹部21側に引き寄せられる。そのため、封止樹脂6を硬化させるときの加熱等によってフィルム14にたるみが発生しても、フィルム14のたるみを吸収することができる。粘着層24kに貫通穴24pが形成されているため、フィルム14は、支持部材22kの凹部22p側に、直接、引き寄せられるので、粘着層が凹部22pを覆っている場合よりも、フィルム14のたるみを、より吸収することができる。
粘着層が凹部を覆っている場合、すなわち、粘着層に、支持部材22kの凹部22pに対応する貫通穴24pが形成されていない場合、真空引き後に大気開放され、支持部材22kの凹部22p内が負圧になり、粘着層とフィルムの凹部22pを横断する部分が凹部22p側に引き寄せられると、粘着層とフィルムのたるみを吸収することができる。
支持部材22kの凹部22pが基板配置領域22sの全周を取り囲むように、一周連続して形成されていると、フィルムや粘着層のどの方向のたるみも吸収することができる。基板配置領域22sの全周を取り囲むように、凹部を間欠的に形成しても、フィルムや粘着層のどの方向のたるみも吸収することができる。この場合、隣り合う凹部の間隔は、基板配置領域22sの中心に対して120°以下、好ましくは90°以下、より好ましくは45°以下とする。
なお、上述の全周を取り囲むように一周連続して形成した凹部を、2重又は3重以上形成することによって、さらにたるみの吸収効果を高めることができる。
なお、支持部材の凹部は、基板配置領域の全周の一部に対向する適宜位置に、フィルムや粘着層の所望方向のたるみを吸収できるように形成しても構わない。
(6)第7の工程
次いで、図11及び図12の説明図に示すように、基板支持体28kをダイシング加工する。詳しくは、図11に示すように、第2のユニット20の支持部材22をダイシング装置のテーブル50に固定し、矢印52aで示す方向に回転するブレード刃52を矢印52bで示す方向に移動させることによって、基板3に塗布され硬化した封止樹脂6の上面6aを平らに研削する。その後、図12に示すように、ブレード刃54を用いて、封止樹脂6及び基板3を貫通する溝7を形成し、個基板8に分割する。
第7の工程において研削、切断するとき、基板3は傾くことなく一定の姿勢に保持されるので、研削や切断を精度よく行うことができる。
(7)第8の工程
次いで、枠部材12をフィルム14から剥がし、ピックアップ装置を用いて、個基板8を取り出す。
以上の工程によって、実施例1と同様に、フィルム12と基板3の間やフィルム14と粘着層24kの間への空気の噛み込みを容易に、かつ確実に防止することができるので、基板3が空気の噛み込みによって傾くことがない。
基板3の姿勢を高い精度で一定に保つことができるため、封止樹脂6を均一な厚みで硬化させることができ、硬化後の封止樹脂6の厚みは、基板3内の位置によるバラツキを非常に小さくすることができる。
また、封止樹脂6を硬化させるときに基板の反りが発生しないようにすることができる。そのため、封止樹脂が硬化するときに基板の反りが発生する場合よりも、封止樹脂の塗布量を少なくすることができ、封止樹脂の研削量を減らすことができ、封止樹脂の未研削加工部が発生しにくいため、製造コストを低減することができる。
基板に反りがない状態で分割した個基板は、個基板の反りが小さいため、個基板を実装したときに、半田付け不良が発生しにくい。
基板の姿勢を高い精度で一定に保つことができるので、ダイサーの研削により、プリント基板と樹脂を含む製品厚みを、非常に高い厚み精度で加工ができる。空気が噛んでいると、基板が部分的に浮いているので、その部分では研削深さが深くなり、実装部品が露出するまで研削してしまったり、研削厚みが薄くなりすぎてしまったりするなどの不良が発生するが、実施例2ではそのような不良が発生しない。
第2のユニットの粘着層には、第1のユニットのフィルムが貼り付けられるため、ダイサー加工時の研削水や汚れ等から、保護され、第2のユニットの粘着層は、粘着力が持続する。また、再利用するまで、第2のユニットの粘着層に第1のユニットのフィルムを貼り付けたまま保管することで、第2のユニットの粘着層は、大気中の埃や汚れからも保護される。このため、第2のユニットは、特別に粘着層を清掃しなくても繰り返して使用することができる。すなわち、基板保持装置は、第1のユニットのフィルムのみを貼り替えるだけで再利用することができる。
