JP2015022410A - マルチモード入力システムおよび情報処理システム - Google Patents

マルチモード入力システムおよび情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】安価な構成で指タッチ、ペンタッチおよびマウス操作を区別する。【解決手段】タッチ操作を検出するペン先センサ、ペン入力操作かマウス操作かの選択を受付ける操作種選択部および前記タッチ操作および前記選択をペン状態情報として送信する送信部を含む電子ペンと、前記ペン状態情報を受信する受信部、タッチ位置を検出するタッチパネル部、表示部、前記タッチパネル部が検出したタッチ操作が前記ペン入力操作か前記マウス操作かあるいは電子ペンを用いない指タッチ操作かの操作モードを決定するモード決定部および前記操作モードおよび前記タッチ位置に応じた情報を前記表示部に表示させる処理部と含む本体とを備え、前記モード決定部は、前記ペン状態情報および前記タッチ位置に基づいて前記操作モードを決定するマルチモード入力システム。【選択図】図3

Description

この発明は、マルチモード入力システムを用いた情報処理システムに関する。
近年、スマートフォンやタブレット型の情報処理装置(以下タブレット端末)では表示画面上で指によるフリック(ページめくり)、スクロールやピンチ(ズーム)などの操作を行う態様が一般化し、従来のコンピュータもその操作を受け入れる傾向にある。このような指による操作を以下に「指タッチ」とも呼ぶ。
指タッチは道具を用いずに操作ができるので簡便で容易な操作方法である。しかし、細かな位置指定には適していない。これに対して例えば手書き文字入力やフリーハンドの描画にはペンを用いた操作(以下、「ペンタッチ」と呼ぶ)が適している。紙とペンを用いた筆記方法に近い操作方法である。また、マウスを用いた操作は、細かな位置指定と素早いカーソル移動を両立し得る入力手段といえる。さらに、マウスボタンを操作せず単に机上を移動させると画面上でマウスカーソルが移動するので(ホバリング)カーソルの正確な位置決めをしてからマウスボタンで操作を行うことが可能である。以下、ホバリングの操作をマウス操作とも呼ぶことにする。しかし、マウスは指タッチほど直接的ではないしペンタッチほど文字入力が容易ではない。もっとも、スマートフォンやタブレット端末は、多量の文書や描画を効率よく入力することが要求される業務用機器としては今のところ認識されておらず、指タッチでこと足りている。
このように、それぞれの操作方法には向き不向きがあり、いずれか一つが他を完全に置換できるものでなく、むしろ補完的なものといえる。例えば、タブレット端末に用いられるタッチパネルの入力方法として、「ペンタッチ」は、座標の入力、その入力座標に基づいて、線、文字などの入力に利用される。一方、「指タッチ」はページ捲り、図形の拡大縮小に利用される。また、「マウス操作」は、画面上で操作の対象とする位置を特定するために用いられる。
それら複数の操作方法を受付ける入力手段として従来は、例えば電磁誘導方式のタッチパネルと静電容量方式のタッチパネルを組み合わせた手法が提案されている。静電誘導方式のタッチパネルは、ペンや指がタッチパネルに接触しなくても近傍にあれば位置が検出できるので、タッチしていないときはカーソル位置を追従させることによりマウスと同様のホバリングを実現できるという利点もある。ところが、電磁誘導方式のタッチパネルは、スマートフォンやタブレット端末で一般的な静電容量方式のタッチパネルに比べて高価である。
このように、複数の入力方法を受付けるものとして、電子ペンと指とを対等に使い分けて並行して使用することができる電子ペンシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。それによると、制御装置は、位置検出装置から位置検出情報を取得した際に、その位置検出情報が電子ペンおよび指のいずれによるものかを判別する指示物判別部と、電子ペンによるタッチ操作に応じて所定のペン入力処理を行なう第1の制御部と、指のタッチ操作に応じて所定の指入力処理を行なう第2の制御部とを備え、第1の制御部のペン入力処理と第2の制御部の指入力処理とを並行して実行させるようにする。
