JP2015022690A - マーケットインパクト減衰係数算出装置、マーケットインパクト減衰係数算出方法、約定シミュレーションシステム、及び約定シミュレーション方法 - Google Patents

マーケットインパクト減衰係数算出装置、マーケットインパクト減衰係数算出方法、約定シミュレーションシステム、及び約定シミュレーション方法 Download PDF

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Abstract

【課題】実際の市場のデータから導き出した銘柄毎のマーケットインパクト減衰係数を有する、より現実の市場の動きに近い擬似市場を提供し、取引アルゴリズムの検証精度を向上させるための技術を提供する。【解決手段】過去の実市場の相場情報原データから抽出したアップティック時間及びダウンティック時間を抽出し、アップティック期間を経てダウンティック方向へ反転した(及びダウンティック期間を経てアップティック方向へ反転した)ということは、マーケットインパクトによって一時的に拡大したスプレッド(最良売値と最良買値の差)が潜在的にあった売買ニーズを呼び寄せながら縮まっていき一時的インパクトの減衰が収束したものであることから、その銘柄のアップティック時間及びダウンティック時間を集計し実市場のマーケットインパクトの推移を反映したマーケットインパクト減衰係数を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、マーケットインパクト減衰係数算出装置、マーケットインパクト減衰係数算出方法、約定シミュレーションシステム、及び約定シミュレーション方法に関し、例えば、株など証券取引におけるマーケットインパクト減衰係数を決定するための技術に関するものである。
近年では、アルゴリズム取引が普及している。アルゴリズム取引プログラムが実行される計算機(アルゴリズム取引システム)では、市場における対象銘柄の値動き、出来具合、板の形状、関連指数及びテクニカル指標などの変化をリアルタイムに監視し、監視結果に基づいて、売買発注のタイミング及び数量を決定し、自動的に発注を繰り返す。
このようなアルゴリズム取引システムを実際に稼働させる前には適切に動作するか検証(パフォーマンス評価)しなければならないが、現実のマーケットに対して売買の発注を行ってソフトウェア動作の検証を繰り返すことはコストやリスクが高すぎて事実上不可能である。
そこで、アルゴリズム取引システムのパフォーマンス評価に利用できる疑似的(仮想的)な市場が求められる。シミュレーションで市場を実現する場合には、より実際の市場に近いシミュレーションができることが重要である。そのためには、アルゴリズム取引システムからの注文が約定した際に発生するマーケットインパクトの遷移のシミュレーションに考慮する必要がある。
この擬似的な市場に関して、例えば、特許文献1には、マーケットインパクトのシミュレーションを実現する技術が開示されている。特許文献1では、マーケットインパクトに関するパラメータとして減衰係数を設けている。
特願2007−191202
特許文献1に開示の技術によれば、マーケットインパクトのシミュレーションにおいて、銘柄毎に一時的インパクトから恒久インパクトまでの減衰にかかる時間をマーケットインパクト減衰係数としてパラメータ設定することはできる。
しかしながら、特許文献1では、パラメータ設定はユーザに完全に任されている。このパラメータ設定は非常に専門的な知識を有する者であっても困難を極めるものであり、通常のユーザにとって適切なパラメータ(減衰係数)を決めることは不可能に近いという課題がある。そのため、最近の実際の市場データを基に算出された減衰係数の提供が求められている。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、約定シミュレーションシステムに対し、実際の市場のデータから導き出した銘柄毎のマーケットインパクト減衰係数を有する、より現実の市場の動きに近い擬似市場を提供し、取引アルゴリズムの検証精度を向上させるための技術を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明では、プロセッサは、実市場の値動きを示す原データから各約定値と約定時刻を特定する約定取得処理と、特定した各約定値及び約定時刻から、アップティック時間とダウンティック時間を抽出するティック変遷時間抽出処理と、を実行する。1つの態様では、プロセッサは、アップティック時間とダウンティック時間を集計し、少なくとも指定された期間におけるアップティック時間及びダウンティック時間を統計処理することによりマーケットインパクト減衰係数を算出するパラメータ算出処理を実行する。別の態様では、プロセッサは、アップティック時間とダウンティック時間を集計し、複数の期間のそれぞれについて、アップティック時間及びダウンティック時間に関する複数種類の統計データをユーザに提示する参考情報提示処理と、ユーザが複数種類の統計データに基づいて決定した値を受け取り、マーケットインパクト減衰係数とする処理を実行する。何れの態様であっても上記課題を解決することは可能である。
本発明の代表的な形態によれば、過去の市場データをもとに算出された銘柄毎のマーケットインパクト減衰係数を設定した約定シミュレーションシステムを使うことで、アルゴリズム取引システムのパフォーマンスの検証精度を高めることができる。
本発明の実施形態による約定シミュレーションシステムのハードウェア構成のブロック図である。 本発明の実施形態による、マーケットインパクト減衰係数算出システム6を含む約定シミュレーションシステム1、及びアルゴリズム取引システム24によって構成されるシステム全体の機能構成を示すブロック図である。 ティック原データ(マーケットインパクト減衰係数算出の元データ)21の構成を示す図である。 本発明の実施形態による約定シミュレーションシステム1によって実行される注文分解等事前処理231の内容を説明するためのフローチャートである。 マーケットインパクト減衰係数算出のためにティック原データ21から抽出される基礎データを示すグラフ図である。 アップティック期間の時間及びダウンティック期間の時間のデータ構成例を示す図である。 マーケットインパクト減衰係数算出処理の内容を説明するためのフローチャートである。 マーケットインパクト減衰係数算出処理の内容を説明するためのフローチャートである。 マーケットインパクト減衰係数算出処理の内容を説明するためのフローチャートである。 マーケットインパクト減衰係数パラメータ算出の具体的内容を説明するための図である。 買い約定のマーケットインパクト曲線の例を示す図である。 売り約定のマーケットインパクト曲線の例を示す図である。 マーケットインパクト減衰係数算出システム6を適用する約定シミュレーションシステム1の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態の約定シミュレーションシステム1によって算出されるマーケットインパクトΔPの説明図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
本実施形態では、当業者が本発明を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本発明の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
なお、本発明の実施形態は、汎用コンピュータ上で稼動するソフトウェアで実装しても良いし、専用ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実装しても良い。
なお、以後の説明では「テーブル」形式によって本発明の各情報について説明するが、これら情報は必ずしもテーブルによるデータ構造で表現されていなくても良く、リスト、DB、キュー等のデータ構造やそれ以外で表現されていても良い。そのため、データ構造に依存しないことを示すために「テーブル」、「リスト」、「DB」、「キュー」等について単に「情報」と呼ぶことがある。
<約定シミュレーションシステムのハードウェア構成>
図1は、本発明の実施形態による約定シミュレーションシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
約定シミュレーションシステム1は、CPU11と、メモリ12と、記憶装置(HDD)13と、通信制御装置14と、インタフェース15と、キーボード16と、ディスプレイ17と、外部入出力装置18と、を有している。
CPU11は、メモリ12に記憶されるプログラムを実行することによって、各種処理を行う。メモリ12は、CPU11によって実行されるプログラム及びCPU11によって必要とされる情報などを一時的に記憶する。例えば、メモリ12には、HDD13から読み出されたプログラム及び情報が記憶される。
HDD13は、各種プログラム及び各種情報などを記憶する。例えば、HDD13は、後述するティック原データ21、分解後注文ファイル232、シミュレーションパラメータ22、及び結果ファイル239を記憶する。
通信制御装置14は、LAN又はインターネットなどのネットワーク19を介して、アルゴリズム取引システムに接続される。アルゴリズム取引システムは、CPU、メモリ及びインタフェースを備え、アルゴリズム取引プログラムを実行する計算機である。
インタフェース15は、キーボード16、ディスプレイ17、及び外部入出力装置18などに接続される。キーボード16及び外部入出力装置18は、ユーザによって入力された情報を、インタフェース15を介してCPU11に送信する。ディスプレイ17は、CPU10によって指示された情報を表示する。また、外部入出力装置18は、CPU11によって指示された情報を出力(例えば、印刷出力や音声出力等)する。
<全体システムの機能構成>