真空引きして大気解放することによって安定した貼り付け状態を確実に再現でき、特別な技能を要しないため、生産性が高い。
<比較例1> 図13の断面図に示すように、第2のユニットを使用せずに、第1のユニット10に基板3を搭載した状態のまま、封止樹脂6を硬化させる場合、基板3が反り、硬化後の封止樹脂の厚み70a,70bは、基板3内の位置によりばらつきが大きくなることがある。
これに対し、実施例2のように、第1のユニットを第2のユニットに貼り付け、真空吸引すると、基板を平らに配置し保持することができ、硬化後の封止樹脂の厚みは、基板内の位置によりばらつきを抑制することができる。
<比較例2> 図14の断面図に示すように、台板60上に基板3を配置し、基板2の外周付近3sを冶具62で押え、基板3が反らないようにして封止樹脂6を硬化させる場合、基板3には治具62で押えるための領域が必要となり、基板3のうち製品に利用できる領域が減り、基板3から取り出せる製品個数が少なくなる。
これに対し、実施例2では、基板の外周付近を冶具で押える必要がないため、基板のうち製品に利用できる領域が増え、基板から取り出せる製品個数が多くなる。
<比較例3> 図15の断面図に示すように、基板3が凸状に反る場合(基板3の中央が台板60から浮く場合)、基板3の外周付近3sを冶具62で押えても、基板3を平らにすることができないことがある。
これに対し、実施例2では、基板とフィルムの間が密着し、フィルムと粘着層の間が密着することによって、基板の凸状の反りを抑制することができる。
<比較例4> 図16の断面図に示すように、治具62だけでなく、台板60上に粘着層64を形成し、粘着層64によって基板3の凸状の反りを防ぐことも考えられる。しかし、粘着層64が台板60や基板3から剥がれてしまうと、基板3を平らに保持することが困難になる。
これに対し、実施例2では、真空吸引によって、基板とフィルムの間や、フィルムと粘着層の間を、容易に、かつ確実に密着させることができるため、基板の凸状の反りを抑制し、基板を平らな状態に保つことが容易である。
<まとめ> 以上に説明したように、基板が搭載された第1のユニットを第2のユニットに貼り付けた後、真空吸引することによって、フィルムと基板の間やフィルムと粘着層の間への空気の噛み込みを容易に、かつ確実に防止又は取り除くことができる。保持された基板が空気の噛み込みによって傾くことなく一定の姿勢で保持されるので、精度よく、効率よく基板を加工することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
例えば、第1のユニットと第2のユニットを用いて保持されている基板、すなわち基板支持体の基板に、配線パターンを形成したり、部品を実装したりしても構わない。
2,3 基板
4 部品
5 ダム剤
6 封止樹脂
6a 上面
7 溝
8 個基板
10 第1のユニット
12 枠部材
12a,12b 主面
12p 貫通穴
12q 開口
14 フィルム
14a,14b 面
14p 部分
20,20k 第2のユニット
21 凹部
22,22k 支持部材
22a 上面(平面)
22p 凹部
22s 基板配置領域
24,24k 粘着層
24a 主面
24b 主面
24p 貫通穴
28,28k 基板支持体
30 真空オーブン
32 密閉空間
36 真空ポンプ
40 真空吸引装置
46 真空ポンプ
50 テーブル
52,54 ブレード刃
60 台板
62 治具
64 粘着層

Claims (12)

  1. 開口を有し、前記開口に連通する貫通穴が形成された枠部材と、
    前記枠部材の前記開口を覆い、前記枠部材の前記貫通穴を介して露出するように、前記枠部材に貼り付けられ、前記貫通穴を介して露出する露出面が粘着力を有するフィルムと、
    を備えた第1のユニットを準備する第1の工程と、
    前記第1のユニットの前記フィルムの前記露出面に基板を貼り付けて、前記第1のユニットに前記基板を搭載する第2の工程と、
    平面を有する支持部材と、
    前記支持部材の前記平面に形成され、粘着力を有する粘着層と、
    を備えた第2のユニットを準備する第3の工程と、