上記文献には電子ペンによるタッチ操作と指のタッチ操作の2つの操作モードを入力することについては記載されているものの、ペンタッチと指タッチを受付ける入力手段が1つの静電容量方式タッチパネルである。指示物判別部が如何にしてペンタッチと指タッチとを区別し既存のアプリケーションに提供するかについては示されていない。まして、電子ペンを用いた操作において入力操作とホバリングとをいかに区別するかについては示されていない。
特開2011−143557号公報
電磁誘導方式のタッチパネルなどの高価な部品を用いることなく、「指タッチ」、「ペンタッチ」および「マウス操作」による入力操作を識別できる手法が望まれている。
特に、パーソナルコンピュータのオペレーティングシステムを代表するマイクロソフト社のオペレーティングシステムのウインドウズのうちウインドウズ8(登録商標)は、タッチパネルを有して指タッチを受付ける装置を想定している。そして、ペンの条件としてホバリングのサポートを条件としている。これに対応して安価な構成で入力操作を識別する手法が望まれている。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、安価な構成で「指タッチ」、「ペンタッチ」および「マウス操作」を区別できる技術を提供するものである。
この発明は、(1)タッチパネルへのタッチ操作を検出するペン先センサ、ペン入力操作かマウス操作かの操作者による選択を受付ける操作種選択部および前記ペン先センサによるタッチ操作の状態および前記操作種選択部による選択の状態をペン状態情報として送信する送信部を含む電子ペンと、(2)前記ペン状態情報を受信する受信部、前記電子ペンを用いてあるいは用いないで行われるタッチ操作のタッチ位置を検出するタッチパネル部、情報を表示する表示部、前記タッチパネル部が検出したタッチ操作が前記ペン入力操作か前記マウス操作かあるいは電子ペンを用いない指タッチ操作かの操作モードを決定するモード決定部および前記操作モードおよび前記タッチ位置に応じた情報を前記表示部に表示させる処理部と含む本体とを備え、前記モード決定部は、前記ペン状態情報および前記タッチ位置に基づいて前記操作モードを決定することを特徴とするマルチモード入力システムを提供する。
さらに、前記マルチモード入力システムを用いた情報処理システムを提供する。
この発明のマルチモード入力システムはペン状態情報を送信する電子ペンと、タッチ位置を検出するタッチパネル部および操作モードを決定するモード決定部を含む本体とを備え、前記モード決定部は、前記ペン状態情報および前記タッチ位置に基づいて前記操作モードを決定するので、タッチパネル部はタッチ位置を検出できればよく、そのタッチパネル部に電子ペンとソフトウェアを組み合わせた安価な構成で、「指タッチ」、「ペンタッチ」および「マウス操作」を区別できる。
この発明のマルチモード入力システムを用いた情報処理システムの構成を示す説明図である。 図1の情報処理システムの構成を示すブロック図である。 この発明に関連するソフトウェアの構成例を示すブロック図である。 図3および実施の形態1と異なる構成例を示すブロック図である。 この発明に係る処理プログラムの流れを示すフローチャートである。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
≪ハードウェアの構成≫
この発明のマルチモード入力システム、さらにそのマルチモード入力システムを用いた情報処理システムのハードウェアの構成例を以下に述べる。
図1は、この発明のマルチモード入力システムを用いた情報処理システムの構成を示す説明図である。図1に示すように、前記情報処理システムは、大別すると電子ペンとしてのディジタルペン11と本体としてのタブレット端末21とから構成される。
図2は、図1の情報処理システムの構成を示すブロック図である。図2に示すように、ディジタルペン11は、以下のものを有している。
まず、タブレット端末21と通信を行う為の送信部13を有している。ただし他の態様として有線通信もあり得る。ケーブルでタブレット端末21と接続されていればディジタルペン11を紛失しないという利点がある。
ディジタルペン11の側壁には操作種選択部としてのモードボタン15が配置されている。ユーザは、このボタンを用いてペン入力操作を行うペンタッチモードとマウス操作のようなホバリングモードを切り替える。即ち、そのモードボタン15を指で軽く押している間はペンタッチモードであり、モードボタン15を押していない間はマウス操作である。