図2は、本発明の実施形態による、マーケットインパクト減衰係数算出システム6を含む約定シミュレーションシステム1、及びアルゴリズム取引システム24によって構成されるシステム全体の機能構成を示すブロック図である。マーケットインパクト減衰係数算出システム6を適用する約定シミュレーションシステム1は、過去にあった注文を発生再現させ、アルゴリズム取引プログラムから発注された注文の約定によるマーケットインパクトの発生と減衰をシミュレーションするタイプの約定シミュレーションシステムである。
約定シミュレーションシステム1は、ティック原データ21を予め記憶している。ティック原データ21は、現実の市場におけるティックデータの履歴(過去のティックデータ)である。ティックデータは、ある時刻における証券の値動きに関する情報である。なお、ティック原データ21及びティックデータについては、図3で詳細を説明する。
まず、アルゴリズム取引システム24は、約定シミュレーションシステム1に予めログオンしておく。その後、約定シミュレーションシステム1は、図示しない起動パラメータを含む起動コマンドを受けると、当該シミュレーションを開始する。なお、起動パラメータは、銘柄コード、対象年月日、開始時刻及び終了時刻を含む情報である。具体的には、約定シミュレーションシステム1は、起動パラメータに含まれる対象年月日における、起動パラメータに含まれる開始時刻から起動パラメータに含まれる終了時刻まで、起動パラメータに含まれる銘柄コードによって識別される銘柄の株(証券)をアルゴリズム取引システムに取り引きさせた場合のシミュレーションを行う。なお、本実施形態では、取引対象の証券として株を例として説明しているが、本発明に掛かる技術は、株式取引に限らず、通貨取引や債券取引等についても適用可能である。
まず、約定シミュレーションシステム1は、ティック原データ21及び起動パラメータに基づいて、注文分解等事前処理231を実行する。なお、約定シミュレーションシステム1によって実行される注文分解等事前処理231については、図4で詳細を説明する。
約定シミュレーションシステム1は、原データ21を個々の注文に分解するための注文分解等事前処理を実行することによって、分解後注文ファイル232を作成する。分解後注文ファイル232は、起動パラメータに含まれる銘柄コードによって識別される銘柄の株に対する注文の履歴を示す。但し、分解後注文ファイル232は、現実の市場における注文の履歴を示すのではなく、約定シミュレーションシステム1が注文分解等事前処理231を実行することによって推定した仮想的な注文の履歴を示す。例えば、1つの仮想的な注文は、現実の市場において同時期に発生した複数の注文がまとめられたものである。また、仮想的な注文が、成行注文であっても、現実の市場においては指値注文の場合もある。
また、約定シミュレーションシステム1は、マーケットインパクト減衰係数算出システム6を用いて、原データ21からマーケットインパクト減衰係数を算出し、算出した減衰係数をシミュレーションパラメータ22として格納する。マーケットインパクト減衰係数算出システム6による処理の詳細については、図7を用いて後述する。
次に、約定シミュレーションシステム1は、約定シミュレーションコア部23において、注文板登録処理(ティック注文の板登録処理)233、ティックデータ作成送信処理235、アルゴ注文の論理チェック処理236、及びアルゴ注文板登録処理237、及び約定シミュレート処理238を実行する。
注文板登録処理233では、約定シミュレーションシステム1は、作成した分解後注文ファイル232に基づいて、当該シミュレーションにおける銘柄別の注文控えであるワーク板(シミュレーション用ワーク板)234を作成又は更新する。ワーク板234は、前述の起動パラメータに含まれる銘柄コードによって識別される銘柄の株に関する注文状況を示す論理的な板であり、メモリ12に記憶される。そのため、ワーク板234は、値段ごとに、売り注文の株数及び買い注文の株数を示す。より具体的には、約定シミュレーションシステム1は、分解後注文ファイル232に含まれる仮想的な注文(ティック注文)を、時系列に従って、シミュレーション用ワーク板234に登録する。このとき、約定シミュレーションシステム1は、アルゴリズム取引システム24からの注文(アルゴ注文)による影響の大きさを示すマーケットインパクトを考慮して、ティック注文を、シミュレーション用ワーク板234に登録する。例えば、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーションパラメータ22に基づいて、マーケットインパクトを算出する。
また、約定シミュレーションシステム1は、ティックデータ作成送信処理(ワーク板変化分をティックデータに復元して送信する処理:ティック復元処理ともいう)235を行う。ティックデータ作成送信処理235では、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション用ワーク板234の変化を監視する。シミュレーション用ワーク板234に変化がある度に、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション用ワーク板234から変化情報を抽出する。そして、約定シミュレーションシステム1は、抽出した変化情報に基づいて、シミュレーションにおけるティックデータを作成する。なお、シミュレーションにおけるティックデータは、アルゴ注文を受ける前では、ティック原データ21に含まれるものと同一となる。一方、アルゴ注文を受けた後では、シミュレーションにおけるティックデータは、ティック注文及びアルゴ注文の双方に応じた値動き情報となる。また、ティックデータ作成送信処理235では、約定シミュレーションシステム1は、作成したシミュレーションにおけるティックデータを相場情報として、アルゴリズム取引システム24に送信する。アルゴリズム取引システム24は、ティックデータを約定シミュレーションシステム1から受信する。すると、アルゴリズム取引システム24は、受信したティックデータを分析する。そして、アルゴリズム取引システム24は、分析結果に基づいて、当該銘柄の注文内容を決定し、決定した内容の注文を、約定シミュレーションシステム1に送信する。
約定シミュレーションシステム1は、注文をアルゴリズム取引システム24から受信する。更に、約定シミュレーションシステム1は、アルゴリズム取引システムから送信されたアルゴ注文について銘柄や値段などの妥当性を論理チェックする(アルゴ注文の論理チェック処理236の一部)。
アルゴ注文が論理的に誤っている場合、約定シミュレーションシステム1は、注文受付エラー通知を作成する。次に、約定シミュレーションシステム1は、作成した注文受付エラー通知をアルゴリズム取引システム24に送信する。
一方、アルゴ注文の論理的に正しい場合、約定シミュレーションシステム1は、当該アルゴ注文の一意な識別子を含む注文受付通知を作成する。また、約定シミュレーションシステム1は、作成した注文受付通知をアルゴリズム取引システムに送信する。
また、アルゴ注文の板登録237において、約定シミュレーションシステム1は、受信したアルゴ注文をワーク板234に反映できるか否かを判定する。例えば、アルゴ注文が訂正注文又は取消注文の場合には、約定シミュレーションシステム1は、当該アルゴ注文によって訂正又は取消を要求された注文(買注文又は売注文)がシミュレーション用ワーク板234に残っているか否かを判定する。
アルゴ注文がワーク板234に反映できない場合、約定シミュレーションシステム1は、当該アルゴ注文の識別子を含む執行エラー通知を作成する。次に、約定シミュレーションシステム1は、作成した執行エラー通知をアルゴリズム取引システムに送信する。
一方、アルゴ注文がワーク板234に反映できる場合、約定シミュレーションシステム1は、受信したアルゴ注文を、時系列に従って、シミュレーション用ワーク板234に登録する(アルゴ注文の板登録処理237)。
約定シミュレート処理238では、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション用ワーク板234に登録された注文を約定させるためのシミュレーションを行う。
約定シミュレーションシステム1は、シミュレーションの結果に基づいて、シミュレーションにおけるティックデータを作成する。そして、約定シミュレーションシステム1は、作成したティックデータを、結果ファイル239に格納する。そのため、結果ファイル239は、シミュレーションにおいて作成されたティックデータの履歴となる。
また、約定シミュレート処理238においてアルゴ注文が約定した場合、約定シミュレーションシステム1は、約定価格及び約定数量を含む約定通知を作成する。
次に、約定シミュレーションシステム1は、作成した約定通知をアルゴリズム取引システム24に送信する。
更に、約定シミュレーションシステム1は、作成した約定通知に含まれる情報を、アルゴ注文の約定に関する情報として、結果ファイル239に格納する。
その後、約定シミュレーションシステム1によるシミュレーションが終了すると、アルゴリズム取引システム24は、約定シミュレーションシステム1からログアウトする。
<ティック原データ>
図3は、ティック原データ21の構成を示す図である。
約定シミュレーションシステム1は、現実の市場での取引日ごとにティック原データ21を記憶する。そのため、ティック原データ21では、特定の取引日におけるティックデータ210が時系列に従って並んでいる。また、ティック原データ21は、現実の市場におけるティックデータ210の履歴を銘柄ごとに含む。
現実の市場におけるティックデータ210は、取引日310と、時刻311と、銘柄コード312、レコード通番313と、約定値(現値)314と、約定高315と、売気配値316と、買気配値317と、売気配数量318と、買気配数量319と、を構成情報として含んでいる。
取引日310は、当該ティックデータ210が作成された日付けを示す。時刻311は、当該ティックデータ210が作成された時刻を示す。つまり、取引日310及び時刻311は、当該ティックデータ210が現実の市場のいつの時点における値動き情報であるかを示す。