    前記第1のユニットの前記フィルムの前記露出面とは反対側の面を前記第2のユニットの前記粘着層に貼り付けることによって、前記基板が搭載されている前記第1のユニットと前記第2のユニットとが接合された基板支持体を形成する第4の工程と、
    前記基板支持体を密閉空間内に配置して真空引きする第5の工程と、
    前記第5の工程の後に大気開放する第6の工程と、
    を備えたことを特徴とする、基板保持方法。
  2. 前記第6の工程において大気解放する時間は、前記第5の工程において真空引きする時間よりも短いことを特徴とする、請求項1に記載の基板保持方法。
  3. 前記第6の工程の後に、前記基板支持体の前記基板を切断又は研削する第7の工程を、さらに備えたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の基板保持方法。
  4. 前記第3の工程で準備する前記第2のユニットの前記支持部材の前記平面は、その上に前記基板が配置される予定の基板配置領域の周辺に、前記平面から後退した凹部が形成され、
    前記第3の工程で準備する前記第2のユニットの前記粘着層は、前記支持部材に形成された前記凹部から見て前記基板配置領域側と、その反対側とに延在し、
    前記第4の工程において、前記第1のユニットの前記フィルムを、前記第1のユニットの前記フィルムが前記第2のユニットの前記支持部材の前記凹部の上方を覆うように、前記第2のユニットの前記粘着層に貼り付けることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の基板保持方法。
  5. 前記第3の工程で準備する前記第2のユニットの前記支持部材の前記平面に形成された前記凹部は、前記支持部材の前記上面の法線方向から見たとき、前記基板配置領域の全周を取り囲んでいることを特徴とする、請求項4に記載の基板保持方法。
  6. 前記第3の工程で準備する前記第2のユニットの前記粘着層は、前記支持部材の前記凹部に対向する部分が除去されていることを特徴とする、請求項4又は5に記載の基板保持方法。
  7. 前記枠部材の熱膨張係数と前記支持部材の熱膨張係数とが同一又は近接していることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一つに記載の基板保持方法。
  8. 前記第1の工程で準備する前記第1のユニットの前記フィルムは、熱を加えることで前記露出面の粘着力を低下させることができる熱発泡性の粘着フィルムであることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一つに記載の基板保持方法。
  9. その上方に基板が配置される予定の基板配置領域と、前記基板配置領域の周囲を取り囲む基板周辺領域とを含む平面を有し、前記基板周辺領域に前記平面から後退した凹部が形成された支持部材と、
    前記支持部材の前記平面に形成され、前記凹部から見て前記基板配置領域側と、その反対側とに延在し、粘着力を有する粘着層と、
    を備えたことを特徴とする、基板保持装置。
  10. 前記支持部材の前記上面の法線方向から見たとき、前記凹部は、基板配置領域の全周を取り囲んでいることを特徴とする、請求項9に記載の基板保持装置。
  11. 開口を有し、前記開口に連通する貫通穴が形成された枠部材と、
    前記枠部材の前記開口を覆い、前記枠部材の前記貫通穴を介して露出するように、前記枠部材に貼り付けられ、前記貫通穴を介して露出する露出面が粘着力を有するフィルムと、
    をさらに備え、
    前記フィルムの前記露出面に基板が貼り付けられ、前記フィルムの前記露出面とは反対側の面が前記粘着層に貼り付けられ、前記フィルムが前記支持部材の前記凹部の上方を覆う状態で、前記基板を保持することができ、
    前記支持部材の熱膨張係数と前記枠部材の熱膨張係数とが同一又は近接していることを特徴とする、請求項9又は10に記載の基板保持装置。
  12. 前記フィルムは、熱を加えることで前記露出面の粘着力を低下させることができる熱発泡性の粘着フィルムであることを特徴とする、請求項9乃至11のいずれか一つに記載の基板保持装置。
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