ディジタルペン11の先端は、ペン先がタブレット端末21等にタッチしたときタッチの有無とそのタッチによる押圧を検出する筆圧センサ17を有している。
そしてディジタルペン11は、送信部13や筆圧センサ17を動作させる電源部(図1に図示せず)を有している。なお、送信部13が有線通信方式の場合はタブレット端末21からの電源が供給されてもよい。
もちろん、モードボタン15以外に、他の機能を有する操作ボタンやスクロール操作を行うダイヤルなどを有してもよい。
送信部13による通信、モードボタン15によるモードの状態の検出および筆圧センサ17による筆圧の検出は、ディジタルペン11が内蔵するマイクロコンピュータ(図1に図示しない)により制御される。
一方、タブレット端末21は、以下のものを有する。
まず、表示部としての表示パネル23と入力検出デバイスとしてのタッチパネル25を有する。表示パネル23の一例として、液晶表示パネルや有機EL表示パネルが適用できる。タッチパネル25の一例として静電容量方式のタッチパネルが適用できる。
CPU27と表示用のグラフィックコントローラ29と、不揮発性のROM31および揮発性のRAM33を有する。ROM31はオンチップの半導体メモリであってもよいが、ハードディスクドライブ装置であってもよく、あるいはSDカード等の規格化されたユニットであってもよい。
さらにタブレット端末21は、ディジタルペン11と通信を行う為の受信部35を有する。ディジタルペン11側の送信部13に対応した通信方式、例えば無線LAN、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)等の無線通信方式でディジタルペン11から通信データ(ペン状態情報)を受信する。なお、送信部13と受信部35は通信線で接続され、有線通信方式で通信してもよい。
また、タブレット端末21は、タッチパネル25を制御するためのタッチパネルコントローラ37を有する。
そして、ACアダプタやバッテリ等の電源部39を有する。
もちろんこれら以外の種々のハードウェアを有していてもよい。
以上のように、この実施形態では、指タッチ操作の検出に多用されている静電容量方式のタッチパネルを有するタブレット端末で、マルチモード入力システムを実現している。ペンタッチモード、ホバリングモード(マウス操作)および指タッチモードの3つのモードをサポートするマルチモード入力システムである。この実施形態では従来のように高価な電磁誘導方式のタッチパネルを付加することなく、ディジタルペンとソフトウェア処理を組み合わせる安価な構成で実現している。
≪ソフトウェアの構成≫
この発明に係るソフトウェア処理は、タッチパネル25によるタッチ操作の有無の検出、ディジタルペン11の筆圧センサ17によるペンタッチの有無、モードボタン15によるペンタッチモードまたはホバリングモードの選択の3つの状態の組み合わせにより、3つのモードをサポートする。
以下、具体的なソフトウェアの実現方法を以下に示す。
図3は、この発明に関連するソフトウェアの構成例を示すブロック図である。
ソフトウェアが処理する入力情報としては、タッチパネル25が提供するタッチ位置の情報と、ディジタルペン11が通信を介して提供するペン状態情報との2系統がある。
ペン状態情報は、筆圧センサ17の状態とモードボタン15の状態を含み、ディジタルペン11から逐次伝達される。
この実装形態では、タブレット端末21がオペレーティングシステム51上でアプリケーション53が動作する形態をとっている場合について述べる。オペレーティングシステム51の一例としては、前述したマイクロソフト社のウインドウズ(登録商標)が挙げられるが、これに限定されない。
(実施の形態1)
この実施形態に係るソフトウェアの機能は、タッチパネル25からのタッチ位置の情報とディジタルペン11からのペン状態情報を2系統のままアプリケーション53に伝えるのではなく、それらを統合して伝達する。即ち、仮想ドライバ55により2系統の入力方法をフックしてそれらの入力情報を統合したうえでアプリケーション53に伝えるのである。