銘柄コード312は、当該ティックデータ210に対応する銘柄の一意な識別子である。レコード通番313は、当該ティックデータ210を識別するための通し番号である。
約定値(現値)314は、当該ティックデータ210が作成された時刻における株価である。具体的には、約定値(現値)314は、当該取引日310及び当該時刻311における、当該銘柄コード312によって識別される銘柄の株価を示す。
約定高315は、前回のティックデータ210の作成時から今回のティックデータ210の作成時までの間に、当該銘柄コード6509によって識別される銘柄の株が約定した株数を示す。
売気配値316は、売注文で指定された価格(気配値)である。なお、ティックデータ210に含まれる売気配値316は、前回のティックデータ210の作成時から今回のティックデータ210の作成時までの間に売気配数量が変化した(新たな売注文が入った)気配値である。
売気配数量318は、売気配値316での売注文の総株数を示す。なお、売気配値316及び売気配数量318は、ティックデータ210に複数含まれていてもよい。この場合、1つの売気配値316と1つの売気配数量318とが対応する。そして、売気配数量318は、当該売気配数量318に対応する売気配値316での売注文の総株数を示す。
買気配値317は、買注文で指定された気配値である。なお、ティックデータ210に含まれる買気配値317は、前回のティックデータ210の作成時から今回のティックデータ210の作成時までの間に買気配数量が変化した(新たな買注文が入った)気配値である。
買気配数量319は、買気配値317での買注文の総株数を示す。なお、買気配値317及び買気配数量319は、ティックデータ210に複数含まれていてもよい。この場合、1つの買気配値317と1つの買気配数量319とが対応する。そして、買気配数量319は、当該買気配数量319に対応する買気配値317での買注文の総株数を示す。
<注文分解等事前処理231の詳細>
図4は、本発明の実施形態による約定シミュレーションシステム1によって実行される注文分解等事前処理231の内容を説明するためのフローチャートである。
(i)S401
まず、約定シミュレーションシステム1は、起動パラメータ(図示せず)に含まれる対象年月日における、起動パラメータに含まれる開始時刻から起動パラメータに含まれる終了時刻までの、起動パラメータに含まれる銘柄コードによって識別される銘柄に関するすべてのティックデータ210を、ティック原データ21から選択する。
具体的には、約定シミュレーションシステム1は、起動パラメータに含まれる対象年月日とティックデータ210の取引日310とが一致するティックデータ210を、ティック原データ21から選択する。次に、約定シミュレーションシステム1は、ティックデータ210の時刻311が、起動パラメータに含まれる開始時刻から終了時刻までの間に該当するティックデータ210を、選択したティックデータ210の中から選択する。そして、約定シミュレーションシステム1は、起動パラメータに含まれる銘柄コードとティックデータ210の銘柄コード312とが一致するティックデータ210を、選択したティックデータ210の中から選択する。
次に、約定シミュレーションシステム1は、選択したティックデータ210を、作成された時刻が古いものから順に1つずつ取得する(S401)。具体的には、約定シミュレーションシステム1は、ティックデータ210のレコード通番313が小さいものから順に、選択したティックデータ210を取得する。又は、約定シミュレーションシステム1は、ティックデータ210の時刻311が古い物から順に、選択したティックデータ210を取得する。
(ii)S402
約定シミュレーションシステム1は、取得したティックデータ210、及び前回の処理におけるS402で作成されたワーク板234(前回ワーク板234)に基づいて、新たなワーク板234(今回ワーク板234)を作成する(S402)。
具体的には、約定シミュレーションシステム1は、取得したティックデータ210の売気配値316と前回ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、前回ワーク板234から選択する。次に、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの売気配数量に、取得したティックデータ210の売気配数量318を格納する。そして、約定シミュレーションシステム1は、取得したティックデータ210の買気配値317と前回ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、前回ワーク板234から選択する。また、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの買気配数量に、取得したティックデータ210の買気配数量319を格納する。これによって、約定シミュレーションシステム1は、今回ワーク板234を作成する。
(iii)S403
約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234に対応する時刻から今回ワーク板234に対応する時刻までの間に、注文が約定したか否かを判定する(S403)。
具体的には、約定シミュレーションシステム1は、取得したティックデータ210の約定数量315に「0」が格納されているか否かを判定する。約定数量315に「0」が格納されている場合、約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234に対応する時刻から今回ワーク板234に対応する時刻までの間に、注文が約定していないと判定する。この場合、約定シミュレーションシステム1は、処理をS405に移行させる。
一方、約定数量315に「0」以外の値が格納されている場合、約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234に対応する時刻から今回ワーク板234に対応する時刻までの間に、注文が約定したと判定する。この場合、約定シミュレーションシステム1は、取得したティックデータ210及び今回ワーク板234に基づいて、注文が約定する直前のワーク板234(約定直前ワーク板234)を作成する。
具体的には、約定シミュレーションシステム1は、取得したティックデータ210の約定値(現値)314と今回ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、今回ワーク板234から選択する。次に、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの売気配数量又は買気配数量のいずれか一方に、取得したティックデータ210の約定数量315を加算する。なお、約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234及び今回ワーク板234とを比較することによって、取得したティックデータ210の約定数量315を、売気配数量又は買気配数量のいずれに加算するかを決定する。
(iv)S404
約定シミュレーションシステム1は、成行注文に関する情報を示すレコードを、今回ワーク板234から選択する。次に、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの売気配数量及び買気配数量のうちのもう一方に、取得したティックデータ210の約定数量315を加算する。これによって、約定シミュレーションシステム1は、約定直前ワーク板234を作成する(S404)。なお、約定シミュレーションシステム1は、約定直前に入った注文を成行注文と仮定して、約定直前ワーク板234を作成する。よって、約定直前に入った注文が、実際には指値注文の場合もある。
(v)S405及びS406
約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234と今回ワーク板234又は約定直前ワーク板234とを比較し(S405)、仮想的な注文(ティック注文)を推定し、推定したティック注文を分解後注文ファイル232に格納する(S406)。
前回ワーク板234に対応する時刻から今回ワーク板234に対応する時刻までの間に約定していない場合、約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234と今回ワーク板234とを比較する。そのため、約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234及び今回ワーク板234の双方を記憶している。
一方、前回ワーク板234に対応する時刻から今回ワーク板234に対応する時刻までの間に約定した場合、約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234と約定直前ワーク板234とを比較する。そのため、約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234及び約定直前ワーク板234の双方を記憶している。
ここでは、前回ワーク板234と今回ワーク板234とを比較する処理について説明するが、前回ワーク板234と約定直前ワーク板234とを比較する処理も同一である。
約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234の気配値と今回ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、前回ワーク板234及び今回ワーク板234の双方から順番に選択する。そして、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードごとに、以下の処理を行う。