タッチパネル25が提供するタッチ位置の情報は、ディジタルペン11や指によるタッチ操作の有無とタッチ操作があるときにその位置を示す情報である。タッチ操作があるときはタッチ位置の縦横2軸方向の各座標が提供される。一方、ディジタルペン11からのペン状態情報は、モードボタン15および筆圧センサ17の状態を示す情報である。
ここでもし、タッチパネル25とディジタルペン11から提供される入力情報をそのままオペレーティングシステム51に伝達すると、2系統の入力情報がオペレーティングシステム51を介してアプリケーション53に入力されることになる。図3でHIDドライバ57(Human Interface Deviceドライバ)およびBluetoothドライバ59からアプリケーション53へ向かう鎖線の仮想矢印を参照されたい。そのため、タッチパネル25とディジタルペン11の双方の入力情報に対応したアプリケーション53が必要となる。しかし、通常、アプリケーション53はこのような2系統の入力情報を前提に開発されていないため、誤動作やハングアップの原因になってしまう。
それを解決するために、この実施形態では、タッチパネル25とディジタルペン11からの2系統の入力情報をオペレーティングシステム51に伝達する前に、オペレーティングシステム51が通常の入力信号としてアプリケーション53へ伝達できる統合された入力情報に変換する。2系統の入力情報を統合することによって、ユーザの操作に係る入力情報を、オペレーティングシステム51を介してアプリケーション53へ伝達し、アプリケーション53を安定的に動作させることができる。
この実施形態に関連するソフトウェアは、アプリケーション53、オペレーティングシステム51、およびドライバ層とデバイス層のソフトウェアである。ドライバ層は、HIDドライバ57、Bluetoothドライバ59および仮想ドライバ55である。デバイス層は、タッチパネルコントローラ37の制御ソフトウェア(タッチパネルコントローラ処理63)およびBluetooth通信の処理ソフトウェア(Bluetooth通信処理61)である。これらのソフトウェアは、CPU27が実行する処理ソフトウェアとしてROM31に予め格納されている。好ましくは、オペレーティングシステム51がマルチタスク環境を提供し、そのマルチタスク環境下でCPU27がアプリケーション53、仮想ドライバ55、その他ドライバ層およびデバイス層のソフトウェアを実行する。
デバイス層については、2つの入力デバイスを扱う。第一は、タッチパネル25である。タッチパネルコントローラ処理63は、タッチパネル25が検出しタッチパネルコントローラ37を経由して提供されるタッチ操作の有無およびタッチ位置に係る入力データを扱う。第二は、ディジタルペン11である。Bluetooth通信処理61は、受信部35を経由して提供されるディジタルペン11のペン状態情報を扱う。
この実施形態によれば、2系統の入力情報がアプリケーションに到達する前にフック(途中でデータを止めること)して、この発明に係る仮想ドライバへ2つの入力情報を伝達する。
仮想ドライバは、2系統の入力情報の組み合わせに基づいて、アプリケーションに伝達すべき統合された入力情報を生成する。統合された入力情報は、タッチ位置に操作モードがペンタッチモード、ホバリングモード、指タッチモードのいずれであるかの情報が付与されたものである。
これに対し通常あるいは従来のソフトウェア構成では、2系統の入力情報をそれぞれに対応する個別のデバイスドライバへ伝達する。各入力情報はオペレーティングシステムを経由して、あるいはオペレーティングシステムが介在しない場合は直接、アプリケーションへ伝達されるが、前述のように通常のアプリケーションはこのような2系統の入力情報に対応していないためインターフェイスに不整合が生じる。
この実施形態によれば、アプリケーションには統合された入力情報が提供されるので、通常のあるいは既成のアプリケーションであってもデバイスドライバとの間でインターフェイスに不整合が生じない。よって、アプリケーションは、ペンタッチモード、ホバリングモード、指タッチモードに応じた処理を安定的に実行することが可能となる。
≪フローチャート≫
入力操作を検出する処理の流れを説明する。図5は、この発明に係る処理プログラムの流れを示すフローチャートである。フローチャートに沿って処理の流れを説明する。