約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234から選択したレコードの売気配数量と今回ワーク板234から選択したレコードの売気配数量とが一致するか否かを判定する。2つの売気配数量が一致する場合、前回ワーク板234又は今回ワーク板234から選択したレコードの気配値での売注文は新たに発生してない。よって、この場合、約定シミュレーションシステム1は、分解後注文ファイル232を更新することはない。一方、2つの売気配数量が一致しない場合、前回ワーク板234又は今回ワーク板234から選択したレコードの気配値での売注文が新たに発生している。そのため、約定シミュレーションシステム1は、売注文(ティック注文)を生成する。具体的には、約定シミュレーションシステム1は、今回ワーク板234から選択したレコードの売気配数量から、前回ワーク板234から選択したレコードの売気配数量を減算することによって、売注文の株数を算出する。そして、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの気配値で、算出した株数の売注文を生成する。
そして、約定シミュレーションシステム1は、生成した売注文に関する情報を、分解後注文ファイル232に格納する。具体的には、約定シミュレーションシステム1は、分解後注文ファイル232に新たなレコードを追加する。
次に、約定シミュレーションシステム1は、新たなレコードの時刻として、S401で取得したティックデータ210の時刻311を保持する。
また、約定シミュレーションシステム1は、算出した売注文の株数が正の値であるか否かを判定する。売注文の株数が正の値である場合、約定シミュレーションシステム1は、新たなレコードの種別として、売注文であることを示す情報を保持する。一方、算出した売注文の株数が負の値である場合、約定シミュレーションシステム1は、新たなレコードの種別として、売訂正注文であることを示す情報又は売取消注文であることを示す情報を保持する。
次に、約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234又は今回ワーク板234から選択したレコードの気配値を、新たなレコードの値として保持する。また、約定シミュレーションシステム1は、算出した売注文の株数を、新たなレコードの数量として保持する。
これによって、約定シミュレーションシステム1は、生成した売注文に関する情報を、分解後注文ファイル232に格納する。
さらに、約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234から選択したレコードの買気配数量と今回ワーク板234から選択したレコードの買気配数量とが一致するか否かを判定する。2つの買気配数量が一致する場合、前回ワーク板234又は今回ワーク板234から選択したレコードの気配値での買注文は新たに発生してない。よって、約定シミュレーションシステム1は、分解後注文ファイル232を更新しない。一方、2つの買気配数量が一致しない場合、前回ワーク板234又は今回ワーク板234から選択したレコードの気配値での買注文が新たに発生している。そのため、約定シミュレーションシステム1は、買注文(ティック注文)を生成する。具体的には、約定シミュレーションシステム1は、今回ワーク板234から選択したレコードの買気配数量から、前回ワーク板234から選択したレコードの買気配数量を減算することによって、買注文の株数を算出する。そして、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの気配値で、算出した株数の買注文を生成する。
続いて、約定シミュレーションシステム1は、生成した買注文に関する情報を、分解後注文ファイル232に格納する。具体的には、約定シミュレーションシステム1は、分解後注文ファイル232に新たなレコードを追加する。そして、約定シミュレーションシステム1は、新たなレコードの時刻として、S401で取得したティックデータ210の時刻311を格納する。
次に、約定シミュレーションシステム1は、算出した買注文の株数が正の値であるか否かを判定する。買注文の株数が正の値である場合、約定シミュレーションシステム1は、新たなレコードの種別として、買注文であることを示す情報を保持する。一方、算出した買注文の株数が負の値である場合、約定シミュレーションシステム1は、新たなレコードの種別として、買訂正注文であることを示す情報又は買取消注文であることを示す情報を保持する。
さらに、約定シミュレーションシステム1は、前回ワーク板234又は今回ワーク板234から選択したレコードの気配値を、新たなレコードの値として保持する。また、約定シミュレーションシステム1は、算出した買注文の株数を、新たなレコードの数量として保持する。
以上のようにして、約定シミュレーションシステム1は、生成した買注文に関する情報を、分解後注文ファイル232に格納する。
(vii)S407
約定シミュレーションシステム1は、選択したティックデータ210のすべてを取得したか否かを判定する(S407)。
選択したティックデータ210の1つでも取得してない場合、約定シミュレーションシステム1は、処理をS401に戻して、S401からS406を繰り返す。一方、選択したティックデータ210のすべてを取得した場合、約定シミュレーションシステム1は、注文分解等事前処理231を終了する。
<マーケットインパクト減衰係数算出処理>
(i)マーケットインパクト減衰係数算出のための基礎データ
図5は、マーケットインパクト減衰係数算出のためにティック原データ21から抽出される基礎データを示すグラフ図である。
当該基礎データは、アップティック期間の時間及びダウンティック期間の時間に相当し、基礎データの抽出は、銘柄別前後場別に行われる。また、図5に示すように、アップティック期間51は、前回約定値以上の約定値が連続する期間のことであり、ダウンティック期間52は、前回約定値以下の約定値が連続する期間のことである。具体例を、図5に示す。
図6は、アップティック期間の時間及びダウンティック期間の時間のデータ構成例を示す図である。アップティック期間とは、前回約定値以上の約定値となった約定の時刻から前回約定値に満たない約定値となった(ダウンティック方向へ反転した)約定の1つ前の約定の時刻までのことである。また、ダウンティック期間とは、前回約定値以下の約定値となった約定の時刻から前回約定値を超える約定値となった(アップティック方向へ反転した)約定の1つ前の約定の時刻までのことである。
アップティック期間を経てダウンティック方向へ反転した(及びダウンティック期間を経てアップティック方向へ反転した)ということは、マーケットインパクトによって一時的に拡大したスプレッド(最良売値と最良買値の差)が潜在的にあった売買ニーズを呼び寄せながら縮まっていった結果の現象であり、一時的インパクトの減衰が収束したものととらえられる。このことから、その銘柄のアップティック期間の時間を約定シミュレーションシステムにおける買アルゴ注文の約定成立時の減衰係数算出上の基礎データとし、ダウンティック期間の時間を約定シミュレーションシステムにおける売アルゴ注文の約定成立時の減衰係数算出上の基礎データとしてマーケットインパクト減衰係数パラメータを算出することで、実市場のマーケットインパクトの推移を約定シミュレーションシステムへ反映できる。
(iii)処理の詳細内容
図7は、マーケットインパクト減衰係数算出処理の内容を説明するためのフローチャートである。マーケットインパクト減衰係数算出処理は、大きく分けて、前回約定/今回約定取得処理61、アップティック時間/ダウンティック時間抽出処理62、及び集計処理/係数算出処理63の3つの処理によって構成される。前回約定/今回約定取得処理61は、過去の実市場の相場情報原データ21から約定のティックデータレコードを順次入力し、前回約定の情報と今回約定の情報を取得する(図6の約定値のそれぞれを取得するための処理)。
アップティック時間/ダウンティック時間抽出処理62は、アップティック期間の開始と開始時刻・継続・終了と終了時刻、ダウンティック期間の開始と開始時刻・継続・終了と終了時刻を取得し、アップティック時間、ダウンティック時間を抽出する処理である(図6のアップティック期間及びダウンティック期間の時間を抽出するための処理)。なお、当該抽出処理62では、アップティック時間、ダウンティック時間の最近の傾向を抽出することから、直近の過去1ヶ月分など、抽出する期間がユーザによって指定される。
集計処理/係数算出処理63は、アップティック期間及びダウンティック期間の情報を集計し、集計値からマーケットインパクト減衰係数を算出するための処理(図8参照)である。なお、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、現実の市場の過去日のある銘柄に発生したティックデータの履歴やその銘柄の基本情報である相場情報原データ21を入力とする。相場情報原データ(ティック原データ)21には、ティックデータが含まれる(図3参照)。
(a)前回約定/今回約定取得処理61
まず、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、前回の約定値、今回の約定値、及びUpDown符号のそれぞれを「0」に設定し、初期化する(S701)。
マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、前回の約定値を今回の約定値で書き換える(S702)。初期段階では、前回の約定値及び今回の約定値は共に「0」であるため、前回の約定値は「0」に設定される。
マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、マーケットインパクト減衰係数を算出するための基礎データを抽出するために相場情報原データ(ティック原データ)21を読み込み、ティックデータを取得する(S703)。なお、基礎データの抽出では、当該銘柄の株式分割、増資、合併などのコーポレートアクションに関わる特異日においては通常日と大きく異なるデータが抽出される場合があるため、特異日を除外して抽出することもできる。
マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、取得したティックデータが約定したデータであるか(約定か気配か)判定する(S704)。取得データが約定データである場合、処理はS705に移行する。取得データが気配データである場合、処理はS703に戻り、新たなティックデータが約定データとして取得されるまでS703及び704の処理が繰り返される。
マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、前回の約定値が「0」であったか判定する(S705)。前回の約定値が「0」である場合、処理はS706に移行し、「0」でない場合、処理はS708に移行する。
S706において、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、S704で特定した今回の約定値で前回の約定値を置き換える。
そして、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、UpDown開始時刻に今回の約定値に約定した時刻(今回約定時刻)を設定し(S707)、処理をS703に移行させる。
(b)アップティック時間/ダウンティック時間抽出処理62
マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、前回の約定値と今回の約定値を比較する(S708)。前回の約定値<今回の約定値である場合、処理はS709に移行する。前回の約定値>今回の約定値である場合、処理はS714に移行する。前回の約定値=今回の約定値である場合、処理はS719に移行する。
S709において、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、前回のUpDown符号がD(Down)か、0か、U(Up)か判定する。前回のUpDown符号がDの場合、処理はS710に移行する。前回のUpDown符号が0の場合、処理はS713に移行する。前回のUpDown符号がUの場合、処理はS719に移行する。
S710において、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、(前回約定時刻−UpDown開始時刻)によって定まる時間を、ダウンティック時間に設定し、アップティック時間/ダウンティック時間データストア621に保持する(一時的に格納する)。つまり、この場合(今回の約定値が前回の約定値よりも大きく、かつ前回のUpDown符号がDの場合)、ダウンティックからアップティックに転換したことを意味するため、それまでのダウンティック時間を保持しておく必要がある。
そして、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、UpDown符号をDからUに変更し(S711)、UpDown開始時刻を今回約定時刻に設定する(S712)。その後、処理はS719に移行する。
前回のUpDown符号が0の場合(S709)、S713において、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、UpDown符号を0からUに変更する。その後、処理はS719に移行する。
一方、S708で前回の約定値>今回の約定値であると判定された場合、S714において、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、前回のUpDown符号がD(Down)か、0か、U(Up)か判定する。前回のUpDown符号がUの場合、処理はS715に移行する。前回のUpDown符号が0の場合、処理はS718に移行する。前回のUpDown符号がDの場合、処理はS719に移行する。
S715において、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、(前回約定時刻−UpDown開始時刻)によって定まる時間を、アップティック時間に設定し、アップティック時間/ダウンティック時間データストア621に保持する(一時的に格納する)。つまり、この場合(今回の約定値が前回の約定値よりも小さく、かつ前回のUpDown符号がUの場合)、アップティックからダウンティックに転換したことを意味するため、それまでのアップティック時間を保持しておく必要がある。
そして、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、UpDown符号をUからDに変更し(S716)、UpDown開始時刻を今回約定時刻に設定する(S717)。その後、処理はS719に移行する。
前回のUpDown符号が0の場合(S714)、S718において、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、UpDown符号を0からDに変更する。その後、処理はS719に移行する。
(c)集計処理/係数算出処理63
S719において、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、ユーザによって指定された銘柄の指定された期間における全てのデータ(アップティック期間及びダウンティック期間のデータ)を取得したか判定する。全てのデータが取得されている場合には、処理はS720に移行し、まだ取得されていない場合には、処理はS702に移行する。
S720において、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、アップティック時間/ダウンティック時間抽出処理62を実行する際に一時的に保持していたアップティック時間/ダウンティック時間621を読み込み、指定された期間のアップティック時間/ダウンティック時間のデータ(図6)を集計して、マーケットインパクト減衰係数を算出し、シミュレーションパラメータ22に格納する。なお、マーケットインパクト減衰係数の具体的な算出については後述する(図8参照)。
<マーケットインパクト減衰係数パラメータ算出の具体的内容>
図8は、マーケットインパクト減衰係数パラメータ算出の具体的内容を説明するための図である。マーケットインパクト減衰係数パラメータは、実市場のマーケットインパクト推移をよりきめ細かく約定シミュレーションシステム1が表現可能になるように、アップティック時間の最小値・最大値・平均値・中央値及びダウンティック時間の最小値・最大値・平均値・中央値を場区分別に集計データ801を出力する(例えば、集計データ801をディスプレイ17に表示する)。
ユーザが集計データ801を参照して適宜マーケットインパクト減衰係数パラメータを設定するようにしても良い(提示された各統計データのうち適切な値をユーザが選択しても良いし、提示された各統計データからユーザが適宜演算(平均値や中央値を演算)しても良い)し、マーケットインパクト減衰係数算出システム6が集計データ801に基づいて自動的にマーケットインパクト減衰係数パラメータを生成するようにしても良い。
前者の場合、マーケットインパクト減衰係数算出システム6は、ユーザが集計データ801に基づいて決定したマーケットインパクト減衰係数を受け取り、約定シミュレーションで用いるパラメータとする。
後者の場合、ユーザによって指定された集計終了日とその終了日を起点とした集計期間(例えば、過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月等)のデータを基に、マーケットインパクト減衰係数パラメータを演算する。例えば、指定期間における全てのアップティック時間及びダウンティック時間を対象として、そのデータの平均値或いは中央値をパラメータとする。また、指定期間における前場の全データ(アップティック時間及びダウンティック時間)を対象とし、当該データにおける平均値或いは中央値を前場用のパラメータとし、当該指定期間における後場の全データ(アップティック時間及びダウンティック時間)を対象とし、当該データにおける平均値或いは中央値を後場用のパラメータとしても良い。さらに、指定期間における全アップティック時間のデータにおける平均値或いは中央値をアップティック用パラメータ、指定期間における全ダウンティック時間のデータにおける平均値或いは中央値をダウンティック用パラメータとしても良い。これらアップティック用パラメータ及びダウンティック用パラメータに関し、前場用及び後場用のパラメータを生成しても良い。また、ユーザが、パラメータとして、平均値を採用するか中央値を採用するか選択できるようにしても良い。
以上のように算出されたマーケットインパクト減衰係数パラメータは、約定シミュレーションシステム1におけるマーケットインパクト曲線における一時的インパクト(一時的に発生し時間の経過と共に消失するインパクト)の減衰に掛かる時間を決定する要素となる。図9は買い約定のマーケットインパクト曲線の例を示し、図10は売り約定のマーケットインパクト曲線の例を示している。つまり、図9及び10に示されるように、マーケットインパクト減衰係数パラメータ8は、一時的インパクトによりマーケット値が上昇或いは下降した時点から、「一時的上昇或いは下降が起こる直前のマーケット値±恒久インパクト(恒久的な価格の変化として残るインパクト)」で表される値に戻るまでの時間となっている。
なお、図8においては、原データ21に含まれる全てのデータに対して集計処理を行って得られた集計データ801が示されているが、ユーザによって指定された集計期間に対してのみ集計データ801を取得してもよい。つまり、少なくとも指定された期間の集計データが得られればマーケットインパクト減衰係数パラメータを求めることはできる。
<約定シミュレーション>
図11は、マーケットインパクト減衰係数算出システム6を適用する約定シミュレーションシステム1の処理を説明するためのフローチャートである。約定シミュレーションシステム1は、マーケットインパクト減衰係数算出システム6の出力であるマーケットインパクト減衰係数をシミュレーションパラメータとして用いる。