前提として、CPU27は、オペレーティングシステム51としてタッチパネル25の状態をポーリングしており、また、ディジタルペン11からは更新されたペン状態情報が逐次提供されるものとする。オペレーティングシステム51の下にある仮想ドライバ55として、CPU27はタッチパネル25が何らかのタッチ位置を検出したかどうかを調べる(ステップS11)。タッチ位置を検出していなければ(ステップS11のNo)、入力操作を検出するタスクは次のポーリングのタイミングまで待機する(ステップS13)。
一方、タッチ位置が検出されたとき(ステップS11のYes)、それに応答して仮想ドライバ55としてのCPU27は、ディジタルペン11が提供しているペン状態情報が示す筆圧センサ17の状態を参照する(ステップS15)。筆圧センサ17がペンタッチを検出していない場合(ステップS15のNo)、仮想ドライバ55は操作モードを指タッチモードであると決定する(ステップS17)。その後、ルーチンはステップS25へ進み、統合された入力情報としてタッチパネル25が検出したタッチ位置と、前記操作モードを共に出力する。出力された入力情報は、オペレーティングシステム51を介してアプリケーション53へ伝達される。そして、ルーチンはステップS13へ進み、次のポーリングのタイミングまで待機する。
一方、前記ステップS15で筆圧センサ17がペンタッチを検出している場合(ステップS15のYes)、仮想ドライバ55は、ディジタルペン11を用いた入力操作であると判断する。その場合は続いて、ペン状態情報が示すモードボタン15の状態を確認する(ステップS19)。モードボタン15が押されていれば(ステップS19のYes)、仮想ドライバ55は操作モードがペンタッチモードであると判断する(ステップS23)。一方、モードボタン15が押されていなければ(ステップS19のNo)、仮想ドライバ55は操作モードがホバリングモードであると判断する(ステップS21)。そして、決定した「ペンタッチモード」または「ホバリングモード」の操作モードをタッチ位置と共に入力情報として出力する(ステップS25)。出力された入力情報は、オペレーティングシステム51を介してアプリケーション53に伝達される。その後、ルーチンはステップS13へ進み、次のポーリングのタイミングまで待機する。
以上が、CPU27が実行する処理のうち主として仮想ドライバ55としての処理の流れである。
(実施の形態2)
実施の形態1では、タッチパネル25とディジタルペン11の2つの入力デバイスから提供される2系統の入力情報を仮想ドライバで統合する態様を説明した。しかし、仮想ドライバのソフトウェア処理だけでは処理負荷が大きいといったような事情で実現困難な場合も考えられる。
図4は、図3および実施の形態1と異なる構成例を示すブロック図である。
この実施形態では、2つの入力デバイスからの入力情報を統合する処理をマイクロコンピュータ等のハードウェアの追加によって実現する。
図4に示すように、マイクロコンピュータ65は、実施の形態1における仮想ドライバ55と同様の処理を実行し、統合された入力情報を出力する。その入力情報は異なるハードウェアのCPU27に転送される。CPU27は、HIDドライバ57として、マイクロコンピュータ65が統合した入力情報を取得し、オペレーティングシステム51を介してアプリケーション53へ伝達する。CPU27は、アプリケーション53として処理を実行し、前記入力情報に基づいて処理を行う。
(その他の実施形態)
以上、実施の形態1、2で述べた態様の変形例を述べる。
操作種選択部の変形例として、モードボタン15を用いる態様のほかに、ディジタルペン11の傾きの程度を検出するセンサを用いてユーザがディジタルペン11を持つときの傾きの向きや程度でペンタッチモードとホバリングモードとを切り替えるといった態様が考えられる。筆記に適した傾きの角度の範囲を予め定めておき、ディジタルペン11の傾きがその範囲内であればペンタッチモードとし、その範囲外であればホバリングモードとする態様である。(実施の形態3)
以上に述べたように、