約定シミュレーションシステム1は、時系列に従って、アルゴ注文又はティック注文を、当該シミュレーションにおける値動きを示すワーク板234(シミュレーション用ワーク板234)に登録する。約定シミュレーションシステム1は、アルゴ注文又はティック注文をシミュレーション用ワーク板234に登録しようとする度に、当該ワーク板登録・約定シミュレート処理を実行する。
(i)S1101
まず、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション用ワーク板234に登録しようとする注文が、アルゴ注文又はティック注文のいずれであるかを判定する(S1101)。シミュレーション用ワーク板234にティック注文を登録しようとする場合、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーションパラメータ22に基づいて、ティック注文発生時におけるマーケットインパクトを算出する。
図12は、本発明の実施の形態の約定シミュレーションシステム1によって算出されるマーケットインパクトΔPの説明図である。マーケットインパクトΔPは、アルゴ注文の約定による影響の大きさを示す値である。そのため、マーケットインパクトΔPは、アルゴ注文の約定時刻t0からの時間の経過と共に指数的に減衰するのが好ましい。例えば、マーケットインパクトΔPは、減衰係数Tに従って減衰する。更に、マーケットインパクトΔPは、初期インパクトP0の一定比率(恒久インパクト比率P)が恒久的に残るのが好ましい。なお、初期インパクトP0は、アルゴ注文の約定時刻t0におけるマーケットインパクトであり、ワーク板登録・約定シミュレート処理のS1107で算出される。言い換えると、t0は、初期インパクトP0の発生時刻である。なお、減衰係数T及び恒久インパクト比率Pは、シミュレーションパラメータ22に含まれる。例えば、約定シミュレーションシステム1は、数式1を用いて、ティック注文発生時刻tにおけるマーケットインパクトΔP(t)を算出する。
[式1]
ΔP(t)=(1−P)・P0・exp(−(t−t0)/T/5)+P・P0
(ii)S1102
約定シミュレーションシステム1は、マーケットインパクトを算出すると、算出したマーケットインパクトを四捨五入して整数にする。そして、約定シミュレーションシステム1は、整数化したマーケットインパクトを、登録しようとするティック注文で指定された価格に反映する(S1102)。具体的には、約定シミュレーションシステム1は、算出したマーケットインパクトを発生させたアルゴ注文が売注文又は買注文のいずれであるかを判定する。
アルゴ注文が売注文の場合、約定シミュレーションシステム1は、登録しようとするティック注文で指定された価格から、整数化されたマーケットインパクトを減算することによって、登録価格を算出する。
一方、アルゴ注文が買注文の場合、約定シミュレーションシステム1は、登録しようとするティック注文で指定された価格に、整数化されたマーケットインパクトを加算することによって、登録価格を算出する。
(iii)S1104(S1102→S1104の場合)
そして、約定シミュレーションシステム1は、算出した登録価格に基づいて、ティック注文をシミュレーション用ワーク板234に登録する(S1104)。具体的には、ティック注文が売注文の場合、約定シミュレーションシステム1は、算出した登録価格とシミュレーション用ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、シミュレーション用ワーク板234から選択する。次に、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの売気配数量に、当該ティック注文で指定された株数を加算する。
一方、ティック注文が売訂正注文又は売取消注文の場合、約定シミュレーションシステム1は、算出した登録価格とシミュレーション用ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、シミュレーション用ワーク板234から選択する。そして、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの売気配数量から、当該ティック注文で指定された株数を減算する。
一方、ティック注文が買注文の場合、約定シミュレーションシステム1は、算出した登録価格とシミュレーション用ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、シミュレーション用ワーク板234から選択する。次に、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの買気配数量に、当該ティック注文で指定された株数を加算する。
一方、ティック注文が買訂正注文又は買取消注文の場合、約定シミュレーションシステム1は、算出した登録価格とシミュレーション用ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、シミュレーション用ワーク板234から選択する。次に、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの買気配数量から、当該ティック注文で指定された株数を減算する。
以上のように、約定シミュレーションシステム1は、算出した登録価格に基づいて、ティック注文をシミュレーション用ワーク板234に登録する。なお、約定シミュレーションシステム1は、これまでにアルゴ注文をシミュレーション用ワーク板234に登録していない場合、ティック注文で指定された価格を、登録価格とする。つまり、約定シミュレーションシステム1は、マーケットインパクトを考慮せずに(通常通りに)、ティック注文をシミュレーション用ワーク板234に登録する。
(iv)S1103
一方、シミュレーション用ワーク板234にアルゴ注文を登録しようとする場合(S1101でアルゴ注文と判断された場合)、約定シミュレーションシステム1は、登録しようとするアルゴ注文について銘柄や値段などの妥当性を論理チェックする(S1103)。
アルゴ注文が論理的に誤っている場合、約定シミュレーションシステム1は、当該アルゴ注文の識別子を含む受付エラー通知を作成する。次に、約定シミュレーションシステム1は、作成した受付エラー通知を、アルゴリズム取引システムに送信する。そして、約定シミュレーションシステム1は、当該ワーク板登録・約定シミュレート処理を終了する。
(iv)S1104(S1103→S1104の場合)
アルゴ注文が論理的に正しい場合、約定シミュレーションシステム1は、アルゴ注文のシミュレーション用ワーク板234への反映を試みる(S1104)。例えば、アルゴ注文が訂正注文又は取消注文の場合には、約定シミュレーションシステム1は、当該アルゴ注文によって訂正又は取消を要求された注文(買注文又は売注文)がシミュレーション用ワーク板234に残っているか否かを判定する。
アルゴ注文がワーク板234に反映できない場合、約定シミュレーションシステム1は、当該アルゴ注文の識別子を含む執行エラー通知を作成する。次に、約定シミュレーションシステム1は、作成した執行エラー通知をアルゴリズム取引システムに送信する。
一方、アルゴ注文がワーク板234に反映できる場合、約定シミュレーションシステム1は、受信したアルゴ注文を、時系列に従って、シミュレーション用ワーク板234に登録する(S1104)。具体的には、アルゴ注文が売注文の場合、約定シミュレーションシステム1は、当該アルゴ注文で指定された価格とシミュレーション用ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、シミュレーション用ワーク板234から選択する。次に、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの売気配数量に、当該アルゴ注文で指定された株数を加算する。一方、アルゴ注文が売訂正注文又は売取消注文の場合、約定シミュレーションシステム1は、当該アルゴ注文で指定された価格とシミュレーション用ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、シミュレーション用ワーク板234から選択する。次に、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの売気配数量から、当該アルゴ注文で指定された株数を減算する。
また、アルゴ注文が買注文の場合、約定シミュレーションシステム1は、当該アルゴ注文で指定された価格とシミュレーション用ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、シミュレーション用ワーク板234から選択する。次に、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの買気配数量に、当該アルゴ注文で指定された株数を加算する。一方、アルゴ注文が買訂正注文又は買取消注文の場合、約定シミュレーションシステム1は、当該アルゴ注文で指定された価格とシミュレーション用ワーク板234の気配値とが一致するレコードを、シミュレーション用ワーク板234から選択する。次に、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの買気配数量から、当該アルゴ注文で指定された株数を減算する。
以上のように、約定シミュレーションシステム1は、アルゴ注文をシミュレーション用ワーク板234に登録する。
(v)S1105
約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション用ワーク板234に基づいて、注文が約定するか否かを判定する(S1105)。具体的には、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション用ワーク板234のいずれかのレコードの売気配数量及び買気配数量の双方に「1」以上の値が格納されている場合、注文が約定すると判定する。更に、約定シミュレーションシステム1は、成行注文に関する情報を示すレコードの売気配数量又は買気配数量のいずれかに「1」以上の値が格納されている場合にも、注文が約定すると判定する。