(i)この発明によるマルチモード入力システムは、(1)タッチパネルへのタッチ操作を検出するペン先センサ、ペン入力操作かマウス操作かの操作者による選択を受付ける操作種選択部および前記ペン先センサによるタッチ操作の状態および前記操作種選択部による選択の状態をペン状態情報として送信する送信部を含む電子ペンと、(2)前記ペン状態情報を受信する受信部、前記電子ペンを用いてあるいは用いないで行われるタッチ操作のタッチ位置を検出するタッチパネル部、情報を表示する表示部、前記タッチパネル部が検出したタッチ操作が前記ペン入力操作か前記マウス操作かあるいは電子ペンを用いない指タッチ操作かの操作モードを決定するモード決定部および前記操作モードおよび前記タッチ位置に応じた情報を前記表示部に表示させる処理部と含む本体とを備え、前記モード決定部は、前記ペン状態情報および前記タッチ位置に基づいて前記操作モードを決定することを特徴とする。
この発明において、ペン入力操作は、電子ペンのタッチ操作に係るタッチ位置、時間に伴うタッチ位置の変化、タッチ操作のタイミング等に基づいて文字入力、描画入力、メニュー選択などの操作を受付けるものである。これに対してマウス操作は、電子ペンのタッチ位置に従ってカーソル位置を移動させる操作である。
例えば、操作種選択部が電子ペンの側面に設けられた操作ボタンで、その操作ボタンを指で軽く押している間はペン入力操作、押すのをやめている間はマウス操作であるとする。ユーザが意図する位置に文字を入力する場合、前記操作ボタンを押さずにペン先を意図する位置の付近にタッチするとマウス操作として認識されてカーソルが表示されるのでカーソル位置を意図する位置に合わせることができる。その位置で前記操作ボタンを押しながら文字を書くようにペン先を移動させると、ペン入力操作として認識されて文字が入力される。
ペン状態情報の送受信は、無線による通信が好ましいが有線であってもよく、通信方式は問わない。好ましい具体例としては、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11規格に準拠する無線LANやZigbee(登録商標)などの通信方式が挙げられる。
前記本体は、例えばタブレット端末であってもよいがこれに限定されず、タッチパネル付ディスプレイを備えたコンピュータやスマートフォン、さらにはタッチパネル付の操作パネルを有するディジタル複合機などの組み込み型機器であってもよい。電子ペンと指の両方の操作入力を受付けて処理を実行する機器であればよい。
タッチパネル部は、電子ペンおよび指によるタッチの有無とタッチ位置を検出できるものであればよく、その方式は特に限定されない。好ましい態様としては、安価でいわゆるマルチタッチ検出が可能な静電容量方式のタッチパネルが挙げられる。
モード決定部および処理部の機能は、コンピュータがモード決定部および処理部として予め用意されたそれぞれの処理プログラムを実行することにより実現されてもよい。モード決定部の処理を実行するコンピュータと処理部としての処理を実行するコンピュータは同一であってもよく、別であってもよい。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)前記モード決定部は、タッチ位置が検出されかつペン状態情報がタッチパネルへのタッチ操作を示していなければ指タッチ操作とし、タッチ位置が検出されかつペン状態情報がタッチパネルへのタッチ操作を示していれば、操作種選択部の選択に応じてペン入力操作またはマウス操作としてもよい。
このようにすれば、タッチ位置とペン状態情報とに基づいて操作モードを決定することができる。
(iii)前記モード決定部は、指タッチ操作のときは同時に複数箇所がタッチされた場合にそれぞれのタッチ位置を検出し、ペン入力操作またはマウス操作のときは1箇所のタッチ位置のみを検出してもよい。
このようにすれば、指タッチ操作のときは、同時に複数箇所がタッチされた場合にそれぞれのタッチ位置を検出するいわゆるマルチタッチに対応できる。
(iv)前記モード決定部は、オペレーティングシステム上でデバイスドライバとしての処理を実行し、前記処理部は、前記オペレーティングシステム上でアプリケーションとしての処理を実行するものであってもよい。
このようにすれば、例えば、マイクロソフト社のウインドウズ(登録商標)のようなオペレーティングシステムを搭載したタブレット端末にこの発明を適用することができる。しかも、タッチ位置を検出するだけの通常のタッチパネルを備えた情報処理機器に、この発明に係る電子ペンとデバイスドライバおよびアプリケーションを付加することによりマルチモード入力システムが実現できる。
タッチパネル部が検出するタッチ位置および電子ペンが提供するペン状態情報を既成のオペレーティングシステムのデバイスドライバおよびアプリケーションソフトに対応したインターフェイスでやりとりすることが可能になる。よって、ハードウェアおよびアプリケーションに依存したソフトウェアの開発が不要になる。
この態様におけるデバイスドライバは、前述の実施例における仮想ドライバに相当する。
(v)前記タッチパネル部が、静電容量方式のものであってもよい。
このようにすれば、タッチパネルとして一般的な静電容量方式のタッチパネルを備えた情報処理機器に、この発明を適用することができる。
(vi)前記ペン先センサがタッチ操作の有無および筆圧を検出する筆圧センサであり、前記モード決定部が操作ボタンにより選択の操作を受付けるものであってもよい。このようにすれば、ペン先センサでタッチ操作の有無と筆圧を同時に検出することができる。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
11:ディジタルペン、 13:送信部、 15:モードボタン、 17:筆圧センサ、 21:タブレット端末、 23:表示パネル 25:タッチパネル、 27:CPU、 29:グラフィックコントローラ、 31:ROM、 33:RAM、 35:受信部、 37:タッチパネルコントローラ、 39:電源部、 51:オペレーティングシステム、 53:アプリケーション、 55:仮想ドライバ、 57:HIDドライバ、 59:Bluetoothドライバ、 61:Bluetooth通信処理、 63:タッチパネルコントローラ処理、 65:マイクロコンピュータ

Claims (7)

  1. (1)タッチパネルへのタッチ操作を検出するペン先センサ、
    ペン入力操作かマウス操作かの操作者による選択を受付ける操作種選択部および
    前記ペン先センサによるタッチ操作の状態および前記操作種選択部による選択の状態をペン状態情報として送信する送信部を含む電子ペンと、
    (2)前記ペン状態情報を受信する受信部、
    前記電子ペンを用いてあるいは用いないで行われるタッチ操作のタッチ位置を検出するタッチパネル部、
    情報を表示する表示部、
    前記タッチパネル部が検出したタッチ操作が前記ペン入力操作か前記マウス操作かあるいは電子ペンを用いない指タッチ操作かの操作モードを決定するモード決定部および
    前記操作モードおよび前記タッチ位置に応じた情報を前記表示部に表示させる処理部と含む本体とを備え、
    前記モード決定部は、前記ペン状態情報および前記タッチ位置に基づいて前記操作モードを決定することを特徴とするマルチモード入力システム。
  2. 前記モード決定部は、タッチ位置が検出されかつペン状態情報がタッチパネルへのタッチ操作を示していなければ指タッチ操作とし、タッチ位置が検出されかつペン状態情報がタッチパネルへのタッチ操作を示していれば、操作種選択部の選択に応じてペン入力操作またはマウス操作とする請求項1に記載のマルチモード入力システム。
  3. 前記モード決定部は、指タッチ操作のときは同時に複数箇所がタッチされた場合にそれぞれのタッチ位置を検出し、ペン入力操作またはマウス操作のときは1箇所のタッチ位置のみを検出する請求項1または2に記載のマルチモード入力システム。
  4. 前記モード決定部は、オペレーティングシステム上でデバイスドライバとしての処理を実行し、
    前記処理部は、前記オペレーティングシステム上でアプリケーションとしての処理を実行する請求項1〜3の何れか一つに記載のマルチモード入力システム。
  5. 前記タッチパネル部が、静電容量方式のものである請求項1〜4の何れか一つに記載のマルチモード入力システム。
  6. 前記ペン先センサがタッチ操作の有無および筆圧を検出する筆圧センサであり、
    前記モード決定部が操作ボタンにより選択の操作を受付けるものである請求項1〜5の何れか一つに記載のマルチモード入力システム。
  7. 請求項1〜6の何れか一つに記載のマルチモード入力システムを用いた情報処理システム。
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