注文が約定する場合、処理はS1106に移行し、注文が約定しない場合、処理はそのままS1108に移行する。
(vi)S1106
注文が約定する場合、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション用ワーク板234に基づいて、注文を約定させる(S1106)。そして、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション用ワーク板234の売気配数量及び買気配数量から、約定した株数を減算する。これによって、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション用ワーク板234を、約定前の状態から約定後の状態に更新する。
また、約定シミュレーションシステム1は、約定した注文がアルゴ注文であるか否かを判定する。約定した注文がアルゴ注文でない場合、処理は、そのままS1108に移行する。
一方、約定した注文がアルゴ注文である場合、約定シミュレーションシステム1は、約定価格及び約定高を含む約定通知を作成する。そして、約定シミュレーションシステム1は、作成した約定通知を、アルゴリズム取引システムに送信する。
(vii)S1107
更に、約定シミュレーションシステム1は、アルゴ注文の約定結果に基づいて、初期インパクトP0を算出する(S1107)。例えば、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション用ワーク板234に登録されている売注文の最安値と買注文の最高値との中間値(ミッドプライス)を、当該約定直前のシミュレーション用ワーク板234及び当該約定直後のシミュレーション用ワーク板234のそれぞれで算出する。そして、約定シミュレーションシステム1は、算出した2つのミッドプライスの差(ミッドプライスの変化量)を、初期インパクトP0とする。
次に、約定シミュレーションシステム1は、更新された最新のシミュレーション用ワーク板234と当該ワーク板登録・約定シミュレート処理が行われる直前のシミュレーション用ワーク板234とを比較することによって、シミュレーションにおけるティックデータを作成する。そのため、約定シミュレーションシステム1は、更新された最新のシミュレーション用ワーク板234及び当該ワーク板登録・約定シミュレート処理が行われる直前のシミュレーション用ワーク板234の双方を記憶している。具体的には、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション上における現在の日付けを、ティックデータの取引日として保持する。そして、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション上における現在の時刻を、ティックデータの時刻として保持する。
また、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーション対象の銘柄の識別子を、ティックデータの銘柄コードとして保持する。さらに、約定シミュレーションシステム1は、直前に作成したティックデータのレコード通番に「1」を加算することによって算出した値を、ティックデータのレコード通番として保持する。
さらに、約定シミュレーションシステム1は、注文を約定させた価格を、ティックデータの約定値(現値)として保持する。また、約定シミュレーションシステム1は、約定した株数を、ティックデータの約定高として保持する。
次に、約定シミュレーションシステム1は、当該ワーク板登録・約定シミュレート処理によって、シミュレーション用ワーク板234の売気配数量が変化したレコードを、シミュレーション用ワーク板234から選択する。そして、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの気配値を、ティックデータの売気配値として保持する。また、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの売気配数量を、ティックデータの売気配数量として保持する。
さらに、約定シミュレーションシステム1は、当該ワーク板登録・約定シミュレート処理によって、シミュレーション用ワーク板234の買気配数量が変化したレコードを、シミュレーション用ワーク板234から選択する。そして、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの気配値を、ティックデータの買気配値として保持する。また、約定シミュレーションシステム1は、選択したレコードの買気配数量を、ティックデータの買気配数量として保持する。
(viii)S1108
以上のように、約定シミュレーションシステム1は、シミュレーションにおけるティックデータを作成する(S1108)。また、約定シミュレーションシステム1は、作成したティックデータを、相場情報として、アルゴリズム取引システム24に送信する。更に、約定シミュレーションシステム1は、作成したティックデータを、結果ファイル239に格納する。その後、約定シミュレーションシステム1は、当該ワーク板登録・約定シミュレート処理を終了する。
<まとめ>
(1)本発明では、アルゴリズム取引システムのパフォーマンス評価に用いられる株の売買のシミュレーションを行う約定シミュレーションシステムに対し、過去の市場における株の値動きを示すティックデータを基に、銘柄別に過去1年間(期間指定可能)の現在値以上の約定値が連続するアップティックの期間の時間、および、現在値以下の約定値が連続するダウンティックの期間の時間を基礎データとして抽出する。そして、その基礎データの平均値、中央値、最小値、最大値を集計し、提供する。ユーザはこの提供された情報に基づいて、適切なマーケットインパクト減衰係数を選択或いは決定する。或いは、ユーザによって指定された期間におけるアップティックの期間の時間、及びダウンティックの期間の時間の値の中央値又は平均値(前場用、後場用にそれぞれ求めても良いし、アップティック用、ダウンティック用にそれぞれ求めても良い)を求め、その値をマーケットインパクト減衰係数として提供しても良い。このようにすることにより、適切なマーケットインパクト減衰係数を設定することができるので、アルゴリズム取引システムのパフォーマンスを検証するための約定シミュレーションシステムのシミュレーション精度を向上させることができる。
(2)本発明は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
さらに、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することにより、それをシステム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、使用時にそのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしても良い。
最後に、ここで述べたプロセス及び技術は本質的に如何なる特定の装置に関連することはなく、コンポーネントの如何なる相応しい組み合わせによってでも実装できることを理解する必要がある。更に、汎用目的の多様なタイプのデバイスがここで記述した教授に従って使用可能である。ここで述べた方法のステップを実行するのに、専用の装置を構築するのが有益であることが判るかもしれない。また、実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。本発明は、具体例に関連して記述したが、これらは、すべての観点に於いて限定の為ではなく説明の為である。本分野にスキルのある者には、本発明を実施するのに相応しいハードウェア、ソフトウェア、及びファームウエアの多数の組み合わせがあることが解るであろう。例えば、記述したソフトウェアは、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
さらに、上述の実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていても良い。
加えて、本技術分野の通常の知識を有する者には、本発明のその他の実装がここに開示された本発明の明細書及び実施形態の考察から明らかになる。ただし、明細書内の記述及び実施形態における具体例は典型的なものに過ぎず、本発明の範囲と精神は後続する請求範囲で示される。
1・・・約定シミュレーションシステム、11・・・CPU、12・・・メモリ、13・・・HDD、14・・・通信制御装置、15・・・インタフェース、16・・・キーボード、17・・・ディスプレイ、18・・・外部入出力装置、19・・・ネットワーク、21・・・過去の実市場の相場情報原データ(原データ、ティック原データともいう)、22・・・シミュレーションパラメータ格納部、23・・・約定シミュレーションコア部、231・・・注文分解等事前処理、232・・・分解後注文ファイル(原データをもとに作成したティック注文)、233・・・注文板登録処理、234・・・ワーク板、235・・・ティックデータ作成送信処理、236・・・アルゴ注文の論理チェック処理、237・・・アルゴ注文の板登録処理、238・・・約定シミュレート処理、239・・・結果ファイル格納部、24・・・アルゴリズム取引システム

Claims (16)

  1. マーケットインパクト減衰係数を算出するプロセッサと、
    過去の実市場における相場の値動きを示す原データを格納する格納部と、を有し、
    前記プロセッサは、
    前記原データを読み込み、当該原データから各約定値と約定時刻を特定する約定取得処理と、
    前記約定取得処理で取得した前記各約定値及び約定時刻から、アップティック時間とダウンティック時間を抽出するティック変遷時間抽出処理と、
    前記アップティック時間と前記ダウンティック時間を集計し、少なくとも指定された期間における前記アップティック時間及び前記ダウンティック時間を統計処理することにより前記マーケットインパクト減衰係数を算出するパラメータ算出処理と、
    を実行することを特徴とするマーケットインパクト減衰係数算出装置。
  2. 請求項1において、
    前記プロセッサは、前記パラメータ算出処理において、前記指定された期間における前記アップティック時間及び前記ダウンティック時間を合せた全ての値の中央値又は平均値を前記マーケットインパクト減衰係数とすることを特徴とするマーケットインパクト減衰係数算出装置。
  3. 請求項1において、
    前記プロセッサは、前記パラメータ算出処理において、前記指定された期間における前記アップティック時間の中央値又は平均値をアップティック用のマーケットインパクト減衰係数とし、前記指定された期間における前記ダウンティック時間の中央値又は平均値をダウンティック用のマーケットインパクト減衰係数とすることを特徴とするマーケットインパクト減衰係数算出装置。
  4. 請求項1において、
    前記プロセッサは、前記パラメータ算出処理において、前記指定された期間における前場の前記アップティック時間及び前記ダウンティック時間を合せた全ての値の中央値又は平均値を前場用のマーケットインパクト減衰係数とし、前記指定された期間における後場の前記アップティック時間及び前記ダウンティック時間を合せた全ての値の中央値又は平均値を後場用のマーケットインパクト減衰係数とすることを特徴とするマーケットインパクト減衰係数算出装置。
  5. マーケットインパクト減衰係数を算出するプロセッサと、
    過去の実市場における相場の値動きを示す原データを格納する格納部と、を有し、
    前記プロセッサは、
    前記原データを読み込み、当該原データから各約定値と約定時刻を特定する約定取得処理と、
    前記約定取得処理で取得した前記各約定値及び約定時刻から、アップティック時間とダウンティック時間を抽出するティック変遷時間抽出処理と、
    前記アップティック時間と前記ダウンティック時間を集計し、複数の期間のそれぞれについて、前記アップティック時間及び前記ダウンティック時間に関する複数種類の統計データをユーザに提示する参考情報提示処理と、
    前記ユーザが前記複数種類の統計データに基づいて決定した値を受け取り、前記マーケットインパクト減衰係数とする処理と、
    を実行することを特徴とするマーケットインパクト減衰係数算出装置。
  6. 請求項1又は5に記載のマーケットインパクト減数係数算出装置と、
    アルゴリズム取引システムによる証券取引のシミュレーションを行う約定シミュレーション処理部と、を有し、
    前記プロセッサは、さらに、
    前記原データに含まれる、証券の値動きを示す第1のティックデータを時系列に沿って抽出する処理と、
    前記抽出された第1のティックデータに基づいて、前記過去の実市場における証券の注文状況を示す第1のワーク板を更新する処理と、
    更新前の前記第1のワーク板と更新後の前記第1のワーク板とを比較することによって、前記過去の市場において新たに発生した注文の内容を示す第1の注文情報を推定する処理と、
    前記推定された第1の注文情報を、記憶装置に格納する処理と、
    前記アルゴリズム取引システムからの注文の内容を示す第2の注文情報を受信し、前記記憶装置から、前記第1の注文情報を時系列に沿って抽出する処理と、
    前記マーケットインパクト減衰係数を考慮して、前記抽出した第1の注文情報及び前記第2の注文情報を、仮想的な市場における証券の値動きを示す第2のワーク板に時系列に沿って反映することによって、前記第2のワーク板を更新する処理と、
    更新後の前記第2のワーク板に基づいて、前記仮想的な市場において注文を約定させる処理と、
    を実行することを特徴とする約定シミュレーションシステム。
  7. 請求項6において、
    前記プロセッサは、前記第2のワーク板を更新する処理において、前記抽出した第1の注文情報に含まれる証券の注文価格に、前記マーケットインパクト減衰係数を加算して前記注文価格を変更し、前記注文価格が変更された第1の注文情報に基づいて、前記第2のワーク板を更新することを特徴とする約定シミュレーションシステム。
  8. 約定が仮想的な市場に一時的に与える影響の大きさを示すマーケットインパクトがマーケットインパクト減衰係数を算出する方法であって、
    プロセッサが、過去の実市場における相場の値動きを示す原データを格納する格納部から、当該原データを読み込み、当該原データから各約定値と約定時刻を特定するステップと、
    前記プロセッサが、前記特定した各約定値及び約定時刻から、アップティック時間とダウンティック時間を抽出するステップと、
    前記プロセッサが、前記アップティック時間と前記ダウンティック時間を集計し、少なくとも指定された期間における前記アップティック時間及び前記ダウンティック時間を統計処理することにより前記マーケットインパクト減衰係数を算出するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  9. 請求項8において、
    前記プロセッサは、前記パラメータ算出するステップにおいて、前記指定された期間における前記アップティック時間及び前記ダウンティック時間を合せた全ての値の中央値又は平均値を前記マーケットインパクト減衰係数とすることを特徴とする方法。
  10. 請求項8において、
    前記プロセッサは、前記パラメータ算出するステップにおいて、前記指定された期間における前記アップティック時間の中央値又は平均値をアップティック用のマーケットインパクト減衰係数とし、前記指定された期間における前記ダウンティック時間の中央値又は平均値をダウンティック用のマーケットインパクト減衰係数とすることを特徴とする方法。
  11. 請求項8において、
    前記プロセッサは、前記パラメータ算出するステップにおいて、前記指定された期間における前場の前記アップティック時間及び前記ダウンティック時間を合せた全ての値の中央値又は平均値を前場用のマーケットインパクト減衰係数とし、前記指定された期間における後場の前記アップティック時間及び前記ダウンティック時間を合せた全ての値の中央値又は平均値を後場用のマーケットインパクト減衰係数とすることを特徴とする方法。
  12. 約定が仮想的な市場に一時的に与える影響の大きさを示すマーケットインパクトがマーケットインパクト減衰係数を算出する方法であって、
    プロセッサが、過去の実市場における相場の値動きを示す原データを格納する格納部から、当該原データを読み込み、当該原データから各約定値と約定時刻を特定するステップと、
    前記プロセッサが、前記特定した各約定値及び約定時刻から、アップティック時間とダウンティック時間を抽出するステップと、
    前記プロセッサが、前記アップティック時間と前記ダウンティック時間を集計し、複数の期間のそれぞれについて、前記アップティック時間及び前記ダウンティック時間に関する複数種類の統計データをユーザに提示するステップと、
    前記プロセッサが、前記ユーザが前記複数種類の統計データに基づいて決定した値を受け取り、前記マーケットインパクト減衰係数とするステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  13. 請求項8又は12に記載のマーケットインパクト減数係数を算出する方法によって算出されたマーケットインパクト減衰係数を用いて、アルゴリズム取引システムによる証券取引のシミュレーションを行う約定シミュレーション方法であって、
    前記プロセッサが、前記原データに含まれる、証券の値動きを示す第1のティックデータを時系列に沿って抽出するステップと、
    前記プロセッサが、前記抽出された第1のティックデータに基づいて、前記過去の実市場における証券の注文状況を示す第1のワーク板を更新するステップと、
    前記プロセッサが、更新前の前記第1のワーク板と更新後の前記第1のワーク板とを比較することによって、前記過去の市場において新たに発生した注文の内容を示す第1の注文情報を推定するステップと、
    前記プロセッサが、前記推定された第1の注文情報を、記憶装置に格納するステップと、
    前記プロセッサが、前記アルゴリズム取引システムからの注文の内容を示す第2の注文情報を受信し、前記記憶装置から、前記第1の注文情報を時系列に沿って抽出するステップと、
    前記プロセッサが、前記マーケットインパクト減衰係数を考慮して、前記抽出した第1の注文情報及び前記第2の注文情報を、仮想的な市場における証券の値動きを示す第2のワーク板に時系列に沿って反映することによって、前記第2のワーク板を更新するステップと、
    前記プロセッサが、更新後の前記第2のワーク板に基づいて、前記仮想的な市場において注文を約定させる処理と、
    を実行することを特徴とする約定シミュレーション方法。
  14. 請求項13において、
    前記プロセッサは、前記第2のワーク板を更新するステップにおいて、前記抽出した第1の注文情報に含まれる証券の注文価格に、前記マーケットインパクト減衰係数を加算して前記注文価格を変更し、前記注文価格が変更された第1の注文情報に基づいて、前記第2のワーク板を更新することを特徴とする約定シミュレーション方法。
  15. コンピュータに、請求項8又は12に記載のマーケットインパクト減衰係数を算出する方法を実行させるためのプログラム。
  16. コンピュータに、請求項13に記載の約定シミュレーション方法を実行させるためのプログラム。
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